JP7240205B2 - 測定装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、次世代地上デジタル放送のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号の測定装置及びプログラムに関する。
次世代地上波放送は、現行のISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)であるOFDM変調方式を継承した上で、伝送容量を拡大することが予定されている。
例えば、現行の地上デジタル放送(ISDB-T)ではキャリア変調方式として信号点の間隔が均一なコンスタレーション(均一コンスタレーション;UC)の64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)を最大多値変調として用いており、1キャリアシンボルで6ビットを伝送している(例えば、非特許文献1参照)。
一方、次世代地上波放送では、ハイビジョンを超える超高精細映像として4Kや8KのSHV(Super Hi-Vision)などの大容量コンテンツサービスを伝送するために、64QAMを超える多値変調(現在、4096QAMを最大多値変調として検討されている)とし、信号点の間隔が不均一なコンスタレーション(不均一コンスタレーション;NUC)のキャリア変調方式を含む超多値OFDM変調技術を用いて伝送容量を拡大することが検討されている(例えば、非特許文献2参照)。更に、次世代地上波放送では、水平偏波及び垂直偏波を同時に使う偏波MIMO(multiple-input and multiple-output)技術を用いて伝送容量を2倍に拡大することが検討されている。
ところで、現行のISDB-Tに対応した測定器や偏波MIMOに対応したOFDM信号の測定器が知られている(例えば、非特許文献3,4参照)。従来のOFDM信号の測定器では、受信電力、周波数特性、コンスタレーション、MER(Modulation Error Ratio(変調誤差比))、及び遅延プロファイルが測定可能である。MERを算出するためにはキャリア変調方式や、LDPC(Low-Density Parity-Check Code)符号化率といった伝送パラメータ情報が必要であり、このような符号化変調方式を示す伝送パラメータ情報はTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control Information)信号を復号することで得られるTMCC制御情報に含まれている。
そこで、従来のISDB-Tに対応したOFDM信号の測定器では、データ信号(データキャリア)のMERの算出を行うことが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。また、MIMOのキャリア復調に係る信号分離・抽出法として、ZF(Zero Forcing)、MMSE(Minimum Mean Squared Error)、MLD(Maximum Likelihood Detection)等が一般的に知られている(例えば、非特許文献5参照)。また、データ信号(データキャリア)の位相・振幅の変化量を推定するSP(Scatter Pilot)信号は、等化処理時における周波数特性及び遅延プロファイルの測定に用いられる。
尚、現行の地上デジタル放送(ISDB-T)では、OFDM信号に多重されるデータ信号(データキャリア)の各階層(A階層、B階層、及びC階層)で共通して、SP信号のシンボルの配置が為され、即ち一種類のSP信号の信号点配置(キャリア番号方向については12キャリアに1回、シンボル番号方向については4シンボルに1回、SP信号の1シンボルを配置)となっている。
一方、次世代地上波放送では、OFDM信号に多重されるデータ信号(データキャリア)の各階層(A階層、B階層、及びC階層)で個別に、SP信号のシンボルの配置を変更可能(例えば、A階層ではキャリア番号方向について6キャリアに1回、B階層ではキャリア番号方向について12キャリアに1回、SP信号の1シンボルを配置)に指定できるものとし、そのSP信号の信号点配置に係る情報はTMCC制御情報に含めて伝送することが検討されている。
特開2014-225789号公報 特開2017-183921号公報
"地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B31 2.2版"、平成26年3月18日改定、一般社団法人 電波産業会(ARIB) 蔀 拓也、朝倉 慎悟、齋藤 進、斉藤 知弘、渋谷 一彦、"次世代地上放送に向けた伝送技術 ~ Non-Uniform Mappingによる超多値信号の伝送特性改善 ~"、映像情報メディア学会技術報告、Vol. 38、No. 5、2014年1月、pp.117-120 "シグナルアナライザ"、アンリツ株式会社、[online]、[平成31年2月17日検索]、インターネット〈URL:https://dl.cdn-anritsu.com/ja-jp/test-measurement/files/Brochures-Datasheets-Catalogs/datasheet/ms2840a-datasheet-j1501.pdf〉 "LTEテストにおけるMIMO性能とコンディション・ナンバー"、キーサイトテクノロジーズ、[online]、[平成31年2月17日検索]、インターネット〈URL:http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5990-4759JAJP.pdf〉 府川 和彦、"MIMO技術の数学的解説"、映像情報メディア学会誌、Vol.70, No.1, (2016)、[online]、[平成31年2月17日検索]、インターネット〈URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/70/1/70_6/_pdf/-char/en〉
従来のOFDM信号の測定器では、外部インターフェースよりTMCC制御情報を入力するか、OFDM信号に多重されているTMCC信号を復号してTMCC制御情報を求めるかのいずれか一方のみでTMCC制御情報を定め、そのTMCC制御情報に含まれる伝送パラメータ情報を用いてMERを算出するものとなっている。
しかしながら、外部インターフェースよりTMCC制御情報を外部入力する形態では、入力ミスが生じて測定を誤ってしまうことや、常にTMCC制御情報を入力する必要が生じ、測定の手間がかかるという問題がある。一方、外部入力をせずにOFDM信号に多重されているTMCC信号を復号してTMCC制御情報を求める形態では、所望のTMCC制御情報を外部入力したい用途には不便なときもあるという問題がある。
更に、特許文献2における課題として開示されるように、従来のOFDM信号の測定器では、64QAMを超えるキャリア変調方式におけるデータキャリアの位相・振幅値を用いてMERを測定しようとしても、その測定精度が低下するという問題がある。即ち、図9に対比して示すように、従来のOFDM信号の測定器では、64QAM程度のキャリア変調で、且つ信号点の間隔が均一なコンスタレーション(均一コンスタレーション;UC)であれば(図9(a)参照)、その全ての信号点を用いてMERの測定を行なうことで、測定精度が著しく低下するという問題は生じていなかった。しかし、64QAMを超える多値変調で、且つ信号点の間隔が不均一なコンスタレーション(不均一コンスタレーション;NUC)では、信号点の密度が高い部分と信号点の密度が低い部分が存在する(図9(b)参照)。このため、従来のOFDM信号の測定器では、この信号点の密度が高い部分では、電波伝搬路における雑音等の影響で信号点の密度にばらつきが生じ、本来であれば近接の信号点で誤信号であるべきにもかかわらず正信号として認識してしまい、MERが実際よりも高く誤測定(算出)され、結果的にMERの測定精度が低下してしまうという問題がある。上述したように、次世代地上波放送は、ハイビジョンを超える超高精細映像として4Kや8Kスーパーハイビジョン(SHV)に対応するべく、単位時間当たりのデータの伝送量の増大のために、変調多値数の大きな変調方式が用いられる。このような変調多値数の大きい変調方式では、信号点間隔が小さくなり、全ての信号点を使ってMERを測定すると、測定精度の低下の問題がより顕著となる。
