JP7234091B2 - 構造評価方法、構造評価プログラム、及び、構造評価装置 - Google Patents

構造評価方法、構造評価プログラム、及び、構造評価装置 Download PDF

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本開示は、複数又は単数の支持点で支持され、複数の入力振動又は単数の入力振動を受ける多自由度系の構造物の構造評価方法、構造評価プログラム、及び、構造評価装置に関する。
例えばプラント設備に用いられる配管系のような構造物は、地震動のような入力振動に対して適切な耐久性を有する耐震設計が求められる。このような構造物の構造評価では、モード解析手法を利用する解析手法としてスペクトルモーダル解析法と時刻歴モーダル解析法が知られている。これらの手法では、入力振動に対する振動応答を、各振動モードの合成応答として求め、合成応答に基づいて得られる構造物の変位量(変形量)や部材力を許容範囲と比較することにより構造評価が行われる。例えば特許文献1には、前述の2つの解析法のうちスペクトルモーダル解析法を用いた構造評価の一例が開示されている。
特開2003-132107号公報
スペクトルモーダル解析法では、複数の支持点によって支持される構造物が各支持点から異なる入力を受ける場合、単一入力スペクトル解析法が広く用いられている。しかしながら、単一入力スペクトル解析法では、個別の床応答スペクトルを包絡したスペクトルを使用しており、評価結果が保守的になる傾向があり、過度設計によるコスト増を招くおそれがある。
そこで単一入力スペクトル解析法の代替手法として多入力スペクトル解析法がある。多入力スペクトル解析法は、各支持点の入力振動に対する各最大応答を合成する際に用いる手法によって、評価結果の保守性が影響を受ける可能性が指摘されている。例えば合成手法として二乗和平方根(SRSS)法を用いた場合、構造物の条件によっては保守的ではない結果が得られる場合があり、様々な構造物に対して一律に採用することが難しいと考えらえる。また合成手法として絶対値和(ABS)法を用いると、依然として評価結果が保守的になりやすく、前述のように過度設計によるコスト増を招くおそれがある。
本開示の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、複数又は単数の支持点から異なる入力振動又は単一の入力振動を受ける多自由度系構造物を精度よく評価可能な構造評価方法、構造評価プログラム、及び、構造評価装置を提供することを目的とする。
本開示の幾つかの実施形態に係る構造評価方法は上記課題を解決するために、
複数又は単数の支持点で支持され、複数の入力振動又は単数の入力振動を受ける多自由度系構造物の構造評価方法であって、
各々の前記支持点への入力に対応する床応答スペクトルを用いて、前記構造物の振動モードのそれぞれに対応する前記応答値を前記支持点への入力毎に求める応答算出工程と、
各々の前記支持点の時刻歴入力に対する前記振動モード毎の前記構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を用いて、前記振動モードの各々について前記支持点への入力ごとに求めた前記応答値を合成し、前記複数又は単数の支持点の振動による前記構造物の全ての前記振動モードの合成応答を算出する応答合成工程と、
を備える。
本開示の幾つかの実施形態に係る構造評価プログラムは上記課題を解決するために、
複数又は単数の支持点で支持され、複数の入力振動又は単数の入力振動を受ける多自由度系構造物の構造評価プログラムであって、コンピュータを用いて、
各々の前記支持点への入力に対応する床応答スペクトルを用いて、前記構造物の振動モードのそれぞれに対応する前記応答値を前記支持点への入力毎に求める応答算出工程と、
各々の前記支持点の時刻歴入力に対する前記振動モード毎の前記構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を用いて、前記振動モードの各々について前記支持点への入力ごとに求めた前記応答値を合成し、前記複数又は単数の支持点の振動による前記構造物の全ての前記振動モードの合成応答を算出する応答合成工程と、
を実行可能である。
本開示の幾つかの実施形態に係る構造評価装置は上記課題を解決するために、
複数又は単数の支持点で支持され、複数の入力振動又は単数の入力振動を受ける多自由度系構造物の構造評価装置であって、
各々の前記支持点への入力に対応する床応答スペクトルを用いて、前記構造物の振動モードのそれぞれに対応する前記応答値を前記支持点の入力振動毎に求める応答算出部と、
