JP7231451B2 - 移動体、それを備えた通信システム、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

移動体、それを備えた通信システム、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は、移動体、それを備えた通信システム、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来、低速で移動する膨大な数の移動体に対して、地図データ等の大容量な情報のやり取りを遅滞なく効率的に行う階層型ネットワークが知られている(非特許文献1,2)。
この階層型ネットワークは、情報サーバと、制御サーバと、基地局(またはAP:Access Point)と、複数の移動体とを備える。複数の移動体は、クラスタを構成する。そして、複数の移動体のうちの1つの移動体は、クラスタヘッドであり、それ以外の移動体は、クラスタメンバである。
情報サーバは、複数の移動体がダウンロードするデータを保持する。複数の移動体が情報サーバからダウンロードするデータは、相互に同じである。
制御サーバは、クラスタ内における無線通信で用いるチャネルを割り当てる。より具体的には、制御サーバは、クラスタヘッドの移動体から、クラスタに含まれる移動体数を含むクラスタ情報を受信し、そのクラスタ情報を用いて、チャネルごとの移動体の個数が均一化されるように、クラスタにチャネルを割り当てる。そして、制御サーバは、割り当てたチャネルを示す情報を、それぞれ対応するクラスタヘッドの移動体に送信する。例えば、使用可能なチャネル数が10個であり、同程度の個数の移動体を含むクラスタが20個存在する場合、制御サーバは、各チャネルを使用する移動体の個数がより均等になるように、2個のクラスタごとに、1個のチャネルを割り当てる。
クラスタヘッドの移動体は、制御サーバによって割り当てられたチャネルを基地局(またはAP)を介して制御サーバから受信し、その受信したチャネルを用いてクラスタ内のクラスタメンバの移動体と無線通信を行う。
クラスタヘッドの移動体は、基地局(またはAP)を介して情報サーバからデータをダウンロードし、そのダウンロードしたデータを制御サーバから受信したチャネルを用いてクラスタメンバの移動体へ送信する。そして、クラスタメンバの各移動体は、クラスタヘッドの移動体からデータを受信する。
このように、非特許文献1,2に開示された階層型ネットワークは、クラスタヘッドの移動体が情報サーバからデータをダウンロードするための広域の無線通信と、クラスタヘッドの移動体とクラスタメンバの移動体との間でデータの送受信を行う近域の無線通信とを行うネットワークである。
しかし、非特許文献1,2は、複数の移動体が同一のデータを情報サーバから取得することを開示するため、非特許文献1,2に開示された階層型ネットワークを用いて複数の移動体が相互に異なるデータを情報サーバから効率的に取得することが困難である。
そこで、この発明の実施の形態によれば、一部が重複する異なるデータを効率的に取得可能な移動体を提供する。
また、この発明の実施の形態によれば、一部が重複する異なるデータを効率的に取得可能な移動体を備える通信システムを提供する。
更に、この発明の実施の形態によれば、一部が重複する異なるデータの効率的な取得をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
更に、この発明の実施の形態によれば、一部が重複する異なるデータの効率的な取得をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
(構成1)
この発明の実施の形態によれば、移動体は、データ容量が同じであるn(nは、2以上の整数)個のデータをそれぞれ情報サーバからダウンロードするn個の移動体がクラスタを構成し、n個の移動体のうちの1つの移動体である第1の移動体がクラスタヘッドであり、第1の移動体を除くn-1個の第2の移動体がクラスタメンバであり、第1の移動体がn個のデータを情報サーバからダウンロードしてn-1個の第2の移動体へn-1個のデータを送信する第1の通信モードと、n個の移動体の各々が情報サーバから自己のデータをダウンロードする第2の通信モードとを使用可能であるネットワークを用いて、第1の移動体が取得するデータとn-1個の第2の移動体が取得するデータとが一部において重複する場合において自己のデータを取得する移動体であって、演算手段と、検出手段と、通信手段とを備える。演算手段は、第1の移動体およびn-1個の移動体が第1の通信モードでn個のデータを情報サーバから取得するときの通信のリソース量を第1の通信リソース量とし、n-1個の第2の移動体のうちのm(mは、1~n-2の整数)個の第2の移動体と第1の移動体とが第1の通信モードでm+1個のデータを情報サーバから取得し、かつ、n-1-m個の第2の移動体が第2の通信モードで自己のデータを情報サーバから取得するときの通信のリソース量を第2の通信リソース量とし、第1の移動体およびn-1個の第2の移動体が第2の通信モードで自己のデータを取得するときの通信のリソース量を第3の通信リソース量としたとき、少なくとも第1の通信リソース量および第3の通信リソース量を演算する。検出手段は、演算手段によって演算された少なくとも第1および第3の通信リソース量のうち、最小の通信リソース量を検出する。通信手段は、検出手段によって検出された最小の通信リソース量を実現するための通信モードに従って自己のデータを取得するための通信を実行する。
(構成2)
構成1において、第1の通信リソース量は、第1の移動体が取得する第1のデータとn-1個の第2の移動体が取得するn-1個の第2のデータとのn-1個の重複部分のデータ容量の総和をn個のデータの総和から減算した減算結果を第1の移動体と基地局との間の第1の通信レートで除算した第1の除算結果と、1つの第2のデータのデータ容量を第1の移動体と第2の移動体との間の第2の通信レートで除算した除算結果を算出する第1の除算処理をn-1個の第2のデータの全てについて実行し、n-1個の第2の除算結果を加算して得られたn-1個の第2の除算結果の総和とを加算した加算結果である。第2の通信リソース量は、第1の移動体が取得する第1のデータとm個の第2の移動体が取得するm個の第2のデータとの重複部分のデータ容量の総和をm+1個のデータの総和から減算した減算結果を第1の通信レートで除算した第3の除算結果と、m個の第2のデータの全てについて第1の除算処理を実行して得られたm個の除算結果を加算したm個の除算結果の総和と、1つの第2のデータのデータ容量を基地局と第2の移動体との間の第3の通信レートで除算した除算結果を算出する第2の除算処理をn-1-m個の第2のデータの全てについて実行し、n-1-m個の第4の除算結果を加算して得られたn-1-m個の第4の除算結果の総和とを加算した加算結果である。第3の通信リソース量は、第1のデータのデータ容量を第1の通信レートで除算した第5の除算結果と、n-1個の第2のデータの全てについて第2の除算処理を実行して得られたn-1個の第6の除算結果とを加算した加算結果である。
(構成3)
構成2において、n個のデータの各々は、地図データである。演算手段は、第1の通信リソース量を演算するとき、n個のデータが分布する分布範囲の面積であるn個のデータのデータ容量を第1の通信レートで除算して第1の除算結果を演算し、n-1個の第2のデータのn-1個のデータ容量をn-1個の第2の通信レートでそれぞれ除算してn-1個の第2の除算結果を演算し、n-1個の第2の除算結果を加算してn-1個の第2の除算結果の総和を演算し、第1の除算結果とn-1個の第2の除算結果の総和とを加算する。また、演算手段は、第2の通信リソース量を演算するとき、第1の移動体が取得するデータとm個の第2の移動体が取得するm個のデータとが分布する分布範囲の面積であるm+1個のデータのデータ容量を第1の通信レートで除算して第3の除算結果を演算し、m個のデータのm個のデータ容量をm個の第2の通信レートでそれぞれ除算してm個の除算結果を演算するとともにm個の除算結果を加算してm個の除算結果の総和を演算し、n-1-m個のデータのn-1-m個のデータ容量をn-1-m個の第3の通信レートでそれぞれ除算してn-1-m個の第4の除算結果を演算し、第3の除算結果とm個の除算結果の総和とn-1-m個の第4の除算結果の総和とを加算する。更に、演算手段は、第3の通信リソース量を演算するとき、第1の移動体が取得するデータのデータ容量を第1の通信レートで除算して第5の除算結果を演算し、n-1個のデータのn-1個のデータ容量をn-1個の第3の通信レートでそれぞれ除算してn-1個の第6の除算結果を演算し、第5の除算結果とn-1個の第6の除算結果とを加算する。
(構成4)
構成3において、演算手段は、第1の通信リソース量を演算するとき、n個の移動体のn個の位置に基づいて、各々が各移動体の位置を中心とし、かつ、所定の半径を有するn個の円を描き、第1の移動体の位置とn-1個の第2の移動体の位置との間のn-1個の距離のうちの最大の距離に円の半径を加算した加算結果を演算し、第1の移動体の位置を中心とし、かつ、演算した加算結果を半径とする円の面積をn個のデータのデータ容量として演算する。また、演算手段は、第2の通信リソース量を演算するとき、第1の移動体およびm個の第2の移動体の位置に基づいて、各々が各移動体の位置を中心とし、かつ、所定の半径を有するm+1個の円を描き、第1の移動体の位置とm個の第2の移動体の位置との間のm個の距離のうちの最大の距離に円の半径を加算した加算結果を演算し、第1の移動体の位置を中心とし、かつ、演算した加算結果を半径とする円の面積をm+1個のデータのデータ容量として演算する。
(構成5)
構成2から構成4のいずれかにおいて、通信手段は、第1の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がクラスタヘッドであるとき、情報サーバからn個のデータをダウンロードし、そのダウンロードしたn個のデータのうちのn-1個のデータをn-1個の第2の移動体へ送信する。また、通信手段は、第1の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がクラスタメンバであるとき、自己のデータの取得要求を第1の移動体へ送信するとともに、第1の移動体から自己のデータを受信する。更に、通信手段は、第2の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がクラスタヘッドであるとき、情報サーバからm+1個のデータをダウンロードし、そのダウンロードしたm+1個のデータのうちのm個のデータをm個の第2の移動体へ送信する。更に、通信手段は、第2の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がm個の第2の移動体に含まれるとき、自己のデータの取得要求を第1の移動体へ送信するとともに、第1の移動体から自己のデータを受信する。更に、通信手段は、第2の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がn-1-m個の第2の移動体に含まれるとき、情報サーバから自己のデータをダウンロードする。更に、通信手段は、第3の通信リソース量が最小の通信リソース量であるとき、情報サーバから自己のデータをダウンロードする。
(構成6)
また、この発明の実施の形態によれば、通信システムは、構成1から構成5のいずれか1項に記載の移動体を備える。
(構成7)
更に、この発明の実施の形態によれば、プログラムは、
データ容量が同じであるn(nは、2以上の整数)個のデータをそれぞれ情報サーバからダウンロードするn個の移動体がクラスタを構成し、n個の移動体のうちの1つの移動体である第1の移動体がクラスタヘッドであり、第1の移動体を除くn-1個の第2の移動体がクラスタメンバであり、第1の移動体がn個のデータを情報サーバからダウンロードしてn-1個の第2の移動体へn-1個のデータを送信する第1の通信モードと、n個の移動体の各々が情報サーバから自己のデータをダウンロードする第2の通信モードとを使用可能であるネットワークを用いて、第1の移動体が取得するデータとn-1個の第2の移動体が取得するデータとが一部において重複する場合において自己のデータの取得をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
演算手段が、第1の移動体およびn-1個の移動体が第1の通信モードでn個のデータを情報サーバから取得するときの通信のリソース量を第1の通信リソース量とし、n-1個の第2の移動体のうちのm(mは、1~n-2の整数)個の第2の移動体と第1の移動体とが第1の通信モードでm+1個のデータを情報サーバから取得し、かつ、n-1-m個の第2の移動体が第2の通信モードで自己のデータを情報サーバから取得するときの通信のリソース量を第2の通信リソース量とし、第1の移動体およびn-1個の第2の移動体が第2の通信モードで自己のデータを取得するときの通信のリソース量を第3の通信リソース量としたとき、少なくとも第1の通信リソース量および第3の通信リソース量を演算する第1のステップと、
