JP7213835B2 - タービンホイール - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービンのタービンホイールに関する。
ガスタービンは、空気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機と、圧縮機からの圧縮空気を燃料と混合して燃焼させることで燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスによって軸動力を得るタービンとで大略構成されている。タービンは、燃焼ガスの運動エネルギを回転動力に変換するタービンロータを備えている。タービンロータは、外周縁部の全周に亘って複数のタービン動翼を配列した円盤状のタービンホイールを軸方向に複数段積層して構成されている。
タービンホイールとタービン動翼の結合構造の1つとして、ダブテール構造と称されているものがある。この結合構造は、タービンホイールの外周縁部に設けたスロット(嵌合溝部)に対してタービン動翼の翼根部(ダブテール部)をロータ軸方向から挿入して結合させるものである。タービンホイールのスロットは、ロータ軸方向に略平行な方向に延在しており、タービン動翼の翼根部に対して相補的な形状に形成されている。この結合構造では、タービンロータの回転に伴いタービン動翼に径方向外側の向きの遠心力が作用してタービン動翼の翼根部の凹凸がタービンホイールのスロット壁面の相補形の凹凸に係合することで、タービン動翼がタービンホイールに固定される。
この結合構造においては、タービン動翼のロータ径方向への移動は阻止されるが、タービンホイールのスロットに沿ったタービン動翼のロータ軸方向への移動が可能である。そこで、タービン動翼のロータ軸方向への移動を阻止するために、固定ワイヤを用いるものがある(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の技術では、タービンホイールのダブテールスロットを画成する複数の半径方向突出部の各々の軸方向一方側に、径方向外端部が閉じると共に径方向内端部が開放された第1のロックワイヤスロット(溝部)が形成されている。また、複数のタービン動翼のダブテール部(翼根部)の軸方向一方側に設けられたロックタブによって第2のロックワイヤスロット(溝部)が画成されている。タービンホイールの複数の第1のロックワイヤスロットと複数のタービン動翼の第2のロックワイヤスロットが整合することで、タービンホイールの外周縁部の全周に亘って延在する環状保持スロットが形成されている。環状保持スロット内にロックワイヤ(固定ワイヤ)を配置することで、ダブテールスロットに沿ったタービン動翼の移動を阻止している。
特開2011-21605号公報
ところで、ガスタービンは高温高圧の燃焼ガスによってタービンロータの軸動力を得るものなので、タービンホイールやタービン動翼等のタービンロータを構成する各部を冷却空気によって冷却することで、各部の温度上昇を抑制する必要がある。ガスタービンでは、一般的に、圧縮機から抽出した圧縮空気を冷却空気として用いている。この場合、冷却空気の流量を増加させることは、圧縮機から抽気する圧縮空気の流量を増加させることを意味する。したがって、冷却空気の流量を増加させると、その分、タービンロータを駆動する燃焼ガスの流量が減少するので、ガスタービン全体の効率が低下する。
したがって、ガスタービンの高効率化の有効な手段の1つとして、タービンロータの各部を冷却する冷却空気を削減することが挙げられる。この場合、タービンホイールのロータ軸方向の前後に形成されたホイールスペース内の雰囲気温度が上昇する。そこで、タービンホイールの材質を従来の12Cr鋼材よりも耐熱性の優れたNi基合金に変更することが提案されている。ただし、Ni基合金の材料によって形成された部品は、残留引張応力が生じた状態において高温環境下で使用されると、残留引張応力に起因した割れの発生が懸念される。
特許文献1に記載の技術においては、タービン動翼のダブテール部(翼根部)の周方向両側の凹凸形状の加工よって、タービン動翼のロックタブの周方向両側にも凹凸部が形成されている。また、ダブテールスロットを画成する半径方向突出部の周方向両側の凹凸形状の加工よって、タービンホイールの第1のロックワイヤスロットを形成する半径方向突出部の軸方向一方側の突出部(ロックタブ)の周方向両側にも凹凸部が形成されている。そのため、タービンホイール側のロックタブの周方向の凹凸部とタービン動翼側のロックタブの周方向の凹凸部とが互いに相補的な形状となって係合する。
このような構成では、タービン動翼のタービンホイールに対する組付及び分解の際に、タービン動翼の一部分がタービンホイール側のロックタブの周方向の凸部に接触することがある。この場合、当該ロックタブの付け根部分に残留引張応力が発生する虞がある。したがって、特許文献1に記載のような構成のタービンホイールに対してNi基合金を適用する場合、タービン動翼の組付及び分解時にタービンホイールのロックタブにタービン動翼が干渉することで生じた残留引張応力に起因したタービンホイールの割れの発生が懸念される。
また、タービンホイールの第1のロックワイヤスロット及びタービン動翼の第2のロックワイヤスロットによって形成された環状保持スロット内には、ロックワイヤ(固定ワイヤ)が保持されている。ロックワイヤは、タービンロータの高速回転時に、遠心力の作用によって環状保持スロットの底面に押し付けられる。ロックワイヤの耐久性を確保するためには、第1及び第2のロックワイヤスロット内にロックワイヤを保持する際に、局所的に過大な応力がロックワイヤに生じることを抑制する必要がある。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、タービンロータの回転時に固定ワイヤに対して局所的に過大な応力が生じることを抑制しつつ、組立及び分解時のタービン動翼との接触による残留引張応力の発生を抑制することができるタービンホイールを提供することである。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、中心軸線を中心として回転可能で、且つ、周方向両側に形成された凹凸状の翼側ネック部及び翼側フック部を径方向に複数段有する翼根部と前記翼根部の軸方向一方側に設けられて周方向両側及び径方向内側に開口する第1溝部を形成する翼側タブ部と含む複数のタービン動翼が外周縁部に結合可能なタービンホイールであって、前記外周縁部に周方向に間隔をあけて配置され、前記翼根部が軸方向から挿入されて係合するスロットを複数形成する複数の植込部と、前記複数の植込部の軸方向一方側にそれぞれ設けられて周方向両側及び径方向内側に開口する第2溝部を形成する複数のホイール側タブ部とを備え、前記複数の植込部の各々は、前記翼根部の前記翼側ネック部及び前記翼側フック部に係合する複数段のホイール側フック部及び複数段のホイール側ネック部を周方向両側に有し、前記複数のホイール側タブ部は、前記複数のタービン動翼の前記翼側タブ部と共に、前記複数のタービン動翼の前記スロットに沿った移動を阻止する環状の固定ワイヤを保持するためのワイヤ溝部を形成するように構成され、前記複数のホイール側タブ部の各々は、前記第2溝部の底面が隣接する周方向両側の前記第1溝部の底面と連続するように構成され、前記ホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状は、前記植込部を軸方向から見たときの輪郭形状のうち、径方向外端から径方向内側へ向かって少なくとも前記第2溝部の底面に径方向内側で隣接するホイール側フック部までの範囲を含む特定形状であって、少なくとも前記第2溝部の底面よりも径方向内側の部分のうちの所定の直線よりも周方向外側の部分を前記所定の直線に沿った直線部に置き換えた形状となるように構成され、前記所定の直線は、前記特定形状のうち前記第2溝部の底面との交点から前記第2溝部の底面に径方向内側で隣接するホイール側フック部の頂点までの範囲内のいずれかの点と、前記中心軸線とを通る直線であることを特徴とする。