各々の前記支持点の時刻歴入力に対する前記振動モード毎の前記構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を用いて、前記振動モードの各々について前記支持点の入力振動ごとに求めた前記応答値を合成し、前記複数又は単数の支持点の振動による前記構造物の全ての前記振動モードの合成応答を算出する応答合成部と、
を備える。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、複数又は単数の支持点から異なる入力振動又は単一の入力振動を受ける多自由度系構造物を精度よく評価可能な構造評価方法、構造評価プログラム、及び、構造評価装置を提供できる。
構造評価対象である構造物の一例を示す模式図である。 構造評価システムの全体構成図である。 図2のメインサーバの内部構成を機能的に示すブロック図である。 図3のメインサーバによって実施される構造評価方法を工程毎に示すフローチャートである。 床応答スペクトルの算出に関するメインサーバの機能的構成を示すブロック図である。 床応答スペクトルの算出方法を工程毎に示すフローチャートである。 図6のステップS204で求められる時刻歴応答加速度の一例である。 図7Aの時刻歴応答加速度から得られる床応答スペクトルの一例である。 相関係数の算出に関するメインサーバの機能的構成を示すブロック図である。 相関係数の算出方法を工程毎に示すフローチャートである。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
<構造評価対象>
まず図1を参照して、構造評価対象となる構造物1について説明する。図1は構造評価対象である構造物1の一例を示す模式図である。構造物1は、地面2上に立設された建屋4が有する複数の床面k、lに対応する複数の支持点で支持される。図1の例では、地面2上に2つの建屋4a、4b(以下、建屋4a、4bを総称する場合は、符号4で示す)が立設されており、建屋4aは3階構造を有し、建屋4bは2階構造を有する。構造物1は、建屋4aの床面k、及び、建屋4bの床面l上にそれぞれ支持される。
尚、以下の説明では床面k、lはそれぞれ一つの支持点に対応するとして扱うが、各床面に対して複数の支持点が設けられていてもよい。この場合、各支持点を図1の床面k、lと同等に扱うことで、後述する構造評価を同様に適用可能である。また地面2上に立設される建屋4の数、各建屋4の階数は任意でよい。
尚、建屋4は、例えば原子力発電所のような原子力プラントを構成する建築物であり、構造物1は、例えば原子力プラントに用いられる配管系であるが、これらは一例に過ぎない。
<構造評価システム>
続いて上述の構造物1の構造評価を行うための構造評価システムについて説明する。図2は構造評価システム100の全体構成図である。
構造評価システム100は、図2に示すように、通信ネットワーク200で互いに接続されたメインサーバ300、データサーバ400、及び、ユーザ端末500を備える。通信ネットワーク200は、構造評価システム100の構成要素間において各種データを送受信可能なネットワークであり、有線及び無線を問わない。
メインサーバ300は、構造評価システム100における主要な情報処理を行うサーバであり、本開示の少なくとも一実施形態に係る構造評価装置として機能する。メインサーバ300は、例えば、コンピュータのような電子演算装置を含むハードウェア構成を有し、本開示の少なくとも一実施形態に係る構造評価プログラムがインストールされることにより、本開示の少なくとも一実施形態に係る構造評価方法を実施可能に構成される。メインサーバ300は、通信ネットワーク200を介してデータサーバ400にアクセス可能であり、データサーバ400に格納された情報を用いて構造評価を行う。メインサーバ300の構造評価結果は、通信ネットワーク200を介してユーザ端末500に対して出力
可能である。
尚、構造評価プログラムは、例えば所定の記憶媒体に記録されていてもよい。この場合、メインサーバ300は、記憶媒体を読み取ることにより構造評価プログラムをインストールすることで構成される。このような構造評価プログラムが記録された記憶媒体もまた、本開示の一実施形態に含まれる。
データサーバ400は、構造評価システム100の動作に関する各種データを格納するサーバであり、格納されるデータの種類に対応する少なくとも一つのデータベースを含む。図2では、データサーバ400は、解析モデルデータベース410、床応答スペクトルデータベース420、及び、相関係数データベース430を備える(各データベースの詳細については後述する)。
