JP7221757B2 - Mold device for forming in-mold label container and method for forming in-mold label container - Google Patents
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本発明は、インモールドラベル容器成形用金型装置及びインモールドラベル容器成形方法に関し、更に詳しくは、金型で容器を射出成形する際にインモールドラベルを挿入し、射出成形と同時に容器の周壁上にインモールドラベルを熱融着してなるインモールドラベル容器を射出成形するための金型装置及び方法に関する。 The present invention relates to a mold device for molding an in-mold label container and a method for molding an in-mold label container. The present invention relates to a mold apparatus and method for injection molding an in-mold labeled container having an in-mold label heat-sealed thereon.
容器を射出成形する際にフィルム状のインモールドラベルを容器の周壁の外周面上に熱融着するインモールド成形は、ラベルを容器に後付けするよりも製造工程が効率的であるなどのために一般的に行われている。インモールド成形された容器はインモールドラベル容器と呼ばれており、一般に、底壁と、筒状の周壁と、周壁の上端から外周側に突き出るフランジとを備える。容器のフランジで囲まれた上端開口は開放し、この上端開口には別途蓋が設けられる。インモールドラベルは、容器に対して容器内外間の酸素透過を低下させる酸素バリア性を付与することができ、この性能は特に容器の内容物が食品等である場合に重要となる。 In-mold molding, in which a film-like in-mold label is heat-sealed onto the outer peripheral surface of the peripheral wall of the container when the container is injection-molded, is more efficient in the manufacturing process than attaching the label to the container later. commonly practiced. An in-mold container is called an in-mold label container and generally includes a bottom wall, a cylindrical peripheral wall, and a flange protruding outward from the upper end of the peripheral wall. The upper end opening surrounded by the flange of the container is open, and the upper end opening is separately provided with a lid. The in-mold label can provide the container with an oxygen barrier property that reduces oxygen permeation between the inside and outside of the container, and this performance is particularly important when the content of the container is food or the like.
図20は、インモールドラベル容器(以下、単に「容器」ともいう。)201の一例を示す正面図である。容器201の上下方向については、別途指定しない限り、図20の紙面に基づくものとする。容器201は、一例として円板状の底壁202と、底壁202の周縁から上方へと筒状に延びる周壁203と、周壁203の上端から容器201の軸線A’に対する半径方向外側に突き出るフランジ204とを備える。容器201はフランジ204に囲まれた上方に開放する上端開口を有する。上端開口に蓋が別途設けられる。周壁203は上方へと径が次第にわずかに拡大する。容器201は、底壁202の外側面202a及び内側面202bと、周壁203の外周面203a及び内周面203bと、フランジ204の裏面204a及び表面204bと、フランジ204の半径方向外側の端面204cとを有する。インモールドラベル(以下、単に「ラベル」ともいう。)110は、一例として、周壁203の外周面203aの全域とフランジ204の裏面204aの一部を覆うように設けられている。
FIG. 20 is a front view showing an example of an in-mold label container (hereinafter also simply referred to as “container”) 201. As shown in FIG. The vertical direction of the
図21は、インモールドラベル容器201を成形するための従来の金型における固定型120と可動型130の型開状態を概略的に示す断面図である。以下、図21~図25に基づく説明について、別途指定しない限り、左右方向は図21~図25の紙面に基づくものとする。固定型120と可動型130は軸線Hに同心状に水平配置される。左方に固定的に配置された固定型120に対して可動型130が進退して型閉及び型開が行われる。固定型120は固定型キャビティ面120aを有し、可動型130は可動型キャビティ面130aを有する。固定型キャビティ面120aは、容器の底壁の外側面に対応する底壁外キャビティ面121と、周壁の外周面に対応する周壁外キャビティ面122と、フランジの裏面に対応するフランジ裏キャビティ面123とを含む。可動型キャビティ面130aは、容器の底壁の内側面に対応する底壁内キャビティ面131と、周壁の内周面に対応する周壁内キャビティ面132と、フランジの表面に対応するフランジ表キャビティ面133とを含む。インモールド成形においては、筒状に巻かれた状態のラベル110が図21に示すように固定型120に挿入され、周壁外キャビティ面122上にセットされる。次いで可動型130を固定型120に近付けて型閉する。固定型120の固定型キャビティ面120aと可動型130の可動型キャビティ面130aとの間には、キャビティが規定される。キャビティに溶融樹脂を充填することにより、ラベルが容器の周壁の外周面上に一体化され、インモールドラベル容器が射出成形される。この射出成形時において、ラベル110は固定型120の周壁外キャビティ面122上にセットされる。この時、ラベル110の右端部110aは周壁外キャビティ面122よりも可動型130側に配置される。ラベル110の右端部110aはキャビティへの充填樹脂によりフランジ裏キャビティ面123上へと折り曲げられ、フランジの裏面を覆うようにされる。しかしながら、この際、以下のような問題があった。
FIG. 21 is a cross-sectional view schematically showing a mold open state of a fixed
図22は、固定型120と可動型130とを型閉した時の、フランジのキャビティを概略的に示す部分拡大断面図である。また、図22は、キャビティへの樹脂充填前の状態を示している。図22中、Caはキャビティにおける容器の周壁に対応する周壁キャビティ部であり、Cbは容器のフランジに対応するフランジキャビティ部である。フランジキャビティ部Cbは周壁キャビティ部Caの右端部から半径方向外側に延びる。なお、キャビティは容器の底壁に対応する図示しない底壁キャビティ部も含む。
FIG. 22 is a partially enlarged sectional view schematically showing the cavity of the flange when the
図23は、図22の状態から周壁キャビティ部Ca及びフランジキャビティ部Cbを含むキャビティに樹脂を充填した状態を示す部分拡大断面図である。図22の状態で、ラベル110の右端部110aは、固定型120の周壁外キャビティ面122から外れ、フランジ裏キャビティ面123から長さL1だけ右方のフランジキャビティ部Cbに突出している。この突出長さL1は、型閉状態の可動型130のフランジ表キャビティ面133までの長さに設定される。ラベル110の右端部110aは、溶融樹脂の充填によってフランジキャビティ部Cb側に押される。そのため、図23に示すようにフランジ側である半径方向外側に折れ曲がり、フランジ裏キャビティ面123上に配される。これにより、ラベル110の右端部110aが成形された容器のフランジの裏面に来る。
23 is a partially enlarged cross-sectional view showing a state in which the cavity including the peripheral wall cavity portion Ca and the flange cavity portion Cb is filled with resin from the state of FIG. 22. FIG. In the state of FIG. 22, the
しかしながら、前記フランジ裏キャビティ面123の半径方向に沿う長さL2(図22参照)がラベル110の右端部110aの前記突出長さL1よりも長い場合、図23に示すようにラベル110はフランジ裏キャビティ面123の半径方向外側端124には達しない。そのため、容器のフランジの裏面の半径方向外側にラベル110で覆われていない部分が残る。この場合、フランジの裏面においてラベル110から外れる半径方向外側部分から酸素の透過を許すため、容器の酸素バリア性が低下してしまう。これを防ぐため、ラベル110の右端部110aの突出長さをフランジ裏キャビティ面123の半径方向長さL2よりも長くすることが考えられる。
