JP7235095B2 - 低衝撃モーションリミッタ - Google Patents

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    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B3/00Devices comprising flexible or deformable elements, e.g. comprising elastic tongues or membranes
    • B81B3/0035Constitution or structural means for controlling the movement of the flexible or deformable elements
    • B81B3/0051For defining the movement, i.e. structures that guide or limit the movement of an element

Description

本開示は、微小電気機械(MEMS)デバイス、特に可動デバイス部と静止デバイス部との望ましくない接触を防ぐモーションリミッタに関する。
加速度計およびジャイロスコープなどの微小電気機械デバイスは、懸架構造体によって周囲の固定構造体から懸架されるマス要素を備えることが多く、この懸架構造体により、マス要素は、固定構造体に対して動くことができる。可動マス要素はロータと呼ばれてもよく、固定構造体(または、固定構造体の何らかの特定部分)は、ステータと呼ばれてもよい。ステータの電位はステータの電位と同じであってもよく、または、それらの電位は異なってもよい。
ロータとステータとの直接の物理的接触は、デバイスの動作を妨害し得るため、通常望ましくない。通常動作で直接接触が起こらないようにロータおよび懸架構造体を寸法付けることはできるが、依然として外部衝撃によってロータが非常に変位する可能性があるため、ロータは、ステータと直接接触する。そのような接触は、構造損傷、静止摩擦、電気的短絡および他の不具合を引き起こし得る。
外部衝撃を受けた場合のロータとステータとの過度の物理的接触を防ぐために、MEMSデバイス内にモーションリミッタを実装することができる。モーションリミッタは、例えば、ロータからステータに向かって延在するバンプを有してもよい。モーションリミッタ・バンプとステータの対向領域とのギャップを、予想される運動方向におけるロータとステータとの他のギャップよりも狭くしている場合、モーションリミッタは、外部衝撃を受けたときにステータと接触するロータの最初の部分になる。例えば、ロータおよびステータの最も感度の高いエリアから離れている領域にモーションリミッタ・バンプを配置することによって、損傷を回避するか、または最小にすることができる。モーションリミッタ・バンプおよび対応する構造体は、ストッパと呼ばれてもよい。
しかしながら、モーションリミッタ・バンプが、ロータとステータとの界面における感度の低い領域に位置する場合でさえ、バンプと、ロータまたはステータとの衝突により、ロータ/ステータから、またはバンプ自体から粒子が放出されるリスクがある。これらの粒子は、一旦放出されると、デバイスのより感度の高い領域に向かって移動し、短絡または他の損傷を引き起こす可能性がある。特許文献1には、衝撃を和らげるための可撓性を有するばねを備えるモーションリミッタが開示されている。このモーションリミッタの課題は、モーションリミッタが広い表面積を占有することである。
独国特許出願公開第102011006397号明細書
本開示の目的は、上記課題を解決する装置を提供することである。
本開示の目的は、独立請求項に記載されることを特徴とする構成によって達成される。本開示の好ましい実施形態は、従属請求項に開示される。
本開示は、ステータとロータとの間に延在する可撓性ばねを含むモーションリミッタを構成する考えに基づく。ロータとステータとが互いに十分近づくと、ばねは圧縮され、ばねに取り付けられているストッパが、ステータに対するロータの速度よりも低い速度でカウンタ構造体と接触する。ばねとモーションリミッタとは、表面積を確保するために別個の領域に配置される。この構成の利点は、小型モーションリミッタによって衝撃力が低減されることである。
以下に、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態によって本開示をより詳細に説明する。