またデータサーバ400は、通信ネットワーク200を介してアクセスすることにより、メインサーバ300における演算結果を適宜格納可能に構成されてもよい。またデータサーバ400は、不図示の入力インターフェースを介して、データサーバ400に格納される各種情報を入力可能に構成されてもよい。
ユーザ端末500は、構造評価結果の提供先であるユーザが使用可能な端末である。ユーザ端末500は、通信ネットワーク200を介してメインサーバ300から出力される構造評価結果を受信可能に構成され、任意のデバイスを採用可能である。
<構造評価装置>
続いて本開示の一実施形態に係る構造評価装置として機能するメインサーバ300の詳細について説明する。図3は図2のメインサーバ300の内部構成を機能的に示すブロック図である。尚、図3に示す各機能ブロックは、後述する構造評価方法の各工程に対応するように規定した一例に過ぎず、幾つかの機能ブロックが統合されていてもよいし、複数の機能ブロックに更に細分化されていてもよい。
メインサーバ300は、構造モデル取得部302と、固有値解析部304と、床応答スペクトル取得部306と、応答算出部308と、相関係数取得部310と、応答合成部312と、出力部314と、を備える。構造モデル取得部302は、解析モデルデータベース410から構造物1に対応する構造モデルを取得する。固有値解析部304は、構造モデル取得部302で取得された構造モデルに基づいて構造物1の固有値解析を行う。床応答スペクトル取得部306は、床応答スペクトルデータベース420から床応答スペクトルを取得する。応答算出部308は、床応答スペクトル取得部306で取得された床応答スペクトルを用いて、構造物1の振動モードのそれぞれに対応する応答値を支持点への入力毎に求める。相関係数取得部310は、相関係数データベース430から相関係数を取得する。応答合成部312は、相関係数取得部310で取得された相関係数を用いて、応答算出部308で算出された複数の応答値を合成することで合成応答を算出する。出力部314は、応答合成部312によって算出される合成応答を含む構造評価結果を出力する。
上記構成を有するメインサーバ300は、以下に示す構造評価方法を実施可能に構成される。図4は図3のメインサーバ300によって実施される構造評価方法を工程毎に示すフローチャートである。
まず構造モデル取得部302は、構造物1に対応する構造モデル412を取得する(ステップS100)。具体的には、構造モデル取得部302は、解析モデルデータベース410にアクセスし、解析モデルデータベース410に予め格納された各解析モデルから、構造評価対象となる構造物1に対応する構造モデルを検索して取得する。
続いて固有値解析部304は、ステップS100で取得された構造モデルについて固有値解析を行う(ステップS101)。ステップS101では、例えば構造モデルを解析することにより、構造物1の各振動モードを特定するための固有振動数や固有ベクトルが求められる。
ここで図1の構造物1を例に、具体的に説明する。複数の支持点(床面k、l)によって支持される構造物1の運動方程式は、一般的に(1)式で表される。
Figure 0007234091000001
構造物1において、床面から支持されている節点の拘束方向を拘束節点自由度、床面から支持されていないフリーな節点の方向を非拘束節点自由度と称する。(1)式の上段は非拘束節点自由度の運動方程式を、下段は拘束節点自由度の運動方程式を表している。
ここで、Mは構造物1の非拘束節点自由度の質量マトリクス、Cは構造物1の非拘束節点自由度の減衰マトリクス、Kは構造物1の非拘束節点自由度の剛性マトリクス、Cは構造物1の拘束節点自由度の減衰マトリクス、Kは構造物1の拘束節点自由度の剛性マトリクス、CPB又はCBPは構造物1の非拘束節点自由度―拘束節点自由度間の結合減衰マトリクス、KPB又はKBPは構造物1の非拘束節点自由度―拘束節点自由度間の結合剛性マトリクス、Fは構造物1の拘束節点自由度の反力ベクトル、Xは構造物1の非拘束節点自由度の応答ベクトル、Zは構造物1の拘束節点自由度の変位ベクトルである。
(1)式における構造物1の応答を、(2)式に示すように、動的応答{X}と静的応答{X}の和として表すこととする。
Figure 0007234091000002
静的応答{X}は静的なつり合いに基づいて(3)式により求められる。
Figure 0007234091000003
(3)式を(1)式の上段の方程式に代入し、構造物1の拘束節点自由度の減衰項を無視することにより、(4)式が得られる。
Figure 0007234091000004
このように得られた(4)式は、複数の支持点によって支持される構造物1の動的応答を求める基礎式である。
ここで、動的応答{X}はモーダルマトリクス[Φ]とモーダル応答ベクトル{q}を用いて(5)式で表すことができる.