検出手段が、演算手段によって演算された少なくとも第1および第3の通信リソース量のうち、最小の通信リソース量を検出する第2のステップと、
通信手段が、第2のステップにおいて検出された最小の通信リソース量を実現するための通信モードに従って自己のデータを取得するための通信を実行する第3のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
(構成8)
構成7において、第1の通信リソース量は、第1の移動体が取得する第1のデータとn-1個の第2の移動体が取得するn-1個の第2のデータとのn-1個の重複部分のデータ容量の総和をn個のデータの総和から減算した減算結果を第1の移動体と基地局との間の第1の通信レートで除算した第1の除算結果と、1つの第2のデータのデータ容量を第1の移動体と第2の移動体との間の第2の通信レートで除算した除算結果を算出する第1の除算処理をn-1個の第2のデータの全てについて実行し、n-1個の第2の除算結果を加算して得られたn-1個の第2の除算結果の総和とを加算した加算結果である。第2の通信リソース量は、第1の移動体が取得する第1のデータとm個の第2の移動体が取得するm個の第2のデータとの重複部分のデータ容量の総和をm+1個のデータの総和から減算した減算結果を第1の通信レートで除算した第3の除算結果と、m個の第2のデータの全てについて第1の除算処理を実行して得られたm個の除算結果を加算したm個の除算結果の総和と、1つの第2のデータのデータ容量を基地局と第2の移動体との間の第3の通信レートで除算した除算結果を算出する第2の除算処理をn-1-m個の第2のデータの全てについて実行し、n-1-m個の第4の除算結果を加算して得られたn-1-m個の第4の除算結果の総和とを加算した加算結果である。第3の通信リソース量は、第1のデータのデータ容量を第1の通信レートで除算した第5の除算結果と、n-1個の第2のデータの全てについて第2の除算処理を実行して得られたn-1個の第6の除算結果とを加算した加算結果である。
(構成9)
構成8において、個のデータの各々は、地図データであり、
演算手段は、第1のステップにおいて、
第1の通信リソース量を演算するとき、n個のデータが分布する分布範囲の面積であるn個のデータのデータ容量を第1の通信レートで除算して第1の除算結果を演算し、n-1個の第2のデータのn-1個のデータ容量をn-1個の第2の通信レートでそれぞれ除算してn-1個の第2の除算結果を演算し、n-1個の第2の除算結果を加算してn-1個の第2の除算結果の総和を演算し、第1の除算結果とn-1個の第2の除算結果の総和とを加算し、
第2の通信リソース量を演算するとき、第1の移動体が取得するデータとm個の第2の移動体が取得するm個のデータとが分布する分布範囲の面積であるm+1個のデータのデータ容量を第1の通信レートで除算して第3の除算結果を演算し、m個のデータのm個のデータ容量をm個の第2の通信レートでそれぞれ除算してm個の除算結果を演算するとともにm個の除算結果を加算してm個の除算結果の総和を演算し、n-1-m個のデータのn-1-m個のデータ容量をn-1-m個の第3の通信レートでそれぞれ除算してn-1-m個の第4の除算結果を演算し、第3の除算結果とm個の除算結果の総和とn-1-m個の第4の除算結果の総和とを加算し、
第3の通信リソース量を演算するとき、第1の移動体が取得するデータのデータ容量を第1の通信レートで除算して第5の除算結果を演算し、n-1個のデータのn-1個のデータ容量をn-1個の第3の通信レートでそれぞれ除算してn-1個の第6の除算結果を演算し、第5の除算結果とn-1個の第6の除算結果とを加算する。
(構成10)
構成9において、演算手段は、第1のステップにおいて、
第1の通信リソース量を演算するとき、n個の移動体のn個の位置に基づいて、各々が各移動体の位置を中心とし、かつ、所定の半径を有するn個の円を描き、第1の移動体の位置とn-1個の第2の移動体の位置との間のn-1個の距離のうちの最大の距離に円の半径を加算した加算結果を演算し、第1の移動体の位置を中心とし、かつ、演算した加算結果を半径とする円の面積をn個のデータのデータ容量として演算し、
第2の通信リソース量を演算するとき、第1の移動体およびm個の第2の移動体の位置に基づいて、各々が各移動体の位置を中心とし、かつ、所定の半径を有するm+1個の円を描き、第1の移動体の位置とm個の第2の移動体の位置との間のm個の距離のうちの最大の距離に円の半径を加算した加算結果を演算し、第1の移動体の位置を中心とし、かつ、演算した加算結果を半径とする円の面積をm+1個のデータのデータ容量として演算する。
(構成11)
構成8から構成10のいずれかにおいて、通信手段は、第3のステップにおいて、
第1の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がクラスタヘッドであるとき、情報サーバからn個のデータをダウンロードし、そのダウンロードしたn個のデータのうちのn-1個のデータをn-1個の第2の移動体へ送信し、
第1の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がクラスタメンバであるとき、自己のデータの取得要求を第1の移動体へ送信するとともに、第1の移動体から自己のデータを受信し、
第2の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がクラスタヘッドであるとき、情報サーバからm+1個のデータをダウンロードし、そのダウンロードしたm+1個のデータのうちのm個のデータをm個の第2の移動体へ送信し、
第2の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がm個の第2の移動体に含まれるとき、自己のデータの取得要求を第1の移動体へ送信するとともに、第1の移動体から自己のデータを受信し、
第2の通信リソース量が最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体がn-1-m個の第2の移動体に含まれるとき、情報サーバから自己のデータをダウンロードし、
第3の通信リソース量が最小の通信リソース量であるとき、情報サーバから自己のデータをダウンロードする。
(構成12)
更に、この発明の実施の形態によれば、記録媒体は、構成7から構成11のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
一部が重複する異なるデータを効率的に取得できる。
この発明の実施の形態による通信システムの概略図である。 図1に示す移動体の概略図である。 受信信号強度と通信レートとの対応関係を示す対応表の概略図である。 移動体の識別子、属性および位置の対応表の概念図を示す図である。 この発明の実施の形態におけるデータの概念図である。 データ容量D_totalを求める方法を説明するための図である。 データ容量D_totalを求める別の方法を説明するための図である。 情報サーバからデータをダウンロードするときの各種の通信方法を説明するための図である。 通信リソース量を求める方法を説明するための図である。 1つのクラスタを構成する複数の移動体がデータを情報サーバからダウンロードする動作を説明するためのフローチャートである。 図10のステップS2の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 図10のステップS3の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 図10のステップS6の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 データ容量D_totalを求める更に別の方法を説明するための図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による通信システムの概略図である。図1を参照して、この発明の実施の形態による通信システム100は、移動体1~10と、AP20と、LTE(Long Time Evolution)基地局30と、ネットワーク40と、制御サーバ50と、情報サーバ60とを備える。
移動体1~10の各々は、自律的に移動するものであればよく、例えば、電動車いす等のモビリティであってもよく、エンターテインメントロボットおよび運搬ロボット等であってもよい。
移動体1~4は、後述する方法によってクラスタC1を構成し、移動体5~8は、後述する方法によってクラスタC2を構成する。移動体9,10は、クラスタを構成しない。クラスタC1においては、例えば、移動体1がクラスタヘッドCHであり、移動体2~4がクラスタメンバCMである。また、クラスタC2においては、移動体5がクラスタヘッドCHであり、移動体6~8がクラスタメンバCMである。
クラスタC1においては、クラスタヘッドCHである移動体1は、ネットワーク40およびAP20を介して、チャネルCHN1をクラスタC1内の通信に割り当てる旨の指示を制御サーバ50から受信する。そして、移動体1~4は、チャネルCHN1を用いてクラスタC1内で無線通信を行う。
また、クラスタC1においては、クラスタヘッドCH1がネットワーク40およびAP20を介して情報サーバ60からデータをダウンロードし、そのダウンロードしたデータをチャネルCHN1を用いて移動体2~4へ送信する通信モードCMD1と、移動体1~4の各々がネットワーク40およびAP20を介して情報サーバ60からデータをダウンロードする通信モードCMD2とを使用可能である。移動体1~4は、後述する方法によって、通信モードCMD1および/または通信モードCMD2を用いて相互に異なるデータを情報サーバ60からダウンロードする。
クラスタC2においては、クラスタヘッドCHである移動体5は、ネットワーク40およびLTE基地局30を介して、チャネルCHN2をクラスタC2内の通信に割り当てる旨の指示を制御サーバ50から受信する。そして、移動体5~8は、チャネルCHN2を用いてクラスタC2内で無線通信を行う。また、クラスタC2においても、2つの通信モードCMD1,CMD2が使用可能である。移動体5~8は、後述する方法によって、通信モードCMD1および/または通信モードCMD2を用いて相互に異なるデータを情報サーバ60からダウンロードする。
移動体9は、ネットワーク40およびAP20を介して情報サーバ60からデータをダウンロードし、移動体10は、ネットワーク40およびLTE基地局30を介して情報サーバ60からデータをダウンロードする。
AP20は、移動体1~4,9と制御サーバ50または情報サーバ60との間の通信を仲介する。LTE基地局30は、移動体5~8,10と制御サーバ50または情報サーバ60との間の通信を仲介する。
制御サーバ50は、クラスタC1に割り当てるチャネルCHN1およびクラスタC2に割り当てるチャネルCHN2を決定する。そして、制御サーバ50は、割り当て結果であるチャネルCHN1をネットワーク40およびAP20を介して移動体1(クラスタヘッドCH)へ送信し、チャネルCHN2をネットワーク40およびLTE基地局30を介して移動体5(クラスタヘッドCH)へ送信する。
情報サーバ60は、移動体1~10がそれぞれダウンロードするデータD1~D10を保持する。データD1~D10の各々は、例えば、地図データである。そして、データD1~D10は、相互に異なるが、同一のデータ容量Dを有する。
図2は、図1に示す移動体1の概略図である。移動体1は、通信手段11と、クラスタ構成手段12と、データ取得手段13と、処理手段14とを備える。
通信手段11は、無線モジュール111,112を含む。無線モジュール111は、AP20を介して制御サーバ50または情報サーバ60と通信を行う広域の無線モジュールである。無線モジュール112は、クラスタ内(クラスタC1内またはクラスタC2内)で無線通信を行う近域の無線モジュールである。
無線モジュール111は、AP20を介して制御サーバ50からチャネルCHN1を受信し、その受信したチャネルCHN1を無線モジュール112へ出力する。
また、無線モジュール111は、AP20からパケットを受信すると、パケットを受信したときの受信信号強度RSSIBSを検出し、その検出した受信信号強度RSSIBSを処理手段14へ出力する。
更に、無線モジュール111は、移動体1がクラスタヘッドCHであり、かつ、通信モードCMD1でデータD(=移動体1~4のデータD1~D4からなるデータ)を情報サーバ60からダウンロードするとき、AP20からデータDを受信し、その受信したデータDをデータ取得手段13へ出力する。
更に、無線モジュール111は、移動体1がクラスタメンバCMであり、かつ、通信モードCMD2でデータDを情報サーバ60からダウンロードするとき、AP20からデータD1を受信し、その受信したデータD1をデータ取得手段13へ出力する。
無線モジュール112は、無線モジュール111からチャネルCHN1を受ける。無線モジュール112は、チャネルCHN1で移動体2~4からビーコンを受信し、ビーコンを受信したときの受信信号強度RSSIBCを検出する。そして、無線モジュール112は、ビーコンおよび受信信号強度RSSIBCをクラスタ構成手段12へ出力する。無線モジュール112は、移動体1の識別子を含むビーコンをクラスタ構成手段12から受けると、その受けたビーコンをチャネルCHN1で移動体2~4へ送信する。
