JP7216720B2 - 音響クラッタ及びランダムノイズをフィルタリングするための方法及びシステム - Google Patents

音響クラッタ及びランダムノイズをフィルタリングするための方法及びシステム Download PDF

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Description

関連出願
[001] 本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2017年9月25日に出願された米国仮特許出願第62/562,544号の利益及び優先権を主張する。
[002] 本出願は、自己回帰移動平均(ARMA)空間フィルタリングに関する。詳細には、本出願は、超音波チャネルデータのARMA空間フィルタリングに関する。
[003] 医用超音波イメージングでは、画像コントラストは、多くの場合、軸外散乱による音響クラッタ(acoustic clutter)、近接音場解剖学的構造による残響クラッタ(reverberation clutter)、及びランダム電子ノイズの結果として損なわれる。これらの問題に対処するために、いくつかの技法が文献に提案されている。技法は、大まかに、2つの主なグループ、すなわち、1)コヒーレンスベース適応重み付け、及び2)適応ビーム形成に分類される。
[004] コヒーレンス係数(CF)、一般化コヒーレンス係数(GCF)、位相コヒーレンス係数(PCF)、及び短遅延空間コヒーレンス(SLSC)などの適応重み付け技法はすべて、画像に乗算される重み付けマスクを計算するために、チャネルごとのデータにアクセスする必要がある。相互相関(DAX)及びその変形による二重アポダイゼーションなどのアポダイゼーションベース適応重み付け方法を用いて、重み付けマスクは、チャネルごとのデータにアクセスすることなく計算することができ、したがって、これらの方法のハードウェア実装はわずかに容易になる。しかしながら、すべての適応重み付け方法は、従来の画像を重み付けマスクで重み付け低下させることによって動作する。これは、画像輝度の減少、解剖的詳細の除去、及びスペックル分散の増加などの問題をもたらす。
[005] 最小分散(MV)ビーム形成などの適応ビーム形成技法は、一般に、主ローブ信号のみが通過し、軸外信号が阻止されるようにチャネルデータから複素アポダイゼーション値を適応的に計算することを含む。しかしながら、MVビーム形成は、主として、空間解像度改善のために開発されている。現在、MVビーム形成は、主ローブ信号としばしば相関している残響クラッタを抑制するには有効でない。多くの場合、残響クラッタは、生体内での画質劣化の支配的な原因である。さらに、MVビーム形成は、位相収差、要素指向性、及び信号対ノイズ比に非常に敏感である。MVビーム形成は、スペックルにアーティファクトを作り出すことも知られている。
[006] 本明細書で説明されるシステム、方法、及び/又は装置は、自己回帰移動平均(ARMA)モデルに基づく空間フィルタリング技法を用いて画像コントラストを改善する。一般に、この技法は、チャネルデータから空間予測誤差フィルタ(PEF)(ARMAから以前には知られていないもの)を適応的に計算し、次いで、軸外クラッタ、残響クラッタ、及び/又はランダムノイズからの寄与を含む相加性ノイズシーケンスを推定し減じる。この技法は、画像コントラストの低下に寄与する望ましくない信号を超音波チャネルデータから直接フィルタ除去する。望ましくない信号をフィルタ除去するために、ノイズは、加法過程の代わりにランダムイノベーションのシーケンスとして扱われる。
[007] チャネルデータからの高周波(RF)信号のARMAモデリングは、固有値問題に帰着する。予測誤差フィルタ(PEF)は、ノイズ性チャネルデータの分散行列の固有値分解から計算される。PEFをノイズ性チャネルデータに適用して、ノイズシーケンス(例えば、RFシグナルによってモデル化されないデータ)を推定する。推定されたノイズシーケンスが、オリジナルのチャネルデータから減じられる。残りの信号は「クリーンな」データであり、それは超音波画像を生成するために使用され、それにより、オリジナルのチャネルデータと比較してコントラストが改善される。記載されるARMAプロセスは、結果として生じるクリーンなデータに基づいて1回又は複数回繰り返され、それは、結果として生じる画像をさらに改善する。
[008] 本開示の例示的な実施形態によれば、方法は、超音波チャネルデータを取得するステップと、自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを生成するステップと、予測誤差フィルタを用いて超音波チャネルデータのノイズを推定するステップと、クリーンなチャネルデータを得るために超音波チャネルデータからノイズを減じるステップとを含む。自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを推定するステップは、予測誤差フィルタの多次数モデルを生成するステップと、多次数モデル及び超音波チャネルデータを行列形式に変形するステップと、予測誤差フィルタの固有値問題を解くステップであって、固有値問題が、ノイズの分散と予測誤差行列の積に等しい、ノイズ性シーケンスの相関行列と予測誤差行列との積を含む、解くステップとを含み、予測誤差フィルタの固有値問題の解は、ノイズ性シーケンスの相関行列の最小固有値に対応する固有ベクトルである。超音波チャネルデータのノイズを推定するステップは、予測誤差フィルタ及びノイズ性シーケンスを逆畳み込みするステップを含む。
[009] 本開示の例示的な実施形態によれば、超音波イメージングシステムは、超音波信号を送受信するように構成された超音波トランスデューサアレイと、受信した超音波信号に少なくとも部分的に基づいてチャネルデータを送信するように構成された超音波トランスデューサに動作可能に結合された少なくとも1つのチャネルと、少なくとも1つのチャネルに動作可能に結合された信号プロセッサであり、信号プロセッサが、少なくとも1つのチャネルからチャネルデータを取得し、自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを生成し、予測誤差フィルタを用いてチャネルデータの前記ノイズを推定し、クリーンなチャネルデータを得るためにチャネルデータからノイズを減じるように構成される、信号プロセッサとを含む。