Figure 0007234091000005
(5)式を(4)式に代入することにより,(4)式の運動方程式はモード座標系で(6)式により表される。
Figure 0007234091000006
ここで,ξはモーダル減衰定数,ωはモーダル角振動数である。
(6)式において,右辺の係数は多入力系の振動応答における刺激係数を表している。床面kの入力振動によるi次振動モードの刺激係数βik
Figure 0007234091000007
となり、床面kの入力振動によるi次振動モードの運動方程式は下式で表される。
Figure 0007234091000008
(8)式がモード座標系で表した複数の支持点から多入力を受ける構造物1の動的応答を求める基礎式となる。尚、βikは修正刺激係数である。
続いて床応答スペクトル取得部306は、床応答スペクトルデータベース420から各床面k、lに対応する床応答スペクトルをそれぞれ取得する(ステップS102)。床応答スペクトルデータベース420には、床面k、lに関連付けられた床応答スペクトルが予め格納されているが、これらの床応答スペクトルは、予めメインサーバ300によって算出してもよい。
ここで床応答スペクトルの具体的内容について、メインサーバ300によって床応答スペクトルを算出する手順を踏まえて説明する。図5は床応答スペクトルの算出に関するメインサーバ300の機能的構成を示すブロック図であり、図6は床応答スペクトルの算出方法を工程毎に示すフローチャートである。
尚、図5及び図6では、床面kに関する床応答スペクトルを算出するための構成及び方法が示されるが、床面lについても同様である。
床応答スペクトルの算出に関するメインサーバ300の構成は、図5に示すように、基準振動取得部316と、建屋モデル取得部318と、床面時刻歴加速度算出部320と、一自由度系振動子モデル取得部322と、床応答スペクトル演算部324と、を備える。尚、図5に示す各機能ブロックは、以下に説明する床応答スペクトルの算出方法の各工程に対応するように規定した一例であり、複数の機能ブロックが統合されていてもよいし、複数の機能ブロックに更に細分化されていてもよい。
図6に示すように、まず基準振動取得部316は、基準振動を取得する(ステップS200)。基準振動は、地面2(図1を参照)への入力振動に対応する振動であり、時間に対して振動振幅が変動し、複数の振動数成分を含む時刻歴波である。このような基準振動は、例えば、地震動を模擬する時刻歴波である。
続いて建屋モデル取得部318は、解析モデルデータベース410から建屋4に対応する建屋モデル414を取得する(ステップS201)。本実施形態では、図1に示すように、地面2上に立設された2つの建屋4a、4bに対応する建屋モデル414が取得される。
続いて床面時刻歴加速度算出部320は、ステップS200で取得された基準振動を、ステップS201で取得された建屋モデル414に入力することにより、床面kにおける床面時刻歴加速度A(t)を算出する(ステップS202)。これにより、基準振動が建屋モデル4に入力された際における床面kの加速度挙動が、床面時刻歴加速度A(t)として得られる。
続いて一自由度系振動子モデル取得部322は、解析モデルデータベース410から一自由度系振動子モデルを取得する(ステップS203)。一自由度系振動子モデルは、例えば、構造評価対象の特性に対応する任意の固有振動数を有する一自由度振動系モデルであり、解析モデルデータベース410に予め格納されている。例えば地震動に対する構造評価を行う場合、地震動に含まれる主成分である1~数10Hzの帯域に含まれる固有振動数をそれぞれ有する複数の一自由度系振動子モデルが取得される。
続いて床応答スペクトル演算部324は、ステップS202で算出した各床面kに対応する床面時刻歴加速度A(t)を、ステップS203で取得した所定帯域に含まれる様々な固有振動数を有する一自由度系振動子モデルに入力することにより、各一自由度系振動子モデルの固有振動数にそれぞれ対応する複数の時刻歴応答加速度RA(t)を求める(ステップS204)。そしてステップS204で求められた複数の時刻歴応答加速度RA(t)の各々において、最大加速度RAmax(絶対値が最大の加速度)を特定する(ステップS205)。そしてステップS205で特定された最大加速度RAmaxを、固有振動数fに対してプロットすることにより、床面kの床応答スペクトルが作成される(ステップS206)。
図7Aは図6のステップS204で求められる時刻歴応答加速度RA(t)の一例であり、図7Bは図7Aの時刻歴応答加速度RA(t)から得られる床応答スペクトルの一例である。図7Aでは、様々な固有振動数fに対応する時刻歴応答加速度RA(t)のうち、固有振動数f1に対応する時刻歴応答加速度RA1(t)と、固有振動数f2に対応する時刻歴応答加速度RA2(t)と、が代表的に示されている。時刻歴応答加速度RA1(t)では最大加速度RA1maxが特定され、時刻歴応答加速度RA2(t)では最大加速度RA2maxが特定される。このように特定された最大加速度RAmaxは、対応する固有振動数fに対してプロットされることにより、図7Bに示される床応答スペクトルが得られる。
