JP7212325B2 - 流体発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、再生可能エネルギーを利用する発電装置に係り、特に風力と太陽光等の流体を用いた簡素かつ高効率の流体発電装置に関する。
所謂再生可能エネルギーとして利用可能な自然エネルギーには、風力、水力、太陽光や太陽熱、地熱、バイオマス等がある。このような自然エネルギーは一度利用しても比較的短時間に再生が可能であり、石油などの化石燃料に代わるクリーンなエネルギーとして利用されている。特に、風力を用いた発電、太陽光を用いた所謂ソーラー発電は急激に普及が進んでいる。
風力を利用する発電は、一般的には回転する風車で風を受け、それから得た回転力で発電機を回転させることで電力を生成する風車発電装置が知られている。また、太陽光を利用する発電では所謂ソーラーパネルと称する光―電変換装置を用いている。
風力発電分野では、上記した風車を用いるものの他に振り子式と称する発電装置も知られている。例えば、特許文献1に開示された板状の揺動板(ブレード)の揺動運動を用いた発電装置では、横方向に設置した軸に揺動板を固定し、この揺動板が風を受けて往復揺動することによる上記軸の往復回転を、一方向クラッチを介して発電機の軸に伝達するものである。また、この特許文献1にはフライホイールで回転ムラを軽減するとの記載もある。
また、揺動板を用いた風力エネルギーと太陽光エネルギーを併用したものとして、本願の発明者等による特許文献2を挙げることができる。特許文献2は、揺動板の揺動運動を、リニヤ式電磁誘導発電装置(リニア発電機)を構成する電機子の往復運動に変換して発電を行うものを開示している。また、その揺動板の面にソーラーパネルを貼り付けて太陽エネルギーも発電に利用する流体発電装置を開示する。
特開2017-2885号公報 特許第5969154号公報
特許文献1に開示の振り子式発電装置は揺動板を懸架する軸に互いに回転反転方向が異なる一対のフライホイールを取り付けて揺動板の往復運動による軸の回転むらを抑制するものである。そのための回転変換装置は複雑な磁力回転構造を用いている。また、発電機軸を揺動板の軸とは別個に設け、かつ一方向クラッチを二個備える、等の複雑な構成としている。
特許文献2に開示のハイブリッド発電装置は、断続的な風力の瞬間発生風力による振り子運動での揺動軸の伝達トルクはリニヤ式電磁誘導発電装置では十分なエネルギー回収はできない。また、ソーラーパネルは夜間や天候次第で発電能力が低下する。このままでは風の状況(風力、風向)、夜間・天候状況に大きく影響され、安定した電力を得ることは難しい。
大規模な風力発電装置やメガソーラー発電施設などと異なり、振り子式の発電装置は簡易かつ安全な発電手段として小規模事業所や一般家庭の電源として有効である。しかしながら、上記したように、現時点では解決すべき課題は多く普及の妨げとなっている。
本発明は、上記従来技術の課題を解決することにあり、振り子式にソーラーパネルを併用することで昼間の電力生成量を増加させると共に、揺動板の形状を改良してどの方向からの風でも揺動運動が効率よく行われることを可能とした。これにより、発電装置の設置位置(発電サイト)を風向が統計的に大きい位置に固定したままで風力を効率よく利用でき、また降雪地帯では積雪の反射光も積極的に利用できることで、ソーラー発電の効率も向上できるようにした。さらに、フライホイール及びバッテリにエネルギーを蓄積することで風力あるいは太陽光エネルギーが低下したときにフライホイールの回転数をバッテリの補助で上昇させることができる。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成を下記する。なお、この項目では、本発明の理解を容易にするため、各構成要件に対応する実施例における符号を付記する。
本発明は、風力から得た回転エネルギーで発電機回転軸11を回転させ電力を発生させるための揺動板(揺動ブレード)1と太陽光を電気エネルギーに変換するソーラーパネル10との協働で電力を生成する流体発電装置であり、以下の構成としたことを特徴とする。
