JP7238133B2 - 平面的振動部材、粘度計、及び振動式粘度計を動作させる方法 - Google Patents

平面的振動部材、粘度計、及び振動式粘度計を動作させる方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7238133B2
JP7238133B2 JP2021533588A JP2021533588A JP7238133B2 JP 7238133 B2 JP7238133 B2 JP 7238133B2 JP 2021533588 A JP2021533588 A JP 2021533588A JP 2021533588 A JP2021533588 A JP 2021533588A JP 7238133 B2 JP7238133 B2 JP 7238133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibratable
coil
vibrating member
viscometer
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021533588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022513471A (ja
Inventor
ジョージ アレクサンダー マクドナルド,
Original Assignee
マイクロ モーション インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マイクロ モーション インコーポレイテッド filed Critical マイクロ モーション インコーポレイテッド
Publication of JP2022513471A publication Critical patent/JP2022513471A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7238133B2 publication Critical patent/JP7238133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N11/00Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties
    • G01N11/10Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties by moving a body within the material
    • G01N11/16Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties by moving a body within the material by measuring damping effect upon oscillatory body
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N9/00Investigating density or specific gravity of materials; Analysing materials by determining density or specific gravity
    • G01N9/002Investigating density or specific gravity of materials; Analysing materials by determining density or specific gravity using variation of the resonant frequency of an element vibrating in contact with the material submitted to analysis
    • G01N2009/006Investigating density or specific gravity of materials; Analysing materials by determining density or specific gravity using variation of the resonant frequency of an element vibrating in contact with the material submitted to analysis vibrating tube, tuning fork
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N9/00Investigating density or specific gravity of materials; Analysing materials by determining density or specific gravity
    • G01N9/002Investigating density or specific gravity of materials; Analysing materials by determining density or specific gravity using variation of the resonant frequency of an element vibrating in contact with the material submitted to analysis

Description

本発明は、振動式計測器に関し、より詳細には、平面的部材を用いて粘度を測定するための方法及び装置に関する。
粘度は、流動抵抗を表す流体特性である。粘度の一般的な定義は、流体の内部摩擦の尺度である。特に、この内部摩擦は、流体の層が別の層に対して移動するように形成される場合に明らかになる。これ故、粘度は、材料のある部分が当該材料の別の部分を越えて移動することによって生じる抵抗として説明されることが多い。粘度は一般に、燃料、オイル、及び潤滑油等の石油流体を特徴付けるために使用され、石油流体は、石油製品の取引及び分類において特定されることが多い。例えば、石油製品の動粘度は一般に、米国材料試験協会(ASTM)D445規格によって記載されているような標準的な方法によって毛管粘度計で測定される。このような測定は、一定量の液体が所与の温度で反復可能な力の下で校正済みのガラスの細管を通って重力下で流れる時間を測定することを含む。毛細管粘度計は、特にニュートン流体の場合、ハーゲン・ポアズイユ(Hagen-Poiseuille)の式によって主に定義されてきた。ニュートン流体では、せん断応力はせん断速度に比例し、比例定数は粘度と呼ばれる。毛細管粘度計を用いて粘度を測定するために、圧力降下及び流速が、独立して測定され、既知の粘度の標準流体と相互に関連付けられる。従って、この方法論は液体については正確であると考えられるが、気体粘度は異なる手段を介して測定されなければならない。
