JP7221081B2 - 検出装置、カム機構、及び封止体開栓方法 - Google Patents

検出装置、カム機構、及び封止体開栓方法 Download PDF

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Description

本発明は、検出装置、カム機構、及び封止体開栓方法に関する。
検体に含まれる被検出物質を処理するための液体が封止体により封止された液体封止カートリッジを用いて、検体に含まれる被検出物質を検出する検出装置が知られている。
例えば特許文献1には、液体封止カートリッジの液体収容部の開口に設けられた封止体を開栓し、液体封止カートリッジの回転により生じる遠心力を利用して、液体収容部内の試薬をチャンバに移送し、チャンバにおいて検体に含まれる被検出物質と試薬とを反応させ、反応後の被検出物質を検出する検出装置が開示されている。
特開2018-9952号公報
図18に示すように、特許文献1に記載の検出装置では、液体封止カートリッジ400の液体収容部400bの開口400hに設けられた封止体400aに対して、押圧部300の動作部(ピン部材)301を用いて押圧動作を行うことで、封止体400aを開栓する。この検出装置では、動作部301に連結した接触子303に接触した状態でカム302aを水平方向D4に移動させることにより、カム302aが動作部301を鉛直方向の下向きに押し下げる。これにより、動作部301が下降し、動作部301により封止体400aを押圧して封止体400aを開栓する。その後、カム302aを反対の水平方向D5に移動させることにより、カム302aが接触子303から離れ、バネ302bが弾性力により動作部301を鉛直方向の上向きに押し上げる。これにより、封止体400aに対する押圧が解除される。
しかしながら、動作部301が液体収容部400bの開口400hに係合したような場合、バネ302bの弾性力だけでは、動作部301を開口400hから抜いて正常に元の位置に戻せない可能性がある。
本発明は、封止体を開栓した動作部を確実に元の位置に移動させることができる検出装置、カム機構、及び封止体開栓方法を提供することを目的とする。
本発明に係る検出装置は、検体に含まれる被検出物質を処理するための液体が封止体により封入された液体封止カートリッジを保持する保持機構と、前記液体封止カートリッジ内の前記液体により処理された前記被検出物質を検出する検出部とを備える。また、検出装置は、前記液体封止カートリッジの前記封止体への押圧動作を行う動作部と、前記動作部が連結される接触子とを備える。また、検出装置は、前記接触子が接触可能に配置されるカム溝を有し、前記カム溝に沿って前記接触子を相対移動させることにより、前記接触子に連結した前記動作部を、前記封止体を押圧する方向と前記封止体に対する押圧を解除する方向とに移動させるカム本体を備える。前記カム本体は、前記封止体を押圧する方向に前記動作部を移動させる際に前記接触子に作用する第一カム部材と、前記封止体に対する押圧を解除する方向に前記動作部を移動させる際に前記接触子に作用する第二カム部材とを有し、前記第一カム部材と前記第二カム部材とは、前記カム溝が形成されるように係合する。
本発明に係るカム機構は、第一面と、前記第一面に対向する第二面とを有するカム本体を備える。前記カム機構は、前記第一面と前記第二面との間に、前記第一面及び前記第二面の少なくとも一方に接触しながら前記カム本体に対して水平方向に相対移動可能に配置される接触子と、前記接触子に連結され、前記接触子の相対移動に応じて鉛直方向に移動する動作部とを備える。前記カム本体は、前記第一面が形成された第一カム部材と、前記第二面が形成された第二カム部材とを有し、前記第一カム部材と前記第二カム部材とは、前記第一面と前記第二面とが対向するように係合される。
本発明に係るカム機構は、第一面が形成された第一カム部材と、第二面が形成され、前記第一面と前記第二面とが対向するように前記第一カム部材に係合される第二カム部材とを備える。また、前記カム機構は、前記第一面と前記第二面との間に、前記第一面及び前記第二面の少なくとも一方に接触しながら水平方向に相対移動可能に配置される接触子と、前記接触子に連結され、前記接触子の相対移動に応じて鉛直方向に移動する動作部とを備える。
本発明に係る封止体開栓方法は、検体に含まれる被検出物質を処理するための液体封止体により封入され液体封止カートリッジを保持する保持機構と、前記液体封止カートリッジ内の前記液体により処理された前記被検出物質を検出する検出部と、前記液体封止カートリッジの前記封止体への押圧動作を行う動作部と、前記動作部が連結される接触子と、前記封止体を押圧する方向に前記動作部を移動させる際に前記接触子に作用する第一カム面が形成された第一カム部材、及び前記封止体に対する押圧を解除する方向に前記動作部を移動させる際に前記接触子に作用する第二カム面が形成された第二カム部材を有し、前記第一カム面と前記第二カム面とにより形成されるカム溝に沿って前記接触子を相対移動させることにより、前記接触子に連結した前記動作部を、前記封止体を押圧する方向と前記封止体に対する押圧を解除する方向とに移動させるカム本体と、を備える検出装置を使用して、前記液体封止カートリッジの前記封止体を開栓する方法である。前記第一カム面と前記第一カム面に対向する前記第二カム面との間に配置された接触子を、前記第一カム面に接触させながら前記第一カム面に対して相対移動させる。前記接触子に連結された動作部を、前記第一カム面に接触した前記接触子の相対移動に応じて移動させることにより、前記動作部によって前記封止体への押圧動作を実行する。前記接触子を、前記第二カム面に接触させながら前記第二カム面に対して相対移動させ、前記動作部を、前記第二カム面に接触した前記接触子の相対移動に応じて移動させることにより、前記動作部による前記封止体の押圧を解除する。
本発明によれば、封止体を開栓した動作部を確実に元の位置に移動させることができる。