[010] 本開示のさらなる例示的な実施形態によれば、方法は、ビーム加算データを取得するステップであり、ビーム加算データが、複数の方向の複数の超音波送信イベントに応答している、取得するステップと、自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを生成するステップと、予測誤差フィルタを用いてビーム加算データのノイズを推定するステップと、クリーンなデータを生成するためにビーム加算データからノイズを減じるステップとを含む。
[011] 本開示の原理による超音波イメージングシステムのブロック図である。 [012] 本開示の原理による方法の流れ図である。 [013] 典型的な方法によって生成されたシミュレーションファントム及び本開示の原理による方法で生成されたシミュレーションファントムの例示的な画像を示す図である。 [014] 図3に示された画像のチャネルデータを示す図である。 [015] 典型的な方法によって生成された患者の心臓の例示的な画像及び本開示の原理による方法で生成された患者の心臓の例示的な画像を示す図である。 [016] 典型的な方法によって生成されたシミュレーションファントム及び本開示の原理による方法で生成されたシミュレーションファントムの例示的な画像を示す図である。 [017] 典型的な方法によって生成された患者の心臓の例示的な画像及び本開示の原理による方法で生成された患者の心臓の例示的な画像を示す図である。
[018] 例示的な実施形態の以下の説明は、本質的に単に例示であり、本発明又はその用途若しくは使用を限定するように決して意図されていない。本システム及び方法の実施形態の以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、記載されるシステム及び方法を実施できる特定の実施形態を例として示す添付の図面を参照する。これらの実施形態は、今開示されるシステム及び方法を当業者が実施できるように十分に詳細に説明され、他の実施形態を利用することができ、構造的及び論理的な変更を、本システムの趣旨及び範囲から逸脱することなく、行うことができることを理解されたい。
[019] それ故に、以下の詳細な説明は限定する意味で理解されるべきでなく、本システムの範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。本明細書の図の参照番号の先頭の数字は、一般に、多数の図に現われる同一の構成要素を同じ参照番号で識別することを除いて、図の番号に対応する。その上、明確にするために、特定の特徴の詳細な説明は、本システムの説明を不明瞭にしないために、当業者に明らかである場合には論じられない。
[020] 最近、自己回帰(AR)モデルに基づく空間フィルタリング技法が、医用超音波に導入された。ARモデルは、「Spatial prediction filtering of acoustic clutter and random noise in medical ultrasound imaging」、J. Shin及びL. Huang、Transactions on Medical Imaging、2016に詳細に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、Shin及びHuangにより説明されたARモデルベースのフィルタリング技法は、自己回帰移動平均(ARMA)問題をAR問題に変形し、線形予測を適用している。AR技法は、予測誤差エネルギーを最小化して、予測誤差フィルタ(PEF)とノイズの両方が未知である問題の解を見出している。それにより、Shin及びHuangの技法は、不正確な信号モデリング、したがって、次善の成果をもたらす。
[021] 本開示の原理によれば、AR技法の欠点のうちの少なくともいくつかを克服するために、ARMAモデルに基づく空間フィルタリング技法が適用され、それは、ランダムノイズ、音響クラッタ、及び/又は残響クラッタを抑制して、画像コントラストを向上させる。この技法は、空間PEFを超音波チャネルデータから適応的に計算し、次いで、軸外クラッタ、残響クラッタ、及び/又はランダムノイズからの寄与を含む推定ノイズシーケンスを推定し減じる。
[022] 本明細書で説明するARMAフィルタリング技法(又は簡単にARMA方法)は、本開示の背景技術で説明した適応重み付け及び適応ビーム形成技法とは異なる。例えば、ARMAフィルタリング技法は、オリジナル画像に画素ごとの重み付けをするための重み付けマスクを使用せず、ARMAフィルタリング技法は、画像を形成するために複素アポダイゼーション値を適応的に計算しない。むしろ、ARMAフィルタリング技法フィルタは、画像コントラストの低下をもたらす望ましくない信号を超音波チャネルデータから直接フィルタ除去する。
[023] 簡単に言えば、本明細書で説明するARMAフィルタリング技法は、時間-空間(T-X)ドメイン(例えば、アパーチャドメイン)においてノイズに浸された「線形イベント」として発生する所与の方向から受信した信号を、ARMAモデルを使って適切に表すことができる。本明細書で説明する方法では、ノイズは、加法過程の代わりにランダムイノベーションのシーケンスとして扱われる。
[024] 超音波チャネル高周波(RF)信号のARMAモデリングは、固有値問題に帰着し、PEFは、オリジナルのノイズ性チャネルデータの共分散行列の固有値分解から計算される。計算されたPEFをノイズ性チャネルデータに適用して、色付きノイズ(例えば、非白色ノイズ)シーケンスを推定し、それに基づいて相加性ノイズシーケンスを推定する。相加性ノイズシーケンスは、ARMAモデルよってモデル化されないすべての信号、例えば、ランダムノイズ、軸外クラッタ、及び/又は残響クラッタを含む。推定された相加性ノイズシーケンスが、オリジナルのノイズ性チャネルデータから減じられて「クリーンな」データがもたらされる。クリーンなデータを使用して、超音波画像を形成する。クリーンなデータは、反復ARMAモデルへの入力として使用される。すなわち、説明しているARMAフィルタリング技法を多数回実行して、クリーンなデータをもたらす。
[025] 本開示の原理に従ってARMAフィルタリング技法を実行することができる超音波イメージングシステムは、超音波信号を送受信するように構成された超音波トランスデューサアレイと、受信超音波信号に少なくとも部分的に基づいてチャネルデータを送信するように構成された超音波トランスデューサに動作可能に結合された少なくとも1つのチャネルとを含む。超音波イメージングシステムは、チャネルに動作可能に結合された信号プロセッサをさらに含む。信号プロセッサは、チャネルから少なくとも1つのチャネルデータを取得し、ARMAモデルを用いてPEFを生成し、PEFを用いてチャネルデータのノイズを推定し、クリーンなチャネルデータを得るために超音波データからノイズを減じるように構成される。
