JP7216767B2 - アクセス方法、通信システム、及びプログラム - Google Patents

Description

特許法第３０条第２項適用 令和２年６月２６日 楽天株式会社がウェブサイトにて公開 ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｓｌｉｄｅｓｈａｒｅ．ｎｅｔ／ｒａｋｕｔｅｎｔｅｃｈ／ｉｍｐｒｏｖｅ－ｔｅｓｔ－ａｕｔｏｍａｔｉｏｎ－ｏｐｅｒａｔｉｏｎ ｈｔｔｐｓ：／／ｑｉｉｔａ．ｃｏｍ／ｅｍｕｒｉｎ／ｉｔｅｍｓ／６ｃｃ９９９ａ１ｃ６ｄ７９ｅ７ｂｄｆ３ｃ

本発明は、サーバへのアクセスにおいて発生したエラーの対処方法等に関する。

従来、サーバが出力するエラーを検出することでサーバの動作状態を自動的に検出する技術が知られている。例えば、特許文献１には、動作リクエストをＷＥＢアプリケーションが配置されたＷＥＢサーバに送信してＷＥＢサーバからのレスポンスデータを取得し、当該レスポンスデータに、対象エラーコード一覧記憶部に記憶されているエラーコードが含まれているかどうかを確認することによってＷＥＢアプリケーションプログラムの動作状態を検出する方法が開示されている。この方法によれば、本番環境サーバに配布されたＷＥＢアプリケーションプログラムのすべての機能について簡易的に動作テストを行うことができる。

特開2015-052882号公報

ところで、サーバにアクセスして動作テストを実行するものにおいて、当該アクセスの際にエラーが発生することで当該動作テストを実行することができない場合がある。この場合、例えば、ネットワーク不安定等に起因する一時的なエラーの場合には、迅速にリトライを実行すべきであるが、早期に解消しないエラーの場合にはリトライを実行すべきではない。このような課題は、サーバにアクセスして動作テストを実行するものに限られず、サーバへのアクセスにおける一般的な課題である。

そこで、本発明では、サーバへのアクセスにおいてエラーが発生した場合に再度のアクセスを適切に制御することが可能なアクセス方法、通信システム、及びプログラムを提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、コンピュータにより実行されるアクセス方法であって、所定のサーバにアクセスする第１アクセスステップと、前記サーバへのアクセスにおいて発生したエラーに関するエラー情報を取得する取得ステップと、前記エラー情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する判定ステップと、前記特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、前記サーバに再アクセスする第２アクセスステップと、前記エラー情報に基づいて、前記第２アクセスステップにおいて前記サーバに再アクセスする時期を設定する設定ステップと、を含み、前記エラー情報は、前記コンピュータに表示されるエラー画面から抽出されるエラー文字情報と前記サーバに所定の命令を与えるためのソフトウェアのコンソールから得られるエラー文字情報との少なくとも何れか一方と、前記コンピュータに表示されるエラー画面の画像とを含み、前記判定ステップは、前記エラー文字情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第１判定ステップと、前記エラー画面の画像に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第２判定ステップと、を含み、前記第１判定ステップにおいて前記特定種別のエラーであるか否かを判定できない場合に、前記第２判定ステップにおいて前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定し、前記設定ステップにおいて、前記特定種別のエラーがメンテナンス中であることを示すエラーである場合、前記エラー文字情報又は前記エラー画面の画像から特定されたメンテナンスの終了時期を前記サーバに再アクセスする時期として設定し、前記第２アクセスステップにおいて、前記設定された時期に基づいて、前記サーバに再アクセスすることを特徴とする。これにより、サーバへのアクセスにおいてエラーが発生した場合に再度のアクセスを適切に制御することができる。

請求項２に記載の発明は、請求項１に記載のアクセス方法において、前記特定種別のエラーは、時間が経過することで解消しうる一時的なエラーであることを特徴とする。

請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載のアクセス方法において、前記判定ステップにおいて、前記サーバと他のサーバとの少なくとも何れか一方へのアクセスにおいて発生したエラーまたは発生しうるエラーに関するエラー情報を入力とし、当該エラーが特定種別のエラーであるかについての値を出力とした学習データにより学習された学習済みモデルを用いて、前記判定を行うことを特徴とする。これにより、前記判定の精度を高めることができる。

請求項４に記載の発明は、請求項１乃至３の何れか一項に記載のアクセス方法において、それぞれの前記ステップは前記サーバの動作テストを行う際に実行されることを特徴とする。これにより、より効率良くサーバの動作テストを実施することができる。

