JP7235175B2 - プラグ及びコネクタセット - Google Patents

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Description

本発明は、プラグ、より詳細には、信号線及びグラウンド導体を含む伝送線路が接続されるプラグに関する。また、本発明は、コネクタセット、より詳細には、そのプラグと、回路基板に実装されるレセプタクルと、を備えるコネクタセットに関する。
例えば、特開2013-125694号公報(特許文献1)は、プリント基板に実装されるベースコネクタを開示する。ベースコネクタは、同軸ケーブルとプリント基板とを電気的に接続するために用いられる。同軸ケーブルは伝送線路であり、信号線として機能する芯線(中心導体)と、グラウンド導体として機能する編組線(外導体)と、を備える。同軸ケーブルはプラグに接続される。プラグがベースコネクタに嵌合することにより、同軸ケーブルが相手方のプリント基板と電気的に接続される。プラグを受け入れるベースコネクタは、レセプタクルとも称される。プラグとレセプタクルの組み合わせによってコネクタセットが成り立つ。
特許文献1のプラグは、導電性を有する箱状のシェル(ケース)を備え、シェル内にコンタクト(信号端子)が収容される。同軸ケーブルはシェルの後方からシェルの後端部に挿入される。そして、コンタクトの後端部付近の同軸ケーブルがかしめられることにより、同軸ケーブルの芯線がコンタクトの後端部に圧接される。これにより、同軸ケーブルがコンタクトに結線される。また、コンタクトの後方で同軸ケーブルがかしめられることにより、同軸ケーブルの編組線がシェルと電気的に接続される。プラグがベースコネクタに嵌合すれば、コンタクトの前端部がプリント基板のストリップライン(信号線)に接触する。これにより、コンタクトがプリント基板の信号線と接続される。
プリント基板の信号線、及び同軸ケーブルの芯線に信号が伝送される。このとき、コンタクトの前端部でノイズの放射が発生しやすい。コンタクトの前端部はプリント基板の信号線と接触し、この接触部でインピーダンスのミスマッチが起こりやすいからである。また、コンタクトの後方では、同軸ケーブルの編組線が剥き出しになっている。剥き出しになった編組線はノイズを拾いやすい。
コンタクトの前端部で発生したノイズは、シェル内でコンタクトの周囲を伝播し、剥き出しになった編組線に到達する。この場合、同軸ケーブルのグラウンド導体として機能すべき編組線が信号線のように振る舞う。そうすると、グラウンド(GND)であるはずのプラグのシェル及びプリント基板のグラウンド導体が信号線となってしまう。
コンタクトの後方で剥き出しになった編組線からノイズが放射される場合がある。この場合、コンタクトの後方で発生したノイズは、シェル内でコンタクトの周囲を伝播し、コンタクトの前端部に到達する。これは、位相が違って電位差があるときに起こり得る。
要するに、特許文献1のプラグでは、シェル(ケース)内のコンタクト(信号端子)の周囲をノイズが往来する。このノイズにより、伝送信号の劣化が懸念される。
特開2013-125694号公報
本発明の1つの目的は、伝送信号の劣化を抑制することができるプラグを提供することである。本発明の他の目的は、伝送信号の劣化を抑制することができるコネクタセットを提供することである。
本発明の実施形態によるプラグは、信号線及びグラウンド導体を含む伝送線路が接続される。当該プラグは、ケースと、ホルダと、信号端子と、を備える。ケースは、導電性を有し、底壁を備えるとともに上面に開口を有する。ケースは、主嵌合領域、主嵌合領域の後方に連なる副嵌合領域、副嵌合領域の後方に連なる結線かしめ領域、及び結線かしめ領域の後方に連なるグラウンドかしめ領域、を含む。主嵌合領域は、前壁、右壁及び左壁を備える。副嵌合領域は、右壁及び左壁を備える。結線かしめ領域は、右壁及び左壁を備える。グラウンドかしめ領域は、伝送線路のグラウンド導体に接続される。ホルダは、絶縁性を有し、ケース内に保持される。信号端子は、導電性部材で形成され、ホルダに保持される。信号端子は、信号端子前端部、信号端子後端部、及び信号端子中間部、を含む。信号端子前端部は、ケースの主嵌合領域に配置され、ケースの開口に表出する。信号端子後端部は、ケースの結線かしめ領域に配置され、伝送線路の信号線に接続される。信号端子中間部は、信号端子前端部と信号端子後端部とをつなぐ。
当該プラグにおいて、副嵌合領域における右壁と左壁との間隔が、主嵌合領域における右壁と前記左壁との間隔よりも小さい。副嵌合領域における右壁と左壁との間隔が、結線かしめ領域における右壁と左壁との間隔よりも小さい。ケースは、第1副右壁と、第1副左壁と、第2副右壁と、第2副左壁と、を備える。第1副右壁は、主嵌合領域の右壁と副嵌合領域の右壁とをつなぐ。第1副左壁は、主嵌合領域の左壁と副嵌合領域の左壁とをつなぐ。第2副右壁は、結線かしめ領域の右壁と副嵌合領域の右壁とをつなぐ。第2副左壁は、結線かしめ領域の左壁と副嵌合領域の左壁とをつなぐ。
本発明の実施形態によるコネクタセットは、上記のプラグと、回路基板に実装されてプラグと組み合わされるレセプタクルと、を備える。レセプタクルは、ハウジングと、外部端子と、を備える。ハウジングは、絶縁性を有し、プラグのケースのうちの主嵌合領域及び副嵌合領域を受け入れる。外部端子は、導電性を有し、ハウジングに保持される。外部端子は、主前壁部、主右壁部、主左壁部、副右壁部、及び副左壁部、を含む。主前壁部は、主嵌合領域の前壁と接触する。主右壁部は、主嵌合領域の右壁と接触する。主左壁部は、主嵌合領域の左壁と接触する。副右壁部は、副嵌合領域の右壁と接触する。副左壁部は、副嵌合領域の左壁と接触する。
本発明の実施形態によるプラグによれば、伝送信号の劣化の抑制をすることができる。また、本発明の実施形態によるコネクタセットによれば、伝送信号の劣化の抑制をすることができる。
図1は、第1実施形態のプラグを備えるコネクタセットの斜視図である。 図2は、第1実施形態のプラグの斜視図である。 図3は、第1実施形態のプラグの上面図である。 図4は、第1実施形態のプラグの底面図である。 図5は、第1実施形態のプラグを前方から見たときの平面図である。 図6は、第1実施形態のプラグを後方から見たときの平面図である。 図7は、第1実施形態のプラグの右側面図である。 図8は、図7の線VIII-VIIIにおける断面図である。 図9は、図3の線IX-IXにおける断面図である。 図10は、図3の線X-Xにおける断面図である。 図11は、図3の線XI-XIにおける断面図である。 図12は、第1実施形態のプラグの各要素を分解して示す斜視図である。 図13は、第1実施形態のレセプタクルの斜視図である。 図14は、第1実施形態のレセプタクルの底面図である。 図15は、第1実施形態のレセプタクルの上面図である。 図16は、第1実施形態のコネクタセットの右側面図である。 図17は、図16の線XVII-XVIIにおける断面図である。 図18は、図16の線XVIII-XVIIIにおける断面図である。 図19は、第1実施形態のレセプタクルの変形例を示す斜視図である。 図20は、第2実施形態のプラグの斜視図である。 図21は、図8に相当する、第2実施形態のプラグの断面図である。 図22は、図10に相当する、第2実施形態のプラグの断面図である。 図23は、第3実施形態のプラグを備えるコネクタセットの斜視図である。 図24は、第3実施形態のプラグの斜視図である。 図25は、第3実施形態のレセプタクルの斜視図である。 図26は、第4実施形態のレセプタクルの斜視図である。 図27は、第4実施形態のレセプタクルを備えるコネクタセットの斜視図である。 図28は、第4実施形態のコネクタセットの右側面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明の実施形態について例を挙げて説明するが、本発明は以下で説明する例に限定されない。以下の説明において特定の数値や特定の材料を例示する場合があるが、本発明はそれらの例示に限定されない。また、本明細書において、前後方向、左右方向、及び上下方向を示す場合があるが、これらの各方向は例示に過ぎず、使用時の方向を限定するものではない。
本実施形態によるプラグは、信号線及びグラウンド導体を含む伝送線路が接続される。当該プラグは、ケースと、ホルダと、信号端子と、を備える。ケースは、導電性を有し、底壁を備えるとともに上面に開口を有する。ケースは、主嵌合領域、主嵌合領域の後方に連なる副嵌合領域、副嵌合領域の後方に連なる結線かしめ領域、及び結線かしめ領域の後方に連なるグラウンドかしめ領域、を含む。主嵌合領域は、前壁、右壁及び左壁を備える。副嵌合領域は、右壁及び左壁を備える。結線かしめ領域は、右壁及び左壁を備える。グラウンドかしめ領域は、伝送線路のグラウンド導体に接続される。ホルダは、絶縁性を有し、ケース内に保持される。信号端子は、導電性部材で形成され、ホルダに保持される。信号端子は、信号端子前端部、信号端子後端部、及び信号端子中間部、を含む。信号端子前端部は、ケースの主嵌合領域に配置され、ケースの開口に表出する。信号端子後端部は、ケースの結線かしめ領域に配置され、伝送線路の信号線に接続される。信号端子中間部は、信号端子前端部と信号端子後端部とをつなぐ。
当該プラグにおいて、副嵌合領域における右壁と左壁との間隔が、主嵌合領域における右壁と左壁との間隔よりも小さい。副嵌合領域における右壁と左壁との間隔が、結線かしめ領域における右壁と左壁との間隔よりも小さい。ケースは、第1副右壁と、第1副左壁と、第2副右壁と、第2副左壁と、を備える。第1副右壁は、主嵌合領域の右壁と副嵌合領域の右壁とをつなぐ。第1副左壁は、主嵌合領域の左壁と副嵌合領域の左壁とをつなぐ。第2副右壁は、結線かしめ領域の右壁と副嵌合領域の右壁とをつなぐ。第2副左壁は、結線かしめ領域の左壁と副嵌合領域の左壁とをつなぐ(第1の構成)。
第1の構成のプラグは、プラグに接続された伝送線路(例:同軸ケーブル、フレキシブル回路基板など)と相手方の回路基板(例:リジッド回路基板、フレキシブル回路基板など)とを電気的に接続するために用いられる。結線かしめ領域で伝送線路がかしめられることにより、伝送線路の信号線が信号端子後端部と結線される。結線かしめ領域の後方のグラウンドかしめ領域で伝送線路がかしめられることにより、伝送線路のグラウンド導体がプラグのケースと電気的に接続される。結線かしめ領域の後方、すなわち信号端子の後方では、伝送線路のグラウンド導体が剥き出しになっている。プラグの信号端子前端部は、相手方の回路基板の信号線に接触する。プラグの信号端子前端部が、相手方の回路基板の信号線に接続された端子に接触する場合もある。
第1の構成のプラグによれば、以下の効果が得られる。まず、相手方の回路基板の信号線と直接又は間接的に接触する信号端子前端部でノイズが発生したとしても、第1副右壁と第1副左壁によって、そのノイズの副嵌合領域への伝播が遮られる。このため、プラグのケース内において、信号端子前端部で発生したノイズが副嵌合領域、結線かしめ領域及びグラウンドかしめ領域に進入することを抑制できる。その結果、信号端子前端部で発生したノイズは、信号端子の後方で剥き出しになった伝送線路のグラウンド導体に到達しにくい。
また、信号端子の後方で剥き出しになった伝送線路のグラウンド導体からノイズが放射されたとしても、第2副右壁と第2副左壁によって、そのノイズの副嵌合領域への伝播が遮られる。このため、プラグのケース内において、信号端子の後方で発生したノイズが副嵌合領域及び主嵌合領域に進入することを抑制できる。その結果、信号端子の後方で発生したノイズは、プラグの信号端子前端部に到達しにくい。
要するに、第1の構成のプラグによれば、ケース内の信号端子の周囲でノイズの往来を抑制することができる。その結果、伝送信号が安定する。つまり、伝送信号の劣化を抑制することができる。
