以下の米国特許及び米国特許出願は、本明細書で全体として「参照により組み込まれる出願」と称され、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる:米国特許第8961336号、第9199143号、第9421437号、第9427634号、第9468821号、第9533201号、第9610481号、第9649542号、第9675853号、第9814952号、第9878220号、第10029158号、第10029159号、第10159876号、第10232235号、第10265590号、第10279233号、第10286267号、第10293229号、第10449428号、第10478684号、第10512829号、第10596424号、第10596425号、第10632349号、第10716978号、第10729948号、第10729949号、第10814193号、第10821339号、第10821340号、第10828538号、第10864414号、第10874919号、第10874921号、第10905920号、第10933286号、第10940375号、第11058932号、第11097168号、第11117030号、第11141633号、第11154755号、第11167187号、第11173359号、第11192003号、第11207575号、第11235211号;及び、米国特許公開第20170282026号、第20170282027号、第20170368429号、第20180050243号、第20180050244号、第20180133567号、第20180140910号、第20180169488号、第20180221727号、第20180236325号、第20190232125号、第20190232126号、第20190247727号、第20200171363号、第20210023422号、第20210069557号、第20210086044号、第20210162278号、第20210197037号、第20210205672号、第20210308537号、第20220032138号、第20220040541号。
図1~図14の例では、ゴルフクラブ100は、ゴルフクラブヘッド200と、シャフト104と、グリップ106とを含み得る。ゴルフクラブヘッド200はシャフト104の一方の端部に取り付けられると共に、グリップ106はシャフト104の反対側の端部に取り付けられ得る。個人は、グリップ106を保持し、シャフト104でゴルフクラブヘッド200をスイングして、ゴルフボール(不図示)を打つことができる。ゴルフクラブヘッド200は、トウ部エッジ242を持つトウ部240と、ゴルフクラブ(例示的なゴルフクラブ100が図1に示される)を形成するために一方の端部にグリップ(例示的なグリップ106が図1に示される)を有すると共に他方の端部にゴルフクラブヘッド200を有するシャフト(例示的なシャフト104が図1に示される)を受け入れるように構成されるホーゼル部255を含み得るヒール部エッジ252を持つヒール部250と、周縁エッジ部261を持つフロント部260と、バックウォール部272を持つバック部270と、トップ部エッジ282を持つトップ部280と、ソール部エッジ292を持つソール部290とを有するボディ部210を含み得る。トウ部エッジ242、ヒール部エッジ252、トップ部エッジ282、及びソール部エッジ292は、ボディ部210の外周を画定し得る。トウ部240、ヒール部250、フロント部260、バック部270、トップ部280、及び/又はソール部290は、互いに部分的に重なり合ってもよい。例えば、トウ部240の一部は、フロント260、バック部270、トップ部280、及び/又はソール部290の各一部と重なり合い得る。同様の方法で、ヒール部250の一部は、フロント260、バック部270、トップ部280、及び/又はソール部290の各一部と重なり合い得る。別の例では、バック部270の一部は、トウ部240、ヒール部250、トップ部280、及び/又はソール部290の各一部と重なり合い得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド200は、ボディ部210(例えば、1つの単一部品)と一体的に形成され得るフェース部262(すなわち、打撃面)を含んでもよい。一例では、図2~図13に示すように、フェース部262は、フロント部260に(例えば、接着的に、機械的に、溶接で、及び/又は半田付けで)結合された別個の部品であり得る。フェース部262は、前面264及び背面266を含み得る。一例(不図示)では、フロント部260は、ボディ部210にフェース部262を取り付けるためにフェース部262を受け入れるように構成された1つ又は複数の凹んだショルダー部を含み得る。別の例では、図2~図13に示すように、背面266は、ボディ部210の周縁エッジ部261に取り付けられ得る周縁部267を含んでもよい。フェース部262の周縁部267は、1つ又は複数の留め具、1つ又は複数の接着剤又は結合剤、及び/又は溶接又は半田付けによって、ボディ部210の周縁エッジ部261に取り付けられ得る。一例では、図2~図13に示すように、フェース部262の周縁部267は、1つ又は複数の位置でボディ部210の周縁エッジ部261に溶接され得る。あるいは、フェース部262の周縁部267の全体が、ボディ部210の周縁エッジ部261の全体に溶接(すなわち、連続溶接)され得る。フェース部262は、ゴルフボールを打つためのボール打撃領域268を含み得る。一例では、ボール打撃領域268の中心は、フェース部262の幾何学的中心263であり得る。別の例では、フェース部262の幾何学的中心263は、ボール打撃領域268の中心からオフセットされ得る。一例では、幾何学的中心263、及び、ボール打撃領域268内の幾何学的中心の近傍及び/又は幾何学的中心を取り囲む1つ又は複数の領域は、ゴルフボールを打つためのフェース部262上の概ね最適な位置(すなわち、最適なボール飛距離、ボール速度、ボールスピン特性など)を提供し得る。更に別の例では、幾何学的中心263又はその近傍で且つボール打撃領域268内の任意の位置が、ゴルフボールを打つためのフェース部262上の概ね最適な位置を提供し得る。しかしながら、本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドにおけるボール打撃領域268内又はボール打撃領域268外のフェース部262の任意の位置でボールが打たれる可能性があり、その結果、個人が好む中心での打撃とは異なる特定のボール飛行特性がもたらされる。フェース部262の構成及びボディ部210に対するフェース部262の取り付け(例えば、溶接)は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のゴルフクラブヘッドに多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド200は、接地平面510、水平中央平面520、及び頂上平面530に関連付けられ得る。特に、接地平面510は、地面に平行又は実質的に平行で、且つ、ゴルフクラブヘッド200がアドレス位置にあるとき(例えば、ゴルフクラブヘッド200がゴルフボールを打つように位置合わせされたとき)にソール部エッジ292の最下端に接する平面であり得る。頂上平面530は、ゴルフクラブヘッド200がアドレス位置にあるときにトップ部エッジ282の最上端に接する平面であり得る。接地平面510及び頂上平面530は、それぞれ、互いに平行又は実質的に平行であり得る。水平中央平面520は、接地平面510と頂上平面530のそれぞれの間の垂直方向の中間にあり得る。更に、ゴルフクラブヘッド200は、ゴルフクラブヘッド200のロフト角545(α)を画定するロフト平面540に関連付けられ得る。ロフト平面540は、フェース部262に接する平面であり得る。ロフト角545は、ロフト平面540と、接地平面510に対して垂直な垂直面550との間の角度によって画定され得る。
ボディ部210は、内壁312を有する内部キャビティ310を含む中空体であり得る。内部キャビティ310は、フロント部260と、バック部270と、トップ部280と、ソール部290との間に延在し得る。図2~図13の例では、ボディ部210の内部キャビティ310は、フェース部262で封止され且つ部分的に画定され得る。内部キャビティ310の構成(例えば、高さ、幅、体積、形状など)、ボディ部210に対する内部キャビティ310の構成(例えば、ボディ部210の体積に対する内部キャビティ310の体積)、内部キャビティ310の幅及び高さの変化、及び、ボディ部210の1つ又は複数のポートからの内部キャビティ310へのアクセスは、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
バック部270のバックウォール部272は、上側バックウォール部612及び下側バックウォール部614を含み得る。バックウォール部272は、トウ部エッジ242とヒール部エッジ252の間に連続的又は不連続的に延在し得るレッジ部616を含み得る。下側バックウォール部614は、上側バックウォール部612と下側バックウォール部614の間の遷移部分を画定するレッジ部616によって、上側バックウォール部612よりもボディ部210の後方に配置され得る。従って、レッジ部616は、上側バックウォール部612及び下側バックウォール部614に対して横方向に延在し得る。一例では、図2~図13に示すように、レッジ部616は、第1のレッジ部626及び第2のレッジ部636を含み得る。第1のレッジ部626は、トウ部エッジ242からバックウォールバックウォール部272の中央部まで、バックウォール部上に延在し得る。第2のレッジ部636は、バックウォール部272の中央部からヒール部エッジ252まで延在し得る。図2~図13に示すように、レッジ部616は、水平中央平面520の下側にボディ部210の比較的大きい質量を提供することができ、水平中央平面520の下側のボディ部210の質量をボディ部210のより後方に移動させることができる。レッジ部616の幅は、ボディ部210の特定の位置での内部キャビティの幅より大きくてもよく、等しくてもよく、小さくてもよい。レッジ部616の構成(例えば、幅、セグメント、テーパ、形状など)及び内部キャビティの幅に対するレッジ部616の特性は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のゴルフクラブヘッドの任意のレッジ部又は類似の構成と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部210は、外部ポート及び/又は内部ポート(例えば、ボディ部210の内部に配置)であり得る、1つ又は複数のポートを含んでもよい。内部キャビティ310の内壁312は、1つ又は複数のポート(不図示)を含み得る。一例では、図2~図13に示すように、バック部270は、ボディ部210の外周に沿って又はその近傍に1つ又は複数のポートを含み得る。例えば、ボディ部210は、水平中央平面520の上側にある第1セットのポート320(例えば、ポート321、322として示される)と、水平中央平面520の下側にある第2セットのポート330(例えば、ポート331、332として示される)と、水平中央平面520の下側にある第3セットのポート340(例えば、ポート341、342、343として示される)と、水平中央平面520の下側にある第4セットのポート350(例えば、ポート351、352として示される)とを含み得る。第1セットのポート320、第2セットのポート330、第3セットのポート340、及び/又は第4セットのポート350の各ポートの位置、他のポートとの間隔、及び他の任意の構成は、本明細書に記載又は参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のポートに多くの点で類似し得る。更に、第1セットのポート320、第2セットのポート330、第3セットのポート340、及び/又は第4セットのポート350の任意の1つ又は複数のポートは、内部キャビティ310に接続されてもよく、それを通じて1つ又は複数の充填材料が内部キャビティ310に注入され得る。図2~図13の例では、ポート321、331、351は、それぞれ、開口部361、351、381を介して内部キャビティ310に接続され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部210は、ボディ部210に結合される一体的なマス部(質量部)又は別々のマス部であり得る、1つ又は複数のマス部(例えば、ウェイト部)を含んでもよい。図2~図13に示すような例では、ボディ部210は、第1セットのマス部420(例えば、マス部421、422として示される)と、第2セットのマス部430(例えば、マス部431、432として示される)と、第3セットのマス部440(例えば、マス部441、442、443として示される)と、第4セットのマス部450(例えば、マス部451、452として示される)とを含み得る。上記の例ではマス部の特定の数又は部分を説明したが、本明細書及び参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載されたように、マス部のセットは、単一のマス部又は複数のマス部を含み得る。例えば、第1セットのマス部420、第2セットのマス部430、第3セットのマス部440、及び/又は第4セットのマス部450における隣接し合うマス部のセットのいずれか1つ又は組み合わせは、単一のマス部であり得る。更に、第1セットのマス部420、第2セットのマス部430、第3セットのマス部440、及び/又は第4セットのマス部450は、ボディ部210の物理的構造の一部であり得る。第1セットのマス部420、第2セットのマス部430、第3セットのマス部440、及び/又は第4セットのマス部450は、参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のマス部と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ310は、1つ又は複数の類似又は異なるタイプの材料を含み得る、1つ又は複数の充填材料(すなわち、キャビティ充填材料)で、部分的に又は完全に充填されてもよい。一例では、図2~図13に示すように、内部キャビティ310は、第1の充填材料512及び第2の充填材料514で充填され得る。一例では、第1の充填材料512は、ゴム又はゴム化合物であってもよく、第2の充填材料514は、エポキシ系の材料であってもよい。別の例では、第1の充填材料512及び第2の充填材料514は、異なるポリマー材料であり得る。第1の充填材料512及び第2の充填材料514は、本明細書に記載又は参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意の充填材料と同様であってもよい。第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料514は、内部キャビティ310の内壁312の全体又は一部に結合され得る。一例では、第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料514は、内壁312の全体又は一部に取り付けるための固有の接着特性又は結合特性を有し得る。別の例では、第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料は、第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料514とそれぞれ混合され得る1つ又は複数の結合剤又は接着剤で、内壁312の全体又は一部に取り付けられてもよい。別の例では、第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料514は、第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料514からそれぞれ分離され得る1つ又は複数の結合剤又は接着剤で、内壁312の全体又は一部に取り付けられてもよい。第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料514の量(すなわち、体積及び/又は質量)は、各ゴルフクラブヘッド(すなわち、特定のロフト角を有する)に対して決定されてもよく、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド200を使用する個人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド200でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部262に構造的支持を提供することができ、及び/又は、(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度、及び/又はボールばらつきを最適化することができる。充填材料512、514に関する詳細、充填材料512、514のボディ部210に対する相互の結合、充填材料512、514の材料組成及び/又は物理的特性、内部キャビティ310内の充填材料512、514の各々の質量及び/又は体積は、参照により組み込まれる刊行物のいずれか、特に、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第10,632,349号に詳細に提供され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図2~図13の例では、内部キャビティ310の中央部311を含む内部キャビティ310の一部は、ボール打撃領域268に概ね対応し得る内部キャビティ310の一部であってもよく、第1の充填材料512及び第2の充填材料514を含み得る。内部キャビティ310の中央部311での内部キャビティ310の幅313は、内部キャビティ310の他の部分での内部キャビティ310の幅313よりも概ね大きくてもよい。従って、ボール打撃領域268の背後の内部キャビティ310の領域、すなわち、中央部311は、比較的大量の第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料514を含み得る。