JP7237897B2 - 無線スイッチ装置及び制御システム - Google Patents

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本発明は、スイッチ操作に伴う電磁誘導方式の自己発電により信号を無線送信する無線スイッチ装置及び制御システムに関する。
従来、制御システムで使用している無線スイッチ装置は電池電源で動作しているが、定期的な充電や交換を必要とするために維持管理が大変であることから、近年にあっては、スイッチ操作に伴う電磁誘導方式の自己発電により信号を送信する電池レスの無線スイッチ装置が実用化され、普及が進んでいる。
特開2016-534699号公報 特開2018-098753号公報 特開2019-125872号公報 特開2013-225831号公報
しかしながら、従来の無線スイッチ装置にあっては、1回のスイッチ操作により発電した電力で1回だけ信号を無線送信するようにしており、通信環境によっては、1回の通信では正常に電波を受信できない場合があり、信頼性が十分とは云えない場合がある。この問題を解決するためには、1回のスイッチ操作で信号を複数回を送信すれば良いが、1回の電磁誘導方式による自己発電で得られる電力で無線スイッチ操作が動作可能な時間は1~2msといった短時間であり、この間に信号を複数回を送信することは困難である。
また、制御システム等に使用する通常のスイッチの使い方としては、短押し操作(通常操作で押される程度の時間である押し操作)以外に、同じスイッチで別の制御等を可能とするために長押し操作(通常操作で押される程度の時間を超える押し操作)をする場合があるが、従来のスイッチ操作による電磁誘導方式の自己発電で動作する無線スイッチ装置では、発電時間が短時間のため、長押し操作を解除するタイミングでは信号を送信ことができず、長押し操作されたことを判別することが困難である。更に、無線スイッチ装置にあっては、スイッチ操作に連動して表示灯を点灯することが望まれるが、従来のスイッチ操作による電磁誘導方式の自己発電では表示灯の点灯に必要な電力を割り当てる余裕はなく、スイッチ操作に連動した表示灯の点灯が困難である。
この表示灯の問題を解決するため特許文献3の無線スイッチ装置にあっては、ボタン部材の押込み操作によりトリガバネを圧縮し、押込み量が所定値に達したときにトリガバネの圧縮を解除して発電棒を所定の一定速度で移動することで発電量を増加させ、無線スイッチ装置からの信号送信に対し受信機側から確認信号を受信して表示灯を点灯するようにしている。しかし、発電量を増加させるために特別な発電機構を採用したため構造が複雑化し、設置スペースが増加する問題があり、また、実用化に際しては例えば100万回といった操作寿命が要求されるが、発電機構が複雑な故に必要とされる操作寿命を満たすことは困難で限られた用途にしか使用できず、更に、1つの操作釦に対応して1つの発電部を設ける必要があり、複数のスイッチ釦のいずれかの操作により1つの発電部を動作させている、例えば特許文献4のような無線スイッチ装置では実現できない問題がある。
本発明は、スイッチ操作による電磁誘導方式の自己発電で動作して信号を無線送信する際に、信号の複数回の送信、長押し操作、更にはスイッチ操作に連動した簡単な操作表示等に必要な電力をスイッチ操作により確保し必要な動作を可能とする無線スイッチ装置及び制御システムを提供することを目的とする。
(無線スイッチ装置1:単一スイッチ構成・極性判別なし)
本発明は、無線スイッチ装置であって、
磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルの相対移動により発電する発電部と、
スイッチ操作部の押込み操作により磁気発生部及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向に相対移動させて第1の発電を行わせ、押込み操作の解除により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向とは逆方向に相対移動して第2の発電を行わせる発電機構と、
発電部による第1の発電及び第2の発電を整流して第1の電源と第2の電源を供給する電源部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して所定の信号を出力し、第2の電源の供給を受けたときに動作して所定の信号を再度出力する信号処理部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された所定の信号を受信して当該所定の信号を無線送信し、第2の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から再度出力された所定の信号を受信して信号処理部から再度出力された当該所定の信号を無線送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする。
(制御システム1)
本発明は、前記無線スイッチ装置1と受信機で構成された制御システムに於いて、
受信機は、無線スイッチ装置から第1の電源の供給を受けたときに送信された所定の信号及び第2の電源の供給を受けたときに送信された所定の信号の少なくとも何れか一方の受信を判別したときに所定の処理を行う。
(無線スイッチ装置2:単一スイッチ構成・極性判別あり)
本発明は、無線スイッチ装置であって、
磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルの相対移動により発電する発電部と、
スイッチ操作部の押込み操作により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向に相対移動させて第1の発電を行わせ、押込み操作の解除により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向とは逆方向に相対移動して第2の発電を行わせる発電機構と、
発電部による第1の発電及び第2の発電を整流して第1の電源と第2の電源を供給する電源部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して第1の発電の電圧極性である第1の電圧極性を判別して判別結果を出力し、電源部から第2の電源の供給を受けたときに動作して第2の発電の電圧極性であり第1の電圧極性とは逆となる第2の電圧極性を判別して判別結果を出力する極性判別部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して極性判別部で第1の電圧極性を判別した判別結果を受信して、当該第1の電圧極性の判定結果を含んだ第1の信号を出力し、第2の電源の供給を受けたときに動作して極性判別部で第2の電圧極性を判別した判別結果を受信して、当該第2の電圧極性の判定結果を含んだ第2の信号を出力する信号処理部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された第1の信号を受信して当該第1の信号を無線送信し、第2の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された第2の信号を受信して当該第2の信号を無線送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする。
(制御システム2)
本発明は、前記無線スイッチ装置2と受信機で構成された制御システムに於いて、
受信機は、無線スイッチ装置から送信された第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの時間が所定時間未満又は以下の場合は、無線スイッチ装置の短押し操作と判定して所定の処理を行い、第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの時間が所定時間以上又は超えた場合は、無線スイッチ装置の長押し操作と判定して短押し操作とは異なる所定の処理を行うことを特徴とする。
(無線スイッチ装置3:複数スイッチ構成・極性判別なし)
本発明は、無線スイッチ装置であって、
磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルの相対移動により発電する発電部と、
スイッチ接点をオン、オフする複数のスイッチと、
スイッチごとに設けられ、押込み操作によりスイッチ接点をオンし、押込み操作の解除によりスイッチ接点をオフするスイッチ操作部と、
スイッチ操作部の何れかの押込み操作により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向に相対移動させて第1の発電を行わせ、押込み操作の解除により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向とは逆方向に相対移動して第2の発電を行わせる発電機構と、
発電部による第1の発電及び第2の発電を整流して第1の電源と第2の電源を供給する電源部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作してスイッチ接点をオンしているスイッチを判別して当該スイッチ接点をオンしているスイッチの識別情報を含んだ所定の信号を出力し、続いて、第2の電源の供給を受けたときに動作して所定の信号を再度出力する信号処理部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された所定の信号を受信して当該所定の信号を無線送信し、第2の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から再度出力された所定の信号を受信して信号処理部から再度出力された当該所定の信号を無線送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする。
(制御システム3)
本発明は、前記無線スイッチ装置3と受信機で構成された制御システムに於いて、
受信機は、無線スイッチ装置から第1の電源の供給を受けたときに送信された所定の信号及び第2の電源の供給を受けたときに送信された所定の信号の少なくとも何れか一方の受信を判別したときに、所定の信号に含まれるスイッチの識別情報に基づいて、複数のスイッチの内のオン操作されたスイッチに対応した所定の処理を行うことを特徴とする。