本発明によれば、タービンロータの回転時に、遠心力の作用によって環状の固定ワイヤが第1溝部と第2溝部の連続した底面にほぼ均等に押し付けられるので、固定ワイヤに対して過大な応力が局所的に生じることを防ぐことができる。また、ホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状は、従来のタービンホイールのホイール側タブ部と比較して、少なくとも一部の凸部が削除されている形状なので、タービン動翼のタービンホイールに対する組付及び分解の際に、タービン動翼の翼根部または翼側タブ部のホイール側タブ部に対する引っ掛かりを抑制することができる。したがって、タービン動翼とホイール側タブ部との接触によるタービンホイールの残留引張応力の発生を抑制することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明のタービンホイールの第1の実施の形態を備えたガスタービンを下半部を省略した状態で示す縦断面図である。 図1に示す本発明のタービンホイールの第1の実施の形態を備えたタービンロータの一部分を拡大した状態で示す断面図である。 図2に示す本発明のタービンホイールの第1の実施の形態とタービン動翼の結合構造を矢視IIIから見た図である。 本発明のタービンホイールの第1の実施の形態に結合可能なタービン動翼を示す斜視図である。 本発明のタービンホイールの第1の実施の形態の一部分を示す正面図である。 図5の符号Zで示す本発明のタービンホイールの第1の実施の形態の植込部及びホイール側タブ部を示す斜視図である。 本発明のタービンホイールの第1の実施の形態における植込部及びホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状を示す説明図である。 比較例のタービンホイールにおける植込部及びホイール側タブ部を軸方向からみた見たときの輪郭形状を示す説明図である。 本発明のタービンホイールの第2の実施の形態における植込部及びホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状を示す説明図である。 本発明のタービンホイールの第3の実施の形態における植込部及びホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状を示す説明図である。
以下、本発明のタービンホイールの実施の形態について図面を用いて説明する。本発明は、軸流タービンのタービンホイールに適用するものである。
[第1の実施の形態]
まず、本発明のタービンホイールの第1の実施の形態を備えたガスタービンの構成について図1を用いて説明する。図1は本発明のタービンホイールの第1の実施の形態を備えたガスタービンを下半部を省略した状態で示す縦断面図である。
図1において、ガスタービンは、吸い込んだ空気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機1と、圧縮機1で生成された圧縮空気を燃料系統(図示せず)からの燃料と混合して燃焼させることで燃焼ガスを生成する燃焼器2と、燃焼器2で生成された高温高圧の燃焼ガスによって回転駆動されるタービン3を備えている。本ガスタービンは、例えば、多缶型燃焼器であり、複数の燃焼器2が周方向に間隔をあけて環状に配列されている。タービン3は、圧縮機1を駆動すると共に図示しない負荷(発電機,ポンプ,プロセス圧縮機などの被駆動機)を駆動するものである。ガスタービンの圧縮機1及びタービン3は、中心軸線Axを中心に回転可能である。タービン3の構成部品を冷却する冷却空気として、圧縮機1から抽気された圧縮空気が供給される。
圧縮機1は、タービン3により回転駆動される圧縮機ロータ10と、圧縮機ロータ10を回転可能に内包する圧縮機ケーシング15とを備えている。圧縮機1は、例えば、軸流圧縮機である。圧縮機ロータ10は、軸方向に複数積層された円盤状の圧縮機ホイール11と、各圧縮機ホイール11の外周縁部に結合された複数の圧縮機動翼12とを備えている。圧縮機ロータ10では、各圧縮機ホイール11の外周縁部に環状に配列された複数の圧縮機動翼12によって、1つの圧縮機動翼列が構成されている。
各圧縮機動翼列の作動流体の下流側には、複数の圧縮機静翼16が環状に配列されている。環状に配列された複数の圧縮機静翼16によって、1つの圧縮機静翼列が構成されている。圧縮機静翼列は、圧縮機ケーシング15の内側に固定されている。圧縮機1では、各圧縮機動翼列とその直ぐ下流側の圧縮機静翼列とによって、1つの段落が構成されている。
タービン3は、燃焼器2からの燃焼ガスにより回転駆動されるタービンロータ30と、タービンロータ30を回転可能に内包するタービンケーシング35とを備えている。タービンロータ30とタービンケーシング35の間には、燃焼ガスが流れる流路Pが形成されている。タービン3は、軸流タービンである。
タービンロータ30は、軸方向に配列された複数の円盤状のタービンホイール組立体31と、この複数のタービンホイール組立体31の間に配置されたスペーサ32とをスタッキングボルト33により一体に固定することで構成されている。各タービンホイール組立体31は、環状に配列された複数のタービン動翼50を外周部に有している。環状に配列された複数のタービン動翼50は、1つのタービン動翼列を構成する。各タービン動翼列は、流路P内に配置されている。
各タービン動翼列の作動流体の上流側には、複数のタービン静翼36が環状に配列されている。環状に配列された複数のタービン静翼36によって、1つのタービン静翼列が構成されている。タービン静翼列は、流路P内に配置されるように、タービンケーシング35の内側に固定されている。タービン3では、各タービン静翼列とその直ぐ下流側のタービン動翼列とによって、1つの段落が構成されている。
タービンロータ30は、中間軸38を介して圧縮機ロータ10に接続されている。タービンケーシング35は、圧縮機ケーシング15に接続されている。
次に、本発明のタービンホイールの第1の実施の形態を含むタービンロータの構成について図2及び図3を用いて説明する。図2は図1に示す本発明のタービンホイールの第1の実施の形態を備えたタービンロータの一部分を拡大した状態で示す断面図である。図3は図2に示す本発明のタービンホイールの第1の実施の形態とタービン動翼の結合構造を矢視IIIから見た図である。
図2及び図3に示すように、タービンロータ30の各タービンホイール組立体31は、円盤状のタービンホイール40と、タービンホイール40の外周縁部に周方向に配列した状態で結合された複数のタービン動翼50とを備えている。タービンホイール40に結合された複数のタービン動翼50は、固定ワイヤ61によってタービンホイール40に対する移動が阻止されている。固定ワイヤ61は、一端部側と他端部側とを重ね合わせた環状の状態で、タービンホイール40の外周縁部に保持されている。固定ワイヤ61は、複数の保持ピン62によってタービンホイール40の外周縁部からの脱落が阻止されている。隣接するタービンホイール40は、図2に示すように、スペーサ32を介して連結されている。スペーサ32は、隣接するタービンホイール40に向かって延在する腕部32aを外周縁部に有している。スペーサ32の腕部32aは、隣接するタービンホイール40との隙間を封止するシール部として機能する。
次に、本発明のタービンホイールの第1の実施の形態に結合されるタービン動翼の構造について図2~図4を用いて説明する。図4は本発明のタービンホイールの第1の実施の形態に結合可能なタービン動翼を示す斜視図である。
図2~図4において、タービン動翼50は、タービンロータ30の径方向Rに翼形状が延在する翼部51と、翼部51の径方向内側Riの端部に設けられたプラットフォーム部52と、プラットフォーム部52から翼部51の反対方向に延在するシャンク部53と、シャンク部53の径方向内側Riの端部に設けられた翼根部54とが一体に形成されている。すなわち、タービン動翼50は、翼部51、プラットフォーム部52、シャンク部53、翼根部54が順に、径方向内側Riへ向かって形成された構成である。
翼部51は、燃焼ガスの流路P(図1参照)内に配置される部分である。プラットフォーム部52は、燃焼ガスの流路Pの内周面の一部を構成するものである。シャンク部53には、例えば、燃焼ガスの侵入を抑制するシールフィン55が複数(図2及び図4中、4つ)設けられている。複数のシールフィン55は、例えば、シャンク部53から軸方向Aに延在し、それらの先端部が径方向外側Roに折れ曲がっている。
翼根部54は、図3及び図4に示すように、タービンホイール40と結合する部分であり、径方向内側Riに向かって先細りの植込構造(例えば、逆クリスマスツリー型と称する植込構造)を有している。具体的には、翼根部54は、その周方向Cの両側に、軸方向Aに略平行な方向に延在する凸状の翼根側フック部54aを径方向Rに複数段有している。複数段の翼根側フック部54aの間には、翼根側フック部54aに対して周方向C側に相対的に凹む翼根側ネック部54bが形成されている。
