JP7212310B2 - 電力需要予測装置、電力需要予測方法、そのプログラム - Google Patents

電力需要予測装置、電力需要予測方法、そのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力需要を予測する電力需要予測装置、電力需要予測方法およびコンピュータプログラムに関する。
安全性および経済性を考慮した発電機の運用計画を立てる上で重要な役目を持つ電力需要予測は、従来から様々な研究開発が行われてきている。電力需要を予測する方法として、大きく二つの方法がある。まず一つ目は、電力需要と関係性の強い予測因子(例えば、気温や湿度)と、電力需要との関係を、重回帰式やニューラルネットワークなどを用いて予測モデルとして構築する方法である。その予測モデルと予測因子から電力需要予測を得る。例えば、特許文献1は、重回帰分析を用いて、説明変数と目的関数との関係を線形関数にてモデル化している。
次に二つ目は、過去の電力需要量が予測対象日の電力需要量に類似すると推定される日を類似日として抽出する方法である。例えば、特許文献2では、予測日と条件(曜日や気象条件)が類似する類似日の電力量実績を抽出する抽出部と、抽出された類似日の電力量実績を用いて、前記予測日の電力量の予測値を算出している。
特開2018-23227号公報 特開2017-220050号公報
しかしながら、従来の方法では、電力需要予測の予測精度は、その予測因子である気象予報の予報精度に依存するという課題がある。つまり、気象予報が外れた場合には電力需要予測も外れやすい。
本発明の電力需要予測装置は、電力需要予測に影響を与える要因である気象予報データを複数種類の気象予報手段から取得する気象予報取得部と、前記複数種類の気象予報データを統合するデータ統合部と、過去の電力需要データと、過去の気象実績データと、前記統合した気象予報データを用いて、電力需要予測を行う電力需要予測部と、を有することを特徴とする。
本発明は、気象予報の予報精度に依存しにくい電力需要予測装置を提供することである。
本発明の実施例1における電力需要予測装置100の構成を表すブロック図である。 本発明における電力需要予測装置100のハードウェアの一例を示す図である。 本発明における電力需要予測装置100のフローチャートである。 本発明の実施例1におけるデータ統合部160の構成を表すブロック図である。 本発明の実施例1におけるデータ統合部160のフローチャートである。 本発明の実施例2における電力需要予測装置100の構成を表すブロック図である。 本発明の実施例2におけるデータ統合部160bの構成図である。 本発明の実施例2におけるデータ統合部160のフローチャートである。 本発明の実施例3における電力需要予測装置100の構成を表すブロック図である。 本発明の実施例3におけるデータ統合部160cの構成を表すブロック図である。 本発明の実施例3におけるデータ統合部160cのフローチャートである。
図1は、本発明における電力需要予測装置100の機能構成図である。電力需要予測装置100は、複数の気象予報提供者1~3(サーバ)および電力会社サーバ10と、ネットワーク20を介して接続される。電力需要予測装置100は、データ入力部130、データベース140、前処理部150、データ統合部160および電力需要予測部170から構成される。
データ入力部130は、ネットワーク20を介して、複数の気象予報提供者1~3(サーバ)から気象予報データを取得する。気象予報データは、ある特定の地域における気温、湿度、日射量、天気(晴れ、曇り、雨、雪、台風等)、気圧、雲量、風速、風向、降水量等の一つまたは複数を含む。気象予報提供者1~3は、気象庁や民間の気象予報事業者である。データ入力部130は、ネットワーク20を介して、電力会社サーバ10から、電力需要実績データを取得する。電力会社サーバ10には、ある特定の地域における電力系統で消費された電力量である電力需要実績データが格納されている。データ入力部130は、ネットワーク20を介して例えば気象庁のサーバから気象実績データを取得する。
データベース140は、電力需要実績データ141、気象実績データ142、気象予報データ143を記憶する。
前処理部150は、データ入力部130で取得した気象予報データ、気象実績データの前処理として、各データを取得した日時およびデータ形式を揃える。例えば、複数の気象予報提供者からの気象予報データのデータ形式を揃える場合は、気象予報の気温、湿度、などのデータ順序および個数を揃える。気象予報データおよび気象実績データのなかに、異常値や外れ値が含まれる場合には削除することが望ましい。異常値とは、計測、記入ミスなどが原因で起こる異常な値である。異常値の判定には、予め定められた数値範囲を外れているか否かで判定してもよい。また、外れ値とは、統計において他の値から大きく外れる値である。異常値の判定は、公知の技術である、スミルノフ・グラブス検定などの統計手法を用いてもよい。
