JP6558466B2 - 容量性微小電気機械加速度計 - Google Patents

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Description

本開示は、加速度計が基板平面に対して垂直な加速度成分で移動するときに、基板平面から回転する可動ロータを有する容量性加速度計および加速度センサに関する。このようなセンサは、3軸加速度計を形成するために基板面内の加速度を測定する2つの他のセンサと組み合わせることができる。このような加速度計は、(ESP/ESC)、アンチロックブレーキ(ABS)、電動パーキングブレーキ(EPB)、ヒルスタートアシスタンス(HSA)、電子制御サスペンション(ECS)、ヘッドライトレベリングまたはエアバッグ展開などの自動車への応用に有用である。
3軸加速度計における各容量性センサは、基板に対して不動であるステータと、基板に対して少なくとも部分的に可動であるロータとを備えてもよい。本開示では、「ロータ」および「ステータ」という用語は共に、バーまたはビームなどの、互いに連結された微小機械構造体を指す。当該構造体およびそれらの相互連結体は、基板、例えばシリコン基板をエッチングすることによって形成されてもよい。
本開示では、「バー」および「ビーム」という用語は、例えばシリコン製の細長い構造体を指し、「バネ」と呼ばれるより柔軟な構造体と比較して剛性を有する。剛性と柔軟性とは相対的な用語である。ロータを構成するバーおよびビームは、いくらかの可撓性を有するが、ロータが動くときにほぼ互いの位置関係を保ったまま静止し、ロータが懸架されているバネのみが、ロータの動きによってかなり柔軟に変形する。
ロータおよびステータは、典型的には、ロータとステータとの間の電気的測定を容易にするために、それらの相互連結構造体のうちの少なくとも一部に導電性電極領域を含む。
3軸加速度計は、典型的には、基板平面を含み、当該基板平面は、xy平面と表してもよい。ステータは、基板平面内に固定された構造体であってもよい。加速度センサは、平面内の軸に加速運動に応じて、当該軸に沿って直線運動をするロータと共に基板平面内に実装されてもよい。本開示は、主として、ロータがシーソーとして実装される加速度センサに注目しており、当該ロータは、一以上のねじりバネに取り付けられており、ねじりバネによって画定される回転軸に平行でない加速運動に応じて、当該軸の周りに回転運動する。
ロータがシーソーとして実装される場合、その質量中心は回転軸と一致してはならない。なぜなら、線形加速に反応しなくなるからである。したがって、シーソーロータは、少なくともある程度、不均衡なシーソーでなければならない。シーソーロータは、ロータの全ての部分が回転軸の片側に位置するように、完全に片側のシーソーとして実装されてもよい。より正確には、シーソーロータが、ロータ全体が平面の片側に位置するように、その回転軸を横切る平面を描くことができれば、シーソーロータは片側である。シーソーとして実施されるロータは、また、両面であってよく、当該ロータのいくつかの部分が当該軸の片側のあり、いくつかの部分が当該軸の反対側にある。両面ロータは、ロータ全体が平面の片側に位置するように、回転軸を横切る平面を描くことができない。
米国特許出願公開第2007/119252号明細書は、基板平面における加速度、および、面外加速度を測定するための加速度センサを備える3軸加速度計を開示している。
たわみ試験は、加速度センサの慣性質量が外部衝撃の後に正常に動いて、停止し、解放されることを検証するために利用され得る。安全要件によって、加速度計の構成要素が自律的に実行するようにプログラムされ得るたわみ試験の必要性が高まる。これらの自己検査では、ロータ上の特定の電極をたわみ電極として使用する必要がある。既知の大きさのたわみ電圧信号がたわみ電極に印加されると、ロータは一定量だけたわむ。通常の測定電極を用いて、このたわみ電圧でのたわみの程度が予期されたたわみに一致しているか否かを確認しようと測定したところ、ロータが動かなかったことが確認された。
米国特許出願公開第2007/119252号明細書に開示された加速度計の欠点は、自己検査機能を容易に実現できないことである。信号読み出しのために使用されるロータ/ステータ電極は、自己検査のたわみに十分な電気力を供給しない。
本開示の目的は、上記の欠点を緩和するための装置を提供することである。
本開示の目的は、独立請求項に記載されていることを特徴とする構成により達成される。本開示の好ましい実施形態は、従属請求項に開示されている。
本開示は、フレーム型のロータを有するz軸加速度センサ上にたわみ電極を実装するという考えに基づいている。たわみ電極は、ロータ回転軸の近傍に実装されてもよい。
以下に、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態を用いてより詳細に説明する。
図1は、容量性加速度計における第1のセンサを示す。 図2は、図1の断面A−Aにおける第1のセンサおよび加速度計パッケージの一部を示す。 図3は、第1のたわみ電極と第2のたわみ電極との重複領域の第1の例を示す。 図4は、第1のたわみ電極と第2のたわみ電極との重複領域の第2の例を示す。 図5は、容量性加速度計における第1のセンサを示す。 図6は、加速度計が第2および第3のセンサを含む実施形態を示す。 図7は、本開示に記載の方法を示す。 図8は、本開示に記載の方法を示す。 図9は、加速度計および制御ユニットを備えるシステムを示す。
