JP7216509B2 - 列車駆動効率推定装置および列車駆動効率推定方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、列車駆動効率推定装置および列車駆動効率推定方法に関する。
列車を駆動するモーターの効率を速度及び出力に応じて示す効率マップが一般に知られている。この効率マップは運転の効率化に用いられている。ところが、効率マップはモーターの仕様から生成され、列車の走行時の効率は明らかではなかった。このため、列車運転をより効率化するために、列車の走行時における効率マップが求められている。
特許第3710756号公報
本発明が解決しようとする課題は、列車の走行時における効率マップを生成可能な列車駆動効率推定装置および列車駆動効率推定方法を提供することである。
本実施形態に係る列車駆動効率推定装置は、記憶部と、駆動効率推定部と、効率マップ生成部とを備える。記憶部は、効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する。駆動効率推定部は、記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、列車の消費電力を列車の引張力に変換する割合を示す効率を列車の速度に応じて推定する。効率マップ生成部は、列車の速度と、列車の引張力と、効率との関係を示す効率マップを生成する。
列車駆動効率推定装置の構成を示すブロック図。 走行抵抗の推定を概念的に示す図。 速度、引張力における効率のヒストグラムを示す図。 編成の効率マップの一例を示す図。 引張力を固定した際の速度と効率との関係を示す図。 車駆動効率推定装置の処理例を示すフロチャート。 第2実施形態の列車駆動効率推定装置の構成を示すブロック図。 走行抵抗と勾配抵抗の推定を概念的に示す図。 第3実施形態の列車駆動効率推定装置の構成を示すブロック図。 第4実施形態の列車駆動効率推定装置の構成を示すブロック図。 車両ごとの効率マップを示す図。
以下、本発明の実施形態に係る列車駆動効率推定装置および列車駆動効率推定方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
(第1実施形態)
図1は、列車駆動効率推定装置1の構成を示すブロック図である。列車駆動効率推定装置1は、記憶部2と、マップ生成部4と、表示制御部6と、表示部8とを備えて構成されている。
記憶部2は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。記憶部2は、例えば効率マップを生成する対象となる列車の走行時の実データに基づく情報として、消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する。より詳しくは、この記憶部2は、第1記憶部2aと、第2記憶部2bとを有する。ここで時断面は、時間経過においての離散的な時点を意味する。
第1記憶部2aは、列車収集データを記憶している。すなわち、第1記憶部2aは、効率マップを生成する対象となる、複数の時断面における列車の重量、速度、加速度、消費電力、走行位置、ノッチ情報を記憶している。また、列車を編成する車両毎の効率などを生成するために、車両毎に、重量、複数の時断面における車両の速度、加速度、消費電力、走行位置、ノッチ情報を記憶してもよい。なお、列車の効率マップを生成する場合には、列車の情報から直接的に列車の効率を生成してもよいし、車両毎の効率の情報を用いて列車の効率を生成してもよい。
第2記憶部2bは、線形情報を記憶している。すなわち、第2記憶部2bは、路線の位置ごとの勾配情報、曲半径を含む曲線情報、トンネルの有無などを記憶する。
マップ生成部4は、例えばプロセッサを含んで構成され、列車又は列車を編成する車両毎の効率マップを生成する。このマップ生成部4は、駆動効率推定部10と、効率マップ生成部20とを備える。
駆動効率推定部10は、(1)式に示す効率η(V、F)を推定する。ここで、(1)式に示す効率η(V、F)は、速度Vの車両に投入される消費電力Pが車両の引張力Fに変換される割合を意味する。列車編成全体の効率η(V、F)を編成効率と呼び、車両の効率η(V、F)を車両効率と呼ぶこととする。例えば、編成効率η(V、F)は、速度Vの列車編成全体の主回路に投入される消費電力Pが列車編成全体の引張力Fに変換される割合を意味する。すなわち、本実施形態に係る駆動効率推定部10は、記憶部2に記憶される複数の時断面の情報を用いて、列車の消費電力Pを列車の引張力Fに変換する割合を示す効率η(V、F)を推定する。駆動効率推定部10の詳細は後述する。