更に、従来のOFDM信号の測定器では、偏波MIMOのキャリア復調に係る信号分離・抽出法として知られるZF、MMSE、及びMLDのうち、いずれか1つのみを用いる構成となっており、伝搬路に応じた測定器を用意する必要があった。つまり、放送の伝搬路には見通しの伝搬路やマルチパス伝搬路等といった様々な電波伝搬路が存在することから、MIMOの伝搬路に関しても同様である。そして、偏波MIMO方式のキャリア復調に係る信号分離・抽出法として知られるZF、MMSE、及びMLDは、それぞれ信号分離精度が異なる。ZF、MMSE、及びMLDの順に信号分離精度は向上するが、伝搬路によってはZFで十分なエリアもあれば、MLDでなければ受信できないエリアもある。このため、従来のOFDM信号の測定器では、偏波MIMO方式のキャリア復調に係る信号分離・抽出法が単一であり、測定器側でZF、MMSE、及びMLDの切り替えもできないことから、伝搬路に応じた測定器を用意する必要があり、利便性の観点で問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、複数種の偏波を用いて伝送可能とするOFDM信号の測定精度を高め、且つ利便性の高い測定装置及びプログラムを提供することにある。
本発明の測定装置は、複数種の偏波を用いて伝送可能とするOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号の測定装置であって、前記OFDM信号を偏波毎に受信して偏波毎の受信電力を計測し、偏波毎の受信電力データを生成する受信電力計測手段と、偏波毎に受信した前記OFDM信号をそれぞれ中間周波数の信号に周波数変換する周波数変換手段と、前記中間周波数に周波数変換された偏波毎のOFDM信号をデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換手段と、前記デジタル値に変換された偏波毎のOFDM信号を解析し測定する信号解析手段と、前記信号解析手段に対し測定対象を選択的に設定する操作手段と、を備え、前記信号解析手段は、当該偏波毎のOFDM信号に多重される、TMCC信号、LLch信号、及び階層毎に割り当てられるデータ信号を復調する手段と、当該データ信号の位相・振幅値を推定可能とするパイロット信号に基づく遅延プロファイル、及び周波数特性、並びに、当該データ信号のコンスタレーション、及び変調誤差比を解析して測定する手段と、前記TMCC信号又は前記LLch信号の変調誤差比を解析して測定する手段と、当該複数種の偏波の伝送に係る評価値を示すコンディション・ナンバーを解析して測定する手段と、前記操作手段による測定対象の選択的な設定に基づいて、前記パイロット信号に基づく遅延プロファイル、及び周波数特性、並びに、当該データ信号のコンスタレーション、及び変調誤差比と、前記コンディション・ナンバーと、前記TMCC信号又は前記LLch信号の変調誤差比とを測定可能とし、前記受信電力データを含む該測定した測定値を所定の表示部に一画面で一覧表示し、所定の記録部に記録させる手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の測定装置において、前記信号解析手段は、前記操作手段からTMCC信号に係るTMCC制御情報を設定して入力する外部入力部と、偏波毎のOFDM信号に多重されるTMCC信号を復号してTMCC制御情報を入力する自動入力部と、当該データ信号の変調誤差比の算出のために、TMCC制御情報を読み出す制御情報読出部と、を備え、前記操作手段は、前記外部入力部から得られるTMCC制御情報、及び前記自動入力部から得られるTMCC制御情報のうちいずれを用いるかを設定する第1の設定手段を有することを特徴とする。
また、本発明の測定装置において、前記信号解析手段は、当該データ信号の変調誤差比と、前記TMCC信号又は前記LLch信号の変調誤差比とを選択的に算出する変調誤差比算出部を備え、前記操作手段は、当該データ信号の変調誤差比、並びに、前記TMCC信号又は前記LLch信号の変調誤差比のうちいずれを算出するかを設定する第2の設定手段を有することを特徴とする。
また、本発明の測定装置において、前記信号解析手段は、偏波毎のOFDM信号を所定の分離・抽出法により分離・抽出する信号分離部を備え、前記信号分離部は、前記所定の分離・抽出法として、ZF(Zero Forcing)、MMSE(Minimum Mean Squared Error)、及びMLD(Maximum Likelihood Detection)のそれぞれの演算手段を有し、前記操作手段は、前記ZF、MMSE、及びMLDのうちいずれを用いるかを設定する第3の設定手段を有することを特徴とする。
また、本発明の測定装置において、前記信号解析手段は、前記操作手段による測定対象の選択的な設定に基づいて、当該複数種の偏波を用いたMIMO(multiple-input and multiple-output)伝搬路又はMISO(multiple-input and single-output)伝搬路に係る伝送方式の当該測定値とは別に、当該測定値に対応するSISO(single-input and single-output)伝搬路に係る伝送方式の測定値を選択的に測定可能とし、該測定値を前記所定の表示部に一画面で一覧表示し、前記所定の記録部に記録させる手段を有することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、本発明の測定装置における前記信号解析手段として機能させるためのプログラムとして構成する。
本発明によれば、パイロット信号に基づく遅延プロファイル、及び周波数特性、並びに、階層毎のデータ信号のコンスタレーション、及び変調誤差比(MER)と、複数種の偏波の伝送に係る評価値を示すコンディション・ナンバー(条件数)と、TMCC信号又はLLch信号の変調誤差比(MER)とを選択的に測定可能とし、受信電力データを含む該測定した測定値を所定の表示部に一覧表示することが可能となり、測定データの収集・管理が向上し、利便性が向上するようになる。
また、本発明による一態様によれば、測定対象の信号のMERの算出のためにTMCC制御情報を入力する方法として、外部入力とTMCC信号を復号することによる自動入力を切り替えることが可能となり、特に、TMCC信号を復号する機能を持つことにより、外部インターフェースによる入力が必ずしも必要ではなくなり、入力ミス、手間を省くことが可能となる。
また、本発明による一態様によれば、MERの測定結果としてデータ信号(データキャリア)から求めた測定値とTMCC信号又はLLch信号から求めた測定値を切り替えて出力することが可能であり、超多値変調におけるMERの測定結果又は雑音量の正確な把握が可能となる。
また、本発明による一態様によれば、MIMO方式の信号分離・抽出法としてZF、MMSE、MLDの切り替えが可能となり、本発明による一実施形態の測定装置1台で複数種の信号分離・抽出法による測定結果を比較可能となり、放送エリアを検討する際に効率的にデータを収集可能となる。