以上の図は概略的なものであり、縮尺通りに描かれていない。
本開示では、横方向および縦方向(なお、横軸方向は縦軸方向に垂直である)に延在する基板平面を画定する基板と、基板平面に垂直な垂直軸方向の加速度を測定するための第1のセンサと、基板平面に隣接し、かつ、基板平面に平行である少なくとも1つの内部パッケージ平面を有する加速度計パッケージと、を備える容量性微小機械加速度計について説明する。第1のセンサは、基板に対して可動なロータと、ロータ吊具と、基板に対して不動の一以上のステータと、を備える。当該ロータは、差動静電容量測定のための一以上のロータ電極を備え、当該一以上のステータは、差動静電容量測定のための一以上のステータ電極を備える。当該ロータ吊具は、ロータに取り付けられた一以上の横方向ねじりバネを備え、当該ねじりバネは、横方向のロータ回転軸上に配置されている。
ロータは、少なくとも、横方向ロータバーと、横方向ロータバーに取り付けられた第1の縦方向ロータバーと、横方向ロータバーに取り付けられた第2の縦方向ロータバーと、を備えるシーソーフレームである。少なくとも1つの縦方向ロータバーは、一以上の第1のたわみ電極を備え、第2のたわみ電極は一以上の第1のたわみ電極のそれぞれの上方および/または下方の内部パッケージ平面に固定されている。その結果、一以上の第1のたわみ電極は、基板平面において、対応する第2のたわみ電極の投影と重複領域で重なる。
図1は、容量性加速度計における第1のセンサを概略的に示している。基板平面は、本開示ではxy平面に相当する。本開示では、「基板」という用語は、センサを構成する微小機械構造体が作製された本体を指す。当該構造体が完成すると、当該基板の残りの部分が加速度計を囲む支持体を形成する。基板は、例えば、シリコンウエハであってもよい。センサを構成する微小機械構造は、エッチングおよびコーティング方法によって当該基板から製造されてもよい。言い換えると、本開示において、「基板」という用語は、加速度計の微小電気機械構造が製造される構造層(またはデバイス層)を形成する薄い基板を指す。この基板は、典型的には、はるかに厚い別個のハンドルウエハまたは支持ウエハからの構造的支持を必要とする。
垂直なz軸はxy平面に垂直であると定義される。図1に示すいくつかの微小機械構成要素は、基板と同じ厚さであってもよく、その他の微小機械構成要素は、基板より薄い厚さであってもよい。本開示では、基板の厚さ全体がxy平面を構成し、「上方」および「下方」という用語は、z座標における基板表面からの差を指す。言い換えれば、図1に示された基板平面の「上方」の物体は、図1に示された構成要素の上面よりも観察者の近くに位置し、基板平面の「下方」の物体は、図1に示された構成要素の底面よりも観察者から遠くに位置すると解釈され得る。図2は、基板平面内にあるデバイス構成要素14の上方の加速度計パッケージ21を示している。
第1のセンサは、z軸の方向の加速度を測定するように構成される。z軸は、本開示では垂直軸と呼ばれ、基板平面に対して垂直である。第1のセンサは、1つの横方向ロータバー13と、2つの縦方向ロータバー14および15と、を有するロータを備える。横方向ロータバー13および2つの縦方向ロータバー14および15は共に、基板平面上の他の構成要素を部分的に囲むフレームを形成する。また、ロータは、ロータ電極として機能する、1セットのロータ電極指131を含む。指の数は、図1に概略的に示されているものよりも、はるかに多く、複数の指同士の間隔ははるかに小さくてもよい。
図1のセンサは、また、横方向ステータバー16および17と、上記ステータバーにそれぞれ対応し、ステータ電極として機能するステータ電極指161および171のセットと、を有する2つのステータを備える。ロータ電極およびステータ電極はコーティングされていてもよく、基板の上面および/または底面から垂直に窪んでいてもよい。図1に示すように、フレーム形状のロータは、ステータを部分的に囲んでもよい。横方向ステータバー16および17は、ステータンカーポイント162および172において基板に固定される。「アンカーポイント」という用語は、本開示において、バーなどの物体が基板にしっかりと取り付けられ得る領域を指す。
ロータ電極およびステータ電極の位置および数、ならびにそれらの形状および相互位置決めは、所望の測定用途に応じて多くの方法で容量測定のために最適化され得る。
ロータは、一以上のロータアンカーポイントに固定されたロータ吊具から懸架されてもよい。本開示では、「吊具」という用語は、少なくとも一以上のねじりバネを備える構造体を指す。一以上のねじりバネがアンカーポイントに直接取り付けられていない場合、懸架構造体は、また、当該ロータアンカーポイントから当該ねじりバネまで延伸する順序で連結されたバーまたはビームを指してもよい。横方向のねじりバネが螺旋状にねじれたときにロータが回転する。吊具の任意のバーまたはビームは、相当量の曲げまたはねじれを受けることはない。代わりに、それらによってロータのアンカーポイントがねじれバネから一定の距離に配置され得るため、それらの主な機能は変位である。
