JP7234950B2 - 内燃機関の排気浄化制御装置 - Google Patents

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この明細書における開示は、内燃機関の排気浄化制御装置に関する。
従来、内燃機関から排出される排気を浄化するために、排気管内にSCR触媒(選択還元触媒)を設置し、還元剤としての尿素水によりNOxを浄化するシステムが知られている。例えば特許文献1に記載の技術では、NOx触媒であるSCR触媒において、アンモニア消費量とアンモニア供給量とに応じてアンモニアの実吸着量を導出するとともに、その実吸着量とNOx触媒の触媒温度とに基づき基準NOx浄化率を導出する。そして、基準NOx浄化率と実NOx浄化率との比較結果に応じて実吸着量を補正し、補正された実吸着量に応じてアンモニアの供給を制御することとしている。つまり、上記先行技術では、SCR触媒でのアンモニア消費量とアンモニア供給量とを逐次積算しつつ、その都度、基準NOx浄化率と実NOx浄化率との比較結果に応じて補正を行うことによりアンモニアの実吸着量を導出し、その実吸着量に応じてアンモニアの供給を制御することとしている。
特許第3951774号公報
ところで、SCR触媒では、アンモニア吸着量とNOx浄化率との相関であるNOx浄化特性として、アンモニア吸着量に対するNOx浄化率の感度が変わる変曲点を有し、その変曲点よりもアンモニア吸着量が少ない領域ではNOx浄化率の感度が大きく、変曲点よりもアンモニア吸着量が多い領域ではNOx浄化率の感度が小さい特性を有している(図2参照)。
上記先行技術において、基準NOx浄化率と実NOx浄化率との比較結果に応じて実吸着量を補正するには、アンモニア吸着量に対するNOx浄化率の変化が高感度となる領域でアンモニア吸着量を制御する必要がある。しかしながら、NOx浄化率が高感度となる領域では、自ずとNOx浄化率が低くなる。そのため、高いNOx浄化率を実現する上では改善の余地があると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、NOxの浄化を適正に実施することができる内燃機関の排気浄化制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、
内燃機関の排気通路に設けられ、アンモニアを用いて排気中のNOxを浄化させる選択還元型の触媒と、
前記排気通路における前記触媒の上流側に、アンモニアを生成するための還元剤を供給する供給装置と、
を備える排気浄化システムに適用され、前記触媒におけるアンモニア吸着量が目標値に一致するように前記供給装置によるアンモニア供給量を制御する排気浄化制御装置であって、
前記触媒におけるアンモニア供給量とアンモニア消費量とを逐次積算するとともに、それらアンモニア供給量とアンモニア消費量との積算値に基づいて、前記触媒のアンモニア吸着量を算出する第1算出部と、
前記触媒におけるNOx流入量とNOx流出量とに基づいて、前記触媒のアンモニア吸着量を算出する第2算出部と、
前記第1算出部による前記アンモニア吸着量の算出が実施される第1期間において、その算出値に含まれる誤差が許容値を超えたことを判定する誤差判定部と、
前記誤差判定部により前記誤差が許容値を超えたと判定された場合に、一時的に前記第1算出部による前記アンモニア吸着量の算出から前記第2算出部による前記アンモニア吸着量の算出に切り替えるとともに、前記第2算出部による前記アンモニア吸着量の算出が実施される第2期間において前記第1期間よりも前記目標値を小さくする切替制御部と、
を備える。
選択還元型の触媒では、アンモニア吸着量とNOx浄化率とに相関があり、アンモニア吸着量を目標値に制御することにより、所望のNOx浄化率が実現される。また、アンモニア吸着量を算出する手法として、触媒におけるアンモニア供給量とアンモニア消費量とを逐次積算するとともに、それらアンモニア供給量とアンモニア消費量との積算値に基づいて、アンモニア吸着量を算出する手法(第1算出手法)と、触媒におけるNOx流入量とNOx流出量とに基づいて、アンモニア吸着量を算出する手法(第2算出手法)とが知られている。
この場合、第1算出手法によれば、広範囲(図2の範囲X1,X2)でのアンモニア吸着量の推定が可能となる。ただしその反面、アンモニア供給量やアンモニア消費量に誤差が含まれることを想定すると、誤差が蓄積されることに起因してアンモニア吸着量の算出精度が低下することが懸念される。一方で、第2算出手法によれば、都度のNOx流入量とNOx流出量とに基づいてアンモニア吸着量が算出されるため、誤差の蓄積が生じないことが利点なる。ただしその反面、NOx浄化率が飽和状態となる範囲(図2の範囲X2)でアンモニア吸着量の算出が困難になると考えられる。