また、無線モジュール112は、チャネルCHN1で移動体2~4からHelloパケットを受信すると、Helloパケットを受信したときの受信信号強度RSSIを検出し、その検出した受信信号強度RSSIおよびHelloパケットを処理手段14へ出力する。
更に、無線モジュール112は、クラスタヘッド宣言DEC_CHをクラスタ構成手段12から受けると、その受けたクラスタヘッド宣言DEC_CHをチャネルCHN1で移動体2~4へ送信する。無線モジュール112は、クラスタヘッド宣言DEC_CHをチャネルCHN1で移動体2~4のいずれかから受信すると、その受信したクラスタヘッド宣言DEC_CHをクラスタ構成手段12および処理手段14へ出力する。無線モジュール112は、クラスタメンバであることを示すクラスタメンバ情報IF_CMをチャネルCHN1で移動体2~4のいずれかから受信すると、その受信したクラスタメンバ情報IF_CMをクラスタ構成手段12および処理手段14へ出力する。無線モジュール112は、クラスタメンバ情報IF_CM(移動体1がクラスタメンバであることを示す情報)をクラスタ構成手段12から受けると、その受けたクラスタメンバ情報IF_CMをチャネルCHN1で移動体2~4へ送信する。
更に、無線モジュール112は、移動体1の識別子と位置とを含むHelloパケットを処理手段14から受け、その受けたHelloパケットをチャネルCHN1で移動体2~4へ送信する。
更に、無線モジュール112は、データDのうちのデータD1以外のデータD2~D4をデータ取得手段13から受けると、その受けたデータD2~D4をチャネルCHN1でそれぞれ移動体2~4へ送信する。
クラスタ構成手段12は、無線モジュール112からビーコンおよび受信信号強度RSSIBCを受ける。そして、クラスタ構成手段12は、受信信号強度RSSIBCが閾値以上であるか否かを判定し、受信信号強度RSSIBCが閾値よりも小さいとき、受信信号強度RSSIBCを有するビーコンを破棄する。一方、クラスタ構成手段12は、受信信号強度RSSIBCが閾値以上であるとき、その受けたビーコンに含まれる識別子および閾値以上の受信信号強度RSSIBCを有するビーコンの個数のカウント値N_b_otherを検出する。クラスタ構成手段12は、この処理を無線モジュール112から受けた全てのビーコンについて行い、閾値以上の受信信号強度RSSIBCを有するビーコンを送信した移動体の個数をカウントしてカウント値N_b_selfを得る。
そうすると、クラスタ構成手段12は、カウント値N_b_selfが他の移動体から受信した全てのカウント値N_b_otherよりも大きいか否かを判定する。そして、クラスタ構成手段12は、カウント値N_b_selfが全てのカウント値N_b_otherよりも大きいとき(すなわち、カウント値N_b_selfが最大であるとき)、クラスタヘッド宣言DEC_CHを生成し、その生成したクラスタヘッド宣言DEC_CHを無線モジュール112へ出力する。そして、クラスタ構成手段12は、移動体1がクラスタヘッドCHであることを処理手段14へ出力する。
一方、クラスタ構成手段12は、カウント値N_b_selfが全てのカウント値N_b_otherの少なくとも1つよりも小さいとき、移動体1がクラスタメンバであることを示すクラスタメンバ情報IF_CMを生成して無線モジュール112へ出力する。そして、クラスタ構成手段12は、移動体1がクラスタメンバCMであることを処理手段14へ出力する。
データ取得手段13は、移動体1がクラスタヘッドCHであり、かつ、通信モードCMD1でデータDを取得するとき、信号S1と、データD1~D4の取得要求とを処理手段14から受ける。また、データ取得手段13は、移動体1がクラスタメンバCMであり、かつ、通信モードCMD1でデータDを取得するとき、信号S2と、データD1の取得要求とを処理手段14から受ける。更に、データ取得手段13は、通信モードCMD2でデータD1を取得するとき、信号S3とデータD1の取得要求とを処理手段14から受ける。
データ取得手段13は、信号S1と、データD1~D4の取得要求とを受けると、データD1~D4の取得要求を無線モジュール111によって情報サーバ60へ送信する。また、データ取得手段13は、信号S2と、データD1の取得要求とを受けると、データD1の取得要求を無線モジュール112によってクラスタヘッドCHの移動体へ送信する。更に、データ取得手段13は、信号S3とデータD1の取得要求とを受けると、データD1の取得要求を無線モジュール111によって情報サーバ60へ送信する。
データ取得手段13は、無線モジュール111からデータD(=移動体1~4のデータD1~D4からなるデータ)を受けると、移動体1のデータD1~D4をデータDから検出してデータD1を取得する。そして、データ取得手段13は、データD2~D4を無線モジュール112へ出力する。
また、データ取得手段13は、無線モジュール111または無線モジュール112からデータD1を受けると、その受けたデータD1を受理する。
処理手段14は、受信信号強度RSSIBSを無線モジュール111から受け、受信信号強度RSSIを無線モジュール112から受ける。そして、処理手段14は、受信信号強度RSSIBSに基づいて、後述する方法によって、移動体1とAP20との間の通信レートRAP-mを決定する。また、処理手段14は、受信信号強度RSSIに基づいて、後述する方法によって、クラスタヘッドCHとクラスタメンバCMとの間の通信レートRCH-CMを決定する。この場合、移動体1は、クラスタヘッドCHまたはクラスタメンバCMである。
また、処理手段14は、例えば、GPS(Global Positioning System)によって移動体1の位置を検出する。そして、処理手段14は、移動体1の識別子および位置を含むHelloパケットを生成し、その生成したHelloパケットを無線モジュール112へ出力する。
更に、処理手段14は、Helloパケット、クラスタヘッド宣言DEC_CHおよびクラスタメンバ情報IF_CMを無線モジュール112から受ける。そして、処理手段14は、Helloパケットから識別子および位置を検出し、各移動体の識別子、位置および属性(クラスタメンバまたはクラスタメンバからなる)を相互に対応付けた対応表を作成する。
そうすると、処理手段14は、後述する方法によって、移動体1~4のデータD1~D4を情報サーバ60から取得するときの最小の通信リソース量を求め、その求めた最小の通信リソース量を実現するための通信モードに従って通信を行うための信号を生成してデータ取得手段13へ出力する。より具体的には、処理手段14は、最小の通信リソース量を実現するための通信モードが通信モードCMD1であり、かつ、移動体1がクラスタヘッドCHであるとき、信号S1およびデータD1~D4の取得要求を生成してデータ取得手段13へ出力する。また、処理手段14は、最小の通信リソース量を実現するための通信モードが通信モードCMD1であり、かつ、移動体1がクラスタメンバであるとき、信号S2およびデータD1の取得要求を生成してデータ取得手段13へ出力する。更に、処理手段14は、最小の通信リソース量を実現するための通信モードが通信モードCMD2であるとき、信号S3およびデータD1の取得要求を生成してデータ取得手段13へ出力する。
なお、図1に示す移動体2~4の各々は、図2に示す移動体1の構成と同じ構成からなる。また、図1に示す移動体5~8の各々は、図2に示す移動体1の構成と同じ構成からなる。移動体5~8については、図2についての説明における「AP20」を「LTE基地局30」に読み替えればよい。更に、図2に示す移動体9,10の各々は、図2に示す移動体1の構成と同じ構成からなる。
図3は、受信信号強度と通信レートとの対応関係を示す対応表の概略図である。図3を参照して、対応表TBL1は、受信信号強度と通信レートとを含む。受信信号強度および通信レートは、相互に対応付けられる。
-82[dBm]未満の受信信号強度は、6[Mbps]の通信レートに対応付けられ、-82[dBm]以上-81[dBm]未満の受信信号強度は、9[Mbps]の通信レートに対応付けられ、-81[dBm]以上-79[dBm]未満の受信信号強度は、12[Mbps]の通信レートに対応付けられ、-79[dBm]以上-77[dBm]未満の受信信号強度は、18[Mbps]の通信レートに対応付けられる。また、-77[dBm]以上-74[dBm]未満の受信信号強度は、24[Mbps]の通信レートに対応付けられ、-74[dBm]以上-70[dBm]未満の受信信号強度は、36[Mbps]の通信レートに対応付けられ、-70[dBm]以上-66[dBm]未満の受信信号強度は、48[Mbps]の通信レートに対応付けられ、-66[dBm]以上の受信信号強度は、54[Mbps]の通信レートに対応付けられる。
なお、一般的に、対応表TBL1における受信信号強度と通信レートとの対応関係は、無線システム毎に異なるので、例えば、LTEと無線LAN(Local Area Network)では、それぞれ、異なる対応表を用いてもよい。
処理手段14は、対応表TBL1を保持している。そして、処理手段14は、対応表TBL1を参照して、受信信号強度RSSIBSに対応する通信レートを検出し、その検出した通信レートを通信レートRAP-mとする。例えば、処理手段14は、受信信号強度RSSIBSが-79[dBm]以上-77[dBm]未満に含まれる場合、18[Mbps]の通信レートを検出し、18[Mbps]の通信レートを通信レートRAP-mとする。
同様にして、処理手段14は、対応表TBL1を参照して、受信信号強度RSSIに対応する通信レートを検出し、その検出した通信レートを通信レートRCH-CMとする。
図4は、移動体の識別子、属性および位置の対応表の概念図を示す図である。図4を参照して、対応表TBL2は、識別子と、属性と、位置とを含む。識別子、属性および位置は、相互に対応付けられる。
識別子は、例えば、移動体のIPアドレスAdd(iは、1≦i≦nを満たす整数、nは、1つのクラスタに含まれる移動体の総数)からなる。属性は、クラスタヘッドCHまたはクラスタメンバCMからなる。位置は、例えば、x-y座標[x,y]によって表される。
処理手段14は、無線モジュール112から受けたHelloパケット中の識別子Addおよび位置[x,y]を検出する。また、処理手段14は、無線モジュール112から受けたクラスタヘッド宣言DEC_CHに基づいてクラスタヘッドCHである移動体を認識する。クラスタヘッド宣言DEC_CHは、クラスタヘッドCHであることを宣言した移動体の識別子Addを含むので、処理手段14は、クラスタヘッド宣言DEC_CHに基づいてクラスタヘッドCHである移動体を認識できる。更に、処理手段14は、無線モジュール112から受けたクラスタメンバ情報IF_CMに基づいてクラスタメンバCMである移動体を認識する。クラスタメンバ情報IF_CMは、クラスタヘメンバCMであることを宣言した移動体の識別子Addを含むので、処理手段14は、クラスタメンバ情報IF_CMに基づいてクラスタヘメンバCMである移動体を認識できる。
そうすると、処理手段14は、識別子Add、クラスタヘッドCHまたはクラスタメンバCM、および位置[x,y]を相互に対応付けて対応表TBL2に格納する。処理手段14は、この処理をクラスタ内の全ての移動体について実行し、対応表TBL2を作成する。そして、処理手段14は、対応表TBL2を保持する。
図5は、この発明の実施の形態におけるデータの概念図である。図5を参照して、移動体1~10は、地図データを情報サーバ60から取得するので、1つのデータDを移動体の位置を中心として半径r(=10m)の円で表す。半径10mは、データDのデータ容量に比例する値であるが、この発明の実施の形態においては、移動体1~10は、データ容量が同じであるデータD1~D10をそれぞれ取得するので、データD1~D10の全てにおいて、半径rは、10mに固定されている。なお、データD1~D10の各々のデータ容量は、Dcである。
また、クラスタヘッドCHのデータD_CHとクラスタメンバCMのデータD_CMとの一部が重複するとき、データD_CH,D_CMは、この発明の実施の形態におけるデータに該当する。なお、データD_CHとデータD_CMとが接するときも、データD_CHの一部とデータD_CMの一部とが重複するものとして取り扱う。
一方、データD_CHとデータD_CMとが、全く重複しない場合、データD_CH,D_CMは、この発明の実施の形態におけるデータに該当しない。従って、複数のクラスタメンバCMの複数のデータD_CMが一部において重複していても、一部がクラスタヘッドCHのデータD_CHと重複していなければ、この発明の実施の形態におけるデータに該当しない。
図6は、データ容量D_totalを求める方法を説明するための図である。図6を参照して、データD_CH,D_CMの各々を示す円の半径をrとし、データD_CHの中心を点Aとし、データD_CH,D_CMの交点を点B,Cとする。角∠BACをθとする。円弧BC、辺ABおよび辺ACによって形成される扇型の面積SFSは、次式によって表される。
