JP7224555B1 - 光モジュール及び光モジュールの制御方法 - Google Patents
光モジュール及び光モジュールの制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7224555B1 JP7224555B1 JP2022552130A JP2022552130A JP7224555B1 JP 7224555 B1 JP7224555 B1 JP 7224555B1 JP 2022552130 A JP2022552130 A JP 2022552130A JP 2022552130 A JP2022552130 A JP 2022552130A JP 7224555 B1 JP7224555 B1 JP 7224555B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- monitor
- wavelength
- semiconductor laser
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 title claims abstract description 468
- 238000000034 method Methods 0.000 title description 13
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims abstract description 249
- 230000008859 change Effects 0.000 claims abstract description 6
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 17
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 14
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical group [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 12
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims description 12
- 239000010703 silicon Substances 0.000 claims description 12
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 6
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 3
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 14
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 10
- 230000008569 process Effects 0.000 description 8
- BJQHLKABXJIVAM-UHFFFAOYSA-N bis(2-ethylhexyl) phthalate Chemical compound CCCCC(CC)COC(=O)C1=CC=CC=C1C(=O)OCC(CC)CCCC BJQHLKABXJIVAM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 6
- 230000001427 coherent effect Effects 0.000 description 5
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 5
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 5
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 5
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 4
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 3
- GPXJNWSHGFTCBW-UHFFFAOYSA-N Indium phosphide Chemical compound [In]#P GPXJNWSHGFTCBW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 241000406668 Loxodonta cyclotis Species 0.000 description 2
- 229910000577 Silicon-germanium Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 2
- 239000005394 sealing glass Substances 0.000 description 2
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- PIGFYZPCRLYGLF-UHFFFAOYSA-N Aluminum nitride Chemical compound [Al]#N PIGFYZPCRLYGLF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000005697 Pockels effect Effects 0.000 description 1
- LEVVHYCKPQWKOP-UHFFFAOYSA-N [Si].[Ge] Chemical compound [Si].[Ge] LEVVHYCKPQWKOP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 1
- 238000005219 brazing Methods 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 239000003989 dielectric material Substances 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 1
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000010931 gold Substances 0.000 description 1
- 229910052737 gold Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 229910000679 solder Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000009966 trimming Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/06—Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
- H01S5/068—Stabilisation of laser output parameters