本発明の実施形態に係る検出装置を示す模式的な構成図である。 本発明の実施形態に係る検出装置を示す模式的な斜視図である。 液体封止カートリッジの模式的な平面図である。 液体封止カートリッジの液体収容部付近を模式的に示す一部破断斜視図である。 図4AのA-A線矢視断面図である。 押圧部の構成を示す分解斜視図である。 押圧部の構成を示す斜視図である。 押圧部を側方から見た場合の構成を示す模式的な断面図である。 押圧部を側方から見た場合の構成を示す模式的な断面図である。 第一面及び第二面による接触子の移動制御の一例を示す概略説明図である。 図7AのB-B線矢視断面に対応する、カム本体の概略的な要部拡大断面図である。 押圧部(カム機構)の組立手順の一例を示すフローチャートである。 押圧部(カム機構)の動作の一例を示す概略説明図である。 制御部の制御動作の一例を示すフローチャートである。 液体封止カートリッジを周方向に見た模式的な断面図である。 液体封止カートリッジを周方向に見た模式的な断面図である。 液体封止カートリッジを周方向に見た模式的な断面図である。 変形例に係る押圧部の構成を示す分解斜視図である。 変形例に係る押圧部を側方から見た場合の構成を示す模式的な断面図である。 変形例に係る押圧部を側方から見た場合の構成を示す模式的な断面図である。 変形例に係る押圧部の動作の一例を示す概略説明図である。 変形例に係る押圧部の動作の一例を示す概略説明図である。 従来例に係る押圧部(カム機構)を示す概略説明図である。
以下、一実施形態の検出装置について説明する。
[検出装置の概要]
検出装置1の概要について説明する。
図1に示す検出装置1は、磁性粒子を複数のチャンバに順次移送することにより、磁性粒子に被検出物質と標識物質を担持させ、標識物質に基づいて被検出物質を検出する装置であり、抗原抗体反応を利用して検体中の被検出物質を検出する。図1に示すように、検出装置1は、保持機構2と、駆動機構3と、磁石4と、移動機構5と、制御部6と、検出部7と、押圧部8と、分析部9と、を備える。図1において、XYZ軸は互いに直交している。X軸正方向は検出装置1の水平方向の後方を示し、Y軸正方向は検出装置1に対する水平方向の左方を示し、Z軸正方向は検出装置1に対する鉛直下方向を示している。
保持機構2は、検体の測定に用いる液体を収容する液体封止カートリッジ200を保持するためのものであり、回転テーブル11と、回転軸12と、を備える。回転テーブル11には、液体封止カートリッジ200が設置される。回転軸12は、Z軸方向に延びており、回転軸12の上端は、回転テーブル11に固定されている。駆動機構3は、回転テーブル11を回転させるためのものであり、モータ13を備える。モータ13の駆動軸14は、回転軸12の下端にカップリング15を介して接続されている。駆動機構3は、モータ13を駆動させて、回転テーブル11に設置された液体封止カートリッジ200を、回転軸12を中心に回転させる。以下、回転軸12を中心とする円の径方向及び周方向を、以下、それぞれ単に「径方向D」及び「周方向R」と称し、図2に「径方向D」及び「周方向R」を矢印で示す。なお、保持機構2は、図1に示す回転テーブル11を用いて液体封止カートリッジ200を回転させるものに限定されず、例えば、スライド機構のような他の機構を用いるものであってもよい。
図2に示すように、検出装置1は、本体部101と、蓋部102と、を備える。本体部101は、蓋部102を開閉可能に支持している。液体封止カートリッジ200の着脱の際には、蓋部102が図2に示すように開けられる。本体部101の上部には、液体封止カートリッジ200が設置される。本体部101の正面部分には、表示部(例えば、LED)40が設けられている。
図3に示す液体封止カートリッジ200は、ディスクカートリッジとも称されるものであり、板状で且つ円盤形状の基板200aにより構成される。図3に示すように、基板200aは、孔201と、チャンバ211~216と、チャネル220と、六つの液体収容部231と、液体収容部232と、開口241と、分離部242と、チャネル243と、を備える。孔201は、基板200aの中心において基板200aを貫通している。チャンバ211~216及び液体収容部231,232は、基板200aの周方向Rに並んでいる。フィルム200bが、チャンバ211~216及び液体収容部231,232等を構成する凹部と、基板200aにおけるチャンバ211~216及び液体収容部231,232等が形成された領域の表面及び裏面を覆うように貼り合わされる。基板200aと、基板200aに貼り合わされたフィルム200bとは、透光性を有する部材により構成される。基板200aは、液体封止カートリッジ200外部からの温度調節が容易となるような厚みを有する。基板200aの厚みは、例えば、数mmとされ、具体的には、1.2mmとされる。なお、液体封止カートリッジ200(基板200a)は、板状で且つ円盤形状のものに限定されず、例えば、直方体形状、楕円形状等の他の形状のものであってもよい。
図2に示すように、液体封止カートリッジ200は、孔201の中心が、回転軸12に一致するように本体部101の上部に設置される。
図3に示すように、チャネル220は、周方向Rに延びた円弧状の第一領域221と、径方向Dに延びた六つの第二領域222と、を備える。第一領域221は、六つの第二領域222と繋がっている。六つの第二領域222は、それぞれチャンバ211~216に繋がっている。六つの液体収容部231のそれぞれは、流路231bを介して、チャネル220に繋がっている。液体収容部232は、流路232bを介して、チャネル220に繋がっている。
液体収容部231は、試薬を収容し、径方向Dにおいて、基板200aの中心に向かう方向(以下「IN方向」)及び基板200aの外周側に向かう方向(以下「OUT方向」)のそれぞれの上面に封止体231aを備える。すなわち、封止体231aは、一つの液体収容部231に対して二つ配設される。封止体231aは、押圧部8によって上から押圧されることにより開栓可能に構成される。液体収容部231に対してIN方向側の上面には、空気孔231cが設けられている。二つの封止体231aが開栓される前は、液体収容部231内の試薬はチャネル220に流れない。二つの封止体231aが開栓されると、IN方向の封止体231aを介して液体収容部231内が空気孔231cに連通し、OUT方向の封止体231aを介して液体収容部231内が流路231bに連通する。その状態で回転テーブル11が回転されると、液体封止カートリッジ200に作用する遠心力により、液体収容部231内の試薬がチャネル220に流れ出る。