本開示では、「ねじりバネ」という用語は、ねじりバネがその長手方向の寸法の周りに螺旋状のねじれを起こしやすくするアスペクト比を有するシリコン構造体を指す。この場合、「横方向」ねじりバネは、図1のx軸と平行な長さ方向の寸法を有するバネを意味する。横方向ねじりバネは、螺旋状のねじれを可能にするためy方向に狭くてもよいが、xy平面からの並進運動を防ぐために垂直z方向には厚くてもよい。代わりに、横方向ねじりバネは、xy平面内で曲がりくねった形状を有してもよく、z方向に厚くてもよい。
曲がりくねったバネによって、例えば、y軸の方向に必ずしも狭くなくても、x軸の周りにねじれを生じ得る。
図1は、一以上の固定されたロータ吊具バーが、第1の横方向ロータ吊具バー181と第2の横方向ロータ吊具バー183とを備え、第1の横方向ねじりバネ191が、第1の横方向ロータ吊具バー181の端部に取り付けられ、第2の横方向ねじりバネ193が、第2の横方向ロータ吊具バー183の端部に取り付けられているセンサを示す。横方向ロータ吊具バー181および183は、ロータアンカーポイント182にしっかり固定されている。ねじりバネを吊具アンカーポイントからさらにずらす必要がある場合、追加の吊具バーは、固定された吊具バーとねじりバネとの間に追加されてもよい。これらの追加の吊具バーは、横方向または縦方向のいずれかに延在してもよい。
横方向ロータバー13と、縦方向ロータバー14および15と、を備えるロータは、横方向ねじりバネ191および193が、図1に示す横方向のロータ回転軸(RRA)の周りを旋回することを可能にするので、「シーソー」と呼ばれてもよい。この軸は、ねじりバネ191および193の位置によって決定される。ロータの回転または旋回を容易にするために、2つのねじりバネを同じ軸上に配置する必要がある。
加速度計が垂直方向に加速運動を受けると、ロータは横方向のロータ回転軸の周りを回転することができる。この動きは、上述のロータ電極とステータ電極との間で行われる微分容量測定によって検出され得る。
図1に示されるロータは、横方向のロータ回転軸(以下、RRAまたは横RRAともいう)の両側に延在するため、両面シーソーとして特徴付けられてもよい。言い換えれば、縦方向ロータバー14および15のそれぞれは、横方向のロータ回転軸の第1の側から第2の側まで横方向のロータ回転軸を横切って延在する。
これは、図1の断面A−Aを示す図2において、別の角度から図示している。図2は、基板平面に隣接する内部パッケージ平面211を有する、第1の縦方向ロータバー14および加速度計パッケージ21を示す。縦方向ロータバー14は、RRAの両側に延在している。言い換えれば、ロータ14は、RRAから第1の方向および第2の方向の両方に延在している。これらの2つの方向は、ロータがRRAの周りを回転する平面構造を形成するため、正反対である。図2では、第1の縦方向ロータバーは基板平面内にある。第1の方向はy軸のプラス方向であり、第2の方向はy軸のマイナス方向である。加速度計がz軸方向に加速度を受けると、ロータはxy平面からRRAを中心に回転する。ねじりバネ191および193の剛性は、用途に応じた所望の加速度で適切な動作に達するように構成されるべきである。
パッケージ21は、第1のセンサを越えて左右に延在している。パッケージは、全ての側面で加速度計を囲んでいるが、センサから離れた部分のパッケージは本開示には関係がなく、図2には示されていない。パッケージとセンサとの間の空間は、密封された空間であり、典型的には、不活性ガスで満たされている。
図1のロータは、縦方向ロータバー14および15に対称な正方形形状の突出領域101〜104を含む。これら突出領域のうち一以上の突出領域は、ねじりバー、吊具バー、および、アンカーポイントを介して、外部回路に連結されてもよい。突出部は必ずしも正方形形状である必要はない。それらは、長方形または他の任意の形状を有することができる。原理的には、電極は当該バーに全く突出部を形成されていない縦方向のロータバー上に実装されることさえできるが、狭いバーの表面領域自体では、ロータを感知できるほどに動かすために十分な電気力を生成するには不十分である。
ロータ上の第1のたわみ電極は、いずれもロータをたわませる電気力を生成するために隣接する対向電極を必要とする。本開示において、第2のたわみ電極と呼ばれるこの対向電極は、第1のたわみ電極に垂直に近接している必要がある。第2のたわみ電極は、加速度計パッケージ上に設けられてもよく、導電性材料でコーティングされてもよい。
図2は、突出領域101および102の位置を示している。第2のたわみ電極201および202は、突出領域101および102の上方または下方のいずれかの内部パッケージ平面211上に作製されてもよい。第2のたわみ電極が突出領域101および102の上方に作製された装置を図2に示す。第2のたわみ電極203および204(図示せず)は、それぞれ、突出領域103および104の上方または下方のいずれかの内部パッケージ平面上に対応するように作製されてもよい。
たわみ電極対がロータをたわませ得る方向は、この対の第2のたわみ電極が第1のたわみ電極の上方または下方に位置するかどうか、および、ロータ回転軸に関するたわみ電極対の位置に依存する。例えば、図2のたわみ電極対101−201は、ロータを図示の観察方向から見て時計回りにたわませることができ、たわみ電極対102−202は、ロータを図示の観察方向から見て反時計回りにたわませることができる。代わりに、第2のたわみ電極201〜202をロータの下方に配置する場合(図示しない)、たわみの方向は逆になる。