- H01S5/0683—Stabilisation of laser output parameters by monitoring the optical output parameters
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
Description
シングルモードレーザは単一波長で発振するが、作製誤差及び環境温度で発振波長及び光出力強度が変化してしまう。
そのため、シングルモードレーザを搭載したデジタルコヒーレント通信用の光源モジュール内には波長制御用の波長ロッカと光強度モニタが必須となる。特に発振波長には0.1nm以下という精密な制御が求められる。
特許文献1に示されたレーザモジュールは、レーザの後部端面から放出された光をレンズ、ビームスプリッタを介した光をモニタした受光素子のモニタ出力と、エタロンを透過して光をモニタした受光素子のモニタ出力を比較し、第1のペルチェ素子及び第2のペルチェ素子の温度を制御することによりレーザの波長を所望の範囲にロックする。
特許文献1に示されたレーザモジュールは、第1のペルチェ素子の実装面に、レーザ、第3集光レンズ、第1集光レンズ、ビームスプリッタ、2つの受光素子、サーミスタがマウントされ、第2のペルチェ素子の実装面にエタロンがマウントされている。
また、エタロンを用いているため、エタロンへ入射させる光のコリメート化するための部品が必要であり、エタロン自身の大きさもある程度必要である。
実施の形態1に係る光モジュールを図1から図16に基づいて説明する。
実施の形態1に係る光モジュールは、デジタルコヒーレント通信用の光源モジュールとして用いられるのに好適である。
実施の形態1に係る光モジュールは、光通信用のTO-CAN型光送信モジュールに適用した例である。
従って、以下に、光通信用のTO-CAN型光送信モジュールを例にして説明する。
ステム1は円板状の金属からなる。ステム1は円板状に限られるものでなく、円柱状もしくは四角柱状でも良く、内平面1aと内平面1aと平行な外平面1bを有する平板状であれば良い。
ステム1の内平面1aが実装面であり、部品実装用の領域となる。
温度調節器2は電流が流れることにより、実装面2bを加熱もしくは冷却する。
温度調節器2は半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度を調節する。
温度調節器2はペルチェ素子により構成される熱電クーラー(TEC:Thermo-electric cooler)である。
台座3における平面部3aの下面が温度調節器2の実装面2bにはんだもしくは導電性接着剤により固定される。
半導体レーザ5の前方レーザ光Lfの光軸及び後方レーザ光Lbの光軸がステム1の中心軸と一致するように、半導体レーザ5は台座3における立面部3bの立面に固定される。
サブマウント4は、例えば、表面に金属配線層がパターン形成された窒化アルミニウム(AlN:aluminum nitride)の誘電体からなる基体により構成される。
光モニタ6は半導体レーザ5の後方レーザ光Lbを受光するように、台座3における平面部3aの上面に固定される。
光モニタ6は半導体レーザ5の後方レーザ光Lbを受けられる角度に配置される。
例えば、半導体レーザ5の後方レーザ光Lbに対する光モニタ6における光カプラ61(図4及び図5参照)の最大結合効率が得られる角度が光モニタ6の平面6aに対して90度であれば90度の向きに、80度であれば80度の向きに光モニタ6は配置される。
また、半導体レーザ5の後方レーザ光Lbに対する光モニタ6の角度を80度にする場合は、台座3における平面部3aの上面を傾斜させ、台座3における平面部3aの上面と台座3における立面部3bの立面とのなす角度を80度にしてもよい。
同時に、台座3は、温度調節器2の実装面2bにおける熱を伝導して光モニタ6の温度を調節、つまり、光モニタを加熱もしくは冷却する。
温度調節器2により温度調節が行われる半導体レーザ5と光モニタ6が台座3により垂直方向に配置されるので、温度調節器2の実装面2bにおける半導体レーザ5と光モニタ6による専有面積を小さくでき、その結果、温度調節器2の小型化が図れ、光モジュールの小型化が図れる。
半導体レーザ5は出射面から前方レーザ光Lfを出射し、背面から後方レーザ光Lbが出射される。前方レーザ光Lfが光通信用に用いられ、後方レーザ光Lbがモニタされる。
さらに、単一波長半導体レーザからのレーザ光の発振波長はレーザにおける温度によっても変化する。単一波長半導体レーザからのレーザ光の発振波長は駆動電流によるジュール熱によっても変化する。
すなわち、単一波長半導体レーザから発振されるレーザ光の波長は温度依存性を持つ。単一波長半導体レーザにおける波長の温度依存性は、一例として、90pm/℃であり、図7に示すように、単一波長半導体レーザにおける温度が+1℃増加するごとに波長が90pm増加し、+3℃増加すると270pm増加する。
要するに、半導体レーザ5は発振されるレーザ光の波長が温度依存性を持ち、レーザ光の波長を一定に維持するために温度調節器2により温度調整される。
光モニタ6は半導体レーザ5からのレーザ光に対する波長制御用の波長ロッカの一部を構成する。
電流設定値は、例えば、半導体レーザ5の光出力、つまり光強度が目標値となる駆動電流が半導体レーザ5に供給された時の光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetの±10%に設定される。
温度調節器2は、本例において、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと供給される電流の値に応じて実装面2bを加熱して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させ、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと供給される電流の値に応じて実装面2bを冷却して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる制御が行われる。
波長設定値は、例えば、半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDを目標値λ_targetとした時の波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetの±10%に設定される。
光モニタ6は、例えば、シリコン(Si)基板6Aの平面上に光カプラ61と分波器62と第1の受光器63と光フィルタ64と第2の受光器65と光導波路661~665を集積化して形成されたシリコンフォトニクスチップによる平面導波路型光モニタである。
光導波路661~665はシリコンにより形成されるシリコン導波路である。
光カプラ61は、例えば、グレーティングカプラである。グレーティングカプラは光モニタ6の平面6aの上方から来た半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを光導波路661へ結合させる機能を持つため、光モニタ6の平面6aとレーザ5はグレーティングカプラの最大結合効率が得られる角度に台座3により配置される。
なお、光カプラ61は、エレファントカプラでもよい。
グレーティングカプラは光のモードを大きくできるため、導波路の端面結合よりも位置依存性が小さいという特徴があるので、本例の光カプラ61にはグレーティングカプラが好ましい。