本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置における信号解析部の概略構成を示すブロック図である。 (a)は従来技術から想定されるTMCC制御情報の読み出しに係る構成を概略的に示すブロック図であり、(b)は本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置におけるTMCC制御情報の読み出しに係る構成を概略的に示すブロック図である。 (a)は従来技術から想定されるMERの算出に係る構成を概略的に示すブロック図であり、(b)は本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置におけるMERの算出に係る構成を概略的に示すブロック図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置におけるデータ信号(データキャリア)のMERの算出と、TMCC信号又はLLch信号のMERの算出に係る説明図である。 (a)は従来技術から想定される信号分離部に係る構成を概略的に示すブロック図であり、(b)は本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置における信号分離部に係る構成を概略的に示すブロック図である。 本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置におけるMIMO方式の信号測定に係るグラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)の一例を示す図である。 本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置におけるSISO方式の信号測定に係るグラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)の一例を示す図である。 (a)は64QAMの均一コンスタレーション(UC)を示す図であり、(b)は256QAMの不均一コンスタレーション(NUC)を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置1について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置1の概略構成を示すブロック図である。図1に示す測定装置1は、複数種の偏波(本例では、水平偏波と垂直偏波)を用いてMIMO(或いはMISO)方式で伝送されたOFDM信号と、水平偏波と垂直偏波のうち一方の偏波を用いてSISO方式で伝送されたOFDM信号とを区別して受信し、これらのOFDM信号の所定の測定を行う装置として構成され、受信電力計測部11,12と、周波数変換部13,14と、アナログ/デジタル(A/D)変換部15、16と、信号解析部17と、データ収集部18と、を備えている。データ収集部18は、表示部181、操作部182、及び記録部183を有し、本実施形態では、表示部181及び操作部182は、グラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)180として構成される。
尚、MIMO方式とMISO方式は、複数種の偏波(本例では、水平偏波と垂直偏波)毎のOFDM信号を測定する観点から、測定装置1としては区別する必要はないことから、以下の説明でMIMOと称するときはMISOを含むものとする。更に、測定装置1は、MIMO方式のOFDM信号を測定できるよう構成されていることから、SISO方式のOFDM信号を測定することもできる。このため、以下の説明では、測定装置1が、主として、MIMO方式で伝送されたOFDM信号を受信し、詳細に後述する所定の測定を行う例を説明する。
受信電力計測部11は、水平偏波用受信アンテナ(図示略)経由で水平偏波用のOFDM信号を受信してその受信電力を計測し、計測結果を示す受信電力データを生成して信号解析部17に出力する。また、受信電力計測部12は、垂直偏波用受信アンテナ(図示略)経由で垂直偏波用のOFDM信号を受信してその受信電力を計測し、計測結果を示す受信電力データを生成して信号解析部17に出力する。従って、受信電力計測部11,12は、OFDM信号を偏波毎に受信して偏波毎の受信電力を計測し、偏波毎の受信電力データを生成する受信電力計測手段として構成される。
周波数変換部13は、水平偏波用受信アンテナ(図示略)経由で受信した水平偏波用のOFDM信号を中間周波数の信号に周波数変換し、A/D変換部15に出力する。また、周波数変換部14は、垂直偏波用受信アンテナ(図示略)経由で受信した垂直偏波用のOFDM信号を中間周波数の信号に周波数変換し、A/D変換部16に出力する。従って、周波数変換部13,14は、偏波毎に受信したOFDM信号をそれぞれ中間周波数の信号に周波数変換する周波数変換手段として構成される。
A/D変換部15は、中間周波数に周波数変換された水平偏波用のOFDM信号をデジタル値に変換し、信号解析部17に出力する。また、A/D変換部16は、中間周波数に周波数変換された垂直偏波用のOFDM信号をデジタル値に変換し、信号解析部17に出力する。従って、A/D変換部15,16は、中間周波数に周波数変換された偏波毎のOFDM信号をデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換手段として構成される。
信号解析部17は、当該デジタル値に変換された偏波毎のOFDM信号に多重される、TMCC信号及び階層毎に割り当てられるデータ信号を復調する手段と、当該データ信号の位相・振幅値を推定可能とするパイロット信号(SP信号)に基づく遅延プロファイル、及び周波数特性、並びに、当該データ信号のコンスタレーション、及び変調誤差比(MER)を解析して測定する手段と、TMCC信号のMERを解析して測定する手段と、当該複数種の偏波(本例では、水平偏波と垂直偏波)の伝送に係る評価値を示すコンディション・ナンバー(条件数)を解析して測定する手段と、受信電力計測部11,12から得られる偏波毎の受信電力データを含む測定した各測定値を表示部181又は記録部183に出力する手段と、を備えている。
本実施形態における信号解析部17は、必須ではないが、偏波毎のOFDM信号に多重されるLLch信号を復調し、LLch信号のMERを解析して測定する手段を更に備えるものとしている。
そして、信号解析部17は、データ信号、TMCC信号、及びLLch信号のうちいずれの信号についてのMERを測定するかを、操作部182から選択的に指定できるようになっている。
また、信号解析部17は、SP信号に基づく遅延プロファイル、及び周波数特性、階層毎のデータ信号のコンスタレーション、及びMER、並びに、コンディション・ナンバーの各測定値のうち全部を測定することができるように構成されるが、その変形例として、各測定値のうち一部を測定するよう、操作部182から選択的に指定する構成とすることもできる。
また、信号解析部17によって測定した各測定値は、操作部182からの設定で、表示部181に表示することや記録部183に記録することを指定できるようになっている。
データ収集部18は、受信地点の情報(GPS情報)を自動受信する機能を有し、操作部182からの解析指示で信号解析部17を作動させ、信号解析部17によって測定した各測定値を、受信地点の情報(GPS情報)とともに一画面で表示部181に一覧表示することや、記録部183に記録するように構成されている。
ところで、図2及び図3(b)を参照して詳細は後述するが、信号解析部17は、操作部182からTMCC信号に係るTMCC制御情報を設定して入力する外部入力部(LLch,TMCC指定部1713)と、OFDM信号に多重されるTMCC信号を復号してTMCC制御情報を入力する自動入力部(TMCC復号部172)と、測定対象の信号のMERの算出のために、TMCC制御情報を読み出す制御情報読出部173と、を備え、操作部182は、当該外部入力部から得られるTMCC制御情報、及び当該自動入力部から得られるTMCC制御情報のうちいずれを用いるかを設定する第1の設定手段を有する。