(無線スイッチ装置4:複数スイッチ構成・極性判別あり)
本発明は、無線スイッチ装置であって、
磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルの相対移動により発電する発電部と、
スイッチ接点をオン、オフする複数のスイッチと、
スイッチごとに設けられ、押込み操作によりスイッチ接点をオンし、押込み操作の解除によりスイッチ接点をオフするスイッチ操作部と、
スイッチ操作部の何れかの押込み操作により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向に相対移動させて第1の発電を行わせ、押込み操作の解除により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向とは逆方向に相対移動させて第2の発電を行わせる発電機構と、
発電部による第1の発電及び第2の発電を整流して第1の電源と第2の電源を供給する電源部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して第1の発電の電圧極性である第1の電圧極性を判別して判別結果を出力し、電源部から第2の電源の供給を受けたときに動作して第2の発電の電圧極性であり第1の電圧極性とは逆となる第2の電圧極性を判別して判別結果を出力する極性判別部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して極性判別部で第1の電圧極性を判別した判別結果を受信すると共にスイッチ接点をオンしているスイッチを判別して、当該第1の電圧極性の判定結果及びスイッチ接点をオンしているスイッチの識別情報を含んだ所定の第1の信号を出力し、第2の電源の供給を受けたときに動作して極性判別部で第2の電圧極性を判別した判別結果を受信すると共にスイッチ接点をオンしているスイッチを判別して、当該第2の電圧極性の判定結果及びスイッチ接点をオンしているスイッチの識別情報を含んだ所定の第2の信号を出力する信号処理部と、
電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された第1の信号を受信して当該第1の信号を無線送信し、第2の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された第2の信号を受信して当該第2の信号を無線送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする。
(制御システム4)
本発明は無線スイッチ装置4と受信機で構成された制御システムに於いて、
受信機は、無線スイッチ装置から送信された第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの時間が所定時間未満又は以下の場合は、無線スイッチ装置の短押し操作と判定して所定の処理を行い、第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの時間が所定時間以上又は超えた場合は、無線スイッチ装置の長押し操作と判定して短押し操作とは異なる所定の処理を行うと共に、
受信した第1の信号及び第2の信号に含まれるスイッチの識別情報に基づいて、複数のスイッチの内のオン操作されたスイッチに対応した所定の処理を行うことを特徴とする。
(無線スイッチ装置1の効果)
本発明の無線スイッチ装置1にあっては、スイッチ操作部の押込み操作による発電時に信号が送信され、押込みの解除による発電時にも信号が送信されることとなり、1回のスイッチ操作で2回発電することで信号を2回送信するために必要な電力を確保することができ、また1回のスイッチ操作に伴い信号を2回送信することで、信頼性を向上することができる。
(制御システム1の効果)
本発明の制御システム1は、無線スイッチ装置1が1回のスイッチ操作で2回信号を送信することから、受信機は無線スイッチ装置から送信された信号の少なくとも何れか一方を受信することで、電波障害等により信号受信できない可能性を減らし無線スイッチ装置から送信した信号をより確実に受信して表示や制御等の処理を行うことができる。
(無線スイッチ装置2の効果)
本発明の無線スイッチ装置2にあっては、スイッチ押込み操作による第1の発電の電圧極性と押込み操作の解除による第2の発電の電圧極性が逆転する関係にあることから、押込み操作による第1の電圧極性に対応して第1の信号を送信し、押込み操作の解除による第2の電圧極性に対応して第1の信号とは異なる第2の信号を送信することで、1回のスイッチ操作で2回発電することで信号を2回送信するために必要な電力を確保することができ、また無線スイッチ装置の1回のスイッチ操作で送信する2つの信号を、受信側で識別可能な第1信号と第2信号に分けて送信することができ、無線スイッチ装置の操作状態の判定を可能とする。
(制御システム2の効果)
本発明の制御システム2にあっては、無線スイッチ装置2が1回のスイッチ操作で押込み操作時に第1の信号を送信し、押込み操作の解除時に第2の信号を送信することから、第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの時間がスイッチを操作している時間となり、この時間が所定時間未満又は以下の場合は無線スイッチ装置の短押し操作と判定し、一方、所定時間以上又は超えた場合は無線スイッチ装置の長押し操作と判定することができ、押込み操作時と押込み操作の解除時しか発電できない無線スイッチ装置であっても、通常の短押し操作と、特殊なスイッチ操作となる長押し操作を判別して、それぞれ対応する異なる制御等を一つの無線スイッチ装置の操作で行うことができる。
(無線スイッチ装置3の効果)
本発明の無線スイッチ装置3にあっては、前述した無線スイッチ装置1の効果に加えて、受信側で押込み操作されているスイッチを識別することができ、各スイッチに対応した表示や制御等の処理を行わせることができる。
(制御システム3の効果)
本発明の制御システム3にあっては、前述した制御システム1の効果に加えて、送信されてくる信号に押込み操作されたスイッチを識別可能とする情報が含まれているため、各スイッチに対応した表示や制御等の処理を行うことができる。
(無線スイッチ装置4の効果)
本発明の無線スイッチ装置4にあっては、前述した無線スイッチ装置1、2及び3の効果全てを生じる。
(制御システム4の効果)
本発明の制御システム4にあっては、前述した制御システム1、2及び3の効果全てを生じる。
(無線スイッチ装置5の効果)
本発明の無線スイッチ装置5にあっては、スイッチ操作部の押込み操作による第1の発電で信号を送信し、押込み操作の解除による第2の発電でLED等の表示灯に通電して点灯することで、1回のスイッチ操作で信号送信と表示灯の点灯のために必要な電力を確保することができ、また1回のスイッチ操作に伴い信号の送信と表示灯による送信状態の表示を簡単に行うことができる。また、第1の発電を整流して信号を送信し、第1の発電とは電圧極性が逆になる第2の発電は、発電出力を整流することなく、電圧逆極性で通電するようにLEDを発電部の出力に接続するだけで、スイッチング素子を備えた駆動回路を必要とすることなく、第2の発電で表示灯に直接通電して点灯することができる。
(無線スイッチ装置6の効果)
本発明の無線スイッチ装置6にあっては、前述した無線スイッチ装置5とは逆に、スイッチの押込み操作による第1の発電でLED等の表示灯に通電して点灯し、押込み操作の解除による第2の発電を整流して信号を送信するものであるが、無線スイッチ装置5と同様の効果を生じる。
無線スイッチ装置の第1実施形態を、より詳細に示した説明図である。 図1の無線スイッチ装置で送信する信号の信号形式を示した説明図である。 図1の無線スイッチ装置における押釦ストローク、発電出力、電源出力及び送信信号を示したタイムチャート説明図である。 図1の無線スイッチ装置を用いた制御システムの第1実施形態を示した説明図である。 図1の無線スイッチ装置から連続して送信した信号の受信機での受信形態を示したタイムチャートである。 無線スイッチ装置の第2実施形態を、より詳細に示した説明図である。 図6の無線スイッチ装置で送信する第1及び第2の信号の信号形式を示した説明図である。 図6の無線スイッチ装置における押釦ストローク、発電出力、電源出力及び送信信号を示したタイムチャートである。 図6の無線スイッチ装置を用いた制御システムの第2実施形態を示した説明図である。 図6の無線スイッチ装置から送信した第1及び第2の信号の受信に基づく受信機での短押し操作と長押し操作の判定を示したタイムチャートである。 無線スイッチ装置の第3実施形態を、より詳細に示した説明図である。 図11の無線スイッチ装置による送信信号の信号形式を示した説明図である。 図11の無線スイッチ装置における押釦ストローク、発電出力、電源出力、スイッチ及び送信信号を示したタイムチャートである。 図11の無線スイッチ装置を用いた制御システムの第3実施形態を示した説明図である。 図11の無線スイッチ装置から連続して送信した信号の受信機での受信形態を示したタイムチャートである。 無線スイッチ装置の第4実施形態を、より詳細に示した説明図である。 図16の無線スイッチ装置で送信する第1及び第2の信号の信号形式を示した説明図である。 図16の無線スイッチ装置における押釦ストローク、発電出力、電源出力、スイッチ信号及び送信信号を示したタイムチャートである。 図16の無線スイッチ装置を用いた制御システムの第4実施形態を示した説明図である。 図16の無線スイッチ装置から送信した第1及び第2の信号の受信に基づく受信機での短押し操作と長押し操作の判定を示したタイムチャートである。 押釦の押込み操作の解除に連動して表示灯を点灯する無線スイッチ装置の第5実施形態を示した説明図である。 押釦の押込み操作に連動して表示灯を点灯する無線スイッチ装置の第6実施形態を示した説明図である。
以下に、本発明に係る無線スイッチ装置及び制御システムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態により、この発明が限定されるものではない。