分波器62は、例えば、方向性結合器、マルチモード干渉型(MMI:Multi-Mode Interferometer)、又はY分岐導波路のいずれかである。本例では分波器62としてMMIを用いる。
第1の受光器63は、半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを光カプラ61が結合した後方レーザ光Lbをそのまま電流に変換するため、半導体レーザ5の光パワーモニタとして機能する。
すなわち、第1の受光器63から得られる電流の電流値Ipは、半導体レーザ5からのレーザ光の光出力、つまり、光強度を電流値により示す光パワーモニタ値Ipである。
第1の受光器63は、導波路型受光器又は面入射型受光器であり、本例ではSiGe(シリコンゲルマニウム)受光器であるフォトダイオードを用いている。
光フィルタ64は波長の温度依存性を有する位相可変光フィルタである。
すなわち、光フィルタ64から出力されるレーザ光の波長のピークの値は、光フィルタ64における温度が高くなると長波側へシフトする温度依存性を有する。
なお、光フィルタ64はリング共振器フィルタに限られるものではない。
光フィルタ64として、理想的には温度依存性がないフィルタがよい。
但し、一般的には温度依存性が0になり難く、温度が高くなると長波長側へシフトする温度依存性を有するフィルタ、又は温度が高くなると短波長側へシフトする温度依存性を有するフィルタでもよい。
リング共振器フィルタに替えて、マッハ・ツェンダー干渉計(MZ干渉計:Mach-Zehnder interferometer)又は分布型ブラッグ反射器 (DBR:Distributed Bragg Reflector) フィルタでもよい。
本例では光フィルタ64としてリング共振器64aを用い、以下、リング共振器64aをリング共振器フィルタという。
閉ループを成す光導波路はシリコンにより形成されるシリコン導波路である。
閉ループを成す光導波路は直径100μm程度にできるため、特許文献1に示されるように波長ロッカ用光フィルタとして用いられるエタロンが1辺1mm程度の直方体であることに比べて非常に小さく、小型化が可能であるとともに、リング共振器フィルタ64aの環境温度による温度勾配の影響を抑制できる。
要するに、フォトダイオード65aに流れる電流の強度の傾きも、フォトダイオード65bに流れる電流の強度の傾きと同様な傾きが得られる。
従って、第2の受光器65としてフォトダイオード65aを用いてもよい。
従って、第2の受光器65から得られる電流の電流値Iλは半導体レーザ5の波長モニタ値Iλ/Ipを得るために用いられる波長用モニタ値Iλとして用いることができ、リング共振器フィルタ64aと第2の受光器65が半導体レーザ5の波長用モニタとして機能する。
図8は、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性を模式的に示しており、横軸がピーク波長λfiltの温度に対する増加量を示し、縦軸が半導体レーザ5の後方レーザ光Lbの波長をモニタするためのリング共振器フィルタ64aからの光出力、つまり光強度を電流値で示す波長用モニタ値Iλである。
従って、波長用モニタ値Iλを光パワーモニタ値Ipで除算することにより、後方レーザ光Lbの波長のみによる波長モニタ値Iλ/Ipが得られる。
半導体レーザ5と光モニタ6は台座3を介して温度調節器2の実装面2bにおける熱により温度調整されるため、半導体レーザ5における温度の上昇と光モニタ6における温度の上昇は同じである。
このように、波長モニタ値Iλ/IpがIaから順にIb、Ic、Idのように変化するのは、半導体レーザ5における波長の温度依存性が90pm/℃であり、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性が70pm/℃と異なることに起因する。
本例において、半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDに対して温度を上昇させることにより波長モニタ値Iλ/Ipが右肩下がりの傾きを持つ。
図10において、横軸は半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDを示し、縦軸は波長モニタ値Iλ/Ipを示す。
図10から明らかなように、図10に示した特性は各温度が一定の時のリング共振器フィルタ64aの特性を図示横に引き延ばした形になることが分かり、同時に温度が変化すれば波長モニタ値Iλ/Ipが素直な波長依存性を有することが確認できる。
従って、半導体レーザ5における温度を調整することにより、半導体レーザ5のレーザ光における波長を調整でき、半導体レーザ5のレーザ光の単一波長に対して精密な制御が行える。
なお、図11に、図10に示した関係を表として示す。
リング共振器フィルタ64aによるピーク波長λfiltの位置、つまり、第2の受光器65から得られる電流値Iλのピークの位置は、一般に、リング共振器フィルタ64aの作製誤差により個体差がある。
位相変調器64bは、リング共振器フィルタ64aの制御、つまり、リング共振器フィルタ64aによるピーク波長λfiltの位置を調整する。
例えば、目標値Iλ_targetが波長モニタ値Iλ/Ip=0の位置となってしまうと、半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDが変化しても波長モニタ値Iλ/Ipの値の変化がほとんど見られず、リング共振器フィルタ64aの制御がうまくできない。
これを避けるため、目標値Iλ_targetが制御に向いた波長モニタ値Iλ/Ipの値になるよう、位相変調器64bによりリング共振器フィルタ64aにおける温度の調整を行う。
である。
位相変調器64bはリング共振器フィルタ64aの共振波長を変化させることができればよく、ヒータに限られるものではなく、pn接合による電流の注入又は電流の引き抜き、あるいは電圧印加による量子閉じ込めシュタルク効果、又はポッケルス効果などの位相変化器でもよい。
なお、リング共振器フィルタ64aの作製精度が向上、もしくはトリミングなどの後工程により、外部電力による操作なしにリング共振器フィルタ64aの持つピーク波長の位置が設定できる場合、位相変調器64bは不要であり、光フィルタ64としてリング共振器フィルタ64aだけでもよい。
また、光カプラ61と分波器62と第1の受光器63と光フィルタ64と第2の受光器65と光導波路661~665は、必ずしも、集積化されたものでなくてもよく、個別の構成要素がモジュール化されたものでもよい。
受光器13、14はInP受光器でもよい。
制御部9は、半導体レーザ5と光モニタ6と温度調節器2それぞれと信号のやり取りを行い、半導体レーザ5と光モニタ6と温度調節器2それぞれへの電流及び電圧を制御して、半導体レーザ5からのレーザ光の光強度とレーザ光の波長とを制御する。
制御部9は、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きいと温度調節器2の実装面2bを加熱するための電流を温度調節器2へ供給し、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さいと温度調節器2の実装面2bを冷却するための電流を温度調節器2へ供給する。
制御部9は、本例において、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと温度調節器2の実装面2bを加熱するための電流を温度調節器2へ供給し、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと温度調節器2の実装面2bを冷却するための電流を温度調節器2へ供給する。
