スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための外観図である。
スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための前面扉を開いた状態での外観図である。
表示装置の斜視図である。
メイン表示左基板およびメイン表示右基板と、下部基板との接続状態を示す回路図である。
メイン表示右基板の構成を説明するための図である。
メイン表示右基板の回路図である。
メイン表示右基板の配線を説明するための図である。
下部基板の回路図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(スロットマシン100の機械的構成)
図1および図2の外観図に示すように、遊技機としてのスロットマシン100は、前面が開口した筐体102と、筐体102の前面一端に回動可能に上下に並んで配置される前面上扉104および前面下扉106とが設けられている。前面上扉104の下部略中央には、ガラス板や透明樹脂板等で構成された無色透明の図柄表示窓108が設けられており、筐体102内の図柄表示窓108に対応する位置には、3つのリール110(左リール110a、中リール110b、右リール110c)が、それぞれ独立して回動可能に設けられている。左リール110a、中リール110b、右リール110cには、例えば20に等分された各領域に複数種類の図柄がそれぞれ配列されており、遊技者は、図柄表示窓108を通じて、上段、中段、下段に位置する、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれの3つの連続する合計9個の図柄を視認することができる。
前面下扉106の上部には操作部設置台112が形成され、操作部設置台112には、メダル投入部114、ベットスイッチ116、スタートスイッチ118、ストップスイッチ120、演出スイッチ122等が設けられている。メダル投入部114は、メダル投入口114aを通じて遊技媒体としてのメダルの投入を受け付ける。ベットスイッチ116は、スロットマシン100の内部に電気的に貯留(以下、単にクレジットという)されているメダルのうち、1遊技で必要とされる規定数のメダルを投入(ベット)する。
スタートスイッチ118は、例えば傾倒操作を検出可能なレバーで構成され、遊技者による遊技の開始操作を検出する。ストップスイッチ120(ストップスイッチ120a、ストップスイッチ120b、ストップスイッチ120c)は、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれに対応して設けられており、遊技者の停止操作を検出する。なお、ストップスイッチ120の停止操作が可能な状態で、遊技者が、ストップスイッチ120a、ストップスイッチ120b、ストップスイッチ120cのいずれかを最初に停止操作することを第1停止といい、第1停止の後、停止操作されていない2つのストップスイッチ120のいずれかを停止操作することを第2停止といい、第2停止の後、最後に残ったストップスイッチ120を停止操作することを第3停止という。演出スイッチ122は、例えば、押圧スイッチと、その周囲に回転自在に配されたジョグダイヤルスイッチとから構成され、遊技者の押圧操作や回転操作を検出する。
前面上扉104の上部略中央には、演出に伴う様々な画像を表示する画像表示部124が設けられている。また、前面上扉104の上部や左右には、例えば高輝度の発光ダイオード(LED)によって構成される演出用ランプ126が設けられる。また、前面上扉104の裏面における画像表示部124の左右位置や前面下扉106の裏面における左右位置には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うスピーカ128が設けられている。
図柄表示窓108と操作部設置台112との間には、様々な遊技に関する情報を光源(LED)により遊技者に報知する表示装置200が設けられている。なお、表示装置200について、詳しくは後述する。
筐体102内におけるリール110の下方には、メダル排出口140aからメダルを払い出すためのメダル払出装置(メダルホッパー)142が設けられている。また、前面下扉106の前面下部には、メダル排出口140aから払い出されたメダルを貯留するための受け皿部140が設けられている。また、筐体102内には、電源スイッチ144が設けられている。電源スイッチ144は、スロットマシン100を管理する管理者が操作し、電源の切断状態と電源の投入状態の2つの状態を切り換えるために用いられる。
スロットマシン100では、遊技が開始可能となり、規定数のメダルがベットされると、有効ラインAが有効化するとともに、スタートスイッチ118に対する操作が有効となる。ここで、ベットは、ベットスイッチ116の操作を通じてクレジットされているメダルを投入する場合と、メダル投入部114を通じてメダルを投入する場合と、詳しくは後述するリプレイ役が有効ライン上に表示されたことに基づいてメダルを自動投入する場合のいずれも含む。なお、有効ラインは、当選役の入賞を判定するためのラインであり、1本または複数本設けられている。
そして、遊技者によりスタートスイッチ118が操作されると、遊技が開始され、左リール110a、中リール110b、右リール110cが回転されるとともに、当選種別抽選等が実行される。その後、ストップスイッチ120a、120b、120cの操作に応じて、対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cをそれぞれ停止させる。そして、当選種別抽選の抽選結果および有効ラインAに表示された図柄の組み合わせによって、メダルの払い出しを受け得る当選役が入賞した場合にはメダルの払い出しが実行され、メダルの払い出しを受け得る当選種別に不当選であった場合または当選したが入賞しなかった場合には左リール110a、中リール110b、右リール110cが全て停止したことをもって、遊技が終了する。
