(実施の形態1)
<予約キャンセルペナルティーシステム100の構成>
大要、本システム100に於ける主たる構成要素は、仲介機関用サーバー装置、予約者用電子計算機及び予約・参加同意者用電子計算機である。仲介機関用サーバー装置は、仲介機関により保有・運用されると共に、インターネットに接続可能なサーバー及び当該サーバーに於いて機能するアプリケーションソフトウェアを記憶するデータベースを有する。予約者用電子計算機は、飲食等の催事を開催するためのグループの一員として、少なくとも一人である上記グループの他員に対して当該催事の開催のための待ち合わせ場所及び待ち合わせ日時の予約をする「予約者」により操作され、インターネットに接続可能であると共に当該インターネットを介して取得されたアプリケーションソフトウェアを保有する。予約・参加同意者用電子計算機は、上記グループ内で上記予約及び上記催事に参加することに同意した、少なくとも一人である上記グループの上記他員である予約・参加同意者により操作され、インターネットに接続可能であると共にインターネットを介して取得された上記アプリケーションソフトウェアを保有する。
ここで、図1は、本実施の形態に係る予約キャンセルペナルティーシステム100の構成を模式的に示す図である。図1に於いて、本システム100の中核を成す仲介機関用サーバー装置1は、一般企業と比較して社会的に高い信用力のある、例えば金融機関によって構成される「仲介機関」により保有・運用される。そして、仲介機関用サーバー装置1は、ルーター(図示せず。)等を通じてインターネット10に接続可能なサーバー1A、及び、サーバー1Aに於いて機能する後述のアプリケーションソフトウェア等を記憶するデータベース1Bを有する。ここで、「仲介機関」は、例えば、銀行,信用金庫,信用組合,農業協同組合,クレジット・カード会社,複数のクレジット・カード会社・銀行等と提携して決済業務の代行処理を提供する決済代行会社,生命保険会社,損害保険会社,各種の信販会社等の「金融機関」により構成される。尚、インターネット10に接続されたアプリサイト5(例えばGoogle Play(登録商標)等。)は、インターネット10を通じてダウンロード可能な上記のアプリケーションソフトウェアを保有している。
金融機関用サーバー装置6は、上記の仲介機関が普通口座等の各人(自然人、法人等)の口座情報を電気的に保有しない金融機関、例えばクレジット・カード会社又は決済代行会社である場合に、本システム100の、仲介機関用サーバー装置1の背後の構成要素として機能する。即ち、仲介機関がクレジット・カード会社である場合には、金融機関用サーバー装置6は、振替等の各種の金融取引処理を行うための各人(自然人、法人等)の口座に関する情報(口座情報)を電気信号として保有する銀行,信用金庫,信用組合等の金融機関が保有・運営するサーバー装置である。又、仲介機関が上記の決済代行会社である場合には、金融機関用サーバー装置6は、各クレジット・カード会社或いはデビットカードを発行する銀行等が保有・運営するサーバー装置である。特に、金融機関用サーバー装置6が各クレジット・カード会社により保有・運営されているサーバー装置である場合には、その背後にある口座被開設金融機関用サーバー装置7は、各クレジット・カード会社と提携し且つ普通口座等の各人の口座情報を電気的に保有する銀行等の金融機関が保有・運営するサーバー装置である。この場合、口座被開設金融機関用サーバー装置7を保有・運営する金融機関は「口座被開設金融機関F」と定義される。尚、説明及び図示の便宜上、金融機関用サーバー装置6は、場合に応じて、後述する金融機関Eが保有・運営する「第1金融機関」或いは「第2金融機関」として機能する。
予約者用電子計算機としての予約者用スマートフォン2は、匿名で集まった構成員より成るグループに於いて、飲み会等の親交を深めるための催事を開催するための待ち合わせ場所及び待ち合わせ日時の予約を、他の構成員に対して行う「予約者」により保持され且つ操作される。ここで、待ち合わせ場所は、任意の場所であり、例えば、喫茶店、駅改札口前等である。予約者用電子計算機2は、有線又は無線によりインターネット10に接続可能であると共に、インターネット10を介して取得されたアプリケーションソフトウェアを、その記憶部内に保有する。本実施の形態では、一例として、予約者のスマートフォンが予約者用電子計算機として用いられているが、その他に、例えば、有線又は無線によりインターネット10に電気的に接続可能な、デスクトップ型パソコン、ノート型パソコン、タブレット端末型パソコン等が、予約者用電子計算機として用いられても良い。尚、以下では、催事開催の音頭取りである当該予約者は、「予約者A」として定義される。
予約・参加同意者用電子計算機としての予約・参加同意者用スマートフォン3は、他方の予約・参加同意者により保持され且つ操作される。ここで、「予約・参加同意者」は、上記グループ内の他の構成員であり、上記の待ち合わせ場所及び待ち合わせ日時の予約に同意し且つ当該催事に参加することに同意した者である。予約・参加同意者用電子計算機3は、有線又は無線によりインターネット10に接続可能であると共に、インターネット10を介して取得されたアプリケーションソフトウェアを、その記憶部内に保有する。本実施の形態では、一例として、スマートフォンが予約・参加同意者用電子計算機として用いられているが、その他に、例えば、有線又は無線によりインターネット10に電気的に接続可能な、デスクトップ型パソコン、ノート型パソコン、タブレット端末型パソコン等が、予約・参加同意者用電子計算機3として用いられても良い。尚、以下では、当該予約・参加同意者は、「予約・参加同意者B」として定義される。
<予約キャンセルペナルティーシステム100に於ける動作>
図2は、図1の予約キャンセルペナルティーシステム100に於ける各構成要素の動作を示す機能ブロック図である。以下、図1及び図2を参照しつつ、本実施の形態に係る予約キャンセルペナルティーシステム100に於ける動作を記載する。
(1)予約者Aの仲介機関への加入手続き(事前手続き)
(1-1)ここで、第1の例として、「仲介機関」は、銀行、信用金庫又は信用組合等の様な、預貯金の口座業務の取引を提供する金融機関(預貯金口座開設可能金融機関)より成るものとする。以下、上記の「仲介機関」を、仲介機関Cとして定義・記載する。予め、予約者Aは、予約者用スマートフォン2の操作を通じて、仲介機関用サーバー装置1が主と成り提供する予約キャンセルペナルティーシステム100への加入手続きを行う。先ず、予約者用スマートフォン2は、インターネット10を介して、アクセスしたアプリサイト5より直接的に、又は、アクセスした仲介機関用サーバー装置1より直接的に乃至は間接的に(仲介機関用サーバー装置1よりアプリサイト5へと繋がる。)、アプリケーションソフトウェアVA1をダウンロード・インストールする。その上で、予約者Aは予約者用スマートフォン2内にインストールされたアプリケーションソフトウェアVA1を起動し、その結果、予約者用スマートフォン2は、仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aに電気的に接続される。そして、アプリケーションソフトウェアVA1に基づいてサーバー1Aより送信されて来る表示信号によりディスプレイ上に表示される「加入手続き用画面」に従って、予約者Aは、予約キャンセルペナルティーシステム100への加入手続きを行う。即ち、予約者用スマートフォン2は、上記加入手続き用画面への予約者Aによる入力操作に応じて、(1)予約者Aを特定する「予約者特定情報」、及び(2)予約者A又は予約者Aの関係者(例:親族。以下、同じ。)の一方が取引契約(預貯金契約)に基づき保有する第1金融機関(銀行・信用金庫等)の口座に関する「予約者口座情報」(予約者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約者Aがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(金融機関名、支店名、口座種類、口座番号、口座名義人等;以下、同じ。:「振込先口座情報」という。)、の各々を与える予約者事前登録信号V1Aを、インターネット10を介して、仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aへ送信する。この場合、第1金融機関と仲介機関Cとは同一の金融機関である必要性は無く、互いに異なる金融機関であっても良い。そして、サーバー1Aは、受信した予約者事前登録信号V1Aが与える上記「予約者特定情報」のデータ及び上記「予約者口座情報」のデータを、予約者Aに対して付される「登録番号」(予約者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約者用登録番号のデータを与える予約者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。ここで、「予約者特定情報」は、1)予約者Aが名乗る匿名、及び、2)当該「匿名」に紐づけられる予約者Aの氏名・住所・生年月日・携帯電話番号及びEメールアドレス等の連絡先等の各々を含む情報である(少なくとも匿名・氏名の情報を含む。)。又、「予約者取引情報」としての「予約者口座情報」は、予約者A又は予約者Aの関係者の一方との間で預貯金契約に基づく取引がある第1金融機関の名称、当該第1金融機関の取引店名乃至は支店名、口座の種類(普通・当座)、口座番号及び口座名義人の各々を含む情報である。その後、仲介機関用サーバー装置1は、仲介機関Cへの加入手続きの完了通知及び上記予約者用登録番号のデータの各々を与える信号V1AAを、インターネット10を介して、予約者用スマートフォン2へ送信する。予約者用スマートフォン2は、アプリケーションソフトウェアVA1に基づき、受信信号V1AAが与える予約者用登録番号信号(上記予約者用登録番号のデータ)を、その記憶部に記憶する。
(1-2)それに対して、第2の例として、「仲介機関C」がクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社である金融機関より成るものとする。この場合には、予約者用スマートフォン2は、(1)予約者Aの既述の「予約者特定情報」、(2)予約者A又は予約者Aの関係者の一方が取引契約(クレジット・カード契約)に基づき保有する、第1金融機関(上記のクレジット・カード会社に該当。)が予約者A又は予約者Aの関係者の一方に対して発行したクレジット・カードに関する「予約者クレジット・カード情報」(予約者取引情報)、(3)無断予約キャンセルの場合に予約者Aがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約者事前登録信号V1Aを、サーバー1Aへ送信する。例えば、予約者クレジット・カード情報は、少なくとも、クレジット・カード番号の情報を含む。そして、サーバー1Aは、予約者事前登録信号V1Aが与える上記「予約者特定情報」のデータ及び上記「予約者クレジット・カード情報」のデータを、「予約者用登録番号」のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記登録番号(予約者用登録番号)を与える上記予約者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(1-1)の上記の手続きと同様である。
(1-3)更に、第3の例として、「仲介機関C」が、複数のクレジット・カード会社である金融機関、複数のデビットカードを発行する銀行等の金融機関、及び、預貯金口座を開設可能な複数の銀行等の金融機関の内で少なくとも一方の金融機関との間で決済業務の代行を行う上記「決済代行会社」である金融機関より成るものとする。この場合、予約者用スマートフォン2は、(1)予約者Aの「予約者特定情報」、(2)予約者A又は予約者Aの関係者に関する「予約者取引情報」、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約者Aがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約者事前登録信号V1Aを、サーバー1Aへ送信する。ここで、「予約者取引情報」とは、予約者A又は予約者Aの関係者の一方が取引契約(クレジット・カード契約、デビットカード契約又は預貯金契約)に基づき保有する、1)第1金融機関が、予約者A又は予約者Aの関係者の一方に対して発行したクレジット・カードに関する情報(予約者クレジット・カード情報)、或いは、2)第1金融機関が、予約者A又は予約者Aの関係者の一方に対して発行したデビットカードに関する情報(予約者デビットカード情報)の何れか一方の情報である。或いは、「予約者取引情報」とは、3)予約者A又は予約者Aの関係者の一方の預貯金の口座に関する情報(予約者口座情報)である。その場合、上記の「第1金融機関」とは、1)上記決済代行会社が取り扱っているクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社、2)上記決済代行会社が取り扱っているデビットカードを発行する銀行等、又は、3)上記決済代行会社との間で預貯金口座を通じた決済代行契約のある銀行等の何れかに該当する。そして、上記の予約者クレジット・カード情報は、少なくとも、当該決済代行会社が取り扱っているクレジット・カードの名称(例えばJCB(登録商標)・VISA(登録商標)等。)、及び、クレジット・カード番号の各情報を含む。又、上記の予約者デビットカード情報は、少なくとも、当該決済代行会社が取り扱っているデビットカードの発行元の名称、及び、デビットカード番号の各情報を含む。又、上記の予約者口座情報は、当該決済代行会社との間で決済代行取引のある銀行等の名称、当該銀行等の取引店名乃至は支店名、口座の種類(普通・当座)、口座番号及び口座名義人の各々を含む情報である。そして、サーバー1Aは、予約者事前登録信号V1Aが与える上記「予約者特定情報」のデータ及び上記「予約者取引情報」のデータを、「登録番号」(予約者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、予約者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(1-1)の上記の手続きと同様である。
(1-4)更に、第4の例として、「仲介機関C」がデビットカードを発行する銀行等の金融機関より成るものとする。この場合、予約者用スマートフォン2は、(1)予約者Aの「予約者特定情報」、(2)予約者A又は予約者Aの関係者の一方が取引契約(デビットカード契約)に基づき保有する、第1金融機関(上記の仲介機関Cに該当。)が予約者A又は予約者Aの関係者の一方に対して発行したデビットカードに関する「予約者デビットカード情報」(予約者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約者Aがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約者事前登録信号V1Aを、サーバー1Aへ送信する。ここで、予約者デビットカード情報は、少なくとも、デビットカードの番号を含む。そして、サーバー1Aは、予約者事前登録信号V1Aが与える上記「予約者特定情報」のデータ及び上記「予約者デビットカード情報」のデータを、「登録番号」(予約者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(1-1)の上記の手続きと同様である。
(2)予約・参加同意者Bの仲介機関Cへの加入手続き(事前手続き)
(2-1)ここで、第1の例として、「仲介機関C」は、銀行、信用金庫又は信用組合の金融機関(預貯金口座開設可能金融機関)より成るものとする。予め、予約・参加同意者Bは、予約・参加同意者用スマートフォン3の操作を通じて、仲介機関用サーバー装置1が提供する予約キャンセルペナルティーシステム100への加入手続きを行う。先ず、予約・参加同意者用スマートフォン3は、インターネット10を介して、アクセスしたアプリサイト5より直接的に、又は、アクセスした仲介機関用サーバー装置1より直接的に乃至は間接的に(仲介機関用サーバー装置1よりアプリサイト5へと繋がる。)、アプリケーションソフトウェアVA1をダウンロード・インストールする。その上で、予約・参加同意者Bは予約・参加同意者用スマートフォン3内にインストールされたアプリケーションソフトウェアVA1を起動し、その結果、予約・参加同意者用スマートフォン3は、仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aに電気的に接続される。そして、アプリケーションソフトウェアVA1に基づいてサーバー1Aより送信されて来る表示信号によりディスプレイ上に表示される「加入手続き用画面」に従って、予約・参加同意者Bは、予約キャンセルペナルティーシステム100への加入手続きを行う。即ち、予約・参加同意者用スマートフォン3は、上記加入手続き用画面への予約・参加同意者Bによる入力操作に応じて、(1)予約・参加同意者Bを特定する「予約・参加同意者特定情報」、(2)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者(例:親族。)の一方が取引契約(預貯金契約)に基づき保有する第2金融機関(銀行・信用金庫等)の口座に関する「予約・参加同意者口座情報」(予約・参加同意者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約・参加同意者Bがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約・参加同意者事前登録信号V1Bを、インターネット10を介して、仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aへ送信する。この場合、第2金融機関と仲介機関とは同一の金融機関である必要性は無く、互いに異なる金融機関であっても良い。そして、サーバー1Aは、受信した予約・参加同意者事前登録信号V1Bが与える上記「予約・参加同意者特定情報」のデータ及び上記「予約・参加同意者口座情報」のデータを、予約・参加同意者Bに対して付される「登録番号」(予約・参加同意者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの電気信号を、上記予約・参加同意者用登録番号のデータを与える予約・参加同意者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。ここで、「予約・参加同意者特定情報」は、1)予約・参加同意者Bが名乗る匿名、及び、2)当該「匿名」に紐づけられる予約・参加同意者Bの氏名・住所・生年月日・携帯電話番号及びEメールアドレスの各々を含む情報である(少なくとも匿名・氏名の情報を含む。)。又、「予約・参加同意者取引情報」としての「予約・参加同意者口座情報」は、予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方との間で預貯金契約に基づく取引がある第2金融機関の名称、当該第2金融機関の取引店名乃至は支店名、口座の種類(普通・当座)、口座番号及び口座名義人の各々を含む情報である。その後、仲介機関用サーバー装置1は、仲介機関Cへの加入手続きの完了通知及び上記予約・参加同意者用登録番号のデータの各々を与える信号V1BAを、インターネット10を介して、予約・参加同意者用スマートフォン3へ送信する。予約・参加同意者用スマートフォン3は、アプリケーションソフトウェアVA1に基づき、受信信号V1BAが与える上記予約・参加同意者用登録番号信号を、その記憶部に記憶・保存しておく。
