[0026] 添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書に記載される概念が実践され得る構成のみを表すように意図されていない。発明を実施するための形態は、様々な概念を完全に理解する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることは、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形式で示される。
[0027] 次に、様々な装置および方法を参照して、電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法は、以下の発明を実施するための形態において説明し、(「要素」と総称される)様々なブロック、構成要素、回路、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例およびシステム全体に課される設計制約に依存する。
[0028] 例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」として実装され得る。プロセッサの例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理装置(GPU)、中央処理装置(CPU)、アプリケーションプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、システムオンチップ(SoC)、ベースバンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって記載される様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアが含まれる。処理システム内の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェア構成要素、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈されるべきである。
[0029] したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、他の磁気ストレージデバイス、前述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、またはコンピュータによってアクセスされ得る命令もしくはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コード(computer executable code)を記憶するために使用され得る任意の他の媒体を備えることができる。
[0030] 図1は、ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワーク100の一例を示す図である。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN:wireless wide area network)とも呼ばれる)ワイヤレス通信システムは、基地局102と、UE104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)160とを含む。基地局102は、マクロセル(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル(低電力セルラー基地局)を含み得る。マクロセルには、基地局が含まれる。スモールセルには、フェムトセル、ピコセル、およびマイクロセルが含まれる。
[0031] (発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)と総称される)基地局102は、バックホールリンク(backhaul link)132(たとえば、S1インターフェース)を介してEPC160とインターフェースする。他の機能に加えて、基地局102は、以下の機能、すなわち、ユーザデータの転送と、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護(integrity protection)と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS:non-access stratum)メッセージのための配信と、NASノード選択と、同期と、無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:multimedia broadcast multicast service)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM:RAN information management)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数を実行し得る。基地局102は、バックホールリンク134(たとえば、X2インターフェース)上で互いと直接または間接的に(たとえば、EPC160を通して)通信し得る。バックホールリンク134は有線またはワイヤレスであり得る。
[0032] 基地局102はUE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア(geographic coverage area)110に通信カバレージ(communication coverage)を与え得る。重複する地理的カバレージエリア110があり得る。たとえば、スモールセル102’は、1つまたは複数のマクロ基地局102のカバレージエリア110と重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセルとマクロセルの両方を含むネットワークが、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる限られたグループにサービスを提供し得るホーム発展型ノードB(eNB)(HeNB)を含み得る。基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク(UL)送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用し得る。通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを通したものであり得る。基地局102/UE104は、各方向の送信に使用される合計YxMHz(x個のコンポーネントキャリア)までのキャリアアグリゲーションにおいて割り振られた、キャリア当たりYMHz(たとえば、5、10、15、20、100MHz)までの帯域幅のスペクトルを使用し得る。キャリアは、互いに隣接することも隣接しないこともある。キャリアの割振りは、DLおよびULに対して非対称であり得る(たとえば、ULよりも多いかまたは少ないキャリアがDLに割り振られ得る)。コンポーネントキャリア(component carrier)は、1次コンポーネントキャリアと、1つまたは複数の2次コンポーネントキャリアとを含み得る。1次コンポーネントキャリアは1次セル(PCell:primary cell)と呼ばれることがあり、2次コンポーネントキャリアは2次セル(SCell:secondary cell)と呼ばれることがある。
[0033] いくつかのUE104は、デバイス間(D2D:device-to-device)通信リンク192を使用して互いに通信し得る。D2D通信リンク192は、DL/UL WWANスペクトルを使用し得る。D2D通信リンク192は、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH:physical sidelink broadcast channel)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH:physical sidelink discovery channel)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:physical sidelink shared channel)、および物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:physical sidelink control channel)などの、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用し得る。D2D通信は、たとえば、FlashLinQ、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、IEEE802.11規格に基づくWi-Fi(登録商標)、LTE、またはNRなどの、様々なワイヤレスD2D通信システムを介し得る。
[0034] ワイヤレス通信システムは、5GHz無認可周波数スペクトル中で通信リンク154を介してWi-Fi局(STA:station)152と通信しているWi-Fiアクセスポイント(AP:access point)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、STA152/AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信するより前にクリアチャネルアセスメント(CCA:clear channel assessment)を実行し得る。
[0035] スモールセル102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル内で動作するとき、スモールセル102’はNRを採用し、Wi-Fi AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でNRを採用するスモールセル102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。
[0036] gノードB(gNB)180は、UE104と通信しているミリメートル波(mmW:millimeter wave)周波数および/または近mmW周波数で動作し得る。gNB180がmmWまたは近mmWの周波数で動作するとき、gNB180はmmW基地局と呼ばれることがある。極高周波(EHF:Extremely high frequency)は電磁スペクトル内のRFの一部である。EHFは30GHz~300GHzのレンジと、1ミリメートルと10ミリメートルとの間の波長とを有する。その帯域内の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長で3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF:super high frequency)帯域は、3GHzから30GHzまで延在し、センチメートル波とも呼ばれる。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、極めて高い経路損失と短いレンジとを有する。mmW基地局180は、極めて高い経路損失と短いレンジとを補償するために、UE104とのビームフォーミング184を利用し得る。
[0037] EPC160は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)162と、他のMME164と、サービングゲートウェイ166と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ168と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM-SC:Broadcast Multicast Service Center)170と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ172とを含み得る。MME162はホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)174と通信していることがある。MME162は、UE104とEPC160との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME162はベアラおよび接続管理を与え得る。すべてのユーザのインターネットプロトコル(IP)パケットはサービングゲートウェイ166を介して転送され、サービングゲートウェイ166自体はPDNゲートウェイ172に接続される。PDNゲートウェイ172は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与え得る。PDNゲートウェイ172とBM-SC170とはIPサービス176に接続される。IPサービス176は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含み得る。BM-SC170は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM-SC170は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働くことができ、公的地域モバイルネットワーク(PLMN)内のMBMSベアラサービスを認可および開始するために使用されてよく、MBMS送信をスケジュールするために使用され得る。MBMSゲートウェイ168は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast Broadcast Single Frequency Network)エリアに属する基地局102にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関連の課金情報を収集することとを担当し得る。
[0038] 基地局は、gNB、ノードB、発展型ノードB(eNB)、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。基地局102は、UE104にEPC160へのアクセスポイントを与える。UE104の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、車両、電気メータ、ガスポンプ、大もしくは小の台所器具、ヘルスケアデバイス、インプラント、ディスプレイ、または任意の他の同様の機能デバイスが含まれる。UE104のうちのいくつかは、IoTデバイス(たとえば、パーキングメータ、ガスポンプ、トースタ、車両、心臓モニタなど)と呼ばれることがある。UE104は、局、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。
[0039] 再び図1を参照すると、いくつかの態様では、UE104と基地局180とは、早期データ送信(198)をサポートし得る。一態様では、基地局180は、たとえば、RACHプロシージャ中の早期データ送信を容易にするためにSIB中で指示を送信し得、UE104は、図4~図15に関してより詳細に説明するように、SIB中の指示に少なくとも部分的に基づいて早期データ送信を実行し得る(198)。この文脈における様々な追加の特徴について、以下でより詳細に説明する。
[0040] 図2Aは、DLフレーム構造の一例を示す図200である。図2Bは、DLフレーム構造内のチャネルの一例を示す図230である。図2Cは、ULフレーム構造の一例を示す図250である。図2Dは、ULフレーム構造内のチャネルの一例を示す図280である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッド(resource grid)が使用され得、各タイムスロットは、1つまたは複数の(物理RB(PRB:physical RB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB:resource block)を含む。リソースグリッドは複数のリソース要素(RE:resource element)に分割される。ノーマルサイクリックプレフィックス(normal cyclic prefix)の場合、RBは、合計84個のREについて、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域中に7つの連続するシンボル(DLの場合、OFDMシンボル、ULの場合、SC-FDMAシンボル)を含み得る。拡張サイクリックプレフィックス(extended cyclic prefix)の場合、RBは、合計72個のREについて、周波数領域内に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域内に6個の連続するシンボルを含み得る。各REによって搬送されるビットの数は変調方式に依存する。
[0041] 図2Aに示されているように、REのうちのいくつかが、UEにおけるチャネル推定のためのDL基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有基準信号(CRS:cell-specific reference signal)と、UE固有基準信号(UE-RS:UE-specific reference signal)と、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS:channel state information reference signal)とを含み得る。図2Aに、(それぞれ、R0、R1、R2、およびR3として示される)アンテナポート0、1、2、および3のためのCRSと、(R5として示される)アンテナポート5のためのUE-RSと、(Rとして示される)アンテナポート15のためのCSI-RSとを示す。