[実施形態の基本的な概念]
実施形態は、概略的に、無線スイッチ装置に関するものである。無線スイッチ装置とは、スイッチ操作部のスイッチ操作による電磁誘導方式の自己発電により動作して所定の信号を無線送信するものであり、第1乃至第6の実施形態がある。
また、実施形態は、概略的に、制御システムに関するものである。制御システムとは、無線スイッチ装置から送信された信号を受信機で受信して所定の処理を行うものであり、無線スイッチ装置の第1乃至第4の実施形態に対応して、制御システムの第1乃至第4の実施形態がある。
(無線スイッチ装置の第1実施形態の基本的な概念)
無線スイッチ装置の第1の実施形態は、発電部、発電機構、電源部、信号処理部、及び送信部で構成されるものである。発電部とは、磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルとの相対移動により、電磁誘導コイルを通過する磁束を変化させることで発電するものである。ここで、「磁気発生部材」とは、永久磁石及び磁性材料で作られたヨーク等の磁気を発生して磁束を電磁誘導コイルに通過させるものである。
発電機構とは、スイッチ操作部の押込み操作に伴い磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを相対移動させて発電する機構であり、スイッチ操作部の押込み操作により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向に相対移動させて第1の発電を行わせ、押込み操作の解除により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向とは逆方向に相対移動させて第2の発電を行わせるものである。ここで、第1の発電による発電出力の電圧極性に対し、第2の発電による発電出力の電圧極性は逆極性となる。
電源部とは、発電部による第1の発電及び第2の発電を整流して第1の電源と第2の電源を供給するものであり、例えば、発電電力をダイオードブリッジ等により全波整流し、定電圧回路等により所定の定電圧に変換するものである。
信号処理部とは、電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して所定の信号を出力し、第2の電源の供給を受けたときに動作して所定の信号を再度出力するものである。ここで、「所定の信号」とは、少なくとも送信側となる無線スイッチ装置を識別可能な符号、例えは、スイッチIDなどを含む所定形式の信号である。
送信部とは、電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された所定の信号を受信して当該所定の信号を無線送信し、第2の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から再度出力された同じ所定の信号を受信して信号処理部から再度出力された当該所定の信号を無線送信するものであり、無線通信方式は任意であるが、例えば920MHz帯の特定小電力通信を行うものである。
(制御システムの第1実施形態の基本的な概念)
また、実施形態は、制御システムに関するものであり、制御システムは前述した第1実施形態の無線スイッチ装置と受信機で構成されるものである。
制御システムの第1実施形態とは、受信機で、無線スイッチ装置から第1の電源の供給を受けたときに送信された所定の信号及び第2の電源の供給を受けたときに送信された所定の信号の少なくとも何れか一方の受信を判別したときに所定の処理を行うものである。ここで、「少なくとも何れか一方の受信を判別したとき」とは、両方の信号の受信を判別したが、いずれか一方の信号の受信に基づいて所定の処理を行う場合を含む概念であり、また、両方の信号の受信を判別し両方の信号の受信に基づいて所定の処理を行う場合も含むものである。また、「所定の処理」とは、任意の処理であり、例えば、受信した信号を呼出信号として呼出表示を行う場合や、受信した信号を制御信号として所望の負荷を制御するなどの処理を含むものである。
(無線スイッチ装置の第2実施形態の基本的な概念)
無線スイッチ装置の第2の実施形態は、発電部、発電機構、電源部、極性判別部、信号処理部、及び送信部で構成されるものであり、前述した無線スイッチ装置の第1実施形態に、新たに極性判別部が設けられ、これに伴い信号処理部は極性判別部による判定結果を含む第1の信号と第2の信号を出力し、送信部は第1の信号と第2の信号を受信して当該第1の信号と第2の信号を無線送信するものである。
本実施形態において、発電部、発電機構及び電源部は、前述した無線スイッチ装置の第1実施形態と同様である。「極性判別部」とは、電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して第1の発電の電圧極性である第1の電圧極性を判別して判別結果を出力し、電源部から第2の電源の供給を受けたときに動作して第2の発電の電圧極性であり第1の電圧極性とは逆となる第2の電圧極性を判別して判別結果を出力するものである。ここで、「電圧極性の判別結果」とは、例えば正極性又は逆極性であることを示す極性IDを含む概念である。尚、極性IDは、受信側で第1信号と第2信号を区別するための識別情報であり、これに限定されず、オン操作IDとオフ操作ID、操作開始IDと操作終了IDなどの適宜のものでよく、区別できるものであれば任意の符号で良い。
「信号処理部」とは、電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して極性判別部で第1の電圧極性を判別した判別結果を受信して、当該第1の電圧極性の判定結果を含んだ第1の信号を出力し、第2の電源の供給を受けたときに動作して極性判別部で第2の電圧極性を判別した判別結果を受信して、当該第2の電圧極性の判定結果を含んだ第2の信号を出力するものである。「送信部」とは、電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された第1の信号を受信して当該第1の信号を無線送信し、第2の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された第2の信号を受信して当該第2の信号を無線送信するものである。
この結果、本実施形態の無線スイッチ装置は、スイッチ操作部位の1回の操作により、受信側で識別可能な第1の信号と第2の信号を送信するものであり、第1の信号と第2の信号の受信を識別することにより、例えば、無線スイッチ装置の短押し操作と長押し操作を判別した処理を可能とするものである。
(制御システムの第2実施形態の基本的な概念)
制御システムの第2実施形態は、前述した無線スイッチ装置の第2実施形態と受信機で構成されるものである。
制御システムの第2実施形態にあっては、受信機で、無線スイッチ装置から送信された第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの時間が所定時間未満又は以下の場合は、無線スイッチ装置の短押し操作と判定して所定の処理を行い、第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの時間が所定時間以上又は超えたの場合は、無線スイッチ装置の長押し操作と判定して短押し操作とは異なる所定の処理を行うものである。
ここで、「短押し操作」とは、スイッチ操作部を押し込んで離す通常操作のスイッチ操作であり、操作している時間を意識することなく行われる操作である。これ対し「長押し操作」とは、スイッチ操作部を押し込んで保持した状態で所定時間後に解除する操作であり、無線スイッチ装置の取扱い説明等により、例えば「2秒以上押し続けてください」といった特殊な操作方法として指示された操作を含む概念である。
(無線スイッチ装置の第3実施形態の基本的な概念)
無線スイッチ装置の第3実施形態は、発電部、複数のスイッチ、発電機構、電源部、信号処理部、及び送信部で構成されるものであり、前述した無線スイッチ装置の第1実施形態に、新たに複数のスイッチが設けられ、これに伴い発電機構、電源部、極性判別部、信号処理部及び送信部は、スイッチの何れかの押込み操作を行うごとに、前述した無線スイッチ装置の第1実施形態と同様に、所定の信号を2回無線送信するものである。ここで、「複数のスイッチ」とは、それぞれのスイッチ接点をオンオフするものであり、スイッチごとに相互に異なる所定の操作機能が予め割り当てられているものである。
本実施形態の発電機構は、複数のスイッチの何れかのスイッチ操作部の押込み操作により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向に相対移動させて第1の発電を行わせ、押込み操作の解除により磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルを所定の一方向とは逆方向に相対移動させて第2の発電を行わせるものである。
また、信号処理部は、電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作してスイッチ接点をオンしているスイッチを判別して当該スイッチ接点をオンしているスイッチの識別情報を含んだ所定の信号を出力し、続いて、第2の電源の供給を受けたときに動作して所定の信号を再度出力する。ここで、「スイッチの識別情報」とは、例えば固有のスイッチ識別符号であり、複数のスイッチの内のオン操作されたスイッチを識別するための情報であり、押釦ID、押釦番号等の適宜の識別情報を含む概念である。なお、第1及び第2の信号には、無線スイッチ装置自体を識別するための識別情報として例えばスイッチIDを必ず含むものである。
(制御システムの第3実施形態における基本的な概念)
制御システムの第3実施形態は、前述した複数のスイッチが設けられた無線スイッチ装置の第3実施形態と受信機で構成されるものである。制御システムの第3実施形態は、受信機で、無線スイッチ装置から第1の電源の供給を受けたときに送信された所定の信号及び第2の電源の供給を受けたときに送信された所定の信号の少なくとも何れか一方の受信を判別したときに、所定の信号に含まれるスイッチの識別情報に基づいて、複数のスイッチの内のオン操作したスイッチに対応した所定の処理を行うものである。「少なくとも何れか一方の受信を判別したとき」の概念については、前述した制御システムの第1実施形態と同様である。