[026] 図1を参照すると、本開示の原理に従って構築された超音波イメージングシステム10が、ブロック図形式で示される。図1の超音波診断イメージングシステムにおいて、超音波プローブ12は、超音波を送信しエコー情報を受信するためのトランスデューサアレイ14を含む。様々なトランスデューサアレイ、例えば、リニアアレイ、コンベックスアレイ、フェーズドアレイが、当技術分野でよく知られている。トランスデューサアレイ14は、例えば、2Dイメージング及び/又は3Dイメージングのための迎角次元と方位角次元の両方にスキャンすることができるトランスデューサ要素の2次元アレイ(図示のような)を含むことができる。トランスデューサアレイ14のトランスデューサ要素は、いくつかの実施形態では、プローブ12のマイクロビームフォーマ16にチャネル15を介して結合される。別個のチャネルが、トランスデューサアレイ14のトランスデューサ要素ごとに又はトランスデューサ要素のパッチごとに設けられる。しかしながら、図を明確にするために、1つのラインのみが図1のチャネル15には示されている。マイクロビームフォーマ16は、アレイのトランスデューサ要素による信号の送受信を制御する。この例では、マイクロビームフォーマ16は、送信/受信(T/R)スイッチ18にプローブケーブルによって結合され、送信/受信(T/R)スイッチ18は、送信と受信との間を切り替え、主ビームフォーマ22を高エネルギー送信信号から保護する。いくつかの実施形態では、システムのT/Rスイッチ18及び他の要素は、別個の超音波システムベースではなくトランスデューサプローブに含まれる。マイクロビームフォーマ16の制御下でのトランスデューサアレイ14からの超音波ビームの送信は、T/Rスイッチ18に結合された送信コントローラ20と、ユーザインタフェース又はコントロールパネル24のユーザ操作からの入力を受信するビームフォーマ22とによって誘導される。送信コントローラ20によって制御される機能のうちの1つは、ビームがステアされる方向である。ビームは、トランスデューサアレイからまっすぐ前方に(垂直に)ステアされるか、又はより広い視野のために様々な角度でステアされる。マイクロビームフォーマ16によって作り出される部分的にビーム形成された信号は、主ビームフォーマ22に結合され、トランスデューサ要素の個々のパッチからの部分的にビーム形成された信号は、完全にビーム形成された信号に組み合わされる。
[027] いくつかの実施形態では、マイクロビームフォーマ16は省略される。送信コントローラ20は、T/Rスイッチ18を通して直接トランスデューサアレイ14を制御する。トランスデューサアレイ14の要素からのデータは、チャネル15を介して主ビームフォーマ22に送信される。
[028] ビーム形成された信号は、信号プロセッサ26に結合される。信号プロセッサ26は、受信したエコー信号を、バンドパスフィルタリング、デシメーション、I及びQ成分分離、並びに高調波信号分離などの様々なやり方で処理する。信号プロセッサ26は、さらに、スペックル低減、信号合成、及びノイズ除去などの追加の信号増強を実行する。信号プロセッサ26は、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))、ソフトウェア、又はそれらの組合せで実現される。
[029] 図1に示されるように、いくつかの実施形態では、信号プロセッサ26は、ビームフォーマ22によるビーム形成の前にチャネル15から超音波信号を受信する。例えば、信号プロセッサ26は、チャネル15からの信号(例えば、チャネルデータ)に上述のARMAフィルタリング技法を適用する。いくつかの実施形態では、ビームフォーマ22は、各チャネル15に適切な遅延及び/又は幾何学的位置合せを行い、信号処理が、チャンネル信号の加算の前に信号プロセッサ26によって実行される。いくつかの実施形態では、信号プロセッサ26は、チャネルデータにARMAフィルタリング技法を実行し、チャンネル信号の加算のためにビームフォーマ22からのコマンドを受信する。信号プロセッサ26は、Bモードプロセッサ28に信号を供給する前に、所望の及び/又は必要な加算を適用する。
[030] いくつかの実施形態では、図1に破線のブロック22aで示されるように、ビームフォーマ22は、2つのユニットとして実装されてもよく、1つは、適切な遅延及び/又は幾何学的位置合せを行うためのものであり、別のユニットは、必要に応じてチャネルデータの加算及び/又は他の組合せを行うために含まれる。いくつかの実施形態では、マイクロビームフォーマ16は、チャネル15への遅延及び/又は幾何学的位置合せを行い、ビームフォーマ22は、信号プロセッサ26の後に組み込まれて、チャネルデータの加算及び/又は他の組合せを行う。いくつかの実施形態では、図1の破線のブロック26aで示されるように、信号プロセッサ26は、複合ユニットとして組み込まれる。例えば、第1の信号プロセッサは、信号処理を直接チャネルデータに実行するためにビームフォーマ22の前に組み込まれ、第2の信号プロセッサは、追加の処理(例えば、バンドパスフィルタリング)のためにビームフォーマ22の後に組み込まれる。
[031] 代替として、平面波イメージング(PWI)又は発散波イメージング(DWI)の状況では、ARMAフィルタリング技法は、チャネルドメインではなく送信ビームスペースドメインに組み込まれる。PWI/DWIにおいて、平面波又は発散波のいずれかの形態の幅の広い送信ビームが、トランスデューサアレイ14によって特定の方向に放出され、すべてのスキャンライン(例えば、ビーム加算信号)が、ビームフォーマ22及び/又はマイクロビームフォーマ16によって実行される遅延加算(DAS)ビーム形成手法を介して、受信されたチャネルごとのデータを使用して生成される。これは、低品質の超音波画像の超音波イメージングシステム10による取得をもたらすが、画像は、単一の送信イベントで取得される。PWI/DWIでは、そのようなプロセスが多数の送信方向に対して繰り返され、各送信方向から得られたビーム加算信号がコヒーレントに合成されて、高品質の超音波画像が作り出される。前から存在するいくつかの超音波イメージングシステムでは、ARMAフィルタリング技法のこのバージョンを組み込むことは容易である。