第1のたわみ電極および第2のたわみ電極の間の垂直方向の間隔は、0.5μm〜5μmの間であってもよい。ロータとパッケージとの接触を防止するために、別個の停止構造を利用してもよい。たわみ電極の各対(第1の対101+201、第2の対102+202)に印加される電圧は、電場が十分に強い場合、RRAの周りでロータを回転させるトルクを生成する。電場は、印加された電圧によって、および、第1のたわみ電極と第2のたわみ電極との間の領域の重なりによって、決定される。
第1のたわみ電極は、第2のたわみ電極と全く同じ大きさ、面積またはxyの位置を有する必要はない。電場は、第1のたわみ電極が基板平面における第2のたわみ電極の投影と重なるところであれば生じる。基板平面における第2のたわみ電極の投影は、この問題となっている第2のたわみ電極の真下のxy平面内に位置する領域である。第1のたわみ電極が当該投影と重なる領域を重複領域と呼ぶことがある。第1のたわみ電極は、第2のたわみ電極よりも大きくてもよく、第2のたわみ電極よりも小さくてもよい。
図3は、2つの第1のたわみ電極と、基板平面における2つの第2のたわみ電極の投影と、を示す。重複領域は、ストライプで示されている。図示の構成では、ロータ上の第1のたわみ電極101および102は、パッケージ上の第2のたわみ電極201および202よりも大きく、それらは部分的に重なっている。第1重複領域は31であり、第2重複領域は32である。図4は、xy平面への投影が第1のたわみ電極101および102の両方を覆う第2のたわみ電極201が1つしかない構成を示す。これらの第1のたわみ電極101または102のいずれかを使用してロータをたわみさせることができるが、それらの両方を同時に使用することはできない。この場合、ストライプで再び示された第1の重複領域41は第1のたわみ電極101と一致し、第2の重複領域42は第1のたわみ電極102と一致する。
図1に示す第1の実施形態において、ロータは、第1および第2の縦方向ロータバー14および15が横方向のロータ回転軸(RRA)を横切って、RRAの一方の側からRRAの第2の側に延在することを意味する、両面シーソーフレームである。たわみ電極は、一以上の突出領域101〜104上に形成することができる。言い換えれば、突出領域101〜104のいくつかは、電圧源に接続されてもよい。その結果、それらは、第1のたわみ電極として機能することができる一方で、残りの突出領域は電気的接続を有しなくてもよい。第2のたわみ電極201〜204は、第1のたわみ電極として機能する突出領域101〜104の上方の内部パッケージ平面上に設けられてもよい。第1のたわみ電極および第2のたわみ電極は共に、たわみ電極対を構成する。第1のたわみ電極は全て同じ電位に接続されてもよく、一方で、第2のたわみ電極は異なる電位に接続されてもよい。
第1のたわみ電極は、例えば、縦方向ロータバー14または15のいずれかの1つの第1のたわみ電極から構成されてもよい。この孤立した第1のたわみ電極は、横方向ロータバー13と同じ側のRRA上に配置することができる。言い換えれば、第1のたわみ電極は、突出領域101または突出領域103のいずれかに設けられてもよい。代わりに、孤立した第1のたわみ電極が、横方向ロータバー13と比較してRRAの反対側に配置されてもよい。この場合、当該第1のたわみ電極は、突出領域102または突出領域104のいずれかに設けられる。
突出領域101、102、103および104のうちの1つだけがたわみ電極として使用される場合であっても、図1のように、ロータにはそれでもやはり他の突出領域が存在してもよい。他の突出領域は、減衰などの他の目的のために使用されてもよい。代わりに、突出領域の1つだけがたわみ電極として使用される場合、他方の突出領域は、取り除かれてもよい。その結果、縦方向ロータバー14および15は、たわみ電極として使用される、縦方向バーの1つの突出領域を除いたいずれの場所においても狭くなる。
一対のたわみ電極(基板平面内の第1のたわみ電極、および、内部パッケージ平面上の、対応する第2のたわみ電極)のみを用いる利点は、当該電極対への電気的な接続が容易であり、電気配線が少なくて済み、素子のサイズを小さくすることができ、素子のコストを低減することができることである。電気力がロータの一方の側にのみ印加されるので、ロータは、たわませられると、その縦方向の対称軸(図1に示すLSA)の周りにトルクを受ける。ロータ吊具は、この外乱に対して頑強に作られ得る。これにより、ロータ吊具は、ロータがLSAの周りを回転したり傾いたりするのを効果的に抑制しながら、ロータを横方向のRRAの周りを回転させることができる。
第1のたわみ電極は、例えば、縦方向ロータバー14または15のいずれかの2つの第1のたわみ電極から構成されてもよい。言い換えれば、第1のたわみ電極は、例えば、突出領域101および102、または、突出領域103および104に電気的な接続を形成することによって設けられてもよい。対応する第2のたわみ電極は、たわみ電極対を生成するために、内部パッケージ平面上に設けられてもよい。RRAの第1の側にあるたわみ電極対は、ロータをRRAの周りの第1の方向に回転させるために使用されてもよく、一方、RRAの第2の側にあるたわみ電極対は、ロータを第1の方向と反対である第2の方向に回転させるために使用されてもよい。
