JP7220319B1 - ベロ部材ズレ防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行或いは運動している間に、靴のベロがずれてくることを防止するためのベロ部材ズレ防止具を提供することである。【解決手段】ベロ部材ズレ防止具1は、靴のベロ部材のずれを防止するためのベロ部材ズレ防止具1であって、第1の方向に延伸する本体部5と、ベロ部材にベロ部材ズレ防止具を固定するためのピンと、ピンの先端に装着するためのキャップとを備える。本体部5は、ベロ部材を支持固定するためのベロ部材支持部2と、ベロ部材ズレ防止具を靴に固定するための固定部3と、ベロ部材支持部と固定部3との間に設けられベロ部材支持部2と固定部3とを接続する接続部4とを有する。また、ベロ部材支持部2は、当該ベロ部材支持部2の表面7と裏面8とを貫通するピン孔6を有し、ピンをベロ部材を介してピン孔6に挿通し、ベロ部材を支持固定するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、靴のベロのズレを防止するためのベロ部材ズレ防止具に関するものである。
一般的、スニーカーなどの布製のベロの付いた靴では、ベロのズレやダレが生じることがある。
ベロのズレ防止のために、ベロにループが設けられている。具体的には、靴紐を、ベロに設けられたループに通して、紐を絡めることで、ベロのズレを防止している。
また、特許文献1(実登3172572)には、靴の内側羽根とベロを面ファスナーを取り付けて固定することが記載されている。
実用新案登録第3172572号公報
発明者の知見によれば、ベロに設けられたれたループに紐を通しただけでは、ベロのズレを十分に防止することが困難である。例えば、図12に示したように、スニーカーを履いていると、歩行或いは運動している間に、ベロが外側羽根の中にずれてくる場合がある。ベロのずれにより、足の甲にベロが当たり、靴の履き心地が悪くなる。また、靴を履いた時の外観上も見栄えも良くない。
また、スニーカーなどのベロの付いた靴を履く時は、ベロが靴の中に垂れているため、靴を履くたびにベロを手で直しておさえながら履く必要がある。
本発明に係るベロ部材ズレ防止具は、靴のベロ部材のずれを防止するためのベロ部材ズレ防止具であって、第1の方向に延伸する本体部と、前記ベロ部材に前記ベロ部材ズレ防止具を固定するためのピンと、前記ピンの先端に装着するためのキャップとを備える。前記本体部は、前記ベロ部材を支持固定するためのベロ部材支持部と、前記ベロ部材ズレ防止具を靴に固定するための固定部と、前記ベロ部材支持部と前記固定部との間に設けられ前記ベロ部材支持部と前記固定部とを接続する接続部とを有する。また、前記ベロ部材支持部は、当該ベロ部材支持部の表面と裏面とを貫通するピン孔を有し、前記ピンを前記ベロ部材を介して前記ピン孔に挿通し、前記ベロ部材を支持固定するように構成されたことを特徴とする。
本発明に係るベロ部材ズレ防止具では、本体部の固定部を用いて靴に固定した状態で、ピンをベロ部材を介してベロ部材支持部のピン孔に挿通し、ベロ部材を所定の位置で支持固定することができるので、効果的にベロ部材のズレを防止することができる。
また、本発明に係るベロ部材ズレ防止具において、前記固定部は、袋部と、当該袋部に挿入する固定部材を有し、前記固定部材は、屈曲可能な材料から成り、当該固定部材を前記袋部に挿入した状態で屈曲させて靴に取り付け固定するように構成してもよい。
また、本発明に係るベロ部材ズレ防止具では、固定部材を袋部に挿入した状態で屈曲させて靴に容易に取り付け固定することができる。
また、本発明に係るベロ部材ズレ防止具において、前記固定部は、ドーナッツ状形状の輪部を有し、前記固定部を靴の紐穴に挿通した後、前記輪部に前記ベロ部材支持部を挿通し、前記紐穴に前記固定部を結束するように構成したことを特徴としてもよい。
また、本発明に係るベロ部材ズレ防止具では、固定部を靴の紐穴に挿通した後、輪部に前記ベロ部材支持部を挿通し、紐穴に固定部を結束して靴に固定することができる。