なお、本実施形態において、上記1遊技は、メダル投入部114を通じたメダルの投入、ベットスイッチ116の操作を通じたクレジットされているメダルの投入、または、リプレイ役が有効ラインA上に表示されたことに基づくメダルの自動投入のいずれかが行われてから、遊技者によるスタートスイッチ118の操作に応じて、左リール110a、中リール110b、右リール110cが回転制御されるとともに当選種別抽選が実行され、当選種別抽選の抽選結果および遊技者による複数のストップスイッチ120a、120b、120cの操作に応じて、操作されたストップスイッチ120a、120b、120cに対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cがそれぞれ停止制御され、メダルの払い出しを受け得る当選役が入賞した場合、そのメダルの払い出しが実行されるまでの遊技をいう。また、メダルの払い出しを受け得る当選種別に不当選であった場合または当選したが入賞しなかった場合、左リール110a、中リール110b、右リール110cが全て停止したことをもって1遊技が終了する。ただし、1遊技の開始を、上記のメダルの投入、または、リプレイ役の当選の代わりに、遊技者によるスタートスイッチ118の操作と読み替えてもよい。また、かかる1遊技が繰り返される数を遊技数とする。
図3は、表示装置200の斜視図である。図3に示すように、表示装置200は、メイン表示左基板(表示基板)210、メイン表示右基板220、リフレクタ230およびサブ表示基板240を含んで構成されている。サブ表示基板240は、後述するサブ制御基板によって制御され、演出に係る数字等を表示する。
メイン表示左基板210は、光源として、2つの7セグメントLED212a、212b、3つのLED214a、214b、214cが設けられている。7セグメントLED212a、212bは、メイン払出表示器として機能し、メダルの払出枚数が表示される。LED214a、214b、214cは、ベット枚数表示器として機能し、ベットされているメダルの枚数に応じた数が点灯する。また、メイン表示左基板210には、第3コネクタ216に接続されたハーネス250(図4参照)を介して7セグメントLED212a、212bおよびLED214a~214cを点消灯させるための信号が送られる。なお、2つの7セグメントLED212a、212b、3つのLED214a~214cをまとめて、メイン表示左LEDと称する場合がある。
メイン表示右基板220は、2つの7セグメントLED222a、222b、3つのLED224a、224b、224cが設けられている。7セグメントLED222a、222bは、メインクレジット表示器として機能し、クレジットされているメダルの枚数(クレジット枚数)が表示される。LED224aは、遊技開始可能表示器として機能し、スタートスイッチ118が有効な状態となっているか否か(スタートスイッチ118の操作により遊技が開始可能な状態となっているか)を報知する。LED224bは、メダル投入可能表示器として機能し、メダルが投入可能であるか否かを報知する。LED224cは、再遊技表示器として機能し、リプレイ役の入賞により再度の遊技が可能な状態となっているか否かを報知する。また、メイン表示右基板220には、第1コネクタ226に接続されたハーネス250(図4参照)を介して7セグメントLED222a、222bおよびLED224a~224cを点消灯させるための信号が送られるようになっている。なお、2つの7セグメントLED222a、222b、3つのLED224a~224cをまとめて、メイン表示右LEDと称する場合がある。
リフレクタ230は、メイン表示左基板210、メイン表示右基板220およびサブ表示基板240を前面側から覆うカバー部材である。また、リフレクタ230は、メイン表示左基板210の7セグメントLED212a、212b、LED214a~214b、メイン表示右基板220の7セグメントLED222a、222b、LED224a~224bを露出させる複数の開口232を備えている。そして、これら開口232から露出した7セグメントLED212a、212b、222a、222bや、LED214a~214c、224a~224c等が点灯することにより発せられた光が、遊技者に届くようになっている。
図4は、メイン表示左基板210およびメイン表示右基板220と、下部基板(電子回路基板)260との接続状態を示す回路図である。なお、図4において、各コネクタ部分に記されている数字は、各コネクタのピン番号を示すものである。
図4に示すように、メイン表示左基板210およびメイン表示右基板220は、ハーネス250によって下部基板260と接続されている。下部基板260は、前面上扉104の裏側下部に設けられており、図示しないメイン制御基板と接続されている。なお、メイン制御基板(主制御基板)と下部基板260とは、いくつかの基板を介して接続されていてもよい。
ここで、メイン制御基板とは、遊技機の基本動作を司る基板をいい、メイン制御基板では、ベットスイッチ116、スタートスイッチ118、ストップスイッチ120等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリール110やホッパーユニット等の遊技の進行を制御する。一方、メイン制御基板から送られてくる信号を受けて、演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて画像表示部124およびスピーカ128等の演出用の装置の制御を行う基板をサブ制御基板という。