データ統合部160は、複数の気象予報提供者からの気象予報データを統合し、1つの気象予報データに加工する。詳細は後述する。
電力需要予測部170は、電力需要実績データ、気象実績データおよび気象予報データから、電力需要を予測する。予測方法は、前述したが、構築した予測モデル用いる方法または類似日を抽出する方法がある。まず一つ目は、電力需要と関係性の強い予測因子(例えば、気温や湿度)と、電力需要との関係を、重回帰式やニューラルネットワークなどを用いて予測モデルとして構築する方法である。その予測モデルと予測因子から電力需要予測を得る。例えば、特許文献1は、重回帰分析を用いて、説明変数と目的関数との関係を線形関数にてモデル化している。次に二つ目は、過去の電力需要量が予測対象日の電力需要量に類似すると推定される日を類似日として抽出する方法である。例えば、特許文献2では、予測日と条件(曜日や気象条件)が類似する類似日の電力量実績を抽出する抽出部と、抽出された類似日の電力量実績を用いて、前記予測日の電力量の予測値を算出している。
図2は、本発明における電力需要予測装置100のハードウェアの一例を示す図である。電力需要予測装置100は、CPU101(中央演算装置)、記憶部102、ネットワークI/F103(ネットワークインターフェース)、入力I/F104(入力インターフェース)、および出力I/F105(出力インターフェース)を備える。電力需要予測装置100は、パーソナルコンピュータ、サーバ、またはワークステーション等の情報処理装置、すなわち、コンピュータである。
CPU101は、電力需要予測装置100が実行する各種処理および各種制御を実現するための演算と各種データの加工とを行う演算装置である。さらに、CPU101は、電力需要予測装置100が有するハードウェアを制御する制御装置である。
記憶部102は、電力需要予測装置100が使うデータ、プログラムおよび設定値等を記憶する。また、記憶部102は、いわゆるメモリ等である。なお、記憶部102は、ハードディスク(harddisk)等の補助記憶装置等を有してもよい。プログラムは、電力需要予測プログラムであり、コンピュータを、予測対象日における電力需要予測する電力需要予測部として機能させる。
ネットワークI/F103は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続される装置との間で各種データ等を送受信するためのネットワークインターフェースである。例えば、ネットワークI/F103は、NIC(Network Interface Controller)およびLANケーブルを接続させるコネクタ等である。なお、ネットワークI/F103は、ネットワークを利用するI/Fに限られず、ケーブル、無線又はコネクタ等によって外部装置と送受信するI/Fであってもよい。
入力I/F104および出力I/F105は、電力需要予測装置100を使うユーザとのインターフェースである。具体的には、入力I/F104はユーザの設定を受け入れ、出力I/F105は、電力需要予測装置100が行う各種処理の処理結果等をユーザに出力する。例えば、出力I/F105は、ディスプレイ等の出力装置および出力装置を電力需要予測装置100に接続させるコネクタ等である。
なお、電力需要予測装置100は、各ハードウェア資源による処理等を補助する補助装置を更に有する構成でもよい。また、電力需要予測装置100は、各種処理を並列、冗長又は分散して処理する構成でもよい。さらに、電力需要予測装置100は、複数の情報処理装置で構成されてもよい。
図3は、本発明の実施形態における電力需要予測装置100の全体処理の一例を示すフローチャートである。
データ入力部130は、電力需要実績データ141、過去の気象実績データ142を取得する(ステップS1)。
さらに、データ入力部130は、複数の気象予報提供者からの気象予報データ143を取得する(ステップS2)。
前処理部150は、複数の気象予報データ143に含まれる気象要因データ(気温、湿度、天気等)の順序やデータ数を揃えたデータ形式で、気象予報データXを生成し、気象予報データXをデータベースに格納する。また、前処理部150は、気象予報データに加えて気象実績データのデータ形式も同様に揃える。同時に異常値や外れ値の判断を行い、それらの値は消去してもよい。(ステップS3)。
データ統合部160は、データ形式が揃った複数の気象予報データXを入力とし、気象予報統合値Yを演算し、出力する(ステップS4)。
電力需要予測部170は、過去の電力需要実績データ141、過去の気象実績データ142および統合した気象予報統合値Yを入力として、電力需要予測値を演算し、出力する(ステップS5)。
