JP7208337B1 - 分注器用フィットチップ連結装置及びその連結方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】交換作業を自動化すると共に人員の削減及び作業時間の節約を図る、分注器用フィットチップ連結装置及びその連結方法を提供することを目的としている。【解決手段】注器用フィットチップ連結装置は、ベース台と、連結座と、第1方向に延在するようにベース台に設置され連結座の第1方向の摺動を制御する第1位置決め機構と、第2方向に沿って延在するように構成され連結座の第2方向の摺動を制御する第2位置決め機構と、枢動可能に連結座に設置されると共に連結座に対する回動に伴ってベース台に対して第1方向及び第2方向に変位する分注器取付座と、連結座に設置されると共に第1、第2位置決め機構に電気接続され分注器取付座の連結座に対する回動角度を制御する傾斜アクチュエータとを含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、生化学分野における自動化装置に関し、特に分注器用フィットチップ連結装置及び連結方法に関するものである。
分注器は、一定量の液体を吸引して他の容器に移すための実験室の道具で、使用時にフィットチップと組み合わせて一緒に使用する。分注器の底部には円柱状の先端接続部が設けられており、相手フィットチップの頂端には円筒状の取付口が形成されており、使用時には、フィットチップは、取付口を介して、分注器の先端接続部の外周に密着嵌合され、その後、液体の吸引及び吐出を行う。フィットチップは使い捨てタイプの消耗品であって、内に残っている残液による交差汚染を避けるため、頻繁に交換する必要がある。フィットチップを交換する時、まず、分注器の離脱機構により、フィットチップを分注器の先端接続部から強制的に分離させ、その後、分注器の先端接続部を、未使用のフィットチップの取付口に位置合わせして、内に差し込んで、新品のフィットチップと接続する。
分注器とフィットチップとの間の密着性を確保するために、先端接続部の外径寸法が、相手フィットチップの取付口の内径寸法よりわずかに小さく設定されており、その結果、フィットチップ交換の時に、先端接続部の軸線とフィットチップの軸線とをぴったり合わせなければ、先端接続部とフィットチップとを正確に接続することができない。人工的にフィットチップの交換を行う場合、作業者の視覚や感触のフィードバックによって、分注器の先端接続部とフィットチップの取付口との位置合わせを微調整しながら、分注器とフィットチップとの接続をスムーズに行うことができるが、決められた経路でのみ移動できる自動化装置の場合、分注器の先端接続部の軸線がフィットチップの取付口の軸線から少しでもずれていると、フィットチップの交換が失敗してしまう可能性は高い。実際のところ、分注器の先端接続部とフィットチップの取付口の間には、どうしても位置ずれが存在するので、フィットチップの交換を人工的に行うのが主流であり、大変な労力及び時間を要してしまう。
よって、従来の分注器用フィットチップ連結装置及びその連結方法には、改善する必要があった。
台湾特許第I717430号明細書 台湾特許第I733355号明細書 台湾実用新案登録第M567666号明細書
本発明は、前記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、分注器のフィットチップの交換を自動化する、分注器用フィットチップ連結装置及びその連結方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、ベース台と、第1位置決め機構と、第2位置決め機構と、連結座と、分注器取付座と、傾斜アクチュエータとを含む、分注器用フィットチップ連結装置であって、
前記第1位置決め機構は、前記ベース台に第1方向に延在するように設置され、該第1方向に沿って摺動可能な第1スライダと、該第1スライダの第1方向の摺動を制御する第1アクチュエータとを備え、