代わりに、第1のたわみ電極は、第1の縦方向ロータバー14上の1つの第1のたわみ電極と、第2の縦方向ロータバー15上の1つの第1のたわみ電極とで構成されてもよい。これらの第1のたわみ電極は、例えば、突出領域101および103上に設けられてもよい。対応する第2のたわみ電極は、たわみ電極対を生成するために、内部パッケージ平面上に設けられてもよい。その場合、たわみ力は、LSAの両側で、対称的に、かつ、同時に、ロータに加えられ得る。また、たわみ電極として選択された突出電極は、101および104、または、102および103であってもよい。その結果、第1のたわみ電極の一方は、横方向のロータ回転軸の第1の側に存在する一方で、第1のたわみ電極の他方は、横方向のロータ回転軸の第2の側に存在する。
たわみ電極として使用されているかどうかにかかわらず、全ての電極は、通常の動作モードではグランド電位に接続され得る。電極がRRAの両側に対称的に配置されている場合、ロータ質量が接続されている電位とグランド電位が同じではないにもかかわらず、当該質量を傾動させる電気力は生じない。異なる仕事関数を有する材料から構成される全ての電極対は、電極間に電位差を生じる。この電位差は、しばしば、ビルトインバイアス電圧と呼ばれる。ビルトインバイアス電圧が常に存在し、素子の寿命の間にドリフトする可能性もあるため、RRAの両側に電極を対称的に配置することが重要である。ビルトインバイアス電圧は、同じ電極対のロータ質量および電極の外部電位差とともに合計される。RRAの異なる側の電極を互いに近づけるように設計すると、パッケージの応力または電極対内の電極間隙の温度変化による変化が互いに良好に続く可能性が高い。また、ビルトイン電位が材料表面の化学作用によってもたらされるため、電極対間の距離が小さい場合、RRAの両側の電極対における変化はより類似してくる。このようにして、電極によって生成されるオフセット誤差が、最小限に抑えられる。
第1の縦方向ロータバー14および/または第2の縦方向ロータバー15のいずれかに、横方向ロータ回転軸の両側に2つ以上の突出領域が存在してもよい。たわみ電極対の数を増やすと、たわませられたときにロータに付与され得る電気力が増大する。これにより、たわみ振幅が増大する。たわみ振幅は、たわみ電極の全重複領域を増加させることによって、または、電極に印加されるたわみ電圧を増加させることによっても増加され得る。
複数のたわみ電極を利用する1つの方法として、第1のたわみ電極は、第1の縦方向ロータバー14上の2つの第1のたわみ電極、例えば突出領域101および102と、第2の縦方向ロータバー15上の、例えば、内部パッケージ平面上に準備された対応する第2のたわみ電極と対をなす突出領域103,104とから構成されてもよい。第1のたわみ電極の少なくとも1つは、横方向のロータ回転軸の第1の側に配置されてもよく、第1のたわみ電極の少なくとも1つは、横方向のロータ回転軸の第2の側に配置されてもよい。
代わりに、図1に示すように、第1のたわみ電極は、第1または第2の縦方向ロータバー14または15上の、例えば突出領域101および102上、または、突出領域103および104上の、いずれかの2つの第1のたわみ電極から構成されてもよい。その結果、一方の第1のたわみ電極が縦方向のロータ回転軸の第1の側に存在し、他方の第1の変更電極が横方向のロータ回転軸の第2の側に存在する。対応する第2のたわみ電極は、RRAの各側に1つのたわみ電極対を形成するために、内部パッケージ平面上に設けられてもよい。
代わりに、第1のたわみ電極は、第1の縦方向ロータバー14上の1つの第1のたわみ電極と、第2の縦方向ロータバー15上の1つの第1のたわみ電極とで構成されてもよい。これらの第1のたわみ電極の一方は、横方向のロータ回転軸の第1の側にあり、他方は、横方向ロータ回転軸の第2の側にあってもよい。言い換えれば、1つの第1のたわみ電極が突出領域101上に形成され、他方が突出領域104上に形成されてもよい。代わりに、突出領域102上に一方の第1たわみ電極を形成し、突出領域103上に他方の第1たわみ電極を形成してもよい。上述のように、対応する第2のたわみ電極は、RRAの各側および縦方向の対称軸(LSA)の各側に1つのたわみ電極対を形成するために、内部パッケージ平面上に設けられてもよい。
上述の第1のたわみ電極の構成はいずれも、ロータが両面シーソーフレームである、本開示に記載された任意の実施形態で使用することができる。
一対のたわみ電極が縦方向のロータ回転軸の第1および第2の両側に存在するとき、当該軸の第1の側にある対は、ロータを当該軸の周りの第1の方向にたわませるために使用されてもよく、ロータ回転軸の第2の側にある対は、ロータを当該軸の周りの第2の方向にたわまさせるために使用されてもよい。第1の方向は、横方向のロータ回転軸に対して時計回りであってもよく、第2の方向は反時計回りであってもよい。
図5に示す第2の実施形態では、ロータは、片側シーソーフレームである。図5では、符号53〜57、501、503、531、561〜562、571〜572、582、591および593は、それぞれ、図1の符号13〜17、101、103、131、161〜162、171〜172、182、191および193と同じ構成要素を示す。第1および第2の縦方向ロータバー54および55は、横方向のロータ回転軸まで延在するが、当該軸と交差しない。たわみ電極は、突出領域501および503の一方または両方の上に形成され得る。第1の実施形態と同様に、第1のたわみ電極は、第1の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極から構成されてもよい。当該1つの第一のたわみ電極は、内部パッケージ平面上に設けられた、対応する第2のたわみ電極と対をなす。これにより、容易に接触することができる。