他の本実施形態によるプラグは、信号線及びグラウンド導体を含む伝送線路が接続される。当該プラグは、ケースと、ホルダと、2つの信号端子と、を備える。ケースは、導電性を有し、底壁を備えるとともに上面に開口を有する。ケースは、主嵌合領域、主嵌合領域の後方に連なる副嵌合領域、副嵌合領域の後方に連なる結線かしめ領域、及び結線かしめ領域の後方に連なるグラウンドかしめ領域、を含む。主嵌合領域は、前壁、右壁及び左壁を備える。副嵌合領域は、右壁及び左壁を備える。結線かしめ領域は、右壁及び左壁を備える。グラウンドかしめ領域は、伝送線路のグラウンド導体に接続される。ホルダは、絶縁性を有し、ケース内に保持される。2つの信号端子は、導電性部材で形成され、相互に左右方向で並列に配置されてホルダに保持される。信号端子の各々は、信号端子前端部、信号端子後端部、及び信号端子中間部、を含む。信号端子前端部は、ケースの主嵌合領域に配置され、ケースの開口に表出する。信号端子後端部は、ケースの結線かしめ領域に配置され、対応する伝送線路の信号線に接続される。信号端子中間部は、信号端子前端部と信号端子後端部とをつなぐ。
当該プラグにおいて、副嵌合領域における右壁と左壁との間隔が、主嵌合領域における右壁と左壁との間隔よりも小さい。副嵌合領域における右壁と左壁との間隔が、結線かしめ領域における右壁と左壁との間隔よりも小さい。ケースは、第1副右壁と、第1副左壁と、第2副右壁と、第2副左壁と、を備える。第1副右壁は、主嵌合領域の右壁と副嵌合領域の右壁とをつなぐ。第1副左壁は、主嵌合領域の左壁と副嵌合領域の左壁とをつなぐ。第2副右壁は、結線かしめ領域の右壁と副嵌合領域の右壁とをつなぐ。第2副左壁は、結線かしめ領域の左壁と副嵌合領域の左壁とをつなぐ(第2の構成)。
第2の構成のプラグは、プラグに接続された2つの伝送線路(例:同軸ケーブル、フレキシブル回路基板など)と相手方の回路基板(例:リジッド回路基板、フレキシブル回路基板など)とを電気的に接続するために用いられる。結線かしめ領域で2つの伝送線路がかしめられることにより、伝送線路の信号線が対応する信号端子後端部と結線される。結線かしめ領域の後方のグラウンドかしめ領域で伝送線路がかしめられることにより、伝送線路のグラウンド導体がプラグのケースと電気的に接続される。結線かしめ領域の後方、すなわち信号端子の後方では、伝送線路のグラウンド導体が剥き出しになっている。プラグの信号端子前端部は、相手方の回路基板の信号線に接触する。プラグの信号端子前端部が、相手方の回路基板の信号線に接続された端子に接触する場合もある。
第2の構成のプラグによれば、第1の構成のプラグと同様に、以下の効果が得られる。まず、相手方の回路基板の信号線と直接又は間接的に接触する信号端子前端部でノイズが発生したとしても、第1副右壁と第1副左壁によって、そのノイズの副嵌合領域への伝播が遮られる。このため、プラグのケース内において、信号端子前端部で発生したノイズが副嵌合領域、結線かしめ領域及びグラウンドかしめ領域に進入することを抑制できる。その結果、信号端子前端部で発生したノイズは、信号端子の後方で剥き出しになった伝送線路のグラウンド導体に到達しにくい。
また、信号端子の後方で剥き出しになった伝送線路のグラウンド導体からノイズが放射されたとしても、第2副右壁と第2副左壁によって、そのノイズの副嵌合領域への伝播が遮られる。このため、プラグのケース内において、信号端子の後方で発生したノイズが副嵌合領域及び主嵌合領域に進入することを抑制できる。その結果、信号端子の後方で発生したノイズは、プラグの信号端子前端部に到達しにくい。
要するに、第2の構成のプラグによれば、ケース内の信号端子の周囲でノイズの往来を抑制することができる。その結果、伝送信号が安定する。つまり、伝送信号の劣化を抑制することができる。
第1及び第2の構成のプラグにおいて、典型的な例では、伝送線路は同軸ケーブルである。同軸ケーブルは中心導体(芯線)及び外導体(編組線)を含む。中心導体は信号線であり、外導体はグラウンド(GND)導体である。
プラグの信号端子後端部はソケット部を含む。結線かしめ領域で中心導体は剥き出しにされ、剥き出しにされた中心導体がソケット部に挿入される。そして、結線かしめ領域で同軸ケーブルがかしめられることにより、中心導体が信号端子後端部と結線される。つまり、同軸ケーブルの中心導体がプラグの信号端子に接続される。また、グラウンドかしめ領域で外導体は剥き出しにされる。グラウンドかしめ領域で同軸ケーブルがかしめられることにより、同軸ケーブルの外導体がプラグのケースと電気的に接続される。
第1及び第2の構成のプラグにおいて、他の典型的な例では、伝送線路はフレキシブル回路基板である。フレキシブル回路基板は信号線及びグラウンド(GND)導体を含む。フレキシブル回路基板は、第1領域と、第1領域の外側に連なる第2領域と、を含む。例えば、第1領域はストリップライン構造であり、信号線と、この信号線を相互の間に挟む2つのグラウンド導体と、信号線とグラウンド導体との間を絶縁する絶縁層と、を含む。第2領域では、2つのグラウンド導体が取り除かれて、信号線を覆う絶縁層が剥き出しにされる。必要に応じて、第1領域において、信号線に沿って所定間隔で、2つのグラウンド導体同士が接続されたり、又はフレキシブル回路基板の別のグラウンド部に接続されるグラウンドビアが複数配置されたりする。
グラウンドかしめ領域で第1領域がかしめられることにより、グラウンド導体がプラグのケースと電気的に接続される。また、結線かしめ領域で信号端子後端部のソケット部が第2領域の絶縁層に差し込まれて信号線を挟持する。この状態で第2領域がかしめられることにより、信号線が信号端子後端部と結線される。つまり、フレキシブル回路基板の信号線がプラグの信号端子に接続される。
第2領域については、絶縁層の一方面上に信号線に接続する読み出し電極を設け、この読み出し電極とソケット部をはんだなどで接続させてもよい。この場合、ソケット部は読み出し電極と重なるように平板状であればよい。なお、2つのフレキシブル回路基板がプラグに接続される場合、2つのフレキシブル回路基板は、各々が独立していてもよいし、見た目が1つの一体であってもよい。
第1及び第2の構成のプラグにおいて、副嵌合領域における右壁と左壁との間隔(以下、「間隔D2」と略すことがある。)は、主嵌合領域における右壁と前記左壁との間隔(以下、「間隔D1」と略すことがある。)よりも小さくて、結線かしめ領域における右壁と左壁との間隔(以下、「間隔D3」と略すことがある。)よりも小さい限り、特に限定されない。ただし、第1副右壁及び第1副左壁を十分に確保する観点から、間隔D2は、間隔D1の4/5以下であることが好ましい。第2副右壁及び第2副左壁を十分に確保する観点から、間隔D2は、間隔D3の4/5以下であることが好ましい。これらの間隔D1、D2及びD3はそれぞれ、一方の壁の内面から他方の壁の内面までの左右方向の最短距離を意味する。
第2の構成のプラグにおいて、ケースは、結線かしめ領域の底壁の左右の側縁に突出部を備えることが好ましい。この場合、突出部の各々は、折り曲げられて伝送線路をかしめ、伝送線路の信号線に接続された信号端子後端部を、底壁と共に包囲する(第3の構成)。
ケースの結線かしめ領域において、伝送線路の信号線は、プラグの信号端子後端部との結線のために剥き出しになっている。このため、剥き出しになった信号線からノイズが放射される場合がある。この点、第3の構成のプラグでは、結線かしめ領域において、信号端子後端部がそれぞれ、ケースの突出部及び底壁によって包囲される。この場合、剥き出しになった信号線からノイズが放射されたとしても、ケースの突出部及び底壁によって、そのノイズのケース外部への漏れを抑制することができる。ケースの突出部及び底壁がグラウンド(GND)となっているからである。
第2の構成のプラグにおいて、プラグは、グラウンド端子を備えることが好ましい。グラウンド端子は、導電性部材で形成される。グラウンド端子は、信号端子同士の間に信号端子と並列に配置されてホルダに保持される。グラウンド端子は、グラウンド端子前端部、グラウンド端子後端部、及びグラウンド端子中間部、を含む。グラウンド端子前端部は、ケースの主嵌合領域に配置され、ケースの開口に表出する。グラウンド端子後端部は、ケースの結線かしめ領域に配置され、ケースの底壁と接触して伝送線路のグラウンド導体に間接的に接続される。グラウンド端子中間部は、グラウンド端子前端部とグラウンド端子後端部とをつなぐ(第4の構成)。
第2の構成のプラグのように2つの信号端子が並列に配置される場合、一方の信号端子から他方の信号端子にノイズが漏れるおそれがある。この点、第4の構成のプラグでは、信号端子同士の間に、グラウンド端子が信号端子と並列に配置される。この場合、グラウンド端子によって、信号端子間のノイズが吸収される。したがって、一方の信号端子から他方の信号端子へのノイズ漏れを抑制することができる。
第4の構成のプラグにおいて、グラウンド端子は、グラウンド端子中間部及びグラウンド端子後端部から上方に突出する板部を含むことが好ましい(第5の構成)。
第5の構成のプラグでは、グラウンド端子の板部によって、一方の信号端子から他方の信号端子へ向かうノイズが遮られる。したがって、一方の信号端子から他方の信号端子へのノイズ漏れをより抑制することができる。
第5の構成のプラグにおいて、ケースは、結線かしめ領域の底壁の左右の側縁に突出部を備えることが好ましい。この場合、突出部の各々は、折り曲げられて伝送線路をかしめ、伝送線路の信号線に接続された信号端子後端部を、底壁及びグラウンド端子の板部と共に包囲する(第6の構成)。
上記のとおり、ケースの結線かしめ領域において、伝送線路の信号線は、プラグの信号端子後端部との結線のために剥き出しになっている。このため、剥き出しになった信号線からノイズが放射される場合がある。この点、第6の構成のプラグでは、ケースの結線かしめ領域において、信号端子後端部がそれぞれ、ケースの突出部及び底壁、並びにグラウンド端子の板部によって包囲される。この場合、剥き出しになった信号線からノイズが放射されたとしても、ケースの突出部及び底壁、並びにグラウンド端子の板部によって、そのノイズのケース外部への漏れを抑制することができる。
第6の構成のプラグの場合、結線かしめ領域において、ケースの突出部の各々がグラウンド端子の板部の上縁と接触する(第7の構成)。
第7の構成のプラグでは、グラウンド端子後端部がケースの底壁と接触して伝送線路のグラウンド導体に間接的に接続されるのに加え、ケースの突出部の各々がグラウンド端子の板部の上縁と接触する。このため、グラウンド端子のグラウンド性を高めることができる。
第1~第7の構成のいずれか1つのプラグにおいて、ホルダは右側面及び左側面を有してもよい。この場合、ホルダの右側面が副嵌合領域の右壁と近接又は接触し、ホルダの左側面が副嵌合領域の左壁と近接又は接触する(第8の構成)。
プラグは、例えば、相手方の回路基板に実装されたレセプタクルに嵌合する。プラグがレセプタクルに嵌合すれば、ケースの主嵌合領域の前壁、右壁及び左壁それぞれの外面にレセプタクルから内向きの押圧力が作用する。さらに、ケースの副嵌合領域の右壁及び左壁それぞれの外面にもレセプタクルから内向きの押圧力が作用する。この場合、ケースの主嵌合領域の前壁、右壁及び左壁それぞれの外面に作用する内向きの押圧力により、ケースの副嵌合領域の右壁及び左壁がそれぞれ、内向きに変位する。この変位が過剰であれば、ケースの副嵌合領域の右壁及び左壁それぞれの外面に作用する内向きの押圧力が実質的に弱まる。このため、プラグとレセプタクルとの嵌合が緩み、嵌合状態が不安定になる。
この点、第8の構成のプラグでは、ホルダの右側面が副嵌合領域の右壁と近接するため、副嵌合領域の右壁の内向きの過剰な変位が制限される。これと同様に、ホルダの左側面が副嵌合領域の左壁と近接するため、副嵌合領域の左壁の内向きの過剰な変位が制限される。また、ホルダの右側面が副嵌合領域の右壁と接触していれば、副嵌合領域の右壁が内向きに変位しない。これと同様に、ホルダの左側面が副嵌合領域の左壁と接触していれば、副嵌合領域の左壁が内向きに変位しない。いずれの場合も、ケースの副嵌合領域の右壁及び左壁それぞれの外面に作用する内向きの押圧力が弱まることはない。このため、プラグとレセプタクルとの嵌合は緩まずに、嵌合状態が安定する。