パイプ又は導管内を流れる気体の粘度を測定することが望まれることが多くある。この測定は、多くの工業プロセスにおいて、流動材料が特定の粘度に維持されることが必要であるために行われる。気体粘度の測定は非常に有用であり、当該気体粘度は、レイノルズ数を決定し且つこれによりオリフィス式気体流量計及びタービン式気体流量計の補正因子を決定するために、直接的に使用されることができる。また、当該気体粘度は、気体圧縮率又は気体エネルギーのような有用な特性を、推論的計算法を用いて決定するために、気体密度、音の速度、又は熱伝導率のような他のパラメータと共に使用されることもできる。気体の密度は圧力が増加するにつれて増加し、一方、平均自由行程は圧力が増加することにつれて減少し、これ故、気体の粘度は、気体圧力に実質的に依存しない。
振動音叉のような機械的な共振体を利用する計測器は、粘度測定の分野で何らかの成功を見出してきた。機械的な共振体を用いる液体粘度の測定は、ナビエ・ストークス方程式とニュートンの運動法則とのバランスをとることによって導き出されることができ、次の式が得られる。
Figure 0007238133000001
ここで、ηは流体粘性であり、ρは流体濃度であり、ω0は減衰されていない共振角周波数(2πf0)であり、Aは真空中の共振体のQ値に関連する定数であり、Bはセンサの剛性、質量及びジオメトリに関連する定数である。Q値は無次元パラメータであり、振動子又は共振体がどのように不足減衰されるか(underdamped)を表す。
密度と共振周波数とは次の式により関係付けられる。
Figure 0007238133000002
ここで、C及びDは共振体の剛性、質量及びジオメトリに関する定数であり、これ故、次式が与えられる。
Figure 0007238133000003
簡単にするために、共振周波数は、減衰されていない共振周波数であるf0と同じと見なすことができる。多くの実際の適用のために、粘度センサは、現場で測定された流体と類似する流体上で校正されることになり、これにより、周波数は変わりがないことになり、そのため、周波数は一定とみなすことができ、これ故、上記式は、以下の式に類似する形をとることができる。
Figure 0007238133000004
ここで、Eは、基本的に、センサの剛性、質量及びジオメトリ、並びに公称共振周波数に基づいた定数である。提供されるこれら複数の式は、非限定的な例として提供される。
液体粘度の測定に振動センサを使用する原理は周知である。その一例がマイクロモーションフォーク型粘度計(FVM)であり、当該粘度計は、振動要素の原理に基づいており、当該原理によって共振特性は流体の密度及び粘度により影響を受ける。FVMは、この動作原理を利用して液体粘度を決定する。特に、粘度は、共振の品質係数(Q値)を測定することによって、これ故、共振体の減衰を測定することによって決定される。例えば、限定されるものではないが、式5は粘度(Viscosity)を決定するための1つの可能な方法を表す。
Figure 0007238133000005
ここで、V0及びV2は校正定数である。
上記の式は、ほとんどの液体粘度測定用途に対して良好に機能することが示されている。
気体測定に関する状況はわずかに異なり、これは、気体がはるかに高い圧縮性を有し、これにより、気体の密度が圧力に多かれ少なかれ比例するという事実に起因する。例えば、5バールの気体は、程度の差はあるが、1バールの同じ気体の密度のおおよそ5倍の密度を有する。これ故、式(3)は、式(5)よりも気体粘度センサにより適用可能なものであり、そのため、気体粘度の測定値を得るためには、Q値及び周波数の測定値が必要である。
適正な水準の精度で粘度を測定するためには、共振体内の減衰又はエネルギー損失は、気体内のエネルギー損失と比較して非常に小さいことが望ましい。即ち、共振体は真空中で高いQ値を有していなければならない。これを達成するためには、本明細書で提供される実施形態によって明らかなように、共振体は、反対方向に移動する共振体の異なる複数の領域と良好にバランスがとられることで、いかなる慣性力も取付ポイントにおいて本質的に打ち消されなければならない。従来技術のバランス化された共振体の一例は、振動シリンダ共振体である。
気体粘度センサの設計の重要な態様は、機械的な共振体の通常の動作範囲内に不要な共振が存在しないことを確実にすることである。図2は、従来技術の振動シリンダセンサのQ値対周波数の関係を示す。粘度の正確な決定を困難にする顕著な非線形性が複数存在することが明らかであることになる。
実施形態によると、気体粘度を測定するためのバランス化された機械的な共振体が提供される。望まれない機械的共振及び/又は音響的共振は、器具の動作範囲の外に押し出され、そのため、共振体の減衰と気体の粘度との間のより単純な関係が、達成され、これ故、従来技術のセンサよりも優れた精度をもたらす。従って、当該技術分野における進歩が実現される。
一実施形態によると、振動式気体粘度計で使用する動作可能な平面的振動部材が提供される。平面的振動部材は、本体と、本体から発する振動可能な部分とを備え、振動可能な部分は、複数の振動可能な突出部を含み、複数の振動可能な突出部は、片持ち支持される。振動可能な部分は、ドライバによって振動されるように動作可能である。
一実施形態によると、内部の気体の粘度を決定するように動作可能である粘度計が提供される。粘度計は、ドライバと、ドライバによって振動可能である平面的振動部材とを備え、平面的振動部材は、本体と、本体から発する振動可能な部分とを含み、振動可能な部分は複数の振動可能な突出部を含み、複数の振動可能な突出部は片持ち支持される。少なくとも1つのピックオフセンサが、振動部材の振動を検出するように構成される。計測電子機器が設けられ、当該計測電子機器は、励起信号をドライバに送り且つ少なくとも1つのピックオフセンサから振動応答を受け取るように構成されるインタフェースを含み、平面的振動部材のQ値を測定し、平面的振動部材の共振周波数を測定し、測定されたQ値及び測定された共振周波数を使用して、粘度計の内部の気体の粘度を決定するためのものである。
一実施形態によると、振動式粘度計を動作させる方法が提供される。少なくとも1つのコイルと通信する計測電子機器を備える振動式粘度計が提供される。振動部材が、少なくとも1つのコイルにより振動される。励起信号が、少なくとも1つのコイルによって受け取られる。検出信号が、少なくとも1つのコイルから出力され、少なくとも1つのコイルが、ドライバ又はピックオフのいずれかとして交互に作用するように動作可能である。振動部材のQ値が、測定される。振動部材の共振周波数が測定され、振動式粘度計に導入された気体の粘度が、測定されたQ値及び測定された共振周波数を使用して決定される。
[態様]
一態様によると、振動式気体粘度計で使用する動作可能な平面的振動部材が提供される。平面的振動部材は、本体と、本体から発する振動可能な部分とを備え、振動可能な部分は、複数の振動可能な突出部を含み、複数の振動可能な突出部は、片持ち支持される。振動可能な部分は、ドライバによって振動されるように動作可能である。
好ましくは、複数の振動可能な突出部は、3つの振動可能なビーム部を含む。
