JP7209968B2 - 画像処理装置、画像処理装置の作動方法、画像処理装置の作動プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の作動方法、画像処理装置の作動プログラム Download PDF

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本開示の技術は、画像処理装置、画像処理装置の作動方法、画像処理装置の作動プログラムに関する。
病理診断において、病理専門医は、例えばヘマトキシリンとエオシンで染色された生体標本を光学顕微鏡で観察し、生体組織の性状に応じた領域の一例として癌領域を判定する。病理専門医は、必要に応じて生体標本の光学顕微鏡画像を撮影し、生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分けるアノテーション作業の一例として、判定した癌領域と非癌領域とを塗り分けるアノテーション作業を光学顕微鏡画像に対して行う。以下、アノテーション作業を光学顕微鏡画像に対して行うことで作成された画像を、アノテーション画像という。
一方で、特許文献1に記載の表面増強ラマン散乱(以下、SERS(Surface-Enhanced Raman Scattering)と略す)測定装置に代表されるラマン散乱測定装置が知られている。最近、こうしたラマン散乱測定装置を病理診断に役立てるための研究が進められている。
特開2016-153740号公報
本発明者は、非染色の生体標本をラマン散乱測定装置で測定し、これにより得られたラマンスペクトルデータ群に基づいて、生体組織の性状に応じた領域をコンピュータで判定する仕組みの構築を検討している。ここで、ラマンスペクトルデータ群は、生体標本の少なくとも一部である非染色の測定領域を二次元走査して得られるデータ群であり、測定領域内の複数の測定位置の各々に対応する複数のラマンスペクトルデータの集合である。
上記の生体組織の性状に応じた領域をコンピュータで判定する仕組みの構築に際して、アノテーション画像を、簡単かつ高精度にラマンスペクトルデータ群に関連付けたい、という要望があった。
本開示の技術は、アノテーション画像を、簡単かつ高精度にラマンスペクトルデータ群に関連付けることが可能な画像処理装置、画像処理装置の作動方法、画像処理装置の作動プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の画像処理装置は、生体標本の少なくとも一部である非染色の測定領域をラマン散乱測定装置によって二次元走査して得られた、第1座標系で表されるラマンスペクトルデータ群を取得する第1取得部と、ラマン散乱測定装置に備え付けの第1光学顕微鏡によって、少なくとも測定領域が非染色である生体標本を撮影した、第1座標系で表される第1光学顕微鏡画像を取得する第2取得部と、少なくとも測定領域が色素で染色された生体標本を第2光学顕微鏡で撮影した、第1座標系とは異なる第2座標系で表される第2光学顕微鏡画像を取得する第3取得部と、生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分けるアノテーション作業を第2光学顕微鏡画像に対して行うことで作成された、第2座標系で表されるアノテーション画像を取得する第4取得部と、第1光学顕微鏡画像および第2光学顕微鏡画像に基づいて、第1座標系と第2座標系の座標変換行列を導出する導出部と、座標変換行列を用いてアノテーション画像を座標変換し、ラマンスペクトルデータ群に対応する対応アノテーション画像を生成する生成部と、ラマンスペクトルデータ群に対応アノテーション画像を関連付ける関連付け処理部と、を備える。
第1光学顕微鏡画像の画像特徴量である第1特徴量を算出する第1算出部と、第2光学顕微鏡画像の画像特徴量である第2特徴量を算出する第2算出部と、第1特徴量と第2特徴量が設定条件を満たす対応点を、第1光学顕微鏡画像および第2光学顕微鏡画像の各々から抽出する抽出部とを備え、導出部は、対応点に基づいて座標変換行列を導出することが好ましい。
抽出部において抽出した対応点からノイズである外れ点を除外する処理を実施する除外処理部を備え、導出部は、外れ点除外後の対応点に基づいて座標変換行列を導出することが好ましい。
第1光学顕微鏡画像および第2光学顕微鏡画像の各々において、同じ箇所であると推定される3つ以上の点のユーザの指定を受け付ける受付部を備え、導出部は、受付部において受け付けた3つ以上の点に基づいて座標変換行列を導出することが好ましい。
生成部は、座標変換後のアノテーション画像に対して、測定領域に合わせた切り出し処理を実施することで、対応アノテーション画像を生成することが好ましい。
生成部は、座標変換後のアノテーション画像に対して、ラマンスペクトルデータ群の解像度に合わせた解像度変換処理を実施することで、対応アノテーション画像を生成することが好ましい。
ラマンスペクトルデータ群は、表面増強ラマン散乱測定装置で測定されたものであることが好ましい。
本開示の画像処理装置の作動方法は、生体標本の少なくとも一部である非染色の測定領域をラマン散乱測定装置によって二次元走査して得られた、第1座標系で表されるラマンスペクトルデータ群を取得する第1取得ステップと、ラマン散乱測定装置に備え付けの第1光学顕微鏡によって、少なくとも測定領域が非染色である生体標本を撮影した、第1座標系で表される第1光学顕微鏡画像を取得する第2取得ステップと、少なくとも測定領域が色素で染色された生体標本を第2光学顕微鏡で撮影した、第1座標系とは異なる第2座標系で表される第2光学顕微鏡画像を取得する第3取得ステップと、生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分けるアノテーション作業を第2光学顕微鏡画像に対して行うことで作成された、第2座標系で表されるアノテーション画像を取得する第4取得ステップと、第1光学顕微鏡画像および第2光学顕微鏡画像に基づいて、第1座標系と第2座標系の座標変換行列を導出する導出ステップと、座標変換行列を用いてアノテーション画像を座標変換し、ラマンスペクトルデータ群に対応する対応アノテーション画像を生成する生成ステップと、ラマンスペクトルデータ群に対応アノテーション画像を関連付ける関連付け処理ステップと、を備える。