(2-2)次に、第2の例として、「仲介機関C」がクレジット・カード会社である金融機関より成るものとする。この場合には、予約・参加同意者用スマートフォン3は、(1)予約・参加同意者Bの既述の「予約者特定情報」、(2)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方が取引契約(クレジット・カード契約)に基づき保有する、第2金融機関(上記のクレジット・カード会社に該当。)が予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に対して発行したクレジット・カードに関する「予約・参加同意者クレジット・カード情報」(予約・参加同意者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約・参加同意者Bがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約・参加同意者事前登録信号V1Bを、サーバー1Aへ送信する。例えば、予約・参加同意者クレジット・カード情報は、少なくとも、クレジット・カード番号を含む。そして、サーバー1Aは、予約・参加同意者事前登録信号V1Bが与える上記「予約・参加同意者特定情報」のデータ及び上記「予約・参加同意者クレジット・カード情報」のデータを、予約・参加同意者Bに付された「登録番号」(予約・参加同意者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約・参加同意者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(2-1)の上記の手続きと同様である。
(2-3)更に、第3の例として、「仲介機関C」が、複数のクレジット・カード会社及び/又は複数の銀行等との間で決済業務の代行を行う上記「決済代行会社」である金融機関より成るものとする。この場合、予約・参加同意者用スマートフォン3は、(1)予約・参加同意者Bの「予約・参加同意者特定情報」、(2)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に関する「予約・参加同意者取引情報」、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約・参加同意者Bがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約・参加同意者事前登録信号V1Bを、サーバー1Aへ送信する。ここで、「予約・参加同意者取引情報」とは、予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方が取引契約(クレジット・カード契約、デビットカード契約又は預貯金契約)に基づき保有する、1)第2金融機関が、予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に対して発行したクレジット・カードに関する情報(予約・参加同意者クレジット・カード情報)、或いは、2)第2金融機関が、予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に対して発行したデビットカードに関する情報(予約・参加同意者デビットカード情報)の何れか一方の情報である。或いは、「予約・参加同意者取引情報」とは、3)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方の預貯金の口座に関する情報(予約・参加同意者口座情報)である。その場合、上記の「第2金融機関」とは、1)上記決済代行会社が取り扱っているクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社、2)上記決済代行会社が取り扱っているデビットカードを発行する銀行等、又は、3)上記決済代行会社との間で預貯金口座を通じた決済代行契約のある銀行等の何れかに該当する。そして、上記の予約・参加同意者クレジット・カード情報は、少なくとも、当該決済代行会社が取り扱っているクレジット・カードの名称(例えばJCB(登録商標)・VISA(登録商標)等。)、及び、クレジット・カード番号の各情報を含む。又、上記の予約・参加同意者デビットカード情報は、少なくとも、当該決済代行会社が取り扱っているデビットカードの発行元の名称、及び、デビットカード番号の各情報を含む。又、上記の予約・参加同意者口座情報は、当該決済代行会社との間で決済代行取引のある銀行等の名称、当該銀行等の取引店名乃至は支店名、口座の種類(普通・当座)、口座番号及び口座名義人の各々を含む情報である。そして、サーバー1Aは、予約・参加同意者事前登録信号V1Bが与える上記「予約・参加同意者特定情報」のデータ及び上記「予約・参加同意者取引情報」のデータを、「登録番号」(予約・参加同意者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約・参加同意者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(2-1)の上記の手続きと同様である。
(2-4)更に、第4の例として、「仲介機関C」がデビットカードを発行する銀行等の金融機関より成るものとする。この場合、予約・参加同意者用スマートフォン3は、(1)予約・参加同意者Bの「予約・参加同意者特定情報」、(2)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方が取引契約(デビットカード契約)に基づき保有する、第2金融機関(上記の仲介機関Cに該当。)が予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に対して発行したデビットカードに関する情報、即ち、「予約・参加同意者デビットカード情報」(予約・参加同意者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約・参加同意者Bがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約・参加同意者事前登録信号V1Bを、サーバー1Aへ送信する。ここで、「予約・参加同意者デビットカード情報」は、少なくとも、デビットカードの番号を含む。そして、サーバー1Aは、予約・参加同意者事前登録信号V1Bが与える上記「予約・参加同意者特定情報」のデータ及び上記「予約・参加同意者デビットカード情報」のデータを、「登録番号」(予約・参加同意者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約・参加同意者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(2-1)の上記の手続きと同様である。
(3)飲み会等の催事の開催の決定処理(「待ち合わせ場所」及び「待ち合わせ日時」の決定)
本実施の形態では、お互いに見知らぬ任意の者同士であって且つ共に本名ではなく「匿名」を名乗る、予約者A及び予約・参加同意者Bが、例えば出会い系サイト又はSNS(ソーシャルメディア)等の各種の出会いの機会を提供し得る手段でのやり取りの過程を通じて知り合い、その結果、飲み会等の催事を開催するグループを結成することになったものとする。そして、当該グループの一員(代表者・幹事)として、予約者Aが、当該グループ内の構成員である他方の予約・参加同意者Bとの協議を通じて、当該飲み会等の催事を開催するための、「待ち合わせ場所」及び「待ち合わせ日時」の「予約」を定めて、予約・参加同意者Bのスケジュール内に当該「予約」を取ったものとする。予約・参加同意者Bは、上記の「予約」、及び、その後の催事の開催に参加することに同意した者である。
即ち、予約者用スマートフォン2は、上記アプリケーションソフトウェアに基づいて、(i)予約者用登録番号の情報、(ii)信号V3を通じて予約・参加同意者用スマートフォン3より得た予約・参加同意者用登録番号の情報、及び、(iii)予約・参加同意者用スマートフォン3との間の通信の信号V2及び信号V3のやり取りを通じて定められた「待ち合わせ場所」及び「待ち合わせ日時」に関する予約情報、の各々を与える予約信号V4を、インターネット10を介して、仲介機関用サーバー装置1に送信する。仲介機関用サーバー装置1は、受信した予約信号V4が与える上記情報のデータ(i)、(ii)及び(iii)の各々を、互いに紐づけた上で、データベース1B内に記憶・保存して管理する。
(4)仲介機関Cによる与信の決定及び与信の担保枠確保のための電気的処理
仲介機関用サーバー装置1は、受信した予約信号V4に基づき、
ア 予約者取引情報より予約者A側よりペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能か否かに関する第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得すると共に、
イ 予約・参加同意者取引情報より予約・参加同意者B側よりペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能か否かに関する第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得する。
ウ そして、第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号が共にペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能な与信担保可能状態にあることを与える場合には、
ウ-i)仲介機関用サーバー装置1は、グループの構成員全員(ここでは予約者A及び予約・参加同意者B。)に対して、仲介機関C自体の(経済的)信用を与えることを決定する電気的処理を行い、当該与信決定の結果を与える信号を、少なくとも予約者Aの登録番号と紐づけした上で、データベース1B内に記憶・保存しておく。
ウ-ii)その上で、仲介機関用サーバー装置1は、与信担保枠であるペナルティー金額を各構成員の口座の残高乃至は残額より担保として確保しておく乃至は押さえておく電気的処理を行う。
エ その後、仲介機関用サーバー装置1は、インターネット10を介して、少なくとも予約者用スマートフォン2に対して、グループの構成員全員に対して仲介機関が有する上記与信を与え且つ当該与信の担保枠の確保の電気的処理を実行したことを与える通知信号V8を送信する。尚、仲介機関用サーバー装置1は、相手方である予約・参加同意者Bの予約・参加同意者用スマートフォン3に対しても、グループの構成員全員に対して与信が与えられて構成員全員に対する担保枠確保の電気的処理が成されたことを与える通知信号V9を、送信しても良い。他方、第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号の内の一方の信号又は両方の信号が与信担保可能状態に無いことを与える場合には、仲介機関用サーバー装置1は、グループの構成員全員(予約者A及び予約・参加同意者B。)に対して、仲介機関Cの(経済的)信用を与えることが出来ない旨を決定する電気的処理を行い、当該与信不可の決定の結果を与える信号を、データベース1B内に記憶・保存した上で、予約者用スマートフォン2及び予約・参加同意者用スマートフォン3に送信する。
尚、仲介機関用サーバー装置1は、予約者A及び予約・参加同意者Bの各人の与信のための担保枠(与信枠)が共に確保可能と判断して当該与信の担保枠(与信枠)を電気的に確保する場合には、少なくとも当該判断時(担保確保実行時)から催事開催の結果(予約キャンセル発生の有無。)が判明して清算が完了するまでの期間、予約者A及び予約・参加同意者Bに対する与信の担保枠(与信枠)を確保し続ける電気的処理を行う。
具体的な電気的処理は、以下に記載する通りである。
ア)先ず、予約者Aに関して、
仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aは、予約者Aの登録番号に紐づけされてデータベース1B内に記憶されている予約者Aの予約者取引情報のデータ信号に基づき、当該予約のキャンセル料(サーバー1Aが相場に応じて相当な金額を定める。)に、当該予約のキャンセル料の引き落とし過程に介在する各金融機関側の手数料が加えられた額に相当する金額(以下、「ペナルティー金額」という。)を、電気的に担保として確保しておくことが可能か否かに関する「第1被担保情報」を与える第1被担保情報信号を取得するための電気的処理を行う。
ア-1)例えば、仲介機関Cが、銀行、信用金庫又は信用組合等の様な、預貯金の口座業務の取引を提供する金融機関(預貯金口座開設可能金融機関という。)であるものとする。
先ず、予約者Aの予約者取引情報のデータ信号により与えられる第1金融機関が仲介機関Cと同一の金融機関(例:XXX銀行)であるものとする。この場合、サーバー1Aは、予約者取引情報としての「予約者口座情報」より第1金融機関の当該口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を実行し、当該残高がペナルティー金額未満であると判断したときには、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが不可能(担保無し。)と結論付ける第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得し、そのデータベース1B内に登録番号と紐づけして担保無しの第1被担保情報信号を保存・記憶する。他方、当該残高がペナルティー金額以上であると判断したときには(与信担保可能状態という。)、サーバー1Aは、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)と結論付ける第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得し、そのデータベース1B内に登録番号と紐づけして担保有りの第1被担保情報信号を保存・記憶する。
それに対して、予約者Aの予約者取引情報のデータ信号により与えられる第1金融機関(例:XXX銀行)が仲介機関C(例:YYY銀行)とは異なる金融機関である場合には、次の通り、仲介機関用サーバー装置1は第1金融機関の金融機関用サーバー装置6との間で次の様な電気的処理を行う。即ち、サーバー1Aは、予約者Aの予約者口座情報に基づき、第1金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、インターネット10を介して、第1金融機関に於ける予約者Aの口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を行う様に指令する指令信号V4Qを送信する。斯かる指令信号V4Qを受信した第1金融機関の金融機関用サーバー装置6は、第1金融機関に於ける予約者Aの口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの電気的処理を行い、その結果、当該残高がペナルティー金額未満であると判断したときには、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが不可能(担保無し。)と結論付ける第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得し、当該第1被担保情報を与える第1被担保情報信号V5を仲介機関用サーバー装置1に送信する。これにより、仲介機関用サーバー装置1は、担保無し状態と結論付ける当該第1被担保情報を与える第1被担保情報信号V5を取得し、そのデータベース1B内に登録番号と紐づけして担保無しの第1被担保情報信号V5を保存・記憶する。他方、金融機関用サーバー装置6が、当該残高はペナルティー金額以上であると判断したときには(与信担保可能状態)、第1金融機関の金融機関用サーバー装置6は、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)と結論付ける第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得する。そして、金融機関用サーバー装置6は、与信担保可能状態であることを与える第1被担保情報信号V5を仲介機関用サーバー装置1に送信する。これにより、仲介機関用サーバー装置1は、予約者Aの口座の残高が与信担保可能状態であることを与える第1被担保情報(第1被担保情報信号V5)を取得し、そのデータベース1B内に登録番号と紐づけして担保有りの第1被担保情報信号V5を保存・記憶する。
ア-2)例えば、仲介機関Cがクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社である金融機関より成るものとする。この場合、第1金融機関は仲介機関C自体であるので、仲介機関Cのサーバー1Aは、予約者Aの予約者取引情報のデータ信号が与える「予約者クレジット・カード情報」のデータ信号より、少なくとも予約者Aのクレジット・カード番号の情報を与えるデータ信号を読み取る。そして、サーバー1Aは、読み取った当該クレジット・カード番号に紐づけされている、立替金額引き落とし先としての予約者Aの口座がある銀行等の金融機関Eの情報(銀行名称・金融機関コード番号・支店名・支店番号・口座種類・口座番号等)を与える信号を、保存先であるデータベース1Bより取得する。その上で、サーバー1Aは、上記の予約者Aの口座がある金融機関Eの金融機関用サーバー装置6に対して、当該金融機関Eの予約者Aの口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を求める問合せ信号V4Qを送信する。斯かる問合せ信号V4Qの受信に応じて、金融機関用サーバー装置6は、金融機関Eの予約者Aの口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を実行する。そして、金融機関用サーバー装置6は、当該残高がペナルティー金額未満であると判断したときには、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが不可能(担保無し。)と結論付ける第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得した上で、当該第1被担保情報信号に該当する返答信号V5を仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、サーバー装置1Aは、担保無し情報である上記の第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得してデータベース1B内に登録番号と紐づけして記憶・保存する。他方、金融機関用サーバー装置6は、当該残高がペナルティー金額以上であると判断したときには(与信担保可能状態)、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)と結論付ける第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得する。その上で、金融機関用サーバー装置6は、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)と結論付ける第1被担保情報を与える第1被担保情報信号に該当する返答信号V5を仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、返答信号V5の受信に応じて、サーバー装置1Aは、上記の与信担保可能状態の情報である第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得してデータベース1B内に登録番号と紐づけして記憶・保存する。
ア-3)例えば、第3の例として、「仲介機関C」が、複数のクレジット・カード会社である金融機関、複数のデビットカードを発行する銀行等の金融機関、及び、預貯金口座を開設可能な複数の銀行等の金融機関の内で少なくとも何れか一方の金融機関との間で決済業務の代行を行う上記「決済代行会社」である金融機関より成るものとする。この場合、仲介機関Cは、第1金融機関とは異なる機関である。