Figure 0007231451000001
そして、点Aから線分BCへ下ろした垂線の長さhは、次式によって表される。
Figure 0007231451000002
線分BCと点Aからの垂線との交点を点Dとすると、線分CDの長さは、rsin(θ/2)によって表されるので、点A,点Cおよび点Dを頂点とする三角形の面積STG1は、次式によって表される。
Figure 0007231451000003
そうすると、点A、点Bおよび点Cを頂点とする三角形の面積STGは、次式によって表される。
Figure 0007231451000004
その結果、線分BCおよび円弧BCによって囲まれた部分の面積SARCは、SFS-STGに等しいので、次式によって表される。
Figure 0007231451000005
よって、データD_CHとデータD_CMとの重複部分の面積SDUPは、2×SARCであるので、次式によって表される。
Figure 0007231451000006
データD_CH,D_CMの各々のデータ容量をDcとすると、データD_CHとデータD_CMとの重複部分のデータ容量DDUPは、次式によって表される。
Figure 0007231451000007
2つのデータD_CH,D_CMをまとめて情報サーバ60からダウンロードするときのトータルのデータ容量D_totalは、2つのデータD_CH,D_CMのデータ容量の和2×DcからデータD_CHとデータD_CMとの重複部分のデータ容量DDUPを差し引いたものである。従って、データ容量D_totalは、次式によって表される。
Figure 0007231451000008
クラスタヘッドCHの位置およびクラスタメンバCMの位置からクラスタヘッドCHとクラスタメンバCMとの距離(=2h)を算出し、距離(=2h)からhを算出し、hおよび半径r(=既知(例えば、10m))から余弦定理(cos(θ/2)=h/r)を用いて角度θを算出できるので、データ容量D_totalを算出できる。そして、2つのデータD_CH,D_CMの重複部分が大きくなれば、式(8)の右辺の第2項が大きくなるので、データ容量D_totalは、小さくなる。一方、2つのデータD_CH,D_CMの重複部分が小さくなれば、式(8)の右辺の第2項が小さくなるので、データ容量D_totalは、大きくなる。
図7は、データ容量D_totalを求める別の方法を説明するための図である。図7を参照して、2つのデータD_CH,D_CMの配置領域にメッシュを設け、2つのデータD_CH,D_CMが配置されたメッシュ(斜線で表されるメッシュ)の総面積を求める。そして、D_total=Dc×(総面積)/πrによってデータ容量D_totalを求めてもよい。
この場合、2つのデータD_CH,D_CMの重複部分が大きくなれば、総面積が小さくなるので、データ容量D_totalは、小さくなる。一方、2つのデータD_CH,D_CMの重複部分が小さくなれば、総面積が大きくなるので、データ容量D_totalは、大きくなる。
図8は、情報サーバ60からデータをダウンロードするときの各種の通信方法を説明するための図である。
図8を参照して、クラスタヘッドCHの移動体1が移動体1~4のデータD1~D4を情報サーバ60からダウンロードするとき、移動体1は、AP20からデータ容量D_totalを有するデータを受信し、その受信したデータからデータD1~D4を生成する。そして、移動体1は、データD1を取得するとともに、データD2~D4をチャネルCHN1でそれぞれ移動体2~4へ送信する。移動体2~4は、それぞれ、データD2~D4をチャネルCHN1で移動体1から受信して取得する(図8の(a)参照)。
また、クラスタヘッドCHの移動体1が移動体1,3,4のデータD1,D3,D4を情報サーバ60からダウンロードし、移動体2がデータD2を情報サーバ60からダウンロードするとき、移動体1は、AP20からデータ容量D_totalを有するデータを受信し、その受信したデータからデータD1,D3,D4を生成する。そして、移動体1は、データD1を取得するとともに、データD3,D4をチャネルCHN1でそれぞれ移動体3,4へ送信する。移動3,4は、それぞれ、データD3,D4をチャネルCHN1で移動体1から受信して取得する。また、移動体2は、AP20からデータD2をダウンロードして取得する(図8の(b)参照)。
更に、移動体1~4がそれぞれデータD1~D4を個別に情報データ60からダウンロードするとき、移動体1~4は、それぞれ、データD1~D4をAP20から受信して取得する(図8の(c)参照)。
図8の(a)は、クラスタC1を構成する全部の移動体1~4が通信モードCMD1によってデータD1~D4を情報サーバ60から取得するときの通信方法を示す。また、図8の(b)は、クラスタC1を構成する一部の移動体1,3,4が通信モードCMD1によってデータD1,D3,D4を情報サーバ60から取得し、残りの移動体2が通信モードCMD2によってデータD2を情報サーバ60から取得するときの通信方法を示す。更に、図8の(c)は、クラスタC1を構成する全部の移動体1~4が通信モードCMD2によってデータD1~D4を情報サーバ60から取得するときの通信方法を示す。
この発明の実施の形態においては、クラスタを構成する複数の移動体は、図8の(a),(b),(c)のいずれかに記載の通信方法によってデータを情報サーバ60から取得する。
通信リソース量を求める方法について説明する。図9は、通信リソース量を求める方法を説明するための図である。
図9の(a)を参照して、クラスタがクラスタヘッドCHと1個のクラスタメンバCM1とからなる場合について図8に示す各通信方法における通信リソース量を求める方法について説明する。
クラスタがクラスタヘッドCHと1個のクラスタメンバCM1とからなる場合、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1がデータをダウンロードする通信方法は、図8の(a)に示す通信方法および図8の(c)に示す通信方法である。
図8の(a)に示す通信方法が用いられる場合、通信リソース量RS11は、次式によって表される。
Figure 0007231451000009
式(9)において、データ容量D_total11は、図9の(a)に示す太線によって囲まれた領域のデータ容量であり、RAP-CHは、AP20またはLTE基地局30とクラスタヘッドCHとの間における通信レートを示し、RCH-CM1は、クラスタヘッドCHとクラスタメンバCM1との間における通信レートを示す。
また、図8の(c)に示す通信方法が用いられる場合、通信リソース量RS13は、次式によって表される。
Figure 0007231451000010
処理手段14は、式(9)によって通信リソース量RS11を算出し、式(10)によって通信リソース量RS13を算出する。そして、処理手段14は、通信リソース量RS11,RS13のうちの小さい方の通信リソース量が得られる通信方法で情報サーバ60からデータD1,D2をダウンロードする。
より具体的には、処理手段14は、通信リソース量RS11が通信リソース量RS13よりも小さいとき、通信モードCMD1によって情報サーバ60からデータD1,D2をダウンロードするための通信を行う。一方、通信リソース量RS13が通信リソース量RS11よりも小さいとき、処理手段14は、通信モードCMD2によって情報サーバ60からデータD1,D2をダウンロードするための通信を行う。
このように、クラスタヘッドCHと1個のクラスタメンバCM1とによってクラスタが構成される場合、2個の通信リソース量RS11,R13が算出される。通信リソース量RS11は、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1のデータD1,D2を通信モードCMD1によって情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量である。通信リソース量R13は、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1のデータD1,D2を通信モードCMD2によって情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量である。クラスタがクラスタヘッドCHと1個のクラスタメンバCM1とからなる場合、図8の(b)に示すように2つの通信モードCMD1,CM2を併用してデータをダウンロードすることは無い。クラスタメンバCMは、1個であるので、図8の(b)に示すように、通信モードCMD1によってデータをダウンロードするクラスタメンバCM(移動体3,4)と、通信モードCMD2によってデータをダウンロードするクラスタメンバCM(移動体2)との両方が存在し得ないからである。
次に、クラスタがクラスタヘッドCHと、2個のクラスタメンバCM1,CM2とによって構成される場合(図9の(b)参照)、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1,CM2がデータをダウンロードする通信方法は、図8の(a)に示す通信方法、図8の(b)に示す通信方法および図8の(c)に示す通信方法である。
図8の(a)に示す通信方法が用いられる場合、通信リソース量RS21は、次式によって表される。
Figure 0007231451000011
図8の(b)に示す通信方法が用いられる場合、AP20(またはLTE基地局30)からデータを直接受信するクラスタメンバCMの個数は、1個である。
従って、図8の(b)に示す通信方法が用いられる場合、2つの通信リソース量RS22-1,RS22-2が有る。2個のクラスタメンバCMから1個のクラスタメンバCMを取り出す組み合わせ数は、2通り(=2)であるからである。通信リソース量RS22-1は、次式によって表わされる。
Figure 0007231451000012
式(12)において、D_totalCH-CM1は、クラスタヘッドCHのデータ容量とクラスタメンバCM1のデータ容量とが一部で重複するときの全体のデータ容量であることを表す。また、θの添え字は、クラスタヘッドCHのデータとクラスタメンバCM1のデータとの重複領域のデータ容量を減算することを表す。更に、式(12)の上段の式において、右辺の第1項および第2項は、通信モードCMD1によってデータをダウンロードするときの通信リソース量を表し、右辺の第3項は、通信モードCMD2によってデータをダウンロードするときの通信リソース量を表す。
また、通信リソース量RS22-2は、次式によって表わされる。
Figure 0007231451000013
式(13)において、D_totalCH-CM2は、クラスタヘッドCHのデータ容量とクラスタメンバCM2のデータ容量とが一部で重複するときの全体のデータ容量であることを表す。また、θの添え字は、クラスタヘッドCHのデータとクラスタメンバCM2のデータとの重複領域のデータ容量を減算することを表す。更に、式(13)の上段の式において、右辺の第1項および第2項は、通信モードCMD1によってデータをダウンロードするときの通信リソース量を表し、右辺の第3項は、通信モードCMD2によってデータをダウンロードするときの通信リソース量を表す。
また、図8の(c)に示す通信方法が用いられる場合、通信リソース量RS23は、次式によって表される。
Figure 0007231451000014
処理手段14は、式(11)~式(14)によって通信リソース量RS21,RS22-1,RS22-2,RS23を求める。そして、処理手段14は、通信リソース量RS21,RS22-1,RS22-2,RS23のうち、最小の通信リソース量が得られる通信方法で情報サーバ60からデータをダウンロードする。
通信リソース量RS21が最小である場合、クラスタヘッドCHは、通信モードCMD1によってデータ容量D_total21を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD2,D3をそれぞれクラスタメンバCM1,CM2へ送信する。
通信リソース量RS22-1が最小である場合、クラスタヘッドCHは、通信モードCMD1によってデータ容量D_totalCH-CM1を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD2をクラスタメンバCM1へ送信する。また、クラスタメンバCM2は、通信モードCMD2によってデータD3を情報サーバ60からダウンロードする。
通信リソース量RS22-2が最小である場合、クラスタヘッドCHは、通信モードCMD1によってデータ容量D_totalCH-CM2を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD3をクラスタメンバCM2へ送信する。また、クラスタメンバCM1は、通信モードCMD2によってデータD2を情報サーバ60からダウンロードする。
通信リソース量RS23が最小である場合、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1,CM2は、通信モードCMD2によって、それぞれ、データD1,D2,D3を情報サーバ60からダウンロードする。