請求項５に記載の発明は、コンピュータと所定のサーバを含む通信システムであって、前記コンピュータは、前記サーバにアクセスする第１アクセス手段と、前記サーバへのアクセスにおいて発生したエラーに関するエラー情報を取得する取得手段と、前記エラー情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する判定手段と、前記特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、前記サーバに再アクセスする第２アクセス手段と、前記エラー情報に基づいて、前記第２アクセス手段により前記サーバに再アクセスする時期を設定する設定手段と、を備え、前記エラー情報は、前記コンピュータに表示されるエラー画面から抽出されるエラー文字情報と前記サーバに所定の命令を与えるためのソフトウェアのコンソールから得られるエラー文字情報との少なくとも何れか一方と、前記コンピュータに表示されるエラー画面の画像とを含み、前記判定手段は、前記エラー文字情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第１判定手段と、前記エラー画面の画像に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第２判定手段と、を備え、前記第１判定手段により前記特定種別のエラーであるか否かを判定できない場合に、前記第２判定手段により前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定し、前記設定手段は、前記特定種別のエラーがメンテナンス中であることを示すエラーである場合、前記エラー文字情報又は前記エラー画面の画像から特定されたメンテナンスの終了時期を前記サーバに再アクセスする時期として設定し、前記第２アクセス手段は、前記設定された時期に基づいて、前記サーバに再アクセスすることを特徴とする。

請求項６に記載の発明は、所定のサーバにアクセスする第１アクセスステップと、前記サーバへのアクセスにおいて発生したエラーに関するエラー情報を取得する取得ステップと、前記エラー情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する判定ステップと、前記特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、前記サーバに再アクセスする第２アクセスステップと、前記エラー情報に基づいて、前記第２アクセスステップにおいて前記サーバに再アクセスする時期を設定する設定ステップと、をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記エラー情報は、前記コンピュータに表示されるエラー画面から抽出されるエラー文字情報と前記サーバに所定の命令を与えるためのソフトウェアのコンソールから得られるエラー文字情報との少なくとも何れか一方と、前記コンピュータに表示されるエラー画面の画像とを含み、前記判定ステップは、前記エラー文字情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第１判定ステップと、前記エラー画面の画像に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第２判定ステップと、を含み、前記第１判定ステップにおいて前記特定種別のエラーであるか否かを判定できない場合に、前記第２判定ステップにおいて前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定し、前記設定ステップにおいて、前記特定種別のエラーがメンテナンス中であることを示すエラーである場合、前記エラー文字情報又は前記エラー画面の画像から特定されたメンテナンスの終了時期を前記サーバに再アクセスする時期として設定し、前記第２アクセスステップにおいて、前記設定された時期に基づいて、前記サーバに再アクセスすることを特徴とする。

本発明によれば、サーバへのアクセスにおいてエラーが発生した場合に再度のアクセスを適切に制御することができる。

通信システムＳの概要構成例を示す図である。 （Ａ）は、オペレータ端末２の概要構成例を示すブロック図であり、（Ｂ）は、制御部２５における機能ブロック例を示す図である。 （Ａ）～（Ｃ）は、エラー画面の例１～３を示す図である。 オペレータ端末２における制御部２５の処理の一例を示すフローチャートである。 図４に示すステップＳ４におけるエラー予測処理の具体例１を示すフローチャートである。 図４に示すステップＳ４におけるエラー予測処理の具体例２を示すフローチャートである。

以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下の実施の形態は、ウェブサーバ（所定のサーバの一例）を含む通信システムに対して本発明を適用した場合の実施形態であり、ウェブサーバの動作テストを実施する場合を例にとるものとする。

［１．通信システムＳの構成及び機能概要］
先ず、図１等を参照して、本実施形態に係る通信システムＳの構成及び機能概要について説明する。図１は、通信システムＳの概要構成例を示す図である。図１に示すように、通信システムＳは、ウェブサーバ１、及びオペレータ端末２等を含んで構成される。ウェブサーバ１は、ネットワークＮＷ上でウェブサイトを提供するサーバである。ウェブサイトの例として、情報提供サイト、電子商取引サイト、予約サイト、ＳＮＳ（Social networking service）サイトなどが挙げられるが特に限定されるものではない。オペレータ端末２は、ネットワークＮＷを介してウェブサーバ１にアクセス可能になっている。ネットワークＮＷは、例えば、インターネット、移動体通信ネットワーク及びその無線基地局等から構成される。なお、図１の例には、１つのウェブサーバ１を示しているが、本実施形態において動作テストの対象となるウェブサーバは多数存在してもよい。