好ましくは、3つの振動可能なビーム部は、同じサイズ及び寸法である。
好ましくは、3つの振動可能なビーム部は、互いに実質的に平行である。
好ましくは、3つの振動可能なビーム部は、隣り合うビーム部とは異なる寸法を有する中央のビーム部を含む。
好ましくは、複数の振動可能な突出部は、外側櫂状部内に入れ子になる内側櫂状部を含む。
好ましくは、本体の縁部は、振動可能な部分を取り囲む。
好ましくは、振動可能な部分は、磁気によって駆動可能である。
一態様によれば、内部の気体の粘度を決定するように動作可能である粘度計が提供される。粘度計は、ドライバと、ドライバによって振動可能である平面的振動部材とを備え、平面的振動部材は、本体と、本体から発する振動可能な部分とを含み、振動可能な部分は複数の振動可能な突出部を含み、複数の振動可能な突出部は片持ち支持される。少なくとも1つのピックオフセンサが、振動部材の振動を検出するように構成される。計測電子機器が設けられ、当該計測電子機器は、励起信号をドライバに送り且つ少なくとも1つのピックオフセンサから振動応答を受け取るように構成されるインタフェースを含み、平面的振動部材のQ値を測定し、平面的振動部材の共振周波数を測定し、測定されたQ値及び測定された共振周波数を使用して、粘度計の内部の気体の粘度を決定するためのものである。
一態様によると、振動式粘度計を動作させる方法が提供される。少なくとも1つのコイルと通信する計測電子機器を備える振動式粘度計が提供される。振動部材が、少なくとも1つのコイルにより振動される。励起信号が、少なくとも1つのコイルによって受け取られる。検出信号が、少なくとも1つのコイルから出力され、この場合、少なくとも1つのコイルが、ドライバ又はピックオフのいずれかとして交互に作用するように動作可能である。振動部材のQ値が、測定される。振動部材の共振周波数が測定され、振動式粘度計に導入された気体の粘度が、測定されたQ値及び測定された共振周波数を使用して決定される。
好ましくは、少なくとも1つのコイルが、第1コイル及び第2コイルを含み、第1コイル及び第2コイルは、同時励起信号を受け取ることと、振動部材を駆動することと、振動部材から信号を検出することと、同時検出信号を供給することとを行うように動作可能である。
好ましくは、第1コイルと第2コイルとが磁気的に反対である。
好ましくは、少なくとも1つのコイルが単一のコイルを含み、単一のコイルは、励起信号を受け取ることと、振動部材を駆動することと、振動部材から信号を検出することと、検出信号を供給することとを行うように動作可能である。
好ましくは、Q値は、位相シフト及び位相同期ループの回路を用いて測定される。
図1は、従来技術の振動シリンダを示す。 図2は、従来技術の振動シリンダセンサのQ値の関数として周波数応答における沈み込み部を示す。 図3aは、粘度計用の振動部材の実施形態を示す。 図3bは、粘度計用の振動部材の実施形態を示す。 図4aは、粘度計用の振動部材の別の実施形態を示す。 図4bは、粘度計用の振動部材の別の実施形態を示す。 図5は、一実施形態による粘度計の一部分を示す。 図6は、一実施形態による粘度計の別の部分を示す。 図7は、一実施形態による計測電子機器を示す。 図8は、駆動周波数決定の一実施形態のフローチャートである。
図1~図8及び以下の説明は、本発明の最良の形態をどのように作製し且つ使用するかを当業者に教示するための特定の例を示す。本発明の原理を教示する目的で、一部の従来の態様が単純化又は省略されている。当業者は、本発明の範囲内に包含されるこうした例からの変形形態を理解することであろう。当業者は、以下で説明される特徴が本発明の複数の変形形態を形成するために様々な方法で組み合わされることができるということを理解することであろう。その結果、本発明は、以下に説明される特定の例に限定されず、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定される。
実施形態では、機械的な共振体を使用して気体粘度を決定するための方法及び装置が提供される。
望まれない共振は振動要素の共振と干渉し、これ故、計算される粘度の精度に影響を及ぼす減衰の増加を引き起こす可能性があることが、上述された。それ故、提供される気体粘度センサの振動要素の実施形態の設計は、振動要素の共振と干渉することになる望まれない共振が存在しないことを確実にする。望まれない共振は、2つの主要なカテゴリーに該当し、即ち、機械的な共振と、振動要素を取り囲む空洞内での音響的な共振とに該当する。
一般に、機械的な共振は、例えば有限要素モデル化のような解析手法によって検証される慎重な設計によって回避されることができる。図1によって図示されるような円筒状部材センサの従来技術の設計において、スプール状本体の剛性は変化する可能性があり、時にはスプール状本体のたわみ共振周波数が円筒の共振を超えて交差する可能性があることが、既知である。しかしながら、スプール状本体のたわみ共振周波数は、スプール状本体の剛性を増加することによって増加することができる。これは、たわみが円筒の共振と干渉しないことを確実にする1つの可能な方法である。従来技術の円筒状部材センサは、図2に図示されるように、Q値の関数として周波数応答における沈み込み部を表す。この場合、「沈み込み部」が窒素及びアルゴンにおいて異なる周波数で生じるため、「沈み込み部」は、スプール状本体のたわみに起因するものではない可能性があり、これ故、これらの異常な差異が音響的な影響に起因するものであることを示唆する。
音響的な影響又は共振は、「パイプオルガン共鳴」に類似する縦共振、又は、円筒状部材の首部を越えて吹き付ける場合に一般に観察されるヘルムホルツ共鳴のいずれかに分類され得る。一端閉鎖且つ他端開放のパイプ構成の場合、共振の波長は、約λ/4、3λ/4、5λ/4等である。そして、両端開放又は両端閉鎖のパイプ構成の場合、共振の波長は、約2λ/4、4λ/4、6λ/4等である。
一例として、説明のためだけであるが、アルゴンについては、音響的な主共振は、約300kg/m3で生じる。この共振がλ/4の共振であると仮定すると、これには、約85mmの特徴的な円筒の長さが必要であることを示すことができる。従来技術の円筒状部材では、このことを試みる又は適合する可能な流体経路が存在するものもあるが、実際には、気体は、縦共振を妨げる狭いチャネルを通過しなければならず、そのため、この共振の形態は特に強くはならないことになる。加えて、駆動される音響モードが、円筒の共振よりも2倍高い周波数であることが見られる。これは、円筒の運動が、円筒内の容積がサイクル毎に2回膨張するような運動であるからであり、即ち、円筒の運動が、円筒の振動のサイクル毎に2回、ある体積の気体を押し出すような運動であるからである。実際には、周波数を2倍にする特性と組み合わされる、このような円筒状部材の複雑なジオメトリは、全ての音響モードを正確に予測することを困難又は不可能にする。ヘルムホルツ共鳴も存在しており、このことは、音響モデルを正確に予測することの困難性を付加する。