効率マップは、例えば引張力Fと速度Vとη(V、F)との関係を二次元の画像として示す図(例えば後述の図4)を意味する。列車の編成全体に対して生成される効率マップを編成効率マップと呼び、列車の編成を構成する車両に対して生成される効率マップを車両効率マップと呼ぶこととする。なお、効率マップとしては、η(V、F)を代表例として説明を行うが、例えばη(V、P/V)として速度と消費電力の関係で表しても良い。
Figure 0007216509000001
効率マップ生成部20は、列車の速度Vと、列車の引張力Fと、駆動効率η(V、F)との関係を示す効率マップを生成する。ここで、列車は、編成全体の車両を意味する。効率マップ生成部20の詳細も後述する。
表示制御部6は、表示部8に効率マップ生成部20が生成した画像データを表示させる。表示部8は、例えばモニターであり、表示制御部6から供給される画像データに基づく画像を表示する。
ここで、駆動効率推定部10の詳細な構成を説明する。図1に示すように、駆動効率推定部10は、列車抵抗推定部10aと、引張力推定部10bと、を有する。
列車抵抗推定部10aは、複数の時断面における速度Vと加速度αと列車重量Wとの情報を用いて、速度Vに対応する列車抵抗Rを推定する。ここで列車抵抗Rは(2)式で示される。列車抵抗Rは、走行抵抗Rr、勾配抵抗Rg、曲線抵抗Rcに分解される。
R=Rr+Rg+Rc (2)式
走行抵抗Rrの主な成分は、軸受けの摩擦など車両重量Wに比例する成分と、車輪とレールとの間の抵抗摩擦など車両重量Wと速度vに比例する成分、および、車両速度vの2乗に比例する空気抵抗に分解され、(3)式のように表せる。
Rr=9.8×(a+bv+cv/W) (3)式
ここで9.8は重力加速度を表し、a、b、cは列車依存のパラメータである。すなわち、a、b、cは編成ごとに異なるパラメータである。
一般に、列車の運動方程式は、(4)式のように記載できる。ここで、kは列車の重量に回転部分の慣性を考慮するための慣性係数を示す。例えば、(4)式においては、一般的な列車の慣性係数の値であるk=0.1を計算に用いる。
Figure 0007216509000002
ここで、(5)式のように、加速度αを用いた一般の運動方程式で(4)式を示す。そして、本実施形態に係る列車抵抗推定部10aが用いる速度Vと加速度αとは、列車が所定の勾配以下で且つ所定の曲線半径以下の軌道を惰行している走行区間における速度と加速度とする。例えば、線路を配置した地面の傾斜が0であり、線路が直線である走行区間における速度と加速度とする。すなわち、引張力F=0であり、勾配抵抗Rg=0であり、曲線抵抗Rc=0であるので、(4)式は、(6)式で示すことが可能となる。
Figure 0007216509000003
Figure 0007216509000004
再び(3)式を参照すると、車両重量W、速度V、加速度αは既知であるので、少なくとも3以上の時断面において(5)式を演算することにより、(3)式のパラメータであるa、b、cをデータから推定することが可能となる。なお、加速度αは、列車位置の時系列情報から計算してもよいし、或いは、予め加速度αの情報を取得しておいてもよい。
図2は、走行抵抗の推定を概念的に示す図である。横軸は速度を示し、縦軸は、走行抵抗を示す。図2に示すように、本実施形態に係る列車抵抗推定部10aは、複数の時断面において(5)式を演算し、回帰分析により、パラメータa、b、cを推定する。なお、ここでは異なる時断面において速度V及び加速度αが異なるデータを用いている。
同様に、本実施形態に係る列車抵抗推定部10aは、記憶部2に記憶されるデータを用いて曲線抵抗Rcを(7)、(8)式の関係により推定する。
Figure 0007216509000005
ここで、Cは線形情報として与えられる曲線半径であり、K1がデータから推定するパラメータである。すなわち、平坦部で得られたデータを用いることにより、引張力F=0であり、勾配抵抗Rg=0であり、Cは既知であるので、(8)式で示すことができる。
Figure 0007216509000006
そして、走行抵抗Rrは(3)式により演算できるので、(5)式を演算することにより(7)式のK1を推定できる。
勾配抵抗Rgは、車両重量Wと勾配情報hを用いて下記(9)式で近似可能である。なお、勾配情報hは記憶部2に記憶されている。
Figure 0007216509000007
このように、列車抵抗推定部10aは、複数の時断面における速度Vと加速度αと列車重量Wとの情報を用いて、走行抵抗Rr、勾配抵抗Rg、曲線抵抗Rcを推定する。
ここで、引張力推定部10bの詳細な構成を説明する。引張力推定部10bは、複数の時断面における速度Vに対応する加速度α、及び列車抵抗Rと列車の重量Wとに基づき、速度Vに対応する引張力Fを推定する。
引張力推定部10bは、引張力Fの計算に(4)式を変形した(10)式を用いる。