また、本発明に係るベロ部材ズレ防止具において、前記ピン孔は、前記ベロ部材支持部の前記裏面から前記表面にいくほど、徐々に孔の内径が小さくなるように孔の断面形状がテーパ形状を有するテーパ部と、前記ピンの外径よりも僅かに小さい内径を有するピン保持部を有することを特徴としてもよい。
また、本発明に係るベロ部材ズレ防止具では、ピン孔は、孔の断面形状がテーパ形状を有するテーパ部を有するので、ピンを裏面側からピン孔に通すとき、テーパ部がガイドとなってピンを容易に通すことができる。また、ピン孔に設けたピン保持部は、ピンの外径よりもわずかに小さい内径を有することができるので、ピンを、ピン孔の裏面側から表面側に通したとき、ピンがピン保持部に把持されて、ピンの位置が固定される。
本発明に係るベロ部材ズレ防止具では、本体部の固定部を用いて靴に固定した状態で、ピンをベロ部材を介してベロ部材支持部のピン孔に挿通し、ベロ部材を所定の位置で支持固定することができるので、効果的にベロ部材のズレを防止することができる。靴を履いて運動してもベロがズレないで正常な位置に保つことができる。
また、ベロ部材ズレ防止具を靴に装着した状態では、ベロが靴の中に垂れずにベロの形が保たれているためにスムーズに履くことができる。
図1は、第1の実施形態に係るベロ部材ズレ防止具の斜視図を概略的に示す図である。 図2は、本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具の上面図を概略的に示す図である。 図3は、図2のIII-III線に沿って切断した断面図である。 図4は、図2のIV-IV線に沿って切断した断面図である。 図5は、図4のA部を拡大した断面図である。 図6は、図4のA部を底面方向から観た底面図である。 図7は、本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具に用いるピン、及びピンに装着するキャップを概略的に示す図である。図7(a)は、ピンの断面図を示す。図7(b)は、キャップの断面図を示す。図7(c)は、キャップの底面図を示す。 図8は、本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具をスニーカーのベロ部材に取り付けた状態を概略的に示す図である。なお、図8は、スニーカーにベロ部材ズレ防止具を取り付けた部分を拡大して示している。 図9は、図8のIX-IX線に沿って切断した断面図を示す。 図10は、本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具をスニーカーのベロ部材に取り付けた状態を概略的に示す図である。 図11は、第2の実施形態に係るベロ部材ズレ防止具の斜視図を概略的に示す図である。 図12は、スニーカーを履いて歩行したときに、ベロ部材が横方向にずれることを説明するための図である。
いくつかの実施形態に係るベロ部材のズレ防止具を、以下に図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るベロ部材ズレ防止具1の斜視図を概略的に示す図である。図1に示すように、ベロ部材ズレ防止具1は、第1の方向に延伸する板状又は棒状の部材からなることができる。また、ベロ部材ズレ防止具1は、弾性を有する弾性部材からなることができ、例えばプラスチックなどの樹脂材料からなることができる。
また、ベロ部材ズレ防止具1は、ベロ部材支持部2と、固定部3と、ベロ部材支持部2と固定部3とを接続する接続部4を含むことができる。また、ベロ部材支持部2、固定部3、及び接続部4とで本体部5を構成することができる。ベロ部材ズレ防止具1の延伸方向(第1の方向)の長さは、例えば、40mm~60mm程度とすることができる。しかし、ベロ部材ズレ防止具1の延伸方向(第1の方向)の長さは、これに限定されず、取り付けるスニーカー(靴)の大きさに応じて適宜選択することがでる。