ここで、近接とは、ホルダの右側面と副嵌合領域の右壁との隙間、及びホルダの左側面と副嵌合領域の左壁との隙間が、0mmを超え100μm以下である状況を意味する。接触とは、ホルダの右側面と副嵌合領域の右壁との隙間、及びホルダの左側面と副嵌合領域の左壁との隙間が、0mmである状況を意味する。
第8の構成のプラグにおいて、副嵌合領域の右壁は、ホルダの右側面に向けて突出する隆起部を有してもよく、副嵌合領域の左壁は、ホルダの左側面に向けて突出する隆起部を有してもよい(第9の構成)。
第9の構成のプラグによれば、ホルダの右側面は副嵌合領域の右壁の隆起部と近接又は接触し、ホルダの左側面は副嵌合領域の左壁の隆起部と近接又は接触する。このため、プラグとレセプタクルとの嵌合がより安定する。
第1~第9の構成のいずれか1つのプラグにおいて、信号端子に伝送される信号の最大周波数の波長をλで表したとき、下記の条件を満足することが好ましい。副嵌合領域における右壁と左壁との間隔D2は、副嵌合領域における右壁及び左壁の各高さよりも大きくて、1/2×λよりも小さい(第10の構成)。
間隔D2に関して第10の構成の条件を満足すれば、信号端子に伝送される信号の周波数域を踏まえ、ケース内の信号端子の周囲に存在する空間でノイズの往来を確実に抑制することができる。このため、第10の構成のプラグによれば、伝送信号の劣化をより抑制することができる。
第1~第9の構成のいずれか1つのプラグにおいて、信号端子に伝送される信号の最大周波数の波長をλで表し、ホルダの比誘電率をεrで表したとき、下記の条件を満足することが好ましい。副嵌合領域における右壁と左壁との間隔D2は、副嵌合領域における右壁及び左壁の各高さよりも大きくて、1/2×λ/√(εr)よりも小さい(第11の構成)。
間隔D2に関して第11の構成の条件を満足すれば、信号端子に伝送される信号の周波数域を踏まえ、ケース内の信号端子の周囲に存在するホルダでノイズの往来を確実に抑制することができる。このため、第11の構成のプラグによれば、伝送信号の劣化をより抑制することができる。
本実施形態によるコネクタセットは、第1~第11の構成のいずれか1つのプラグと、回路基板に実装されてプラグと組み合わされるレセプタクルと、を備える。レセプタクルは、ハウジングと、外部端子と、を備える。ハウジングは、絶縁性を有し、プラグのケースのうちの主嵌合領域及び副嵌合領域を受け入れる。外部端子は、導電性を有し、ハウジングに保持される。外部端子は、主前壁部、主右壁部、主左壁部、副右壁部、及び副左壁部、を含む。主前壁部は、主嵌合領域の前壁と接触する。主右壁部は、主嵌合領域の右壁と接触する。主左壁部は、主嵌合領域の左壁と接触する。副右壁部は、副嵌合領域の右壁と接触する。副左壁部は、副嵌合領域の左壁と接触する(第12の構成)。
第12の構成のコネクタセットでは、レセプタクルの外部端子について、主前壁部、主右壁部、主左壁部、副右壁部、及び副左壁部はそれぞれ、回路基板のグラウンド部に接合される。そして、主前壁部、主右壁部及び主左壁部がそれぞれ、プラグの主嵌合領域の対応する壁と接触し、副右壁部及び副左壁部がそれぞれ、プラグの副嵌合領域の対応する壁と接触する。このため、プラグのケースのグラウンド性を高めることができる。
第12の構成のコネクタセットにおいて、レセプタクルの外部端子は、副右壁部と副左壁部とをつなぐ連結壁部を含み、連結壁部はハウジングの裏面に露出することが好ましい(第13の構成)。
第13の構成のコネクタセットによれば、レセプタクルの連結壁部を回路基板のグラウンド部に接合することができる。このため、連結壁部、副右壁部及び副左壁部が有効にグラウンド(GND)になる。そして、副嵌合領域において、信号端子は、ケースの底壁、右壁及び左壁、並びにレセプタクルの連結壁部、副右壁部及び副左壁部によって包囲される。したがって、主嵌合領域から副嵌合領域へのノイズの進入、及び結線かしめ領域から副嵌合領域へのノイズの進入をより抑制することができる。
他の本実施形態によるコネクタセットは、第3、第6及び第7の構成のいずれか1つのプラグと、回路基板に実装されてプラグと組み合わされるレセプタクルと、を備える。レセプタクルは、ハウジングと、外部端子と、を備える。ハウジングは、絶縁性を有し、プラグのケースのうちの主嵌合領域及び副嵌合領域を受け入れる。外部端子は、導電性を有し、ハウジングに保持される。外部端子は、主前壁部、主右壁部、主左壁部、副右壁部、及び副左壁部、を含む。主前壁部は、主嵌合領域の前壁と接触する。主右壁部は、主嵌合領域の右壁と接触する。主左壁部は、主嵌合領域の左壁と接触する。副右壁部は、副嵌合領域の右壁と接触する。副左壁部は、副嵌合領域の左壁と接触する。そして、レセプタクルの外部端子は、副右壁部と副左壁部とをつなぐ連結壁部を含み、連結壁部はハウジングの裏面に露出する。
さらに、レセプタクルの外部端子は、連結壁部、副右壁部及び副左壁部の後方に配置される延出部を含む。延出部は、基部と、右起立部と、左起立部と、を含む。基部は、連結壁部から後方に延びつつ、左右方向に広がる。右起立部は、基部の右端から起立し、プラグのケースにおける左右の突出部のうちの右側の突出部と接触する。左起立部は、基部の左端から起立し、プラグのケースにおける左右の突出部のうちの左側の突出部と接触する(第14の構成)。
第14の構成のコネクタセットでは、第12の構成と同様に、レセプタクルの外部端子について、主前壁部、主右壁部、主左壁部、副右壁部、及び副左壁部はそれぞれ、回路基板のグラウンド部に接合される。そして、主前壁部、主右壁部及び主左壁部がそれぞれ、プラグの主嵌合領域の対応する壁と接触し、副右壁部及び副左壁部がそれぞれ、プラグの副嵌合領域の対応する壁と接触する。このため、プラグのケースのグラウンド性を高めることができる。
また第14の構成のコネクタセットでは、第13の構成と同様に、レセプタクルの連結壁部を回路基板のグラウンド部に接合することができる。このため、連結壁部、副右壁部及び副左壁部が有効にグラウンド(GND)になる。そして、副嵌合領域において、信号端子は、ケースの底壁、右壁及び左壁、並びにレセプタクルの連結壁部、副右壁部及び副左壁部によって包囲される。したがって、主嵌合領域から副嵌合領域へのノイズの進入、及び結線かしめ領域から副嵌合領域へのノイズの進入をより抑制することができる。
さらに第14の構成のコネクタセットでは、レセプタクルの外部端子は、延出部を含み、延出部は、基部と、右起立部と、左起立部と、を含む。そして、右起立部及び左起立部がそれぞれ、プラグの結線かしめ領域の対応する突出部と接触する。結線かしめ領域において、プラグの突出部は信号端子後端部を包囲する。結線かしめ領域の前方の副嵌合領域において、レセプタクルの連結壁部は、回路基板のグラウンド部に接合されて、電気的に接続される。この場合、プラグの突出部は、レセプタクルの延出部を通じて直接、レセプタクルの連結壁部と電気的に接続される。このため、プラグの突出部からレセプタクルの連結壁部までの電気的な距離は、短い。
第14の構成のコネクタセットによれば、プラグの突出部からレセプタクルの連結壁部までの電気的な距離が短いため、プラグの突出部が存在する結線かしめ領域と、レセプタクルの連結壁部が存在する副嵌合領域と、の間で、グラウンドの電位差が生じにくい。したがって、グラウンドの電位差によるノイズの発生を抑制することができる。
以下に、図面を参照しながら、本実施形態のプラグ及びコネクタセットについて、具体例を説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のプラグ1を備えるコネクタセットの斜視図である。図1を参照して、コネクタセットは、プラグ1とレセプタクル2とを備える。プラグ1には、2つの同軸ケーブル3が接続される。レセプタクル2には、回路基板(図示省略)が接続される。レセプタクル2はプラグ1を受け入れて、プラグ1と組み合わされる。これにより、プラグ1がレセプタクル2と嵌合し、各同軸ケーブル3と回路基板(図示省略)とが相互に電気的に接続される。
[プラグ1]
図2~図12に第1実施形態のプラグ1を示す。図2は、プラグ1の斜視図である。図3は、プラグ1の上面図である。図4は、プラグ1の底面図である。図5は、プラグ1を前方から見たときの平面図である。図6は、プラグ1を後方から見たときの平面図である。図7は、プラグ1の右側面図である。図8は、図7の線VIII-VIIIにおける断面図である。図9は、図3の線IX-IXにおける断面図である。図10は、図3の線X-Xにおける断面図である。図11は、図3の線XI-XIにおける断面図である。図12は、プラグ1の各要素を分解して示す斜視図である。図2及び図12には、プラグ1を上面側から見たときの状況が示される。
本明細書において、プラグ1の上面とは、レセプタクル2と向き合う面を意味する。プラグ1の底面とは、レセプタクル2と向き合う面とは反対側の面を意味する。したがって、プラグ1がレセプタクル2の下方に配置される状況では、プラグ1の上面は上方に向き、プラグ1がレセプタクル2の上方に配置される状況では、プラグ1の上面は下方に向く。プラグ1の方向を示すとき、同軸ケーブル3が延びる方向を前後方向と言う。さらに、前後方向のうち、同軸ケーブル3が存在する側を後と言い、それとは反対側を前と言う。前後方向及び上下方向に対して垂直な方向を左右方向と言う。各図面において、上をUで示し、下をDで示し、前をFrで示し、後をReで示し、右をRiで示し、左をLeで示す。
図2、図6及び図12を参照して、同軸ケーブル3は、軸心から順に、中心導体31と、絶縁体33と、外導体32と、保護膜34と、を備える。絶縁体33によって、中心導体31が外導体32と絶縁される。
図2~図12を参照して、プラグ1は、ケース11と、ホルダ12と、2つの信号端子13と、グラウンド端子14と、を備える。ケース11は、導電性を有し、上面に開口110を含む。ケース11は、例えば金属板からなる。金属板を曲げ加工することによって、ケース11が製造される。ケース11(金属板)の材質は、例えば銅合金である。ケース11(金属板)にめっき(例:Ni(ニッケル)めっき、Au(金)めっき)が施されてもよい。
ケース11は、底壁111を含む。底壁111は、前方側から順に、主嵌合領域A1、副嵌合領域A2、及び結線かしめ領域A3に区分される。つまり、主嵌合領域A1の後方に副嵌合領域A2が連なり、副嵌合領域A2の後方に結線かしめ領域A3が連なる。ケース11は、副嵌合領域A2の部分が括れる。さらに、結線かしめ領域A3の後方にグラウンドかしめ領域A4が連なる。要するに、ケース11は、主嵌合領域A1、副嵌合領域A2、結線かしめ領域A3、及びグラウンドかしめ領域A4を含む。本実施形態では、グラウンドかしめ領域A4の後方にケーブルかしめ領域A5が連なる。
ケース11において、主嵌合領域A1は、前壁112、右壁113r及び左壁113lを備える。副嵌合領域A2は、右壁114r及び左壁114lを備える。結線かしめ領域A3は、右壁115r及び左壁115lを備える。ケース11は、副嵌合領域A2の部分が括れるため、副嵌合領域A2における右壁114rと左壁114lとの間隔D2が、主嵌合領域A1における右壁113rと左壁113lとの間隔D1よりも小さくて、結線かしめ領域A3における右壁115rと左壁115lとの間隔D3よりも小さい(図3及び図8参照)。
これらの壁112、113r、113l、114r、114l、115r及び115lは滑らかにつながる。このため、ケース11は、さらに、第1副右壁116rと、第1副左壁116lと、第2副右壁117rと、第2副左壁117lと、を備える。第1副右壁116rは、主嵌合領域A1の右壁113rと副嵌合領域A2の右壁114rとをつなぐ。第1副左壁116lは、主嵌合領域A1の左壁113lと副嵌合領域A2の左壁114lとをつなぐ。第2副右壁117rは、結線かしめ領域A3の右壁115rと副嵌合領域A2の右壁114rとをつなぐ。第2副左壁117lは、結線かしめ領域A3の左壁115lと副嵌合領域A2の左壁114lとをつなぐ。