図1aは、ばねおよびストッパを有するモーションリミッタを示す図である。 図1bは、ばねおよびストッパを有するモーションリミッタを示す図である。 図2aは、第1ばね、第2ばねおよびストッパを有するモーションリミッタを示す図である。 図2bは、第1ばね、第2ばねおよびストッパを有するモーションリミッタを示す図である。 図3aは、第1ばね、第2ばね、第1ストッパおよび第2ストッパを有するモーションリミッタを示す図である。 図3bは、第1ばね、第2ばね、第1ストッパおよび第2ストッパを有するモーションリミッタを示す図である。
本開示では、デバイス面内にある可動ロータを備える微小機械デバイスについて説明する。デバイスは、少なくともモーションリミッタ領域でロータに隣接する固定ステータを備える。
モーションリミッタ領域において、ステータのエッジは実質的に横方向に延在し、ロータのエッジは実質的に横方向に延在する。ロータのエッジは、モーションリミッタ領域において、横方向に直交する縦方向のロータ・ステータ・ギャップだけステータのエッジから離れている。
微小機械デバイスは、さらに、ロータがステータと直接物理的接触するのを防ぐモーションリミッタを備える。モーションリミッタは、ロータ・ステータ・ギャップを挟んでロータからステータまで延在する第1ばねを少なくとも含む。第1ばねは、縦方向に可撓性を有する。
モーションリミッタ領域は、接触領域と、少なくとも第1ばね領域とを含む。接触領域は、第1ばね領域から横方向に離れている。第1ばねは、第1ばね領域においてロータ・ステータ・ギャップにわたって延在する。モーションリミッタは、さらに、少なくとも第1ストッパを接触領域に含む。第1ストッパは、第1ばね領域と接触領域との境界で第1ばねに取り付けられる。
微小機械デバイスは、さらに、少なくとも1つの隣接カウンタ構造体を接触領域に備える。カウンタ構造体は、接触領域において第1ストッパからストッパ・ギャップだけ離れている。
ストッパ・ギャップは、ロータが休止位置にあるときの第1ストッパとそのカウンタ構造体との距離である。モーションリミッタは、ロータが休止位置からステータに距離Dだけ近づいたときに、第1ストッパをストッパ・ギャップを越えてカウンタ構造体と接触させる。距離Dは、ばねの縦方向可撓性に依存するが、ストッパ・ギャップよりも常に大きい。モーションリミッタは、ばねがロータまたはステータと接触する前に、ストッパをカウンタ構造体と接触させてもよい。
デバイス面は、本開示ではxy平面として示される。デバイス面は、例えばデバイスウェハによって規定されてもよい。ロータは、エッチングによってデバイスウェハ内に形成されてもよい。デバイス面と平行な方向が水平方向と呼ばれ、一方、デバイス面に垂直な方向が垂直方向と呼ばれてもよい。プルーフマスが休止位置から遠ざかる際にデバイス面内で水平のままである線形運動および/または回転運動は、「面内」運動または「デバイス面内運動」と呼ばれてもよく、一方、プルーフマスが休止位置から垂直方向に遠ざかる線形運動および/または回転運動は、「面外」運動または「デバイス面外運動」と呼ばれてもよい。
本開示では、「水平」および「垂直」という用語は、単に、それぞれデバイス面およびデバイス面に垂直な方向を指す。「水平」および「垂直」という用語は、製造中または使用中に地球の重力場に対してデバイスをどのように方向付けるべきかについて、何も意味していない。
本開示では、「ばね」という用語は、少なくとも一方向に可撓性を有するデバイス要素を指す。可撓性は、例えば、ばねの少なくとも一部の長さ/幅アスペクト比または長さ/高さアスペクト比を十分大きくすることによって得ることができる。
ロータは、デバイスが使用されているときに動きを受ける。この動きは、線形平行移動または角回転のいずれかであってもよく、平行移動と回転の組合せであってもよい。所望の動きは、一定の振幅を有する連続前後振動、またはデバイスが加速度を受けたときに生じ、揺動振幅が急速に低下する単一揺動運動を含んでもよい。この所望の動きは、場合によっては、ロータに連結された力トランスデューサによって駆動されてもよい。モーションリミッタが必要とされるロータの望ましくない動きは、例えばMEMSデバイスが突然加速衝撃を受けたときに、外力によって引き起こされ得る。
「ステータ」という用語は、実際上、可動ロータに対して固定されていると考えることができる任意の固定構造体を指してもよい。デバイスウェハは、シリコンウェハであってもよく、モーションリミッタは、エッチングによってシリコンウェハ内に形成されてもよい。