[032] 図1の要素の説明を続けると、処理された信号は、Bモードプロセッサ28に結合され、Bモードプロセッサ28は、身体の構造をイメージングするために振幅検出を利用する。Bモードプロセッサによって作り出された信号は、スキャンコンバータ30及びマルチプラナリフォーマッタ32に結合される。スキャンコンバータ30は、エコー信号を、それが所望の画像フォーマットで受信された空間的関係で配列する。例えば、スキャンコンバータ30は、エコー信号を、2次元(2D)セクタ形状フォーマット又はピラミッド形3次元(3D)画像に配列する。マルチプラナリフォーマッタ32は、米国特許第6,443,896号(Detmer)に記載されているように、身体のボリューム領域の共通面内の点から受信されるエコーをその面の超音波画像に変形する。ボリュームレンダラ34は、例えば米国特許第6,530,885号(Entrekin等)に記載されているように、3Dデータセットのエコー信号を所与の基準点から見たような投影3D画像に変形する。2D又は3D画像は、スキャンコンバータ30、マルチプラナリフォーマッタ32、及びボリュームレンダラ34から、画像ディスプレイ38で表示するためのさらなる増強、バッファリング、及び一時記憶のために画像プロセッサ36に結合される。グラフィックスプロセッサ40は、超音波画像とともに表示するためのグラフィックオーバーレイを生成する。これらのグラフィックオーバーレイは、例えば、患者名、画像の日時、イメージングパラメータなどのような標準識別情報を含む。これらの目的のために、グラフィックスプロセッサは、タイプ入力された患者名などのユーザインタフェース24からの入力を受信する。ユーザインタフェースは、さらに、多数のマルチプラナリフォーマット(MPR)画像の表示の選択及び制御のためにマルチプラナリフォーマッタ32に結合される。
[033] ARMAフィルタリング技法に戻ると、本開示の原理による方法は、上述のように超音波チャネルデータを取得するステップと、自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを生成するステップと、予測誤差フィルタを用いて超音波チャネルデータのノイズを推定するステップと、クリーンなチャネルデータを得るために超音波チャネルデータからノイズを減じるステップとを含む。
[034] 自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを推定するステップは、予測誤差フィルタの多次数モデルを生成するステップと、多次数モデル及び超音波チャネルデータを行列形式に変形するステップと、予測誤差フィルタの固有値問題を解くステップとを含む。以下でより詳細に説明するように、固有値問題は、ノイズの分散と予測誤差行列の積に等しい、ノイズ性シーケンスの相関行列と予測誤差行列との積を含み、予測誤差フィルタの固有値問題の解は、ノイズ性シーケンスの相関行列の最小固有値に対応する固有ベクトルである。PEFが生成された後、超音波チャネルデータのノイズを推定するステップは、PEF及びノイズ性シーケンスを逆畳み込みするステップを含む。
[035] 上述のARMAフィルタリング技法の簡潔な説明をより数学的に詳細に展開すると、線形(又は線形フェーズド)アレイ(例えば、図1のトランスデューサアレイ14)はチャネルごとのデータドメイン(又はT-Xドメイン)に傾斜Ψをもつ線形イベントとピッチgとを有する。このアレイの(x+1)番目のチャンネル信号s(x+1)は、以下のように記述される。
[036] s(x+1)=st-xgΨ(1) 式(1)
[037] ここで、xの最大値はチャネルの数に基づく。
[038] 式(1)の両辺にフーリエ変換を適用すると、以下の式が得られる。
[039] S(x+1)=S(1)e-i2πfxgΨ 式(2)
[040] ここで、fは時間周波数であり、eはオイラー数である。式(1)に示された時間-空間(T-X)ドメインの時間シフトは、式(2)に示されたように周波数-空間(F-X)ドメインの位相シフトになる。トランスデューサの帯域幅にわたる各時間周波数fに対して、式(2)は自己回帰(AR)モデルとして表わされる。
[041] Sf0(x+1)=af0(1)Sf0(x) 式(3)
[042] 次数4(例えば、p=4)のARモデルでは、モデルは以下のようになる。
[043] Sf0(x+1)=af0(1)Sf0(x)+af0(2)Sf0(x-1)+…+af0(p)Sf0(x+1-p)
[044] 式(4)
[045] ここで、pは、フィルタ係数の数を表し、支配的な空間周波数成分を決定する。pの値が低いほど(例えば、p=1)、アグレッシブなフィルタになる。pの値が高いほど(例えば、p=6)、アグレッシブでないフィルタになる。アグレッシブすぎるフィルタは、最終画像にアーティファクトをもたらし、一方、それほどアグレッシブでないフィルタは、非常に多くのノイズを許容するので、画像コントラストが改善されない。発明者等は、pの異なる値を用いて本方法を多数回適用し、最良の画像品質を提供するpの値を選択することに少なくとも部分的に基づいて、pの値を実験的に選択できることを見出した。いくつかの医用超音波イメージング用途では、4に等しいか又は約4のpの値は、最小のフィルタアーティファクトをもつ改善されたコントラストの画像を提供することができる。
[046] ARMAフィルタリング技法に戻ると、予測誤差形式の式(4)は次の通りである。
[047]
Figure 0007216720000001
[048] ここで、gf0(0)=1及びgf0(k)=-af0(k),k=1,…,pである。
[049] ノイズが加えられる場合、式(5)は、以下のようになる。
[050] Yf0(x)=Sf0(x)+W(x) 式(6)
[051] ここで、W(x)は、ランダム白色ノイズシーケンスであり、Yf0(x)は時間周波数fのノイズ性シーケンスである。式(5)にSf0(x-k+1)=Yf0(x-k+1)-W(x-k+1)を代入すると、
[052]
Figure 0007216720000002
がもたらされる。
[053] ここで、Eは誤差であり、
Figure 0007216720000003
は非白色イノベーションノイズシーケンス(すなわち、色ノイズ)である。添字fを省略した行列形式の式(7)は次の通りである。
[054] Yg=Wg=e 式(8)
[055] ここで、Yはノイズ性シーケンスYf0(x)の畳み込み行列であり、WはノイズシーケンスWf0(x)の畳み込み行列であり、gは予測誤差フィルタ(PEF)の行列形式であり、eは誤差行列である。
[056] 信号と空間的に相関しないゼロ平均白色ノイズが仮定される場合、PEF,gは、式8をAν=λνの形式の以下の固有値問題に変換することによって推定される。
[057] YYg=YWg 式(9)
[058] Rg=σ g 式(10)
[059] ここで、Hは共役転置演算子であり、Rは、ノイズ性シーケンスの相関行列(例えばR=YY)であり、σ はノイズの分散である。
[060] 所望のPEFは、Rの最小固有値に対応する固有ベクトルである。それ故に、PEF,gが推定される。最小固有値は、ノイズ分散σ の推定値である。色ノイズシーケンスの正規化である推定値
Figure 0007216720000004