[0042] 図2Bに、フレームのDLサブフレーム内の様々なチャネルの一例を示す。物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:physical control format indicator channel)はスロット0のシンボル0内にあり、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)が1つのシンボルを占有するか、2つのシンボルを占有するか、3つのシンボルを占有するかを示す制御フォーマットインジケータ(CFI:control format indicator)を搬送する(図2Bは、3つのシンボルを占有するPDCCHを示す)。PDCCHは、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE:control channel element)内でダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を搬送し、各CCEは9つのREグループ(REG)を含み、各REGはOFDMシンボル内に4つの連続するREを含む。UEは、DCIも搬送するUE固有拡張PDCCH(ePDCCH)で構成される場合がある。ePDCCHは、2つ、4つ、または8つのRBペアを有する場合がある(図2Bは2つのRBペアを示し、各サブセットは1つのRBペアを含む)。物理ハイブリッド自動再送要求(ARQ)(HARQ)インジケータチャネル(PHICH:physical hybrid automatic repeat request indicator channel)もスロット0のシンボル0内にあり、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)に基づいてHARQ肯定応答(ACK)/否定ACK(NACK)フィードバックを示すHARQインジケータ(HI)を搬送する。1次同期チャネル(PSCH:primary synchronization channel)は、フレームのサブフレーム0および5内のスロット0のシンボル6内にあり得る。PSCHは、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUE104によって使用される1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)を搬送する。2次同期チャネル(SSCH:secondary synchronization channel)は、フレームのサブフレーム0および5内のスロット0のシンボル5内にあり得る。SSCHは、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)を搬送する。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEは物理セル識別子(PCI:physical cell identifier)を決定することができる。PCIに基づいて、UEは前述のDL-RSの位置を決定することができる。マスタ情報ブロック(MIB:master information block)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)は、同期信号(SS:synchronization signal)ブロックを形成するためにPSCHおよびSSCHと論理的にグループ化され得る。MIBは、DLシステム帯域幅中のRBの数と、PHICH構成と、システムフレーム番号(SFN:system frame number)とを与える。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを介して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
[0043] 図2Cに示されているように、REのうちのいくつかが、基地局におけるチャネル推定のための復調基準信号(DM-RS:demodulation reference signal)を搬送する。UEは、サブフレームの最後のシンボル中でサウンディング基準信号(SRS:sounding reference signal)をさらに送信し得る。SRSはコーム構造(comb structure)を有し得、UEはコームのうちの1つの上でSRSを送信し得る。SRSは、チャネル品質推定がUL上での周波数依存スケジューリングを可能にするために、基地局によって使用され得る。
[0044] 図2Dに、フレームのULサブフレーム内の様々なチャネルの一例を示す。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)は、PRACH構成に基づいてフレーム内の1つまたは複数のサブフレーム内にあり得る。PRACHは、サブフレーム内に6つの連続するRBペアを含み得る。PRACHにより、UEが初期システムアクセスを実行し、UL同期を実現することが可能になる。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)は、ULシステム帯域幅のエッジ上に位置し得る。PUCCHは、スケジューリング要求、チャネル品質インジケータ(CQI:channel quality indicator)、プリコーディング行列インジケータ(PMI:precoding matrix indicator)、ランクインジケータ(RI:rank indicator)、およびHARQ ACK/NACKフィードバックなどのアップリンク制御情報(UCI:uplink control information)を搬送する。PUSCHは、データを搬送し、バッファステータス報告(BSR:buffer status report)、パワーヘッドルーム報告(PHR:power headroom report)、および/またはUCIを搬送するためにさらに使用され得る。
[0045] 図3は、アクセスネットワーク内でUE350と通信している基地局310のブロック図である。DLでは、EPC160からのIPパケットがコントローラ/プロセッサ375に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ375はレイヤ3およびレイヤ2の機能を実装する。レイヤ3は、無線リソース制御(RRC:radio resource control)レイヤを含み、レイヤ2は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとを含む。コントローラ/プロセッサ375は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続変更、およびRRC接続解放)と、無線アクセス技術(RAT)間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ならびにヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、ならびに上位レイヤパケットデータユニット(PDU)の転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB:transport block)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの多重分離と、スケジューリング情報報告と、HARQを介した誤り訂正と、優先度処理と、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を与える。
[0046] 送信(TX)プロセッサ316および受信(RX)プロセッサ370は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。TXプロセッサ316は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、M直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。コーディングされ変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームに分割され得る。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生じるために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生じるために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器374からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を判断するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE350によって送信された基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機318TXを介して異なるアンテナ320に与えられ得る。各送信機318TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0047] UE350において、各受信機354RXは、受信機のそれぞれのアンテナ352を介して信号を受信する。各受信機354RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を受信(RX)プロセッサ356に与える。TXプロセッサ368およびRXプロセッサ356は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。RXプロセッサ356は、UE350に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE350に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ356によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ356は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号はOFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルおよび基準信号は、基地局310によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元および復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器358によって算出されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局310によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号およびデインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、レイヤ3およびレイヤ2機能を実装するコントローラ/プロセッサ359に与えられる。
[0048] コントローラ/プロセッサ359は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ360に関連付けられ得る。メモリ360は、コンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ359は、EPC160からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ解凍と、制御信号処理とを与える。コントローラ/プロセッサ359はまた、HARQ動作をサポートするために、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
[0049] 基地局310によるDL送信に関して記載された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ359は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)収集、RRC接続、および測定報告に関連するRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍およびセキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)に関連するPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、ARQを介した誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメンテーション、ならびにRLCデータPDUの並べ替えに関連するRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、TB上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、HARQを介した誤り訂正、優先度処理、および論理チャネル優先度付けに関連するMACレイヤ機能とを与える。
[0050] 基地局310によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器358によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を容易にすることとを行うために、TXプロセッサ368によって使用され得る。TXプロセッサ368によって生成される空間ストリームは、別個の送信機354TXを介して異なるアンテナ352に与えられ得る。各送信機354TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0051] UL送信は、UE350における受信機機能に関して記載された方式と同様の方式で、基地局310において処理される。各受信機318RXは、受信機のそれぞれのアンテナ320を介して信号を受信する。各受信機318RXは、RFキャリア上で変調された情報を復元し、RXプロセッサ370に情報を与える。
[0052] コントローラ/プロセッサ375は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ376に関連付けられ得る。メモリ376はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ375は、UE350からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ解凍と、制御信号処理とを与える。コントローラ/プロセッサ375からのIPパケットは、EPC160に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ375はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用して誤り検出を担当する。
[0053] 拡張マシン型通信(eMTC)および/または狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)デバイスなど、通信のために狭帯域(NB)を利用するデバイスの応用および展開に対する関心が高まっている。さらに、RACHプロシージャ中のアップリンクメッセージ中でのデータ送信を可能にするためのeMTCおよびNB-IoTにおける早期データ送信が探求されている。
[0054] ワイヤレスセルラーネットワークにアクセスすることを試みている(たとえば、接続されることを試みている)ことがあるUEは、最初のネットワークアクセスのためのRACHプロシージャを開始し得る。UEがネットワークに接続されていないことがあるので、UEは、接続することに対するそれの要望に関してネットワークに通知するために利用可能なリソースが割り振られていないことがある。代わりに、UEは、共有媒体、すなわち、RACHを介して要求を送り得る。UEがNB-IoTおよび/またはeMTCデバイスである場合、使用され得る共有媒体は、NB-IoT物理ランダムアクセスチャネル(NPRACH:NB-IoT physical random access channel)である。
[0055] 競合ベース(contention-based)のRACHプロシージャでは、UEは、基地局(たとえば、eNB)にRACH送信を送り、RACH応答(RAR:RACH response)メッセージをリッスン(listen)し得る。RARでは、基地局は、RACHプロシージャの一部として基地局に次のメッセージを送信するためのリソース(resource)をUEに割り当て得る。UEは、RARメッセージ中で識別されるアップリンク共有チャネル(UL SCH:uplink shared channel)リソースを介してRARメッセージに応答して(Msg3と呼ばれることもある)接続要求/第3のメッセージを送り得る。図4は、本明細書で説明するいくつかの態様による、例示的なRACHプロシージャ(procedure)を示す図400である。UE402(たとえば、NB-IoTまたはeMTC型のデバイス)は、基地局404との競合ベースのRACHプロシージャに関与し得る。RACHプロシージャは、UE402と基地局404との間でのメッセージ交換、第1のメッセージ406(たとえば、Msg1)、第2のメッセージ408(たとえば、Msg2)、第3のメッセージ410(たとえば、Msg3)、および第4のメッセージ412を含み得る。一態様では、UE402は、第1のメッセージ406中で送信するための利用可能なRACHプリアンブル(preamble)を選択し得る。UE402は、第3のメッセージ410(Msg3)を送信するために必要とされる送信リソースのサイズに基づいてシグナチャ(signature)を選択し得る。選択されたシグナチャ(またはプリアンブル)は、(NB-IoTのコンテキストではNPRACHとも呼ばれる)第1のメッセージ406中で基地局404にUE402によって送信され得る。