同様に、液体収容部232も、試薬を収容し、IN方向及びOUT方向のそれぞれの上面に封止体232aを備える。すなわち、封止体232aも、一つの液体収容部232に対して二つ配設される。封止体232aは、押圧部8によって上から押圧されることにより開栓可能に構成される。液体収容部232に対してIN方向側の上面には、空気孔232cが設けられている。二つの封止体232aが開栓される前は、液体収容部232内の試薬はチャネル220に流れない。二つの封止体232aが開栓されると、IN方向の封止体232aを介して液体収容部232内が空気孔232cに連通し、OUT方向の封止体232aを介して液体収容部232内が流路232bに連通する。その状態で回転テーブル11が回転されると、遠心力により、液体収容部232内の試薬がチャネル220に流れ出る。
封止体231a,232aは、基板200aに一体形成されているが、基板200aに形成された開口に貼り合わされたフィルムによって形成されてもよい。なお、封止体231a,232aの数、及び液体収容部231,232に対する配置(位置関係)は、本実施形態に限定されず、分析の内容に応じて適宜設定することが可能である。
図4Aに示すように、封止体231aの外周部に形成される連結部251及び乖離部252が基板200aに繋がっている。封止体231aは、基板200aと一体に設けられ、板状の形状を有する。このように封止体231aを基板200aと一体に形成することにより、封止体231aを簡易に形成できる。
図4Bに示すように、封止体231aの上面には、中央位置に、下方に円弧状に窪んだ円形の凹部250bが形成されている。凹部250bの直径は、例えば1mm程度である。凹部250bは、封止体231aに対して押圧力が付与される位置を規定するための位置規定部として機能する。封止体231aの上面には、必ずしも、凹部250bを設けなくてもよく、凹部250bの位置が平面であってもよい。また、凹部250bは、封止体231aの中央位置からずれた位置、例えば、封止体231aの中央位置からIN方向に偏った位置に配置されてもよい。
封止体231aは、基板200aに繋がる外周部のうち、連結部251を構成する一部の厚みが、乖離部252を構成する他部の厚みよりも大きく設定されている。連結部251の厚みは、例えば、0.15mm以上が好ましく、乖離部252の厚みは0.1mm以下が好ましい。ここでは、封止体231aの外周部のIN方向の上面に凹溝253が形成され、封止体231aの外周部のIN方向の下面に凹溝254が形成される。これらの凹溝253,254の深さを変化させることにより、連結部251の厚みが乖離部252の厚みよりも大きくなっている。凹溝は、必ずしも、封止体231aの外周部の上下面にそれぞれ形成されなくてもよい。例えば、封止体231aの外周部の下面又は上面のみに凹溝を形成して、連結部251の厚みと乖離部252の厚みが調整されてもよい。
図4Aに示すように、連結部251は、封止体231aの中央よりもOUT方向の位置に配置されている。封止体231aの中心と連結部251の周方向Rの中心部分251aとを結ぶ直線は、液体封止カートリッジ200の径方向Dに沿っている。
図3に示す封止体232aも、封止体231aと同様に構成されている。
なお、基板200aの各構成は、図3に示すように、基板200aの三分の一の領域にのみ形成され、基板200aの当該三分の一の領域の表面及び裏面にフィルム200bが貼り合わされている。しかしながら、これに限定されず、これら一群の構成が残りの三分の二の領域に形成され、基板200aに一群の構成が三つ設けられてもよい。
図3を参照して、被検者から採取された全血の血液検体は、開口241を介して分離部242に注入される。液体封止カートリッジ200の回転により生じる遠心力を利用して、分離部242は、注入された血液検体を血球と血漿に分離する。分離部242で分離された血漿は、チャネル243に移動する。チャネル243に対してIN方向の上面には、空気孔243aが設けられている。チャネル243内の領域243bに位置付けられた血漿は、液体封止カートリッジ200が回転されると遠心力によりチャンバ211に移動する。これにより、血漿がチャンバ211に移送される。なお、血液検体中の被出検物質は、例えば、抗原を含む。一例として、抗原は、B型肝炎表面抗原(HBsAg)である。被検出物質は、抗原、抗体、又は、タンパク質のうち、1又は複数であってもよい。
チャンバ211に移送された血漿は、図1に示す磁石4によって、チャンバ212~216に順番に移送される。また、各チャンバ212~216に繋がる液体収容部231の封止体231aが開放され、各液体収容部231,232から遠心力により、各チャンバ212~216に試薬が導入される。各チャンバ212~216では、導入された試薬による処理が行われる。被検出物質の検出は、チャンバ216において行われる。これらの過程では、磁性粒子に被検出物質と標識物質との複合体が担持され、複合体の標識物質から生じる光が検出される。
図1に戻り、制御部6は、保持機構2及び移動機構5を制御する。制御部6は、移動機構5を駆動して、磁石4を径方向Dに移動させ、且つ、磁石4をZ軸方向に移動させる。また、磁石4がIN方向へ移動されることにより、磁石4の上端が液体封止カートリッジ200のIN方向へ移動し、磁石4がOUT方向へ移動されることにより、磁石4の上端が液体封止カートリッジ200のOUT方向へ移動する。さらに、磁石4が上に移動されることにより、磁石4の上端が液体封止カートリッジ200に接近し、磁石4が下に移動されることにより、磁石4の上端が液体封止カートリッジ200から離隔する。なお、制御部6は、例えば、演算処理部と記憶部とを含む。演算処理部は、例えば、CPU、MPU等により構成される。記憶部は、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク等により構成される。制御部6は、検出装置1の各部から信号を受信し、検出装置1の各部を制御する。
検出部7は、図3に示すチャンバ216における反応過程で生じた光を検出する。分析部9は、検出部7により検出された光に基づいて、液体封止カートリッジ200に注入された検体に含まれる被検出物質を分析する。検出部7は、光電子増倍管により構成されるが、光電管、光ダイオード等により構成されてもよい。分析部9は、例えば、演算処理部と記憶部とを含む。分析部9の演算処理部は、例えば、CPU、MPU等により構成される。分析部9の記憶部は、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク等により構成される。