Figure 0007216509000008
これにより、引張力推定部10bは、(5)式により演算したmαと、列車抵抗推定部10aにより推定した列車抵抗Rとを用いて引張力Fを推定する。
駆動効率推定部10は、時断面毎の効率η(V、F)を(1)式に従い演算する。(1)式の計算において、引張力Fは、引張力推定部10bにより推定された引張力Fを用いる。
図3は、速度V、引張力Fにおける効率η(V、F)のヒストグラムを示す図である。図3に示すように、駆動効率推定部10は、演算した効率η(V、F)のVとFごとに集計し、効率η(V、F)の代表値を設定する。例えば、編成効率マップ生成部20aは、速度Vと引張力Fごとに効率η(V、F)の分布の平均値や中央値、最頻値などを算出することで、効率η(V、F)の速度Vと引張力Fごとの代表値を決めることが可能となる。なお、本実施形態に係る効率η(V、F)には、大規模なデータを用いるため、代表値の設定を行うが、これに限定されず、速度Vと引張力Fごとに一点分のデータがあれば速度Vと引張力Fごとの効率η(V、F)の設定は可能である。
図4に基づき、編成効率マップ生成部20aの構成について詳細に説明する。
図4は、編成の効率マップの一例を示す図である。横軸は速度Vを示し、縦軸は引張力Fをしめす。色の濃淡は効率の大小を示し、色が濃くなる程、効率が大きいことを示している。このように、編成効率マップ生成部20aは、速度Vと引張力Fと効率η(V、F)との関係を示す二次元の効率マップ図を生成可能である。
図5は、引張力Fを固定した際の速度Vと効率η(V、F)の関係を示す図である。このように、運転速度Vに対して効率η(V、F)がわかるので、より効率的に運転計画の作成が可能となる。例えば、引張力Fが固定なら効率η(V、F)が最高値を示す速度で平均的に運転することにより、より運転効率がよくなる。すなわち、編成効率マップ生成部20aは、引張力Fを固定した際の速度Vと効率η(V、F)の関係を示す図を生成可能である。
表示制御部6は、表示部8に効率マップ生成部20が生成した効率マップ(図4)を表示させる。また、表示制御部6は、表示部8に引張力を固定した際の速度と効率の関係を示す図(図5)を表示させてもよい。
なお、上述したように、本実施形態においては、マップ生成部4は、例えば、プロセッサにより構成される。ここで、プロセッサという文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit: ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device: SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device: CPLD)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array: FPGA)等の回路を意味する。プロセッサは、記憶部2に保存されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。
図6は、列車駆動効率推定装置1の処理例を示すフロチャートである。図6に示すように、駆動効率推定部10は、効率マップを生成する対象となる列車の消費電力P、速度V、重量W、加速度α、及び引張力指令値Ftの内の少なくとも列車の消費電力P、及び速度Vの情報を記憶する記憶部2に記憶される情報を用いて、列車の速度V及び列車の引張力Fに対応する消費電力Pの引張力への効率η(V、F)を推定する(ステップS100)。
次に、効率マップ生成部20は、列車の速度Vと、列車の引張力Fと、効率η(V、F)との関係を示す効率マップを生成する(ステップS102)。
以上のように第1実施形態によれば、駆動効率推定部10が、複数の時断面における列車の消費電力P、速度V、重量W、加速度αに基づき、効率η(V、F)を推定し、効率マップ生成部20が推定された効率η(V、F)に基づき効率マップを生成することとした。これにより、列車が走行中の効率マップを考慮した運転が可能となり、列車運転のより効率化を図ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る列車駆動効率推定装置1は、勾配抵抗Rgを更に推定可能であることで、第1実施形態に係る列車駆動効率推定装置1と相違する。以下では、第1実施形態に係る列車駆動効率推定装置1と相違する点に関して説明する。線形情報として与えられる勾配情報h((9)式)は、線路の工事などで実際の状況を反映できていない場合がある。第2実施形態に係る列車駆動効率推定装置1は、勾配抵抗Rgを推定することにより、勾配情報hの情報を補うものである。