前記第2位置決め機構は、第2方向に沿って延在するように構成され、前記第1スライダの移動に連動すると共に、該第2方向に沿って摺動可能な第2スライダと、該第2スライダの第2方向の摺動を制御する第2アクチュエータとを備え、
前記連結座は、前記第2スライダに取り付けられ
前記分注器取付座は、前記連結座に対して枢動軸線を軸として枢動可能に該連結座に設置されると共に、取付部を備え、該取付部が、該分注器取付座の該連結座に対する回動に伴って、前記ベース台に対して前記第1方向及び第2方向に変位し、
前記傾斜アクチュエータは、前記連結座に設置され、前記分注器取付座の前記連結座に対する回動角度を制御し、前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータに電気接続されることを特徴とする。
本発明のフィットチップ連接裝置は、フィットチップの交換作業の行う際に、まず、フィットチップを分注器取付座の下方に、取付口が上を向くように配置すると共に、分注器を先端接続部が下を向くように、分注器取付座に取り付け、この時点で、分注器の先端接続部がフィットチップと略平行に配置されている。次いで、傾斜アクチュエータを介して、分注器の先端接続部の先端面の角部をフィットチップの取付口の方向に向かせるように、先端接続部をフィットチップに対して傾斜させると共に、第1アクチュエータを介して、この角部を取付口の上方に移動させて位置決めし、その後、第2アクチュエータを介して、その角部をフィットチップの取付口に差し込むように、分注器を下降させ、この時、分注器の先端接続部の外周壁面が、フィットチップの取付口の開口縁部に当接しつつ、位置決めをより容易に行うことができる。
分注器の先端接続部の角部がフィットチップの取付口に入り込んだ後、再び傾斜アクチュエータを介して、フィットチップと平行に配置するように、分注器を元の位置に戻させ、復位中の先端接続部の位置ずれを第1アクチュエータ及び第2アクチュエータにより補正する。分注器をフィットチップに対して平行に戻すと、再び第2アクチュエータを介して、先端接続部をフィットチップに密着固定するように、分注器を下方に移動させ、最後に、分注器を元の待機位置に戻すと、フィットチップの交換作業を完了する。
上記目的を達成するために、本発明はさらに、分注器用フィットチップの連結方法を提案し、
まず、底部に少なくとも一つの円柱状の先端接続部が突出する分注器を分注器取付座に取り付け、次に、第1アクチュエータを介して該分注器取付座の第1方向における位置を制御し、第2アクチュエータを介して該分注器取付座の上下動を制御し、傾斜アクチュエータを介して該分注器取付座の傾斜角度を制御し、さらに、少なくとも一つの、頂部に取付口を有する上下長手のフィットチップを縦配列して準備する、フィットチップ交換準備ステップと、
まず、前記傾斜アクチュエータを介して、前記分注器の少なくとも一つの先端接続部の軸線を、前記少なくとも一つのフィットチップの軸線に対して傾斜させ、次に、前記第1アクチュエータを介して、当該傾斜している分注器の少なくとも一つの先端接続部の先っぽを、該少なくとも一つのフィットチップの取付口に位置合わせさせ、最後に、前記第2アクチュエータを介して、該少なくとも一つの先端接続部を該少なくとも一つのフィットチップの取付口内に差し込むように、該分注器を下降させる、傾斜挿入ステップと、
まず、前記傾斜アクチュエータ、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを介して、前記分注器の少なくとも一つの先端接続部の軸線を該少なくとも一つのフィットチップ軸線に一致するように、該分注器を該少なくとも一つの先端接続部を中心として回動させ、次に、該少なくとも一つの先端接続部の先端面を、該少なくとも一つのフィットチップ内に完全に進入させ、最後に、該第2アクチュエータを介して、該分注器の少なくとも一つの先端接続部を該少なくとも一つのフィットチップの内壁面に密着させるように、該分注器を押し下げる、垂直押下ステップとを含む。