なお、分析部9は、検出装置1に必ずしも設ける必要はなく、例えば、検出装置1に接続されるコンピュータに設けてもよく、クラウドのようなネットワーク上のコンピュータに設けるようにしてもよい。
[押圧部の構成例]
次に、カム機構とも称される押圧部8の構成例について説明する。本実施形態における「カム」とは、機械部品の運動の方向を変えるための機械要素であって、水平方向の運動を鉛直方向の運動に変えるためのものである。
図5は押圧部8を分解した状態を示しており、押圧部8の各構成要素が組み合わせられると図6に示す構成となる。図6に示される押圧部8が、図2に示すように蓋部102内部に配置される。
図5に示すように、押圧部8は、ケース部材20と、カバー部材21と、モータ22と、伝達ギア23a,23b,23cと,ギアカバー24と、リードスクリュ25と、スクリューナット26と、カム本体27と、接触子28と二つの動作部29とが予め組み合わされた開栓ピンアセンブリ38と、を備える。図5、図6、図7A及び図7Bにおいて、D1方向は、X軸正方向をZ軸を中心として時計回りに45°回転させた方向である。D2方向は、Y軸正方向をZ軸を中心として反時計回りに45°回転させた方向である。D3方向は、X軸正方向をZ軸を中心として反時計回りに45°回転させた方向である。D3方向は、径方向Dにおいて外側に向かう方向である。
図5に示すように、カム本体27は、アッパーカムとも称される第一カム部材32と、ロアーカムとも称される第二カム部材33とを含む。第一カム部材32と第二カム部材33とは、図7Aに示すように、リードスクリュ25及び開栓ピンアセンブリ38の接触子28を挟むように係合される。図5に示すように、開栓ピンアセンブリ38の動作部29は、例えば、開栓ピンとも称されるピン部材により構成される。動作部29は、胴部29aと、胴部29aの上端に形成されたガイド部29bと、胴部29aの下端に形成された先端部29cと、を備える。胴部29aの形状は、Z軸方向に延びた円柱形状である。ガイド部29bの形状は、胴部29aよりも径(D3方向の幅)が大きく、カム本体27の移動方向(D1、D2方向)に対してある程度の長さを持つブロック形状である。先端部29cの形状は、胴部29aよりも径が小さい円柱形状である。
モータ22は、ケース部材20に設置されている。モータ22は、例えば、ステッピングモータにより構成される。モータ22には伝達ギア23aが接続されている。伝達ギア23a,23bは、D1、D2方向を回転の中心として回転可能となるように、ケース部材20に支持されている。伝達ギア23a,23bは、互いに噛み合っている。リードスクリュ25には伝達ギア23cが接続されている。リードスクリュ25にはスクリューナット26が設けられ、スクリューナット26は、第二カム部材33の装着部27bに装着されて保持される。スクリューナット26が装着された第二カム部材33がケース部材20に設置されることにより、図6に示すように、リードスクリュ25に接続された伝達ギア23cが、D1、D2方向を回転の中心として回転可能となるように、ケース部材20に設置される。伝達ギア23b,23cは互いに噛み合っている。これにより、モータ22を駆動することで、リードスクリュ25が回転する。リードスクリュ25の回転によりスクリューナット26がD1方向またはD2方向に移動するため、カム本体27は、リードスクリュ25の回転によるスクリューナット26の移動に応じて、D1方向(第1の水平方向)またはD2方向(第1の水平方向とは逆の第2の水平方向)に移動する。
図5に示すように、カム本体27の第一カム部材32は、第一面(第一カム面)30を有し、カム本体27の第二カム部材33は、第一面30に対向するように配設される第二面(第二カム面)31を有する。動作部29は、一対の第二面31,31の間の隙間36に配置される。第一カム部材32と第二カム部材33とは、第一面30と第二面31とが対向するように係合部34により係合される。
係合部34は、第二カム部材33に設けられたボス(突起部)33aと、第一カム部材32に設けられた凹部32aと、を有し、ボス33aと凹部32aとは嵌合するように構成されている。ボス33aと凹部32aとを嵌合させることにより、第一カム部材32と第二カム部材33とが係合される。なお、図5に示す第一カム部材32と第二カム部材33との間の係合(係合部34)は、ボス33a及び凹部32aを用いた係合に限定されない。係合部34は、例えば、溶着や溶接等の材料的接合であってもよく、接着のような化学的接合であってもよく、ネジ固定のような機械的接合であってもよい。
ボス33aを凹部32aに嵌合させた状態で、第一カム部材32及び第二カム部材33が、ケース部材20とカバー部材21とで挟み込まれる。図6に示すように、カバー部材21は、ケース部材20にネジ21aを用いて固定される。
カム本体27(第一カム部材32及び第二カム部材33)は、例えば、合成樹脂で形成される。また、カム本体27(第一カム部材32及び第二カム部材33)は、射出成形や鋳造(ダイカスト)等の公知の技術で成形されてもよく、切削加工(削り出し)及び3Dプリンタ等の他の公知の技術で成形されてもよい。
図7Aに示すように、押圧部8のケース部材20は、蓋部102の底部102bの内上面に設置されている。動作部29の胴部29aは、ケース部材20の底面に設けられた支持孔20hと、この支持孔20hに対応するよう設けられた蓋部102の底部102bの貫通孔102hとに通されている。胴部29aは、図7Aに示される位置と図7Bに示される位置との間で上下移動する。
図8に示すように、第一面(第一カム面)30は、図3に示す封止体231a,232aを押圧する方向(Z軸正方向)に動作部29を動作させるための第一傾斜部30aを備える。第一傾斜部30aは、D1,D2方向と平行な水平面に対して傾斜した平面からなる。第一カム部材32が第一面30で接触子28に接触しながらD1方向に移動することにより、動作部29が、図3に示す封止体231a,232aを押圧する方向(Z軸正方向)に移動する。この際の接触子28の回転中心の移動軌跡が、図8中に矢印A1により示される。