[0056] 第1のメッセージ406を受信したことに応答して、基地局404は、UE402に第2のメッセージ408を送信し得る。第2のメッセージ408は、たとえば、PDSCHを介して送られたRARメッセージであり得る。第2のメッセージ408は、特に、最初のアップリンクリソース許可を与え、UE402が第3のメッセージ410(Msg3)を送信するためのMCSインデックスを示し得る。RARメッセージ408中の示されたMCSインデックスにより、UEは、RARメッセージ408中の許可(grant)を理解し、Msg3送信のための変調およびコーディング方式と、リソースユニット(RU:resource unit)の数と、トランスポートブロックサイズ(TBS:Transport Block Size)とを決定することが可能になり得る。これは、示されたMCSインデックスを使用して(たとえば、以下で説明する表502および他の表などの)表検索を実行することによってUE402によって達成され得る。たとえば、RARメッセージ(Msg2)中の示されたMCSインデックスに基づいて、UEは、表検索を実行し、Msg3を送信するための変調と、リソースユニットの数と、TBSとを決定し得る。以下で説明するように、いくつかの態様では、表は、あらかじめ定義され、UE402中に事前構成され得る。
[0057] UE402は、次いで、たとえば、リソースユニットの決定された数に基づいて基地局404に第3のメッセージ410(Msg3)を送信し得る。第3のメッセージ410は、RRC接続要求メッセージを含み得る。第3のメッセージ410を受信した後に、基地局404は、UE402に第4のメッセージ412を送信し得る。第4のメッセージ412は、競合解消メッセージ(contention resolution message)であり得る。
[0058] いくつかの従来のシステムでは、Msg3は、極めて小さいペイロード(payload)を有し得るRRC接続要求を搬送するにすぎない。たとえば、Msg3について現在、いくつかのシステムでは、88ビットのトランスポートブロックサイズが許可され得る。しかしながら、eMTCおよび/またはNB-IoTを用いた早期データ送信を利用することが望ましい。様々なアプリケーションでは、以下でより詳細に説明するようにMsg3を使用してアプリケーションデータを送信することが望ましいことがある。本明細書で説明する提案された技法の様々な態様によれば、(たとえば、リソースユニットの数、TBSなどに関する)Msg3の割振りが増加され、UEが、Msg3送信のためにフレキシブルなトランスポートブロックサイズおよび/または他のパラメータを使用することが可能になり得る。
[0059] 図5に、一態様による、Msg3の送信のためのRAR許可を解釈するための情報表502を示す図500を示す。第1の列505は、MCSインデックス情報に対応し、第1の列505中の各エントリは、MCSインデックスを示す。第2の列510は、(サブキャリア間隔Δf=3.75KHzまたは15KHzおよびサブキャリア割振りのサブキャリア指示Isc=0,1,2,...,11のための)変調情報に対応し、第2の列510中の各エントリは、(たとえば、RARメッセージ中の)UEに示されるMCSインデックスに基づいてUEによって使用され得る変調技法を示す。第3の列515は、(Δf=15KHzおよびIsc>11のための)変調情報に対応し、第3の列515中の各エントリは、サブキャリア割振りが11よりも大きいときにUEに示されるMCSインデックスに基づいてUEによって使用され得る変調技法を示す。第4の列520中の各エントリは、リソースユニットの数(NRU)を示す。第5の列525中の各エントリはTBSを示す。一態様では、表502を使用して、UEは、Msg3送信のための変調方式、リソースユニット(RU)の数、およびTBSを決定するために基地局からRAR中でUEによって受信されたMCSインデックスをマッピングし得る。たとえば、表502でわかるように、各MCSインデックスは、変調技法、RUの数およびTBSに対応する。UEが(UEに記憶されるおよび/または場合によってはUEによってアクセス可能であり得る)表502に基づいて「000」のMCSインデックスをシグナリングされた場合、UEは、Msg3のために使用されるべき変調が、(サブキャリア割振りIsc=0,1,...,11である場合)「pi/2 BPSK」であり、リソースユニットの数(NRU)=4であり、TBSが88ビットであると決定し得る。わかるように、図示の例示的な表502中でMCSインデックス「011」~「111」に対応するエントリは、予約されているものとして示されている。予約されたインデックス(reserved indices)は、本明細書では割り当てられていないインデックス(unassigned index)と呼ばれることもある。予約された/割り当てられていないフィールドは、たとえば、異なる事業者/サービスプロバイダによって、必要に応じて異なる用途および/またはアプリケーションのためにカスタマイズされ得る。
[0060] 上述のように、様々なアプリケーションでは、Msg3を使用してアプリケーションデータを送信することが望ましいことがある。ただし、先に述べたようにおよび表502からわかるように、現在Msg3について、いくつかのシステムでは88ビットのトランスポートブロックサイズが許可されており、これは、(たとえば、Msg3の通常のペイロードデータに加えた)追加のデータの送信のために十分でないことがある。したがって、(たとえば、EDTが望まれるときの)追加のデータの送信のために、データの追加の量が送信され得るように、たとえば、増加したTBSのために、Msg3に増加した割振りが望まれることがある。
[0061] 1つの手法は、たとえば、予約されたMCSインデックスに対応する変調方式、TBSおよびNRUを定義することによって追加のトランスポートブロックサイズとリソースユニットの数とを定義しサポートするために表502中に新しいTBS/NRUエントリを追加するために予約された/割り当てられていないMCSインデックスビットのうちのいくつかを使用することを含み得る。しかしながら、そのような手法は、いくつかの制限を有する。たとえば、将来のアプリケーションおよび/または使用事例のための予約された値が活用され、これは、(たとえば、表502中の予約されたビットおよびエントリの数が低減されることになるので)将来の変更の可能性を低減するという点で、そのような手法は前方互換性がないことがある。別の制限は、この手法が、小さいセットのトランスポートブロックサイズを定義すること、たとえば、それが予約されたMCSインデックスに対応することしか許可しないことがあるということである。異なるアプリケーションは、異なるペイロードサイズ要件を有し得、したがって、小さいセットのあらかじめ定義されたトランスポートブロックサイズ(predefined transport block size)は、異なるペイロードサイズ(payload size)をもつ多種多様なアプリケーションとうまく動作しないことがある。たとえば、400ビットを使用可能な新しいTBSが追加される場合、約400ビットのペイロードサイズを有し得るアプリケーションのためのアプリケーションデータを送信するために新しいTBSが利用され得る。しかしながら、600ビットのペイロードサイズを有し得る別のアプリケーションは、400ビットの新しいTBSを使用することができないことがある。
[0062] 本明細書で説明する方法のいくつかの態様によれば、新しいトランスポートブロックサイズのセットをあらかじめ定義し、表502を変更することによって予約された/割り当てられていないビットを使用するのではなく、基地局(たとえば、基地局404)は、シグナリングされた情報に基づいてランダムアクセス応答(RAR:random access response)メッセージ中での割振りを解釈することによって(たとえば、Msg3を送信するための)TBSおよび/またはリソースユニットの数(NRU)を決定することをUE(たとえば、UE402)が行うことを可能にし得る情報を(たとえば、SIB中で)シグナリングし得る。一態様では、UEは、以下でより詳細に説明するように、SIB中でシグナリングされた情報、たとえば、パラメータに基づいて(たとえば、基地局からUEへのRARメッセージ中で示される)RAR許可を解釈するように構成され得る。
[0063] 図6は、いくつかの態様による、RACHプロシージャ中の早期データ送信をサポートする例示的なプロセスを示す図600である。図6に示し、以下で説明する例では、基地局404は、SIB604を介してUE402に指示を与え得、UE402は、本明細書で説明する方法のいくつかの態様によれば指示に基づいてRARメッセージ中の割振りを解釈し得る。図示のように、UE402は、UE402がRACHプロシージャ中の早期データ送信のための1つまたは複数のパラメータを決定するのを可能にするためのおよび/またUE402が基地局404からのアンRARメッセージ中の割振りを解釈することを可能にするための情報(たとえば、指示)を含むSIB604を受信し得る。早期データ送信を容易にするためにSIBを介してシグナリングされ得る様々なタイプの情報についてより詳細に以下で説明する。
[0064] 図4に関して説明した例と同様に、UE402は、基地局404を用いるRACHプロシージャに関与し得る。しかしながら、本例では、SIB604を受信すると、UE402は、SIB中で受信された情報に少なくとも部分的に基づいてRACHプロシージャを実行し得る。RACHプロシージャは、UE402と基地局404との間でのメッセージ交換、第1のメッセージ606(たとえば、ランダムアクセス要求またはMsg1)、第2のメッセージ608(たとえば、ランダムアクセス応答またはMsg2)、第3のメッセージ610(たとえば、接続要求またはMsg3)、および第4のメッセージ(解消/応答メッセージまたはMsg4)612を含み得る。UE402は、第1のメッセージ606(たとえば、狭帯域通信のコンテキストではNPRACH)中でプリアンブルを基地局404送信し得る。いくつかの構成では、UE402は、以下で説明するようにSIB604中に示された情報に基づいて第1のメッセージを送信するためのリソースを選択し得る。第1のメッセージ606を受信したことに応答して、基地局404は、UE402に第2のメッセージ608を送信し得る。第2のメッセージ608は、RARメッセージ(Msg2)であり得る。上記で説明したように、第2のメッセージ608は、特に、最初のアップリンクリソース許可を与え、UE402が第3のメッセージ610(Msg3)を送信するためのMCSインデックスを示し得る。一態様によれば、UE402は、(625において)SIB604中で受信された情報に基づいてRARを処理する、たとえば、解釈するように構成され得る。SIB604中で受信された指示とRARメッセージ608中で示されたMCSインデックスとに基づいて、UE402は、RARメッセージ608中の許可を解釈し、Msg3送信のための変調およびコーディング技法と、リソースユニットの数と、TBSとを決定し得る。いくつかの構成では、決定は、SIB604中で受信された情報とRAR608からのMCSインデックスとを使用して(たとえば、以下で説明する表502および他の表などの)表検索を実行することを含み得る。いくつかの態様では、そのような表は、あらかじめ定義され、UE402中に事前構成され得る。UE402は、次いで、たとえば、RAR608の理解とSIB604を介して受信された情報とに基づいて基地局404に第3のメッセージ610(Msg3)を(630において)送信し得る。様々な構成では、上記で説明したプロセスによれば、UE402は、RAR608とSIB604を介して受信された情報とに基づいて第3のメッセージ610中で比較的より大きいサイズのペイロードを送信することが可能であり得る。いくつかの構成では、UE402から第3のメッセージ610を受信した後に、基地局404は、UE402に許可を確認し得る第4のメッセージ612(たとえば、競合解消メッセージ)を送信し得る。
[0065] 本明細書で説明する様々な態様によれば、UE402は、SIB中の情報に基づいて(たとえば、RARメッセージ608中に示された)RAR許可を解釈し得る。所与の構成によれば、様々なタイプの情報は、早期データ送信を容易にするためにSIBを介してシグナリングされ得る。たとえば、1つの例示的な構成では、SIB604は、(たとえば、RAR許可608と表502との中のMCSインデックスに基づく)TBSの通常の割振りがMsg3 610の送信のための新しい増加したTBSを決定するためにSIB604中に示された乗法値(multiplicative value)によって乗じられ得ることを示す(たとえば、表502中の)TBSエントリのための乗法値を含み得る。たとえば、SIB604は、RAR許可に基づくTBSが2で乗じられなければならないことを示す乗法値、たとえば、×2を示し得る。したがって、そのような例示的な場合では、表502と受信された指示とに基づいて、UE402は、早期データ送信のための新しいTBSをTBS=88×2=176ビットとして決定し得る。リソースユニットの数(NRU)はまた、いくつかの構成では、同じ値でEDT目的のためにスケーリングされ得る。たとえば、SIB604が「2」の倍率を示し、RAR許可が「011」のMCSインデックスを示す場合、UE402は、Msg3中でのデータ送信について、TBS=2×88=176ビットであり、(NRU)=2×4=8であると決定し得る。変調(表502の列510および515)について、UE402は、RARメッセージ608中に指定されているMCSインデックス、たとえば、この例ではMCSインデックス「000」に対応する変調エントリを使用し得る。
[0066] 別の態様によれば、SIB604は、予約された/割り当てられていないフィールド/値の各々のためのエントリのセット、たとえば、表502に示す予約されたフィールドに対応するエントリを含み得る。たとえば、予約されたMCSインデックス(011、100、101、110、および111)の各々について、SIB604は、変調技法を示すエントリのセットと、NRUのエントリ/値のセットと、TBSのエントリ/値のセットとを示し得る。(所与のパラメータのための)エントリの各セットが複数のエントリを含む場合、複数の表が生成され得る。(たとえば、基地局404から)SIB604中で受信された情報に基づいて、Msg3を送信するときに使用するための別の表が(たとえば、UE402によって)構築され得る。UE402がMCSインデックスを示すRAR許可を受信するとき、UE402は、Msg3を送信するためのパラメータ(変調、NRU、および/またはTBS)を決定するためにSIB604に基づいて生成された表を検索するためにMCSインデックスを使用し得る。たとえば、図7は、1つの特定の構成におけるSIB604中で受信された(たとえば、割り当てられていないフィールドに対応するエントリに関する)情報に基づいて構築され得る例示的な表702の図700を示す。表702に示すように、(列705中の)MCSインデックス「011」、「100」、「101」、「110」、および「111」のための(それぞれの列710、715、720、および725中の)変調、NRU、およびTBSフィールドに対応するエントリは、基地局404からのSIB中に示された情報に基づいてポピュレート(populate)され得る。たとえば、SIB604は、MCSインデックス011のための変調と、NRUとTBSとの第1のセット、MCSインデックス100のための変調と、NRUとTBSとの第2のセット、MCSインデックス101のための変調と、NRUとTBSとの第3のセット、MCSインデックス110のための変調と、NRUとTBSとの第4のセット、およびMCSインデックス111のための変調と、NRUとTBSとの第5のセットを示し得る。SIB604が予約された/割り当てられていないフィールド/値の各々のためのエントリのセットを含み得るので、複数のそのような表は、各表が例示的な表702に示すパラメータの各々に対応する予約されたフィールドの各々について1つのエントリを含んだ状態でSIB604中の情報に基づいて生成され得る。
[0067] RAR許可中で受信されたMCSインデックスに基づいて、UE402は、Msg3を送信するためのパラメータ(たとえば、TBS、リソースの数、および/または他のパラメータ)を決定するために表702中の(たとえば、表702中でMCSインデックスに対応する行中の)対応するエントリを検索し得る。簡単のために5つのMCSインデックスに対応する情報を含むように例示的な表702が示されているが、異なる数のエントリ(たとえば、32個、64個など)をもつ表がいくつかの他の例では生成され得る。
[0068] 別の例示的な態様では、SIB604は、Msg3送信のための少なくとも1つのパラメータの指示を含み得る。そのような態様では、予約されたMCSインデックス「011」、「100」、「101」、「110」、および「111」のためのRUの数(NRU)を指定し得る(たとえば、表502以外の)別の表が使用され得、一方、各場合のためのTBS(たとえば、MCSインデックスの各々)は、SIB604を介して基地局によってシグナリングされ得る。いくつかの構成では、表は、予約されたMCSインデックス「011」~「111」の各々のためのリソースユニットの数(NRU)を指定するにすぎないことがある。RUの数を指定するそのような表は、事前構成され得るか、または基地局404によってUE402に与えられ得る。たとえば、そのような表は、MCSインデックスを示す(列505などの)第1の列とMCSインデックスの各々に対応するRUの数(NRU)値を含む(列520などの)第2の列とを備え得る。再び、MCSインデックス「011」~「111」について、UE402は、表に基づいてMsg3を送信するためのパラメータを決定し得(たとえば、RAR608中に示されたMCSインデックスに対応するNRUを決定するために表を使用し得)、SIBに基づいてそれを決定し得る(たとえば、示されたMCSインデックスに対応するSIB604中に示されたTBSを使用し得る)。たとえば、一構成では、SIB604は、予約されたMCSインデックスのうちの1つまたは複数のTBS値を明示的に示し得る。次いで、RARメッセージ608中に示された所与のMCSインデックスについて、UE402は、あらかじめ定義された表からNRU値を決定し、接続要求メッセージ(たとえば、Msg3)610を送信するためにSIB604中に明示的に示されたTBSを使用し得る。