この点、上記構成では、第1算出手法によるアンモニア吸着量の算出が実施される第1期間において、その算出値に含まれる誤差が許容値を超えたことを判定する。そして、誤差が許容値を超えたと判定された場合に、一時的に第1算出手法によるアンモニア吸着量の算出から第2算出手法によるアンモニア吸着量の算出に切り替えるとともに、第2算出手法によるアンモニア吸着量の算出が実施される第2期間において第1期間よりも目標値を小さくするようにした。これにより、第1期間において第1算出手法により算出されたアンモニア吸着量を用い、高いNOx浄化率となるようアンモニア供給量を制御しつつも、一時的に第2算出手法によるアンモニア吸着量の算出を行うことで、第1期間にて蓄積された誤差をリセットすることができる。この場合、選択還元型の触媒では、一般にアンモニア吸着量が少ない少量域で、アンモニア吸着量が多い多量域に比べて、アンモニア吸着量に対するNOx浄化率の感度が高くなることから、第2算出手法によりアンモニア吸着量が算出される第2期間において第1期間よりも目標値を小さくすることで、NOx浄化率が高感度で変化する領域でアンモニア吸着量を算出することができ、アンモニア吸着量のリセットを適正に実施できる。その結果、NOxの浄化を適正に実施することができる。
エンジンの排気浄化システムの概略構成図。 アンモニア吸着量とNOx浄化率とアンモニアスリップ量との関係を示す図。 第1算出手法によるアンモニア吸着量の算出処理を示す機能ブロック図。 アンモニア消費量の算出に用いる関係を示す図。 第2算出手法によるアンモニア吸着量の算出処理を示す機能ブロック図。 アンモニア吸着量とNOx浄化率との関係を示す図。 尿素水供給装置の尿素水噴射量を制御する処理手順を示すフローチャート。 尿素水の噴射量制御をより具体的に示すタイムチャート。 別例において尿素水噴射量を制御する処理手順を示すフローチャート。 アンモニア吸着量とNOx浄化率との関係を示す図。
本実施形態は、内燃機関である車載多気筒ディーゼルエンジンを対象に、エンジンの排気浄化システムを構築するものとしている。エンジン排気浄化システムの概略構成図を図1に示す。なお、内燃機関は、ディーゼルエンジンに限らず、リーンバーンガソリンエンジンであってもよい。
エンジン10には、不図示の各燃焼室に空気を供給する吸気通路11と、各燃焼室内から排気を排出する排気通路12とが接続されている。また、エンジン10には、各燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射装置13が設けられている。
排気通路12には、排気中に含まれる粒子状物質(PM)を捕集するDPF21が設けられるととともに、その下流側に、アンモニアによって排気中の窒素酸化物(NOx)を還元するSCR触媒22(選択還元触媒)が設けられている。DPF21は、排気中のHCやCO等を酸化する酸化触媒を含む触媒一体構造となっている。また、SCR触媒22の上流側には、還元剤としての尿素水(尿素水溶液)を排気通路12内に供給する尿素水供給装置23が設けられている。
尿素水供給装置23は、例えば尿素水を排気通路12内に噴射する尿素水噴射弁である。尿素水供給システムについては公知であるため、構成の図示は割愛するが、簡単に説明すると、尿素水タンクには尿素水が貯留されており、尿素水ポンプの駆動により尿素水が尿素水タンクから尿素水供給装置23に給送される。そして、尿素水供給装置23に対する開弁指令に基づいて尿素水供給装置23から尿素水が噴射される。なお、還元剤としてアンモニア水溶液等を用いることも可能である。
排気通路12内では、尿素水供給装置23から噴射された尿素水によりアンモニア(NH3)が生成される。そして、SCR触媒22において、NOxとアンモニアとの還元反応によりNOxが無害化された後、排気が下流側に排出される。この場合、SCR触媒22では、アンモニアが逐次吸着され、その吸着されたアンモニアをNOxと反応させることによりNOxが浄化される。
排気通路12において、SCR触媒22の上流側及び下流側には、それぞれ排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサ24,25が設けられている。これら各センサ24,25の検出結果は、ECU30に逐次出力される。便宜上、以下の説明では、上流側のNOxセンサ24を上流側センサ24、下流側のNOxセンサ25を下流側センサ25とも言う。
