JP7235962B2 - フロート集合体 - Google Patents
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Description
好ましくは、前記誘引部は、前記誘引部の色又は前記誘引部の表面素材によって、鳥を誘引するように構成される、フロート集合体が提供される。
好ましくは、前記誘引部の表面の明度は、前記発電部の表面の明度よりも、高い、フロート集合体が提供される。
好ましくは、第2フロートは、第1フロートに囲まれている、フロート集合体が提供される。
好ましくは、第2フロートは、第1フロートから離間して設けられているフロート集合体が提供される。
本発明の実施形態の別の観点によれば、発電部と、機能部とを備え、前記発電部は、第1フロートと、ソーラパネルとを有し、前記機能部は、第2フロートを有し、第2フロートは、第1フロートから離間して設けられ、前記発電部は、面積当たりのソーラパネル数が、前記機能部の面積当たりのソーラパネル数よりも多い、フロート集合体が提供される。
図1、図5及び図6に示すように、フロート集合体100は、発電部1と、誘引部2と、係留ワイヤ3とを備える。フロート集合体100は、例えば、池や湖等の水上に浮かべられる。図2~図4に示すように、フロート集合体100は、4つの発電部1と、1つの誘引部2を備えている。なお、発電部1及び誘引部2の数はこれらの数に限定されるものではない。発電部1はソーラパネル1Bを備えるが、誘引部2はソーラパネルを備えていないことが好ましいが、例えば邪魔にならない程度であれば、誘引部2がソーラパネルを備えていてもよい。誘引部2がソーラパネルを備える場合には、例えば、誘引部2のソーラパネルの設置台数が、発電部1のソーラパネルの設置台数よりも少ないとよい。また、誘引部2における隣接するソーラパネルの設置間隔が、発電部1における隣接するソーラパネルの設置間隔よりも広いとよい。更に、誘引部2の面積に対する、誘引部2に設置された全ソーラパネルの設置面積の割合が、発電部1の面積に対する、発電部1に設置された全ソーラパネルの設置面積の割合よりも小さいとよい。係留ワイヤ3は、発電部1及び誘引部2のフロートと、水底に設けられる固定部(図示省略)とに連結されている。この固定部は、例えば、アンカーやシンカーで構成することができる。フロート集合体100が係留ワイヤ3によって係留されているので、水や風の流れによって、フロート集合体100が所望の範囲から遠方へ流されていってしまうことが回避される。なお、本実施形態において、フロート集合体100の係留方式は、係留ワイヤ3が水底に固定される方式であるが、これに限定されるものではなく、係留ワイヤ3が陸上に固定される方式であってもよい。
発電部1は、電力を生成するための機能を有する。図2及び図3に示すように、発電部1は、ソーラパネル1Bと、第1フロート1Aとを備えている。なお、発電部1は、ケーブル、パワコン及び接続箱等の積載物を備える(図示省略)。
図2及び図3に示すように、第1フロート1Aは、フロート1aと、連結部材1bとを有する。第1フロート1Aは第2フロート2Aに対して離間して設けられている。第1フロート1Aは、フロート1a及び連結部材1bを複数備えている。つまり、第1フロート1Aは、フロート1a及び連結部材1bを複数有するフロートユニットであり、第1フロート1Aには、多数のソーラパネル1Bが搭載されている。フロート1aは第1フロート1Aを構成するフロートの最小単位であり、フロート1aは単位フロートに対応する。複数のフロート1aは碁盤目状に配置されている。実施形態において、各第1フロート1Aのフロート1aの数は、100個程度であるが、その数に限定されず、例えば数百個~数千個であってもよい。
ソーラパネル1Bは、発電効率が高くなるように、受光面が南向きになるように傾斜した状態で搭載されている。ソーラパネル1Bで発生した電力は、ケーブルを通じて伝送される。ソーラパネル1Bの直流電力は、ケーブルを通じて接続箱に集められ、接続箱からの直流電力がパワコンで交流電力に変換される。接続箱やパワコンは、第1フロート1A上に設置されていなくてもよく、地上に設置されていてもよい。
図1に示すように、誘引部2は発電部1に併設されている。誘引部2は、鳥が発電部1よりも誘引部2に降りるように鳥を誘引する機能を有する。換言すると、誘引部2は、鳥を誘引するための人工浮島としての役割を有する。本実施形態において、鳥は、特に限定されるものではなく、例えば陸上に生息する鳥だけでなく、水鳥や海鳥も含む。また、鳥は、野生の鳥に限定されるものではなく、例えば放し飼いにされている鳥も含む。図7に示すように、誘引部2は、第2フロート2Aと、シート部材2Bと、土砂部2Cとを有する。実施形態において、誘引部2は、誘引部2の色又は誘引部2の表面素材によって、鳥を誘引するように構成される。実施形態において、誘引部2は陸とは接触しておらず、陸上に生息する鳥の外敵が誘引部2に侵入することが抑制される。また、誘引部2と発電部1とを繋ぐ部材(例えば、係留のためのワイヤや送電ケーブル等)が、水面上又は陸上に存在しない。これにより、陸上に生息する鳥の外敵が、誘引部2と発電部1とを繋ぐ部材をつたって、誘引部2に侵入してしまうことが抑制される。