また、図2及び図4(b)を参照して詳細は後述するが、信号解析部17は、階層毎のデータ信号のMERと、TMCC信号又はLLch信号のMERとを選択的に算出するMER算出部179A(又は179B,179C)を備え、操作部182は、データ信号のMER、並びに、TMCC信号又はLLch信号のMERのうちいずれを算出するかを設定する第2の設定手段を有する。
また、図2及び図6(b)を参照して詳細は後述するが、信号解析部17は、当該MIMO方式の偏波毎のOFDM信号を分離・抽出する信号分離部176を備え、信号分離部176は、MIMO方式のキャリア復調に係る信号分離・抽出法として、ZF、MMSE、及びMLDのそれぞれの演算手段を有し、操作部182は、ZF、MMSE、及びMLDのうちいずれを用いるかを設定する第3の設定手段を有する。
以下、詳細に、信号解析部17の構成について説明する。
(信号解析部)
図2は、本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置1における信号解析部17の概略構成を示すブロック図である。
信号解析部17は、操作部182からの指示に基づいて作動する、水平偏波用信号解析部17H、垂直偏波用信号解析部17V、及び条件数算出部17Cを備える。
水平偏波用信号解析部17Hは、A/D変換部15から得られる当該デジタル値に変換された水平偏波用のOFDM信号を入力し、操作部182からの指示に基づいて、このOFDM信号に多重されるTMCC信号及びLLch信号と、階層毎に割り当てられるデータ信号とを復調し、データ信号、TMCC信号、及びLLch信号、並びにSP信号に係る所定の測定を選択的に行い、受信電力計測部11から得られる水平偏波用OFDM信号の受信電力データを含む測定した各測定値を表示部181又は記録部183に出力する。
垂直偏波用信号解析部17Vは、A/D変換部16から得られる当該デジタル値に変換された垂直偏波用のOFDM信号を入力し、操作部182からの指示に基づいて、このOFDM信号に多重されるTMCC信号及びLLch信号と、階層毎に割り当てられるデータ信号とを復調し、データ信号、TMCC信号、及びLLch信号、並びにSP信号に係る所定の測定を選択的に行い、受信電力計測部12から得られる垂直偏波用OFDM信号の受信電力データを含む測定した各測定値を表示部181又は記録部183に出力する。
条件数算出部17Cは、非特許文献4に開示されるように、MIMOを構成する伝搬路応答の行列から、水平偏波用信号解析部17H及び垂直偏波用信号解析部17Vの測定結果(遅延プロファイル及び周波数応答)を基に最大特異値及び最小特異値を求め、これらの比からコンディション・ナンバーを算出し、その算出値を表示部181又は記録部183に出力する。このコンディション・ナンバーの算出は、操作部182からの指示に基づいて、水平偏波用信号解析部17H及び垂直偏波用信号解析部17Vにより遅延プロファイル及び周波数応答の測定結果が得られるときに行う。コンディション・ナンバーの値が小さければMIMOを構成する伝搬路として良条件にあることを表し、値が大きければ悪条件にあることを表す。
尚、図2において、垂直偏波用信号解析部17Vは水平偏波用信号解析部17Hと同様に構成されることから、水平偏波用信号解析部17Hの構成要素のみ詳細に図示している。以下、代表して、水平偏波用信号解析部17Hの構成要素について説明する。
水平偏波用信号解析部17Hは、データ入出力部170と、同期再生部171と、TMCC復号部172と、制御情報読出部173と、SP指定部174と、等化部175と、信号分離部176と、デインターリーブ部177と、階層分離部178と、MER算出部179A,179B,179Cと、を備える。
データ入出力部170は、受信電力計測部11から得られる水平偏波用OFDM信号の受信電力データを入力して、遅延プロファイル及び周波数応答等の他の測定値と関連付けるよう同期させるべく操作部182からの指示に基づいて表示部181又は記録部183に出力する。
同期再生部171は、A/D変換部15から得られる当該デジタル値に変換された水平偏波用のOFDM信号を入力して直交復調し、OFDM信号のシンボル同期及びキャリア周波数を同期再生する機能部であり、ガードインターバル(GI)相関部1711、LLch,TMCC相関部1712、及びLLch,TMCC指定部1713を有する。
ガードインターバル(GI)相関部1711は、直交復調したOFDM信号についてFFT(Fast Fourier Transform)窓分だけ離れた時点の信号を比較することによりガードインターバルの相関を取ることで有効シンボル位置を検出し、キャリア周波数を同期させる機能部である。
LLch,TMCC相関部1712は、ガードインターバルの相関後のOFDM信号におけるキャリア周波数のずれを検出するために、そのOFDM信号に多重されているLLch信号及びTMCC信号を用いるか、又はLLch,TMCC指定部1713によって外部入力で指定されたLLch信号及びTMCC信号を用いて、OFDM信号のキャリア位置の相関検出を行う機能部である。LLch信号及びTMCC信号は、予めキャリア番号が決まっている信号であり、尚且つ通常、データ信号(データキャリア)より振幅が大きいため、FFT後に各キャリアの振幅を比較することによりそのキャリア位置を正確に検出することができ、OFDM信号のシンボル同期及びキャリア周波数を高精度に同期再生することができる。
LLch,TMCC指定部1713は、LLch,TMCC相関部1712に対し、操作部182より外部入力でLLch信号及びTMCC信号を指定する機能部であり、特に、TMCC信号の指定では、そのTMCC信号に含まれるTMCC制御情報を操作部182から任意に設定することができる。
TMCC復号部172は、LLch,TMCC相関部1712を経てシンボル同期及びキャリア周波数の同期再生が為されたOFDM信号から、TMCC信号を抽出して復号することによりTMCC制御情報を取得して制御情報読出部173に出力する。
制御情報読出部173は、TMCC復号部172から得られたTMCC制御情報を階層毎にMER算出部179A,179B,179Cに出力する。尚、TMCC制御情報がLLch,TMCC指定部1713を経て操作部182からの外部入力でTMCC信号を指定しているときは、結局その指定したTMCC制御情報が読み出されるが、操作部182から外部入力されたTMCC制御情報を直接的に読み出してもよい。即ち、操作部182は、MER算出部179A,179B,179Cにて、外部入力するTMCC制御情報、及びOFDM信号に多重されているTMCC信号内のTMCC制御情報のうちいずれを用いるかを制御情報読出部173に対して設定することができる。
SP指定部174は、操作部182より外部入力で等化部175に対し抽出すべきSP信号を指定する機能部である。SP信号は、LLch信号及びTMCC信号と同様に、予めキャリア番号、振幅及び位相が決まっているものであり、測定装置1側で既知である。尚、次世代地上波放送では、OFDM信号に多重されるデータキャリアの各階層(A階層、B階層、及びC階層)で個別に、SP信号のシンボルの配置を変更可能に指定できることから、本実施形態に係る測定装置1でも、SP指定部174を経て、操作部182より外部入力で等化部175に対し抽出すべきSP信号を指定できるようにしている。
等化部175は、LLch,TMCC相関部1712を経て同期再生後のOFDM信号を入力して、該OFDM信号からSP指定部174を経て指定されたSP信号を抽出し、複素除算を行って予め既知の送信信号としてのSP信号と、実際の受信信号としてのSP信号の振幅・位相変化量を検出して、時間方向のSP補間処理を実行後、周波数方向のSP補間処理を行って複素除算することにより、OFDM信号を補正する等化処理を実行する機能部である。