例えば、翼根部54は、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第4段の翼根側フック部54a1、54a2、54a3、54a4を有している。翼根部54は、第1段~第4段の翼根側フック部54a1、54a2、54a3、54a4に対応して、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第4段の翼根側ネック部54b1、54b2、54b3、54b4を有している。翼根部54を軸方向Aから見たときの複数段の翼根側フック部の両側の頂点は、第1段の翼根側フック部54a1から第2段の翼根側フック部54a2、第3段の翼根側フック部54a3、第4段の翼根側フック部54a4に向かうにつれて、その周方向の位置が徐々に接近するように構成されている。
翼根部54の軸方向Aの一方側(図4中、左側)におけるシャンク部53側(径方向外側Ro)の端部には、径方向内側Riに突出する翼側タブ部57が一体に設けられている。翼側タブ部57は、周方向Cの両側及び径方向内側Riに開口する第1溝部58を翼根部54と共に形成している。すなわち、第1溝部58は、径方向外側Roに底面58aが形成されている。第1溝部58は、固定ワイヤ61を保持するためのワイヤ溝部63を、タービンホイール40側の後述の第2溝部46と共に構成するものである。第1溝部58は、固定ワイヤ61を径方向Rの内側から挿入可能である。第1溝部58は、例えば、その底面58aの径方向位置が第2段の翼根側フック部54a2の頂点の近傍に位置するように形成されている。
また、翼側タブ部57は、軸方向Aから見たときの周方向Cの両側の輪郭形状が翼根部54と同様な凹凸形状を有している。すなわち、翼側タブ部57を軸方向Aから見たときの輪郭形状は、翼根部54を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうちの径方向Rの外端(シャンク部53側の端部)から中途部分までの範囲を含む形状とほぼ一致する(略同一の形状となる)ように形成されている。具体的には、翼側タブ部57は、周方向Cの両側に凸状の翼タブ側フック部57aを径方向Rに複数段有している。複数段の翼タブ側フック部57aの間には、翼タブ側フック部57aに対して周方向C側に相対的に凹む翼タブ側ネック部57bが複数形成されている。換言すると、翼側タブ部57は、凹凸状のフック部54a及びネック部54bの加工が施された翼根部54の所定の領域を軸方向Aに延長した部分に相当する。
例えば、翼側タブ部57は、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第3段の翼タブ側フック部57a1、57a2、57a3を有している。翼側タブ部57は、第1段~第3段の翼タブ側フック部57a1、57a2、57a3に対応して、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第3段の翼タブ側ネック部57b1、57b2、57b3を有している。翼側タブ部57を軸方向Aから見たときの複数段の翼タブ側フック部57aの両側の頂点は、複数段の翼根側フック部54aの両側の頂点と同様に、第1段の翼タブ側フック部57a1から第2段の翼タブ側フック部57a2、第3段の翼タブ側フック部57a3に向かうにつれて、その周方向位置が徐々に接近するように構成されている。すなわち、翼側タブ部57を軸方向Aから見たときの輪郭形状は、翼根部54を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうちの径方向Rの外端(シャンク部53側の端部)から径方向内側Riに向かって第3段の翼根側フック部54a3までの範囲を含む形状とほぼ一致するように構成されている。
次に、本発明のタービンホイールの第1の実施の形態の構造について図2、図3、及び図5~図7を用いて説明する。図5は本発明のタービンホイールの第1の実施の形態の一部分を示す正面図である。図6は図5の符号Zで示す本発明のタービンホイールの第1の実施の形態の植込部及びホイール側タブ部を示す斜視図である。図7は本発明のタービンホイールの第1の実施の形態における植込部及びホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状を示す説明図である。
タービンホイール40は、Ni基合金を基材として形成されている。図2及び図5に示すように、タービンホイール40の径方向Rの中間部における環状の厚肉部分には、軸方向Aに貫通するボルト穴41が周方向Cに所定の間隔をあけて複数設けられている。各ボルト穴41には、スタッキングボルト33が挿通される。
タービンホイール40の外周縁部には、図3及び図5に示すように、スロット42が周方向Cに所定の間隔をあけて複数形成されている。スロット42は、タービンホイール40の軸方向A(図3及び図5中、紙面に直交する方向)の一方側の側面から他方側の側面まで延在する溝部であり、軸方向Aの両側及び径方向外側Roに開口している。スロット42は、タービン動翼50の翼根部54の形状に対して相補形状に形成されており、タービン動翼50の翼根部54が軸方向から挿入されて嵌合する部分である。
換言すると、タービンホイール40の外周縁部に径方向外側Roへ突出する複数の植込部43が周方向に所定の間隔をあけて配置されることで、複数のスロット42が形成されている。隣接する植込部43は、タービン動翼50の翼根部54と係合するように構成されている。すなわち、各植込部43は、径方向内側Riに向かって先細りの植込構造を有する翼根部54に対応して、径方向外側Roに向かって先細りの構造を有している。
具体的には、図5及び図6に示すように、植込部43は、その周方向Cの両側に、軸方向Aに略平行な方向に延在する凸条の植込部側フック部43aを径方向Rに複数段有している。複数段の植込部側フック部43aの間には、植込部側フック部43aに対して周方向C側に相対的に凹む植込部側ネック部43bが複数形成されている。
例えば図6及び図7に示すように、植込部43は、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第4段の植込部側フック部43a1、43a2、43a3、43a4を有している。植込部43は、第1段~第4段の植込部側フック部43a1、43a2、43a3、43a4に対応して、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第4段の植込部側ネック部43b1、43b2、43b3、43b4を有している。植込部43を軸方向Aから見たときの複数段の植込部側フック部43a1、43a2、43a3、43a4の両側の頂点43ap1、43ap2、43ap3、43ap4は、第1段の植込部側フック部43a1から第2段の植込部側フック部43a2、第3段の植込部側フック部43a3、第4段の植込部側フック部43a4に向かうにつれて、その周方向位置が徐々に離れるように構成されている。
植込部43の第1段~第4段の植込部側フック部43a1、43a2、43a3、43a4は、図3に示すように、タービン動翼50の翼根部54の第1段~第4段の翼根側ネック部54b1、54b2、54b3、54b4にそれぞれ係合する。他方、植込部43の第1段~第4段の植込部側ネック部43b1、43b2、43b3、43b4は、翼根部54の第1段~第4段の翼根側フック部54a1、54a2、54a3、54a4にそれぞれ係合する。
各植込部43の軸方向Aの一方側における径方向外側Roの端部には、図2及び図6に示すように、径方向内側Riへ突出するホイール側タブ部44が設けられている。ホイール側タブ部44は、周方向Cの両側及び径方向内側Riに開口する第2溝部46を植込部43と共に形成している。すなわち、第2溝部46は、径方向外側Roに底面46aが形成されている。ホイール側タブ部44は、例えば図6及び図7に示すように、第2溝部46の底面46aが第2段の植込部側フック部43a2の頂点43ap2よりも径方向内側Riで、且つ、第3段の植込部側フック部43a3の頂点43ap3よりも径方向外側Roである第2段の植込部側ネック部43b2の頂点の近傍に位置するように形成されている。
第2溝部46は、図3及び図7に示すように、タービン動翼50の第1溝部58と共に、固定ワイヤ61を保持するためのワイヤ溝部63を構成する。第2溝部46は、固定ワイヤ61を径方向Rの内側から挿入可能である。すなわち、図3に示すように、タービンホイール40のスロット42にタービン動翼50の翼根部54が嵌合された状態において、タービンホイール40の複数のホイール側タブ部44と複数のタービン動翼50の複数の翼側タブ部57とが交互に係合することで、タービンホイール40の複数の第2溝部46と複数のタービン動翼50の複数の第1溝部58とが交互に連続して環状のワイヤ溝部63が形成されている。