メイン表示左基板210およびメイン表示右基板220は、下部基板260を介して送られるメイン制御基板からの信号によって動作し、7セグメントLED212a、212b、222a,222bや、LED214a~214c、224a~224cが点灯あるいは消灯するようになっている。すなわち、下部基板260は、メイン制御基板とメイン表示左基板210またはメイン表示右基板220との接続を中継する中継基板となっている。
メイン表示左基板210の第3コネクタ216は、12個の端子(1ピン~12ピン、2ピン×6列)を備えている。また、メイン表示右基板220の第1コネクタ226は、12個の端子(1ピン~12ピン、2ピン×6列)を備えている。また、下部基板260は、第2コネクタ262を備えている。そして、第2コネクタ262は、24個の端子(1ピン~24ピン、2ピン×12列)(N個(Nは3以上の整数))を備えている。
メイン表示左基板210およびメイン表示右基板220と下部基板260とは、1本のハーネス250によって接続されている。また、ハーネス250は、24本の配線H1~H24を備えている。また、ハーネス250は、3つのコネクタ(ハーネス側第1、第2、第3コネクタ(図示せず))を有している。そして、ハーネス250は、その一端において、24本の配線H1~H24が当該ハーネス側第2コネクタに接続されている。また、ハーネス250は、その他端において、12本の配線H1~H12が当該ハーネス側第3コネクタに接続されているとともに、他の12本の配線H13~H24が当該ハーネス側第1コネクタに接続されている。そして、当該ハーネス側第1コネクタがメイン表示右基板220の第1コネクタ226に接続され、当該ハーネス側第2コネクタが下部基板260の第2コネクタ262に接続され、当該ハーネス側第3コネクタがメイン表示左基板210の第3コネクタ216に接続されることで、メイン表示左基板210およびメイン表示右基板220と下部基板260とが、24本の配線H1~H24(空中配線)によって接続されている。
また、第1コネクタ226およびハーネス側第1コネクタは、見た目が黒色となっている(端子を除く、合成樹脂により形成された部分が黒色となっている)。また、第3コネクタ216およびハーネス側第3コネクタは、見た目が白色となっている(端子を除く、合成樹脂により形成された部分が白色となっている)。すなわち、メイン表示右基板220とメイン表示左基板210とは、図3に示すように、ほぼ左右対称の類似する形状となっているが、メイン表示右基板220の第1コネクタ226と、メイン表示左基板210の第3コネクタ216とが異なる色となっていることにより、2股となったハーネス250の接続先をコネクタの色によって判別することが可能となっている。また、2股となったハーネス250において、この2股の一方の先端のハーネス側第1コネクタの色が第1コネクタ226の色に揃えられているとともに、2股の他方の先端のハーネス側第3コネクタの色が第3コネクタ216の色に揃えられていることにより、ハーネス250の2股となった部分のそれぞれを、メイン表示右基板220とメイン表示左基板210とのどちらに接続すればよいのか一目で判別することが可能となっている。すなわち、2股のハーネス250を使うことによって、下部基板260とメイン表示左基板210とを繋ぐハーネスと、下部基板260とメイン表示右基板220とを繋ぐハーネスとをひとまとめにすることで、ハーネスの取り回しが簡便にされているとともに、このように色分けすることでハーネス250の誤配線が防止されている。
また、ハーネス250の24本の配線H1~H24はそれぞれ、一端が下部基板260の第2コネクタ262の1つのピンに接続されているとともに、他端がメイン表示左基板210の第3コネクタ216またはメイン表示右基板220の第1コネクタ226の1つのピンに接続されている。すなわち、第3コネクタ216または第1コネクタ226の各ピンと、第2コネクタ262の各ピンとは、対応するピン同士が1対1の関係になるように1本の配線H1~H24によって接続されている。
また、ハーネス250の24本の配線H1~H24はすべて、信号が通過する信号ラインとなっている。なお、ハーネス250は、電源やグラウンド用の配線(電源ライン、グラウンドライン)を備えていてもよい。
図5は、メイン表示右基板220の構成を説明するための図である。図5(a)は、メイン表示右基板220を表面側から見た正面図を示し、図5(b)は、メイン表示右基板220を裏面側から見た背面図を示す。図6は、メイン表示右基板220の回路図である。図7は、メイン表示右基板220の配線を説明するための図である。図7(a)は、メイン表示右基板220を表面側から見た正面図を示し、図7(b)は、メイン表示右基板220を裏面側から見た背面図を示す。なお、図5~図7において、各コネクタ部分または各LED部分に記されている数字は、各コネクタまたは各LEDのピン番号を示すものである。また、図7(b)において、7セグメントLED222a、222bの端子は、実際には7セグメントLED222a、222bの表示部(前面)に隠され見えないが、説明のために表している。また、図7において、配線パターンのメイン表示右LEDに隠され見えない部分ならびにメイン表示右LEDおよび第1コネクタ226の基板に隠され見えない部分を、破線で表している。