オペレータ端末２は、ウェブサーバ１の動作テストに用いられる端末であり、オペレータ（例えば、動作テストの実施者）により使用される。オペレータ端末２は、例えば、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、スマートフォン、タブレット等が適用可能である。図２（Ａ）は、オペレータ端末２の概要構成例を示すブロック図であり、図２（Ｂ）は、制御部２５における機能ブロック例を示す図である。図２（Ａ）に示すように、オペレータ端末２は、通信部２１、表示部２２、操作部２３、記憶部２４、及び制御部２５等を備える。通信部２１は、ネットワークＮＷに接続する機能を有する。通信部２１を通じて制御部２５はウェブサーバ１にアクセス可能になっている。ウェブサーバ１から送信されたウェブページは通信部２１により受信される。かかるウェブページは、例えば、ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）やＸＨＴＭＬ等の構造化文書データにより構成される。

表示部２２は、各種画面をディスプレイに表示する機能を有する。例えば予め用意された画面やウェブページの画面が表示部２２により表示される。操作部２３は、オペレータの操作を受け付ける機能を有する。オペレータの操作には、例えばウェブページに設けられたボタンの指定や、入力欄への文字入力などが含まれ、かかる操作は例えばマウスや指等により行うことができる。ウェブページに設けられたボタンの例として、情報（商品情報含む）を閲覧するためのボタン、情報を検索するためのボタン、商品を購入するためのボタンなどが挙げられる。

記憶部２４は、例えば、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）や不揮発性半導体メモリ等からなり、ＯＳ（オペレーティングシステム）、ウェブブラウザ、自動テストツール、及びエラー解析プログラム（本発明のプログラムの一例）等のプログラムを記憶する。制御部２５（コンピュータの一例）は、ＣＰＵ（Central Processing Unit），ＲＯＭ（Read Only Memory），及びＲＡＭ（Random Access Memory）等を備える。ここで、自動テストツールは、ウェブサーバ１に所定の命令を与えるためのソフトウェアの一例であり、例えば、ウェブページに設けられたボタンの指定などの操作のシナリオ（一連の手順）を予め記録し、当該シナリオを再生することで当該シナリオに応じた命令を出力（つまり、当該命令をウェブサーバ１に送信）するスクリプトである。かかる命令により、ウェブサーバ１の動作テストを実施することができる。ウェブサーバ１の動作テストには、ＧＵＩ（Graphical User Interface）テストが含まれる。

エラー解析プログラムは、例えば、制御部２５を、第１アクセス部２５１（第１アクセス手段の一例）、エラー情報取得部２５２（取得手段の一例）、エラー種別判定部２５３（判定手段の一例）、及び第２アクセス部２５４（設定手段及び第２アクセス手段の一例）として機能させるアプリケーションである。第１アクセス部２５１は、通信部２１及びネットワークＮＷを介してウェブサーバ１にアクセスする。例えば、第１アクセス部２５１は、ウェブブラウザにウェブサーバ１のＵＲＬ（Uniform Resource Locator）を設定することでウェブサーバ１にアクセスする。かかるアクセスにおいて、オペレータ端末２とウェブサーバ１との間で接続を確立するための接続確立処理（例えば、ハンドシェイクなど）が行われ、接続確立後に自動テストツールにしたがってテスト処理が実行される。なお、本明細書において「アクセス」とは、接続確立処理の開始からテスト処理が終了するまで（或いは、これらの処理の途中でエラーにより進行不能になるまで）であることを想定している。ただし、「アクセス」とは、接続確立処理の開始から終了まで（或いは、かかる処理の途中で進行不能になるまで）と、テスト処理の開始から終了まで（或いは、かかる処理の途中でエラーにより進行不能になるまで）との何れか一方であってもよい。

エラー情報取得部２５２は、ウェブサーバ１へのアクセスにおいて発生したエラーを検知すると、当該発生したエラーに関するエラー情報を取得する。ここで、エラーとは、例えば接続確立処理またはテスト処理における何等かの失敗ということができる。エラー情報は、エラー発生時にディスプレイに表示されたエラー画面から抽出されるエラー文字情報（Text data）であってもよいし、当該エラー画面の画像（Image data）であってもよい。エラー文字情報は、エラー画面から文字自体がコピーされたものであってもよいし、エラー画面からＯＣＲ（Optical Character Recognition）により文字として認識されたものであってもよい。また、エラー画面の画像とは、エラー画面がキャプチャされたスクリーンショット（以下、「エラー画像」という）である。図３（Ａ）～（Ｃ）は、エラー画面の例１～３を示す図である。また、エラー情報は、自動テストツールのコンソールから得られるエラー文字情報（例えば、コンソールエラーメッセージ）であってもよい。自動テストツールのコンソールとは、コンソールユーザインターフェース（換言すると、キャラクタユーザインタフェース）であり、文字情報によりオペレータとの対話を実現するための機能である。