前記傾斜アクチュエータは、前記連結座に固設される本体部と、該本体部に直線変位可能に挿設され、前記分注器取付座の該連結座に対する角度を制御する駆動ロッドとから構成されることを特徴とする。
前記傾斜アクチュエータと分注器取付座を連結する共に、該傾斜アクチュエータの駆動ロッドに固定連結される結合ブロックと、相対する両端部の片端の第1端部が該結合ブロックに枢接され、他端の第2端部が該分注器取付座に枢接される結合バーとを備える連動機構をさらに含むことを特徴とする。
前記連動機構は、前記傾斜アクチュエータの本体部に固設されるスライド案内部材と、該傾斜アクチュエータの駆動ロッドの直線変位に連れて、平行に移動可能に、該スライド案内部材上に該駆動ロッドと間隔を置いて設置されるスライドブロックとをさらに備え、前記結合ブロックが、該スライドブロックに固設されることを特徴とする。
前記分注器取付座は、前記枢動軸線の上方に位置する駆動端部とを有し、前記結合バーの第2端部が、該分注器取付座の駆動端部に枢接され、該結合バーと前記駆動ロッドとのなす角度が40度~60度の範囲であることを特徴とする。
第3方向に延在して、前記第1位置決め機構の第1スライダ上に設置される第3アクチュエータとをさらに含み、該第3アクチュエータは、前記第2位置決め機構が取り付けられる、該第3方向に沿って摺動可能な第3スライダと、該第3スライダの第3方向の摺動を制御する第3位置決め機構を備えることを特徴とする。
上述したように、本発明の優れたところは、傾斜アクチュエータを介して、分注器取付座のベース台に対する傾斜角度を制御し、分注器が傾斜した姿勢でその先端接続部の角部を、フィットチップの取付口に簡単に挿入することができることにある。このような設計により、先端接続部の角部を取付口の上方に位置させれば、先端接続部が円滑に取付口に挿入できる。つまり、側面から見ると、先端接続部の角部が、取付口の開口幅の間に位置している限り、先端接続部が取付口に挿入することが可能である。従って、先端接続部の角部を取付口の中心に正確に合わせる必要がなくなったため、位置決めの精度を大幅に下げることが可能となり、これにより、フィットチップの交換作業を自動化することが実現できるので、人員の削減及び作業時間の節約を図ることができる。
本発明の分注器用フィットチップ連結装置の立体斜視図である。 本発明の分注器用フィットチップ連結装置の分解斜視図である。 本発明の分注器用フィットチップ連結装置の一部分解斜視図である。 本発明の分注器用フィットチップ連結装置の平面図である。 本発明の分注器用フィットチップ連結装置の待機状態を示す側面図である。 本発明の分注器用フィットチップ連結装置の第1の作動説明図であり、分注器の先端接続部の軸線がフィットチップの軸線に対して傾斜している状態を示す。 本発明の分注器用フィットチップ連結装置の第2の作動説明図であり、分注器が下方に移動し、その先端接続部がフィットチップの取付口に進入する状態を示す。 本発明の分注器用フィットチップ連結装置の第3の作動説明図であり、分注器が先端接続部を中心に回動しつつ、先端接続部の軸線とフィットチップの軸線とのなす角を縮ませると共に、先端接続部の先端面がフィットチップ内に完全に入り込む状態を示す。 本発明の分注器用フィットチップ連結装置の第4の作動説明図であり、先端接続部の軸線がフィットチップの軸線と一致して、先端接続部がフィットチップ内に押し込まれる状態を示す。 本発明の分注器用フィットチップ連結装置にの第5の作動説明図であり、分注器は、その先端接続部にフィットチップが接続されている状態で上方に移動する様子を示す。 本発明の分注器用フィットチップの連結方法のフローチャート図である。
図1及び図5に示すように、本発明の分注器用フィットチップ連結装置は、フィットチップBと分注器Aの底部の先端接続部A1とを自動的に接続するための設備である。本実施例においては、分注器Aの底部には、円柱状の先端接続部A1が複数設置されることが好ましいが、これに限定されるものではなく、分注器Aの底部に、先端接続部A1が一つだけ設置されてもよい。交換用のフィットチップBは、頂部に取付口を有し、上下長手方向に配置されるように、箱の中に複数整列されている。