[0069] 一態様によれば、異なる対応するトランスポートブロックサイズに関連する複数のあらかじめ定義されたEDTリソースがあり得る。たとえば、一構成では、第1のTBS構成(たとえば、400ビットのTBS)に関連する第1のNPRACHリソースと第2のTBS構成(たとえば、600ビットのTBS)に関連する第2のNPRACHリソースとがあり得る。そのような構成では、基地局404は、SIB604中で異なるTBS構成に関連するNPRACHリソースをシグナリングし得る。NPRACHリソースの各々に関連する様々な異なるTBS構成のための(Msg3の後の送信のために使用され得る)最大TBSはまた、いくつかの構成では、SIB中に示され得る。NPRACHリソースは、ランダムアクセス要求(Msg1)送信のために使用され得るが、関連するTBSは、接続要求(Msg3)送信に適用可能であり得る。UEにおけるペイロードサイズ(たとえば、UE402がMsg3中で送信しなければならないペイロード)についての知識に基づいて、UE402は、第1のメッセージ(たとえば、Msg1)の送信のためのリソース(たとえば、上記の例では第1のNPRACHリソースまたは第2のNPRACHリソースのうちの1つ)を選択し得る。UE402は、次いで、選択されたNPRACHリソースを使用して基地局402にRACHプロシージャの第1のメッセージ(NPRACH)606を送信し、それに応答してRAR(許可)メッセージ608を受信し得る。そのような例示的な場合では、UE402は、第1のメッセージを送信するために使用される(NPRACH)リソースに基づいてRAR許可を解釈するように構成され得る。言い換えれば、いくつかの構成では、RAR許可の解釈は、第1のメッセージ(Msg1)を送信したUEが第1のリソース上であったのかまたは第2のリソース上であったのかに依存し得る。たとえば、一構成では、UE402は、各リソースを用いて第1のメッセージを送信するための複数のリソースが(やはりSIB中に示され得る)異なるTBS構成に関連付けられることを示すSIB604を受信し得る。UE402は、SIB604と送信すべきペイロードサイズ(たとえば、Msg3中で送信すべきビット数)についてのそれの知識とに基づいてNPRACHリソースを選択し、選択されたNPRACHリソースを使用して第1のメッセージ606を送信し得る。UE402は、第1のメッセージに応答してRAR許可608を受信し、SIB604と選択されたNPRACHリソースとに基づいてRAR許可を解釈し得る。
[0070] たとえば、(Msg1送信のための)NPRACHリソースと(後のMsg3送信のための)トランスポートブロックサイズとの間の対応/関連付けがあり得る。UE402が、Msg3中で送信すべき比較的大きいペイロードを有する場合、UE402は、(SIB604に示された)より大きいTBSに関連付けられ得るNPRACHリソースを選択し得、その逆も同様である。さらに、そのような構成では、UE402は、選択されたNPRACHリソース上での第1のメッセージのそれの以前の送信についての知識に基づいてRAR608中の受信された許可を解釈し得る。いくつかのそのような場合では、UE402は、接続要求メッセージ(Msg3)610の送信のための1つまたは複数のパラメータ(たとえば、リソースユニットの数および変調)を決定するために(たとえば、表502/602などの)表に依拠し得るが、UE402は、Msg3 610の送信のための適用可能なTBSとしてSIB中に示された選択されたNPRACHリソースに関連する最大TBSを仮定し、必ずしも表に指定されたTBSに依拠するとは限らないことがある。
[0071] 上記で説明した様々な例示的な表は、異なり得、および/または異なるカバレージ拡張(CE:coverage enhancement)レベルに対していくつかのパラメータについて異なる値を有し得る。たとえば、2つの異なるCEレベルに対して、対応する表は、同じTBSを有するが、異なる送信時間に適応するために異なるNRUを有し得る。別の例では、大きいトランスポートブロックサイズだけでなく小さい(たとえば、88ビットよりも小さい)トランスポートブロックサイズも、いくつかの表ではサポートされ得る。いくつかの例では、パラメータのシグナリングは、(たとえば、SIB中の)すべてのCEレベルに対して同じであるかまたは異なるCEレベルに対して異なり得る。したがって、上記で説明した方法は、異なるCEモードとともに使用され得る。多くの変形形態が、可能であり、異なる構成において使用され得る。
[0072] いくつかのシステムでは、eMTCのためのMsg3許可が、いくつかの変更とともにレガシーTBS表を利用し得る。しかしながら、Msg3のための許可を、たとえば、1000ビットまで適応するように増加することが望ましいことがある。この点について、本明細書では数個のオプションを与える。CEモードA(たとえば、中程度のカバレージ拡張)の場合、1つのオプションは、たとえば、(たとえば、表502などの)事前構成された表のエントリを変更することによって固定方式で、たとえば、UEと基地局との間で同意していることがある固定方式でRAR許可のエントリ/解釈を変更することである。別のオプションは、上記で説明したNB-IoTデバイスの場合と同様の手法を使用することであり、ここで、Msg3のためのRAR許可の解釈は、SIB中に与えられた情報に依存し得る。
[0073] eMTCにおけるMsg3のためのレートマッチングに関連する様々な態様について説明する。レートマッチングの基本的な機能は、所与の割振り中で送信されるビット数にトランスポートブロック(TB:transport block)中のビット数を整合させることである。レートマッチングは、サブブロックインターリービングと、ビット集合と、ビット選択とを含む多くのものに関与する。レートマッチングは、たとえば、冗長バージョン(RV:Redundancy Version)の概念を使用してパケットの異なる送信に対してコードブロックの異なるサブセットを与え得る。それぞれのコーディングされたブロックの第1の送信の場合(RV=0)、少量のシステマティックビット(systematic bit)がパンクチャリングされ得る。すなわち、システマティックビットストリームの開始からデータを読み出す代わりに、サーキュラーバッファの出力は、指定されたRVに従って構成され得る指定されたポイントから開始する。
[0074] eMTCでの課題の1つは、レートマッチングが(レガシーLTEの場合と同様に)4つのRVに固定されるということであることがわかる。しかしながら、符号化は、eMTCおよび/またはNB-IoTにおいてEDTを送信する能力を改善するためにサブフレームにわたって拡張され得る。CEモードBの場合、典型的な割振りは、1PRBである(たとえば、UEは電力制限され、このようにして、リソース消耗があまりない)。4つのRVの場合、送信され得る合計のコーディングされたビットの数は、12×12(12個のサブキャリア×12個のシンボル)×2(QPSK)×4(RVの数)=1152チャネルビットであり得る。これの後に、同じRVが繰り返されることになり、したがって、SNR利得があり得る(たとえば、追跡合成(chase combining)が、同じビットの合成によりSNR利得を生じ得る)が、コーディング利得(インクリメンタル冗長(incremental redundancy))を生じないことがある。
[0075] 提案された方法の一態様によれば、Msg3送信の場合、符号化/レートマッチング/RVの数が変更され得る。そのような変更されたレートマッチングは様々な方法で実装され得る。第1の例示的な構成では、Msg3について、レートマッチングは、2つ以上のサブフレームにわたって実行され得る(たとえば、クロスサブフレームレートマッチング)。この手法は、レガシーLTEシステムにおけるレートマッチング手法とは異なる。たとえば、サブフレームの開始ごとにRVを再開する/RVを増加するのではなく、UEは、N個のサブフレームごとにRVを再開し得る/RVを増加し得る。
[0076] 図8に、様々な例示的なレートマッチング技法の絵画図を示す図800を示す。図面825に示すベースラインレートマッチングの例に対するクロスサブフレームコーディング/レートマッチング動作(cross-subframe coding/rate matching operation)のグラフ/絵画図を図8の図面850に示す。一態様では、クロスサブフレームレートマッチング(たとえば、レートマッチングするサブフレームの数)は、Msg3送信のための繰返し数および/またはTBSサイズおよび/または変調方式に基づき得る。
[0077] 第2の例示的な構成では、Msg3について、冗長バージョンの数は、UEからの他の送信と比較して(たとえば、8つのRVまで)増加され得る。たとえば、RV循環は、RV0、RV4、RV2、RV6、RV1、RV3、RV5、RV7の通りであり得る(またはあらかじめ定義され得る別の順序であり得る)。増加した冗長バージョンをもつ変更されたレートマッチングのグラフ/絵画図を図8の図面875に示す。場合によっては、インターリービング(interleaving)は8つの冗長バージョンが使用されるときに変更され得る。たとえば、インターリービングは、レートマッチングビットの全セットにわたってではなくサブフレームごとに実行され、このようにして、最初に、(複数のサブフレームにわたる)時間につながり、第2に周波数につながることになるレガシーインターリービングではなく、最初にシンボルインデックスにわたり、次いで、サブキャリアインデックスにわたり、最後に、サブフレームインデックスにわたる順序でのリソースマッピングにつながり得る。
[0078] 図9は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート900である。本方法は、UE(たとえば、UE104、350、402)によって実行され得る。UEは、NB-IoTワイヤレス通信またはeMTCワイヤレス通信を実行するUEを備え得る。オプションの態様は破線で示されている。
[0079] 902において、UEは、基地局からSIB中でランダムアクセス応答許可のための少なくとも1つのパラメータのための指示を受信し得る。たとえば、図6を参照すると、UE402は、SIB604中で指示を受信し得る。上記で説明したように、SIB604は、異なる構成において様々な異なるタイプの情報/指示を含み得る。たとえば、上記で説明したように、一構成では、SIB604は、Msg3送信のためのTBSの明示的な指示を含み得る。たとえば、指示は、割り当てられていないMCSインデックス(unassigned MCS index)に対応するTBSなどのパラメータを備え得る。別の例では、SIB604 SIB中の指示は、割り当てられていないMCSインデックスのための1つまたは複数のテーブルエントリ(たとえば、割り当てられていないインデックス011、100、101、110、111に対応する1つまたは複数のパラメータのためのエントリなど)を備え得る。いくつかの構成では、SIB604は、例示的な表502に示したものなどの割り当てられていないMCSインデックスに対応するパラメータのための予約された/割り当てられていないフィールドの各々のためのエントリのセットを含み得る。さらに別の例では、SIB604中の指示は、各リソースがMsg3送信のための異なるTBS構成に関連付けられた状態で、(ランダムアクセス要求またはMsg1とも呼ばれる)第1のメッセージを送信するための複数のNPRACHリソースを備え得る。TBS構成はまた、上記で説明したようにSIB中に示され得る。
[0080] 様々な構成では、SIB中の(上記で説明したように様々な形態を取り得る)指示に基づいて、UEは、どのようにRACHプロシージャを進め、早期データ送信を実行するのかを決定し得る。
[0081] SIBが第1のRACHメッセージ(Msg1)を送信するためのNPRACHリソースとMsg3送信のための対応する/関連する最大トランスポートブロックサイズとを示し得る一構成では、904において、UEは、SIB中の指示と(Msg3中で送信するための)UEにおけるペイロードサイズについての知識とに基づいて第1のメッセージを送信するためのNPRACHリソースを(SIB中に示されたNPRACHリソースから)選択し得る。いくつかの他の構成では、ブロック904に示す動作はスキップされ得、処理は、902から906に進み得る。
[0082] 906において、UEは、基地局にランダムアクセス要求(たとえば、Msg1)を送信し得る。ランダムアクセス要求は、図4および図6に関して説明したように、Msg1を備え得る。たとえば、図6を参照すると、UE402は、基地局404にランダムアクセス要求(Msg1)606を送信し得る。一構成では、NPRACHリソース選択が、(904において説明したように)受信されたSIB中の指示に基づいて実行され得る場合、UEは、選択されたNPRACHリソース上でランダムアクセス要求を送信し得る。
[0083] 908において、UEは、図4および図6に関して説明したように、基地局からのランダムアクセス応答(RAR)中で、たとえば、Msg2中でMCSインデックスを受信し得る。たとえば、図6を参照すると、基地局404に送信されたランダムアクセス要求(Msg1)606に応答して、UE402は、(第2のメッセージまたはMsg2とも呼ばれる)RAR608を受信し得る。上記でより詳細に説明したように、ランダムアクセス応答は、RRC接続要求メッセージ、たとえば、Msg3のための許可をUE402に与え得る。
[0084] 910に示すように、UEは、SIB中で受信された指示および/または(904において)ランダムアクセス要求送信のために使用されたNPRACHリソースに基づいて基地局からのランダムアクセス応答を処理し得る(たとえば、解釈/分析し得る)。たとえば、一態様によれば、UE402は、SIB604中で受信された情報に基づいてMsg3の送信のためのRAR608中の許可を解釈するように構成され得る。たとえば、(たとえば、1つまたは複数のMCSインデックスに対応する)TBSが、SIB604中に示される場合、UE402は、Msg3送信のためのMCSインデックスについて受信されたRAR608が依拠されるべきと解釈/決定し得るが、UE402は、RAR608中のMCSインデックスに対応するSIB中に示された(たとえば、Msg3ペイロードのためのビットの最大数を示す)TBS値を使用すべきである。いくつかの構成では、Msg3送信のための(たとえば、変調、リソースユニットの数などのための)1つまたは複数の他のパラメータ値が、受信されたRAR中のMCSインデックスに対応するエントリをもつ(表502および/または702などの)表にアクセスすることによって決定され得、またはそれらは、基地局404によってUE402にシグナリングされ得る。
[0085] いくつかの構成では、UEが、SIB中に示されたNPRACHリソースから選択されたNPRACHリソース上で第1のメッセージ(Msg1)を送信し得る場合、UE402は、第1のメッセージを送信するために使用されたNPRACHリソースに基づいてRAR許可を解釈するように構成され得る。たとえば、RAR許可の解釈は、SIB中でシグナリングされた異なるリソースへの異なるTBSの関連付けのために、(SIB中の示されたリソースのうちの)どのNPRACHリソースで接続要求メッセージ(Msg1)が送信されたのかに依存し得る。
[0086] 912において、UEは、MCSインデックスに基づいて、およびSIB中で受信された指示に基づいて基地局に接続要求メッセージを送信し得る。接続要求メッセージは、RRC接続要求、たとえば、Msg3を備え得る。接続要求メッセージの送信は、SIB中の受信された指示による受信されたRARの解釈に基づき得る。たとえば、図6を参照すると、UE402は、(MCSインデックスを示す)受信されたRARおよびMsg3中での早期データ送信のために使用され得る(たとえば、TBSなどの)1つまたは複数のパラメータ値の指示を与え得るSIB、ならびに/あるいはUE402がSIBと、受信されたRAR中のMCSインデックスと、1つまたは複数のあらかじめ定義された表との組合せに基づいてパラメータ値を決定することを可能にし得る情報に基づいて接続要求メッセージ(Msg3)610を送信し得る。たとえば、(902において)SIB中で受信された指示は、割り当てられていないMCSインデックス(たとえば、011)に対応するTBS値(たとえば、600ビット)を備え得、(RARメッセージ中の)受信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックス011を備え得る。そのような例では、UE402は、(たとえば、あらかじめ定義された表中に示された)リソースユニットのあらかじめ定義された数とSIB中で受信されたTBS値とに基づいて接続要求メッセージを送信し得る。表は、RUの数を指定し得、一方、SIBは、対応するTBSを示し得る。たとえば、UE402は、受信されたRARメッセージ中に示されたMCS=011のためのリソースユニットの数を決定するために割り当てられていないMCSインデックスに対応するリソースユニットのあらかじめ定義された数を示す表にアクセスし、SIB中の指示に基づいてMsg3送信のためのTBSが600ビットであると決定し得る。したがって、そのような例では、UE402は、示されたTBS(たとえば、600ビットの最大ペイロードサイズ)と(たとえば、RARメッセージ中で受信されたMCSインデックスを使用してあらかじめ定義された表に基づいて決定された)リソースユニットのあらかじめ定義された数とに基づいて接続要求メッセージを送信し得る。