更に、中央部311の構成(すなわち、サイズ、形状、輪郭、体積など)は、ロフト角545に依存し得る。例えば、比較的小さいロフト角を有するゴルフクラブヘッド200は、比較的大きいロフト角を有するゴルフクラブヘッド200よりも大きい中央部311(すなわち、より大きい体積、深さ、高さなど)を有し得る。従って、本明細書に記載されるように、内部キャビティ310内、より具体的には、中央部311の第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料514の量は、ロフト角545に基づいて決定されてもよく、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド200を使用する個人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド200でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部262に構造的支持を提供することができ、及び/又は、(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度、及び/又はボールばらつきを最適化することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ310の輪郭又は内壁312の形状は、周縁エッジ部261に対して凹んだ複数の凹部によって画定され得る。図2~図13の例では、内部キャビティ310は、第1の凹部314と、第1の凹部314よりも概ね小さい深さ(すなわち、図5~図40の断面図で見られるように内部キャビティ幅313によって画定される)を有し得る第2の凹部315と、第2の凹部315よりも概ね小さい深さを有し得る第3の凹部316と、第3の凹部316よりも概ね小さい深さを有し得る第4の凹部317と、第4の凹部317よりも概ね小さい深さを有し得る第5の凹部318とを含んでもよい。内部キャビティ310は、より多い又はより少ない凹部を有してもよい。内部キャビティ310は、トウ部240の位置から中央部311まで延在し得る第1の内部チャネル325と、ヒール部250の位置から中央部311まで延在し得る第2の内部チャネル326とを含んでもよい。第1の凹部314、第2の凹部315、第3の凹部316、第4の凹部317、第5の凹部318、第1の内部チャネル325、第2の内部チャネル326、及び/又はこれらの間の任意の遷移領域は、参照により組み込まれる1つ又は複数の刊行物、特に、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第10,632,349号に詳細に提供され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図2~図13に示すように、第1の凹部314、第2の凹部315、第3の凹部316、及び内部チャネル325、326は、第1の充填材料512で充填され得る一方で、内部キャビティ310の残りの部分は、第2の充填材料514で充填され得る。別の例では、第1の凹部314、第2の凹部315、及び内部チャネル325、326は、第1の充填材料512で充填され得る一方で、内部キャビティ310の残りの部分は、第2の充填材料514で充填され得る。別の例では、第1の凹部314、第2の凹部315、内部チャネル325、326、第3の凹部316、及び第5の凹部318は、第1の充填材料512で充填され得る一方で、内部キャビティ310の残りの部分は、第2の充填材料514で充填され得る。更に別の例では、内部キャビティ310の全体が、第1の充填材料512又は第1の充填材料で充填され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の充填材料512の幅522(WF1)及び第2の充填材料514の幅524(WF2)は、トウ部240からヒール部250まで及び/又はトップ280からソール部290まで変化してもよく、及び/又は、内部キャビティ310内の位置に応じて第1の凹部314、第2の凹部315、第3の凹部316、第4の凹部317、及び/又は第5の凹部318の形状に従って変化してもよい。物理的特性、ボール打撃及び弾道特性、及びゴルフクラブヘッド200の構成(例えば、ロフト角)に関連する、第1の充填材料512の幅522及び第2の充填材料514の幅524は、参照により組み込まれる刊行物のいずれか、特に、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第10,632,349号に詳細に提供され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図13に示すように、フェース部262の背面266は、フェース部262の周縁部267に近接する1つ又は複数の溝を含み得る。一例では、図13に示すように、背面溝269は、周縁部267に近接して周縁部267の経路と同様の経路に延在する連続的な溝(すなわち、ループを画定)であり得る。背面溝269は、フェース部262の比較的薄い部分を含み得る。従って、背面溝269は、ゴルフボールがフェース部262に当たったときに、フェース部262がより大きなリバウンド力(すなわち、より大きなトランポリン効果)を提供するように、フェース部262の柔軟性を増加させてもよく、これによりゴルフボールにより大きな速度を提供し得る。背面溝269の全体又は一部は、第1の充填材料512及び/又は第2の充填材料514で充填され得る。ゴルフクラブヘッド200の例では、背面溝269の全体が、第2の充填材料514で充填され得る。従って、第2の充填材料514は、背面溝269によって画定されるフェース部262の比較的薄い部分を構造的に支持し得る。別の例では、フェース部262に特定のリバウンド効果を提供するために、複数の別個の溝(不図示)が、周縁部267に近接する特定の位置でフェース部262の背面266に提供され得る。更に別の例では、フェース部262に特定のリバウンド効果を提供するために、背面溝269に類似した連続溝及び/又は複数の別個の溝(不図示)が、周縁部267とフェース部262の背面266の幾何学的中心263との間の特定の位置に提供され得る。本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドのフェース部は、背面溝269を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載されるように、フェース部262は、ゴルフボールの打撃中のフェース部262の屈曲及び撓みが増大するように、比較的薄くてもよい。更に、フェース部262は、フェース部262の可撓性が更に高まるように、本明細書に記載されるように、フェース部262の背面266に背面溝269などの1つ又は複数の溝を含み得る。第2の充填材料514は、ゴルフボールの打撃中又はゴルフボールの打撃の繰り返し中のフェース部262の破損(すなわち、フェース部疲労)を防止するために、フェース部262に構造的支持を提供するように比較的高い強度及び剛性を有するポリマー材料であり得る。本明細書に記載されるように、第2の充填材料514は、エポキシ系の材料であり得る。第2の充填材料514はまた、ゴルフボールの打撃後のフェース部262にリバウンド効果が提供されるように、本明細書に記載されるような比較的高いCORを有し得る。本明細書に更に記載されるように、第1の充填材料512は、第2の充填材料514よりも低い強度及び剛性を有し(すなわち、軟質又は低剛性)、第2の充填材料514より高いCORを有する、ゴム系化合物であり得る。従って、第1の充填材料512は、フェース部262に追加の構造的支持を提供することができる。更に、第1の充填材料512の比較的高いCORは、第1の充填材料512がゴルフボールの打撃からのエネルギーを蓄積し、フェース部262に比較的高いリバウンド効果を提供することで、ゴルフボールにかなりの量のエネルギーを戻すことができる(すなわち、衝撃エネルギーをあまり失わない)。更に、本明細書に記載されるように、第1の充填材料512と第2の充填材料514の異なる材料特性は、異なる周波数範囲で音及び振動を減衰させて、個人に心地よい音及び感触を適用することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図14は、ゴルフクラブヘッド200又は本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドを製造する方法の1つを示す。図14の例では、プロセス1400は、ゴルフクラブヘッド200のボディ部210及びフェース部262を供給することで開始され得る(ブロック1410)。第1の充填材料512は、内部キャビティ310に結合され得る(ブロック1420)。一例では、第1の充填材料512が、射出成型によって、内部キャビティ310の本明細書に記載された1つ又は複数の凹部(すなわち、本明細書に記載された任意の凹部)に成形され得る。次に、第1の充填材料512が、環境温度で、又は第1の充填材料512に使用される材料に応じた1回又は複数回の加熱/冷却サイクルによって硬化され得る。別の例では、第1の充填材料512が、本明細書に記載された1つ又は複数の凹部の形状に成形され、その後、本明細書に記載された結合剤で1つ又は複数の凹部に結合され得る。次に、フェース部262が、本明細書で記載されたボディ部210に取り付けられて、内部キャビティ310が封止され得る(ブロック1430)。次に、第2の充填材料514が、本明細書に記載された内部キャビティ310に接続され得る、第1セットのポート320、第2セットのポート330、第3セットのポート340、及び/又は第4セットのポート350の1つ又は複数のポートを通じて、内部キャビティ310に注入されてもよい(ブロック1440)。次に、第2の充填材料514が、環境温度で、又は第2の充填材料514に使用される材料に応じた1回又は複数回の加熱/冷却サイクルによって硬化され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図15に示すように、本明細書に記載された任意のフェース部であり得るフェース部1562は、第1の厚さ1510(T1)又は第2の厚さ1520(T2)を有してもよい。第1の厚さ1510は、溝1568に隣接するフェース部1562の断面の厚さであり得る一方で、第2の厚さ1520は、溝1568の下側のフェース部1562の断面の厚さであり得る。例えば、第1の厚さ1510は、前面1564と背面1566の間の最大距離であり得る。第2の厚さ1520は、溝1568に基づき得る。特に、溝1568は、溝深さ1525(Dgroove)を有し得る。第2の厚さ1520は、溝1568の底部と背面1566の間の最大距離であり得る。第2の厚さ1520と溝深さ1525の合計は、第1の厚さ1510と実質的に等しくてもよい(例えば、T2+Dgroove=T1)。従って、第2の厚さ1520は、第1の厚さ1510より小さくてもよい(例えば、T2<T1)。
本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドのCGなどのゴルフクラブヘッドのCGを下げ及び/又は更に後方に移動させるために、ゴルフクラブヘッドのフロント部の質量は、比較的薄いフェース部1562を使用することで除去され得る。例えば、第1の厚さ1510又は第2の厚さ1520は、約0.1インチ(2.54ミリメートル)以下であり得る。別の例では、第1の厚さ1510又は第2の厚さ1520は、約0.075インチ(1.875ミリメートルであり得る(例えば、T1=0.075インチ)。ゴルフクラブヘッドのバックウォール部を支持して内部キャビティを形成し、本明細書に記載された1つ又は複数の充填材料で内部キャビティの少なくとも一部を充填することで、フェース部1562は、ゴルフクラブヘッドの構造的完全性、音、及び/又は感触を劣化させずに比較的薄くされ得る(例えば、T1<0.075インチ)。一例では、第1の厚さ1510は、0.060インチ(1.524ミリメートル)以下であり得る(例えば、T1≦0.060インチ)。別の例では、第1の厚さ1510は、0.040インチ(1.016ミリメートル)以下であり得る(例えば、T1≦0.040インチ)。フェース部1562及び/又はボディ部210の形成に使用される材料のタイプに基づいて、フェース部1562は更に薄くてもよく、第1の厚さ1510は0.030インチ(0.762ミリメートル)以下であり得る(例えば、T1≦0.030インチ)。溝深さ1525は、第2の厚さ1520以上であり得る(例えば、Dgroove≧T2)。一例では、溝深さ1525は、約0.020インチ(0.508ミリメートル)であり得る(例えば、Dgroove=0.020インチ)。従って、第2の厚さ1520は、約0.010インチ(0.254ミリメートル)であり得る(例えば、T2=0.010インチ)。別の例では、溝深さ1525は、約0.015インチ(0.381ミリメートル)であってもよく、第2の厚さ1520は、約0.015インチであってもよい(例えば、Dgroove=T2=0.015インチ)。あるいは、溝深さ1525は、第2の厚さ1520より小さくてもよい(例えば、Dgroove<T2)。ゴルフクラブヘッドのバックウォール部の支持と内部キャビティの充填に使用される1つ又は複数の充填材料が無ければ、ゴルフクラブヘッドは、フェース部によるゴルフボールへの複数回の衝撃に耐えることができない可能性がある。対照的に、比較的薄いフェース部を有するがバックウォール部の支持と本明細書に記載された1つ又は複数の充填材料の支持が無いゴルフクラブヘッド(例えば、キャビティバックゴルフクラブヘッド)は、ゴルフボールとの衝突中に不快な音(例えば、安っぽい音)及び/又は感触を生じ得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドなどのゴルフクラブヘッドの形成に使用される製造プロセス及び方法に基づいて、フェース部1562は、フェース部1562の外周又はその近傍に追加の材料を含み得る。従って、フェース部1562はまた、第3の厚さ1530、及び面取り部1540を有し得る。第3の厚さ1530は、第1の厚さ1510又は第2の厚さ1520のいずれかより大きくてもよい(例えば、T3>T1>T2)。特に、フェース部1562は、溶接プロセスによってゴルフクラブヘッドのボディ部に結合され得る。例えば、第1の厚さ1510は、約0.030インチ(0.762ミリメートル)であってもよく、第2の厚さ1520は、約0.015インチ(0.381ミリメートル)であってもよく、第3の厚さ1530は、約0.050インチ(1.27ミリメートル)であってもよい。従って、面取り部1540は、フェース部1562がゴルフクラブヘッドのボディ部に溶接されるときに、追加の材料の一部を収容し得る。
図16に示すように、例えば、フェース部1562は、1つ又は複数の溝1568の下側に、概ね補強区間1605として示される補強区間を含み得る。一例では、フェース部1562は、各溝の下側に補強区間1605を含み得る。あるいは、フェース部1562は、幾つかの溝(例えば、1つおきの溝)の下側又は1つの溝のみの下側に補強区間1605を含み得る。フェース部1562は、第1の厚さ1610、第2の厚さ1620、第3の厚さ1630、及び面取り部1640を含み得る。溝1568は、溝深さ1625を有し得る。補強区間1605は、第2の厚さ1620を画定し得る。第1の厚さ1610及び第2の厚さ1620は、それぞれ、互いに実質的に等しくてもよい(例えば、T1=T2)。一例では、第1の厚さ1610及び第2の厚さ1620は、それぞれ、約0.030インチ(0.762ミリメートル)であり得る(例えば、T1=T2=0.030インチ)。溝深さ1625は、約0.015インチ(0.381ミリメートル)であってもよく、第3の厚さ1630は、約0.050インチ(1.27ミリメートル)であってもよい。溝1568はまた、溝幅を有し得る。補強区間1605の幅は、溝幅以上であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