は、非白色ノイズイノベーション項からPEFを逆畳み込みすることによって得られる。
[061] Gy=Gw=e 式(11)
[062] ここで、Gは、PEF gの畳み込み行列であり、yは、ノイズ性シーケンスであり、wは、相加性ノイズシーケンスである。
[063] 制約条件付き最小化問題を定式化すると、以下である。
[064]
Figure 0007216720000005
[065] 式12は次の条件に従う。
[066] ww=σ 式(13)
[067] 上述の最小化問題における相加性ノイズシーケンスの正規化である
Figure 0007216720000006
の解、は、以下の通りである。
[068]
Figure 0007216720000007
[069] ここで、Iは単位行列であり、μは、単位行列に与えられる重みを制御する対角負荷係数である。次いで、式14から、推定ノイズシーケンス
Figure 0007216720000008
が、ノイズ性シーケンスyから減じられて、クリーンなデータ
Figure 0007216720000009
がもたらされる。
[070]
Figure 0007216720000010
[071] 上述の式は、μ=0及び
Figure 0007216720000011
のとき、
Figure 0007216720000012
すなわち、
Figure 0007216720000013
をもたらすことに留意されたい。さらに、μ≫0の場合、
Figure 0007216720000014
である。それ故に、μの適切な値は選択されるべきである。式4のpと同様に、μは実験的に選択することができる。いくつかの医用超音波イメージング用途では、0.01に等しいか又は約0.01の値がμに対して使用される。本開示で提供される例では、μ=0.01が使用された。
[072] 上述の固有値問題がfに対して解かれた。同じ問題が、トランスデューサアレイの帯域幅にわたって時間周波数及び/又は時間周波数ビンごとに解かれる。
「クリーンな」信号
Figure 0007216720000015
が時間周波数及び/又は時間周波数ビンごとに得られた後、逆フーリエ変換を適用して、クリーンな信号をF-XドメインからT-Xドメインに変換する。逆フーリエ変換を適用する前に、時間周波数ごとの
Figure 0007216720000016
が、必要に応じて式3にフィードバックされ、「よりクリーンな」信号
Figure 0007216720000017
がもたらされる。プロセスは、1回を超えて(例えば、2、3、及び5回)繰り返される。
[073] ここまで説明したARMAフィルタリング技法のステップは、所定のサイズの軸セグメント(例えば、超音波スキャンの単一の深さ)からのデータに適用される。このステップは、超音波スキャンのすべての所望の深さに対して繰り返される。
[074] 図2は、本開示の原理による方法の流れ図200である。流れ図200は、上述の数学的に説明したARMAフィルタリング技法のステップを要約している。流れ図200に示された方法は、超音波スキャンの単一の深さ(例えば、軸セグメント)で実行される。流れ図200の方法全体(以下で説明するステップ235を除いて)は、超音波スキャンのすべての深さ及び/又は所望の深さに対して繰り返される。ARMAフィルタリング技法は、信号プロセッサ、例えば図1の信号プロセッサ26によって少なくとも部分的に実行される。超音波チャネルデータが、ステップ205において取得される。図1を参照して論じたように、チャネルデータは、遅延及び/又は幾何学的位置合せがチャネルデータに適用された後で、しかし信号加算の前に、信号プロセッサによって取得される。ステップ210において、チャネルデータは、時間-空間(T-X)ドメインから周波数ドメイン(F-X)に変形される(例えば、フーリエ変換)。予測誤差フィルタ(PEF)が、ステップ215において生成される。PEFは、式5~式9を参照して上述した方法によって生成される。PEFが生成された後、チャネルデータのノイズが、ステップ220において推定される。ノイズは、式10~式13を参照して上述した方法によって推定される。次いで、ノイズは、「クリーンな」データを得るために、ステップ225において、チャネルデータから減じられる。
[075] ステップ210~ステップ225は、単一の時間周波数及び/又は時間周波数ビンで実行される。その結果、ボックス201によって示されるように、ステップ210~ステップ225は、時間周波数及び/又は時間周波数ビンごとに繰り返される。ステップ210~ステップ225が、すべての時間周波数及び/又は時間周波数ビンに対して実行された後、「クリーンな」データが、ステップ230において、F-XドメインからT-Xドメインに変形されて(例えば、逆フーリエ変換)戻される。
[076] 方法200がすべての深さに対して完了した後、方法200のステップ205~ステップ230が、必要に応じてステップ230からの「クリーンな」チャネルデータをステップ205から初めに取得したチャネルデータの代わりに用いることによって、すべての深さに対して繰り返されてもよい。次いで、方法200が、「クリーンな」チャネルデータの深さごとに繰り返される。次いで、結果として生じる「よりクリーンな」チャネルデータが、別の反復のためにステップ235にフィードバックされる、などである。反復の数は、ユーザによって(例えば、図1のユーザインタフェース24などのユーザインタフェースを介して)設定されてもよく、及び/又は超音波イメージングシステム(例えば、図1の超音波イメージングシステム10)によって決定されてもよい。いくつかの実施形態では、超音波イメージングシステムは、所望のコントラストのレベル、イメージング用途、信号対ノイズ比、及び/又は他の要因(例えば、プローブタイプ、使用されるT-X又はF-X ARMAフィルタリング技法、初期設定)に基づいて、反復の数を決定する。
[077] 上述の式及び図2は、時間-空間(T-X)ドメインから周波数-空間(F-X)ドメインへの変換、及び再び戻る変換について説明している。しかしながら、チャネルデータをF-Xドメインに変換する必要なしに、開口又はT-XドメインにおいてARMAフィルタリング技法を直接適用することが可能である。例えば、図2の流れ図200に示された方法のステップ210及びステップ230を省略する。これにより、用途によっては、方法の効率が向上し、計算負荷が軽減される。ARMAフィルタリング技法のT-Xドメイン方法が、深さごとに開口ドメイン解析信号に適用される。これにより、個々の時間周波数で計算を実行する必要がないので、計算負荷の軽減が可能である。現在のARMAモデリングフレームワークは狭帯域仮定に基づいて定式化されており、F-Xドメイン方法における各時間周波数及び/又は周波数ビンへの細区分はPEF及びノイズシーケンスのより正確な推定をもたらすので、ARMAフィルタリング技法のT-Xドメイン方法は、ARMAフィルタリング技法のF-Xドメイン方法と同様であるか、又はそれよりもわずかに精度の低い結果をもたらす。しかしながら、T-X方法の計算時間における利益は、用途によっては、F-X方法のより正確な結果より優先する。F-X方法と同様に、T-X方法も必要に応じて画像コントラスト向上を最大化するために反復して適用される。