ベロ部材支持部2には、ベロ部材支持部2の表面7から裏面8に貫通するピン孔6が設けられている。後述するが、ピン9を靴のベロ部材54の所定の位置で、ベロ部材54の裏面から表面に突き刺して貫通させ、その後、ベロ部材ズレ防止具1のピン孔6にピン9を通して、ベロ部材54をベロ部材ズレ防止具1に固定することができる。ピン孔6は、ベロ部材支持部2の延伸方向(第1の方向)に複数個設けることができる。これにより、靴のベロ部材54に貫通させたピン9の位置に対応させて、ピン9を通すピン孔6を好適に選択することができる。
また、固定部3には、端部に開口部11を有し、開口部11から第1の方向に延伸する袋部12が設けられている。袋部12は、固定部3の先端から第1の方向に設けられた袋状の収納部を有することができる。袋部12内には、板状又は棒状の固定部材13が開口部11から挿入されている。ベロ部材ズレ防止具1の固定部3を靴(例えばスニーカー)50の靴紐を通すための紐穴51に通した後、袋部12内に収納された固定部材13を折り曲げて、ベロ部材ズレ防止具1を靴50の紐穴51に固定することができる。固定部材13は、塑性変形して、容易に曲がる材料からなることができ、例えば、銅、アルミ、鉄、又はこれらの合金、或いは真鍮などの金属から成ることができる。
また、接続部4は、ベロ部材支持部2及び固定部3の幅よりも小さい幅を有することができる。また、接続部4は、ベロ部材支持部2及び固定部3の厚みよりも小さい厚みを有することができる。また、接続部4の幅と厚みが、ベロ部材支持部2及び固定部3の厚みと幅よりも小さくなるように設定してもよいし、接続部4の幅と厚みのいずれか一方が、ベロ部材支持部2及び固定部3の厚み又は幅よりも小さくなるように設定してもよい。これにより、接続部4の柔軟性が向上し、例えばベロ部材ズレ防止具1を靴50に装着した後、接続部4において、第1の方向と交差する第2の方向への変形が可能となる。本実施形態では、ベロ部材支持部2の幅は、15mm~25mm程度とすることができる。固定部3の幅は、10mm~15mm程度とすることができる。また、接続部4の幅は、5mm~10mm程度とすることができる。ベロ部材ズレ防止具1を靴のベロ部材54に取り付けた状態で、ベロ部材54を靴の前後方向に引いて移動させることができるので、靴がより履きやすくなる。一方、接続部4の幅を小さくしても、ベロ部材ズレ防止具1の延伸方向(第1の方向)には、ほとんど変形しないので、ベロ部材の位置が靴の左右にずれることを好適に防止することができる。
図2に、本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具1の上面図を概略的に示す。図2を参照すると、ベロ部材支持部2に設けられたピン孔6は、ベロ部材支持部2の幅方向のほぼ中心を通り、第1の方向に延伸する第1の軸に沿って、複数個配置されている。また、図2に示すように、接続部4の幅は、ベロ部材支持部2及び固定部3の幅よりも小さくすることができる。さらに、接続部4の幅の中心が、第1の軸と一致する必要はなく、接続部4の幅が第1に軸に対して非対称となるように接続部4を形成してもよい。本実施形態では、接続部4は、図2で示したように、平面視において、第1の軸の下側の側面外形線が凹形状を有するように形成することができる。接続部4の幅が、第1の軸から上側の幅よりも小さくなるように形成されているので、ベロ部材ズレ防止具1を靴50に装着した後、接続部4において、第1の方向と交差する第2の方向に変形しやすく成り、ベロ部材ズレ防止具1を靴のベロ部材54に取り付けた状態で、靴が一層履きやすくなる。
また、図3に、図2のIII-III線に沿って切断した断面図を示す。図4に、図2のIV-IV線に沿って切断した断面図を示す。図5に、図4のA部を拡大した断面図を示す。図6に、図4のA部を底面方向から観た底面図を示す。
図2、及び図4に示したように、固定部3に設けられた袋部12は、固定部3の先端部から固定部3と接続部4の境界近傍まで延伸して設けることができる。