However, when the radial length L2 (see FIG. 22) of the flange
図24は、ラベル110の右端部110aの突出長さを、図22の突出長さL1よりも長い突出長さL1’に設定した場合を示す部分拡大断面である。ここで、ラベル110の右端部110aの突出長さとは、ラベル110の右端部110aのフランジ裏キャビティ面123からの突出長さのことである。図24は、固定型120と可動型130の型閉直前の状態を示す部分拡大断面図であり、ラベル110の右端が可動型130に接した時点を示す。図25は、図24の状態から型閉した状態を示す部分拡大断面図である。図24に示すように、突出長さがL1よりも長いL1’に設定されたラベル110の場合、固定型120と可動型130が型閉となる直前でラベル110の右端が可動型130のフランジ表キャビティ面133に接し、可動型130によりラベル110の右端が左方に押されつつ型閉となる。そのため、図25に示すようにラベル110が座屈したり、あるいは半径方向内外にランダムに折れ曲がるなどしてラベル110に皺が生じ得る。そのため、従来の固定型120と可動型130には、固定型120のフランジ裏キャビティ面123上にラベル110の右端部110aをより行き渡らせる点、及び、成形される容器のフランジの裏面をインモールドラベルでより覆う点で制限があった。
FIG. 24 is a partially enlarged cross section showing the case where the projection length of the
特開2003-173144号公報(特許文献1)には、インモールドラベルのフランジ対応部分に予め切れ目やミシン目を入れることで、容器の射出成形時にラベルが容器のフランジの裏面を覆い易くする技術が提案されている。 Japanese Patent Application Laid-Open No. 2003-173144 (Patent Document 1) discloses a technique for making it easier for the label to cover the back surface of the flange of the container during injection molding of the container by making cuts or perforations in advance in the portion corresponding to the flange of the in-mold label. is proposed.
しかしながら、特許文献1に開示されるラベルでは、フランジ対応部分が射出成形時に半径方向外側のみならず半径方向内側にも折れ曲がり易く、ラベルのフランジ対応部分全体をフランジ裏面に首尾良く配することが難しく、また、容器のフランジの裏面に来るラベル部分の切れ目が広がって隙間ができ、酸素バリア性が損なわれるという問題がある。
However, in the label disclosed in
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来よりも酸素バリア性を高めたインモールドラベル容器を成形可能なインモールドラベル容器成形用金型装置及びインモールドラベル容器成形方法を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide an in-mold label container molding mold device capable of molding an in-mold label container having improved oxygen barrier properties than the conventional one. An object of the present invention is to provide an in-mold label container molding method.
かかる課題を解決することのできる一の本発明のインモールドラベル容器成形用金型は、底壁と、周壁と、前記周壁の軸方向における前記底壁とは反対側の端から外周側に突き出るフランジと、前記周壁の外周面に一体化されたインモールドラベルと、を備えるインモールドラベル容器を射出成形するためのインモールドラベル容器成形用金型装置であって、前記金型装置は、第1キャビティ面を有すると共に前記インモールドラベルがセットされる第1型と、第2キャビティ面を有する第2型と、を備える金型と、前記金型の型閉中に、前記第1型にセットされた前記インモールドラベルを前記第1型の第1キャビティ面側に押し付けるラベル押付部と、を含むものである。 One mold for forming an in-mold label container according to the present invention, which can solve such problems, has a bottom wall, a peripheral wall, and an end of the peripheral wall on the opposite side of the bottom wall in the axial direction that protrudes to the outer peripheral side. A mold device for molding an in-mold label container for injection molding an in-mold label container comprising a flange and an in-mold label integrated with the outer peripheral surface of the peripheral wall, the mold device comprising: a mold comprising a first mold having one cavity surface and on which the in-mold label is set; and a second mold having a second cavity surface; a label pressing unit that presses the set in-mold label against the first cavity surface side of the first mold.
また、上記課題を解決することのできる一の本発明のインモールドラベル容器成形方法は、底壁と、周壁と、前記周壁の前記底壁とは反対側の端から外周側に突き出るフランジと、前記周壁の外周面に一体化されたインモールドラベルと、を備えるインモールドラベル容器を、金型を使用して成形するインモールドラベル容器成形方法であって、前記金型は、第1キャビティ面を有する第1型と、第2キャビティ面を有する第2型とを備え、前記方法は、前記金型の型閉中に、前記第1型にセットされた前記インモールドラベルを前記第1型の第1キャビティ面側に押し付ける工程と、前記インモールドラベルの前記第1型側への押し付けを、前記第2型に受け渡す工程とを含むものである。 A method for forming an in-mold label container according to the present invention that can solve the above-mentioned problems includes a bottom wall, a peripheral wall, a flange protruding outward from an end of the peripheral wall opposite to the bottom wall, and an in-mold label integrated with the outer peripheral surface of the peripheral wall, and an in-mold label container molding method using a mold, wherein the mold is a first cavity surface. and a second mold having a second cavity surface, wherein the method includes removing the in-mold label set in the first mold from the first mold during closing of the mold. and a step of transferring the pressing of the in-mold label to the first mold side to the second mold.
本発明によれば、容器の酸素バリア性を高めることができるインモールドラベル容器成形用金型装置及びインモールドラベル容器成形方法を提供することができる。 Advantageous Effects of Invention According to the present invention, it is possible to provide an in-mold label container molding die device and an in-mold label container molding method that can improve the oxygen barrier property of a container.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲及び均等の範囲内で適宜変更等が可能である。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings, but the present invention is not limited to such embodiments, and can be appropriately modified within the scope of claims and equivalents.