(1)機枠4と、機枠の横方向に装架した揺動軸(揺動回転軸とも称する)2と、前方風受け面1fと後方風受け面1gを有し、前記揺動軸2に上方縁を固定して懸垂して当該揺動回転軸の周りに往復揺動を行う揺動ブレード1と、前記揺動回転軸2で回転される発電機6と、前記揺動回転軸2と前記発電機6との間に設置されて前記揺動回転軸2の往復動回転を一方向回転に変換して前記発電機回転軸11に接続する回転変換器3と、前記発電機回転軸11に固定されて回転するフライホイール5と、前記揺動ブレード1の前方風受け面1fと後方風受け面1gの双方又は一方に貼り付けた表面ソーラーパネル10a及び/又は裏面ソーラーパネル10bとを有する。
(2)前記(1)における揺動板1は横断面が前方風受け面側に凸のアーク形状とした。
(3)前記(2)における揺動板1は縦方向の側縁から中央部にかけた横方向断面の厚みが漸次小さい翼形状とした。
(4)前記(1)の揺動板1の横断面の両側端縁は前方風受け面側に弓弦形状(凹)で、後方風受け面側は平面とした。
(5)前記(4)の揺動板1は縦方向の側縁から中央部にかけた横方向断面の厚みが漸次小さい翼形状とした。
(6)前記(1)乃至(5)の揺動板1の前方面及び後方面に、通過する空気流に乱流を与える多数の微小凸部(突状部)12aをランダムに形成した。この微小凸部はソーラー基板の表面に透明樹脂などをスポット的に滴下し、硬化させて形成することができる。これにより、揺動板の表面を高速に通過する空気流に発生する乱流やボルテックス等を回避して揺動板の震度王などを抑制する。
(7)前記(1)乃至(5)の揺動板1の前方面及び後方面に、通過する空気流に乱流を与える多数の微小凹部12bをランダムに形成した。この微小凹部12bはソーラーパネルの表面基板に予めディンプル状に形成することで得ることができる。
(8)前記発電機は電動機として動作する電動発電機(MG)であり、発電した電力を貯蔵するバッテリ23を備え、このバッテリの電力で前記電動発電機が前記フライホイールを回転可能とした。
なお、本発明は上記の構成及び後述する実施例に記載される構成で限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
本発明に係る流体発電装置は、振り子式発電装置にソーラーパネルを併用すると共に、揺動板の形状を改良してどの方向からの風でも揺動運動が効率よく行われることが可能である。また、揺動板の設置位置を、年間の風向が統計的に大きい位置に固定したままで、風向が変化しても風力を効率よく利用できる。さらに、降雪地帯では背面のソーラーパネルが積雪からの反射光を利用して発電効率を向上させることができる。
揺動板の形状を航空機などの翼形状の類似としたことで、揺動板の揚力効果が向上する。また、表面に微小な凹部または凸部を形成することで、空気流の乱流による揚力低下を低減して効率よく揺動させることができる。
発電機の回転と共に回転するフライホイールの回転数が十分でないとき(始動時、無風時など)、フライホイールに回転状況を検出するセンサを設け、設定値以下の回転を検出したときに発電機を電動機モードとしてバッテリからの電力でフライホイールを所定回転数まで回転させる。これにより、バッテリだけでなく、フライホイールによるエネルギー貯蔵を確保でき、間欠揺動する揺動板による発電ムラを低減できる。
本発明に係る流体発電装置の第1実施例の全体構成の説明図。 図1における揺動板の作用の説明図。 図2のB-B線に沿った断面図。 図2の矢印Cから視た揺動板の上面図。 本発明に係る流体発電装置の第2実施例に用いる揺動板の説明図。 本発明に係る流体発電装置の第3実施例に用いる揺動板の説明図。 本発明に係る流体発電装置の第4実施例に用いる揺動板の説明図。 図1における回転変換器の構成例の説明図。 本発明に係る流体発電装置の第5実施例の全体構成の説明図。 本発明に係る流体発電装置の制御系を説明するブロック図。