図1、図2及び図4に示すように、本発明の分注器用フィットチップ連結装置は、ベース台10、第1位置決め機構20、第2位置決め機構30、連結座40、分注器取付座50及び傾斜アクチュエータ60を含み、本実施例においては、連動機構70及び第3位置決め機構80をさらに含む。
前記第1位置決め機構20は、第1方向D1に延在するように、前記ベース台10に設置される。尚、ここでの第1方向D1は、水平方向であることが好ましい。該第1位置決め機構20は、前記第1方向D1に沿って摺動可能な第1スライダ21と、該第1スライダ21の第1方向D1の摺動を制御する第1アクチュエータ22をと備える。具体的に述べると、該第1位置決め機構20は、水平に配置されているリニアモジュールであり、該第1アクチュエータ22は、ボールネジロッドを利用して、該第1スライダ21の変位を制御するモーターである。
前記第2位置決め機構30は、前記第1スライダ21の移動に連動するように設置され、これにより、該第2位置決め機構30の第1方向D1における変位を、前記第1位置決め機構20により制御することができる。本実施例においては、前記第3位置決め機構80は、該第1位置決め機構20の第1スライダ21と、該第2位置決め機構30との間に配置されており、つまり、該第2位置決め機構30は、該第3位置決め機構80を介して、該第1スライダ21と連動している。該第3位置決め機構80は、第3方向D3に延在し、第3方向D3に沿って摺動可能な第3スライダ81と、該第3スライダ81の第3方向D3の摺動を制御する第3アクチュエータ82とを備える。このような構成により、前記第2位置決め機構30が、該第3方向D3に沿って移動自在となる。他の実施例において、該第3位置決め機構80を設置せずに、該第2位置決め機構30を、該第1スライダ21に直接設置してもよい。
図5~図7に示すように、前記第2位置決め機構30は、第2方向D2に延在するように構成されたものであり、ここでの第2方向D2は、垂直方向であることが好ましいが、完全に垂直に限らず、垂直方向に沿って少し傾けてもよい。該第2位置決め機構30は、該第2方向D2に沿って摺動可能な第2スライダ31と、該第2スライダ31の第2方向D2の摺動を制御する第2アクチュエータ32とを備える。具体的に述べると、該第2位置決め機構30は、リニアモジュールである。
図3、図5及び図6に示すように、前記連結座40が、前記第2スライダ31に取り付けられることにより、該連結座40の第1方向D1及び第2方向D2における変位を、前記第1位置決め機構20及び第2位置決め機構30により制御することができる。
前記分注器取付座50は、枢動軸線L1を軸として枢動可能に前記連結座40に設置され、前記分注器Aが取り付けられる取付部52及び駆動端部51を備え、該取付部52が、該分注器取付座50の該連結座40に対する回動に伴って、前記ベース台10に対して第1方向D1及び第2方向D2に変位する。言い換えれば、該分注器取付座50が回動すると、該取付部52は、該枢動軸線L1を軸として円弧状の経路に沿って移動し、該ベース台10に対する第1方向D1及び第2方向D2における変位が生じる。尚、ここでの枢動軸線L1は、前記第1方向D1及び第2方向D2に対して非平行であり、具体的に述べると、該枢動軸線L1が、該第1方向D1及び第2方向D2と直交している。また、前記駆動端部51が、該枢動軸線L1の上方に配置されている。
前記傾斜アクチュエータ60は、前記連結座40に取り付けられ、前記分注器取付座50の該連結座40に対する角度を制御する。本実施例においては、該傾斜アクチュエータ60は、本体部61及び駆動ロッド62を備えるリニアアクチュエータであり、該本体部61が、該連結座40に固設され、該駆動ロッド62が、直線変位可能に該本体部61に挿設され、該本体部61に対する直線変位により、前記分注器取付座50の該連結座40に対する角度を制御する。また、該傾斜アクチュエータ60は、前記第1アクチュエータ22及び第2アクチュエータ32に電気接続されており、このような構成により、該第1アクチュエータ22及び第2アクチュエータ32は、前記分注器取付座50が該傾斜アクチュエータ60の直線変位により回動している時に、該傾斜アクチュエータ60と協働して、該連結座40の第1方向D1及び第2方向D2における位置を略一定に保つように連続的に補正を行う。
