JP7236331B2 - バーナチップおよびそれを備えるバーナ - Google Patents

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Description

本発明は、ガス化炉に用いられるバーナチップおよびそれを備えるバーナに関する。
ガス化炉に用いられるバーナは、石炭等の微粉固体燃料を炉内に噴出する円筒形状の燃料噴出ノズルと、燃料噴出ノズルの外周に沿って所定の間隔を空けて配置されて酸素等の酸化剤を炉内に噴出する複数の酸化剤噴出孔と、を有するバーナチップを先端部に備える。
バーナから酸化剤と共に噴出された微粉固体燃料をガス化するため、炉内は高温に維持されており、バーナは、バーナチップを含む先端部が高熱負荷による熱疲労や高温酸化を起こして損傷しやすい。そこで、バーナは、一般的に、微粉固体燃料を搬送する燃料搬送路の外周側に酸化剤を搬送する酸化剤搬送路が設けられ、さらに、酸化剤搬送路における先端部では、冷却水が内部に流れる冷却コイルが外周側に設けられた多重管構造を採用している。
例えば、特許文献1には、気流搬送される炭素と水素を含む微粉固体燃料が噴出される燃料噴出ノズルと、燃料噴出ノズルの外周側に配置されて酸化剤が噴出される複数の酸化剤供給孔(酸化剤噴出孔)と、を備えてなるノズルチップ(バーナチップ)を有するガス化バーナが開示されている。このガス化バーナにおける複数の酸化剤供給孔はそれぞれ、中心線が燃料噴出ノズルの中心線側に向けて傾斜して形成され、かつ中心線が酸化剤供給孔の先端中心と燃料噴出ノズルの中心線とを含む平面に対して同一方向に傾斜して形成されてなる。
この構成により、複数の酸化剤の噴流を微粉固体燃料の噴流に向かって効率よく旋回させながら衝突させて、燃料噴出ノズルの先端部近傍において石炭と酸化剤あるいは周囲の可燃性ガスと酸化剤との反応により形成される高温領域を縮小させている。
特許第6220685号公報
特許文献1に記載のガス化バーナにおいて、炉内に噴出させる酸化剤の噴流に直進性を持たせて、微粉固体燃料の噴流に対し酸化剤の噴流を勢いよく衝突させるべく、複数の酸化剤供給孔はそれぞれ、ある程度の貫通長を有して形成されており、その分ノズルチップの先端部は肉厚になっている。そのため、ノズルチップの先端部において、複数の酸化剤供給孔が形成されていない領域、すなわち隣り合う酸化剤供給孔の間の領域では、酸化剤の噴流が先端部まで行き渡らず高温に晒された状態となってしまい、酸化剤供給孔の外縁を起点とした亀裂の発生や、炉内に面した先端面における皺の発生等、ノズルチップの破損につながる。
そこで、本発明は、炉内に面する先端部の高温化を抑制して破損を低減することが可能なバーナチップおよびそれを備えたバーナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、代表的な本発明は、ガス化炉に用いられるバーナの先端部に配置され、前記ガス化炉に向かって延びるチップ本体と、前記チップ本体の軸方向に沿って形成されて前記ガス化炉に燃料を噴出する燃料噴出ノズルと、前記チップ本体の先端部において前記燃料噴出ノズルの外周に沿って所定の間隔を空けて複数形成されて前記ガス化炉に酸化剤を噴出する酸化剤噴出孔と、前記チップ本体において前記燃料噴出ノズルの外周を囲んで形成されて複数の前記酸化剤噴出孔に酸化剤を搬送する酸化剤搬送路と、を備えるバーナチップにおいて、前記酸化剤搬送路は、前記燃料噴出ノズルの延伸方向に延びる第1搬送路と、前記第1搬送路の先端から前記チップ本体の径方向の内側に向かって延びる第2搬送路と、前記第2搬送路と前記酸化剤噴出孔との間に介在する空間部と、を有し、前記第2搬送路は、前記酸化剤噴出孔の後端よりも前記チップ本体の先端面側に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上記の特徴により、炉内に面する先端部の高温化を抑制して破損を低減することができる。なお、上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施形態に係るバーナの先端部を示す外観斜視図である。 