図7~図10に示すように、第2フロート2Aは、複数のフロート2aと、複数の連結部材2bとを有する。第2フロート2Aは、フロート2a及び連結部材2bを複数備えている。つまり、第2フロート2Aは、フロート2a及び連結部材2bを複数有するフロートユニットである。第2フロート2Aにはソーラパネルが搭載されていない。また、第2フロート2Aには、上述したケーブル、パワコン及び接続箱等の積載物も搭載されていない。
図7に示すように、シート部材2Bは第2フロート2Aの上面視形状に対応した形状を有する。実施形態において、第2フロート2Aの上面視形状は四角形であるため、シート部材2Bの上面視形状も同様に四角形である。シート部材2Bは第2フロート2A上に配置されており、また、土砂部2Cはシート部材2B上に配置されている。仮に、土砂部2Cが直に第2フロート2A上に配置されていると、土砂部2Cの砂が第2フロート2Aの小さな隙間(例えばフロート2a同士の連結部分)を通過して水面に落下してしまう場合がある。このため、誘引部2は、第2フロート2Aと土砂部2Cとの間にシート部材2Bが介在している。
土砂部2Cは、例えば、土、砂、石、及び草、木等から構成される。土砂部2Cは発電に影響しないような態様となるように、適宜、設計することが可能である。例えば、土砂部2Cは、土砂部2Cの影がソーラパネルにかからないように、設計されていることが好ましい。発電部1の表面素材は例えば樹脂、ガラス及び金属等といった人工物である。それに対し、土砂部2Cの表面素材は土、砂、石、及び草といった自然物であるため、土砂部2Cは鳥を誘引することができる。鳥の中には地面に巣を作ったり、地面に卵を産んだりする生態の鳥もいる。このような生態の鳥は、土砂部2Cに効果的に誘引される。
第1フロート1Aは第2フロート2Aに対して独立して係留されている。つまり、図5及び図6に示すように、第1フロート1Aを係留する係留ワイヤ3と第2フロート2Aを係留する係留ワイヤ3とは別体である。そして、第1フロート1Aを係留する係留ワイヤ3は第1フロート1Aのみを係留し、同様に、第2フロート2Aを係留する係留ワイヤ3は第2フロート2Aのみを係留する。
実施形態に係るフロート集合体100において、誘引部2は、第2フロート2Aを有し、且つ、誘引部2は、発電部1に併設され、且つ、誘引部2は、鳥を誘引するように構成される。このため、誘引部2に鳥を誘引することができ、鳥が発電部1に降りてきてしまうことを抑制することができる。
誘引部は第1フロート1Aに必ずしも囲まれている必要はない。図11に示すように、誘引部20は、第1フロート1Aの外側に併設されている。このような形態であっても、実施形態と同様の効果を得ることができる。
1A :第1フロート
1B :ソーラパネル
1a :フロート
1b :連結部材
2 :誘引部
20 :誘引部
2A :第2フロート
2B :シート部材
2C :土砂部
2a :フロート
2b :連結部材
3 :係留ワイヤ
100 :フロート集合体
A :領域
Ar :矢印
D1 :第1方向
D2 :第2方向
W :離間距離
Sp :離間部
Claims (6)
- 発電部と、前記発電部に併設された誘引部とを備え、
前記発電部は、第1フロートと、ソーラパネルとを有し、
前記ソーラパネルは、第1フロートに設けられ、
前記誘引部は、第2フロートを有し、発電に影響しない前記誘引部の表面素材によって、鳥を誘引するように構成される、フロート集合体。 - 発電部と、前記発電部に併設された誘引部とを備え、
前記発電部は、第1フロートと、ソーラパネルとを有し、
前記ソーラパネルは、第1フロートに設けられ、
前記誘引部は、第1フロートに囲まれている第2フロートを有し、鳥を誘引するように構成される、フロート集合体。 - 請求項1または請求項2に記載のフロート集合体であって、
前記誘引部は、前記誘引部の色によって、鳥を誘引するように構成される、フロート集合体。 - 請求項3に記載のフロート集合体であって、
前記誘引部の表面の明度は、前記発電部の表面の明度よりも、高い、フロート集合体。 - 請求項1に記載のフロート集合体であって、
第2フロートは、第1フロートに囲まれている、フロート集合体。 - 請求項1~請求項5の何れか1つに記載のフロート集合体であって、
第2フロートは、第1フロートから離間して設けられている、フロート集合体。
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山口恭弘,吉田保志子,水稲直播栽培におけるキジバトの被害対策としての代替餌の効果,日本鳥学会誌,日本,日本鳥学会,2006年,55巻,1号,pp.1-6,<DOI:10.2326/jjo.55.1>,ISSN 1881-9710(online),0913-400X(print) |
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