図1は、本発明の一実施形態に係るインモールドラベル容器成形用金型装置(以下、単に「金型装置」ともいう。)1の断面図である。金型装置1は金型と、ラベル押付部30とを備える。金型は、第1型としての固定型10と、第2型としての可動型20とを含む。図1において固定型10と可動型20は型開状態にある。図1において可動型20は初期状態にある。また、図1は、固定型10の後述する周壁外キャビティ面12上にインモールドラベル(以下、単に「ラベル」ともいう。)2がセットされた状態を示す。固定型10と可動型20は軸線Aに対して同心状に配置され、図1の紙面における左方に固定的に配置された固定型10に対して可動型20が進退して型閉及び型開が行われる。
FIG. 1 is a sectional view of a mold device for molding an in-mold label container (hereinafter also simply referred to as "mold device") 1 according to one embodiment of the present invention. The
固定型10は、第1キャビティ面としての固定型キャビティ面10aを有する。可動型20は、第2キャビティ面としての可動型キャビティ面20aを有する。型閉時に固定型キャビティ面10aと可動型キャビティ面20aとの間に、インモールドラベル容器を成形するためのキャビティC(図6参照)が形成される。
容器201の周壁203は筒状である。この筒状には円筒状の筒のみならず矩形状の筒も含まれる。換言すれば、筒状には、断面円形状のみならず、断面矩形状、断面楕円形状、断面長円形状、断面多角形状、断面が直線と曲線とからなる環状等も含まれる。周壁203の形状は、ラベル2が皺などを生じずに一体的に成形できる形状とされてよい。本例においては、周壁203の傾斜角度は、ラベル2の強度等を考慮した、射出成形時にラベル2が皺を生じにくい角度にされる。固定型キャビティ面10aは、容器201の底壁202の外側面202aに対応する底壁外キャビティ面11と、周壁203の外周面203aに対応する周壁外キャビティ面12と、フランジ204の裏面204aに対応するフランジ裏キャビティ面13と、フランジ204の半径方向外側の端面204cにおけるフランジ裏キャビティ面13側半部に対応するフランジ端裏側キャビティ面14とを含む。参照番号15は固定型10の可動型対向面である。周壁外キャビティ面12は軸線Aに対する径が軸方向フランジ裏キャビティ面13側へとわずかに拡大する。図1の参照番号16は、後述する射出装置40から溶融樹脂をキャビティCに充填するために固定型10に設けた通路である。
The fixed
A
可動型20は、コア20Aと、ストリッパ20Bと、を備える。コア20A及びストリッパ20Bは可動型キャビティ面20aとして以下を含む。
コア20Aは、容器201の底壁202の内側面202bに対応する底壁内キャビティ面21と、周壁203の内周面203bに対応する周壁内キャビティ面22とを有する。可動型キャビティ面20aは、フランジ204の表面204aに対応するフランジ表キャビティ面23と、フランジ204の半径方向外側の端面204cにおけるフランジ表キャビティ面23側半部に対応するフランジ端表側キャビティ面24とを有する。以下、可動型20に関する説明において、可動型20が軸方向において固定型10に近付く側を前方とし、可動型20が軸方向において固定型10から離れる側を後方とする。コア20Aは、底壁内キャビティ面21及び周壁内キャビティ面22を有するセンタコア20Aaと、センタコア20Aaの後端部にて径が拡大するコアベース20Abとを含む。ストリッパ20Bはセンタコア20Aaの周囲に配置され、後述する射出成形機100のエジェクタ装置70によって図1の初期位置からセンタコア20Aaに対して前方へと移動することができる。これにより、ストリッパ20Bは、成形後の型開時にセンタコア20Aa上に保持された状態の成形品である容器201を、センタコア20Aaから前方に押し出すことができる。本発明では、後述するラベル押付部30の移動機構30Mの一部として射出成形機100のエジェクタ装置70を使用することができる。また、エジェクタ装置70とは別のストリッパ20Bを移動するための機構を、金型装置1の例えば可動型20や後述する型締装置60の可動プラテン62に組み込むことができる。
The
The core 20</b>A has a bottom wall
ストリッパ20Bは、円板状の前壁20Baと、前壁20Baの半径方向外側端部から後方に延びる周側壁20Bbとを備える。前壁20Baの後方でかつ周側壁20Bbの半径方向内側には空間Sが存在する。空間Sには、ラベル押付部30の後述する半径方向ガイド34等が収容される。図1の可動型20の初期状態において、半径方向ガイド34は空間Sの後方に位置する。
The
金型装置1のラベル押付部30は、型開状態の固定型10にセットされたラベル2の可動型20側の端部2aを、型閉時に半径方向外側に曲げつつ可動型20のフランジ表キャビティ面23に受け渡すための機構である。このような機構を実現する形態は多様に考えられ、本実施形態のラベル押付部30はその単なる一例である。ラベル押付部30は、二つのラベル押付部材31(以下、単に「押付部材」ともいう。)と、これら押付部材31を初期位置と、ラベル2と係合する後述するラベル係合位置との間に移動させるための移動機構30Mとを備える。各押付部材31は、可動型20の初期状態においてストリッパ20Bの前壁20Baの前面25から後方に窪む収容部26に収容される。本実施形態では、押付部材31を二つの例を挙げるが、押付部材は一つ又は三つ以上であってもよい。本実施形態においては、収容部26をストリッパ20Bに設けることとしたが、これに限られない。例えば、後述するフランジキャビティC4に対応するキャビティ面に対応する部分でストリッパ20Bを構成してもよく、収容部26をストリッパ20Bとして構成しなくてもよい。
The
移動機構30Mは、各押付部材31に前端が固定的に連結されるロッド部材としての連結ロッド32と、連結ロッド32の後端が枢動自在に連結されるスライド部材33と、スライド部材33の半径方向に沿うスライドをガイドする半径方向ガイド34と、半径方向ガイド34を前後方向に移動させる駆動部35とを含む。半径方向ガイド34は図1の初期状態において空間Sの後方に位置する。駆動部35は、空間Sの後方に位置する半径方向ガイド34をシリンダロッド等の伸縮部材36(図10にのみ図示する)により空間Sの前方に押し出すことができる。駆動部35としては、半径方向ガイド34を空間Sの後方から前方に押し出すことができるようにしてもよい。半径方向ガイド34の後方への移動は、押付部材31が固定型10に接して前進が制限された後、可動型20が静止状態のロッド部材32に対して前進することにより、自動的に行われてもよい。本実施形態では、二つの押付部材31それぞれに対して実質的に同じ構成の移動機構30Mを適用する例を挙げるが、両移動機構30Mの一部を共通にしたり、一つの移動機構によって一つ又は複数の押付部材を移動させるようにしてもよい。移動機構30Mは、金型装置1の固定型10に組み込んだ機構のみならず、後述する射出成形機100に一般的に備わっている型締装置60やエジェクタ装置70を利用することができる。
The moving