代わりに、第1のたわみ電極は、第1の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極と、第2の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極とを含み、それぞれの第1のたわみ電極が内部パッケージ平面上に設けられた、対応する第2のたわみ電極と対になる。言い換えれば、縦方向の対称軸(LSA)の各側に1つのたわみ電極対があってもよい。
第1のたわみ電極の上方の内部パッケージ平面には1つの第2のたわみ電極があってもよく、当該第1のたわみ電極の下方の内部パッケージ平面には他の第2のたわみ電極があってもよい。これらの第2のたわみ電極のうちの一方は、ロータをRRAの周りに第1の方向にたわみさせるために使用されてもよく、他方は、ロータをRRAの周りに第2の方向にたわみさせるために使用されてもよい。第1の方向は時計回りであってもよく、第2の方向は反時計回りであってもよい。本開示の他の実施形態で言及される第1のたわみ電極は、2つの第2のたわみ電極と対になってもよく、これらの第2のたわみ電極の一方は第1のたわみ電極の上にあり、他方は第2のたわみ電極の下にある。
3軸加速度計は、上述の第1のセンサに加えて、xy平面における加速度を測定するための2つの他のセンサを含んでもよい。図6は、第2のセンサ61および第3のセンサ62を含む3軸加速度計を示す。図6では、第1のセンサに関する符号63〜67、601〜604、631、661〜662、671〜672、682、691、693の全ては、それぞれ、図1の符号13〜17、101〜104、131、161〜162、171〜172、182、191および193と同じ構成要素を示す。
第2のセンサ61は、本開示において横軸と呼ばれるx軸の方向の加速度を測定するように構成されてもよい。第2のセンサは、容量性微小機械加速度センサであってもよい。第3のセンサ62は、本開示では縦軸と呼ばれるy軸の方向の加速度を測定するように構成されてもよい。当該横軸は、当該縦軸に直交する。第3のセンサは、容量性微小機械加速度センサであってもよい。第2および第3のセンサは、一方向の加速度を測定するのに適した、従来技術から公知の、任意の適用可能な平面センサであってもよい。
3軸加速度計は、第1のセンサ内のフレーム型のロータが第2および第3のセンサを部分的に囲んでいる場合、基板平面内の小さな領域上に形成され得る。本開示では、「ロータがセンサを部分的に囲む」とは、矩形形状のセンサ61および62それぞれの3つの側面がロータの一部に面することを意味する。図6では、センサの上方の側面は縦方向ロータバー63に面し、左方の側面は第1の縦方向ロータバー64に面し、右方の側面は第2の縦方向ロータバー65に面する。
使用される面積に加えて、第1のセンサに関する他の設計上の考慮点は、横方向のロータ回転軸からロータ電極およびステータ電極上の測定電極までの距離を含む。距離が長くなればなるほど、ステータ電極に対するロータ電極の変位が大きくなり、静電容量信号が強くなる。図6では、ロータ電極指631が横方向ロータバー63にのみ取り付けられているため、電極とロータ回転軸との間の距離は、縦方向ロータバーからロータ回転軸までの距離Lで表すことができる。ロータ電極指がロータ上のどこか別の場所に取り付けられる場合であっても、同様の距離の最適化が適用される。
第1のセンサのロータアンカーとステータアンカーを互いにかなり接近させておくことは、しばしば有益である。その場合、機械的応力によって、ロータおよびステータは、ほぼ同じ方法で駆動され、ロータおよびステータの間の差動静電容量測定でエラー信号が生成されない。当該アンカーと、指電極が配置されている横方向ロータバーとが近接している場合、エラー信号も小さくなる。さらに、第1および第2のねじれバーがロータ回転軸上で互いに離れている場合、寄生振動はより高い周波数に移動する。
図6に示す加速度計では、第1のセンサのロータ吊具は、第1の横方向ロータ吊具バー681および第2の横方向ロータ吊具バー683を備え、これらの両方は、一端からロータアンカーポイント682に取り付けられる。また、ロータ吊具は、第1の横方向ロータ吊具681に取り付けられた第1の縦方向変位バー684を備える。第1の横方向ねじれバネ691は、図示のように、第1の縦方向変位バー684の他端に取り付けられている。ロータ吊具は、また、第2の横方向ロータ吊具683に取り付けられた第2の縦方向変位バー685を備える。第2の横方向ねじれバネ693は、第2の縦方向変位バー685の他端に取り付けられている。
縦方向変位バー684および685の両方は、横方向ロータバー63から離れた方向に、横方向ロータ吊具681および683から延在している。これにより、横方向のロータ回転軸(RRA)は、横方向ロータバー63から、ロータアンカーポイント682を横切る横方向の線よりも遠くに配置される。言い換えると、距離Lは、図6に示す距離Dよりも大きい。このロータ吊具の構成により、ロータアンカーポイント662、672および682を互いに近接して配置することが可能になり、距離Lを比較的長くすることができるが、一方で、第2および第3センサ61および62は、ロータおよびロータ吊具によって部分的に囲まれるため、加速度計の総面積を比較的小さく維持することができる。