ワイヤ溝部63は、径方向内側Riに向かって開口する環状の空間であり、径方向Rの内側から挿入された環状の固定ワイヤ61の全体を保持することが可能である。固定ワイヤ61は、ワイヤ溝部63に保持されることで、複数のタービン動翼50のタービンホイール40のスロット42に沿った移動を阻止する。
次に、本発明のタービンホイールの第1の実施の形態の特徴部分であるホイール側タブの形状を比較例と比較しつつ図5~図8を用いて説明する。図8は比較例のタービンホイールにおける植込部及びホイール側タブ部を軸方向からみた見たときの輪郭形状を示す説明図である。
まず、比較例のタービンホイールの植込部及びホイール側タブ部の形状を説明する。図8に示す比較例のタービンホイール140の植込部は、図6に示す本実施の形態のタービンホイール40の植込部43と同じ構造を備えている。
すなわち、比較例のタービンホイール140の植込部43は、例えば、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第4段の植込部側フック部43a1、43a2、43a3、43a4を有している。植込部43は、第1段~第4段の植込部側フック部43a1、43a2、43a3、43a4に対応して、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第4段の植込部側ネック部43b1、43b2、43b3、43b4を有している。植込部43を軸方向Aから見たときの複数段の植込部側フック部43a1、43a2、43a3、43a4の両側の頂点43ap1、43ap2、43ap3、43ap4は、第1段の植込部側フック部43a1から第2段の植込部側フック部43a2、第3段の植込部側フック部43a3、第4段の植込部側フック部43a4に向かうにつれて、その周方向位置が徐々に離れるように構成されている。
比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144は、軸方向Aから見たときの周方向Cの両側の輪郭形状が植込部43と同様な凹凸形状を有している。すなわち、ホイール側タブ部144を軸方向Aから見たときの輪郭形状は、植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうちの径方向Rの外端から中途部分までの範囲を含む形状とほぼ一致するように形成されている。具体的には、ホイール側タブ部144は、周方向Cの両側に凸状のホイールタブ側フック部を径方向Rに複数段有している。複数段の翼タブ側フック部の間には、ホイールタブ側フック部に対して周方向C側に相対的に凹むホイールタブ側ネック部が複数段形成されている。
例えば、ホイール側タブ部144は、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第4段のホイールタブ側フック部144a1、144a2、144a3、144a4を有している。ホイール側タブ部144は、第1段~第4段のホイールタブ側フック部144a1、144a2、144a3、144a4に対応して、径方向内側Riに向かって順に、第1段~第3段のホイールタブ側ネック部144b1、144b2、144b3を有している。ホイール側タブ部144を軸方向Aから見たときの複数段のホイールタブ側フック部144a1、144a2、144a3、144a4の両側の頂点144ap1、144ap2、144ap3、144ap4は、複数段の植込部側フック部43a1、43a2、43a3、43a4の両側の頂点43ap1、43ap2、43ap3、43ap4と同様に、第1段のホイールタブ側フック部144a1から第2段のホイールタブ側フック部144a2、第3段のホイールタブ側フック部144a3、第4段のホイールタブ側フック部144a4に向かうにつれて、その周方向位置が徐々に離れるように構成されている。すなわち、ホイール側タブ部144を軸方向Aから見たときの輪郭形状は、植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうちの径方向Rの外端(先端)から径方向内側Riへ向かって第4段の植込部側フック部43a4までの範囲を含む特定形状Scとほぼ一致するように構成されている。
上述した構成の比較例のタービンホイール140においては、タービン動翼50のタービンホイール140に対する組付及び分解の際に、タービン動翼50の翼根部54または翼側タブ部57がタービンホイール140のホイール側タブ部144の凸状の第1段~第4段のホイールタブ側フック部144a1、144a2、144a3、144a4のいずれかにに接触することがある。この場合、ホイール側タブ部144の付け根部分(径方向外側Roの端部)に残留引張応力が発生する虞がある。したがって、比較例構造のタービンホイール140に対してNi基合金を基材として用いる場合、ホイール側タブ部144に生じた残留引張応力に起因したタービンホイール140の割れの発生が懸念される。
また、Ni基合金製のタービンホイールでは、一般的に、タービンホイールの全面に亘ってショットピーニングを施工することで、タービンホイールに圧縮残留応力を発生させてタービンホイールの強度を高めている。上述した構成の比較例のタービンホイール140では、植込部43の側面に対向するホイール側タブ部144が植込部43と略同一の輪郭形状を有しているので、ショットピーニングを施工する際に、植込部43の側面の大部分がホイール側タブ部144によって陰の部分となってしまう。そのため、ホイール側タブ部144に対向する植込部43の側面に対してショットピーニングを十分に施工することが難しく、タービンホイール140の強度を十分に高めることができない懸念がある。
さらに、ショットピーニングの施工に際して、植込部43やホイール側タブ部144の角部のめくれやバリの発生を防止する必要がある。そこで、植込部43やホイール側タブ部144の角部を丸める加工(角R加工)を予め行っている。しかし、比較例のホイール側タブ部144の輪郭形状は植込部43の輪郭形状とほぼ同一の凹凸形状なので、ホイール側タブ部144の角部の形状が複雑で角R加工の作業性を向上させることは難しい。
次に、本発明のタービンホイールの第1の実施の形態におけるホイール側タブ部の形状を説明する。本実施の形態のタービンホイール40のホイール側タブ部44は、図3および図7に示すように、第2溝部46の底面46aが隣接する周方向両側のタービン動翼50の第1溝部58の底面58aと連続するように構成されている。すなわち、ワイヤ溝部63は、その底面63aが連続して環状になるように形成されている(ただし、嵌合のための隙間を除く)。この構成では、タービンロータ30(図2参照)の高速回転時に遠心力の作用によって、環状の固定ワイヤ61の全体がワイヤ溝部63の環状の底面63aにほぼ均一に押し付けられる。そのため、固定ワイヤ61の全周に亘って略均等な応力が生じる。
それに対して、もし、第2溝部の底面と隣接する周方向両側のタービン動翼50の第1溝部の底面との間に嵌合用の隙間よりも大きな隙間が形成されている場合、すなわち、第2溝部の底面と第1溝部の底面が不連続の場合、タービンロータ30の回転の際、固定ワイヤ61には、第1溝部の底面または第2溝部の底面に押し付けられて支持される部分と、第2溝部46と第1溝部58の間の隙間に位置して支持されない部分とが交互に存在することなる。この場合、固定ワイヤ61には局所的に過大な応力が生じる虞がある。
また、本実施の形態のホイール側タブ部44を軸方向Aから見たときの輪郭形状は、植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうち、径方向Rの外端から径方向内側Riへ向かって少なくとも第2溝部46の底面46aに径方向内側Riで隣接する植込部側フック部43aまでの範囲を含む特定形状であって、第2溝部46の底面46aよりも径方向内側の部分のうちの所定の直線Lc1よりも周方向Cの外側の部分を所定の直線Lc1に沿った直線部44cに置き換えた形状とほぼ一致するように構成されている。所定の直線Lc1は、特定形状のうち第2溝部46の底面46aとの交点(底面46aの周端)から第2溝部46の底面46aに径方向外側Roで隣接する植込部側フック部43aの頂点までの範囲内のいずれかの点と、中心軸線Ax(図1参照)とを通る直線である。