尚、等化部175は、操作部182からの指示に基づいて、SP補間処理後のOFDM信号におけるSP信号について、対応するOFDM信号を送信した送信装置(測定装置1側で既知である)の送信アンテナ(図示せず)から、本実施形態の測定装置1の受信アンテナ(図示せず)への経路の偏波毎の伝搬路応答(送受間の周波数軸上での変化量)を周波数特性として求め、更に、各経路の伝搬路応答を逆高速フーリエ変換することでその周波数領域の信号を時間領域の信号に変換することにより、送受間の時間軸上での変化量を示す遅延プロファイルを求めて、これらの測定値を表示部181又は記録部183に出力する。つまり、伝搬路応答を時間軸上で測定するのが遅延プロファイル、周波数軸上で測定するのが周波数特性である。
信号分離部176は、上記の等化部175によるSP補間及び複素除算処理後のOFDM信号に対し、操作部182より指定したZF、MMSE、MLDのうちいずれかによる信号分離・抽出法により信号分離を行うことで、当該MIMO方式の水平偏波用のOFDM信号から垂直偏波成分を分離除去し、デインターリーブ部177に出力する。
ここでは、水平偏波用信号解析部17Hの構成について説明しているため、水平偏波用信号解析部17Hに設けられる信号分離部176はMIMO方式の水平偏波用のOFDM信号から垂直偏波成分を分離除去するものとなるが、垂直偏波用信号解析部17Vにも同様に設けられる信号分離部176は、MIMO方式の垂直偏波用のOFDM信号から水平偏波成分を分離除去するよう構成される。そこで、水平偏波用信号解析部17Hと垂直偏波用信号解析部17Vに設けられる各信号分離部176は、それぞれの偏波毎に信号分離するよう一体化させてもよい。いずれにしろ、図2に示すデインターリーブ部177以降の処理は、偏波毎のSP補間処理後のOFDM信号に対し実行される。
デインターリーブ部177は、信号分離部176を経て得られる水平偏波用のOFDM信号に対し送信装置(図示略)側でインターリーブ処理された信号を元に戻すデインターリーブ処理を行い、階層分離部178に出力する。
階層分離部178は、水平偏波用のOFDM信号に多重される各階層(A階層、B階層、及びC階層)のデータ信号(データキャリア)を分離して、それぞれMER算出部179A,179B,179Cに出力する。
尚、階層分離部178は、操作部182からの指示に基づいて、偏波毎に、各階層(A階層、B階層、及びC階層)のデータ信号(データキャリア)のコンスタレーションを表示部181又は記録部183に出力する。
また、階層分離部178は、MER算出部179A,179B,179Cのいずれか1つ以上に対して、対応するデータ信号とは別にIQ信号形式のTMCC信号及びLLch信号を多重して出力する。尚、本例の階層分離部178は、いずれの階層からもTMCC信号又はLLch信号の選択指定ができるように、MER算出部179A,179B,179Cの全てに対してTMCC信号及びLLch信号を多重している。
MER算出部179A,179B,179Cは、操作部182からの指示に基づいて、TMCC制御情報を基に対応する符号化変調方式のデータ信号のMER、TMCC信号又はLLch信号のMERを選択的に算出して表示部181又は記録部183に出力する。
以下、図2に示す測定装置1における特に特徴的な機能について説明する。
(TMCC制御情報の切り替え機能)
図3(a)は従来技術から想定されるTMCC制御情報の読み出しに係る構成を概略的に示すブロック図であり、図3(b)は本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置1におけるTMCC制御情報の読み出しに係る構成を概略的に示すブロック図である。
図3(a)に概略として図示するように、従来技術から想定される測定装置の構成では、図2を参照して対比可能に説明するに、MER算出部179A,179B,179CにTMCC制御情報を入力するために、図2に示す本発明による一実施形態の制御情報読出部173を設けるものではなく、TMCC制御情報を外部入力する外部入力部として機能するLLch,TMCC指定部1713と、その外部入力されたTMCC制御情報を読み出しMER算出部179A,179B,179CにTMCC制御情報を入力する制御情報読出部173Pを設ける構成とするか、或いは、TMCC制御情報を自動入力する自動入力部として機能するTMCC復号部172と、TMCC復号部172で復号されたTMCC制御情報を読み出しMER算出部179A,179B,179CにTMCC制御情報を入力する制御情報読出部173Pを設ける構成とするか、のいずれか一方の構成で、TMCC制御情報の入力機能を構成するものとなっていた。
このため、従来技術から想定される測定装置の構成では、TMCC制御情報を外部入力する形態の場合では、入力ミスが生じて測定を誤ってしまうことや、常にTMCC制御情報を入力する必要が生じ、測定の手間がかかるという問題が生じ、一方で、外部入力をせずにOFDM信号に多重されているTMCC信号を復号してTMCC制御情報を求める形態の場合では、所望のTMCC制御情報を外部入力したい用途には不便なときもあるという問題が生じていた。
この問題を解決するために、本発明による一実施形態の測定装置1における信号解析部17は、図3(b)に概略として図示するように、MER算出部179A,179B,179CにTMCC制御情報を入力するために、TMCC制御情報を外部入力する外部入力部として機能するLLch,TMCC指定部1713と、TMCC制御情報を自動入力する自動入力部として機能するTMCC復号部172と、図2に示す本発明による一実施形態の制御情報読出部173とを設け、制御情報読出部173が切替部1731を有し、操作部182が、外部入力するTMCC制御情報、及びOFDM信号に多重されているTMCC信号内のTMCC制御情報のうちいずれを用いるかを、切替部1731を有する制御情報読出部173に対して切り替えて設定することができるようにした。
このように、図2及び図3(b)から理解されるように、本発明による一実施形態の測定装置1における信号解析部17は、操作部182からTMCC信号に係るTMCC制御情報を設定して入力する外部入力部(LLch,TMCC指定部1713)と、OFDM信号に多重されるTMCC信号を復号してTMCC制御情報を入力する自動入力部(TMCC復号部172)と、データ信号のMERの算出のために、TMCC制御情報を読み出す制御情報読出部173と、を備え、操作部182は、当該外部入力部から得られるTMCC制御情報、及び当該自動入力部から得られるTMCC制御情報のうちいずれを用いるかを設定する第1の設定手段を有するものとした。
これにより、本発明による一実施形態の測定装置1は、測定対象の信号のMERの算出のためにTMCC制御情報を入力する方法として、外部入力とTMCC信号を復号することによる自動入力を切り替えることが可能となり、特に、TMCC信号を復号する機能を持つことにより、外部インターフェースによる入力が必ずしも必要ではなくなり、入力ミス、手間を省くことが可能となる。
(MERの測定対象の信号の切り替え機能)
図4(a)は従来技術から想定されるMERの算出に係る構成を概略的に示すブロック図であり、図4(b)は本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置1におけるMERの算出に係る構成を概略的に示すブロック図である。また、図5(a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置1におけるデータ信号のMERの算出と、TMCC信号又はLLch信号のMERの算出に係る説明図である。