図5に示すように、メイン表示右基板220の両面に電子部品が配置されている。具体的には、メイン表示右基板220の表面(他面)には、第1コネクタ226が配置されている。ここで、表面とは、前面上扉104における筐体102内部側の面である。つまり、表面とは、前面上扉104を開放した際に、前面上扉104の背面側から視認可能な面である。
また、メイン表示右基板220の裏面(一面)には、7セグメントLED222a、222b、および、LED224a~224cが配置されている。ここで、裏面とは、表示右基板220がスロットマシン100に組み込まれたときに遊技者に正対(対向)する面である。
このように、メイン表示右基板220では、光源である7セグメントLED222a、222b、および、LED224a~224cのみが裏面に配置され、光源以外の電子部品である第1コネクタ226が表面に配置されている。
これにより、メイン表示右基板220が前面上扉104に取り付けられた際に、遊技者には光源である7セグメントLED222a、222b、および、LED224a~224cのみが正対(対向)し、光源以外の電子部品である第1コネクタ226が遊技者に視認されないようになされており、見栄えをよくすることができる。
また、光源以外の電子部品である第1コネクタ226が、光源である7セグメントLED222a、222b、および、LED224a~224cとは異なる面(表面)に配置されることにより、7セグメントLED222a、222b、および、LED224a~224cが発光した際の光が第1コネクタ226に遮られてしまうことを防止することができる。これにより、情報の誤認や、電飾効果の低下を抑制することができる。
また、第1コネクタ226を前面上扉104の背面側に配置することにより、ハーネス250の引き回しを容易にすることができる。
また、メイン表示右基板220の表面には、7セグメントLED222a,222b、LED224a~224cおよび第1コネクタ226を示す識別情報(「LED1」~「LED5」、「CN1」)が示されている。これにより、識別情報が遊技者から視認されることがないため、見栄えをよくすることができる。なお、識別情報は、文字に限らず、識別可能な情報であれば記号、符号、図柄などであってもよい。
図6に示すように、7セグメントLED222a、222bは、10個の端子(1ピン~10ピン)をそれぞれ備えている。また、7セグメントLED222a、222bはそれぞれ、8個のLEDを備えており、7セグメントLED222a、222bの1ピン(セグメントe端子)、2ピン(セグメントd端子)、4ピン(セグメントc端子)、5ピン(D.P端子)、6ピン(セグメントb端子)、7ピン(セグメントa端子)、9ピン(セグメントf端子)、10ピン(セグメントg端子)はそれぞれ、8個のLEDそれぞれのアノードに接続されている。また、当該8個のLEDのカソードは、全て7セグメントLED222a、222bの3ピン(コモン端子)および8ピン(コモン端子)に接続されている。そして、7セグメントLED222a、222bは、上記8個のLEDのうちの1ピン、2ピン、4ピン、6ピン、7ピン、9ピン、10ピンに繋がれた7個のLEDによって、数字やアルファベットを表すようになっている。また、7セグメントLED222a、222bは、上記8個のLEDのうちの5ピンに繋がれたLEDによってドット(デシマルポイント(D.P))を表すようになっている。
第1コネクタ226は、12個の端子(1ピン~12ピン)(M個(Mは3以上の整数))を備えている。そして、第1コネクタ226と7セグメントLED222a、222bとLED224a~224cとは、配線パターンL1~L11によってメイン表示右基板220上で繋がれている。
具体的には、第1コネクタ226の1ピンと、7セグメントLED222aの3ピンおよび8ピンとは、第1配線パターンL1によって繋がれている。また、第1コネクタ226の2ピンと、7セグメントLED222bの3ピンおよび8ピンとは、第2配線パターンL2によって繋がれている。また、第1コネクタ226の3ピンおよび4ピンと、LED224a~224cのカソード224ab、224bb、224cbとは、第3配線パターンL3によって繋がれている。また、第1コネクタ226の5ピンと、7セグメントLED222a、222bの7ピンとは、第4配線パターンL4によって繋がれている。また、第1コネクタ226の6ピンと、7セグメントLED222a、222bの6ピンとは、第5配線パターンL5によって繋がれている。また、第1コネクタ226の7ピンと、7セグメントLED222a、222bの4ピンとは、第6配線パターンL6によって繋がれている。また、第1コネクタ226の8ピンと、7セグメントLED222a、222bの2ピンと、LED224aのアノード224aaとは、第7配線パターンL7によって繋がれている。また、第1コネクタ226の9ピンと、7セグメントLED222a、222bの1ピンと、LED224bのアノード224baとは、第8配線パターンL8によって繋がれている。また、第1コネクタ226の10ピンと、7セグメントLED222a、222bの9ピンと、LED224cのアノード224caとは、第9配線パターンL9によって繋がれている。また、第1コネクタ226の11ピンと、7セグメントLED222a、222bの10ピンとは、第10配線パターンL10によって繋がれている。また、第1コネクタ226の12ピンと、7セグメントLED222a、222bの5ピンとは、第11配線パターンL11によって繋がれている。