あるいは、フェース部1562は、ゴルフクラブヘッドのトップ部とソール部で、及び/又はそれらの間で、厚さが変化してもよい。一例では、フェース部1562は、トップ部又はその近傍が、ソール部又はその近傍よりも比較的厚くてもよい(例えば、フェース部1562の厚さは、トップ部からソール部に向かって徐々に減少し得る)。別の例では、フェース部1562は、ソール部又はその近傍が、トップ部又はその近傍よりも比較的厚くてもよい(例えば、フェース部1562の厚さは、ソール部からトップ部に向かって徐々に減少し得る)。更に別の例では、フェース部1562は、トップ部とソール部の間が、トップ部とソール部又はそれらの近傍よりも比較的厚くてもよい(例えば、フェース部1562の厚さは、ベル型の輪郭を有し得る)。フェース部1562は、参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のフェース部と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、類似又は異なる物理的特性(例えば、色、マーク、形状、サイズ、密度、質量、体積、外面の質感、構成材料など)を有し得る。図17に示すような例では、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、円筒の形状(例えば、円形の断面)を有し得る。あるいは、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、マス部のセットの他の1つ又は複数のマス部と比較して、類似又は異なる形状を有し得る。別の例では、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、本明細書に記載された別のマス部のセットの1つ又は複数のマス部と比較して、異なる色、マーク、形状、密度、質量、体積、構成材料、外面の質感、及び/又は任意の他の物理的特性を有し得る。本明細書に記載された任意のマス部又はマス部のセットの特性は、参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のマス部又はマス部のセットと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図18、図19を参照すると、例えば、第1のマス部1800及び第2のマス部1900は、それぞれ、本明細書に記載されたポートに固定するためにポート内に構成されたネジ山に対応して係合する、概ねネジ山1810及びネジ山1910として示されるネジ山を含み得る。従って、本明細書に記載された1つ又は複数のマス部は、ポート内のネジ山に係合するネジ又はネジ付き固定具と同様の形状及び機能であり得る。例えば、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、ネジであり得る。本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、工具の有無に関わらず、ゴルフクラブヘッドのボディ部から容易に取り外しできなくてもよい。あるいは、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、比較的重い又は軽いマス部で本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部を交換できるように、(例えば、工具で)容易に取り外し可能であり得る。別の例では、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、マス部を容易に取り外しできないように、エポキシ樹脂又は接着剤でポートに固定され得る。更に別の例では、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、マス部を容易に取り外しできないように、ネジとネジシーラント(例えば、アクリル接着剤、シアノアクリレート接着剤、エポキシ樹脂、熱可塑性接着剤、シリコンシーラント、又はウレタン接着剤)の両方でポートに固定され得る。更に別の例では、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、ポートに圧入され得る。更に別の例では、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、射出成型によってポートの内部に形成され得る。例えば、液体金属材料(すなわち、溶融金属)又はプラスチック材料(例えば、ゴム、発泡体、又は任意のポリマー材料)が、ポート内に注入又は導入され得る。液体材料がポート内で冷却及び/又は硬化された後、その結果の固体材料(例えば、金属材料、プラスチック材料、又はそれらの組み合わせ)は、マス部を形成し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
上記のように、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、幾つかの物理的特性は類似するが、他の物理的特性は異なってもよい。例えば、あるマス部はアルミニウム系材料又はアルミニウム合金から作製され得る一方で、別のマス部はタングステン系材料又はタングステン合金から作製され得る。別の例では、あるマス部はポリマー材料から作製され得る一方で、別のマス部はスチール系材料から作製され得る。更に別の例では、図17~図19に示すように、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、約0.25インチ(6.35ミリメートル)の直径1710を有し得るが、本明細書に記載された別のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、異なる高さであり得る。特に、本明細書に記載された任意のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、第1の高さ1820に関連付けられてもよく、本明細書に記載された別のマス部のセットの1つ又は複数のマス部は、第2の高さ1920に関連付けられてもよい。第1の高さ1820は、第2の高さ1920より比較的小さくてもよい。一例では、第1の高さ1820は約0.125インチ(3.175ミリメートル)であり得る一方で、第2の高さ1920は、約0.3インチ(7.62ミリメートル)であり得る。別の例では、第1の高さ1820は約0.16インチ(4.064ミリメートル)であり得る一方で、第2の高さ1920は約0.4インチ(10.16ミリメートル)であり得る。あるいは、第1の高さ1820は、第2の高さ1920以上であり得る。上記の例は特定の寸法を説明しているが、本明細書に記載された1つ又は複数のマス部は、異なる寸法を有し得る。一例では、本明細書に記載された任意のマス部は、本明細書に記載された任意のポートで交換可能に使用され得る。本明細書に記載された任意のマス部の任意の特性は、参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のマス部の対応する特性と同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図20~図38の例では、ゴルフクラブヘッド2000は、トウ部エッジ2042を持つトウ部2040と、ホーゼル部2055を含み得るヒール部エッジ2052を持つヒール部2050とを有するボディ部2010を含み得る。ゴルフクラブシャフト(例示的なゴルフクラブシャフト104が図1に示される)は、ゴルフクラブ(例示的なゴルフクラブ100が図1に示される)を形成するために、ホーゼル部2055に結合される一方の端部と、ゴルフクラブグリップ部(例示的なグリップ部106が図1に示される)に結合される他方の端部とを含み得る。ボディ部2010は更に、周縁エッジ部2061を持つフロント部2060と、バックウォール部2072を持つバック部2070と、トップ部エッジ2082を持つトップ部2080と、ソール部エッジ2092を持つソール部2090とを含み得る。トウ部2040、ヒール部2050、フロント部2060、バック部2070、トップ部2080、及び/又はソール部2090は、互いに部分的に重なり合ってもよい。トウ部エッジ2042、ヒール部エッジ2052、トップ部エッジ2082、及びソール部エッジ2092は、ボディ部2010の外周を画定し得る。ゴルフクラブヘッド2000は、例えば、アイアン系ゴルフクラブヘッド又はウェッジ系ゴルフクラブヘッドなどの、本明細書に記載された任意のタイプのゴルフクラブヘッドであり得る。ゴルフクラブヘッド2000の体積は、ゴルフクラブヘッド2000の構成材料、及び/又はそれらの任意の構成要素は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のゴルフクラブヘッドと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド2000は、ボディ部2010(例えば、1つの単一部品)と一体的に形成され得るフェース部2062(すなわち、打撃面)を含んでもよい。一例では、図20~図38に示すように、フェース部2062は、フロント部2060に(例えば、直接的又は間接的に、接着的に、機械的に、溶接で、及び/又は半田付けで)結合されてフロント部2060のフロント開口部を閉じる別個の部品であり得る。フェース部2062は、前面2064及び背面2066を含み得る。前面2064は、トウ部2040とヒール部2050との間に延在し得る複数の前面溝2068を含み得る。各前面溝2068は、前面溝深さ2069(DFG)を有し得る。一例では、前面溝深さ2069は、0.005インチ(0.127mm)以上、0.025インチ(0.635mm)以下であり得る(0.005インチ≦DFG≦0.025インチ)。別の例では、前面溝深さ2069は、0.011インチ(0.267mm)以上、0.018インチ(0.445mm)以下であり得る(0.011インチ≦DFG≦0.018インチ)。別の例では、前面溝深さ2069は、0.012インチ(0.311mm)以上、0.016インチ(0.400mm)以下であり得る(0.012インチ≦DFG≦0.016インチ)。更に別の例では、前面溝深さ2069は、0.013インチ(0.33mm)以上、0.015インチ(0.381mm)以下であり得る(0.013インチ≦DFG≦0.015インチ)。前面溝深さ2069及び前面溝2068の構成(すなわち、断面形状、曲率、長さ、幅など)は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように決定され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
各前面溝2068は、前面溝幅2071(WFG)を有し得る。一例では、前面溝幅2071は、0.011インチ(0.267mm)以上、0.033インチ(0.833mm)以下であり得る(0.011インチ≦WFG≦0.033インチ)。別の例では、前面溝幅2071は、0.014インチ(0.347mm)以上、0.055インチ(1.406mm)以下であり得る(0.014インチ≦WFG≦0.055インチ)。別の例では、前面溝幅2071は、0.017インチ(0.427mm)以上、0.062インチ(1.562mm)以下であり得る(0.017インチ≦WFG≦0.062インチ)。別の例では、前面溝幅2071は、0.021インチ(0.521mm)以上、0.041インチ(1.041mm)以下であり得る(0.021インチ≦WFG≦0.041インチ)。別の例では、前面溝幅2071は、0.025インチ(0.640mm)以上、0.032インチ(0.800mm)以下であり得る(0.025インチ≦WFG≦0.032インチ)。更に別の例では、前面溝幅2071は、0.027インチ(0.677mm)以上、0.053インチ(1.354mm)以下であり得る(0.027インチ≦WFG≦0.053インチ)。前面溝幅2071及び前面溝2068の構成(すなわち、断面形状、曲率、長さ、幅など)は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように決定され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例(図示せず)では、フロント部2060は、ボディ部2010にフェース部2062を取り付けるためにフェース部2062を受け入れるように構成された1つ又は複数の凹んだショルダー部を含み得る。別の例では、図20~図38に示すように、背面2066は、ボディ部2010の周縁エッジ部2061に取り付けられ得る周縁部2067を含んでもよい。フェース部2062の周縁部2067は、1つ又は複数の留め具、1つ又は複数の接着剤又は結合剤、及び/又は溶接又は半田付けによって、ボディ部2010の周縁エッジ部2061に取り付けられ得る。一例では、周縁部2067は、1つ又は複数の位置で周縁エッジ部2061に溶接され得る。別の例では、周縁部2067の全体が、周縁エッジ部2061の全体に溶接(すなわち、連続溶接)され得る。フェース部2062の構成及びボディ部2010に対するフェース部2062の取り付け(例えば、溶接)は、本明細書に記載及び/又は参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のゴルフクラブヘッドに多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド2000は、接地平面2410、水平中央平面2420、及び頂上平面2430に関連付けられ得る。特に、接地平面2410は、地面に平行又は実質的に平行で、且つ、ゴルフクラブヘッド2000がアドレス位置にあるとき(例えば、ゴルフクラブヘッド2000がゴルフボールを打つように位置合わせされたとき)にソール部エッジ2092の最下端に接する平面であり得る。頂上平面2430は、ゴルフクラブヘッド2000がアドレス位置にあるときにトップ部エッジ2082の最上端に接する平面であり得る。接地平面2410及び頂上平面2430は、それぞれ、互いに平行又は実質的に平行であり得る。水平中央平面2420は、接地平面2410と頂上平面2430のそれぞれの間の垂直方向の中間にあってもよく、接地平面2410に平行又は実質的に平行であってもよい。更に、ゴルフクラブヘッド2000は、ゴルフクラブヘッド2000のロフト角2445(α)を画定するロフト平面2440に関連付けられ得る。ロフト平面2440は、フェース部2062に接する又は同一面の平面であり得る。ロフト角2445は、ロフト平面2440と、接地平面2410に対して垂直な垂直面2450との間の角度によって画定され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
バックウォール部2072は、上側バックウォール2120と、下側バックウォール部2122と、上側バックウォール2120と下側バックウォール部2122の間のレッジ部2130とを含み得る。レッジ部2130は、上側バックウォール2120から下側バックウォール部2122まで外向きに(すなわち、フェース部2062から離れて)延在し得る(すなわち、レッジ部2130は、下側バックウォール部2122から上側バックウォール2120まで内向きに又はフェース部2062に向かって延在し得る)。従って、ボディ部上側幅2150(WUB)は、フェース部2062の前面2064と上側バックウォール部2120の外面との間の距離によって画定することができ、ボディ部下側幅2152(WLB)は、フェース部2062の前面2064と下側バックウォール部2122の外面との間の距離によって画定することができる。一例では、ボディ部下側幅2152の最大値は、ボディ部上側幅2150の最大値の1.5倍以上であり得る(WLB(MAX) ≧1.5WUB(MAX) )。別の例では、ボディ部下側幅2152の最大値は、ボディ部上側幅2150の最大値の1.25倍以上であり得る(WLB(MAX) ≧1.25WUB(MAX) )。別の例では、ボディ部下側幅2152の最大値は、ボディ部上側幅2150の最大値の1.75倍以上であり得る(WLB(MAX) ≧1.75WUB(MAX) )。別の例では、ボディ部下側幅2152の最大値は、ボディ部上側幅2150の最大値の2倍以上であり得る(WLB(MAX) ≧2.0WUB(MAX) )。別の例では、ボディ部下側幅2152の最大値は、ボディ部上側幅2150の最大値よりも大きくてもよい(WLB(MAX) ≧WUB(MAX) )。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図20~図38の例では、レッジ部2130は、トウ部エッジ2042又はその近傍の位置からヒール部2050まで延在し得る第1のレッジ部2132と、バックウォール部2072の中央部2073又はその近傍の位置に配置され得る第2のレッジ部2134と、ヒール部エッジ2052又はその近傍の位置からトウ部2040に向かって延在し得る第3のレッジ部2136とを含み得る。第2のレッジ部2134は、第1のレッジ部2132と第3のレッジ部2136との間に延在し得る。第1のレッジ部2132及び第3のレッジ部2136は、ソール部2090に向かって下向きに傾斜した方向にも延在し得る。従って、図20~図38に示すように、第1のレッジ部2132と接地平面2410との間の距離によって画定され得る第1のレッジ部の高さ2142は、中央部2073からトウ部エッジ2042に向かって増加してもよく、第3のレッジ部2136と接地平面2410との間の距離によって画定され得る第3のレッジ部の高さ2146は、中央部2073からヒール部エッジ2052に向かって増加してもよい。図20~図38に示すように、例えば、第2のレッジ部2134は、第1のレッジ部2132からトップ部2080に向かって延在し得る第1のサイドウォール部2137と、第1のサイドウォール部2137からヒール部2050に向かって延在し得る中央レッジ部2138と、中央レッジ部2138からソール部2090に向かって第3のレッジ部2136まで延在し得る第2のサイドウォール部2139とを含んでもよい。第2のレッジ部2134は、中心レッジ部2138と接地平面2410との間の距離によって画定され得る、第2のレッジ部の高さ2144を含んでもよい。第2のレッジ部の高さ2144は、中央部2073又はその近傍で、第1のレッジ部の高さ2142及び第3のレッジ部の高さ2146より大きくてもよい。別の例では、レッジ部2130は、ゴルフクラブヘッド200のレッジ部616に幾つかの点又は多くの点で類似し得る。更に別の例では、レッジ部2130は、参照によって組み込まれる出願のいずれかに記載された任意のゴルフクラブヘッドのレッジ部に幾つかの点又は多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図20~図38の例では、第1のレッジ部2132は、中央部2073からトウ部エッジ2042に向かって減少し得る、第1のレッジ部の幅2162を含んでもよい。従って、第1のレッジ部2132の最も広い部分は、第1のレッジ部2132と第1のサイドウォール部2137が合する位置であり得る。一例では、第1のレッジ部の高さ2142の増加と第1のレッジ部の幅2162の減少は相関し得る。例えば、第1のレッジ部の高さ2142の全ての増加は、特定の要因、類似の変化率、特定の非類似の変化速度、又は特定の数学的関係に基づき得る第1のレッジ部の幅2162の減少に対応してもよい。別の例では、第1のレッジ部の高さ2142の増加と第1のレッジ部の幅2162の減少は何ら相関がなくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図20~図38の例では、第3のレッジ部2136は、中央部2073からヒール部エッジ2052に向かって減少し得る、第3のレッジ部の幅2166を含んでもよい。従って、第3のレッジ部2136の最も広い部分は、第3のレッジ部2136と第2のサイドウォール部2139が合する位置であり得る。一例では、第3のレッジ部の高さ2146の増加と第3のレッジ部の幅2166の減少は相関し得る。例えば、第3のレッジ部の高さ2146の全ての増加は、特定の要因、類似の変化率、特定の非類似の変化速度、又は特定の数学的関係に基づき得る第3のレッジ部の幅2166の減少に対応してもよい。