また、図3を参照すると、袋部12内には、板状又は棒状の固定部材13が開口部11(袋部の一端側)から挿入されている。
また、固定部材13の先端部に凸部を設け、一方、袋部12の他端側に、固定部材13の凸部を勘合して、固定部材13を把持固定するための溝部14を設けてもよい。
また、ベロ部材支持部2には、ピン孔6が設けられている。図4~図6を参照すると、ピン孔6は、ベロ部材支持部2の表面7から裏面8に貫通して設けられており、ほぼ円柱形状を有している。また、表面7の開口径は、裏面8の開口径よりも小さくすることができる。また、ピン孔6は、裏面8から表面7にいくほど、徐々に孔の内径が小さくなるように、断面がテーパ形状を有するテーパ部15を有することができる。これにより、ピン9を裏面8側からピン孔6に通すとき、ピン9を容易に通すことができる。
また、ピン孔6は、表面7側において、ピン孔6に挿通するピン9の外径よりもわずかに小さい内径を有するピン保持部を有することができる。ピン9を、ピン孔6の裏面8側から表面7側に通したとき、ピン9がピン孔6の表面7側で把持されて、ピン9の位置が固定される。このとき、ベロ部材ズレ防止具1は、例えば弾性部材からなることができるので、ピン9の外径の大きさに応じてピン孔6が変形し、確実にピン9が把持されるように構成することができる。
次に、ピン9、及びピン9の先端部に装着するキャップ10について説明する。図7に、本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具に用いるピン9、及びピン9に装着するキャップ10を概略的に示す。図7(a)は、ピンの断面図を示す。図7(b)は、キャップの断面図を示す。図7(c)は、キャップの底面図を示す。
図7に示すように、ピン9は、先端が尖った針軸の基端に頭部が固設された形状を有することができる。また、キャップ10の略中央部には、ピン9の尖った先端部を装着するための孔部が設けられている。キャップ10に設けられている孔部は、深さ方向に穴径(内径)が小さくなるように、断面がテーパ形状を有することができる。また、ピン9の尖った先端部をキャップ10の孔部に挿入して装着する際に、ピン9の先端部がキャップ10の孔部に勘合するように、キャップ10の孔部の最深部の内径は、ピン9の外径とほぼ同じ大きさに設定されている。
次に、ベロ部材ズレ防止具1の使用方法について、図8~図10を参照しながら詳細に説明する。図8に、本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具1を靴50のベロ部材54に取り付けた状態を概略的に示す。なお、以下の説明では、靴50が、スニーカーである場合について説明する。また、図8は、スニーカー50にベロ部材ズレ防止具1を取り付けた部分を拡大して示している。図9は、図8のIX-IX線に沿って切断した断面図を示す。また、図10に、本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具1をスニーカー50のベロ部材54に取り付けた状態を概略的に示す。
ベロ部材ズレ防止具1の固定部3は、スニーカー50の内側羽根52に設けられた靴紐を通すための紐穴51の直径よりも小さい幅を有することができる。まず、ベロ部材ズレ防止具1の固定部3を紐穴51の内側から外側に通す。
図12に、スニーカー50を履いて歩行したときに、ベロ部材54が横方向にずれることを説明するための図を示す。図12に示したように、スニーカー50を履いて歩行或いは運動している間に、ベロ部材54が外側羽根53の中にずれてくる場合がある。通常、ベロ部材54は、一足のスニーカーの左右いずれにおいても、外側にずれやすい傾向がある。
上記でも説明したように、ベロ部材54は、スニーカー50の外側にずれやすい傾向があるので、このとき、ベロ部材ズレ防止具1を、スニーカー50の内側の羽根52に設けられた紐穴51に固定することが好適である。