また、第1配線パターンL1から第11配線パターンL11までの11本の配線パターンは、信号が通過する信号ラインとなっている。具体的には、第1~第11配線パターンL1~L11は、7セグメントLED222a、222bおよびLED224a~224cを点灯あるいは消灯させるための制御信号が通過するラインとなっている。
メイン表示右基板220は、図7に示すように、両面基板(2層基板)となっており、表面側および裏面側に配線パターンL1~L11が形成されている。また、メイン表示右基板220は、表面側の配線パターンと裏面側の配線パターンとを繋ぐ9つのビアL4a、L5a、L6a、L7a、L8a、L9a、L9b、L10a、L11a(ビアホール)を有している。なお、メイン表示右基板220は、2層以上の層を有する多層基板であってもよい。
第1~第3配線パターンL1~L3は、第4~第11配線パターンL4~L11よりも、太く(配線幅が広く(金属部分の断面積が大きく))なっている。また、第1~第3配線パターンL1~L3は、太さ(配線幅)が等しくなっている。また、第4~第11配線パターンL4~L11は、太さ(配線幅)が等しくなっている。すなわち、メイン表示右基板220は、2種類の太さの配線パターンを有している。なお、メイン表示右基板220は、配線パターンの太さが1種類のみでもよく、3種類以上であってもよい。
また、第1~第3配線パターンL1~L3は、ビアを経由せずに端子と端子とを接続している。すなわち、例えば、第5配線パターンL5はビアL5aを経由して第1コネクタ226の6ピンと、7セグメントLED222aおよび7セグメントLED222bの6ピンとを接続している。また、例えば、第8配線パターンL8は、ビアL8aを経由して第1コネクタ226の9ピンと、7セグメントLED222bの1ピンとを接続している。これに対して、例えば、第3配線パターンL3は、ビアを経由せずに第1コネクタ226の3ピンおよび4ピンと、LED224a、LED224bおよびLED224cのカソード224ab、224bb、224cbとを接続している。また、例えば、第2配線パターンL2は、ビアを経由せずに第1コネクタ226の2ピンと7セグメントLED222bの3ピンとを接続するとともに、ビアを経由せずに7セグメントLED222bの3ピンと8ピンとを接続している。
このように、電子部品(回路素子)の端子と端子とを、ビアを経由せずに接続することで、当該端子と端子との間の配線抵抗が増加することを防ぐことができる。
また、第1~第3配線パターンL1~L3は、分岐せずに複数の端子に接続されている。すなわち、例えば、第3配線パターンL3は、図7においてLED224cのカソード224cbから下方に延び、分岐することなく第1コネクタ226の3ピンおよび4ピンに接続されている。さらには、第3配線パターンL3は、その一端がLED224aのカソード224abに接続され、その他端が第1コネクタ226の4ピンに接続されているとともに、LED224aのカソード224ab(一端)から第1コネクタ226の4ピン(他端)に至るまで、分岐することなく一本の線となっている。同様に、第1配線パターンL1も、第1コネクタ226の1ピン(一端)から7セグメントLED222aの8ピン(他端)に至るまで、分岐することなく一本の線となっており、第2配線パターンL2も、第1コネクタ226の2ピン(一端)から7セグメントLED222bの8ピンに至るまで一本の線となっている。そして、これら第1配線パターンL1、第2配線パターンL2または第3配線パターンL3に接続される複数の端子は、一本の線となったこれら配線パターンL1~L3の線上に配置されている。
このように、分岐させずに第1~第3配線パターンL1~L3を形成することで、配線パターンを太くすることができる。すなわち、例えば、配線パターンを二本に分岐させ、この二本の配線パターンを並列に配置する場合、これらの間にある程度、間隔を設ける必要があるため、スペースが限られている場合には、これら二本の配線パターンのそれぞれは細くせざるを得ない。しかし、本構成によれば、第1~第3配線パターンL1~L3は一本の線となっているので、その一端から他端に至るまで太く配線することができる。
さらに、LED224cのカソード224cbから下方に延在している第3配線パターンL3は、第1コネクタ226の3ピンに接続された後、曲がることなく第1コネクタ226の4ピンまで延びて当該4ピンに接続されている。
なお、第1~第3配線パターンL1~L3は分岐していても構わないが、できる限り分岐した先の部分が短くなっていることが好ましい。すなわち、例えば、第3配線パターンは、LED224cから第1コネクタ226に延びており、第1コネクタ226の複数の端子(3ピンおよび4ピン)に接続されているが、LED224cよりも、第1コネクタ226に近い位置で分岐していることが好ましい。また、このように配線パターンが、分岐して回路素子(第1コネクタ226等)の複数の端子に接続される場合には、当該回路素子の下(回路素子に覆い隠される位置)で配線パターンが分岐していることが好ましい。このような構成にすることで、配線パターンの分岐した先の部分を短くすることができるとともに、分岐してどの端子に接続されているかを隠すことができるので、基板上の配線を解読され不正が行われる可能性を低減することができる。
図8は、下部基板260の回路図である。なお、図8において、各コネクタ部分に記されている数字は、各コネクタのピン番号を示すものである。図8に示すように、下部基板260は、第2コネクタ262と第4コネクタ264と16個の抵抗266とを備えている。また、第4コネクタ264は、14個の端子(1ピン~14ピン)を備えている。そして、第2コネクタ262と第4コネクタ264と16個の抵抗266とは、配線パターンによって、下部基板260上で繋がれている。