次に、データ統合部160での処理内容を詳しく説明する。ここで、気象予報事業者数はMとする。また、需要予測に影響を与える要因のうち、気象に関する要因である気象要因の数はNとする(気象要因の例:前日10時の気温、湿度、最高気温等)。
データ統合部160は、式1に示すように、前処理部150で生成した気象予報データXの重み付き平均をとり、Yを出力する。ここで、Yは気象予報統合値、Rは重み付き平均の重み、Xは前処理部150で生成した複数の気象予報データを表す。
Figure 0007212310000001
気象予報統合値Yは、式2に示すように要素N個のベクトルとなる。例えば、気象要因が気温と湿度の2つの場合は、N=2となる。Tは転置行列を表す。
Figure 0007212310000002
複数の気象予報データXは、式3、4に示すように要素M個のベクトルがN個含まれる行列となる。つまり、複数の気象予報データXは、(M×N)行1列の行列となる。
Figure 0007212310000003
Figure 0007212310000004
式5,6に示すように、重み行列Rは、N行(N×M)列の行列となる。
Figure 0007212310000005
Figure 0007212310000006
<実施例1>
データ統合部160で用いる重みRの設定方法の実施例1を説明する。実施例1では、M個の気象予報値の単純平均を取ることで、統合を行う。
図4は、データ統合部160の機能構成を表した図である。データ統合部160に、重みRと気象予報データXが入力され、乗算部にて、RとXの乗算を行い、気象予報統合値Yが出力される。
重みRの要素rn1~rnMは、式7、8に示す条件にて予め設定されデータベース140に格納されている。例えば、気象予報事業者数Mが3、気象要因数Nが2の場合は、式9に示すように、各気象要因に対する重みは1/3に設定される。重みRは、予めユーザに設定されデータベース140に格納されていてもよい。
Figure 0007212310000007

Figure 0007212310000008
Figure 0007212310000009
図5は、本発明の実施例1におけるデータ統合部160のフローチャートである。
データ統合部160は、重みRおよび気象予報データXをデータベース140から取得する(ステップS11)。
データ統合部160は重み行列Rと気象予報行列Xの乗算をする(ステップS12)。
データ統合部160は統合後気象予報行列Yを出力する(ステップS13)。
次に数値例を用いて説明する。気象予報提供者が3社(M=3)あり、気象要因は気温と湿度の2つ(N=2)であり、気象予報データXや重みRが式10で表される場合、気象予報統合値Yは式1で計算され、式11のようになる。
Figure 0007212310000010
Figure 0007212310000011
実施例1におけるデータ統合部160によると、各気象予報値の平均をとることで、気象予報が外れた場合の影響を受けにくい気象予報統合値を得ることができ、その気象予報統合値を用いた需要予測手法においては気象予報精度に依存しにくい結果を得ることが可能となる。
<実施例2>
データ統合部160で用いる重みRの設定方法についての実施例2を説明する。実施例1では、M個の気象予報値の単純平均を取ることで統合を行ったが、実施例2では、過去のある期間において、各気象予報の精度を評価し、予報精度が高い気象予報データの重みを大きくすることで統合をする。
本発明の実施例2における電力需要予測装置100の機能構成を図6に示す。図1との違いは、データベース140に格納するデータに、気象予報の過去データ144と評価期間情報T145が追加となった点と、データ統合部160から160bとなった点である。その他の構成は同じであるため、説明は省略する。
図7は、データ統合部160bの機能構成を表した図である。データ統合部160bに、評価期間情報T145、気象予報の過去データ144、気象実績データ142および気象予報データXが入力され、予測精度評価部1602と乗算部1601を経て、その結果である気象予報統合値Yが出力される。気象予報の過去データ144は、気象予報データXを評価期間情報Tのデータ分だけ記憶部に記憶させておいたものを用いてもよい。
予測精度評価部1602では、評価期間Tにおける気象予報の精度を評価する。具体的には、気象予報の過去データと気象実績データの差(誤差)を算出し、気象予報の誤差の大きさを算出・比較する。予測精度評価部1602の結果は、重みRとして出力する。
下記フローチャートを用いて、詳細に説明をする。
図8は、本発明の実施例2におけるデータ統合部160bのフローチャートである。
データ統合部160bは、評価期間情報T145、気象実績データ142、過去の気象予報データ144および、気象予報データXをデータベース140から取得する(ステップS21)。
データ統合部160bは、重みRの全ての要素を0に初期化する(ステップS22)。