例えば図7に示すように、ホイール側タブ部44を軸方向Aから見た輪郭形状は、植込部43を軸方向Aから見た輪郭形状のうち、径方向Rの外端(先端)から径方向内側Riへ向かって第4段の植込部側フック部43a4までの範囲を含む特定形状Sであって、すなわち、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144を軸方向Aから見たときの輪郭形状と同一の形状であって(図8参照)、第2溝部46の底面46aよりも径方向内側Riの部分のうちの所定の直線Lc1よりも周方向Cの外側に位置する部分を所定の直線Lc1に沿った直線部44cに置き換えた形状である。
所定の直線Lc1は、上記の特定形状Sのうち第2溝部46の底面46aとの交点E(底面46aの周端)から第2溝部46の底面46aに径方向外側Roで隣接する第2段の植込部側フック部43a2の第2頂点43ap2までの範囲W1内のいずれかの点と、中心軸線Axとを通る直線である。換言すると、所定の直線Lc1は、中心軸線Axを起点とし、特定形状Sにおける第2溝部46の底面46aとの交点E(底面46aの周端)を通る直線と特定形状Sにおける第2段の植込部側フック部43a2の第2頂点43ap2を通る直線との間の範囲内に形成される直線である。周方向の最も内側に位置する所定の直線Lc1は、第2溝部46の底面46aとの交点Eおよび中心軸線Axを通る直線Li1となる。一方、周方向の最も外側に位置する所定の直線Lc1は、第2段の植込部側フック部43a2の第2頂点43ap2および中心軸線Axを通る直線Lo1となる。
つまり、ホイール側タブ部44を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうち第2溝部46の底面46aよりも径方向外側Roの部分は、植込部43と同様な凹凸形状を有している。一方、第2溝部46の底面46aよりも径方向内側Riの部分は、植込部43とは異なり、所定の直線Lc1に沿った直線部44cを有している。
具体的には、ホイール側タブ部44を軸方向Aから見た輪郭形状は、径方向内側Riへ向かって順に、植込部43の第1段~第2段の植込部側フック部43a1、43a2の輪郭形状と同一の形状の第1段~第2段のホイールタブ側フック部44a1、44a2を有している(但し、図示の例では第1段のホイールタブ側フック部44a1を軸方向Aの直交面に対して傾斜するようにカットした形状としている)。ホイール側タブ部44は、第1段~第2段のホイールタブ側フック部44a1、44a2に対応して、径方向内側Riに向かって順に、植込部43の第1段~第2段の植込部側ネック部43b1、43b2の輪郭形状と同一の形状の第1段~第2段のホイールタブ側ネック部44b1、44b2を有している。直線部44cは、第2段のホイールタブ側ネック部44b2よりも径方向内側Riの部分であり、第3段~第4段の植込部側フック部43a3、43a4および第3段の植込部側ネック部43b3に対応する径方向位置にある。
本実施の形態のホイール側タブ部44は、以下のように加工することで形成することが可能である。スロット42を複数形成した後のタービンホイール40の母材(ワークピース)のうち、植込部43の所定範囲が軸方向に延伸した部分(特定形状Sの部分)を、所定の直線Lc1に沿って内周側から外周側へ向かって切削等により除去加工を行う。ただし、除去加工の径方向外側Roの最終位置は第2溝部46の底面46aに径方向内側Riで隣接するフック部の表面であり、第2溝部46の底面46aよりも径方向外側Roのフック部を除去しない。所定の直線Lc1は第2溝部46の底面46aの周端Eよりも周方向外側に除去加工の加工ラインを規定するものであり(但し、第2溝部46の底面46aよりも径方向外側Roの部分は除く)、第2溝部46の底面46aが全く除去されずに底面46a全体を残存させるように特定形状Sの除去領域を設定している。
したがって、ホイール側タブ部44は、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144(図8参照)とは異なり、第3段~第4段のフック部および第3段のネック部を有していない構成となる。すなわち、本実施例のホイール側タブ部44では、図8と対比すると、所定の直線Lc1より周方向外側の部位がカットされた形状となる。なお、所定の直線Lc1が第2溝部46の底面46aの周端Eを通る直線Li1である場合には、ホイール側タブ部44は2段のホイールタブ側ネック部44b2も有していない構成となる。
上述したように、本発明のタービンホイールの第1の実施の形態においては、第2溝部46の底面46aが隣接する周方向両側の第1溝部58の底面58aと連続するように複数のホイール側タブ部44の各々を構成している。つまり、所定の直線Lc1に関して、その位置を第2溝部46の底面46aの周端Eよりも周方向外側とすることにより、ホイール側タブ部44の一部をカットしても、第2溝部46の底面46aを周方向の全領域に亘って温存させることを可能としている。これにより、周方向に隣接するタービン動翼50に対して連続的にワイヤ溝部63を形成することができる。この構成によれば、タービンロータ30の回転時に遠心力の作用によって環状の固定ワイヤ61が第1溝部58と第2溝部46の連続した底面58a、46aにほぼ均等に押し付けられる。したがって、タービンロータ30の回転時に固定ワイヤ61に対して局所的に過大な応力が生じることを防ぐことができる。
加えて、本実施の形態においては、ホイール側タブ部44を軸方向Aから見たときの輪郭形状が、植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうち、径方向Rの外端から径方向内側Riへ向かって少なくとも第2溝部46の底面46aに径方向内側Riで隣接する植込部側フック部43aまでの範囲を含む特定形状Sであって、第2溝部46の底面46aよりも径方向内側Riの部分のうちの所定の直線Lc1よりも周方向Cの外側の部分を所定の直線Lc1に沿った直線部44cに置き換えた形状とほぼ一致するように構成されている。所定の直線Lc1は、特定形状Sのうち第2溝部46の底面46aとの交点Eから第2溝部46の底面46aに径方向外側Roで隣接する植込部側フック部43aの頂点までの範囲内のいずれかの点と、中心軸線Axとを通る直線である。
この構成によれば、軸方向Aから見たときの輪郭形状が植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうち径方向Rの外端から径方向内側Riへ向かって第4段の植込部側フック部43a4までの範囲を含む特定形状Scとほぼ一致するように構成された比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144と比較して、ホイール側タブ部44が第2溝部46の底面46aよりも径方向内側Riの位置に凸状のフック部を備えていない。換言すると、本実施例のホイール側タブ部144の周方向両側の側面は、直線部44cによって形成された平面部と、第2段のホイールタブ側ネック部44b2によって形成された凹部とで構成されている。すなわち、タービン動翼50のタービンホイール40に対する組付及び分解の際に、タービン動翼50の翼根部54または翼側タブ部57に引っ掛かる虞のあるホイール側タブ部44の凸状部分が少なくなっている。したがって、タービン動翼50の翼根部54または翼側タブ部57とホイール側タブ部44との接触による残留引張応力の発生を抑制することができ、その結果、残留引張応力に起因したタービンホイール40の割れの発生が抑制される。
さらに、この構成によれば、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144と比較して、ショットピーニングの施工の際に、ホイール側タブ部44に対向する植込部43の側面に生じる陰の部分が小さくなる。したがって、比較例のタービンホイール140の構成よりも、ショットピーニングを十分に施工できる範囲が拡大するので、植込部43の強度の向上を図ることができる。
また、この構成によれば、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144と比較して、ホイール側タブ部44の輪郭形状の凹凸部分が少なくなり直線部分が増える。したがって、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144の構成よりも、ホイール側タブ部44の角部の形状が単純化されているので、ホイール側タブ部44の角R加工の作業性が向上する。