[078] 図1を参照して以前に論じたように、図2に要約されている提案したARMAフィルタリング技法は、平面波イメージング(PWI)又は発散波イメージング(DWI)適用により実施される。ARMAフィルタリング技法は、異なる方向から得られたビーム加算信号に直接適用される。例えば、PWI/DWIでは、データセットは、集束送信イメージング方法の場合の[軸方向サンプルの数×スキャンラインの数×チャネルの数]とは対照的に、[軸方向サンプルの数×スキャンラインの数×PW/DW送信の数]のサイズの3D行列に格納される。スキャンラインごとにチャネルドメインのすべての深さにARMAフィルタリング技法を適用する代わりに、この技法は、PWI/DWIのスキャンラインごとにPWI/DW送信ドメインのすべての深さに適用される。これは、いくつかの既存の超音波システムへの実装のしやすさを向上させる。
[079] 図3~図7は、従来の技法と本開示の原理によるARMAフィルタリング技法とによって生成された例示の画像を示す。ARMAフィルタリング技法によって生成された画像は、超音波イメージングシステムのディスプレイ(例えば、図1のディスプレイ38)で提供される。画像はまた、コンピュータ可読媒体に格納され、及び/又は別のディスプレイ(例えば、試験後のレビューのためのパーソナルコンピュータ)に提供される。以下で説明する例は、例示であり、ARMAフィルタリング技法の実施又は適用を本明細書で開示する例に限定するように解釈されるべきでない。
[080] 図3は、40mm直径の無響嚢腫病変を含むシミュレーションファントムの画像300を示す。画像は、64エレメントP4-2フェーズドアレイに対してシミュレートされた。すべての画像は60dBのダイナミックレンジで示されている。画像305は、標準遅延加算(DAS)ビーム形成を使用して生成された。画像310は、本開示の原理による周波数-空間ドメイン(F-X)ARMAフィルタリング技法を使用して生成された。F-X ARMAフィルタリング技法は1回実行された。すなわち、プロセスは、結果として生じたクリーンなデータを用いて繰り返されなかった。両方の画像305と310は、ランダムノイズがない状態で取得された。画像305と画像310を比較すると、F-X ARMAフィルタリングは、軸外クラッタを抑制し、画像コントラストの向上をもたらしている。画像315は標準DASビーム形成を使用して生成され、画像320はF-X ARMAを使用して生成された。画像315及び320には、ランダムノイズがチャネルデータに存在していた。画像315と画像320を比較すると、F-X ARMAフィルタリングはランダムノイズと軸外クラッタの両方を抑制し、画像コントラストの向上をもたらしている。
[081] 図4は、図3に示された画像300からの中心スキャンライン(例えば、0°ステアリング角)から得られた後処理チャネルRFデータ400を示す。画像405は、画像305のチャネルデータであり、画像410は、画像310のチャネルデータであり、画像415は、画像315のチャネルデータであり、画像420は、画像320のチャネルデータである。すべての他のチャンネル信号は、より明瞭な可視化のために表示される。サンプル番号1000からサンプル番号2100までの軸方向サンプルは、画像300に示された無響嚢腫病変に対応する。ランダムノイズがない状態で、DASを使用して生成された画像405は、小振幅の軸外クラッタ信号を表示している。対照的に、画像410は、F-X ARMAフィルタリングが、スペックル領域(例えば、1000~2100サンプル領域の外側)の信号の大部分を保存しながらこれらの軸外クラッタ信号の多くを抑制していることを示している。ランダムノイズがある状態で、DAS画像415とF-X ARMA画像420を比較すると、F-X ARMAフィルタリングは、チャネルRFデータからのランダムノイズ寄与と音響クラッタ寄与の両方のより良好な抑制を行っている。
[082] 図5は、心臓の心尖部四腔像の画像500を示す。すべての画像は60dBのダイナミックレンジで示されている。画像505及び510は「容易な」患者から取得された。画像515及び520は「困難な」患者から取得された。容易な患者は、困難な患者よりもノイズ性の少ない画像を有する。例えば、一般に、太り過ぎの患者から明瞭な画像を得ることは多くの場合困難である。すなわち、容易な患者は標準体重患者であり、困難な患者は場合によっては太り過ぎの患者である。画像505及び515はDASを使用して生成され、画像510及び520は、本開示の原理によるF-X ARMAフィルタリング技法を使用して生成された。F-X ARMAフィルタリング技法は1回実行された。すなわち、プロセスは、結果として生じたクリーンなデータを用いて繰り返されなかった。両方の患者において、画像コントラストは、DAS画像505及び515では軸外クラッタ及び残響クラッタが存在するために著しく低下している。比較すると、FX-ARMA画像510及び520はかなりの量の画像コントラスト向上を示している。
[083] 図3~図5に示されたように、ARMAフィルタリング技法を使用して超音波チャネルデータをフィルタリングしてクリーンなデータを取得すると、DASなどの一般的な画像処理技術と比較して画像コントラストが向上する。
[084] 図6は、40mm直径の無響嚢腫病変を含むシミュレーションファントムの画像600を示す。画像は、64エレメントP4-2フェーズドアレイに対してシミュレートされた。すべての画像は60dBのダイナミックレンジで示されている。画像605は、標準遅延加算(DAS)ビーム形成を使用して生成された。画像610は、本開示の原理による時間-空間ドメイン(T-X)ARMAフィルタリング技法を使用して生成された。T-X ARMAフィルタリング技法は1回実行された。すなわち、プロセスは、結果として生じたクリーンなデータを用いて繰り返されなかった。両方の画像605及び610は、ランダムノイズがない状態で取得された。画像605と画像610を比較すると、T-X ARMAフィルタリングは軸外クラッタを抑制し、画像コントラストの向上をもたらしている。画像615は標準DASビーム形成を使用して生成され、画像620はT-X ARMAを使用して生成された。画像615及び620には、ランダムノイズがチャネルデータに存在していた。画像615と画像620を比較すると、T-X ARMAフィルタリングはランダムノイズと軸外クラッタの両方を抑制し、画像コントラストの向上をもたらしている。T-X ARMA画像610及び620は、図3に示されたF-X ARMA画像310及び320よりもコントラストがわずかに小さいが、T-X ARMA画像は依然としてDAS画像と比較してコントラストの改善を示している。したがって、F-X ARMA画像と比較してT-X ARMA画像の速い計算時間を考慮すれば、T-X ARMAフィルタリング技法は、用途によっては、許容され、及び/又は優先される。