エラー種別判定部２５３は、エラー情報取得部２５２により取得されたエラー情報に基づいて、上記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する。ここで、特定種別のエラーとは、複数種別のエラーのうち、時間が経過することで解消しうる一時的なエラーである。かかる一時的なエラーは、例えば、通信システムＳ中のどこかが一時的に不安定（例えば、ネットワーク不安定）な状態になることで生じるエラーである。特定種別のエラーの例として、例えば図３（Ａ）に示すようにネットワークＮＷに接続できないことを示すエラー、ウェブサーバ１で何等かの問題が発生していることを示すエラー（例えば、500 error）、ウェブサーバ１への同時アクセス数の制限を超えていることを示すエラー（例えば、503 error）、図３（Ｂ）に示すようにウェブサーバ１がメンテナンス中であることを示すエラー、図３（Ｃ）に示すように画像から予測可能な一時的なエラーなどが挙げられる。一方、複数種別のエラーのうち、特定種別のエラー以外のエラーの例として、ウェブサーバ１内のウェブアプリケーションプログラムのバグに起因するエラー、自動テストツールのスクリプトのバグに起因するエラー、自動テストツールで用いられるテストデータ（例えば、無効なテストデータ）やシナリオ（例えば、不適切なシナリオ）に起因するエラーが挙げられる。

また、エラー種別判定部２５３は、エラー情報取得部２５２により取得されたエラー情報中にエラー文字情報（つまり、エラー画面から抽出されたエラー文字情報とコンソールから得られたエラー文字情報との少なくとも何れか一方）が含まれる場合、当該エラー文字情報に基づいて、上記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定（第１判定ステップ）するとよい。このとき、例えば予め用意されたエラーリストが参照され、当該エラーリストに登録された文字情報（特定種別のエラーを示すエラー文字情報）と、エラー情報取得部２５２により取得されたエラー文字情報とが比較されることで、当該判定が行われるとよい。また、エラー種別判定部２５３は、エラー情報取得部２５２により取得されたエラー情報中にエラー画像が含まれる場合、当該エラー画像に基づいて、上記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定（第２判定ステップ）してもよい。このとき、予め用意された特定種別のエラー画像が参照され、当該特定種別のエラー画像と、エラー情報取得部２５２により取得されたエラー画像とが比較されることで、当該判定が行われるとよい。

また、エラー種別判定部２５３は、エラー文字情報に基づいて特定種別のエラーでないと判定されたことに応じて、エラー画像に基づいて、上記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定するとよい。これにより、エラー文字情報に基づいて特定種別のエラーであると判定されれば、エラー画像に基づくエラー判定を省略することができるので、特定種別のエラーであるか否かの判定の迅速化及び効率化を図ることができる。或いは、エラー種別判定部２５３は、ウェブサーバ１とウェブサーバ１以外の他のサーバとの少なくとも何れか一方へのアクセスにおいて発生したエラーまたは発生しうるエラーに関するエラー情報として、エラー文字情報とエラー画像とを入力とし、当該エラーが特定種別のエラーであるかについての値を出力とした学習データにより学習（学習データに対して正解ラベルを付けて学習）された学習済みモデルを用いて、特定種別のエラーであるか否かを判定してもよい。これにより、エラーの判定精度を高めることができる。なお、学習済みモデルを生成するための教師ありの機械学習のアルゴリズムは、特に限定されるものではないが、例えば、ディープラーニングのアルゴリズムであるとよい。また、学習済みモデルは、特定種別のエラーであるかについての値が得られることに応じて更新（最適化）される。

第２アクセス部２５４は、エラー種別判定部２５３により特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、通信部２１及びネットワークＮＷを介してウェブサーバ１に再アクセスする。再アクセスのタイミング（時期）は、特定種別のエラーであると判定された時であってもよいし、特定種別のエラーであると判定された時から所定時間（例えば、１０分）経過時であってもよい。或いは、第２アクセス部２５４は、エラー情報取得部２５２により取得されたエラー情報に基づいて、ウェブサーバ１に再アクセスする時期を設定（換言すると、特定種別のエラー内容に応じて設定）し、当該設定された時期に基づいて、ウェブサーバ１に再アクセスしてもよい。これにより、再度のアクセスにおいてエラーが発生することを極力回避することができる。