ロータは、1以上のアンカーポイントなどの固定構造体から懸架ばねによって懸架されてもよい。この固定構造体は、デバイスウェハ自体の一部であってもよく、懸架ばねは、ロータが形成されるのと同じエッチング工程においてデバイスウェハから形成されてもよい。あるいは、懸架ばねは、ロータに隣接する他の何らかの構造体から形成されてもよい。懸架ばねの剛性およびロータの重量は、ロータの動きの振幅に影響を及ぼす。
図1aは、ステータがデバイス面内にあり、横方向および縦方向がデバイス面内にある微小機械デバイスを示す。ここで、横方向は図示されたx軸に相当し、縦軸は図示されたy軸に相当する。モーションリミッタ領域は、ステータ111がロータ112に隣接する縦線181と183との間にある。ステータのエッジ1111は、この領域においてロータのエッジ1121と略平行であり、これらの2つのエッジは、この領域内でロータ・ステータ・ギャップ191だけ互いに離れている。
ロータ・ステータ・ギャップは、モーションリミッタ領域外のロータとステータとの他の任意の縦方向ギャップより狭くてもよい。しかしながら、ロータ・ステータ・ギャップはまた、ロータ・ステータ・ギャップ191が閉じる十分前に、図示されたモーションリミッタが、ステータに向かうロータの動きを停止し得るため、ロータとステータとの他の何らかの縦方向ギャップより広くてもよい。したがって、モーションリミッタ領域のロータ・ステータ・ギャップ191が、ロータとステータとの他の何らかの縦方向ギャップより広くても、モーションリミッタは、ロータがステータとどこかで物理的接触するのを防ぎ得る。これは、本開示に示すすべての実施形態に当てはまる。
図1aに示したモーションリミッタは、ステータと接触するまでロータが縦方向に動くのを防ぐ。これは、本開示に説明するすべてのモーションリミッタに当てはまる。ステータとロータの他のエッジ間に他のモーションリミッタを構成し、ステータと接触するまでロータがこれらのエッジに垂直な方向に動くのを防いでもよい。
モーションリミッタは、縦線181と182との間にある第1ばね領域にロータ・ステータ・ギャップ191にわたって延在する第1ばね16を含む。第1ばね16は、任意の縦方向可撓性ばねにすることができるであろうが、図1aに示したばねについて詳述し、重要な考えを説明する。
図1aの第1ばね16は、縦ステータ端部分121と、縦ロータ端部分122とを含む。ステータ端部分121は、ロータに向かって延在し、縦方向に実質的に剛性を有する。ロータ端部分122は、それに対応してステータに向かって延在し、これも縦方向に実質的に剛性を有する。ロータが速度Vでステータに近づくと、ロータ端部分とステータ端部分は、それに対応して同じ速度Vで互いに近づく。ロータ端部分およびステータ端部分の目的は、この場合、ロータがステータに近づいたときにロータもステータもばねとすぐに接触しないように、ロータエッジ/ステータエッジから適切な距離だけばねの縦方向可撓性部をずらすことである。ロータ端部分およびステータ端部分は、この目的を達成するのに適切な任意の形状を有してもよい。
図1aの第1ばね16は、また、ステータ端部分121とロータ端部分122との間に延在する縦方向可撓性部(131+132+133)を含む。縦方向可撓性部は、ステータ111のエッジ1111からステータばねギャップ192だけ離れるように、ステータ端部分121に取り付けられ、かつステータ111のエッジ1111と略平行な第1方向に延在する第1長尺部分131を含む。縦方向可撓性部は、また、ロータ112のエッジ1121からロータばねギャップ193だけ離れるように、ロータ端部分122に取り付けられ、かつ第1方向に延在する第2長尺部分133を含む。第1ばね16の縦方向可撓性部は、また、第1長尺部分131から第2長尺部分133まで延在する連結部分132を含む。図示したばねの縦方向可撓性部は、長尺部分131および133の長さ対幅アスペクト比が高いことから縦方向に可撓性を有し、長さは、x軸方向の横方向寸法であり、幅は、y軸方向の縦方向寸法である。
第1ばね16に、第1ストッパ15が取り付けられる。モーションリミッタ領域は、第1接触が起こり、かつモーションリミッタが、ステータに向かうロータの動きに抵抗する反力を生成する接触領域を含む。接触領域は、縦線182と183との間にある。本開示に提示するいずれの実施形態においても、接触領域は、xy平面内のロータの幾何学的中心および/またはロータの質量中心と縦方向に並んでもよい。
