JP7224555B1 - 光モジュール及び光モジュールの制御方法 - Google Patents

光モジュール及び光モジュールの制御方法 Download PDF

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Abstract

光モジュールは、半導体レーザ(5)と、半導体レーザ(5)からのレーザ光を受光する第1の受光器(63)、半導体レーザ(5)からのレーザ光を受光する光フィルタ(64)、及び光フィルタ(64)を介してレーザ光を受光する第2の受光器(65)を有する光モニタ(6)と、第1の受光器(63)からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipと第2の受光器(65)からの出力により得られた波長用モニタ値Iλとの比である波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと半導体レーザ(5)及び光モニタ(6)に与える温度を上昇させ、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、半導体レーザ(5)及び光モニタに与える温度を変化させる制御が行われる、半導体レーザ(5)における温度及び光モニタにおける温度を調節する温度調節器(2)を備える。

Description

本開示は光モジュール及び光モジュールの制御方法に関わり、特に、単一波長半導体レーザを備える光モジュール及び光モジュールの制御方法に関する。
光通信システムの大容量化に向けた方法の一つとして、デジタルコヒーレント通信方式がある。デジタルコヒーレント通信方式は光の強度だけではなく位相にも信号を載せて多数のチャネルを伝送する方式である。光の位相情報を取り出すためには光の干渉現象を用いるため、信号を送る送信器の光源、信号を受ける受信器での干渉光となる局発光、ともに精密に波長が制御されている必要がある。
これらの光源として使用されるのがシングルモードレーザである。
シングルモードレーザは単一波長で発振するが、作製誤差及び環境温度で発振波長及び光出力強度が変化してしまう。
そのため、シングルモードレーザを搭載したデジタルコヒーレント通信用の光源モジュール内には波長制御用の波長ロッカと光強度モニタが必須となる。特に発振波長には0.1nm以下という精密な制御が求められる。
レーザの波長を所望の範囲にロックするレーザモジュールが特許文献1に示されている。
特許文献1に示されたレーザモジュールは、レーザの後部端面から放出された光をレンズ、ビームスプリッタを介した光をモニタした受光素子のモニタ出力と、エタロンを透過して光をモニタした受光素子のモニタ出力を比較し、第1のペルチェ素子及び第2のペルチェ素子の温度を制御することによりレーザの波長を所望の範囲にロックする。
特許文献1に示されたレーザモジュールは、第1のペルチェ素子の実装面に、レーザ、第3集光レンズ、第1集光レンズ、ビームスプリッタ、2つの受光素子、サーミスタがマウントされ、第2のペルチェ素子の実装面にエタロンがマウントされている。
特開2003-69130号公報
特許文献1に示されたレーザモジュールは、レーザとエタロンそれぞれにペルチェ素子を設けており、部品点数が多い。
また、エタロンを用いているため、エタロンへ入射させる光のコリメート化するための部品が必要であり、エタロン自身の大きさもある程度必要である。
本開示は上記した点に鑑みてなされたものであり、部品点数が少なく小型化が可能な単一波長を出射する光モジュールを得ることを目的とする。
本開示に係る光モジュールは、半導体レーザと、半導体レーザからのレーザ光を受光する第1の受光器、半導体レーザからのレーザ光を受光する光フィルタ、及び光フィルタを介してレーザ光を受光する第2の受光器を有する光モニタと、第1の受光器からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipと第2の受光器からの出力により得られた波長用モニタ値Iλとの比である波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと半導体レーザ及び光モニタに与える温度を上昇させ、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと半導体レーザ及び光モニタに与える温度を下降させる制御が行われる、半導体レーザにおける温度及び光モニタにおける温度を調節する温度調節器が載置されるステムと、ステムに載置された温度調節器の実装面に載置固定され、半導体レーザが載置固定される立面部と、立面部と一体に形成され、半導体レーザの後方レーザ光を受光する位置に光モニタが載置固定される平面部を有する台座と、有底部と側壁部を有し、有底部に半導体レーザの前方レーザ光を出射する窓を有し、ステムの内平面側を覆い、ステムの内平面の周端部に側壁部の開口端面が接して固定された、一端開放の筒状のキャップとを備える。
本開示によれば、単一波長に対して精密な制御が行え、かつ、部品点数が少なく、小型化ができる。
実施の形態1に係る光モジュールにおいてキャップを取り外した状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係る光モジュールを示す斜視図である。 図1のIII-III断面図である。 実施の形態1に係る光モジュールにおける光モニタを示すブロック図である。 実施の形態1に係る光モジュールにおける光モニタを示す模式斜視図である。 実施の形態1に係る光モジュール装置を示す概略ブロック図である。 実施の形態1に係る光モジュールの半導体レーザにおける波長の温度依存性を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る光モジュールの光モニタの光フィルタにおけるピーク波長の温度依存性を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る光モジュールにおける波長モニタ値Iλ/Ipを模式的に説明する図である。 実施の形態1に係る光モジュールにおける波長モニタ値Iλ/Ipと半導体レーザのレーザ光の波長λLDとの関係を示す図である。 実施の形態1に係る光モジュールにおける半導体レーザのレーザ光の波長λLDと光フィルタのピーク波長λfiltと波長モニタ値Iλ/Ipとの関係を現わす図である。 実施の形態1に係る光モジュールにおける半導体レーザの駆動電流の電流値ILDと光パワーモニタ値Ipとの関係を現わす図である。 図12における点Aから点Eにおける温度と光パワーモニタ値Ipと駆動電流の電流値ILDとの関係を示す図である。 実施の形態1に係る光モジュールにおける半導体レーザのレーザ光の波長λLDの目標値λ_targetと波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetを示す図である。 実施の形態1に係る光モジュールにおける動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る光モジュールにおける半導体レーザのレーザ光の波長λLDと光フィルタのピーク波長λfiltと波長モニタ値Iλ/Ipとの他の関係を現わす図である。 実施の形態2に係る光モジュールにおける光モニタを示すブロック図である。 実施の形態2に係る光モジュールにおける光モニタを示す模式斜視図である。 実施の形態3に係る光モジュールを示す断面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る光モジュールを図1から図16に基づいて説明する。
実施の形態1に係る光モジュールは、デジタルコヒーレント通信用の光源モジュールとして用いられるのに好適である。
実施の形態1に係る光モジュールは、光通信用のTO-CAN型光送信モジュールに適用した例である。
従って、以下に、光通信用のTO-CAN型光送信モジュールを例にして説明する。
実施の形態1に係る光モジュールは、図1から図3に示すように、ステム1、温度調節器2、台座3、半導体レーザ用サブマウント(以下、サブマウントと略称する)4、半導体レーザ5、平面導波路型光モニタ(以下、光モニタと略称する)6、キャップ7、複数のリードピンP1~P6及びグランド用リードピンを備える。
ステム1は円板状の金属からなる。ステム1は円板状に限られるものでなく、円柱状もしくは四角柱状でも良く、内平面1aと内平面1aと平行な外平面1bを有する平板状であれば良い。
ステム1の内平面1aが実装面であり、部品実装用の領域となる。
温度調節器2はステム1に載置される。温度調節器2は平坦面である下面2aと下面2aに平行な平坦面である上面2bとを有し、下面2aがはんだもしくは導電性接着剤によりステム1の内平面1aに固定され、上面2bが実装面となる。以下、上面2bを実装面という。
温度調節器2は電流が流れることにより、実装面2bを加熱もしくは冷却する。
温度調節器2は半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度を調節する。
温度調節器2はペルチェ素子により構成される熱電クーラー(TEC:Thermo-electric cooler)である。
台座3は、温度調節器2の実装面2bに載置され、上面及び下面が平坦面である平面部3aと、平面部3aと一体に形成された、立面が平坦面である立面部3bを有する、L字形状の金属部材である。
台座3における平面部3aの下面が温度調節器2の実装面2bにはんだもしくは導電性接着剤により固定される。
台座3における立面部3bの立面に半導体レーザ用サブマウント4を介して半導体レーザ5が載置固定される。