前記連動機構70は、前記傾斜アクチュエータ60及び分注器取付座50を連結し、前記駆動ロッド62の直線変位を、該分注器取付座50の回動運動に変換するために設けられている。また、該連動機構70は、結合ブロック71、結合バー72、スライド案内部材73及びスライドブロック74を備える。以下、これらの構成要素について詳しく説明する。
前記結合ブロック71が、前記傾斜アクチュエータ60の駆動ロッド62に固定連結され、前記結合バー72は、相対する両端部である第1端部及び第2端部を有し、該第1端部が該結合ブロック71に枢接され、該第2端部が、前記分注器取付座50の駆動端部51に枢接される。尚、該結合バー72と駆動ロッド62とのなす角度は、該駆動ロッド62の直線変位を該分注器取付座50の回動運動に安定かつ正確に変換できるように、40度~60度の範囲に設定されることが好ましい
前記スライド案内部材73が、前記傾斜アクチュエータ60の本体部61に固定連結され、前記スライドブロック74が、前記駆動ロッド62の直線変位に連れて、平行に移動可能に該スライド案内部材73上に設置され、該スライドブロック74と傾斜アクチュエータ60とが、間隔を置いて並行に配置されている。該スライドブロック74とブロック71とが固定連結されることにより、該結合ブロック71が、該駆動ロッド62と平行する分力を受ける際に、該スライドブロック74及びスライド案内部材73が、その分力を分担し、分力を受けている駆動ロッド62の曲げ変形を抑制し、それに加え、当該駆動ロッド62の曲げ変形による該結合ブロック71の位置ずれを減少させることもできる。尚、前記傾斜アクチュエータ60が、前記連動機構70を介して、前記分注器取付座50に連結されることに限定されず、例えば、他の実施例においては、該傾斜アクチュエータ60が、該分注器取付座50に直接に連結されて該分注器取付座50の角度を制御する、角度可変な出力端子を備えていてもよい。
図11に示すように、本発明に係る分注器用フィットチップの連結方法は、フィットチップ交換準備ステップ(S1)と、傾斜挿入ステップ(S2)と、垂直押下ステップ(S3)とを含む、本好適な実施例の分注器用フィットチップの連結方法は、前述の分注器用フィットチップ連結装置を介して行うものであるが、これに限定されるものではない。以下、その連結方法について詳しく説明する。
フィットチップ交換準備ステップ(S1)では、図5に示すように、まず、底部に円柱状の先端接続部A1が複数突出形成される分注器Aを分注器取付座50に取り付ける。次に、第1アクチュエータ22を介して分注器取付座50の第1方向D1における位置を、第2アクチュエータ32を介して当該分注器取付座50の上下動(すなわち、分注器取付座50の第2方向D2における位置)を、傾斜アクチュエータ60を介して当該分注器取付座50の角度を制御する。最後に、頂部に取付口を有する上下長手のフィットチップBを複数縦配列して準備する。
傾斜挿入ステップ(S2)では、図6及び図7に示すように、まず、傾斜アクチュエータ60介して、分注器Aの先端接続部A1の軸線L2(図6を参照)をフィットチップBの軸線L3(図6を参照)に対して傾斜させる。次に、第1アクチュエータ22を介して、当該傾斜している分注器Aの先端接続部A1の先っぽを、フィットチップBの取付口に位置合わせさせる。具体的に述べると、その先端接続部A1における先端面A11と外周壁面との連結部分の直角を呈する角部A12を取付口の上方に移動させて位置決めする。最後に、第2アクチュエータ32を介して、先端接続部A1の角部A12を、フィットチップBの取付口内に差し込むように、分注器Aを下降させる。