図2は、可動型20のストリッパ20Bを固定型10側から見た正面図であり、図2にはストリッパ20Bの前壁20Baの前面25が示される。なお、図1に示される可動型20の断面は図2のD-D線に沿う。図2から分かるように、二つの押付部材31はそれぞれ、円弧状部材として、半円環状の部材である。二つの押付部材31を収容する収容部26は、長円環状に形成される。一方の押付部材31は収容部26の図2の紙面における上方部分に、他方の押付部材31は同下方部分に収容される。各押付部材31が収容部26に収容された状態において、一方の押付部材31の周方向両端31aと他方の押付部材31の周方向両端31aとの間には間隙gが存在する。二つの押付部材31を囲む外周には、ばねやゴム等の環状の弾性部材が配置されてよい。弾性部材は、押付部材31を、それぞれ周方向両端31aが互いに接する方向に常時付勢する構成としてもよい。図3は、収容部26から前方に突き出た二つの押付部材31を示す正面図である。二つの押付部材31は、収容部26から前方へと移動すると、それぞれの周方向両端31aが互いに接して円環形状を呈する。そのため、両押付部材31間に間隙gは無くなる。この円環形状の二つの押付部材31は収容部26に再収容されると、再び間隙gが生じる。
FIG. 2 is a front view of the
図2において、各押付部材21に対する連結ロッド32の連結部と、スライド部材33と、半径方向ガイド34と、が破線で示される。各連結ロッド32の前端は、各押付部材21の周方向中間部にて各押付部材21と連結する。また、スライド部材33を含む各半径方向ガイド34も各押付部材21の周方向中間部に配置される。
In FIG. 2, the connection of the connecting
図4は、押付部材31の半径方向に沿う断面を拡大して示す図である。押付部材31は、前面31bと、後面31cと、内周面31dと、外周面とを有する。前面31b及び後面31cは、ストリッパ20Bの前面25と平行であり、換言すれば、軸線Aに対して垂直な面である。後述する押付部材31の移動時において前面31b及び後面31cは軸線Aに対する垂直を維持する。押付部材31の前面31bには、ラベル押付面31Lと、固定型接触面31Mとが形成される。ラベル押付面31Lは、第1ラベル押付面31Aと、第2ラベル押付面31Bとを有する。また、押付部材31の前面31bには、後方に窪む凹部31eが押付部材31の周方向全長に亘って設けられる。凹部31eは、ラベル押付面31Lと固定型接触面31Mとの間に設けられる。凹部31eは設けられなくてもよい。凹部31eは、外径が後方へと拡大する傾斜面である第1ラベル押付面31Aを半径方向内側に有する。そして、押付部材31の前面31bにおける第1ラベル押付面31Aより半径方向内側の面に第2ラベル押付面31Bが設けられる。第1ラベル押付面31Aを傾斜面とすることで、ラベル2との相対角度が小さくなる。第1ラベル押付面31Aは、固定型10にセットされたラベル2との相対角度が小さくなるように傾斜面とされる。また、第1ラベル押付面31Aは、外径が後方へと拡大する傾斜面とされる。このため、第1ラベル押付面31Aがラベル2を押し付ける際、ラベル2を傾斜面に沿って金型装置1の径方向外方に案内しやすくなる。よって、ラベル押付部31Aによるラベル2の押付でラベル2が皺になったりすることが防止される。押付部材31の内周面31dは内径が後方へと拡大する傾斜面である。この内周面31dの前面31bに対する傾斜角度は、凹部31eの第1ラベル押付面31Aの同傾斜角度よりもわずかに大きい。図4に破線で示す連結ロッド32は一例として細長い円柱状の部材であり、押付部材31の周方向中間部において後面31cの半径方向外側部分に対して、後方かつ半径方向外側に傾斜するように固定的に連結される。連結ロッド32は後述するロッドガイド27によって連結ロッド32自体の軸線に沿う方向(矢印参照)にのみ移動可能となる。
FIG. 4 is an enlarged view showing a cross section along the radial direction of the pressing
図5は、ストリッパ20Bの前壁20Baにおける図1の囲みBに対応する部分の拡大断面図である。図5において、押付部材31及び連結ロッド32は図示されない。
収容部26は径が後方へと拡大するように傾斜する収容部内周面26aと、ストリッパ20Bの前面25と平行な底面26bとを有する。収容部内周面26aの傾斜角度は押付部材31の内周面31dと同じである。収容部26の円周方向中間部には、収容部26から後方かつ半径方向外側に傾斜しつつストリッパ20Bの前壁20Baを貫通する円柱形状のロッドガイド27が設けられる。ロッドガイド27の前端は収容部26の底面26bの半径方向外側にて開口し、ロッドガイド27の後端は空間Sに連通する。ロッドガイド27は、押付部材31に連結された連結ロッド32が通され、連結ロッド32の移動方向を連結ロッド32自体の軸線に沿う方向に制限する。
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a portion of the front wall 20Ba of the
The
連結ロッド32の後端が枢動可能に連結されるスライド部材33は、半径方向ガイド34の前後の軌道板34a、34b間において半径方向にのみスライド移動可能となるよう拘束される。図示はしないが、前方の軌道板34aは、連結ロッド32を通す半径方向に長い貫通溝を有する。スライド部材33は、連結ロッド32の後端の半径方向位置の変化に追従して軌道板34a、34a間をスライドする。押付部材31が収容部26に収容されている状態において、連結ロッド32の後端及びスライド部材33は半径方向ガイド34において最も半径方向外側に位置する。他方、押付部材31が収容部26から最も前方に突出した状態において、連結ロッド32の後端及びスライド部材33は半径方向ガイド34において最も半径方向内側に位置する。
A sliding
図6は、本発明に係るインモールドラベル容器成形用金型装置1が取り付けられる射出成形機100を概略的に示す一部断面側面図である。なお、金型装置1は、射出成形機100に着脱自在に取り付けられる。射出成形機100は、本発明に係る金型装置1と共にインモールドラベル容器射出成形システム103を構成する。射出成形機100は、固定型10と可動型20間のキャビティCに対して溶融した成形材料を射出する射出装置40と、射出装置40を固定型10に対して前後進させる移動装置50と、固定型10に対して可動型20を前後方向に移動させて型開及び型閉させる型締装置60と、型開状態の可動型20から成形品である容器201を取り出すエジェクタ装置70とを備える。射出装置40、移動装置50、型締装置60、及びエジェクタ装置70は射出成形機100の基台101における上部フレーム102上に配置される。射出装置40及び移動装置50の説明においては、成形材料の充填時のスクリュの移動方向を前方として、成形材料の計量時のスクリュの移動方向を後方として説明する。型締装置60及びエジェクタ装置70の説明においては、型閉時の可動型の移動方向を前方とし、型開時の可動型の移動方向を後方として説明する。
FIG. 6 is a partially cross-sectional side view schematically showing an
射出装置40は、固定型10に向けて延びるシリンダ41と、シリンダ41の内部にシリンダ41と同心状に配置され、周囲にフライトが螺旋状に設けられたスクリュ42と、シリンダ41の外周側にその周囲を取り囲んで配置されたバンド状等のヒータ43と、シリンダ41及びスクリュ42の後方側に配置されたモーターボックス44とを備える。図示は省略するが、モーターボックス44内には、スクリュ42を中心軸線周りに回転させる計量モーターや、スクリュ42を前後方向に変位させる射出モーター等が配置されている。計量モーターは、スクリュ42を回転させてシリンダ41内の成形材料を溶融すると共にシリンダ41を前方に送る。シリンダ41の後部には、成形材料をシリンダ41内に投入するためのホッパーが取り付けられ得る供給口41aが設けられる。また、シリンダ41の先端部には、径が縮小して後述する固定プラテン61に当接するノズル45が設けられる。供給口41aからシリンダ41内に導入された成形材料は、ヒータ43で加熱溶融されると共に、スクリュ42により前方へと搬送される。シリンダ41の先端に所定量の溶融樹脂が蓄積されると、ノズル45から、固定型10に設けられた通路20b(図1参照)を通じてキャビティCへと射出される。