制御部9と光モニタ6は半導体レーザ5からのレーザ光に対する波長制御用の波長ロッカを構成する。
光モジュールと制御部9とにより光モジュール装置を構成する。
リードピンP1~P6それぞれは、ステム1の貫通孔のそれぞれを貫通し、リードピンP1~P6と貫通孔との間に充填して固化させた封止ガラスによりステム1に固定される。封止ガラスはリードピンP1~P6それぞれとステム1を電気的に絶縁するとともに、気密性を維持する。
リードピンP1は半導体レーザ5の一方の電極と接続され、半導体レーザ5に制御部9からの駆動電流を伝達する。リードピンP1は半導体レーザ5に対する主信号用リードピンである。
リードピンP2は光モニタ6の第1の受光器63と接続され、第1の受光器63からの光パワーモニタ値Ipを示す電流を制御部9に伝達する。リードピンP2は光モニタ6に対する第1のモニタ用リードピンである。
リードピンP4及びリードピンP5は温度調節器2における一対の電極に接続され、温度調節器2に制御部9からの供給される電流を伝達する。リードピンP4及びリードピンP5は温度調節器2に対する一対の温度制御用リードピンである。
リードピンP6は光モニタ6における光フィルタ64上に配置された位相変調器64bに接続され、位相変調器64bに制御部9からの供給される電流を伝達する。リードピンP6は位相変調器64bに対する位相調整用リードピンである。
実施の形態1に係る光モジュールは、6本の信号用リードピンP1~P6と1本のグランド用リードピンの計7本のリードピンでよく、少ないリードピンの数により光モジュールを構成できる。
窓8からは半導体レーザ5からの前方レーザ光Lfが出射される。
ステム1とキャップ7によりTO-CAN型パッケージを構成する。
光モジュールは、動作温度範囲内で目標以上の光出力が得られること、制御可能な温度範囲において目標の発振波長が得られることを確認済みのレーザチップである半導体レーザ5が実装されたものを対象とする。
半導体レーザ5から、波長λLDが目標値λ_targetとなり、光強度が光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetとなる光出力が得られる時の、半導体レーザ5へ供給する駆動電流の目標値ILD_targetと温度調節器2へ供給する電流の目標値ITEC_targetと位相変調器64bに供給する電流の目標値Ih_targetを取得する。
これら目標値の取得は、一般に知られている光強度測定器及び光波長測定器を用いて行う。
本例においては、目標値ILD_targetの駆動電流を半導体レーザ5へ供給し、半導体レーザ5における温度が55℃の時に、波長λLDが目標値λ_targetとなり、光強度を光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetとする光出力が得られた場合を説明する。
図12に示す点Cの位置である。
点Cの位置が光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetと波長λLDが目標値λ_targetとなる光出力が得られた温度55℃における位置を示す。
点Bの位置が、光パワーモニタ値Ipが目標値Ip_targetであり、波長λLDが目標値λ_targetを超えている時の温度35度における位置を示す。
点Dの位置が、光パワーモニタ値Ipが目標値Ip_targetであり、波長λLDが目標値λ_targetを超えている時の温度75度における位置を示す。
点Eの位置が、波長λLDが目標値λ_targetであり、光パワーモニタ値Ipが目標値Ip_targetを超えている時の温度75度における位置を示す。
図14に示す目標値Iλ_targetは、図10において説明したIbが示す波長モニタ値Iλ/Ipである。
図14において、横軸は半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDを示し、縦軸は波長モニタ値Iλ/Ipを示す。
光モジュールが起動されると、制御部9は位相変調器64bに目標値Ih_targetの電流を供給する(ステップST1)。
位相変調器64bは目標値Ih_targetの電流が供給されることにより、リング共振器フィルタ64aにおけるピーク波長λfiltの位置を事前準備した位置に調整する。
半導体レーザ5は、目標値ILD_targetの駆動電流が供給されたことにより、前方レーザ光Lfを窓8を介してキャップ7の外部に出射し、後方レーザ光Lbを光モニタ6における光カプラ61に出射する。
後方レーザ光Lbが入射された光モニタ6は、半導体レーザ5からのレーザ光の光強度と波長をモニタする。
また、半導体レーザ5の後方レーザ光Lbを受けた光カプラ61からのレーザ光は、光モニタ6における分波器62及び光フィルタ64を介して第2の受光器65に入射され、第2の受光器65により光電変換されて、波長用モニタ値Iλを示す電流を制御部9に出力する。
電流から電圧への変換は光モニタ6によって行ってもよい。
要するに、制御部9は、第1の受光器63からの出力により、電流又は電圧による光パワーモニタ値Ipが得られ、第2の受光器65からの出力により、電流又は電圧による波長用モニタ値Iλが得られれば良い。
制御部9は、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲外であるとステップST4に進み、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内であるとステップST5に進む。
電流設定値は、例えば、光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetの±10%に設定される。
ステップST4は、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きいと温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させる前段温度上昇ステップと、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さいと温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる前段温度下降ステップとを備える。
従って、制御部9は、温度調節器2に対して温度調節器2の実装面2bを加熱するように温度調節器2に供給する電流を制御し、ステップST3に戻る。
その結果、半導体レーザ5及び光モニタ6が台座3を介して加熱され、半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度が35℃から55℃に向けて上昇する。
従って、制御部9は、温度調節器2に対して温度調節器2の実装面2bを冷却するように温度調節器2に供給する電流を制御し、ステップST3に戻る。
その結果、半導体レーザ5及び光モニタ6が台座3を介して冷却され、半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度が75℃から55℃に向けて下降する。
ステップST5以降の波長ロッカステップに進む。
制御部9は、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲外であるとステップST6に進み、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内であるとステップST7に進む。