具体的には、一端が第2コネクタ262の1ピンに接続された配線パターンM1は、他端が第4コネクタ264の3ピンに接続されている。また、一端が第2コネクタ262の2ピンに接続された配線パターンM2は、他端が第4コネクタ264の1ピンに接続されている。また、一端が第2コネクタ262の3ピンに接続された配線パターンM3は、他端が第4コネクタ264の4ピンに接続されている。また、一端が第2コネクタ262の4ピンに接続された配線パターンM4は、他端が第4コネクタ264の2ピンに接続されている。また、一端が第2コネクタ262の5ピン、6ピンおよび8ピンに接続された配線パターンM5は、他端が第4コネクタ264の5ピンに接続されている。
また、第2コネクタ262の9ピンおよび10ピンに接続された配線パターンと、第4コネクタ264の6ピンに接続された配線パターンとが、2個の抵抗266を介して繋がれている。また、第2コネクタ262の11ピンおよび12ピンに接続された配線パターンと、第4コネクタ264の7ピンに接続された配線パターンとが、2個の抵抗266を介して繋がれている。また、第2コネクタ262の13ピンおよび14ピンに接続された配線パターンと、第4コネクタ264の8ピンに接続された配線パターンとが、2個の抵抗266を介して繋がれている。また、第2コネクタ262の15ピンおよび16ピンに接続された配線パターンと、第4コネクタ264の9ピンに接続された配線パターンとが、2個の抵抗266を介して繋がれている。また、第2コネクタ262の17ピンおよび18ピンに接続された配線パターンと、第4コネクタ264の10ピンに接続された配線パターンとが、2個の抵抗266を介して繋がれている。また、第2コネクタ262の19ピンおよび20ピンに接続された配線パターンと、第4コネクタ264の11ピンに接続された配線パターンとが、2個の抵抗266を介して繋がれている。また、第2コネクタ262の21ピンおよび22ピンに接続された配線パターンと、第4コネクタ264の12ピンに接続された配線パターンとが、2個の抵抗266を介して繋がれている。また、第4コネクタ264の12ピンに接続された当該配線パターンは、第2コネクタ262の7ピンに接続されている。また、第2コネクタ262の23ピンおよび24ピンに接続された配線パターンと、第4コネクタ264の13ピンに接続された配線パターンとが、2個の抵抗266を介して繋がれている。また、第4コネクタ264の14ピンは、下部基板260のグラウンド(PGND)に接続されている。
なお、図8に示すのは、下部基板260の回路の一部であり、下部基板260は、実際には他にもコネクタや電子回路等の回路素子および配線パターンを備えている。また、抵抗266は、メイン表示左基板210のメイン表示左LEDまたはメイン表示右基板220のメイン表示右LEDに流れる電流を制限するための制限抵抗となっている。
次に、下部基板260を介して行われる、メイン制御基板によるメイン表示左基板210またはメイン表示右基板220の制御について説明する。
図4、図6、図8には、各コネクタ近くに、各ピンを通る信号の名が記されている。ここで、信号名に「セグメント」を含む信号(以下では、セグメント信号という)は、メイン表示左基板210のメイン表示左LEDまたはメイン表示右基板220のメイン表示右LEDのアノードに対して送られる制御信号であり、信号名に「コモン」を含む信号(以下では、コモン信号という)は、メイン表示左基板210のメイン表示左LEDまたはメイン表示右基板220のメイン表示右LEDのカソードに対して送られる制御信号である。メイン制御基板は、セグメント信号またはコモン信号として、0(Low)または1(High)のデジタル信号を送り、メイン表示左LEDおよびメイン表示右LEDを点灯または消灯する。そして、アノード側がHighとなり、カソード側がLowとなったLEDが点灯するようになっている。
換言すると、セグメント信号が通過するピンおよび配線は、メイン表示左基板210のメイン表示左LEDまたはメイン表示右基板220のメイン表示右LEDに向けて電流が流れるようになっており、コモン信号が通過するピンおよび配線は、メイン表示左基板210のメイン表示左LEDまたはメイン表示右基板220のメイン表示右LEDから電流が流れるようになっている。
なお、メイン表示左LEDおよびメイン表示右LEDにおいては、カソード側がアノード側よりも電圧が高くなることがないように(逆バイアスとならないように)、メイン制御基板から制御信号が送られる。また、メイン表示左LEDおよびメイン表示右LEDは、ダイナミック点灯方式により制御される。
また、コモン信号とは、複数のLEDのカソードに対して共通して送られる信号となっている。例えば、メイン表示右基板220において、7セグメントLED222aの備える8個のLEDのカソードには、第1コネクタ226の1ピンおよび当該ピンに接続された配線パターンL1を介して、LEDコモン信号Bit0という信号が送られるようになっている。また、メイン表示右基板220において、7セグメントLED222bの備える8個のLEDのカソードには、第1コネクタ226の2ピンおよび当該ピンに接続された配線パターンL2を介して、LEDコモン信号Bit1という信号が送られるようになっている。また、メイン表示右基板220において、3つのLED224a~224cには、第1コネクタ226の3ピンおよび4ピンならびに当該ピンに接続された配線パターンL3を介して、LEDコモン信号Bit4という信号が送られるようになっている。