(無線スイッチ装置の第4実施形態の基本的な概念)
無線スイッチ装置の第4実施形態は、発電部、複数のスイッチ、発電機構、電源部、極性判別部、信号処理部、及び送信部で構成されるものであり、前述した無線スイッチ装置の第3実施形態に、新たに極性判別部が設けられ、これに伴い信号処理部は極性判別部による識別情報を含む第1の信号と第2の信号を出力し、送信部は第1の信号と第2の信号を無線送信するものである。
本実施形態において、発電部、発電機構及び電源部は、前述した第3実施形態と同じである。新たに設けられた「極性判別部」とは、無線スイッチ装置の第2実施形態の極性判別部と同様である。「信号処理部」とは、電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して極性判別部で第1の電圧極性を判別した判別結果を受信すると共に、スイッチ接点をオンしているスイッチを判別して、当該第1の電圧極性の判定結果及びスイッチ接点をオンしているスイッチの識別情報を含んだ第1の信号を出力し、第2の電源の供給を受けたときに動作して極性判別部で第2の電圧極性を判別した判別結果を受信すると共に、スイッチ接点をオンしているスイッチを判別して、当該第2の電圧極性の判定結果及びスイッチ接点をオンしているスイッチの識別情報を含んだ第2の信号を出力するものである。「送信部」とは、電源部から第1の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された第1の信号を受信して当該第1の信号を無線送信し、第2の電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された第2の信号を受信して当該第2の信号を無線送信するものである。

この結果、本実施形態の無線スイッチ装置は、複数のスイッチの何れかのスイッチ操作部の1回のスイッチ操作で、受信側で区別可能な第1の信号と第2の信号を送信するものであり、第1の信号と第2の信号の受信を区別することにより、例えば、無線スイッチ装置の短押し操作と長押し操作を判別した処理を可能とするものである。
(制御システムの第4実施形態の基本的な概念)
制御システムの第4実施形態は、前述した無線スイッチ装置の第4実施形態と受信機で構成されるものである。制御システムの第4実施形態は、受信機において、無線スイッチ装置に設けられた複数のスイッチの何れかのスイッチ操作により送信された第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの時間が所定時間未満又は以下の場合は、無線スイッチ装置の短押し操作と判定して所定の処理を行い、第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの時間が所定時間以上又は超えた場合は、無線スイッチ装置の長押し操作と判定して短押し操作とは異なる所定の処理を行うと共に、所定の信号に含まれるスイッチの識別情報に基づいて、複数のスイッチの内のオン操作されたスイッチに対応した所定の処理を行うものであり、前述した制御システムの第2実施形態と第3実施形態を組み合わせたものとなる。
(無線スイッチ装置の第5実施形態の基本的な概念)
無線スイッチ装置の第5実施形態は、発電部、発電機構、電源部、信号処理部、送信部及び表示灯で構成されるものであり、発電部と発電機構は、前述した無線スイッチ装置の第1実施形態と同様であるが、電源部、信号処理部、送信部及び表示灯が異なる。
電源部は、発電部による第1の発電を整流して電源を供給し、信号処理部は電源部から電源の供給を受けたときに動作して所定の信号を出力し、送信部は電源部から電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された所定の信号を受信して当該所定の信号を無線送信するものであり、更に、表示灯は発電部による第2の発電により通電して点灯するものである。即ち、本実施形態の無線スイッチ装置は、スイッチ操作部を押込み操作したときの第1の発電で信号を送信し、スイッチ操作部の押込みを解除したときの第2の発電で表示灯を点灯するものである。
(無線スイッチ装置の第6実施形態における基本的な概念)
無線スイッチ装置の第6実施形態は、発電部、発電機構、電源部、信号処理部、送信部及び表示灯で構成されるものであり、発電部と発電機構は、前述した無線スイッチ装置の第1実施形態と同様であるが、電源部、信号処理部、送信部及び表示灯が異なる。
電源部は、発電部による第2の発電を整流して電源を供給し、信号処理部は電源部から電源の供給を受けたときに動作して所定の信号を出力し、送信部は電源部から電源の供給を受けたときに動作して信号処理部から出力された所定の信号を受信して当該所定の信号を無線送信するものであり、更に、表示灯は発電部による第1の発電により通電して点灯するものである。即ち、本実施形態の無線スイッチ装置は、スイッチ操作部を押込み操作したときの第1の発電で表示灯を点灯し、スイッチ操作部の押込みを解除したときの第2の発電で信号を送信するものである。
[実施形態の具体的内容]
以下、実施形態の具体的内容について、以下のように分けて説明する。
a. 無線スイッチ装置の第1実施形態
a1. 無線スイッチ装置の構成
a2. 無線スイッチ装置の動作
b. 制御システムの第1実施形態
c. 無線スイッチ装置の第2実施形態
c1. 無線スイッチ装置の構成
c2. 無線スイッチ装置の動作
d. 制御システムの第2実施形態
e. 無線スイッチ装置の第3実施形態
e1. 無線スイッチ装置の構成
e2. 無線スイッチ装置の動作
f. 制御システムの第3実施形態
g. 無線スイッチ装置の第4実施形態
g1. 無線スイッチ装置の構成
g2. 無線スイッチ装置の動作
h. 制御システムの第4実施形態
i. 無線スイッチ装置の第5実施形態
j. 無線スイッチ装置の第6実施形態
k. 本発明の変形例
[a.無線スイッチ装置の第1実施形態]
(a1.無線スイッチ装置の構成)
図1は無線スイッチ装置の第1実施形態を、より詳細に示した説明図である。図1に示すように、本実施形態の無線スイッチ装置10(10-1)は、スイッチ操作部のスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い同じ信号を2回して送信するものであり、その機能及び構成は任意であるが、例えば、押釦12、発電機構14、発電部16、ダイオードブリッジ18、定電圧回路部20、信号処理部22及びアンテナ26を接続した送信部24で構成される。
押釦12は、スイッチ操作部として機能するものであり、その構造や種類は任意であるが、バネ等による押込み自在に支持された例えばシーソ構造や出没構造等の機構構造を備える。
発電機構14は、押釦12のスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)により発電部16を動作して電磁誘導方式による自己発電を行わせるものである。より詳細には、発電部16には磁気発生部である永久磁石及び又は電磁誘導コイルが相対移動自在に設けられており、相対移動させるための構造や機構は任意であるが、例えば、押釦12の押込み操作を行うと、固定配置された電磁誘導コイルに対し永久磁石が所定の一方向に相対移動し、電磁誘導コイルを通る磁束を変化することで発電を行って発電電力を出力するものである。この押釦12の押込み操作で行われる発電を以下「第1の発電」いう。
続いて、押釦12の押込み操作した後に、その押込み操作を解除すると、バネ部材により押釦12は初期位置に押し戻され、発電機構14は固定配置された電磁誘導コイルに対し永久磁石を所定の一方向に対して逆方向に相対移動し、電磁誘導コイルを通る磁束が逆向きに変化することで発電を行って発電電力を出力するものである。この押釦12の押込み解除で行われる発電を以下「第2の発電」という。ここで、発電部16から出力される第1の発電の電圧極性に対し、第2の発電の電圧極性は逆極性となる。
ここで、ダイオードブリッジ18及び定電圧回路部20は、電源部を構成するものであり、全波整流回路を構成したダイオードブリッジ18で発電部16の第1の発電及び第2の発電で出力された発電電圧を整流し、定電圧回路部20で所定の定電圧である第1の電源及び第2の電源に変換し、信号処理部22及び送信部24に供給して動作させるものであり、信号処理部22及び送信部24は、押釦12の1回のスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い2回動作することになる。
信号処理部22は定電圧回路部20から第1の電源及び第2の電源を受けて動作したときに、所定の信号Eを出力するものであり、その構成や機能は任意であるが、例えば、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路、例えばマイクロプロセッサ回路等を用いる。
信号処理部22が出力する信号Eの信号形式は、図2に示すように、無線スイッチ装置10(10-1)を識別するためのスイッチID、信号強度、チェックサム(CK)及び区切符号で構成される。ここで、発電部16の第1の発電及び第2の発電に伴う定電圧回路部20からの第1の電源及び第2の電源の供給時間は、それぞれ概ね1~2ms程度となり、一例として、ボーレートを50Kbpsとすると、信号Eは6~12バイト長(48~96ビット長)程度となる。
送信部24は、信号処理部22から出力される信号E(デジタル信号)を変調して無線送信するものであり、その構成及び機能は任意であるが、例えば、特定小電力通信となる920MHz帯の所定のチャンネル周波数を使用した、例えばFSK変調により送信し、送信電力は1mW以下となる。
(a2.無線スイッチ装置の動作)
図3は図1の無線スイッチ装置10(10-1)の動作を示したタイムチャートであり、次のような動作となる。