以下、本発明に係る流体発電装置の実施の形態について実施例の図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る流体発電装置の第1実施例の全体構成の説明図である。図2は図1における揺動板の作用の説明図、図3は図2のB-B線に沿った断面図、図4は図2の矢印Cから視た揺動板の上面図である。この発電機は地面等(発電機設置場所)に基礎14で設置された機枠4に組み込まれ、南側を前方として設置するものとして説明する。機枠4は強風にも耐えられるように鉄パイプを好適とする強靭な材料で組み立てられている。この機枠4の中央領域で横方向(水平方向)に装架した揺動軸2に揺動板(風受け板、ブレードとも称する)1が固定されている。
揺動板1は、前方風受け面1fと後方風受け面1gを有し、前記揺動軸2に上方縁に設けられた上部カバー1aを固定して懸垂され、当該揺動軸2の周りに往復揺動を行う揺動板1と、前記揺動軸2から伝達される回転力で回転される発電機6と、前記揺動軸2と前記発電機6との間に設置されて前記揺動軸2の往復動回転(往復揺動)を一方向回転に変換して発電機回転軸11に接続する回転変換器3からなる。
揺動板1の往復運動からシャフト回転運動へ変換に於いて、安定した発電量を得るには発電機につながるシャフトを増速する必要がある。そのため往復運動を一方向回転運動に変換する回転変換器3に、増速ギアを設けることができる。また、発電機回転軸11に固定されて回転するフライホイール5が設けられている。フライホイール5は、風が強いときの瞬間的な高いエネルギーを保存することができ、蓄積されたエネルギーは必要に応じ回転を増速することができるため、風力エネルギーを平均化する効果がある。フライホイール5の容量は、設置場所の風力データ、発電機の必要トルク等を勘案して決定される。
そして、揺動板1の前方風受け面1fと後方風受け面1gの双方又は一方に、前方ソーラーパネル10aと後方ソーラーパネル10bが貼り付けられている。なお、X-Xは横方向(水平方向)、Y-Yは垂直方向(縦方向)、図5と図6に示されたZ-Zは前後方向を示す。
揺動板1の横断面(水平方向断面)は、表面風受け面側に凸のアーク形状としてある(図1乃至図3参照)。図2に示したように、この揺動板1に対して大まかに4方向からの風が到来すると考えることができる。これらの風は、揺動板1の前方で範囲がW1で示した方向から到来する前方風、揺動板1の後方で範囲がW2で示した方向から到来する後方風、揺動板1の右側方で範囲がW3で示した方向から到来する右方風、揺動板1の左側方で範囲がW4で示した方向から到来する左方風、の4方向で示すことができる。
自然に地上に吹く風は常に一方向からとは決まっておらず、季節、気圧配置、地形、建造物や樹林などの周囲環境などで常に変化している。回転翼を用いる風車発電では、風向きセンサで風向を検出し、回転翼の向きをその風向きに向ける制御を行っているものが多い。しかしながら、小規模の発電装置に風向対応機構を付与することは構成を複雑とし、コスト高を招く。特に、揺動板を利用する簡易な発電装置では、できるだけ簡単な構造とすることが要求される。
本実施例に係る揺動板1は、図2に示したように、周囲360度の何れの方向からの風にも対応できるようにしたことで、揺動板の向きを風向きに対抗することなく好適に発電を行うことができるようにしたものである。もっとも、揺動板1が効率よく風力を受ける方向は図2の前方風W1と後方風W2である。図2に揺動板1の前方風受け面1f、後方風受け面1gの主要領域を示した。なお、図2にはソーラーパネルの図示は省略してある。
また、図2に示した右方風W3と左方風W4のうちの真横近辺の風に対しては、揺動板1の横断面を弧状(弓弦形(アーク形状))として航空機の翼と同様の原理を用いた揚力を利用することで、単なる平板状の揺動板と比べて横方向からの風に対して格段に効率のよい揺動運動を得ることができる。右方風W3と左方風W4の前方領域側の風は主として前方風受け面1fに作用し、右方風W3と左方風W4の後方領域側の風は主として後方風受け面1gに作用する。