別の例では、第3のレッジ部の高さ2146の増加と第3のレッジ部の幅2166の減少は何ら相関がなくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図20~図38の例では、第1のサイドウォール部2137及び第2のサイドウォール部2139は、それぞれ、中央レッジ部2138から第1のレッジ部2132まで、及び、中央レッジ部2138から第3のレッジ部2136まで、幅が増加し得る。第1のレッジ部2132及び第3のレッジ部2136の中央部2073に向かって下向きに傾斜した構成及び増加する幅、並びに、第1のサイドウォール部2137及び第2のサイドウォール部2139の下方に増加する幅は、ゴルフクラブヘッド2000の慣性モーメント(MOI)を最適化するために、第1のレッジ部2132及び第3のレッジ部2136のそれぞれの下側のトウ部2040及び/又はヒール部2050に多くの質量を配置することを可能にし、多くの質量をバックウォール部の中央部2073又はその下側に配置して、ゴルフクラブヘッド2000の重心(CG)をより低く且つ更に後方に移動させることができる。換言すれば、レッジ部2130の構成は、ゴルフクラブヘッド2000のMOIを増加させ、ゴルフクラブヘッドのCGをより低く且つ更に後方に移動させるために、ゴルフクラブヘッド2000の質量の比較的大きい部分を、(i)レッジ部2130の下側でトウ部エッジ2042の近く、(ii)レッジ部2130の下側でヒール部エッジ2052の近く、(iii)中央部2073又はその近く、及び/又は(iv)ソール部エッジ2092又はその近くに、選択的に配置することを提供し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部2010は、外部ポート及び/又は内部ポート(例えば、ボディ部2010の内部に位置する)であり得る、1つ又は複数のポートを含んでもよい。1つ又は複数のポートは、ボディ部2010の任意の位置にあり得る。内部キャビティ2110を画定するボディ部2010の内壁は、1つ又は複数のポートを含み得る。図20~図38の図示の例では、ボディ部は、第1のレッジ部2132の下側でトウ部エッジ2042と中央部2073との間に位置する第1のポート領域2225を含み得る。一例では、図20~図38に示すように、第1のポート領域2225は、第1のポート領域2225の一部又は全部を視覚的に画定し得る第1の周縁溝2227を含んでもよい。第1の周縁溝2227は、スロット、チャネル、窪み、又は凹部であり得る。第1の周縁溝2227を画定するためにボディ部2010から除去され得る質量は、ボディ部2010の全体的な質量を変更又は実質的に変更することなく特定のMOI、CG位置、及び/又はゴルフクラブの性能特性が提供されるように、ボディ部2010の他の位置又は内部に配置されてもよい。別の例では、第1の周縁溝2227内のボディ部2010の部分は、第1のポート領域2225を視覚的に画定するように、第1の周縁溝2227の外側と比較して、異なる色、テクスチャ、又は他の視覚的に区別できる特徴を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図20~図38の図示の例では、ボディ部は、第2のレッジ部2134の中央レッジ部2138の下側に位置する第2のポート領域2235と、第3のレッジ部2136の下側でヒール部エッジ2052と中央部2073の間に位置する第3のポート領域2245とを含み得る。第2のポート領域2235は、第1のポート領域2225と第3のポート領域2245との間にあり得る。一例では、図20~図38に示すように、第3のポート領域2245は、第3のポート領域2245の一部又は全部を視覚的に画定し得る第2の周縁溝2247を含んでもよい。第2の周縁溝2247は、スロット、チャネル、窪み、又は凹部であり得る。第2の周縁溝2247を画定するためにボディ部2010から除去され得る質量は、ボディ部2010の全体的な質量を変更又は実質的に変更することなく特定のMOI、CG位置、及び/又はゴルフクラブの性能特性が提供されるように、ボディ部2010の他の位置又は内部に配置されてもよい。別の例では、第2の周縁溝2247内のボディ部2010の部分は、第3のポート領域2245を視覚的に画定するように、第2の周縁溝2247の外側と比較して、異なる色、テクスチャ、又は他の視覚的に区別できる特徴を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1のポート領域2225は、任意の数のポートを含んでもよく、第1のポート領域2225の任意の1つ又は複数のポートは、内部キャビティ2110に接続され得る。一例では、図20~図38に示すように、第1のポート領域2225は、第1セットのポート2220(例えば、ポート2221、2222、2223として示される)を含み得る。ポート2221、2222、2223は、任意の方法で第1のポート領域2225に配置され得る。一例では、ポート2221、2222、2223は、ゴルフクラブヘッド200のポートと同様に、ソール部エッジ2092の輪郭に対して整列するように配置され得る。別の例では、図20~図38に示すように、ポート2221、2222、2223は、第1のレッジ部2132の概略的な方向に対して整列するように配置され得る。第1セットのポート2220のポート間の間隔は、任意の構成を有し得る。図20~図38の図示の例では、第1セットのポート2220の各ポートは、第1セットのポート2220に隣接するポートから、第1セットのポート2220の任意のポートのポート直径以下の距離だけ離間され得る。第1セットのポート2220の任意のポートからトウ部エッジ2042までの距離は、第1セットのポート2220の任意のポートからヒール部エッジ2052まで又はホーゼル部2055までの距離より小さくてもよい。第1のポート領域2225は、第1セットのポート2220の各ポートの構造及び/又は機能を収容するために、バックウォール部2072のより厚い部分及び/又は構造的に強化された部分であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2のポート領域2235は、任意の数のポートを含んでもよく、任意の1つ又は複数のポートは、内部キャビティ2110に接続され得る。一例では、図20~図38に示すように、第2のポート領域2235は、第2セットのポート2230(例えば、ポート2231として示される)を含み得る。第2のポート領域2235は、中央部2073又はその近傍にあり得る。第2のポート領域2235は、第2セットのポート2230の各ポートを収容するために、バックウォール部2072のより厚い部分及び/又は構造的に強化された部分であり得る。一例では、図29に示すように、第2のポート領域2235は、ポート2231の構造及び/又は機能を収容するために、バックウォール部2072の構造的に強化された部分を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第3のポート領域2245は、任意の数のポートを含んでもよく、第3のポート領域2245の任意の1つ又は複数のポートは、内部キャビティ2110に接続され得る。一例では、図20~図38に示すように、第3のポート領域2245は、第3セットのポート2240(例えば、ポート2241、2242として示されている)を含み得る。ポート2241、2242は、任意の方法で第3のポート領域2245に配置され得る。一例では、ポート2241、2242は、ゴルフクラブヘッド200のポートと同様に、ソール部分エッジ2092の輪郭に対して整列するように配置され得る。別の例では、図20~図38に示すように、ポート2241、2242は、第3のレッジ部2136の概略的な方向に対して整列するように配置され得る。第3セットのポート2240のポート間の間隔は、任意の構成を有し得る。図20~図38の図示の例では、第3セットのポート2240の各ポートは、第3セットのポート2240に隣接するポートから、第3セットのポート2240の任意のポートのポート直径以下の距離だけ離間され得る。第3セットのポート2240の任意のポートからトウ部エッジ2042までの距離は、第3セットのポート2240の任意のポートからヒール部エッジ2052まで又はホーゼル部2055までの距離より大きくてもよい。第3のポート領域2245は、第3セットのポート2240の各ポートの構造及び/又は機能を収容するために、バックウォール部2072のより厚い部分及び/又は構造的に強化された部分であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットのポート2220、第2セットのポート2230、及び/又は第3セットのポート2240は、任意の数のポートを含み得る。第1セットのポート2220、第2セットのポート2230、及び/又は第3セットのポート2240の各ポートの位置、他のポートとの間隔、及び任意の他の構成は、本明細書に記載又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載された任意のポートに多くの点で類似し得る。更に、第1セットのポート2220、第2セットのポート2230、及び/又は第3セットのポート2240の任意の1つ又は複数のポートは、内部キャビティ2110に接続されてもよく、それを通じて1つ又は複数の充填材料が内部キャビティ2110に注入され得る。図20~図38の図示の例では、ポート2221及びポート2241は、それぞれ、開口部2261及び開口部2281を介して内部キャビティ2110に接続され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図20~図38に示すように、第2セットのポート2230は、第1セットのポート2220及び/又は第3セットのポート2240のいずれかのポートより直径が大きい単一のポート2231を含み得る。ポート2231は、バックウォール部2072の中央部2073又はその近傍で、ソール部エッジ2092又はその近傍に配置され得る。一例では、ポート2231の直径は、第1セットのポート2220のいずれかのポート及び第3セットのポート2240のいずれかのポートの直径の1.1倍以上、8.0倍以下であり得る。別の例では、ポート2231の直径は、第1セットのポート2220及び第3セットのポート2240のいずれかのポートの直径の2倍以上であり得る。別の例では、ポート2231の直径は、第1セットのポート2220及び第3セットのポート2240のいずれかのポートの直径の2.5倍以上であり得る。別の例では、ポート2231の直径は、第1セットのポート2220及び第3セットのポート2240のいずれかのポートの直径の3.5倍以上であり得る。更に別の例では、ポート2231の直径は、第1セットのポート2220のいずれかのポート及び第3セットのポート2240のいずれかのポートの直径以上であり得る。図20~図38の例では、第1セットのポート2220、第2セットのポート2230、及び第3セットのポート2240の各ポートは、円筒形で示される。別の例(不図示)では、ポートは任意の形状を有し得る。従って、ポートの相対的なサイズは、長さ、幅、半径、直径、2つの境界間の距離、又は特定の幾何学的形状に対応する任意の寸法(例えば、楕円形のポートの長軸と短軸)など、任意の寸法によって表すことができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部2010は、第1のレッジ部2132、第2のレッジ部2134、及び/又は第3のレッジ部2136の上側及び/又は下側に任意の数のポートを含み得る。ボディ部2010は、水平中央平面2420の上側又は下側に任意の数のポートを含み得る。ボディ部2010は、トウ部エッジ2042、ヒール部エッジ2052、トップ部エッジ2082、及び/又はソール部エッジ2092に任意の数のポートを含み得る。ボディ部2010のポートの数、ボディ部2010のポートの配置及び/又は構成は、ゴルフクラブヘッド200又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載された任意のゴルフクラブヘッドに多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ボディ部2010は、ボディ部2010の任意の位置に1つ又は複数のマス部(例えば、ウェイト部)を含み得る。1つ又は複数のマス部は、ボディ部2010の任意の外部位置又は内部位置でボディ部2010に結合され得る、一体的なマス部又は別々のマス部であってもよい。図20~図38の図示の例では、ボディ部2010は、第1セットのマス部2320(例えば、マス部分2321、2322、2323として示される)と、第2セットのマス部2330(例えば、マス部2331として示される)と、第3セットのマス部2340(例えば、マス部2341、2342として示される)とを含み得る。図20~図38の例では、第1セットのマス部2320及び第3セットのマス部2320の各マス部は、本明細書に記載の任意のマス部、例えば、図17~図19のマス部1800、1900、又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載されたマス部と同様であり得る。第2セットのマス部2330は、第1セットのマス部2320及び第3セットのマス部2340の任意のマス部より大きい質量を有し得る、単一のマス部2331を含んでもよい。一例では、図33に示すように、マス部2331は、ヘッド部2333と、シャフト部2335と、工具係合部2339を含むトップ部2337を持つ円筒形であり得る。マス部2331の直径2334は、マス部2331の長さ2336より大きくてもよい。従って、マス部2331は、例えば図17~図19のマス部1800、1900として図示される第1セットのマス部2320及び第3セットのマス部2340の各マス部の直径よりも、本明細書に記載されるように大きい直径2334を有する、図34に示すような円盤形状であってもよい。ポート2231は、ポート2231に挿入して、捩じ込み、圧入、接着剤による固定、又は溶接など、本明細書に記載の任意の方法で固定され得る、マス部2331を受け入れるように構成されてもよい。一例では、図33に示すように、ヘッド部2333は、ポート2231内の雌ネジと係合してポート2231内にマス部2331を固定するように、ネジ山が付けられ得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1セットのポート2220及び第3セットのポート2240の各ポートは、本明細書に記載又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載(例えば、図17~図19のマス部1800、1900)の任意のマス部及びポートの結合及び/又は係合と同様に、第1セットのマス部2320及び/又は第3セットのマス部2340の任意のマス部を受け入れるように構成され得る。図18、図19に示すように、第1セットのマス部2320及び/又は第3セットのマス部2340の各マス部は、本明細書に記載されるように、異なる長さ又は他の物理的特性(例えば、1つ又は複数の構成材料)を有し得る。従って、第1セットのポート2220及び/又は第3セットのポート2240の各ポートは、ポートの深さに対応又は実質的に対応する長さの第1セットのマス部2320又は第3セットのマス部2340を受け入れることができる。例えば、図28、図30に示すように、ポート2222の深さは、ポート2241の深さより大きくてもよい。従って、ポート2222に固定されたマス部2322は、ポート2241に固定された質量部分2341(例が図18に示される)より大きい長さ(例が図19に示される)を有し得る。このため、図20~図38に示すように、第1セットのポート2220、第2セットのポート2230、及び第3セットのポート2240の各ポートの内径及び/又は深さ、及び/又は、第1セットのマス部2320、第2セットのマス部2330、及び第3セットのマス部2340の各マス部の直径及び/又は長さは、バックウォール部2072の外面に対するマス部の無凹凸構成のために、対応するマス部の選択を決定し得る。更に、本明細書及び参照により組み込まれる出願のいずれかに記載されるように、各マス部の密度に影響を与える各マス部の構成材料は、マス部の選択を決定し得る。換言すれば、各ポートは、本明細書に記載されるように、特定の総質量を有する、対応するサイズのマス部を受け入れることができる。別の例では、第1セットのポート2220、第2セットのポート2230、及び第3セットのポート2240の各ポートの内径及び/又は深さ、及び/又は、第1セットのマス部2320、第2セットのマス部2330、及び第3セットのマス部2340の各マス部の直径及び/又は長さは、バックウォール部2072の外面に対するマス部の凹型構成のために、対応するマス部の選択を決定し得る。更に別の例では、第1セットのポート2220、第2セットのポート2230、及び第3セットのポート2240の各ポートの内径及び/又は深さ、及び/又は、第1セットのマス部2320、第2セットのマス部2330、及び第3セットのマス部2340の各マス部の直径及び/又は長さは、バックウォール部2072の外面に対するマス部の凸型構成のために、対応するマス部の選択を決定し得る。ゴルフクラブヘッドのMOI及びCGの位置によって影響を受け得る特定のゴルフクラブヘッドの性能基準も、ポートに対するマス部の選択を決定し得る。一例では、ゴルフクラブヘッドの慣性モーメント(MOI)が増加するように、より大きな質量を有するマス部が、ヒール部よりトウ部に近いポートに配置され得る。別の例では、ゴルフクラブヘッドの重心が下がるように、中央部2073に最も近いポートが、比較的重いマス部を受け入れ得る。第1セットのマス部2320、第2セットのマス部2330、及び/又は第3セットのマス部2340の各マス部は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように、比較的重い又は軽いマス部と交換可能であり得る。このため、各ポートの構成、各マス部の構成、及び/又は特定のゴルフクラブヘッドの性能基準は、ポート内のマス部の選択及び/又は配置を決定し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