図4(a)に概略として図示するように、従来技術から想定される測定装置の構成では、図2を参照して対比可能に説明するに、本発明に係るMER算出部179A,179B,179Cのようなデータ信号とTMCC信号、LLchを切り替える機能を有するものではなく、TMCC制御情報を基に対応する符号化変調方式のデータ信号をIQ信号から抽出するよう判定するデータ信号判定部1791S、及びそのデータ信号を測定対象としてMERを演算するデータ信号MER演算部1792SからなるMER算出部179Pを階層別に設けるものとなっていた。
このため、従来技術から想定される測定装置の構成では、64QAMを超えるキャリア変調方式におけるデータキャリアの位相・振幅値を用いてMERを測定しようとしても、その測定精度が低下するという問題が生じていた。
この問題を解決するために、本発明による一実施形態の測定装置1における信号解析部17は、MER算出部179A,179B,179Cを備え、図4(b)に概略として代表して図示するMER算出部179Aは、データ信号(データキャリア)、TMCC信号及びLLch信号の多重されたIQ信号から、TMCC制御情報を基に対応する符号化変調方式のデータ信号を抽出するよう判定するデータ信号判定部1791S、及びそのデータ信号を測定対象としてMERを演算するデータ信号MER演算部1792Sと、当該IQ信号からTMCC信号を抽出するよう判定するTMCC信号判定部1791T、及びそのTMCC信号を測定対象としてMERを演算するTMCC信号MER演算部1792Tと、当該IQ信号からLLch信号を抽出するよう判定するLLch信号判定部1791L、及びそのLLch信号を測定対象としてMERを演算するLLch信号MER演算部1792Lと、これらの3系統の信号の入出力を切り替えるための切替部1790,1793と、を有し、操作部182が、データ信号のMER、並びに、TMCC信号又はLLch信号のMERのうちいずれを算出するかを、切替部1790,1793に対して切り替えて設定することができるようにした。
尚、図4(b)に示す例では、MER算出部179A,179B,179Cが、対応する階層のデータ信号、TMCC信号、及びLLch信号の3種類の信号のいずれかのMERを選択的に算出するよう切り替える構成例を示しているが、対応する階層のデータ信号及びTMCC信号、或いは対応する階層のデータ信号及びLLch信号の2種類の信号のMERを選択的に算出するよう切り替える構成としてもよい。
このように、図2及び図4(b)から理解されるように、本発明による一実施形態の測定装置1における信号解析部17は、階層毎のデータ信号のMERと、TMCC信号又はLLch信号のMERとを選択的に算出するMER算出部179A(又は179B,179C)を備え、操作部182は、データ信号のMER、並びに、TMCC信号又はLLch信号のMERのうちいずれを算出するかを設定する第2の設定手段を有するものとした。
尚、図5(a)に示すように、データ信号のMER算出は、実際に受信したデータ信号(データキャリア)の受信シンボルと理想シンボルとの距離ベクトルの差を求めることでMERを算出できる。また、図5(b)に示すように、TMCC信号又はLLch信号のMER算出は、実際に受信したTMCC又はLLch信号(キャリア)の受信シンボルと理想シンボルとの距離ベクトルの差を求めることでMERを算出できる。
これにより、本発明による一実施形態の測定装置1は、MERの測定結果としてデータ信号から求めた測定値とTMCC信号又はLLch信号から求めた測定値を切り替えて出力することが可能であり、超多値変調におけるMERの測定結果又は雑音量の正確な把握が可能となる。
(偏波MIMO方式のキャリア復調に係る信号分離・抽出法の切り替え機能)
図6(a)は従来技術から想定される信号分離部に係る構成を概略的に示すブロック図であり、図6(b)は本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置1における信号分離部176に係る構成を概略的に示すブロック図である。
図6(a)に概略として図示するように、従来技術から想定される測定装置の構成では、図2を参照して対比可能に説明するに、図2に示す本発明による一実施形態の信号分離部176を設けるものではなく、偏波MIMO方式の偏波成分分離を行うために、等化部175によるSP補間及び複素除算処理後のOFDM信号に対し、ZF演算を行うZF演算部1761のみを有するか、MMSE演算を行うMMSE演算部1762のみを有するか、MLD演算を行うMLD演算部1763のみを有する、単一の信号分離・抽出法とした信号分離部176Pを設けるものとなっていた。
このため、従来技術から想定される測定装置の構成では、信号分離・抽出法が単一であることから、伝搬路に応じた測定器を用意する必要があり、利便性の観点で問題が生じていた。
この問題を解決するために、本発明による一実施形態の測定装置1における信号解析部17は、信号分離部176を備え、図6(b)に概略図示する信号分離部176は、偏波MIMO方式の偏波成分分離を行うために、等化部175によるSP補間及び複素除算処理後のOFDM信号に対し、複素除算してZF演算を行うZF演算部1761と、MMSE演算を行うMMSE演算部1762と、MLD演算を行うMLD演算部1763と、これらの3系統の信号分離・抽出法を切り替えるための切替部1760,1764と、を有し、操作部182が、ZF、MMSE、及びMLDのうちいずれを用いるかを、切替部1760,1764に対して切り替えて設定することができるようにした。
このように、図2及び図6(b)から理解されるように、本発明による一実施形態の測定装置1における信号解析部17は、MIMO方式の偏波毎のOFDM信号を分離・抽出する信号分離部176を備え、信号分離部176は、MIMO方式のキャリア復調に係る信号分離・抽出法として、ZF、MMSE、及びMLDのそれぞれの演算手段を有し、操作部182は、ZF、MMSE、及びMLDのうちいずれを用いるかを設定する第3の設定手段を有するものとした。
これにより、本発明による一実施形態の測定装置1は、MIMO方式の信号分離・抽出法としてZF、MMSE、MLDの切り替えが可能となり、本発明による一実施形態の測定装置1の1台で複数種の信号分離・抽出法による測定結果を比較可能となり、放送エリアを検討する際に効率的にデータを収集可能となる。
(収集データの一覧表示と設定を行うGUI)
また、本発明による一実施形態の測定装置1では、データ収集部18における表示部181及び操作部182をグラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)180として構成し、信号解析部17に対して、SP信号に基づく遅延プロファイル、及び周波数特性、並びに階層毎のデータ信号のコンスタレーション、及び変調誤差比(MER)と、複数種の偏波の伝送に係る評価値を示すコンディション・ナンバー(条件数)と、TMCC信号又はLLch信号の変調誤差比(MER)とを操作部182から選択的に測定できるように設定できるものとし、受信電力データを含む該測定した測定値を表示部181に一覧表示することができるようにしている。このため、測定データの収集・管理が向上し、利便性が向上するようになる。
より具体的に、図7及び図8を参照して、本発明による一実施形態の測定装置1におけるGUI 180を説明する。
図7は、本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置1におけるMIMO方式の信号測定に係るグラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)180の一例を示す図である。また、図8は、本発明による一実施形態のOFDM信号の測定装置1におけるSISO方式の信号測定に係るグラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)180の一例を示す図である。尚、図7と同様の構成要素には同一の参照番号を付している。