無線スイッチ装置10(10-1)の押釦12を1回スイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)したとすると、図3(A)の押釦ストロークに示すように、時刻t1の操作開始により、例えばストローク量(所定の一方向への移動距離)が直線的に増加して時刻t2でフルストロークL0に達して一定となり、時刻t3で押込み操作を解除するとバネ力で、例えばストローク量が直線的に減少し、時刻t4で初期位置に戻る。なお、時刻t1~t2,t3~t4のストローク量の時間変化は必ずしも直線とはならず、押釦12の構成や種類による。また、時刻t1~t4の時間は、例えば1秒以下の短い時間となる。
時刻t1~t2の押釦12の押込み操作に伴い発電部16から図3(B)に示す第1の発電となる発電出力が生じ、これに伴い定電圧回路部20から図3(C)に示す電源電圧Vcとなる第1の電源の電源出力が得られ供給することで、信号処理部22及び送信部24が動作し、図2に示した形式の信号Eが無線送信される。
続いて、押釦12がフルストロークL0で留まっている時刻t2~t3の間に、第1の発電は停止して第1の電源の供給もなくなることで信号処理部22及び送信部24は動作を停止するが、時刻t3で押釦12の押込み操作を解除すると第2の発電が行われ、定電圧回路部20からの第2の電源により信号処理部22及び送信部24は再び動作し、同じ信号Eを再度送信することになる。
[b.制御システムの第1実施形態]
図4は複数の図1に示した無線スイッチ装置10(10-1)と受信機28で構成された制御システムの第1実施形態であり、受信機28には所定の制御負荷30が接続されている。
受信機28は、複数の無線スイッチ装置10(10-1)の何れかの押釦12のスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い順次送信された2つの信号Eを受信するものであり、順次送信された2つの信号の少なくとも何れか一方の受信を判別したときに、制御負荷30に所定の制御信号を出力して所定の制御動作を行わせるものである。
図5は受信機28で受信される信号の受信形態を示したものであり、図5(A)は順次送信された2つの信号Eの両方の受信を判別した場合であり、図5(B)は1回目に送信した信号Eの受信を判別し、2回目に送信した信号Eは電波障害等により有効に受信されていない場合である。図5(C)は2回目に送信した信号Eの受信を判別し、1回目に送信した信号Eは電波障害等により有効に受信されていない場合である。
図5(A)の受信形態では、1回目に受信した信号Eを判別して所定の処理を行い、2回目に受信した信号Eは判別していない。また、2回目に受信した信号Eも利用して、両方の信号受信を判別した場合に所定の処理を行うことで、確実性を高めてもよい。図5(B)(C)の受信形態では、何れか一方の受信した信号Eに基づき所定の処理を行う。このように無線スイッチ装置10(10-1)は、一回の押釦12のスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)で同じ信号Eを2回連続して送信することから、受信機28で電波障害等により信号受信できない可能性を減らし、より確実に信号を受信して処理することができ、通信の信頼性が向上する。
ここで、制御負荷30は任意であり、例えば、無線スイッチ装置10(10-1)を呼出スイッチとして使用する場合は、呼出表示機等となり、また、無線スイッチ装置10(10-1)を遠隔操作スイッチ(リモコンスイッチ)として使用する場合は、適宜の制御装置、機器、端末等となる。
[c.無線スイッチ装置の第2実施形態]
(c1.無線スイッチ装置の構成)
図6は無線スイッチ装置の第2実施形態を、より詳細に示した説明図である。図6に示すように、本実施形態の無線スイッチ装置10(10-2)は、スイッチ操作部のスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い第1の信号と第2の信号を送信するものであり、受信側において、第1の信号を受信してから第2の信号を受信するまでの押込み操作時間を認識することで、無線スイッチ装置10(10-2)の短押し操作と長押し操作の判別を可能とするものである。
本実施形態による無線スイッチ装置10(10-2)の構成及び機能は任意であるが、例えば、押釦12、発電機構14、発電部16、ダイオードブリッジ18、定電圧回路部20、信号処理部22、アンテナ26を接続した送信部24及び極性判別部32で構成される。
ここで、押釦12、発電機構14、発電部16、ダイオードブリッジ18、定電圧回路部20は、図1に示した無線スイッチ装置10(10-1)と同じであることから、説明を省略する。
極性判別部32は、その構成や機能は任意であるが、発電部16から出力される第1の発電による正極性の電圧極性を判別して判定結果を信号処理部22へ出力するとともに、第2の発電による逆極性の電圧極性を判別して判定結果を信号処理部22へ出力するものである。
信号処理部22は、第1の発電に伴う第1の電源を受けて動作し、このとき極性判別部32から第1の発電による正極性の電圧極性の判別出力が得られたときに第1の信号E1を出力するものである。また、信号処理部22は、第2の発電に伴う第2の電源を受けて動作し、このとき極性判別部32から第2の発電による逆極性の電圧極性の判別出力が得られたときに第2の信号E2を出力するものである。
信号処理部22が出力する第1の信号E1の信号形式は、例えば、図7(A)に示すように、無線スイッチ装置10(10-2)を識別するためのスイッチID、第1の発電が正極性であることを示す正極性ID、信号強度、チェックサム(CK)及び区切符号で構成される。また、信号処理部22が出力する第2の信号E2の信号形式は、例えば、図7(B)に示すように、無線スイッチ装置10(10-2)を識別するためのスイッチID、第2の発電が逆極性であることを示す逆極性ID、信号強度、チェックサム(CK)及び区切符号で構成される。
ここで、正極性IDと逆極性IDは、受信側で第1信号と第2信号を区別するための識別情報であり、これに限定されず、オン操作IDとオフ操作ID、操作開始IDと操作終了IDなどの適宜のものでよく、区別できるものであれば任意の符号で良い。
送信部24は、第1の電源及び第2の電源を受けて動作したときに、信号処理部22から出力される第1の信号E1と第2の信号E2を変調して無線送信するものであり、図1の無線スイッチ装置10(10-1)と同様に、特定小電力通信となる920MHz帯の所定のチャンネル周波数を使用した、例えばFSK変調して送信するものである。
(c2.無線スイッチ装置の動作)
図8は図6の無線スイッチ装置10(10-2)の動作を示したタイムチャートであり、図8(A)の押釦ストローク、図8(B)の発電出力、図8(C)の電源出力は、図3(A)~(C)に示した図1の無線スイッチ装置10(10-1)と同じになるが、第1の発電の電圧が正極性となり、第2の発電の電圧が逆極性になることを極性判別部32で判別し、図8(D)に示す送信信号として、信号処理部22から第1の信号E1と第2の信号E2の異なる2つの信号を出力するものである。
[d.制御システムの第2実施形態]
図9は複数の図6に示した無線スイッチ装置10(10-2)と受信機28で構成された制御システムの第2実施形態であり、受信機28には所定の制御負荷30が接続されている。
受信機28は、複数の無線スイッチ装置10(10-2)の何れかの押釦12のスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い順次送信された第1の信号E1と第2の信号E2を受信するものであり、例えば第1の信号E1の受信を判別したときにタイマを起動し、第2の信号E2の受信を判別したときにタイマを停止し、タイマで計測した押込み操作時間Tを所定の閾値時間Tthと比較し、例えば押込み操作時間Tが閾値時間Tth未満の場合は、無線スイッチ装置10(10-2)の短押し操作と判別し、押込み操作時間Tが閾値時間Tth以上の場合は、無線スイッチ装置10(10-2)の長押し操作と判別するものである。ここで、閾値時間Tthは任意であるが、例えば2~3秒程度の時間が設定される。
図10(A)は、無線スイッチ装置10(10-2)を短押し操作したときの受信機28の受信波形であり、第1の信号E1の受信終了から第2の信号E2の受信終了までの押込み操作時間Tは閾値時間Tthより短く、短押し操作が判別される。図10(B)は、無線スイッチ装置10(10-2)を長押し操作したときの受信波形であり、第1の信号E1の受信終了から第2の信号E2の受信終了までの押込み操作時間Tは閾値時間Tthより長く、長押し操作が判別される。
これにより受信機28は無線スイッチ装置10(10-2)の短押し操作と長押し操作に対応した制御信号を制御負荷30に出力して異なる制御や処理を行わせることが可能となる。例えば、短押し操作は通常のスイッチ操作となるように閾値時間Tthを設定して通常の処理や制御を行わせ、長押し操作は通常のスイッチ操作ではない特殊なスイッチ操作になることから特殊な処理や制御を行わせる。
ここで、無線スイッチ装置10(10-2)からの信号受信に基づく受信機28での短押し操作と長押し操作の判定は、同じ信号Eを2回送信する図1の無線スイッチ10(10-1)からの信号受信によっても可能である。例えば図5(A)に示したように、同じ信号Eが2回受信されるので、同様に、タイマにより1回目の信号受信から2回目の信号受信までの時間を計測することで、短押し操作か長押し操作かが判別できる。
しかし、図5(B)(C)のように、何れか一方の信号しか受信できない場合に問題がある。このような場合、受信機28は何れか一方の信号しか受信できていなく、短押し操作か長押し操作かが判別出来ず、意図する処理や制御が行われないため、操作者は再度スイッチ操作を行うこととなる。その結果、再操作で両方の信号を受信した場合には同じ信号が3回連続して受信され、どの信号でタイマを起動し、停止するか不明であり、誤った押込み操作時間が計測される可能性が高く、短押し操作か長押し操作かを正確に判別できない。