［２．通信システムＳの動作］
次に、図４～図６を参照して、通信システムＳにおいて実施される動作の一例について説明する。図４は、オペレータ端末２における制御部２５の処理の一例を示すフローチャートである。図５は、図４に示すステップＳ４におけるエラー予測処理の具体例１を示すフローチャートである。図６は、図４に示すステップＳ４におけるエラー予測処理の具体例２を示すフローチャートである。

図４に示す処理は、例えば１日１回以上行われるものであり、タイマーにより設定された時刻が到来したときに開始される。図４に示す処理が開始されると、制御部２５（第１アクセス部２５１）は、通信部２１及びネットワークＮＷを介してウェブサーバ１にアクセスする（ステップＳ１）。かかるアクセスにおいて、上述したように、接続確立処理及びテスト処理が実行され、これらの処理中に何らかのエラーが発生した場合、ウェブサーバ１からエラー情報が送信されるか、或いは、ＯＳや自動テストツールのコンソールからエラー情報が出力される。

次いで、制御部２５（第１アクセス部２５１）は、ウェブサーバ１へのアクセスにおいてエラーが発生したか否かを判定する（ステップＳ２）。例えば制御部２５においてエラー情報が受け付けられた場合にエラーが発生したと判定される。なお、自動テストツールの自動テストが終了したときに得られる実行結果にエラーが示されている場合に、エラーが発生したと判定されてもよい。ウェブサーバ１へのアクセスにおいてエラーが発生したと判定された場合（ステップＳ２：ＹＥＳ）、処理はステップＳ３へ進む。一方、ウェブサーバ１へのアクセスにおいてエラーが発生していないと判定された場合（ステップＳ２：ＮＯ）、図４に示す処理が終了するか、または動作テストの対象となる他のウェブサーバについて図４に示す処理が開始される。

ステップＳ３では、制御部２５（エラー情報取得部２５２）は、上記発生したエラーに関するエラー情報を取得する。つまり、ウェブサーバ１から送信されたエラー情報、或いは、ＯＳや自動テストツールのコンソールから出力されたエラー情報が取得される。なお、自動テストツールの自動テストの実行結果からエラー情報が取得されてもよい。次いで、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、ステップＳ３で取得されたエラー情報に基づいて、エラー予測処理を実行する（ステップＳ４）。ここで、図５及び図６のそれぞれに示すエラー予測処理の具体例について説明する。

図５に示すエラー予測処理では、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、ステップＳ３で取得されたエラー情報中にエラー文字情報が含まれるか否かを判定する（ステップＳ４１）。エラー情報中にエラー文字情報が含まれると判定された場合（ステップＳ４１：ＹＥＳ）、処理はステップＳ４２へ進む。一方、エラー情報中にエラー文字情報が含まれないと判定された場合（ステップＳ４１：ＮＯ）、処理はステップＳ４４へ進む。

ステップＳ４２では、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、文字ベースのエラー予測処理を行う。文字ベースのエラー予測処理は、エラー文字情報に基づいて、発生したエラーが何であるかを予測する処理である。この場合、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、例えば、複数種別のエラーのそれぞれを示す文字情報（エラーコードでもよい）を予め登録（例えば、エラーリストに登録）しておき、ステップＳ３で取得されたエラー情報中のエラー文字情報が登録されているか（例えば、エラー文字情報と一致する文字情報がエラーリストに登録されているか）否かを判定する。

次いで、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、上記発生したエラーを文字ベースで予測できたか否かを判定する（ステップＳ４３）。例えば、ステップＳ３で取得されたエラー文字情報が登録されている場合、上記発生したエラーが何であるかが予測され、当該エラーが文字ベースで予測できたと判定されて（ステップＳ４３：ＹＥＳ）、図４に示す処理へ戻る。一方、ステップＳ３で取得されたエラー文字情報が登録されていない場合、上記発生したエラーが何であるかが予測されず、文字ベースでエラーが予測できないと判定されて（ステップＳ４３：ＮＯ）、処理はステップＳ４４へ進む。

ステップＳ４４では、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、ステップＳ３で取得されたエラー情報中にエラー画像が含まれるか否かを判定する。エラー情報中にエラー画像が含まれると判定された場合（ステップＳ４４：ＹＥＳ）、処理はステップＳ４５へ進む。一方、エラー情報中にエラー画像が含まれないと判定された場合（ステップＳ４４：ＮＯ）、発生したエラーが何であるかを予測できない旨がオペレータに通知される。その後、図４に示す処理が終了し他の処理へ進むか、または動作テストの対象となる他のウェブサーバについて図４に示す処理が開始される。