図7は、第2実施形態に係る列車駆動効率推定装置1の構成を示すブロック図である。図7に示すように、第2実施形態に係る列車駆動効率推定装置1は、第1勾配情報補正部10cと、第2勾配情報補正部10dとを更に備える。
第1勾配情報補正部10cは、複数の時断面iにおける列車の加速エネルギmα、速度抵抗Rri、及び勾配抵抗Rg(X)に基づく演算項を加算した評価式((11)式)を生成し、評価式((11)式)の値が極値、例えば最小値をとるように速度抵抗Rri、及び勾配抵抗Rg(X)を推定する。ここで、iはある時断面を表し、Xは、時断面iにおける列車の地点、Rg(X)はその地点Xで発生する勾配抵抗を示す。
速度抵抗Rriは(3)式で示すように、パラメータa、b、cを有する。第1勾配情報補正部10cは、(11)式を最小とするようにパラメータa、b、cとRg(X)を求める。
Figure 0007216509000009
すなわち(11)式は、勾配抵抗Rg(X)と速度抵抗Rriの和が(5)式の運動方程式の左辺となるような勾配抵抗と走行抵抗を推定する式となる。
図8は、走行抵抗と勾配抵抗の推定を概念的に示す図である。横軸は速度を示し、縦軸は、走行抵抗を示す。図8中の○は、ある地点Xの上り電車の、□はある地点Xの下り電車の重量mと加速度αの積の観測値である。(11)式の最適化によってRg(xi)が求まり、この影響を除去した走行抵抗が算出され(図中の●と黒□)、これらの点を通る走行抵抗Rrが推定される様子を模式的に示している。
第1勾配情報補正部10cは、(12)式に示すように、隣接する位置X、Xj+1の勾配抵抗Rg(X)、Rg(Xj+1)が連続的に変化するように評価式に勾配抵抗の連続条件を示す演算項、すなわち制約式を追加した評価式により走行抵抗Rrと勾配抵抗を求めてもよい。
Figure 0007216509000010
ここで、pは走行抵抗の滑らかさを調整するパラメータである。また、Rg(X)の初期値Rg’(X)が与えられている場合は、(13)式に示すように、初期値との乖離を最小化する項を追加した式を用いてもよい。ここで、Rg’(X)は、地点XにおけるRg(X)の初期値である。qは走行抵抗の初期値との連続性を調整するパラメータである。このように、駆動効率推定部10は、(11)、(12)、(13)式などで求めた勾配抵抗Rg(X)を(2)式に代入して、効率η(V、F)を推定してもよい。また、駆動効率推定部10は、(11)、(12)、(13)式などで求めた勾配抵抗Rg(X)を(9)式に代入して、勾配情報hを再出してもよい。
Figure 0007216509000011
第2勾配情報補正部10dは、複数の時断面iにおける列車の加速エネルギmα、引張力F(f、V)、速度抵抗Rr、及び勾配抵抗Rg(X)に基づく演算項を加算した評価式((14)式)を生成し、評価式((14)式)の値が極値、例えば最小値をとるように引張力F(f、V)、及び勾配抵抗Rg(X)を推定する。これにより、引張力F(f、V)、及び勾配抵抗Rg(X)を同時に推定可能となる。なお、速度抵抗Rriは例えば(6)式により推定した値を用いる。
Figure 0007216509000012
ここで、Xiは、時断面iにおける列車の位置を表し、引張力F(fi、Vi)は、速度Viのときに引張力fiが生成されている場合のFの推定値である。この式は、(4)式の運動方程式の左辺を説明する引張力F(fi、Vi)、及び勾配抵抗Rg(Xi)を最小化問題として求める式である。ただし、実際に生成されているfiは計測できないので、fiの代わりに推進力を得るための入力であるpi/viを用いる。また、(12)式と同様に(14)式に勾配抵抗Rg(Xi)の連続条件を加えてもよい。このときの評価式は、(15)式で示される。例えば、評価式に勾配抵抗Rg(X)の連続条件を示す演算項、すなわち制約式を追加した評価式により、引張力F(f、V)と勾配抵抗Rg(X)を求めてもよい。
Figure 0007216509000013
また、(16)式に示すように、(13)式と同様に、勾配抵抗Rg(X)の初期値Rg’(X)との乖離を最小化する項を追加した式を用いてもよい。ここで、Rg’(X)は、地点XにおけるRg(X)の初期値である。
このように、駆動効率推定部10は、(14)、(15)、(16)式などで求めた勾配抵抗Rg(X)を(2)式に代入して、効率η(V、F)を推定してもよい。また、駆動効率推定部10は、(14)、(15)、(16)式などで求めた引張力F(f、V)を(1)式に代入して、効率η(V、F)を推定してもよい。さらにまた、駆動効率推定部10は、(14)、(15)、(16)式などで求めた勾配抵抗Rg(X)を(9)式に代入して、勾配情報hを再出してもよい。
Figure 0007216509000014
