JP7223037B2 - エラストマーケーブル絶縁シースの非破壊試験方法、装置及びプログラム - Google Patents

エラストマーケーブル絶縁シースの非破壊試験方法、装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、特には原子炉ケーブルであるケーブルの絶縁シースの非破壊試験方法に関する。
本発明の1つの応用分野は、発電用の原子力発電所の電力ケーブルに関する。
発電用の原子力発電所では、原子力ユニットあたり平均1,500kmのケーブル(原子炉建屋内の50kmを含む)が設置される。稼働中、設置されたケーブルは老化現象すなわち劣化を受ける。
これらのケーブルの適正機能を確保するには、この劣化を理解及び監視することが不可欠である。
原子炉ケーブルの経年劣化の状態は、その絶縁体の破断値での伸びから求められる。この特性は、ケーブル全体のうちの少なくとも50cmのサンプリングを必要とする破壊試験である機械的な一軸引張試験によって実験室で測定される。従って、現地でのケーブルサンプリング活動が定期的にスケジュールされ、そして、それらのケーブルが実験室で分析されることで、ケーブル寿命の終わりについて議論することが可能になる。
ケーブルのサンプリングを必要とするこの種の試験の欠点は、何よりも、その破壊的な性質である。換言すれば、サンプリングされたケーブルはサービスに戻されず、その交換はかなりのコストを伴う。
本発明は、ケーブルの耐久性についての結論に達することを可能にする非破壊試験方法(ケーブル交換を必要としない)を得ることを狙いとする。
この目的のため、本発明に係る第1の事項は、ケーブルの少なくとも1つの弾性ポリマーの材料からなる絶縁シースの非破壊試験の方法であって、
少なくとも、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖を特徴付ける第1のパラメータを測定するための、絶縁シースに対する、プロトン核磁気共鳴を用いた測定ステップと、
弾性的に活性な鎖を特徴付ける第1のパラメータの、及び/又は第1のパラメータから決定された第2のパラメータの、少なくとも1つの規定の評価閾値との比較を含む評価ステップであり、第1のパラメータ及び/又は第2のパラメータが規定の評価閾値を下回るときに、ケーブルがその寿命の終わりにあると判定するための評価ステップと、
を含むことを特徴とする方法である。
本発明の一実施形態によれば、第1のパラメータは、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の割合、及び/又は弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の平均モル質量を有する。
本発明の一実施形態によれば、第1のパラメータは、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の割合を有し、
評価ステップは、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の割合が規定の評価閾値を下回るときにケーブルがその寿命の終わりにあると判定するための、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の割合の規定の評価閾値との比較を含む。
本発明の一実施形態によれば、測定ステップは、絶縁シースに対する、プロトン核磁気共鳴を用いた横プロトン緩和の測定であり、少なくとも当該測定から弾性ポリマーの弾性的に活性な鎖の割合を決定するための測定、を含む。
本発明の一実施形態によれば、第1のパラメータは、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の平均モル質量を有し、
第2のパラメータは、弾性的に活性な鎖の平均モル質量から決定された、破断点での伸びを含み、
評価ステップは、破断点での伸びが規定の評価閾値を下回るときにケーブルがその寿命の終わりにあると判定するための、破断点での伸びの規定の評価閾値との比較を含む。
本発明の一実施形態によれば、測定ステップは、絶縁シースに対する、プロトン核磁気共鳴を用いたプロトン二量子コヒーレンスの増加の測定であり、少なくとも当該測定から弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の平均モル質量を決定するための測定、を含む。
本発明の一実施形態によれば、弾性的に活性な鎖の平均モル質量は、プロトン核磁気共鳴を用いたプロトン二量子コヒーレンスの増加の測定によって測定された残留双極子結合に基づいて計算される。