[0087] いくつかの構成では、914において、UE402は、接続要求メッセージ(Msg3)に応答して基地局404から第4のメッセージ(たとえば、競合解消メッセージ)を受信し得る。いくつかの構成では、Msg4は、ランダムアクセスプロシージャを終了/完了し得、競合解消識別子(contention resolution identifier)を含み得る。
[0088] 上記の他の場所で説明したように、様々な異なる構成では、基地局404からSIBを介して受信された指示は、早期データ送信を可能にし、UE402が(たとえば、Msg3の通常の許可されたペイロードサイズよりも高いまたはそれよりも低い)所望のペイロードを送信することを可能にする異なるタイプの情報を備え得る。一例では、902においてSIB中で受信された指示は、スケーリング値(scaling value)を備え得る。この例では、(912における)接続要求メッセージは、SIB中で受信されたスケーリング値によってスケーリングされているMCSインデックスに対応するリソースユニットの数(NRU)に基づいて送信され得る。たとえば、SIBは、2の乗法値を示し得、UEは、(たとえば、表502などの表中に示された)MCSインデックスに対応するリソースユニットの数を2で乗算することによって接続要求メッセージのためのリソースユニットの数をスケーリングし得る。
[0089] いくつかの例では、804においてSIB中で受信された指示は、スケーリング値を備え得、接続要求メッセージは、SIB中で受信されたスケーリング値によってスケーリングされている(RAR中に示されたMCSインデックスに対応する)TBSに基づいて(912において)送信され得る。
[0090] 別の例では、804においてSIB中で受信された指示は、割り当てられていないMCSインデックスのための1つまたは複数のパラメータ(たとえば、表エントリのためのパラメータに対応する値)を備え得、RARメッセージ中の受信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。この例では、UEは、割り当てられていないMCSインデックスに対応するSIB中で受信されたパラメータに基づいて(912において)接続要求メッセージを送信し得る。たとえば、割り当てられていないMCSインデックスのための表エントリは、リソースユニットの数、TBSなどの表502に示すパラメータのうちの少なくとも1つの値を備え得る。いくつかの構成では、SIBは、2つ以上の割り当てられていないMCSインデックスのための、たとえば、予約されたMCSインデックス011、100、101、110、111の各々のためのエントリのセットを含み得る。
[0091] 第4の例では、804においてSIB中で受信された指示は、割り当てられていないMCSインデックスに対応するTBS値を備え得、受信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。この例では、UEは、リソースユニットのあらかじめ定義された数とSIB中で受信されたTBS値とに基づいて接続要求メッセージを送信し得る。したがって、表は、RUの数を指定し得、一方、SIBは、対応するTBSをシグナリングし得る。
[0092] いくつかの構成では、SIB中に示されたパラメータは、異なるサポートされたカバレージレベル(different supported coverage level)に対して異なるパラメータ(different parameter)を備え得る。
[0093] 図10は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1000である。本方法は、UE(たとえば、UE104、350、402)によって実行され得る。UEは、eMTCを実行するUEを備え得る。オプションの態様は破線で示されている。
[0094] 1004において、UEは、基地局にランダムアクセス要求、たとえば、Msg1を送信する。
[0095] 1006において、UEは、基地局からランダムアクセス応答、たとえば、Msg2を受信する。
[0096] UEは、次いで、ユーザ機器からの他の送信のための冗長バージョンよりも増加した数の冗長バージョンまたは2つ以上のサブフレームにわたって実行されるレートマッチングのうちの少なくとも1つに基づいて基地局に接続要求メッセージを送信し得る。
[0097] たとえば、1008において、UEは、他の送信のための冗長バージョンよりも増加した数の冗長バージョンに基づいて基地局に接続要求メッセージを送信し得る。増加した数は、たとえば、5つ以上の冗長バージョンであり得る。冗長バージョンの増加した数は、図8に関して説明したように、8つのRVであり得る。冗長バージョンの増加した数は、接続要求メッセージのための繰返し数、接続要求メッセージのためのトランスポートブロックサイズ、または接続要求メッセージの送信のための変調方式のいずれかに基づき得る。
[0098] 1010に示すように、接続要求メッセージは、たとえば、図8に関して説明したように、2つ以上のサブフレームにわたって実行されるレートマッチングに基づいて基地局に送信され得る。
[0099] レートマッチングが実行されるサブフレームの数は、接続要求メッセージのための繰返し数、接続要求メッセージのためのトランスポートブロックサイズ、または接続要求メッセージの送信のための変調方式のいずれかに基づき得る。
[00100] 冗長バージョンの増加した数または2つ以上のサブフレームにわたって実行されるレートマッチングは、システム情報ブロック中で受信されたパラメータに基づく。したがって、1002において、UEは、RVの増加した数を適用することまたは接続要求メッセージのためのレートマッチングを調整することをUEが行うために使用し得る情報をSIB中で受信し得る。
[00101] 図11は、例示的な装置1102における異なる手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図1100である。装置1102は、(たとえば、UE104、350、950などの)UEであり得る。装置1102は、受信構成要素(reception component)1104と、選択構成要素(selection component)1106と、ランダムアクセス要求構成要素1108と、ランダムアクセス応答構成要素1110と、ランダムアクセス応答解釈/処理構成要素1112と、接続要求構成要素1114と、送信構成要素1116とを含み得る。
[00102] 受信構成要素1104は、たとえば、基地局1150を含む他のデバイスから信号および/または他の情報を受信するように構成され得る。受信構成要素1104によって受信された信号/情報は、フローチャート900および1000の方法を含む上記で説明した方法に従って様々な動作を実行する際のさらなる処理および使用のために装置1102の1つまたは複数の構成要素に与えられ得る。したがって、受信構成要素1104を介して、装置1102および/あるいはその中の1つまたは複数の構成要素は、基地局1150などの外部デバイスから(たとえば、SIB、RAR(Msg2)、Msg4、データおよび/または他の信号などの)信号および/または他の情報を受信する。一構成では、受信構成要素1104は、図5~図10に関して上記で説明したように基地局から少なくとも1つのパラメータの指示を含むSIBを受信するように構成され得る。いくつかの構成では、指示は、割り当てられていないMCSインデックスのための1つまたは複数のパラメータ(たとえば、表エントリのためのパラメータに対応する値)を備え得る。いくつかの構成では、指示は、割り当てられていないMCSインデックスに対応するTBSを備え得る。いくつかの構成では、指示は、第1のTBSに関連するPRACHリソースの第1のセットの第1の指示と第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え得る。いくつかの構成では、第1のTBSと第2のTBSとは、それぞれ接続要求(Msg3)のための最大ペイロードサイズに対応し得る。SIB中で受信された指示はまた、図5~図10に関して上記で説明した異なるタイプの情報を備え得る。SIB中で受信された情報/指示は、装置1102の1つまたは複数の他の構成要素に与えられ得る。
[00103] 選択構成要素1106は、ランダムアクセス要求の送信のためのPRACHリソースを選択するように構成され得る。一構成では、選択構成要素1106は、装置1102において送信されるべきペイロードサイズに基づいて、受信されたSIB中に示されるPRACHリソースの第1のセットまたはPRACHリソースの第2のセットのうちの1つからPRACHリソースを選択するように構成され得る。そのような構成では、選択されたリソースに関する情報は、ランダムアクセス要求構成要素1108に与えられ得る。
[00104] ランダムアクセス要求構成要素1108は、ランダムアクセス要求を生成し、それを(たとえば、送信構成要素1116を介して)基地局1150に送信するように構成され得る。いくつかの構成では、ランダムアクセス要求は、SIB中に示されたPRACHリソースベースの選択されたPRACHリソースと(たとえば、Msg3中で)送信されるべきペイロードサイズとを使用して送信され得る。いくつかの他の構成では、ランダムアクセス要求は、装置1102に知られているPRACHリソースからランダムに選択されたPRACHリソースを使用して送信され得る。
[00105] ランダムアクセス応答構成要素1110は、(たとえば、送信されたランダムアクセス要求に応答して)基地局1150からのMCSインデックスを備えるランダムアクセス応答(Msg2)を(たとえば、受信構成要素1104を介して)受信し、処理するように構成され得る。ランダムアクセス応答は、基地局1150への接続要求の送信のための許可を備え得る。いくつかの構成では、処理された(たとえば、復号された)ランダムアクセス応答は、RAR解釈構成要素(RAR interpretation component)1112に与えられ得る。
[00106] RAR解釈/処理構成要素(RAR interpretation/processing component)1112は、上記で説明したように、SIB中で受信された指示に基づいて基地局からのランダムアクセス応答を解釈するように構成され得る。たとえば、SIBに基づいてRARを解釈することは、たとえば、本明細書で説明する方法に従って接続要求(Msg3)の送信のための1つまたは複数のパラメータを決定するために受信されたSIB中の指示に鑑みてRAR許可中の情報を分析することを含み得る。たとえば、一態様によれば、(たとえば、1つまたは複数のMCSインデックスに対応する)TBSが、SIB604中に示される場合、RAR解釈構成要素1112は、Msg3送信のためのMCSインデックスについて受信されたRAR608が依拠されるべきと解釈/決定し得るが、UE402は、RAR608中のMCSインデックスに対応するSIB中に示された(たとえば、Msg3ペイロードのためのビットの最大数を示す)TBS値を使用すべきである。いくつかの構成では、Msg3送信のための1つまたは複数の他のパラメータ値(たとえば、リソースユニットの数)が、(たとえば、割り当てられていないMCSインデックスを含む)様々なMCSインデックスに対応する1つまたは複数のパラメータのためのエントリ/値をもつあらかじめ定義された表にアクセスすることによって決定され得る。別の例では、SIB中で受信された指示は、スケーリング(たとえば、乗数)値を備え得る。この例では、RAR解釈構成要素1112は、再び、RAR中に示されたMCSインデックスに対応するリソースユニットの数(NRU)がSIB中で受信されたスケーリング値によってスケーリングされるべきであると決定するためにSIB指示に鑑みてRAR(Msg2)を解釈し得る。接続要求(Msg3)の送信のために使用されるべきNRUは、受信されたRAR中のMCSインデックスに基づいて(表502、702または様々な可能なMCSインデックスのためのNRU値を含む別のそのような表などの)あらかじめ定義された表から決定され得る。一構成では、RAR解釈構成要素1112は、ランダムアクセス要求を送信するために使用されるPRACHリソースにさらに基づいて基地局1150からのランダムアクセス応答を解釈するように構成され得る。たとえば、そのような構成では、RAR解釈構成要素1112は、(RARを解釈することの一部として)接続要求(Msg3)の送信のために使用されるべきTBSがランダムアクセス要求を送信するために使用される(受信されたSIBに示された)PRACHリソースに関連するTBSであると決定し得る。したがって、様々な構成では、RAR解釈構成要素1112は、接続要求の送信のための受信されたSIB中の情報に従って受信されたRARを解釈し得る。
[00107] いくつかの構成では、接続要求構成要素1114は、本明細書の上記で説明した方法に従って接続要求(Msg3)を生成し、それを(たとえば、送信構成要素1116を介して)基地局1150に送信するように構成され得る。様々な構成では、接続要求構成要素1114は、(RAR中で受信された)MCSインデックスと(SIB中で受信された)指示とに基づいて基地局1150に接続要求を(送信構成要素1116を介して)送信するように構成され得る。一例では、SIB中の指示は、割り当てられていない/予約されたMCSインデックス対応するパラメータ(たとえば、TBS、NRU、変調など)のための表エントリ/パラメータ値を備え得、ランダムアクセス応答中で受信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。そのような例では、接続要求メッセージは、SIB中で受信された(RAR中の割り当てられていないMCSインデックスに対応する)表エントリ/パラメータ値に基づいて送信構成要素1116を介して)送信され得る。別の例示的な構成では、SIB中の指示は、割り当てられていないMCSインデックスに対応するTBS値を備え得、ランダムアクセス応答中で受信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。そのような例では、接続要求メッセージは、リソースユニットのあらかじめ定義された数とSIB中で受信されたTBS値とに基づいて送信され得る。別の例では、指示は、スケーリング値(たとえば、乗数)を備え得、接続要求メッセージは、上記でより詳細に説明したように、RAR中に示されたMCSインデックスに対応する、SIB中で受信されたスケーリング値によってスケーリングされるリソースユニットの数および/またはTBS値に基づいて(送信構成要素1116を介して)送信され得る。
[00108] いくつかの構成では、接続要求構成要素1114は、装置1102からの他の送信のための冗長バージョンよりも増加した数の冗長バージョンのうちの少なくとも1つに基づいて基地局1150に接続要求メッセージを(たとえば、送信構成要素1116を介して)送信するように構成され得る。一例では、冗長バージョンの増加した数は、8であり得る。1つのそのような構成では、接続要求メッセージは、5つ以上の冗長バージョンに基づいて基地局1150に送信され得る。一例では、冗長バージョンの増加した数は、接続要求メッセージのための繰返し数、接続要求メッセージのためのトランスポートブロックサイズ、または接続要求メッセージの送信のための変調方式のうちの少なくとも1つに基づき得る。いくつかの他の構成では、接続要求構成要素1114は、2つ以上のサブフレームにわたって実行されるレートマッチングに基づいて基地局1150に(たとえば、送信構成要素1116を介して)接続要求メッセージを送信するように構成され得る。1つのそのような構成では、レートマッチングが実行されるサブフレームの数は、接続要求メッセージのための繰返し数、接続要求メッセージのためのトランスポートブロックサイズ、または接続要求メッセージの送信のための変調方式のうちの少なくとも1つに基づき得る。いくつかの構成では、冗長バージョンの増加した数または2つ以上のサブフレームにわたって実行されるレートマッチングは、SIB中で受信されたパラメータに基づき得る。
[00109] 送信構成要素1116は、本明細書で開示した方法に従って、たとえば、基地局1150を含む1つまたは複数の外部デバイスに様々なメッセージを送信するように構成され得る。送信されるべきメッセージ/信号は、上記で説明したように1つまたは複数の他の構成要素によって生成され得るか、もしくは送信されるべきメッセージ/信号は、(たとえば、構成要素1108および/または1114などの)1つまたは複数の他の構成要素の指示/制御の下で送信構成要素1116によって生成され得る。したがって、様々な構成では、送信構成要素1116を介して、装置1102および/あるいはその中の1つまたは複数の構成要素は、基地局1150などの外部デバイスに(たとえば、ランダムアクセス要求(Msg1)、接続要求(Msg3)、制御メッセージおよび/または他の信号などの)信号および/または他の情報を送信する。