ヘルムホルツ共鳴は、バネのように挙動する円筒状部材の内部空洞の容積内の気体が圧縮を受ける結果生じるものであり、それにより、開口部の首部内の気体の運動エネルギーは移動する質量体のような挙動をし、これ故、気体は、刺激を受けた場合に特定の周波数で共振することができる。設計によって、ヘルムホルツ共鳴は、空洞の容積及び開口部の首部の長さを減少することによって、及び、広い開口部(例えば、気体の入口又は出口のための広い開口部)を有することによって、より高い周波数にすることができる。
本実施形態では、望まれない音響的共振を回避することによって、従来技術を超える利点を示す平面的共振体が提供される。提供される振動部材の実施形態が振動すると、このことは、振動部材の周囲の気体の移動を引き起こす。気体の付加的な質量は、振動部材の共振周波数をシフトさせ、これ故、周波数は、気体の密度の指標を提供することができる。密度と周波数とを関連付ける非限定的な例の式は、以下に示される形式のものである。
Figure 0007238133000006
ここで、A及びBは共振体の剛性、質量及びジオメトリに関する定数であり、ρは密度であり、fは周波数である。
気体の剪断は、気体の粘度に起因して振動の減衰をもたらす。共振の品質係数(Q値)は、減衰の程度の尺度を与え、これにより、Q値は、気体の粘度に関係付けられることができる。ナビエ・ストークス方程式及びニュートンの運動法則を考慮することによって、非限定的な例の以下に示す形式の式が、導き出されることができる。
Figure 0007238133000007
ここで、Kは振動部材の剛性、質量及びジオメトリに関する定数であり、ω0は減衰を伴わない共振角周波数であり、ηは流体の粘性である。式(6)及び式(7)を組み合わせると、気体の粘度は、Q値及び周波数の測定値を使用して決定され得ることが示されることができる。式(7)は、Q値、周波数及び粘度の間の関係を表す一般的な式として与えられる。
図3a、図3b、図4a及び図4bは、実施形態による気体粘度計700(図6参照)用の振動部材500,600を示す。振動部材500,600は、固有周波数(即ち、共振周波数)で、又はこの周波数に近い周波数で振動され得る。当業者によって理解されるように、気体の存在下で振動部材500,600のそのような周波数を測定することによって、流体の粘度が決定されることができる。振動部材500,600は、金属で形成されてもよく、振動部材500,600は、部材の壁の変化及び/又は不完全性が振動部材500,600の共振周波数に及ぼす影響が最小限であるように、均一な厚さで構築されてもよい。
図3a及び図3bは、3つ組みのビーム構造を備える振動部材500の実施形態を示す。振動部材500の本体502は、振動可能な部分504を支持する。振動可能部分504は、片持ち式であり、単一の端部506によってのみ支持される。複数の振動可能なビーム部508が、端部506から突出し、振動励起時に自由に揺動することができる。複数の振動可能なビーム部508は、少なくとも2つのビーム部を備える。本明細書では、3つのビーム部が例として示されている。複数のビーム部のサイズは、一致したものであってよく、複数のビーム部は、形状及び/又は寸法で異なっていてもよい。図示の実施形態では、端部506は、本体の縁境界部512から突出する部材を含む。一実施形態では、本体502の端部506及び境界部512が同じ部分を含む。図示の実施形態では、複数のビーム部508は、縁境界部512とビーム部508との間に位置する共通領域514から突出する。図示のように、共通領域514は、共通領域514とは異なるサイズ及び寸法を有する端部領域507(図3a参照)から突出している。しかしながら、差動可能な端部領域507は、実施形態において存在しなくてもよく、共通領域514のみが存在してもよいことが理解されるであろう。別の実施形態では、複数のビーム部508が端部506領域から直接突出する。図3bは、振動運動を受ける複数のビーム部508を示す。
複数の取り付け穴510が、振動部材500が粘度計700(図6参照)の一部に留め付けられることを可能にするように与えられることができる。穴、切り込み、ビーム、インデックス特徴部、又は任意の他の特徴が、振動部材500を粘度計700の一部に固定するために使用されてもよく、実施形態によっては、例えば、振動部材500が粘度計700の部分同士の間に挟まれ得る場合等では、取り付け特徴部は全く必要とされない場合もあることが、理解されるであろう。
図4a及び図4bは、バランスがとられた櫂状構造を備える振動部材600の実施形態を示す。振動部材600の本体602は、振動可能部分604を支持する。振動可能部分604は、片持ち式であり、単一の端部606によってのみ支持される。複数の振動可能な櫂状部608が、端部606から突出し、振動励起時に自由に揺動することができる。図示の実施形態では、端部606は、本体の縁境界部612から突出する部材を含む。一実施形態では、本体602の端部606及び境界部612が同じ部分を含む。図示の実施形態では、複数の櫂状部608は、共通領域614から突出する。別の実施形態では、共通領域614は、共通領域614とは異なるサイズ及び寸法を有する端部領域607から突出する。しかしながら、差動可能な端部領域607は、実施形態において存在しなくてもよく、共通領域614のみが存在してもよいことが理解されるのであろう。一実施形態では、複数の櫂状部608は、端部606から直接的に突出する。内側櫂状部616が、外側櫂状部618内に入れ子になっていてもよい。図4bは、振動運動を受ける櫂状部608を示す。
複数の取り付け穴610が、振動部材600が粘度計700の一部に留め付けられることを可能にするように与えられることができる。穴、切り込み、ビーム、インデックス特徴部、又は任意の他の特徴が、振動部材600を粘度計700の一部に固定するために使用されてもよく、実施形態によっては、例えば、振動部材600が粘度計700の部分同士の間に挟まれ得る場合等では、取り付け特徴部は全く必要とされない場合もあることが、理解されるであろう。
振動部材500,600はそれぞれ、単一端型(即ち、片持ち式)の構造を示す。単一端型構造の利点は、単一端型構造が本体502,602の取付構成部に生じ得る応力に実質的に反応しないことであるが、片持構造を欠いている両端型構造は、取り付け又は温度勾配の影響に起因する引張応力を受け得る。一方、両端型構造は、共振体への地球の引力から生じる向きの影響に対して、より堅牢で且つ感度が低くなり得、そのため、図示されていないが、両端型構造は、振動部材の実施形態として考えられる。
バランス化された櫂状振動部材600は、内側櫂状部の表面積が、相対的に比例的に大きく、そのため、特に振動部材600が物理的に相対的に小さい実施形態では、振動の励起及び検出がより容易になり得るという利点を提供する。バランス化された櫂状振動部材600はまた、比例的により低い動作周波数を達成することができるという利点も有する。
