JP7216977B1 - ドローン飛行練習場及び飛行練習方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦者が機体に接触する可能性が低減されたドローン飛行練習場及び飛行練習方法を提供する。【解決手段】ドローン飛行練習場10は、外側に膜材料が張られた膜構造建築物20を備え、膜構造建築物20の内部に、第1のドローン及び第2のドローンが飛行する飛行空間FSが形成されている。ドローン飛行練習場10は、第1のドローンの操縦者が操縦を行うための第1の操縦室30aと、第2のドローンの操縦者が操縦を行うための第2の操縦室30bと、を備える。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 1.令和3年5月15日、株式会社イシン内にて、発明に係るドローン飛行練習場の設計図面を施工業者に対して提示 2.令和3年8月16日、山口県下関市長府印内町10-6にて、発明に係るドローン飛行練習場を施工中に公開
本発明は、ドローン飛行練習場及び飛行練習方法に関する。
特許文献1には、ドローンの危害を防止するため規制教育と操縦技術を習得するドローン練習場が記載されている。
このドローン練習場は、ドローンの操縦技術を習得させるために、周囲をドローンが飛び出さないように囲い、必要にして充分な高さを確保し、外部から横風が入らずまた雨天にも使用でき、しかもGPSが機能し得ることを特徴としている。
特開2017-203788号公報
本発明は、操縦者が機体に接触する可能性が低減されたドローン飛行練習場及び飛行練習方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、間隔を開けて複数設けられた支柱に膜材料が張られた骨組膜構造により構成された膜構造建築物の内部に、第1のドローン及び第2のドローンが飛行する飛行空間が形成されているドローン飛行練習場であって、第1の壁部及び第1の天井部によって周囲が覆われ、前記飛行空間の側に第1の窓が設けられ、前記第1のドローンの操縦者が操縦を行うための無線が透過できる、前記膜構造建築物の内部に設けられた第1の操縦室と、第2の壁部及び第2の天井部によって周囲が覆われ、前記飛行空間の側に第2の窓が設けられ、前記第2のドローンの操縦者が操縦を行うための無線が透過できる、前記膜構造建築物の内部に設けられた第2の操縦室と、前記第1の操縦室の内部の空気を調和する空調設備と、を備えたドローン飛行練習場である。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のドローン飛行練習場において、前記膜材料を貫通し、該膜材料の外側から前記第1の操縦室の内部に電源ケーブルを引き込むための中空部材を更に備え、前記中空部材が、前記膜材料の外側の端部の高さ位置が反対側の端部の高さ位置よりも低くなるように配置されている。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2記載のドローン飛行練習場において、前記第1の操縦室と前記第2の操縦室とが、前記飛行空間を挟んで互いに反対側に配置されている。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2記載のドローン飛行練習場において、前記第1の操縦室と前記第2の操縦室とが、前記飛行空間の外側にて、並んで配置されている。
請求項に記載の発明は、請求項記載のドローン飛行練習場であって、前記飛行空間を、前記第1の操縦室の側の第1の空間と前記第2の操縦室の側の第2の空間とに仕切るための開閉可能な第1のネットと、前記膜材料の内側を覆う第2のネットと、を更に備える。
請求項に記載の発明は、請求項記載のドローン飛行練習場であって、前記膜構造建築物が、平面視して矩形状であり、前記第1のネットが、前記飛行空間の長手方向中央部に配置されている。
請求項に記載の発明は、請求項記載のドローン飛行練習場を使用したドローンの飛行練習方法であって、前記第1のネットが片側に寄せられるステップと、前記第1のドローンの操縦者が8の字飛行の練習を行うステップと、を含むドローンの飛行練習方法である。
請求項に記載の発明は、間隔を開けて複数設けられた支柱に膜材料が張られた骨組膜構造により構成された膜構造建築物の内部に、ドローンが飛行する飛行空間が形成されているドローン飛行練習場であって、壁部及び天井部によって周囲が覆われ、前記飛行空間の側に窓が設けられ、記ドローンの操縦者が操縦を行うための無線が透過できる、前記膜構造建築物の内部に設けられた操縦室と、前記操縦室の内部の空気を調和する空調設備と、を備えたドローン飛行練習場である。
本発明によれば、操縦者が機体に接触する可能性が低減されたドローン飛行練習場及び飛行練習方法を提供できる。
(A)、(B)及び(C)は、それぞれ、本発明の一実施の形態に係るドローン飛行練習場の正面、平面及び側面を示す説明図である。 同ドローン飛行練習場の第1の操縦室及び第2の操縦室の配置を示す説明図である。 同ドローン飛行練習場の第1の操縦室及び第2の操縦室の配置の変形例を示す説明図である。 同ドローン飛行練習場に設けられた第1の操縦室の構造を示す説明図であって、ドローン飛行練習場の正面側から見た断面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
本発明の一実施の形態に係るドローン飛行練習場10は、図1(A)に示すように、正面側に開閉式の扉206が設けられた膜構造建築物20を備えている。
この膜構造建築物20は、図1(B)に示すように、支柱202及び膜材料204を有する骨組膜構造により構成されている。
支柱202は、間隔を開けて複数設けられた鉄骨であり、骨組みを構成する。
膜材料204は、GPSの電波を透過する素材で形成され、支柱に張られている。
膜構造建築物20の幅は例えば20~30〔m〕であり、奥行は例えば10~15〔m〕であり、高さは例えば6.5~10〔m〕である。
膜構造建築物20の内部には、第1のドローン(無人航空機)及び第2のドローン(無人航空機)が飛行できる飛行空間FSが形成されている。飛行空間FSの形状は、平面視して、例えば矩形状である。
ドローン飛行練習場10は、図2に示すように、膜構造建築物20の内部に、第1の操縦室30a及び第2の操縦室30b並びに仕切りネット310及びサイドネット312a~312dを備えている。
第1の操縦室30aと第2の操縦室30bとは、飛行空間FSを挟んで互いに反対側に配置されている。
これらの第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bは、それぞれ、第1のドローンの操縦者A及び第2のドローンの操縦者Bが操縦の練習を行うための部屋であり、壁部330及び天井部331(図4参照)によって周囲が覆われ、飛行中のドローンの侵入が防止されている。
第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bの外形の高さは、それぞれ例えば、2.5~5.0〔m〕である。
なお、操縦の練習の一例を挙げると、例えば、同図2の実線の矢印で示す経路に沿って、機体を前後左右に安定して飛行させる練習である。
仕切りネット(第1のネットの一例)310は、飛行空間FSを2分割し、第1の操縦室30aの側の第1の空間と第2の操縦室30bの側の第2の空間とに仕切るために張らており、平面視して、飛行空間FSの長手方向中央部に配置されている。
仕切りネット310は一方向に開閉可能に設けられており、必要に応じて片側に寄せることで、飛行空間FSを仕切られていない一つの空間として使用することができる。
サイドネット(第2のネットの一例)312a~312dは、第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bを除き膜材料204の内側を覆うように配置されている。
換言すると、膜材料204の内側に張られたサイドネット312a~312d並びに第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bにより囲まれた範囲が飛行空間FSとして形成されている。
飛行経路を外れたドローンは、仕切りネット310及びサイドネット312a~312dに絡め取られたり弾かれたりすることで、これらの仕切りネット310及びサイドネット312a~312dが設けられていない場合と比較して、機体が大きく損傷する可能性が低減される。
なお、サイドネット312a~312dは、必要に応じて片側に寄せることができるように、開閉可能に設けられていてもよい。
ここで、第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bの配置は、互いに対向していることに限定されるものではなく、第1の操縦室及び第2の操縦室が並んで配置されていてもよい。
例えば、図3に示すように、第1の操縦室31aと第2の操縦室31bとが、飛行空間FSの外側にて、飛行空間FSの長手方向に沿って、間隔を空けて並んで配置されていてもよい。
このような配置によれば、第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bが互いに対向して配置されている場合と比較して、他の操縦者が操縦するドローンが視界に入りにくく、操縦者が練習に集中できる。
なお、第1の操縦室31a及び第2の操縦室31bは、それぞれ独立した空間を形成する部屋に限定されるものではなく、つながっていてもよい。
次に、第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bの詳細について説明する。
第1の操縦室30aは、ドローンを操縦するための無線が透過できるように構成され、図2に示すように、室内側窓322、室外側窓324、屋外扉326、室内扉328及びエアコンの室内機329(図4参照)が設けられている。
室内側窓322は、飛行空間FSの側に設けられ、操縦者は、飛行空間FSを飛行するドローンを目視しながら操縦できる。
室外側窓324は、ドローン飛行練習場10の外側に設けられ、外部の光を室内に取り込むことができる。
屋外扉326(図2参照)は、膜構造建築物20の外側から第1の操縦室30aに入るための開き扉又は引戸である。
室内扉328は、第1の操縦室30aから飛行空間FSの側へ出るための開き扉又は引戸である。
エアコンの室内機329(図4参照)は、第1の操縦室30aの内部の空気を調和できる。なお、室内機329は、第1の操縦室30aの内部に設置されていることに限定されるものではなく、ドローン飛行練習場10に第1の操縦室30aの空気を調和するための任意の空調設備が設けられていればよい。
また、第1の操縦室30aには、換気装置(不図示)や電話器(不図示)が設置されている。
室内機329や電話機等に接続される電源ケーブルや通信ケーブルは、第1の操縦室30aを形成する壁部330及び膜材料204を貫通する電線管(中空部材の一例)332を通って外部から引き込まれる。電線管332は、膜材料204の外側(膜構造建築物20の外側)の端部の高さ位置が反対側(膜構造建築物20の内側)の端部の高さ位置よりも低くなるように配置され、雨水が外部から浸入することが抑制される。電線管332と膜材料204との間に生じる隙間は、充填剤にて埋められ、シールされている。
第2の操縦室30bは、ドローンを操縦するための無線が透過できるように構成され、図2に示すように、室内側窓322、室外側窓324、屋外扉326、室内扉328及びエアコンの室内機が設けられている。
第2の操縦室30bは、第1の操縦室30aと実質的に同様に構成されているので、その詳細な説明は割愛する。ただし、第2の操縦室30bの寸法は、第1の操縦室30aの寸法と異なるように設定されていてもよい。また、室内側窓322、室外側窓324、屋外扉326、室内扉528及びエアコンの室内機等の取り付け位置が異なっていてもよい。
このように、第1のドローンを操縦する操縦者A及び第2のドローンを操縦する操縦者Bは、それぞれ、機体に接触する可能性が低減された環境でドローンを操縦できる。
また、ドローン飛行練習場10は、前述の通り、第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bの空気を調和するための空調設備を備えている。従って、膜構造建築物20は、膜材料204のみによって外部と隔てられているため内部の温度が外気温の影響を受けやすいにも関わらず、操縦者は、空調の効いた空間で操縦できる。
次に、ドローン飛行練習場10を使用したドローンの飛行練習方法について説明する。
操縦者A及び操縦者Bは、膜構造建築物20の両側面に設けられた屋外扉326を通って、それぞれ、第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bに入室する。
その後、操縦者A及び操縦者Bは、それぞれ、室内扉328を通って、機体を飛行空間FSに搬入し、飛行の練習を行う。
操縦者A及び操縦者Bが、それぞれ例えば機体を前後左右に飛行させる練習をする場合には、仕切りネット310にて飛行空間FSを仕切ることで対応できる。
一方の操縦者が、より広い空間を必要とする8の字飛行のような飛行の練習をする場合には、仕切りネット310を片側へ寄せることで対応が可能となる。なお、8の字飛行は、図2の破線の矢印で示すように、右旋回と左旋回を交互に切り替え、機体が8の字を描くように飛行させる練習である。
従って、このようなドローン飛行練習方法によれば、仕切りネット310を片側へ寄せて一つのより広い飛行空間FSが確保するステップと、操縦者が確保された飛行空間FSにて8の字飛行の練習を行うステップと、を含むので、練習内容に応じて飛行空間FSが有効に活用される。
以上説明したように、ドローン飛行練習場10によれば、飛行するドローンの侵入が防止された操縦室内にて操縦するので、操縦者が機体に接触する可能性が低減される。
また、ドローン飛行練習場10は、膜構造建築物20を備えているので、機体の挙動を大きく乱す気流が低減される一方、膜材料204の隙間から入る気流を許容する構成となっている。従って、外部からの気流の影響がないドローン飛行練習場と比較して、練習に好適な環境が形成される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
前述の実施の形態における膜構造建築物20は、骨組膜構造であることに限定されるものではない。
10 ドローン飛行練習場
20 膜構造建築物
30a、31a 第1の操縦室
30b、31b 第2の操縦室
202 支柱
204 膜材料
206 扉
310 仕切りネット
312a~312d サイドネット
322 室内側窓
324 室外側窓
326 屋外扉
328 室内扉
329 室内機
330 壁部
331 天井部
332 電線管
FS 飛行空間

Claims (8)

  1. 間隔を開けて複数設けられた支柱に膜材料が張られた骨組膜構造により構成された膜構造建築物の内部に、第1のドローン及び第2のドローンが飛行する飛行空間が形成されているドローン飛行練習場であって、
    第1の壁部及び第1の天井部によって周囲が覆われ、前記飛行空間の側に第1の窓が設けられ、前記第1のドローンの操縦者が操縦を行うための無線が透過できる、前記膜構造建築物の内部に設けられた第1の操縦室と、
    第2の壁部及び第2の天井部によって周囲が覆われ、前記飛行空間の側に第2の窓が設けられ、前記第2のドローンの操縦者が操縦を行うための無線が透過できる、前記膜構造建築物の内部に設けられた第2の操縦室と、
    前記第1の操縦室の内部の空気を調和する空調設備と、を備えたドローン飛行練習場。
  2. 請求項1記載のドローン飛行練習場において、
    前記膜材料を貫通し、該膜材料の外側から前記第1の操縦室の内部に電源ケーブルを引き込むための中空部材を更に備え、
    前記中空部材が、前記膜材料の外側の端部の高さ位置が反対側の端部の高さ位置よりも低くなるように配置されているドローン飛行練習場。
  3. 請求項1又は2記載のドローン飛行練習場において、
    前記第1の操縦室と前記第2の操縦室とが、前記飛行空間を挟んで互いに反対側に配置されているドローン飛行練習場。
  4. 請求項1又は2記載のドローン飛行練習場において、
    前記第1の操縦室と前記第2の操縦室とが、前記飛行空間の外側にて、並んで配置されているドローン飛行練習場。
  5. 請求項記載のドローン飛行練習場であって、
    前記飛行空間を、前記第1の操縦室の側の第1の空間と前記第2の操縦室の側の第2の空間とに仕切るための開閉可能な第1のネットと、
    前記膜材料の内側を覆う第2のネットと、を更に備えたドローン飛行練習場。
  6. 請求項記載のドローン飛行練習場であって、
    前記膜構造建築物が、平面視して矩形状であり、
    前記第1のネットが、前記飛行空間の長手方向中央部に配置されているドローン飛行練習場。
  7. 請求項記載のドローン飛行練習場を使用したドローンの飛行練習方法であって、
    前記第1のネットが片側に寄せられるステップと、
    前記第1のドローンの操縦者が8の字飛行の練習を行うステップと、を含むドローンの飛行練習方法。
  8. 間隔を開けて複数設けられた支柱に膜材料が張られた骨組膜構造により構成された膜構造建築物の内部に、ドローンが飛行する飛行空間が形成されているドローン飛行練習場であって、
    壁部及び天井部によって周囲が覆われ、前記飛行空間の側に窓が設けられ、記ドローンの操縦者が操縦を行うための無線が透過できる、前記膜構造建築物の内部に設けられた操縦室と、
    前記操縦室の内部の空気を調和する空調設備と、を備えたドローン飛行練習場。
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