ECU30は、CPU、ROM、RAM等よりなる周知のマイクロコンピュータを備えており、各種センサの検出結果に基づいて、所望とされる態様で尿素水供給装置23をはじめとする各種アクチュエータを操作し、排気浄化に係る各種の制御を実施する。例えば、尿素水供給装置23による尿素水の噴射量(噴射時間)を制御することにより、適切な時期に適正な量の尿素水を排気通路12内に噴射供給する。なお、ECU30が「排気浄化制御装置」に相当し、尿素水の噴射量制御が、SCR触媒22に対するアンモニア供給量の制御に相当する。
尿素水の噴射量制御として、ECU30は、SCR触媒22におけるアンモニア吸着量ωを算出するとともに、そのアンモニア吸着量ωを所定の目標値ωtgに一致させるフィードバック制御を実施する。この場合、SCR触媒22では、アンモニア吸着量ωとNOx浄化率とには相関があり、アンモニア吸着量ωを目標値ωtgに制御することにより、所望のNOx浄化率が実現されるものとなっている。
図2には、SCR触媒22におけるアンモニア吸着量ωとNOx浄化率とアンモニアスリップ量との相関関係を示す。図2では、アンモニア吸着量ωとNOx浄化率との関係を実線で示し、アンモニア吸着量ωとアンモニアスリップ量との関係を一点鎖線で示している。
図2において、NOx浄化率は、アンモニア吸着量ωが増えるほど増加し、アンモニア吸着量ωがA1以上になると、略飽和状態となる。つまり、アンモニア吸着量ωとNOx浄化率との関係を示すNOx浄化特性は、アンモニア吸着量ωが0~A1となる範囲X1ではNOx浄化率が所定の傾きで単調増加し、アンモニア吸着量ωがA1以上となる範囲X2ではNOx浄化率が略一定となり、それら範囲X1,X2の境界部に変曲点Pを有している。換言すれば、SCR触媒22は、NOx浄化特性として、アンモニア吸着量ωに対するNOx浄化率の感度が変わる変曲点Pを有し、その変曲点Pよりもアンモニア吸着量ωが少ない領域ではNOx浄化率の感度が大きく、変曲点Pよりもアンモニア吸着量ωが多い領域ではNOx浄化率の感度が小さい特性を有するものとなっている。変曲点Pは、NOx浄化率の傾きが大きい領域とNOx浄化率の傾きが小さい領域との間において、その傾きが変化する中間点である。この場合、アンモニア吸着量ωがA1を含むA1近傍領域に入るように尿素水噴射量を制御することで、NOx浄化率を高いレベルで維持することができる。
なお、SCR触媒22では、一旦吸着したアンモニアが脱離するアンモニアスリップが生じることが考えられ、範囲X2のA2以上の領域では、アンモニア吸着量ωの増加に伴いアンモニアスリップ量が急増する。
アンモニア吸着量ωを算出する手法として、以下に示す第1算出手法と第2算出手法とが知られている。第1算出手法は、SCR触媒22におけるアンモニア供給量とアンモニア消費量とを逐次積算するとともに、それらアンモニア供給量とアンモニア消費量との積算値に基づいて、SCR触媒22のアンモニア吸着量ωを算出する手法である。また、第2算出手法は、SCR触媒22におけるNOx流入量とNOx流出量とに基づいて、SCR触媒22のアンモニア吸着量ωを算出する手法である。以下の説明では、第1算出手法により算出されたアンモニア吸着量ωを「アンモニア吸着量ω1」、第2算出手法により算出されたアンモニア吸着量ωを「アンモニア吸着量ω2」とする。
図3は、第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出処理を示す機能ブロック図である。図3において、供給量算出部M11は、図示の関係を用い、尿素水供給装置23の尿素水噴射量に基づいて、SCR触媒22に供給されるアンモニア量としてアンモニア供給量Q1を算出する。消費量算出部M12は、図示の関係を用い、SCR触媒22へのNOx流入量に基づいて、SCR触媒22で消費されるアンモニア量としてアンモニア消費量Q2を算出する。つまり、NOx流入量が多いほどNOx還元反応が促進されることに基づいて、アンモニア消費量Q2を算出する。このとき、SCR触媒22へのNOx流入量は、上流側センサ24の検出結果に基づいて算出されるとよい。エンジン回転速度、燃料噴射量、EGR量といったエンジン運転状態に基づいてNOx流入量を算出することも可能である。
