JP7236362B2 - 搬送用チェーン - Google Patents
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Description
ゴム組成物で形成されており、前記搬送用チェーンの外面を形成する本体部と、
前記本体部に埋設された芯体と、
前記本体部の外面に、前記搬送用チェーン長手方向に沿って設けられており、搬送物を支持可能な、樹脂製の複数のタインと、を有し、
前記本体部は、
前記搬送用チェーン長手方向に沿って等間隔に配列されており、前記複数の歯溝と噛み合い可能な複数の噛合部と、
前記複数の噛合部の搬送用チェーン幅方向の両端部が接続されており、前記搬送用チェーン長手方向に沿って延びる2つの側部とを有し、
前記芯体は、
前記複数の噛合部にそれぞれ埋設される複数の第1芯部と、
前記複数の第1芯部の前記搬送用チェーン幅方向の両端部が接続されており、前記2つの側部にそれぞれ埋設される2つの第2芯部とを有することを特徴としている。
また、本体部は、スプロケットの複数の歯溝と噛み合い可能な複数の噛合部を有し、芯体は、複数の噛合部にそれぞれ埋設される複数の第1芯部を有する。従動側のスプロケットの負荷トルクが大きいほど、または、搬送用チェーンに作用する引張力が大きいほど、噛合部がスプロケットから受ける力は大きくなるが、噛合部に第1芯部が埋設されているため、噛合部の破損を防止できる。
また、スプロケットと接触する本体部はゴム組成物で形成されており、搬送物と接触するタインは樹脂製であることから、搬送用チェーンの可動時の発音を抑制することができる。
更に、前記噛合部に支持され、前記搬送用チェーンの外周側で、前記搬送用チェーン幅方向に伸びる軸部を備え、
前記タインは、
前記搬送物を支持し、前記軸部に対して回動可能な支持部、及び、前記支持部に接合され、前記噛合部の搬送方向反対側に係止可能な係止部を有し、
前記タインの重心は、前記軸部に対してズレた位置にあることを特徴としている。
図1に示すように、本実施形態の搬送用チェーン100は、稲(搬送物)の収穫作業に使用される、コンバインの先頭に取り付けられた、搬送装置に組み込まれている。この搬送装置は、刈り取られた稲を、地面付近の下方から、コンバイン上方に設けられた脱穀装置へと搬送する際に使用されるものである。この搬送用チェーン100は、駆動スプロケット101Aと従動スプロケット101Bとの間に巻き付けられる、ゴム製の動力伝達チェーン1に、刈り取られた稲を支持する、複数のタイン9が一定間隔で取り付けられている。なお、駆動スプロケット101Aと従動スプロケット101Bを、スプロケット101と総称する場合がある。
図1および図3に示すように、動力伝達チェーン1は、ゴム組成物で構成された本体部2と、本体部2に埋設された芯体3と、本体部2の外面に、チェーン長手方向に沿って一定間隔で設けられた、複数のタイン9とを有する。動力伝達チェーン1の本体部2の厚みは、均一である。
図1及び図2に示すように、動力伝達チェーン1には、所定間隔で、噛合部5の外周側(スプロケット101の歯溝102と噛み合わない側)に、タイン9が複数取り付けられている。具体的には、噛合部5には、噛合部5から動力伝達チェーン1の外周側に張り出した、一対の軸受80が取り付けられている。この一対の軸受80は、チェーン幅方向で対向しており、それぞれ軸孔80Aが形成されている。この一対の軸孔80Aには、円柱状の軸81が通された状態で、ナット81Aによって固定されている(図2(b)(c)参照)。また、一対の軸受80は、噛合部5のチェーン長手方向の両端部、噛合部5の内周側、及び、噛合部5に対応する両側部6を覆う金具により、噛合部5に固定されている。
次に、搬送用チェーン100の製造手順について、図6を参照しつつ説明する。まず、搬送用チェーン100を構成する、動力伝達チェーン1は、いわゆる連続加硫方式(連続架橋方式)で製造される。なお、図6(a)は図6(b)のA-A線断面図であり、図6(b)は図6(a)のB-B線断面図である。図6(c)および図6(e)は図6(a)に相当する断面であり、図6(d)および図6(f)は図6(b)に相当する断面である。
また、本体部2は、スプロケット101の複数の歯溝102と噛み合い可能な複数の噛合部5を有し、芯体3は、複数の噛合部5にそれぞれ埋設される複数の第1芯部7を有する。従動スプロケット101Bの負荷トルクが大きいほど、または、搬送用チェーン100に作用する引張力が大きいほど、噛合部5がスプロケット101から受ける力は大きくなるが、噛合部5に第1芯部7が埋設されているため、噛合部5の破損を防止できる。