予測精度評価部1602は、全ての気象予報提供会社のデータに関して、全ての気象要因についての、評価期間Tにおける過去の気象予報データと気象実績データの誤差を算出する(ステップS23~26)。
予測精度評価部1602は、ある特定の気象要因について誤差をM個分算出した後に、その中で最も誤差が小さい気象予報提供者の重みRを大きく設定する(ステップS27)。
データ統合部160bは、重み行列Rと気象予報データXの乗算をする(ステップS29)。
データ統合部160bは統合後気象予報行列Yを出力する(ステップS30)。
次に、数値を用いた具体例を説明する。気象要因が“10時における気温”と“湿度”の2つ(N=2)で、気象予報提供者数が3(M=3)である場合、気象予報データXは例えば式12のように表される。
Figure 0007212310000012
また、“10時の気温”の実績値と、“10時の気温”を予報した過去の予報値1~3は、評価期間Tが2017年12月1日から13日の13日間である場合は、表1に示すようなデータとなる。
Figure 0007212310000013
予測精度評価部1602は、例えば表2に示す誤差指標の式を用いて、aとbに実績データと予測データをそれぞれ当てはめることで、評価期間Tにおける各気象予報提供者が提供した予報値1~3の評価を行う。
Figure 0007212310000014
その結果は、例えば表3のように、各予報値1~3の誤差指標が計算される。誤差を表す、平均誤差(ME)、平均絶対誤差(MAE)、平均誤差率(MPE)、平均絶対誤差率(MAPE)、平均二乗誤差(MSE)、平均平方二乗誤差(RMSE)、および平均平方二乗誤差率(RMSPE)は、0に近いほど、誤差が小さく予測精度が高いことを表す。また、誤差のばらつきを表す、標準偏差、絶対誤差の標準偏差、誤差率の標準偏差および絶対誤差率の標準偏差の指標値は値が小さいほど誤差のばらつきが少なく、予測精度が高いことを表す。誤差のばらつきを表す指標値(標準偏差、絶対誤差の標準偏差、誤差率の標準偏差および絶対誤差率の標準偏差)は、誤差を表す指標値(平均誤差、平均絶対誤差、平均誤差率、平均絶対誤差率、平均二乗誤差、平均平方二乗誤差、および平均平方二乗誤差率)と併用することで、より予測精度が高い評価を行うことができる。例えば、誤差が少なく、誤差のばらつきが少ない予測値が最も精度が高いと評価できる。
Figure 0007212310000015
その結果を用いて、予測精度評価部1602は、予報値1~3から算出した誤差指標のなかで、最も予測精度が高いと思われる予報値を選定し、その重みを“1”とする。予報値1~3に対する誤差指標の結果を比較し、誤差を表す指標値(平均誤差、平均絶対誤差、平均誤差率、平均絶対誤差率、平均二乗誤差、平均平方二乗誤差、および平均平方二乗誤差率)は最も0に近い結果が出ている予報値1が最も精度が高いといえる。本実施例では、予測精度評価部1602が算出した誤差指標のなかで、ある特定の気象予報提供者の重みは1と設定し、その他の重みは0に設定する。その結果、式13のRの1行1列の要素に重み“1”が入る。次の気象因子である湿度に関しても、気温と同様に、各予報値の予測精度の評価を行い、最も予測精度が高い予報値3の重みを“1”に設定する。その結果、式13のRの2行6列の要素に重み“1”が入る。
Figure 0007212310000016
予測精度評価部1602が設定した式13に示す重みRと式12に示す予報値データXを乗算し、式14のように統合値Yを出力する。
Figure 0007212310000017
以上実施例2におけるデータ統合部によると、各気象因子において、評価期間内の最も予測精度が高い予報値を選択することで、気象因子全体として気象予報の精度を高いデータとして統合することができる。
<実施例3>
データ統合部160で用いる重みRの設定方法についての実施例3を説明する。実施例3は、過去のある評価期間において、予報精度に関する評価が最大となるように重みRを決定する。
本発明の実施例3における電力需要予測装置100の機能構成を図9に示す。図6との違いは、データ統合部160bから160cとなった点である。その他の構成は同じであるため、説明は省略する。
図10は、データ統合部160cの機能構成を表した図である。データ統合部160cに、評価期間情報T145、気象予報の過去データ144、気象実績データ142および気象予報データXが入力され、最適化部1603と乗算部1601を経て、その結果である気象予報統合値Yが出力される。
最適化部1603では、過去のある期間において、予報精度に関する評価が最大となるように重みRを決定する。具体的には、式15に示す、気象予報の過去データと気象実績データの差(誤差)の総和をとる誤差評価関数を目的関数とし、式16、17を制約条件とし、重みRを決定変数とした最小化問題を解く。最適化部1603の結果は、重みRとして出力する。