図3は図2に示した揺動板1のB-B線断面を示す。また、図4は図2の→C方向から視た上面図である。揺動板1は横断面が弧状で揺動板1bの上部を覆って上部カバー1aが取り付けられている。この上部カバー1aは後方から到来する風が上方に抜け去って揺動板1にかかる風圧が低減するのを回避する作用を持つ。この上部カバーに揺動軸2が固定されており、揺動板1が揺動軸2に懸垂した状態で前後に揺動するようになっている。
揺動板1の前方と後方の各表面には、それぞれ前方ソーラーパネル10a、後方ソーラーパネル10bが貼付されている。本実施例では、これらのソーラーパネルは揺動板1の前方と後方の各全面を覆って貼付したものとしてあるが、これに限るものではなく、これらの各表面を部分的に覆うようにしてもよい。
揺動板1が風力を受けて揺動し、揺動軸2の往復揺動を発電機軸の一方向回転に変換して発電機回転軸11(後述する図8参照)を回転させることで発電を行う。風力が一定でないことによる発電機回転軸11の回転不均一をフライホイール5に蓄積されている回転エネルギーで補足し平滑化する。
また、揺動板1に貼付されたソーラーパネル10a,10bは昼間においては太陽光を受けて発電する。後方風受面に貼付したソーラーパネル10bは周囲の反射光を受けて発電する。雪国などでは、積雪からの反射光が強いので、ソーラーパネル10bはより有効に機能する。砂漠地帯、水面状あるいはその近傍でも同様である。
以上説明した実施例1により、風力から得た回転エネルギーで発電機回転軸11を回転させ電力を発生させるための揺動板(揺動ブレード)1と太陽光を電気エネルギーに変換するソーラーパネル10との協働で電力を生成する流体発電装置を提供できる。
図5は本発明に係る流体発電装置の第2実施例に用いる揺動板の説明図である。この実施例では、実施例1に使用されている揺動板の横方向X-Xの側端縁1c断面形状を航空機の翼型に近似させたものである。すなわち、揺動板1の両側側縁1cの厚みd1を大とし、縦方向Y-Yの中央部1dの板厚d2を最も薄くなるように漸次薄くしたものである。なお、Z-Zは前後方向を示す。そのほかの構成は実施例1と同様である。
本実施例によれば、このような揺動板形状としたことで、右方向からの風W3あるいは左方向からの風W4による揺動板1の前方方向への揚力を増加させて揺動量(揺動角)を大きくすることができ、モータ軸の回転量を大きくして発電量を増すことができる。
図6は本発明に係る流体発電装置の第3実施例に用いる揺動板の説明図である。この実施例では、実施例1に使用されている揺動板に代えて単一板体とし、横方向X-Xの側端縁断面形状を前方側のみ大きな厚みd3とし、航空機の他の翼型に近似させたものである。すなわち、揺動板1の両側側縁1cの厚み1cの厚みを大とし、縦方向Y-Yの中央部の中央部1dを最小板厚d4として漸次薄くしたものである。そのほかの構成は実施例1と同様である。
本実施例によっても、右方向からの風W3あるいは左方向からの風W4による揺動板1の前方方向への揚力を増加させて揺動量(揺動角)を大きくすることができ、モータ軸の回転量を大きくして発電量を増すことができる。
図7は本発明に係る流体発電装置の第4実施例に用いる揺動板の説明図である。本実施例の揺動板1は、その表面及び背面に、通過する空気流に乱流を与える多数の微小凸部12aをランダムに形成したものである。この微小凸部はソーラー基板の表面に透明樹脂などをスポット的に滴下し、硬化させて形成することができる。これにより、揺動板の表面を高速に通過する空気流に発生する乱流やボルテックスの発生等を回避して揺動板の振動などを抑制することができる。
なお、前記した微小凸部12aに代えて多数の微小凹部12bをランダムに形成することもできる。この微小凹部12bはソーラーパネルの表面基板に予めディンプル状を形成することで得ることができる。
本実施例により、前記各実施例における効果に加えて、揺動板の表面を高速に通過する空気流に発生する乱流やボルテックスの発生等を回避して揺動板の振動などを抑制することができる。