The
移動装置50は、例えば射出装置40のモーターボックス44の下部等に設けられ、後述する固定プラテン61に対して射出装置40を進退させることができる。移動装置50は、一例として、射出装置40に固定される液圧シリンダ53と、一端が固定プラテン61に固定され、他端が液圧シリンダ53内に収容されるピストンロッド54とから構成される。射出装置40は、上部フレーム102上に固定されたリニアガイド51に対してスライドベース52を介して移動可能とされる。移動装置50により、射出装置40を金型200側に接近又は離隔させることができ、これにより例えば、射出装置40のノズル45を所定の圧力で固定プラテン61に押し付けることが可能になる。
The moving
型締装置60は、固定型10が着脱自在に固定される固定プラテン61と、可動型20が着脱自在に固定される可動プラテン62と、可動プラテン62を前後に移動させるプラテン移動機構63とを備える。プラテン移動機構63は、上部フレーム102上に配置されたリヤプラテン64と、リヤプラテン64の背面に設けた型締モーター65と、型締モーター65の回転運動を前後方向の直線運動に変換する運動変換機構66と、運動変換機構66に伝達された力を増大させて可動プラテン62に伝えるトグル機構67とを備える。トグル機構67は、リヤプラテン64及び運動変換機構66の出力部と可動プラテン62とをつなぐ複数のリンク67a~67cを、ピンで揺動可能に接続してなる。図6中の参照番号68は、固定プラテン61とリヤプラテン64とを連結する複数本のタイバーである。型締装置60の可動プラテン62には、金型装置1の移動機構30Mの一部、例えば半径方向ガイド34を前方に押し出すための押出機35等を組み込むことができる。また、押付部材31を所要に移動させることができる、上述した移動機構30Mとは別の形態の移動機構の一部を可動プラテン62に組み込むことができる。
The
エジェクタ装置70は、エジェクタモーター73と、エジェクタモーター73の回転運動を直線運動に変換する運動方向変換機構72と、運動方向変換機構72により進退する可動部材71とを含む。型開状態の可動型20に保持された状態の成形品である容器201は、本明細書において可動型20の一部として説明するストリッパ30Bにより、可動部材71を介して前方に押し出され、後述する容器取り出しユニット90(図7参照)の吸盤91に容器201を吸引される。エジェクタ装置70は、型開状態の可動型20のセンタコア20Aa上に保持された状態の成形品である容器201を押し出すためのものである。本実施形態において、エジェクタ装置70は、本来の目的である容器201の押し出しとは別に、ストリッパ20Bの移動を介して金型装置1の押付部材31を所要に移動させるために使用される。そのため、エジェクタ装置70は、ラベル押付部30の移動機構30Mの一部を構成する。なお、エジェクタ装置70とは独立にストリッパ20Bを移動させるための機構を、金型装置1の可動型20や射出成形機100の型締装置60の可動プラテン62等に組み込むこともできる。
The
図7は、固定型10にラベル2を供給するユニットと、可動型20から成形品である容器201を取り出して次工程に搬出するユニットとを含むインモールド成形システムを概略的に示す全体図である。インモールド成形システムは上述した射出成形機100を含む。なお、図7において射出成形機100の一部のみ示される。インモールド成形システムの一部は、特開2010-99914号公報等に開示されている。固定型10は型締装置60の固定プラテン61に固定され、可動型20は可動プラテン62に固定される。可動プラテン62が既述したプラテン移動機構63によって前後に移動することにより、可動型20が前後方向における型開位置と型閉位置との間を移動可能となる。インモールド成形システムは、固定型10のキャビティ部に筒状に巻かれた状態のラベル2を供給するためのラベル供給ユニット80と、金型200で成形、冷却された後の成形品であるインモールドラベル容器201を可動型20から取り出して次工程に搬送するための容器取り出しユニット90とを含む。本発明に係る金型装置1はラベル供給ユニット80と共にインモールドラベル容器成形システム104を構成する。
FIG. 7 is an overall view schematically showing an in-mold molding system including a unit that supplies the
ラベル供給ユニット80は、可動型20のコア20Aと外形がほぼ同じ疑似コア81と、疑似コア81を、軸線Fを中心に旋回させるためのアーム82と、疑似コア81を金型装置1の軸線Aに沿って移動させる移動機構83とを備える。疑似コア81は図7の実線で示されるラベル受け取り位置にてラベル2を受け取り、疑似コア81の外周面に筒状に巻く。この状態の疑似コア81は、次いで、アーム82によって軸線Fを中心に旋回され、軸線Aと同心位置に移動する。次いで、疑似コア81は移動機構83により固定型10へと移動し、ラベル2を固定型10の周壁外キャビティ面12上に配置する。ラベル供給ユニット80は金型装置1(及び射出成形機100)と共にインモールドラベル容器成形システムを構成することができる。
The
容器取り出しユニット90は、容器201を底壁202から吸引可能な吸盤91と、吸盤91を、軸線Gを中心に旋回させるためのアーム92と、吸盤91を金型装置1の軸線Aに沿って移動させる移動機構93とを備える。固定型10と可動型20間で成形、冷却された後の成形品である容器201は可動型20に保持された状態で型開位置まで移動する。そして、この位置にて既述した射出成形機100のエジェクタ装置70が作動する。これにより、ストリッパ20Bがコア20Aに対して前方(固定型10側)に移動し、コア20A上の容器201を押し出す。この容器201は図7に破線で示す容器取り出しユニット90の吸盤91に受け渡される。この吸盤91が容器201と共に移動機構93によって前方に移動する。次いで、吸盤91はアーム92により軸線Fを中心に旋回され、実線で示す放出位置に移動する。この放出位置で容器201が搬送機構等に放出される。
The container pick-up
以下、本発明に係るインモールドラベル容器成形方法の一実施形態として、上述したインモールドラベル容器成形用金型装置1を使用してインモールドラベル容器201を成形する工程を説明する。なお、本実施形態における二組のラベル押付部30は同期して同じ動作を行うため、一組のラベル押付部30について説明する。図8は、金型装置1の可動型20及びラベル押付部30が初期状態にある断面説明図である。図8において固定型10と可動型20は型開状態にあり、この状態においてインモールド成形システムにおけるラベル供給ユニット80により筒状に巻かれたラベル2が固定型10の周壁外キャビティ面12上にセットされる。このラベルセット状態においてラベル2のフランジ端裏側キャビティ面14から可動型20側に突出するラベル端部2aの軸方向に沿う突出長さは、型閉時の固定型10のフランジ裏キャビティ面13と可動型20のフランジ表キャビティ面23との間の軸方向間隔、すなわちフランジキャビティ部C4の軸方向間隔よりも長くなるように設定される。初期状態において可動型20は最後方位置にあり、ラベル押付部材31は可動型20のストリッパ20Bの収容部26に収容されている。そのため、連結ロッド32は空間Sにおいて後方かつ半径方向外側に最も突出し、これに伴い、半径方向ガイド34は空間Sの後方に位置し、スライド部材33は半径方向ガイド34において最も半径方向外側に位置している。