第1ストッパ15は、第1ばね領域と接触領域との境界、すなわち縦線182上で第1ばね16に取り付けられる。第1ストッパ15は、ステータ111のエッジ1111からストッパ・ギャップ194だけ離れている。ストッパ・ギャップ194は、ロータばねギャップ193およびステータばねギャップ192の両方よりも狭い。言い換えれば、図示した場合では、ばねが十分に圧縮されたときにストッパ15と接触する隣接カウンタ構造体は、ステータのエッジである。ストッパがステータに向かってではなく、ロータに向かって延在する場合、隣接カウンタ構造体は、ロータ112のエッジ1121になるであろう。この選択肢は図示していないが、図1bは、ストッパとステータのエッジとの間に第1ストッパ・ギャップ194が形成され、ストッパとロータのエッジとの間に第2ストッパ・ギャップ195が形成されるように、ロータとステータの両方に向かって延在するストッパを示す。ステータのエッジ1111およびロータのエッジ1121は、この場合、第1ストッパ15に対する両方のカウンタ構造体である。
図1aに示した例に戻ると、ロータが縦方向に距離Dだけステータに近づくと、ばね16の縦方向可撓性部は縦方向に圧縮される。したがって、第1ストッパ15は、Dより小さい距離だけステータに近づく。ロータ112が、第1ストッパ15をステータ11のエッジ1111に接触させるのに十分ステータ111に近づく場合、第1ストッパ15がステータ11に衝突するときの縦方向速度もまた、その瞬間のロータ112の速度よりも低くなる。したがって、その衝突の衝撃は、ロータまたはステータのいずれかに強固に固定されるストッパを用いた比較可能な衝突よりも低くなる。図1bのようにストッパがステータおよびロータの両方に向かって延在する場合、同じ効果が得られる。
図2および図3は、モーションリミッタ領域がさらに第2ばね領域を含む任意選択の実施形態を示す。第1ばね領域および第2ばね領域は、接触領域の横方向両側にある。モーションリミッタは、また、接触領域ではなく第2ばね領域において、ロータ・ステータ・ギャップを挟んでロータからステータまで延在する第2ばねを含む。第2ばねは、縦方向に可撓性を有する。第1ストッパは、第1ばねと第2ばねとの間に延在するように第2ばね領域と接触領域との境界で第2ばねに取り付けられる。図2において、参照番号211~212、2111、2121、25、261、281~283および294は、それぞれ図1aおよび図1bの参照番号111~112、1111、1121、15、16、181~183および194に対応する。
先の例のように、モーションリミッタは、第1ばね領域281~282にロータ・ステータ・ギャップにわたって延在する第1ばね261を含む。図2の第1ばね261は、図1aの第1ばね16と同じ形状を有するが、他の縦方向可撓性ばね構造体を使用することもできるであろう。モーションリミッタは、また、第2ばね領域283~284に第2ばね262を含む。図2aにおいて、第1ばね領域および第2ばね領域は、接触領域282~283の横方向両側にあることが分かる。
図2aは、図1aの第1ばね16にも対応する第2ばね262の例を示す。したがって、参照番号2221、2222、2321、2322および2323は、それぞれ図1aの部分121、122、131、132および133に対応する端部分、長尺部分および連結部分を示し、これらの部分に関して上述した特性を有する。言い換えれば、第1ばねは、第1方向に前後に1回折り返す屈曲梁であってもよく、第2ばねは、第1方向と反対の方向に前後に1回折り返す屈曲梁であってもよい。1つの折り返しは、2つの長尺部分(2321および2323など)と、1つの連結部分(2322など)とを含む。第1ばねの折り返しの幅(すなわち、図2aにおけるx軸方向の第1ばね領域の幅)は、第2ばねの折り返しの幅(第2ばね領域の幅)と実質的に等しくてもよい。第1ばね領域および/または第2ばね領域のx軸方向の幅は、例えば、接触領域のx軸方向の幅の2倍より大きいか、3倍より大きいか、または5倍より大きくてもよい。
しかしながら、任意の縦方向可撓性ばね構造体を第2ばねとして使用することができるであろう。モーションリミッタは、例えば、第1ばね領域に第1ボックスばねと、第2ばね領域に第2ボックスばねとを含むことができるであろう。
先の例のように、第2ばねの縦方向可撓性部は、ステータ211のエッジ2111からステータばねギャップだけ、かつロータ212のエッジ2121からロータばねギャップだけ離れている。