本開示の画像処理装置の作動プログラムは、生体標本の少なくとも一部である非染色の測定領域をラマン散乱測定装置によって二次元走査して得られた、第1座標系で表されるラマンスペクトルデータ群を取得する第1取得部と、ラマン散乱測定装置に備え付けの第1光学顕微鏡によって、少なくとも測定領域が非染色である生体標本を撮影した、第1座標系で表される第1光学顕微鏡画像を取得する第2取得部と、少なくとも測定領域が色素で染色された生体標本を第2光学顕微鏡で撮影した、第1座標系とは異なる第2座標系で表される第2光学顕微鏡画像を取得する第3取得部と、生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分けるアノテーション作業を第2光学顕微鏡画像に対して行うことで作成された、第2座標系で表されるアノテーション画像を取得する第4取得部と、第1光学顕微鏡画像および第2光学顕微鏡画像に基づいて、第1座標系と第2座標系の座標変換行列を導出する導出部と、座標変換行列を用いてアノテーション画像を座標変換し、ラマンスペクトルデータ群に対応する対応アノテーション画像を生成する生成部と、ラマンスペクトルデータ群に対応アノテーション画像を関連付ける関連付け処理部として、コンピュータを機能させる。
本開示の技術によれば、アノテーション画像を、簡単かつ高精度にラマンスペクトルデータ群に関連付けることが可能な画像処理装置、画像処理装置の作動方法、画像処理装置の作動プログラムを提供することができる。
SERS測定装置、光学顕微鏡装置、および画像処理装置を示す図である。 図1で説明した処理の手順を示すフローチャートである。 第1光学顕微鏡画像を示す図である。 ラマンスペクトルデータを示す図である。 ラマンスペクトルデータ群から特定の波数におけるSERS画像を生成する様子を示す図である。 第2光学顕微鏡画像を示す図である。 アノテーション画像を示す図である。 画像処理装置のCPUのブロック図である。 処理部のブロック図である。 除外処理部により外れ点を除外する様子を示す図である。 座標変換行列を示す図である。 座標変換逆行列を示す図である。 生成部のブロック図である。 切り出し処理部による切り出し処理の様子を示す図である。 解像度変換処理部による解像度変換処理の様子を示すである。 画像処理装置の処理の手順を示すフローチャートである。 第1光学顕微鏡画像および第2光学顕微鏡画像の各々において、同じ箇所であると推定される3つ以上の点のユーザの指定を受け付け、受け付けた3つ以上の点に基づいて座標変換行列を導出する第2実施形態を示す図である。
[第1実施形態]
図1において、本開示の技術に係る「ラマン散乱測定装置」の一例であるSERS測定装置10は、生体標本BSを試料とし、生体標本BSの生体組織の性状に応じた領域を判定するための病理診断に用いられる。生体標本BSは、例えば、癌が疑われる生体(ヒト、マウス等)の組織の一部を、メス等で切除して得られた組織切片である。SERS測定装置10では、ヘマトキシリンとエオシンといった色素で染色される前の生体標本BSが用いられる。以下、この非染色の生体標本BSを、生体標本BS_NSと表記する。
SERS測定装置10は、光電場増強基板11と、測定部12と、第1光学顕微鏡13とを備えている。光電場増強基板11上には、生体標本BS_NSが配置される。光電場増強基板11は、局在プラズモン共鳴を誘起する微細な金属凹凸構造を備えている。光電場増強基板11は、この金属凹凸構造の局在プラズモン共鳴による光電場増強効果を利用して、生体標本BS_NSからの微弱なラマン散乱光RSLを増強する。
金属凹凸構造は、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、白金等で形成される。また、金属凹凸構造は、例えば、凸部の頂点から隣接する凹部の底点までの距離の平均が200nm以下、隣接する凸部の頂点の間隔の平均が200nm以下である。
なお、生体標本BS_NSは、光電場増強基板11上に直接配置される訳ではない。例えば特許文献1に記載されているように、生体標本BS_NSは、間に液体を挟んで光電場増強基板11上に配置される。
測定部12は、生体標本BS_NSの少なくとも一部である非染色の測定領域MA(図3参照)のラマンスペクトルデータ群RSDGを測定する。測定領域MAは、病理専門医DRにより設定される。測定部12は、励起光源20、コリメートレンズ21、スプリッター22、反射鏡23、対物レンズ24、ステージ25、フィルター26、集光レンズ27、および分光器28を有する。
励起光源20は例えば半導体レーザー光源であり、励起光ELを発する。コリメートレンズ21は、励起光ELを平行光化する。スプリッター22は、コリメートレンズ21で平行光化された励起光ELを、反射鏡23に向けて反射する。反射鏡23は、スプリッター22からの励起光ELを対物レンズ24に向けて反射する。対物レンズ24は、励起光ELを生体標本BS_NSに集光する。ステージ25は、紙面に垂直な方向と横方向とに移動可能である。このステージ25が2方向に移動されることで、測定領域MAに対して励起光ELが二次元走査される。
また、対物レンズ24は、励起光ELの照射により生体標本BS_NSから発せられたラマン散乱光RSLを平行光化して反射鏡23に導く。反射鏡23は、ラマン散乱光RSLをスプリッター22に向けて反射する。スプリッター22は、ラマン散乱光RSLを透過してフィルター26に導く。フィルター26は、ラマン散乱光RSLに含まれる励起光ELをカットする。集光レンズ27は、フィルター26で励起光ELがカットされたラマン散乱光RSLを分光器28に集光する。分光器28は、ラマン散乱光RSLを検出してラマンスペクトルデータRSD(図4参照)を出力する。
ラマンスペクトルデータRSDは、測定領域MA内の複数の測定位置MP(図4参照)の各々に対して出力される。ラマンスペクトルデータ群RSDGは、この複数の測定位置MPの各々に対応する複数のラマンスペクトルデータRSDの集合である。ラマンスペクトルデータ群RSDGは、SERS測定装置10から画像処理装置30に送信される。
第1光学顕微鏡13は、光電場増強基板11上の生体標本BS_NSを撮影し、第1光学顕微鏡画像MI_1を出力する。第1光学顕微鏡画像MI_1は、ラマンスペクトルデータ群RSDGとともに、SERS測定装置10から画像処理装置30に送信される。この際、第1光学顕微鏡画像MI_1とラマンスペクトルデータ群RSDGとの位置関係を記録した情報も併せて画像処理装置30に送信される。
光学顕微鏡装置31は、SERS測定装置10と同様に、生体標本BSを試料とし、病理診断に用いられる。ただし、光学顕微鏡装置31では、色素で染色された生体標本BSが用いられる。以下、この色素で染色された生体標本BSを、非染色の生体標本BS_NSと区別するために、生体標本BS_Sと表記する。
光学顕微鏡装置31は、ステージ32および第2光学顕微鏡33を有する。ステージ32には、生体標本BS_Sが載置される。第2光学顕微鏡33は、ステージ32上の生体標本BS_Sを撮影し、第2光学顕微鏡画像MI_2を出力する。第2光学顕微鏡画像MI_2は、第2光学顕微鏡33から画像処理装置30に送信される。