[085] 図7は、心臓の心尖部四腔像の画像700を示す。すべての画像は60dBのダイナミックレンジで示されている。画像705、710、及び715は「容易な」患者から取得された。画像720、725、及び730は「困難な」患者から取得された。画像705及び720はDASビーム形成を使用して生成され、画像710及び725は、T-X ARMAフィルタリング技法の1回の反復を適用することによって生成された。画像715及び730は、T-X ARMAフィルタリング技法の5回の反復を適用することによって生成された。すなわち、第1の反復のT-X ARMAフィルタリング技法からの「クリーンな」データが、この技法に4回フィードバックされた。容易な患者と困難な患者の両方に対して取得された画像において、画像コントラストは、DAS画像705及び720では軸外クラッタ及び残響クラッタが存在するために著しく低下している。しかしながら、かなりの量の画像コントラスト向上が、単一の反復と多数の反復の両方に対してT-X ARMAフィルタリングにより観察される。画像715及び730に示されるように、T-X ARMAフィルタリング技法の多数の反復を実行することは、T-X ARMAフィルタリング技法の単一の反復の後に残っているクラッタ信号をさらに抑制するのに役立つ。
[086] 図6及び図7に示されたように、ARMAフィルタリング技法を使用して超音波チャネルデータをフィルタリングしてクリーンなデータを取得すると、T-X ARMA方法を使用する場合でさえ、DASなどの一般的な画像処理技術と比較して画像コントラストが向上する。
[087] 本開示の原理によれば、本明細書で説明するようなARMAフィルタリング技法(例えば、ARMA方法)を超音波チャネルデータに適用して、ランダムノイズ、音響クラッタ、及び/又は残響クラッタを抑制し、それにより、画像コントラストを向上させることができる。これにより、画像内の解剖学的特徴を突き止め、認識し、及び/又は測定する臨床医の能力が改善される。コントラストの改善により、超音波画像に基づいて診断を行う臨床医の能力が改善される。
[088] 構成要素、システム、及び/又は方法がコンピュータベースシステム又はプログラマブルロジックなどのプログラマブルデバイスを使用して実現される様々な実施形態では、上述のシステム及び方法は、「C」、「C++」、「FORTRAN」、「Pascal」、「VHDL」などの様々な既知の又は将来開発されるプログラミング言語のいずれかを使用して実現されることが理解されるべきである。それに応じて、上述のシステム及び/又は方法を実現するために、コンピュータなどのデバイスに指示する情報を含むことができる磁気コンピュータディスク、光ディスク、電子メモリなどのような様々な記憶媒体を準備することができる。適切なデバイスが記憶媒体に含まれる情報及びプログラムにアクセスした後、記憶媒体は情報及びプログラムをデバイスに提供し、それにより、デバイスは本明細書に記載されたシステムの機能及び/又は方法を実行することができる。例えば、ソースファイル、オブジェクトファィル、実行可能ファイルなどのような適切な材料を含むコンピュータディスクがコンピュータに提供された場合、コンピュータは、様々な機能を実現するために、情報を受け取り、それ自体を適切に構成し、上述の図及び流れ図で略述された様々なシステム及び方法の機能を実行することができる。すなわち、コンピュータは、上述のシステム及び/又は方法の異なる要素に関連するディスクからの情報の様々な部分を受け取り、個々のシステム及び/又は方法を実施し、上述の個々のシステム及び/又は方法の機能を連携させることができる。
[089] 本開示に鑑みて、本明細書に記載された様々な方法及びデバイスは、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアで実現することができることに留意されたい。さらに、様々な方法及びパラメータは、単に例として含まれており、限定の意味では含まれていない。本開示に鑑みて、当業者は、本発明の範囲内にとどまりながら、自身の技法と、これらの技法に影響を与えるための必要な機器とを決定する際に、本教示を実施することができる。本明細書に記載されたプロセッサのうちの1つ又は複数に関する機能は、より少ない数又は単一の処理ユニット(例えば、CPU)に組み込まれてもよく、本明細書に記載された機能を実行する実行可能命令に応答してプログラムされる特定用途向け集積回路(ASIC)又は汎用処理回路を使用して実施されてもよい。
[090] 本システムが超音波イメージングシステムを参照して説明されたが、本システムは他のイメージング技法に拡張することができる。追加として、本システムは、限定はしないが、腎臓、睾丸、前立腺、胸部、卵巣、子宮、甲状腺、肝臓、肺臓、筋骨格、脾臓、神経、心臓、動脈、及び脈管系、に関連する情報を得る及び/又は記録するために、並びに超音波ガイド下の介入及び実時間医用イメージングによってガイドされる他の介入に関連する他のイメージング用途に対して使用される。さらに、本システムはまた、本システムの特徴及び利点を提供するように、実時間イメージング構成要素の有無を問わず非超音波イメージングシステムで使用される1つ又は複数の要素を含むことができる。
[091] さらに、本方法、システム、及び装置は、例えば超音波イメージングシステムなどの既存のイメージングシステムに適用することができる。適切な超音波イメージングシステムは、例えば小部分のイメージングに適する従来の広帯域リニアアレイトランスデューサをサポートするPhilips(登録商標)超音波システムを含むことができる。
[092] 本発明の特定の追加の利点及び特徴は、開示を検討する際に当業者には明らかであり、又は本発明の新規なシステム及び方法を利用する人によって経験され、その主要なものは超音波イメージングシステムによる音響クラッタ及びランダムノイズの低減であり、その動作の方法が提供される。本システム及び方法の別の利点は、従来の医用イメージングシステムが、本システム、デバイス、及び方法の特徴及び利点を組み込むように容易にアップグレードされることである。