図2aにおいて、第1ばね261と第2ばね262との間にストッパ25が取り付けられる。これにより、ストッパは、接触領域282~283にある。ストッパは、例えば、固体バンプ、または図2aの第1ばねと第2ばねとの間のストッパ25などの蛇行構造体であってもよい。ストッパ25は、縦方向に剛性を有してもよいが、そうである必要はない。ストッパ25の蛇行構造体は、例えば、縦方向および横方向の両方においていくらかの可撓性をストッパ25に与えてもよい。この可撓性は、用途によっては、ロータがステータに近づく、またはステータから遠ざかるときに第1ばねおよび第2ばねが晒され得る機械的張力を低減し得る。
ストッパが、図2aおよび図3aのように蛇行構造体を有する場合、ストッパは、縦方向に延在するサブ部分を有する屈曲梁を含んでもよい。これらのサブ部分は、横方向に延在するサブ部分によって互いに連結される。(サブ部分が延在する方向に対して垂直に測定される)屈曲梁の各サブ部分の幅は、第1ばねおよび第2ばねの対応する幅より小さいか、または対応する幅と実質的に等しくてもよい。
ストッパ25は、ステータ211のエッジ2111からストッパ・ギャップ294だけ離れている。ストッパ・ギャップ294は、ロータばねギャップおよびステータばねギャップの両方より狭くてもよい。図示した場合では、ばねが十分に圧縮されたときにストッパ25と接触するカウンタ構造体は、ステータのエッジ2111である。先の例のように、ストッパ25がステータに向かってではなく、ロータに向かって延在する場合、カウンタ構造体は、ロータ212のエッジ2121になるであろう。あるいは、ストッパ25は、ストッパ25とステータのエッジとの間に第1ストッパ・ギャップが形成され、ストッパ25とロータのエッジとの間に第2ストッパ・ギャップが形成されるように、ロータとステータの両方に向かって延在することができるであろう。
図2aにおいて、ストッパ25は、2つの端部分対(2211+2212、2221+2222)間の横方向における略中間に位置する。第1ばね領域281~282の横方向幅は、第2ばね領域283~284の横方向幅と実質的に等しい。あるいは、モーションリミッタには、異なる横方向幅を有する第1ばねおよび第2ばねを実装することができるであろう。
図2bは、ロータ212がステータ211に近づくときのモーションリミッタの動作を示す。第1ばねおよび第2ばねは、縦方向に圧縮される。その結果、ステータ211に対するストッパ25の速度は、ステータに対するロータ212の速度よりも低くなる。したがって、ストッパ25とステータ211との衝撃は、ストッパがロータに強固に取り付けられる場合よりも小さくなる。ストッパが、ステータではなくロータに面している場合、また、ステータとロータの両方が、両方向に延在するストッパのための両方のカウンタ構造体である場合、衝撃力が同様に低減される。モーションリミッタは、ばね261および262がロータまたはステータと接触する前に、ストッパがそのカウンタ構造体(図示した場合ではステータである)と接触するように構成される。
図3aは代替構成を示し、参照番号311、3111、312、3121、3211、3212、3221、3222、361、362、381、382、383および384は、それぞれ図2aの参照番号211、2111、212、2121、2211、2212、2221、2222、261、262、281、282、283および284に対応する。
ここで、モーションリミッタは、第1ストッパ351に加えて、さらに、接触領域382~383において第1ばね361と第2ばね362との間に同じく延在する第2ストッパ352を含み、第2ストッパ352は、カウンタ構造体である。
図3aに示した第1ばね361および第2ばね362は、それぞれステータ端部分3211および3221と、それぞれロータ端部分3212および3222とを含む。これらのばねは、また、対応するステータ端部分とロータ端部分との間に延在する縦方向可撓性部331および332を含む。この場合、縦方向可撓性部331および332は蛇行構造体である。あるいは、前述同様、他の任意の縦方向可撓性ばねを使用することができるであろう。
先の実施形態のように、第1ばね361および第2ばね362は、ステータエッジ3111から横方向ステータばねギャップだけ、かつロータエッジ3121から横方向ロータばねギャップだけ離れている。