半導体レーザ5の前方レーザ光Lfの光軸及び後方レーザ光Lbの光軸がステム1の中心軸と一致するように、半導体レーザ5は台座3における立面部3bの立面に固定される。
サブマウント4は、例えば、表面に金属配線層がパターン形成された窒化アルミニウム(AlN:aluminum nitride)の誘電体からなる基体により構成される。
台座3における平面部3aの上面に光モニタ6が載置固定される。
光モニタ6は半導体レーザ5の後方レーザ光Lbを受光するように、台座3における平面部3aの上面に固定される。
光モニタ6は半導体レーザ5の後方レーザ光Lbを受けられる角度に配置される。
例えば、半導体レーザ5の後方レーザ光Lbに対する光モニタ6における光カプラ61(図4及び図5参照)の最大結合効率が得られる角度が光モニタ6の平面6aに対して90度であれば90度の向きに、80度であれば80度の向きに光モニタ6は配置される。
半導体レーザ5の後方レーザ光Lbに対する光モニタ6の角度を90度にする場合は、台座3における平面部3aの上面と台座3における立面部3bの立面とのなす角度を90度にする。
また、半導体レーザ5の後方レーザ光Lbに対する光モニタ6の角度を80度にする場合は、台座3における平面部3aの上面を傾斜させ、台座3における平面部3aの上面と台座3における立面部3bの立面とのなす角度を80度にしてもよい。
台座3は、温度調節器2の実装面2bにおける熱を伝導してサブマウント4を通じて半導体レーザ5の温度を調節、つまり、半導体レーザ5を加熱もしくは冷却する。
同時に、台座3は、温度調節器2の実装面2bにおける熱を伝導して光モニタ6の温度を調節、つまり、光モニタを加熱もしくは冷却する。
温度調節器2により温度調節が行われる半導体レーザ5と光モニタ6が台座3により垂直方向に配置されるので、温度調節器2の実装面2bにおける半導体レーザ5と光モニタ6による専有面積を小さくでき、その結果、温度調節器2の小型化が図れ、光モジュールの小型化が図れる。
半導体レーザ5は単一波長半導体レーザ、いわゆる単一波長で発振するシングルモードレーザである。単一波長半導体レーザとして、例えば、分布帰還型(DFB: Distributed Feedback)レーザダイオード素子(チップ)もしくは分布反射型(DBR:Distributed Bragg Reflector )レーザダイオード素子(チップ)が用いられる。
半導体レーザ5は出射面から前方レーザ光Lfを出射し、背面から後方レーザ光Lbが出射される。前方レーザ光Lfが光通信用に用いられ、後方レーザ光Lbがモニタされる。
この種の単一波長半導体レーザは次のような特性を有する。単一波長半導体レーザからの光強度は供給される駆動電流により変化する。また、単一波長半導体レーザからの光強度はレーザ自身の温度によっても変化し、一般的に低い温度であるほど光出力は増大する。
さらに、単一波長半導体レーザからのレーザ光の発振波長はレーザにおける温度によっても変化する。単一波長半導体レーザからのレーザ光の発振波長は駆動電流によるジュール熱によっても変化する。
一般的に、単一波長半導体レーザにおける温度が高くなると単一波長半導体レーザからのレーザ光の発振波長は長波側へシフトする。
すなわち、単一波長半導体レーザから発振されるレーザ光の波長は温度依存性を持つ。単一波長半導体レーザにおける波長の温度依存性は、一例として、90pm/℃であり、図7に示すように、単一波長半導体レーザにおける温度が+1℃増加するごとに波長が90pm増加し、+3℃増加すると270pm増加する。
図7は半導体レーザ5における波長の温度依存性を模式的に示しており、横軸が波長λLDの温度に対する増加量を示し、縦軸が半導体レーザ5の後方レーザ光Lbをモニタした光出力、つまり光強度を電流値で示す光パワーモニタ値Ipである。
要するに、半導体レーザ5は発振されるレーザ光の波長が温度依存性を持ち、レーザ光の波長を一定に維持するために温度調節器2により温度調整される。
光モニタ6は、半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbの光強度を測定し、半導体レーザ5の光出力が目標値となるように半導体レーザ5への駆動電流の値を制御するための電流値からなる光パワーモニタ値Ipを得るとともに、半導体レーザ5からのレーザ光の波長が目標値となるように温度調節器2へ供給する電流の値を制御するために用いられる電流値からなる波長用モニタ値Iλを得る。
光モニタ6は半導体レーザ5からのレーザ光に対する波長制御用の波長ロッカの一部を構成する。
温度調節器2は、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きいと供給される電流の値に応じて実装面2bを加熱して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させ、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さいと供給される電流の値に応じて実装面2bを冷却して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる制御が行われる。
電流設定値は、例えば、半導体レーザ5の光出力、つまり光強度が目標値となる駆動電流が半導体レーザ5に供給された時の光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetの±10%に設定される。
温度調節器2は、光パワーモニタ値Ipと波長用モニタ値Iλとの比である波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、供給される電流の値に応じて実装面2bの温度を変化させ、半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を変化させる。
温度調節器2は、本例において、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと供給される電流の値に応じて実装面2bを加熱して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させ、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと供給される電流の値に応じて実装面2bを冷却して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる制御が行われる。
波長設定値は、例えば、半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDを目標値λ_targetとした時の波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetの±10%に設定される。
光モニタ6は、図4及び図5に示すように、光カプラ61と分波器62と第1の受光器63と光フィルタ64と第2の受光器65と光導波路661~665を備える。
光モニタ6は、例えば、シリコン(Si)基板6Aの平面上に光カプラ61と分波器62と第1の受光器63と光フィルタ64と第2の受光器65と光導波路661~665を集積化して形成されたシリコンフォトニクスチップによる平面導波路型光モニタである。
光導波路661~665はシリコンにより形成されるシリコン導波路である。
光カプラ61は半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを受け、光モニタ6の平面6aに対して垂直に入射される後方レーザ光Lbを光導波路661へ結合させる。
光カプラ61は、例えば、グレーティングカプラである。グレーティングカプラは光モニタ6の平面6aの上方から来た半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを光導波路661へ結合させる機能を持つため、光モニタ6の平面6aとレーザ5はグレーティングカプラの最大結合効率が得られる角度に台座3により配置される。
なお、光カプラ61は、エレファントカプラでもよい。
グレーティングカプラは光のモードを大きくできるため、導波路の端面結合よりも位置依存性が小さいという特徴があるので、本例の光カプラ61にはグレーティングカプラが好ましい。
分波器62は、光カプラ61により受光し、光導波路661を介して伝送された半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを2つのレーザ光に分波する。
分波器62は、例えば、方向性結合器、マルチモード干渉型(MMI:Multi-Mode Interferometer)、又はY分岐導波路のいずれかである。本例では分波器62としてMMIを用いる。
第1の受光器63は、半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを光カプラ61により受光し、分波器62から分波された一方のレーザ光を光導波路662を介して受光し、光電変換し、半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbに応じた電流を出力する。
第1の受光器63は、半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを光カプラ61が結合した後方レーザ光Lbをそのまま電流に変換するため、半導体レーザ5の光パワーモニタとして機能する。
すなわち、第1の受光器63から得られる電流の電流値Ipは、半導体レーザ5からのレーザ光の光出力、つまり、光強度を電流値により示す光パワーモニタ値Ipである。
第1の受光器63は、導波路型受光器又は面入射型受光器であり、本例ではSiGe(シリコンゲルマニウム)受光器であるフォトダイオードを用いている。