Hereinafter, as an embodiment of the method for molding an in-mold label container according to the present invention, a process for molding an in-
図9は、図8の初期状態からストリッパ20Bをコア20Aに対して前方に移動させた状態を示す断面説明図である。ストリッパ20Bは射出成形機100のエジェクタ装置70よって移動され得る。ストリッパ20Bの前進に伴い、押付部材31、連結ロッド32、スライダ33及び半径方向ガイド34もストリッパ20Bに対する配置状態を維持したまま前進する。
FIG. 9 is a cross-sectional explanatory view showing a state in which the
図10は、図9の状態から押出機35を作動させて半径方向ガイド34を空間S内の後方から前方へと移動させた状態を示す断面説明図である。図10において、半径方向ガイド34はストリッパ20Bの前壁20Baの後面に接して空間S内の最前方に位置する。半径方向ガイド34のストリッパ20Bに対する前進により、連結ロッド32がストリッパ20Bのロッドガイド27に沿ってストリッパ20Bの前方へと突出して、押付部材31を収容部26から前方に突き出す。収容部26から前方に突き出た二つの押付部材31は、円環形状となる。また、連結ロッド32のロッドガイド27に沿う前進により、連結ロッド32の後端の位置が、半径方向内側に変位する。これに伴い、スライド部材33が半径方向内側に変位する。図10において、押付部材31及び連結ロッド27はストリッパ20Bに対して最も前方に突出した状態であり、また、スライド部材33は半径方向ガイド34内において最も半径方向内側に位置する。駆動部35は、例えば電動、液圧、油圧シリンダ等の伸縮部材36を伸縮させることにより半径方向ガイド34を空間S内に前後移動させることができる。なお、駆動部35は、半径方向ガイド34を空間S内の後方から前方にのみ移動させるようにしてもよい。半径方向ガイド34の後方移動は、押付部材31が先に固定型10に接して前方への移動が制限された後に、ストリッパ10Bが固定型10まで前進することにより、自動的に行われてもよい。なお、駆動部35については図1と図10にのみ図示している。また、半径方向ガイド34は、図示しないストリッパ10Bの周側壁20Bbの内周面等に設けた軸方向ガイドによって前後動が案内される。押付部材31、連結ロッド32、スライド部材33、及び半径方向ガイド34は、可動型20の移動に同期して型閉方向に移動する。
10 is a cross-sectional explanatory view showing a state in which the
図11は、図10の状態からストリッパ10B及びコア10Aを一体的に前方に移動させて、押付部材31にラベル2の末端が接する時点を示す断面説明図である。可動型20をなすストリッパ10とコア10Aの一体的な前進は、射出成形機100の型締装置60の可動プラテン62を前進させることによって行われる。図12は、図11の状態からストリッパ10B及びコア10Aを前進させて、押付部材31の第1ラベル押付面31Aでラベル2の端部2aを半径方向外側に曲げ始めた状態を示す断面説明図である。この時点で押付部材31の固定型接触面31Mは、固定型10の可動型対向面15に接し、それ以上の前進が制限される。図13は、図12の状態からストリッパ10B及びコア10Aを更に前進させて、押付部材31の第1ラベル押付面31Aでラベル2の端部2aを半径方向外側に曲げた状態を示す断面説明図である。図12に示すように、押付部材31の固定型接触面31Mは、固定型10の可動型対向面15に接しているため、押付部材31及び連結ロッド32はそれ以上前方へは変位しない。そのため、静止状態の連結ロッド32に対してストリッパ10Bが前進すると、連結ロッド32がロッドガイド27に沿ってストリップ空間S側に突き出るように案内される。そのため、半径方向ガイド34がストリッパ10Bの前壁10Baから離れ、空間S10Bの後方へ移動し始める。これと同時にスライド部材33が半径方向ガイド34内で半径方向外側に変位し始める。更に、前進するロッドガイド27により連結ロッド32が半径方向外側に変位し始め、これに伴い押付部材31も半径方向外側に変位し始める。この押付部材31の半径方向外側への変位により、第1ラベル押付面31Aで曲げられたラベル端部2aが、次いで第2ラベル押付面31Bで押さえられて曲げ状態を維持しつつ(図16参照)、第2ラベル押付面31Bから型閉直前のストリッパ20Bのフランジ表キャビティ面23に受け渡される(図17参照)。このラベル端部2aのフランジ表キャビティ面23への受け渡しについては後述する。
FIG. 11 is a cross-sectional explanatory view showing the point in time when the stripper 10B and the core 10A are integrally moved forward from the state shown in FIG. The integral advancement of the
図14は、図13の状態からストリッパ10B及びコア10Aが更に前進して、型閉となった状態を示す断面説明図である。この型閉状態で固定型10の固定型キャビティ面10aと可動型20の可動型キャビティ面20aとの間に容器201を成形するためのキャビティCが形成される。以下、キャビティCにおける容器201の周壁203に対応する部分を周壁キャビティ部C3と呼び、キャビティCにおけるフランジ204に対応する部分をフランジキャビティC4と呼ぶ。図14の時点で、押付部材31はストリッパ20Bの収容部26に再収容される。また、半径方向ガイド34は空間Sの後方位置に戻り、スライド部材33は半径方向ガイド34の半径方向最外側位置に戻る。半径方向ガイド34は、連結ロッド32の空間Sへの突き出し量が増えることにより、空間Sにおける前方から後方へと自動的に移動することができる。そのため、駆動部35は、半径方向ガイド34を空間S内の後方から前方へと押し出すことができるものであればよく、前方から後方へと戻す機構はなくてもよい。また、本実施形態においては、ストリッパ10Bを前進させた後、ストリッパ10B及びコア10Aを一体的に前方に移動させるようにしたが、これに限られない。例えば、ストリッパ10Bのみを前進させなくてもよく、ストリッパ10B及びコア10Aを一体的に前方に移動させるようにしてもよい。
FIG. 14 is a cross-sectional explanatory view showing a state in which the stripper 10B and the core 10A are further advanced from the state of FIG. 13 and the mold is closed. A cavity C for molding the