マス部2331の総質量は、第1セットのマス部2320及び/又は第3セットのマス部2340の任意のマス部の総質量より大きくてもよい。マス部2331の総質量は、第1セットのマス部2320及び/又は第3セットのマス部2340の総質量以上であり得る。マス部2331の総質量は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように決定され得る。一例では、マス部2331は、2グラム以上、30グラム以下の総質量を有し得る。別の例では、マス部2331は、4グラム以上、18グラム以下の総質量を有し得る。別の例では、マス部2331は、6グラム以上、12グラム以下の総質量を有し得る。別の例では、マス部2331は、7グラム以上、9グラム以下の総質量を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
マス部2331の直径は、マス部2331の構成材料の1つ又は複数の特性(例えば、材料密度)に基づいて決定され得る。一例では、マス部2331は、0.2インチ(5.08mm)以上、1.0インチ(25.4mm)以下の直径を有し得る。別の例では、マス部2331は、0.3インチ(7.62mm)以上、1.5インチ(38.1mm)未満の直径を有し得る。別の例では、マス部2331は、0.4インチ(10.16mm)以上、0.8インチ(20.32mm)以下の直径を有し得る。別の例では、マス部2331は、0.5インチ(12.7mm)以上、0.7インチ(17.78mm)以下の直径を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2セットのポート2230のポート2231の中心領域又は幾何学的中心は、ゴルフクラブヘッド2000のCG又はその近傍の位置に配置され得る。従って、マス部2331の重心は、本明細書に記載されるようにマス部2331がポート2231に固定されている場合、ゴルフクラブヘッド2000のCG又はその近傍の位置に配置され得る。結果として、マス部2331は、ゴルフクラブヘッド2000のCGに比較的大きな又は有意なシフトを引き起こすことなく、より低い質量を有する別のマス部2331又はより高い質量を有するマス部2331と交換可能であり得る。一例では、マス部2331のグラム質量増加毎に、ゴルフクラブヘッドのCG位置は、CGX 位置(CGのx軸座標)の0.5%未満、CGY 位置(CGのy軸座標)の0.5%未満、及び/又はCGZ 位置(CGのz軸座標)の0.2%未満だけシフトし得る。別の例では、マス部2331のグラム質量増加毎に、ゴルフクラブヘッドのCG位置は、CGX 位置の0.35%未満、CGY 位置の0.35%未満、及び/又はCGZ 位置の0.15未満だけシフトし得る。更に別の例では、マス部2331のグラム質量増加毎に、ゴルフクラブヘッドのCG位置は、CGX 位置の0.25%未満、CGY 位置の0.25%未満、及び/又はCGZ 位置の0.10未満だけシフトし得る。このため、マス部2331は、ゴルフクラブヘッド2000のCGを実質的にシフトすることなく、及び/又は、ゴルフクラブヘッド2000の全体的又は概略的な性能特性を変更することなく、個人に特定の性能特性を提供する(すなわち、特定の個人のためにゴルフクラブヘッド2000の性能をカスタマイズする)ために、より小さい又はより大きな質量を有する別のマス部2331と交換可能であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、第1セットのマス部2320及び/又は第3セットのマス部2340の各マス部は、0.25グラム以上、6.0グラム以下の質量を有し得る。別の例では、第1セットのマス部2320及び/又は第3セットのマス部2340の各マス部は、1.25グラム以上、5.25グラム以下の質量を有し得る。別の例では、第1セットのマス部2320及び/又は第3セットのマス部2340の各マス部は、1.75グラム以上、4.1グラム以下の質量を有し得る。別の例では、第1セットのマス部2320及び/又は第3セットのマス部2340の各マス部は、0.75グラム以上、3.5グラム以下の質量を有し得る。更に別の例では、第1セットのマス部2320及び/又は第3セットのマス部2340の各マス部は、0.5グラム以上、4.0グラム以下の質量を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
内部キャビティ2110は、1つ又は複数の類似又は異なるタイプの材料を含み得る、1つ又は複数の充填材料(すなわち、キャビティ充填材料)で、部分的に又は完全に充填されてもよい。一例では、図20~図38に示すように、内部キャビティ2110は、本明細書又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載された任意の充填材料と同様であり得る充填材料2512で充填されてもよい。別の例(図20~図38には図示しない)では、内部キャビティ2110は、ゴルフクラブヘッド200と同様に、又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載された任意のゴルフクラブヘッドと同様に、第1の充填材料及び第2の充填材料で充填されてもよい。一例では、図20~図38に示すように、充填材料2512は、ポート2221、2241のいずれかから内部キャビティ2110に注入され得る一方で、ポート2221、2241の他の1つは、充填材料2512によって置き換えられた内部キャビティ2110内の空気がそこを通って排出される排気ポートとして機能し得る。従って、図20~図38に示すように、充填材料2512は、内部キャビティ2110の形状に成形され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、充填材料の1つ又は複数の材料、1つ又は複数の材料の物理的特性(すなわち、密度及び/又は弾性)、充填材料2512の量(すなわち、体積及び/又は質量)は、各ゴルフクラブヘッド(すなわち、特定のロフト角を有する)に対して決定されてもよく、(i)振動減衰又は音響減衰(例えば、ゴルフクラブヘッド2000を使用する個人によって知覚されるような、ゴルフクラブヘッド2000でゴルフボールを打つときの一貫した及び/又は心地よい音及び感触)を提供することができ、(ii)フェース部2062に構造的支持を提供することができ、及び/又は、(iii)ボール移動距離、ボール速度、ボール打ち出し角度、ボールスピンレート、ボールピーク高さ、ボール着地角度、及び/又はボールばらつきを最適化することができる。一例では、充填材料2512は、本明細書に記載又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載の任意のポリマー材料などの、任意のタイプのポリマー材料から形成され得る。一例では、充填材料2512は、ゴム又は本明細書に記載の任意のゴム系化合物などのゴム系化合物から形成され得る。別の例では、充填材料2512は、エポキシ系材料などの熱硬化性材料から形成され得る。別の例では、充填材料2512は、熱可塑性材料から形成され得る。更に別の例では、充填材料は、ボディ部2010の材料の密度とは異なる密度を有し得る、金属又は金属合金(例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金)から形成されてもよい。充填材料2512は、ボディ部2010及び/又はフェース部2062の材料に充填材料2512を接着又は取り付けるのに適切であり得る任意の結合剤又は任意の接着剤を用いて、ボディ部2010及びフェース部2062の内壁に取り付けることができる。別の例(不図示)では、充填材料2512は、結合剤又は接着剤を使用せずにボディ部2010及び/又はフェース部2062に接着するように自己接着特性を含み得るポリマー材料であってもよい。別の例では、充填材料2512の射出成形及び/又は硬化は、結合剤又は接着剤を使用せずに充填材料2512をボディ部2010及び/又はフェース部2062に係合状態に維持するのに十分な保持力(例えば、充填又は硬化プロセス中に膨張する充填材料2512)を提供することができる。更に別の例では、充填材料2512は、内部キャビティ2110を封止する前に、予め形成されて内部キャビティ2110の内部に配置され、及び/又は内部キャビティ2110を画定するボディ部2010の内壁に取り付けられ得る。内部キャビティ2110における充填材料2512の射出成形、硬化、及び/又は取り付けは、本明細書又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載のプロセスと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図35の図示の例では、フェース部2062は、フェース部トウ部エッジ(本明細書ではフェーストウエッジ2740と呼ばれる)によって画定される第1の周縁側面、フェース部ヒール部エッジ(本明細書ではフェースヒールエッジ2750と呼ばれる)によって画定される第2の周縁側面、フェース部トップ部エッジ(本明細書ではフェーストップエッジ2780と呼ばれる)によって画定される第3の周縁側面、及びフェース部ソール部エッジ(本明細書ではフェースソールエッジ2790と呼ばれる)によって画定される第4の周縁側面であり得る、4つの周縁側面を含み得るフェース周縁部を含んでもよい。フェース部2062の背面2066は、1つ又は複数の溝、スロット、チャネル、窪み、又は凹部を含んでもよく、これらのいずれも、本明細書では背面溝と呼ばれ、比較的減少したフェース厚さを提供し得る背面2066上の任意の構造を規定することができる。図35の図示の例では、背面2066は、第1の終端部分3502、第1の部分3504、第1の遷移部分3505、第2の部分3506、第2の遷移部分3507、第3の部分3508、及び第2の終端部分3510を有する背面溝3500を含み得る。一例では、図35に示すように、第1の終端部分3502は、フェーストウエッジ2740に近接すると共にフェースソールエッジ2790に近接し得る。第1の終端部分3502は、第1の終端部分3502又はその近傍でのフェース部2062上の応力集中領域を排除又は低減するように、図35に示すように円形であり得る。第1の部分3504は、第1の終端部分3502からフェーストップエッジ2780に向かって延在し得る。図35の図示の例では、第1の部分3504は線形であり、第1の終端部分3502からフェーストップエッジ2780に向かって垂直に延在し得る。別の例では、第1の部分3504は、フェーストウエッジ2740の曲率又は輪郭に類似又は実質的に類似し得る曲率で、第1の終端部分3502からフェーストップエッジ2780に向かって延在し得る。更に別の例では、第1の部分3504は、内側に湾曲し得る。次に、第1の部分3504は、フェーストウエッジ2740に近接すると共にフェーストップエッジ2780に近接して配置された第1の遷移部分3505を介して、第2の部分3506に遷移し得る。第1の遷移部分3505は、第1の遷移部分3505又はその近傍でのフェース部2062上の応力集中領域を排除または低減するように湾曲され得る。第2の部分3506は、第1の遷移部分3505からフェースヒールエッジ2750に向かって延在し得る。第2の部分3506は線形であり、フェーストップエッジ2780と同じ向き及び輪郭を有し得る。次に、第2の部分3506は、フェースヒールエッジ2750に近接すると共にフェーストップエッジ2780に近接して配置された第2の遷移部分3507を介して、第3の部分3508に遷移し得る。第2の遷移部分3507は、第2の遷移部分3507又はその近傍でのフェース部2062上の応力集中領域を防止又は低減するように湾曲され得る。第3の部分3508は、第2の遷移部分3507から第2の終端部分3510に向かって第2の終端部分3510まで延在し得る。第2の部分3506は線形であり、フェースヒールエッジ2750と同じ向き及び輪郭を有し得る。第2の終端部分3510は、フェースヒールエッジ2750に近接すると共にフェースソールエッジ2790に近接して配置され得る。第2の終端部分3510は、第2の終端部分3510又はその近傍でのフェース部2062上の応力集中領域を除去又は低減するように、図35に示すように円形であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図35に示すように、背面溝3500は、フェース部2062の内側領域3562及び外側領域3564を画定し得る。内側領域3562は、一般にゴルフボールを打つことができるフェース部2062の部分に対応又はそれを含み得る。本明細書で論じるように、背面溝3500は、フェース部2062の残りの部分と比較して、フェース部2062の比較的薄い部分を提供することができる。従って、背面溝3500は、背面溝3500を持たないフェース部2062と比較して、外側領域3564に対する内側領域3562の撓みを強化することができる。換言すれば、背面溝3500は、フェース部2062の内側領域3562にトランポリン効果を提供することができる。内側領域3562の強化された撓みは、フェース部2062がゴルフボールに当たった後に内側領域3562の強化されたリバウンドを提供することができ、ゴルフクラブヘッド2000と同様だが背面溝3500を有しないゴルフクラブヘッドと比較して、ボール打ち出し角度を増加させ、ボールバックスピンを減少させ、及び/又はボールキャリー距離を増加させることができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図35、図37、及び図38に示すように、背面溝3500の任意の部分は、背面溝幅3710(WBG)を含み得る。背面溝幅3710(WBG)は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように、任意の値を有し得る。一例では、背面溝幅3710は、0.050インチ(1.270mm)以上、0.200インチ(5.080mm)以下であり得る(0.050インチ≦WBG≦0.200インチ)。別の例では、背面溝幅3710は、0.094インチ(2.381mm)以上、0.156インチ(3.969mm)以下であり得る(0.094インチ≦WBG≦0.156インチ)。別の例では、背面溝幅3710は、0.109インチ(2.778mm)以上、0.141インチ(3.572mm)以下であり得る(0.109インチ≦WBG≦0.141インチ)。更に別の例では、背面溝幅3710は、0.120インチ(3.048mm)以上、0.130インチ(3.302mm)以下であり得る(0.120インチ≦WBG≦0.130インチ)。背面溝幅3710は、背面溝3500の任意の1つ又は複数部分に沿って、又は背面溝3500の全体に沿って、一定又は実質的に一定(製造公差を考慮)であり得る。背面溝幅3710は、背面溝3500の特定の部分又は複数の部分で変化し得る。背面溝3500の任意の部分及び/又は背面溝3600の任意の部分は、任意の断面形状を有し得る。従って、任意の1つ又は複数の部分における背面溝幅3710は、背面溝3500の断面形状の対応する変化に従って、変化してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図35、図37、及び図38に示すように、背面溝3500の任意の部分は、背面溝深さ3720(DBG)を含み得る。背面溝深さ3720(DBG)は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように、任意の値を有し得る。一例では、背面溝深さ3720は、0.003インチ(0.076mm)以上、0.015インチ(0.381mm)以下であり得る(0.003インチ≦DBG≦0.015インチ)。別の例では、背面溝深さ3720は、0.005インチ(0.133mm)以上、0.009インチ(0.222mm)以下であり得る(0.005インチ≦DBG≦0.009インチ)。別の例では、背面溝深さ3720は、0.006インチ(0.156mm)以上、0.008インチ(0.200mm)以下であり得る(0.006インチ≦DBG≦0.008インチ)。更に別の例では、背面溝深さ3720は、0.0065インチ(0.1651mm)以上、0.0075インチ(0.1905mm)以下であり得る(0.0065インチ≦DBG≦0.0075インチ)。背面溝深さ3720は、背面溝3500の任意の1つ又は複数の部分に沿って、又は背面溝3500の全体に沿って、一定又は実質的に一定(製造公差を考慮)であり得る。背面溝深さ3720は、背面溝3500の特定の部分又は複数の部分で変化し得る。背面溝3500の任意の部分及び/又は背面溝3600の任意の部分は、任意の断面形状を有し得る。従って、任意の1つ又は複数の部分における背面溝深さ3720は、背面溝3500の断面形状の対応する変化に従って、変化してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図37、図38に示すように、フェース部2062は、第1のフェース厚さ3750(T1 )と、第2のフェース厚さ3752(T2 )と、第3のフェース厚さ3754(T3 )と、第4のフェース厚さ3756(T4 )とを含み得る。第1のフェース厚さ3750は、前面溝2068の任意の部分及び背面溝3500の任意の部分を含まないフェース部2062の位置での、フェース部2062の前面2064と背面2066との間の距離によって画定され得る。第2のフェース厚さ3752は、背面溝3500の一部を含むが前面溝2068の任意の部分を含まないフェース部2062の位置での、フェース部2062の前面2064と背面溝3500の底面との間の距離によって画定され得る。従って、第2のフェース厚さ3752は、第1のフェース厚さ3750から背面溝深さ3720を差し引くことで決定され得る。第3のフェース厚さ3754は、背面溝3500の任意の部分を含まないフェース部2062の位置での、前面溝2068の底面とフェース部2062の背面2066との間の距離によって画定され得る。従って、第3のフェース厚さ3754は、第1のフェース厚さ3750から前面溝深さ2069を差し引くことで決定され得る。第4のフェース厚さ3756は、前面溝2068の一部と背面溝3500の対向部分とを含むフェース部2062の位置での、前面溝2068の底面と背面溝3500の底面との間の距離によって画定され得る。