本発明の一実施形態によれば、弾性的に活性な鎖の平均モル質量は、プロトン核磁気共鳴を用いたプロトン二量子コヒーレンスの増加の測定によって測定された残留双極子結合の逆数に比例するとして計算される。
本発明の一実施形態によれば、弾性的に活性な鎖の平均モル質量Mは、次式:
=(Dstat/k)・3/5・r/Dres
から計算され、
ここで、
statは、所定の静的双極子結合であり、
resは、プロトン核磁気共鳴を用いたプロトン二量子コヒーレンスの増加の測定によって測定された残留双極子結合であり、
kは、局所的な結合トポロジーの、且つ材料のセグメント間の動きの、所定のパラメータであり、
rは、トポロジー的制約の間の鎖の部分に関するエンドツーエンド鎖長と、材料の平衡状態でのエンドツーエンド鎖長の平均値と、の所定の比である。
本発明の一実施形態によれば、当該方法は、ケーブルの絶縁シースのサンプルを採取するサンプリングステップを含み、該サンプルに対して、プロトン核磁気共鳴を用いた測定ステップが実行される。
本発明の一実施形態によれば、サンプリングステップにて採取されるケーブルの絶縁シースのサンプルの質量は20-40mgである。
本発明の一実施形態によれば、当該方法は、プロトン核磁気共鳴を用いた測定のための装置をケーブルの絶縁シースに接触させるステップを含み、測定ステップは、プロトン核磁気共鳴を用いた測定のための装置によって実行される。
本発明に係る第2の事項は、計算機上で実行されるときに上述の方法を実行するためのコード命令を含むコンピュータプログラムである。
本発明に係る第3の事項は、ケーブルの少なくとも1つの弾性ポリマーの材料からなる絶縁シースの非破壊試験装置であって、
少なくとも、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖を特徴付ける第1のパラメータを測定するための、絶縁シースに対するプロトン核磁気共鳴を用いた測定用の装置と、
弾性的に活性な鎖を特徴付ける第1のパラメータの、及び/又は第1のパラメータから決定された第2のパラメータの、少なくとも1つの規定の評価閾値との比較を含む評価ステップを実行する計算機であり、評価ステップは、第1のパラメータ及び/又は第2のパラメータが規定の評価閾値を下回るときに、ケーブルがその寿命の終わりにあると判定するためものである、計算機と、
を含むことを特徴とする非破壊試験装置である。
本発明は、単に非限定的な例として与えられる以下の説明を、以下の図を含む添付の図面を参照して読むことで、より良く理解されることになる。
図1及び2は、ケーブルシースのエラストマーの分子ネットワークを概略的に表している。 図1及び2は、ケーブルシースのエラストマーの分子ネットワークを概略的に表している。 本発明の一実施形態に従って使用されることが可能なケーブルシースのエラストマーネットワークの横緩和信号を概略的に表している。 本発明の一実施形態に従った非破壊試験方法のモジュール式ブロック図を概略的に表している。
本発明の実施形態に従った、ケーブルCBの絶縁シースGの非破壊試験方法を、図4を参照して説明する。ケーブルCBの絶縁シースGは、少なくとも1つの弾性ポリマーを含む電気絶縁材料で製造される。この材料は、例えば、EPDM又は他の材料からなるとすることができる。ケーブルCBは、例えば、発電用の原子力発電所に配置された電気ケーブル又はその他であるとすることができる。図4に表されるように、そのような原子力発電所においては、ケーブルCB及びその絶縁シースGは、特には、0.1Gy・h-1(hは時間を表す)ともなり得る電離放射線である高ストレス及び50℃ともなり得る温度にさらされることがあり、これらが、ケーブルCB及びその絶縁シースGの加速された経年劣化につながり得る。本発明はまた、例えばシール、パイプライニング、床材、任意の封止材、タイヤなどの、任意の弾性ポリマー材料にも適用可能である。