Figure 0007212310000018
Figure 0007212310000019

Figure 0007212310000020
下記フローチャートを用いて、詳細に説明をする。
図11は、本発明の実施例3におけるデータ統合部160cのフローチャートである。
データ統合部160cは、評価期間情報T145、気象実績データ142、過去の気象予報データ144および、気象予報データXをデータベース140から取得する(ステップS31)。
データ統合部160cは、重みRの全ての要素を0に初期化する(ステップS32)。
最適化部1603は、過去の評価期間Tにおける気象予報値の統合値と実績値の誤差評価関数が最小となる重みRを、気象要因毎に求める(ステップS33~35)。
乗算部1601は、重み行列Rと気象予報データXの乗算をする(ステップS36)。
データ統合部160cは統合後気象予報行列Yを出力する(ステップS37)。
以上の実施例3におけるデータ統合部160cによると、各気象因子において、過去の評価期間内で過去の気象予報データXを統合した、過去の気象予報統合値Yと気象の実績値とが最も近くなるように重みRを求めることでき、そのため将来の気象予報統合値Yを精度よく求めることができる重みRを設定することができる。
上記の実施例では、複数の気象予報提供サーバを備える場合を示したが、電力需要予測装置100が気象予報手段を持ち、その手段によるデータを用いてもよい。
上記の実施例では、全ての気象要因についての評価を行う場合について記載したが、全ての気象要因ではなくある特定の気象要因についての評価を行ってもよい。例えば、電力需要に影響を大きく与える気象要因に対し、誤差評価を行い、その評価結果を他の気象要因に対する重みを用いてもよい。
1~3・・・気象予報提供者、10・・・電力会社サーバ、20・・・通信ネットワーク、100・・・電力需要予測装置、130・・・データ入力部、140・・・データベース、150・・・前処理部、160、160b、160c・・データ統合部、170・・・電力需要予測部

Claims (5)

  1. 電力需要予測に影響を与える気象要因を複数含む気象予報データを複数の気象予報提供者から取得する気象予報取得部と、
    前記複数の気象予報提供者から取得した前記気象予報データに基づいて、電力需要予測のための気象予報データを算出するデータ統合部と、
    過去の電力需要の実績データと過去の気象実績データに含まれる気象要因とを関連付けた電力需要の予測モデルに、前記電力需要予測のための気象予報データに含まれる気象要因を入力して、電力需要の予測値を得る電力需要予測部と、
    を有することを特徴とする電力需要予測装置。
  2. 記データ統合部は、前記複数の気象予報提供者の気象予報データに含まれる気象要因それぞれに、前記気象予報提供者の前記気象要因毎に予め設定された重みを乗算して得られる値を、前記電力需要予測のための気象予報データに含まれるそれぞれの気象要因として算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力需要予測装置。
  3. 記データ統合部は、過去の評価期間における前記気象予報提供者の気象予報データに含まれる気象要因の値と過去の気象実績データに含まれる気象要因の値との差分から誤差指標を算出し、前記誤差指標を基に前記複数の気象要因毎の前記重みを設定する重み設定部を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力需要予測装置。
  4. 前記重み設定部は、
    前記気象要因毎に、前記誤差指標が相対的に小さい前記気象予報提供者ほど高い重みを設定し、前記誤差指標が相対的に高い前記気象予報提供者ほど低い重みを設定するとともに、
    前記気象要因毎の、前記気象予報提供者それぞれに設定される重みの合計値が1となるように重み設定を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の電力需要予測装置。
  5. 前記重み設定部は、
    前記過去の評価期間における前記気象予報提供者の気象予報データに含まれる気象要因の値と気象要因の実績データに含まれる気象要因の値との差に基づく誤差のばらつき指標を算出し、
    前記誤差のばらつき指標が相対的に小さい前記気象予報提供者ほど前記重みが高くなるように前記重みを補正し、前記誤差のばらつき指標が相対的に大きい前記気象予報提供者ほど前記重みが小さくなるように前記重みを補正する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電力需要予測装置。

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