これらの壁112、113r、113l、114r、114l、115r、115l、116r、116l、117r及び117lは、底壁111と一体であり、底壁111から上方に向けて突出する。これらの壁112、113r、113l、114r、114l、115r、115l、116r、116l、117r及び117lで囲まれた領域のうち、底壁111とは反対側に位置する上面は、開口110となる。
本実施形態では、副嵌合領域A2の右壁114rは、第1副右壁116rの近傍に隆起部114raを有する。隆起部114raは、左右方向で内向きに突出する。つまり、隆起部114raはホルダ12の右側面120Arに向けて突出する。また、副嵌合領域A2の左壁114lは、第1副左壁116lの近傍に隆起部114laを有する。隆起部114laは、左右方向で内向きに突出する。つまり、隆起部114laはホルダ12の左側面120Alに向けて突出する。
結線かしめ領域A3において、底壁111の左右の側縁に突出部111a、111aが設けられる。突出部111a、111aの各々は、内向きに折り曲げられて同軸ケーブル3をかしめる。より具体的には、同軸ケーブル3の中心導体31の先端は、詳細は後述する信号端子後端部131のソケット部131aに挿入され、これにより中心導体31は信号端子13と結線される。このとき、同軸ケーブル3の中心導体31は、プラグ1の信号端子後端部131との結線のために剥き出しになっている。そして、折り曲げられた突出部111a、111aの各々と底壁111との間に、同軸ケーブル3の絶縁体33を挟み込む。これにより、同軸ケーブル3がケース11に保持される。このようにして、結線かしめ領域A3では、同軸ケーブル3の中心導体31に接続された信号端子後端部131が、突出部111a、111aの各々と底壁111とによって包囲される(図10参照)。
また、結線かしめ領域A3では、突出部111a、111aの各々は、同軸ケーブル3と共にホルダ12を挟み込む。これにより、詳細は後述する信号端子13及びグラウンド端子14が、ホルダ12と共にケース11に保持される。
グラウンドかしめ領域A4には、同軸ケーブル3それぞれに対応する位置に筒部111b、111bが設けられる。筒部111b、111bの各々には切込みが設けられていて、筒部111b、111bの各々は拡縮が可能である。筒部111b、111bの各々は、底壁111と一体であり、底壁111と電気的に接続される。筒部111b、111bの各々は、縮小変形されて同軸ケーブル3をかしめる。より具体的には、同軸ケーブル3の外導体32が剥き出しにされ、剥き出しにされた外導体32が筒部111b、111bに挿入される。そして、縮小変形された筒部111b、111bによって、同軸ケーブル3の外導体32を挟み込む。これにより、同軸ケーブル3がケース11に保持されるとともに、ケース11が同軸ケーブル3の外導体32と電気的に接続される。
ケーブルかしめ領域A5には、グラウンドかしめ領域A4と同様に、同軸ケーブル3それぞれに対応する位置に筒部111c、111cが設けられる。筒部111c、111cの各々には切込みが設けられていて、筒部111c、111cの各々は拡縮が可能である。筒部111c、111cの各々は、グラウンドかしめ領域A4の筒部111b、111bを介して底壁111と一体である。筒部111c、111cの各々は、縮小変形されて同軸ケーブル3をかしめる。より具体的には、同軸ケーブル3が筒部111c、111cに挿入される。そして、縮小変形された筒部111c、111cによって、同軸ケーブル3の保護膜34を挟み込む。これにより、同軸ケーブル3がケース11に確実に保持される。
ホルダ12は、絶縁性を有する。つまり、ホルダ12は誘電体である。ホルダ12は、ケース11内に保持される。ホルダ12は、例えば樹脂からなる。射出成型によって、ホルダ12は製造される。ホルダ12の材質は、例えば液晶ポリマである。
ホルダ12は、相互に積み重なる第1ホルダ12A及び第2ホルダ12Bからなる(図9及び図12参照)。第1ホルダ12Aは、ケース11の開口110側に配置され、第2ホルダ12Bは、ケース11の底壁111側に配置される。第1ホルダ12A及び第2ホルダ12Bは、詳細は後述する2つの信号端子13及びグラウンド端子14を保持する。第1ホルダ12A及び第2ホルダ12Bは、個別に射出成型される。ただし、第2ホルダ12Bはケース11と一体となるようにインサートモールド成形されてもよい。
第2ホルダ12Bは板形状を有する。第2ホルダ12Bは、ケース11の底壁111上に重なる。第2ホルダ12Bは、詳細は後述するグラウンド端子14に対応する位置にスリット120Bを有する。グラウンド端子14は、スリット120Bを通じてケース11の底壁111と接触する。これにより、グラウンド端子14は、ケース11と電気的に接続され、ひいては同軸ケーブル3の外導体32と電気的に接続される。
第1ホルダ12Aは、基部120A及び凹部121Aを含む。基部120Aは、ケース11の副嵌合領域A2に収容される。凹部121Aは、ケース11の主嵌合領域A1に収容される。本実施形態では、基部120Aの右側面120Arは、副嵌合領域A2の右壁114rの隆起部114raに近接する。基部120Aの左側面120Alは、副嵌合領域A2の左壁114lの隆起部114laに近接する。ただし、基部120Aの右側面120Arは、副嵌合領域A2の右壁114rの隆起部114raに接触してもよい。基部120Aの左側面120Alは、副嵌合領域A2の左壁114lの隆起部114laに接触してもよい。
凹部121Aは、詳細は後述する各信号端子13の信号端子前端部130、及びグラウンド端子14のグラウンド端子前端部140を収容する。凹部121Aにおいて、各信号端子前端部130及びグラウンド端子前端部140のそれぞれに対応する部分が貫通する。
2つの信号端子13及びグラウンド端子14は、ホルダ12(第1ホルダ12A及び第2ホルダ12B)に保持される。具体的には、第2ホルダ12Bがケース11の底壁111上に重なり、この第2ホルダ12B上に、2つの信号端子13及びグラウンド端子14が配置される。ここで、2つの信号端子13は、相互に左右方向で並列に配置される。グラウンド端子14は、信号端子13同士の間に信号端子13と並列に配置される。各信号端子13及びグラウンド端子14はそれぞれ前後方向に延びる。
信号端子13は、導電性部材で形成される。例えば、信号端子13は、金属板からなる。つまり、信号端子13は、導電性を有する。細長い金属板を曲げ加工することによって、信号端子13が製造される。信号端子13(金属板)の材質は、例えば銅合金である。信号端子13(金属板)にめっき(例:Ni(ニッケル)めっき、Au(金)めっき)が施されてもよい。
信号端子13と同様に、グラウンド端子14は、導電性部材で形成される。例えば、グラウンド端子14は、金属板からなる。つまり、グラウンド端子14は、導電性を有する。細長い金属板を曲げ加工することによって、グラウンド端子14が製造される。グラウンド端子14(金属板)の材質は、例えば銅合金である。グラウンド端子14(金属板)にめっき(例:Ni(ニッケル)めっき、Au(金)めっき)が施されてもよい。
信号端子13は、信号端子前端部130、信号端子後端部131、及び信号端子中間部(図示省略)、を含む。信号端子中間部は、信号端子前端部130と信号端子後端部131とをつなぐ。信号端子前端部130は信号端子中間部の前方に位置し、ケース11の主嵌合領域A1に配置される。信号端子後端部131は信号端子中間部の後方に位置し、結線かしめ領域A3に配置される。信号端子前端部130は、ケース11の開口110に向けて曲がり、開口110に表出する。信号端子13は、ソケット部131aを含む。ソケット部131aは、信号端子後端部131の後端から起立する。ソケット部131aは切込みを有する。ソケット部131aの切込みに同軸ケーブル3の中心導体31の先端が挿入される。結線かしめ領域A3において、同軸ケーブル3がかしめられ、中心導体31が信号端子後端部131と結線される。
グラウンド端子14は、グラウンド端子前端部140、グラウンド端子後端部141、及びグラウンド端子中間部142(図9参照)、を含む。グラウンド端子中間部142は、グラウンド端子前端部140とグラウンド端子後端部141とをつなぐ。グラウンド端子前端部140はグラウンド端子中間部142の前方に位置し、ケース11の主嵌合領域A1に配置される。グラウンド端子後端部141はグラウンド端子中間部142の後方に位置し、結線かしめ領域A3に配置される。グラウンド端子前端部140は、ケース11の開口110に向けて曲がり、開口110に表出する。
ここで、各信号端子13及びグラウンド端子14は、ケース11内でホルダ12(第1ホルダ12A及び第2ホルダ12B)に保持される。具体的には、各信号端子13及びグラウンド端子14は、第2ホルダ12B上に配置される。各信号端子13とケース11の底壁111との間に、第2ホルダ12Bが存在する。第2ホルダ12Bが絶縁性を有するため、信号端子13はケース11と絶縁される。
一方、グラウンド端子14とケース11の底壁111との間にも、第2ホルダ12Bが存在する。ただし、上記のとおり、第2ホルダ12Bはスリット120Bを有する。グラウンド端子14は、スリット120Bに対応する位置に突起143を有し、突起143がスリット120Bを通じてケース11の底壁111と接触する。これにより、グラウンド端子14は、ケース11と電気的に接続される。その結果、グラウンド端子14は、ケース11を介して同軸ケーブル3の外導体32と電気的に接続される。
突起143は、グラウンド端子後端部141に設けられる。このため、グラウンド端子14は、結線かしめ領域A3に存在するグラウンド端子後端部141でケース11の底壁111と電気的に接続される。本実施形態では、グラウンド端子前端部140及びグラウンド端子中間部142にも突起143が設けられ、第2ホルダ12Bには、各突起143に対応する位置にスリット120Bが設けられる。このため、グラウンド端子14は、主嵌合領域A1に存在するグラウンド端子前端部140、及び副嵌合領域A2に存在するグラウンド端子中間部142でも、ケース11の底壁111と電気的に接続される。
本実施形態では、グラウンド端子14は、板部144を含む(図3、図8~図12参照)。板部144は、グラウンド端子中間部142及びグラウンド端子後端部141から上方に突出する。図10を参照して、結線かしめ領域A3では、同軸ケーブル3の中心導体31に接続された信号端子後端部131が、ケース11の突出部111a、111aの各々と、ケース11の底壁111と、グラウンド端子14の板部144とによって包囲される。この場合、ケース11の突出部111a、111aの各々がグラウンド端子14の板部144の上縁と接触する。
図11を参照して、副嵌合領域A2における右壁114rと左壁114lとの間隔D2は、下記の条件(a)を満足する。
(条件(a))
間隔D2は、副嵌合領域A2における右壁114r及び左壁114lの各高さH1よりも大きくて、1/2×λよりも小さい。ここで言うλは、信号端子13に伝送される信号の最大周波数の波長を意味する。伝送信号は所定の周波数域を有するため、その周波数域の最大値での波長がλに相当する。例えば、伝送信号の周波数は20GHz以上である。
ただし、間隔D2は、上記の条件(a)に代えて下記の条件(b)を満足してもよい。
(条件(b))
間隔D2は、副嵌合領域A2における右壁114r及び左壁114lの各高さH1よりも大きくて、1/2×λ/√(εr)よりも小さい。ここで言うλは、上記の条件(a)と同じものを意味する。εrは、ホルダ12の比誘電率を意味する。例えば、ホルダ12の材質が液晶ポリマの場合、その比誘電率は3~5である。
[レセプタクル2]