ステップST4からステップST5に進んだ直後は光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内であるのでステップST7に進む。
制御部9は、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値の範囲外であるとステップST8に進み、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値の範囲内であるとステップST9に進む。
波長設定値は、例えば、波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetの±10%に設定される。
温度調節ステップは、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、温度調節器2が半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を調節するステップであり、本例において、以下の温度上昇ステップと温度下降ステップを備える。
すなわち、ステップST8は、制御部9が、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipと第2の受光器65からの出力により得られた波長用モニタ値Iλから波長モニタ値Iλ/Ipを算出し、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させる温度上昇ステップと、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる温度下降ステップとを備える。
一方、温度下降ステップにおいて、制御部9は温度調節器2に対して温度調節器2の実装面2bを冷却するように温度調節器2に供給する電流を制御し、半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度が下降させて、図14に示すように、半導体レーザ5からのレーザ光の波長λLDを減少させ、波長モニタ値Iλ/Ipを増加させて、ステップST5に進む。
一方、ステップST8における温度下降ステップにおいて、半導体レーザ5の温度も上下降され、結果として、半導体レーザ5からのレーザ光の光強度が増加して光パワーモニタ値Ipが増加する。
ステップST5において、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内であるとステップST7に進み、ステップST8からステップST5と繰り返し処理される。
ステップST6は半導体レーザ5へ供給する駆動電流を制御する駆動電流制御ステップである。
すなわち、ステップST5-ステップST7-ステップST8-ステップST5-ステップST7の温度調節ステップのループの繰り返しとステップST5-ステップST6-ステップST5の駆動電流制御ステップのループの繰り返しが波長ロッカステップである。
その結果、半導体レーザ5からのレーザ光における光強度が目標値Ip_targetに基づく条件、及び、半導体レーザ5からのレーザ光における波長が波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_target言い換えれば目標値λ_targetに基づく条件、両者の条件を満足した安定動作に半導体レーザ5が入る。
ステップST9において、光モジュールの電源が切られるまで、制御部9は光パワーモニタ値Ip及び波長モニタ値Iλ/Ipの監視を継続し、光モジュールの電源が切られると波長ロッカステップを終了する。
半導体レーザ5が安定動作に入った後、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲外になるか、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値の範囲外になるまで、半導体レーザ5は波長ロッカステップにより設定された駆動電流により動作し、温度調節器2は波長ロッカステップにより設定された供給電流により動作し、半導体レーザ5は安定動作を継続する。
その結果、半導体レーザ5は、再び、半導体レーザ5からのレーザ光における光強度が目標値Ip_targetに基づく条件、及び、半導体レーザ5からのレーザ光における波長が波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetに基づく条件、両者の条件を満足した安定動作に入る。
なお、上記した実施の形態1では、単一波長半導体レーザ5における波長の温度依存性を90pm/℃とし、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性を70pm/℃とし、図9及び図10に示すように、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の右側に半導体レーザ5における波長λLDが来るように位相調整し、半導体レーザのレーザ光の波長λLDに対して温度を上昇させることにより波長モニタ値Iλ/Ipが右肩下がりの傾きを持つようにした。
すなわち、半導体レーザ5とリング共振器フィルタ64aにおける温度が+1℃増加する毎に波長モニタ値Iλ/Ipは、図16に○印で示すIa´から順にIb´、Ic´、Id´のように変化する。
すなわち、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと、温度調節器2は供給される電流の値に応じて実装面2bを冷却して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる。
波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと、温度調節器2は供給される電流の値に応じて実装面2bを加熱して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させる。
温度調節器2が半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させることにより、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を増加させる。
温度上昇ステップは波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと温度調節器2が半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させる。
温度下降ステップは波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと温度調節器2が半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる。
駆動電流増加ステップは温度上昇ステップにより温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度が上昇し、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を増加させる。
駆動電流減少ステップは温度下降ステップにより温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度が下降し、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を減少させる。