第一面30に、角30bのある接触面が形成されている。第一面30に接触しながらカム本体27に対してD2方向に相対移動する接触子28の移動方向が、第一面30に形成された角30bのある接触面において変更されることにより、動作部29が、図3に示す封止体231a,232aを押圧する方向に移動する。
第二面(第二カム面)31は、図3に示す封止体231a,232aに対する押圧を解除する方向(Z軸負方向)に動作部29を動作させるための第二傾斜部31aを備える。第二傾斜部31aは、D1,D2方向と平行な水平面に対して傾斜した平面からなる。第二カム部材33が第二面31で接触子28に接触しながらD2方向に移動することにより、動作部29が、図3に示す封止体231a,232aに対する押圧を解除する方向(Z軸負方向)に移動する。この際の接触子28の回転中心の移動軌跡が、図8中に矢印A2により示される。
第二面31に、角31bのある接触面が形成されている。第二面31に接触しながらカム本体27に対してD1方向に相対移動する接触子28の移動方向が、第二面31に形成された角31bのある接触面において変更されることにより、動作部29が、図3に示す封止体231a,232aに対する押圧を解除する方向に移動する。
これらの第一面30の形状と第二面31の形状とは、上下で非対称である。図7Aに示すように、第一面30と第二面31とからカム溝35が形成され、カム溝35の第一面30と第二面31との間の空間部に接触子28が配置されている。
図8に示すように、接触子28は、円環状に形成され、外周面が第一面30及び第二面31と接触する円環状部28aを有する。図7Aに示すように、接触子28は、軸受(例えば、ボールベアリング)37により構成されている。なお、これに限定されず、例えば、接触子28をローラにより構成し、この接触子28と動作部29との間にベアリングを配設するようにしてもよい。
上述のように、カム本体27は、上下に分割された第一カム部材32と第二カム部材33とを係合させることにより形成される。図9は、図7AのB-B線の断面図であり、接触子28が第一面30と第二面31との間に挟まれている様子を示す。仮に第一面30及び第二面31を有するカム本体27を、金型を用いた射出成形で一体成型するような場合に、接触子28を第一面30と第二面31との間に配置させるためには、図9に示すような抜き勾配θを第一面30及び第二面31に設ける必要がある。この場合、図9に示すような傾斜Sが第一面30及び第二面31に形成されることになり、動作部29の位置精度を高めることが困難になる。しかしながら、本実施形態では、カム本体27を、上下に分割された第一カム部材32と第二カム部材33とを係合させることにより形成しているため、図9に示すような傾斜Sを第一面30及び第二面31に形成する必要がなく、動作部29の位置精度を高めることができる。
図5に示すように、カム本体27の第二カム部材33の下面に、初期位置検出用の突起部27aが設けられており、図7Aに示すように、ケース部材20の底面には突起部27aを検出するための位置検出センサ39が配置されている。この位置検出センサ39は、例えば、フォトインタラプタにより構成される。
図1に示す制御部6は、駆動機構3のモータ13によって回転テーブル11を回転させる前に、位置検出センサ39の出力信号に基づいて、カム本体27の位置を取得する。これにより、制御部6は、押圧部8のモータ22によって移動されるカム本体27が初期位置にあるか否かを判定することが可能である。
[組立手順]
図10は押圧部8の組立手順を示している。組立の際には、まず、ステップS101において、図5に示すケース部材20を組立治具に設置し、ケース部材20に、モータ22、伝達ギア23b及びギアカバー24等を組み付ける。次に、図10のステップS102において、ケース部材20内に、第二カム部材33、リードスクリュ25及びリードスクリュ25に予め装着したスクリューナット26、接触子28と動作部29とを予め組み合わせた開栓ピンアセンブリ38、第一カム部材32を順に入れ込む。そして、ステップS103において、ケース部材20に、カバー部材21を取り付ける。
このように、押圧部(カム機構)8の組立が比較的容易であり、製造時の作業時間を短縮することが可能になる。
[封止体開栓動作]
次に、図3に示す封止体231a,232aを動作部29によって押圧して開栓する際の検出装置1の動作について説明する。
図12のステップS201において、制御部6は、図7Aに示すように動作部29の先端部29cが液体封止カートリッジ200の上方に位置付けられた状態で、駆動機構3のモータ13に駆動信号を与えて、モータ13を駆動して回転テーブル11を回転させ、図13Aに示すように、径方向Dに並ぶ封止体231a,231aを、二つの動作部29,29の真下に位置付ける。封止体232aを開栓する場合も、径方向Dに並ぶ封止体232a、232aが先端部29cの真下に位置付けられる。
次に、図12のステップS202において、制御部6は、押圧部8のモータ22に駆動信号を与えて、図13Bに示すように、二つの動作部29,29を降下させて、封止体231a,231aに押圧力を付与し、封止体231a,231aを開栓する。これにより、図13Cに示されるように、封止体231a,231aが押圧方向に傾いて、封止体231a,231aによる封止が解除される。
ステップS202の動作について説明する。モータ22の駆動に応じて、駆動力が伝達ギア23a,23b,23c及びリードスクリュ25に伝達される。これにより、カム本体27が、初期位置にある図7Aの状態からD1方向に移動される。カム本体27がD1方向に移動されると、第一面30の第一傾斜部30aが、接触子28に接触し、接触子28をZ軸正方向に押し下げる。これにより、図7Bに示すように、接触子28に連結された動作部29がZ軸正方向に移動し、先端部29cの真下に位置付けられた封止体231aが、先端部29cにより上から押圧され、封止体231aが開栓される。一つの液体収容部231に対して配置された二つの封止体231aが各動作部29によってそれぞれ開栓される。封止体232aを開栓する場合も、封止体231aと同様、押圧部8による開栓の処理が行われる。
次に、図12のステップS203において、制御部6は、押圧部8のモータ22に駆動信号を与えて、二つの動作部29,29を上昇させて、動作部29による封止体231aの押圧を解除する。