このような床応答スペクトルは、各床面k、lについてそれぞれ算出され(ステップS207:YES)、各床面k、lに関連付けて床応答スペクトルデータベースに格納される(ステップS208)。
再び図4に戻って、図3の応答算出部308は、ステップS102で床応答スペクトル取得部306によって取得された床応答スペクトルを用いて、構造物1の各振動モードのそれぞれに対応する応答値を支持点への入力毎に求める(ステップS103)。すなわち、ステップS101の固有値解析によって特定される固有振動数に対応する各振動モードについて、構造物1が支持される各床面k、lからの加振に対する応答値がそれぞれ求められる。
例えば、ステップS102で取得された床応答スペクトルから、床面kにおけるi次振動モードに対応する読み取り加速度をAikとすると、床面kの入力による構造体1のi次振動モードの最大応答加速度Raikは(7)式のβikを用いて下式で求められる。
Figure 0007234091000009
ここで、Φi0は配管系のi次振動モードの固有ベクトルである。同様に床面lの入力による構造物1のi次振動モードの最大応答加速度Rail
Figure 0007234091000010
と求められる。
続いて相関係数取得部310は、相関係数データベース430から相関係数を取得する(ステップS104)。相関係数データベース430には、ステップS103で求められる応答値を合成する際に用いられる相関係数が予め格納されているが、これらの相関係数は、予めメインサーバ300によって算出してもよい。
ここで相関係数の具体的内容について、メインサーバ300によって相関係数を算出する場合を例に説明する。図8は相関係数の算出に関するメインサーバ300の機能的構成を示すブロック図であり、図9は相関係数の算出方法を工程毎に示すフローチャートである。
メインサーバ300は、図8に示すように、基準振動取得部316と、建屋モデル取得部318と、床面時刻歴加速度算出部320と、固有値取得部326と、一自由度系振動子モデル取得部322と、動的応答算出部330と、相関係数演算部332と、を備える。尚、図8に示す各機能ブロックは、以下に説明する相関係数の算出方法の各工程に対応するように規定した一例であり、各機能ブロックが統合されていてもよいし、更に細分化されていてもよい。
相関係数を算出する際には図9に示すように、まず基準振動取得部316は、基準振動を取得する(ステップS300)。基準振動は、地面2(図1を参照)への入力振動に対応する振動であり、時間に対して振動振幅が変動し、複数の振動数成分を含む時刻歴波である。このような基準振動は、例えば、地震動を模擬する時刻歴波である。
続いて建屋モデル取得部318は、解析モデルデータベース410から建屋4に対応する建屋モデル414を取得する(ステップS301)。本実施形態では、図1に示すように、地面2上に立設された2つの建屋4a、4bに対応する建屋モデル414が取得される。
続いて床面時刻歴加速度算出部320は、ステップS300で取得された基準振動を、ステップS301で取得された建屋モデル414に入力することにより、床面kにおける床面時刻歴加速度A(t)を算出する(ステップS302)。これにより、基準振動が建屋モデル414に入力された際における床面kの加速度挙動が、床面時刻歴加速度A(t)として得られる。
続いて固有値取得部326は、図4のステップS101における固有値解析で得られた固有値解析結果を取得する(ステップS303)。固有値取得部326で取得された固有値解析結果には、構造モデルに対応する固有振動数、固有ベクトルが含まれ、これらによって構造モデルの各振動モードが特定される。
続いて一自由度系振動子モデル取得部322は解析モデルデータベース410にアクセスすることにより、ステップS303で特定される各振動モードに対応する一自由度系振動子モデルを取得する(ステップS304)。そして動的応答算出部330は、ステップS304で取得された各一自由度系振動子モデルに対して、ステップS302で算出された床面時刻歴加速度A(t)、A(t)を入力することにより、各振動モード、及び、各床面の入力振動に対応する動的応答を算出する(ステップS305)。ここで、動的応答は時間領域で表した時刻歴応答でもよいし、周波数領域で表した周波数応答でもよい。
続いて相関係数演算部332は、各々の支持点の時刻歴入力に対する振動モード毎の構造物1の動的応答同士の相関を示す相関係数を算出する(ステップS306)。具体的に説明すると、一自由度系振動子モデルの応答を時間領域で表す場合、ステップS305で算出された動的応答のうち、例えばi次振動モード及び床面kの入力振動に対応する時刻歴応答xik(s)と、j次振動モード及び床面lの入力振動に対応する時刻歴応答xjl(s)との相関係数ρikjlは次式により求められる。
Figure 0007234091000011
ここで、sはタイムステップを表しており、tは全タイムステップ数を表している。
またステップS305で算出された一自由度系振動子モデルの動的応答を周波数領域で表す場合は、例えばi次振動モード及び床面kの入力振動に対応する周波数応答Uik(ω)と、j次振動モード及び床面lの入力振動に対応する周波数応答Ujl(ω)との相関係数ρikjlは次式により求められる。