信号解析部17の各機能部を汎用のパーソナルコンピュータや移動端末等のコンピュータで機能させるよう構成し、そのコンピュータの操作で、図7及び図8に例示するGUI 180が当該コンピュータのディスプレイ上にウィンドウ表示される。そして、図7及び図8に例示するGUI 180は、設定部(SET(S))1801、測定モード指定部(MEASUREMENT MODE)1802、受信地点情報自動受信部(GPS)1803、伝送方式指定部(Prop. MIMO, Prop. SISO, SETTING)1804、解析開始ボタン(Analyze)1805、計測対象表示部(Received, Offset, MODE, GI, Carrier Mod)1806、測定値表示部(Rx Power, MER, Noise Variance/RF1, RF2)1807、測定遅延プロファイル表示部1808、測定周波数特性表示部1809、測定コンディション・ナンバー表示部1810、測定A階層コンスタレーション表示部1811、測定B階層コンスタレーション表示部1812、測定C階層コンスタレーション表示部1813、及びデータファイル出力制御ボタン(FILE ALL SAVE)1814が提示される。
設定部(SET(S))1801は、その選択操作で、上述した図3(b)、図4(b)、及び図6(b)における操作部182からの切替設定を行う設定メニュー(図示せず)が提示され、所望される当該切替設定が可能となっている。尚、この設定メニューで、TMCC制御情報を外部入力できるようになっている。また、この設定メニューで、データ信号を測定対象とするか、TMCC信号を測定対象とするか、LLch信号を測定対象とするかについても設定できるようになっている。
測定モード指定部(MEASUREMENT MODE)1802は、一定期間継続測定して測定結果を記録部183に記録し、且つ表示部181として機能するGUI 180上に表示するモード(Normal)、瞬間測定して測定結果を記録部183に記録し、GUI 180上への表示は省略するモード(Single)、及び継続測定して測定結果を記録部183に記録するが、GUI 180上への表示は省略するモード(Continuous)があり、選択指定できるものとなっている。尚、本線測定(マスター)と予備測定(スレーブ)の切り替えを可能とするボタン(Master)も設けられているが、基本的な測定モードは、上記の3種類の測定モードがある。
受信地点情報自動受信部(GPS)1803は、受信地点の情報(GPS情報)を自動受信して表示する機能部であり、操作部182からの解析開始指示としてGUI 180上で解析開始ボタン(Analyze)1805が押されて信号解析部17が作動すると、測定モード指定部(MEASUREMENT MODE)1802の指定に従って、その信号解析部17によって測定した各測定値を、受信地点の情報(GPS情報)とともに一画面で表示部181として機能するGUI 180上に一覧表示することや、記録部183に記録する。
伝送方式指定部(Prop. MIMO, Prop. SISO, SETTING)1804は、MIMO方式の測定を行うか、SISO方式の測定を行うか、各方式の偏波の設定等を行う機能部であり、これにより、図7に示すMIMO方式の測定とするか、図8に示すSISO方式の測定とするかを切り替えることができる。
解析開始ボタン(Analyze)1805は、操作部182からの解析開始指示として信号解析部17を作動させる機能部であり、解析開始ボタン(Analyze)1805が押されると、一旦、測定対象のチャンネル、OFDM信号のオフセット、モード、ガードインターバル比、及び階層毎の変調方式に係るSP信号の指定等の設定、並びに測定内容(受信電力、遅延プロファイル等)を選択的に設定する設定メニュー(図示せず)が提示され、その設定メニュー上に提示されるOKボタンで、信号解析部17によって測定が開始されるようになっている。
計測対象表示部(Received, Offset, MODE, GI, Carrier Mod)1806には、解析開始ボタン(Analyze)1805が押された時に提示される上記の設定メニューで設定された内容の一部が、確認的に自動表示される。
そして、信号解析部17によって測定された測定結果は、受信電力、MER、及び雑音量(MIMO方式であれば図7に示すように偏波毎)については測定値表示部(Rx Power, MER, Noise Variance/RF1, RF2)1807に、遅延プロファイルについては測定遅延プロファイル表示部1808に、周波数特性については測定周波数特性表示部1809に、MIMO方式であれば図7に示すように測定したコンディション・ナンバーについては測定コンディション・ナンバー表示部1810に、階層毎のコンスタレーションについてはそれぞれ測定A階層コンスタレーション表示部1811、測定B階層コンスタレーション表示部1812、及び測定C階層コンスタレーション表示部1813に提示される。
尚、データファイル出力制御ボタン(FILE ALL SAVE)1814は、その押下で、当該GUI 180上に表示されている受信地点及び測定結果を含む内容について、ファイル名を指定して記録部183に記録し読み出し可能とする機能部である。
このように、本発明による一実施形態の測定装置1は、信号解析部17に対して、SP信号に基づく遅延プロファイル、及び周波数特性、階層毎のデータ信号のコンスタレーション、及び変調誤差比(MER)と、複数種の偏波の伝送に係る評価値を示すコンディション・ナンバー(条件数)と、TMCC信号又はLLch信号の変調誤差比(MER)とを操作部182から指定し、上記の図3(b)、図4(b)、及び図6(b)に関して選択的に測定できるように設定できるものとし、受信電力データを含む該測定した測定値を表示部181に一覧表示することができるようにしているため、測定データの収集・管理が向上し、利便性が向上するようになる。
上述した各実施形態の例に関して、測定装置1の信号解析部17、或いは信号解析部17及びデータ収集部18として機能するコンピュータを構成し、これらの装置の各手段を機能させるためのプログラムを好適に用いることができる。具体的には、各手段を制御するための制御部をコンピュータ内の中央演算処理装置(CPU)で構成でき、且つ、各手段を動作させるのに必要となるプログラムを適宜記憶する記憶部を少なくとも1つのメモリで構成させることができる。即ち、そのようなコンピュータに、CPUによって該プログラムを実行させることにより、上述した各手段の有する機能を実現させることができる。更に、各手段の有する機能を実現させるためのプログラムを、前述の記憶部(メモリ)の所定の領域に格納させることができる。そのような記憶部は、装置内部のRAM又はROMなどで構成させることができ、或いは又、外部記憶装置(例えば、ハードディスク)で構成させることもできる。また、そのようなプログラムは、コンピュータで利用されるOS上のソフトウェア(ROM又は外部記憶装置に格納される)の一部で構成させることができる。更に、そのようなコンピュータに、各手段として機能させるためのプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録することができる。また、上述した各手段をハードウェア又はソフトウェアの一部として構成させ、各々を組み合わせて実現させることもできる。