光フィルタ64は、半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを光カプラ61により受光し、分波器62から分波された他方のレーザ光を光導波路663を介して受光する。
光フィルタ64は波長の温度依存性を有する位相可変光フィルタである。
すなわち、光フィルタ64から出力されるレーザ光の波長のピークの値は、光フィルタ64における温度が高くなると長波側へシフトする温度依存性を有する。
光フィルタ64はリング共振器64aであり、本例では、リング共振器64aを周期的な特性を持つフィルタとして使う。
なお、光フィルタ64はリング共振器フィルタに限られるものではない。
光フィルタ64として、理想的には温度依存性がないフィルタがよい。
但し、一般的には温度依存性が0になり難く、温度が高くなると長波長側へシフトする温度依存性を有するフィルタ、又は温度が高くなると短波長側へシフトする温度依存性を有するフィルタでもよい。
リング共振器フィルタに替えて、マッハ・ツェンダー干渉計(MZ干渉計:Mach-Zehnder interferometer)又は分布型ブラッグ反射器 (DBR:Distributed Bragg Reflector) フィルタでもよい。
本例では光フィルタ64としてリング共振器64aを用い、以下、リング共振器64aをリング共振器フィルタという。
リング共振器フィルタ64aは閉ループを成す光導波路によって構成される。分波器62の他方の出力端に接続される光導波路663を入力側とし、第2の受光器65の入力端に接続される光導波路664を出力側とし、リング共振器フィルタ64aを構成する閉ループを成す光導波路と入力側の光導波路663及び出力側の光導波路664とがカップリングして閉ループを成す光導波路内で共振が生じることにより、フィルタとして機能する。
なお、出力側の光導波路665ともカップリングする。
閉ループを成す光導波路はシリコンにより形成されるシリコン導波路である。
閉ループを成す光導波路は直径100μm程度にできるため、特許文献1に示されるように波長ロッカ用光フィルタとして用いられるエタロンが1辺1mm程度の直方体であることに比べて非常に小さく、小型化が可能であるとともに、リング共振器フィルタ64aの環境温度による温度勾配の影響を抑制できる。
第2の受光器65として、光導波路664を介してリング共振器フィルタ64aに接続、つまりカップリングされ、リング共振器フィルタ64aからの透過光を受けるフォトダイオード65a、又は光導波路665を介してリング共振器フィルタ64aに接続、つまりカップリングされ、リング共振器フィルタ64aからの透過光を受けるフォトダイオード65bのいずれか一方を用いる。
一般に知られているように、光導波路664と光導波路665がリング共振器フィルタ64aに対して対向して配置されているため、光導波路664のスルーポートに接続されるフォトダイオード65bに流れる電流における位相に対する強度は、光導波路665のドロップポートに接続されるフォトダイオード65aに流れる電流における位相に対する強度に対して反転した特性を示す。
すなわち、フォトダイオード65aとフォトダイオード65bに流れる電流における位相に対する強度は2π毎に1から0、0から1に反転し、フォトダイオード65aに流れる電流における位相に対する強度が1を示すとき、フォトダイオード65bに流れる電流における位相に対する強度は0を示す。反対にフォトダイオード65aに流れる電流における位相に対する強度が0を示すとき、フォトダイオード65bに流れる電流における位相に対する強度は1を示す。
要するに、フォトダイオード65aに流れる電流の強度の傾きも、フォトダイオード65bに流れる電流の強度の傾きと同様な傾きが得られる。
従って、第2の受光器65としてフォトダイオード65aを用いてもよい。
第2の受光器65からの出力は、半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを光カプラ61が結合した後方レーザ光Lbをリング共振器フィルタ64aによりフィルタリングされたレーザ光、本例では、後方レーザ光Lbと共振したレーザ光を電流に変換しているため、リング共振器フィルタ64aによる波長依存性に従い、後方レーザ光Lbの波長が変化すると第2の受光器65からの電流値も変化する。
従って、第2の受光器65から得られる電流の電流値Iλは半導体レーザ5の波長モニタ値Iλ/Ipを得るために用いられる波長用モニタ値Iλとして用いることができ、リング共振器フィルタ64aと第2の受光器65が半導体レーザ5の波長用モニタとして機能する。
リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性は、一例として、70pm/℃であり、図8に示すように、リング共振器フィルタ64aにおける温度が+1℃増加するごとに波長が70pm増加し、+3℃増加すると210pm増加する。
図8は、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性を模式的に示しており、横軸がピーク波長λfiltの温度に対する増加量を示し、縦軸が半導体レーザ5の後方レーザ光Lbの波長をモニタするためのリング共振器フィルタ64aからの光出力、つまり光強度を電流値で示す波長用モニタ値Iλである。
波長用モニタ値Iλ、つまり、第2の受光器65から得られる電流値Iλは、半導体レーザ5の後方レーザ光Lbの波長だけではなく後方レーザ光Lbの光強度でも変化する。
従って、波長用モニタ値Iλを光パワーモニタ値Ipで除算することにより、後方レーザ光Lbの波長のみによる波長モニタ値Iλ/Ipが得られる。
波長モニタ値Iλ/Ipについて、図9を用いて模式的に説明する。図9は図7に示した半導体レーザ5における波長の温度依存性を示す図と図8に示したリング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性を示す図を縦に並記した図である。
半導体レーザ5と光モニタ6は台座3を介して温度調節器2の実装面2bにおける熱により温度調整されるため、半導体レーザ5における温度の上昇と光モニタ6における温度の上昇は同じである。
従って、半導体レーザ5とリング共振器フィルタ64aにおける温度が+1℃増加する毎に波長モニタ値Iλ/Ipは、図9に○印で示すIaから順にIb、Ic、Idのように変化する。
このように、波長モニタ値Iλ/IpがIaから順にIb、Ic、Idのように変化するのは、半導体レーザ5における波長の温度依存性が90pm/℃であり、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性が70pm/℃と異なることに起因する。
本例において、半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDに対して温度を上昇させることにより波長モニタ値Iλ/Ipが右肩下がりの傾きを持つ。
図9に示した波長モニタ値Iλ/Ipと半導体レーザ5の後方レーザ光Lbの波長λLDとの関係を抽出した図を図10に示す。
図10において、横軸は半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDを示し、縦軸は波長モニタ値Iλ/Ipを示す。
図10から明らかなように、図10に示した特性は各温度が一定の時のリング共振器フィルタ64aの特性を図示横に引き延ばした形になることが分かり、同時に温度が変化すれば波長モニタ値Iλ/Ipが素直な波長依存性を有することが確認できる。
すなわち、温度Tが+0、つまり半導体レーザ5における温度と光モニタ6における温度を変化させる前の温度とした時、波長モニタ値Iλ/IpがIaの値を示し、温度が+1度増加させた時、波長モニタ値Iλ/IpがIbの値を示し、温度が+2度増加させた時、波長モニタ値Iλ/IpがIcの値を示し、温度が+3度増加させた時、波長モニタ値Iλ/IpがIdの値を示す。
一方、波長モニタ値Iλ/IpがIaの値を示すと、後方レーザ光Lbの波長λLDは増分が0、つまり半導体レーザ5における温度と光モニタ6における温度を変化させる前の温度とした時の波長λLDを示し、波長モニタ値Iλ/IpがIbの値を示すと後方レーザ光Lbの波長λLDが+90pm長くなったことを示し、波長モニタ値Iλ/IpがIcの値を示すと、後方レーザ光Lbの波長λLDが+180pm長くなったことを示し、波長モニタ値Iλ/IpがIdの値を示すと、後方レーザ光Lbの波長λLDが+270pm長くなったことを示す。
要するに、波長モニタ値Iλ/Ipはレーザ光の波長による波長依存性を示し、波長モニタ値Iλ/Ipを知ることにより、半導体レーザ5のレーザ光における波長のずれを知ることができる。
従って、半導体レーザ5における温度を調整することにより、半導体レーザ5のレーザ光における波長を調整でき、半導体レーザ5のレーザ光の単一波長に対して精密な制御が行える。
なお、図11に、図10に示した関係を表として示す。
光フィルタ64は、本例では、さらに、リング共振器フィルタ64aを構成する閉ループを成す光導波路上に位相変調器64bを配置している。位相変調器64bは例えばヒータである。
リング共振器フィルタ64aによるピーク波長λfiltの位置、つまり、第2の受光器65から得られる電流値Iλのピークの位置は、一般に、リング共振器フィルタ64aの作製誤差により個体差がある。
位相変調器64bは、リング共振器フィルタ64aの制御、つまり、リング共振器フィルタ64aによるピーク波長λfiltの位置を調整する。