このように、クラスタヘッドCHと2個のクラスタメンバCM1,CM2によってクラスタが構成される場合、4個の通信リソース量RS21,RS22-1,RS22-2,RS23が算出される。
そして、通信リソース量RS21は、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1,CM2のデータD1~D3を通信モードCMD1によって情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量である。
また、通信リソース量RS22-1,RS22-2,は、クラスタヘッドCHおよび一部のクラスタメンバCMのデータを通信モードCMD1によって情報サーバ60からダウンロードし、残りのクラスタメンバCMのデータを通信モードCMD2によって情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量である。この通信リソース量を求めるとき、通信モードCMD1でダウンロードする対象となるクラスタメンバCMのデータとして全ての場合が考慮されるため、クラスタヘッドCHと2個のクラスタメンバCM1,CM2によってクラスタが構成される場合、2個の通信リソース量RS22-1,RS22-2が算出される。
更に、通信リソース量RS23は、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1,CM2のデータD1~D3を通信モードCMD2によって情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量である。
次に、クラスタがクラスタヘッドCHと、3個のクラスタメンバCM1,CM2,CM3とによって構成される場合(図9の(c)参照)、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1,CM2,CM3がデータをダウンロードする通信方法は、図8の(a)に示す通信方法、図8の(b)に示す通信方法および図8の(c)に示す通信方法である。
図8の(a)に示す通信方法が用いられる場合、通信リソース量RS31は、次式によって表される。
Figure 0007231451000015
図8の(b)に示す通信方法が用いられる場合、AP20(またはLTE基地局30)からデータを直接受信するクラスタメンバCMの個数は、1個または2個である。
AP20(またはLTE基地局30)からデータを直接受信するクラスタメンバCMの個数が1個である場合、3個のクラスタメンバCMから1個のクラスタメンバCMを取り出すときの組み合わせ数が3通り(=3)であるので、3つの通信リソース量RS32-1,RS32-2,RS32-3が有る。通信リソース量RS32-1は、次式によって表わされる。
Figure 0007231451000016
式(16)において、D_totalCH-CM1,CM2は、クラスタヘッドCHのデータ容量とクラスタメンバCM1,CM2のデータ容量とが一部で重複するときの全体のデータ容量であることを表す。
また、通信リソース量RS32-2は、次式によって表わされる。
Figure 0007231451000017
式(17)において、D_totalCH-CM2,CM3は、クラスタヘッドCHのデータ容量とクラスタメンバCM2,CM3のデータ容量とが一部で重複するときの全体のデータ容量であることを表す。また、i=2は、クラスタヘッドCHのデータとクラスタメンバCM2のデータとの重複部分を表し、i=3は、クラスタヘッドCHのデータとクラスタメンバCM3のデータとの重複部分を表す。
更に、通信リソース量RS32-3は、次式によって表わされる。
Figure 0007231451000018
式(18)において、D_totalCH-CM1,CM3は、クラスタヘッドCHのデータ容量とクラスタメンバCM1,CM3のデータ容量とが一部で重複するときの全体のデータ容量であることを表す。また、DDUP(CH-CM1)は、クラスタヘッドCHのデータとクラスタメンバCM1のデータとの重複部分のデータ容量を表し、DDUP(CH-CM3)は、クラスタヘッドCHのデータとクラスタメンバCM3のデータとの重複部分のデータ容量を表す。
AP20(またはLTE基地局30)からデータを直接受信するクラスタメンバCMの個数が2個である場合、3個のクラスタメンバCMから2個のクラスタメンバCMを取り出すときの組み合わせ数が3通り(=3)であるので、3つの通信リソース量RS32-4,RS32-5,RS32-6が有る。通信リソース量RS32-4,RS32-5,RS32-6は、それぞれ、式(20)~式(22)によって表わされる。
Figure 0007231451000019
Figure 0007231451000020
Figure 0007231451000021
また、図8の(c)に示す通信方法が用いられる場合、通信リソース量RS33は、次式によって表される。
Figure 0007231451000022
処理手段14は、式(15)~式(22)によって通信リソース量RS31,RS32-1,RS32-2,,RS32-3,RS32-4,,RS32-5,,RS32-6,RS33を求める。そして、処理手段14は、通信リソース量量RS31,RS32-1,RS32-2,,RS32-3,RS32-4,,RS32-5,,RS32-6,RS33のうち、最小の通信リソース量が得られる通信方法で情報サーバ60からデータをダウンロードする。
通信リソース量RS31が最小である場合、クラスタヘッドCHは、データ容量D_total31を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD2,D3,D4をそれぞれクラスタメンバCM1,CM2,CM3へ送信する。
通信リソース量RS32-1が最小である場合、クラスタヘッドCHは、データ容量D_totalCH-CM1,CM2を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD2,D3をそれぞれクラスタメンバCM1,CM2へ送信する。また、クラスタメンバCM3は、データD4を情報サーバ60からダウンロードする。
通信リソース量RS32-2が最小である場合、クラスタヘッドCHは、データ容量D_totalCH-CM2,CM3を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD3,D4をそれぞれクラスタメンバCM2,CM3へ送信する。また、クラスタメンバCM1は、データD2を情報サーバ60からダウンロードする。
通信リソース量RS32-3が最小である場合、クラスタヘッドCHは、データ容量D_totalCH-CM1,CM3を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD2,D4をそれぞれクラスタメンバCM1,CM3へ送信する。また、クラスタメンバCM2は、データD3を情報サーバ60からダウンロードする。
通信リソース量RS32-4が最小である場合、クラスタヘッドCHは、データ容量D_totalCH-CM1を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD2をクラスタメンバCM1へ送信する。また、クラスタメンバCM2,CM3は、それぞれ、データD3,D4を情報サーバ60からダウンロードする。
スタメンバCM2は、データD3を情報サーバ60からダウンロードする。
通信リソース量RS32-5が最小である場合、クラスタヘッドCHは、データ容量D_totalCH-CM2を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD3をクラスタメンバCM2へ送信する。また、クラスタメンバCM1,CM3は、それぞれ、データD2,D4を情報サーバ60からダウンロードする。
通信リソース量RS32-6が最小である場合、クラスタヘッドCHは、データ容量D_totalCH-CM3を有するデータを情報サーバ60からダウンロードするとともに、データD4をクラスタメンバCM3へ送信する。また、クラスタメンバCM1,CM2は、それぞれ、データD2,D3を情報サーバ60からダウンロードする。
通信リソース量RS33が最小である場合、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1,CM2,CM3は、それぞれ、データD1,D2,D3,D4を情報サーバ60からダウンロードする。
このように、クラスタヘッドCHと3個のクラスタメンバCM1~CM3によってクラスタが構成される場合、8個の通信リソース量RS31,RS32-1,RS32-2,RS32-3,RS32-4,RS32-5,RS32-6,RS33が算出される。
そして、通信リソース量RS31は、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1~CM3のデータD1~D4を通信モードCMD1によって情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量である。
また、通信リソース量RS32-1,RS32-2,RS32-3,RS32-4,RS32-5,RS32-6は、クラスタヘッドCHおよび一部のクラスタメンバCMのデータを通信モードCMD1によって情報サーバ60からダウンロードし、残りのクラスタメンバCMのデータを通信モードCMD2によって情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量である。この通信リソース量を求めるとき、通信モードCMD1でダウンロードする対象となるクラスタメンバCMのデータとして全ての場合が考慮されるため、クラスタヘッドCHと3個のクラスタメンバCM1~CM3によってクラスタが構成される場合、6個の通信リソース量RS32-1,RS32-2,RS32-3,RS32-4,RS32-5,RS32-6が算出される。
更に、通信リソース量RS33は、クラスタヘッドCHおよびクラスタメンバCM1~CM3のデータD1~D4を通信モードCMD2によって情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量である。
一般的に、クラスタがクラスタヘッドCHとn-1個のクラスタメンバCMとからなる場合、クラスタヘッドCHおよびn-1個のクラスタメンバCMのn個のデータを通信モードCMD1で情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソースRSは、次式によって表わされる。
Figure 0007231451000023
また、クラスタヘッドCHのデータと、n-1個のクラスタメンバCMのうちのm(m=1~n-2)個のクラスタメンバCMのデータとを通信モードCMD1で情報サーバ60からダウンロードし、n-1-m個のクラスタメンバCMのデータを通信モードCMD2で情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量RSは、次式によって表わされる。
Figure 0007231451000024
式(24)において、iは、通信モードCMD1でデータをダウンロードするときのクラスタメンバCMの番号を表し、jは、通信モードCMD2でデータをダウンロードするときのクラスタメンバCMの番号を表す。また、n-1は、n-1個のクラスタメンバCMから1個のクラスタメンバCMを取り出すときの組み合わせ数を表し、n-1は、n-1個のクラスタメンバCMから2個のクラスタメンバCMを取り出すときの組み合わせ数を表し、以下、同様にして、n-1n-2は、n-1個のクラスタメンバCMからn-2個のクラスタメンバCMを取り出すときの組み合わせ数を表す。
更に、クラスタヘッドCHおよびn-1個のクラスタメンバCMのn個のデータを通信モードCMD2で情報サーバ60からダウンロードするときの通信リソース量RSは、次式によって表わされる。
Figure 0007231451000025
クラスタがクラスタヘッドCHと1個のクラスタメンバCMとから構成される場合、式(9)によって算出される通信リソース量RS11は、式(23)の通信リソース量RSを構成し、式(10)によって算出される通信リソース量RS13は、式(25)の通信リソース量RSを構成する。この場合、式(24)の通信リソース量RSは、算出されない。クラスタメンバCMは、1個であるので、情報サーバ60からデータをダウンロードするときの通信方法としては、図8の(b)に示す通信方法は、実現されないからである。従って、クラスタがクラスタヘッドCHと1個のクラスタメンバCMとから構成される場合、通信リソース量RSおよび通信リソース量RSが算出される。