本発明の一実施形態によれば、本方法は、ケーブルCBの絶縁シースGのサンプルを採取する第1のステップE1を含む。これは、ケーブルCの機能に影響を及ぼさず、それ故に破壊的でないシースGの材料の1つ以上のマイクロサンプル(数ミリグラム)によって行われることができる。このサンプルは少量で採取される。例えば、サンプリングステップE1において採取されるケーブルCBの絶縁シースGのサンプルの質量は、20mgから40mgである。この小さい質量は、約(2×5×5)mmのサンプルを表す。例えば、現地のケーブルから、その機能に影響を与えることなくケーブルの端部で採取されることができる最大絶縁体長は、1cmと見積もられる。採取されるサンプルの形状に制約はない。サンプルは、好ましくは、後述する測定ステップE2において測定装置の分光器に挿入されるときに磁石の磁場を常に同じように変えるように、常に同じ形状の、かなり対称的な形状(例えば、ワッシャーのような)を有する。このステップE1は、かなり簡単に速やかに行える。それにより、これは、ケーブルCBの機能の観点で非破壊的な監視を保証し、従って、ケーブルCBは動作を続けるように現地に維持されることができる。
一変形例において、絶縁ケーブルシースのサンプルを採取する第1ステップE1に加えて、あるいは代えて、プロトン核磁気共鳴を用いた測定用の装置が可搬式であって、例えばケーブルが現地で設置されている場所に持ち込まれる場合に、その場所でこの装置をケーブルCBのシースGに接触させる第1のステップE1bisが設けられ得る。この場合にもやはり、プロトン核磁気共鳴を用いた測定用の装置をシースGに接触させるステップE1bisは、ケーブルCBの機能の観点で非破壊的な監視を保証し、従って、ケーブルCBは動作を続けるように現地に維持されることができる。
第1のステップE1及び/又はE1bisの後、少なくとも第1のパラメータを、すなわち、少なくとも、ケーブルCBの絶縁シースGの弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖Aを特徴付ける第1のパラメータP1、を測定するために、固体プロトン核磁気共鳴(その略語は、H NMRである)を用いた測定の第2のステップE2が、絶縁シースGに対して実行される。この第2の測定ステップE2は、ステップE1の場合に、ケーブルの位置に持ち込まれた、プロトン核磁気共鳴を用いた測定用の装置によって実行されることができ、及び/又は、実験室に存在するプロトン核磁気共鳴を用いた測定用の装置によって、ケーブルCBのシースGから採取されたサンプルに対して実行されることができる。
本発明の一実施形態によれば、第1のパラメータP1は、プロトン核磁気共鳴を用いた測定から計算されるものである弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖Aの割合FCEA、及び/又は、プロトン核磁気共鳴を用いた測定から計算されるものである弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖Aの平均モル質量Mを有する。
高分子ネットワーク(化学)のトポロジーは、シースGのポリマー材料の機械的性質と相関する。実際に、関連する高分子材料パラメータはケーブルCBの状態を反映する。本発明の一実施形態によれば、これらのパラメータは、ネットワークの高分子鎖のファミリー(弾性的に活性な鎖A、垂れ下がった鎖B、抽出可能物C)のうちの割合FCEA、及び/又は架橋ノード間のモル質量分布Mを有する。好ましくは、これらの2つの分析は、具体的に、それに対して閾値Sが適用されるものである弾性的に活性な鎖Aに関する。それらは、ケーブルCの寿命に影響を及ぼす絶縁シースGの機械的強度に直接的に結び付けられる。ケーブルCBの寿命及びその機能は、絶縁シースGの完全性に結び付けられる。この完全性は材料の機械的挙動によって説明される。シースGのポリマー絶縁体の高分子ネットワークの研究は、上述のステップE1が実行された場合にはマイクロサンプリングのみを必要とし、それ故にケーブルの非破壊試験を可能にし、あるいは、上述のステップE1bisが実行された場合にはサンプリングを必要としない。なお、用語“弾性的に活性な鎖A”は、エラストマーのファミリーに特有の用語である。ポリマーの他のファミリーでは、単に高分子鎖と呼ばれる。
固体プロトン核磁気共鳴(H NMR)は、ポリマーの物理化学的分析の一技術である。それは、高分子ネットワークの特徴付けを可能にする非破壊技術である。それは、経年劣化の間に材料の改質を監視するための主要なツールとして使用されることができる。
第2の測定ステップE2の後、第1のパラメータP1から、及び/又は弾性的に活性な鎖Aを特徴付ける第1のパラメータから決定される第2のパラメータP2から、ケーブルCBの経年劣化状態を評価する第3のステップE3が実行される。この第3の評価ステップE3は、第1のパラメータP1及び/又は第2のパラメータの、少なくとも1つの規定の評価閾値Sとの比較と、第1のパラメータP1及び/又は第2のパラメータP2が規定の評価閾値Sよりも小さいときにケーブルCBが寿命の終わりにあると決定することとを含む。