ア-3-1)先ず、予約者Aの登録番号に紐づけされた予約者取引情報が上記の予約者クレジット・カード情報である、即ち、第1金融機関Eはクレジット・カード会社である場合であるとする。この場合には、サーバー1Aは、予約者A等のクレジット・カードの番号に紐づけされているクレジット・カード会社Eの名称等の情報に基づき、当該クレジット・カード会社Eが保有する金融機関用サーバー装置6に対して、予約者A等のクレジット・カードの番号に紐づけされている金融機関の予約者A等の口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を求める問合せ信号V4Qを送信する。斯かる問合せ信号V4Qを受信した第1金融機関Eの金融機関用サーバー装置6は、問合せ信号V4Qと同等の指令データ(問合せ内容)を与える再問合せ信号V4QQを、予約者A等の口座が開設されている銀行等の口座被開設金融機関Fの口座被開設金融機関用サーバー装置7に送信する。この再問合せ信号V4QQを受信した口座被開設金融機関用サーバー装置7は、上記のア-2)で既述した金融機関用サーバー装置6の電気的処理と同一の電気的処理を実行して、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)又は不可能(担保無し。)の何れか一方と結論付ける第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得して、再返答信号V5Aを金融機関用サーバー装置6に送信する。そして、再返答信号V5Aを受信した金融機関用サーバー装置6は、上記のア-2)で既述した通りに、上記の可能(担保有り。)又は不可能(担保無し。)の何れか一方と結論付ける第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を、返答信号V5として、仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、受信した返答信号V5が与える受信内容に応じて、サーバー装置1Aは、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得して、データベース1B内に登録番号と紐づけして記憶・保存する。
ア-3-2)次に、予約者Aの登録番号に紐づけされた予約者取引情報が上記の予約者デビットカード情報である、即ち、第1金融機関Eは、予約者A等に対して、即ち、予約者A又はその関係者の一方に対して、当該デビットカードを発行した銀行等の金融機関である場合とする。この場合にも、仲介機関Cである決済代行会社の仲介機関用サーバー装置1は、上記のア-2)で既述した通り、問合せ信号V4Qを、当該デビットカードを発行した第1金融機関Eの金融機関用サーバー装置6に送信し、金融機関用サーバー装置6は上記のア-2)で既述した通りの電気的処理を行って、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得する。そして、金融機関用サーバー装置6は、当該第1被担保情報を与える第1被担保情報信号に相当する返答信号V5を、仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、受信した返答信号V5が与える受信内容に応じて、サーバー装置1Aは、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得して、登録番号と紐づけてデータベース1B内に記憶・保存する。
ア-3-3)更に、予約者Aの登録番号に紐づけされた予約者取引情報が上記の予約者口座情報である、即ち、第1金融機関Eは預貯金口座を開設可能であり且つ上記決済代行会社との間で預貯金口座を通じた決済代行契約のある銀行等の金融機関である場合とする。この場合にも、仲介機関Cである決済代行会社の仲介機関用サーバー装置1は、上記ア-3-2)と同様に、問合せ信号V4Qを、予約者Aの預貯金口座情報のデータ信号を有する第1金融機関Eの金融機関用サーバー装置6に送信し、金融機関用サーバー装置6は上記のア-2)で既述した通りの電気的処理を行って、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得する。そして、金融機関用サーバー装置6は、当該第1被担保情報を与える第1被担保情報信号に相当する返答信号V5を、仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、受信した返答信号V5が与える受信内容に応じて、サーバー装置1Aは、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得して、登録番号と紐づけしてデータベース1B内に記憶・保存する。。
ア-4)例えば、第4の例として、「仲介機関C」がデビットカードを発行する銀行等の金融機関より成るものとする。この場合、仲介機関Cは、第1金融機関と同一の機関である。仲介機関用サーバー装置1は、予約者Aの登録番号に紐づけられた「予約者デビットカード情報」より、デビットカードの番号及び当該デビットカードに紐づけられた予約者Aの預貯金の口座情報の各データ等をデータベース1Bより読み出す。そして、仲介機関用サーバー装置1は、上記ア-1)の「同一金融機関」の場合に於ける既述の電気的処理と同一の電気的処理を行った上で、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得し、登録番号と紐づけしてデータベース1B内に第1被担保情報信号を記憶・保存する。
イ)次に、予約・参加同意者Bに関して、
仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aは、予約・参加同意者Bの登録番号に紐づけされてデータベース1B内に記憶されている予約・参加同意者Bの予約・参加同意者取引情報のデータ信号に基づき、当該予約のキャンセル料(サーバー1Aが相場に応じて相当な金額を定める。)に、当該予約のキャンセル料の引き落とし過程に介在する各金融機関側の手数料が加えられた額に相当する金額(以下、「ペナルティー金額」という。)を、電気的に担保として確保しておくことが可能か否かに関する「第2被担保情報」を与える第2被担保情報信号を取得するための電気的処理を行う。具体的には、以下の通りの電気的処理が実行される。
イ-1)例えば、仲介機関Cが、上記の預貯金口座開設可能金融機関であるものとする。
先ず、予約・参加同意者Bの予約・参加同意者取引情報のデータ信号により与えられる第2金融機関が仲介機関Cと同一の金融機関(例:XXX銀行)であるものとする。この場合、サーバー1Aは、予約・参加同意者取引情報としての「予約・参加同意者口座情報」より第2金融機関の当該口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を実行し、当該残高がペナルティー金額未満であると判断したときには、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが不可能(担保無し。)と結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得し、そのデータベース1B内に第2被担保情報信号を登録番号と紐づけして保存・記憶する。他方、当該残高がペナルティー金額以上であると判断したときには(与信担保可能状態)、サーバー1Aは、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)と結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得し、そのデータベース1B内に当該第2被担保情報信号を登録番号と紐づけして保存・記憶する。
それに対して、予約・参加同意者Bの予約・参加同意者取引情報のデータ信号により与えられる第2金融機関(例:XXX銀行)が仲介機関C(例:YYY銀行)とは異なる金融機関である場合には、次の通り、仲介機関用サーバー装置1は、第2金融機関としての金融機関用サーバー装置6との間で次の様な電気的処理を行う。即ち、サーバー1Aは、予約・参加同意者Bの予約・参加同意者口座情報に基づき、第2金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、インターネット10を介して、第2金融機関に於ける予約・参加同意者Bの口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を行う様に指令する指令信号V4Qを送信する。斯かる指令信号V4Qを受信した第2金融機関の金融機関用サーバー装置6は、第2金融機関に於ける予約・参加同意者Bの口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの電気的処理を行い、その結果、当該残高がペナルティー金額未満であると判断したときには、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが不可能(担保無し。)と結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得し、当該第2被担保情報を与える第2被担保情報信号V5を仲介機関用サーバー装置1に送信する。その結果、仲介機関用サーバー装置1は、担保無し状態を結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得し、登録番号と紐づけして、そのデータベース1B内に保存・記憶する。他方、当該残高がペナルティー金額以上であると判断したときには(与信担保可能状態)、第2金融機関の金融機関用サーバー装置6は、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)と結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得する。その上で、金融機関用サーバー装置6は、与信担保可能状態であることを与える第2被担保情報信号V5を仲介機関用サーバー装置1に送信する。これにより、仲介機関用サーバー装置1は、予約・参加同意者Bの口座の残額が与信担保可能状態であることを与える第2被担保情報を取得し、当該第2被担保情報信号V5を登録番号と紐づけしてデータベース1B内に保存・記憶する。
イ-2)例えば、仲介機関Cがクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社である金融機関より成るものとする。この場合、第2金融機関は仲介機関C自体であるので、仲介機関Cのサーバー1Aは、予約・参加同意者Bの予約・参加同意者取引情報のデータ信号が与える「予約・参加同意者クレジット・カード情報」のデータ信号より、少なくとも予約・参加同意者Bのクレジット・カード番号の情報を与えるデータ信号を読み取る。そして、サーバー1Aは、読み取った当該クレジット・カード番号に紐づけされている、立替金額引き落とし先としての予約・参加同意者Bの口座がある銀行等の金融機関Eの情報(名称・金融機関コード番号・支店名・支店番号・口座種類・口座番号等)を与える信号を保存先であるデータベース1Bより取得する。その上で、サーバー1Aは、上記の予約・参加同意者Bの口座がある金融機関Eの金融機関用サーバー装置6に対して、当該金融機関Eの予約・参加同意者Bの口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を求める問合せ信号V4Qを送信する。斯かる問合せ信号V4Qの受信に応じて、金融機関用サーバー装置6は、金融機関Eの予約・参加同意者Bの口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を実行する。そして、金融機関用サーバー装置6は、当該残高がペナルティー金額未満であると判断したときには、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが不可能(担保無し。)と結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得した上で、当該第2被担保情報信号に該当する返答信号V5を仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、サーバー装置1Aは、担保無し情報である上記の第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得して登録番号と紐づけしてデータベース1B内に記憶・保存する。他方、金融機関用サーバー装置6は、当該残高がペナルティー金額以上であると判断したときには(与信担保可能状態)、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)と結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得する。その上で、金融機関用サーバー装置6は、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)と結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号に該当する返答信号V5を仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、返答信号V5の受信に応じて、サーバー装置1Aは、上記の与信担保可能状態の情報である第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得して登録番号と紐づけしてデータベース1B内に記憶・保存する。
イ-3)例えば、第3の例として、「仲介機関C」が、複数のクレジット・カード会社である金融機関、複数のデビットカードを発行する銀行等の金融機関、及び、預貯金口座を開設可能な複数の銀行等の金融機関の内で少なくとも何れか一方の金融機関との間で決済業務の代行を行う上記「決済代行会社」である金融機関より成るものとする。この場合、仲介機関Cは、第1金融機関とは異なる機関である。
イ-3-1)先ず、予約・参加同意者Bの登録番号に紐づけされた予約・参加同意者取引情報が上記の予約・参加同意者クレジット・カード情報である、即ち、第2金融機関Eはクレジット・カード会社である場合であるとする。この場合には、サーバー1Aは、予約・参加同意者B等のクレジット・カードの番号に紐づけされているクレジット・カード会社Eの名称等の情報に基づき、当該クレジット・カード会社Eが保有・運営する金融機関用サーバー装置6に対して、予約・参加同意者B等のクレジット・カードの番号に紐づけされている金融機関の予約・参加同意者B等の口座内に上記のペナルティー金額以上の残高が現に在るか否かの判断処理を求める問合せ信号V4Qを送信する。斯かる問合せ信号V4Qを受信した第2金融機関Eの金融機関用サーバー装置6は、問合せ信号V4Qと同等の指令データ(問合せ内容)を与える再問合せ信号V4QQを、予約・参加同意者B等の口座が開設されている銀行等の口座被開設金融機関Fの口座被開設金融機関用サーバー装置7に送信する。この再問合せ信号V4QQを受信した口座被開設金融機関用サーバー装置7は、上記のイ-2)で既述した金融機関用サーバー装置6の電気的処理と同一の電気的処理を実行して、ペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能(担保有り。)又は不可能(担保無し。)の何れか一方と結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得して、再返答信号V5Aを金融機関用サーバー装置6に送信する。そして、再返答信号V5Aを受信した金融機関用サーバー装置6は、上記のイ-2)で既述した通りに、上記の可能(担保有り。)又は不可能(担保無し。)の何れか一方と結論付ける第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を、返答信号V5として、仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、受信した返答信号V5が与える受信内容に応じて、サーバー装置1Aは、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得して、登録番号と紐づけしてデータベース1B内に記憶・保存する。
イ-3-2)次に、予約・参加同意者Bの登録番号に紐づけされた予約・参加同意者取引情報が上記の予約・参加同意者デビットカード情報である、即ち、第2金融機関Eは、予約・参加同意者B等に対して、即ち、予約・参加同意者B又はその関係者の一方に対して、当該デビットカードを発行した銀行等の金融機関である場合とする。この場合にも、仲介機関Cである決済代行会社の仲介機関用サーバー装置1は、上記のイ-2)で既述した通り、問合せ信号V4Qを、当該デビットカードを発行した第2金融機関Eの金融機関用サーバー装置6に送信し、金融機関用サーバー装置6は上記のイ-2)で既述した通りの電気的処理を行って、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得する。そして、金融機関用サーバー装置6は、当該第2被担保情報を与える第2被担保情報信号に相当する返答信号V5を、仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、受信した返答信号V5が与える受信内容に応じて、サーバー装置1Aは、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得し、登録番号と紐づけしてデータベース1B内に記憶・保存する。
イ-3-3)更に、予約・参加同意者Bの登録番号に紐づけされた予約・参加同意者取引情報が上記の予約・参加同意者口座情報である、即ち、第2金融機関Eは預貯金口座を開設可能であり且つ上記決済代行会社との間で預貯金口座を通じた決済代行契約のある銀行等の金融機関である場合とする。この場合にも、仲介機関Cである決済代行会社の仲介機関用サーバー装置1は、上記イ-3-2)と同様に、問合せ信号V4Qを、予約・参加同意者Bの預貯金口座情報のデータ信号を有する第2金融機関Eの金融機関用サーバー装置6に送信し、金融機関用サーバー装置6は上記のイ-2)で既述した通りの電気的処理を行って、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得する。そして、金融機関用サーバー装置6は、当該第2被担保情報を与える第2被担保情報信号に相当する返答信号V5を、仲介機関用サーバー装置1へ送信する。その結果、受信した返答信号V5が与える受信内容に応じて、サーバー装置1Aは、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得し、登録番号と紐づけしてデータベース1B内に記憶・保存する。
イ-4)例えば、第4の例として、「仲介機関C」がデビットカードを発行する銀行等の金融機関より成るものとする。この場合、仲介機関Cは、第2金融機関と同一の機関である。仲介機関用サーバー装置1は、予約・参加同意者Bの登録番号に紐づけられた「予約・参加同意者デビットカード情報」より、デビットカードの番号及び当該デビットカードに紐づけられた予約・参加同意者Bの預貯金の口座情報の各データ等をデータベース1Bより読み出す。そして、仲介機関用サーバー装置1は、上記イ-1)の「同一金融機関」の場合に於ける既述の電気的処理と同一の電気的処理を行った上で、上記の与信担保可能状態の情報又は担保無し情報の一方に該当する第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得し、データベース1B内に登録番号と紐づけして第2被担保情報信号を記憶・保存する。
ウ)仲介機関用サーバー装置1は、第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号が共にペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能な「与信担保可能状態」の情報を与える場合には、予約者A及び予約・参加同意者Bの各人に対して仲介機関Cの信用を与えることを決定し記憶・保存する電気的処理を行う。その上で、仲介機関用サーバー装置1は、与信担保枠であるペナルティー金額を、予約者A及び予約・参加同意者Bの各人の口座の残高より担保として確保しておく乃至は押さえておく電気的処理を行う。この担保枠確保の具体的な電気的処理については、仲介機関、第1金融機関及び第2金融機関の各々の種類に応じて、複数の組合せが考えられるが、代表的な例について以下に詳細を記載する。
ウ-1)例えば、仲介機関Cが、銀行、信用金庫又は信用組合等の様な、預貯金の口座業務の取引を提供する金融機関(預貯金口座開設可能金融機関)である場合:
ウ-1-1)例えば、第1金融機関及び第2金融機関が共に仲介機関Cと同一の金融機関であるものとする。
サーバー1Aは、上記のペナルティー金額の確保(担保枠の確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約者Aの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、データベース1B内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約者Aの登録番号のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
サーバー1Aは、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約・参加同意者Bの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、データベース1B内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約・参加同意者Bの登録番号のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
ウ-1-2)例えば、第1金融機関及び第2金融機関が仲介機関Cとは異なる金融機関であるものとする。
仲介機関用サーバー装置1は、第1金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約者Aに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、金融機関用サーバー装置6は、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約者Aの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を、当該第1金融機関が定める予約者Aの登録番号のデータ信号と関連付けて、別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
仲介機関用サーバー装置1は、第2金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約者Aに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、第2金融機関の金融機関用サーバー装置6は、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約・参加同意者Bの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を、当該第2金融機関が定める予約・参加同意者Bの登録番号のデータ信号と関連付けて、別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
ウ-2)例えば、仲介機関Cがクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社である金融機関より成る場合:
仲介機関用サーバー装置1は、銀行等の第1金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約者Aに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、第1金融機関の金融機関用サーバー装置6は、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約者Aの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約者Aの情報(氏名・口座番号等)のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
仲介機関用サーバー装置1は、銀行等の第2金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約者Aに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、第2金融機関の金融機関用サーバー装置6は、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約・参加同意者Bの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約・参加同意者Bの情報(氏名・口座番号等)のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
ウ-3)例えば、仲介機関Cが決済代行会社である金融機関より成る場合:
ウ-3-1)例えば、第1金融機関及び第2金融機関がクレジット・カード会社である場合;
仲介機関用サーバー装置1は、第1金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約者Aに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、金融機関用サーバー装置6は、同様の担保確保指令信号V17を口座被開設金融機関用サーバー装置7に送信する。この担保確保指令信号V17の受信に応じて、口座被開設金融機関用サーバー装置7は、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約者Aの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約者Aの情報(氏名・口座番号等)のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
仲介機関用サーバー装置1は、第2金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約・参加同意者Bに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、金融機関用サーバー装置6は、同様の担保確保指令信号V17を口座被開設金融機関用サーバー装置7に送信する。この担保確保指令信号V17の受信に応じて、口座被開設金融機関用サーバー装置7は、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約・参加同意者Bの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約・参加同意者Bの情報(氏名・口座番号等)のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
ウ-3-2)例えば、第1金融機関及び第2金融機関がデビットカードを発行した銀行等の金融機関である場合;
仲介機関用サーバー装置1は、第1金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約者Aに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、金融機関用サーバー装置6は、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約者Aの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約者Aの情報(氏名・口座番号等)のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
仲介機関用サーバー装置1は、第2金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約・参加同意者Bに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、金融機関用サーバー装置6は、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約・参加同意者Bの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約・参加同意者Bの情報(氏名・口座番号等)のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
ウ-3-3)例えば、第1金融機関及び第2金融機関が預貯金口座を開設可能であり且つ上記決済代行会社との間で預貯金口座を通じた決済代行契約のある銀行等の金融機関である場合;
仲介機関用サーバー装置1は、第1金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約者Aに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、金融機関用サーバー装置6は、上記の担保枠であるペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約者Aの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約者Aの情報(氏名・口座番号等)のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
仲介機関用サーバー装置1は、第2金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、予約・参加同意者Bに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておくことを指示する担保確保指令信号V16を送信する。斯かる担保確保指令信号V16の受信に応じて、金融機関用サーバー装置6は、上記のペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約・参加同意者Bの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約・参加同意者Bの情報(氏名・口座番号等)のデータ信号と関連付けて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
ウ-4)例えば、仲介機関Cがデビットカードを発行する銀行等の金融機関より成る場合:
仲介機関用サーバー装置1は、予約者Aに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておく電気的処理を行う。即ち、仲介機関用サーバー装置1は、上記の担保枠であるペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約者Aの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)1B内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約者Aの登録番号のデータ信号と紐づけて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
仲介機関用サーバー装置1は、予約・参加同意者Bに対する与信担保枠であるペナルティー金額を直ちに確保しておく乃至は押さえておく電気的処理を行う。即ち、仲介機関用サーバー装置1は、上記の担保枠であるペナルティー金額の確保(担保確保)のために、当該ペナルティー金額分の金銭データを予約・参加同意者Bの上記口座より引き出す電気的処理を行った上で、そのデータベース(図示せず。)1B内の特定領域内に、引き出された当該金銭データを与える信号を予約・参加同意者Bの登録番号のデータ信号と紐づけて別途に記憶・確保しておく電気的処理を行う。
(5)仲介機関用サーバー装置1が、当該グループ内の少なくとも一人が上記待ち合わせ日時に上記待ち合わせ場所に来なかったことによる催事への不参加により当該予約がキャンセル(催事開催不可)となったことを電気的処理により確認した場合
(5-1)無断予約キャンセル(催事開催不可)の確認の電気的処理
仲介機関用サーバー装置1は、待ち合わせ場所及び待ち合わせ日時の予約を取っている予約者A及び予約・参加同意者B各自の待ち合わせ日時に於ける位置情報を把握することで、即ち、待ち合わせ日時に於ける当該位置情報が示す現在位置が予約した待ち合わせ場所の住所に該当する位置であるか否かを判断して、無断予約キャンセル発生の有無を電気的処理により判断する。即ち、仲介機関用サーバー装置1は、アプリケーションソフトウェアVA1の下で、予約者用スマートフォン2及び予約・参加同意者用スマートフォン3の各々に対して、各スマートフォンが有するGPS機能の実行により各自の現在位置情報を得る電気的処理を制御・実行させる。そして、仲介機関用サーバー装置1は、その内部のタイマー機能部(図示せず。)の動作の下で、予約した待ち合わせ日時に於ける各自の現在位置情報を与える位置情報信号を、インターネット10を介して取得し、取得した各自の現在位置情報と予約した待ち合わせ場所の位置情報との比較処理を行うことで、予約者A又は/及び予約・参加同意者Bの無断予約キャンセル発生の有無を判断し、確認する。斯かる判断処理により無断予約キャンセルの発生を確認した場合には、仲介機関用サーバー装置1は、無断予約キャンセル発生の事実を与える通知信号V12又はV13を、予約者A及び予約・参加同意者Bの内の参加者側の電子計算機2,3へ送信することとなる。
(5-2)グループの構成員の内で不参加者を除いた者に対してキャンセル損害救済金額を分配する電気的処理の実行
仲介機関用サーバー装置1は、既述のペナルティー金額より仲介機関用手数料を差し引いた金額であるキャンセル損害救済金額を、本件グループの全構成員の内で、待ち合わせ日時に於いて待ち合わせ場所に来ている来訪者乃至は参加者のみに対して分配する電気的処理を実行する。具体的な電気的処理は、以下の通りである。
ア)先ず、一例として、仲介機関用サーバー装置1は、上記の電気的確認処理を通じて、待ち合わせ日時(〇年〇月〇日〇分)に於いて、本件グループの構成員の内で、予約者Aは予約ルールを守って待ち合わせ場所に来ている「参加者乃至は来訪者」である一方、予約・参加同意Bは事前連絡無しに待ち合わせ場所に来ていない「不参加者」であることを確認したものとする。斯かる予約・参加同意Bの無断不参加に伴い、予約者Aは、待ち合わせ後の飲み会等の催事を開催することが出来ずに至り、本件予約はキャンセル状態となる。
この場合、仲介機関用サーバー装置1は、アプリケーションソフトウェアVA1の下、予約者用スマートフォン2に対して、既述の担保枠である「ペナルティー金額」より「仲介機関用手数料」(仲介機関Cの取り分である手数料。)を差し引いた金額である「キャンセル損害救済金額」を、予約者Aが事前に指定した上記「振込先口座情報」に特定されている口座へ振り込む旨を与える通知信号V18を送信する。他方、仲介機関用サーバー装置1は、アプリケーションソフトウェアVA1の下、予約・参加同意者用スマートフォン3に対して、ペナルティー金額を引き落とすための電気的処理を実行する旨を与える通知信号V19を送信する。その上で、仲介機関用サーバー装置1は、通知信号V18,V19の送信後の即時点で又は当該送信から所定期間の経過の時点で、データベース1B内に記憶・保存されている、予約者Aが指定した振込先口座情報のデータ信号より特定される振込先の金融機関の口座へ上記キャンセル損害救済金額を振り込む電気的処理を実行する。その際の振込手数料は、上記の仲介機関用手数料内に含蓄されている。
イ)他方、仲介機関用サーバー装置1は、上記の電気的確認処理を通じて、待ち合わせ日時(〇年〇月〇日〇分)に於いて、本件グループの構成員の内で、予約・参加同意Bは予約ルールを守って待ち合わせ場所に来ている「参加者乃至は来訪者」である一方、予約者Aは事前連絡無しに待ち合わせ場所に来ていない「不参加者」であることを確認したものとする。斯かる予約者Aの無断不参加に伴い、予約・参加同意Bは、待ち合わせ後の飲み会等の催事を開催することが出来ずに至り、本件予約はキャンセルとなる。
この場合、仲介機関用サーバー装置1は、アプリケーションソフトウェアVA1の下、予約者用スマートフォン2に対して、ペナルティー金額を引き落とすための電気的処理を実行する旨を与える通知信号V18を送信する。他方、仲介機関用サーバー装置1は、アプリケーションソフトウェアVA1の下、予約・参加同意者用スマートフォン3に対して、ペナルティー金額より仲介機関用手数料を差し引いた金額である「キャンセル損害救済金額」を、予約・参加同意Bが事前に指定した上記「振込先口座情報」に特定されている口座へ振り込む旨を与える通知信号V19を送信する。その上で、仲介機関用サーバー装置1は、通知信号V18,V19の送信後の即時点で又は当該送信から所定期間の経過の時点で、データベース1B内に記憶・保存されている、予約・参加同意者Bが指定した振込先口座情報のデータ信号より特定される振込先の金融機関の口座へ上記キャンセル損害救済金額を振り込む電気的処理を実行する。その際の振込手数料は、上記の仲介機関用手数料内に含蓄されている。
ウ)尚、仲介機関用サーバー装置1は、上記のアプリケーションソフトウェアVA1及びその内部のタイマー機能部の下で、待ち合わせ日時(〇年〇月〇日〇分)に於いて、本件グループの構成員全員、即ち、予約者A及び予約・参加同意Bの両者が、共に事前連絡無しに待ち合わせに来ていない「不参加者」であることを確認したものとする。斯かる予約者A及び予約・参加同意Bの無断不参加に伴い、予約は当然にキャンセルとなる。この場合、仲介機関用サーバー装置1は、上記アプリケーションソフトウェアの下、予約者用スマートフォン2及び予約・参加同意者用スマートフォン3の各々に対して、各人が負担する担保枠であるペナルティー金額を引き落とすための電気的処理の実行の旨を与える通知信号V18及び通知信号V19を送信する。この場合、仲介機関用サーバー装置1は、予約者Aが指定した振込先口座情報のデータ信号より特定される振込先の金融機関の口座及び予約・参加同意者Bが指定した振込先口座情報のデータ信号より特定される振込先の金融機関の口座の何れに対しても、如何なる金額も振り込まない。
(5-3)催事への不参加者が保持する金融機関の口座からのペナルティー金額の引き落としの電気的処理・キャンセル損害救済金額への充当の電気的処理
仲介機関用サーバー装置1は、第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号に基づき、催事への不参加者の金融機関の口座又は不参加者の発行カードに紐付けされた金融機関の口座からペナルティー金額を電気的に引き落として、引き落としたペナルティー金額をキャンセル損害救済金額に充当する電気的処理を実行する。この場合、仲介機関用サーバー装置1が如何なる金融機関であるかに応じて、当該担保引き落としの電気的処理は、以下の各場合の通りとなる。
1)仲介機関Cは、銀行等の様な、預貯金口座開設可能金融機関より成る場合:
仲介機関Cと第1金融機関又は第2金融機関とが同一金融機関である場合には、仲介機関用サーバー装置1は、既述した通り、不参加者の登録番号のデータ信号と関連付けてデータベース1B内の特定領域内に別途に記憶・確保されているペナルティー金額を引き落とす電気的処理を実行して、引き落とし処理をされた上記ペナルティー金額を、仲介機関Cが振込先の金融機関の口座へ振り込んだキャンセル損害救済金額に充当する電気的処理を行う。他方、仲介機関Cと第1金融機関及び第2金融機関とが異なる金融機関である場合には、仲介機関用サーバー装置1は、第1金融機関又は第2金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、同装置6の上記データベース内の特定領域内に別途に記憶・確保されているペナルティー金額を引き落として、引き落とし後の上記ペナルティー金額(第1金融機関又は第2金融機関側の引き落とし手数料が差し引かれた金額に相当する。)を仲介機関用サーバー装置1に送金する電気的処理を実行する様に指令する信号を送信する。斯かる指令信号を受けて、金融機関用サーバー装置6は、上記ペナルティー金額の送金の電気的処理を実行し、仲介機関用サーバー装置1は、送金された上記ペナルティー金額を、参加者の振込先の金融機関の口座へ振り込んだキャンセル損害救済金額に充当する電気的処理を行う。