クラスタがクラスタヘッドCHと2個のクラスタメンバCM1,CM2とから構成される場合、式(11)によって算出される通信リソース量RS21は、式(23)の通信リソース量RSを構成し、式(12)によって算出される通信リソース量RS22-1および式(13)によって算出される通信リソース量RS22-2は、式(24)の通信リソース量RSを構成し、式(14)によって算出される通信リソース量RS23は、式(25)の通信リソース量RSを構成する。従って、クラスタがクラスタヘッドCHと2個のクラスタメンバCM1,CM2とから構成される場合、通信リソース量RS~RSが算出される。
クラスタがクラスタヘッドCHと3個のクラスタメンバCM1~CM3とから構成される場合、式(15)によって算出される通信リソース量RS31は、式(23)の通信リソース量RSを構成し、式(16)~式(21)によってそれぞれ算出される通信リソース量RS32-1~RS32-6は、式(24)の通信リソース量RSを構成し、式(22)によって算出される通信リソース量RS33は、式(25)の通信リソース量RSを構成する。従って、クラスタがクラスタヘッドCHと3個のクラスタメンバCM1~CM3とから構成される場合、通信リソース量RS~RSが算出される。
よって、処理手段14は、少なくとも通信リソース量RSおよび通信リソース量RSを算出し、少なくとも通信リソース量RSおよび通信リソース量RSのうち、最小の通信リソース量を検出する。そして、処理手段14は、最小の通信リソース量を実現するための通信を行うために信号S1~S3のいずれかをデータ取得手段13へ出力する。
図10は、1つのクラスタを構成する複数の移動体がデータを情報サーバ60からダウンロードする動作を説明するためのフローチャートである。なお、図10においては、通信モードCMD1,CMD2を用いて通信を行う階層型ネットワークが構成されていることを前提として、1つのクラスタを構成する複数の移動体がデータを情報サーバ60からダウンロードする動作を説明する。
図10を参照して、データを情報サーバ60からダウンロードする動作が開始されると、1つのクラスタを構成する複数の移動体の各々において、処理手段14は、対応表TBL1,TBL2を参照して、上述した方法によって、通信レートRAP-CH,RCH-CM1~RCH-CMn-1,RAP-CM1~RAP-CMn-1を決定する(ステップS1)。ここで、通信レートRAP-CHは、AP20またはLTE基地局30とクラスタヘッドCHとの間の通信レートであり、通信レートRCH-CM1~RCH-CMn-1は、それぞれ、クラスタヘッドCHとn-1個のクラスタメンバCM1~CMn-1との間の通信レートであり、通信レートRAP-CM1~RAP-CMn-1は、それぞれ、AP20またはLTE基地局30とクラスタメンバCM1~CMn-1との間の通信レートである。
そして、各移動体の処理手段14は、クラスタヘッドCHのデータとn-1個のクラスタメンバCM1~CMn-1のデータとを通信モードCMD1で情報サーバ60からダウンロードするときの全体のデータ容量D_totalCH-CMn-1を算出する(ステップS2)。
その後、各移動体の処理手段14は、クラスタヘッドCHのデータとm(m=1~n-2)個のクラスタメンバCMのデータとを通信モードCMD1で情報サーバ60からダウンロードするときの[n-1n-1+・・・+n-1n-2]個のデータ容量D_totalCH-CMmを算出する(ステップS3)。
そうすると、各移動体の処理手段14は、通信レートRAP-CH,RCH-CM1~RCH-CMn-1,RAP-CM1~RAP-CMn-1、データ容量D_totalCH-CMn-1および[n-1n-1+・・・+n-1n-2]個のデータ容量D_totalCH-CMmに基づいて、通信リソース量RS~RSを算出する(ステップS4)。より具体的には、処理手段14は、式(23)~式(25)によってそれぞれ通信リソース量RS~RSを算出する。
そして、各移動体の処理手段14は、通信リソース量RS~RSのうちの最小の通信リソース量を検出する(ステップS5)。
その後、各移動体は、最小の通信リソース量を実現するための通信を実行してデータを情報サーバ60からダウンロードする(ステップS6)。これによって、データを情報サーバ60からダウンロードする動作が終了する。
図11は、図10のステップS2の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
図11を参照して、図10のステップS1の後、各移動体の処理手段14は、i=1を設定し(ステップS21)、クラスタヘッドCHの位置、クラスタメンバCMiの位置、および既知である半径rに基づいて、上述した方法によって角度θを算出する(ステップS22)。
そして、各移動体の処理手段14は、データ容量Dc、半径rおよび角度θを式(7)に代入してクラスタヘッドCHのデータと1つのクラスタメンバCMのデータとの重複領域のデータ容量DDUPiを算出する(ステップS23)。
その後、各移動体の処理手段14は、i=n-1であるか否かを判定する(ステップS24)。
ステップS24において、i=n-1でないと判定されたとき、各移動体の処理手段14は、i=i+1を設定する(ステップS25)。その後、一連の動作は、ステップS22へ移行し、ステップS24において、i=n-1であると判定されるまで、ステップS22~ステップS25が繰り返し実行される。
そして、ステップS24において、i=n-1であると判定されると、各移動体の処理手段14は、データ容量DDUP1~データ容量DDUPn-1の和SDUPを算出する(ステップS26)。
その後、各移動体の処理手段14は、n×Dcから和SDUPを減算してデータ容量D_totalCH-CMn-1を算出する(ステップS27)。そして、一連の動作は、図10のステップS3へ移行する。
図11に示すフローチャートにおいては、ステップS22~ステップS25がn-1回繰り返し実行されると、クラスタヘッドCHのデータとn-1個のクラスタメンバCM1~CMn-1のn-1個のデータとのn-1個の重複領域のデータ容量DDUP1~DDUPn-1が算出される。
そして、ステップS27において、n×Dcは、n個のデータのn個のデータ容量Dcの加算結果であり、加算結果n×Dcから和SDUP(=n-1個の重複領域のデータ容量DDUP1~DDUPn-1の和)を減算することによって、n個のデータの分布領域(図9の太線の領域参照)における全体のデータ容量D_totalCH-CMn-1が算出される。
図12は、図10のステップS3の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
図12を参照して、図10のステップS2の後、各移動体の処理手段14は、m=1を設定し(ステップS31)、V=n-1を算出する(ステップS32)。なお、ステップS32において算出されるn-1は、n-1個のクラスタメンバCMからm個のクラスタメンバCMを取り出すときの組み合わせ数である。
ステップS32の後、各移動体の処理手段14は、v=1を設定し(ステップS33)、v番目のm個のデータ容量DDUP1~DDUPmの和SDUP(v)を算出する(ステップS34)。図10のステップS2の詳細な動作を説明する図11のフローチャートのステップS22~ステップS25がn-1回繰り返し実行されることによってn-1個のデータ容量DDUP1~DDUPn-1が算出されているので、n-1個のデータ容量DDUP1~DDUPn-1からv番目のm個のデータ容量DDUP1~DDUPmを取り出して和SDUP(v)を算出できる。
ステップS34の後、各移動体の処理手段14は、(m+1)×Dcから和SDUP(v)を減算してデータ容量D_totalCH-CMm(v)を算出する(ステップS35)。
そして、各移動体の処理手段14は、v=Vであるか否かを判定する(ステップS36)。
ステップS36において、v=Vでないと判定されたとき、各移動体の処理手段14は、v=v+1を設定する(ステップS37)。その後、一連の動作は、ステップS34へ移行し、ステップS36においてv=Vであると判定されるまで、ステップS34~ステップS37が繰り返し実行される。
そして、ステップS36において、v=Vであると判定されると、各移動体の処理手段14は、m=n-2であるか否かを判定する(ステップS38)。
ステップS38において、m=n-2でないと判定されたとき、各移動体の処理手段14は、m=m+1を設定する(ステップS39)。その後、一連の動作は、ステップS32へ移行し、ステップS38において、m=n-2であると判定されるまで、ステップS32~ステップS39が繰り返し実行される。
そして、ステップS38において、m=n-2であると判定されると、一連の動作は、図10のステップS4へ移行する。
図12に示すフローチャートのステップS32~ステップS37は、mが1~n-2のうちの1つの値に設定されると、n-1個のクラスタメンバCM1~CMn-1からm個のクラスタメンバCM1~CMmを取り出すときの組み合わせの個数Vが算出され、個数Vの組み合わせの全てについて、クラスタヘッドCHのデータと、m個のクラスタメンバCM1~CMmのm個のデータとのm個の重複領域のデータ容量(=和SDUP)を減算して(m+1)個のデータの分布領域(図9の太線の領域参照)におけるデータ容量D_totalCH-CMm(v)を算出するステップである。
上述した式(11)~式(14)は、クラスタヘッドCHと2個のクラスタメンバCM1,CM2とからクラスタが構成される場合について、通信リソース量を算出する式である。そして、式(12)は、クラスタヘッドCHのデータと1個のクラスタメンバCM1のデータとを通信モードCMD1でダウンロードするときのデータ容量D_totalCH-CM1を算出し、その算出したデータ容量D_totalCH-CM1を用いて通信リソース量RS22-1を算出する。また、式(13)は、クラスタヘッドCHのデータと1個のクラスタメンバCM2のデータとを通信モードCMD1でダウンロードするときのデータ容量D_totalCH-CM2を算出し、その算出したデータ容量D_totalCH-CM2を用いて通信リソース量RS22-2を算出する。式(12),(13)を用いてデータ容量D_totalCH-CM1,D_totalCH-CM2を算出する場合、2個のクラスタメンバCM1,CM2が存在するので、通信モードCMD1でデータをダウンロードするクラスメンバCMは、クラスタメンバCM1またはクラスタメンバCM2の2通り(2個から1個を取り出す組み合わせの個数)である。そして、式(12),(13)は、この2通りの全てについてデータ容量D_totalCH-CM1,D_totalCH-CM2を算出する。
従って、図12に示すフローチャートのステップS32~ステップS37は、個数Vの組み合わせの全てについて、クラスタヘッドCHのデータと、m個のクラスタメンバCM1~CMmのm個のデータとのm個の重複領域のデータ容量(=和SDUP)を減算して(m+1)個のデータの分布領域(図9の太線の領域参照)におけるデータ容量D_totalCH-CMm(v)を算出するステップである。
また、ステップS31~ステップS39は、データ容量D_totalCH-CMm(v)を算出することを、mの全ての値(=1~n-2)について実行するステップである。
図13は、図10のステップS6の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
図13を参照して、図10のステップS5の後、各移動体の処理手段14は、最小の通信リソース量が通信リソース量RSであるか否かを判定する(ステップS61)。
ステップS61において、最小の通信リソース量が通信リソース量RSであると判定されたとき、クラスタヘッドCHの移動体は、n-1個のクラスタメンバCM1~CMn-1からデータの取得要求を受信し、データ容量D_totalCH-CMiのデータを通信モードCMD1で情報サーバ60から受信するとともに、自己のデータD1を取得してデータD2~DnをチャネルCHN1でそれぞれクラスタメンバCM1~CMn-1へ送信する(ステップS62)。
そして、クラスタメンバCM1~CMn-1の移動体は、クラスタヘッドCHからそれぞれデータD2~Dnを受信する(ステップS63)。
一方、ステップS61において、最小の通信リソース量が通信リソース量RSでないと判定されたとき、各移動体の処理手段14は、最小の通信リソース量が通信リソース量RSであるか否かを判定する(ステップS64)。
ステップS64において、最小の通信リソース量が通信リソース量RSであると判定されたとき、クラスタヘッドCHの移動体は、通信モードCMD1でデータを取得するm個のクラスタメンバCM1~CMmからデータの取得要求を受信し、データ容量D_totalCH-CMmのデータを通信モードCMD1で情報サーバ60から受信するとともに、自己のデータD1を取得してm個のデータをチャネルCHN1でそれぞれm個のクラスタメンバCM1~CMmへ送信する(ステップS65)。
そして、m個のクラスタメンバCMの各々は、クラスタヘッドCHからデータを受信する(ステップS66)。
また、通信モードCMD2でデータを取得するn-1-m個のクラスタメンバCMは、通信モードCMD2で情報サーバ60から自己のデータを受信する(ステップS67)。