[00110] 装置1102は、図9および図10の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実行する追加の構成要素を含み得る。したがって、図9および図10の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実行され得、本装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00111] 図12は、処理システム1214を採用する装置1102’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図1200である。処理システム1214は、バス1224によって全体的に表される、バスアーキテクチャを用いて実現され得る。バス1224は、処理システム1214の具体的な適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続用バスおよびブリッジを含み得る。バス1224は、プロセッサ1204によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェア構成要素と、構成要素1104、1106、1108、1110、1112、1114、1116と、コンピュータ可読媒体/メモリ1206とを含む様々な回路を互いにリンクする。また、バス1224はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、および電力管理回路などの様々な他の回路もリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[00112] 処理システム1214は、トランシーバ1210に結合され得る。トランシーバ1210は1つまたは複数のアンテナ1220に結合される。トランシーバ1210は、伝送媒体を介して種々の他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ1210は、1つまたは複数のアンテナ1220から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム1214、具体的には受信構成要素1104に与える。加えて、トランシーバ1210は、処理システム1214、具体的には送信構成要素1116から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1220に印加されるべき信号を生成する。処理システム1214は、コンピュータ可読媒体/メモリ1206に結合されたプロセッサ1204を含む。プロセッサ1204は、コンピュータ可読媒体/メモリ1206に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1204によって実行されたとき、処理システム1214に、特定の装置のための上記で説明した様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ1206はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1204によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システム1214は、構成要素1104、1106、1108、1110、1112、1114、1116のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらの構成要素は、プロセッサ1204内で動作し、コンピュータ可読媒体/メモリ1206に常駐する/記憶されたソフトウェア構成要素、プロセッサ1204に結合された1つもしくは複数のハードウェア構成要素、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1214は、UE350の構成要素であり得、メモリ360および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00113] 一構成では、ワイヤレス通信のための装置1102/1102’(たとえば、UE)は、図9および図10に関して説明した態様を実行するための手段を含む たとえば、一構成では、装置1102/1102’は、基地局からSIB中で少なくとも1つのパラメータの指示を受信するための手段を備え得る。一構成では、装置1102/1102’は、基地局にランダムアクセス要求を送信するための手段をさらに備え得る。一構成では、装置1102/1102’は、基地局からランダムアクセス応答中でMCSインデックスを受信するための手段をさらに含み得る。一構成では、装置1102/1102’は、MCSインデックスと指示とに基づいて基地局に接続要求メッセージを送信するための手段をさらに含み得る。いくつかの構成では、少なくとも1つのパラメータは、異なるサポートされたカバレージレベルに対して異なるパラメータを備える。
[00114] 一構成では、装置1102/1102’は、SIB中で受信された指示に基づいて基地局からのランダムアクセス応答を処理および/または解釈するための手段をさらに備え得る。一構成では、指示は、割り当てられていないMCSインデックスのための表エントリ(たとえば、RARパラメータ値)を備え得、ランダムアクセス応答中で受信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスに対応し得る。1つのそのような構成では、接続要求メッセージを送信するための手段は、SIB中で受信されたRARパラメータに基づいて接続要求メッセージを送信するようにさらに構成され得る。一構成では、指示は、割り当てられていないMCSインデックスに対応するTBS値を備え得、ランダムアクセス応答中で受信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備える。そのような構成では、接続要求メッセージを送信するための手段は、(たとえば、あらかじめ定義された表中に示された)リソースユニットのあらかじめ定義された数とSIB中で受信されたTBS値とに基づいて接続要求メッセージを送信するようにさらに構成され得る。
[00115] 一構成では、指示は、第1のTBSに関連するPRACHリソースの第1のセットの第1の指示と第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え得る。1つのそのような構成では、装置1102/1102’は、UEにおけるペイロードサイズに基づいてPRACHリソースの第1のセットまたはPRACHリソースの第2のセットのうちの1つからPRACHリソースを選択するための手段をさらに備え得る。そのような構成では、ランダムアクセス要求を送信するための手段は、選択されたPRACHリソースを使用してランダムアクセス要求を送信するようにさらに構成され得る。1つのそのような構成では、装置1102/1102’は、ランダムアクセス要求を送信するために使用されるPRACHリソースに基づいて基地局からのランダムアクセス応答を解釈するための手段をさらに備え得る。
[00116] 上述の手段は、上述の手段によって列挙された機能を実施するように構成された、装置1102、および/または装置1102’の処理システム1214の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明したように、処理システム1214は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって列挙された機能を実施するように構成されたTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359であり得る。
[00117] 図13は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1300である。本方法は、基地局(たとえば、基地局102、180、310、404)によって実行され得る。基地局は、NB-IoTワイヤレス通信またはeMTCワイヤレス通信を実行する基地局を備え得る。オプションの態様は破線/点線ボックスで示されている。
[00118] 1302において、基地局は、SIB中で、たとえば、ランダムアクセス応答許可に関連する少なくとも1つのパラメータの指示を送信し得る。たとえば、図6を参照すると、基地局404は、(たとえば、UE402がRACHプロシージャ中に送信すべきデータを有し得るとき)UE402が早期データ送信を実行することを可能にし得る情報を含むSIB604を送信し得る。上記で説明したように、一態様によれば、SIB中で送信された指示により、UEは、早期データ送信、たとえば、接続要求(Msg3)中でのデータ送信を可能にする方式でRARを解釈することが可能になり得る。上記で説明したように、SIB中の指示は、様々な構成において様々なタイプの情報および/またはパラメータ値を通信し得る。たとえば、一構成では、指示は、割り当てられていないMCSインデックスに対応する表エントリ/パラメータ値(たとえば、TBS、NRU、変調などのパラメータの値)を備え得る。別の例では、SIB中の指示は、割り当てられていないMCSインデックスに対応するTBSを備え得る。別の例では、指示は、RAR中に示されたMCSインデックスに対応するリソースユニットの数および/またはTBS値をスケーリングするために使用され得るスケーリング値(たとえば、乗数)を備え得る。様々な他の例について以下で説明する。様々な構成では、SIB中で送信される少なくとも1つのパラメータは、異なるサポートされたカバレージレベルに対して異なるパラメータを備え得る。
[00119] 1304において、基地局は、UEからランダムアクセス要求メッセージ(たとえば、Msg1)を受信し得る。たとえば、図6を参照すると、基地局404は、UE402からランダムアクセス要求(Msg1)606を受信し得る。いくつかの構成では、SIBは、ランダムアクセス要求メッセージ(Msg1)を送信するためのPRACH(たとえば、NPRACH)リソースとMsg3送信のための対応する/関連する最大トランスポートブロックサイズとを示し得る。1つのそのような構成では、UEは、ランダムアクセス要求を送信するためのPRACHリソースを(SIB中に示されたリソースから)選択し得る。そのような例では、ランダムアクセス要求メッセージ(Msg1)は、SIB指示と(Msg3の)ペイロードサイズとに基づいてUEによって選択されたPRACHリソース上で基地局によって受信され得る。
[00120] 一構成では、1306において、基地局は、ランダムアクセス要求メッセージが受信されたPRACHリソースに基づいてUEからの受信されたランダムアクセス要求メッセージ(Msg1)を解釈し得る。たとえば、上記で説明したように、いくつかの構成では、UEは、(SIB中で示され得るように)Msg3送信のためのトランスポートブロックサイズに関連付けられ得るか、またはそれと相関させられ得るPRACHリソース上でランダムアクセス要求を送信し得る。いくつかのそのような場合では、基地局は、Msg1が受信されたPRACH/NPRACHリソースに基づいてUEからのランダムアクセス要求メッセージ(Msg1)を解釈、たとえば、分析し得る。たとえば、Msg1が受信されたリソースに基づいて、基地局は、UEが送信しようとするMsg3のペイロードサイズをそれを決定することが可能であり得る。一構成では、UEからのランダムアクセス要求メッセージの解釈に基づいて、基地局は、ランダムアクセス要求メッセージ(Msg1)に応答してRAR(Msg2)中でUEに送られ得る許可および/またはMCSインデックスを決定し得る。
[00121] 1308において、基地局は、UEにランダムアクセス応答メッセージ(たとえば、Msg2)中でMCSインデックスを送信し得る。たとえば、図6を参照すると、基地局404は、ランダムアクセス要求メッセージ(Msg1)に応答してUE402にランダムアクセス応答メッセージ(Msg2)608を送信し得る。
[00122] 1310において、基地局は、UEから、MCSインデックスとSIB中の指示とに基づいて接続要求メッセージを受信し得る。接続要求メッセージは、RRC接続要求(Msg3)を備え得る。たとえば、図6を参照すると、基地局404は、RAR608中のMCSインデックスと、Msg3中での早期データ送信のために使用され得る(たとえば、TBSまたは上記で説明した他の情報などの)1つまたは複数のパラメータ値の指示を与え得る基地局404によって送信されるSIB中の情報とに基づいてUE402から接続要求メッセージ(Msg3)610を受信し得る。いくつかの構成では、UEからの受信された接続要求メッセージ(Msg3)610は、Msg3のために許可された通常のペイロードサイズとは異なる(たとえば、それよりも高いまたは低い)ペイロードサイズを有し得る。一例では、基地局によって送信されたSIB中の指示は、割り当てられていないMCSインデックス(たとえば、011)に対応するTBS値を備え得、(送信されたRAR中の)MCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックス011を備え得る。UEは、基地局に接続要求メッセージを送るためにSIB指示とMCSインデックスとを使用し得る。そのような例では、基地局によって受信された接続要求メッセージは、(たとえば、図6および図9に関して)上記で説明したようにリソースユニットのあらかじめ定義された数とSIB中に示されたTBS値とに基づき得る。したがって、そのような例では、基地局は、SIB中の示されたTBSと(たとえば、基地局によって送信されたRARメッセージ中で受信されたMCSインデックスを使用してあらかじめ定義された表に基づいて決定された)リソースユニットのあらかじめ定義された数とに基づいて接続要求メッセージを受信し得る。
[00123] 別の例では、1302においてSIB中で送信された指示は、スケーリング値を備え得る。この例では、接続要求メッセージは、SIB中で受信されたスケーリング値によってスケーリングされているMCSインデックスに対応するリソースユニットの数に基づいて基地局によって受信され得る。たとえば、SIBは、2の乗法値を示し得、UEは、MCSインデックスに対応するリソースユニットの数を2で乗算することによって接続要求メッセージのためのリソースユニットの数をスケーリングし得る。
[00124] 別の例では、1302においてSIB中で送信された指示は、スケーリング値を備え得、接続要求メッセージは、SIB中で送信されたスケーリング値によってスケーリングされている(RAR中に示された)MCSインデックスに対応するTBSに基づいて基地局によって受信され得る。
[00125] さらに別の例では、1302においてSIB中で送信された指示は、割り当てられていないMCSインデックスのためのパラメータを備え得る。RAR中で基地局によって送信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。この例では、基地局は、割り当てられていないMCSインデックスに対応するSIB中に示されたパラメータに基づいて接続要求メッセージを受信し得る。いくつかの構成では、SIBは、2つ以上の割り当てられていないMCSインデックスのための、たとえば、予備のMCSインデックスの各々のためのエントリのセット(たとえば、パラメータの値)を含み得る。
[00126] 別の例では、1302においてSIB中で送信された指示は、割り当てられていないMCSインデックス(たとえば、MCSインデックス100)に対応するTBS値(たとえば、600ビット)を備え得、RAR中のUEに送信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。この例では、基地局は、(たとえば、所与のMCSインデックスおよび/またはTBSのための使用されるべきNRUを指定する表中の)リソースユニットのあらかじめ定義された数とSIB中に示されたTBS値とに基づいて接続要求メッセージを受信し得る。したがって、いくつかの構成では、表は、RUの数を指定し得、一方、SIBは、UEに対応するTBSをシグナリングし得る。
[00127] 上記で簡単に説明したように、いくつかの構成では、902において送信された指示は、第1のTBSに関連するPRACHリソースの第1のセットの第1の指示と第2のTBSに関連する第2のPRACHリソースの第2の指示とを備え得る。第1および第2のTBSは、(第1および第2のPRACHリソースのうちの選択された1つを使用して送信されるランダムアクセス要求(Msg1)の送信のためではない)接続要求の送信のためのトランスポートブロックサイズを示し得る。この例では、基地局は、SIB中に示されたPRACHリソースに基づいてUEによって選択されたPRACHリソースに基づいてユーザ機器からランダムアクセス要求メッセージ(Msg1)を受信し得る。いくつかの構成では、PRACHリソースセットは、NPRACHリソースセット、たとえば、狭帯域PRACHリソースを備え得る。
[00128] いくつかの構成では、1312において、基地局は、UEからの受信された接続要求メッセージ(Msg3)に応答して競合解消メッセージ(Msg4)を送信し得る。いくつかの構成では、送信された競合解消メッセージは、ランダムアクセスプロシージャを終了/完了し得、競合解消識別子を含み得る。
[00129] 図14は、例示的な装置1402における異なる手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図1400である。装置1402は、(たとえば、基地局102、180、310、404などの)基地局であり得る。装置1402は、送信構成要素1404と、SIB構成要素1406と、ランダムアクセス要求構成要素1408と、ランダムアクセス要求解釈構成要素1410と、ランダムアクセス応答構成要素1412と、接続要求/応答構成要素1414と、受信構成要素1416とを含み得る。
[00130] 送信構成要素1404は、本明細書で開示した方法に従って、たとえば、UE1450を含む1つまたは複数の外部デバイスに様々なメッセージを送信するように構成され得る。送信されるべきメッセージ/信号は、以下で説明する装置の1つまたは複数の他の構成要素によって生成され得るか、あるいは送信されるべきメッセージ/信号は、(たとえば、構成要素1406、1412および/または1414などの)1つまたは複数の他の構成要素の指示/制御の下で送信構成要素1404によって生成され得る。したがって、様々な構成では、送信構成要素1404を介して、装置1402および/あるいはその中の1つまたは複数の構成要素は、以下で説明するUE1450などの外部デバイスに(たとえば、SIB、ランダムアクセス応答(Msg2)、接続要求応答(Msg4)、制御メッセージおよび/または他の信号などの)信号および/または他の情報を送信する。