2)仲介機関Cがクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社である金融機関より成る場合:
仲介機関用サーバー装置1は、クレジット・カード番号に紐づけされた不参加者の口座がある第1金融機関又は第2金融機関の金融機関用サーバー装置6に対して、不参加者の情報のデータ信号と関連付けて同装置6のデータベース内の特定領域内に別途に記憶・確保されている当該ペナルティー金額分の金銭データより、当該ペナルティー金額分の金銭(第1金融機関又は第2金融機関側の引き落とし手数料が差し引かれた金額に相当する。)を仲介機関用サーバー装置1が指定する金融機関の口座へ振り込む電気的処理の実行を指示し、振り込み処理が成された後の当該ペナルティー金額分の金銭を、仲介機関Cが振込先の金融機関の口座へ振り込んだキャンセル損害救済金額に充当する電気的処理を行う。
3)「仲介機関C」が上記の「決済代行会社」である金融機関より成る場合:
3-1)先ず、第1金融機関又は第2金融機関がクレジット・カード会社である場合であるとする。この場合には、決済代行会社のサーバー1Aは、不参加者のクレジット・カード番号に紐づけられているクレジット・カード会社Eの金融機関用サーバー装置6に対して、当該不参加者のクレジット・カード番号に紐づけされている金融機関Fの口座被開設金融機関用サーバー装置7の上記データベース内の特定領域内に別途に記憶・確保されている当該ペナルティー金額分の金銭データの引き落としの実行を処理して当該ペナルティー金額分の金銭データ(口座被開設金融機関F側の手数料が差し引かれた金額に相当する。)をクレジット・カード会社Eの指定口座へ送金乃至は振り込む様に指令する旨の、指令信号を送信する。斯かる指令信号を金融機関用サーバー装置6より受けた口座被開設金融機関用サーバー装置7は、同装置7に於いて引き落とされた上記のペナルティー金額分の金銭をクレジット・カード会社Eの上記指定口座へ送金乃至は振り込む電気的処理を実行し、更に、クレジット・カード会社Eの金融機関用サーバー装置6は、送金乃至は振り込まれたペナルティー金額分の金銭(クレジット・カード会社E側の手数料が差し引かれた金額に相当する。)を仲介機関Cが指定する金融機関の口座へ送金乃至は振り込む電気的処理を実行する。その結果、仲介機関用サーバー装置1は、送金乃至は振り込まれた後の当該ペナルティー金額分の金銭を、仲介機関Cが参加者により指定された振込先の金融機関の口座へ振り込んだキャンセル損害救済金額に充当する電気的処理を行う。
3-2)次に、第1金融機関又は第2金融機関がデビットカードを発行した銀行等の金融機関である場合とする。この場合にも、決済代行会社の仲介機関用サーバー装置1は、既述した通りの指令信号を、デビットカードを発行した銀行等の金融機関Eの金融機関用サーバー装置6に送信し、当該指令信号を受けた金融機関用サーバー装置6は、同装置6の上記データベース内の特定領域内に別途に記憶・確保されている当該ペナルティー金額分の金銭データの引き落としの実行を処理して、当該ペナルティー金額分の金銭データ(金融機関E側の手数料が差し引かれた金額に相当する。)を仲介機関Cが指定する金融機関の口座へ送金乃至は振り込む電気的処理を実行する。その結果、仲介機関用サーバー装置1は、送金乃至は振り込まれた後の当該ペナルティー金額分の金銭をキャンセル損害救済金額に充当する電気的処理を行う。
3-3)更に、第1金融機関又は第2金融機関が銀行等の預貯金口座開設可能金融機関である場合とする。この場合にも、決済代行会社の仲介機関用サーバー装置1は、既述した通りの指令信号を、預貯金口座開設可能金融機関Eの金融機関用サーバー装置6に送信する。当該指令信号を受けた金融機関用サーバー装置6は、同装置6の上記データベース内の特定領域内に別途に記憶・確保されている当該ペナルティー金額分の金銭データの引き落としの実行を処理して、当該ペナルティー金額分の金銭データ(金融機関E側の手数料が差し引かれた金額に相当する。)を仲介機関Cが指定する金融機関の口座へ送金乃至は振り込む電気的処理を実行する。その結果、仲介機関用サーバー装置1は、送金乃至は振り込まれた後の当該ペナルティー金額分の金銭を振込済みのキャンセル損害救済金額に充当する電気的処理を行う。
4)「仲介機関C」がデビットカードを発行する銀行等の金融機関より成る場合:
この場合には仲介機関Cは第1金融機関又は第2金融機関と同一の金融機関であるので、上記の1)で既述した通り、仲介機関用サーバー装置1は、不参加者の登録番号のデータ信号と関連付けてデータベース1B内の特定領域内に別途に記憶・確保されているペナルティー金額を引き落とす電気的処理を実行して、引き落とし処理をされた上記ペナルティー金額を振込済みのキャンセル損害救済金額に充当する電気的処理を行う。
5)尚、仲介機関用サーバー装置1は、待ち合わせ日時に待ち合わせ場所に来た参加者に対しては、当該参加者への与信の担保として確保してあるペナルティー金額を当該参加者の口座へ戻す電気的処理を実行し、又は、口座設定可能金融機関である金融機関E又はFに対して上記のペナルティー金額を当該参加者の口座へ戻す様に指令する指令信号を送信する。その際、金融機関側での手数料が発生する場合には、各参加者の口座へ返金される金銭の金額は、上記のペナルティー金額から当該手数料を差し引いた金額となる。
6)又、当該グループ内の構成員(予約者A及び予約・参加同意者B)の全員が待ち合わせ日時に待ち合わせ場所に来て飲食等の当該催事が無事に開催されている場合、即ち、無断予約キャンセルが発生しなかった場合には、仲介機関用サーバー装置1は、上記5)の通りに、ペナルティー金額を各参加者の口座へ戻す電気的処理を実行する。
<実施の形態1の利点・効果>
(1)予約者A及び予約・参加同意者Bに対する仲介機関Cの与信業務に於いて、両者A,B間で待ち合わせ場所及び待ち合わせ日時の予約が成立した後に、仲介機関用サーバー装置1は、予約者A及び予約・参加同意者Bの各自が保有する金融機関の口座にある金額に対して上記与信の担保を電気的処理により確保する。従って、予約者A及び予約・参加同意者Bの内の少なくとも一人が予約通りに待ち合わせ日時に待ち合わせ場所に来ないこと(予約の不履行)により無断予約キャンセルの事態が発生した場合であっても、仲介機関用サーバー装置1自体が当該無断予約キャンセルの発生の事態を電気的に速やかに確認する。その場合、仲介機関用サーバー装置1は、当該無断予約キャンセルの発生により損失・損害(交通費・通信料金・準備費用等の積極的損害、無駄な時間を費やされたこと(時間損失)による逸失利益の喪失・慰謝料等の消極的損害)を受けた、参加者である、予約者A及び予約・参加同意者Bの内の他方の者の振込先口座に、上記損失・損害の救済として、キャンセル損害救済金額を即時に又は所定の期間経過後の時点で自動的に振り込む電気的処理を実行する。この様に、参加ルールを守って予約した待ち合わせ場所に予約した待ち合わせ日時通りに参加した予約者A及び予約・参加同意者Bの内の一方の者は、本システム100に於ける一連の電気的処理を通じて、発生した損失・損害の救済を自動的に受け取ることが出来る。そのため、本システム100に事前に加入している者同士(予約者A及び予約・参加同意者B)は、安心して催事開催のための予約を行い、且つ、催事の参加に対する同意を予約の相手方に与えることが出来る。
(2)本システム100に於いては、仲介機関用サーバー装置1は、キャンセル損害救済金額の分配の電気的処理に引き続いて、自動的に、不参加者が保持する金融機関の口座を通じて与信の担保として確保しているペナルティー金額をキャンセル損害救済金額に充当することが出来る。そのため、予約した待ち合わせ場所に待ち合わせ日時に無断で来なかった不参加者は、自己の口座から上記のペナルティー金額を本システム100によって自動的に引き落とされてしまうという経済的ペナルティーを課せられてしまうことになる。その結果、無断予約キャンセルにより参加者に生じ得る被害の自動的な救済の実現に加えて、本システム100に加入している参加者全員に対して、自己が無断予約キャンセルの発生原因者となるのを防ぎたいという心理的効果(無断予約キャンセル抑止効果)を、本システム100の存在・実働を通じて、持たせることが出来る。
(実施の形態2)
<大要>
参加者各自が匿名で以って飲み会等の催事を開催するグループの一人が代表して飲食業等の事業を行う事業者が経営する店舗等の施設(待ち合わせ場所)に対して当該グループの催事開催の予約をするビジネスシーンに於いて、一般企業と比較して金銭面で社会的に高い信用力を有する銀行等の金融機関が、「仲介機関」として、既述の無断予約キャンセルに対応可能な、被害者救済型の「予約キャンセルペナルティーシステム」を構築する。本システムでは、仲介機関用サーバー装置は、上記予約を自ら行うに先だって、上記グループの参加者全員に対する与信が可能か否かの電気的処理を行った上で上記与信可能と判断される場合に、上記参加者全員に対して仲介機関の信用を与える旨の決定を行い且つ当該決定・与信担保確保を行う旨を通知した上で、上記参加者各自の口座より被害者救済金額となるべき所定のペナルティー金額を当該与信の担保として確保する電気的処理を行う。その上で、仲介機関用サーバー装置は、店舗等の施設の予約の成否の問い合わせ処理・予約の完了又は不可の通知処理を電気的に処理する。予約完了後に於いて、上記参加者全員の内で少なくとも一人が、当該店舗等の開催場所(待ち合わせ場所)に催事開催時(待ち合わせ日時)に於いて不参加であることにより、当該催事を開催するための予約がキャンセルとなった場合には、仲介機関用サーバー装置は、不参加者数分のペナルティー金額より仲介機関の取り分である所定の手数料を差し引いた金額であるキャンセル損害救済金額を、グループの構成員の内で当該催事への不参加者を除いた者の全員に対して分配する電気的処理を実行する。そして、仲介機関用サーバー装置は、各不参加者の口座から所定のペナルティー金額を電気的に引き落とす処理を行うことで、各不参加者に対して、予約キャンセルに伴い生ずる損害・損失の補填のためのペナルティーを課して被害者救済の電気的処理を実行する。或いは、仲介機関用サーバー装置は、上記キャンセル損害救済金額を、グループの構成員の内で催事への不参加者を除いた者の全員及び当該事業者の各々に対して分配する電気的処理を実行する。以下、添付の図面を参照しつつ、本実施の形態に係る予約キャンセルペナルティーシステムの具体的な構成・動作及び作用効果を順次に詳述する。
<予約キャンセルペナルティーシステム100の構成>
図3は、本実施の形態に係る予約キャンセルペナルティーシステム100の構成を模式的に示す図である。
図3に於いて、本システム100の中核を成す仲介機関用サーバー装置1は、一般企業と比較して社会的に高い信用力のある、例えば金融機関によって構成される「仲介機関」により保有・運用される。そして、仲介機関用サーバー装置1は、ルーター(図示せず。)等を通じてインターネット10に接続可能なサーバー1A、及び、サーバー1Aに於いて機能する後述の第1及び第2アプリケーションソフトウェア等を記憶するデータベース1Bを有する。ここで、「仲介機関」は、例えば、銀行,信用金庫,信用組合,農業協同組合,クレジット・カード会社,複数のクレジット・カード会社・銀行等と提携して決済業務の代行処理を提供する決済代行会社,生命保険会社,損害保険会社,各種の信販会社等の「金融機関」により構成される。尚、インターネット10に接続されたアプリサイト5(例えばGoogle Play(登録商標)等。)は、インターネット10を通じてダウンロード可能な上記の第1アプリケーションソフトウェア及び第2アプリケーションソフトウェアを保有している。
金融機関用サーバー装置6は、上記の仲介機関が普通口座等の各人(自然人、法人等)の口座情報を電気的に保有しない金融機関、例えばクレジット・カード会社又は決済代行会社である場合に、本システム100の、仲介機関用サーバー装置1の背後の構成要素として機能する。即ち、仲介機関がクレジット・カード会社である場合には、金融機関用サーバー装置6は、振替等の各種の金融取引処理を行うための各人(自然人、法人等)の口座に関する情報(口座情報)を電気信号として保有する銀行,信用金庫,信用組合等の金融機関が保有・運営するサーバー装置である。又、仲介機関が上記の決済代行会社である場合には、金融機関用サーバー装置6は、各クレジット・カード会社或いはデビットカードを発行する銀行等が保有・運営するサーバー装置である。特に、金融機関用サーバー装置6が各クレジット・カード会社により保有・運営されているサーバー装置である場合には、その背後にある口座被開設金融機関用サーバー装置7は、各クレジット・カード会社と提携し且つ普通口座等の各人の口座情報を電気的に保有する銀行等の金融機関が保有・運営するサーバー装置である。この場合、口座被開設金融機関用サーバー装置7を保有・運営する金融機関は「口座被開設金融機関F」と定義される。尚、説明及び図示の便宜上、金融機関用サーバー装置6は、場合に応じて、後述する金融機関Eが保有・運営する「第1金融機関」或いは「第2金融機関」として機能する。
事業者(店舗)用電子計算機(以下、単に「事業者用電子計算機」という。)4は、本システム100に参加している事業者が、飲食業等のサービス業務(役務)をその事業乃至は催事として提供する際の店舗・会場等の施設に於いて用いられる、インターネット10に接続可能な電子計算機である。当該事業者用電子計算機4は、その記憶部内に、インターネット10を介してダウンロード・インストールされた上記の第2アプリケーションソフトウェアを保有している。又、当該事業者及びその店舗・会場等の施設に関する種々の情報を与える電気信号は、上記催事を催事参加者に提供可能な事業者として、仲介機関用サーバー装置1のデータベース1B内に登録されている。尚、事業者用電子計算機4としては、例えば、有線又は無線によりインターネット10に電気的に接続される、デスクトップ型パソコン、ノート型パソコン、タブレット端末型パソコン、スマートフォン、或いは、POSレジが用いられる。
予約者用電子計算機2は、匿名で集まったグループを代表して、飲み会等の親交を深めるための催事を開催するために、上記事業者への催事の予約をする「予約者」により保持され且つ操作される。予約者用電子計算機2は、有線又は無線によりインターネット10に接続可能であると共に、インターネット10を介して取得された上記の第1アプリケーションソフトウェアを、その記憶部内に保有する。本実施の形態では、一例として、スマートフォンが予約者用電子計算機2として用いられるが、その他に、例えば、有線又は無線によりインターネット10に電気的に接続可能な、デスクトップ型パソコン、ノート型パソコン、タブレット端末型パソコン等が、予約者用電子計算機2として用いられても良い。そこで、以下では、予約者用電子計算機2として、予約者用スマートフォン2という用語が用いられる。又、当該予約者は、「予約者A」として定義される。
予約・参加同意者用電子計算機3は、同じく匿名で参加した上記グループ内の一員であり、上記の催事に参加すること及び上記予約者によって上記予約を行うことに共に同意した者である、他方の予約・参加同意者により保持され且つ操作される。予約・参加同意者用電子計算機3は、有線又は無線によりインターネット10に接続可能であると共に、インターネット10を介して取得された上記の第1アプリケーションソフトウェアを、その記憶部内に保有する。本実施の形態では、一例として、スマートフォンが予約・参加同意者用電子計算機3として用いられるが、その他に、例えば、有線又は無線によりインターネット10に電気的に接続可能な、デスクトップ型パソコン、ノート型パソコン、タブレット端末型パソコン等が、予約・参加同意者用電子計算機3として用いられても良い。そこで、以下では、予約・参加同意者用電子計算機3として、予約・参加同意者用スマートフォン3という用語が用いられる。又、当該予約・参加同意者は、「予約・参加同意者B」として定義される。
<予約キャンセルペナルティーシステム100に於ける動作>
図4は、予約キャンセルペナルティーシステム100に於ける各構成要素の動作を示す機能ブロック図である。以下、図3及び図4を参照しつつ、本実施の形態に係る予約キャンセルペナルティーシステム100に於ける動作を記載する。
(1)予約者Aの仲介機関への加入手続き(事前手続き)
(1-1)ここで、第1の例として、「仲介機関」は、銀行、信用金庫又は信用組合等の様な、預貯金の口座業務の取引を提供する金融機関(預貯金口座開設可能金融機関)より成るものとする。以下、上記の「仲介機関」を、仲介機関Cとして定義・記載する。予め、予約者Aは、予約者用スマートフォン2の操作を通じて、仲介機関用サーバー装置1が主と成り提供する予約キャンセルペナルティーシステム100への加入手続きを行う。先ず、予約者用スマートフォン2は、インターネット10を介して、アクセスしたアプリサイト5より直接的に、又は、アクセスした仲介機関用サーバー装置1より直接的に乃至は間接的に(仲介機関用サーバー装置1よりアプリサイト5へと繋がる。)、第1アプリケーションソフトウェアVA1をダウンロード・インストールする。その上で、予約者Aは予約者用スマートフォン2内にインストールされた第1アプリケーションソフトウェアVA1を起動し、その結果、予約者用スマートフォン2は、仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aに電気的に接続される。そして、第1アプリケーションソフトウェアVA1に基づいてサーバー1Aより送信されて来る表示信号によりディスプレイ上に表示される「加入手続き用画面」に従って、予約者Aは、予約キャンセルペナルティーシステム100への加入手続きを行う。即ち、予約者用スマートフォン2は、上記加入手続き用画面への予約者Aによる入力操作に応じて、(1)予約者Aを特定する「予約者特定情報」、及び(2)予約者A又は予約者Aの関係者(例:親族。以下、同じ。)の一方が取引契約(預貯金契約)に基づき保有する第1金融機関(銀行・信用金庫等)の口座に関する「予約者口座情報」(予約者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約者Aがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(金融機関名、支店名、口座種類、口座番号、口座名義人等;以下、同じ。:「振込先口座情報」という。)、の各々を与える予約者事前登録信号V1Aを、インターネット10を介して、仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aへ送信する。この場合、第1金融機関と仲介機関Cとは同一の金融機関である必要性は無く、互いに異なる金融機関であっても良い。そして、サーバー1Aは、受信した予約者事前登録信号V1Aが与える上記「予約者特定情報」のデータ及び上記「予約者口座情報」のデータを、予約者Aに対して付される「登録番号」(予約者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約者用登録番号のデータを与える予約者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。ここで、「予約者特定情報」は、1)予約者Aが名乗る匿名、及び、2)当該「匿名」に紐づけられる予約者Aの氏名・住所・生年月日・携帯電話番号及びEメールアドレス等の連絡先等の各々を含む情報である(少なくとも匿名・氏名の情報を含む。)。又、「予約者取引情報」としての「予約者口座情報」は、予約者A又は予約者Aの関係者の一方との間で預貯金契約に基づく取引がある第1金融機関の名称、当該第1金融機関の取引店名乃至は支店名、口座の種類(普通・当座)、口座番号及び口座名義人の各々を含む情報である。その後、仲介機関用サーバー装置1は、仲介機関Cへの加入手続きの完了通知及び上記予約者用登録番号のデータの各々を与える信号V1AAを、インターネット10を介して、予約者用スマートフォン2へ送信する。予約者用スマートフォン2は、第1アプリケーションソフトウェアVA1に基づき、受信信号V1AAが与える予約者用登録番号信号(上記予約者用登録番号のデータ)を、その記憶部に記憶する。