図8は図1における回転変換器3の構成例の説明図である。図9の流体発電装置にも同様に適用できる。この回転変換器3は、揺動板1と発電機6との間に設置して揺動板1の往復運動による揺動板1の往復回転を発電機回転軸11の一方向回転に変換するための機構の一例である。図8において、第1ギア31は揺動軸2に固定され、第5ギア35は発電機回転軸11に固定されている。
第3ギア33と第4ギア34は従動ギア軸37に固定されて共に同一方向に回転可能とされている。ただし第3ギア33は一方向回転ギアで白抜き太矢印方向の回転のみを従動ギア軸37に伝える。中間軸36に回転可能に装荷された中間ギアである第2ギア32も一方向回転ギアとすることで、白抜き太矢印の方向の回転のみを第3ギア33を介して従動ギア軸37に伝える。符号30は揺動軸2と発電機回転軸11を断接するクラッチを示す。
揺動板1の揺動で揺動軸2が黒太矢印方向に回転するとき、クラッチ30はON(接)となり、ONとなったクラッチ30から発電機回転軸11を黒太矢印方向に回転させ、発電機を回転させて発電を行う。このとき、第1ギア31にかみ合う第2ギア32、及び第3ギア33はフリーに回転し、第1ギア31の回転を第5ギア35に伝達しない。
一方、揺動板1の揺動で揺動軸2が白抜き太矢印方向に回転するとき、クラッチ30はOFF(断)となり、この回転は第2ギア32→第3ギア33→第4ギア34から第5ギア35に伝達される。これにより、発電機回転軸11は黒太矢印方向と同じ白抜き太矢印方向に回転され、発電機6は継続して発電を行う。
発電機回転軸11にはフライホイールが固定されるが、図8では図示を省略してある。
図8に示した回転変換機構は一例にすぎず、同様の作用を得るためのギア機構は、この他にも多数考えられる。
図9は本発明に係る流体発電装置の第5実施例の全体構成の説明図である。この実施例は前記実施例1で説明した発電機まわりの構成を揺動板1の左右両側に配置したものである。図9は図1の(a)に相当する。
本実施例の流体発電装置は図1で説明した本発明の実施例1に発電部を2台としたものである。その他の構成は実施例1と同様なので説明は省略する。
本実施例によれば、揺動板1の受風面積を大きくして比較的に大規模な流体発電装置を構成できる。図9に示したものに限らず、さらに多数の揺動板と多数の発電機及びソーラーパネルを接続してより大きな電力源とすることも可能である。
図10は本発明に係る流体発電装置の制御系を説明するブロック図である。なお、本発明に係る流体発電装置に使用する発電機は電動機モード(モータモード)を備えた電動発電機(MG)とするのが好適である。
図10では発電機6として図9に示した二個の電動発電機6a、6bを用いたものとして説明するが、図1の場合は一個の電動発電機6a、及び一枚のソーラーパネル10aのみを用いたものと理解すべきである。
図10において、この流体発電装置で構成される制御系(発電システム)は発電機6の発電電力(交流電力)を所要の電圧と電流に変換して負荷等の利用者の利用に対応する形式に変換するための電力変換/変圧器21、ソーラーパネルの発電電力(直流電力)を、同様に負荷等の利用者の利用に対応する形式に変換するパワーコンデショナ(コンバータ/インバータ含む)20、電力変換/変圧器21からの発電機6の発電電力と、パワーコンデショナ20からのソーラーパネル10の電力を統合して負荷や系統に供給するための電力統合器23、ローカル負荷25と電力系統26への電力供給を切替える切替器24、及びバッテリ29で構成される。そして、これらの構成部分を統括制御する制御装置22を備える。
制御装置22は発電機6とソーラーパネルの10の通常動作を制御すると共にフライホイール5の回転数を監視する回転数センサ27、揺動板1の揺動方向(前後移動)を検知する揺動板の揺動板方向を検出する揺動板揺動方向検出センサ28を備えている。なお、この他に発電機6の発電電力やソーラーパネルの発電電力を監視して最適発電状態を得るための各種センサ、制御プログラムを備えている。余剰な電力が生じた場合には電力系統に接続して売電することもできる。