従って、第4のフェース厚さ3756は、第1のフェース厚さ3750から背面溝深さ3720と前面溝深さ2069との合計を差し引くことで決定され得る。第1のフェース厚さ3750は、第2のフェース厚さ3752、第3のフェース厚さ3754、及び第4のフェース厚さ3756より大きくてもよい(T1 >T2 、T1 >T3 、T1 >T4 )。第2のフェース厚さ3752は、第4のフェース厚さ3756より大きくてもよい(T2 >T4 )。第3のフェース厚さ3754は、第4のフェース厚さ3756より大きくてもよい(T3 >T4 )。一例では、図37、図38に示すように、第2のフェース厚さ3752は、第3のフェース厚さ3754より大きくてもよい(T2 >T3 )。別の例(図示せず)では、第3のフェース厚さ3754は、第2のフェース厚さ3752より大きくてもよい(T3 >T2 )。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1のフェース厚さ3750は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように、任意の値を有し得る。一例では、第1のフェース厚さ3750は、0.025インチ(0.635mm)以上、0.125インチ(3.175mm)以下であり得る(0.025インチ≦T1 ≦0.125)。別の例では、第1のフェース厚さ3750は、0.047インチ(1.181mm)以上、0.078インチ(1.969mm)以下であり得る(0.047インチ≦T1 ≦0.078)。別の例では、第1のフェース厚さ3750は、0.054インチ(1.378mm)以上、0.070インチ(1.772mm)以下であり得る(0.054インチ≦T1 ≦0.070)。別の例では、第1のフェース厚さ3750は、0.060インチ(1.524mm)以上、0.065インチ(1.651mm)以下であり得る(0.060インチ≦T1 ≦0.065)。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第2のフェース厚さ3752は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように、任意の値を有し得る。第2のフェース厚さ3752の値は、第1のフェース厚さ3750の値から本明細書に記載の背面溝深さ3720の値を差し引くことで決定され得る。第2のフェース厚さ3752の値は、第1のフェース厚さ3750の値のパーセンテージとして表すこともできる。一例では、第2のフェース厚さ3752は、第1のフェース厚さ3750の75%以上、98%以下であり得る(0.75≦T2 /T1 ≦0.98)。従って、背面溝深さ3720は、第1のフェース厚さ3750の25%以下、2%以上であり得る(0.02≦DBG/T1 ≦0.25)。別の例では、第2のフェース厚さ3752は、第1のフェース厚さ3750の70%以上、85%以下であり得る(0.70≦T2 /T1 ≦0.85)。従って、背面溝深さ3720は、第1のフェース厚さ3750の30%以下、15%以上であり得る(0.15≦DBG/T1 ≦0.30)。別の例では、第2のフェース厚さ3752は、第1のフェース厚さ3750の85%以上、95%以下であり得る(0.85≦T2 /T1 ≦0.95)。従って、背面溝深さ3720は、第1のフェース厚さ3750の15%以下、5%以上であり得る(0.05≦DBG/T1 ≦0.15)。更に別の例では、第2のフェース厚さ3752は、第1のフェース厚さ3750の80%以上、90%以下であり得る(0.80≦T2 /T1 ≦0.90)。従って、背面溝深さ3720は、第1のフェース厚さ3750の20%以下、10%以上であり得る(0.10≦DBG/T1 ≦0.20)。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第3のフェース厚さ3754は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように、任意の値を有し得る。第3のフェース厚さ3754の値は、第1のフェース厚さ3750の値から本明細書に記載の前面溝深さ2069の値を差し引くことで決定され得る。第3のフェース厚さ3754の値はまた、第1のフェース厚さ3750の値のパーセンテージとして表すこともできる。一例では、第3のフェース厚さ3754は、第1のフェース厚さ3750の60%以上、97%以下であり得る(0.60≦T3 /T1 ≦0.97)。別の例では、第3のフェース厚さ3754は、第1のフェース厚さ3750の75%以上、85%以下であり得る(0.75≦T3 /T1 ≦0.85)。別の例では、第3のフェース厚さ3754は、第1のフェース厚さ3750の80%以上、95%以下であり得る(0.80≦T3 /T1 ≦0.95)。更に別の例では、第3のフェース厚さ3754は、第1のフェース厚さ3750の70%以上、90%以下であり得る(0.70≦T3 /T1 ≦0.90)。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第4のフェース厚さ3756は、ゴルフクラブヘッド2000に特定の性能特性を提供するように、任意の値を有し得る。第4のフェース厚さ3756の値は、第1のフェース厚さ3750の値から本明細書に記載の前面溝深さ2069の値と本明細書に記載の背面溝深さ3720の値を差し引くことで決定され得る。第4のフェース厚さ3756の値は、第1のフェース厚さ3750の値のパーセンテージとして表すこともできる。一例では、第4のフェース厚さ3756は、第1のフェース厚さ3750の45%以上、85%以下であり得る(0.45≦T4 /T1 ≦0.85)。別の例では、第4のフェース厚さ3756は、第1のフェース厚さ3750の55%以上、75%以下であり得る(0.55≦T4 /T1 ≦0.75)。別の例では、第4のフェース厚さ3756は、第1のフェース厚さ3750の60%以上、70%以下であり得る(0.60≦T4 /T1 ≦0.70)。更に別の例では、第4のフェース厚さ3756は、第1のフェース厚さ3750の62%以上、68%以下であり得る(0.62≦T4 /T1 ≦0.68)。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図37、図38に示すように、背面溝幅3710は前面溝幅2071より大きくてもよく、背面溝深さ3720は前面溝深さ2069より小さくてもよい。別の例(不図示)では、背面溝幅3710は前面溝幅2071より大きくてもよく、背面溝深さ3720は前面溝深さ2069より大きくてもよい。別の例(不図示)では、背面溝幅3710は前面溝幅2071より小さくてもよく、背面溝深さ3720は前面溝深さ2069よりも大きくてもよい。更に別の例(不図示)では、背面溝幅3710は前面溝幅2071より小さくてもよく、背面溝深さ3720は前面溝深さ2069より小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、背面溝幅3710と背面溝深さ3720は同様であり得る。別の例では、背面溝幅3710は、背面溝深さ3720より小さくてもよい。更に別の例では、背面溝幅3710は、背面溝深さ3720より大きくてもよい。図37、図38の図示の例では、背面溝幅3710は、背面溝深さ3720よりも実質的に大きくてもよい。背面溝幅3710及び背面溝深さ3720は、フェース部の構造的完全性を損なわずにフェース部2062に十分な撓みを提供するように決定され得る。換言すれば、背面溝幅3710及び背面溝深さ3720は、ゴルフボールを打つためにゴルフクラブヘッド2000を1回、数回、又は繰り返して長期間使用した後に失敗せずにゴルフボールを打つときに、本明細書に記載のリバウンド及びトランポリン効果を提供するためにフェース部2062が十分に撓むことができるように決定される。また、背面溝幅3710及び背面溝深さ3720の値は、第1のフェース厚さ3750、前面溝幅2071、及び/又は前面溝深さ2069の値に依存し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載されるように、内部キャビティ2110は、充填材料2512などの1つ又は複数の充填材料で充填され得る。従って、一例では、背面溝3500の全部又は一部は、充填材料2512で充填され得る。充填材料2512は、背面溝3500内の位置及び/又はその近傍の位置で、フェース部2062の比較的薄い部分を構造的に支持することができる。別の例では、背面溝3500の全部又は一部は、内部キャビティ2110内の任意の充填材料とは異なる物理的特性を有し得る充填材料で充填されてもよい。更に別の例では、背面溝3500の一部は、第1の充填材料で満たされ得る一方で、背面溝3500の別の部分は、第1の充填材料とは1つ又は複数の異なる物理的特性を有する第2の充填材料で充填され得る。背面溝3500の構成(例えば、深さ、幅、フェース部上の位置、断面形状)は、背面溝3500及び/又は内部キャビティ2110を充填するために使用され得る、1つ又は複数の充填材料の物理的特性、及び1つ又は複数の充填材料の量を決定することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
第1の終端部分3502及び/又は第2の終端部分3510は、背面溝3500又はその近傍の応力集中点又は領域を排除又は低減するように、鋭い角又は頂点を持たない任意の形状及び/又はサイズを有し得る。一例では、第1の終端部分3502及び/又は第2の終端部分3510は、楕円形又は半楕円形を有し得る。別の例では、第1の終端部分3502及び/又は第2の終端部分3510は、丸みを帯びた頂点を持つ三角形を有し得る。別の例では、図49に示すように、第1の終端部分3502及び/又は第2の終端部分3510は、楕円形(すなわち、対向する両側に半円を持つ長方形)を有し得る。別の例では、図65、図66に示すように、背面溝3500は、フェース周縁部まで延在し得る。換言すれば、背面溝3500の任意の部分は、フェース周縁部まで延在してフェース周縁部で終端し得る。更に別の例では、図59に示すように、背面溝3500は、拡大された終端部分を持たずに、背面溝幅3710と同じ幅を持つ、丸い又は湾曲した終端部分5952で終端し得る。本明細書に記載の任意の背面溝の任意の終端部分は、背面溝又はその近傍でのフェース部2062上の応力集中領域を排除又は低減するように、任意の形状及び/又は鋭い角又は頂点を持たない任意の形状を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
背面溝3500の断面形状は、背面溝3500又はその近傍の応力集中点又は領域を排除又は低減するように、鋭い角が無くてもよい。一例では、図37に示すように、背面溝3500の断面は、広くて浅いU字形を有し得る。別の例では、背面溝3500の断面は、深い及び/又は狭いU字形を有し得る。別の例では、背面溝3500の断面は、丸い角又は頂点を持つ長方形の形状を有し得る。更に別の例では、背面溝3500の断面形状は、半円形又は半楕円形であり得る。従って、背面溝3500は、任意の断面形状で製造され得る。背面溝3500の断面形状は、背面溝3500又はその近傍でのフェース部2062上の応力集中領域を排除又は低減するように、鋭い角又は頂点無しで製造され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図36に示すように、フェース部2062の背面2066は、図13の背面溝269に多くの点で類似し得る、背面溝3600を含んでもよい。背面溝3600は、背面溝3500に関して本明細書で説明及び図示されたものと同様の背面溝幅、背面溝深さ、及び/又は断面形状を有し得る。背面溝3600は、第1の部分3604、第1の遷移部分3605、第2の部分3606、第2の遷移部分3607、第3の部分3608、第3の遷移部分3609、第4の部分3610、及び第4の遷移部分3611を含んでもよく、これらは全て、フェース部2062の背面2066の周縁に近接して延在すると共に概ねフェース部2062の周縁の輪郭に従う、背面溝3600の任意の部分又はその近くの応力集中領域を防止するための鋭い角を持たない、連続的な背面溝3600を画定し得る。図36に示すように、背面溝3600は、フェース部2062の内側領域3662及び外側領域3664を画定し得る。内側領域3662は、概ねゴルフボールを打つフェース部2062の部分に対応又はそれを含み得る。更に、背面溝3600は、フェース部2062の残りの部分と比較して、フェース部2062の比較的薄い部分を提供することができる。従って、背面溝3600は、背面溝3600を持たないフェース部2062と比較して、外側領域3664に対する内側領域3662の強化された撓みを提供することができる。換言すれば、背面溝3600は、フェース部2062の内側領域3662にトランポリン効果を提供することができる。内側領域3662の強化された撓みは、フェース部2062がゴルフボールに当たった後に内側領域3662の強化されたリバウンドを提供することができ、ボール速度及び/又はキャリー距離を増加させることができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、背面溝3500内又はその周囲の応力集中領域を排除又は低減するように、背面溝3500の任意の部分は、方向を変えるときに湾曲又は面取りされた形状を有し得る。一例では、図35に示すように、背面溝3500の第1の遷移部分3505及び/又は第2の遷移部分3507は、湾曲され得る。別の例では、図36に示すように、背面溝3600の第1の遷移部分3605、第2の遷移部分3607、第3の遷移部分3609、及び第4の遷移部分3611は、湾曲され得る。図35に示すような別の例では、背面溝3500の第1の終端部分3502及び第2の終端部分3510は、円形であり得る。第1の終端部分3502及び/又は第2の終端部分3510を画定する円のサイズは、第1のフェース厚さ、第2のフェース厚さ、第3のフェース厚さ、第4のフェース厚さ、フェース部の材料特性、フェース部の製造方法、及び/又はゴルフボールの打撃を繰り返すことでフェース部2062が受け得る広範囲の撓みを考慮して決定することができる。一例では、第1の終端部分3502及び/又は第2の終端部分3510を画定する円の直径は、0.1インチ(2.54mm)以上、0.4インチ(10.16mm)以下であり得る。別の例では、第1の終端部分3502及び/又は第2の終端部分3510を画定する円の直径は、0.188インチ(4.763mm)以上、0.313インチ(7.938mm)以下であり得る。更に別の例では、第1の終端部分3502及び/又は第2の終端部分3510を画定する円の直径は、0.219インチ(5.556mm)以上、0.281インチ(7.144mm)以下であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド2000の性能に対する背面溝3500、3600の効果を判定するために、特定のクラブ性能パラメータが、図39~図42においてゴルフクラブ番号1(クラブNo.1)、ゴルフクラブ番号2(クラブNo.2)、ゴルフクラブ番号3(クラブNo.3)として識別される、3つのサンプルゴルフクラブについて測定される。3つのゴルフクラブは全て、フェース部2062の背面2066の背面溝の構成を除いて、本明細書に記載のゴルフクラブヘッド2000と全ての点で一致するゴルフクラブヘッドを備えた7番アイアンゴルフクラブであった。クラブNo.1は、背面溝3500又は背面溝3600などの任意の背面溝を含んでいなかった。クラブNo.2は、本明細書に記載され、図35に示すような、背面溝3500を含んでいた。クラブNo.3は、本明細書に記載され、図36に示すような、背面溝3600を含んでいた。クラブNo.2の背面溝3500及びクラブNo.3の背面溝3600は、背面溝幅3710が約0.125インチ(3.175mm)であり、背面溝深さ3720が約0.007インチ(0.178mm)であった。背面溝3500の第1の終端部分3502及び第2の終端部分3510を画定する円の直径は、約0.25インチ(6.350mm)であった。
サンプルのゴルフクラブの各々は、ゴルフクラブヘッドのフェース部の5つの位置の各々で複数回の反復のために84mph~86mphの平均ゴルフクラブヘッド速度でゴルフボールを打つようにスイングロボットで試験され、平均ボール速度(mph)、平均ボール打ち出し角度(度)、平均ボールバックスピン(rpm)、及び平均総キャリー距離(ヤード)が決定された。例えば、スイングロボットは、カリフォルニア州サンディエゴのゴルフ研究所によって製造されたモデルであり得る。フェース部の5つの位置は、センター位置、トウ位置、ヒール位置、ロー(Low)位置、及びハイ(High)位置であり、これらは全て、本明細書では測定位置と呼ばれ得る。センター位置は、ゴルフボールが通常個人によって打たれるフェース部上の位置として決定された。換言すれば、センター位置は統計的に(例えば、75%を超えて)最も多くのボール打撃を受ける。センター位置は、測定公差及び/又はスイングロボットによるフェース部2062の実際のボール打撃領域に応じた変動及び/又は近似を前提として、ソール部エッジ2092から上に0.75インチ又は約0.75インチで、フェース部2062の前面溝2068に対応する中心に設定された。トウ位置及びヒール位置は、測定公差及び/又はスイングロボットによるフェース部2062の実際のボール打撃領域に応じた変動及び/又は近似を前提として、センター位置からトウ方向及びヒール方向にそれぞれ0.5インチ又は約0.5インチに設定された。ハイ位置及びロー位置は、測定公差及び/又はスイングロボットによるフェース部2062の実際のボール打撃領域に応じた変動及び/又は近似を前提として、センター位置からトップ方向及びボトム方向にそれぞれ0.25インチまたは約0.25インチに設定された。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図39に示すように、クラブNo.3のボール速度は、全ての測定位置で、クラブNo.1及びクラブNo.2のボール速度より高かった。図36に戻ると、背面溝3600は、フェース部2062の背面2066に連続的なループを形成している。従って、フェース部2062の内側領域3662の全体は、ゴルフボール打撃で外側領域3664に対して内向きに撓み、ゴルフボールに対して強化されたトランポリン又はリバウンド効果を提供するので、クラブNo.1及びクラブNo.3と比較して全ての測定位置でボール速度を向上させることができる。