(1-2)それに対して、第2の例として、「仲介機関C」がクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社である金融機関より成るものとする。この場合には、予約者用スマートフォン2は、(1)予約者Aの既述の「予約者特定情報」、(2)予約者A又は予約者Aの関係者の一方が取引契約(クレジット・カード契約)に基づき保有する、第1金融機関(上記のクレジット・カード会社に該当。)が予約者A又は予約者Aの関係者の一方に対して発行したクレジット・カードに関する「予約者クレジット・カード情報」(予約者取引情報)、(3)無断予約キャンセルの場合に予約者Aがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約者事前登録信号V1Aを、サーバー1Aへ送信する。例えば、予約者クレジット・カード情報は、少なくとも、クレジット・カード番号の情報を含む。そして、サーバー1Aは、予約者事前登録信号V1Aが与える上記「予約者特定情報」のデータ及び上記「予約者クレジット・カード情報」のデータを、「予約者用登録番号」のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記登録番号(予約者用登録番号)を与える上記予約者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(1-1)の上記の手続きと同様である。
(1-3)更に、第3の例として、「仲介機関C」が、複数のクレジット・カード会社である金融機関、複数のデビットカードを発行する銀行等の金融機関、及び、預貯金口座を開設可能な複数の銀行等の金融機関の内で少なくとも一方の金融機関との間で決済業務の代行を行う上記「決済代行会社」である金融機関より成るものとする。この場合、予約者用スマートフォン2は、(1)予約者Aの「予約者特定情報」、(2)予約者A又は予約者Aの関係者に関する「予約者取引情報」、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約者Aがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約者事前登録信号V1Aを、サーバー1Aへ送信する。ここで、「予約者取引情報」とは、予約者A又は予約者Aの関係者の一方が取引契約(クレジット・カード契約、デビットカード契約又は預貯金契約)に基づき保有する、1)第1金融機関が、予約者A又は予約者Aの関係者の一方に対して発行したクレジット・カードに関する情報(予約者クレジット・カード情報)、或いは、2)第1金融機関が、予約者A又は予約者Aの関係者の一方に対して発行したデビットカードに関する情報(予約者デビットカード情報)の何れか一方の情報である。或いは、「予約者取引情報」とは、3)予約者A又は予約者Aの関係者の一方の預貯金の口座に関する情報(予約者口座情報)である。その場合、上記の「第1金融機関」とは、1)上記決済代行会社が取り扱っているクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社、2)上記決済代行会社が取り扱っているデビットカードを発行する銀行等、又は、3)上記決済代行会社との間で預貯金口座を通じた決済代行契約のある銀行等の何れかに該当する。そして、上記の予約者クレジット・カード情報は、少なくとも、当該決済代行会社が取り扱っているクレジット・カードの名称(例えばJCB(登録商標)・VISA(登録商標)等。)、及び、クレジット・カード番号の各情報を含む。又、上記の予約者デビットカード情報は、少なくとも、当該決済代行会社が取り扱っているデビットカードの発行元の名称、及び、デビットカード番号の各情報を含む。又、上記の予約者口座情報は、当該決済代行会社との間で決済代行取引のある銀行等の名称、当該銀行等の取引店名乃至は支店名、口座の種類(普通・当座)、口座番号及び口座名義人の各々を含む情報である。そして、サーバー1Aは、予約者事前登録信号V1Aが与える上記「予約者特定情報」のデータ及び上記「予約者取引情報」のデータを、「登録番号」(予約者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、予約者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(1-1)の上記の手続きと同様である。
(1-4)更に、第4の例として、「仲介機関C」がデビットカードを発行する銀行等の金融機関より成るものとする。この場合、予約者用スマートフォン2は、(1)予約者Aの「予約者特定情報」、(2)予約者A又は予約者Aの関係者の一方が取引契約(デビットカード契約)に基づき保有する、第1金融機関(上記の仲介機関Cに該当。)が予約者A又は予約者Aの関係者の一方に対して発行したデビットカードに関する「予約者デビットカード情報」(予約者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約者Aがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約者事前登録信号V1Aを、サーバー1Aへ送信する。ここで、予約者デビットカード情報は、少なくとも、デビットカードの番号を含む。そして、サーバー1Aは、予約者事前登録信号V1Aが与える上記「予約者特定情報」のデータ及び上記「予約者デビットカード情報」のデータを、「登録番号」(予約者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(1-1)の上記の手続きと同様である。
(2)予約・参加同意者Bの仲介機関Cへの加入手続き(事前手続き)
(2-1)ここで、第1の例として、「仲介機関C」は、銀行、信用金庫又は信用組合の金融機関(預貯金口座開設可能金融機関)より成るものとする。予め、予約・参加同意者Bは、予約・参加同意者用スマートフォン3の操作を通じて、仲介機関用サーバー装置1が提供する予約キャンセルペナルティーシステム100への加入手続きを行う。先ず、予約・参加同意者用スマートフォン3は、インターネット10を介して、アクセスしたアプリサイト5より直接的に、又は、アクセスした仲介機関用サーバー装置1より直接的に乃至は間接的に(仲介機関用サーバー装置1よりアプリサイト5へと繋がる。)、第1アプリケーションソフトウェアVA1をダウンロード・インストールする。その上で、予約・参加同意者Bは予約・参加同意者用スマートフォン3内にインストールされた第1アプリケーションソフトウェアVA1を起動し、その結果、予約・参加同意者用スマートフォン3は、仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aに電気的に接続される。そして、第1アプリケーションソフトウェアVA1に基づいてサーバー1Aより送信されて来る表示信号によりディスプレイ上に表示される「加入手続き用画面」に従って、予約・参加同意者Bは、予約キャンセルペナルティーシステム100への加入手続きを行う。即ち、予約・参加同意者用スマートフォン3は、上記加入手続き用画面への予約・参加同意者Bによる入力操作に応じて、(1)予約・参加同意者Bを特定する「予約・参加同意者特定情報」、(2)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者(例:親族。)の一方が取引契約(預貯金契約)に基づき保有する第2金融機関(銀行・信用金庫等)の口座に関する「予約・参加同意者口座情報」(予約・参加同意者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約・参加同意者Bがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約・参加同意者事前登録信号V1Bを、インターネット10を介して、仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aへ送信する。この場合、第2金融機関と仲介機関とは同一の金融機関である必要性は無く、互いに異なる金融機関であっても良い。そして、サーバー1Aは、受信した予約・参加同意者事前登録信号V1Bが与える上記「予約・参加同意者特定情報」のデータ及び上記「予約・参加同意者口座情報」のデータを、予約・参加同意者Bに対して付される「登録番号」(予約・参加同意者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの電気信号を、上記予約・参加同意者用登録番号のデータを与える予約・参加同意者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。ここで、「予約・参加同意者特定情報」は、1)予約・参加同意者Bが名乗る匿名、及び、2)当該「匿名」に紐づけられる予約・参加同意者Bの氏名・住所・生年月日・携帯電話番号及びEメールアドレスの各々を含む情報である(少なくとも匿名・氏名の情報を含む。)。又、「予約・参加同意者取引情報」としての「予約・参加同意者口座情報」は、予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方との間で預貯金契約に基づく取引がある第2金融機関の名称、当該第2金融機関の取引店名乃至は支店名、口座の種類(普通・当座)、口座番号及び口座名義人の各々を含む情報である。その後、仲介機関用サーバー装置1は、仲介機関Cへの加入手続きの完了通知及び上記予約・参加同意者用登録番号のデータの各々を与える信号V1BAを、インターネット10を介して、予約・参加同意者用スマートフォン3へ送信する。予約・参加同意者用スマートフォン3は、第1アプリケーションソフトウェアVA1に基づき、受信信号V1BAが与える上記予約・参加同意者用登録番号信号を、その記憶部に記憶しておく。
(2-2)次に、第2の例として、「仲介機関C」がクレジット・カード会社である金融機関より成るものとする。この場合には、予約・参加同意者用スマートフォン3は、(1)予約・参加同意者Bの既述の「予約者特定情報」、(2)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方が取引契約(クレジット・カード契約)に基づき保有する、第2金融機関(上記のクレジット・カード会社に該当。)が予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に対して発行したクレジット・カードに関する「予約・参加同意者クレジット・カード情報」(予約・参加同意者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約・参加同意者Bがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約・参加同意者事前登録信号V1Bを、サーバー1Aへ送信する。例えば、予約・参加同意者クレジット・カード情報は、少なくとも、クレジット・カード番号を含む。そして、サーバー1Aは、予約・参加同意者事前登録信号V1Bが与える上記「予約・参加同意者特定情報」のデータ及び上記「予約・参加同意者クレジット・カード情報」のデータを、予約・参加同意者Bに付された「登録番号」(予約・参加同意者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約・参加同意者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(2-1)の上記の手続きと同様である。
(2-3)更に、第3の例として、「仲介機関C」が、複数のクレジット・カード会社及び/又は複数の銀行等との間で決済業務の代行を行う上記「決済代行会社」である金融機関より成るものとする。この場合、予約・参加同意者用スマートフォン3は、(1)予約・参加同意者Bの「予約・参加同意者特定情報」、(2)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に関する「予約・参加同意者取引情報」、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約・参加同意者Bがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約・参加同意者事前登録信号V1Bを、サーバー1Aへ送信する。ここで、「予約・参加同意者取引情報」とは、予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方が取引契約(クレジット・カード契約、デビットカード契約又は預貯金契約)に基づき保有する、1)第2金融機関が、予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に対して発行したクレジット・カードに関する情報(予約・参加同意者クレジット・カード情報)、或いは、2)第2金融機関が、予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に対して発行したデビットカードに関する情報(予約・参加同意者デビットカード情報)の何れか一方の情報である。或いは、「予約・参加同意者取引情報」とは、3)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方の預貯金の口座に関する情報(予約・参加同意者口座情報)である。その場合、上記の「第2金融機関」とは、1)上記決済代行会社が取り扱っているクレジット・カードを発行するクレジット・カード会社、2)上記決済代行会社が取り扱っているデビットカードを発行する銀行等、又は、3)上記決済代行会社との間で預貯金口座を通じた決済代行契約のある銀行等の何れかに該当する。そして、上記の予約・参加同意者クレジット・カード情報は、少なくとも、当該決済代行会社が取り扱っているクレジット・カードの名称(例えばJCB(登録商標)・VISA(登録商標)等。)、及び、クレジット・カード番号の各情報を含む。又、上記の予約・参加同意者デビットカード情報は、少なくとも、当該決済代行会社が取り扱っているデビットカードの発行元の名称、及び、デビットカード番号の各情報を含む。又、上記の予約・参加同意者口座情報は、当該決済代行会社との間で決済代行取引のある銀行等の名称、当該銀行等の取引店名乃至は支店名、口座の種類(普通・当座)、口座番号及び口座名義人の各々を含む情報である。そして、サーバー1Aは、予約・参加同意者事前登録信号V1Bが与える上記「予約・参加同意者特定情報」のデータ及び上記「予約・参加同意者取引情報」のデータを、「登録番号」(予約・参加同意者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約・参加同意者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(2-1)の上記の手続きと同様である。
(2-4)更に、第4の例として、「仲介機関C」がデビットカードを発行する銀行等の金融機関より成るものとする。この場合、予約・参加同意者用スマートフォン3は、(1)予約・参加同意者Bの「予約・参加同意者特定情報」、(2)予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方が取引契約(デビットカード契約)に基づき保有する、第2金融機関(上記の仲介機関Cに該当。)が予約・参加同意者B又は予約・参加同意者Bの関係者の一方に対して発行したデビットカードに関する情報、即ち、「予約・参加同意者デビットカード情報」(予約・参加同意者取引情報)、及び、(3)無断予約キャンセルの場合に予約・参加同意者Bがキャンセル損害救済金額の全額又は一部を受け取る際の振込先である銀行等(預貯金口座開設可能金融機関)の預貯金の口座情報(振込先口座情報)、の各々を与える予約・参加同意者事前登録信号V1Bを、サーバー1Aへ送信する。ここで、「予約・参加同意者デビットカード情報」は、少なくとも、デビットカードの番号を含む。そして、サーバー1Aは、予約・参加同意者事前登録信号V1Bが与える上記「予約・参加同意者特定情報」のデータ及び上記「予約・参加同意者デビットカード情報」のデータを、「登録番号」(予約・参加同意者用登録番号)のデータを介して互いに紐づけた上で、これらのデータの信号を、上記予約・参加同意者用登録番号信号と共に、データベース1B内に記憶・登録する。その他の手続きは、仲介機関Cが銀行等の金融機関である場合(2-1)の上記の手続きと同様である。
(3)事業者の仲介機関Cへの加盟手続き(加盟店として登録されるための事前手続き)
ここで、飲み会・ゴルフ開催等の催事の開催の場所乃至は施設(店舗等。)を提供可能な事業者であって且つ本システム100に於ける「加盟店」への参加の登録を希望する事業者を、事業者Dと定義する。先ず、事業者D側により操作される事業者用電子計算機4は、インターネット10を介して、アクセスしたアプリサイト5より直接的に、又は、アクセスした仲介機関用サーバー装置1より直接的に乃至は間接的に(仲介機関用サーバー装置1よりアプリサイト5へと繋がる。)、第2アプリケーションソフトウェアVA2をダウンロード・インストールする。その上で、事業者用電子計算機4は、事業者用電子計算機4内にインストールされた第2アプリケーションソフトウェアVA2を起動し、その結果、事業者用電子計算機4は、インターネット10を介して、仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aに電気的に接続される。そして、第2アプリケーションソフトウェアVA2に基づいてサーバー1Aより送信されて来る表示信号によりディスプレイ上に表示される「加盟店登録手続き用画面」に従って、事業者D側は、予約キャンセルペナルティーシステム100への加入手続きを行う。先ず、事業者用電子計算機4は、上記加盟店登録手続き用画面への事業者D側による入力操作に応じて、無償で「加盟店」としてサーバー1Aに於いて広告される旨の契約内容同意項目の同意データと共に、以下の事業者D側の各情報のデータを与える事業者情報信号V0をサーバー1Aへ送信する。即ち、事業者用電子計算機4は、事業者D側により入力された、1)事業者Dの名称、2)事業者Dが経営・運営する店舗名乃至は施設名(以下、「店舗等」又は「店舗名等」という。)、3)当該店舗等が所在する住所及び最寄り駅等、4)当該店舗等の電話番号・eメールアドレス等の通信手段の情報、5)当該店舗等に於いて提供される役務乃至はサービスの分野(例:居酒屋、和食料理・中華料理等の〇〇料理、ゴルフ場、音楽コンサート会場等。)及び、6)当該店舗等が定めるキャンセル料の各種のデータを与える事業者情報信号V0をサーバー1Aへ送信する。上記の事業者情報信号V0を受信したサーバー1Aは、仲介機関C側に於いて事業者Dの審査を行う場合にはOKとの審査結果が出た後に、又は、仲介機関C側での事業者Dの審査を行わない場合には事業者情報信号V0を受信した後に、事業者D側の上記1)~6)の各種の情報のデータを与える事業者情報信号V0を、サーバー1Aにより事業者Dの当該店舗等に対して割り当てられた「加盟番号」のデータを与える加盟番号信号と紐づけた上で、同意データの信号と共に、加盟店登録データ信号として、データベース1Bに保存・登録する。その上で、サーバー1Aは、事業者Dの店舗等が予約キャンセルペナルティーシステム100の加盟店として登録された旨又は登録否の旨を与える回答信号V0Aを、インターネット10を介して、事業者用電子計算機4へ送信する。尚、加盟店として登録された場合には、上記の回答信号V0Aが与える情報中には、サーバー1Aにより事業者Dの当該店舗等に割り当てられた上記の加盟番号のデータに関する情報が含まれており、事業者用電子計算機4は、回答信号V0Aを受けて、上記の加盟番号のデータの信号(加盟番号信号)を、その記憶部内に電気的に保存する。
(4)飲み会等の催事の開催の決定処理