弾性的に活性な鎖Aの割合FCEAの使用
第1のパラメータP1を使用する方法の実施形態の第1のファミリーを、以下にて説明する。
一実施形態によれば、第1のパラメータP1は、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖Aの割合FCEAを有する。評価ステップE3は、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖Aの割合FCEAの、弾性的に活性な鎖の割合の閾値ATHRESHOLDである規定の評価閾値Sとの比較E31を含む。この閾値ATHRESHOLDは、材料のタイプに基づいて特定される。弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖Aの割合FCEAが規定の評価閾値Sを下回るとき、ケーブルCBがその寿命の終わりにあると決定される。
一実施形態によれば、測定ステップE2は、絶縁シースGに対する、プロトン核磁気共鳴を用いた横プロトン緩和の測定E21を含む。弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の割合FCEAは、少なくともこの測定E21から決定される。
一実施形態によれば、横プロトン緩和の測定E21は、3つの相補的な実験、すなわち、(短時間での)固体エコー並びに(中程度の時間及び長時間での)Hahn/CARR-Purcell-Meiboom-Gillエコー(CPMG)を用いて取得され得るものであるH横方向緩和信号を得ることを可能にする。この測定E21は、H横緩和信号を測定することによって、ネットワークの成分の割合を得ることを可能にする。これらの実験は、ネットワーク内でのプロトンの移動性に関する重要な情報を提供する。従って、図1及び2に示すように、ポリマーネットワーク内での非常に異なるダイナミクスにより、ネットワークの高分子鎖の3つの集団を識別することができる。
図1及び2において、弾性的に活性な鎖Aは、それらの両端で架橋された又は絡み合った鎖である。垂れ下がった鎖Bは、一端によって又は鎖の末端によってのみ架橋された又は絡み合った鎖である。抽出可能物Cは、高分子ネットワーク内の架橋されていない/自由な鎖である。垂れ下がった鎖B及び抽出可能物Cは弾性に関与せず、すなわち、それらは弾性的に不活性である。そして、機械的性質は主として弾性的に活性な鎖Aによって支配される。H横緩和信号の解析は、ネットワークの異なる部分の鎖A、B及びCの割合を決定することを可能にする。
一実施形態によれば、H横緩和測定を介して、先ず、ネットワーク内の垂れ下がった鎖のモル分率B及び抽出可能物のモル分率Cが決定される。割合B及びCは、測定E21によって測定されたH横緩和信号M(t)から、以下のフィッティング分析:
M(t)=B exp(-t/T2b)+C exp(-t/T2c)
によって得られ、ここで、
M(t)は、磁化の大きさであり、
T2bは、M(t)から得られるものである垂れ下がった鎖Bのプロトンに関するH横緩和時間であり、
T2cは、M(t)から得られるものである抽出可能物Cのプロトンに関するH横緩和時間である。
図3は、Mは定められた定数であるとして、3つの緩和成分A、B、及びCで構成される弾性ネットワークについて、縦座標(対数目盛り)の横緩和信号M(t)/Mを、横座標の時間tの関数として概略的に表している。図3に示されるように、これらの抽出可能物C(破線で表されている)は、(第1の緩和成分である)弾性的に活性な鎖Aのプロトンに関する成分の消滅後に位置するM(t)の点に対応する。
単純な減算FCEA=1-B-Cが、ネットワーク内の弾性的に活性な鎖Aの割合FCEAを与える。
NMRによる弾性的に活性な鎖Aの割合FCEAの決定は、閾値ATHRESHOLDに対する位置を知ることを可能にし:
- FCEA>ATHRESHOLDである場合には、材料の機械的強度は満足できるものと考えられ、
- FCEA<ATHRESHOLDである場合には、材料は劣化しており、もはや良好な強度を保証することができないと考えられる。
さらに、弾性的に活性な鎖Aの割合FCEAの動態の変化がある場合、(例えば、加速劣化試験を用いて)材料の残りの寿命を決定することが可能である。
従って、弾性的に活性な鎖Aの割合FCEAの測定結果が閾値ATHRESHOLDを下回ることは、ケーブルCBがその耐用年数の終わりにあり、従って、ケーブルCBは経年劣化が過度に進んだ状態にあって現地で新しいケーブルCBによって置き換えられなければならない、ことを指し示す。