第1実施形態に係るバーナチップの一構成例を示す正面図である。 第1実施形態に係るバーナチップの軸方向の組合せ断面斜視図である。 第1実施形態に係るバーナチップの軸方向の断面図を示し、(a)は図2におけるA-A線断面、(b)は図2におけるB-B線断面である。 第1実施形態に係るバーナチップの背面図である。 本発明の第2実施形態に係るバーナチップの軸方向の組合せ断面斜視図である。 第2実施形態に係るバーナチップの軸方向の断面図を示し、(a)は酸化剤噴出孔が設けられた領域における断面、(b)は隣り合う酸化剤噴出孔の間の領域における断面である。 第2実施形態に係るバーナチップの背面図である。
本発明の各実施形態に係るバーナチップおよびそれを備えるバーナは、石炭等の微粉固体燃料の可燃分をガス化させるガス化炉に用いられる。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るバーナ1およびバーナチップ2の構成について、図1~5を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るバーナ1の先端部を示す外観斜視図である。図2は、第1実施形態に係るバーナチップ2の一構成例を示す正面図である。図3は、第1実施形態に係るバーナチップ2の軸方向の組合せ断面斜視図である。図4(a)および図4(b)は、第1実施形態に係るバーナチップ2の軸方向の断面図を示し、図4(a)は図2におけるA-A線断面、図4(b)は図2におけるB-B線断面である。図5は、第1実施形態に係るバーナチップ2の背面図である。
バーナ1は、ガス化炉に向かって延びる多重円管構造を有し、石炭等の微粉固体燃料と酸素等の酸化剤とをガス化炉内に供給して燃焼させる。バーナ1は、ガス化炉側の先端部に配置されたバーナチップ2と、バーナチップ2の外周において軸方向に沿って並んで配置された円環状の複数の冷却管3と、を備える。複数の冷却管3はそれぞれ、内部に冷却水が流れており、バーナチップ2を外周側から囲んで冷やしている。
バーナチップ2は、ガス化炉に向かって延びるチップ本体21と、チップ本体21の軸方向に沿って形成されてガス化炉に燃料としての石炭を噴出する燃料噴出ノズル22と、チップ本体21の先端部において燃料噴出ノズル22の外周に沿って所定の間隔を空けて複数形成されてガス化炉に酸化剤としての酸素を噴出する酸化剤噴出孔23と、チップ本体21において燃料噴出ノズル22の外周を囲んで形成されて酸化剤噴出孔23に酸素を搬送する酸化剤搬送路24と、を備える。
チップ本体21は、図3~5に示すように、内部に燃料噴出ノズル22が形成された内側円筒部211と、内側円筒部211の外周において同心状に設けられた外側円筒部212と、内側円筒部211と外側円筒部212とを先端側で接続する先端壁部213と、を有する。
内側円筒部211は、軸方向に沿って延びる第1円筒部211Aと、第1円筒部211Aの外周から径方向の外側に向かって張り出した張り出し部211Bと、張り出し部211Bの外端部分から軸方向の先端側(先端壁部213側)に向かって延びる第2円筒部211Cと、を含む。
本実施形態では、内側円筒部211は、第1円筒部211Aにおいて先端壁部213と接続しており、張り出し部211Bおよび第2円筒部211Cは先端壁部213と軸方向に離間している。また、張り出し部211Bには、第1円筒部211Aから第2円筒部211Cに向かって傾斜するテーパ面211Sが形成されている。
先端壁部213には、複数の酸化剤噴出孔23がそれぞれ、1つの酸化剤搬送路24から分岐する分流路として軸方向に延びて形成されている。したがって、先端壁部213は、複数の酸化剤噴出孔23が設けられていない領域、すなわち隣り合う酸化剤噴出孔23の間の領域では酸化剤搬送路24を閉塞し、複数の酸化剤噴出孔23が設けられた領域では複数の酸化剤噴出孔23それぞれを介して酸化剤搬送路24とガス化炉とを連通している。