以上のように、第2実施形態によれば、第1勾配情報補正部10cと、第2勾配情報補正部10dとが、勾配抵抗Rg(X)を推定することとした。これにより、線形情報として与えられる勾配情報hが実際の地形と異なる場合にもより高精度に走行抵抗R、引張力Fを算出することが可能となる。
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態の変形例に係る列車駆動効率推定装置1の列車抵抗推定部10は、複数の時断面における列車の加速エネルギ-、速度抵抗、及び勾配抵抗に基づく演算項に基づく評価式を生成し、評価式を一般化加法モデルにより解くことにより勾配抵抗を推定する。以下では、第2実施形態に係る列車駆動効率推定装置1と相違する点に関して説明する。
第2実施形態の変形例に係る列車抵抗推定部10は、(11)式の最小化に、一般化加法モデル及び回帰モデルを用いる。ここで、一般化加法モデルとは、例えば、式(A1)のように、目的変数をx~xなどで説明するモデルの構築方法である。この例では、xには1次のスプライン関数を、xとxには2次のスプライン関数を施し、xには1次のスプライン関数を施したものにxを乗じてこれらを加算し、さらに、ax+bを加え、yの推定値とするモデル化方法である。
Figure 0007216509000015
(11)式の最小化問題に関しては、X=d、ここでdは走行位置
とし、X=mとして、(A2)、(A3)式を解くことで、位置dの勾配が推定される。なお、本変形例では、列車位置は、前述の実施形態で用いた列車位置Xとは異なり、列車位置dとして表した。これは目的変数Xと重なったためである。
Figure 0007216509000016
Figure 0007216509000017
同様に、(14)式の最小化は、X=f、X=V、X=d、X=mとして、一般化加法モデルにより(A4)(A5)式を解くことで、S(X、X)が引張力Fの推定値となり、同時に位置dの勾配が推定される。
Figure 0007216509000018
Figure 0007216509000019
また、(A6)式をモデル化すれば、S(X、X)は、効率となる。
Figure 0007216509000020
以上のように、第2実施形態の変形例によれば、列車抵抗推定部10が一般化加法モデルにより評価式(11式、14式など)を解き勾配抵抗Rg(d)、引張力F、効率η(V、F)のいずれかを求めることとした。これにより、勾配抵抗Rg(d)引張力F、効率η(V、F)などをより正確に求めることが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る列車駆動効率推定装置1は、列車のブレーキ力を更に推定可能である引張力・ブレーキ力推定部10eを備える点で第2実施形態に係る列車駆動効率推定装置1と相違する。以下では、第2実施形態に係る列車駆動効率推定装置1と相違する点に関して説明する。
図9は、第3実施形態に係る列車駆動効率推定装置1の構成を示すブロック図である。図9に示すように、第3実施形態に係る列車駆動効率推定装置1は、引張力・ブレーキ力推定部10eを更に備える。
引張力・ブレーキ力推定部10eは、ブレーキ力の推定値B(b)の項を(16)式に更に加え、(17)式を評価式として用いる。ここで、ここで、B(b)は、ブレーキ力指令値bが与えられた場合に実際に発生しているブレーキ力の推定値である。
Figure 0007216509000021
引張力・ブレーキ力推定部10eは、評価式((17)式)の値が極値、例えば最小値をとるように引張力F(f、V)、ブレーキ力B(b)及び勾配抵抗Rg(X)を推定する。これにより、引張力F(f、V)、ブレーキ力B(b)及び勾配抵抗Rg(X)を同時に推定可能となる。
引張力の推定値Fと勾配抵抗Rg(X)を推定する場合、ある地点Xで推定値Fを発生しているデータしかない場合、重量Wと加速度αの積を勾配情報と引張力のどちらでも説明可能になる場合がある。このため、ブレーキ力B(b)の推定も同時に行うことで、引張力Fと勾配情報hのみの情報しかなかった地点Xにブレーキ力B(b)の情報も加えることが可能となる。
以上のように、第3実施形態によれば、ブレーキ力B(b)の推定も同時に行うことで、引張力Fと勾配情報hのみの情報しかなかった地点Xにブレーキ力B(b)の情報も加えることが可能となる。これにより、より高精度に引張力F(f、V)、及び勾配抵抗Rg(X)を推定できる。
(第3実施形態の変形例)
第3実施形態の変形例に係る列車駆動効率推定装置1の列車抵抗推定部10は、複数の時断面における列車の加速エネルギ-、引張力、ブレーキ力、速度抵抗、及び勾配抵抗に基づく演算項に基づく評価式を生成し、評価式を一般化加法モデルにより解くことによりブレーキ力を推定する。以下では、第3実施形態に係る列車駆動効率推定装置1と相違する点に関して説明する。