[00131] 一構成では、SIB構成要素1104は、上記で説明した(たとえば、RAR許可に関連する)少なくとも1つのパラメータの指示を含むSIBを生成し、(たとえば、送信構成要素1404を介して)送信するように構成され得る。いくつかの構成では、SIB中で送信された指示は、割り当てられていないMCSインデックスのための1つまたは複数のパラメータを備え得る。いくつかの構成では、指示は、割り当てられていないMCSインデックスに対応するTBSを備え得る。いくつかの構成では、SIB中の指示は、第1のTBSに関連するPRACHリソースの第1のセットの第1の指示と第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え得る。いくつかの構成では、第1のTBSと第2のTBSとは、それぞれ接続要求(Msg3)のための最大ペイロードサイズに対応し得る。SIB中で送信された指示はまた、図13に関して上記で説明した異なるタイプの情報を備え得る。
[00132] ランダムアクセス要求構成要素1408は、UE1450から(たとえば、受信構成要素1416を介して)ランダムアクセス要求(Msg1)を受信し、それを処理するように構成され得る。いくつかの構成では、ランダムアクセス要求は、SIB中に示されたPRACHリソースからPRACHリソースを介した受信機であり得る。上記で説明したように、PRACHは、SIB中に示されたPRACHリソースと(たとえば、Msg3中で)送信されるべきペイロードサイズとに基づいてUE1450によって選択され得る。いくつかの他の構成では、ランダムアクセス要求は、必ずしもSIB中に示されているとは限らないが、装置1402に知られていることがあるPRACH上で受信され得る。いくつかの構成では、処理されたランダムアクセス要求は、ランダムアクセス要求解釈構成要素1410に与えられ得る。
[00133] いくつかの構成では、ランダムアクセス要求解釈構成要素1410は、フローチャート1300および上記の他の場所に関してより詳細に上記で説明したように、ランダムアクセス要求メッセージが受信されたPRACHリソースに基づいてUE1450からの受信されたランダムアクセス要求(Msg1)を解釈するように構成され得る。
[00134] ランダムアクセス応答構成要素1412は、(たとえば、受信されたランダムアクセス要求に応答して)MCSインデックスを備えるランダムアクセス応答(Msg2)を生成し、それをUE1450に(たとえば、送信構成要素1404を介して)送信するように構成され得る。ランダムアクセス応答は、UE1450が装置1402に接続要求(Msg3)を送信するための許可関連情報を備え得る。
[00135] いくつかの構成では、接続要求構成要素1414は、本明細書の上記で説明した方法に従ってUE1450から接続要求(Msg3)を(たとえば、受信構成要素1416を介して)受信し、それを処理するように構成され得る。様々な構成では、接続要求構成要素1414は、(RAR中で装置1402によって送信された)MCSインデックスと(SIB中で装置1402によって送信された)指示とに基づいてUE1450から接続要求を(受信構成要素1416を介して)受信するように構成され得る。一例では、SIB中の指示は、割り当てられていない/予約されたMCSインデックス対応するパラメータ(たとえば、TBS、NRU、変調など)のための表エントリ/パラメータ値を備え得、RAR中で送信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。そのような例では、接続要求メッセージは、SIB中で送信された(RAR中の割り当てられていないMCSインデックスに対応する)パラメータ値に基づいて(受信構成要素1416を介して)受信され得る。別の例示的な構成では、SIB中の指示は、割り当てられていないMCSインデックスに対応するTBS値を備え得、RAR中で送信されたMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。そのような例では、接続要求メッセージは、リソースユニットのあらかじめ定義された数とSIB中で受信されたTBS値とに基づいて(受信構成要素1416を介して)受信され得る。別の例では、指示は、スケーリング値(たとえば、乗数)を備え得、接続要求メッセージは、上記でより詳細に説明したように、RAR中に示されたMCSインデックスに対応する、SIB中で示されたスケーリング値によってスケーリングされるリソースユニットの数および/またはTBS値に基づいて(受信構成要素1416を介して)受信され得る。接続要求構成要素1414は、(たとえば、受信された接続要求に応答して)競合解消/応答(Msg4)を生成し、それをUE1450に(たとえば、送信構成要素1404を介して)送信するように構成され得る。
[00136] 受信構成要素1404は、たとえば、UE1450を含む他のデバイスから信号および/または他の情報を受信するように構成され得る。受信構成要素1404によって受信された信号/情報は、フローチャート1300の方法を含む上記で説明した方法に従って様々な動作を実行する際のさらなる処理および使用のために装置1402の1つまたは複数の構成要素に与えられ得る。したがって、受信構成要素1404を介して、装置1402および/あるいはその中の1つまたは複数の構成要素は、UE1450などの外部デバイスから(たとえば、ランダムアクセス要求(Msg1)、接続要求(Msg3)、データおよび/または他の信号などの)信号および/または他の情報を受信する。
[00137] 本装置は、図13の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実行する追加の構成要素を含み得る。したがって、図13の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実行され得、本装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00138] 図15は、処理システム1514を採用する装置1402’のためのハードウェア実装の一例を示す図1500である。処理システム1514は、バス1524によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1524は、処理システム1514の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1524は、プロセッサ1504によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェア構成要素と、構成要素1404、1406、1408、1410、1412、1414、1416と、コンピュータ可読媒体/メモリ1506とを含む様々な回路を互いにリンクする。また、バス1524はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、および電力管理回路などの様々な他の回路もリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[00139] 処理システム1514は、トランシーバ1510に結合され得る。トランシーバ1510は1つまたは複数のアンテナ1520に結合される。トランシーバ1510は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ1510は、1つまたは複数のアンテナ1520から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム1514、具体的には受信構成要素1416に与える。さらに、トランシーバ1510は、処理システム1514、特に送信構成要素1404から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1520に適用されるべき信号を生成する。処理システム1514は、コンピュータ可読媒体/メモリ1506に結合されたプロセッサ1504を含む。プロセッサ1504は、コンピュータ可読媒体/メモリ1506に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1504によって実行されたとき、処理システム1514に、特定の装置のための上記で説明した様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ1506はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1504によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システム1514は、構成要素1404、1406、1408、1410、1412、1414、および1416のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらの構成要素は、プロセッサ1504内で動作し、コンピュータ可読媒体/メモリ1506に常駐する/記憶されたソフトウェア構成要素、プロセッサ1504に結合された1つもしくは複数のハードウェア構成要素、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1514は、基地局310の構成要素であり得、メモリ376、および/またはTXプロセッサ316と、RXプロセッサ370と、コントローラ/プロセッサ375とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00140] 一構成では、ワイヤレス通信のための装置1402/1402’、たとえば、基地局は、図13に関して説明した態様を実行するための手段を含んでいる。一構成では、ワイヤレス通信のための装置1402/1402’は、SIB中で、ランダムアクセス応答許可に関連する少なくとも1つのパラメータの指示を送信するための手段を含む。装置1402/1402’は、Uからランダムアクセス応答を受信するための手段をさらに備え得る。装置1402/1402’は、UEにランダムアクセス応答中でMCSインデックスを送信するための手段をさらに備え得る。装置1402/1402’は、UEから、MCSインデックスとSIB中の指示とに基づいて接続要求メッセージを受信するための手段をさらに備え得る。
[00141] いくつかの構成では、指示は、割り当てられていないMCSインデックスのための1つまたは複数のパラメータを備え得、UEに送信されるMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。いくつかのそのような構成では、接続要求メッセージを受信するための手段は、SIB中の1つまたは複数のパラメータに基づいて接続要求メッセージを受信するようにさらに構成され得る。
[00142] いくつかの構成では、指示は、割り当てられていないMCSインデックスに対応するTBS値を備え得、UEに送信されるMCSインデックスは、割り当てられていないMCSインデックスを備え得る。いくつかの構成では、接続要求メッセージを受信するための手段は、リソースユニットのあらかじめ定義された数とSIB中のTBS値とに基づいて接続要求メッセージを受信するようにさらに構成され得る。
[00143] いくつかの構成では、指示は、第1のTBSに関連するPRACHリソースの第1のセットの第1の指示と第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え得る。いくつかのそのような構成では、装置1402/1402’は、ランダムアクセス要求が受信されたPRACHリソースに基づいてUEからのランダムアクセス要求を解釈するための手段をさらに備え得る。
[00144] いくつかの構成では、指示は、スケーリング値を備え得る。いくつかの構成では、接続要求メッセージを受信するための手段は、SIB中に示されたスケーリング値によってスケーリングされているMCSインデックスに対応するリソースユニットの数に基づいて接続要求メッセージを受信するようにさらに構成され得る。
[00145] 上述の手段は、上述の手段によって列挙された機能を実施するように構成された、装置1402、および/または装置1402’の処理システム1514の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上述したように、処理システム1514は、TXプロセッサ316と、RXプロセッサ370と、コントローラ/プロセッサ375とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって列挙された機能を実施するように構成されたTXプロセッサ316、RXプロセッサ370、およびコントローラ/プロセッサ375であり得る。
[00146] 処理システムは、コンピュータ可読媒体/メモリに結合されたプロセッサを含み得る。プロセッサは、コンピュータ可読媒体/メモリ上に記憶されたソフトウェアの実行を含む全体的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサによって実行されると、任意の特定の装置のための上記に記載された様々な機能を処理システムに実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサによって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、図10の方法を実行するように構成された構成要素のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。それらの構成要素は、プロセッサ中で動作し、コンピュータ可読媒体/メモリ中に常駐する/記憶されたソフトウェア構成要素であるか、プロセッサに結合された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、あるいはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システムは、eNB310の構成要素であり得、メモリ376、および/またはTXプロセッサ316と、RXプロセッサ370と、コントローラ/プロセッサ375とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00147] 開示されたプロセス/フローチャート内のブロックの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセス/フローチャート内のブロックの特定の順序または階層は、再配置され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのブロックは組み合わされるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[00148] 以上の説明は、当業者が本明細書に記載された様々な態様を実践することを可能にするために提供される。これらの態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の言い回しに矛盾しない最大の範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という単語は、本明細書では、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書に記載されたいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。別段に明記されていない限り、「いくつか」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。具体的には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCとなり得、ここで、任意のそのような組合せは、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバを含み得る。本開示全体にわたって説明する種々の態様の要素に対するすべての構造的および機能的均等物は、当業者には知られているか、または後に知られるようになり、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されることを意図する。その上、本明細書で開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているのかどうかにかかわらず、公に供するものではない。「モジュール」、「機構」、「要素」、「デバイス」などという単語は、「手段」という単語の代用でないことがある。そのため、いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段」という語句を使用して明確に列挙されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信の方法であって、
基地局からシステム情報ブロック(SIB)中で少なくとも1つのパラメータの指示を受信することと、
前記基地局にランダムアクセス要求を送信することと、
前記基地局からランダムアクセス応答(RAR)中で変調およびコーディング方式(MCS)インデックスを受信することと、
前記MCSインデックスと前記指示とに基づいて前記基地局に接続要求メッセージを送信することと
を備える、方法。
[C2]
前記SIB中で受信された前記指示に基づいて前記基地局からの前記RARを処理すること
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスのためのRARパラメータを備え、前記RAR中で受信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスに対応し、前記接続要求メッセージが、前記SIB中で受信された前記RARパラメータに基づいて送信される、C1に記載の方法。
[C4]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)値を備え、前記RAR中で受信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスを備え、前記接続要求メッセージが、リソースユニットのあらかじめ定義された数と前記SIB中で受信された前記TBS値とに基づいて送信される、C1に記載の方法。