また、この構成によれば、タービン動翼50の翼側タブ部57に対するホイール側タブ部44の係合構造が第2溝部46の底面46aよりも径方向外側Roの部分において維持され、当該係合構造の欠損部分が第2溝部46の底面46aよりも径方向内側Riに限定されている。したがって、タービン動翼50をタービンホイール40に組み付けたときに、ホイール側タブ部44と翼側タブ部57の係合部分に生じる隙間が限定的となるので、外観上好ましい(図3参照)。
[第2の実施の形態]
次に、本発明のタービンホイールの第2の実施の形態について図9を用いて説明する。図9は本発明のタービンホイールの第2の実施の形態におけるホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状を示す説明図である。なお、図9において、図1~図8に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図9に示す本発明のタービンホイールの第2の実施の形態が第1の実施の形態と相違する点は、ホイール側タブ部44Aの輪郭形状が異なることである。第1の実施の形態のタービンホイール40は、ホイール側タブ部44を軸方向Aから見たときの輪郭形状が、第2溝部46の底面46aよりも径方向内側Riの部分においてのみ、所定の直線Lc1に沿った直線部44cを有している(図7参照)。それに対して、第2の実施の形態のタービンホイール40Aは、ホイール側タブ部44Aを軸方向Aから見たときの輪郭形状が、第2溝部46の底面46aよりも径方向外側Roの部分および第2溝部46の底面46aよりも径方向内側Riの部分の両方において、所定の直線Lc1に沿った直線部44c1、44c2を有している。
具体的には、本実施の形態のホイール側タブ部44Aを軸方向Aから見たときの輪郭形状は、植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうち、径方向Rの外端から径方向内側Riへ向かって第4段の植込部側フック部43a4までの範囲を含む特定形状S(比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144(図8参照)を軸方向Aから見たときの輪郭形状)であって、第2溝部46の底面46aよりも径方向内側Riの部分のうちの所定の直線Lc1よりも周方向Cの外側に位置する部分を所定の直線Lc1に沿った第1直線部44c1に置き換えると共に、さらに、第2溝部46の底面46aよりも径方向外側Roの部分のうちの所定の直線Lc1よりも周方向Cの外側に位置する部分を所定の直線Lc1に沿った第2直線部44c2に置き換えた形状となるように構成されている。なお、所定の直線Lc1は、第1の実施の形態と同一の定義の直線である。
換言すると、ホイール側タブ部44Aを軸方向Aから見た輪郭形状は、植込部43の第1段の植込部側フック部43a1の輪郭形状と同一形状の第1段のホイールタブ側フック部44a1を有している。ホイール側タブ部44Aは、第1段のホイールタブ側フック部44a1に対応して、径方向内側Riに向かって順に、植込部43の第1段~第2段の植込部側ネック部43b1、43b2の輪郭形状と同一形状の第1段~第2段のホイールタブ側ネック部44b1、44b2を有している。第1直線部44c1は、第1の実施の形態の直線部44cに相当するものであり、第2段のホイールタブ側ネック部44b2よりも径方向内側Riの部分である。一方、第2直線部44c2は、第1段のホイールタブ側ネック部44b1と第2段のホイールタブ側ネック部44b2との間に位置し、第2段の植込部側フック部43a2に対応する径方向位置にある。
したがって、ホイール側タブ部44Aは、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144とは異なり、第2段~第4段のフック部および第3段のネック部を有していない構成となる。なお、所定の直線Lc1が第2溝部46の底面46aの周端Eを通る直線Li1である場合には、ホイール側タブ部44Aは第2段のホイールタブ側ネック部44b2も有していない構成となる。
上述した本発明のタービンホイールの第2の実施の形態によれば、前述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。すなわち、タービンロータ30の回転時に固定ワイヤ61に対して局所的に過大な応力が生じることを防ぐことができる。また、タービン動翼50の翼根部54または翼側タブ部57とホイール側タブ部44Aとの接触による残留引張応力の発生を抑制することができ、その結果、残留引張応力に起因したタービンホイール40Aの割れの発生を抑制できる。さらに、比較例のタービンホイール140の構成よりも、ショットピーニングを十分に施工できる範囲が拡大するので、植込部43の強度の向上を図ることができる。加えて、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144の構成よりも、ホイール側タブ部44Aの角部の形状が単純化されるので、ホイール側タブ部44Aの角R加工の作業性が向上する。
また、本実施の形態においては、ホイール側タブ部44Aを軸方向Aから見たときの輪郭形状を、さらに、特定形状S(比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144(図8参照)を軸方向Aから見たときの輪郭形状)における第2溝部46の底面46aよりも径方向外側Roの部分のうちの所定の直線Lc1よりも周方向Cの外側に位置する部分を所定の直線Lc1に沿った直線部44c2に置き換えた形状となるように構成している。
この構成によれば、ホイール側タブ部44Bを軸方向Aから見たときの輪郭形状は特定形状Sの径方向Rの全範囲において所定の直線Lc1よりも周方向Cの外側に位置する部分を所定の直線Lc1に沿った直線部44c1、44c2に置き換えた形状となる。このため、スロット42を複数形成した後のタービンホイール40Aの母材(ワークピース)のうち、植込部43の所定範囲が軸方向に延伸した部分を、切削等により内周側から外周側へ所定の直線Lc1に沿って一直線に突っ切って除去加工をすることで、ホイール側タブ部44Aを成形することができる。したがって、ホイール側タブ部44の加工の際に、タービンホイール40の母材(ワークピース)の除去加工を径方向の途中で停止する必要がある第1の実施の形態の場合よりも、ホイール側タブ部44Aの加工が容易である。なお、所定の直線Lc1はホイール側タブ部44Aの加工ラインを規定するものである。
[第3の実施の形態]
次に、本発明のタービンホイールの第3の実施の形態について図10を用いて説明する。図10は本発明のタービンホイールの第3の実施の形態におけるホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状を示す説明図である。なお、図10において、図1~図9に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図10に示す本発明のタービンホイールの第3の実施の形態が第2の実施の形態と相違する点は、ホイール側タブ部44Bの輪郭形状が異なることである。第2の実施の形態のタービンホイール40Aは、ホイール側タブ部44Aを軸方向Aから見たときの輪郭形状が所定の直線Lc1に沿った直線部44c1、44c2を有している(図9参照)。それに対して、第3の実施の形態のタービンホイール40Bは、ホイール側タブ部44Bを軸方向Aから見たときの輪郭形状が直線Lc1とは異なる所定の直線Lc3に沿った直線部を有している。
具体的には、本実施の形態のホイール側タブ部44Bを軸方向Aから見たときの輪郭形状は、植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうち、径方向Rの外端から径方向内側Riへ向かって第4段の植込部側フック部43a4までの範囲を含む特定形状S(比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144(図8参照)を軸方向Aから見たときの輪郭形状)であって、所定の直線Lc3よりも周方向Cの外側に位置する部分を所定の直線Lc3に沿った直線部44c3、44c4に置き換えた形状とほぼ一致するように構成されている。