第3実施形態の変形例に係る列車抵抗推定部10は、(17)式の最小化に、一般化加法モデル及び回帰モデルを用いる。より具体的には、(17)式に関して、X=f、X=V、X=b、X=d、X=mとして、(B1)、(B2)式を解くことで、引張力の推定値F、ブレーキの推定値Bが推定される。
Figure 0007216509000022
Figure 0007216509000023
すなわち、S(X、X)が引張力の推定値F、
Figure 0007216509000024
がブレーキの推定値Bとなり、同時に位置kの勾配が推定される。また、(B2)式をモデル化すれば、S(X、X)、S(X)は、それぞれ、力行と、ブレーキに関する効率となる。
以上のように、第3実施形態の変形例によれば、列車抵抗推定部10が一般化加法モデルにより評価式(17式など)を解き引張力の推定値F、ブレーキの推定値Bの少なくとも一方を求めることとした。これにより、引張力の推定値F、ブレーキの推定値Bをより正確に求めることが可能となる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る列車駆動効率推定装置1は、車両効率マップ推定部20bを更に備えることで第3実施形態に係る列車駆動効率推定装置1と相違する。以下では、第3実施形態に係る列車駆動効率推定装置1と相違する点に関して説明する。
図10は、第4実施形態に係る列車駆動効率推定装置1の構成を示すブロック図である。図10に示すように、第4実施形態に係る列車駆動効率推定装置1は、車両効率マップ推定部20bを更に備える。
駆動効率推定部10は、複数の時断面における列車を構成する車両毎の効率に基づく演算項を加算した評価式を生成し、回帰処理により車両毎の効率を推定する。より具体的には、駆動効率推定部10は、編成引張力Fallと車両引張力Fの関係を示す18式を生成する。ここで、iは車両番号である。
Figure 0007216509000025
車両iの引張力の効率をηとおくと、(18)式は(19)式として表せる。
Figure 0007216509000026
(19)式を用いて、各車両の効率ηを推定する。これは、(19)式の左辺を(20)式としてyとおき、右辺に関しては、f、vを離散化して、(21)式を変数と考えると(ここで、jとkは離散化後の変数を表すインデックスとする)、(22)式で表される。
Figure 0007216509000027
Figure 0007216509000028
Figure 0007216509000029
ただし、∈は、離散化後のグループに属していることを表す
(22)式を回帰問題として回帰処理により解けばよい。ここでiは観測値の時断面を表す。また、(23)式は、カッコ内が成立する場合に1、そうでない場合に0となる関数である。
Figure 0007216509000030
(22)式では、i番目の観測値の速度vと引張力Fliの指令値が与えられたとき、対応する(21)式の変数が(22)式に残ることになる。
また、(21)式の変数に隣接する変数は類似した値をとると考えられるため、その制約を満たすような評価関数を示す(24)式を考え、(24)式を最小化する問題を解いてもよい。
Figure 0007216509000031
ここで、rとsの項は、隣接する変数の差を抑制するための項である。
図11は、車両ごとの効率マップを示す図である。図11に示すように、車両効率マップ推定部20bは、車両ごとの効率マップを生成する。
以上のように、第4実施形態によれば、駆動効率推定部10が、車両毎の効率η(f、v)を推定し、車両効率マップ推定部20bが、駆動効率推定部10が推定した車両毎の効率η(f、v)に基づき、車両ごとの効率マップを生成することとした。これにより、管理者は、車両ごとの効率の差異の有無を把握することが可能となる。
(第4実施形態の変形例)
第4実施形態の変形例に係る列車駆動効率推定装置1の列車抵抗推定部10は、複数の時断面における列車を構成する車両毎の駆動効率に基づく演算項に基づく評価式を生成し、評価式を一般化加法モデルにより解くことにより車両毎の駆動効率を推定する。以下では、第4実施形態に係る列車駆動効率推定装置1と相違する点に関して説明する。
(18)式の回帰問題は、一般化加法モデルを用いて解くことも可能である。具体的には、(18)式に関して、(C3)式として、(C1)、(C2)式を解くことで、車両lの効率であるs(x、x)が求まる。
Figure 0007216509000032
Figure 0007216509000033
Figure 0007216509000034