すなわち、半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDの目標値λ_targetに対して波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetを得るための第2の受光器65から得られる電流値Iλを得るために、位相変調器64bによりリング共振器フィルタ64aによるピーク波長λfiltの位置を調整する。
例えば、目標値Iλ_targetが波長モニタ値Iλ/Ip=0の位置となってしまうと、半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDが変化しても波長モニタ値Iλ/Ipの値の変化がほとんど見られず、リング共振器フィルタ64aの制御がうまくできない。
これを避けるため、目標値Iλ_targetが制御に向いた波長モニタ値Iλ/Ipの値になるよう、位相変調器64bによりリング共振器フィルタ64aにおける温度の調整を行う。
リング共振器フィルタ64aの制御に向いた波長モニタ値Iλ/Ipの値は、波長モニタ値Iλ/Ipの中央値付近であり、波長依存性の傾きが大きい領域、本例においては、位相変調器64bによりリング共振器フィルタ64aにおける温度の調整を行うことにより、図10に示す波長モニタ値Iλ/IpがIbを目標値Iλ_targetとして決定する。
である。
位相変調器64bはリング共振器フィルタ64aの共振波長を変化させることができればよく、ヒータに限られるものではなく、pn接合による電流の注入又は電流の引き抜き、あるいは電圧印加による量子閉じ込めシュタルク効果、又はポッケルス効果などの位相変化器でもよい。
このように実施の形態1では、光フィルタ64として位相調整器付きリング共振器を用いている。
なお、リング共振器フィルタ64aの作製精度が向上、もしくはトリミングなどの後工程により、外部電力による操作なしにリング共振器フィルタ64aの持つピーク波長の位置が設定できる場合、位相変調器64bは不要であり、光フィルタ64としてリング共振器フィルタ64aだけでもよい。
なお、光モニタ6は、化合物半導体であるインジウムリン(InP)基板6Aの平面上に光カプラ61と分波器62と第1の受光器63と光フィルタ64と第2の受光器65と光導波路661~665を集積化した平面導波路型光モニタであってもよい。
また、光カプラ61と分波器62と第1の受光器63と光フィルタ64と第2の受光器65と光導波路661~665は、必ずしも、集積化されたものでなくてもよく、個別の構成要素がモジュール化されたものでもよい。
受光器13、14はInP受光器でもよい。
温度調節器2と半導体レーザ5と光モニタ6は、図6に示すように、制御部9によって制御される。
制御部9は、半導体レーザ5と光モニタ6と温度調節器2それぞれと信号のやり取りを行い、半導体レーザ5と光モニタ6と温度調節器2それぞれへの電流及び電圧を制御して、半導体レーザ5からのレーザ光の光強度とレーザ光の波長とを制御する。
制御部9は、半導体レーザ5に対して、光モニタ6の第1の受光器63からの光パワーモニタ値Ipが入力され、光パワーモニタ値Ipが電流設定値である光パワーモニタ値の目標値Ip_targetの±10%の範囲内に納まるように、半導体レーザ5への駆動電流を制御する。
制御部9は、温度調節器2に対して、光モニタ6の第1の受光器63からの光パワーモニタ値Ipが光パワーモニタ値の目標値Ip_targetの±10%の電流設定値の範囲内に納まるように、温度調節器2へ供給する電流を制御する。
制御部9は、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きいと温度調節器2の実装面2bを加熱するための電流を温度調節器2へ供給し、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さいと温度調節器2の実装面2bを冷却するための電流を温度調節器2へ供給する。
また、制御部9は、光モニタ6の第1の受光器63からの光パワーモニタ値Ipと光モニタ6の第2の受光器65からの波長用モニタ値Iλが入力され、入力された光パワーモニタ値Ipと波長用モニタ値Iλから波長モニタ値Iλ/Ipを算出し、波長モニタ値Iλ/Ipが半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDを目標値λ_targetとした時の波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetの±10%の波長設定値の範囲内に納まるように、温度調節器2へ供給する電流を制御する。
制御部9は、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、実装面2bの温度を変化させるための電流を温度調節器2へ供給する。
制御部9は、本例において、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと温度調節器2の実装面2bを加熱するための電流を温度調節器2へ供給し、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと温度調節器2の実装面2bを冷却するための電流を温度調節器2へ供給する。
制御部9は、光フィルタ64における位相変調器64bに、半導体レーザ5のレーザ光の光強度が目標値となり、半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDが目標値λ_targetとなるレーザ光の光出力が得られる時の目標値Ih_targetの電流を供給する。
制御部9と光モニタ6は半導体レーザ5からのレーザ光に対する波長制御用の波長ロッカを構成する。
光モジュールと制御部9とにより光モジュール装置を構成する。
半導体レーザ5と光モニタ6と温度調節器2それぞれは制御部9との信号のやり取りを行うためリードピンP1~P6にワイヤボンディングによる金線などのワイヤ(図示せず)により電気的に接続される。
リードピンP1~P6それぞれは、ステム1の貫通孔のそれぞれを貫通し、リードピンP1~P6と貫通孔との間に充填して固化させた封止ガラスによりステム1に固定される。封止ガラスはリードピンP1~P6それぞれとステム1を電気的に絶縁するとともに、気密性を維持する。
ステム1の内平面から露出したそれぞれのリードピンP1~P6のインナーリード部の接続は、例えば、次のようである。
リードピンP1は半導体レーザ5の一方の電極と接続され、半導体レーザ5に制御部9からの駆動電流を伝達する。リードピンP1は半導体レーザ5に対する主信号用リードピンである。
リードピンP2は光モニタ6の第1の受光器63と接続され、第1の受光器63からの光パワーモニタ値Ipを示す電流を制御部9に伝達する。リードピンP2は光モニタ6に対する第1のモニタ用リードピンである。
リードピンP3は光モニタ6の第2の受光器65と接続され、第2の受光器65からの波長用モニタ値Iλを示す電流を制御部9に伝達する。リードピンP3は光モニタ6に対する第2のモニタ用リードピンである。
リードピンP4及びリードピンP5は温度調節器2における一対の電極に接続され、温度調節器2に制御部9からの供給される電流を伝達する。リードピンP4及びリードピンP5は温度調節器2に対する一対の温度制御用リードピンである。
リードピンP6は光モニタ6における光フィルタ64上に配置された位相変調器64bに接続され、位相変調器64bに制御部9からの供給される電流を伝達する。リードピンP6は位相変調器64bに対する位相調整用リードピンである。
また、ステム1の外表面に一端が溶接又はロウ付けにより固着されるグランド用リードピン(図示せず)を有する。グランド用リードピンはステム1を接地電位にするためのものであり、電気的に接地されたグランド用としてのグランドピンである。
実施の形態1に係る光モジュールは、6本の信号用リードピンP1~P6と1本のグランド用リードピンの計7本のリードピンでよく、少ないリードピンの数により光モジュールを構成できる。
キャップ7は、一端が開放された、有底部と側壁部とを有する、外直径がステム1の直径より若干小さい円筒状の金属によって形成された金属製のレンズキャップである。キャップ7の有底部の中心に窓8である平面ガラス又はレンズが搭載される開口部が形成されている。窓8である平面ガラス又はレンズはキャップの内外にて気密性が維持されるように有底部に形成された開口部に、接着剤又は溶融によって接合されて装着される。
キャップ7の側壁部の端面が、ステム1の内平面の周端部に接して電気溶接により接合、固着される。ステム1とキャップ7により囲われた内部は、不活性ガスが充填されるもしくは真空状態とされ、半導体レーザ5を外気から遮断して気密封止される。
窓8からは半導体レーザ5からの前方レーザ光Lfが出射される。
ステム1とキャップ7によりTO-CAN型パッケージを構成する。
次に、実施の形態1に係る光モジュールの動作について説明する。
光モジュールは、動作温度範囲内で目標以上の光出力が得られること、制御可能な温度範囲において目標の発振波長が得られることを確認済みのレーザチップである半導体レーザ5が実装されたものを対象とする。
まず、光モジュールを動作させる事前準備として次のことを行う。
半導体レーザ5から、波長λLDが目標値λ_targetとなり、光強度が光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetとなる光出力が得られる時の、半導体レーザ5へ供給する駆動電流の目標値ILD_targetと温度調節器2へ供給する電流の目標値ITEC_targetと位相変調器64bに供給する電流の目標値Ih_targetを取得する。
これら目標値の取得は、一般に知られている光強度測定器及び光波長測定器を用いて行う。