所定の直線Lc3は、特定形状Sのうち、第2溝部46の底面46aに径方向内側Riで隣接する第3段の植込部側フック部43a3と直線Li3との交点Iから第2溝部46の底面46aに径方向内側Riで隣接する第3段の植込部側フック部43aの頂点43ap3までの範囲W3内のいずれかの点と、中心軸線Axとを通る直線である。直線Li3は、第2溝部46の底面46aに径方向外側Roで隣接する第2段の植込部側フック部43a2の頂点43ap2及び中心軸線Ax(図1参照)を通る直線である。換言すると、所定の直線Lc3は、中心軸線Axを起点とし、特定形状Sにおける第2溝部46の底面46aに径方向外側Roで隣接する第2段の植込部側フック部43a2の頂点43ap2を通る直線と特定形状Sにおける第2溝部46の底面46aに径方向内側Riで隣接する第3段の植込部側フック部43aの頂点43ap3を通る直線との間の範囲内に形成される直線である。周方向の最も内側に位置する所定の直線Lc3は、第2段の植込部側フック部43a2の第2頂点43ap2及び中心軸線Axを通る直線Li3となる。一方、周方向の最も外側に位置する所定の直線Lc3は、第3段の植込部側フック部43a3の第3頂点43ap3および中心軸線Axを通る直線Lo3となる。
例えば、ホイール側タブ部44Bを軸方向Aから見た輪郭形状は、径方向内側Riへ向かって順に、植込部43の第1段~第2段の植込部側フック部43a1、43a2の輪郭形状と同一形状の第1段~第2段のホイールタブ側フック部44a1、44a2を有している。ホイール側タブ部44Bは、第1段~第2段のホイールタブ側フック部44a1、44a2に対応して、径方向内側Riへ向かって順に、植込部43の第1段~第2段の植込部側ネック部43b1、43b2の輪郭形状と同一形状の第1段~第2段のホイールタブ側ネック部44b1、44b2を有していると共に、第3段のホイールタブ側ネック部44b3を有している。さらに、ホイール側タブ部44Bは、所定の直線Lc3に沿った第1直線部44c3および第2直線部44c4の2つに分割された直線部分を有している。第1直線部44c3は、第3段のホイールタブ側ネック部44b3よりも径方向内側Riの部分であり、第4段の植込部側フック部43a4に対応する径方向位置にある。第2直線部44c4は、第2段のホイールタブ側ネック部44b2と第3段のホイールタブ側ネック部44b3との間に位置し、第3段の植込部側フック部43a3に対応する径方向位置にある。
したがって、ホイール側タブ部44Bは、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144とは異なり、第3段~第4段のフック部を有していない構成となる。なお、所定の直線Lc3が第2段の植込部側フック部43a2の第2頂点43ap2を通る直線Li3である場合には、ホイール側タブ部44Bは第3段のホイールタブ側ネック部44b3も有していない構成となる。一方、所定の直線Lc3が第3段の植込部側フック部43a3の第3頂点43ap3を通る直線Lo3である場合には、ホイール側タブ部44Bは第4段のフック部のみを有していない構成となる。
上述した本発明のタービンホイールの第3の実施の形態によれば、前述した第2の実施の形態と同様な効果を得ることができる。すなわち、タービンロータ30の回転時に固定ワイヤ61に対して局所的に過大な応力が生じることを防ぐことができる。また、タービン動翼50の翼根部54または翼側タブ部57とホイール側タブ部44Bとの接触による残留引張応力の発生を抑制することができ、その結果、残留引張応力に起因したタービンホイール40Bの割れの発生を抑制できる。さらに、比較例のタービンホイール140の構成よりも、ショットピーニングを十分に施工できる範囲が拡大するので、植込部43の強度の向上を図ることができる。加えて、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144の場合よりも、ホイール側タブ部44Bの角部の形状が単純化されるので、ホイール側タブ部44Bの角R加工の作業性が向上する。
また、本実施の形態においては、所定の直線Lc3が、中心軸線Axを起点とし、特定形状Sにおける第2溝部46の底面46aに径方向外側Roで隣接する植込部側フック部43aの頂点を通る直線と特定形状Sにおける第2溝部46の底面に径方向内側Riで隣接する植込部側フック部の頂点を通る直線との間の範囲内に形成される直線である。この構成よれば、ホイール側タブ部44Bを軸方向Aから見たときの輪郭形状は特定形状Sの径方向Rの全範囲において所定の直線Lc3よりも周方向Cの外側に位置する部分を所定の直線Lc3に沿った直線部44c3、44c4に置き換えた形状となる。したがって、スロット42を複数形成した後のタービンホイール40Bの母材(ワークピース)のうち、植込部43の所定範囲が軸方向Aに延伸した部分を、切削等により内周側から外周側へ所定の直線Lc3に沿って一直線に突っ切って除去加工をすることで、ホイール側タブ部44Bを成形することができる。したがって、ホイール側タブ部44の加工の際に、タービンホイール40の母材(ワークピース)の除去加工を径方向の途中で停止する必要がある第1の実施の形態の場合よりも、ホイール側タブ部44Bの加工が容易である。なお、所定の直線Lc3はホイール側タブ部44Bの加工ラインを規定するものである。
[その他の実施形態]
なお、本発明は上述した第1~第3の実施の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、ある実施形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
例えば、上述した第1~第3の実施の形態においては、タービンホイール40、40A、40Bの植込部43が4段のフック部43a1、43a2、43a3、43a4および4段のネック部43b1、43b2、43b3、43b4を有すると共に、タービン動翼50の翼根部54が4段のフック部54a1、54a2、54a3、54a4および4段のネック部54b1、54b2、54b3、54b4を有する構成の例を示した。しかし、タービンホイールの植込部及びタービン動翼の翼根部はそれぞれ少なくとも2段のフック部を有する構成が可能である。
また、上述した実施の形態においては、第2溝部46の底面46aの径方向位置が第1段の植込部側フック部43a1の第1頂点43ap1よりも径方向内側Riである第2段の植込部側ネック部43b2の頂点の近傍に位置するようにホイール側タブ部44、44A、44Bを形成した例を示した。しかし、第2溝部46の底面46aが、複数段の植込部側フック部のうちの最も径方向外側Roに位置する第1段の植込部側フック部43a1の第1頂点43ap1よりも径方向内側Riで、且つ、最も径方向内側Riに位置する第4段の植込部側フック部43a4の第4頂点43ap4よりも径方向外側Roの任意の位置に形成することも可能である。
また、上述した実施の形態においては、タービンホイール40、40A、40Bのホイール側タブ部44、44A、44Bを軸方向Aから見たときの輪郭形状を規定するための特定形状Sが、植込部43を軸方向Aから見た輪郭形状のうち、径方向Rの外端(先端)から径方向内側Riに向かって第4段の植込部側フック部43a4までの範囲を含む例を説明した。しかし、特定形状Sは、植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうち、径方向Rの外端(先端)から径方向内側Riに向かって、第2溝部46の底面46aに径方向内側Riで隣接する第3段の植込部側フック部43a3までの範囲を含むように構成することも可能である。また、第2溝部46の底面46aが上述の任意の位置に形成されている場合には、特定形状Sは、植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうち、径方向Rの外端(先端)から径方向内側Riに向かって、少なくとも第2溝部46の底面46aに径方向内側Riで隣接する植込部側フック部43aまでの範囲を含むように構成することが可能である。
[まとめ]