本実施の形態では、お互いに見知らぬ任意の者同士であって且つ共に本名ではなく「匿名」を名乗る、予約者A及び予約・参加同意者Bが、例えば出会い系サイト又はSNS(ソーシャルメディア)等の各種の出会いの機会を提供し得る手段でのやり取りの過程を通じて知り合い、意気投合した結果、飲み会等の催事を開催するグループを結成することになったものとする。その際、当該グループを代表して、予約者Aが、当該飲み会等の催事を開催する場所等(店舗等。)に対して予約を取ることに決定されたものとする。当該グループ内の構成員である他方の予約・参加同意者Bは、上記の通り予約者Aが開催場所の予約を取ること、及び、当該飲み会等の催事の開催に参加することに共に同意した者である。
そこで、予約者Aは、仲介機関用サーバー装置1に登録されている加盟店のデータの中から、予約者用スマートフォン2を用いて、当該催事の開催に適した場所(加盟店)を自ら選択・決定する。即ち、予約者Aの操作に応じて、予約者用スマートフォン2は、第1アプリケーションソフトウェアVA1を起動して仲介機関用サーバー装置1のサーバー1Aにアクセスし、当該アクセス後に予約者用スマートフォン2のディスプレイ画面上に表示される「登録番号入力」の項目への予約者Aの入力操作により、予め記憶されている予約者Aに付された登録番号(予約者用登録番号)のデータを与える信号をサーバー1Aに送信する。その結果、サーバー1Aから送信されて来る信号に応じて予約者用スマートフォン2のディスプレイの画面上に表示される「加盟店一覧」の表示項目を予約者Aが操作することで、予約者Aは、予約者用スマートフォン2のディスプレイの画面上に表示される加盟店一覧のデータ(各加盟店での予約のキャンセル料のデータも含まれる。閲覧可能な各加盟店の情報乃至はデータは上記の加盟番号に紐づけされて表示されている。)を閲覧する。そして、斯かる閲覧を通じて、予約者Aは、表示される加盟店一覧のデータの中から、事業者Dが経営・運営する店舗等に於いて当該飲み会等の催事の開催を行うことを決めたこととする。その際、予約者用スマートフォン2は、催事の開催場所として選択された当該店舗等に紐づけられている加盟番号を与えるデータ信号を取得し、その記憶部に保存する。
次に、予約者Aの操作に応じて、予約者用スマートフォン2は、インターネット10を介して、予約・参加同意者用スマートフォン3に対して、以下の情報を与える信号(携帯電話での音声信号、SMS信号又は電子メール信号等)V2を送信し、以って予約・参加同意者Bへの予約内容の打診処理を行う。ここで、上記の信号V2が与える情報は、1)飲み会等の催事を開催する場所であり且つ待ち合わせ場所でもある事業者Dの店舗等の名称・住所・最寄り駅・加盟番号等、2)待ち合わせ日時でもある催事開催の日時(何年何月何日何時何分)、3)当該店舗等のキャンセル料、及び、4)当該店舗等が飲食店の場合に提供される料理のコース等の情報(少なくとも待ち合わせ場所(当該店舗等の名称・住所・加盟番号)及び待ち合わせ日時の情報)である。
上記の信号V2を受信した予約・参加同意者用スマートフォン3は、予約者Aより打診された上記の予約内容を予約・参加同意者Bが同意して当該催事に参加表明する場合には、予約内容及び参加(実施)に同意する旨を与える回答信号V3を、自己の登録番号(予約・参加同意者用登録番号)のデータと共に、予約者用スマートフォン2に返信する。それに対して、予約・参加同意者Bが上記の予約内容に同意出来ない場合には、予約・参加同意者Bが予約内容及び参加に同意出来るまで、乃至は、同意が最終的に覆されて当該催事の不成立が決するまで、予約者用スマートフォン2と予約・参加同意者用スマートフォン3との間で、上述の電気的処理が行われる。
(5)仲介機関Cによる事業者Dの店舗等への予約問合せの電気的処理及び与信の担保確保のための電気的処理
(5-1)ここで、予約・参加同意者Bの決定した意思に基づき、予約・参加同意者用スマートフォン3は、予約内容及び参加(実施)に同意する旨並びに自己の登録番号(予約・参加同意者用登録番号)を与える回答信号V3を、予約者用スマートフォン2に送信したものとする。
(5-2)斯かる回答信号V3の受信後、予約者用スマートフォン(予約者用電子計算機)2は、当該グループを代表して事業者Dの上記店舗等に予約を申し込む予約者Aの操作に応じて、第1アプリケーションソフトウェアVA1を起動してサーバー1Aにアクセスする。そして、当該アクセスに応じてサーバー1Aより送信されて来る画面表示信号に基づき、予約者用スマートフォン2のディスプレイ画面上に、予約者Aが予約に於いて入力すべき情報項目一覧の画像が表示される。そこで、予約者用スマートフォン2は、第1アプリケーションソフトウェアVA1の下で、(i)予約する予約者Aの登録番号、(ii)予約・参加同意者用スマートフォン3より取得した、参加者である予約・参加同意者Bの登録番号、及び、(iii)予約情報、の各々を与える予約信号V4を、サーバー1Aに送信する。ここで、予約情報は、ア)飲み会等の催事を開催する場所(店舗等)の加盟番号の情報(待ち合わせ場所情報)、イ)開催日時(〇年〇月〇日〇時)の情報(待ち合わせ日時情報)、場合に応じては、ウ)当該店舗等で提供される種々の役務の内で希望する役務(例えば、希望する料理のコース・酒等の飲料品の情報・座席(部屋))等の情報である。尚、上記の「予約情報」は、少なくとも、催事開催希望の場所である「待ち合わせ場所」(事業者Dの当該店舗等の加盟番号)及び開催日時「待ち合わせ日時」の情報である。
(5-3)予約信号V4の受信に基づき、仲介機関用サーバー装置1は、指示された加盟番号の店舗等への予約処理に先んじて、予約者A及び予約・参加同意者Bそれぞれへの与信の担保を確保出来るか否かの電気的判断処理を実行する。その際の判断基準となる「ペナルティー金額」は、本実施の形態に於いては、催事開催対象の「加盟番号〇〇」である店舗等に於いて指定されている「予約のキャンセル料」(キャンセル料の指定が無ければ、サーバー1Aが相場に応じて相当な金額を定める。)に相当する金額を基準として、定められる(介在する各金融機関の手数料も含まれる。)。ここで、仲介機関用サーバー装置1は、グループの各構成員への与信の担保(与信枠)が確保可能と判断して当該与信の担保(与信枠)を確保する場合には、少なくとも当該判断時から催事開催の結果(予約キャンセルの有無。)が判明して清算が完了するまでの期間、当該与信の担保(与信枠)を確保し続ける電気的処理を行う。
尚、本実施の形態に於いても、仲介機関用サーバー装置1が予約者A及び予約・参加同意者Bそれぞれへの与信の担保を確保出来るか否かの事前の電気的判断処理を実行する動作乃至は過程は、実施の形態1で既述した、予約者A及び予約・参加同意者Bそれぞれへの与信の担保を確保出来るか否かの電気的処理の実行プロセスと同一であるので、この点に関する詳細な記載については、対応する実施の形態1の記載を援用することとする。
(5-4)予約信号V4により指示された加盟番号の店舗等への予約の電気的処理
ア)仲介機関用サーバー装置1は、取得した第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号の内の少なくとも一方の信号が与える被担保情報が「担保無し情報」である場合には、予約者用スマートフォン2に対して、「担保無しの者がいるために与信不可・予約不可」である旨を与える信号V8(Eメール信号又はSMS信号でも良い。)を送信する。この場合は、予約者Aから予約・参加同意者Bへの情報報告として、仲介機関Cの与信を得られなかった旨及び希望した店舗等の予約が成されなかった旨を与える信号V2を予約・参加同意者用スマートフォン3に送信することとなる。或いは、仲介機関用サーバー装置1は、上記の信号V8の予約者用スマートフォン2への送信に加えて、予約・参加同意者用スマートフォン3に対しても、「担保無しのために与信不可及び予約不可」である旨の信号V9(Eメール信号又はSMS信号でも良い。)を送信する。
イ)他方、取得した第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号が共にペナルティー金額を電気的に確保しておくことが可能な与信担保可能状態にあることを与える場合には、一旦、仲介機関用サーバー装置1は、少なくとも予約者用スマートフォン2に対して、構成員全員A,Bに対して仲介機関Cの信用を与える旨を伝える通知信号V8を送信する。その上で、仲介機関用サーバー装置1は、インターネット10を介して、事業者Dの店舗等に於ける事業者用電子計算機4に対して、上記の予約情報に基づく予約の成否を問合せする予約成否問合せ信号V6を送信する。その際、当該グループ内の構成員である予約者A及び予約・参加同意Bの各々を特定する情報は、共に、「匿名」及び/又は「登録番号」のデータとして特定されている。従って、予約希望場所である事業者Dの店舗等側は、予約者A及び予約・参加同意Bの各氏名(実名)を知る由は無い。尚、予約成否問合せ信号V6は、上記の予約情報に紐づけされている「予約番号」の情報のデータ信号も含んでいる。
(6)事業者Dの店舗等から仲介機関Cへの予約可否の返答等の電気的処理
ア)「予約情報」及び「予約番号」を与える予約成否問合せ信号V6の受信に応じて、事業者用電子計算機4は、事業者Dの店舗等に於ける現時点での予約状況を踏まえて、上記予約番号と共に予約成否の結果(予約可能又は予約不可)を回答する予約成否回答信号V7を、インターネット10を介して、仲介機関用サーバー装置1に返信する。その際、予約成否回答信号V7が「予約可能」である旨の回答を与える信号の場合には、事業者用電子計算機4は、参加者である予約者A及び予約・参加同意Bの各々の「匿名」及び/又は「登録番号」のデータ、予約の日時(〇年〇月〇日〇時〇分)のデータ(更に希望がある場合には、例えば、当日の希望の食事等のコース、座席・場所等の指定のデータ等)、並びに、「予約番号」のデータを、その記憶部(図示せず。)に記憶する。
イ)仲介機関用サーバー装置1は、受信した予約成否回答信号V7が与える当該予約番号の回答結果のデータ(予約番号、予約可能又は予約不可)を予約者Aの登録番号に紐づけてデータベース1B内に保存した上で、予約成否回答信号V7が与える回答結果(予約可能又は予約不可)のデータを示す予約結果報告信号V8(Eメール信号又はSMS信号の送信でも良い。)を予約者用スマートフォン2に送信する。この場合、予約者用スマートフォン2は、予約者Aから予約・参加同意者Bへの情報の報告として、希望した事業者Dの店舗等の予約の可否を伝える旨の信号V2を、予約・参加同意者用スマートフォン3に送信することとなる。或いは、仲介機関用サーバー装置1は、予約結果報告信号V8の予約者用スマートフォン2への送信に加えて、予約・参加同意者用スマートフォン3に対しても、希望した店舗等の予約の可否を伝える旨の予約結果報告信号V9(Eメール信号又はSMS信号でも良い。)を送信する。
(7)飲食等の催事の開催直前(開催時:待ち合わせ日時)に当該催事の開催が無断予約キャンセルにより取り止めとなった場合の電気的処理
ア)飲食等の催事の開催時に於いて、本件グループ内の少なくとも一人(A若しくはB、又は、A及びB)が事前連絡無しに当該催事への不参加であることにより、当該催事を開催するための予約がキャンセルとなった場合を考える。この場合には、事業者用電子計算機4は、1)催事への不参加者を特定する不参加者特定信号及び2)催事の予約ルールを守って催事の開催場所(事業者Dの店舗等の場所:待ち合わせ場所)に来ている来訪者を特定する来訪者特定信号の内の少なくとも一方の特定信号V10と共に、当該催事の予約キャンセルを通知する予約キャンセル信号V11を、インターネット10を介して仲介機関用サーバー装置1に送信する。具体的な電気的処理は、次の通りに行われる。
ア-1)ここで、一例として、催事の開催時(待ち合わせ日時)に於いて、本件グループの構成員の内で、予約者Aは飲み会等の催事の予約ルールを守って事業者Dの店舗等の場所(催事の開催場所;待ち合わせ場所)に来ている「来訪者」である一方、予約・参加同意Bは事前連絡無しに事業者Dの店舗等の場所に来ていない「不参加者」であるとする。斯かる予約・参加同意Bの無断不参加に伴い、予約者Aは事業者Dの店舗等に於ける当該催事を開催出来ずに至り、予約者Aにより成された上記予約番号で特定される飲み会等の催事の予約はキャンセルとなる。この場合、予約者Aは、予約場所である事業者Dの店舗等に現に来訪乃至は来店した者であることを、事業者Dの店舗等により認証乃至は確定してもらうこととなる。例えば、予約者Aの操作により起動される第1アプリケーションソフトウェアVA1に基づき、予約者用スマートフォン2は、そのディスプレイ画面上に、本件催事の上記予約番号、予約者Aの匿名及び/又は登録番号のデータを与える2次元バーコード又は1次元バーコードの画像を表示する。斯かるバーコード表示を受けて、事業者用電子計算機4は、2次元バーコード又は1次元バーコードの画像を内蔵のカメラで撮影することによって、又は、バーコードリーダーによって画像をスキャン(走査)すること等によって、本件催事の上記予約番号、予約者Aの匿名及び/又は登録番号のデータを与える信号を取得する。上記の予約番号で特定される本件催事に於いて、当該グループの構成員・参加者の内で、予約者Aが来訪者(来店者)であることの認証の確定後、事業者用電子計算機4は、上記予約番号、予約者Aの匿名及び/又は登録番号のデータを与える信号に基づき、その記憶部内に記憶・保存されている当該予約番号等で特定される本件催事に関する予約データを読み出した上で、残る当該グループの構成員である予約・参加同意者Bが不参加者である旨を特定・認識する。その上で、第2アプリケーションソフトウェアVA2の駆動下で、事業者用電子計算機4は、予約・参加同意Bが催事への不参加者である旨を特定する不参加者特定信号、若しくは、予約者Aが来訪者である旨を特定する来訪者特定信号、又は、上記不参加者特定信号及び上記来訪者特定信号の両信号の、何れかの信号を、特定信号V10として、仲介機関用サーバー装置1に送信する。と共に、事業者用電子計算機4は、例えば上記の予約番号等で特定される本件飲み会等の催事の予約がキャンセルされた旨を通知する予約キャンセル信号V11を、仲介機関用サーバー装置1に送信する。
仲介機関用サーバー装置1は、予約キャンセル信号V11及び特定信号V10を受信して、第1アプリケーションソフトウェアVA1の下、予約者用スマートフォン2及び予約・参加同意者スマートフォン3に対して、「予約キャンセルの発生」を通知する通知信号V12,V13を送信する。その上で、仲介機関用サーバー装置1は、ペナルティー金額より仲介機関用手数料を差し引いた金額であるキャンセル損害救済金額を予約者Aが事前に指定した上記「振込先口座情報」に特定されている口座へ振り込む旨を与える通知信号V18を送信する。他方、仲介機関用サーバー装置1は、第1アプリケーションソフトウェアVA1の下、予約・参加同意者用スマートフォン3に対して、ペナルティー金額を予約・参加同意者Bの口座から引き落とすための電気的処理の実行を行う旨を与える通知信号V19を送信する。
ア-2)他方、催事の開催直前時に於いて、本件グループの構成員の内で、予約・参加同意Bは飲み会等の催事の予約ルールを守って事業者Dの店舗等の場所(催事の開催場所)に来ている「来訪者」である一方、予約者Aは事前連絡無しに事業者Dの店舗等の場所に来ていない「不参加者」であるとする。斯かる予約者Aの無断不参加に伴い、予約・参加同意Bは事業者Dの店舗等に於ける当該催事に参加することが出来ずとなり、予約者Aにより成された上記予約番号で特定される飲み会等の催事の予約はキャンセルとなる。この場合、予約・参加同意Bは、予約場所である事業者Dの店舗等に現に来訪乃至は来店した者であることを、事業者Dの店舗等により認証乃至は確定してもらうこととなる。例えば、予約・参加同意Bの操作により起動される第1アプリケーションソフトウェアVA1に基づき、予約・参加同意者用スマートフォン3は、そのディスプレイ画面上に、本件催事の上記予約番号、予約・参加同意Bの匿名及び/又は登録番号のデータを与える2次元バーコード又は1次元バーコードの画像を表示する。斯かるバーコード表示を受けて、事業者用電子計算機4は、2次元バーコード又は1次元バーコードの画像を内蔵のカメラで撮影することによって、又は、バーコードリーダーによって画像をスキャン(走査)すること等によって、本件催事の上記予約番号、予約・参加同意Bの匿名及び/又は登録番号のデータを与える信号を取得する。上記の予約番号で特定される本件催事に於いて、当該グループの構成員・参加者の内で、予約・参加同意Bが来訪者(来店者)であることの認証の確定後、事業者用電子計算機4は、上記予約番号、予約・参加同意Bの匿名及び/又は登録番号のデータを与える信号に基づき、その記憶部内に記憶・保存されている当該予約番号等で特定される本件催事に関する予約データを読み出した上で、当該グループの他方の構成員である予約者Aが不参加者である旨を特定・認識する。その上で、第2アプリケーションソフトウェアVA2の駆動下で、事業者用電子計算機4は、予約者Aが催事への不参加者である旨を特定する不参加者特定信号、若しくは、予約・参加同意Bが来訪者である旨を特定する来訪者特定信号、又は、上記不参加者特定信号及び上記来訪者特定信号の両信号の、何れかの信号を、特定信号V10として、仲介機関用サーバー装置1に送信する。と共に、事業者用電子計算機4は、例えば上記の予約番号等で特定される本件飲み会等の催事の予約がキャンセルされた旨を通知する予約キャンセル信号V11を、仲介機関用サーバー装置1に送信する。
仲介機関用サーバー装置1は、予約キャンセル信号V11及び特定信号V10を受信して、第1アプリケーションソフトウェアVA1の下、予約者用スマートフォン2及び予約・参加同意者スマートフォン3に対して、「予約キャンセルの発生」を通知する通知信号V12,V13を送信する。その上で、仲介機関用サーバー装置1は、予約者用スマートフォン2に対して、予約者Aの口座からペナルティー金額を引き落とすための電気的処理の実行の旨を与える通知信号V18を送信する。他方、仲介機関用サーバー装置1は、第1アプリケーションソフトウェアVA2の下、予約・参加同意者用スマートフォン3に対して、ペナルティー金額より仲介機関用手数料を差し引いた金額であるキャンセル損害救済金額を予約・参加同意Bが事前に指定した上記「振込先口座情報」に特定されている口座へ振り込む旨を与える通知信号V19を送信する。
ア-3)尚、催事の開催直前時に於いて、本件グループの構成員全員、即ち、予約者A及び予約・参加同意Bの両者が共に事前連絡無しに事業者Dの店舗等の場所に来ていない「不参加者」であるとする。斯かる予約者A及び予約・参加同意Bの無断不参加に伴い、予約者Aにより成された上記予約番号で特定される飲み会等の催事の予約は当然にキャンセルとなる。そして、第2アプリケーションソフトウェアVA2の駆動下で、事業者用電子計算機4は、予約者A及び予約・参加同意Bの両者が共に催事への不参加者である旨を特定する不参加者特定信号を、特定信号V10として、仲介機関用サーバー装置1に送信する。と共に、事業者用電子計算機4は、例えば上記の予約番号等で特定される本件飲み会等の催事の予約がキャンセルされた旨を通知する予約キャンセル信号V11を、仲介機関用サーバー装置1に送信する。
仲介機関用サーバー装置1は、予約キャンセル信号V11及び特定信号V10を受信して、第1アプリケーションソフトウェアVA1の下、予約者用スマートフォン2及び予約・参加同意者用スマートフォン3の各々に対して、ペナルティー金額を引き落とすための電気的処理の実行の旨を与える通知信号V18,通知信号V19を送信する。
イ)仲介機関用サーバー装置1は、予約キャンセル信号V11及び特定信号V10の受信に応じて、既述のペナルティー金額より仲介機関用手数料を差し引いた金額であるキャンセル損害救済金額を、本件グループの構成員の内で当該催事の開催場所に来ている来訪者(参加者)に対して分配する電気的処理を実行する。具体的な電気的処理は、実施の形態1で既述した内容と同等であるので、対応する実施の形態1の記載を援用する。
尚、仲介機関Cは、催事開催時に当該開催場所に来訪した参加者に対しては、当該参加者への与信の担保として確保してあるペナルティー金額を当該参加者の口座へ戻す電気的処理を実行し、又は、口座設定可能金融機関である金融機関E又はFに対して上記のペナルティー金額を当該参加者の口座へ戻す様に指令する指令信号を送信する。その際、金融機関側での手数料が発生する場合には、各参加者の口座へ返金される金銭の金額は、上記のペナルティー金額から当該手数料を差し引いた金額となる。