なお、消費量算出部M12では、NOx流入量に加え、SCR触媒22の温度(触媒温度)や排気温度、排気流速に基づいて、アンモニア消費量Q2を算出してもよい。つまり、触媒温度が高いほど、アンモニアの酸化反応が促進される。また、排気温度が高いほど、又は排気流速が大きいほど、SCR触媒22からのアンモニアの脱離が促進される。そのため、図4(a)の関係や図4(b)の関係を用いて、アンモニア消費量Q2を算出してもよい。
積算部M13は、アンモニア供給量Q1とアンモニア消費量Q2との逐次の積算により、アンモニア吸着量ω1を算出する。このとき、アンモニア吸着量ω1の前回値に対して、都度のアンモニア供給量Q1とアンモニア消費量Q2との収支を積算することで、アンモニア吸着量ω1の今回値を算出する。
また、図5は、第2算出手法によるアンモニア吸着量ω2の算出処理を示す機能ブロック図である。図5において、浄化率算出部M21は、SCR触媒22におけるNOx流入量とNOx流出量とを取得し、図示の関係を用い、NOx流入量に対するNOx流出量の割合(=流出量/流入量)に基づいて、SCR触媒22におけるNOxの実浄化率を算出する。このとき、SCR触媒22へのNOx流入量は、上流側センサ24の検出結果に基づいて算出されるとよい。エンジン回転速度、燃料噴射量、EGR量といったエンジン運転状態に基づいてNOx流入量を算出することも可能である。また、SCR触媒22からのNOx流出量は、下流側センサ25の検出結果に基づいて算出されるとよい。
吸着量算出部M22は、図示の関係を用い、実浄化率に基づいて、アンモニア吸着量ω2を算出する。
なお、第1算出手法は、都度のアンモニア供給量Q1とアンモニア消費量Q2との積算によりアンモニア吸着量ω1を算出することから、「積算方式」であるとも言える。また、第2算出手法は、SCR触媒22におけるNOxの流入出状態によりアンモニア吸着量ω2を算出することから、「瞬時方式」であるとも言える。
ところで、アンモニア吸着量ωの算出手法として第1算出手法(積算方式)を用いる場合には、時系列で生じるSCR触媒22でのアンモニアの供給及び消費の状況を追いつつアンモニア吸着量ω1を推定することができる。また、図2に示す範囲X1,X2のいずれにおいてもアンモニア吸着量ω1の推定が可能となっている。つまり、広範囲でのアンモニア吸着量ω1の推定が可能となっている。ただしその反面、アンモニア供給量Q1やアンモニア消費量Q2に誤差が含まれることを想定すると、誤差が蓄積されることに起因してアンモニア吸着量ω1の算出精度が低下することが懸念される。
一方で、アンモニア吸着量ωの算出手法として第2算出手法(瞬時方式)を用いる場合には、都度のNOx流入量とNOx流出量とに基づいてアンモニア吸着量ω2が算出されるため、誤差の蓄積が生じないことが利点となる。ただしその反面、図2に示す範囲X1,X2のうち、NOx浄化率が飽和状態となる範囲X2ではアンモニア吸着量ω2の算出が困難になると考えられる。
また、アンモニア吸着量ωを所定の目標値ωtgに一致させるフィードバック制御において、高いNOx浄化率を実現するには、目標値ωtgを図2の変曲点Pよりも大きい値に設定することが望ましい。そのため、第1算出手法(積算方式)により算出したアンモニア吸着量ω1によりフィードバック制御を行う場合には、図6に示すように、目標値ωtgとして、範囲X2内の「ωtgH」が設定されるとよい。これに対し、第2算出手法(瞬時方式)により算出したアンモニア吸着量ω2によりフィードバック制御を行う場合には、図6に示すように、目標値ωtgとして、範囲X1内の「ωtgL」が設定されるとよい。
第1算出手法によりアンモニア吸着量ω1を算出し、かつ目標値ωtgを「ωtgH」としてフィードバック制御が行われる場合には、高いNOx浄化率を実現できる。しかしながら、アンモニア吸着量ω1に誤差が生じていても、アンモニア吸着量に対するNOx浄化率の感度が低いため、誤差の補正が困難になる。
また、第2算出手法によりアンモニア吸着量ω2を算出し、かつ目標値ωtgを「ωtgL」としてフィードバック制御が行われる場合には、アンモニア吸着量に対するNOx浄化率の感度が高いため、アンモニア吸着量の誤差補正を行う上では有利である。しかしながら、目標値ωtgが低いため、NOx浄化率が低くなる。