垂直押下ステップ(S3)では、図7から図9に示すように、まず、傾斜アクチュエータ60、第1アクチュエータ22及び第2アクチュエータ32を介して、分注器Aを、分注器Aの先端接続部A1の軸線L2をフィットチップBの軸線L3に一致するように、先端接続部A12中心として回動させる。次に、先端接続部A1の先端面A11を、フィットチップB内に完全に進入させる。最後に、第2アクチュエータ32を介して、分注器Aの先端接続部A1をフィットチップBの内壁面に密着させるように、分注器Aを押し下げる。
図9及び図10に示すように、フィットチップの連結作業が完了した後、第2アクチュエータ32を介して、分注器Aを上方に移動させ、後ほどの分注作業の実行を待機する。
上述したように、本発明の優れたところは、傾斜アクチュエータ60を介して、分注器取付座50のベース台10に対する傾斜角度を制御することにより、分注器Aが傾斜した状態でその先端接続部A1の角部A12を、フィットチップBの取付口に簡単に挿入することができることにある。このような設計により、先端接続部A1の角部A12を取付口の上方に位置させれば、先端接続部A1が円滑に取付口に挿入できる。つまり、側面から見ると、先端接続部A1の角部A12が、取付口の開口幅の間に位置している限り、先端接続部A1が取付口に挿入することが可能となる。従って、先端接続部A1の角部A12を取付口の軸線中心に正確に合わせる必要がなくなったため、位置決め精度が大幅に下げることが可能となり、これにより、分注器AのフィットチップBの交換作業を自動化することが実現できるので、人員の削減及び作業時間の節約を図ることができる。
以上の説明は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明に対して何ら限定を行うものではない。本発明について、比較的好適な実施形態をもって上記のとおり開示したが、これは本発明を限定するものではなく、すべての当業者が、本発明の技術構想を逸脱しない範囲において、本発明の技術の本質に基づいて上記の実施形態に対して行ういかなる簡単な修正、変更及び修飾も、依然としてすべて本発明の技術構想の範囲内にある。
10 ベース台
20 第1位置決め機構
21 第1スライダ
22 第1アクチュエータ
30 第2位置決め機構
31 第2スライダ
32 第2アクチュエータ
40 連結座
50 分注器取付座
51 駆動端部
52 取付部
60 傾斜アクチュエータ
61 本体部
62 駆動ロッド
70 連動機構
71 結合ブロック
72 結合バー
73 スライド案内部材
74 スライドブロック
80 第3位置決め機構
81 第3スライダ
82 第3アクチュエータ
A 分注器
A1 先端接続部
A11 先端面
A12 角部
B フィットチップ
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向
L1 枢動軸線
L2 軸線
L3 軸線

Claims (7)

  1. ベース台と、第1位置決め機構と、第2位置決め機構と、連結座と、分注器取付座と、傾斜アクチュエータとを含む、分注器用フィットチップ連結装置であって、
    前記第1位置決め機構は、前記ベース台に第1方向に延在するように設置されており、該第1方向に沿って摺動可能な第1スライダと、該第1スライダの第1方向の摺動を制御する第1アクチュエータとを備え、
    前記第2位置決め機構は、第2方向に沿って延在するように構成されており、前記第1スライダの移動に連動すると共に該第2方向に沿って摺動可能な第2スライダと、該第2スライダの第2方向の摺動を制御する第2アクチュエータとを備え、
    前記連結座は、前記第2スライダに取り付けられており、
    前記分注器取付座は、前記連結座に対して枢動軸線を軸として枢動可能に該連結座に設置されると共に、取付部を備え、該取付部が、該分注器取付座の該連結座に対する回動に伴って、前記ベース台に対して前記第1方向及び第2方向に変位し、
    前記傾斜アクチュエータは、前記連結座に設置され、前記分注器取付座の前記連結座に対する回動角度を制御し、前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータに電気接続されることを特徴とする分注器用フィットチップ連結装置。