[093] 当然、上述の実施形態又はプロセスのうちの任意の1つが、1つ又は複数の他の実施形態及び/又はプロセスと組み合わされてもよく、又は本システム、デバイス、及び方法に従って別個のデバイス若しくはデバイス部分間で分離及び/又は実行されてもよいことが理解されるべきである。
[094] 最後に、上述の議論は、本システムの単なる例示であることが意図されており、添付の特許請求の範囲を特定の実施形態又は実施形態のグループに限定するように解釈されるべきでない。したがって、本システムが例示的な実施形態を参照して特に詳細に説明されたが、多数の変更及び代替の実施形態が、以下の特許請求の範囲に記載される本システムのより広い及び意図された趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者によって考案され得ることも理解されるべきである。したがって、本明細書及び図面は、例示と見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲を限定するようには意図されない。

Claims (15)

  1. 超音波チャネルデータを取得するステップと、
    自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを生成するステップと、
    前記予測誤差フィルタを用いて前記超音波チャネルデータのノイズを推定するステップと、
    クリーンなチャネルデータを得るために前記超音波チャネルデータから前記ノイズを減じるステップと
    を有する、方法。
  2. 前記方法が超音波スキャンの深さごとに繰り返される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記予測誤差フィルタを生成するステップ、前記超音波チャネルデータの前記ノイズを推定するステップ、及び前記超音波チャネルデータから前記ノイズを減じるステップが、前記クリーンなチャネルデータに少なくとも部分的に基づいて反復して実行される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記予測誤差フィルタを生成する前に前記超音波チャネルデータを時間-空間ドメインから周波数-空間ドメインに変換するステップと、
    前記クリーンなチャネルデータを前記周波数-空間ドメインから前記時間-空間ドメインに変換するステップと
    をさらに有し、オプションで、前記方法が、超音波トランスデューサの帯域幅の時間周波数及び/又は時間周波数ビンごとに繰り返される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを推定するステップが、
    前記予測誤差フィルタの多次数モデルを生成するステップと、
    前記多次数モデル及び前記超音波チャネルデータを行列形式に変形するステップと、
    前記予測誤差フィルタの固有値問題を解くステップであって、前記固有値問題が、ノイズの分散と予測誤差行列との積に等しい、ノイズ性シーケンスの相関行列と前記予測誤差行列との積を含む、解くステップと
    を含み、
    前記予測誤差フィルタの前記固有値問題の解が、前記ノイズ性シーケンスの前記相関行列の最小固有値に対応する固有ベクトルである、請求項1に記載の方法。
  6. 前記超音波チャネルデータの前記ノイズを推定するステップが、前記予測誤差フィルタ及び前記ノイズ性シーケンスを逆畳み込みするステップを有する、請求項に記載の方法。
  7. 前記予測誤差フィルタを生成する前に、前記超音波チャネルデータに、幾何学的位置合せを行うか又は遅延を付与するステップをさらに有する、請求項1に記載の方法。
  8. 前記クリーンなチャネルデータを加算するステップをさらに有する、請求項1に記載の方法。
  9. 超音波信号を送受信する超音波トランスデューサアレイと、
    受信した前記超音波信号に少なくとも部分的に基づいてチャネルデータを送信する超音波トランスデューサに動作可能に結合された少なくとも1つのチャネルと、
    前記少なくとも1つのチャネルに動作可能に結合された信号プロセッサであって、前記信号プロセッサが、
    前記少なくとも1つのチャネルから前記チャネルデータを取得し、
    自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを生成し、
    前記予測誤差フィルタを用いて前記チャネルデータのノイズを推定し、
    クリーンなチャネルデータを得るために前記チャネルデータから前記ノイズを減じる、信号プロセッサと
    を含む、超音波イメージングシステム。
  10. 前記超音波トランスデューサアレイが、複数のトランスデューサ要素を含み、前記少なくとも1つのチャネルが、前記複数のトランスデューサ要素の各々に対するチャネルを含む、請求項に記載の超音波イメージングシステム。
  11. 前記チャネルデータの遅延及び/又は幾何学的な位置合せを行うビームフォーマをさらに含み、前記信号プロセッサが、前記ビームフォーマからの前記チャネルデータを取得する、請求項に記載の超音波イメージングシステム。
  12. ビーム加算データを取得するステップであって、前記ビーム加算データが、複数の方向の複数の超音波送信イベントに応答している、取得するステップと、
    自己回帰移動平均モデルにより予測誤差フィルタを生成するステップと、
    前記予測誤差フィルタを用いて前記ビーム加算データのノイズを推定するステップと、
    クリーンなデータを生成するために前記ビーム加算データから前記ノイズを減じるステップと
    を有する、方法。
  13. 前記ビーム加算データが複数のビーム加算信号を含み、前記複数のビーム加算信号の各々が複数の深さを有し、前記予測誤差フィルタを生成するステップ、前記ノイズを推定するステップ、及び前記ノイズを減じるステップが、前記複数の深さの各々に対する前記複数のビーム加算信号の各々について繰り返される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ビーム加算データが、異なるそれぞれのビーム送信方向から得られた複数のビーム加算信号をコヒーレントに合成することに基づいて生成される、請求項12に記載の方法。
  15. 前記複数の超音波送信イベントの各々が、平面波又は発散波である、請求項12に記載の方法。
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