Figure 0007234091000012
このような相関係数ρikjlの算出は、すべての振動モード、及び、床面k、lの組み合わせについて繰り返し行われた後(ステップS307:YES)、相関係数ρikjlの各々を、各振動モード、及び、床面k、lに関連付けて相関係数データベース430に格納する(ステップS308)。
図4に戻って、続いて図3の応答合成部312は、ステップS104で取得された相関係数ρikjlを用いて、ステップS103で算出された各応答値を合成することで合成応答を算出する(ステップS105)。具体的には(12)式の相関係数ρikjlを用いて、合成応答Rは(13)式から求められる。
Figure 0007234091000013
ここで、mは全地震入力数を表しており、nは全モード次数を表している。
尚、前述のステップS105では、各振動モードについて各床面k、lに対応する全ての応答値を相関係数ρikjlを用いて合成する場合を例示したが、床面毎に振動モードが互いに異なる2個の応答値を合成する際にのみ、対応する相関係数ρikjkを用いるようにしてもよい。この場合、例えば床面kに対応する部分合成応答値Rは(14)式から求められる。
Figure 0007234091000014
そして(14)式の部分合成応答Rを各床面に対して例えば絶対値和法または二乗和平方根法にて加算したものが最終的な合成応答Rとなる。このように求められた合成応答Rは、(13)式に比べて床面k、l間の相関係数が考慮されていないため精度が少なからず低下するものの、異なる振動モード間の相関係数を考慮することで、従来手法に比べて良好な評価精度が得られる。なお、構造物1が単数の支持点で支持される場合、あるいは単数の入力振動を受ける場合は(13)式と(14)式が一致し、(13)式の代替として(14)式を用いることができる。
またステップS105では、各振動モードにおいて支持点からの互いに異なる入力振動に対する2個の応答値を合成する際にのみ、対応する相関係数ρikilを用いるようにしてもよい。この場合、例えばi次振動モードにおける部分合成応答値Rは(15)式から求められる。
Figure 0007234091000015
そして(15)式の部分合成応答Rを各振動モードに対して例えば二乗和平方根法にて加算したものが最終的な合成応答Rとなる。このように求められた合成応答Rは、(13)式に比べて異なる振動モード間の相関係数が考慮されていないため精度が少なからず低下するものの、異なる床面k、l間の相関係数を考慮することで、従来手法に比べて良好な評価精度が得られる。なお、構造物1が単数の支持点で支持される場合、あるいは単数の入力振動を受ける場合は異なる床面の応答がないため(15)式は適用されない。
図4に戻って、続いて図3の出力部314は、応答合成部312によって算出される合成応答に基づく構造評価結果を出力する(ステップS106)。出力部314から出力された構造評価結果は、通信ネットワーク200を介してユーザ端末500に提供される。
以上説明したように上述の各実施形態によれば、各振動モードにおいて床面の加振入力毎に算出される応答値を合成する際に、構造物が支持される各支持点への入力に対応する床応答スペクトルに基づいて算出される各応答を相関係数を用いることで、合成応答の算出が行われる。このような相関係数として、構造物の各支持点の時刻歴入力に対する振動モード毎の構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を採用することで、各動的応答間に存在する有意な相関を定量化し、精度のよい合成応答の算出ができる。その結果、構造評価結果から不必要な保守性を排除しつつ設計上必要な精度を確保できる。
その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)本開示の一実施形態に係る構造評価方法は、
複数又は単数の支持点(例えば上記実施形態の床面k、l)から異なる入力振動又は単一の入力振動を受ける多自由度系構造物(例えば上記実施形態の構造物1)の構造評価方法であって、
各々の前記支持点への入力に対応する床応答スペクトルを用いて、前記構造物の振動モード(例えば上記実施形態のi次振動モード)のそれぞれに対応する前記応答値(例えば上記実施形態の応答値Rik)を前記支持点への入力毎に求める応答算出工程(例えば上記実施形態のステップS103)と、
各々の前記支持点の時刻歴入力(例えば上記実施形態の床面時刻歴加速度A(t)、A(t))に対する前記振動モード毎の前記構造物の動的応答同士の相関(例えば上記実施形態の時刻歴応答xik(s)及びxjl(s)同士の相関、又は、周波数応答Uik(s)及びUjk(s)同士の相関)を示す相関係数(例えば上記実施形態の相関係数ρikjl、ρikil、ρikjk)を用いて、前記振動モードの各々について前記支持点への入力ごとに求めた前記応答値を合成し、前記複数又は単数の支持点の振動による前記構造物の全ての前記振動モードの合成応答(例えば上記実施形態の合成応答R)を算出する応答合成工程(例えば上記実施形態のステップS105)と、
を備える。