そこで本実施形態では、ECU30は、第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出が実施される第1期間において、そのアンモニア吸着量ω1に含まれる誤差が許容値を超えたことを判定する(誤差判定部)。そして、誤差が許容値を超えたと判定された場合に、一時的に第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出から第2算出手法によるアンモニア吸着量ω2の算出に切り替えるとともに、第2算出手法によるアンモニア吸着量ω2の算出が実施される第2期間において第1期間よりも目標値ωtgを小さくする(切替制御部)。
図7は、尿素水供給装置23の尿素水噴射量を制御する処理手順を示すフローチャートであり、本処理は、ECU30により所定の時間周期で繰り返し実施される。
図7において、ステップS10では、アンモニア吸着量ωの算出手法を、第1算出手法から第2算出手法に切り替える切り替え要求が生じているか否かを判定する。そして、切り替え要求が生じていなければステップS11に進み、切り替え要求が生じていればステップS21に進む。
ステップS11では、目標値ωtgを「ωtgH」とし、続くステップS12では、第1算出手法によりアンモニア吸着量ω1を算出する。アンモニア吸着量ω1の算出手順は図3及び図4に示したとおりである。その後、ステップS13では、目標値ωtgとアンモニア吸着量ω1とに基づいて、尿素水噴射量のフィードバック制御を実施する。
その後、ステップS14では、カウンタCを1加算する。続くステップS15では、カウンタCが所定値Thに到達したか否かを判定する。そして、カウンタCが所定値Thに到達していなければ、本処理をそのまま終了し、カウンタCが所定値Thに到達していれば、後続のステップS16に進む。ステップS16では、切り替え要求をオンし、続くステップS17では、カウンタCを0にリセットする。そしてその後、本処理を終了する。なお、ステップS15,S16が「誤差判定部」に相当する。
また、ステップS21では、目標値ωtgを「ωtgL」とし、続くステップS22では、第2算出手法によりアンモニア吸着量ω2を算出する。アンモニア吸着量ω2の算出手順は図5に示したとおりである。その後、ステップS23では、目標値ωtgとアンモニア吸着量ω2とに基づいて、尿素水噴射量のフィードバック制御を実施する。
その後、ステップS24では、アンモニア吸着量ω2が目標値ωtg(ωtgL)に到達したか否かを判定する。このとき、アンモニア吸着量ω2と目標値ωtg(ωtgL)との偏差が所定値以下になり、かつその状態のまま所定時間経過した場合に、アンモニア吸着量ω2が目標値ωtgに到達した旨を判定する。そして、ステップS24が否定されれば、本処理をそのまま終了し、ステップS24が肯定されれば、後続のステップS25に進む。ステップS25では、切り替え要求をオフし、その後本処理を終了する。
図8は、尿素水の噴射量制御をより具体的に示すタイムチャートである。図8では、第1期間TAにおいて第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出が行われ、第2期間TBにおいて第2算出手法によるアンモニア吸着量ω2の算出が行われる。
図8において、タイミングt1では、第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出が開始され、タイミングt1以降の第1期間TAでは、目標値ωtgHとアンモニア吸着量ω1とに基づいて、尿素水噴射量のフィードバック制御が実施される。また、第1期間TAでは、カウンタCが加算される一方、積算誤差が徐々に増加する。
タイミングt2では、カウンタCが所定値Thに到達することに伴い、切り替え要求がオンされる。より具体的には、第1期間TAにおいて開始から所定時間が経過したタイミングで切り替え要求がオンされる。このとき、積算誤差が許容限界に達していることが考えられ、アンモニア吸着量ωの算出手法が第1算出手法から第2算出手法に切り替えられる。タイミングt2以降の第2期間TBでは、第2算出手法によりアンモニア吸着量ω2が算出され、目標値ωtgLとアンモニア吸着量ω2とに基づいて、尿素水噴射量のフィードバック制御が実施される。第2期間TBでは、アンモニア吸着量ω1の積算誤差がリセット(排除)される。
第2期間TBでは、切り替え後の目標値ωtg(ωtgL)に一致するようにアンモニア吸着量ω2が変化する。そして、アンモニア吸着量ω2が目標値ωtg(ωtgL)に収束し、その状態で所定時間が経過したタイミングt3では、切り替え要求がオフされる。