このように、上述した第1~第3の実施の形態およびその他の実施の形態においては、少なくとも次のような特徴を有している。すなわち、タービンホイール40、40A、40Bは、外周縁部に周方向に間隔をあけて配置され、翼根部54が軸方向から挿入されて係合するスロット42を複数形成する複数の植込部43と、複数の植込部43の軸方向一方側にそれぞれ設けられて周方向両側及び径方向内側に開口する第2溝部46を形成する複数のホイール側タブ部44、44A、44Bとを備えている。複数の植込部43の各々は、翼根部54の翼根側ネック部(翼側ネック部)54b及び翼根側フック部(翼側フック部)54aに係合する複数段の植込部側フック部(ホイール側フック部)43a及び複数段の植込部側ネック部(ホイール側ネック部)43bを周方向両側に有している。複数のホイール側タブ部44、44A、44Bは、複数のタービン動翼50の翼側タブ部57と共に、複数のタービン動翼50のスロット42に沿った移動を阻止する環状の固定ワイヤ61を保持するためのワイヤ溝部63を形成するように構成されている。複数のホイール側タブ部44、44A、44Bの各々は、第2溝部46の底面46aが隣接する周方向両側の第1溝部58の底面58aと連続するように構成されている。ホイール側タブ部44、44A、44Bを軸方向Aから見たときの輪郭形状は、植込部43を軸方向Aから見たときの輪郭形状のうち、径方向外端から径方向内側Riへ向かって少なくとも第2溝部46の底面46aに径方向内側Riで隣接する植込部側フック部(ホイール側フック部)43aまでの範囲を含む特定形状Sであって、少なくとも第2溝部46の底面46aよりも径方向内側Riの部分のうちの所定の直線Lc1、Lc3よりも周方向外側の部分を前記所定の直線Lc1、Lc3に沿った直線部44c、44c1、44c2、44c3、44c4に置き換えた形状と一致するように構成されている。所定の直線Lc1、Lc3は、特定形状Sのうち第2溝部46の底面46aとの交点Eから第2溝部46の底面46aに径方向内側で隣接する植込部側フック部(ホイール側フック部)43aの頂点までの範囲W1、W3内のいずれかの点と、中心軸線Axとを通る直線である。
この構成によれば、タービンロータ30の回転時に、遠心力の作用によって環状の固定ワイヤ61が第1溝部58と第2溝部46の連続した底面58a、46aにほぼ均等に押し付けられるので、固定ワイヤ61に対して局所的に過大な応力が生じることを防ぐことができる。また、ホイール側タブ部44、44A、44Bを軸方向Aから見たときの輪郭形状は、比較例のタービンホイール140のホイール側タブ部144と比較して、少なくとも一部の凸部が削除されている形状なので、タービン動翼50のタービンホイール40、40A、40Bに対する組付及び分解の際に、タービン動翼50の翼根部54または翼側タブ部57のホイール側タブ部44、44A、44Bに対する引っ掛かりを抑制することができる。したがって、タービン動翼50とホイール側タブ部44、44A、44Bとの接触によるタービンホイール40、40A、40Bの残留引張応力の発生を抑制することができる。
40、40A、40B…タービンホイール、 42…スロット、 43…植込部、 43a(43a1、43a2、43a3、43a4)…植込部側フック部(ホイール側フック部)、43a2…第2段の植込部側フック部(第2段のホイール側フック部)、 43a3…第3段の植込部側フック部(第3段のホイール側フック部)、43a4…第4段の植込部側フック部(第4段のホイール側フック部)、 43ap2…第2頂点(第2段のホイール側フック部の頂点)、 43ap3…第3頂点(第3段のホイール側フック部の頂点)、 43b(43b1、43b2、43b3、43b4)…植込部側ネック部(ホイール側ネック部)、 44、44A、44B…ホイール側タブ部、 44c、44c1、44c2、44c3、44c4…直線部、 46…第2溝部、 46a…底面、 50…タービン動翼、 54…翼根部、 54a(54a1、54a2、54a3、54a4)…翼根側フック部(翼側フック部)、 54b(54b1、54b2、54b3、54b4)…翼根側ネック部(翼側ネック部)、 57…翼側タブ部、 58…第1溝部、 58a…底面、 61…固定ワイヤ、 63…ワイヤ溝部、 Lc1、Lc3…所定の直線、 Ax…中心軸線、 S…特定形状、 E…第2溝部との交点。

Claims (7)

  1. 中心軸線を中心として回転可能で、且つ、周方向両側に形成された凹凸状の翼側ネック部及び翼側フック部を径方向に複数段有する翼根部と前記翼根部の軸方向一方側に設けられて周方向両側及び径方向内側に開口する第1溝部を形成する翼側タブ部と含む複数のタービン動翼が外周縁部に結合可能なタービンホイールであって、
    前記外周縁部に周方向に間隔をあけて配置され、前記翼根部が軸方向から挿入されて係合するスロットを複数形成する複数の植込部と、
    前記複数の植込部の軸方向一方側にそれぞれ設けられて周方向両側及び径方向内側に開口する第2溝部を形成する複数のホイール側タブ部とを備え、
    前記複数の植込部の各々は、前記翼根部の前記翼側ネック部及び前記翼側フック部に係合する複数段のホイール側フック部及び複数段のホイール側ネック部を周方向両側に有し、
    前記複数のホイール側タブ部は、前記複数のタービン動翼の前記翼側タブ部と共に、前記複数のタービン動翼の前記スロットに沿った移動を阻止する環状の固定ワイヤを保持するためのワイヤ溝部を形成するように構成され、
    前記複数のホイール側タブ部の各々は、前記第2溝部の底面が隣接する周方向両側の前記第1溝部の底面と連続するように構成され、
    前記ホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状は、前記植込部を軸方向から見たときの輪郭形状のうち、径方向外端から径方向内側へ向かって少なくとも前記第2溝部の底面に径方向内側で隣接するホイール側フック部までの範囲を含む特定形状であって、少なくとも前記第2溝部の底面よりも径方向内側の部分のうちの所定の直線よりも周方向外側の部分を前記所定の直線に沿った直線部に置き換えた形状と一致するように構成され、
    前記所定の直線は、前記特定形状のうち前記第2溝部の底面との交点から前記第2溝部の底面に径方向内側で隣接するホイール側フック部の頂点までの範囲内のいずれかの点と、前記中心軸線とを通る直線である
    ことを特徴とするタービンホイール。
  2. 請求項1に記載のタービンホイールにおいて、
    前記所定の直線は、前記中心軸線を起点とし、前記特定形状における前記第2溝部の底面との交点を通る直線と前記特定形状における前記第2溝部の底面に径方向外側で隣接するホイール側フック部の頂点を通る直線との間の範囲内に形成される直線である
    ことを特徴とするタービンホイール。
  3. 請求項2に記載のタービンホイールにおいて、
    前記ホイール側タブ部を軸方向から見たときの輪郭形状は、さらに、前記特定形状における前記第2溝部の底面よりも径方向外側の部分のうちの前記所定の直線よりも周方向外側の部分を前記所定の直線に沿った直線部に置き換えた形状と一致するように構成されている
    ことを特徴とするタービンホイール。
  4. 請求項1に記載のタービンホイールにおいて、
    前記所定の直線は、前記中心軸線を起点とし、前記特定形状における前記第2溝部の底面に径方向外側で隣接するホイール側フック部の頂点を通る直線と前記特定形状における前記第2溝部の底面に径方向内側で隣接するホイール側フック部の頂点を通る直線との間の範囲内に形成される直線である
    ことを特徴とするタービンホイール。
  5. 請求項1に記載のタービンホイールにおいて、
    前記植込部は、前記ホイール側フック部を第1段から第4段まで有しており、
    前記第2溝部は、その底面が第2段のホイール側フック部の頂点よりも径方向内側で、且つ、第3段のホイール側フック部の頂点よりも径方向外側に位置するように形成され、
    前記特定形状は、前記植込部を軸方向から見たときの輪郭形状のうち、径方向外端から第4段のホイール側フック部までの範囲を含む形状であり、
    前記所定の直線は、前記特定形状のうち前記第2溝部の底面との交点から前記第3段のホイール側フック部の頂点までの範囲内のいずれかの点と、前記中心軸線とを通る直線である
    ことを特徴とするタービンホイール。
  6. 請求項5に記載のタービンホイールにおいて、
    前記所定の直線は、前記中心軸線を起点とし、前記特定形状における前記第2溝部の底面との交点を通る直線と前記特定形状における前記第2段のホイール側フック部の頂点を通る直線との間の範囲内に形成される直線である
    ことを特徴とするタービンホイール。
  7. 請求項5に記載のタービンホイールにおいて、
    前記所定の直線は、前記中心軸線を起点とし、前記特定形状における前記第2段のホイール側フック部の頂点を通る直線と前記特定形状における前記第3段のホイール側フック部の頂点を通る直線との間の範囲内に形成される直線である
    ことを特徴とするタービンホイール。
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