病理専門医DRは、光学顕微鏡装置31を用いて生体標本BS_Sを観察し、生体組織の性状に応じた領域の一例として、癌領域を判定する。そして、生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分けるアノテーション作業の一例として、判定した癌領域と非癌領域とを塗り分けるアノテーション作業を第2光学顕微鏡画像MI_2に対して行う。アノテーション作業の履歴はベクトルデータ(ベクターデータともいう)で座標が保存されているが、このベクトルデータから画像を生成したものをアノテーション画像AIとする。アノテーション画像AIは、病理専門医DRの手で画像処理装置30に送信される。なお、アノテーション作業は、上記のように病理専門医DR等が手動で生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分ける作業に加えて、コンピュータにて第2光学顕微鏡画像MI_2を画像解析して生体組織の性状に応じた領域を判定し、コンピュータにて生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分ける場合も含む。
なお、測定領域MA、生体組織の性状に応じた領域の「領域」とは、生体標本BS上の領域である。第1光学顕微鏡画像MI_1、第2光学顕微鏡画像MI_2、アノテーション画像AI等の画像上の「領域」は、測定領域MA、生体組織の性状に応じた領域の「領域」と区別するため、以下「区域」と表現する。
図1では、ラマンスペクトルデータ群RSDG、第1光学顕微鏡画像MI_1、第2光学顕微鏡画像MI_2、およびアノテーション画像AIが、画像処理装置30に直接送信される例を示したが、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して送信されてもよい。
図2は、図1で説明した処理の手順を示すフローチャートである。まず、非染色の生体標本BS_NSが光電場増強基板11上に配置され、SERS測定装置10にセットされる(ステップST10)。そして、第1光学顕微鏡13により生体標本BS_NSが撮影され、第1光学顕微鏡画像MI_1が出力される。第1光学顕微鏡画像MI_1は、画像処理装置30に送信される(ステップST20)。
続いて、測定部12によりラマンスペクトルデータRSDが測定される(ステップST30)。測定部12によって、測定領域MA内の全測定位置MPのラマンスペクトルデータRSDの測定が終了した後(ステップST40でYES)、ラマンスペクトルデータ群RSDGが画像処理装置30に送信される(ステップST50)。
その後、生体標本BS_NSがSERS測定装置10から取り出される(ステップST60)。生体標本BS_NSは、色素で染色されて生体標本BS_Sとされる(ステップST70)。
生体標本BS_Sは、光学顕微鏡装置31のステージ32上に載置され、光学顕微鏡装置31にセットされる(ステップST80)。そして、第2光学顕微鏡33により生体標本BS_Sが撮影され、第2光学顕微鏡画像MI_2が出力される。第2光学顕微鏡画像MI_2は、画像処理装置30に送信される(ステップST90)。
病理専門医DRにより、アノテーション作業が第2光学顕微鏡画像MI_2に対して行われる(ステップST100)。これにより作成されたアノテーション画像AIは、画像処理装置30に送信される(ステップST110)。
なお、図2で示した処理の手順はあくまでも一例であり、順番を適宜入れ替えてもよい。例えば、ラマンスペクトルデータRSDを測定した後に、第1光学顕微鏡画像MI_1を撮影してもよい。また、同じ生体から採取した一連の複数の組織切片の病理診断を行う場合は、以下の手順で行ってもよい。すなわち、第1の組織切片を色素で染色して光学顕微鏡装置31で観察し、癌領域が存在していそうな箇所に見当をつける。その後、第1の組織切片と隣接する層の第2の組織切片について、第1の組織切片において見当をつけた、癌領域が存在していそうな箇所に測定領域MAを設定し、ラマンスペクトルデータRSDを測定する。この場合は、SERS測定装置10によるラマンスペクトルデータRSDの測定よりも、染色および光学顕微鏡装置31による観察が先になる。
図3に示すように、第1光学顕微鏡画像MI_1は、SERS測定装置10に固有の第1座標系X1、Y1で表される。第1光学顕微鏡画像MI_1には、生体標本BS_NSが映っている。また、第1光学顕微鏡画像MI_1には、二点鎖線で示すように、ラマンスペクトルデータ群RSDGの測定領域MAを示す座標情報が含まれている。
図4に示すように、ラマンスペクトルデータRSDも、SERS測定装置10に固有の第1座標系X1、Y1で表される。ひいては、ラマンスペクトルデータ群RSDGも、第1座標系X1、Y1で表される。ラマンスペクトルデータRSDは、第1座標系X1、Y1の座標(X1i、Y1j)で表される測定領域MA内の測定位置MPにおける、各波数に対するラマン散乱光RSLの強度が登録されたデータである。iは1~Nの自然数、jは1~Mの自然数であり、Nは測定位置MPのX1軸方向の個数、Mは測定位置MPのY1軸方向の個数である。なお、図4の下部に示すグラフGは、このラマンスペクトルデータRSDの強度を波数毎にプロットして線で繋いだものである。
図5に示すように、各ラマンスペクトルデータRSDの特定の波数におけるラマン散乱光RSLの強度に、適当な階調値を割り当てることで、特定の波数におけるラマン散乱光RSLの強度分布を示すSERS画像SIを生成することが可能である。このSERS画像SIも、第1座標系X1、Y1で表される。なお、図5では、波数298cm-1におけるSERS画像SIを例示している。
図6に示すように、第2光学顕微鏡画像MI_2は、第2光学顕微鏡33に固有の第2座標系X2、Y2で表される。第2座標系X2、Y2は、SERS測定装置10に固有の第1座標系X1、Y1とは異なる座標系である。第2光学顕微鏡画像MI_2には、生体標本BS_Sが映っている。
図7に示すように、第2光学顕微鏡画像MI_2に基づいて作成されたアノテーション画像AIも、当然ながら第2座標系X2、Y2で表される。アノテーション画像AIでは、病理専門医DRが判定した癌領域と非癌領域とが異なる色(例えば癌領域は赤色、非癌領域は白色)で塗り分けられている。
図8において、画像処理装置30は、ストレージデバイス40とCPU(Central Processing Unit)41とを備える。ストレージデバイス40は、例えばハードディスクドライブである。ストレージデバイス40には、作動プログラム42が記憶されている。作動プログラム42は、本開示の技術に係る「画像処理装置の作動プログラム」の一例である。作動プログラム42が起動されると、CPU41は、図示しないメモリ等と協働して、第1取得部45、第2取得部46、第3取得部47、第4取得部48、処理部49、生成部50、および関連付け処理部51として機能する。