固定部3を紐穴51に通した後、袋部12内に収納された固定部材13を折り曲げて、紐穴51に固定する。次に、ピン9をスニーカー50のベロ部材54の所定の位置で裏面8から表面7に突き刺して貫通させ、その後、ベロ部材ズレ防止具1のピン孔6に、裏面8から表面7の方向にピン9を通して、ベロ部材をベロ部材ズレ防止具1に固定する。ピン孔6は、ベロ部材ズレ防止具1の裏面8側から表面7にいくほど、徐々に孔の内径が小さくなるように、断面がテーパ形状を有するテーパ部15を有しているので、このテーパ部15がガイドとなって、ピン9を容易にピン孔6に通すことができる。また、ベロ部材ズレ防止具1の長手方向(第1の方向)の長さは、例えば、ベロ部材ズレ防止具1の固定部3をスニーカー50に取り付けたときに、ベロ部材支持部2が、スニーカー50のベロ部材54の幅方向の長さと同程度の長さ、又はベロ部材54の幅方向の長さよりも小さい長さを有することができる。また、ピン孔6は、ベロ部材支持部2の延伸方向(第1の方向)に複数個設けられており、ベロ部材ズレ防止具1の固定部3をスニーカー50に取り付けたときに、ベロ部材54に貫通させたピン9の位置に対応させて、ピン9を通すピン孔6を好適に選択することができる。ピン9をベロ部材ズレ防止具1のピン孔6に挿通した後、ピン9の尖った先端部にキャップ10を被覆する。
ベロ部材ズレ防止具1を、例えばスニーカーなどの靴50のベロ部材54に装着することで、歩行中や運動中に生じるベロ部材54のズレを確実に防止することができる。また、ベロ部材54が靴50の中に垂れることも防ぐことができるので、スムーズに、靴50を履くことができる。
(第2の実施形態)
図11に、第2の実施形態に係るベロ部材ズレ防止具101の斜視図を概略的に示す。図11に示したように、本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具101は、ベロ部材支持部102と、固定部103と、ベロ部材支持部102と固定部103とを接続する接続部104を含むことができる。また、ベロ部材支持部102、固定部103、及び接続部104とで本体部105を構成することができる。本実施形態に係るベロ部材ズレ防止具101は、ベロ部材ズレ防止具101をスニーカー50の内側羽根52に設けられた靴紐を通すための紐穴51に取り付ける固定部103の形状が、第1の実施形態に係るベロ部材ズレ防止具1の固定部3と異なっている。第2の実施形態に係るベロ部材ズレ防止具101において、固定部103以外は、ベロ部材ズレ防止具1と同様の構成を有することができるので、固定部103以外の説明は、省略する。
図11において、固定部103は、ドーナッツ状形状の輪部を有することができる。固定部103を用いて紐穴51に固定する方法が、第1の実施形態に係るベロ部材ズレ防止具1と異なる。第2の実施形態に係るベロ部材ズレ防止具101の固定部103をスニーカー50の紐穴51に固定するために、紐穴51の内側から外側に固定部103を通す。固定部103は、ドーナッツ状形状の輪部を有し、幅方向に変形することができるので、紐穴51に通すときは、固定部3の輪部の幅を小さくして通すことができる。固定部103を紐穴51に通した後、固定部103を靴底側に引っ張って、ベロ部材支持部102の先端を、固定部103のドーナッツ状形状の輪部の中を貫通させる。ベロ部材支持部102の先端を固定部103のドーナッツ状の形状の輪部の中を貫通させた状態で、ベロ部材支持部2を引っ張ることにより、固定部103を紐穴51に結束させて固定することができる。次に、ピン9をスニーカー50のベロ部材54の所定の位置で裏面から表面に突き刺して貫通させ、その後、ベロ部材ズレ防止具101のベロ部材支持部102のピン孔6に、裏面から表面方向にピン9を通して、ベロ部材54をベロ部材ズレ防止具101に固定する。ピン孔6は、ベロ部材ズレ防止具101の裏面8側から表面7にいくほど、徐々に孔の内径が小さくなるように、断面がテーパ形状を有するテーパ部15を有しているので、このテーパ部15がガイドとなって、ピン9を容易にピン孔6に通すことができる。