上記(1)の方法によれば、構造物が支持される各支持点への入力に対応する床応答スペクトルに基づいて算出される各応答を相関係数を用いて合成することで、合成応答の算出が行われる。このような相関係数として、構造物の各支持点の時刻歴入力に対する振動モード毎の構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を採用することで、各動的応答間に存在する有意な相関を定量化し、精度のよい合成応答の算出ができる。その結果、構造評価結果から不必要な保守性を排除しつつ設計上必要な精度を確保できる。
(2)幾つかの実施形態では上記(1)の方法において、
前記相関係数は、時間領域で表された2つの前記動的応答の各時刻の応答値の積の総和(例えば上記実施形態の(12)式)、又は、周波数領域で表わされた2つの前記動的応答の各周波数の応答値とその共役複素数との積の総和(例えば上記実施形態の(12)‘式)である。
上記(2)の方法によれば、2つの動的応答が時間領域で表された時刻歴応答の各時刻の応答値の積の総和、又は、2つの動的応答が周波数領域で表された周波数応答の各周波数の応答値とその共役複素数との積の総和に基づく相関係数を採用することで、各動的応答間に存在する有意な相関を考慮した応答合成が可能となる。
(3)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の方法において、
前記応答合成工程では、少なくとも前記振動モードが互いに異なる2個の前記応答値の合成に前記相関係数(例えば上記実施形態の相関係数ρikjl、ρikjk)を用いる。
上記(3)の方法によれば、異なる振動モードに対応する応答間に存在する有意な相関を考慮した、精度のよい合成応答の算出ができる。
(4)幾つかの実施形態では上記(1)から(3)のいずれか一方法において、
前記応答合成工程では、少なくとも前記支持点への入力が互いに異なる2個の前記応答値の合成に前記相関係数(例えば上記実施形態の相関係数ρikjl、ρikil)を用いる。
上記(4)の方法によれば、入力が異なる支持点に対応する応答間に存在する有意な相関を考慮した、精度のよい合成応答の算出ができる。
(5)幾つかの実施形態では上記(1)から(4)のいずれか一方法において、
前記構造物の固有値解析により得られた各振動モードの固有振動数を有する一自由度系振動子モデルを用い、前記各々の前記支持点の時刻歴入力に対応する前記動的応答を前記振動モード毎に求め、2つの前記動的応答間の前記相関係数を算出する相関係数算出工程を備える(例えば上記実施形態のS300~S308)。
上記(5)の方法によれば、各振動モード及び各支持点への入力に対応する動的応答同士の有意な相関を考慮した相関係数を算出できる。
(6)本開示の一実施形態に係る構造評価プログラムは、
複数又は単数の支持点(例えば上記実施形態の床面k、l)から異なる入力振動又は単一の入力振動を受ける多自由度系構造物(例えば上記実施形態の構造物1)の構造評価プログラムであって、コンピュータを用いて、
各々の前記支持点への入力に対応する床応答スペクトルを用いて、前記構造物の振動モードのそれぞれに対応する前記応答値を前記支持点への入力毎に求める応答算出工程と、
各々の前記支持点の時刻歴入力に対する前記振動モード毎の前記構造物の時刻歴応答同士の相関(例えば上記実施形態の時刻歴応答xik(s)及びxjl(s)同士の相関、又は、周波数応答Uik(s)及びUjk(s)同士の相関)を示す相関係数(例えば上記実施形態の相関係数ρikjl、ρikil、ρikjk)を用いて、前記振動モードの各々について前記支持点への入力ごとに求めた前記応答値を合成し、前記複数又は単数の支持点の振動による前記構造物の全ての前記振動モードの合成応答(例えば上記実施形態の合成応答R)を算出する応答合成工程と、
を実行可能である。
上記(6)のプログラムによれば、構造物が支持される各支持点への入力に対応する床応答スペクトルに基づいて算出される各応答を相関係数を用いて合成することで、合成応答の算出が行われる。このような相関係数として、構造物の各支持点の時刻歴入力に対する振動モード毎の構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を用いることで、各振動モード及び各支持点への入力に対応する応答間に存在する有意な相関を考慮した精度のよい合成応答の算出ができる。その結果、構造評価結果から不必要な保守性を排除しつつ設計上必要な精度を確保できる。
(7)本開示の一実施形態に係る構造評価装置は、
複数又は単数の支持点(例えば上記実施形態の床面k、l)から異なる入力振動又は単一の入力振動を受ける多自由度系構造物(例えば上記実施形態の構造物1)の構造評価装置(例えば上記実施形態のメインサーバ300)であって、
各々の前記支持点への入力に対応する床応答スペクトルを用いて、前記構造物の振動モードのそれぞれに対応する前記応答値を前記支持点への入力毎に求める応答算出部(例えば上記実施形態の応答算出部308)と、