上述の各実施形態については代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換することができることは当業者に明らかである。例えば、上述の説明では、測定装置1は、主としてMIMO方式のOFDM信号の測定を行う例に説明したが、MISO方式のOFDM信号の測定や、SISO方式のOFDM信号の測定にも利用できる。従って、本発明は、上述の各実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明によれば、各受信地点におけるOFDM信号の測定データの収集・管理が向上し、利便性が向上するようになるので、各受信地点におけるOFDM信号を測定する用途に有用である。
1 測定装置
11,12 受信電力計測部
13,14 周波数変換部
15,16 アナログ/デジタル(A/D)変換部
17 信号解析部
17H 水平偏波用信号解析部
17V 垂直偏波用信号解析部
17C 条件数算出部
18 データ収集部
170 データ入出力部
171 同期再生部
172 TMCC復号部(自動入力部)
173 制御情報読出部
173P 従来技術から想定される制御情報読出部
174 SP指定部
175 等化部
176 信号分離部
176P 従来技術から想定される信号分離部
177 デインターリーブ部
178 階層分離部
179A,179B,179C MER算出部
179P 従来技術から想定されるMER算出部
180 グラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)
181 表示部
182 操作部
183 記録部
1711 ガードインターバル(GI)相関部
1712 LLch,TMCC相関部
1713 LLch,TMCC指定部(外部入力部)
1731,1760,1764,1790,1793 切替部
1761 ZF演算部
1762 MMSE演算部
1763 MLD演算部
1791S データ信号判定部
1792S データ信号MER演算部
1791T TMCC信号判定部
1792T TMCC信号MER演算部
1791L LLch信号判定部
1792L LLch信号MER演算部
1801 設定部(SET(S))
1802 測定モード指定部(MEASUREMENT MODE)
1803 受信地点情報自動受信部(GPS)
1804 伝送方式指定部(Prop. MIMO, Prop. SISO, SETTING)
1805 解析開始ボタン(Analyze)
1806 計測対象表示部(Received, Offset, MODE, GI, Carrier Mod)
1807 測定値表示部(Rx Power, MER, Noise Variance/RF1, RF2)
1808 測定遅延プロファイル表示部
1809 測定周波数特性表示部
1810 測定コンディション・ナンバー表示部
1811 測定A階層コンスタレーション表示部
1812 測定B階層コンスタレーション表示部
1813 測定C階層コンスタレーション表示部
1814 データファイル出力制御ボタン(FILE ALL SAVE)

Claims (6)

  1. 複数種の偏波を用いて伝送可能とするOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号の測定装置であって、
    前記OFDM信号を偏波毎に受信して偏波毎の受信電力を計測し、偏波毎の受信電力データを生成する受信電力計測手段と、
    偏波毎に受信した前記OFDM信号をそれぞれ中間周波数の信号に周波数変換する周波数変換手段と、
    前記中間周波数に周波数変換された偏波毎のOFDM信号をデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換手段と、
    前記デジタル値に変換された偏波毎のOFDM信号を解析し測定する信号解析手段と、
    前記信号解析手段に対し測定対象を選択的に設定する操作手段と、を備え、
    前記信号解析手段は、
    当該偏波毎のOFDM信号に多重される、TMCC信号、LLch信号及び階層毎に割り当てられるデータ信号を復調する手段と、
    当該データ信号の位相・振幅値を推定可能とするパイロット信号に基づく遅延プロファイル、及び周波数特性、並びに、当該データ信号のコンスタレーション、及び変調誤差比を解析して測定する手段と、
    前記TMCC信号又は前記LLch信号の変調誤差比を解析して測定する手段と、
    当該複数種の偏波の伝送に係る評価値を示すコンディション・ナンバーを解析して測定する手段と、
    前記操作手段による測定対象の選択的な設定に基づいて、前記パイロット信号に基づく遅延プロファイル、及び周波数特性、並びに、当該データ信号のコンスタレーション、及び変調誤差比と、前記コンディション・ナンバーと、前記TMCC信号又は前記LLch信号の変調誤差比とを測定可能とし、前記受信電力データを含む該測定した測定値を所定の表示部に一画面で一覧表示し、所定の記録部に記録させる手段と、
    を有することを特徴とする測定装置。
  2. 前記信号解析手段は、前記操作手段からTMCC信号に係るTMCC制御情報を設定して入力する外部入力部と、偏波毎のOFDM信号に多重されるTMCC信号を復号してTMCC制御情報を入力する自動入力部と、当該データ信号の変調誤差比の算出のために、TMCC制御情報を読み出す制御情報読出部と、を備え、
    前記操作手段は、前記外部入力部から得られるTMCC制御情報、及び前記自動入力部から得られるTMCC制御情報のうちいずれを用いるかを設定する第1の設定手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記信号解析手段は、当該データ信号の変調誤差比と、前記TMCC信号又は前記LLch信号の変調誤差比とを選択的に算出する変調誤差比算出部を備え、
    前記操作手段は、当該データ信号の変調誤差比、並びに、前記TMCC信号又は前記LLch信号の変調誤差比のうちいずれを算出するかを設定する第2の設定手段を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記信号解析手段は、偏波毎のOFDM信号を所定の分離・抽出法により分離・抽出する信号分離部を備え、前記信号分離部は、前記所定の分離・抽出法として、ZF(Zero Forcing)、MMSE(Minimum Mean Squared Error)、及びMLD(Maximum Likelihood Detection)のそれぞれの演算手段を有し、
    前記操作手段は、前記ZF、MMSE、及びMLDのうちいずれを用いるかを設定する第3の設定手段を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の測定装置。
  5. 前記信号解析手段は、前記操作手段による測定対象の選択的な設定に基づいて、当該複数種の偏波を用いたMIMO(multiple-input and multiple-output)伝搬路又はMISO(multiple-input and single-output)伝搬路に係る伝送方式の当該測定値とは別に、当該測定値に対応するSISO(single-input and single-output)伝搬路に係る伝送方式の測定値を選択的に測定可能とし、該測定値を前記所定の表示部に一画面で一覧表示し、前記所定の記録部に記録させる手段を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の測定装置。
  6. コンピュータを、請求項1から5のいずれか一項に記載の測定装置における前記信号解析手段として機能させるためのプログラム。
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