タイミングt3以降、第2期間TBで算出されたアンモニア吸着量ω2を起点として、積算によるアンモニア吸着量ω1の算出が再開される。そして、再び、目標値ωtgHとアンモニア吸着量ω1とに基づくフィードバック制御が実施される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出が実施される第1期間TAにおいて、その算出値に含まれる誤差(蓄積誤差)が許容値を超えたことを判定する。そして、誤差が許容値を超えたと判定された場合に、一時的に第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出から第2算出手法によるアンモニア吸着量ω2の算出に切り替えるとともに、アンモニア吸着量ω2の算出が実施される第2期間TBにおいて第1期間TAよりも目標値を小さくするようにした。これにより、第1期間TAにおいて第1算出手法により算出されたアンモニア吸着量ω1を用い、高いNOx浄化率となるようアンモニア供給量(尿素水噴射量)を制御しつつも、一時的に第2算出手法によるアンモニア吸着量ω2の算出を行うことで、第1期間TAにて蓄積された誤差をリセットすることができる。この場合、SCR触媒22では、一般にアンモニア吸着量が少ない少量域で、アンモニア吸着量が多い多量域に比べて、アンモニア吸着量に対するNOx浄化率の感度が高くなることから、第2期間TBにおいて第1期間TAよりも目標値を小さくすることで、NOx浄化率が高感度で変化する領域でアンモニア吸着量を算出することができ、アンモニア吸着量のリセットを適正に実施できる。その結果、高い浄化性能を維持し、NOxの浄化を適正に実施することができる。
なお、第2算出手法(瞬時方式)により算出されるアンモニア吸着量ω2にも誤差は含まれるが、第2期間TBでは少量側で目標値ωtg(ωtgL)が設定されるため、制御により生じる誤差は軽微なものとなっている。
尿素水噴射量のフィードバック制御において、第1算出手法によりアンモニア吸着量ω1が算出される第1期間TAでは、目標値ωtgとしてNOx浄化率の変曲点Pよりも多量側の「ωtgH」を用い、第2算出手法によりアンモニア吸着量ωが算出される第2期間TBでは、目標値ωtgとしてNOx浄化率の変曲点Pよりも少量側の「ωtgL」を用いる構成とした。これにより、第1期間では、高いNOx浄化率を実現しつつ、第2期間では、第1期間にて蓄積された誤差を適正にリセットすることができる。
第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出が行われる第1期間TAでは、時間の経過に伴い徐々に誤差が蓄積される。したがって、第1期間TAでの経過時間が所定時間になったことに基づいて、誤差が許容値を超えたとみなして、切り替え要求をオンして第1算出手法から第2算出手法への切り替えを行うことで、適正なる切り替え処理を実施することができる。
第2期間TBにおいてSCR触媒22のアンモニア吸着量が目標値に収束したと判定されたことに基づいて、第2算出手法によるアンモニア吸着量ω2の算出から第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出に戻す構成とした。これにより、第2期間TBにおいてアンモニア吸着量のリセット、すなわち蓄積誤差の排除を適正に実施することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1算出手法によるアンモニア吸着量ω1の算出が行われる第1期間TAにおいて、所定時間が経過することを条件に切り替え要求をオンする構成としたが、これ以外に、アンモニア吸着量ω1の誤差が許容値を超えたことを判定できるものであれば、切り替え条件を任意に変更することが可能である。すなわち、ECU30は、第1期間TAでの経過時間が所定時間になったこと以外に、第1期間TAでの尿素水供給装置23によるアンモニア供給量の積算値が所定値になったこと、第1期間TAでのSCR触媒22へのNOx流入量の積算値が所定値になったこと、第1期間TAでのエンジン10の燃料噴射量の積算値が所定値になったこと、第1期間TAでの車両走行距離が所定距離になったことのいずれかに基づいて、誤差が許容値を超えたことを判定するとよい。また、これら各条件のうち2以上を組み合わせ、それら2以上の条件が共に成立することに基づいて、誤差が許容値を超えたことを判定するものであってもよい。