第1ストッパ351および第2ストッパ352は、図3において、それらの両方が第1ばね領域381~382と第2ばね領域383~384との間の接触領域382~383にあるように、第1ばね361と第2ばね362との間に取り付けられる。これらのストッパ351~352は、縦方向に剛性を有する、例えば図3aのような横方向蛇行構造体、または固体バンプであってもよい。あるいは、ストッパ351~352は、縦方向の可撓性を有することができるであろう。ロータが休止位置にあるとき、第1ストッパ351および第2ストッパ352は、縦方向ストッパ・ギャップ396だけ互いに離れていてもよい。
図3bは、ロータが縦方向にステータに近づくときのモーションリミッタの動作を示す。第1ばね361および第2ばね362は、縦方向に圧縮される。ばねがステータ311またはロータ312と接触する前に、第1ストッパ351が第2ストッパ352と接触する。以下に提示する実施形態のように、接触で起こる衝撃は、モーションリミッタ内のばね361および362の可撓性によって低くなる。
あるいは、図3aに示したストッパは、第1ストッパ351とステータ311との間に第1ストッパ・ギャップが形成され、第2ストッパ352とロータ312との間に第2ストッパ・ギャップが形成されるように、他方向に回動させることができるであろう。これらのストッパは、また、それぞれステータとロータに向かって延在することに加えて、互いに向かって延在することができるであろう。この場合、モーションリミッタは、3つのストッパ・ギャップ、すなわち、第1ストッパ351とステータ311との間の第1ストッパ・ギャップと、第2ストッパ352とロータ312との間の第2ストッパ・ギャップと、第1ストッパ351と第2ストッパ352との間の第3ストッパ・ギャップとを含むであろう。
図1aおよび図2aに示した実施形態において、第1ばねおよび第2ばねの縦方向可撓性部は、折り返しが1つの蛇行形状を有する。図3aに示した実施形態では、第1ばねおよび第2ばねの縦方向可撓性部は、折り返しが3つの蛇行形状を有する。任意の数の折り返しを用いることができるであろうが、通常、折り返しが少ないほど、モーションリミッタに必要な面積は小さくなる。

Claims (1)

  1. デバイス面内にある可動ロータと、少なくともモーションリミッタ領域で前記ロータに隣接する固定ステータとを備える微小機械デバイスであって、
    前記モーションリミッタ領域において、前記ステータのエッジは実質的に横方向に延在し、前記ロータのエッジは実質的に前記横方向に延在し、前記ロータのエッジは、前記モーションリミッタ領域において、前記横方向に直交する縦方向のロータ・ステータ・ギャップだけ前記ステータのエッジから離れており、
    前記微小機械デバイスは、さらに、前記ロータが前記ステータと直接物理的接触するのを防ぐモーションリミッタを備え、前記モーションリミッタは、前記ロータ・ステータ・ギャップを挟んで前記ロータから前記ステータまで延在する第1ばねを少なくとも含み、前記第1ばねは、縦方向に可撓性を有し、
    前記モーションリミッタ領域は、接触領域と、少なくとも第1ばね領域とを含み、前記接触領域は、前記第1ばね領域から前記横方向に離れており、前記第1ばねは、前記第1ばね領域において前記ロータ・ステータ・ギャップにわたって延在し、前記モーションリミッタは、さらに、少なくとも第1ストッパを前記接触領域に含み、前記第1ストッパは、前記第1ばね領域と前記接触領域との境界で前記第1ばねに取り付けられており、
    前記微小機械デバイスは、さらに、少なくとも1つの隣接カウンタ構造体を前記接触領域に備え、前記カウンタ構造体は、前記接触領域において前記第1ストッパからストッパ・ギャップだけ離れており、前記カウンタ構造体は、前記第1ばねが十分に圧縮されたときに前記第1ストッパと接触し、
    前記モーションリミッタ領域は、さらに、第2ばね領域を含み、前記第1ばね領域および前記第2ばね領域は、前記接触領域の横方向両側にあり、前記モーションリミッタは、また、前記接触領域ではなく前記第2ばね領域において、前記ロータ・ステータ・ギャップを挟んで前記ロータから前記ステータまで延在する第2ばねを含み、前記第2ばねは、前記縦方向に可撓性を有し、前記第1ストッパは、前記第1ばねと前記第2ばねとの間に延在するように前記第2ばね領域と前記接触領域との境界で前記第2ばねに取り付けられており、前記カウンタ構造体は、前記ステータのエッジであるか、または、前記カウンタ構造体は、前記ロータのエッジである
    微小機械デバイス。
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