図13~図15に、第1実施形態のプラグ1と組み合わされるレセプタクル2を示す。図13は、レセプタクル2の斜視図である。図14は、レセプタクル2の底面図である。図15は、レセプタクル2の上面図である。
本明細書において、レセプタクル2の面及び方向は、プラグ1の面及び方向に準ずる。つまり、レセプタクル2の底面とは、プラグ1と向き合う面を意味する。レセプタクル2の上面とは、プラグ1と向き合う面とは反対側の面を意味する。したがって、レセプタクル2がプラグ1の下方に配置される状況では、レセプタクル2の上面は下方に向き、レセプタクル2がプラグ1の上方に配置される状況では、レセプタクル2の上面は上方に向く。
図13~図15を参照して、レセプタクル2は、ハウジング21と、外部端子22と、を備える。さらに、本実施形態では、レセプタクル2は、2つの信号端子23と、グラウンド端子24と、を備える。
ハウジング21は、絶縁性を有する。ハウジング21は、例えば樹脂からなる。射出成型によって、ハウジング21は製造される。ハウジング21の材質は、例えば液晶ポリマである。
ハウジング21は、詳細は後述する2つの信号端子23及びグラウンド端子24を保持する。ハウジング21は、詳細は後述する外部端子22と一体となるようにインサートモールド成形されてもよい。さらに、ハウジング21は各信号端子23及びグラウンド端子24と一体となるようにインサートモールド成形されてもよい。
ハウジング21は凹部210を含む。凹部210は、プラグ1のケース11のうちの主嵌合領域A1及び副嵌合領域A2を受け入れることが可能な形状を有する。このため、ハウジング21は、前壁212、右壁213r、左壁213l、右後壁214r及び左後壁214lを含む。さらにハウジング21は、凹部210の底となる天壁211を含む。天壁211は、ハウジング21単体で見れば、底壁と読み替えることができる。ハウジング21がプラグ1を受け入れた状態では、前壁212は、主嵌合領域A1の前壁112に対向する。右壁213rは、主嵌合領域A1の右壁113rに対向する。左壁213lは、主嵌合領域A1の左壁113lに対向する。右後壁214rは、第1副右壁116rに概ね対向する。左後壁214lは、第1副左壁116lに概ね対向する。
2つの信号端子23及びグラウンド端子24は、天壁211に固定される。具体的には、2つの信号端子23は、相互に左右方向で並列に配置される。グラウンド端子24は、信号端子23同士の間に信号端子23と並列に配置される。
信号端子23は、導電性部材で形成される。例えば、信号端子23は、金属板からなる。つまり、信号端子23は、導電性を有する。細長い金属板を曲げ加工することによって、信号端子23が製造される。信号端子23(金属板)の材質は、例えば銅合金である。信号端子23(金属板)にめっき(例:Ni(ニッケル)めっき、Au(金)めっき)が施されてもよい。
信号端子23と同様に、グラウンド端子24は、導電性部材で形成される。例えば、グラウンド端子24は、金属板からなる。つまり、グラウンド端子24は、導電性を有する。細長い金属板を曲げ加工することによって、グラウンド端子24が製造される。グラウンド端子24(金属板)の材質は、例えば銅合金である。信号端子23(金属板)にめっき(例:Ni(ニッケル)めっき、Au(金)めっき)が施されてもよい。
信号端子23は、凸に曲がった形状を有する。信号端子23の一端部23aは、天壁211を貫通して、天壁211の裏面に露出する。信号端子23と同様に、グラウンド端子24は、凸に曲がった形状を有する。グラウンド端子24の一端部24aと他端部24bは、天壁211を貫通して、天壁211の裏面に露出する。
外部端子22は、導電性を有し、ハウジング21に保持される。外部端子22は、主前壁部222、主右壁部223r、主左壁部223l、副右壁部224r、及び副左壁部224l、を含む。主前壁部222は、ハウジング21の前壁212の内面に設けられる。主右壁部223rは、ハウジング21の右壁213rの内面に設けられる。主左壁部223lは、ハウジング21の左壁213lの内面に設けられる。副右壁部224rは、ハウジング21の右後壁214rの側面に設けられる。副左壁部224lは、ハウジング21の左後壁214lの内側に設けられる。各壁部222、223r、223l、224r及び224lは天壁211の裏面に露出する(図15参照)。本実施形態では、外部端子22は、連結壁部224iを含む。連結壁部224iは、副右壁部224rと副左壁部224lとを天壁211に沿ってつなぐ。連結壁部224iも天壁211の裏面に露出する(図15参照)。
外部端子22は、例えば金属板からなる。金属板を曲げ加工することによって、外部端子22が製造される。外部端子22(金属板)の材質は、例えば銅合金である。外部端子22(金属板)にめっき(例:Ni(ニッケル)めっき、Au(金)めっき)が施されてもよい。
このようなレセプタクル2が回路基板(図示省略)上に実装される。回路基板はフレキシブル回路基板である。回路基板上には、天壁211の裏面に露出する各信号端子23の位置に、信号線の接点が形成されている。回路基板上には、天壁211の裏面に露出するグラウンド端子24の位置に、グラウンド(GND)部が形成されている。さらに、回路基板上には、天壁211の裏面に露出する各壁部222、223r、223l、224r、224l及び224iの位置に、グラウンド(GND)部が形成されている。
レセプタクル2が回路基板に重ねられ、はんだ付けによって、レセプタクル2の各信号端子23が、回路基板の対応する信号線の接点に接合される。これにより、各信号端子23が回路基板の信号線と電気的に接続される。レセプタクル2のグラウンド端子24も、はんだ付けによって、回路基板の対応するグラウンド部に接合される。これにより、レセプタクル2のグラウンド端子24が回路基板のグラウンド部と電気的に接続される。レセプタクル2の各壁部222、223r、223l、224r、224l及び224iも、はんだ付けによって、回路基板の対応するグラウンド部に接合される。これにより、レセプタクル2の各壁部222、223r、223l、224r、224l及び224iが回路基板のグラウンド部と電気的に接続される。
[コネクタセット]
図16~図18に、第1実施形態のプラグ1がレセプタクル2と組み合わされたコネクタセットを示す。図16は、コネクタセットの右側面図である。図17は、図16の線XVII-XVIIにおける断面図である。図18は、図16の線XVIII-XVIIIにおける断面図である。
図16~図18を参照して、プラグ1がレセプタクル2と組み合わされれば、プラグ1のケース11のうちの主嵌合領域A1及び副嵌合領域A2がレセプタクル2と嵌合する。このとき、レセプタクル2の主前壁部222が主嵌合領域A1の前壁112と接触する。レセプタクル2の主右壁部223rが主嵌合領域A1の右壁113rと接触する。レセプタクル2の主左壁部223lが主嵌合領域A1の左壁113lと接触する。レセプタクル2の副右壁部224rが副嵌合領域A2の右壁114rと接触する。レセプタクル2の副左壁部224lが副嵌合領域A2の左壁114lと接触する。これらの接触により、プラグ1とレセプタクル2との嵌合状態が維持される。さらに、これらの接触により、プラグ1のケース11がレセプタクル2の外部端子22と導通し、プラグ1のケース11及びレセプタクル2の外部端子22がグラウンド電位となる。
さらに、プラグ1とレセプタクル2との嵌合に伴って、プラグ1の信号端子前端部130がレセプタクル2の信号端子23と接触する。この接触により、プラグ1の信号端子13がレセプタクル2の信号端子23と導通する。さらに、プラグ1のグラウンド端子前端部140がレセプタクル2のグラウンド端子24と接触する。この接触により、プラグ1のグラウンド端子14がレセプタクル2のグラウンド端子24と導通する。
したがって、プラグ1とレセプタクル2と組み合わせたコネクタセットでは、プラグ1に接続された同軸ケーブル3と、レセプタクル2が実装された相手方の回路基板とを電気的に接続することができる。
なお、上記のとおり、本実施形態では、レセプタクル2は信号端子23及びグラウンド端子24を備える。しかしながら、レセプタクル2が信号端子23及びグラウンド端子24を備えなくてもよい。その場合のレセプタクル2を図19に示す。
図19を参照して、レセプタクル2が信号端子及びグラウンド端子を備えない場合、レセプタクル2の天壁211に開口211aが設けられる。レセプタクル2を回路基板(図示省略)に実装し、その開口211a内に、回路基板の信号線の接点を配置するとともに、グラウンド導体を配置する。そして、プラグ1とレセプタクル2との嵌合に伴って、プラグ1の信号端子前端部130を回路基板の信号線の接点に直接接触させる。さらに、プラグ1のグラウンド端子前端部140を回路基板のグラウンド部に直接接触させる。
[効果]
本実施形態のプラグ1及びコネクタセットによれば、以下の効果が得られる。
(1)相手方の回路基板の信号線と直接又は間接的に接触する信号端子前端部130でノイズが発生しやすい。本実施形態のプラグ1では、信号端子前端部130でノイズが発生したとしても、第1副右壁116rと第1副左壁116lによって、そのノイズの副嵌合領域A2への伝播が遮られる。このため、プラグ1のケース11内において、信号端子前端部130で発生したノイズが副嵌合領域A2、結線かしめ領域A3及びグラウンドかしめ領域A4に進入することを抑制できる。その結果、信号端子前端部130で発生したノイズは、信号端子13の後方で剥き出しになった同軸ケーブル3(伝送線路)の外導体32(グラウンド導体)に到達しにくい。
また、信号端子13の後方で剥き出しになった同軸ケーブル3の外導体32からノイズが放射される場合がある。本実施形態のプラグ1では、剥き出しになった外導体32からノイズが放射されたとしても、第2副右壁117rと第2副左壁117lによって、そのノイズの副嵌合領域A2への伝播が遮られる。このため、プラグ1のケース11内において、信号端子13の後方で発生したノイズが副嵌合領域A2及び主嵌合領域A1に進入することを抑制できる。その結果、信号端子13の後方で発生したノイズは、プラグ1の信号端子前端部130に到達しにくい。
要するに、本実施形態のプラグ1によれば、ケース11内の信号端子13の周囲でノイズの往来を抑制することができる。その結果、伝送信号の劣化を抑制することができる。
(2)2つの信号端子13が並列に配置される場合、一方の信号端子13から他方の信号端子13にノイズが漏れるおそれがある。本実施形態のプラグ1では、信号端子13同士の間に、グラウンド端子14が信号端子13と並列に配置される。この場合、グラウンド端子14によって、信号端子13間のノイズが吸収される。したがって、一方の信号端子13から他方の信号端子13へのノイズ漏れを抑制することができる。
(3)本実施形態のプラグ1では、グラウンド端子14が板部144を含む。この場合、グラウンド端子14の板部144によって、一方の信号端子13から他方の信号端子13へ向かうノイズが遮られる。したがって、一方の信号端子13から他方の信号端子13へのノイズ漏れをより抑制することができる。
(4)ケース11の結線かしめ領域A3において、同軸ケーブル3(伝送線路)の中心導体31(信号線)は剥き出しになっている。このため、剥き出しになった中心導体31からノイズが放射される場合がある。本実施形態のプラグ1では、ケース11の結線かしめ領域A3において、信号端子後端部131がそれぞれ、ケース11の突出部111a、111aの各々と、ケース11の底壁111と、グラウンド端子14の板部144とによって包囲される。この場合、剥き出しになった中心導体31からノイズが放射されたとしても、ケース11の突出部111a、111aの各々と、ケース11の底壁111と、グラウンド端子14の板部144とによって、そのノイズのケース11外部への漏れを抑制することができる。ケース11の突出部111a、111aの各々と、ケース11の底壁111と、グラウンド端子14の板部144とがグラウンド(GND)となっているからである。