第1取得部45は、ラマンスペクトルデータ群RSDGを取得する。第1取得部45は、取得したラマンスペクトルデータ群RSDGを関連付け処理部51に出力する。第2取得部46は、第1光学顕微鏡画像MI_1を取得する。第2取得部46は、取得した第1光学顕微鏡画像MI_1を処理部49に出力する。第3取得部47は、第2光学顕微鏡画像MI_2を取得する。第3取得部47は、取得した第2光学顕微鏡画像MI_2を処理部49に出力する。第4取得部48は、アノテーション画像AIを取得する。第4取得部48は、取得したアノテーション画像AIを生成部50に出力する。
処理部49は導出部55を有する(図9も参照)。導出部55は、第2取得部46からの第1光学顕微鏡画像MI_1、および第3取得部47からの第2光学顕微鏡画像MI_2に基づいて、第1座標系X1、Y1と第2座標系X2、Y2の座標変換行列MTCを導出する。導出部55は、導出した座標変換行列MTCを生成部50に出力する。
生成部50は、座標変換行列MTCを用いて、第4取得部48からのアノテーション画像AIを座標変換し、ラマンスペクトルデータ群RSDGに対応する対応アノテーション画像AI_Cを生成する。生成部50は、生成した対応アノテーション画像AI_Cを関連付け処理部51に出力する。対応アノテーション画像AI_Cは、ラマンスペクトルデータ群RSDGと同じく、第1座標系X1、Y1で表される画像である(図15参照)。
関連付け処理部51は、第1取得部45からのラマンスペクトルデータ群RSDGに、生成部50からの対応アノテーション画像AI_Cを関連付ける。具体的には、関連付け処理部51は、ラマンスペクトルデータ群RSDGと対応アノテーション画像AI_Cとに共通の識別ID(Identification Data)を付して、これらを関連付ける。関連付け処理部51は、関連付けたラマンスペクトルデータ群RSDGおよび対応アノテーション画像AI_Cをストレージデバイス40に記憶させる。
図9において、処理部49は、前述の導出部55に加えて、第1算出部60、第2算出部61、抽出部62、および除外処理部63を有する。
第1算出部60は、第1光学顕微鏡画像MI_1の画像特徴量である第1特徴量F1を、第1光学顕微鏡画像MI_1の画素毎に算出する。第1算出部60は、算出した第1特徴量F1を抽出部62に出力する。一方、第2算出部61は、第2光学顕微鏡画像MI_2の画像特徴量である第2特徴量F2を、第2光学顕微鏡画像MI_2の画素毎に算出する。第2算出部61は、算出した第2特徴量F2を抽出部62に出力する。なお、第1特徴量F1および第2特徴量F2としては、AKAZE(Accelerated KAZE(KAZEは日本語の「風」の意))特徴量、SIFT(Scale-Invariant Feature Transform)特徴量、SURF(Speed-Upped Robust Feature)特徴量、ORB(Oriented-BRIEF(Binary Robust Independent Elementary Features))特徴量といった、周知の画像特徴量を用いることができる。
抽出部62は、第1特徴量F1と第2特徴量F2が設定条件を満たす第1対応点CP1および第2対応点CP2を、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2の各々から抽出する。設定条件は、例えば、対象の画素およびその周囲の隣接する画素の第1特徴量F1と第2特徴量F2の差分の絶対値が全て閾値以下であるという条件である。この場合、抽出部62は、自身の第1特徴量F1と第2特徴量F2の差分の絶対値が閾値以下で、かつ周囲の隣接する画素の第1特徴量F1と第2特徴量F2の差分の絶対値も閾値以下である、第1光学顕微鏡画像MI_1の画素および第2光学顕微鏡画像MI_2の画素を、設定条件を満たす第1対応点CP1および第2対応点CP2として抽出する。抽出部62は、抽出した第1対応点CP1および第2対応点CP2を除外処理部63に出力する。
除外処理部63は、抽出部62において抽出した第1対応点CP1および第2対応点CP2から、ノイズである第1外れ点CP1_Oおよび第2外れ点CP2_Oを除外する処理を実施する。除外処理部63は、第1外れ点CP1_O除外後の第1対応点CP1および第2外れ点CP2_O除外後の第2対応点CP2を導出部55に出力する。導出部55は、除外処理部63からの、第1外れ点CP1_O除外後の第1対応点CP1および第2外れ点CP2_O除外後の第2対応点CP2に基づいて、座標変換行列MTCを導出する。
図10は、除外処理部63により第1外れ点CP1_Oおよび第2外れ点CP2_Oを除外する様子を示す。図10では、抽出部62によって、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2から計7組の第1対応点CP1および第2対応点CP2が抽出された場合を例示している。そして、計7組のうちの2組が、第1外れ点CP1_Oおよび第2外れ点CP2_Oであった場合を例示している。この場合、除外処理部63は、破線の枠および矢印で示すように、第1対応点CP1および第2対応点CP2から、2組の第1外れ点CP1_Oおよび第2外れ点CP2_Oを除外する。なお、除外処理部63は、RANSAC(Random Sample Consensus)、L1制約条件付き最小二乗法といった、周知の外れ点除外アルゴリズムを用いて、上記の除外処理を行う。
図11に示すように、座標変換行列MTCは、例えば、第1座標系X1、Y1を第2座標系X2、Y2に変換するための行列である。座標変換行列MTCは、具体的にはアフィン変換行列である。座標変換行列MTCの係数a~fの数値は、第1対応点CP1および第2対応点CP2の位置関係に基づいて、導出部55により算出される。
座標変換行列MTCは、前述のように、第1座標系X1、Y1を第2座標系X2、Y2に変換するための行列である。このため、図12に示すように、座標変換行列MTCの逆行列である座標変換逆行列IMTCは、第2座標系X2、Y2を第1座標系X1、Y1に変換するための行列となる。したがって、第2座標系X2、Y2で表されるアノテーション画像AIから、第1座標系X1、Y1で表される対応アノテーション画像AI_Cを生成するためには、アノテーション画像AIに座標変換逆行列IMTCを乗算すればよい。なお、座標変換行列MTCは、例示のアフィン変換行列に限らず、ホモグラフィ変換行列等の他の座標変換行列でもよい。
図13に示すように、生成部50は、座標変換部70、切り出し処理部71、および解像度変換処理部72を有する。
座標変換部70は、導出部55からの座標変換行列MTCを用いて、第4取得部48からのアノテーション画像AIを座標変換する。より詳しくは図12で示したように、座標変換部70は、アノテーション画像AIに座標変換逆行列IMTCを乗算する。座標変換部70は、こうして第2座標系X2、Y2から第1座標系X1、Y1に座標変換したアノテーション画像AIを、切り出し処理部71に出力する。以下では、第2座標系X2、Y2から第1座標系X1、Y1に座標変換したアノテーション画像AIを、座標変換後のアノテーション画像AI_Aと表記する。