ステップS203の動作について説明する。ステップS203では、図7Bの状態から、カム本体27がD2方向に移動される。カム本体27がD2方向に移動されると、第二面31の第二傾斜部31aが、接触子28に接触し、接触子28をZ軸負方向に押し上げる。これにより、接触子28に連結された動作部29がZ軸負方向に移動し、動作部29の位置が、図7Aに示す状態に戻される。
なお、参考のために、図11に、第一面30及び第二面31の形状(カムプロフィール)と、動作部29の上昇下降時の動作(上昇下降特性)とを示す。図11は、押圧部(カム機構)8の動作の一例を示す概略説明図である。図11中、左側に第一面30及び第二面31の形状を概略的に示し、右側に動作部29の上昇下降時の動作を概略的に示す。また、図11中の右側のグラフにおいて、縦軸は動作部29の先端部29cのZ位置(上昇下降位置)を示し、横軸は時間tを示す。
さらに、図11中、図7Aにおいて手前側に位置する第一面30及び第二面31の形状を実線で示し、図7Aにおいて奥側に位置する第一面30及び第二面31の形状を二点鎖線で示す。これらの実線及び二点鎖線は便宜上、互いに若干ずらして重ならないように記載している。
図11には、動作部29による開栓時の動作が示されている。図11に示すように、カム本体27がD1方向に移動されると、接触子28及び動作部29がZ軸正方向に押し下げられて下方の位置まで下降する。動作部29がZ軸正方向に押し下げられて下降することにより、押圧部8による開栓の処理が行われる。相対的な移動により動作部29がD1、D2方向に関する基準相対位置P0から相対位置P2に達すると、カム本体27の移動方向が変更される。カム本体27がD2方向に移動されると、接触子28及び動作部29がZ軸負方向に押し下げられて上昇する。
次に、図12のステップS204において、制御部6は、位置検出センサ39の出力信号を受信して、位置検出センサ39の出力信号に基づいて、カム本体27が図7Aに示す初期位置にあるか否かの判定を行う。
制御部6は、位置検出センサ39の出力信号に基づいてカム本体27の位置が図7Aに示す初期位置にあると判定した場合、すなわち、位置検出センサ39が初期位置にあるカム本体27を検出している場合、図12のステップS205において、表示部40に出力信号を送信して、表示部40に正常である旨の表示(「緑色」でLED点灯)をさせる。
その一方で、制御部6は、位置検出センサ39の出力信号に基づいてカム本体27の位置が図7Aに示す初期位置にないと判定した場合、すなわち、位置検出センサ39が初期位置にあるカム本体27を検出していない場合には、図12のステップS206に進み、表示部40に出力信号を送信して、表示部40に異常である旨の表示(「赤色」でLED点灯)をさせる。
また、制御部6は、図12のステップS207において、チャンバ211~216の径方向Dに位置する全ての封止体231a、及び封止体232aが開栓されたか否かの判定を行う。制御部6は、「全ての封止体231a、及び封止体232aが開栓された」と判定した場合には、図12のステップS208に進む。その一方で、制御部6は、「全ての封止体231a、及び封止体232aが開栓されていない」と判定した場合には、図12のステップS201に戻る。
そして、制御部6は、図12のステップS208において、駆動機構3のモータ13に駆動信号を与えて、モータ13を駆動して回転テーブル11を回転させる。遠心力により、チャンバ211~216の径方向Dに位置する液体収容部231,232に収容された試薬が、チャネル220を介して、それぞれチャンバ211~216に移送される。
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
図1に示すように、検出装置1は、検体に含まれる被検出物質を処理するための液体が封止体231a,232aにより封入された液体封止カートリッジ200を保持する保持機構2と、液体封止カートリッジ200内の液体により処理された被検出物質を検出する検出部7とを備える。また、図5に示すように、検出装置1は、液体封止カートリッジ200の封止体231a,232aへの押圧動作を行う動作部29と、動作部29が連結される接触子28とを備える。また、検出装置1は、接触子28が接触可能に配置されるカム溝35を有し、カム溝35に沿って接触子28を相対移動させることにより、接触子28に連結した動作部29を、封止体231a,232aを押圧する方向と封止体231a,232aに対する押圧を解除する方向とに移動させるカム本体27とを備える。
このような構成を押圧部(カム機構)8に採用することにより、動作部29の動作の確実性を担保することができ、封止体231a,232aを開栓した動作部29をより確実に元の位置に移動させることが可能になる。
すなわち、前述のような押圧部(カム機構)8に採用することにより、カム本体27と接触子28とを相対移動させることで、当該移動に応じた分だけ確実に動作部29を移動させることができる。このため、封止体231a,232aを開栓した動作部29が液体封止カートリッジ200側の開口に係合したとしても、動作部29が上昇するようにカム本体27と接触子28とを相対移動させることで、動作部29をより確実に元の位置に移動させることができる。
また、接触子28がカム溝35の第一面30に接触しながらカム本体27に対して相対移動することにより、動作部29が封止体231a,232aを押圧する方向に移動し、接触子28がカム溝35の第一面30に対向する第二面31に接触しながらカム本体27に対して相対移動することにより、動作部29が封止体231a,232aに対する押圧を解除する方向に移動する。
このような構成を押圧部(カム機構)8に採用することにより、動作部29の動作の確実性を担保することができ、封止体231a,232aを押圧するための動作部29に、押圧する方向及び押圧を解除する方向への各移動を確実にさせることが可能になる。
また、図5に示すように、カム本体27は、封止体231a,232aを押圧する方向に動作部29を移動させる際に接触子28に作用する第一カム部材32と、封止体231a,232aに対する押圧を解除する方向に動作部29を移動させる際に接触子28に作用する第二カム部材33とを有する。第一カム部材32と第二カム部材33とは、カム溝35が形成されるように係合する。