各々の前記支持点の時刻歴入力に対する前記振動モード毎の前記構造物の動的応答同士の相関(例えば上記実施形態の時刻歴応答xik(s)及びxjl(s)同士の相関、又は、周波数応答Uik(s)及びUjk(s)同士の相関)を示す相関係数(例えば上記実施形態の相関係数ρikjl、ρikil、ρikjk)を用いて、前記振動モードの各々について前記支持点への入力ごとに求めた前記応答値を合成し、前記複数又は単数の支持点の振動による前記構造物の全ての前記振動モードの合成応答(例えば上記実施形態の合成応答R)を算出する応答合成部(例えば上記実施形態の応答合成部312)と、
を備える。
上記(7)の構成によれば、構造物が支持される各支持点への入力に対応する床応答スペクトルに基づいて算出される各応答を相関係数を用いて合成することで、合成応答の算出が行われる。このような相関係数として、構造物の各支持点の時刻歴入力に対する振動モード毎の構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を用いることで、各振動モード及び各支持点への入力に対応する応答間に存在する有意な相関を考慮した精度のよい合成応答の算出ができる。その結果、構造評価結果から不必要な保守性を排除しつつ設計上必要な精度を確保できる。
1 構造物
2 地面
4a,4b 建屋
100 構造評価システム
200 通信ネットワーク
300 メインサーバ
302 構造モデル取得部
304 固有値解析部
306 床応答スペクトル取得部
308 応答算出部
310 相関係数取得部
312 応答合成部
314 出力部
400 データサーバ
410 解析モデルデータベース
412 構造モデル
414 建屋モデル
420 床応答スペクトルデータベース
430 相関係数データベース
500 ユーザ端末

Claims (7)

  1. コンピュータ装置を用いて、複数又は単数の支持点から異なる入力振動又は単一の入力振動を受ける多自由度系構造物の構造評価方法であって、
    各々の前記支持点への入力に対応する床応答スペクトルを用いて、前記構造物の振動モードのそれぞれに対応する前記応答値を前記支持点への入力毎に求める応答算出工程と、
    各々の前記支持点の時刻歴入力に対する前記振動モード毎の前記構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を用いて、前記振動モードの各々について前記支持点への入力ごとに求めた前記応答値を合成し、前記複数又は単数の支持点の振動による前記構造物の全ての前記振動モードの合成応答を算出する応答合成工程と、
    を備える、構造評価方法。
  2. 前記相関係数は、時間領域で表された2つの前記動的応答の各時刻の応答値の積の総和、又は、周波数領域で表わされた2つの前記動的応答の各周波数の応答値とその共役複素数との積の総和である、
    請求項1に記載の構造評価方法。
  3. 前記応答合成工程では、少なくとも前記振動モードが互いに異なる2個の前記応答値の合成に前記相関係数を用いる、
    請求項1又は2に記載の構造評価方法。
  4. 前記応答合成工程では、少なくとも前記支持点への入力が互いに異なる2個の前記応答値の合成に前記相関係数を用いる、
    請求項1から3の何れか一項に記載の構造評価方法。
  5. 前記構造物の固有値解析により得られた各振動モードの固有振動数を有する一自由度系振動子モデルを用い、前記各々の前記支持点の時刻歴入力に対応する前記動的応答を前記振動モード毎に求め、2つの前記動的応答間の前記相関係数を算出する相関係数算出工程を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の構造評価方法。
  6. 複数又は単数の支持点から異なる入力振動又は単一の入力振動を受ける多自由度系構造物の構造評価プログラムであって、コンピュータを用いて、
    各々の前記支持点への入力に対応する床応答スペクトルを用いて、前記構造物の振動モードのそれぞれに対応する前記応答値を前記支持点への入力毎に求める応答算出工程と、
    各々の前記支持点の時刻歴入力に対する前記振動モード毎の前記構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を用いて、前記振動モードの各々について前記支持点への入力ごとに求めた前記応答値を合成し、前記複数の支持点の振動による前記構造物の全ての前記振動モードの合成応答を算出する応答合成工程と、
    を実行可能な、構造評価プログラム。
  7. 複数又は単数の支持点から異なる入力振動又は単一の入力振動を受ける多自由度系構造物の構造評価装置であって、
    各々の前記支持点への入力に対応する床応答スペクトルを用いて、前記構造物の振動モードのそれぞれに対応する前記応答値を前記支持点への入力毎に求める応答算出と、
    各々の前記支持点の時刻歴入力に対する前記振動モード毎の前記構造物の動的応答同士の相関を示す相関係数を用いて、前記振動モードの各々について前記支持点への入力ごとに求めた前記応答値を合成し、前記複数の支持点の振動による前記構造物の全ての前記振動モードの合成応答を算出する応答合成部と、
    を備える、構造評価装置。
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