本実施形態では、図3および図4(a)に示すように、複数の酸化剤噴出孔23はそれぞれ、先端(ガス化炉側)が後端BEよりも燃料噴出ノズル22側に近づくように燃料噴出ノズル22の中心線Cに対して所定の角度(例えば15°)傾斜している。なお、図1および図2では、8つの酸化剤噴出孔23が燃料噴出ノズル22の外周に沿って等間隔に並んでいるが、複数であれば酸化剤噴出孔23の数に制限はなく、バーナ1の仕様に応じて変更可能である。
酸化剤搬送路24は、内側円筒部211、外側円筒部212、および先端壁部213によって囲まれた空間に形成されており、燃料噴出ノズル22の延伸方向に延びる第1搬送路241と、第1搬送路241の先端からチップ本体21の径方向の内側(燃料噴出ノズル22側)に向かって延びる第2搬送路242と、第2搬送路242と複数の酸化剤噴出孔23との間に介在する空間部240と、を有している。
第1搬送路241は、内側円筒部211の張り出し部211Bに形成されたテーパ面211Sによって、チップ本体21の先端側に向かうにつれて径方向の外側に寄るように径方向の幅が漸次狭くなっている。図3および図4(a)に示すように、第1搬送路241は、酸化剤噴出孔23の後端BEよりもチップ本体21(先端壁部213)の先端面213A側に延出している。
第2搬送路242は、複数の酸化剤噴出孔23それぞれの後端BEよりもチップ本体21の先端面213A側に位置しており、複数の酸化剤噴出孔23が配置された領域の外周側を囲むように連続して形成されている。
空間部240は、複数の酸化剤噴出孔23が配置された領域の後方に位置しており、第1円筒部211Aの外側かつ第2円筒部211Cの内側において燃料噴出ノズル22を外周側から囲むように連続して形成されている。
酸化剤搬送路24内を搬送される酸素は、第1搬送路241、第2搬送路242、空間部240の順に通過した後、複数の酸化剤噴出孔23のそれぞれからガス化炉内に噴出される。このとき、チップ本体21の径方向において複数の酸化剤噴出孔23が配置された領域の外周側の領域に第2搬送路242が形成されていることで、先端壁部231の当該領域における厚みが酸化剤噴出孔23の軸方向の長さよりも薄くなる。これにより、ガス化炉からの熱によって高温になりやすい先端壁部231の外縁部を、チップ本体21の内部から効率良く冷やすことができる。
また、第2搬送路242と酸化剤噴出孔23との間に空間部240を設けることにより、搬送されてきた酸素を酸化剤噴出孔23からすぐに噴出させずに空間部240で留まらせて、バーナチップ2の先端部をより効果的に冷やすことができる。
例えば、ガス化炉内のガス温度が約1600℃の場合、酸化剤搬送路24が燃料噴出ノズル22の延伸方向に沿った搬送路のみで構成されている場合には、バーナチップ2の先端部は約800℃まで熱せられるのに対し、本実施形態のように、酸化剤搬送路24が第1搬送路241、第2搬送路242、および空間部240で構成されている場合には、バーナチップ2の先端部は約500℃まで下がる。
このように、酸化剤搬送路24によって搬送される酸素を用いてチップ本体21をその内部から冷やすことにより、ガス化炉内に面するバーナチップ2の先端部の高温化を抑制して破損を低減し、長寿命化を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るバーナ1およびバーナチップ2Aの構成について、図6~8を参照して説明する。なお、図6~8において、第1実施形態に係るバーナ1およびバーナチップ2Aについて説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の第2実施形態に係るバーナチップ2Aの軸方向の組合せ断面斜視図である。図7(a)および図7(b)は、第2実施形態に係るバーナチップ2Aの軸方向の断面図を示し、図7(a)は酸化剤噴出孔23が設けられた領域における断面、図7(b)は隣り合う酸化剤噴出孔23の間の領域における断面である。図8は、第2実施形態に係るバーナチップ2Aの背面図である。
本実施形態に係るバーナチップ2Aでは、酸化剤搬送路24Aの構成が第1実施形態に係る酸化剤搬送路24の構成と異なっており、それに伴って内側円筒部214の構成についても第1実施形態に係る内側円筒部211の構成と異なっている。