図5は、ハウジング(明確にするために図示せず)内に少なくとも部分的に位置する振動部材500,600を有する粘度計700を示す。振動部材500,600の平面的な設計により、振動部材500,600を囲む空洞701の容積は、非常に小さくすることができ、音響的共振は、動作周波数と比較して、より高い周波数であるように構成可能である。共振体の上方及び下方においてハウジングに対して狭い間隙を有する典型的な状況では、空洞701の容積は、従来技術の振動シリンダによって必要とされる容積の10分の1の大きさにすることが容易であり、これ故、ヘルムホルツ共鳴は、周波数のほぼ3倍に高くなる。ハウジングの間隙が狭いことが、粘度計700を通る気体の加速度が結果的に増加することに起因して、より高い密度感度及びより高い粘度感度をもたらすという理由によっても、ハウジングの間隙が狭いことは有利となり得ることに留意されたい。
図面では、振動部材500が一例として示されている。しかしながら、任意の他の振動部材のジオメトリ又は構成が与えられてもよい。一実施形態によれば、粘度計700は、ハウジングの内側に振動部材500を含む。振動部材500,600は、ベース702に永久的に又は取り外し可能に取り付けられてもよい。一実施形態では、境界部512,612の領域は、実質的に剛性を有するかたちでベースに固定される。一実施形態では、ベース702の複数の部分が、境界部512,612の近くで当該部分の間で振動部材を挟持するが、依然として、振動可能部分504,604が振動することを可能にする。数量化されるべき流体は、供試流体が振動部材500,600の振動可能部分504,604と接触するように、ベース内の複数の導管(図示せず)に導入されてもよく、又は当該導管を通過してもよい。ベース702は、粘度計700を管路又は同様の流体送達デバイスに流体密封様式で動作可能に連結するためのフランジ又は他の部材を含んでもよい。気体は気体ポート708を介して粘度計700に入ることができ、出口ポート(図示せず)を介して、又は単一の気体ポート708を介して、同様の様式で出ることができる。
ドライバ704及び振動センサ(ピックオフ)706(図6参照)が、振動部材500,600の近くに配置される。ドライバ704は、計測電子機器から駆動信号を受信し、共振周波数又は共振周波数の近傍で振動部材500,600を振動させる。振動センサ706は、振動部材500,600の振動を検出し、その振動情報を処理のために計測電子機器に送信する。計測電子機器は、振動部材500,600の共振周波数を決定し、測定されたQ値及び周波数を利用して粘度測定値を生成する。
気体粘度が既知であり且つ一定である実施形態では、共振体のQ値及び周波数は、気体圧力の尺度を与えるために使用されることができる。
振動部材500,600の励起及び検出は、特に共振体のサイズが小さくなるにつれて困難になる可能性がある。理想的には、励起及び検出は非接触である。というのは、圧電素子のような変換器を取り付けることは、共振を低下させる効果しか有し得ないからである。静電的な励起及び検出、又は電磁的な励起及び検出を使用することは、励起変換器及び検出変換器が互いに接近しており、その結果、2つの間に直接的な容量結合又は直接的な変圧器結合が存在するため、一般に困難である。このクロスカップリングは、検出信号を劣化させる可能性があり、最悪の場合、検出信号を完全に抑えてしまい、それにより、計測電子機器が共振を識別することができない。このクロスカップリングを回避するために、一実施形態では、励起及び検出のための異なる方法が利用される。例えば、一実施形態では、電磁的励起及び光学的検出が利用されるか、又はその逆の光学的励起及び電磁的検出が利用される。
図6は、振動部材500,600の周りのドライバ704及びピックオフ又は振動センサ706の向きを図示する。ベース702及び密度計700全般は、明確にするために省略されている。ドライバ704は、振動部材500,600を1つ以上の振動モードで振動させるように適応する。ドライバ704は、振動可能部分504,604に近接する任意の所望の位置に配置されてもよい。一実施形態によると、ドライバ704は、計測電子回路から電気信号を受信することができる。図示の実施形態では、少なくとも1つの振動センサ706は、ドライバ704と同軸上に整列される。他の実施形態では、少なくとも1つの振動センサ706は、他の場所で振動部材500,600に結合されてもよい。例えば、少なくとも1つの振動センサ706は、振動部材500,600の外面上に配置されてもよい。
少なくとも1つの振動センサ706は、計測電子機器に信号を送信することができる。計測電子機器は、少なくとも1つの振動センサ706によって受信された信号を処理することで、振動部材500,600の共振周波数を決定することができる。一実施形態では、ドライバ704及び振動センサ706は、振動部材500,600に磁気的に結合され、これ故、ドライバ704は、磁場を介して振動部材500,600に振動を励起し、振動センサ706は、近接磁場内の変化を介して振動部材500,600の振動を検出する。供試流体が存在する場合、振動部材500,600のQ値は、当該技術分野で既知であるように、流体粘度に反比例して変化することになる。
比例的変化は例えば、初期キャリブレーション中に決定されてもよい。図示の実施形態では、少なくとも1つの振動センサ706はコイルを含む。ドライバ704は、電流を受け取ることで、振動部材500,600に振動を励起し、少なくとも1つの振動センサ706は、ドライバ704によって生成される振動部材500,600の運動を使用することで、電圧を誘起する。コイルのドライバ及びセンサは当技術分野で周知であり、当該ドライバ及びセンサの動作のさらなる説明は、説明を簡潔にするために省略される。さらに、ドライバ704及び少なくとも1つの振動センサ706は、コイルに限定されず、むしろ、例えば、圧電センサ、歪みゲージ、光学センサ又はレーザセンサ等の種々の他の周知の振動構成要素を備えてもよいことを理解されたい。従って、本実施形態は、電磁的なドライバ及びセンサに、決して限定されるものではない。さらに、ドライバ704及び少なくとも1つの振動センサ706の特定の配置は、本実施形態の範囲内に留まりながら変更することができることを、当業者は容易に認識するであろう。
図7は、一実施形態による計測電子機器900のブロック図である。動作の際、粘度計700は、種々の測定値を提供し、当該測定値は、密度の測定値又は平均値、及び粘度のうちの1つ以上を含んで出力され得る。
粘度計700は、振動応答を生成する。振動応答は、1つ以上の流体測定値を生成するために、計測電子機器900によって受信され且つ処理される。当該流体測定値は、監視される、記録される、保存される、合計される、及び/又は出力されることができる。
計測電子機器900は、インタフェース901と、インタフェース901と通信する処理システム903と、処理システム903と通信するストレージシステム904とを含む。これらの構成要素は区別されたブロックとして示されているが、計測電子機器900は、統合された構成要素及び/又は別々の構成要素の種々の組み合わせで構成されることができることを理解されたい。
インタフェース901は、リード線に連結し、例えば、ドライバ704、ピックオフ706、温度センサ及び圧力センサ(図示せず)と信号を交換するように構成されてもよい。インタフェース901は、外部装置への通信経路を介して通信するようにさらに構成されてもよい。