以下、ラベル2のラベル端部2aを、ラベル押付部材31から可動型20のフランジ表キャビティ面23に受け渡す点について更に説明する。図15は図12のラベル端部2a付近の部分拡大断面図である。説明の便宜のため、図15~19において連結ロッド32は図示を省略している。図15の時点でラベル端部2aは押付部材31のラベル押付面31Lの第1ラベル押付面31Aにより半径方向外側に曲げられている。また、図15の時点で押付部材31の固定型接触面31Mは、固定型10の可動型対向面15に接している。図16は図15の時点から可動型20であるコア20A及びストリッパ20Bが前進した状態を示す部分拡大断面図である。図15の時点からのストリッパ20Bの前進に伴い、上述したロッドガイド27の案内によって連結ロッド32及び押付部材が半径方向外側に変位する。これに伴い、ラベル端部2aは押付部材31の第1ラベル押付面31Aから外れ、曲がった状態のままラベル押付面31Lの第2ラベル押付面31Bによって押さえられる。図17は、図16の時点からコア20A及びストリッパ20Bが前進した状態を示す部分拡大断面図である。ストリッパ20Bの更なる前進に伴い、押付部材31が半径方向外側に変位すると共に、収容部26に再収容され始める。押付部材31の傾斜する内周面31dと収容部26の傾斜する収容部内周面26aは、押付部材31の収容部26への収容を円滑なものとする。図17の時点で、ラベル端部2aは押付部材31の第2ラベル押付面31Bから外れ、破線で示す第2ラベル押付面31Bで押さえられていた状態から半径方向内側に戻りつつ、型閉直前のストリッパ20Bのフランジ表キャビティ面23に受け渡される。フランジ表キャビティ面23に受け渡されたラベル端部2aの半径方向外側に曲がる角度は図16の時点よりも小さいものの、ラベル端部2aは半径方向外側に曲がった状態のままフランジ表キャビティ面23に受け渡される。
Hereinafter, the transfer of the
図18は、図17の時点から可動型20が前進して型閉となった状態を示す部分拡大断面図である。図18にはキャビティCの一部である周壁キャビティ部C3及びフランジキャビティ部C4が示される。図18の時点は型閉後でキャビティCへの樹脂充填前である。ラベル端部2aは軸方向に沿う突出長さがフランジキャビティ部C4の軸方向間隔よりも長くなるように設定されるため、型閉時において可動型20のフランジ表キャビティ面23によって半径方向外側に曲がった状態が維持される。換言すれば、ラベル端部2aは、キャビティCへの樹脂充填直前において固定型10のフランジ裏キャビティ面13に近付くように曲げられた状態となっている。ラベル押付部30は、従来よりも長いラベル2を用いた場合でも、ラベル端部2aを、皺を生じさせることなく、キャビティC内に収容することができる。図19は、図18の状態からキャビティCに溶融樹脂を充填した状態を示す部分拡大断面図である。この際、射出成形機100の射出装置40から溶融樹脂をキャビティCに充填することにより、上記のように既に固定型10のフランジ裏キャビティ面13に近付くように曲げられているラベル端部2aは、皺が生じるようなことなく固定型10のフランジ裏キャビティ面13に沿うよう行き渡る。そのため、インモールドラベル容器201のフランジ204の裏面204aをより広くインモールドラベル2で覆うことが可能となり、容器201の酸素バリア性を高めることができる。なお、本実施形態では、ラベル2のラベル端部2aは、樹脂充填により、固定型10のフランジ裏キャビティ面13及びフランジ端裏側キャビティ面14に沿うように折り曲げられる。これにより、インモールドラベル容器201のフランジ204の裏面20aの全域がラベル2で覆われ、容器201の酸素バリア性が高められる。
FIG. 18 is a partially enlarged cross-sectional view showing a state in which the
1 インモールドラベル容器成形用金型装置
2 ラベル
2a ラベル端部
10 固定型(第1型)
10a 固定型キャティ面(第1キャビティ面)
12 周壁外キャビティ面
13 フランジ裏キャビティ面
14 フランジ端裏側キャビティ面
20 可動型
20A コア
20B ストリッパ
20a 固定型キャビティ面(第2キャビティ面)
22 周壁内キャビティ面
23 フランジ表キャビティ面
26 収容部
27 ロッドガイド
30 ラベル押付部
30M 移動機構
31 ラベル押付部材
31L ラベル押付面
31M 固定型接触面
31A 第1ラベル押付面
31B 第2ラベル押付面
32 連結ロッド
33 スライド部材
34 半径方向ガイド
35 押出機
40 射出装置
50 移動装置
60 型締装置
70 エジェクタ装置
80 ラベル供給ユニット
90 容器取り出しユニット
100 射出成形機
103 インモールドラベル容器射出成形システム
104 インモールドラベル容器成形システム
201 インモールドラベル容器
202 底壁
203 周壁
204 フランジ
204a フランジの裏面
C キャビティ
C3 周壁キャビティ部
C4 フランジキャビティ部
S 空間
REFERENCE SIGNS
10a Fixed mold catty surface (first cavity surface)
REFERENCE SIGNS
22 Peripheral wall
Claims (6)
前記金型装置は、
第1キャビティ面を有すると共に前記インモールドラベルがセットされる第1型と、第2キャビティ面を有する第2型と、を備える金型と、
前記金型の型閉中に、前記第1型にセットされた前記インモールドラベルを前記第1型の第1キャビティ面側に押し付けるラベル押付部と、を含み、
前記ラベル押付部は、ラベル押付部材と移動機構とを備え、
前記移動機構は、前記ラベル押付部材を、前記インモールドラベルが前記第1型の第1キャビティ面側に押し付けられるように移動させることを特徴とするインモールドラベル容器成形用金型装置。 An in-mold label comprising a bottom wall, a peripheral wall, a flange protruding outward from an end of the peripheral wall opposite the bottom wall in the axial direction, and an in-mold label integrated with the outer peripheral surface of the peripheral wall. An in-mold label container molding mold device for injection molding a container,
The mold device
a mold comprising a first mold having a first cavity surface and on which the in-mold label is set; and a second mold having a second cavity surface;
a label pressing unit that presses the in-mold label set in the first mold against the first cavity surface side of the first mold during mold closing of the mold;
The label pressing section includes a label pressing member and a moving mechanism,
The mold apparatus for molding an in-mold label container, wherein the moving mechanism moves the label pressing member so that the in-mold label is pressed against the first cavity surface side of the first mold.
前記金型装置は、
第1キャビティ面を有すると共に前記インモールドラベルがセットされる第1型と、第2キャビティ面を有する第2型と、を備える金型と、