まず、図6ならびに図7(a)および図7(b)に示すように、酸化剤搬送路24Aは、第2搬送路242Aが、第1実施形態に係る第2搬送路242の構成と異なり、複数の酸化剤噴出孔23が配置された領域の外周側を囲むように連続して形成されておらず、隣り合う酸化剤噴出孔23の間の領域に対応して複数配置されている。したがって、本実施形態では、チップ本体21を先端側から軸方向に見た場合に、8つの第2搬送路242Aと8つの酸化剤噴出孔23とが交互に配置されている。
また、第1実施形態に係る第2搬送路242は、チップ本体21の径方向において複数の酸化剤噴出孔23よりも外側に位置していたが、本実施形態に係る第2搬送路242Aは、図7(a)および図7(b)に示すように、チップ本体21の径方向において空間部240Aの前方を横切るように酸化剤噴出孔23の位置よりも内側まで延びている。すなわち、本実施形態に係る第2搬送路242Aの路長は、第1実施形態に係る第2搬送路242の路長よりも長い。
なお、本実施形態に係る第1搬送路241Aの先端および第2搬送路242Aは、第1実施形態と同様に、複数の酸化剤噴出孔23の後端BEよりも先端面213A側に位置している。
そして、酸化剤搬送路24Aは、第1搬送路241A、第2搬送路242A、および空間部240Aに加えて、第3搬送路243を有している。第3搬送路243は、チップ本体21の径方向において複数の酸化剤噴出孔23および空間部240Aよりも内側に配置され、第2搬送路242Aの先端から燃料噴出ノズル22の延伸方向(中心線C)に沿って後方に向かって延びて第2搬送路242Aと空間部240Aとを接続する。第3搬送路243は、第2搬送路242Aと異なり、燃料噴出ノズル22を外周側から囲むように連続して形成されている。
本実施形態に係る内側円筒部214は、軸方向に沿って延びる第1円筒部214Aと、第1円筒部211Aの外周から径方向の外側に向かって張り出した張り出し部214Bと、張り出し部211Bの先端部分の外端から外側円筒部212(第1搬送路241A)に向かって径方向外側に突出する複数の突出部214Cと、を含む。
張り出し部214Bは、図6および図7(a)に示すように、複数の酸化剤噴出孔23が形成された領域では先端壁部213と接続されており、隣り合う酸化剤噴出孔23の間の領域では第2搬送路242Aが形成されていることにより先端壁部213と軸方向に離間している。第3搬送路243および空間部240Aは、張り出し部214Bを切り欠くようにして形成されている。
複数の突出部214Cはそれぞれ、図7(b)および図8に示すように、隣り合う酸化剤噴出孔23の間の領域、すなわち第2搬送路242Aが配置された領域に対応して配置されている。したがって、本実施形態では、チップ本体21を先端側から軸方向に見た場合に、8つの突出部214Cと8つの酸化剤噴出孔23とが交互に配置されている。
このように、内側円筒部214が複数の突出部214Cを有することにより、第1搬送路241Aは、第2搬送路242Aが配置された領域(隣り合う酸化剤噴出孔23の間の領域)に対応する部分におけるチップ本体21Aの径方向に沿った路幅W1が、酸化剤噴出孔23の位置に対応する部分におけるチップ本体21Aの径方向に沿った路幅W2よりも狭く形成されている(W1<W2)。
酸化剤搬送路24A内を搬送される酸素は、第1搬送路241A、第2搬送路242A、第3搬送路243、空間部240Aの順に通過した後、複数の酸化剤噴出孔23のそれぞれからガス化炉内に噴出される。このとき、第2搬送路242Aが、チップ本体21の径方向において空間部240Aの前方を横切るように酸化剤噴出孔23の位置よりも内側まで延びているため、ガス化炉に面する先端壁部213の先端面213Aをより広範囲に内部から冷やすことができる。