故に、本発明に従った方法は、ケーブルCBの損耗についての信頼できる情報を得ることを可能にし、それに従ってケーブルについての保全業務を決めることができる。
弾性的に活性な鎖Aの平均モル質量Mの使用
第2のパラメータP2を使用する方法の実施形態の第2のファミリーを、以下にて説明する。
一実施形態によれば、第2のパラメータP2は、第1のパラメータP1の弾性的に活性な鎖Aの平均モル質量Mから決定された、破断点での伸びεを含む。
一実施形態によれば、評価ステップE3は、破断点での伸びεの、破断点での伸びの閾値S2である規定の評価閾値Sとの比較E32を含む。破断点での伸びεが規定の評価閾値S2を下回るとき、ケーブルCBがその寿命の終わりにあると決定される。
一実施形態によれば、測定ステップE2は、絶縁シースGに対する、固体プロトン核磁気共鳴を用いたプロトン二量子コヒーレンスの増加の測定E22を含む。少なくともこの測定E22から、弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖Aの平均モル質量Mが決定される。
一実施形態によれば、H 二量子コヒーレンスの増加の測定E22は、Saalwachterによって改良されたBaum & Pinesのシーケンスに基づいて得られる。
この解析は、励起時間tDQの関数としてH 二量子コヒーレンスの振幅の発達を示す実験曲線IDQを得ることを可能にする。
Hコヒーレンス増加カーブの解析的記述IDQは、以式:
Figure 0007223037000001
に従って、ネットワークの残留結合Dresの分布の値を与え、ここで、
statは、定められた分布定数であり、
P(Dres)は、定められた分布密度である。
(Hz)単位でのDresが、NMR実験によって測定される残留双極子結合に対応する。それは、ネットワークにおけるトポロジー的制約の間の鎖のセグメントの平均双極子結合である。トポロジー的制約が遠くなればなるほど、分子運動によって平均化されるので、Dresは弱くなる。
stat(Hz単位)は、静的双極子結合に対応し、分子運動なしでプロトンについて測定されるものである(これを得るには、ポリマーに対して非常に低い温度で測定を行う必要がある)。Dstatは、静的なH-H双極子結合の値である。Dstatは、如何なる分子運動も無視して、ある繰返し単位でのH-H距離から計算されることができる。
kは無単位であり、Kuhnセグメント内の運動(数百ピコ秒のオーダーの運動、振動、立体配座ジャンプ)から導かれる更なる平均効果を考慮に入れることを可能にするパラメータである。kは、ポリマーごとに特異的である。
P(Dres)は研究されている材料についての残留双極子結合の分布の関数である。一部の材料では、P(Dres)はガウス確率密度であり得る。EPDMの場合、P(Dres)のレベルでの不均一性を記述するために、P(Dres)は、以下:
Figure 0007223037000002
の通りの“対数正規”と呼ばれる非対称確率密度から計算され、ここで、μ及びσは2つの調整可能なパラメータである。
架橋された、充填されていないEPDMについて決定された分布P(Dres)のパラメータ(μ=0.752;σ=0.506)から、経年劣化前の、ネットワーク内の残留双極子結合の分布をプロットすることが可能である。
1つのみの残留双極子結合がネットワーク内に存在するとした場合、f(tDQ,Dres)は、DQ H二量子測定によって得られるカーブIDQ(tDQ)の増加を反映するコア関数である。換言すれば、この式は、いかなる分布の助けもなく、完全なシングルモードネットワークに関するコヒーレンスの増加を記述することを可能にする。
材料の弾性ポリマーについて、関数f(tDQ,Dres)は、次のタイプ:
Figure 0007223037000003
のものとすることができ、ここで、Q及びUは、第1及び第2の所定の係数である。
例えば、前述のEPDM材料の場合、Q=0.378及びU=0.583であり、関数f(tDQ,Dres)は:
Figure 0007223037000004
である。
当然ながら、関数f(tDQ,Dres)は、他の弾性ポリマー又は他のポリマーでは異なり得る。
resの分布は、次式:
Figure 0007223037000005
に従って、高分子鎖間の平均モル質量Mの分布(絡み合い及び架橋ノードを含むトポロジー的制約)へと変換されることができ、ここで、
Nは、架橋ノード間のKhunセグメントの数であり、これは、ポリマーの平均モル質量Mに比例し、