なお、実施の形態1の変形例に係る光モジュールにおいても、半導体レーザ5における波長の温度依存性と、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性との関係の相違を除いては実施の形態1に係る光モジュールと同様の構成である。
実施の形態2に係る光モジュールを図17及び図18に基づいて説明する。
実施の形態2に係る光モジュールは、実施の形態1に係る光モジュールに対して光モニタ6の構成が異なり、その他の点については同じ又は同様である。
すなわち、実施の形態1に係る光モジュールにおける光モニタ6は、第1の受光器63及び第2の受光器65それぞれに入射される半導体レーザ5の後方レーザ光Lbを分波器62により分波されたレーザ光であるのに対して、実施の形態2に係る光モジュールにおける光モニタ60は、第1の受光器63及び第2の受光器65それぞれに入射される半導体レーザ5の後方レーザ光Lbをそれぞれに対応して設けられた第1の光カプラ61a及び第2の光カプラ61bにより受光されたレーザ光である。
なお、図17及び図18中、図1から図16に付された符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
光モニタ60は、例えば、シリコン(Si)基板6Aの平面上に第1の光カプラ61aと第2の光カプラ61bと第1の受光器63と光フィルタ64と第2の受光器65と光導波路662~665を集積化して形成されたシリコンフォトニクスチップによる平面導波路型光モニタである。
第1の受光器63は光導波路662を介して後方レーザ光Lbを受光し、光電変換して半導体レーザ5からのレーザ光の光強度を電流値により示す光パワーモニタ値Ipを出力する。
光フィルタ64は光導波路663を介して後方レーザ光Lbを受光する。
光フィルタ64とカップリング接続されるフォトダイオード65a又はフォトダイオード65bのいずれか一方を用いる第2の受光器65は、後方レーザ光Lbを光フィルタ64を介して受光し、光電変換して半導体レーザ5からのレーザ光の波長λLDをモニタするための半導体レーザ5の波長モニタ値Iλ/Ipを得るために用いられる波長用モニタ値Iλを出力する。
第1の光カプラ61a及び第2の光カプラ61bは、例えば、グレーティングカプラであり、エレファントカプラであってもよい。
なお、実施の形態1に係る光モジュールにおける光モニタ6に対して説明した変形例は、実施の形態2に係る光モジュールにおける光モニタ60にも適用できる。
以上に述べたように、実施の形態2に係る光モジュールも実施の形態1に係る光モジュールと同様の効果を有する。
実施の形態3に係る光モジュールを図19に基づいて説明する。
実施の形態3に係る光モジュールは、実施の形態1に係る光モジュールに対してサーミスタ10を追加した点が相違し、その他の点については同じ又は同様である。
なお、図19中、図1から図16に付された符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
実施の形態1に係る光モジュールにおいて説明した事前準備において、サーミスタ10により半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度を検知することにより、波長λLDが目標値λ_targetと光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetと半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度との関係をより精度高く知ることができる。
実施の形態3に係る光モジュールにおける他の構成要素及び動作は、実施の形態1に係る光モジュールにおける他の構成要素及び動作と同じであるので説明は省略する。
Claims (14)
- 半導体レーザと、
前記半導体レーザからのレーザ光を受光する第1の受光器、前記半導体レーザからのレーザ光を受光する光フィルタ、及び前記光フィルタを介して前記レーザ光を受光する第2の受光器を有する光モニタと、
前記第1の受光器からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipと前記第2の受光器からの出力により得られた波長用モニタ値Iλとの比である波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御が行われる、前記半導体レーザにおける温度及び前記光モニタにおける温度を調節する温度調節器が載置されるステムと、
前記ステムに載置された前記温度調節器の実装面に載置固定され、前記半導体レーザが載置固定される立面部と、前記立面部と一体に形成され、前記半導体レーザの後方レーザ光を受光する位置に前記光モニタが載置固定される平面部を有する台座と、
有底部と側壁部を有し、前記有底部に前記半導体レーザの前方レーザ光を出射する窓を有し、前記ステムの内平面側を覆い、前記ステムの内平面の周端部に前記側壁部の開口端面が接して固定された、一端開放の筒状のキャップと、
を備える光モジュール。 - 前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値から逸脱すると、前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御は、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させ、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させる制御である請求項1に記載の光モジュール。
- 前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値から逸脱すると前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御は、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させ、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させる制御であり、
前記温度調節器は、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より大きく前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させることにより、前記光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さくなると前記半導体レーザへ供給する駆動電流を増加させ、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さく前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させることにより、前記光パワーモニタ値Ipが前記電流設定値より大きくなると前記半導体レーザへ供給する駆動電流を減少させ制御が行われる、請求項1に記載の光モジュール。 - 前記波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御は、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させ、波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させる制御である請求項1に記載の光モジュール。