また、ベロ部材ズレ防止具101の長手方向(第1の方向)の長さは、例えば、ベロ部材ズレ防止具101の固定部103をスニーカー50に取り付けたときに、ベロ部材支持部102が、スニーカー50のベロ部材54の幅方向の長さと同程度の長さ、又はベロ部材54の幅方向の長さよりも小さい長さを有することができる。また、ピン孔6は、ベロ部材支持部102の延伸方向(第1の方向)に複数個設けられており、ベロ部材ズレ防止具101の固定部103をスニーカー50に取り付けたときに、ベロ部材54に貫通させたピン9の位置に対応させて、ピン9を通すピン孔6を好適に選択することができる。ピン9をベロ部材ズレ防止具101のピン孔6に挿通した後、ピン9の尖った先端部にキャップ10を被覆する。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
1、101 ベロ部材ズレ防止具
2、102 ベロ部材支持部
3、103 固定部
4、104 接続部
5、105 本体部
6 ピン孔
7 ベロ部材支持部の表面
8 ベロ部材支持部の裏面
9 ピン
10 キャップ
11 開口部
12 袋部
13 固定部材
14 溝部
15 テーパ部
50 靴(例えばスニーカー)
51 紐穴
52 内側羽根
53 外側羽根
54 ベロ部材

Claims (4)

  1. 靴のベロ部材のずれを防止するためのベロ部材ズレ防止具であって、
    第1の方向に延伸する本体部と、
    先端部が尖った形状を有し、前記ベロ部材に前記ベロ部材ズレ防止具を固定するためのピンと、
    前記ピンの前記先端部に装着するためのキャップと、を備え、
    前記本体部は、前記ベロ部材を支持固定するためのベロ部材支持部と、前記ベロ部材ズレ防止具を靴に固定するための固定部と、前記ベロ部材支持部と前記固定部との間に設けられ前記ベロ部材支持部と前記固定部とを接続する接続部とを有し、
    前記ベロ部材支持部は、当該ベロ部材支持部の表面と裏面とを貫通するピン孔を有し、
    前記ピン孔は、前記ピンの外径よりも僅かに小さい内径を有するピン保持部を有し、
    前記ピンの前記先端部を前記ベロ部材の裏側から表側に突き刺した後、前記ベロ部材支持部の前記裏面から前記ピン孔に挿通し、前記ベロ部材を支持固定すると共に、当該ピン孔に挿通された前記ピンが、前記ベロ部材支持部のピン保持部によって保持固定されるように構成されたことを特徴とするベロ部材ズレ防止具。
  2. 前記固定部は、一端に開口部を有する袋部と、当該袋部の前記開口から挿入されて、前記袋部内設けられた溝部に固定される固定部材を有し、
    前記固定部材は、屈曲可能な材料から成り、当該固定部材を前記袋部に挿入した状態で屈曲させて靴に取り付け固定するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のベロ部材ズレ防止具。
  3. 前記固定部は、輪部を有し、
    前記固定部を靴の紐穴に挿通した後、前記輪部に前記ベロ部材支持部を挿通し、前記紐穴に前記固定部を結束するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のベロ部材ズレ防止具。
  4. 前記ピン孔は、前記ベロ部材支持部の前記裏面から前記表面にいくほど、徐々に孔の内径が小さくなるように孔の断面形状がテーパ形状を有するテーパ部を有し、
    前記ピンを前記ベロ部材を介して前記ピン孔に挿通したときに、前記テーパ部に案内されて、前記ピン保持部に到達し、当該ピン保持部によって前記ピンが保持固定されることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のベロ部材ズレ防止具。
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