図40に示すように、クラブNo.2の打ち出し角度は、全ての測定位置で、クラブNo.1及びクラブNo.3の打ち出し角度より高かった。図35に戻ると、背面溝3500は、フェース部2062の背面2066にC字形の溝を形成している。従って、フェース部2062の内側領域3562の上側部分は、フェース部2062がゴルフボールに当たったときに内側領域3562の下側部分より大きい内向きの撓みを有するので、より高い打ち出し角度でゴルフボールが打ち出される。換言すれば、内側領域3562の上側部分は、内側領域3562の下側部分よりも大きなトランポリンまたはリバウンド効果を提供し、クラブNo.1及びクラブNo.3と比較して高い打ち出し角度を提供することができる。
図41に示すように、クラブNo.2のボールバックスピンは、センター位置で、クラブNo.1及びクラブNo,3のバックスピンより低かった。図35に戻ると、背面溝3500は、フェース部2062の背面2066にC字形の溝を形成している。従って、フェース部2062の内側領域3562の中央部分は、フェース部2062がゴルフボールに当たったときに内側領域3562の下側部分より大きい内向きの撓みを有するので、ゴルフボールのバックスピンが低くなる。換言すれば、内側領域3562の上側の比較的大きな内向きの撓みは、クラブNo.1及びクラブNo.3より低いバックスピンをボールに与えることができる。
図42に示すように、クラブNo.2及びクラブNo.3のボールキャリー距離は、センター位置及びヒール位置では概ね同様であるが、5つの位置の全てで、クラブNo.1のボールキャリー距離より長かった。本明細書で論じるように、クラブNo.2の背面溝3500およびクラブNo.3の背面溝3600によって提供される大きなトランポリン又はリバウンド効果は、クラブNo.1より大きいキャリー距離を生成することができる。
フェース部2062の背面2066の背面溝の構成は、ゴルフクラブの性能特性に影響を及ぼし得る。従って、ゴルフクラブの特定の性能特性は、異なる溝構成によって達成され得る。一例では、図43に示すように、フェース部2062は、第1の部分4304、第1の遷移部分4305、第2の部分4306、第2の遷移部分4307、第3の部分4308、第3の遷移部分4310、第4の部分4312、及び第4の遷移部分4314を有する背面溝4300を含んでもよく、これら部分の全てが連続的な背面溝4300を画定する。背面溝4300は、第1の部分4304が図36に示すようにフェーストウエッジ2740の輪郭に沿う代わりにフェーストップエッジ2780とフェースソールエッジ2790との間で直線的に延在し得ることを除いて、背面溝3600に多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図44に示すように、フェース部2062は、第1の終端部分4402、第1の部分4404、第1の遷移部分4405、第2の部分4406、第2の遷移部分4407、第3の部分4408、及び第2の終端部分4410を有する背面溝4400を含み得る。背面溝4400は、第1の部分4404がフェーストウエッジ2740及びフェースソールエッジ2790又はその近傍に位置する第1の終端部分4402で終端すると共に、第3の部分4408がフェースヒールエッジ2750及びフェースソールエッジ2790又はその近傍に位置する第2の終端部分4410で終端することを除いて、背面溝3600に多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図45に示すように、フェース部2062は、第1の部分4504、第1の遷移部分4505、第2の部分4506、第2の遷移部分4507、及び第3の部分4508を有する背面溝4500を含み得る。背面溝4500はまた、フェースソールエッジ2790又はそれに近接し得る第1の終端部分4520と、フェースソールエッジ2790又はそれに近接し得る第2の終端部分4530とを含み得る。第1の終端部分4520は、フェースヒールエッジ2750よりフェーストウエッジ2740に近くてもよく、第2の終端部分4530は、フェーストウエッジ2740よりフェースヒールエッジ2750に近くてもよい。背面溝4500は更に、第1の終端部分4520からフェーストウエッジ2740に向かって延び、第4の部分4501を第1の部分4504に接続する第3の遷移部分4503まで延在する第4の部分4501と、第2の終端部分4530からフェースヒールエッジ2750に向かって延び、第5の部分4512を第3の部分4508に接続する第4の遷移部分4509まで延在する第5の部分4512とを含み得る。従って、背面溝4500は、構成が背面溝3500と部分的に類似しており、第1の終端部分4520と第2の終端部分4530との間のギャップ4540によって画定される不連続性を除いて、フェース部2062の背面2066に連続的に延在し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図46に示すように、フェース部2062は、第1の部分4604、第1の遷移部分4605、第2の部分4606、第2の遷移部分4607、及び第3の遷移部分4608を有する背面溝4600を含み得る。背面溝4600はまた、フェースソールエッジ2790又はそれに近接し得る第1の終端部分4620と、フェースソールエッジ2790又はそれに近接し得る第2の終端部分4630とを含み得る。第1の終端部分4620は、フェースヒールエッジ2750よりフェーストウエッジ2740に近くてもよく、第2の終端部分4630は、フェーストウエッジ2740よりフェースヒールエッジ2750に近くてもよい。背面溝4600は更に、第1の終端部分4620からフェーストウエッジ2740に向かって延び、第4の部分4601を第1の部分4604に接続する第3の遷移部分4603まで延在する第4の部分4601と、第2の終端部分4630からフェースヒールエッジ2750に向かって延び、第5の部分4612を第3の部分4608に接続する第4の遷移部分4609まで延在する第5の部分4612とを含み得る。従って、背面溝4600は、構成が背面溝3600と部分的に類似しており、第1の終端部分4620と第2の終端部分4630との間のギャップ4640によって画定される不連続性を除いて、フェース部2062の背面2066に連続的に延在し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図47に示すように、フェース部2062は、第1の背面溝4710と、第2の背面溝4720とを含み得る。第1の背面溝4710は、第1の終端部分4712、第1の部分4714、遷移部分4715、第2の部分4716、及び第2の終端部分4718を含み得る。第1の背面溝4710は、フェースヒールエッジ2750よりフェーストウエッジ2740に近くてもよい。第2の背面溝4720は、第1の終端部分4722、第1の部分4724、遷移部分4725、第2の部分4726、及び第2の終端部分4728を含み得る。第2の背面溝4720は、フェーストウエッジ2740よりフェースヒールエッジ2750に近くてもよい。第1の背面溝4710及び第2の背面溝4720の全て又は重要な部分は、フェースソールエッジ2790よりフェーストップエッジ2780に近くてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図48に示すように、フェース部2062は、第1の背面溝4810と、第2の背面溝4820とを含み得る。第1の背面溝4810は、第1の終端部分4812、第1の部分4814、第1の遷移部分4815、第2の部分4816、第2の遷移部分4817、及び第2の終端部分4818を含み得る。第1の背面溝4810は、フェースソールエッジ2790よりフェーストップエッジ2780に近くてもよい。第2の背面溝4820は、第1の終端部分4822、第1の部分4824、遷移部分4825、第2の部分4826、第2の遷移部分4827、及び第2の終端部分4828を含み得る。第2の背面溝4820は、フェーストップエッジ2780よりフェースソールエッジ2790に近くてもよい。更に、第1の背面溝4810及び第2の背面溝4820の各々は、フェーストウエッジ2740又はそれに近接する位置からフェースヒールエッジ2750又はそれに近接する位置まで延在し得る。第1の背面溝4810は、フェーストウエッジ2740、フェーストップエッジ2780、及びフェースヒールエッジ2750に近接し、それらの輪郭に沿ってもよい。第2の背面溝4820は、フェーストウエッジ2740、フェースソールエッジ2790、及びフェースヒールエッジ2750に近接し、それらの輪郭に沿ってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図49に示すように、フェース部2062は、第1の終端部分4902及び第2の終端部分4910を除いて、背面溝3500に多くの点で類似し得る背面溝4900を含んでもよい。図35の図示の例に戻ると、第1の終端部分3502及び第2の終端部分3510は円形であってもよく、本明細書に記載されるような任意の直径を有し得る。別の例では、図49に示すように、第1の終端部分4902は、図35の第1の終端部分3502より大きい直径を有する円形であり得る。別の例では、図49に示すように、第2の終端部分4910は、オブラウンド形(すなわち、対向する両側に半円を有する長方形)を有し得る。別の例(不図示)では、第1の終端部分4902及び/又は第2の終端部分4910は、楕円形を有し得る。別の例(不図示)では、第1の終端部分4902及び/又は第2の終端部分4910は、丸い頂点を持つ三角形を有し得る。更に別の例(不図示)では、第1の終端部分4902、第2の終端部分4910、及び/又は本明細書に記載の任意の背面溝終端部分は、背面溝又はその近傍でのフェース部2062上の応力集中領域を排除又は低減するように、任意の形状及び/又は鋭い角又は頂点を持たない任意の形状を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図50に示すように、フェース部2062は、第1の背面溝5010と、第2の背面溝5020とを含み得る。第1の背面溝5010は、第1の終端部分5012、第1の部分5014、第1の遷移部分5015、第2の部分5016、及び第2の終端部分5018を含み得る。第1の背面溝5010は、フェースヒールエッジ2750よりフェーストウエッジ2740に近くてもよい。第2の背面溝5020は、第1の終端部分5022、第1の部分5024、遷移部分5025、第2の部分5026、及び第2の終端部分5028を含み得る。第2の背面溝5020は、フェーストウエッジ2740よりフェースヒールエッジ2750に近くてもよい。更に、第1の背面溝5010及び第2の背面溝5020の各々は、フェーストップエッジ2780又はその近傍の位置からフェースソールエッジ2790又はその近傍の位置まで延在し得る。第1の背面溝5010は、フェーストップエッジ2780、フェーストウエッジ2740、及びフェースソールエッジ2790に近接し、それらの輪郭に沿ってもよい。第2の背面溝5020は、フェーストップエッジ2780、フェースヒールエッジ2750、及びフェースソールエッジ2790に近接し、それらの輪郭に沿ってもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図51に示すように、フェース部2062は、第1の終端部分5102、第1の部分5104、第1の遷移部分5105、第2の部分5106、第2の遷移部分5107、第3の部分5108、及び第2の終端部分5110を有する背面溝5100を含み得る。背面溝5100は、フェーストップエッジ2780、フェースヒールエッジ2750、及びフェースソールエッジ2790に近接し、それらの輪郭に沿って延在し得る。第1の終端部分5102は、フェーストップエッジ2780及びフェーストウエッジ2740に在り又はそれらに近接してもよく、第2の終端部分5110は、フェースヒールエッジ2790及びフェーストウエッジ2740に在り又はそれらに近接してもよい。従って、背面溝5100は、第1の終端部分5102と第2の終端部分5110との間に、フェーストウエッジ2740又はその近傍の位置でフェーストップエッジ2780からフェースソールエッジ2790の方向に延在する細長い部分を含まなくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図52に示すように、フェース部2062は、第1の終端部分5202、第1の部分5204、第1の遷移部分5205、第2の部分5206、第2の遷移部分5207、第3の部分5208、及び第2の終端部分5210を有する背面溝5200を含み得る。背面溝5200は、フェーストップエッジ2780、フェーストウエッジ2740、及びフェースソールエッジ2790に近接し、それらの輪郭に沿って延在し得る。第1の終端部分5202は、フェーストップエッジ2780及びフェースヒールエッジ2750に在り又はそれらに近接してもよく、第2の終端部分5210は、フェースソールエッジ2790及びフェースヒールエッジ2750に在り又はそれらに近接してもよい。従って、背面溝5200は、第1の終端部分5202と第2の終端部分5210との間に、フェースヒールエッジ2750又はその近傍の位置でフェーストップエッジ2780からフェースソールエッジ2790の方向に延在する細長い部分を含まなくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図53に示すように、フェース部2062は、第1の終端部分5302、第1の部分5304、第1の遷移部分5305、第2の部分5306、第2の遷移部分5307、第3の部分5308、及び第2の終端部分5310を有する背面溝5300を含み得る。背面溝5300は、フェーストウエッジ2740、フェースソールエッジ2790、及びフェースヒールエッジ2750に近接して延在し得る。第1の終端部分5302は、フェーストップエッジ2780及びフェーストウエッジ2740に在り又はそれらに近接してもよく、第2の終端部分5310は、フェーストップエッジ2780及びフェーストウエッジ2740に在り又はそれらに近接してもよい。従って、背面溝5300は、第1の終端部分5302と第2の終端部分5310との間に、フェーストップエッジ2780又はその近傍の位置でフェーストウエッジ2740からフェースヒールエッジ2750の方向に延在する細長い部分を含まなくてもよい。図53に示すように、背面溝5300は、背面溝3500に多くの点で類似し得るが、背面溝3500と比較して、フェース部2062の背面2066上で反転した構成であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図54に示すように、フェース部2062は、第1の部分5404、第1の遷移部分5405、第2の部分5406、第2の遷移部分5407、及び第3の部分5408を有する背面溝5400を含み得る。背面溝5400はまた、フェーストップエッジ2780又はそれに近接し得る第1の終端部分5420と、フェーストップエッジ2780又はそれに近接し得る第2の終端部分5430とを含み得る。第1の終端部分5420は、フェースヒールエッジ2750よりフェーストウエッジ2740に近くてもよく、第2の終端部分5430は、フェーストウエッジ2740よりフェースヒールエッジ2750に近くてもよい。図54に示すように、背面溝5400は、背面溝4600に多くの点で類似し得るが、背面溝4600と比較して、フェース部2062の背面2066上で反転した構成であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図55に示すように、フェース部2062は、第1の部分5504、第1の遷移部分5505、第2の部分5506、第2の遷移部分5507、第3の部分5508、第3の遷移部分5510、第4の部分5512、及び第4の遷移部分5514を有する背面溝5500を含んでもよく、これら部分の全てが連続的な背面溝5500を画定し得る。背面溝5500は、第4の部分5512がフェースソールエッジ2790に対して凸形状を有し得ることを除いて、背面溝4300に多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、図56に示すように、フェース部2062は、第1の部分5604、第1の遷移部分5605、第2の部分5606、第2の遷移部分5607、第3の部分5608、第3の遷移部分5610、第4の部分5612、及び第4の遷移部分5614を有する背面溝5600を含んでもよく、これら部分の全てが連続的な背面溝5600を画定し得る。背面溝5600は、第4の部分5612がフェースソールエッジ2790に対して凹形状を有し得ることを除いて、背面溝3600に多くの点で類似し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図57に示すように、フェース部2062は、第1の終端部分5702、第1の部分5704、第1の遷移部分5705、第2の部分5706、第2の遷移部分5707、第3の部分5708、及び第2の終端部分5710を有する背面溝5700を含み得る。背面溝5700は、第2の部分5706の背面溝幅5720が背面溝5700の残りの部分の背面溝幅5720より大きくてもよいことを除いて、背面溝3500に多くの点で類似し得る。別の例では、第1の部分5704、第2の部分5706、及び第3の部分5708のいずれか1つ又は複数は、類似又は異なる背面溝幅及び/又は背面溝深さを有し得る。本明細書に記載の背面溝のいずれも、異なる又は類似の背面溝幅及び/又は背面溝深さを持つ部分を有し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図58に示すように、フェース部2062は、第1の部分5804、第1の遷移部分5805、第2の部分5806、第2の遷移部分5807、第3の部分5808、第3の遷移部分5810、第4の部分5812、及び第4の遷移部分5814を有する背面溝5800を含んでもよく、これら部分の全てが連続的な背面溝5800を画定し得る。