回転数センサ27は、フライホイールの回転が規定値以下になった場合に、バッテリ29に常時充電されている電力を利用して回転を上げるように制御装置22に指令を発することができる。なお、バッテリ29は発電機やソーラーパネルの発電電力が低下した場合のバックアップ電源として負荷25に電力を供給する。
方向検出センサ28は揺動板1の揺動方向を検出して図8のクラッチ30のON/OFFを実行する。これにより、揺動板1の揺動方向に関わらずに発電機の軸に対して一方向の回転力を供給する。
[産業上の利用分野]
本発明は、風力、波力等の流体を用いた発電装置に適用できる。波力エネルギーを用いた発電装置の場合、揺動板を水中に全没する方法と、揺動板の一部または相当部分を空中に露出させることで、その露出部分にソーラーパネルを設置して太陽光の直接エネルギーと水面反射光のエネルギーを利用できる。
1・・・揺動板(揺動ブレード)
2・・・揺動軸(揺動回転軸)
3・・・回転変換器
4・・・機枠
5・・・フライホイール
6・・・発電機(電動発電機:MG)
7・・・(7a,7b・・・)回転軸受
8・・・ジョイント
9・・・ブラケット
10・・・ソーラーパネル
11・・・発電機回転軸
12・・・微小突起
13・・・設置面
14・・・基礎
20・・・パワーコンデショナ
21・・・電力変換/変圧器(コンバータ/インバータを含む)
22・・・制御装置
23・・・統合器
24・・・切替器
25・・・負荷
26・・・電力系統
27・・・回転数センサ
28・・・方向検出センサ
29・・・バッテリ
30・・・クラッチ
31・・・第1ギア
32・・・第12ギア
33・・・第3ギア
34・・・第4ギア
35・・・第5ギア
36・・・中間ギア軸
37・・・従動ギア軸

Claims (6)

  1. 風力から得た回転エネルギーで発電機回転軸を回転させて電力を発生させるための揺動板と太陽光を電気エネルギーに変換するソーラーパネルとの協働で電力を生成する流体発電装置であって、
    機枠と、
    機枠の横方向に装架した揺動軸と、
    前方風受け面と後方風受け面を有し、前記揺動軸に上方縁を固定して懸垂し、当該揺動軸の周りに往復揺動を行う揺動板と、
    前記揺動軸の往復揺動に基づく発電機回転軸の回転により発電する発電機と、
    前記揺動軸と前記発電機との間に設置されて前記揺動軸の往復動揺動を一方向の回転に変換して前記発電機の発電機回転軸に回転力を接続する回転変換器と、
    前記発電機回転軸に固定されて回転するフライホイールと、
    前記揺動板の前方風受け面と後方風受け面の一方又は双方に貼り付けられた前方ソーラーパネル及び/又は後方ソーラーパネルとを有し、
    前記揺動板は縦方向の側縁から中央部にかけた横方向断面の厚みが漸次小さい翼形状であることを特徴とする流体発電装置。
  2. 前記揺動板は横方向断面が前方風受け面側に凸のアーク形状であることを特徴とする請求項1に記載の流体発電装置。
  3. 前記揺動板の横方向断面が前方風受け側に両側端縁が凸形状を有し、後方風受け面は平面であることを特徴とする請求項1に記載の流体発電装置。
  4. 前記揺動板の前方風受け面及び後方風受け面の一方又は双方に、通過する空気流に乱流を与える多数の微小凸部をランダムに形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の流体発電装置。
  5. 前記揺動板の前方風受け面及び後方風受け面の一方又は双方に、通過する空気流に乱流を与える多数の微小凹部をランダムに形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の流体発電装置。
  6. 前記発電機は電動機として動作する電動発電機であり、発電した電力を貯蔵するバッテリを備え、このバッテリの電力で前記電動発電機が前記フライホイールを回転可能としたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の流体発電装置。
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