また、同じタイミングで、半導体レーザ5から、光強度が目標値となる光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetと波長λLDが目標値λ_targetとなる光出力が得られる時の、光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetと波長λLDを目標値λ_targetとした時の波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetと目標値Iλ_target近傍の波長モニタ値Iλ/Ipの波長依存性を取得する。
図12に示すように、半導体レーザ5において、駆動電流の電流値ILDと光パワーモニタ値Ipは比例関係にあり、かつ、半導体レーザ5における温度が低い温度であるほど光出力は増大、つまり、光パワーモニタ値Ipは増大する。
本例においては、目標値ILD_targetの駆動電流を半導体レーザ5へ供給し、半導体レーザ5における温度が55℃の時に、波長λLDが目標値λ_targetとなり、光強度を光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetとする光出力が得られた場合を説明する。
図12に示す点Cの位置である。
図12において、横軸が駆動電流の電流値ILDを示し、縦軸が光パワーモニタ値Ipを示す。35℃の直線は半導体レーザ5における温度35℃、55℃の直線は半導体レーザ5における温度55℃、75℃の直線は半導体レーザ5における温度75℃、である駆動電流の電流値ILDと光パワーモニタ値Ipとの関係を示す。
図13に図12における点Aから点Eにおける光パワーモニタ値Ipと駆動電流の電流値ILDと温度との関係を示す。
点Cの位置が光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetと波長λLDが目標値λ_targetとなる光出力が得られた温度55℃における位置を示す。
点Aの位置が、波長λLDが目標値λ_targetであり、光パワーモニタ値Ipが目標値Ip_targetを超えている時の温度35度における位置を示す。
点Bの位置が、光パワーモニタ値Ipが目標値Ip_targetであり、波長λLDが目標値λ_targetを超えている時の温度35度における位置を示す。
点Dの位置が、光パワーモニタ値Ipが目標値Ip_targetであり、波長λLDが目標値λ_targetを超えている時の温度75度における位置を示す。
点Eの位置が、波長λLDが目標値λ_targetであり、光パワーモニタ値Ipが目標値Ip_targetを超えている時の温度75度における位置を示す。
波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetを、半導体レーザ5における温度と光モニタ6における温度を変化させた時の波長モニタ値Iλ/Ipの中央値付近であり、波長依存性の傾きが大きい領域に設定している。例えば、目標値Iλ_targetを、図14に示す、半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDの時のIλ_targetとする。
図14に示す目標値Iλ_targetは、図10において説明したIbが示す波長モニタ値Iλ/Ipである。
図14において、横軸は半導体レーザ5のレーザ光の波長λLDを示し、縦軸は波長モニタ値Iλ/Ipを示す。
次に、主として図15を用いて、光モジュールの動作について説明する。
光モジュールが起動されると、制御部9は位相変調器64bに目標値Ih_targetの電流を供給する(ステップST1)。
位相変調器64bは目標値Ih_targetの電流が供給されることにより、リング共振器フィルタ64aにおけるピーク波長λfiltの位置を事前準備した位置に調整する。
続いて、制御部9は半導体レーザ5に目標値ILD_targetの駆動電流を供給する(ステップST2)。
半導体レーザ5は、目標値ILD_targetの駆動電流が供給されたことにより、前方レーザ光Lfを窓8を介してキャップ7の外部に出射し、後方レーザ光Lbを光モニタ6における光カプラ61に出射する。
後方レーザ光Lbが入射された光モニタ6は、半導体レーザ5からのレーザ光の光強度と波長をモニタする。
すなわち、半導体レーザ5の後方レーザ光Lbを受けた光カプラ61からのレーザ光は、光モニタ6における分波器62を介して第1の受光器63に入射され、第1の受光器63により光電変換されて、光パワーモニタ値Ipを示す電流を制御部9に出力する。
また、半導体レーザ5の後方レーザ光Lbを受けた光カプラ61からのレーザ光は、光モニタ6における分波器62及び光フィルタ64を介して第2の受光器65に入射され、第2の受光器65により光電変換されて、波長用モニタ値Iλを示す電流を制御部9に出力する。
制御部9は電流による光パワーモニタ値Ipを電圧による光パワーモニタ値Ipに変換するとともに、電流による波長用モニタ値Iλを電圧による波長用モニタ値Iλに変換する。
電流から電圧への変換は光モニタ6によって行ってもよい。
要するに、制御部9は、第1の受光器63からの出力により、電流又は電圧による光パワーモニタ値Ipが得られ、第2の受光器65からの出力により、電流又は電圧による波長用モニタ値Iλが得られれば良い。
光パワーモニタ値Ipを受けた制御部9は、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内であるか否かの判定を実行する(ステップST3)。
制御部9は、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲外であるとステップST4に進み、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内であるとステップST5に進む。
電流設定値は、例えば、光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetの±10%に設定される。
ステップST4、温度調節器2へ供給する電流を制御する前段の温度調節ステップである。
ステップST4は、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きいと温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させる前段温度上昇ステップと、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さいと温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる前段温度下降ステップとを備える。
半導体レーザ5に目標値ILD_targetの駆動電流が供給されている時、例えば、第1の受光器63から得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きいと、半導体レーザの温度は55℃、図12に示す点Cが示す温度よりも低いといえる。
第1の受光器63から得られた光パワーモニタ値Ipが、例えば、IP1を示すと、半導体レーザ5の温度は35℃、図12に示す点Aが示す温度である。
従って、制御部9は、温度調節器2に対して温度調節器2の実装面2bを加熱するように温度調節器2に供給する電流を制御し、ステップST3に戻る。
その結果、半導体レーザ5及び光モニタ6が台座3を介して加熱され、半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度が35℃から55℃に向けて上昇する。
一方、半導体レーザ5に目標値ILD_targetの駆動電流が供給されている時、例えば、第1の受光器63から得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さいと、半導体レーザの温度は55℃、図12に示す点Cが示す温度よりも高いといえる。
第1の受光器63から得られた光パワーモニタ値Ipが、例えば、IP2を示すと、半導体レーザ5の温度は75℃、図12に示す点Eが示す温度である。
従って、制御部9は、温度調節器2に対して温度調節器2の実装面2bを冷却するように温度調節器2に供給する電流を制御し、ステップST3に戻る。
その結果、半導体レーザ5及び光モニタ6が台座3を介して冷却され、半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度が75℃から55℃に向けて下降する。
ステップST4が繰り返されることにより、温度調節器2により半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度が調節されて電流設定値の範囲内に入ると制御部9は前段の温度調節ステップを終了し、ステップST5に進む。
ステップST5以降の波長ロッカステップに進む。
ステップST5は、制御部9が光パワーモニタ値Ipは電流設定値の範囲内か否かの判定を実行するステップである。
制御部9は、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲外であるとステップST6に進み、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内であるとステップST7に進む。
ステップST4からステップST5に進んだ直後は光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内であるのでステップST7に進む。
ステップST7は、制御部9が波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値の範囲内か否かの判定を実行するステップである。