これに対し無線スイッチ装置10(10-2)にあっては、第1の信号がタイマ起動、第2の信号がタイマ停止であることから、例えば1回目の操作で第1の信号が受信されず、第2の信号の受信となり、再操作により第1の信号、第2の信号が受信された場合には、再操作による第1の信号の受信でタイマを起動し、第2の信号の受信でタイマを停止することで、正しい時間計測が行われ、短押し操作か長押し操作かを正確に判別することができる。また、1回目の操作で第1の信号が受信され、第2の信号が受信されず、再操作により第1の信号、第2の信号が受信された場合には、1回目の操作による第1の信号の受信でタイマが起動するが、2回目の操作による第1の信号の受信で再度タイマが起動し、第2の信号の受信でタイマが停止することで、正しい時間計測が行われ、短押し操作か長押し操作かを正確に判別することができる。
[e.無線スイッチ装置の第3実施形態]
(e1.無線スイッチ装置の構成)
図11は無線スイッチ装置の第3実施形態を、より詳細に示した説明図である。図11に示すように、本実施形態の無線スイッチ装置10(10-3)は、複数の押釦スイッチ34を備えており、複数の押釦スイッチ34の何れかのスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い同じ信号を2回送信するものであり、その機能及び構成は任意であるが、複数の押釦スイッチ34に加え、例えば、発電機構14a、発電部16、ダイオードブリッジ18、定電圧回路部20、スイッチ入力部36、信号処理部22及びアンテナ26を接続した送信部24で構成される。ここで、発電部16、ダイオードブリッジ18、定電圧回路部20は、図1に示した無線スイッチ装置10(10-1)と同じであり、説明を省略する。
複数の押釦スイッチ34は、スイッチ操作部として機能するものであり、その構造、機構、種類は任意であるが、それぞれ少なくともオン、オフするスイッチ接点を備え、押込み操作するとスイッチ接点がオンし、その後に押込み操作を解除するとスイッチ接点がオフするものである。
発電機構14aは、複数の押釦スイッチ34の何れかの押込み操作を行うと、発電部16の電磁誘導コイルに対し磁気発生部材である永久磁石を所定の一方向に相対移動させ、電磁誘導コイルを通る磁束が変化することで第1の発電を行わせ、続いて、押込み操作を解除するとバネ部材により初期位置に押し戻され、発電部16の電磁誘導コイルに対し永久磁石を所定の一方向に対して逆方向に相対移動させ、電磁誘導コイルを通る磁束が逆向きに変化することで第2の発電を行わせるものである。このように複数の押釦スイッチ34の何れかの押込み操作とその解除により第1の発電と第2の発電を行わせるための発電機構14aの構造や機構は任意であり、公知の構造や機構が用いられる。
スイッチ入力部36は、信号処理部22の一部として機能するものであり、複数の押釦スイッチ34の何れかの押込み操作によりスイッチ接点がオンしたときに、押釦スイッチ34を識別するための固有の符号として、例えば押釦IDを出力するものであり、その構成や機能は任意であるが、例えば、スイッチ接点がオンすることで出力されるスイッチ信号が入力されている間、予め設定又は記憶した押釦IDを出力する回路部等が用いられる。また、信号処理部22を構成するマイクロプロセッサ回路の機能の一部を使用して実現してもよい。
信号処理部22は定電圧回路部20から第1の電源及び第2の電源を受けて動作したときに、所定の信号Eを出力するものであり、その構成や機能は任意であるが、図1の無線スイッチ装置10(10-1)と同様に、例えば、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたマイクロプロセッサ回路を用いる。
信号処理部22が出力する信号Eの信号形式は、図12に示すように、無線スイッチ装置10(10-3)を識別するためのスイッチID、押込み操作された押釦スイッチ34、即ちスイッチ接点がオンした押釦スイッチ34を示す押釦ID、信号強度、チェックサム(CK)及び区切符号で構成される。
送信部24は、定電圧回路部20から第1の電源及び第2の電源を受けて動作したときに、信号処理部22から出力される信号E(デジタル信号)を変調して無線送信するものであり、図1の無線スイッチ装置10(10-1)と同様に、特定小電力通信となる920MHz帯の所定のチャンネル周波数を使用した例えばFSK変調により信号Eを送信する。
(e2.無線スイッチ装置の動作)
図13は図11の無線スイッチ装置10(10-3)の動作を示したタイムチャートであり、図13(A)の押釦ストローク、図13(B)の発電出力、図13(C)の電源出力は、図3(A)~(C)に示した図1の無線スイッチ装置10(10-1)と同じになるが、押込み操作された押釦スイッチ34に対応して図13(D)に示すスイッチ信号がスイッチ入力部36に入力され、押込み操作された押釦スイッチ34に対応した押釦IDが出力される。
ここで、押釦スイッチ34のそれぞれは、図13(A)の押釦ストロークに示すように、時刻t1で押込み操作を開始すると、初期段階となるスイッチストロークL1に達したときにスイッチ接点がオンし、図13(D)のスイッチ信号を出力する構造としている。また、時刻t3で押込み操作を解除すると、初期位置へ戻るようにストローク(所定の位置方向に対して逆方向への移動)し、押釦ストロークがスイッチストロークL1を下回ったときにスイッチ接点がオフし、図12(D)のスイッチ信号をオフする構造としている。このように押釦スイッチ34の押込み操作によりフルストロークL0に達する手前の所定ストローク量となるスイッチストロークL1を境にスイッチ接点をオンし、また、押込み操作の解除時にオフするスイッチ構造は、公知となっている適宜の構造が使用できる。
また、第1の発電に対応した第1の電源の供給によりスイッチ入力部36、信号処理部22及び送信部24が動作(1回目の動作)すると、そのとき押込み操作している押釦スイッチ34のスイッチ接点は必ずオン状態となるようにスイッチストロークL1が設定されているため、信号処理部22にはスイッチ入力部36から押込み操作された押釦スイッチ34を示す押釦IDが入力され、図12に示した信号形式の信号Eを生成し、送信部24により無線送信することができる。
また、第2の発電に対応した第2の電源の供給によりスイッチ入力部36、信号処理部22及び送信部24が動作(2回目の動作)すると、そのとき押込み操作している押釦スイッチ34のスイッチ接点は必ずオン状態を継続しているようにスイッチストロークL1が設定されているため、信号処理部22にはスイッチ入力部36から押込み操作された押釦スイッチ34を示す押釦IDが継続して入力されており、図12に示した信号形式の信号Eを再度生成し、送信部24により再度無線送信することができる。
[f.制御システムの第3実施形態]
図14は複数の図11に示した無線スイッチ装置10(10-3)と受信機28で構成された制御システムの第3実施形態であり、受信機28には制御負荷30が接続されている。
受信機28は、複数の無線スイッチ装置10(10-3)の何れかに設けられている複数の押釦スイッチ34の何れかのスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い順次送信された2つの信号Eを受信するものであり、順次送信された2つの信号の少なくとも何れか一方の受信を判別したときに、制御負荷30に所定の制御信号を出力して所定の制御動作を行わせるものである。
図15は受信機28で受信される信号の受信形態を示したものであり、図15(A)は順次送信された2つの信号Eの両方の受信を判別した場合であり、1回目に受信した信号Eを判別して所定の処理を行い、2回目に受信した信号Eは判別していない。また、2回目に受信した信号Eも利用して、両方の信号受信を判別した場合に所定の処理を行うことで、確実性を高めてもよい。
図15(B)は1回目に送信した信号Eの受信を判別し、2回目に送信した信号Eは電波障害等により有効に受信されていない場合であり、図15(C)は2回目に送信した信号Eの受信を判別し、1回目に送信した信号Eは電波障害等により有効に受信されていない場合であり、何れか一方の受信が判別された信号Eに基づき所定の処理を行う。このように無線スイッチ装置10(10-3)は、一回の押釦スイッチ34の何れかのスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)で同じ信号Eを2回連続して送信することから、受信機28で電波障害等により信号受信できない可能性を減らし、より確実に信号を受信して処理することができ、通信の信頼性が向上する。
また、受信機28は、無線スイッチ装置10(10-3)に設けられた複数の押釦スイッチ34の各々の押釦IDに対応して異なる制御信号を出力するように構成しており、受信した信号Eに含まれる固有の押釦IDに対応した制御信号を制御負荷30に出力して所定の制御を行わせる。また、受信機28に押釦IDに対応して異なる複数の制御負荷30を接続して制御するようにしてもよい。
[g.無線スイッチ装置の第4実施形態]
(g1.無線スイッチ装置の構成)
図16は無線スイッチ装置の第4実施形態を、より詳細に示した説明図である。図16に示すように、本実施形態の無線スイッチ装置10(10-4)は、複数の押釦スイッチ34を備えており、複数の押釦スイッチの何れかのスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い第1の信号E1と第2の信号E2を送信するものであり、受信側において、第1の信号E1を受信してから第2の信号E2を受信するまでの押込み操作時間を認識することで、無線スイッチ装置10(10-4)の短押し操作と長押し操作の判別を可能とするものである。
本実施形態による無線スイッチ装置10(10-4)の構成及び機能は任意であるが、複数の押釦スイッチ34に加え、例えば、発電機構14a、発電部16、ダイオードブリッジ18、定電圧回路部20、スイッチ入力部36、極性判別部32、信号処理部22、アンテナ26を接続した送信部24で構成される。
ここで、複数の押釦スイッチ34、発電機構14a、発電部16、ダイオードブリッジ18、定電圧回路部20、スイッチ入力部36は、図11に示した無線スイッチ装10(10-3)と同じであることから、説明を省略する。
極性判別部32は、その構成や機能は任意であるが、発電部16から出力される第1の発電による正極性の電圧極性を判別して信号処理部22へ出力するとともに、第2の発電による逆極性の電圧極性を判別して信号処理部22へ出力するものである。