(5)本実施形態のプラグ1では、グラウンド端子後端部141がケース11の底壁111と接触して同軸ケーブル3(伝送線路)の外導体32(グラウンド導体)に間接的に接続されるのに加え、ケース11の突出部111a、111aの各々がグラウンド端子14の板部144の上縁と接触する。このため、グラウンド端子14のグラウンド性を高めることができる。
(6)プラグ1がレセプタクル2に嵌合すれば、ケース11の主嵌合領域A1の前壁112が外部端子22の主前壁部222に接触する。ケース11の主嵌合領域A1の右壁113rが外部端子22の主右壁部223rに接触する。ケース11の主嵌合領域A1の左壁113lが外部端子22の主左壁部223lに接触する。これらの接触により、ケース11の主嵌合領域A1の前壁112、右壁113r及び左壁113lそれぞれの外面に、外部端子22の主前壁部222、主右壁部223r及び主左壁部223lから内向きの押圧力が作用する。また、ケース11の副嵌合領域A2の右壁114rが外部端子22の副右壁部224rに接触する。ケース11の副嵌合領域A2の左壁114lが外部端子22の副左壁部224lに接触する。これらの接触により、ケース11の副嵌合領域A2の右壁114r及び左壁114lそれぞれの外面に、外部端子22の副右壁部224r及び副左壁部224lから内向きの押圧力が作用する。この場合、ケース11の主嵌合領域A1の前壁112、右壁113r及び左壁113lそれぞれの外面に作用する内向きの押圧力により、ケース11の副嵌合領域A2の右壁114r及び左壁114lがそれぞれ、内向きに変位する。この変位が過剰であれば、ケース11の副嵌合領域A2の右壁114r及び左壁114lそれぞれの外面に作用する内向きの押圧力が実質的に弱まる。このため、プラグ1とレセプタクル2との嵌合が緩み、嵌合状態が不安定になる。
(7)本実施形態のプラグ1では、ホルダ12の基部120Aの右側面120Arが副嵌合領域A2の右壁114rの隆起部114raに近接する。このため、副嵌合領域A2の右壁114rの内向きの過剰な変位が制限される。これと同様に、ホルダ12の基部120Aの左側面120Alが副嵌合領域A2の左壁114lの隆起部114laに近接する。このため、副嵌合領域A2の左壁114lの内向きの過剰な変位が制限される。したがって、ケース11の副嵌合領域A2の右壁114r及び左壁114lそれぞれの外面に作用する内向きの押圧力が弱まることはない。このため、プラグ1とレセプタクル2との嵌合は緩まずに、嵌合状態が安定する。とりわけ、ケース11の副嵌合領域A2の右壁114rと外部端子22の副右壁部224rとの接触状態が安定し、ケース11の副嵌合領域A2の左壁114lと外部端子22の副左壁部224lとの接触状態が安定する。このため、これらの接触部でのグラウンド接続が安定する。
本実施形態のコネクタセットでは、レセプタクル2の外部端子22について、主前壁部222、主右壁部223r、主左壁部223l、副右壁部224r、及び副左壁部224lはそれぞれ、回路基板のグラウンド部に接合される。そして、主前壁部222、主右壁部223r及び主左壁部223lがそれぞれ、プラグ1の主嵌合領域A1の対応する壁112、113r及び113lと接触し、副右壁部224r及び副左壁部224lがそれぞれ、プラグ1の副嵌合領域A2の対応する壁114r及び114lと接触する。このため、プラグ1のケース11のグラウンド性を高めることができる。
(8)本実施形態のコネクタセットによれば、レセプタクル2の連結壁部224iを回路基板のグラウンド部に接合することができる。このため、連結壁部224i、副右壁部224r及び副左壁部224lが有効にグラウンド(GND)になる。そして、副嵌合領域A2において、信号端子13は、ケース11の底壁111、右壁114r及び左壁114l、並びにレセプタクル2の連結壁部224i、副右壁部224r及び副左壁部224lによって包囲される。したがって、主嵌合領域A1から副嵌合領域A2へのノイズの進入、及び結線かしめ領域A3から副嵌合領域A2へのノイズの進入をより抑制することができる。しかも、この場合、副嵌合領域A2において、レセプタクル2とプラグ1のケース11との接触部の近傍に、レセプタクル2と回路基板とのグランド接点を設けることができる。このため、グランド間で電位差が生じることを抑制できる。
[第2実施形態]
以下に、図20~図22を参照して第2実施形態を説明する。第2実施形態は、上記第1実施形態のプラグ1を変形したものである。以下、第1実施形態と重複する構成についての説明は適宜省略する。後述する実施形態でも同様とする。図20は、プラグ1の斜視図である。図21は、図8に相当する断面図である。図22は、図10に相当する断面図である。
図20~図22を参照して、本実施形態のプラグ1は、第1実施形態のグラウンド端子14を備えない。つまり、プラグ1において、ケース11内に2つの信号端子13が相互に左右方向で並列に配置される。信号端子13同士の間にグラウンド端子は存在しない。これに伴い、レセプタクル2は、第1実施形態のグラウンド端子24を備えない。つまり、レセプタクル2において、2つの信号端子23が相互に左右方向で並列に配置される。信号端子23同士の間にグラウンド端子は存在しない。
本実施形態のプラグ1では、ケース11の結線かしめ領域A3において、同軸ケーブル3の中心導体31に接続された信号端子後端部131がそれぞれ、ケース11の突出部111a、111aの各々と、ケース11の底壁111とによって包囲される(図22参照)。
本実施形態のプラグ1によれば、ケース11が第1副右壁116r、第1副左壁116l、第2副右壁117r及び第2副左壁117lを含むことから、上記(1)の効果が得られる。また、ケース11の結線かしめ領域A3において、同軸ケーブル3の中心導体31に接続された信号端子後端部131がそれぞれ、ケース11の突出部111a、111aの各々と、ケース11の底壁111とによって包囲されることから、上記(4)の効果が得られる。また、上記(6)~(8)の効果も得られる。
[第3実施形態]
以下に、図23~図25を参照して第3実施形態を説明する。第3実施形態は、上記第1実施形態のプラグ1を変形したものである。図23は、プラグ1を備えるコネクタセットの斜視図である。図24は、プラグ1の斜視図である。図25は、レセプタクル2の斜視図である。
図23~図25を参照して、本実施形態のプラグ1には、1つの同軸ケーブル3が接続される。このため、本実施形態のプラグ1は、第1実施形態の信号端子13を1つ備え、グラウンド端子14を備えない。つまり、プラグ1において、ケース11内に1つの信号端子13が配置される。グラウンド端子は存在しない。これに伴い、レセプタクル2は、第1実施形態の信号端子23を1つ備え、グラウンド端子24を備えない。つまり、レセプタクル2において、1つの信号端子23が配置される。グラウンド端子は存在しない。
本実施形態のプラグ1によれば、ケース11が第1副右壁116r、第1副左壁116l、第2副右壁117r及び第2副左壁117lを含むことから、上記(1)の効果が得られる。また、上記(6)~(8)の効果も得られる。
[第4実施形態]
以下に、図26~図28を参照して第4実施形態を説明する。第4実施形態は、上記第1実施形態のレセプタクル2を変形したものである。図26は、レセプタクル2の斜視図である。図27は、レセプタクル2を備えるコネクタセットの斜視図である。図28は、コネクタセットの右側面図である。
図26を参照して、本実施形態のレセプタクル2では、外部端子22は、連結壁部224i、副右壁部224r及び副左壁部224lの後方に配置される延出部225を含む。延出部225は、基部225iと、右起立部225rと、左起立部225lと、を含む。基部225iは、連結壁部224iから後方に延びつつ、左右方向に広がる。右起立部225rは、基部225iの右端から起立する。別の観点では、右起立部225rは、基部225iの右端からプラグ1のケース11の突出部111aに向けて突出する。右起立部225rと同様に、左起立部225lは、基部225iの左端から起立する。別の観点では、左起立部225lは、基部225iの左端からプラグ1のケース11の突出部111aに向けて突出する。
図27及び図28を参照して、プラグ1がレセプタクル2と組み合わされれば、第1実施形態と同様に、プラグ1のケース11のうちの主嵌合領域A1及び副嵌合領域A2がレセプタクル2と嵌合する。さらに、プラグ1のケース11のうちの結線かしめ領域A3がレセプタクル2と嵌合する。具体的には、プラグ1のケース11の突出部111a、111aが、レセプタクル2の外部端子22の延出部225と嵌合する。これにより、レセプタクル2の右起立部225rが、プラグ1のケース11における左右の突出部111a、111aのうちの右側の突出部111aと接触する。レセプタクル2の左起立部225lが、プラグ1のケース11における左右の突出部111a、111aのうちの左側の突出部111aと接触する。
レセプタクル2の右起立部225r及び左起立部225lが、プラグ1の突出部111a、111aと接触することにより、結線かしめ領域A3でプラグ1のケース11がレセプタクル2の外部端子22と導通する。この場合、プラグ1の突出部111a、111aは、レセプタクル2の延出部225を通じて直接、レセプタクル2の連結壁部224iと電気的に接続されて、グラウンド電位となる。結線かしめ領域A3において、プラグ1の突出部111a、111aは信号端子後端部131を包囲する。結線かしめ領域A3の前方の副嵌合領域A2において、レセプタクル2の連結壁部224iは、回路基板のグラウンド部に接合されて、電気的に接続される。プラグ1の突出部111a、111aが、レセプタクル2の延出部225を通じて直接、レセプタクル2の連結壁部224iと電気的に接続されるため、プラグ1の突出部111a、111aからレセプタクル2の連結壁部224iまでの電気的な距離は、短い。
仮に、レセプタクル2が延出部225を有しない場合、プラグ1の突出部111a、111aは、結線かしめ領域A3の底壁111を通じ、さらに副嵌合領域A2の底壁111、右壁114r及び左壁114lを通じて、レセプタクル2の連結壁部224iと電気的に接続される。この場合、プラグ1の突出部111a、111aからレセプタクル2の連結壁部224iまでの電気的な距離は、比較的長い。プラグ1の突出部111a、111aからレセプタクル2の連結壁部224iまでの電気的な距離が長ければ、プラグ1の突出部111a、111aが存在する結線かしめ領域A3と、レセプタクル2の連結壁部224iが存在する副嵌合領域A2と、の間で、グラウンドの電位差が生じやすい。結線かしめ領域A3と副嵌合領域A2との間でグラウンドの電位差が生じると、共振が発生して、ノイズが発生するおそれがある。
本実施形態のコネクタセットによれば、プラグ1の突出部111a、111aからレセプタクル2の連結壁部224iまでの電気的な距離が短いため、プラグ1の突出部111a、111aが存在する結線かしめ領域A3と、レセプタクル2の連結壁部224iが存在する副嵌合領域A2と、の間で、グラウンドの電位差が生じにくい。したがって、グラウンドの電位差によるノイズの発生を抑制することができる。
その他、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、プラグ1には、同軸ケーブル3に代えて、回路基板(例:フレキシブル回路基板)が接続されてもよい。
1:プラグ
A1:主嵌合領域
A2:副嵌合領域
A3:結線かしめ領域
11:ケース
111:底壁
112:前壁
113r:右壁
113l:左壁
114r:右壁
114l:左壁
115r:右壁
115l:左壁
116r:第1副右壁
116l:第1副左壁
117r:第2副右壁
117l:第2副左壁
12:ホルダ
120Ar:右側面
120Al:左側面
13:信号端子