又、当該グループ内の構成員(予約者A及び予約・参加同意者B)全員が開催時に開催場所に来て飲食等の当該催事が無事に開催されている場合、即ち、無断予約キャンセルが発生しなかった場合には、事業者用電子計算機4は、第2アプリケーションソフトウェアVA2の下で、仲介機関用サーバー装置1に対して、催事開催乃至は予約キャンセル不発生を示す信号を送信する。その場合には、上記の通り、仲介機関用サーバー装置1は、ペナルティー金額を各参加者の口座へ戻す電気的処理の実行へと移行する。
<実施の形態2の変形例1>
実施の形態2では、催事開催直前の予約キャンセルが発生した場合には、実際に開催場所に訪れた参加者のみに対して、損失乃至は損額の救済措置として、キャンセル損害救済金額が分配されていたが、当該参加者のみならず、予約された事業者の店舗等をも含めてキャンセル損害救済金額が分配されても良い。この場合、参加者及び事業者の店舗等へのキャンセル損害救済金額の分配比率は任意であって均等又はケースバイケースで設定されても良いし、或いは、所定の分配比率として固定されていても良い。
本変形例では、事業者用電子計算機4は、予め、第2アプリケーションソフトウェアの下で、当該事業者Dが保有する第3金融機関(口座開設可能金融機関、キャンセル損害救済金の分配額の振込先金融機関)の口座に関する事業者口座情報を与える事業者事前登録信号を、インターネット10を介して、仲介機関用サーバー装置1へ送信する。そして、仲介機関用サーバー装置1は、受信した上記事業者事前登録信号が与える事業者口座情報を当該事業者の情報(加盟番号等。)に紐づけた上でデータベース1B内に記憶・登録する。その上で、無断予約キャンセル発生の場合には、仲介機関用サーバー装置1は、予約キャンセル信号V11及び特定信号V10の受信に応じて、キャンセル損害救済金額の一部の金額又は全額を指定済みの振込先口座へ振り込む旨を与える通知信号V14を事業者用電子計算機4へ送信する。その後、仲介機関用サーバー装置1は、当該グループの構成員の内で当該催事の開催場所に来ている来訪者(参加者)のみ及び予約対象の当該事業者D乃至は事業者Dの店舗等の各々に対して、キャンセル損害救済金額を分配するための既述の電気的処理に相当の電気的処理を実行する。その他の電気的処理は、既述の実施の形態2の場合の電気的処理と同一である。
<実施の形態2の変形例2>
実施の形態2では、事業者用電子計算機4が、催事開催時に於いてグループ内の少なくとも一人が催事への不参加であることにより催事を開催するための予約がキャンセルとなった場合に、不参加者特定信号及び来訪者特定信号の内の少なくとも一方の特定信号と共に、予約キャンセル信号を仲介機関用サーバー装置1に送信することで、仲介機関用サーバー装置1は当該予約の無断キャンセル発生を認識し、確認している。
斯かる構成に代えて、仲介機関用サーバー装置1が、当該催事開催の予約を取っているグループの構成員各自の開催時刻での位置情報を把握することで(当該位置情報が示す現在位置が待ち合わせ場所である事業者Dの店舗等の住所に該当する位置であるか否かを判断する。)、無断予約キャンセル発生の有無を判断しても良い。この場合には、仲介機関用サーバー装置1より、無断予約キャンセル発生の事実を与える通知信号を事業者用電子計算機4側へ送信することとなる。即ち、仲介機関用サーバー装置1は、第1アプリケーションソフトウェアVA1及び内蔵のタイマー機能部の実行の下で、予約者用スマートフォン2及び予約・参加同意者用スマートフォン3の各々に対して、各スマートフォン2,3が有するGPS機能の実行により当該開催時(待ち合わせ日時)に於ける各自の現在位置情報を得る電気的処理を制御・実行させる。そして、仲介機関用サーバー装置1は、得られた各自の現在位置情報を与える位置情報信号を、インターネット10を介して取得して、待ち合わせ場所である店舗の位置情報との比較処理を成すことで、予約者A及び/又は予約・参加同意者Bの無断予約キャンセル発生の有無を判断・確認する。その他の電気的処理は、既述の実施の形態2の場合の電気的処理と同一である。尚、本変形例の構成に既述の変形例1の構成を適用することとしても良い。
<実施の形態2及びその変形例1,2の利点・効果>
(1)グループを代表して予約者が事業者の店舗等(待ち合わせ場所・待ち合わせ日時)に飲食等の催事開催の予約を取ることに於いて、仲介機関用サーバー装置1が自ら事業者用電子計算機4に対して当該催事開催予約を取る電気的処理を行うので、グループの各構成員は仲介機関用サーバー装置1を運用する当該仲介機関の信用を得ることが出来る。この仲介機関の与信業務に関して、当該予約前に必ず仲介機関用サーバー装置1は、当該グループ内の構成員各自が保有する金融機関の口座にある金額に対して上記与信の担保を電気的処理により確保する。従って、万一、当該グループ内の構成員の内の少なくとも一人の催事不参加により無断予約キャンセルの事態が催事開催時(待ち合わせ日時)に発生した場合であっても、仲介機関用サーバー装置1自体が当該無断予約キャンセルの発生の事態を電気的に速やかに確認することが出来る。そして、仲介機関用サーバー装置1は、当該無断予約キャンセルの発生により損失乃至は損害(交通費・通信料金・準備費用等の積極的損害、無駄な時間を費やされたこと(時間損失)による逸失利益の喪失・慰謝料等の消極的損害)を受けた、参加者である他の構成員各自の振込先口座に、上記損失・損害の救済として、分配されたキャンセル損害救済金額を即時に又は所定の期間経過後に自動的に振り込む電気的処理を実行することが出来る。この様に、参加ルールを守って催事開催場所(待ち合わせ場所)に待ち合わせ日時通りに参加したグループの構成員は、本システム100に於ける一連の電気的処理を通じて、発生した損失・損害の救済を自動的に受け取ることが出来る。そのため、本システム100に事前に加入している者同士は、安心して催事開催のための場所・日時の予約を行い、且つ、当該催事の参加に対する同意を予約者に与えることが出来る。
(2)本システム100に於いては、仲介機関用サーバー装置1は、キャンセル損害救済金額の分配の電気的処理に引き続いて、自動的に、不参加者が保持する金融機関の口座を通じて確保している担保としてのペナルティー金額をキャンセル損害救済金額に充当することが出来る。そのため、催事開催への無断の不参加者は、自己の口座から上記のペナルティー金額を本システム100によって自動的に引き落とされてしまうという経済的ペナルティーを課せられてしまうことになる。その結果、無断予約キャンセルにより参加者に生じ得る被害の自動的な救済の実現に加えて、本システム100に加入している催事参加者全員に対して、自己が無断予約キャンセルの発生原因者となるのを防ぎたいという心理的効果(無断予約キャンセル抑止効果)を、本システム100の存在・実働を通じて、持たせることが出来る。
(3)既述の変形例1に於いては、仲介機関用サーバー装置1は、催事開催の予約を了承した事業者側に対しても、キャンセル損害救済金額を、電気的処理を通じて分配することが出来るので、直前の無断予約キャンセルにより事業者側が受ける経済的損害を自動的に救済することが出来る。
(4)信用力のある仲介機関Cが運営する仲介機関用サーバー装置1は、電気的処理により金銭的な担保を催事参加予定者全員に対して確実に確保し、確保した当該担保を以って無断予約キャンセル時の各被害者を自動的に救済するので、予約者・参加者同士の匿名性を守りつつ、しかも、直前の無断予約キャンセルの抑止及び救済の効果を奏しつつ、犯罪の予防効果をも奏することが出来る。
(本発明に於ける留意点)
既述の実施の形態1並びに実施の形態2及び変形例1,2(以下、実施の形態1及び2等という。)の構成・動作・効果の把握に於いて、共通して成り立ち得る下記の諸点に留意されるべきである。
(1)実施の形態1及び2等に於いて、各サーバー装置1,6,7は、クラウド型のサーバー装置の適用をも含む概念乃至は用語である。
(2)実施の形態1及び2等に於いて、催事開催の予約を取るグループの各構成員は、匿名での予約の取得に代えて、ハンドルネーム(ニックネーム)又は実名を使用して予約を取得しても良い。即ち、催事開催を行うグループの各構成員を特定する特定情報(予約者特定情報・予約者特定情報)の一つとして、匿名に代えて、ハンドルネーム(ニックネーム)を用いていても良い。
(3)実施の形態1及び2等に於いて、催事開催の予約を取るグループの構成員の数は、少なくとも2人である。当該グループの構成員数が3名以上の複数の場合において、不参加者の数が2名以上の複数である場合には、次の関係が成立する。即ち、各人のペナルティー金額又はペナルティー金額相当額に不参加者数を乗じた金額より、仲介機関用手数料がある場合には当該仲介機関用手数料を差し引いて成る金額が、「キャンセル損害救済金額」と成る。即ち、「キャンセル損害救済金額」=「(各人のペナルティー金額又はペナルティー金額相当額)×(不参加者数)-(仲介機関用手数料(≧0円))」の関係式が成立する。従って、被害を受けた各参加者(実施の形態2の変形例1では事業者も含まれる。)は、上記の「キャンセル損害救済金額」を参加者数(実施の形態2の変形例1では、参加者数に事業者の数を加えた数である「参加者数等」。)で割って成る金額を、「分配金」(損害救済金)として受け取ることと成る。尚、キャンセル損害救済金額の分配比率は、上記の様に均等である必要性は無く、種々の事情等を加味して決まる任意の比率である。
(4)実施の形態1及び2等に於いて、催事は、飲食店等に於ける飲食等の飲み会・食事会のみならず、ゴルフの実施等の、様々なイベント行事を含む概念乃至は用語である。
(5)実施の形態1及び2等に於いて、グループの構成員の催事への「不参加」とは、当該構成員が予約された待ち合わせ場所に一旦は来たけれども、待ち合わせ日時の時点で、当該待ち合わせ場所から離れてしまって居なくなった場合をも含む概念乃至は用語である。
(6)実施の形態1及び2等に於いて、ペナルティー金額、仲介機関用手数料、及びキャンセル損害救済金額の各々は、固定金額であっても良い。又、仲介機関用手数料は無しとされても良い。この場合には、ペナルティー金額=キャンセル損害救済金額となる。
(7)ペナルティー金額は、上記の通り、実際に待ち合わせ日時に於いて待ち合わせ場所に参加した参加者各自が不参加者の出現による予約キャンセルによって受ける損害・損失、及び、介在する金融機関等の手数料により、更には、実施の形態2及びその変形例1,2では事業者側の店舗・施設等に於ける経営的損失により、定まる金額である。上述の実施の形態1,2等では、仲介機関用サーバー装置1が与信に対する担保確保の電気的処理に於いて、催事開催を行うグループの構成員各自の口座の残額・残高がペナルティー金額の全額(与信枠)以上があるか否かを判断・処理していた。それに代えて、仲介機関用サーバー装置は、与信の担保確保の電気的処理に於いて、ペナルティー金額を適切に配分した金額(与信枠)(例えば、ペナルティー金額を、当該グループの構成員全体の数で均等に又は各構成員につき所定の割合毎で割り勘して成る金額。)以上の金額がグループの構成員各自の口座の残額・残高として有るか否かにより判断・処理しても良い。そこで、本発明では、上記のペナルティー金額を適切に配分した金額を「ペナルティー金額相当額」と定義する。
従って、本発明では、仲介機関用サーバー装置は、受信した予約信号に基づき、
i)予約者取引情報よりペナルティー金額又はペナルティー金額相当額の何れか一方を電気的に確保しておくことが可能か否かに関する第1被担保情報を与える第1被担保情報信号を取得すると共に、
(ii)予約・参加同意者取引情報よりペナルティー金額又はペナルティー金額相当額の何れか一方を電気的に確保しておくことが可能か否かに関する第2被担保情報を与える第2被担保情報信号を取得した上で、
(iii)第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号が共にペナルティー金額又はペナルティー金額相当額の何れか一方を電気的に確保しておくことが可能な与信担保可能状態にあることを与える場合には、各構成員全員に対して、従って、予約者及び予約・参加同意者に対して、当該仲介機関の信用を与えることを決定する電気的処理を行う。
(8)不参加者が予約通りに待ち合わせ日時に於いて待ち合わせ場所に来訪できなかったことについて正当な理由(例えば、電車・バス等の交通機関の事故等による遅延・運転中止の場合。)がある場合には、例外処理として、仲介機関用サーバー装置は、次の様な事後清算処理を行うこととしても良い。
例外1)例えば、損害・損失を被った参加者(実施の形態2及びその変形例1,2では事業者も含まれる。)の電子計算機は、催事の事後清算時に於いて、即ち、キャンセル損害救済金額の分配処理時前(上記の所定の時間の経過前)に、当該不参加者に課されるペナルティー金額又はペナルティー金額相当額を所定の金額に減額する処理を行うことを指令する指令信号を仲介機関用サーバー装置に送信する。そして、当該指令信号を受けた仲介機関用サーバー装置は、ペナルティー金額又はペナルティー金額相当額に代えて、上記所定の減額された金額を当該不参加者の口座から引き落とす電気的処理を行う。
例外2)或いは、損害・損失を被った参加者(実施の形態2及びその変形例1,2では事業者も含まれる。)の電子計算機は、催事の事後清算時に於いて、即ち、キャンセル損害救済金額の分配処理時前に、自らが有するキャンセル損害救済金額の請求権を放棄することを指示する指令信号を仲介機関用サーバー装置に送信する。当該送信に応じて、仲介機関用サーバー装置は、既述のキャンセル損害救済金額の分配の電気的処理及び不参加者の口座からペナルティー金額又はペナルティー金額相当額を引き落とす電気的処理の実行を中止する。
既述の通り、本システム100に於いては、仲介機関用サーバー装置は、グループ内の少なくとも一人が待ち合わせ日時に待ち合わせ場所に来なかったことによる催事への不参加により催事を開催することが出来なくなったことを電気的処理により確認した場合には、原則として、以下の1)及び2)の電気的処理を実行する。即ち、仲介機関用サーバー装置は、1)当該グループの構成員の内で不参加者を除いた者に対してキャンセル損害救済金額を分配する電気的処理を実行し、2)第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号に基づき、催事への不参加者の金融機関の口座又は不参加者の発行カードに紐付けされた金融機関の口座の一方からペナルティー金額又はペナルティー金額相当額の何れか一方を電気的に引き落として、引き落とした金額をキャンセル損害救済金額に充当する電気的処理を実行する。しかし、本システム100の仲介機関用サーバー装置に於ける、上記の1)及び2)の原則的な電気的処理は、上記の例外1)及び例外2)の様な例外に該当する場合の電気的処理の実行を排除するものではない。
(9)実施の形態1及び2等に於いては、仲介機関用サーバー装置が第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号が共に与信担保可能状態に有り、その結果、予約者A及び予約・参加同意者Bに対する与信を決定・通知する電気的処理を行った時点で、仲介機関用サーバー装置は、与信担保の確保として、グループの構成員各自の口座より、担保枠であるペナルティー金額又はペナルティー金額相当額の何れか一方を電気的に確保して各人の当該担保枠を押さえている。これに代えて、与信の決定・通知後の予約キャンセル発生を仲介機関用サーバー装置が確認した場合に於いて、仲介機関用サーバー装置は、当該確認時又はそれ以後であって、グループの構成員の内で不参加者を除いた者に対してキャンセル損害救済金額を分配する電気的処理を実行する前の時点で、又はキャンセル損害救済金額の分配を実行した後の時点において、不参加者の担保枠であるペナルティー金額又はペナルティー金額相当額の何れか一方を電気的に確保して不参加者の当該担保枠を押さえても良い。或いは、仲介機関用サーバー装置は、不参加者の担保枠であるペナルティー金額又はペナルティー金額相当額の何れか一方を確保する電気的処理を行わずに、グループの構成員の内で不参加者を除いた者に対してキャンセル損害救済金額を分配する電気的処理を実行することとしても良い。
(10)実施の形態1及び2等に於いては、仲介機関用サーバー装置が第1被担保情報信号及び第2被担保情報信号が共に与信担保可能状態に有ることで予約者A及び予約・参加同意者Bに対する与信を決定する電気的処理を行った後、グループの構成員各自に対して当該与信結果を通知する通知信号を送らないこととしても良い。この場合、グループの構成員各自の予約者用電子計算機及び予約・参加同意者用電子計算機は、保持する(第1)アプリケーションソフトウェアに基づき、仲介機関用サーバー装置からの与信担保無しの通知信号或いは与信決定済みの通知信号を待ち合わせ日時までに受信しない場合には、グループの構成員各自に対して仲介機関用サーバー装置により与信が成されたものと判断する電気的処理を行う。
(11)予約内容の打診を進める中で、参加予定者の何れかが辞退する又は追加参加を希望する人がいれば、当該グループの構成員の数は増減するし、場合によっては、催事の開催そのものが不成立となる場合も生じ得る。そこで、本システム100は、仲介機関用サーバー装置が催事開催のグループの各構成員の担保枠を確保した後の時点に於いて、各構成員は待ち合わせ場所及び待ち合わせ日時の当該予約の成立を受諾するか否かを意思表示し得る機能を更に有することとしても良い。或いは、本システム100は、予約完了後の参加者の追加を構成員全員が合議して承認し、承認された追加の参加者に対しても既述の与信の可否の有無・与信有りの場合の担保枠の確保の電気的処理を成し得る機能を有することとしても良い。
(12)実施の形態1及び2等に於いては、仲介機関用サーバー装置1は、予約者特定情報及び予約者取引情報を予約者用登録番号のデータを与える予約者用登録番号信号を介して互いに紐づけた上で予約者用登録番号と共にデータベース1B内に記憶・登録している。又、仲介機関用サーバー装置1は、予約・参加同意者特定情報及び予約・参加同意者取引情報を予約・参加同意者用登録番号のデータを与える予約・参加同意者用登録番号信号を介して互いに紐づけた上で予約・参加同意者用登録番号と共にデータベース1B内に記憶・登録している。しかし、この各種情報の紐づけ用のデータである「予約者用登録番号」及び「予約・参加同意者用登録番号」に変えて、予約者及び予約・参加同意者の各人に関するその他のデータ、例えば、予約者及び予約・参加同意者の各々の匿名・ニックネーム又は氏名(実名)等の種々のデータで以って、仲介機関用サーバー装置は、予約者に関する各種の情報及び予約・参加同意者に関する各種の情報と紐づけることとしても良い。そこで、仲介機関用サーバー装置内に於ける予約者に関する各種情報の紐づけ処理に於いて使用される、上記の予約者用登録番号又は予約者の匿名等より成るデータを、「予約者紐づけ用データ」として定義する。従って、この「予約者紐づけ用データ」を与える信号は、「予約者紐づけ用データ信号」と定義される。同様に、仲介機関用サーバー装置内に於ける予約・参加同意者に関する各種情報の紐づけ処理に於いて使用される、上記の予約・参加同意者用登録番号又は予約・参加同意者の匿名等より成るデータを、「予約・参加同意者紐づけ用データ」として定義する。従って、この「予約・参加同意者紐づけ用データ」を与える信号は、「予約・参加同意者紐づけ用データ信号」と定義される。
(13)実施の形態1及び2等に於いて、予約者Aの仲介機関Cへの加入手続きの完了後、及び、予約・参加同意者Bの仲介機関Cへの加入手続きの完了後に於いては、予約者A及び予約・参加同意者Bの各自が、セキュリティの観点から、以下の処理を行うこととしても良い。即ち、予約者A及び予約・参加同意者Bの各自は、アプリケーションソフトウェアVA1又は第1アプリケーションソフトウェアVA1を駆動するときには、予約者用スマートフォン2及び予約・参加同意者用スマートフォン3の各ディスプレイ画面の表示に従って、ユーザーID及び自ら定めたパスワード並びに/又は上記予約者紐づけ用データ・予約・参加同意者紐づけ用データを入力操作することとしても良い。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正及び/又は変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。