信号処理部22は、第1の発電に伴う第1の電源を受けて動作し、このとき極性判別部32から第1の発電による正極性の電圧極性の判別出力が得られたときに第1の信号E1を出力するものである。また、信号処理部22は、第2の発電に伴う第2の電源を受けて動作し、このとき極性判別部32から第2の発電による逆極性の電圧極性の判別出力が得られたときに第2の信号E2を出力するものである。
信号処理部22が出力する第1の信号E1の信号形式は、例えば、図17(A)に示すように、無線スイッチ装置10(10-4)を識別するためのスイッチID、押込み操作された押釦スイッチ34、即ちスイッチ接点がオンした押釦スイッチ34を示す押釦ID、第1の発電が正極性であることを示す正極性ID、信号強度、チェックサム(CK)及び区切符号で構成される。また、信号処理部22が出力する第2の信号E2の信号形式は、例えば、図17(B)に示すように、無線スイッチ装置10(10-4)を識別するためのスイッチID、押込み操作された押釦スイッチ34、即ちスイッチ接点がオンした押釦スイッチ34を示す押釦ID、第2の発電が逆極性であることを示す逆極性ID、信号強度、チェックサム(CK)及び区切符号で構成される。
ここで、正極性IDと逆極性IDは、受信側で第1信号と第2信号を区別するための識別情報であり、これに限定されず、オン操作IDとオフ操作ID、操作開始IDと操作終了IDなどの適宜のものでよく、区別できるものであれば任意の符号で良い。
送信部24は、第1の電源及び第2の電源を受けて動作したときに、信号処理部22から出力される第1の信号E1と第2の信号E2を変調して無線送信するものであり、図1の無線スイッチ装置10(10-1)と同様に、特定小電力通信となる920MHz帯の所定のチャンネル周波数を使用した、例えばFSK変調して送信するものである。
(g2.無線スイッチ装置の動作)
図18は図16の無線スイッチ装置10(10-4)の動作を示したタイムチャートであり、図18(A)の押釦ストローク、図18(B)の発電出力、図18(C)の電源出力は、図13(A)~(C)に示した図6の無線スイッチ装置10(10-3)と同じになるが、第1の発電の電圧が正極性となり、第2の発電の電圧が逆極性になることを極性判別部32で判別し、図18(D)に示す送信信号として、信号処理部22から第1の信号E1と第2の信号E2の異なる2つの信号を送信するものである。
また、押釦スイッチ34のそれぞれは、図13(A)の押釦ストロークに示すように、押込み操作によりフルストロークL0に達する手前の所定ストローク量となるスイッチストロークL1を境にスイッチ接点をオンし、また、押込み操作の解除時にオフするスイッチ構造は、公知となっている適宜の構造が使用できる。
また、第1の発電に対応した第1の電源の供給によりスイッチ入力部36、信号処理部22及び送信部24が動作(1回目の動作)すると、そのとき押込み操作している押釦スイッチ34のスイッチ接点は必ずオン状態となるようにスイッチストロークL1が設定されているため、信号処理部22にはスイッチ入力部36から押込み操作された押釦スイッチ34を示す押釦IDが入力され、図17(A)に示した信号形式の信号E1を生成し、送信部24により無線送信することができる。
また、第2の発電に対応した第2の電源の供給によりスイッチ入力部36、信号処理部22及び送信部24が動作(2回目の動作)すると、そのとき押込み操作している押釦スイッチ34のスイッチ接点は必ずオン状態を継続しているようにスイッチストロークL1が設定されているため、信号処理部22にはスイッチ入力部36から押込み操作しされた押釦スイッチ34を示す押釦IDが継続して入力されており、図17(B)に示した信号形式の信号E2を生成し、送信部24により再度無線送信することができる。
[h.制御システムの第4実施形態]
図19は複数の図16に示した無線スイッチ装置10(10-4)と受信機28で構成された制御システムの第4実施形態であり、受信機28には所定の制御負荷30が接続されている。
受信機28は、複数の無線スイッチ装置10(10-4)の何れかに設けている複数の押釦スイッチ34の何れかのスイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い順次送信された第1の信号E1と第2の信号E2を受信するものであり、例えば第1の信号E1の受信を判別したときにタイマを起動し、第2の信号E2の受信を判別したときにタイマを停止し、タイマで計測した押込み操作時間Tを所定の閾値時間Tthと比較し、例えば押込み操作時間Tが閾値時間Tth未満の場合は、無線スイッチ装置10(10-4)の短押し操作と判別し、押込み操作時間Tが閾値時間Tth以上の場合は、無線スイッチ装置10(10-4)の長押し操作と判別するものである。ここで、閾値時間Tthは任意であるが、例えば2~3秒程度の時間が設定される。
図20(A)は、無線スイッチ装置10(10-4)を短押し操作したときの受信機28の受信波形であり、第1の信号E1の受信終了から第2の信号E2の受信終了までの押込み操作時間Tは閾値時間Tthより短く、短押し操作が判別される。図20(B)は、無線スイッチ装置10(10-4)を長押し操作したときの受信波形であり、第1の信号E1の受信終了から第2の信号E2の受信終了までの押込み操作時間Tは閾値時間Tthより長く、長押し操作が判別される。
これにより受信機28は無線スイッチ装置10(10-4)の短押し操作と長押し操作に対応した制御信号を制御負荷30に出力して異なる制御や処理を行わせることが可能となる。例えば、短押し操作は通常のスイッチ操作となるように閾値時間Tthを設定して通常の処理や制御を行わせ、長押し操作は通常のスイッチ操作ではない特殊なスイッチ操作になることから特殊な処理や制御を行わせる。
ここで、無線スイッチ装置10(10-4)からの信号受信に基づく受信機28での短押し操作と長押し操作の判定は、同じ信号Eを2回送信する複数の押釦スイッチ34を設けた図11の無線スイッチ10(10-3)からの信号受信によっても可能である。例えば図15(A)に示したように、同じ信号Eが2回受信されるので、同様にタイマにより1回目の信号受信から2回目の信号受信までの時間を計測して短押し操作か長押し操作かが判別できる。
しかし、図15(B)(C)のように、何れか一方の信号しか受信できない場合に問題がある。このような場合、受信機28は何れか一方の信号しか受信できていなく、短押し操作か長押し操作かが判別出来ず、意図する処理や制御が行われないため、操作者は再度スイッチ操作を行うこととなる、その結果、再操作で両方の信号を受信した場合には同じ信号が3回連続して送信され、どの信号でタイマを起動し、停止するか不明であり、誤った押込み操作時間が計測される可能性が高く、短押し操作か長押し操作かを正確に判別できない。
これに対し無線スイッチ装置10(10-4)にあっては、第1の信号がタイマ起動、第2の信号がタイマ停止であることから、例えば1回目の操作で第1の信号が受信されず、第2の信号の受信となり、再操作により第1の信号、第2の信号が受信された場合には、再操作による第1の信号の受信でタイマを起動し、第2の信号の受信でタイマを停止することで、正しい時間計測が行われ、短押し操作か長押し操作かを正確に判断することができる。また、1回目の操作で第1の信号が受信され、第2の信号が受信されず、再操作により第1の信号、第2の信号が受信された場合には、1回目の操作による第1の信号の受信でタイマが起動するが、2回目の操作による第1の信号の受信で再度タイマが起動し、第2の信号の受信でタイマが停止することで、正しい時間計測が行われ、短押し操作か長押し操作かを正確に判別することができる。
[i.無線スイッチ装置の第5実施形態]
図21は無線スイッチ装置の第5実施形態を、より詳細に示した説明図である。図21に示すように、本実施形態の無線スイッチ装置10(10-5)は、スイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い表示灯を点灯するものであり、その機能及び構成は任意であるが、例えば、押釦12、発電機構14、発電部16、半波整流素子38、表示灯40、電流制限抵抗42、定電圧回路部20、信号処理部22及びアンテナ26を接続した送信部24で構成される。この内、押釦12、発電機構14、発電部16、定電圧回路部20、信号処理部22及び送信部26は、図1の無線スイッチ装置10(10-1)と同じになることから、説明を省略する。
半波整流素子38は、例えば整流ダイオードであり、図3のタイムチャートに示したように、押釦12の押込み操作に伴う発電部16の第1の発電による正極性の発電電圧を半波整流して定電圧回路部20に出力することで、定電圧回路部20から第1の電源を信号処理部22及び送信部24に出力し、送信部24から所定の信号Eを送信するものである。
表示灯40は、例えばLEDであり、発電部16から出力される第1の発電による正極性の発電電圧では通電せずに消灯しているが、図3のタイムチャートに示したように、押釦12の押込み操作の解除に伴う発電部16の第2の発電による逆極性の発電電圧によりLEDが通電されて点灯するものである。
これにより無線スイッチ装置10(10-5)は、押釦12の押込み操作に伴い所定の信号を送信し、押込み操作を解除したときに表示灯40が点灯し、信号送信が正しく行われたことを利用者に知らせることできる。また、表示灯40を点灯するための回路は、例えば、電流制限抵抗42を表示灯40と直列に接続するという極めて簡単な回路で実現できる。なお、表示灯40はLED以外に表示ランプを使用することができ、この場合は、第2の発電による逆極性の発電電圧で表示ランプに通電するダイオードとの直列回路を発電出力に接続すればよい。
[j.無線スイッチ装置の第6実施形態]
図22は無線スイッチ装置の第6実施形態を、より詳細に示した説明図である。図22に示すように、本実施形態の無線スイッチ装置10(10-6)は、スイッチ操作スイッチ操作(押込み操作及び押込み操作の解除)に伴い表示灯を点灯するものであり、その機能及び構成は任意であるが、例えば、押釦12、発電機構14、発電部16、半波整流素子38、表示灯40、電流制限抵抗42、定電圧回路部20、信号処理部22及びアンテナ26を接続した送信部24で構成される。この内、押釦12、発電機構14、発電部16、定電圧回路部20、信号処理部22及び送信部26は、図1の無線スイッチ装置10(10-1)と同じになることから、説明を省略する。