130:信号端子前端部
14:グラウンド端子
140:グラウンド端子前端部
144:板部
2:レセプタクル
21:ハウジング
211:天壁
22:外部端子
222:主前壁部
223r:主右壁部
223l:主左壁部
224r:副右壁部
224l:副左壁部
224i:連結壁部
23:信号端子
24:グラウンド端子
3:同軸ケーブル(伝送線路)

Claims (17)

  1. 各々が信号線及びグラウンド導体を含む2つの伝送線路が接続されるプラグであって、
    当該プラグは、
    導電性を有し、底壁を備えるとともに上面に開口を有するケースであって、
    前壁、右壁及び左壁を備える主嵌合領域、
    前記主嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える副嵌合領域、
    前記副嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える結線かしめ領域、及び
    前記結線かしめ領域の後方に連なり、前記伝送線路の前記グラウンド導体に接続されるグラウンドかしめ領域、を含む前記ケースと、
    絶縁性を有し、前記ケース内に保持されるホルダと、
    導電性部材で形成され、相互に左右方向で並列に配置されて前記ホルダに保持される2つの信号端子であって、各々が、
    前記ケースの前記主嵌合領域に配置され、前記ケースの前記開口に表出する信号端子前端部、
    前記ケースの前記結線かしめ領域に配置され、対応する前記伝送線路の前記信号線に接続される信号端子後端部、及び
    前記信号端子前端部と前記信号端子後端部とをつなぐ信号端子中間部、を含む前記信号端子と、を備え、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記主嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記結線かしめ領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記ケースは、
    前記主嵌合領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第1副右壁と、
    前記主嵌合領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第1副左壁と、
    前記結線かしめ領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第2副右壁と、
    前記結線かしめ領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第2副左壁と、を備え
    当該プラグは、
    導電性部材で形成され、前記信号端子同士の間に前記信号端子と並列に配置されて前記ホルダに保持されるグラウンド端子を備え、
    前記グラウンド端子は、
    前記ケースの前記主嵌合領域に配置され、前記ケースの前記開口に表出するグラウンド端子前端部、
    前記ケースの前記結線かしめ領域に配置され、前記ケースの前記底壁と接触して前記伝送線路の前記グラウンド導体に間接的に接続されるグラウンド端子後端部、及び
    前記グラウンド端子前端部と前記グラウンド端子後端部とをつなぐグラウンド端子中間部、を含む、プラグ。
  2. 請求項に記載のプラグであって、
    前記グラウンド端子は、前記グラウンド端子中間部及び前記グラウンド端子後端部から上方に突出する板部を含む、プラグ。
  3. 請求項に記載のプラグであって、
    前記ケースは、前記結線かしめ領域の前記底壁の左右の側縁に突出部を備え、
    前記突出部の各々は、折り曲げられて前記伝送線路をかしめ、前記伝送線路の前記信号線に接続された前記信号端子後端部を、前記底壁及び前記グラウンド端子の前記板部と共に包囲する、プラグ。
  4. 請求項に記載のプラグであって、
    前記結線かしめ領域において、前記ケースの前記突出部の各々が前記グラウンド端子の前記板部の上縁と接触する、プラグ。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載のプラグであって、
    前記ホルダは右側面及び左側面を有し、
    前記ホルダの前記右側面が前記副嵌合領域の前記右壁と近接又は接触し、
    前記ホルダの前記左側面が前記副嵌合領域の前記左壁と近接又は接触する、プラグ。
  6. 請求項に記載のプラグであって、
    前記副嵌合領域の前記右壁は、前記ホルダの前記右側面に向けて突出する隆起部を有し、
    前記副嵌合領域の前記左壁は、前記ホルダの前記左側面に向けて突出する隆起部を有する、プラグ。
  7. 請求項1~のいずれか1項に記載のプラグであって、
    前記信号端子に伝送される信号の最大周波数の波長をλで表したとき、前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔は、前記副嵌合領域における前記右壁及び前記左壁の各高さよりも大きくて、1/2×λよりも小さい、プラグ。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載のプラグであって、
    前記信号端子に伝送される信号の最大周波数の波長をλで表し、前記ホルダの比誘電率をεrで表したとき、前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔は、前記副嵌合領域における前記右壁及び前記左壁の各高さよりも大きくて、1/2×λ/√(εr)よりも小さい、プラグ。
  9. 請求項1~のいずれか1項に記載のプラグと、
    回路基板に実装されて前記プラグと組み合わされるレセプタクルと、を備えるコネクタセットであって、
    前記レセプタクルは、
    絶縁性を有し、前記プラグの前記ケースのうちの前記主嵌合領域及び前記副嵌合領域を受け入れるハウジングと、
    導電性を有し、前記ハウジングに保持される外部端子であって、
    前記主嵌合領域の前記前壁と接触する主前壁部、
    前記主嵌合領域の前記右壁と接触する主右壁部、
    前記主嵌合領域の前記左壁と接触する主左壁部、
    前記副嵌合領域の前記右壁と接触する副右壁部、及び
    前記副嵌合領域の前記左壁と接触する副左壁部、を含む前記外部端子と、を備える、コネクタセット。
  10. 請求項に記載のコネクタセットであって、
    前記レセプタクルの前記外部端子は、前記副右壁部と前記副左壁部とをつなぐ連結壁部を含み、前記連結壁部は前記ハウジングの裏面に露出する、コネクタセット。
  11. 請求項3又は4に記載のプラグと、
    回路基板に実装されて前記プラグと組み合わされるレセプタクルと、を備えるコネクタセットであって、
    前記レセプタクルは、
    絶縁性を有し、前記プラグの前記ケースのうちの前記主嵌合領域及び前記副嵌合領域を受け入れるハウジングと、
    導電性を有し、前記ハウジングに保持される外部端子であって、
    前記主嵌合領域の前記前壁と接触する主前壁部、
    前記主嵌合領域の前記右壁と接触する主右壁部、
    前記主嵌合領域の前記左壁と接触する主左壁部、
    前記副嵌合領域の前記右壁と接触する副右壁部、及び
    前記副嵌合領域の前記左壁と接触する副左壁部、を含む前記外部端子と、を備え、
    前記レセプタクルの前記外部端子は、前記副右壁部と前記副左壁部とをつなぐ連結壁部を含み、前記連結壁部は前記ハウジングの裏面に露出しており、
    さらに、前記レセプタクルの前記外部端子は、前記連結壁部、前記副右壁部及び前記副左壁部の後方に配置される延出部を含み、
    前記延出部は、
    前記連結壁部から後方に延びつつ、左右方向に広がる基部と、
    前記基部の右端から起立する右起立部であって、前記プラグの前記ケースにおける左右の前記突出部のうちの右側の前記突出部と接触する前記右起立部と、
    前記基部の左端から起立する左起立部であって、前記プラグの前記ケースにおける左右の前記突出部のうちの左側の前記突出部と接触する前記左起立部と、を含む、コネクタセット。
  12. 信号線及びグラウンド導体を含む伝送線路が接続されるプラグであって、
    当該プラグは、
    導電性を有し、底壁を備えるとともに上面に開口を有するケースであって、
    前壁、右壁及び左壁を備える主嵌合領域、
    前記主嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える副嵌合領域、
    前記副嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える結線かしめ領域、及び
    前記結線かしめ領域の後方に連なり、前記伝送線路の前記グラウンド導体に接続されるグラウンドかしめ領域、を含む前記ケースと、
    絶縁性を有し、前記ケース内に保持されるホルダと、
    導電性部材で形成され、前記ホルダに保持される信号端子であって、
    前記ケースの前記主嵌合領域に配置され、前記ケースの前記開口に表出する信号端子前端部、
    前記ケースの前記結線かしめ領域に配置され、前記伝送線路の前記信号線に接続される信号端子後端部、及び
    前記信号端子前端部と前記信号端子後端部とをつなぐ信号端子中間部、を含む前記信号端子と、を備え、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記主嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記結線かしめ領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記ケースは、
    前記主嵌合領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第1副右壁と、
    前記主嵌合領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第1副左壁と、
    前記結線かしめ領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第2副右壁と、
    前記結線かしめ領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第2副左壁と、を備え、
    前記信号端子に伝送される信号の最大周波数の波長をλで表したとき、前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔は、前記副嵌合領域における前記右壁及び前記左壁の各高さよりも大きくて、1/2×λよりも小さい、プラグ。
  13. 各々が信号線及びグラウンド導体を含む2つの伝送線路が接続されるプラグであって、
    当該プラグは、
    導電性を有し、底壁を備えるとともに上面に開口を有するケースであって、
    前壁、右壁及び左壁を備える主嵌合領域、
    前記主嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える副嵌合領域、
    前記副嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える結線かしめ領域、及び
    前記結線かしめ領域の後方に連なり、前記伝送線路の前記グラウンド導体に接続されるグラウンドかしめ領域、を含む前記ケースと、
    絶縁性を有し、前記ケース内に保持されるホルダと、
    導電性部材で形成され、相互に左右方向で並列に配置されて前記ホルダに保持される2つの信号端子であって、各々が、
    前記ケースの前記主嵌合領域に配置され、前記ケースの前記開口に表出する信号端子前端部、