さらに、酸化剤搬送路24Aが第3搬送路243を有することにより、第2搬送路242Aを通過した酸素をチップ本体21の軸方向に沿って後方に一旦戻した上で、空間部240Aに流入させることになるため、第1実施形態のように第2搬送路242を通過した酸素をそのまま酸化剤噴出孔23から噴出させるよりも、バーナチップ2Aの先端部において酸素をより長く留まらせることができ、バーナチップ2Aの先端部をより効果的に冷やすことが可能となる。
また、本実施形態では、第2搬送路242Aが配置された領域に対応して突出部214Cが形成されていることにより、第2搬送路242Aへ流入する酸素の量を低減して、複数の酸化剤噴出孔23の位置の外側領域へも酸素が流入しやすくすることで、チップ本体21Aの外縁部全体を偏りなく冷やすことができる。
例えば、ガス化炉内のガス温度が約1600℃の場合、第1実施形態に係る酸化剤搬送路24の構成ではバーナチップ2の先端部は約500℃まで下がったのに対し、本実施形態に係る酸化剤搬送路24Aの構成ではバーナチップ2の先端部は約400℃まで下がる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 バーナ
2,2A バーナチップ
3 冷却管
21,21A チップ本体
22 燃料噴出ノズル
23 酸化剤噴出孔
24,24A 酸化剤搬送路
213A 先端面
214C 突出部
240,240A 空間部
241,241A 第1搬送路
242,242A 第2搬送路
243 第3搬送路
BE 後端
W1,W2 路幅

Claims (4)

  1. ガス化炉に用いられるバーナの先端部に配置され、前記ガス化炉に向かって延びるチップ本体と、前記チップ本体の軸方向に沿って形成されて前記ガス化炉に燃料を噴出する燃料噴出ノズルと、前記チップ本体の先端部において前記燃料噴出ノズルの外周に沿って所定の間隔を空けて複数形成されて前記ガス化炉に酸化剤を噴出する酸化剤噴出孔と、前記チップ本体において前記燃料噴出ノズルの外周を囲んで形成されて複数の前記酸化剤噴出孔に酸化剤を搬送する酸化剤搬送路と、を備えるバーナチップにおいて、
    前記酸化剤搬送路は、
    前記燃料噴出ノズルの延伸方向に延びる第1搬送路と、
    前記第1搬送路の先端から前記チップ本体の径方向の内側に向かって延びる第2搬送路と、
    前記第2搬送路と前記酸化剤噴出孔との間に介在する空間部と、を有し、
    前記第2搬送路は、
    前記酸化剤噴出孔の後端よりも前記チップ本体の先端面側に設けられている
    ことを特徴とするバーナチップ。
  2. 請求項1に記載のバーナチップにおいて、
    前記第2搬送路は、
    隣り合う前記酸化剤噴出孔の間の領域に対応して複数配置され、かつ前記チップ本体の径方向において前記空間部の前方を横切るように前記酸化剤噴出孔の位置よりも内側まで延び、
    前記酸化剤搬送路は、
    前記チップ本体の径方向において前記空間部よりも内側に配置され、前記第2搬送路の先端から前記燃料噴出ノズルの延伸方向に沿って後方に向かって延びて前記第2搬送路と前記空間部とを接続する第3搬送路をさらに有する
    ことを特徴とするバーナチップ。
  3. 請求項2に記載のバーナチップにおいて、
    前記チップ本体は、
    隣り合う前記酸化剤噴出孔の間の領域に対応した複数の位置においてそれぞれ、前記第1搬送路に向かって径方向外側に突出する突出部を有し、
    前記第1搬送路は、
    隣り合う前記酸化剤噴出孔の間の領域に対応する部分における前記チップ本体の径方向に沿った路幅が、前記酸化剤噴出孔の位置に対応する部分における前記チップ本体の径方向に沿った路幅よりも狭い
    ことを特徴とするバーナチップ。
  4. ガス化炉に用いられるバーナにおいて、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のバーナチップと、
    前記バーナチップの外周において前記チップ本体の軸方向に沿って並んで配置されて内部を冷却水が流れる環状の複数の冷却管と、を備える
    ことを特徴とするバーナ。
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