しかしながら、効率s(x、x)の形状が車両間で類似している場合、効率s(x、x)が極端なカーブをとり安定して求まらない場合がある。このとき、効率s(x、x)が類似した形状となるような制約条件を加えることで、実情に合う効率s(x、x)を求めることが可能となる。
例えば、車両l=1に関しては、
Figure 0007216509000035
Figure 0007216509000036
Figure 0007216509000037
(C4)~(C6)というデータを作り、同様に車両2~Nのデータも作る。これらのデータは、編成効率マップの引張力を相似形に1/N倍した車両効率マップ上に乗る点を表している。このように、効率マップ生成部20は、生成した効率マップを相似形に変形し、相似形に変形した効率マップに乗る点を追加した第2効率マップを生成する。
これらの点を含めて、一般化回帰モデルを解くことで、安定した車両効率マップを求められる。ここで、データを増やせばすべての車両効率マップは、編成効率マップを相似形に変形したマップに収束し、データ数が少ないと車両ごとの効率マップはばらつくことになる。この様子を可視化して、適切な効率マップをユーザに選定させてもよい。このように、表示制御部6は、相似形に変形した効率マップに乗る点の個数を時系列に変化させた第2効率マップを表示部に表示させる。
以上のように、第4実施形態の変形例によれば、列車抵抗推定部10が一般化加法モデルにより評価式(18式など)を解き車両lの効率を求めることとした。これにより、引車両lの効率をより正確に求めることが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置、方法及びプログラムは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置、方法及びプログラムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。
1:列車駆動効率推定装置、2:記憶部、6:表示制御部、8:表示部、10:駆動効率推定部、10a:列車抵抗推定部、10b:引張力推定部、20:効率マップ生成部

Claims (14)

  1. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定部と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成部と
    備え、
    駆動効率推定部は、
    複数の時断面における前記列車の速度、加速度、及び重量の情報を用いて、前記速度に対応する列車抵抗を推定する列車抵抗推定部と、
    複数の時断面における前記速度に対応する加速度及び前記列車抵抗と前記列車の重量とに基づき、前記速度に対応する引張力を推定する引張力推定部と、を有し、
    前記列車抵抗推定部により推定された列車抵抗と、前記引張力推定部により推定された引張力と、に基づき前記効率を推定する、列車駆動効率推定装置。
  2. 前記列車抵抗推定部が用いる前記速度と前記加速度とは、前記列車が所定の勾配以下で且つ所定の曲線半径以下の軌道を惰行している走行区間における速度と加速度である、請求項1に記載の列車駆動効率推定装置。
  3. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定部と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成部と
    備え、
    前記駆動効率推定部は、複数の時断面における前記列車の加速エネルギ-、速度抵抗、及び勾配抵抗に基づく演算項を加算した評価式を生成し、評価式が極値をとるように勾配抵抗を推定する、列車駆動効率推定装置。
  4. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定部と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成部と
    備え、
    前記駆動効率推定部は、複数の時断面における前記列車の加速エネルギ-、引張力、速度抵抗、及び勾配抵抗に基づく演算項を加算した評価式を生成し、評価式の値が極値をとるように前記引張力と前記勾配抵抗を推定する、列車駆動効率推定装置。
  5. 前記評価式に勾配抵抗の連続条件を示す演算項を更に加える、請求項3又は4に記載の列車駆動効率推定装置。
  6. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定部と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成部と
    備え、