処理システム903は、任意のかたちの処理システムを含むことができる。処理システム903は、粘度計700を動作させるために、記憶されたルーチンを読み出し、実行するように構成される。ストレージシステム904は、全体的な計測ルーチン905を含むルーチンを記憶することができる。ストレージシステム904は、測定結果、受信された値、作動値、及び他の情報を記憶することができる。いくつかの実施形態では、ストレージシステムは、質量流量(m)921、密度(ρ)925、粘度(μ)923、温度(T)924、圧力909、駆動ゲイン906、振動可能ビーム帯域幅927、Q値929、駆動ゲインルーチン913等のルーチン、及び当技術分野で既知の任意の他の変数又はルーチンを記憶する。他の測定/処理ルーチンも考えられ、本明細書及び特許請求の範囲の範囲内である。
全体計測ルーチン905は、流体の数量化されたもの及び流動の測定値を生成及び記憶することができる。全体計測ルーチン905は、例えば、粘度測定値を生成し、粘度測定値をストレージシステム904の粘度923ストレージに記憶することができる。粘度923の値は、前述したように且つ当技術分野で既知であるように、Q値929から決定されることができる。
振動部材500,600の振動振幅は、共振周波数でピークに達するが、共振周波数は、振動部材500,600自体の質量及び剛性によって大きく影響を受ける。共振のピーク(又はピークの近く)において、振動部材の変位は、π/2又は90°毎の駆動力を伝える。一実施形態では、位相同期ループ回路が設けられ、当該回路では、駆動信号の周波数は、ピックアップ信号と駆動信号との間で位相を比較する位相比較器の出力によって支配される。位相同期ループは、変位と駆動信号との間で90°の位相差を常に維持するように構成され、これ故、共振周波数で振動部材500,600を常に駆動するように構成されてもよい。これにより、駆動信号が共振から外れた場合、位相比較器の出力信号は、設定された位相条件が満たされるまで駆動周波数を変化させることになる。一実施形態では、出力周波数が位相比較器からの電圧によって駆動される電圧制御型発振器(VCO)が、設けられる。
一実施形態では、図8に移ると、共振周波数にロックするために、走査状態、ロック状態、及びリセット状態に至ることがなされてもよい。走査状態1000では、ランプ信号は、共振を見つけるために「走査」するように駆動信号の周波数を動かす(1002)。ランプ信号がピックアップ信号を検出した場合(1004)、ランプ信号はロック状態に移動してもよい(1006)。ロック状態に入ると、ランプ信号は、オフ状態にされ(1008)、位相比較器からの信号が、駆動信号の周波数を決定する(1010)。説明されるフィードバック機構のため、位相比較器の出力信号は、変位と駆動信号との間で90°の位相差である共振での駆動を、VCOに強いることになる。それ故、振動部材500,600は、常に共振周波数で駆動されることになる。共振が移動した場合、駆動信号は移動に追従することになり、それ故、駆動信号は、共振へロックされていると言える。リセット状態では、上記で共振周波数が見つからない場合、共振周波数を見つける処理は、「リセット」され、高い周波数で再び開始される。
一実施形態では、共振のQ値が位相同期ループ回路と共同して測定されてもよい。共振の品質係数(Q値)は、実施形態では、以下のように定義されてもよい。
Figure 0007238133000008
記載するように、位相設定条件が90°であり且つ位相同期ループ回路が共振のピークに「ロック」する位相同期ループのスキームが実施されてもよい。一実施形態では、位相同期ループは、周波数応答曲線上の減衰が3dBの点に対応する45°又は135°の位相設定条件を伴って構成されることができる。45°又は135°は単なる例であり、当業者によって理解されるように、他の位相設定点が利用されてもよい。一実施形態では、Q値を測定するために、位相設定点は切り換えられてもよく、それにより、振動部材500,600は、共振のピーク及び3dBの点(又は、3dBよりも上又は下の他の位相設定点)で順次動作することができ、これにより、Q値は、共振周波数及び帯域幅から算出されることができる。
別の実施形態では、粘度は、校正定数、Q値、及び周波数を使用して算出される。
粘度923及び他の測定結果は、実質的に瞬間的な値を含むことができ、サンプルを含むことができ、時間間隔にわたる平均値を含むことができ、又は時間間隔にわたる累積値を含むことができる。時間間隔は、特定の流体状態が検出される間の1ブロックの時間に対応するように選択されてもよく、例えば、特定の流体状態は、気体のみの流体状態である。加えて、他の質量流量及び体積流量並びに関連する数量化されたものも考慮され、それらは本明細書及び特許請求の範囲の範囲内である。
振動可能なビーム部の固有周波数の帯域幅が周囲の流体の粘度と共に変化するため、粘度923は、振動可能なビーム部の帯域幅927を測定することから決定されてもよい。それ故、帯域幅の測定値は、計測校正係数を利用することによって、粘度に変換されてもよい。
計測電子機器900は、パスリンク又は他の通信リンクに結合されてもよい。計測電子機器900は、当該パスを介して密度測定値を通信してもよい。計測電子機器900はまた、いかなるかたちの他の信号、測定結果、又はデータも当該パスを介して送信してもよい。さらに、計測電子機器900は、当該パスを介して、命令、プログラミング、他のデータ、又はコマンドを受信してもよい。
上記の実施形態の詳細な説明は、本発明の範囲内にあると本発明者が考える全ての実施形態の網羅的な説明ではない。実際に、当業者は、上述の実施形態の特定の要素がさらなる実施形態を生成するために様々に組み合わされ又は除去されてもよく、そのようなさらなる実施形態が本発明の範囲及び教示に含まれることを、認識するであろう。また、上述の実施形態が本発明の範囲及び教示内でさらなる実施形態を生成するために全体的に又は部分的に組み合わされてもよいことも、当業者には明らかであろう。
これ故、本発明の特定の実施形態及び本発明のための例は、例示の目的のために本明細書に記載されるが、関連技術分野の当業者が認識するように、本発明の範囲内で、様々な均等的なモディファイが可能である。本明細書で提供される教示は、他の振動システムに適用されることができ、上記で説明され且つ添付の図面に示される実施形態にだけ適用されることができるものではない。従って、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲から決定されるべきである。

Claims (9)

  1. 振動式気体粘度計(700)で使用する動作可能な平面的振動部材(600)であって、
    本体(602)と、
    前記本体(602)から発する振動可能な部分(604)であって、前記振動可能な部分(604)は複数の振動可能な突出部を含み、前記複数の振動可能な突出部は片持ち支持され、前記複数の振動可能な突出部は、外側櫂状部(618)内に入れ子になる内側櫂状部(616)を含む、振動可能な部分(604)とを備え、
    前記振動可能な部分(604)は、ドライバ(704)によって振動されるように動作可能である、平面的振動部材(600)。