制御部9は、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値の範囲外であるとステップST8に進み、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値の範囲内であるとステップST9に進む。
波長設定値は、例えば、波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetの±10%に設定される。
ステップST8は、温度調節器2へ供給する電流を制御する温度調節ステップである。
温度調節ステップは、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、温度調節器2が半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を調節するステップであり、本例において、以下の温度上昇ステップと温度下降ステップを備える。
すなわち、ステップST8は、制御部9が、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipと第2の受光器65からの出力により得られた波長用モニタ値Iλから波長モニタ値Iλ/Ipを算出し、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させる温度上昇ステップと、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる温度下降ステップとを備える。
温度上昇ステップにおいて、制御部9は温度調節器2に対して温度調節器2の実装面2bを加熱するように温度調節器2に供給する電流を制御し、半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度を上昇させて、図14に示すように、半導体レーザ5からのレーザ光の波長λLDを増加させ、波長モニタ値Iλ/Ipを減少させて、ステップST5に進む。
一方、温度下降ステップにおいて、制御部9は温度調節器2に対して温度調節器2の実装面2bを冷却するように温度調節器2に供給する電流を制御し、半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度が下降させて、図14に示すように、半導体レーザ5からのレーザ光の波長λLDを減少させ、波長モニタ値Iλ/Ipを増加させて、ステップST5に進む。
ステップST8における温度上昇ステップにおいて、半導体レーザ5の温度も上昇され、結果として、半導体レーザ5からのレーザ光の光強度が減少して光パワーモニタ値Ipが減少する。
一方、ステップST8における温度下降ステップにおいて、半導体レーザ5の温度も上下降され、結果として、半導体レーザ5からのレーザ光の光強度が増加して光パワーモニタ値Ipが増加する。
従って、ステップST8において、半導体レーザ5からのレーザ光の波長λLDを調整するために温度調節器2による温度を調整すると、光パワーモニタ値Ipも変化するため、ステップST5に戻り、ステップST5において、制御部9が光パワーモニタ値Ipは電流設定値の範囲内か否かの判定を実行する。
ステップST5において、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内であるとステップST7に進み、ステップST8からステップST5と繰り返し処理される。
一方、ステップST5において、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲外であるとステップST6に進む。
ステップST6は半導体レーザ5へ供給する駆動電流を制御する駆動電流制御ステップである。
ステップST6は、ステップST8における温度上昇ステップにより温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度が上昇し、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を増加させる駆動電流増加ステップと、ステップST8における温度下降ステップにより温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度が下降し、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を減少させる駆動電流減少ステップを備える。
従って、制御部9は光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内に入るまでステップST6を繰り返し、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内に入るとステップST7に進み、ステップST8における、温度調節器2へ供給する電流を制御する温度調節ステップが繰り返される。
すなわち、ステップST5-ステップST7-ステップST8-ステップST5-ステップST7の温度調節ステップのループの繰り返しとステップST5-ステップST6-ステップST5の駆動電流制御ステップのループの繰り返しが波長ロッカステップである。
この波長ロッカステップにより、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲内に入り、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値の範囲内に入る。
その結果、半導体レーザ5からのレーザ光における光強度が目標値Ip_targetに基づく条件、及び、半導体レーザ5からのレーザ光における波長が波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_target言い換えれば目標値λ_targetに基づく条件、両者の条件を満足した安定動作に半導体レーザ5が入る。
半導体レーザ5が安定動作に入ると、ステップST9に進む。
ステップST9において、光モジュールの電源が切られるまで、制御部9は光パワーモニタ値Ip及び波長モニタ値Iλ/Ipの監視を継続し、光モジュールの電源が切られると波長ロッカステップを終了する。
半導体レーザ5が安定動作に入った後、光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲外になるか、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値の範囲外になるまで、半導体レーザ5は波長ロッカステップにより設定された駆動電流により動作し、温度調節器2は波長ロッカステップにより設定された供給電流により動作し、半導体レーザ5は安定動作を継続する。
光パワーモニタ値Ipが電流設定値の範囲外になるか、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値の範囲外になると、波長ロッカステップによる波長ロック機能が働き、制御部9によりステップST5-ステップST7-ステップST8-ステップST5-ステップST7の温度調節ステップのループの繰り返しとステップST5-ステップST6-ステップST5の駆動電流制御ステップのループの繰り返しが行われる。
その結果、半導体レーザ5は、再び、半導体レーザ5からのレーザ光における光強度が目標値Ip_targetに基づく条件、及び、半導体レーザ5からのレーザ光における波長が波長モニタ値Iλ/Ipの目標値Iλ_targetに基づく条件、両者の条件を満足した安定動作に入る。
以上に述べたように、実施の形態1に係る光モジュールは、半導体レーザ5からのレーザ光を受光する第1の受光器63、半導体レーザ5からのレーザ光を受光する光フィルタ64、及び光フィルタ64を介してレーザ光を受光する第2の受光器65を有する光モニタ6と、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipと第2の受光器65からの出力により得られた波長用モニタ値Iλとの比である波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させ、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる制御が行われる、半導体レーザ5における温度及び光モニタ6における温度を調節する温度調節器2を備えるので、単一波長に対して精密な制御が行え、かつ、部品点数が少なく、小型化ができる。
実施の形態1に係る光モジュールは、温度調節器2が、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させ、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を増加させ、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させ、光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を減少させ制御がさらに行われるので、より精密な制御が行える。
実施の形態1に係る光モジュールは、一体に形成された立面部3bと平面部3aを有し、平面部3aがステム1の実装面1aに固定される台座3を備え、台座3の立面部3bに半導体レーザ5が載置固定され、台座3の平面部3aにおける半導体レーザ5の後方レーザ光を受光する位置に光モニタ6が載置固定されるので、より小型化が図れる。
実施の形態1に係る光モジュールは、ステム1とキャップ7により形成される空間内に半導体レーザ5、光モニタ6、温度調節器2、及び台座3を配置したので、半導体レーザ5、光モニタ6、及び温度調節器2に対するリードピンの数を少なくできる。
実施の形態1の変形例.