r及びkは、材料に関連するパラメータであり、分子動力学によって決定されることができる。
は、トポロジー的制約(R)の間の鎖の部分に関するエンドツーエンドベクトル(又はエンドツーエンド鎖長)と、平衡状態でのこのベクトルの(又はエンドツーエンド鎖長の)平均値(平均R)と、の間の比の二乗に対応する。rは、ガウス型分布のものであることが多い。Dresは、平均モル質量Mの逆数と、絡み合った鎖の平均モル質量Mの逆数とに依存し、
res∝1/M+1/M
である。
resのこの分布は、トポロジー的制約間のモル質量(M)の分布とみなされることができる。
1/Mは1/Mよりも遥かに小さい(絡み合いは無視される)と仮定する。
は、上の式によって計算されることができ、それが、Dresを、因子G=(Dstat/k)・3/5・rを介してモル質量Mに結び付ける。斯くして:
res=(Dstat/k)・3/5・r/M
と計算することができる。
従って、次が成り立つ:
=(Dstat/k)・3/5・r/Dres
従って、次が成り立つ:
=G/Dres
機械的性質及びそれらの劣化を支配する支配的パラメータは、弾性的に活性な鎖であり、それらのモル質量(M)の変化は、破断点での伸びεの良好な指標であって、該伸びと直接的に相関する。
弾性的に活性な鎖Aの平均モル質量Mを知ることで、Mを破断点での伸びεに結び付けるマルチスケール関係が、被分析材料の破断点での伸びεの値を予測すること、及びそれ故に、臨界閾値S2に対しての、その劣化状態についての結論に至ることを可能にする。
従って、材料の平均モル質量(M:架橋ノード間の鎖の平均モル質量、及びMe:絡み合った鎖の平均モル質量)の測定が、破断点での伸びεの値について指し示すインジケーションを与えることになる。例えば、絶対値で、破断点での伸びの閾値S2の50%未満の破断点での伸びεの値は、ケーブルがその耐用年数の限界を超えたことを指し示す。
材料のMの動態の変化がある場合(例えば、加速劣化試験を用いて)、マルチスケール関係のおかげで、破断点での伸びεの動態の変化を決定することが可能である。このアプローチは、材料の残りの寿命を決定することを可能にする。
弾性的に活性な鎖Aの平均モル質量Mcと、破断点での伸びεとの間の関係の一例を、以下にて説明する。
高分子スケール(M)と巨視的スケール(ε)との間の関係の一例は、破壊力学と、(そのポスト架橋が経年劣化における支配的プロセスである材料では)固有欠陥がエラストマーの破壊を予測するという概念と、に基づく方法を使用する。
入力データは、以下である:
- 試験片SENT(シングルノッチ)なる砕かれた試験片について得られた、未劣化材料の引裂エネルギーJc0の値、
- 引張試験片の破断点での伸び、及び未劣化材料の変形の関数としての応力カーブ( c0、W=f( ))。インデックス0は未劣化材料を指す。
これらの入力データから、k(λ)=π/√λを用いて、固有欠陥の大きさath
Figure 0007223037000006
を計算することができ、ここで、
thは、固有欠陥の理論的サイズであり、
c0は、未劣化材料の引裂エネルギーであり、
k(λ)は、試験片DENTの場合の比例係数である。
EPDMの場合に、0.5mmに等しい固有欠陥長(2ath)(一軸引張試験片における仮想円形欠陥の直径)が見出されており、他のEPDMに対しても可能である。
短縮された時間t×aの関数としてのモル質量Mの変化であるM=f(t×a)は、時間と温度の等価性によって得られる次式:
Figure 0007223037000007
であり、
t×aは、tにaを乗じたものを表し、
は、時間と温度の等価性カーブのスライド係数であり、
、aは、最小二乗回帰によって得られる定数であり、
c1は、最小二乗回帰によって得られるパラメータであり、
tは、時間単位での時間である。
出力データはJ及びWであり、
は、臨界破壊引裂エネルギーであり、
は、破断点での変形エネルギー密度である。
モル質量Mの所与の値に対するJの値であるJ=f(M)は:
Figure 0007223037000008
である。
EPDMでは、A=125kJ/m、Mc0=678g/molである(それ未満では材料がゼロの引裂エネルギーを持つという閾値を表す)。
=f(M)は、対応する変形エネルギー密度Wの値である。
第1の近似として、ガウスモデルの仮定を行い、これは、
Figure 0007223037000009
と書くこと可能にし、ここで、
R及びTは、それぞれ、気体定数及び絶対温度であり、ρは密度であり、fは、架橋ノードから始めたセグメントの数に依存する機能係数であり、