一方、ステップS64において、最小の通信リソース量が通信リソース量RSでないと判定されたとき(即ち、最小の通信リソース量が通信リソース量RSであると判定されたとき)、クラスタヘッドCHおよびn-1個のクラスタメンバCM1~CMn-1は、通信モードCMD2でそれぞれデータD1~Dnを情報サーバ60から受信する(ステップS68)。そして、ステップS63、ステップS67およびステップS68のいずれかの後、一連の動作は、図10の“終了”へ移行する。
なお、各クラスタに含まれるn個の移動体は、図10に示すフローチャート(図11から図13に示すフローチャートを含む)に従って情報サーバ60から自己のデータをダウンロードする。
また、クラスタを構成しない移動体は、個別に、AP20またはLTE基地局30を介して情報サーバ60から自己のデータを受信する。
この発明の実施の形態においては、各クラスタに含まれる移動体1~4,5~8の動作は、ソフトウェアによって実現されてもよい。この場合、各移動体1~4,5~8は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を備える。そして、ROMは、図10に示すフローチャート(図11から図13に示すフローチャートを含む)の各ステップからなるプログラムProg_Aを記憶する。
CPUは、ROMからプログラムProg_Aを読み出し、その読み出したプログラムProg_Aを実行して、通信リソース量が最小になるようにデータを情報サーバ60から受信する。RAMは、データ容量DDUP1~DDUPn-1、和SDUP、データ容量D_totalCH-CMn-1、データ容量D_totalCH-CMmおよび通信リソース量RS~RSを一時的に記憶する。
また、プログラムProg_Aは、CD,DVD等の記録媒体に記録されて流通してもよい。プログラムProg_Aを記録した記録媒体がコンピュータに装着されると、コンピュータは、記録媒体からプログラムProg_Aを読み出して実行し、通信リソース量が最小になるようにデータを情報サーバ60から受信する。
従って、プログラムProg_Aを記録した記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
図14は、データ容量D_totalを求める更に別の方法を説明するための図である。図14を参照して、クラスタヘッドCHのデータD_CHと、クラスタメンバCM1~CM3のデータD_CM1~D_CM3とが一部で重複している。
処理手段14は、クラスタヘッドCHの位置とクラスタメンバCM1の位置との距離d、クラスタヘッドCHの位置とクラスタメンバCM2の位置との距離d、およびクラスタヘッドCHの位置とクラスタメンバCM3の位置との距離dを算出する。
そして、処理手段14は、距離d~dから最大の距離dMAXを検出し、データD_CHの半径r(例えば、10m)に最大の距離dMAXを加算したr+dMAXを算出する。そうすると、処理手段14は、クラスタヘッドCHの位置を中心とし、r+dMAXを半径とする円の領域をデータ容量D_totalとして算出する。
一般に、クラスタがクラスタヘッドCHとn-1個のクラスタメンバCM1~CMn-1とから構成される場合、処理手段14は、クラスタヘッドCHの位置とn-1個のクラスタメンバCM1~CMn-1の位置とのn-1個の距離d~dn-1を算出し、n-1個の距離d~dn-1のうちの最大の距離max{d,d,・・・,dn-1}を検出し、クラスタヘッドCHの位置を中心とし、r+max{d,d,・・・,dn-1}を半径とする円の領域をデータ容量D_totalとして算出する。即ち、処理手段14は、次式によってデータ容量D_totalを算出する。
Figure 0007231451000026
従って、処理手段14は、クラスタヘッドCHがクラスタヘッドCHのデータとn-1個のクラスタメンバCM1~CMn-1のn-1個のデータとを通信モードCMD1で情報サーバ60からダウンロードする場合(図8の(a)参照)、式(26)によってデータ容量D_totalCH-CMn-1を算出する。
また、処理手段14は、クラスタヘッドCHがクラスタヘッドCHのデータとm個のクラスタメンバCM1~CMmのm個のデータとを通信モードCMD1で情報サーバ60からダウンロードする場合(図8の(b)参照)、式(26)によってデータ容量D_totalCH-CMmを算出する。この場合、式(26)におけるdn-1は、dに変更される。
なお、上記においては、対応表TBL1に基づいて通信レートRAP-CH,RCH-CM,RAP-CMを決定すると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、直近の通信レートを通信レートRAP-CH,RCH-CM,RAP-CMとして用いてもよい。
また、上記においては、データは、地図データからなると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、データは、一部が重複する異なる複数のデータであれは、どのようなデータであってもよい。
更に、上記においては、移動体1~10の位置を中心とし、一定の半径(例えば、10m)の円でよってデータを表したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、移動体1~10の位置を中心とし、中心と頂点との距離が一定である三角形、四角形および五角形等の多角形によってデータを表してもよく、移動体1~10の位置を中心として一定容量のデータを表せる形状を有する図形であれば、どのような図形によってデータを表してもよい。
この発明の実施の形態においては、通信モードCMD1は、「第1の通信モード」を構成し、通信モードCMD2は、「第2の通信モード」を構成する。
また、この発明の実施の形態においては、通信リソース量RSは、「第1の通信リソース量」を構成し、通信リソース量RSは、「第2の通信リソース量」を構成し、通信リソース量RSは、「第3の通信リソース量」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、通信リソース量RS~RSのうち、少なくとも通信リソース量RS,RSを算出する処理手段14は、「演算手段」を構成し、少なくとも通信リソース量RS,RSから最小の通信リソース量を検出する処理手段14は、「検出手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、クラスタC1において、移動体1は、「第1の移動体」を構成し、移動体2~4は、「n-1個の第2の移動体」を構成し、クラスタC2において、移動体5は、「第1の移動体」を構成し、移動体6~8は、「n-1個の第2の移動体」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、AP20またはLTE基地局30は、「基地局」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、移動体、それを備えた通信システム、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に適用される。
1~10 移動体、11 通信手段、12 クラスタ構成手段、13 データ取得手段、14 処理手段、20 AP、30 LTE基地局、40 ネットワーク、50 制御サーバ、60 情報サーバ、100 通信システム、111 無線モジュール(広域)、112 無線モジュール(近域)。

Claims (12)

  1. データ容量が同じであるn(nは、2以上の整数)個のデータをそれぞれ情報サーバからダウンロードするn個の移動体がクラスタを構成し、前記n個の移動体のうちの1つの移動体である第1の移動体がクラスタヘッドであり、前記第1の移動体を除くn-1個の第2の移動体がクラスタメンバであり、前記第1の移動体が前記n個のデータを前記情報サーバからダウンロードして前記n-1個の第2の移動体へn-1個のデータを送信する第1の通信モードと、前記n個の移動体の各々が前記情報サーバから自己のデータをダウンロードする第2の通信モードとを使用可能であるネットワークを用いて、前記第1の移動体が取得するデータと前記n-1個の第2の移動体が取得するデータとが一部において重複する場合において自己のデータを取得する移動体であって、
    前記第1の移動体および前記n-1個の第2の移動体が前記第1の通信モードで前記n個のデータを前記情報サーバから取得するときの通信のリソース量を第1の通信リソース量とし、前記n-1個の第2の移動体のうちのm(mは、1~n-2の整数)個の第2の移動体と前記第1の移動体とが前記第1の通信モードでm+1個のデータを前記情報サーバから取得し、かつ、前記n-1-m個の第2の移動体が前記第2の通信モードで自己のデータを前記情報サーバから取得するときの通信のリソース量を第2の通信リソース量とし、前記第1の移動体および前記n-1個の第2の移動体が前記第2の通信モードで自己のデータを取得するときの通信のリソース量を第3の通信リソース量としたとき、前記クラスタを構成するn個の移動体が2個の移動体である場合、前記第1の通信リソース量および前記第3の通信リソース量を演算し、前記クラスタを構成するn個の移動体が3個以上の移動体である場合、前記第1の通信リソース量から前記第3の通信リソース量を演算する演算手段と、
    前記クラスタを構成するn個の移動体が前記2個の移動体である場合、前記演算手段によって演算された前記第1および第3の通信リソース量のうち、最小の通信リソース量を検出し、前記クラスタを構成するn個の移動体が前記3個以上の移動体である場合、前記第1の通信リソース量から前記第3の通信リソース量のうち、最小の通信リソース量を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記最小の通信リソース量を実現するための通信モードに従って前記自己のデータを取得するための通信を実行する通信手段とを備える移動体。
  2. 前記第1の通信リソース量は、前記第1の移動体が取得する第1のデータと前記n-1個の第2の移動体が取得するn-1個の第2のデータとのn-1個の重複部分のデータ容量の総和を前記n個のデータの総和から減算した減算結果を前記第1の移動体と基地局との間の第1の通信レートで除算した第1の除算結果と、1つの前記第2のデータのデータ容量を前記第1の移動体と前記第2の移動体との間の第2の通信レートで除算した除算結果を算出する第1の除算処理を前記n-1個の第2のデータの全てについて実行し、n-1個の第2の除算結果を加算して得られた前記n-1個の第2の除算結果の総和とを加算した加算結果であり、
    前記第2の通信リソース量は、前記第1の移動体が取得する第1のデータと前記m個の第2の移動体が取得するm個の第2のデータとの重複部分のデータ容量の総和を前記m+1個のデータの総和から減算した減算結果を前記第1の通信レートで除算した第3の除算結果と、前記m個の第2のデータの全てについて前記第1の除算処理を実行して得られたm個の除算結果を加算した前記m個の除算結果の総和と、1つの前記第2のデータのデータ容量を前記基地局と前記第2の移動体との間の第3の通信レートで除算した除算結果を算出する第2の除算処理をn-1-m個の第2のデータの全てについて実行し、n-1-m個の第4の除算結果を加算して得られた前記n-1-m個の第4の除算結果の総和とを加算した加算結果であり、
    前記第3の通信リソース量は、前記第1のデータのデータ容量を前記第1の通信レートで除算した第5の除算結果と、前記n-1個の第2のデータの全てについて前記第2の除算処理を実行して得られたn-1個の第6の除算結果とを加算した加算結果である、請求項1に記載の移動体。
  3. 前記n個のデータの各々は、地図データであり、
    前記演算手段は、
    前記第1の通信リソース量を演算するとき、前記n個のデータが分布する分布範囲の面積である前記n個のデータのデータ容量を前記第1の通信レートで除算して前記第1の除算結果を演算し、前記n-1個の第2のデータのn-1個のデータ容量をn-1個の前記第2の通信レートでそれぞれ除算して前記n-1個の第2の除算結果を演算し、前記n-1個の第2の除算結果を加算して前記n-1個の第2の除算結果の総和を演算し、前記第1の除算結果と前記n-1個の第2の除算結果の総和とを加算し、
    前記第2の通信リソース量を演算するとき、前記第1の移動体が取得するデータと前記m個の第2の移動体が取得するm個のデータとが分布する分布範囲の面積である前記m+1個のデータのデータ容量を前記第1の通信レートで除算して前記第3の除算結果を演算し、前記m個のデータのm個のデータ容量をm個の前記第2の通信レートでそれぞれ除算して前記m個の除算結果を演算するとともに前記m個の除算結果を加算して前記m個の除算結果の総和を演算し、前記n-1-m個のデータのn-1-m個のデータ容量を前記n-1-m個の前記第3の通信レートでそれぞれ除算して前記n-1-m個の第4の除算結果を演算し、前記第3の除算結果と前記m個の除算結果の総和と前記n-1-m個の第4の除算結果の総和とを加算し、