また、スプロケット101と接触する本体部2はゴム組成物で形成されており、稲(搬送物)と接触するタイン9はナイロン製(樹脂製)であることから、搬送用チェーン100の可動時の発音を抑制することができる。
このように、搬送用チェーン100は、高い動力伝達能力を確保しつつ、潤滑剤および錆止め剤を必要とせず、動力伝達時に発音が小さく、軽量である構成を実現できる。
(1)刈残し率
刈残し率は、圃場評価の条件下で一定時間に刈り取る予定の刈穀物において、刈残された穀物の本数をカウントすることで算出した。実施例及び比較例の刈残し率を、表3及び図9に示す。
夾雑物の割合は、採取した穀粒サンプルを均分して、一定重量(例えば約600g)の測定サンプルを作成し、これを選別することで求める。この夾雑物とは穀粒中に含まれる、わらくず等の異物であり、夾雑物の割合は、コンバインの穀粒口から採取されたサンプル中の夾雑物の割合を示した数値である。いわば収穫物の、きれいさを意味している。実施例及び比較例の夾雑物の割合を、表4及び図10に示す。
こぎ残し率は、こぎ胴を通過して排出されるワラの穂先に残された穀粒を測定サンプルとして、こぎ落とされた穀粒と比率計算する。実施例及び比較例のこぎ残し率を、表5及び図11に示す。
また、全ての評価項目において、稼働時間の経過と共に実施例と比較例の収穫ロスの差異が広がっている。即ち、比較例は、早期に搬送用チェーンの交換を求められることとなる。交換を怠ると、刈穀物が詰まる、刈取時の騒音が大きくなる、穀粒物のこぼれが多くなる等の収穫ロスが続くことが想定される。
また、実施例の搬送用チェーンは、全ての評価項目において、稼働時間の経過と共に収穫ロスはあまり上昇していない。即ち、実施例の搬送用チェーンは、稼働時間の経過に伴う緩みも少ないことから、早期に搬送用チェーンの交換を求められることはなく、比較例に比べて寿命が長いといえる(耐久性に優れている)。
2 本体部
3 芯体
5 噛合部
6 側部
7 第1芯部
7a 線状体
8 第2芯部
9 タイン
100 搬送用チェーン
101 スプロケット
101A 駆動スプロケット
101B 従動スプロケット
102 歯溝
Claims (2)
- 複数の歯溝を有するスプロケットに巻き掛けられる搬送用チェーンであって、
ゴム組成物で形成されており、前記搬送用チェーンの外面を形成する本体部と、
前記本体部に埋設された芯体と、
前記本体部の外面に、前記搬送用チェーン長手方向に沿って設けられており、搬送物を支持可能な、樹脂製の複数のタインと、を有し、
前記本体部は、
前記搬送用チェーン長手方向に沿って等間隔に配列されており、前記複数の歯溝と噛み合い可能な複数の噛合部と、
前記複数の噛合部の搬送用チェーン幅方向の両端部が接続されており、前記搬送用チェーン長手方向に沿って延びる2つの側部とを有し、
前記搬送用チェーン長手方向において、隣り合う2つの前記噛合部の間それぞれには開口部が形成されており、
さらに、前記噛合部に支持され、前記搬送用チェーンの外周側で、前記搬送用チェーン幅方向に伸びる軸部を備え、
前記芯体は、
前記複数の噛合部にそれぞれ埋設される複数の第1芯部と、
前記複数の第1芯部の前記搬送用チェーン幅方向の両端部が接続されており、前記2つの側部にそれぞれ埋設される2つの第2芯部とを有し、
前記タインは、前記噛合部に設けられ、その重心は前記軸部に対してズレた位置にあり、
前記タインは、前記搬送物を支持可能であり、且つ、前記軸部に対して回動可能な支持部、及び、前記支持部に接合される係止部を有しており、
前記係止部は、前記タインが設けられた前記噛合部と前記搬送方向反対側で隣り合う前記開口部に挿入して、当該噛合部の前記搬送方向反対側の端面に係止可能であることを特徴とする、搬送用チェーン。 - 前記タインは、
前記係止部が、前記タインが設けられた前記噛合部と前記搬送方向反対側で隣り合う前記開口部に挿入して、当該噛合部の前記搬送方向反対側の端面と係止し、且つ、前記支持部が、前記搬送物を支持可能な倒伏状態と、
前記係止部の、前記噛合部の前記搬送方向反対側の端面との係止が解除され、前記タインの重心が前記軸部よりも前記搬送方向側に位置して当該タインが畳まれる状態と、の間で回動可能であることを特徴とする、請求項1に記載の搬送用チェーン。
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