ステップＳ４５では、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、画像ベースのエラー予測処理を行う。画像ベースのエラー予測処理は、エラー画像に基づいて、発生したエラーが何であるかを予測する処理である。この場合、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、例えば、複数種別のエラーのそれぞれを示すエラー画像を予め登録しておき、パターン認識アルゴリズムを用いて、当該登録されたエラー画像に現れる特徴パターン（例えば、特徴量）と、ステップＳ３で取得されたエラー情報中のエラー画像に現れる特徴パターンとを照合することでそれらの類似度が閾値以上であるか否かを判定する。かかるパターン認識アルゴリズムには、教師ありの機械学習（例えば、ディープラーニング）が用いられてもよい。

次いで、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、上記発生したエラーが何であるかを画像ベースで予測できたか否かを判定する（ステップＳ４６）。例えば、ステップＳ３で取得されたエラー画像との類似度が閾値以上のエラー画像が登録されている場合、上記発生したエラーが何であるかが予測され、当該エラーが画像ベースで予測できたと判定されて（ステップＳ４６：ＹＥＳ）、図４に示す処理へ戻る。一方、ステップＳ３で取得されたエラー画像との類似度が閾値以上のエラー画像が登録されていない場合、上記発生したエラーが何であるかが予測されず、画像ベースでエラーが予測できないと判定されて（ステップＳ４６：ＮＯ）、発生したエラーが何であるかを予測できない旨がオペレータに通知される。その後、図４に示す処理が終了し他の処理へ進むか、または動作テストの対象となる他のウェブサーバについて図４に示す処理が開始される。

一方、図６に示すエラー予測処理では、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、上述した学習データにより学習された最新の学習済みモデルを記憶部２４から取得する（ステップＳ４７）。次いで、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、ステップＳ３で取得されたエラー情報（エラー文字情報とエラー画像との少なくとも何れか一方）を、ステップＳ４７で取得された学習済みモデルに説明変数として入力する（ステップＳ４８）。次いで、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、当該学習済みモデルから目的変数として出力された予測値（上記発生したエラーが特定種別のエラーであるかについての予測値）を取得し（ステップＳ４９）、図４に示す処理へ戻る。つまり、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、ステップＳ３で取得されたエラー情報と学習済みモデルとから、上記発生したエラーが特定種別のエラーであるかを予測する。なお、上記予測値は、特定種別のエラーであるか否かを示す２値（つまり、０または１）で表されてもよいし、特定種別のエラーであることを示す確率（例えば、８０％）で表されてもよい。

図４に示す処理に戻り、制御部２５（エラー種別判定部２５３）は、ステップＳ４で実行されたエラー予測処理の結果を参照して、上記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する（ステップＳ５）。例えば、図５に示すエラー予測処理において予測されたエラーが特定種別のエラーである場合、上記発生したエラーが特定種別のエラーであると判定され（ステップＳ５：ＹＥＳ）、処理はステップＳ６へ進む。或いは、図６に示すエラー予測処理において取得された予測値が特定種別のエラーを示す場合、または当該予測値が特定種別のエラーである確率が閾値より高い場合、上記発生したエラーが特定種別のエラーであると判定され（ステップＳ５：ＹＥＳ）、処理はステップＳ６へ進む。

ステップＳ６では、制御部２５（第２アクセス部２５４）は、ステップＳ３で取得されたエラー情報に基づいて、ウェブサーバ１に再アクセスする時期を設定する。例えば、上記発生した特定種別のエラーがウェブサーバ１で何等かの問題が発生していることを示すエラーであれば、ウェブサーバ１にアクセスする時期が現時点から３０分後に設定される。或いは、上記発生した特定種別のエラーがウェブサーバ１への同時アクセス数の制限を超えていることを示すエラーであれば、ウェブサーバ１にアクセスする時期が現時点から６０分後に設定される。一方、上記発生した特定種別のエラーがメンテナンス中であることを示すエラーであり、上記取得されたエラー情報からメンテナンスの終了時期を特定できれば、当該終了時期がウェブサーバ１にアクセスする時期として設定される。