    前記第3の通信リソース量を演算するとき、前記第1の移動体が取得するデータのデータ容量を前記第1の通信レートで除算して前記第5の除算結果を演算し、前記n-1個のデータのn-1個のデータ容量をn-1個の前記第3の通信レートでそれぞれ除算して前記n-1個の第6の除算結果を演算し、前記第5の除算結果と前記n-1個の第6の除算結果とを加算する、請求項2に記載の移動体。
  4. 前記演算手段は、
    前記第1の通信リソース量を演算するとき、前記n個の移動体のn個の位置に基づいて、各々が各移動体の位置を中心とし、かつ、所定の半径を有するn個の円を描き、前記第1の移動体の位置と前記n-1個の第2の移動体の位置との間のn-1個の距離のうちの最大の距離に前記円の半径を加算した加算結果を演算し、前記第1の移動体の位置を中心とし、かつ、前記演算した加算結果を半径とする円の面積を前記n個のデータのデータ容量として演算し、
    前記第2の通信リソース量を演算するとき、前記第1の移動体および前記m個の第2の移動体の位置に基づいて、各々が各移動体の位置を中心とし、かつ、所定の半径を有するm+1個の円を描き、前記第1の移動体の位置と前記m個の第2の移動体の位置との間のm個の距離のうちの最大の距離に前記円の半径を加算した加算結果を演算し、前記第1の移動体の位置を中心とし、かつ、前記演算した加算結果を半径とする円の面積を前記m+1個のデータのデータ容量として演算する、請求項3に記載の移動体。
  5. 前記通信手段は、
    前記第1の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記クラスタヘッドであるとき、前記情報サーバから前記n個のデータをダウンロードし、そのダウンロードしたn個のデータのうちのn-1個のデータを前記n-1個の第2の移動体へ送信し、
    前記第1の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記クラスタメンバであるとき、自己のデータの取得要求を前記第1の移動体へ送信するとともに、前記第1の移動体から前記自己のデータを受信し、
    前記第2の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記クラスタヘッドであるとき、前記情報サーバから前記m+1個のデータをダウンロードし、そのダウンロードしたm+1個のデータのうちのm個のデータを前記m個の第2の移動体へ送信し、
    前記第2の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記m個の第2の移動体に含まれるとき、自己のデータの取得要求を前記第1の移動体へ送信するとともに、前記第1の移動体から前記自己のデータを受信し、
    前記第2の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記n-1-m個の第2の移動体に含まれるとき、前記情報サーバから自己のデータをダウンロードし、
    前記第3の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であるとき、前記情報サーバから自己のデータをダウンロードする、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の移動体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の移動体を備える通信システム。
  7. データ容量が同じであるn(nは、2以上の整数)個のデータをそれぞれ情報サーバからダウンロードするn個の移動体がクラスタを構成し、前記n個の移動体のうちの1つの移動体である第1の移動体がクラスタヘッドであり、前記第1の移動体を除くn-1個の第2の移動体がクラスタメンバであり、前記第1の移動体が前記n個のデータを前記情報サーバからダウンロードして前記n-1個の第2の移動体へn-1個のデータを送信する第1の通信モードと、前記n個の移動体の各々が前記情報サーバから自己のデータをダウンロードする第2の通信モードとを使用可能であるネットワークを用いて、前記第1の移動体が取得するデータと前記n-1個の第2の移動体が取得するデータとが一部において重複する場合において自己のデータの取得をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    演算手段が、前記第1の移動体および前記n-1個の第2の移動体が前記第1の通信モードで前記n個のデータを前記情報サーバから取得するときの通信のリソース量を第1の通信リソース量とし、前記n-1個の第2の移動体のうちのm(mは、1~n-2の整数)個の第2の移動体と前記第1の移動体とが前記第1の通信モードでm+1個のデータを前記情報サーバから取得し、かつ、前記n-1-m個の第2の移動体が前記第2の通信モードで自己のデータを前記情報サーバから取得するときの通信のリソース量を第2の通信リソース量とし、前記第1の移動体および前記n-1個の第2の移動体が前記第2の通信モードで自己のデータを取得するときの通信のリソース量を第3の通信リソース量としたとき、前記クラスタを構成するn個の移動体が2個の移動体である場合、前記第1の通信リソース量および前記第3の通信リソース量を演算し、前記クラスタを構成するn個の移動体が3個以上の移動体である場合、前記第1の通信リソース量から前記第3の通信リソース量を演算する第1のステップと、
    検出手段が、前記クラスタを構成するn個の移動体が前記2個の移動体である場合、前記演算手段によって演算された前記第1および第3の通信リソース量のうち、最小の通信リソース量を検出し、前記クラスタを構成するn個の移動体が前記3個以上の移動体である場合、前記第1の通信リソース量から前記第3の通信リソース量のうち、最小の通信リソース量を検出する第2のステップと、
    通信手段が、前記第2のステップにおいて検出された前記最小の通信リソース量を実現するための通信モードに従って前記自己のデータを取得するための通信を実行する第3のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 前記第1の通信リソース量は、前記第1の移動体が取得する第1のデータと前記n-1個の第2の移動体が取得するn-1個の第2のデータとのn-1個の重複部分のデータ容量の総和を前記n個のデータの総和から減算した減算結果を前記第1の移動体と基地局との間の第1の通信レートで除算した第1の除算結果と、1つの前記第2のデータのデータ容量を前記第1の移動体と前記第2の移動体との間の第2の通信レートで除算した除算結果を算出する第1の除算処理を前記n-1個の第2のデータの全てについて実行し、n-1個の第2の除算結果を加算して得られた前記n-1個の第2の除算結果の総和とを加算した加算結果であり、
    前記第2の通信リソース量は、前記第1の移動体が取得する第1のデータと前記m個の第2の移動体が取得するm個の第2のデータとの重複部分のデータ容量の総和を前記m+1個のデータの総和から減算した減算結果を前記第1の通信レートで除算した第3の除算結果と、前記m個の第2のデータの全てについて前記第1の除算処理を実行して得られたm個の除算結果を加算した前記m個の除算結果の総和と、1つの前記第2のデータのデータ容量を前記基地局と前記第2の移動体との間の第3の通信レートで除算した除算結果を算出する第2の除算処理をn-1-m個の第2のデータの全てについて実行し、n-1-
    m個の第4の除算結果を加算して得られた前記n-1-m個の第4の除算結果の総和とを加算した加算結果であり、
    前記第3の通信リソース量は、前記第1のデータのデータ容量を前記第1の通信レートで除算した第5の除算結果と、前記n-1個の第2のデータの全てについて前記第2の除算処理を実行して得られたn-1個の第6の除算結果とを加算した加算結果である、請求項7に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 前記n個のデータの各々は、地図データであり、
    前記演算手段は、前記第1のステップにおいて、
    前記第1の通信リソース量を演算するとき、前記n個のデータが分布する分布範囲の面積である前記n個のデータのデータ容量を前記第1の通信レートで除算して前記第1の除算結果を演算し、前記n-1個の第2のデータのn-1個のデータ容量をn-1個の前記第2の通信レートでそれぞれ除算して前記n-1個の第2の除算結果を演算し、前記n-1個の第2の除算結果を加算して前記n-1個の第2の除算結果の総和を演算し、前記第1の除算結果と前記n-1個の第2の除算結果の総和とを加算し、
    前記第2の通信リソース量を演算するとき、前記第1の移動体が取得するデータと前記m個の第2の移動体が取得するm個のデータとが分布する分布範囲の面積である前記m+1個のデータのデータ容量を前記第1の通信レートで除算して前記第3の除算結果を演算し、前記m個のデータのm個のデータ容量をm個の前記第2の通信レートでそれぞれ除算して前記m個の除算結果を演算するとともに前記m個の除算結果を加算して前記m個の除算結果の総和を演算し、前記n-1-m個のデータのn-1-m個のデータ容量を前記n-1-m個の前記第3の通信レートでそれぞれ除算して前記n-1-m個の第4の除算結果を演算し、前記第3の除算結果と前記m個の除算結果の総和と前記n-1-m個の第4の除算結果の総和とを加算し、
    前記第3の通信リソース量を演算するとき、前記第1の移動体が取得するデータのデータ容量を前記第1の通信レートで除算して前記第5の除算結果を演算し、前記n-1個のデータのn-1個のデータ容量をn-1個の前記第3の通信レートでそれぞれ除算して前記n-1個の第6の除算結果を演算し、前記第5の除算結果と前記n-1個の第6の除算結果とを加算する、請求項8に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 前記演算手段は、前記第1のステップにおいて、
    前記第1の通信リソース量を演算するとき、前記n個の移動体のn個の位置に基づいて、各々が各移動体の位置を中心とし、かつ、所定の半径を有するn個の円を描き、前記第1の移動体の位置と前記n-1個の第2の移動体の位置との間のn-1個の距離のうちの最大の距離に前記円の半径を加算した加算結果を演算し、前記第1の移動体の位置を中心とし、かつ、前記演算した加算結果を半径とする円の面積を前記n個のデータのデータ容量として演算し、
    前記第2の通信リソース量を演算するとき、前記第1の移動体および前記m個の第2の移動体の位置に基づいて、各々が各移動体の位置を中心とし、かつ、所定の半径を有するm+1個の円を描き、前記第1の移動体の位置と前記m個の第2の移動体の位置との間のm個の距離のうちの最大の距離に前記円の半径を加算した加算結果を演算し、前記第1の移動体の位置を中心とし、かつ、前記演算した加算結果を半径とする円の面積を前記m+1個のデータのデータ容量として演算する、請求項9に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 前記通信手段は、前記第3のステップにおいて、
    前記第1の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記クラスタヘッドであるとき、前記情報サーバから前記n個のデータをダウンロードし、そのダウンロードしたn個のデータのうちのn-1個のデータを前記n-1個の第2の移動体へ送信し、
    前記第1の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記クラスタメンバであるとき、自己のデータの取得要求を前記第1の移動体へ送信するとともに、前記第1の移動体から前記自己のデータを受信し、
    前記第2の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記クラスタヘッドであるとき、前記情報サーバから前記m+1個のデータをダウンロードし、そのダウンロードしたm+1個のデータのうちのm個のデータを前記m個の第2の移動体へ送信し、
    前記第2の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記m個の第2の移動体に含まれるとき、自己のデータの取得要求を前記第1の移動体へ送信するとともに、前記第1の移動体から前記自己のデータを受信し、
    前記第2の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であり、かつ、当該移動体が前記n-1-m個の第2の移動体に含まれるとき、前記情報サーバから自己のデータをダウンロードし、
    前記第3の通信リソース量が前記最小の通信リソース量であるとき、前記情報サーバから自己のデータをダウンロードする、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 請求項7から請求項11のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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