Wは、変形エネルギー密度であり、
λ、λ、λは、変形勾配テンソルの固有値である。
の所与の値に対し、対応するJの1つを推定することができるとともに(式3)、一軸引張の場合に、λ=λ=λ -1/2を用いて式4から数値的方法によって計算される対応した変形エネルギー密度Wを推定することができる。
固有欠陥の大きさを知ることで、次式を:
Figure 0007223037000010
を解くことによって、破断点での伸びλを求めることができ、ここで、
Figure 0007223037000011
を用いている。
破断点での伸びεは、次式:
Figure 0007223037000012
によって表現される。
ここで得られたトポロジー的制約Mの間のモル質量は、絡み合い(M)及び架橋ノード(M)の両方の寄与を暗示する。つまり、M(前の式を介してNMRによって得られる)は、次式:
M=M+M
へと分解されることができ、ここで、Mは架橋ノード間のモル質量であり、Mは絡み合い間のモル質量であり、Mは一般にデータブックにて与えられており、
=M-M
である。
寿命の終わりの基準は、絶対値で50%の破断閾値の伸びに設定される。
説明したアプローチは、以下の2つの異なる適用によって強化されることができる:
- 時間tにおける材料の状態(NMRによって測定)を評価してそのMcを知るツールの使用、
- 予測ツールとしての使用であり、材料のモル質量Mcの変化を知ることで、破断点での伸びεrの変化を得ること、ひいては、ケーブルの寿命の終わりを予測することが可能である。
実施形態のこれら第1及び第2のファミリーにおいて、第3の評価ステップE3は、比較E31及び/又は比較E32を実行することができる。
上述の方法は、評価ステップE3に関して計算機(コンピュータ、(1つ以上の)プロセッサ、(1つ以上の)マイクロプロセッサ、又はこれらに類するものとし得る)上で実行されることができる。当該方法がこの計算機上で実行されるとき、この計算機は、当該方法を実行するためのコード命令を含むコンピュータプログラムによってプログラムされているとし得る。
当然ながら、以上の実施形態、特徴、可能性、及び例は、互いに組み合わされたり、互いに独立に選択されたりすることができる。

Claims (13)

  1. ケーブルの少なくとも1つの弾性ポリマーの材料からなる絶縁シースの非破壊試験の方法であって、
    少なくとも、前記弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖を特徴付ける第1のパラメータを測定するための、前記絶縁シースに対する、プロトン核磁気共鳴を用いた測定ステップであり、前記第1のパラメータは、前記弾性ポリマーの前記高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の割合及び/又は前記弾性ポリマーの前記高分子ネットワークの前記弾性的に活性な鎖の平均モル質量を有する、測定ステップと、
    前記弾性的に活性な鎖を特徴付ける前記第1のパラメータの、及び/又は前記第1のパラメータから決定された第2のパラメータの、少なくとも1つの規定の評価閾値との比較を含む評価ステップであり、前記第1のパラメータ及び/又は第2のパラメータが前記規定の評価閾値を下回るときに、前記ケーブルがその寿命の終わりにあると判定するための評価ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記第1のパラメータは、前記弾性ポリマーの前記高分子ネットワークの前記弾性的に活性な鎖の割合を有し、
    前記評価ステップは、前記弾性ポリマーの前記高分子ネットワークの前記弾性的に活性な鎖の割合が前記規定の評価閾値を下回るときに前記ケーブルがその寿命の終わりにあると判定するための、前記弾性ポリマーの前記高分子ネットワークの前記弾性的に活性な鎖の割合の前記規定の評価閾値との比較を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記測定ステップは、
    前記絶縁シースに対する、プロトン核磁気共鳴を用いた横プロトン緩和の測定であり、少なくとも当該測定から前記弾性ポリマーの前記弾性的に活性な鎖の割合を決定するための測定、
    を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1のパラメータは、前記弾性ポリマーの前記高分子ネットワークの前記弾性的に活性な鎖の平均モル質量を有し、
    前記第2のパラメータは、前記弾性的に活性な鎖の平均モル質量から決定された、破断点での伸びを含み、