上述したように、第1たわみ電極は、第1または第2の縦方向ロータバー64または65上の2つの第1のたわみ電極、例えば突出領域601および602、または、突出領域603および604から構成されてもよい。その結果、一方の第1のたわみ電極は、横方向のロータ回転軸の第1の側にあり、他方は横方向のロータ回転軸の第2の側にある。対応する第2のたわみ電極は、内部パッケージ平面上に設けられてもよい。これにより、RRAの各側にたわみ電極対を形成することができる。また、第1のたわみ電極は、第1および第2の縦方向ロータバー64および65の両方にある2つの第1のたわみ電極から構成されてもよい。その結果、4つの突出領域601〜604の全てがたわみ電極として利用される。対応する第2のたわみ電極では、それらの第1のたわみ電極は、RRAの各側に2つのたわみ電極対を形成する。ロータ回転軸の第1の側の一方のたわみ電極対は、ロータを当該軸の周りの第1の方向にたわみさせるために使用されてもよく、ロータ回転軸の第2の側の他方のたわみ電極対は、ロータを当該軸の周りの第2の方向にたわませるために使用されてもよい。
自己検査は、試験電圧を少なくとも1つの第1のたわみ電極および対応する第2のたわみ電極に印加し、第1のセンサのロータに駆動力を発生させることによって、上述の加速度計のいずれかで実行されてもよい。自己検査は、ロータをロータ回転軸の周りの第1の方向に回転させる第1のたわみと、ロータをロータ回転軸の周りの第2の方向に回転させる第2のたわみと、を含む。試験応答信号は、ロータ電極およびステータ電極から静電容量測定を用いて読み取ることができ、当該応答は、加速度計を使用する前に集計した表の較正値と比較され得る。較正値は、閾値限界を有する範囲を含んでもよい。
自己検査は、加速度計を制御するように構成された制御要素によって実行Sあれてもよい。当該制御要素は、プロセッサと、メモリユニットと、加速度計に接続された電気制御手段と、を備えてもよい。当該制御要素は、所定の間隔で自己検査を自律的に実行し、かつ、測定された自己検査の応答が閾値限界を超えた場合にエラーコードを生成するように構成されてもよい。
駆動力が1回供給される一方法のステップを図7に示す。2つの異なる方向にロータを回転させるために駆動力が2回供給される他の方法のステップを図8に示す。加速度計902および制御要素903を備える加速度計システム901を、図9に概略的に示す。
また、第1および第2の縦方向ロータバー64および65上の突出領域601〜604は、内部パッケージ平面上の第2のたわみ電極、または、減衰目的のためにのみ内部パッケージ平面上に作製された第2の制動板と共に、ロータの動きにおける振動を減衰するように構成され得る第1の制動板として機能してもよい。狭いバーの表面領域は、それ自体、確実な減衰効果を生じるには不十分である。
言い換えれば、突出領域601〜604がたわみ電極として使用されるかどうかにかかわらず、それらは制動板として使用されてもよい。第1および第2の縦方向ロータバーは、少なくとも2つの第1の制動板を備え、第2の制動板は、一以上の第1の制動板のそれぞれの上方および/または下方の内部パッケージ平面に固定されてもよい。第1の制動板は、第2の制動板と完全に同じ大きさ、面積またはxyの位置を有する必要はない。第1の制動板が基板平面における第2の制動板の投影と重なるところであれば、図3および図4に示されるたわみ電極と同じ方法で重複領域が形成されており、減衰が生じる。
減衰効果は、横方向のロータ回転軸の各側に少なくとも1つの重複領域を構成することによって達成されてもよい。第1および第2の重複領域は、ロータ回転軸に対して対称に配置されてもよい。対称の一形態は、図3および図4の両方に示す実例のように、ロータ回転軸の第1および第2の側の第1および第2の重複領域の全ての対が、同じ形状、面積およびロータ回転からの距離を共有する場合である。第1および第2の重複領域は、この場合、横方向のロータ回転軸が存在する垂直平面に対して、平面対称である。
また、ロータの回転軸に関連する対称性も、より限定が少ない方法で理解され得る。第1および第2の重複領域は、ロータ回転軸の両側のたわみ電極対が同じ電圧を使用するときにロータ構造に対して等しいが反対のモーメントを生成する場合、横方向のロータ回転軸に対して対称であると考えられる。たわみ電極における電気力によって生成されるモーメントMeは、
Figure 0006558466
であり、ここでは、Vは電圧、Cは静電容量、および、θは変位傾斜角である。

Claims (14)

  1. 横方向および縦方向に延在し、前記横方向が前記縦方向に垂直である基板平面を画定する基板と、
    前記基板平面に垂直な垂直軸方向の加速度を測定するための第1のセンサと、
    前記基板平面に隣接し、かつ、前記基板平面に平行な少なくとも1つの内部パッケージ平面を有する加速度計パッケージと、
    を備え、
    前記第1のセンサは、前記基板に対して可動なロータと、ロータ吊具と、前記基板に対して不動の一以上のステータと、を含み、
    前記ロータは、差動容量測定のための一以上のロータ電極を含み、前記一以上のステータは、差動容量測定のための一以上のステータ電極を含み、