このようにカム本体27を分割構造とすることにより、押圧部(カム機構)8の組立を比較的容易にすることができ、製造時の作業時間を短縮することが可能になる。また、カム本体27が第一カム部材32と第二カム部材33とで分割形成されるため、例えば金型を用いた射出成形の場合に、図9に示す抜き勾配θが第一面30及び第二面31に不要である。このため、図9に示す、接触子28の相対移動方向と直交する方向への傾斜Sが第一面30及び第二面31に形成されず、動作部29の位置精度を高めることができる。
また、図8に示すように、第一面30の形状と第二面31の形状とは、非対称である。
また、図8に示すように、第一面30に、封止体231a,232aを押圧する方向に動作部29を動作させるための第一傾斜部30aが形成される。第二面31に、封止体231a,232aに対する押圧を解除する方向に動作部29を動作させるための第二傾斜部31aが形成される。
[押圧部の変形例]
押圧部(カム機構)の変形例について説明する。
図14に示す押圧部8Aの基本的な構成は、図5に示す押圧部8と同様である。そのため、図5に示す押圧部8と実質的に同一の構成要素にはそれぞれ同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図14に示すように、カム本体27は、第一面30と、第一面30に対向するように配設される第二面31とを有しており、図5に示す第一カム部材32と第二カム部材33とからなる上下分割構造とはされていない。
組立の際には、例えば、図14に示すスクリューナット26及び接触子28をカム本体27に保持させ、さらに、接触子28に動作部29を連結し、次いで、この状態でカム本体27をケース部材20内に入れ込む。さらに、リードスクリュ25をケース部材20に側面から挿入し、リードスクリュ25をスクリューナット26に螺合させて押圧部8Aを組み立てる。
図3に示す封止体231aを開栓する場合には、図15Aに示すように動作部29が上方に位置付けられた状態で、駆動機構3のモータ13により液体封止カートリッジ200が回転され、封止体231aが、先端部29cの真下に位置付けられる。そして、押圧部8のモータ22が駆動され、図15Bに示すように動作部29がZ軸正方向に移動される。これにより、先端部29cの真下に位置付けられた封止体231aが、先端部29cにより上から押圧され、封止体231aが開栓される。
次に、第一面30及び第二面31の形状(カムプロフィール)の変形例について説明する。
図16には、動作部29,29が1本ずつ交互に下降、上昇をするように設定された第一面30及び第二面31の形状が示される。また、図17には、動作部29の移動(下降、上昇)のタイミングが、往路(カム移動方向:D1)と復路(カム移動方向:D2)とで異なるように設定された第一面30及び第二面31の形状が示される。
ところで、本発明の検出装置、カム機構、及び封止体開栓方法は前述の実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
例えば、第一面30及び第二面31は折れ線状に形成されているが、途中で角度が変わるように非直線状に形成されればよく、途中で湾曲しているような形状であってもよい。
また、一対の第一面30,30、一対の第二面31,31、一対の接触子28,28及び動作部29の各構成の組み合わせは、二つに限定されず、一つのみ設けられてもよく、三つ以上設けられてもよい。
1 検出装置
2 保持機構
6 制御部
7 検出部
8 押圧部(カム機構)
27 カム本体
28 接触子
29 動作部
30 第一面(第一カム面)
30a 第一傾斜部
31 第二面(第二カム面)
31a 第二傾斜部
32 第一カム部材(アッパーカム)
33 第二カム部材(ロアーカム)
34 係合部
35 カム溝
39 位置検出センサ
200 液体封止カートリッジ
231a 封止体
232a 封止体

Claims (20)

  1. 検体に含まれる被検出物質を処理するための液体が封止体により封入された液体封止カートリッジを保持する保持機構と、
    前記液体封止カートリッジ内の前記液体により処理された前記被検出物質を検出する検出部と、
    前記液体封止カートリッジの前記封止体への押圧動作を行う動作部と、
    前記動作部が連結される接触子と、
    前記接触子が接触可能に配置されるカム溝を有し、前記カム溝に沿って前記接触子を相対移動させることにより、前記接触子に連結した前記動作部を、前記封止体を押圧する方向と前記封止体に対する押圧を解除する方向とに移動させるカム本体とを備え
    前記カム本体は、前記封止体を押圧する方向に前記動作部を移動させる際に前記接触子に作用する第一カム部材と、前記封止体に対する押圧を解除する方向に前記動作部を移動させる際に前記接触子に作用する第二カム部材とを有し、
    前記第一カム部材と前記第二カム部材とは、前記カム溝が形成されるように係合する、検出装置。
  2. 前記接触子が前記カム溝の第一面に接触しながら前記カム本体に対して相対移動することにより、前記動作部が前記封止体を押圧する方向に移動し、
    前記接触子が前記カム溝の前記第一面に対向する第二面に接触しながら前記カム本体に対して相対移動することにより、前記動作部が前記封止体に対する押圧を解除する方向に移動する、請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記接触子が前記カム溝に対して第1の水平方向に相対移動することにより、前記動作部が下方向に移動し、
    前記接触子が前記カム溝に対して前記第1の水平方向とは逆の第2の水平方向に相対移動することにより、前記動作部が上方向に移動する、請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記カム本体を前記接触子に対して移動させる駆動部をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の検出装置。
  5. 前記カム本体の位置を検出する位置検出センサと、
    前記位置検出センサによる検出結果に基づいて前記動作部の動作状態に関する判定を行う制御部とをさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の検出装置。