    前記評価ステップは、前記破断点での伸びが前記規定の評価閾値を下回るときに前記ケーブルがその寿命の終わりにあると判定するための、前記破断点での伸びの前記規定の評価閾値との比較を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記測定ステップは、
    前記絶縁シースに対する、プロトン核磁気共鳴を用いたプロトン二量子コヒーレンスの増加の測定であり、少なくとも当該測定から前記弾性ポリマーの前記高分子ネットワークの前記弾性的に活性な鎖の平均モル質量を決定するための測定、
    を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記弾性的に活性な鎖の平均モル質量は、プロトン核磁気共鳴を用いたプロトン二量子コヒーレンスの増加の前記測定によって測定された残留双極子結合に基づいて計算される、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記弾性的に活性な鎖の平均モル質量は、プロトン核磁気共鳴を用いたプロトン二量子コヒーレンスの増加の前記測定によって測定された残留双極子結合の逆数に比例するとして計算される、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 前記弾性的に活性な鎖の平均モル質量Mは、次式:
    =(Dstat/k)・3/5・r/Dres
    から計算され、
    ここで、
    statは、所定の静的双極子結合であり、
    resは、プロトン核磁気共鳴を用いたプロトン二量子コヒーレンスの増加の前記測定によって測定された残留双極子結合であり、
    kは、局所的な結合トポロジーの、且つ前記材料のセグメント間の動きの、所定のパラメータであり、
    rは、トポロジー的制約の間の鎖の部分に関するエンドツーエンド鎖長と、前記材料の平衡状態での前記エンドツーエンド鎖長の平均値と、の所定の比である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  9. 当該方法は、前記ケーブルの前記絶縁シースのサンプルを採取するサンプリングステップを含み、該サンプルに対して、プロトン核磁気共鳴を用いた前記測定ステップが実行される、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記サンプリングステップにて採取される前記ケーブルの前記絶縁シースの前記サンプルの質量は20-40mgである、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 当該方法は、プロトン核磁気共鳴を用いた測定のための装置を前記ケーブルの前記絶縁シースに接触させるステップを含み、前記測定ステップは、プロトン核磁気共鳴を用いた測定のための前記装置によって実行される、ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 計算機上で実行されるときに請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコード命令を含むコンピュータプログラム。
  13. ケーブルの少なくとも1つの弾性ポリマーの材料からなる絶縁シースの非破壊試験装置であって、
    少なくとも、前記弾性ポリマーの高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖を特徴付ける第1のパラメータを測定するための、前記絶縁シースに対するプロトン核磁気共鳴を用いた測定用の装置であり、前記第1のパラメータは、前記弾性ポリマーの前記高分子ネットワークの弾性的に活性な鎖の割合及び/又は前記弾性ポリマーの前記高分子ネットワークの前記弾性的に活性な鎖の平均モル質量を有する、装置と、
    前記弾性的に活性な鎖を特徴付ける前記第1のパラメータの、及び/又は前記第1のパラメータから決定された第2のパラメータの、少なくとも1つの規定の評価閾値との比較を含む評価ステップを実行する計算機であり、前記評価ステップは、前記第1のパラメータ及び/又は第2のパラメータが前記規定の評価閾値を下回るときに、前記ケーブルがその寿命の終わりにあると判定するためものである、計算機と、
    を含むことを特徴とする非破壊試験装置。
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