  2. 前記本体(602)の縁部(612)は、前記振動可能な部分(604)を取り囲む、請求項1に記載の平面的振動部材(600)。
  3. 前記振動可能な部分(604)は、磁気によって駆動可能である、請求項1に記載の平面的振動部材(600)。
  4. 内部の気体の粘度を決定するように動作可能である粘度計(700)であって、
    ドライバ(704)と、
    前記ドライバ(704)によって振動可能である平面的振動部材(600)であって、本体(602)と、前記本体(602)から発する振動可能な部分(604)とを含み、前記振動可能な部分(604)が複数の振動可能な突出部を含み、前記複数の振動可能な突出部が片持ち支持され、前記複数の振動可能な突出部が、外側櫂状部(618)内に入れ子になる内側櫂状部(616)を含む、平面的振動部材(600)と、
    前記平面的振動部材(600)の振動を検出するように構成される少なくとも1つのピックオフセンサ(706)と、
    励起信号を前記ドライバ(704)に送り、前記少なくとも1つのピックオフセンサ(706)から振動応答を受け取るように構成されるインタフェース(901)を含む計測電子機器(900)であって、前記平面的振動部材(600)のQ値を測定し、前記平面的振動部材(600)の共振周波数を測定し、測定されたQ値及び測定された共振周波数を使用して、前記粘度計(700)の内部の気体の粘度(923)を決定するための計測電子機器(900)とを備える、粘度計(700)。
  5. 振動式粘度計を動作させる方法であって、
    少なくとも1つのコイルと通信する計測電子機器を備える振動式粘度計を提供することと、
    外側櫂状部内に入れ子になる内側櫂状部を含む複数の振動可能な突出部を、備える振動部材を、前記少なくとも1つのコイルにより振動させることと、
    前記少なくとも1つのコイルにより励起信号を受け取ることと、
    前記少なくとも1つのコイルから検出信号を出力することであって、前記少なくとも1つのコイルが、ドライバ又はピックオフのいずれかとして交互に作用するように動作可能である、前記検出信号を出力することと、
    前記振動部材のQ値を測定することと、
    前記振動部材の共振周波数を測定することと、
    測定されたQ値及び測定された共振周波数を使用して、前記振動式粘度計に導入された気体の粘度を決定することとを含む、方法。
  6. 前記少なくとも1つのコイルが、第1コイル及び第2コイルを含み、前記第1コイル及び前記第2コイルは、
    同時励起信号を受け取ることと、
    前記振動部材を駆動することと、
    前記振動部材から信号を検出することと、
    同時検出信号を供給することとを行うように動作可能である、請求項に記載の振動式粘度計を動作させる方法。
  7. 前記少なくとも1つのコイルが、第1コイル及び第2コイルを含み、
    前記第1コイルと前記第2コイルとが磁気的に反対である、請求項5又は6に記載の振動式粘度計を動作させる方法。
  8. 前記少なくとも1つのコイルが単一のコイルを含み、前記単一のコイルは、
    励起信号を受け取ることと、
    前記振動部材を駆動することと、
    前記振動部材から信号を検出することと、
    検出信号を供給することとを行うように動作可能である、請求項に記載の振動式粘度計を動作させる方法。
  9. 前記Q値は、位相シフト及び位相同期ループの回路を用いて測定される、請求項に記載の振動式粘度計を動作させる方法。
JP2021533588A 2018-12-12 2018-12-12 平面的振動部材、粘度計、及び振動式粘度計を動作させる方法 Active JP7238133B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US2018/065248 WO2020122901A1 (en) 2018-12-12 2018-12-12 Planar vibratory viscometer, viscometer member, and related method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022513471A JP2022513471A (ja) 2022-02-08
JP7238133B2 true JP7238133B2 (ja) 2023-03-13

Family

ID=65139134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021533588A Active JP7238133B2 (ja) 2018-12-12 2018-12-12 平面的振動部材、粘度計、及び振動式粘度計を動作させる方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20220003650A1 (ja)
EP (1) EP3894829B1 (ja)
JP (1) JP7238133B2 (ja)
CN (1) CN113167706A (ja)
WO (1) WO2020122901A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7450108B2 (ja) * 2020-07-08 2024-03-14 マイクロ モーション インコーポレイテッド 振動型メータqを計算するための方法および装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020178787A1 (en) 1997-10-08 2002-12-05 Symyx Technologies, Inc. Method and apparatus for characterizing materials by using a mechanical resonator
JP2004527747A (ja) 2001-03-23 2004-09-09 シュルンベルジェ ホールディングス リミテッド 流体特性センサー
WO2008069247A1 (ja) 2006-12-05 2008-06-12 National University Corporation Gunma University 質量測定装置及びカンチレバ
JP2017502269A (ja) 2013-12-02 2017-01-19 コミッサリア ア レネルジ アトミック エ オー エネルジス アルテルナティヴスCommissariat A L‘Energie Atomique Et Aux Energies Alternatives ガスを分析するためのシステム及び方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4480461A (en) * 1983-03-24 1984-11-06 International Telephone And Telegraph Corporation Vibration instrument