切り出し処理部71は、図14にも示すように、座標変換後のアノテーション画像AI_Aに対して、ラマンスペクトルデータ群RSDGの測定領域MAに合わせた切り出し処理を実施する。図3で示したように、第1光学顕微鏡画像MI_1には、測定領域MAを示す座標情報が含まれている。このため、切り出し処理部71は、第1光学顕微鏡画像MI_1に含まれる測定領域MAを示す座標情報を参照して、測定領域MAに対応する、座標変換後のアノテーション画像AI_Aの区域を切り出す。切り出し処理部71は、切り出し処理により座標変換後のアノテーション画像AI_Aから切り出した切り出し画像AI_Uを、解像度変換処理部72に出力する。なお、測定領域MAが生体標本BS_NSの全領域にわたる場合は、切り出し処理は省略される。
座標変換後のアノテーション画像AI_A、ひいては切り出し画像AI_Uは、元のアノテーション画像AIの解像度を踏襲している。このため、切り出し画像AI_Uを対応アノテーション画像AI_Cとするためには、ラマンスペクトルデータ群RSDGの解像度に合わせた解像度変換処理が必要である。そこで、解像度変換処理部72は、図15にも示すように、切り出し処理部71からの切り出し画像AI_Uに対して、ラマンスペクトルデータ群RSDGの解像度に合わせた解像度変換処理を実施し、解像度変換画像AI_Rとする。解像度変換処理部72は、解像度変換画像AI_Rを、対応アノテーション画像AI_Cとして関連付け処理部51に出力する。
図15では、切り出し画像AI_Uの解像度を、ラマンスペクトルデータ群RSDGの解像度に合わせて下げる、いわゆるダウンサンプリングを解像度変換処理として実施した場合を例示している。なお、解像度変換処理としては、ニアレストネイバー法といった周知の方法を用いることができる。
次に、上記構成による作用について、図16に示すフローチャートを参照して説明する。図8で示したように、作動プログラム42が起動されると、画像処理装置30のCPU41には、第1取得部45、第2取得部46、第3取得部47、第4取得部48、処理部49、生成部50、および関連付け処理部51が構築される。
図1および図2で示したように、画像処理装置30には、ラマンスペクトルデータ群RSDG、第1光学顕微鏡画像MI_1、第2光学顕微鏡画像MI_2、およびアノテーション画像AIが送信される。
図16に示すように、ラマンスペクトルデータ群RSDGは、第1取得部45により取得される(ステップST200)。ラマンスペクトルデータ群RSDGは、第1取得部45から関連付け処理部51に出力される。なお、ステップST200は、本開示の技術に係る「第1取得ステップ」の一例である。
第1光学顕微鏡画像MI_1は、第2取得部46により取得される(ステップST210)。第1光学顕微鏡画像MI_1は、第2取得部46から処理部49に出力される。なお、ステップST210は、本開示の技術に係る「第2取得ステップ」の一例である。
第2光学顕微鏡画像MI_2は、第3取得部47により取得される(ステップST220)。第2光学顕微鏡画像MI_2は、第3取得部47から処理部49に出力される。なお、ステップST220は、本開示の技術に係る「第3取得ステップ」の一例である。
アノテーション画像AIは、第4取得部48により取得される(ステップST230)。アノテーション画像AIは、第4取得部48から生成部50に出力される。なお、ステップST230は、本開示の技術に係る「第4取得ステップ」の一例である。
処理部49では、第2取得部46からの第1光学顕微鏡画像MI_1、および第3取得部47からの第2光学顕微鏡画像MI_2に基づいて、導出部55により座標変換行列MTCが導出される(ステップST240)。
より詳しくは、図9および図10で示したように、第1算出部60によって、第1光学顕微鏡画像MI_1の画像特徴量である第1特徴量F1が算出される。また、第2算出部61によって、第2光学顕微鏡画像MI_2の画像特徴量である第2特徴量F2が算出される。そして、抽出部62によって、第1特徴量F1と第2特徴量F2が設定条件を満たす第1対応点CP1および第2対応点CP2が、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2の各々から抽出される。こうして第1特徴量F1および第2特徴量F2を算出し、第1対応点CP1および第2対応点CP2を抽出することで、正確な座標変換を行える座標変換行列MTCを導出することができる。
その後、除外処理部63によって、抽出部62において抽出された第1対応点CP1および第2対応点CP2から第1外れ点CP1_Oおよび第2外れ点CP2_Oを除外する処理が実施される。座標変換行列MTCは、第1外れ点CP1_Oおよび第2外れ点CP2_O除外後の第1対応点CP1および第2対応点CP2に基づいて導出される。座標変換行列MTCは、導出部55から生成部50に出力される。
こうして第1外れ点CP1_Oおよび第2外れ点CP2_Oを除外する処理を実施し、第1外れ点CP1_Oおよび第2外れ点CP2_O除外後の第1対応点CP1および第2対応点CP2に基づいて座標変換行列MTCを導出することで、さらに正確な座標変換を行える座標変換行列MTCを導出することができる。なお、ステップST240は、本開示の技術に係る「導出ステップ」の一例である。
生成部50では、ラマンスペクトルデータ群RSDGに対応する対応アノテーション画像AI_Cが生成される(ステップST250)。
より詳しくは、図13~図15で示したように、座標変換部70によって、座標変換行列MTCを用いてアノテーション画像AIが座標変換される。次いで、切り出し処理部71によって、座標変換後のアノテーション画像AI_Aに対して、測定領域MAに合わせた切り出し処理が実施され、切り出し画像AI_Uが生成される。これにより、測定領域MAに合った画像を、対応アノテーション画像AI_Cとすることができる。
さらに、解像度変換処理部72によって、切り出し画像AI_Uに対して、ラマンスペクトルデータ群RSDGの解像度に合わせた解像度変換処理が実施され、対応アノテーション画像AI_C(解像度変換画像AI_R)が生成される。対応アノテーション画像AI_Cは、解像度変換処理部72から関連付け処理部51に出力される。これにより、ラマンスペクトルデータ群の解像度に合った画像を、対応アノテーション画像AI_Cとすることができる。なお、ステップST250は、本開示の技術に係る「生成ステップ」の一例である。