より具体的には、図7のステップS14,S15において、カウンタCが所定値Thに到達したか否かを判定する処理に代えて、尿素水供給装置23によるアンモニア供給量(尿素水噴射量)の積算値が所定値に到達したか否かを判定する処理、SCR触媒22へのNOx流入量の積算値が所定値に到達したか否かを判定する処理、エンジン10の燃料噴射量の積算値が所定値に到達したか否かを判定する処理、車両走行距離が所定距離に到達したか否かを判定する処理のいずれかを実施するとよい。
・第1期間TAにおいてアンモニア吸着量ω1の誤差が意図せず増加すると、それに起因する尿素水噴射量の制御性の低下に伴い、SCR触媒22のNOx浄化率が低下することが考えられる。これ考慮し、第1期間TAにおいて、SCR触媒22のNOx浄化率が所定値よりも低下したことに基づいて、アンモニア吸着量ω1の誤差が許容値を超えたと判定するとよい。
また、第1期間TAでは、時間経過に伴いアンモニア吸着量ω1の誤差が次第に蓄積されること以外に、一時的な要因でアンモニア吸着量ω1の誤差が一気に増えることがあると考えられる。例えば、車両の加速に伴うエンジン10の高負荷運転により排気温度(排気通路12内の温度)が一時的に上昇する場合や、アイドリングストップ制御でのエンジン10の自動停止により排気通路12内の温度が一時的に低下する場合には、アンモニア吸着量ω1の誤差の蓄積でなく、一時的要因によりアンモニア吸着量ω1の誤差が一気に増加する。排気通路12内の温度の上昇に伴いSCR触媒22の温度が過剰に上昇すると、SCR触媒22での還元反応の促進によりアンモニア消費量Q2が過剰に増え、アンモニア吸着量ω1の誤差が大きくなると考えられる。また、排気通路12内の温度が低下すると、排気通路12での尿素水の付着(ウエット)が生じ易くなり、やはりアンモニア吸着量ω1の誤差が大きくなると考えられる。これらを考慮し、第1期間TAにおいて、アンモニア吸着量ω1の誤差発生要因となる事象が生じたことに基づいて、アンモニア吸着量ω1の誤差が許容値を超えたと判定するとよい。
具体的には、ECU30は、尿素水噴射量の制御処理として図9に示す処理を実施する。なお、図9は図7の一部を変更したものであり、図7と同様の処理については同じステップ番号を付すとともに説明を割愛する。
図9において、ステップS31では、SCR触媒22のNOx浄化率が所定値よりも低下したか否かを判定する。また、ステップS32では、アンモニア吸着量ω1の誤差発生要因となる事象が生じたか否かを判定する。なお、ステップS32では、エンジン10が高負荷運転状態である場合、又はアイドリングストップ制御によるエンジン停止時間が所定時間以上である場合に、誤差発生要因となる事象が生じた旨を判定するとよい。
そして、ステップS10,S31,S32がいずれも否定されると、ステップS11に進み、第1算出手法(積算方式)によりアンモニア吸着量ω1を算出する。これに対し、ステップS10,S31,S32のいずれかが肯定されると、ステップS21に進み、第2算出手法(瞬時方式)によりアンモニア吸着量ω2を算出する。これらステップS10,S31,S32によれば、アンモニア吸着量ω1に含まれる誤差が許容値を超えたとして、アンモニア吸着量ωの算出手法が第1算出手法から第2算出手法に切り替えられる。
なお、アンモニア吸着量ω1の誤差発生要因となる事象としては、上記以外に、尿素水供給システムにおいて、尿素水ポンプの駆動不良などの異常が一時的に生じる場合が考えられる。
・図10に示すように、SCR触媒22の劣化度合いが大きくなると、SCR触媒22のNOx浄化特性において、アンモニア吸着量に対するNOx浄化率の傾きが小さくなる。これを考慮し、SCR触媒22の劣化度合いが大きい場合に、該劣化度合いが小さい場合に比べて、第2期間TBにおける目標値ωtgを大きい値にするとよい。これにより、触媒劣化が生じている場合にも、第2期間TBにおいてNOx浄化率を適正に制御することができる。なお、SCR触媒22の劣化度合いは、例えば、SCR触媒22においてNOx流入量に対するNOx流出量の割合(=流出量/流入量)に基づいて求めることが可能である。
・上記実施形態では、第2算出手法(瞬時方式)において、SCR触媒22におけるNOx流入量とNOx流出量とに基づいて実浄化率(NOx浄化率)を算出するとともに、その実浄化率に基づいて、アンモニア吸着量ω2を算出する構成としたが(図5参照)、これを変更してもよい。具体的には、SCR触媒22におけるNOx流入量とNOx流出量とに基づきNOx浄化率を算出する処理を省略し、NOx浄化率を算出することなく、NOx流入量とNOx流出量とに基づいてアンモニア吸着量ω2を算出してもよい。この場合、例えばNOx流入量に対するNOx流出量の割合とNOx浄化率との相関関係を定めておき、その相関関係を用いてアンモニア吸着量ω2を算出する。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10…エンジン(内燃機関)、12…排気通路、22…SCR触媒、23…尿素水供給装置、30…ECU(排気浄化制御装置)。