- 前記波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御は、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させ、波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させる制御であり、
前記温度調節器は、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より大きく前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させることにより、前記光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きくなると前記半導体レーザへ供給する駆動電流を減少させ、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さく前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させることにより、前記光パワーモニタ値Ipが前記電流設定値より小さくなると前記半導体レーザへ供給する駆動電流を増加させる制御が行われる、請求項1に記載の光モジュール。 - 前記半導体レーザは、単一波長で発振するシングルモードレーザである請求項1に記載の光モジュール。
- 前記光フィルタは波長の温度依存性を有する位相可変光フィルタである請求項1に記載の光モジュール。
- 前記温度調節器は、前記第1の受光器により得られた電流の電流値Ipが電流設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させ、前記電流値Ipが前記電流設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させる制御がさらに行われる、請求項1に記載の光モジュール。
- 前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記半導体レーザの電極が接続される主信号用リードピンと、
前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記光モニタの第1の受光器が接続される第1のモニタ用リードピンと、
前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記光モニタの第2の受光器が接続される第2のモニタ用リードピンと、
前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記温度調節器における一対の電極が接続される一対の温度制御用リードピンと、
をさらに備える請求項1に記載の光モジュール。 - 前記光モニタにおける前記光フィルタは、リング共振器フィルタと位相変調器を有し、
前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記半導体レーザの電極が接続される主信号用リードピンと、
前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記光モニタの第1の受光器が接続される第1のモニタ用リードピンと、
前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記光モニタの第2の受光器が接続される第2のモニタ用リードピンと、
前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記温度調節器における一対の電極が接続される一対の温度制御用リードピンと、
前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記位相変調器が接続される位相調整用リードピンと、
をさらに備える請求項1に記載の光モジュール。 - 前記光モニタは前記第1の受光器と前記光フィルタと前記第2の受光器が集積化された平面導波路型光モニタであり、
前記平面導波路型光モニタは、前記半導体レーザからのレーザ光を受ける光カプラと前記光カプラにより受光したレーザ光を2つのレーザ光に分波する分波器をさらに有し、
前記第1の受光器が受光するレーザ光は前記分波器から分波された一方のレーザ光であり、
前記光フィルタが受光するレーザ光は、前記分波器から分波された他方のレーザ光である、
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の光モジュール。 - 前記平面導波路型光モニタはシリコン基板の平面上に前記光カプラと前記分波器と前記第1の受光器と前記光フィルタと前記第2の受光器を集積化して形成されたシリコンフォトニクスチップによる平面導波路型光モニタであり、
前記光カプラはグレーティングカプラである、
請求項11に記載の光モジュール。 - 前記光モニタは前記第1の受光器と前記光フィルタと前記第2の受光器が集積化された平面導波路型光モニタであり、
前記平面導波路型光モニタは、前記半導体レーザからのレーザ光を受ける第1の光カプラと前記半導体レーザからのレーザ光を受ける第2の光カプラをさらに有し、
前記第1の受光器が受光するレーザ光は前記第1の光カプラからのレーザ光であり、
前記光フィルタが受光するレーザ光は、前記第2の光カプラからのレーザ光である、
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の光モジュール。 - 前記平面導波路型光モニタはシリコン基板の平面上に前記第1の光カプラと前記第2の光カプラと前記第1の受光器と前記光フィルタと前記第2の受光器を集積化して形成されたシリコンフォトニクスチップによる平面導波路型光モニタであり、
前記第1の光カプラ及び前記第2の光カプラはそれぞれグレーティングカプラである、
請求項13に記載の光モジュール。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2022/018238 WO2023203661A1 (ja) | 2022-04-20 | 2022-04-20 | 光モジュール及び光モジュールの制御方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7224555B1 true JP7224555B1 (ja) | 2023-02-17 |
JPWO2023203661A1 JPWO2023203661A1 (ja) | 2023-10-26 |
JPWO2023203661A5 JPWO2023203661A5 (ja) | 2024-03-29 |
Family
ID=85226233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022552130A Active JP7224555B1 (ja) | 2022-04-20 | 2022-04-20 | 光モジュール及び光モジュールの制御方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7224555B1 (ja) |