  6. 前記第一カム部材の第一面と、前記第一面に対向する前記第二カム部材の第二面とには、前記接触子の相対移動方向と直交する方向への傾斜が形成されていない、請求項に記載の検出装置。
  7. 前記第一面の形状と前記第二面の形状とは、非対称である、請求項2に記載の検出装置。
  8. 前記第一面に、前記封止体を押圧する方向に前記動作部を動作させるための第一傾斜部が形成され、
    前記第二面に、前記封止体に対する押圧を解除する方向に前記動作部を動作させるための第二傾斜部が形成される、請求項2に記載の検出装置。
  9. 前記第一面及び前記第二面のそれぞれに角のある接触面が形成され、
    前記第一面に接触しながら前記カム本体に対して相対移動する前記接触子の移動方向が、前記第一面に形成された前記角のある接触面において変更されることにより、前記動作部が前記封止体を押圧する方向に移動し、
    前記第二面に接触しながら前記カム本体に対して相対移動する前記接触子の移動方向が、前記第二面に形成された前記角のある接触面において変更されることにより、前記動作部が前記押圧する方向とは逆の方向に移動する、請求項2に記載の検出装置。
  10. 前記接触子は、円環状に形成され、外周面が前記カム溝と接触する円環状部を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の検出装置。
  11. 第一面と、前記第一面に対向する第二面とを有するカム本体と、
    前記第一面と前記第二面との間に、前記第一面及び前記第二面の少なくとも一方に接触しながら前記カム本体に対して水平方向に相対移動可能に配置される接触子と、
    前記接触子に連結され、前記接触子の相対移動に応じて鉛直方向に移動する動作部とを備え
    前記カム本体は、前記第一面が形成された第一カム部材と、前記第二面が形成された第二カム部材とを有し、
    前記第一カム部材と前記第二カム部材とは、前記第一面と前記第二面とが対向するように係合される、カム機構。
  12. 前記第一面に接触しながら前記接触子が前記カム本体に対して相対移動することにより、前記動作部が下方向に移動し、
    前記第二面に接触しながら前記接触子が前記カム本体に対して相対移動することにより、前記動作部が上方向に移動する、請求項11に記載のカム機構。
  13. 前記第一面に接触しながら前記接触子が前記カム本体に対して第1の水平方向に相対移動することにより、前記動作部が下方向に移動し、
    前記第二面に接触しながら前記接触子が前記カム本体に対して前記第1の水平方向とは逆の第2の水平方向に相対移動することにより、前記動作部が上方向に移動する、請求項11又は12に記載のカム機構。
  14. 前記第一面と、前記第一面に対向する前記第二面とには、前記接触子の相対移動方向と直交する方向への傾斜が形成されていない、請求項11に記載のカム機構。
  15. 前記第一面の形状と前記第二面の形状とは、非対称である、請求項11から14のいずれか一項に記載のカム機構。
  16. 前記第一面に、前記動作部を下方向に移動させるための第一傾斜部が形成され、
    前記第二面に、前記動作部を上方向に移動させるための第二傾斜部が形成される、請求項11から15のいずれか一項に記載のカム機構。
  17. 前記第一面及び前記第二面のそれぞれに角のある接触面が形成され、
    前記第一面に接触しながら前記カム本体に対して相対移動する前記接触子の移動方向が、前記第一面に形成された前記角のある接触面において変更されることにより、前記動作部が下方向に移動し、
    前記第二面に接触しながら前記カム本体に対して相対移動する前記接触子の移動方向が、前記第二面に形成された前記角のある接触面において変更されることにより、前記動作部が上方向に移動する、請求項11から16のいずれか一項に記載のカム機構。
  18. 第一面が形成された第一カム部材と、
    第二面が形成され、前記第一面と前記第二面とが対向するように前記第一カム部材に係合される第二カム部材と、
    前記第一面と前記第二面との間に、前記第一面及び前記第二面の少なくとも一方に接触しながら水平方向に相対移動可能に配置される接触子と、
    前記接触子に連結され、前記接触子の相対移動に応じて鉛直方向に移動する動作部とを備える、カム機構。
  19. 前記接触子は、円環状に形成され、外周面が前記第一面及び前記第二面の少なくとも一方と接触する円環状部を有する、請求項11から18のいずれか一項に記載のカム機構。
  20. 検体に含まれる被検出物質を処理するための液体封止体により封入され液体封止カートリッジを保持する保持機構と、
    前記液体封止カートリッジ内の前記液体により処理された前記被検出物質を検出する検出部と、
    前記液体封止カートリッジの前記封止体への押圧動作を行う動作部と、
    前記動作部が連結される接触子と、
    前記封止体を押圧する方向に前記動作部を移動させる際に前記接触子に作用する第一カム面が形成された第一カム部材、及び前記封止体に対する押圧を解除する方向に前記動作部を移動させる際に前記接触子に作用する第二カム面が形成された第二カム部材を有し、前記第一カム面と前記第二カム面とにより形成されるカム溝に沿って前記接触子を相対移動させることにより、前記接触子に連結した前記動作部を、前記封止体を押圧する方向と前記封止体に対する押圧を解除する方向とに移動させるカム本体と、を備える検出装置を使用して、前記液体封止カートリッジの前記封止体を開栓する封止体開栓方法であって、
    前記第一カム面と前記第一カム面に対向する前記第二カム面との間に配置された接触子を、前記第一カム面に接触させながら前記第一カム面に対して相対移動させ、
    前記接触子に連結された動作部を、前記第一カム面に接触した前記接触子の相対移動に応じて移動させることにより、前記動作部によって前記封止体への押圧動作を実行し、
    前記接触子を、前記第二カム面に接触させながら前記第二カム面に対して相対移動させ、
    前記動作部を、前記第二カム面に接触した前記接触子の相対移動に応じて移動させることにより、前記動作部による前記封止体の押圧を解除する、封止体開栓方法。
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