前記金型の型閉中に、前記第1型にセットされた前記インモールドラベルを前記第1型の第1キャビティ面側に押し付けるラベル押付部と、を含み、
前記ラベル押付部は、前記インモールドラベルの前記第1型側への押し付けを、前記第2型に受け渡すことを特徴とするインモールドラベル容器成形用金型装置。 An in-mold label comprising a bottom wall, a peripheral wall, a flange protruding outward from an end of the peripheral wall opposite the bottom wall in the axial direction, and an in-mold label integrated with the outer peripheral surface of the peripheral wall. An in-mold label container molding mold device for injection molding a container,
The mold device
a mold comprising a first mold having a first cavity surface and on which the in-mold label is set; and a second mold having a second cavity surface;
a label pressing unit that presses the in-mold label set in the first mold against the first cavity surface side of the first mold during mold closing of the mold;
The mold device for molding an in-mold label container, wherein the label pressing section transfers the pressing of the in-mold label to the first mold side to the second mold.
前記第2型のフランジ表キャビティ面は、前記インモールドラベルの前記第1型側への押し付けを、前記ラベル押付部から引き継ぐ、請求項1又は2に記載のインモールドラベル容器成形用金型装置。 the second cavity surface of the second mold includes a flange front cavity surface corresponding to a surface of the flange opposite to the peripheral wall side;
3. The mold device for molding an in-mold label container according to claim 1, wherein the flange surface cavity surface of the second mold takes over the pressing of the in-mold label against the first mold from the label pressing portion. .
前記ラベル押付部は、前記第2型の移動に同期して型閉方向に移動して、前記第1型にセットされた前記インモールドラベルを前記第1型の第1キャビティ面側に押し付ける、請求項1又は2に記載のインモールドラベル容器成形用金型装置。 The mold is closed by moving the second mold with respect to the first mold,
The label pressing unit moves in the mold closing direction in synchronization with the movement of the second mold, and presses the in-mold label set in the first mold against the first cavity surface side of the first mold. The mold device for molding an in-mold label container according to claim 1 or 2 .
前記金型は、第1キャビティ面を有する第1型と、第2キャビティ面を有する第2型とを備え、
前記方法は、前記金型の型閉中に、前記第1型にセットされた前記インモールドラベルを前記第1型の第1キャビティ面側に押し付ける工程と、
前記インモールドラベルの前記第1型側への押し付けを、前記第2型に受け渡す工程とを含むインモールドラベル容器成形方法。 An in-mold label comprising a bottom wall, a peripheral wall, a flange protruding outward from an end of the peripheral wall opposite the bottom wall in the axial direction, and an in-mold label integrated with the outer peripheral surface of the peripheral wall. An in-mold label container molding method for molding a container using a mold,
The mold comprises a first mold having a first cavity surface and a second mold having a second cavity surface,
The method includes the step of pressing the in-mold label set in the first mold against the first cavity surface side of the first mold during closing of the mold;
A method for molding an in-mold label container, comprising a step of transferring the pressing of the in-mold label to the first mold side to the second mold.
前記第2型のフランジ表キャビティ面は、前記インモールドラベルの前記第1型側への押し付けを引き継ぐ、請求項5に記載のインモールドラベル容器成形方法。 the second cavity surface of the second mold includes a flange front cavity surface corresponding to a surface of the flange opposite to the peripheral wall side;
6. The in-mold label container molding method according to claim 5 , wherein the flange front cavity surface of the second mold takes over the pressing of the in-mold label to the first mold side.
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