Claims (8)

  1. 内燃機関(10)の排気通路(12)に設けられ、アンモニアを用いて排気中のNOxを浄化させる選択還元型の触媒(22)と、
    前記排気通路における前記触媒の上流側に、アンモニアを生成するための還元剤を供給する供給装置(23)と、
    を備える排気浄化システムに適用され、前記触媒におけるアンモニア吸着量が目標値に一致するように前記供給装置によるアンモニア供給量を制御する排気浄化制御装置(30)であって、
    前記触媒におけるアンモニア供給量とアンモニア消費量とを逐次積算するとともに、それらアンモニア供給量とアンモニア消費量との積算値に基づいて、前記触媒のアンモニア吸着量を算出する第1算出部と、
    前記触媒におけるNOx流入量とNOx流出量とに基づいて、前記触媒のアンモニア吸着量を算出する第2算出部と、
    前記第1算出部による前記アンモニア吸着量の算出が実施される第1期間において、その算出値に含まれる誤差が許容値を超えたことを判定する誤差判定部と、
    前記誤差判定部により前記誤差が許容値を超えたと判定された場合に、一時的に前記第1算出部による前記アンモニア吸着量の算出から前記第2算出部による前記アンモニア吸着量の算出に切り替えるとともに、前記第2算出部による前記アンモニア吸着量の算出が実施される第2期間において前記第1期間よりも前記目標値を小さくする切替制御部と、
    を備える排気浄化制御装置。
  2. 前記触媒は、アンモニア吸着量とNOx浄化率との相関であるNOx浄化特性として、アンモニア吸着量に対するNOx浄化率の感度が変わる変曲点を有し、その変曲点よりもアンモニア吸着量が少ない領域ではNOx浄化率の感度が大きく、変曲点よりもアンモニア吸着量が多い領域ではNOx浄化率の感度が小さい特性を有するものであり、
    前記第1期間では、前記変曲点よりも多量側のアンモニア吸着量を前記目標値とし、前記第2期間では、前記変曲点よりも少量側のアンモニア吸着量を前記目標値とする請求項1に記載の排気浄化制御装置。
  3. 前記誤差判定部は、前記第1期間での経過時間が所定時間になったこと、前記第1期間での前記供給装置によるアンモニア供給量の積算値が所定値になったこと、前記第1期間での前記触媒へのNOx流入量の積算値が所定値になったこと、前記第1期間での前記内燃機関の燃料噴射量の積算値が所定値になったこと、前記排気浄化システムを搭載した車両において前記第1期間での車両走行距離が所定距離になったことの少なくともいずれかに基づいて、前記誤差が許容値を超えたことを判定する請求項1又は2に記載の排気浄化制御装置。
  4. 前記誤差判定部は、前記第1期間において、前記触媒のNOx浄化率が所定値よりも低下したことに基づいて、前記誤差が許容値を超えたと判定する請求項1~3のいずれか1項に記載の排気浄化制御装置。
  5. 前記誤差判定部は、前記第1期間において、前記アンモニア吸着量の誤差発生要因となる事象が生じたことに基づいて、前記誤差が許容値を超えたと判定する請求項1~4のいずれか1項に記載の排気浄化制御装置。
  6. 前記誤差判定部は、前記第1期間において、前記誤差発生要因として、前記排気通路内の温度が上昇又は降下する事象が生じたことに基づいて、前記誤差が許容値を超えたと判定する請求項5に記載の排気浄化制御装置。
  7. 前記切替制御部は、前記触媒の劣化度合いが大きい場合に、該劣化度合いが小さい場合に比べて、前記第2期間における前記目標値を大きい値にする請求項1~6のいずれか1項に記載の排気浄化制御装置。
  8. 前記第2期間において前記触媒のアンモニア吸着量が前記目標値に収束したことを判定する収束判定部を備え、
    前記切替制御部は、前記第2期間において前記触媒のアンモニア吸着量が前記目標値に収束したと判定されたことに基づいて、前記第2算出部による前記アンモニア吸着量の算出から前記第1算出部による前記アンモニア吸着量の算出に戻す請求項1~7のいずれか1項に記載の排気浄化制御装置。
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