    前記ケースの前記結線かしめ領域に配置され、対応する前記伝送線路の前記信号線に接続される信号端子後端部、及び
    前記信号端子前端部と前記信号端子後端部とをつなぐ信号端子中間部、を含む前記信号端子と、を備え、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記主嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記結線かしめ領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記ケースは、
    前記主嵌合領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第1副右壁と、
    前記主嵌合領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第1副左壁と、
    前記結線かしめ領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第2副右壁と、
    前記結線かしめ領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第2副左壁と、を備え、
    前記信号端子に伝送される信号の最大周波数の波長をλで表したとき、前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔は、前記副嵌合領域における前記右壁及び前記左壁の各高さよりも大きくて、1/2×λよりも小さい、プラグ。
  14. 信号線及びグラウンド導体を含む伝送線路が接続されるプラグであって、
    当該プラグは、
    導電性を有し、底壁を備えるとともに上面に開口を有するケースであって、
    前壁、右壁及び左壁を備える主嵌合領域、
    前記主嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える副嵌合領域、
    前記副嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える結線かしめ領域、及び
    前記結線かしめ領域の後方に連なり、前記伝送線路の前記グラウンド導体に接続されるグラウンドかしめ領域、を含む前記ケースと、
    絶縁性を有し、前記ケース内に保持されるホルダと、
    導電性部材で形成され、前記ホルダに保持される信号端子であって、
    前記ケースの前記主嵌合領域に配置され、前記ケースの前記開口に表出する信号端子前端部、
    前記ケースの前記結線かしめ領域に配置され、前記伝送線路の前記信号線に接続される信号端子後端部、及び
    前記信号端子前端部と前記信号端子後端部とをつなぐ信号端子中間部、を含む前記信号端子と、を備え、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記主嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記結線かしめ領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記ケースは、
    前記主嵌合領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第1副右壁と、
    前記主嵌合領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第1副左壁と、
    前記結線かしめ領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第2副右壁と、
    前記結線かしめ領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第2副左壁と、を備え、
    前記信号端子に伝送される信号の最大周波数の波長をλで表し、前記ホルダの比誘電率をεrで表したとき、前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔は、前記副嵌合領域における前記右壁及び前記左壁の各高さよりも大きくて、1/2×λ/√(εr)よりも小さい、プラグ。
  15. 各々が信号線及びグラウンド導体を含む2つの伝送線路が接続されるプラグであって、
    当該プラグは、
    導電性を有し、底壁を備えるとともに上面に開口を有するケースであって、
    前壁、右壁及び左壁を備える主嵌合領域、
    前記主嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える副嵌合領域、
    前記副嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える結線かしめ領域、及び
    前記結線かしめ領域の後方に連なり、前記伝送線路の前記グラウンド導体に接続されるグラウンドかしめ領域、を含む前記ケースと、
    絶縁性を有し、前記ケース内に保持されるホルダと、
    導電性部材で形成され、相互に左右方向で並列に配置されて前記ホルダに保持される2つの信号端子であって、各々が、
    前記ケースの前記主嵌合領域に配置され、前記ケースの前記開口に表出する信号端子前端部、
    前記ケースの前記結線かしめ領域に配置され、対応する前記伝送線路の前記信号線に接続される信号端子後端部、及び
    前記信号端子前端部と前記信号端子後端部とをつなぐ信号端子中間部、を含む前記信号端子と、を備え、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記主嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記結線かしめ領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記ケースは、
    前記主嵌合領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第1副右壁と、
    前記主嵌合領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第1副左壁と、
    前記結線かしめ領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第2副右壁と、
    前記結線かしめ領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第2副左壁と、を備え、
    前記信号端子に伝送される信号の最大周波数の波長をλで表し、前記ホルダの比誘電率をεrで表したとき、前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔は、前記副嵌合領域における前記右壁及び前記左壁の各高さよりも大きくて、1/2×λ/√(εr)よりも小さい、プラグ。
  16. 請求項12~15のいずれか1項に記載のプラグと、
    回路基板に実装されて前記プラグと組み合わされるレセプタクルと、を備えるコネクタセットであって、
    前記レセプタクルは、
    絶縁性を有し、前記プラグの前記ケースのうちの前記主嵌合領域及び前記副嵌合領域を受け入れるハウジングと、
    導電性を有し、前記ハウジングに保持される外部端子であって、
    前記主嵌合領域の前記前壁と接触する主前壁部、
    前記主嵌合領域の前記右壁と接触する主右壁部、
    前記主嵌合領域の前記左壁と接触する主左壁部、
    前記副嵌合領域の前記右壁と接触する副右壁部、及び
    前記副嵌合領域の前記左壁と接触する副左壁部、を含む前記外部端子と、を備える、コネクタセット。
  17. 回路基板に実装されてプラグと組み合わされるレセプタクルと、を備えるコネクタセットであって、
    前記プラグは、各々が信号線及びグラウンド導体を含む2つの伝送線路が接続されるプラグであって、
    当該プラグは、
    導電性を有し、底壁を備えるとともに上面に開口を有するケースであって、
    前壁、右壁及び左壁を備える主嵌合領域、
    前記主嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える副嵌合領域、
    前記副嵌合領域の後方に連なり、右壁及び左壁を備える結線かしめ領域、及び
    前記結線かしめ領域の後方に連なり、前記伝送線路の前記グラウンド導体に接続されるグラウンドかしめ領域、を含む前記ケースと、
    絶縁性を有し、前記ケース内に保持されるホルダと、
    導電性部材で形成され、相互に左右方向で並列に配置されて前記ホルダに保持される2つの信号端子であって、各々が、
    前記ケースの前記主嵌合領域に配置され、前記ケースの前記開口に表出する信号端子前端部、
    前記ケースの前記結線かしめ領域に配置され、対応する前記伝送線路の前記信号線に接続される信号端子後端部、及び
    前記信号端子前端部と前記信号端子後端部とをつなぐ信号端子中間部、を含む前記信号端子と、を備え、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記主嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記副嵌合領域における前記右壁と前記左壁との間隔が、前記結線かしめ領域における前記右壁と前記左壁との間隔よりも小さく、
    前記ケースは、
    前記主嵌合領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第1副右壁と、
    前記主嵌合領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第1副左壁と、
    前記結線かしめ領域の前記右壁と前記副嵌合領域の前記右壁とをつなぐ第2副右壁と、
    前記結線かしめ領域の前記左壁と前記副嵌合領域の前記左壁とをつなぐ第2副左壁と、を備え、
    前記ケースは、前記結線かしめ領域の前記底壁の左右の側縁に突出部を備え、
    前記突出部の各々は、折り曲げられて前記伝送線路をかしめ、前記伝送線路の前記信号線に接続された前記信号端子後端部を、前記底壁と共に包囲し、
    前記レセプタクルは、
    絶縁性を有し、前記プラグの前記ケースのうちの前記主嵌合領域及び前記副嵌合領域を受け入れるハウジングと、
    導電性を有し、前記ハウジングに保持される外部端子であって、
    前記主嵌合領域の前記前壁と接触する主前壁部、
    前記主嵌合領域の前記右壁と接触する主右壁部、
    前記主嵌合領域の前記左壁と接触する主左壁部、
    前記副嵌合領域の前記右壁と接触する副右壁部、及び
    前記副嵌合領域の前記左壁と接触する副左壁部、を含む前記外部端子と、を備え、
    前記レセプタクルの前記外部端子は、前記副右壁部と前記副左壁部とをつなぐ連結壁部を含み、前記連結壁部は前記ハウジングの裏面に露出しており、
    さらに、前記レセプタクルの前記外部端子は、前記連結壁部、前記副右壁部及び前記副左壁部の後方に配置される延出部を含み、
    前記延出部は、
    前記連結壁部から後方に延びつつ、左右方向に広がる基部と、
    前記基部の右端から起立する右起立部であって、前記プラグの前記ケースにおける左右の前記突出部のうちの右側の前記突出部と接触する前記右起立部と、
    前記基部の左端から起立する左起立部であって、前記プラグの前記ケースにおける左右の前記突出部のうちの左側の前記突出部と接触する前記左起立部と、を含む、コネクタセット。
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