  2. 前記傾斜アクチュエータは、前記連結座に固設される本体部と、該本体部に直線変位可能に挿設されると共に前記分注器取付座の該連結座に対する角度を制御する駆動ロッドとから構成されることを特徴とする請求項1に記載の分注器用フィットチップ連結装置。
  3. 前記傾斜アクチュエータと分注器取付座を連結すると共に該傾斜アクチュエータの駆動ロッドに固定連結される結合ブロックと、相対する両端部の片端の第1端部が該結合ブロックに枢接され、他端の第2端部が該分注器取付座に枢接される結合バーとを備える連動機構をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の分注器用フィットチップ連結装置。
  4. 前記連動機構は、前記傾斜アクチュエータの本体部に固設されるスライド案内部材と、該傾斜アクチュエータの駆動ロッドの直線変位に連れて、平行に移動可能に、該スライド案内部材上に該駆動ロッドと間隔を置いて設置されるスライドブロックとをさらに備え、前記結合ブロックが、該スライドブロックに固設されることを特徴とする請求項3に記載の分注器用フィットチップ連結装置。
  5. 前記分注器取付座は、前記枢動軸線の上方に位置する駆動端部とを有し、
    前記結合バーの第2端部が、該分注器取付座の駆動端部に枢接され、
    該結合バーと前記駆動ロッドとのなす角度が40度~60度の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の分注器用フィットチップ連結装置。
  6. 第3方向に延在して、前記第1位置決め機構の第1スライダ上に設置される第3アクチュエータとをさらに含み、該第3アクチュエータは、前記第2位置決め機構が取り付けられる、該第3方向に沿って摺動可能な第3スライダと、該第3スライダの第3方向の摺動を制御する第3位置決め機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の分注器用フィットチップ連結装置。
  7. 分注器用フィットチップの連結方法であって、
    まず、底部に少なくとも一つの円柱状の先端接続部が突出する分注器を分注器取付座に取り付け、次に、第1アクチュエータを介して該分注器取付座の第1方向における位置を制御し、第2アクチュエータを介して該分注器取付座の上下動を制御し、傾斜アクチュエータを介して該分注器取付座の角度を制御し、さらに、少なくとも一つの、頂部に取付口を有する上下長手のフィットチップを縦配列して準備する、フィットチップ交換準備ステップと、
    まず、前記傾斜アクチュエータを介して、前記分注器の少なくとも一つの先端接続部の軸線を、前記少なくとも一つのフィットチップの軸線に対して傾斜させ、次に、前記第1アクチュエータを介して、当該傾斜している分注器の少なくとも一つの先端接続部の先っぽを、該少なくとも一つのフィットチップの取付口に位置合わせさせ、最後に、前記第2アクチュエータを介して、該少なくとも一つの先端接続部を該少なくとも一つのフィットチップの取付口内に差し込むように、該分注器を下降させる、傾斜挿入ステップと、
    まず、前記傾斜アクチュエータ、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを介して、前記分注器の少なくとも一つの先端接続部の軸線を該少なくとも一つのフィットチップ軸線に一致するように、該分注器を該少なくとも一つの先端接続部を中心として回動させ、次に、該少なくとも一つの先端接続部の先端面を、該少なくとも一つのフィットチップ内に完全に進入させ、最後に、該第2アクチュエータを介して、該分注器の少なくとも一つの先端接続部を該少なくとも一つのフィットチップの内壁面に密着させるように、該分注器を押し下げる、垂直押下ステップと、を含むことを特徴とする分注器用フィットチップの連結方法。
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