WO (1) | WO2023203661A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7505658B1 (ja) | 2023-09-29 | 2024-06-25 | 三菱電機株式会社 | 光モジュール |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001291928A (ja) * | 1999-02-15 | 2001-10-19 | Fujitsu Ltd | 光モジュール |
US20050190803A1 (en) * | 2004-03-01 | 2005-09-01 | Siegfried Gronbach | Method and apparatus for temperature stabilization of a wavelength of a laser |
JP2008153467A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 発光モジュール |
JP2008228267A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-09-25 | Nec Corp | 光送信装置及びそれに用いる温度制御方法 |
-
2022
- 2022-04-20 JP JP2022552130A patent/JP7224555B1/ja active Active
- 2022-04-20 WO PCT/JP2022/018238 patent/WO2023203661A1/ja active Application Filing
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001291928A (ja) * | 1999-02-15 | 2001-10-19 | Fujitsu Ltd | 光モジュール |
US20050190803A1 (en) * | 2004-03-01 | 2005-09-01 | Siegfried Gronbach | Method and apparatus for temperature stabilization of a wavelength of a laser |
JP2008153467A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 発光モジュール |
JP2008228267A (ja) * | 2007-02-14 | 2008-09-25 | Nec Corp | 光送信装置及びそれに用いる温度制御方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7505658B1 (ja) | 2023-09-29 | 2024-06-25 | 三菱電機株式会社 | 光モジュール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2023203661A1 (ja) | 2023-10-26 |
WO2023203661A1 (ja) | 2023-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8089995B2 (en) | Structures and methods for adjusting the wavelengths of lasers via temperature control | |
US6763047B2 (en) | External cavity laser apparatus and methods | |
US8179930B2 (en) | Phase control by active thermal adjustments in an external cavity laser | |
US7295582B2 (en) | Thermo-optic tunable laser apparatus | |
US6724797B2 (en) | External cavity laser with selective thermal control | |
US20050138934A1 (en) | Optoelectronic component with a peltier cooler | |
US7804868B2 (en) | Chip carrier apparatus and method | |
JP4284974B2 (ja) | 光モジュール | |
JP3717438B2 (ja) | 光モジュール、光送信器及びwdm光送信装置 | |
JP2018163926A (ja) | 光送信モジュール、光モジュール、及び光伝送装置、並びにそれらの製造方法 | |
US6807208B2 (en) | Laser module | |
US20050046868A1 (en) | System for monitoring optical output/wavelength | |
US20030072336A1 (en) | Miniaturized internal laser stabilizing apparatus with inline output for fiber optic applications | |
JP7224555B1 (ja) | 光モジュール及び光モジュールの制御方法 | |
JP2004079989A (ja) | 光モジュール | |
US20240063601A1 (en) | Multiple optoelectronic devices with thermal compensation | |
US20030067949A1 (en) | Optical module, transmitter and WDM transmitting device | |
JP2003060294A (ja) | 光送信器、wdm光送信装置及び光モジュール | |
WO2024171421A1 (ja) | 光モジュール | |
WO2024218927A1 (ja) | 光モジュール、及び光モジュールの制御方法 | |
JP2003163411A (ja) | 波長可変レーザ・モジュール | |
JP2008016492A (ja) | 発光モジュール | |
JP2003069130A (ja) | レーザモジュール及びその製造方法 | |
CN118575378A (zh) | 光模块 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220829 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220829 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20220829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221025 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230110 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230207 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7224555 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |