JP7216977B1 - ドローン飛行練習場及び飛行練習方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このドローン練習場は、ドローンの操縦技術を習得させるために、周囲をドローンが飛び出さないように囲い、必要にして充分な高さを確保し、外部から横風が入らずまた雨天にも使用でき、しかもGPSが機能し得ることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のドローン飛行練習場において、前記膜材料を貫通し、該膜材料の外側から前記第1の操縦室の内部に電源ケーブルを引き込むための中空部材を更に備え、前記中空部材が、前記膜材料の外側の端部の高さ位置が反対側の端部の高さ位置よりも低くなるように配置されている。
この膜構造建築物20は、図1(B)に示すように、支柱202及び膜材料204を有する骨組膜構造により構成されている。
膜材料204は、GPSの電波を透過する素材で形成され、支柱に張られている。
膜構造建築物20の幅は例えば20~30〔m〕であり、奥行は例えば10~15〔m〕であり、高さは例えば6.5~10〔m〕である。
第1の操縦室30aと第2の操縦室30bとは、飛行空間FSを挟んで互いに反対側に配置されている。
これらの第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bは、それぞれ、第1のドローンの操縦者A及び第2のドローンの操縦者Bが操縦の練習を行うための部屋であり、壁部330及び天井部331(図4参照)によって周囲が覆われ、飛行中のドローンの侵入が防止されている。
第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bの外形の高さは、それぞれ例えば、2.5~5.0〔m〕である。
なお、操縦の練習の一例を挙げると、例えば、同図2の実線の矢印で示す経路に沿って、機体を前後左右に安定して飛行させる練習である。
仕切りネット310は一方向に開閉可能に設けられており、必要に応じて片側に寄せることで、飛行空間FSを仕切られていない一つの空間として使用することができる。
換言すると、膜材料204の内側に張られたサイドネット312a~312d並びに第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bにより囲まれた範囲が飛行空間FSとして形成されている。
飛行経路を外れたドローンは、仕切りネット310及びサイドネット312a~312dに絡め取られたり弾かれたりすることで、これらの仕切りネット310及びサイドネット312a~312dが設けられていない場合と比較して、機体が大きく損傷する可能性が低減される。
なお、サイドネット312a~312dは、必要に応じて片側に寄せることができるように、開閉可能に設けられていてもよい。
例えば、図3に示すように、第1の操縦室31aと第2の操縦室31bとが、飛行空間FSの外側にて、飛行空間FSの長手方向に沿って、間隔を空けて並んで配置されていてもよい。
なお、第1の操縦室31a及び第2の操縦室31bは、それぞれ独立した空間を形成する部屋に限定されるものではなく、つながっていてもよい。
第1の操縦室30aは、ドローンを操縦するための無線が透過できるように構成され、図2に示すように、室内側窓322、室外側窓324、屋外扉326、室内扉328及びエアコンの室内機329(図4参照)が設けられている。
室外側窓324は、ドローン飛行練習場10の外側に設けられ、外部の光を室内に取り込むことができる。
室内扉328は、第1の操縦室30aから飛行空間FSの側へ出るための開き扉又は引戸である。
また、第1の操縦室30aには、換気装置(不図示)や電話器(不図示)が設置されている。
第2の操縦室30bは、第1の操縦室30aと実質的に同様に構成されているので、その詳細な説明は割愛する。ただし、第2の操縦室30bの寸法は、第1の操縦室30aの寸法と異なるように設定されていてもよい。また、室内側窓322、室外側窓324、屋外扉326、室内扉528及びエアコンの室内機等の取り付け位置が異なっていてもよい。
また、ドローン飛行練習場10は、前述の通り、第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bの空気を調和するための空調設備を備えている。従って、膜構造建築物20は、膜材料204のみによって外部と隔てられているため内部の温度が外気温の影響を受けやすいにも関わらず、操縦者は、空調の効いた空間で操縦できる。
操縦者A及び操縦者Bは、膜構造建築物20の両側面に設けられた屋外扉326を通って、それぞれ、第1の操縦室30a及び第2の操縦室30bに入室する。
その後、操縦者A及び操縦者Bは、それぞれ、室内扉328を通って、機体を飛行空間FSに搬入し、飛行の練習を行う。
一方の操縦者が、より広い空間を必要とする8の字飛行のような飛行の練習をする場合には、仕切りネット310を片側へ寄せることで対応が可能となる。なお、8の字飛行は、図2の破線の矢印で示すように、右旋回と左旋回を交互に切り替え、機体が8の字を描くように飛行させる練習である。
また、ドローン飛行練習場10は、膜構造建築物20を備えているので、機体の挙動を大きく乱す気流が低減される一方、膜材料204の隙間から入る気流を許容する構成となっている。従って、外部からの気流の影響がないドローン飛行練習場と比較して、練習に好適な環境が形成される。
前述の実施の形態における膜構造建築物20は、骨組膜構造であることに限定されるものではない。
20 膜構造建築物
30a、31a 第1の操縦室
30b、31b 第2の操縦室
202 支柱
204 膜材料
206 扉
310 仕切りネット
312a~312d サイドネット
322 室内側窓
324 室外側窓
326 屋外扉
328 室内扉
329 室内機
330 壁部
331 天井部
332 電線管
FS 飛行空間
Claims (8)
- 間隔を開けて複数設けられた支柱に膜材料が張られた骨組膜構造により構成された膜構造建築物の内部に、第1のドローン及び第2のドローンが飛行する飛行空間が形成されているドローン飛行練習場であって、
第1の壁部及び第1の天井部によって周囲が覆われ、前記飛行空間の側に第1の窓が設けられ、前記第1のドローンの操縦者が操縦を行うための無線が透過できる、前記膜構造建築物の内部に設けられた第1の操縦室と、
第2の壁部及び第2の天井部によって周囲が覆われ、前記飛行空間の側に第2の窓が設けられ、前記第2のドローンの操縦者が操縦を行うための無線が透過できる、前記膜構造建築物の内部に設けられた第2の操縦室と、
前記第1の操縦室の内部の空気を調和する空調設備と、を備えたドローン飛行練習場。 - 請求項1記載のドローン飛行練習場において、
前記膜材料を貫通し、該膜材料の外側から前記第1の操縦室の内部に電源ケーブルを引き込むための中空部材を更に備え、
前記中空部材が、前記膜材料の外側の端部の高さ位置が反対側の端部の高さ位置よりも低くなるように配置されているドローン飛行練習場。 - 請求項1又は2記載のドローン飛行練習場において、
前記第1の操縦室と前記第2の操縦室とが、前記飛行空間を挟んで互いに反対側に配置されているドローン飛行練習場。 - 請求項1又は2記載のドローン飛行練習場において、
前記第1の操縦室と前記第2の操縦室とが、前記飛行空間の外側にて、並んで配置されているドローン飛行練習場。 - 請求項3記載のドローン飛行練習場であって、
前記飛行空間を、前記第1の操縦室の側の第1の空間と前記第2の操縦室の側の第2の空間とに仕切るための開閉可能な第1のネットと、
前記膜材料の内側を覆う第2のネットと、を更に備えたドローン飛行練習場。 - 請求項5記載のドローン飛行練習場であって、
前記膜構造建築物が、平面視して矩形状であり、
前記第1のネットが、前記飛行空間の長手方向中央部に配置されているドローン飛行練習場。 - 請求項6記載のドローン飛行練習場を使用したドローンの飛行練習方法であって、
前記第1のネットが片側に寄せられるステップと、
前記第1のドローンの操縦者が8の字飛行の練習を行うステップと、を含むドローンの飛行練習方法。 - 間隔を開けて複数設けられた支柱に膜材料が張られた骨組膜構造により構成された膜構造建築物の内部に、ドローンが飛行する飛行空間が形成されているドローン飛行練習場であって、
壁部及び天井部によって周囲が覆われ、前記飛行空間の側に窓が設けられ、前記ドローンの操縦者が操縦を行うための無線が透過できる、前記膜構造建築物の内部に設けられた操縦室と、
前記操縦室の内部の空気を調和する空調設備と、を備えたドローン飛行練習場。
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