次いで、制御部２５（第２アクセス部２５４）は、ステップＳ６で設定された時期が到来したか否かを判定する（ステップＳ７）。ステップＳ６で設定された時期が到来していないと判定された場合（ステップＳ７：ＮＯ）、当該判定は繰り返される。一方、制御部２５（第２アクセス部２５４）は、ステップＳ６で設定された時期が到来したと判定した場合（ステップＳ７：ＹＥＳ）、通信部２１及びネットワークＮＷを介してウェブサーバ１に再アクセスする（ステップＳ８）。かかる再アクセスでは、接続確立処理、または接続確立処理及びテスト処理が実行され、例えばエラーが発生しなくなるまで所定回数リトライされ、エラーが発生しなくなれば、図４に示す処理が終了し他の処理へ進むか、または動作テストの対象となる他のウェブサーバについて図４に示す処理が開始される。

以上説明したように、上記実施形態によれば、ネットワークＮＷを介してウェブサーバ１へのアクセスにおいて発生したエラーが検知されると、当該発生したエラーに関するエラー情報に基づいて、上記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かが判定され、特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、ウェブサーバ１に再アクセスされるように構成したので、ウェブサーバ１へのアクセスにおいてエラーが発生した場合に再度のアクセスを適切に制御することができる。例えば、ウェブサーバ１へのアクセスにおいて発生したエラーが一時的なエラーであれば迅速に再アクセス（リトライ）を実行する一方、早期に解消しないエラーであれば再アクセスを実行しないというように、ウェブサーバ１への再アクセスを適切に制御することができる。過去の統計結果によれば、複数種別のエラーの中で、時間が経過することで解消しうる一時的なエラーの割合は全体の７０％程度を占めており最も多い。そのため、上記実施形態のように、発生したエラーの種別が自動的に判定され再度のアクセスが適切に制御されることで、当該発生したエラーの種別をオペレータ（例えば、テスト実施者）側で判断して対応を図る負担を大幅に低減することができる。

なお、以上のように本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態から種々構成等に変更を加えてもよく、その場合も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、上記実施形態では、オペレータ端末２からウェブサーバ１に直接アクセスする場合の例を示したが、オペレータ端末２から発信された実施コマンドを受信したテスト実施用サーバが、当該実施コマンドに応じてウェブサーバ１にアクセスする場合にも本発明を適用することができる。この場合、テスト実施用サーバは、ウェブサーバ１へのアクセスにおいて発生したエラーを検知すると、上記実施形態と同様に、当該発生したエラーに関するエラー情報を取得し、当該取得されたエラー情報に基づいて、上記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定し、特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、ウェブサーバ１に再アクセスすることになる。

また、上記実施形態においては、ウェブサーバ１の動作テストを実施する場合を例にとって説明したが、本発明はウェブサーバ１の動作テスト以外に対しても適用することができる。例えば、検索サーバがネットワークＮＷ上のクローリングにおいて複数のサーバにアクセスする場合にも本発明を適用することができる。この場合、検索サーバは、クローリング対象のサーバへのアクセスにおいて発生したエラーを検知すると、上記実施形態と同様に、当該発生したエラーに関するエラー情報を取得し、当該取得されたエラー情報に基づいて、上記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定し、特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、当該サーバに再アクセスする。そして、再アクセスにおいてエラーが解消されている場合、検索サーバは、次のクローリング対象のサーバにアクセスし、上記と同様の処理を行う。また、上記実施形態においては、特定種別のエラーは、時間が経過することで解消しうる一時的なエラーとしたが、かかるエラー以外のエラーであってもよい。そのようなエラーとして、アクセスされたウェブサーバへの外部（エラーを検知した機器）からの指令（例えば、再起動指令）により解消しうるエラーであってもよい。

１ ウェブサーバ
２ オペレータ端末
２１ 通信部
２２ 表示部
２３ 操作部
２４ 記憶部
２５制御部
２５１ 第１アクセス部
２５２ エラー情報取得部
２５３ エラー種別判定部
２５４ 第２アクセス部
ＮＷ ネットワーク
Ｓ 通信システム

Claims (6)