[C5]
前記少なくとも1つのパラメータが、異なるサポートされたカバレージレベルに対して異なるパラメータを備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記指示が、第1のトランスポートブロックサイズ(TBS)に関連する物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの第1のセットの第1の指示と、第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え、前記方法が、
前記UEにおけるペイロードサイズに基づいてPRACHリソースの前記第1のセットまたはPRACHリソースの前記第2のセットのうちの1つからPRACHリソースを選択することと、ここにおいて、前記ランダムアクセス要求が、前記選択されたPRACHリソースを使用して送信される、
前記ランダムアクセス要求を送信するために使用される前記PRACHリソースに基づいて前記基地局からの前記RARを解釈することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記指示がスケーリング値を備え、前記接続要求メッセージが、前記SIB中で受信された前記スケーリング値によってスケーリングされている前記MCSインデックスに対応するリソースユニットの数に基づいて送信される、C1に記載の方法。
[C8]
前記指示がスケーリング値を備え、前記接続要求メッセージが、前記SIB中で受信された前記スケーリング値によってスケーリングされている前記MCSインデックスに対応するトランスポートブロックサイズに基づいて送信される、C1に記載の方法。
[C9]
ユーザ機器(UE)であって、
基地局からシステム情報ブロック(SIB)中で少なくとも1つのパラメータの指示を受信するための手段と、
前記基地局にランダムアクセス要求を送信するための手段と、
前記基地局からランダムアクセス応答(RAR)中で変調およびコーディング方式(MCS)インデックスを受信するための手段と、
前記MCSインデックスと前記指示とに基づいて前記基地局に接続要求メッセージを送信するための手段と
を備える、UE。
[C10]
前記SIB中で受信された前記指示に基づいて前記基地局からの前記RARを処理するための手段
をさらに備える、C9に記載のUE。
[C11]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスのためのRARパラメータを備え、前記RAR中で受信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスに対応し、
前記接続要求メッセージを送信するための前記手段が、前記SIB中で受信された前記RARパラメータに基づいて前記接続要求メッセージを送信するようにさらに構成された、C9に記載のUE。
[C12]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)値を備え、前記RAR中で受信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスを備え、
前記接続要求メッセージを送信するための前記手段が、リソースユニットのあらかじめ定義された数と前記SIB中で受信された前記TBS値とに基づいて前記接続要求メッセージを送信するようにさらに構成された、C9に記載のUE。
[C13]
前記少なくとも1つのパラメータが、異なるサポートされたカバレージレベルに対して異なるパラメータを備える、C9に記載のUE。
[C14]
前記指示が、第1のトランスポートブロックサイズ(TBS)に関連する物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの第1のセットの第1の指示と、第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え、
前記UEは、
前記UEにおけるペイロードサイズに基づいてPRACHリソースの前記第1のセットまたはPRACHリソースの前記第2のセットのうちの1つからPRACHリソースを選択するための手段と、ここにおいて、前記ランダムアクセス要求を送信するための前記手段が、前記選択されたPRACHリソースを使用して前記ランダムアクセス要求を送信するようにさらに構成される、
前記ランダムアクセス要求を送信するために使用される前記PRACHリソースに基づいて前記基地局からの前記RARを解釈するための手段と
をさらに備える、C9に記載のUE。
[C15]
前記指示がスケーリング値を備え、前記接続要求メッセージを送信するための前記手段が、前記SIB中で受信された前記スケーリング値によってスケーリングされている前記MCSインデックスに対応するリソースユニットの数に基づいて前記接続要求メッセージを送信するようにさらに構成された、C9に記載のUE。
[C16]
前記指示がスケーリング値を備え、前記接続要求メッセージを送信するための前記手段が、前記SIB中で受信された前記スケーリング値によってスケーリングされている前記MCSインデックスに対応するトランスポートブロックサイズに基づいて前記接続要求メッセージを送信するようにさらに構成された、C9に記載のUE。
[C17]
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合され、
基地局からシステム情報ブロック(SIB)中で少なくとも1つのパラメータの指示を受信することと、
前記基地局にランダムアクセス要求を送信することと、
前記基地局からランダムアクセス応答(RAR)中で変調およびコーディング方式(MCS)インデックスを受信することと、
前記MCSインデックスと前記指示とに基づいて前記基地局に接続要求メッセージを送信することと
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと
を備える、UE。
[C18]
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記SIB中で受信された前記指示に基づいて前記基地局からの前記RARを処理するようにさらに構成された、C17に記載のUE。
[C19]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスのためのRARパラメータを備え、前記RAR中で受信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスに対応し、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記SIB中で受信された前記RARパラメータに基づいて前記接続要求メッセージを送信するようにさらに構成された、C17に記載のUE。
[C20]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)値を備え、前記RAR中で受信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサが、リソースユニットのあらかじめ定義された数と前記SIB中で受信された前記TBS値とに基づいて前記接続要求メッセージを送信するようにさらに構成された、C17に記載のUE。
[C21]
前記少なくとも1つのパラメータが、異なるサポートされたカバレージレベルに対して異なるパラメータを備える、C17に記載のUE。
[C22]
前記指示が、第1のトランスポートブロックサイズ(TBS)に関連する物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの第1のセットの第1の指示と、第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記UEにおけるペイロードサイズに基づいてPRACHリソースの前記第1のセットまたはPRACHリソースの前記第2のセットのうちの1つからPRACHリソースを選択することと、前記選択されたPRACHリソースを使用して前記ランダムアクセス要求を送信することと、
前記ランダムアクセス要求を送信するために使用される前記PRACHリソースに基づいて前記基地局からの前記RARを解釈することと
を行うようにさらに構成された、C17に記載のUE。
[C23]
前記指示がスケーリング値を備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記SIB中で受信された前記スケーリング値によってスケーリングされている前記MCSインデックスに対応するリソースユニットの数に基づいて前記接続要求メッセージを送信するようにさらに構成された、C17に記載のUE。
[C24]
前記指示がスケーリング値を備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記SIB中で受信された前記スケーリング値によってスケーリングされている前記MCSインデックスに対応するトランスポートブロックサイズに基づいて前記接続要求メッセージを送信するようにさらに構成された、C17に記載のUE。
[C25]
ユーザ機器におけるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、
基地局からシステム情報ブロック(SIB)中で少なくとも1つのパラメータの指示を受信することと、
前記基地局にランダムアクセス要求を送信することと、
前記基地局からランダムアクセス応答中で変調およびコーディング方式(MCS)インデックスを受信することと、
前記MCSインデックスと前記指示とに基づいて前記基地局に接続要求メッセージを送信することと
を行うためのコードを備える、コンピュータ可読媒体。
[C26]
基地局におけるワイヤレス通信の方法であって、
システム情報ブロック(SIB)中で、ランダムアクセス応答許可に関連する少なくとも1つのパラメータの指示を送信することと、
ユーザ機器(UE)からランダムアクセス要求を受信することと、
前記UEにランダムアクセス応答(RAR)中で変調およびコーディング方式(MCS)インデックスを送信することと、
前記UEから、前記MCSインデックスと前記指示とに基づいて接続要求メッセージを受信することと
を備える、方法。
[C27]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスのためのRARパラメータを備え、前記UEに送信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスに対応し、前記接続要求メッセージが、前記SIB中の前記RARパラメータに基づいて受信される、C26に記載の方法。
[C28]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)値を備え、前記UEに送信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスを備え、前記接続要求メッセージが、リソースユニットのあらかじめ定義された数と前記SIB中の前記TBS値とに基づいて受信される、C26に記載の方法。
[C29]
前記指示が、第1のトランスポートブロックサイズ(TBS)に関連する物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの第1のセットの第1の指示と、第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え、前記方法が、
前記ランダムアクセス要求が受信されたPRACHリソースに基づいて前記UEからの前記ランダムアクセス要求を解釈すること
をさらに備える、C26に記載の方法。
[C30]
前記指示がスケーリング値を備え、前記接続要求メッセージが、前記SIB中で示された前記スケーリング値によってスケーリングされている前記MCSインデックスに対応するリソースユニットの数に基づいて受信される、C26に記載の方法。
[C31]
前記少なくとも1つのパラメータが、異なるサポートされたカバレージレベルに対して異なるパラメータを備える、C26に記載の方法。
[C32]
基地局であって、
メモリと、
前記メモリに結合され、
システム情報ブロック(SIB)中で、ランダムアクセス応答許可に関連する少なくとも1つのパラメータの指示を送信することと、
ユーザ機器(UE)からランダムアクセス要求を受信することと、
前記UEにランダムアクセス応答(RAR)中で変調およびコーディング方式(MCS)インデックスを送信することと、
前記UEから、前記MCSインデックスと前記SIB中の前記指示とに基づいて接続要求メッセージを受信することと
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと
を備える、基地局。
[C33]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスのためのRARパラメータを備え、前記UEに送信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスに対応し、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記SIB中の前記RARパラメータに基づいて前記接続要求メッセージを受信するようにさらに構成された、C32に記載の基地局。
[C34]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)値を備え、前記UEに送信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサが、リソースユニットのあらかじめ定義された数と前記SIB中の前記TBS値とに基づいて前記接続要求メッセージを受信するようにさらに構成された、C32に記載の基地局。
[C35]
前記指示が、第1のトランスポートブロックサイズ(TBS)に関連する物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの第1のセットの第1の指示と、第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ランダムアクセス要求が受信されたPRACHリソースに基づいて前記UEからの前記ランダムアクセス要求を解釈するようにさらに構成された、C32に記載の基地局。
[C36]
前記指示がスケーリング値を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記SIB中に示された前記スケーリング値によってスケーリングされている前記MCSインデックスに対応するリソースユニットの数に基づいて前記接続要求メッセージを受信するようにさらに構成された、C32に記載の基地局。
[C37]
前記少なくとも1つのパラメータが、異なるサポートされたカバレージレベルに対して異なるパラメータを備える、C32に記載の基地局。
[C38]
基地局であって、
システム情報ブロック(SIB)中で、ランダムアクセス応答許可に関連する少なくとも1つのパラメータの指示を送信するための手段と、
ユーザ機器(UE)からランダムアクセス要求を受信するための手段と、
前記UEにランダムアクセス応答(RAR)中で変調およびコーディング方式(MCS)インデックスを送信するための手段と、
前記UEから、前記MCSインデックスと前記SIB中の前記指示とに基づいて接続要求メッセージを受信するための手段と
を備える、基地局。
[C39]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスのためのRARパラメータを備え、前記UEに送信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスに対応し、
前記接続要求メッセージを受信するための前記手段が、前記SIB中の前記RARパラメータに基づいて前記接続要求メッセージを受信するようにさらに構成された、C38に記載の基地局。
[C40]
前記指示が、割り当てられていないMCSインデックスに対応するトランスポートブロックサイズ(TBS)値を備え、前記UEに送信された前記MCSインデックスが、前記割り当てられていないMCSインデックスを備え、
前記接続要求メッセージを受信するための前記手段が、リソースユニットのあらかじめ定義された数と前記SIB中の前記TBS値とに基づいて前記接続要求メッセージを受信するようにさらに構成された、C38に記載の基地局。
[C41]
前記指示が、第1のトランスポートブロックサイズ(TBS)に関連する物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースの第1のセットの第1の指示と、第2のTBSに関連するPRACHリソースの第2のセットの第2の指示とを備え、
前記基地局が、前記ランダムアクセス要求が受信されたPRACHリソースに基づいて前記UEからの前記ランダムアクセス要求を解釈するための手段をさらに備える、C38に記載の基地局。
[C42]
前記指示がスケーリング値を備え、
前記接続要求メッセージを受信するための前記手段が、前記SIB中に示された前記スケーリング値によってスケーリングされている前記MCSインデックスに対応するリソースユニットの数に基づいて前記接続要求メッセージを受信するようにさらに構成された、C38に記載の基地局。
[C43]
基地局におけるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、
システム情報ブロック(SIB)中で、ランダムアクセス応答許可に関連する少なくとも1つのパラメータの指示を送信することと、
ユーザ機器(UE)からランダムアクセス要求を受信することと、
前記UEにランダムアクセス応答中で変調およびコーディング方式(MCS)インデックスを送信することと、
前記UEから、前記MCSインデックスと前記SIB中の前記指示とに基づいて接続要求メッセージを受信することと
を行うためのコードを備える、コンピュータ可読媒体。