関連付け処理部51では、第1取得部45からのラマンスペクトルデータ群RSDGに、生成部50からの対応アノテーション画像AI_Cが関連付けられる(ステップST260)。関連付けられたラマンスペクトルデータ群RSDGおよび対応アノテーション画像AI_Cは、ストレージデバイス40に記憶される。ラマンスペクトルデータ群RSDGおよび対応アノテーション画像AI_Cは、生体組織の性状に応じた領域をコンピュータで判定する仕組みの構築に利用される。なお、ステップST260は、本開示の技術に係る「関連付け処理ステップ」の一例である。
以上説明したように、導出部55は、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2に基づいて、第1座標系X1、Y1と第2座標系X2、Y2の座標変換行列MTCを導出する。生成部50は、座標変換行列MTCを用いてアノテーション画像AIを座標変換し、ラマンスペクトルデータ群RSDGに対応する対応アノテーション画像AI_Cを生成する。関連付け処理部51は、ラマンスペクトルデータ群RSDGに対応アノテーション画像AI_Cを関連付ける。このため、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2を、画像編集ソフトウェアを用いて手動で位置合わせするといった、試行錯誤的、かつ正確性に欠ける処理を行わなくても、ラマンスペクトルデータ群RSDGに対応アノテーション画像AI_Cを関連付けることができる。したがって、第2座標系X2、Y2で表されるアノテーション画像AIを、簡単かつ高精度に第1座標系X1、Y1で表されるラマンスペクトルデータ群RSDGに関連付けることが可能となる。
ラマンスペクトルデータ群RSDGは、SERS測定装置10で測定されたものである。このため、ラマンスペクトルデータ群RSDGは、他のラマン散乱測定装置で測定されたものと比べて、光電場増強基板11によりラマン散乱光RSLが増強される分、S/N(Signal/Noise)比が高い。したがって、生体組織の性状に応じた領域を判定する場合に好適である。なお、ラマンスペクトルデータ群RSDGは、SERS測定装置10以外の他のラマン散乱測定装置で測定されたものであってもよい。
[第2実施形態]
図17に示す第2実施形態では、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2の各々において、同じ箇所であると推定される3つ以上の点のユーザの指定を受け付ける。そして、受け付けた3つ以上の点に基づいて座標変換行列MTCを導出する。
図17において、第2実施形態では、画像処理装置30のディスプレイ(図示せず)に、対応点指定画面80が表示される。対応点指定画面80には、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2が並べて表示される。また、対応点指定画面80には、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2の各々において、同じ箇所であると推定される点をユーザに3つ以上指定させる旨のメッセージ81が表示される。さらに、対応点指定画面80には、対応点指定ボタン82、やり直しボタン83、および決定ボタン84が設けられている。
対応点指定ボタン82を選択して、第1光学顕微鏡画像MI_1の任意の点を指定すると、第1指定点SP1が指定される。続けて第2光学顕微鏡画像MI_2の任意の点を指定すると、先に指定した第1指定点SP1に対応する第2指定点SP2が指定される。第1指定点SP1および第2指定点SP2の指定後、再び対応点指定ボタン82を選択すると、別の第1指定点SP1および第2指定点SP2の指定が可能となる。やり直しボタン83を選択すると、その直前に指定された第1指定点SP1または第2指定点SP2の指定が解除され、指定のやり直しが可能となる。
決定ボタン84を選択すると、そのとき指定されていた3つ以上の第1指定点SP1および第2指定点SP2が、受付部90に出力される。すなわち、受付部90は、対応点指定画面80を通じて、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2の各々において、同じ箇所であると推定される3つ以上の点のユーザの指定を受け付ける。受付部90は、受け付けた第1指定点SP1および第2指定点SP2を、導出部91に出力する。導出部91は、受付部90において受け付けた3つ以上の第1指定点SP1および第2指定点SP2に基づいて座標変換行列MTCを導出する。以降の処理は上記第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
このように、第2実施形態では、受付部90により、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2の各々において、同じ箇所であると推定される3つ以上の点のユーザの指定を受け付ける。そして、導出部91により、受付部90において受け付けた3つ以上の点に基づいて座標変換行列MTCを導出する。このため第2実施形態では、上記第1実施形態のように、第1算出部60、第2算出部61、抽出部62、除外処理部63を有する必要がなく、これら各処理部60~63による各処理も必要ない。したがって、座標変換行列MTCを導出する場合の処理負担を軽減することができる。また、ユーザに点を指定させるとはいえ、少なくとも3つの点であればよいので、ユーザに掛かる操作負担を最低限に留めることができる。なお、3つの点より多い点から座標変換行列(例えばホモグラフィ変換行列)を求める方法としては、公知のDLT(Direct Linear Transformation)法を用いればよい。
なお、ユーザは、例えば病理専門医DRである。あるいは、ユーザは、生体組織の性状に応じた領域をコンピュータで判定する仕組みの構築を目指す企業の作業員であってもよい。
第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2を複数の区域に等分し、複数の区域毎に、第1特徴量F1および第2特徴量F2の算出、第1対応点CP1および第2対応点CP2の抽出、第1外れ点CP1_Oおよび第2外れ点CP2_Oの除外を行ってもよい。同様に、第1光学顕微鏡画像MI_1および第2光学顕微鏡画像MI_2の複数の区域毎に、第1指定点SP1および第2指定点SP2を指定させてもよい。これらの場合、複数の区域毎に座標変換行列MTCを導出する。そして、アノテーション画像AIも複数の区域に等分し、複数の区域毎に座標変換を行う。こうすれば、アノテーション画像AIを、より高精度にラマンスペクトルデータ群RSDGに関連付けることが可能となる。