一方、セグメント信号とは、LEDのアノードに対して送られる信号となっている。例えば、メイン表示右基板220において、7セグメントLED222aの備える8個のLEDのうちの1個のLEDのアノードと、7セグメントLED222bの備える8個のLEDのうちの1個のLEDのアノードとには、第1コネクタ226の5ピンおよび当該ピンに接続された配線パターンL4を介して、LEDセグメントA1信号という信号が送られるようになっている。また、例えば、メイン表示右基板220において、7セグメントLED222aの備える8個のLEDのうちの1個のLEDのアノードと、7セグメントLED222bの備える8個のLEDのうちの1個のLEDのアノードと、LED224aのアノードとには、第1コネクタ226の8ピンおよび当該ピンに接続された配線パターンL7を介して、LEDセグメントD1信号という信号が送られるようになっている。
なお、本実施形態の遊技機においては、セグメント信号は、複数のLEDに共通して送られるようになっているが、1つのLEDに対して送られるものであってもよい。すなわち、コモン信号とは、複数のLED(複数の回路素子)に対して共通して送られる信号であり、セグメント信号とは、いずれかのLED(回路素子)に対して送られコモン信号と対となってLEDを点灯あるいは消灯させる信号(回路素子を動作させる信号)である。したがって、一般に、セグメント信号が流れるピンや配線(例えば、第1コネクタ226の5ピン~12ピンおよび第4~第11配線パターンL4~L11)よりも、コモン信号が流れるピンや配線(例えば、第1コネクタ226の1ピン~4ピンおよび第1~第3配線パターンL1~L3)のほうが流れる電流が多くなっている。
なお、このように本実施の形態の遊技機においては、複数のLEDのカソード側がコモン(共通)となっているが、アノード側がコモンとなっていてもよい。この場合には、アノード側にコモン信号が送られ、カソード側にセグメント信号が送られることとなる。
以上のように、メイン表示右基板220においては、図6に示すように、配線パターンL3を除く10本の配線パターンL1、L2、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11はそれぞれ、第1コネクタ226の異なるピン1つに接続される。また、配線パターンL3は、第1コネクタ226の3ピンと4ピンとの2つのピンに接続される。また、図4に示すように、メイン表示右基板220の第1コネクタ226の3ピンは、下部基板260の第2コネクタ262の6ピンと1本の配線H15によって接続される。また、メイン表示右基板220の第1コネクタ226の4ピンは、下部基板260の第2コネクタ262の8ピンと1本の配線H16によって接続される。また、図8に示すように、下部基板260においては、第2コネクタ262の6ピンと8ピンとは、配線パターンM5に接続される。
すなわち、メイン表示右基板220において、3つのLED224a~224cから流れ出した電流は、1つの配線パターンL3を通って、第1コネクタ226の複数(2つ)のピンに流れ込む。そして、当該電流は、複数(2本)の配線H15、H16を通って、下部基板260の第2コネクタ262の複数(2つ)のピンに流れ込む。そして、当該電流は、第2コネクタ262の複数(2つ)のピンから1つの配線パターンM5に流れ出す。換言すると、配線パターンL3を通る電流が、メイン表示右基板220上で分岐して複数の配線H15、H16を流れ、下部基板260上で合流するようになっている。さらに換言すると、下部基板260上で分岐した信号(LEDコモン信号Bit4)が、複数の配線H15、H16を通り、メイン表示右基板220上で合流するようになっている。
このような構成によれば、メイン表示右基板220(第1の電子回路基板)と下部基板260(第2の電子回路基板)との両方において、空き端子を無くすことができるとともに、メイン表示右基板220と下部基板260との接続を低抵抗で行うことができる。すなわち、メイン表示右基板220と下部基板260との信号のやり取りのみを考えると、例えば、配線パターンL3(第1の配線パターン)が第1コネクタ226(第1のコネクタ)の3ピンにしか接続されていなかったり、第1コネクタ226の4ピンと第2コネクタ262(第2ののコネクタ)の8ピンとが接続されていなかったり(配線H16が存在しなかったり)、配線パターンM5(第2の配線パターン)が第2コネクタ262の8ピンと繋がっていなかったりしても問題はない。しかし、この場合第1コネクタ226の4ピンや第2コネクタ262の8ピンは空き端子となってしまう。ところが、本実施形態の構成によれば、空き端子が発生することを防ぐことができる。また、同一の信号(電流)が、複数の配線H15、H16を通ることになるので、当該信号を1本の配線(例えば、配線H15のみ)に通す場合に比べて、当該信号が通る経路の抵抗を減らすことができ、空中配線部分における電力損失や信号の劣化や過度の発熱を防ぐことができる。よって、互いに接続される2つの電子回路基板の双方において空き端子の発生を防ぐことができるとともに、これらの電子回路基板を繋ぐ配線部分における消費電力の低減や信号の高品質化や発熱の抑制ができる。したがって、空き端子を有効活用しつつ空き端子の発生を防止できる。
また、メイン表示右基板220の信号が通る第1~第11配線パターンL1~L11のうちの、所定期間内に流れる電流が多い配線パターンが、第1コネクタ226の複数の端子に接続されていることが好ましい。また、メイン表示右基板220の信号が通る第1~第11配線パターンL1~L11のうちの、所定期間内に流れる電流が最も多い配線パターンが、第1コネクタ226の複数の端子に接続されていることがさらに好ましい。また、下部基板260の第2コネクタ262に接続され、かつ信号が通る配線パターンのうちの、所定期間内に流れる電流が多い配線パターンが、第2コネクタ262の複数の端子に接続されていることが好ましい。また、下部基板260の第2コネクタ262に接続され、かつ信号が通る配線パターンのうちの、所定期間内に流れる電流が最も多い配線パターンが、第2コネクタ262の複数の端子に接続されていることがさらに好ましい。