    前記ロータ吊具は、前記ロータに取り付けられた一以上の横方向ねじりバネを含み、当該ねじりバネは、横方向のロータ回転軸上に配置される、容量性微小機械加速度計であって、
    前記ロータは、少なくとも横方向ロータバーと、前記横方向ロータバーに取り付けられた第1の縦方向ロータバーと、前記横方向ロータバーに取り付けられた第2の縦方向ロータバーと、を含むシーソーフレームであり、
    少なくとも1つの縦方向ロータバーは、一以上の第1のたわみ電極を含み、第2のたわみ電極は、前記一以上の第1のたわみ電極のそれぞれの上方および/または下方の前記内部パッケージ平面に固定され、前記一以上の第1のたわみ電極は、それぞれ、対応する前記第2のたわみ電極の基板平面における投影との重複領域において重なる、
    容量性微小機械加速度計。
  2. 前記ロータは、両面シーソーフレームである、
    請求項1に記載の容量性微小機械加速度計。
  3. 前記一以上の第1のたわみ電極は、前記第1の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極からなる、
    請求項2に記載の容量性微小機械加速度計。
  4. 前記一以上の第1のたわみ電極は、前記第1の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極と、前記第2の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極とからなる、
    請求項2に記載の容量性微小機械加速度計。
  5. 前記第1のたわみ電極の一方は、前記横方向のロータ回転軸の第1の側にあり、他方は、前記横方向のロータ回転軸の第2の側にある、
    請求項4に記載の容量性微小機械加速度計。
  6. 前記一以上の第1のたわみ電極は、前記第1の縦方向ロータバー上の2つの第1のたわみ電極と、前記第2の縦方向ロータバー上の2つの第1のたわみ電極とからなり、
    殻縦方向ロータバーの1つの第1のたわみ電極は、前記横方向のロータ回転軸の第1の側にあり、他方は、前記横方向のロータ回転軸の第2の側にある、
    請求項2に記載の容量性微小機械加速度計。
  7. 前記一以上の第1のたわみ電極は、前記第1縦方向ロータバーまたは前記第2の縦方向ロータバー上の2つの第1のたわみ電極からなり、一方の前記第1のたわみ電極は、前記横方向のロータ回転軸の第1の側にあり、他方は、前記横方向のロータ回転軸の第2の側にある、
    請求項2に記載の容量性微小機械加速度計。
  8. 前記一以上の第1のたわみ電極は、前記第1の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極と、前記第2の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極とからなり、
    前記第1のたわみ電極の一方は、前記横方向のロータ回転軸の第1の側にあり、他方は、前記横方向のロータ回転軸の第2の側にある、
    請求項2に記載の容量性微小機械加速度計。
  9. 前記第1の縦方向ロータバーおよび前記第2の縦方向ロータバーは、さらに、少なくとも2つの第1の制動板を備え、第2の制動板は、前記一以上の第1の制動板のそれぞれの上方および/または下方の前記内部パッケージ平面に固定され、
    少なくとも1つの第1の制動板が、前記横方向のロータ回転軸の前記第1の側の第1の重複領域における前記基板平面への第2の制動板の投影と重なり、
    少なくとも1つの第1の制動板は、前記横方向のロータ回転軸の前記第2の側の第2の重複領域における前記基板平面への第2の制動板の投影と重なる、
    請求項2〜8のいずれか一項に記載の容量性微小機械加速度計。
  10. 前記第1の重複領域は、前記横方向のロータ回転軸を含む垂直平面に対して前記第2の重複領域と平面対称である、
    請求項9に記載の容量性微小機械加速度計。
  11. 前記ロータは、片側のシーソーフレームである、
    請求項1に記載の容量性微小機械加速度計。
  12. 前記一以上の第1のたわみ電極は、前記第1の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極からなる、
    請求項11に記載の容量性微小機械加速度計。
  13. 前記一以上の第1のたわみ電極は、前記第1の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極と、前記第2の縦方向ロータバー上の1つの第1のたわみ電極とからなる、
    請求項11に記載の容量性微小機械加速度計。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の加速度計で自己検査を実施する方法であって、
    試験電圧を少なくとも1つの第1のたわみ電極および少なくとも1つの第2のたわみ電極に印加することによって、駆動力が前記第1のセンサの前記ロータに供給され、試験応答信号が前記ロータ電極および前記ステータ電極からの静電容量測定を用いて読み取られる、
    加速度計で自己検査を実施する方法。
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