第1光学顕微鏡画像MI_1は、少なくとも測定領域MAが非染色である生体標本BSを撮影したものであればよい。つまり、第1光学顕微鏡画像MI_1を撮影する場合に、測定領域MA以外は染色されていてもよい。また、第2光学顕微鏡画像MI_2は、少なくとも測定領域MAが色素で染色された生体標本BSを撮影したものであればよい。つまり、第2光学顕微鏡画像MI_2を撮影する場合に、測定領域MA以外は非染色であってもよい。
生体組織の性状に応じた領域としては、上記例の癌領域および非癌領域に限らない。癌間質領域、繊維質領域等であってもよい。
画像処理装置30を構成するコンピュータのハードウェア構成は種々の変形が可能である。例えば、画像処理装置30を、処理能力や信頼性の向上を目的として、ハードウェアとして分離された複数台のコンピュータで構成することも可能である。具体的には、第1取得部45および関連付け処理部51の機能と、第2取得部46、第3取得部47、および処理部49(導出部55)の機能と、第4取得部48および生成部50の機能とを、3台のコンピュータに分散して担わせる。この場合は3台のコンピュータで画像処理装置30を構成する。
このように、コンピュータのハードウェア構成は、処理能力、安全性、信頼性等の要求される性能に応じて適宜変更することができる。さらに、ハードウェアに限らず、作動プログラム42等のアプリケーションプログラムについても、安全性や信頼性の確保を目的として、二重化したり、あるいは、複数のストレージデバイスに分散して格納することももちろん可能である。
上記各実施形態において、例えば、第1取得部45、第2取得部46、第3取得部47、第4取得部48、処理部49、生成部50、関連付け処理部51、導出部55、91、第1算出部60、第2算出部61、抽出部62、除外処理部63、座標変換部70、切り出し処理部71、解像度変換処理部72、および受付部90といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。各種のプロセッサには、ソフトウェアを実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
以上の記載から、以下の付記項1に記載の発明を把握することができる。
[付記項1]
生体標本の少なくとも一部である非染色の測定領域をラマン散乱測定装置によって二次元走査して得られた、第1座標系で表されるラマンスペクトルデータ群を取得する第1取得プロセッサと、
前記ラマン散乱測定装置に備え付けの第1光学顕微鏡によって、少なくとも前記測定領域が非染色である前記生体標本を撮影した、前記第1座標系で表される第1光学顕微鏡画像を取得する第2取得プロセッサと、
少なくとも前記測定領域が色素で染色された前記生体標本を第2光学顕微鏡で撮影した、前記第1座標系とは異なる第2座標系で表される第2光学顕微鏡画像を取得する第3取得プロセッサと、
生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分けるアノテーション作業を前記第2光学顕微鏡画像に対して行うことで作成された、前記第2座標系で表されるアノテーション画像を取得する第4取得プロセッサと、
前記第1光学顕微鏡画像および前記第2光学顕微鏡画像に基づいて、前記第1座標系と前記第2座標系の座標変換行列を導出する導出プロセッサと、
前記座標変換行列を用いて前記アノテーション画像を座標変換し、前記ラマンスペクトルデータ群に対応する対応アノテーション画像を生成する生成プロセッサと、
前記ラマンスペクトルデータ群に前記対応アノテーション画像を関連付ける関連付け処理プロセッサと、
を備える画像処理装置。
本開示の技術は、上述の種々の実施形態と種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、上記各実施形態に限らず、要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本開示の技術は、プログラムに加えて、プログラムを非一時的に記憶する記憶媒体にもおよぶ。
以上に示した記載内容および図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、および効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、および効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容および図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことはいうまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容および図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願および技術規格は、個々の文献、特許出願および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
10 表面増強ラマン散乱測定装置(SERS測定装置)
11 光電場増強基板
12 測定部
13 第1光学顕微鏡
20 励起光源
21 コリメートレンズ
22 スプリッター
23 反射鏡
24 対物レンズ
25 ステージ
26 フィルター
27 集光レンズ
28 分光器
30 画像処理装置
31 光学顕微鏡装置
32 ステージ
33 第2光学顕微鏡
40 ストレージデバイス
41 CPU
45 第1取得部
46 第2取得部
47 第3取得部
48 第4取得部
49 処理部
50 生成部
51 関連付け処理部
55 導出部
60 第1算出部
61 第2算出部
62 抽出部
63 除外処理部
70 座標変換部
71 切り出し処理部
72 解像度変換処理部
80 対応点指定画面
81 メッセージ
82 対応点指定ボタン
83 やり直しボタン
84 決定ボタン
90 受付部
a~f 係数
AI アノテーション画像
AI_A 座標変換後のアノテーション画像
AI_C 対応アノテーション画像
AI_R 解像度変換画像
AI_U 切り出し画像
BS 生体標本
BS_NS 非染色の生体標本
BS_S 染色された生体標本
CP1、CP2 第1対応点、第2対応点
CP1_O、CP2_O 第1外れ点、第2外れ点
DR 病理専門医
EL 励起光
F1、F2 第1特徴量、第2特徴量
G グラフ
IMTC 座標変換逆行列
M 測定位置のY1軸方向の個数
MA 測定領域
MI_1、MI_2 第1光学顕微鏡画像、第2光学顕微鏡画像
MP 測定位置
MTC 座標変換行列
N 測定位置のX1軸方向の個数
RSD ラマンスペクトルデータ
RSDG ラマンスペクトルデータ群
RSL ラマン散乱光
SI SERS画像
SP1、SP2 第1指定点、第2指定点
ST10、ST20、ST30、ST40、ST50、ST60、ST70、ST80、ST90、ST100、ST110、ST200、ST210、ST220、ST230、ST240、ST250、ST260 ステップ