ここで、流れる電流が多い配線パターンとは、例えば、コネクタに接続される配線パターンを、流れる電流が多い方から順に順位づけした場合に、真ん中の順位となる配線パターンよりも多くの電流が流れる配線パターンをいう。また、流れる電流が多い配線パターンとは、例えば、コネクタに接続される全配線パターン(信号が通る配線パターン)の平均電流よりも多くの電流が流れる配線パターンとしてもよい。また、所定期間内とは、例えば、1回の遊技が開始(スタートスイッチ118が操作)されてから、次の遊技が開始されるまでであってもよく、複数の遊技からなる所定の遊技区間の開始から終了まででもよく、ホールにおける1日の稼働時間等であってもよい。また、所定期間内に流れる電流が多いとは、所定期間内に流れる電流を平均した値が大きいことをいう。
なお、本実施形態の遊技機においては、第1コネクタ226の各ピンに流れる電流の最大値は以下のようになっている。すなわち、第1コネクタ226の1ピンには最大約120mAの電流が流れ、第1コネクタ226の2ピンには最大約120mAの電流が流れ、第1コネクタ226の3ピンには最大約25mAの電流が流れ、第1コネクタ226の4ピンには最大約25mAの電流が流れ、第1コネクタ226の5ピンには最大約30mAの電流が流れ、第1コネクタ226の6ピンには最大約30mAの電流が流れ、第1コネクタ226の7ピンには最大約30mAの電流が流れ、第1コネクタ226の8ピンには最大約45mAの電流が流れ、第1コネクタ226の9ピンには最大約45mAの電流が流れ、第1コネクタ226の10ピンには最大約45mAの電流が流れ、第1コネクタ226の11ピンには最大約30mAの電流が流れ、第1コネクタ226の12ピンには最大約30mAの電流が流れるようになっている。また、各ピンに流れる電流の平均値も、上記の最大値に応じた大小関係となっている。
このような構成によれば、流れる電流が多い配線パターン(例えば、配線パターンL3,M5)の電流を、複数の配線に分岐させて流すことができる。よって、第1コネクタ226と第2コネクタ262とを繋ぐ配線のうちの一部の配線に、他の配線に比べて多くの電流が流れてしまうことを防ぐことができる。したがって、当該一部の配線において電力の損失が大きくなり過ぎてしまったり、過度に発熱してしまったり、配線を太くする必要が生じてしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態の遊技機においては、7セグメントLED222aまたは7セグメントLED222bを制御するための信号を利用してLED224a~224cを光らせるようになっている。すなわち、例えば、LED224aは、7セグメントLED222aまたは7セグメントLED222bの備える8個のLEDのうちの1個を制御するためのLEDセグメントD1信号を利用して光らせるようになっている。また、例えば、LED224bは、7セグメントLED222aまたは7セグメントLED222bの備える8個のLEDのうちの1個を制御するためのLEDセグメントE1信号を利用して光らせるようになっている。また、例えば、LED224cは、7セグメントLED222aまたは7セグメントLED222bの備える8個のLEDのうちの1個を制御するためのLEDセグメントF1信号を利用して光らせるようになっている。したがって、メイン表示右LEDを光らせるために必要な信号の数や、当該信号を通すための配線数を削減することができる。
なお、メイン表示右基板220の第1コネクタ226に接続された配線パターンL1~L11と、下部基板260の第2コネクタ262に接続された配線パターンと、配線H1~H24とは、全て信号が通る信号ラインとなっているが、電源が通る電源ラインや、グラウンドライン等を含んでいてもよい。ただし、配線パターンL3や配線パターンM5のように、信号が通る配線パターンがコネクタの複数の端子に接続されていることが好ましい。このような構成によれば、低消費電力化を図ることができるだけでなく、信号の高品質化を図ることもできる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上述した実施形態においては、メイン表示右基板220の表面(他面)に、光源以外の他の電子部品である第1コネクタ226が配置されている場合について説明したが、他の電子部品は、抵抗、ダイオード、IC等の種々の電子部品のいずれであってもよい。
また、上述した実施形態においては、メイン表示右基板220について説明したが、メイン表示左基板210についても、メイン表示右基板220と同様に、他の電子部品としての第3コネクタ216が表面に配置され、光源としての7セグメントLED212a、212b、LED214a~214cが裏面に配されていればよい。
また、上述した実施形態においては、遊技機としてスロットマシンについて説明した。しかしながら、遊技機は、遊技領域を流下する遊技球が始動口に入球したことに基づいて大当たりの抽選を行い、大当たりに当選すると大入賞口が開放される所謂パチンコ機であってもよい。そして、パチンコ機においては、メイン制御基板に接続され、メイン制御基板からの信号で動作する表示基板であって、表示基板の一面に光源である電子部品が配置され、他面に他の電子部品が配置されるようにすればよい。