なお、上記した実施の形態1では、単一波長半導体レーザ5における波長の温度依存性を90pm/℃とし、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性を70pm/℃とし、図9及び図10に示すように、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の右側に半導体レーザ5における波長λLDが来るように位相調整し、半導体レーザのレーザ光の波長λLDに対して温度を上昇させることにより波長モニタ値Iλ/Ipが右肩下がりの傾きを持つようにした。
これに対して、図16に示すように、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の左側に半導体レーザ5における波長λLDが来るように位相調整し、半導体レーザのレーザ光の波長λLDに対して温度を上昇させることにより波長モニタ値Iλ/Ipが右肩上がり、言い換えれば左肩下がりの傾きを持つようにしてもよい。
すなわち、半導体レーザ5とリング共振器フィルタ64aにおける温度が+1℃増加する毎に波長モニタ値Iλ/Ipは、図16に○印で示すIa´から順にIb´、Ic´、Id´のように変化する。
実施の形態1の変形例の場合、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、温度調節器2が供給される電流の値に応じて実装面2bの温度を変化させ、半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を変化させる制御は次のようになる。
すなわち、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと、温度調節器2は供給される電流の値に応じて実装面2bを冷却して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる。
波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと、温度調節器2は供給される電流の値に応じて実装面2bを加熱して半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させる。
また、温度を温度調節器2が半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させることにより、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を減少させる。
温度調節器2が半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させることにより、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を増加させる。
一方、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、前記温度調節器が前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を調節する温度調節ステップ(ステップST8)は、次の温度上昇ステップと温度下降ステップを備える。
温度上昇ステップは波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと温度調節器2が半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を上昇させる。
温度下降ステップは波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より小さいと温度調節器2が半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度を下降させる。
また、駆動電流制御ステップ(ステップST6)は、次の駆動電流増加ステップと駆動電流減少ステップを備える。
駆動電流増加ステップは温度上昇ステップにより温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度が上昇し、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を増加させる。
駆動電流減少ステップは温度下降ステップにより温度調節器2により半導体レーザ5及び光モニタ6に与える温度が下降し、第1の受光器63からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きくなると半導体レーザ5へ供給する駆動電流を減少させる。
このように構成された実施の形態1の変形例に係る光モジュールにおいても、実施の形態1に係る光モジュールと同様の効果を有する。
なお、実施の形態1の変形例に係る光モジュールにおいても、半導体レーザ5における波長の温度依存性と、リング共振器フィルタ64aにおける波長のピーク値の温度依存性との関係の相違を除いては実施の形態1に係る光モジュールと同様の構成である。
実施の形態2.
実施の形態2に係る光モジュールを図17及び図18に基づいて説明する。
実施の形態2に係る光モジュールは、実施の形態1に係る光モジュールに対して光モニタ6の構成が異なり、その他の点については同じ又は同様である。
すなわち、実施の形態1に係る光モジュールにおける光モニタ6は、第1の受光器63及び第2の受光器65それぞれに入射される半導体レーザ5の後方レーザ光Lbを分波器62により分波されたレーザ光であるのに対して、実施の形態2に係る光モジュールにおける光モニタ60は、第1の受光器63及び第2の受光器65それぞれに入射される半導体レーザ5の後方レーザ光Lbをそれぞれに対応して設けられた第1の光カプラ61a及び第2の光カプラ61bにより受光されたレーザ光である。
なお、図17及び図18中、図1から図16に付された符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
光モニタ60は、第1の光カプラ61aと第2の光カプラ61bと第1の受光器63と光フィルタ64と第2の受光器65と光導波路662~665を備える。
光モニタ60は、例えば、シリコン(Si)基板6Aの平面上に第1の光カプラ61aと第2の光カプラ61bと第1の受光器63と光フィルタ64と第2の受光器65と光導波路662~665を集積化して形成されたシリコンフォトニクスチップによる平面導波路型光モニタである。
第1の光カプラ61aは半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを受け、光モニタ60の平面6aに対して垂直に入射される後方レーザ光Lbを光導波路662へ結合させる。
第1の受光器63は光導波路662を介して後方レーザ光Lbを受光し、光電変換して半導体レーザ5からのレーザ光の光強度を電流値により示す光パワーモニタ値Ipを出力する。
第2の光カプラ61bは半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを受け、光モニタ60の平面6aに対して垂直に入射される後方レーザ光Lbを光導波路663へ結合させる。
光フィルタ64は光導波路663を介して後方レーザ光Lbを受光する。
光フィルタ64とカップリング接続されるフォトダイオード65a又はフォトダイオード65bのいずれか一方を用いる第2の受光器65は、後方レーザ光Lbを光フィルタ64を介して受光し、光電変換して半導体レーザ5からのレーザ光の波長λLDをモニタするための半導体レーザ5の波長モニタ値Iλ/Ipを得るために用いられる波長用モニタ値Iλを出力する。
すなわち、実施の形態2に係る光モジュールにおける光モニタ60は、実施の形態1に係る光モジュールにおける光モニタ6と同様の機能を有し、半導体レーザ5からの後方レーザ光Lbを受光して同じ値の光パワーモニタ値Ip及び波長用モニタ値Iλが得られる。
第1の光カプラ61a及び第2の光カプラ61bは、例えば、グレーティングカプラであり、エレファントカプラであってもよい。
なお、実施の形態1に係る光モジュールにおける光モニタ6に対して説明した変形例は、実施の形態2に係る光モジュールにおける光モニタ60にも適用できる。
実施の形態2に係る光モジュールの動作は、実施の形態2に係る光モジュールにおける光モニタ60が実施の形態1に係る光モジュールにおける光モニタ6と同様の機能を有し、同じ値の光パワーモニタ値Ip及び波長用モニタ値Iλが得られるので、実施の形態1に係る光モジュールと同じ動作をするので、説明を省略する。
以上に述べたように、実施の形態2に係る光モジュールも実施の形態1に係る光モジュールと同様の効果を有する。
実施の形態3.