1. コンピュータにより実行されるアクセス方法であって、
   所定のサーバにアクセスする第１アクセスステップと、
   前記サーバへのアクセスにおいて発生したエラーに関するエラー情報を取得する取得ステップと、
   前記エラー情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する判定ステップと、
   前記特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、前記サーバに再アクセスする第２アクセスステップと、
   前記エラー情報に基づいて、前記第２アクセスステップにおいて前記サーバに再アクセスする時期を設定する設定ステップと、
   を含み、
   前記エラー情報は、前記コンピュータに表示されるエラー画面から抽出されるエラー文字情報と前記サーバに所定の命令を与えるためのソフトウェアのコンソールから得られるエラー文字情報との少なくとも何れか一方と、前記コンピュータに表示されるエラー画面の画像とを含み、
   前記判定ステップは、
   前記エラー文字情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第１判定ステップと、
   前記エラー画面の画像に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第２判定ステップと、
   を含み、
   前記第１判定ステップにおいて前記特定種別のエラーであるか否かを判定できない場合に、前記第２判定ステップにおいて前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定し、
   前記設定ステップにおいて、前記特定種別のエラーがメンテナンス中であることを示すエラーである場合、前記エラー文字情報又は前記エラー画面の画像から特定されたメンテナンスの終了時期を前記サーバに再アクセスする時期として設定し、
   前記第２アクセスステップにおいて、前記設定された時期に基づいて、前記サーバに再
   アクセスすることを特徴とするアクセス方法。
2. 前記特定種別のエラーは、時間が経過することで解消しうる一時的なエラーであることを特徴とする請求項１に記載のアクセス方法。
3. 前記判定ステップにおいて、前記サーバと他のサーバとの少なくとも何れか一方へのアクセスにおいて発生したエラーまたは発生しうるエラーに関するエラー情報を入力とし、当該エラーが特定種別のエラーであるかについての値を出力とした学習データにより学習された学習済みモデルを用いて、前記判定を行うことを特徴とする請求項１または２に記載のアクセス方法。
4. それぞれの前記ステップは前記サーバの動作テストを行う際に実行されることを特徴とする請求項１乃至３の何れか一項に記載のアクセス方法。
5. コンピュータと所定のサーバを含む通信システムであって、
   前記コンピュータは、
   前記サーバにアクセスする第１アクセス手段と、
   前記サーバへのアクセスにおいて発生したエラーに関するエラー情報を取得する取得手段と、
   前記エラー情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する判定手段と、
   前記特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、前記サーバに再アクセスする第２アクセス手段と、
   前記エラー情報に基づいて、前記第２アクセス手段により前記サーバに再アクセスする時期を設定する設定手段と、
   を備え、
   前記エラー情報は、前記コンピュータに表示されるエラー画面から抽出されるエラー文字情報と前記サーバに所定の命令を与えるためのソフトウェアのコンソールから得られるエラー文字情報との少なくとも何れか一方と、前記コンピュータに表示されるエラー画面の画像とを含み、
   前記判定手段は、
   前記エラー文字情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第１判定手段と、
   前記エラー画面の画像に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第２判定手段と、
   を備え、
   前記第１判定手段により前記特定種別のエラーであるか否かを判定できない場合に、前記第２判定手段により前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定し、
   前記設定手段は、前記特定種別のエラーがメンテナンス中であることを示すエラーである場合、前記エラー文字情報又は前記エラー画面の画像から特定されたメンテナンスの終了時期を前記サーバに再アクセスする時期として設定し、
   前記第２アクセス手段は、前記設定された時期に基づいて、前記サーバに再アクセスすることを特徴とする通信システム。
6. 所定のサーバにアクセスする第１アクセスステップと、
   前記サーバへのアクセスにおいて発生したエラーに関するエラー情報を取得する取得ステップと、
   前記エラー情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する判定ステップと、
   前記特定種別のエラーであると判定されたことに応じて、前記サーバに再アクセスする第２アクセスステップと、
   前記エラー情報に基づいて、前記第２アクセスステップにおいて前記サーバに再アクセスする時期を設定する設定ステップと、
   をコンピュータに実行させるプログラムであって、
   前記エラー情報は、前記コンピュータに表示されるエラー画面から抽出されるエラー文字情報と前記サーバに所定の命令を与えるためのソフトウェアのコンソールから得られるエラー文字情報との少なくとも何れか一方と、前記コンピュータに表示されるエラー画面の画像とを含み、
   前記判定ステップは、
   前記エラー文字情報に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第１判定ステップと、
   前記エラー画面の画像に基づいて、前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定する第２判定ステップと、
   を含み、
   前記第１判定ステップにおいて前記特定種別のエラーであるか否かを判定できない場合に、前記第２判定ステップにおいて前記発生したエラーが特定種別のエラーであるか否かを判定し、
   前記設定ステップにおいて、前記特定種別のエラーがメンテナンス中であることを示すエラーである場合、前記エラー文字情報又は前記エラー画面の画像から特定されたメンテナンスの終了時期を前記サーバに再アクセスする時期として設定し、
   前記第２アクセスステップにおいて、前記設定された時期に基づいて、前記サーバに再アクセスすることを特徴とするプログラム。

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