US5559291A (en) * 1993-01-29 1996-09-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Angular velocity sensor
JP3157840B2 (ja) * 1996-03-13 2001-04-16 インターナシヨナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーシヨン 新規なカンチレバー構造
US6311549B1 (en) * 1999-09-23 2001-11-06 U T Battelle Llc Micromechanical transient sensor for measuring viscosity and density of a fluid
US8291750B1 (en) * 2009-02-17 2012-10-23 Viscoteers, Inc. Resonant measurement system and method
US8387443B2 (en) * 2009-09-11 2013-03-05 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Microcantilever with reduced second harmonic while in contact with a surface and nano scale infrared spectrometer
US9518906B2 (en) * 2010-07-21 2016-12-13 Baker Hughes Incorporated Coupled torsional resonators viscometer
US20120304758A1 (en) * 2011-05-31 2012-12-06 Baker Hughes Incorporated Low-frequency viscosity, density, and viscoelasticity sensor for downhole applications
MX2015016782A (es) * 2013-07-24 2016-03-31 Halliburton Energy Serv Inc Metodo y dispositivo para la determinacion simultanea de densidad y viscosidad de fluido in situ.
DE102014115566A1 (de) * 2013-11-19 2015-05-21 Endress + Hauser Flowtec Ag Messgerät und Verfahren zur Bestimmung eines korrigierten Massedurchflusses und Verwendungen des Messgerätes
WO2016068940A1 (en) * 2014-10-30 2016-05-06 Halliburton Energy Services, Inc. Downhole sensor for formation fluid property measurement

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020178787A1 (en) 1997-10-08 2002-12-05 Symyx Technologies, Inc. Method and apparatus for characterizing materials by using a mechanical resonator
JP2004527747A (ja) 2001-03-23 2004-09-09 シュルンベルジェ ホールディングス リミテッド 流体特性センサー
WO2008069247A1 (ja) 2006-12-05 2008-06-12 National University Corporation Gunma University 質量測定装置及びカンチレバ
JP2017502269A (ja) 2013-12-02 2017-01-19 コミッサリア ア レネルジ アトミック エ オー エネルジス アルテルナティヴスCommissariat A L‘Energie Atomique Et Aux Energies Alternatives ガスを分析するためのシステム及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3894829B1 (en) 2024-03-20
WO2020122901A1 (en) 2020-06-18
JP2022513471A (ja) 2022-02-08
US20220003650A1 (en) 2022-01-06
CN113167706A (zh) 2021-07-23
EP3894829A1 (en) 2021-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101609753B1 (ko) 진동계 및 공진 주파수 결정 방법
CA2409884C (en) Single tube downhole densitometer
CA2397409C (en) Downhole densitometer
KR101868375B1 (ko) 측방향 모드 강성을 결정함으로써 진동계에서 유체 튜브의 횡단면적의 변화에 대한 검출
AU2013394872A1 (en) Method and device for the concurrent determination of fluid density and viscosity in-situ
JP7238133B2 (ja) 平面的振動部材、粘度計、及び振動式粘度計を動作させる方法
US11391657B2 (en) Tubular sensors for inline measurement of the properties of a fluid
JP7206389B2 (ja) 平面的振動部材、密度計、及び振動式密度計を動作させる方法
JP7450108B2 (ja) 振動型メータqを計算するための方法および装置
KR102545163B1 (ko) 용해 모니터링 방법 및 장치
RU2806622C1 (ru) Способ и устройство для вычисления показателя добротности q вибрационного измерительного устройства
KR102561211B1 (ko) 갭을 갖는 진동계
US20220107215A1 (en) Micro-coriolis mass flow sensor with strain measurement devices
JPH0328740A (ja) 振動式粘度計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7238133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150