表示灯40は、例えばLEDであり、図3のタイムチャートに示したように、押釦12の押込み操作に伴う発電部16の第1の発電による正極性の発電電圧によりLEDに通電して点灯するものである。半波整流素子38は、例えばダイオードであり、図3のタイムチャートに示したように、押釦12の押込み操作の解除に伴う発電部16の第2の発電による逆極性の発電電圧を半波整流して定電圧回路部20に出力するようにダイオードを接続することで、定電圧回路部20から第2の電源を新号処理部22及び送信部24に出力し、送信部24から所定の信号Eを送信するものである。
これにより無線スイッチ装置10(10-6)は、押釦12の押込み操作に伴い表示灯40を点灯し、押込み操作を解除したときに信号Eを送信する。また、表示灯40を点灯するための回路は、例えば、電流制限抵抗42を表示灯40と直列に接続するという極めて簡単な回路で実現できる。なお、表示灯40はLED以外に表示ランプを使用することができ、この場合は、第1の発電による正極性の発電電圧で表示ランプに通電するダイオードとの直列回路を発電出力に接続すればよい。
[j.本発明の変形例]
(無線スイッチ装置と制御システムの適用対象)
上記の実施形態による無線スイッチ装置及び制御システムの適用対象は任意であるが、例えば、工場の組立ライン、飲食店舗施設、販売施設、宿泊施設、バス等の交通機関の降車通知、建設現場などを含むものである。
(長押し操作の判別)
図4に示した制御システムの第1実施形態、及び、図14に示した制御システムの第3実施形態では、無線スイッチ装置10(10-1,10-3)から送信された2つの信号の少なくとも何れかを受信機28で受信して所定の処理を行っているが、1回目の信号受信から2回目の信号受信までの時間をタイマにより計測して、この時間が所定時間未満の場合は、短押し操作と判定して所定の処理を行い、所定時間以上の場合は、長押し操作と判定して他の所定の処理を行うことを妨げない。
(その他)
また,本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10(10-1)~10(10-6):無線スイッチ装置
12:押釦
14,14a:発電機構
16:発電部
18:ダイオードブリッジ
20:定電圧回路部
22:信号処理部
24:送信部
26:アンテナ
28:受信機
30:制御負荷
32:極性判別部
34:押釦スイッチ
36:スイッチ入力部
38:半波整流素子
40:表示灯
42:電流制限抵抗

Claims (5)

  1. 線スイッチ装置と受信機で構成された制御システムに於いて、
    前記無線スイッチ装置は、
    磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルの相対移動により発電する発電部と、
    スイッチ操作部の押込み操作により前記磁気発生部材及び又は前記電磁誘導コイルを所定の一方向に相対移動させて第1の発電を行わせ、前記押込み操作の解除により前記磁気発生部材及び又は前記電磁誘導コイルを前記所定の一方向とは逆方向に相対移動させて第2の発電を行わせる発電機構と、
    前記発電部による前記第1の発電及び前記第2の発電を整流して第1の電源と第2の電源を供給する電源部と
    前記電源部から前記第1の電源の供給を受けたときに動作して前記第1の発電の電圧極性である第1の電圧極性を判別して判別結果を出力し、前記電源部から前記第2の電源の供給を受けたときに動作して前記第2の発電の電圧極性であり前記第1の電圧極性とは逆となる第2の電圧極性を判別して判別結果を出力する極性判別部と、
    前記電源部から前記第1の電源の供給を受けたときに動作して前記極性判別部で前記第1の電圧極性を判別した判別結果を受信して、当該第1の電圧極性の判定結果を含んだ第1の信号を出力し、前記第2の電源の供給を受けたときに動作して前記極性判別部で前記第2の電圧極性を判別した判別結果を受信して、当該第2の電圧極性の判定結果を含んだ第2の信号を出力する信号処理部と
    前記電源部から前記第1の電源の供給を受けたときに動作して前記信号処理部から出力された前記第1の信号を受信して当該第1の信号を無線送信し、前記第2の電源の供給を受けたときに動作して前記信号処理部から出力された前記第2の信号を受信して当該第2の信号を無線送信する送信部と、
    を備え、
    前記受信機は、前記無線スイッチ装置から送信された前記第1の信号を受信してから前記第2の信号を受信するまでの時間が所定時間未満又は以下の場合は、前記無線スイッチ装置の短押し操作と判定して所定の処理を行い、前記第1の信号を受信してから前記第2の信号を受信するまでの時間が所定時間以上又は超えた場合は、前記無線スイッチ装置の長押し操作と判定して前記短押し操作とは異なる所定の処理を行うことを特徴とする制御システム。
  2. 磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルとの相対移動により発電する発電部と、
    スイッチ接点をオン、オフする複数のスイッチと、
    前記スイッチごとに設けられ、押込み操作により前記スイッチ接点をオンし、前記押込み操作の解除により前記スイッチ接点をオフするスイッチ操作部と、
    前記スイッチ操作部の何れかの押込み操作により前記磁気発生部材及び又は前記電磁誘導コイルを所定の一方向に相対移動させて第1の発電を行わせ、前記押込み操作の解除により前記磁気発生部材及び又は前記電磁誘導コイルを前記所定の一方向とは逆方向に相対移動させて第2の発電を前記発電部に行わせる発電機構と、
    前記発電部による前記第1の発電及び前記第2の発電を整流して第1の電源と第2の電源を供給する電源部と、
    前記電源部から前記第1の電源の供給を受けたときに動作して前記スイッチ接点をオンしているスイッチを判別して当該スイッチ接点をオンしているスイッチの識別情報を含んだ所定の信号を出力し、前記第2の電源の供給を受けたときに動作して前記所定の信号を再度出力する信号処理部と、
    前記電源部から前記第1の電源の供給を受けたときに動作して前記信号処理部から出力された前記所定の信号を受信して当該所定の信号を無線送信し、前記第2の電源の供給を受けたときに動作して前記信号処理部から再度出力された前記所定の信号を受信して前記信号処理部から再度出力された当該所定の信号を無線送信する送信部と、
    を備えたことを特徴とする無線スイッチ装置。
  3. 請求項記載の前記無線スイッチ装置と受信機で構成された制御システムに於いて、
    前記受信機は、前記無線スイッチ装置から前記第1の電源の供給を受けたときに送信された前記所定の信号及び前記第2の電源の供給を受けたときに送信された前記所定の信号の少なくとも何れか一方の受信を判別したときに、前記所定の信号に含まれる前記スイッチの識別情報に基づいて、複数のスイッチの内のオン操作されたスイッチに対応した所定の処理を行うことを特徴とする制御システム。
  4. 磁気発生部材及び又は電磁誘導コイルの相対移動により発電する発電部と、
    スイッチ接点をオン、オフする複数のスイッチと、
    前記スイッチごとに設けられ、押込み操作により前記スイッチ接点をオンし、前記押込み操作の解除により前記スイッチ接点をオフするスイッチ操作部と、
    前記スイッチ操作部の何れかの押込み操作により前記磁気発生部材及び又は前記電磁誘導コイルを所定の一方向に相対移動させて第1の発電を行わせ、前記押込み操作の解除により前記磁気発生部材及び又は前記電磁誘導コイルを前記所定の一方向とは逆方向に相対移動させて第2の発電を行わせる発電機構と、
    前記発電部による前記第1の発電及び前記第2の発電を整流して第1の電源と第2の電源を供給する電源部と、
    前記電源部から前記第1の電源の供給を受けたときに動作して前記第1の発電の電圧極性である第1の電圧極性を判別して判別結果を出力し、前記電源部から前記第2の電源の供給を受けたときに動作して前記第2の発電の電圧極性であり前記第1の電圧極性とは逆となる第2の電圧極性を判別して判別結果を出力する極性判別部と、
    前記電源部から前記第1の電源の供給を受けたときに動作して前記極性判別部で前記第1の電圧極性を判別した判別結果を受信すると共に前記スイッチ接点をオンしているスイッチを判別して、当該第1の電圧極性の判定結果及び当該スイッチ接点をオンしているスイッチの識別情報を含んだ所定の第1の信号を出力し、前記第2の電源の供給を受けたときに動作して前記極性判別部で前記第2の電圧極性を判別した判別結果を受信すると共に前記スイッチ接点をオンしているスイッチを判別して、当該第2の電圧極性の判定結果及び当該スイッチ接点をオンしているスイッチの識別情報を含んだ所定の第2の信号を出力する信号処理部と、
    前記電源部から前記第1の電源の供給を受けたときに動作して前記信号処理部から出力された前記第1の信号を受信して当該第1の信号を無線送信し、前記第2の電源の供給を受けたときに動作して前記信号処理部から出力された前記第2の信号を受信して当該第2の信号を無線送信する送信部と、
    を備えたことを特徴とする無線スイッチ装置。
  5. 請求項記載の前記無線スイッチ装置と受信機で構成された制御システムに於いて、
    前記受信機は、前記無線スイッチ装置から送信された前記第1の信号を受信してから前記第2の信号を受信するまでの時間が所定時間未満又は以下の場合は、前記無線スイッチ装置の短押し操作と判定して所定の処理を行い、前記第1の信号を受信してから前記第2の信号を受信するまでの時間が所定時間以上又は超えた場合は、前記無線スイッチ装置の長押し操作と判定して前記短押し操作とは異なる所定の処理を行うと共に、
    受信した前記第1の信号及び前記第2の信号に含まれる前記スイッチの識別情報に基づいて、複数のスイッチの内のオン操作されたスイッチに対応した所定の処理を行うことを特徴とする制御システム。
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