    前記駆動効率推定部は、複数の時断面における前記列車の加速エネルギ-、引張力、ブレーキ力、速度抵抗、及び勾配抵抗に基づく演算項を加算した評価式を生成し、評価式の値が極値をとるように前記引張力と前記ブレーキ力と前記勾配抵抗を推定する、列車駆動効率推定装置。
  7. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定部と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成部と
    備え、
    前記駆動効率推定部は、複数の時断面における前記列車を構成する車両毎の引張力、及び速度を用いた効率に基づく演算項を加算した評価式を生成し、回帰処理により車両毎の効率を推定する、列車駆動効率推定装置。
  8. 前記評価式に前記引張力、及び前記速度の連続条件を示す演算項を更に加える、請求項7に記載の列車駆動効率推定装置。
  9. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定部と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成部と
    備え、
    前記駆動効率推定部は、複数の時断面における前記列車の加速エネルギ-、速度抵抗、引張力、及び勾配抵抗に基づく演算項に基づく評価式を生成し、評価式を一般化加法モデルにより解くことにより引張力と勾配抵抗を推定する、列車駆動効率推定装置。
  10. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定部と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成部と
    備え、
    前記駆動効率推定部は、複数の時断面における前記列車の加速エネルギ-、引張力、ブレーキ力、速度抵抗、及び勾配抵抗に基づく演算項に基づく評価式を生成し、評価式を一般化加法モデルにより解くことにより引張力とブレーキ力と勾配抵抗を推定する、列車駆動効率推定装置。
  11. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定部と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成部と
    備え、
    前記駆動効率推定部は、複数の時断面における前記列車を構成する車両毎の駆動効率に基づく演算項に基づく評価式を生成し、評価式を一般化加法モデルにより解くことにより車両毎の効率を推定する、列車駆動効率推定装置。
  12. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を複数の時断面において記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶される複数の時断面の情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定部と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成部と
    備え、
    前記効率マップ生成部は、生成した効率マップを相似形に変形し、相似形に変形した効率マップに乗る点を追加した第2効率マップを生成する、列車駆動効率推定装置。
  13. 前記相似形に変形した効率マップに乗る点の個数を時系列に変化させた第2効率マップを表示部に表示させる表示制御部を更に備える、請求項12に記載の列車駆動効率推定装置。
  14. 効率マップを生成する対象となる列車の消費電力、速度、重量、加速度、及び引張力指令値の内の少なくとも前記列車の消費電力、及び速度の情報を記憶する記憶部に記憶される情報を用いて、前記列車の消費電力を前記列車の引張力に変換する割合を示す効率を前記列車の速度に応じて推定する駆動効率推定工程と、
    前記列車の速度と、前記列車の引張力と、前記効率との関係を示す効率マップを生成する効率マップ生成工程と
    を備え、
    駆動効率推定工程は、
    複数の時断面における前記列車の速度、加速度、及び重量の情報を用いて、前記速度に対応する列車抵抗を推定する列車抵抗推定工程と、
    複数の時断面における前記速度に対応する加速度及び前記列車抵抗と前記列車の重量とに基づき、前記速度に対応する引張力を推定する引張力推定工程と、を有し、
    前記列車抵抗推定工程により推定された列車抵抗と、前記引張力推定工程により推定された引張力と、に基づき前記効率を推定する、列車駆動効率推定方法。
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