実施の形態3に係る光モジュールを図19に基づいて説明する。
実施の形態3に係る光モジュールは、実施の形態1に係る光モジュールに対してサーミスタ10を追加した点が相違し、その他の点については同じ又は同様である。
なお、図19中、図1から図16に付された符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
台座30は、実施の形態1に係る光モジュールにおける台座3と同様に上面及び下面が平坦面である平面部3aと、平面部3aと一体に形成された、立面が平坦面である立面部3bを有する、L字形状の金属部材であり、半導体レーザ5が載置固定される立面部3bの立面の反対側にサーミスタ10が載置固定される水平面である載置面3cを有する段差部が形成されている。
サーミスタ10は台座30の載置面3cに載置固定され、台座30の温度、つまり、半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度を検知する。
実施の形態1に係る光モジュールにおいて説明した事前準備において、サーミスタ10により半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度を検知することにより、波長λLDが目標値λ_targetと光パワーモニタ値Ipの目標値Ip_targetと半導体レーザ5の温度及び光モニタ6の温度との関係をより精度高く知ることができる。
実施の形態3に係る光モジュールにおける他の構成要素及び動作は、実施の形態1に係る光モジュールにおける他の構成要素及び動作と同じであるので説明は省略する。
なお、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る光モジュールは、大容量の光通信システムに用いられる光モジュール、特に、デジタルコヒーレント通信方式に用いられる光モジュールに好適である。
1 ステム、2 温度調節器、3、30 台座、4 半導体レーザ用サブマウント、5 半導体レーザ、6、60 平面導波路型光モニタ、61 光カプラ、62 分波器、63 第1の受光器、64 光フィルタ、65 第2の受光器、7 キャップ、8 窓、9 制御部、P1~P5 リードピン。

Claims (14)

  1. 半導体レーザと、
    前記半導体レーザからのレーザ光を受光する第1の受光器、前記半導体レーザからのレーザ光を受光する光フィルタ、及び前記光フィルタを介して前記レーザ光を受光する第2の受光器を有する光モニタと、
    前記第1の受光器からの出力により得られた光パワーモニタ値Ipと前記第2の受光器からの出力により得られた波長用モニタ値Iλとの比である波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御が行われる、前記半導体レーザにおける温度及び前記光モニタにおける温度を調節する温度調節器が載置されるステムと、
    前記ステムに載置された前記温度調節器の実装面に載置固定され、前記半導体レーザが載置固定される立面部と、前記立面部と一体に形成され、前記半導体レーザの後方レーザ光を受光する位置に前記光モニタが載置固定される平面部を有する台座と、
    有底部と側壁部を有し、前記有底部に前記半導体レーザの前方レーザ光を出射する窓を有し、前記ステムの内平面側を覆い、前記ステムの内平面の周端部に前記側壁部の開口端面が接して固定された、一端開放の筒状のキャップと、
    を備える光モジュール。
  2. 前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値から逸脱すると、前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御は、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させ、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させる制御である請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値から逸脱すると前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御は、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させ、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させる制御であり、
    前記温度調節器は、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より大きく前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させることにより、前記光パワーモニタ値Ipが電流設定値より小さくなると前記半導体レーザへ供給する駆動電流を増加させ、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さく前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させることにより、前記光パワーモニタ値Ipが前記電流設定値より大きくなると前記半導体レーザへ供給する駆動電流を減少させ制御が行われる、請求項1に記載の光モジュール。
  4. 前記波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御は、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させ、波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させる制御である請求項1に記載の光モジュール。
  5. 前記波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値から逸脱すると、前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を変化させる制御は、波長モニタ値Iλ/Ipが波長設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させ、波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させる制御であり、
    前記温度調節器は、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より大きく前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させることにより、前記光パワーモニタ値Ipが電流設定値より大きくなると前記半導体レーザへ供給する駆動電流を減少させ、前記波長モニタ値Iλ/Ipが前記波長設定値より小さく前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させることにより、前記光パワーモニタ値Ipが前記電流設定値より小さくなると前記半導体レーザへ供給する駆動電流を増加させる制御が行われる、請求項1に記載の光モジュール。
  6. 前記半導体レーザは、単一波長で発振するシングルモードレーザである請求項1に記載の光モジュール。
  7. 前記光フィルタは波長の温度依存性を有する位相可変光フィルタである請求項1に記載の光モジュール。
  8. 前記温度調節器は、前記第1の受光器により得られた電流の電流値Ipが電流設定値より大きいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を上昇させ、前記電流値Ipが前記電流設定値より小さいと前記半導体レーザ及び前記光モニタに与える温度を下降させる制御がさらに行われる、請求項1に記載の光モジュール。
  9. 前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記半導体レーザの電極が接続される主信号用リードピンと、
    前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記光モニタの第1の受光器が接続される第1のモニタ用リードピンと、
    前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記光モニタの第2の受光器が接続される第2のモニタ用リードピンと、
    前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記温度調節器における一対の電極が接続される一対の温度制御用リードピンと、
    をさらに備える請求項1に記載の光モジュール。
  10. 前記光モニタにおける前記光フィルタは、リング共振器フィルタと位相変調器を有し、
    前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記半導体レーザの電極が接続される主信号用リードピンと、
    前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記光モニタの第1の受光器が接続される第1のモニタ用リードピンと、
    前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記光モニタの第2の受光器が接続される第2のモニタ用リードピンと、
    前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記温度調節器における一対の電極が接続される一対の温度制御用リードピンと、
    前記ステムを貫通し、前記ステムの内平面から露出したインナーリード部に前記位相変調器が接続される位相調整用リードピンと、
    をさらに備える請求項1に記載の光モジュール。
  11. 前記光モニタは前記第1の受光器と前記光フィルタと前記第2の受光器が集積化された平面導波路型光モニタであり、
    前記平面導波路型光モニタは、前記半導体レーザからのレーザ光を受ける光カプラと前記光カプラにより受光したレーザ光を2つのレーザ光に分波する分波器をさらに有し、
    前記第1の受光器が受光するレーザ光は前記分波器から分波された一方のレーザ光であり、
    前記光フィルタが受光するレーザ光は、前記分波器から分波された他方のレーザ光である、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の光モジュール。
  12. 前記平面導波路型光モニタはシリコン基板の平面上に前記光カプラと前記分波器と前記第1の受光器と前記光フィルタと前記第2の受光器を集積化して形成されたシリコンフォトニクスチップによる平面導波路型光モニタであり、
    前記光カプラはグレーティングカプラである、
    請求項11に記載の光モジュール。
  13. 前記光モニタは前記第1の受光器と前記光フィルタと前記第2の受光器が集積化された平面導波路型光モニタであり、
    前記平面導波路型光モニタは、前記半導体レーザからのレーザ光を受ける第1の光カプラと前記半導体レーザからのレーザ光を受ける第2の光カプラをさらに有し、
    前記第1の受光器が受光するレーザ光は前記第1の光カプラからのレーザ光であり、
    前記光フィルタが受光するレーザ光は、前記第2の光カプラからのレーザ光である、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の光モジュール。
  14. 前記平面導波路型光モニタはシリコン基板の平面上に前記第1の光カプラと前記第2の光カプラと前記第1の受光器と前記光フィルタと前記第2の受光器を集積化して形成されたシリコンフォトニクスチップによる平面導波路型光モニタであり、
    前記第1の光カプラ及び前記第2の光カプラはそれぞれグレーティングカプラである、
    請求項13に記載の光モジュール。
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