X1、Y1 第1座標系
X2、Y2 第2座標系

Claims (9)

  1. 生体標本の少なくとも一部である非染色の測定領域をラマン散乱測定装置によって二次元走査して得られた、第1座標系で表されるラマンスペクトルデータ群を取得する第1取得部と、
    前記ラマン散乱測定装置に備え付けの第1光学顕微鏡によって、少なくとも前記測定領域が非染色である前記生体標本を撮影した、前記第1座標系で表される第1光学顕微鏡画像を取得する第2取得部と、
    少なくとも前記測定領域が色素で染色された前記生体標本を第2光学顕微鏡で撮影した、前記第1座標系とは異なる第2座標系で表される第2光学顕微鏡画像を取得する第3取得部と、
    生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分けるアノテーション作業を前記第2光学顕微鏡画像に対して行うことで作成された、前記第2座標系で表されるアノテーション画像を取得する第4取得部と、
    前記第1光学顕微鏡画像および前記第2光学顕微鏡画像に基づいて、前記第1座標系と前記第2座標系の座標変換行列を導出する導出部と、
    前記座標変換行列を用いて前記アノテーション画像を座標変換し、前記ラマンスペクトルデータ群に対応する対応アノテーション画像を生成する生成部と、
    前記ラマンスペクトルデータ群に前記対応アノテーション画像を関連付ける関連付け処理部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記第1光学顕微鏡画像の画像特徴量である第1特徴量を算出する第1算出部と、
    前記第2光学顕微鏡画像の画像特徴量である第2特徴量を算出する第2算出部と、
    前記第1特徴量と前記第2特徴量が設定条件を満たす対応点を、前記第1光学顕微鏡画像および前記第2光学顕微鏡画像の各々から抽出する抽出部とを備え、
    前記導出部は、前記対応点に基づいて前記座標変換行列を導出する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記抽出部において抽出した前記対応点からノイズである外れ点を除外する処理を実施する除外処理部を備え、
    前記導出部は、前記外れ点除外後の前記対応点に基づいて前記座標変換行列を導出する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1光学顕微鏡画像および前記第2光学顕微鏡画像の各々において、同じ箇所であると推定される3つ以上の点のユーザの指定を受け付ける受付部を備え、
    前記導出部は、前記受付部において受け付けた前記3つ以上の点に基づいて前記座標変換行列を導出する請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成部は、前記座標変換後のアノテーション画像に対して、前記測定領域に合わせた切り出し処理を実施することで、前記対応アノテーション画像を生成する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成部は、前記座標変換後のアノテーション画像に対して、前記ラマンスペクトルデータ群の解像度に合わせた解像度変換処理を実施することで、前記対応アノテーション画像を生成する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記ラマンスペクトルデータ群は、表面増強ラマン散乱測定装置で測定されたものである請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 生体標本の少なくとも一部である非染色の測定領域をラマン散乱測定装置によって二次元走査して得られた、第1座標系で表されるラマンスペクトルデータ群を取得する第1取得ステップと、
    前記ラマン散乱測定装置に備え付けの第1光学顕微鏡よって、少なくとも前記測定領域が非染色である前記生体標本を撮影した、前記第1座標系で表される第1光学顕微鏡画像を取得する第2取得ステップと、
    少なくとも前記測定領域が色素で染色された前記生体標本を第2光学顕微鏡で撮影した、前記第1座標系とは異なる第2座標系で表される第2光学顕微鏡画像を取得する第3取得ステップと、
    生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分けるアノテーション作業を前記第2光学顕微鏡画像に対して行うことで作成された、前記第2座標系で表されるアノテーション画像を取得する第4取得ステップと、
    前記第1光学顕微鏡画像および前記第2光学顕微鏡画像に基づいて、前記第1座標系と前記第2座標系の座標変換行列を導出する導出ステップと、
    前記座標変換行列を用いて前記アノテーション画像を座標変換し、前記ラマンスペクトルデータ群に対応する対応アノテーション画像を生成する生成ステップと、
    前記ラマンスペクトルデータ群に前記対応アノテーション画像を関連付ける関連付け処理ステップと、
    を備える画像処理装置の作動方法。
  9. 生体標本の少なくとも一部である非染色の測定領域をラマン散乱測定装置によって二次元走査して得られた、第1座標系で表されるラマンスペクトルデータ群を取得する第1取得部と、
    前記ラマン散乱測定装置に備え付けの第1光学顕微鏡によって、少なくとも前記測定領域が非染色である前記生体標本を撮影した、前記第1座標系で表される第1光学顕微鏡画像を取得する第2取得部と、
    少なくとも前記測定領域が色素で染色された前記生体標本を第2光学顕微鏡で撮影した、前記第1座標系とは異なる第2座標系で表される第2光学顕微鏡画像を取得する第3取得部と、
    生体組織をその性状に応じた複数の領域に塗り分けるアノテーション作業を前記第2光学顕微鏡画像に対して行うことで作成された、前記第2座標系で表されるアノテーション画像を取得する第4取得部と、
    前記第1光学顕微鏡画像および前記第2光学顕微鏡画像に基づいて、前記第1座標系と前記第2座標系の座標変換行列を導出する導出部と、
    前記座標変換行列を用いて前記アノテーション画像を座標変換し、前記ラマンスペクトルデータ群に対応する対応アノテーション画像を生成する生成部と、
    前記ラマンスペクトルデータ群に前記対応アノテーション画像を関連付ける関連付け処理部として、
    コンピュータを機能させる画像処理装置の作動プログラム。
JP2019186337A 2019-10-09 2019-10-09 画像処理装置、画像処理装置の作動方法、画像処理装置の作動プログラム Active JP7209968B2 (ja)

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