背面溝5800は、第2の部分5806の背面溝幅5820が第1の遷移部分5805と第2の遷移部分5807との間で変化し得ることを除いて、背面溝3600に多くの点で類似し得る。図58の例に示すように、背面溝幅5820は、第1の遷移部分5805から第2の遷移部分5807に向かう方向に最大背面溝幅5822まで徐々に増加し、最大背面溝幅5822の位置から第2の遷移部分5807に向かう方向に徐々に減少し得る。本明細書に記載の任意の背面溝のいずれかの部分は、連続的(すなわち、徐々)に増加、減少、又は離散的な方法(すなわち、段階的な増加又は減少)な方法で増加、減少し得る、異なる又は類似の背面溝幅及び/又は背面溝深さを有する部分を有してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図59に示すように、フェース部2062は、第1の背面溝5900と、第2の背面溝5950とを含み得る。第1の背面溝5900は、第1の終端部分5902、第1の部分5904、第1の遷移部分5905、第2の部分5906、第2の遷移部分5907、第3の部分5908、及び第2の終端部分5910を含み得る。第1の背面溝5900は、背面溝3500に多くの点で類似し得る。第2の背面溝5950は、第1の終端部分5902と第2の終端部分5910との間に延在しており、第2の溝の第1の終端部分5952、第2の溝部分5954、及び第2の溝の第2の終端部分5960を含み得る。第2の溝の第1の終端部分5952は、第1の終端部分5902に近接してもよく、第2の溝の第2の終端部分5960は、第2の終端部分5910に近接してもよい。図59は、異なる構成でフェース部2062の背面2066に配置された複数の背面溝の例を示している。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図60に示すように、フェース部2062は、第1の部分6004、第1の遷移部分6005、第2の部分6006、第2の遷移部分6007、第3の部分6008、第3の遷移部分6010、第4の部分6012、及び第4の遷移部分6014を有する背面溝6000を含んでもよく、これら部分の全てが連続的な背面溝6000を画定し得る。背面溝6000は、背面溝6000に多くの点で類似してもよく、更に第5の部分6016及び第6の部分6018を含み、これら部分は両方とも、第1の部分6004と第3の部分6008との間に位置し、第2の部分6006から第4の部分6012まで延在し得る。第5の部分6016は、フェースヒールエッジ2750よりフェーストウエッジ2740に近くてもよい。第6の部分6018は、フェーストウエッジ2740よりフェースヒールエッジ2750に近くてもよい。背面溝6000は、第1の部分6004、第1の遷移部分6005、第2の部分6006、第2の遷移部分6007、第3の部分6008、第3の遷移部分6010、第4の部分6012、及び/又は第4の遷移部分6014の任意の2つの隣接又は対向するペアの間に延在及び/又は接続する任意の溝部分を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図61に示すように、フェース部2062は、第1の終端部分6102、第1の部分6104、第1の遷移部分6105、第2の部分6106、第2の遷移部分6107、第3の部分6108、及び第2の終端部分6110を有する背面溝6100を含み得る。背面溝5700は、背面溝3500に多くの点で類似してもよく、更に第5の部分6114及び第6の部分6116を含み、これら部分は両方とも第2の部分6106とフェースソールエッジ2790との間に位置し、第1の部分6104及び第3の部分6108から延在し得る。第5の部分6114は、フェースソールエッジ2700よりフェーストップエッジ2780に近くてもよい。第6の部分6116は、フェーストップエッジ2780よりフェースソールエッジ2790に近くてもよい。背面溝6100は、第1の終端部分6102、第1の部分6104、第1の遷移部分6105、第2の部分6106、第2の遷移部分6107、第3の部分6108、及び/又は第2の終端部分6110の任意の2つの隣接又は対向するペアの間に延在及び/又は接続する任意の溝部分を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図62に示すように、フェース部2062は、第1の背面溝6200と、第2の背面溝6230とを含み得る。第1の背面溝6200は、フェース部2062の背面2066に対角線上に延在してもよく、フェーストウエッジ2740及びフェーストップエッジ2780に近接して配置された第1の終端部分6202と、フェースヒールエッジ2750及びフェースソールエッジ2790に近接して配置された第2の終端部分6206と、第1の終端部分6202と第2の終端部分6206を接続する溝部分6204とを含む。第2の背面溝6230は、フェース部2062の背面2066に対角線上に延在してもよく、フェーストウエッジ2740及びフェースソールエッジ2790に近接して配置された第1の終端部分6232と、フェースヒールエッジ2750及びフェーストップエッジ2780に近接して配置された第2の終端部分6236と、第1の終端部分6232と第2の終端部分6236を接続する溝部分6234とを含む。第1の背面溝6200の溝部分6204及び第2の背面溝6230の溝部分6234は、フェース部2062の中央領域又はそれに近接して配置され得る共通の溝部分6220で交差してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図63に示すように、フェース部2062は、フェーストウエッジ2740、フェースヒールエッジ2750、フェーストップエッジ2780、及びフェースソールエッジ2790によって画定されるフェース部2062の境界内にあり得る内径6302を持つ円形であり得る背面溝6300を含んでもよい。背面溝6300は、図63の例に示すように、フェース部2062の中央領域に配置され得る。別の例では、背面溝6300は、フェース部2062の背面2066の任意の位置にあってもよい。別の例では、背面溝6300は、フェース部の背面2066に複数の別個又は重なり合う円形溝を含み得る。更に別の例では、背面溝6300は、フェース部の背面2066に複数の別個且つ同心の円形溝を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図64に示すように、フェース部2062は、楕円形で、且つ、フェーストウエッジ2740、フェースヒールエッジ2750、フェーストップエッジ2780、及びフェースソールエッジ2790によって画定されるフェース部2062の境界内に位置し得る背面溝6400を含んでもよい。背面溝6400の中央部分は、図64の例に示すように、フェース部2062の中央領域に配置され得る。別の例では、背面溝6400は、フェース部2062の背面2066の任意の位置にあってもよい。別の例では、背面溝6400は、フェース部の背面2066に複数の別個又は重なり合う楕円形溝を含み得る。更に別の例では、背面溝6400は、フェース部の背面2066に複数の別個又は同心状又は入れ子状の楕円形溝を含み得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
別の例では、図65に示すように、フェース部2062は、第1の部分6504、第1の遷移部分6505、第2の部分6506、第2の遷移部分6507、及び第3の部分6508を有する背面溝6500を含み得る。背面溝6500は、背面溝6500が背面溝3500の第1の終端部分3502及び第2の終端部分3510を含まないことを除いて、背面溝3500に多くの点で類似し得る。第1の部分6504及び第3の部分6508は、フェースソールエッジ2790まで延在する。同様に、本明細書で論じる任意の背面溝のいずれかの部分は、フェーストウエッジ2740、フェースヒールエッジ2750、フェーストップエッジ2780、又はフェースソールエッジ2790まで延在し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
更に別の例では、図66に示すように、フェース部2062は、フェースソールエッジ2790に対して凹状であり得る湾曲形状を持つ背面溝6600を含み得る。背面溝6600は、連続的であり、フェースソールエッジ2790に在り且つフェーストーエッジ2740に近接する第1の溝端6602からフェースソールエッジ2790に在り且つフェースヒールエッジ2750に近接する第2の溝端6610まで延在し得る。同様に、本明細書で論じる任意の背面溝の任意の部分は、任意の直線または湾曲形状を有し、フェーストウエッジ2740、フェースヒールエッジ2750、フェーストップエッジ2780、又はフェースソールエッジ2790まで延在し得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図13、図35、図36、及び図43~図66の例に示した背面溝のいずれか1つ又は複数、又は、図13、図35、図36、図43~図66の例に示した背面溝のいずれか1つ又は複数の部分を組み合わせて、他の背面溝構成を提供することができる。一例では、フェース部2062の背面2066は、図62の背面溝6200、6230のいずれか一方又は両方を図64の背面溝64と組み合わせて含み得る。別の例では、フェース部2062の背面2066は、図36の背面溝3600と、図63の背面溝6300とを含み得る。別の例では、フェース部2062の背面2066は、図47の背面溝部分4710、4720と、図59の背面溝部分5950とを含み得る。別の例では、フェース部2062の背面2066は、図65の背面溝6500と、図59の背面溝部分5950とを含み得る。更に別の例では、フェース部2062の背面2066は、図50の背面溝5010、5020のいずれか一方又は両方と、図63の背面溝6300とを含み得る。このように、本明細書で論じ、図13、図35、図36、及び図43~図66に示した任意の1つ又は複数の背面溝又は各背面溝の任意の1つ又は複数の部分を組み合わせて、フェース部2062の背面2066に背面溝部分の任意の構成を提供することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
図13、図35、図36、及び図43~図66の例に示すように、フェース部2062の背面2066は、ゴルフクラブ2000に特定の性能特性を提供するように、任意の構成を持つ任意の数の背面溝を有し得る。本明細書に記載したように、1つ又は複数の背面溝によって部分的又は完全に囲まれ得る(すなわち、背面溝部分によって部分的又は完全に結合された)フェース部2062の領域は、ゴルフボールがフェース部2062に当たったときに、背面溝を取り囲むフェース部2062の領域より大きい撓みを呈し得る。従って、特定のフェース部撓み特性は、特定の背面溝特性を提供することによって達成することができる。一例では、図50に戻って参照すると、第1の背面溝5010によって囲まれるフェース部2062の部分及び第2の背面溝5020によって囲まれるフェース部2062の部分は、それぞれ、フェース部2062の中央領域より大きい撓みを有し得る。別の例では、図51に戻って参照すると、背面溝5100によって囲まれるフェース部2062の部分は、フェーストウエッジ2740に近い背面溝5100の部分よりフェースヒールエッジ2750に近い位置で、より大きい撓みを有し得る。別の例では、図54に戻って参照すると、背面溝5400によって囲まれるフェース部2062の部分は、フェーストップエッジ2780に近い背面溝5400の部分よりもフェースソールエッジ2790に近い位置で、より大きい撓みを有し得る。更に別の例では、図62に戻って参照すると、フェース部2062の最大撓みは、共通の溝部分6220又はその近傍にあり得る。従って、図13、図35、図36、及び図43~図66の例に示した背面溝構成の各々は、ゴルフクラブヘッドに特定の性能特性を提供することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
ゴルフクラブヘッド2000は、図14に示した方法、又は参照により組み込まれる出願のいずれかに記載された方法など、本明細書に記載された任意の方法によって製造され得る。背面溝は、フェース部と一緒に製造してもよく、又は、フェース部を製造した後に、溝、チャネル、スロット、スリット、窪み、ディンプル、凹部を作成する、又は一般的にオブジェクトの一部の厚さを減らす任意の方法でフェース部に形成してもよい。例えば、背面溝は、フェース部の裏面に機械加工され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載されたゴルフクラブヘッドのいずれも、アイアン系ゴルフクラブヘッド(例えば、1番アイアン、2番アイアン、3番アイアン、4番アイアン、5番アイアン、6番アイアン、7番アイアン、8番アイアン、9番アイアンなど)、又はウェッジ系ゴルフクラブヘッド(例えば、ピッチングウェッジ、ロブウェッジ、サンドウェッジ、44°(度)、48°、52°、56°、60°などのn度ウェッジ)であり得る。特定のタイプのクラブヘッドを図示及び説明したが、本明細書に記載された装置、方法、及び製造物は、他のタイプのクラブヘッド(例えば、ドライバー系クラブヘッド、フェアウェイウッド系クラブヘッド、ハイブリッド系クラブヘッド、パター系クラブヘッドなど)に適用可能であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドのボディ部及び/又はフェース部は、スチール系材料(例えば、17-4PHステンレス鋼、Nitronic(登録商標)50ステンレス鋼、合金鋼8620、マレージング鋼、又は他のタイプのステンレス鋼)、チタン系材料、アルミニウム系材料(例えば、高強度アルミニウム合金、又は高強度合金で被覆された複合アルミニウム合金)、それらの任意の組み合わせ、非金属材料、複合材料、及び/又は他の適切なタイプの材料で、部分的に又は完全に作製され得る。ボディ部及び/又はフェース部は、本明細書に記載又は参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のボディ部及び/又はフェース部と同様の材料で構成され得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドのフェース部の前面の面積は、330mm2 以上、5000mm2 以下であり得る。別の例では、本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドのフェース部の前面の面積は、1000mm2 以上、5300mm2 以下であり得る。更に別の例では、本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドのフェース部の前面の面積は、1500mm2 以上、4800mm2 以下であり得る。上記の例は特定の面積を説明したが、前面の面積はそれらの数値より大きくてもよく、小さくてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
一例では、本明細書に記載された充填材料は、衝撃を吸収、振動を分離、及び/又はノイズを減衰し得る、弾性ポリマー又はエラストマー材料(例えば、オハイオ州ケントのSorbothane社製のSorbothane(登録商標)材料などの粘弾性ウレタンポリマー材料)、熱可塑性エラストマー材料(TPE)、熱可塑性ポリウレタン材料(TPU)、他のポリマー材料、結合剤(例えば、接着剤)、及び/又は他の適切なタイプの材料を含んでもよい。別の例では、充填材料は、結合特性を有する1つ又は複数の熱硬化性ポリマー(例えば、1つ又は複数の接着剤又はエポキシ材料)であり得る。材料はまた、本明細書に記載されたゴルフクラブヘッドでゴルフボールを打つたとき、に衝撃を吸収、振動を分離、及び/又はノイズを減衰し得る。更に、充填材料は、硬化したときに柔軟性又は僅かな柔軟性があり得るエポキシ材料であってもよい。別の例では、充填材料は、ミネソタ州セントポールの3M corporation社製の3MTM Scotch-WeldTM DP100ファミリーのエポキシ接着剤(例えば、3MTM Scotch-WeldTM エポキシ接着剤 DP100、DP100 Plus、DP100NS、DP100FR)のいずれかを含み得る。別の例では、充填材料は、3MTM Scotch-WeldTM DP100 Plus Clear接着剤を含み得る。別の例では、充填材料は、ミシガン州オーバーンヒルズのDow Chemical Company社製の材料であるMEGUMTM、ROBONDTM、及び/又はTHIXONTMなどの、低粘度有機溶剤型の溶液及び/又はポリマーと他の反応性化学物質の分散液を含み得る。更に別の例では、充填材料は、コネチカット州ロッキーヒルのHenkel Corporation社製のLOCTITE(登録商標)であり得る。別の例では、充填材料は、ゴルフクラブヘッドでゴルフボールを打つたときに、衝撃を吸収、振動を分離、及び/又はノイズを減衰し得る、エチレン共重合材料などのポリマー材料であってもよい。別の例では、充填材料は、高密度エチレン共重合体アイオノマー、脂肪酸変成エチレン共重合体アイオノマー、高非晶質エチレン共重合体アイオノマー、エチレン酸アクリレート三元共重合体のアイオノマー、マグネシウムアイオノマーを含むエチレン共重合体、様々な形状を作り出す従来の射出成形装置で使用される射出成型可能なエチレン共重合体、様々な形状を作り出す従来の押出し装置で使用できるエチレン共重合体、熱硬化性ポリブタジエンゴムに類似した高圧縮性及び低反発性のエチレン共重合体、及び/又は高度に中和されたポリマー組成物の混合物、高度に中和された酸ポリマー、又は高度に中和された酸ポリマー組成物、及び充填剤であり得る。例えば、エチレン共重合体は、デラウェア州、ウィルミントンのE.I.du Pont de Nemours and Company社製の、DuPontTM 高性能樹脂(HPF)ファミリーの材料(例えば、DuPontTM HPF AD1172、DuPontTM HPF AD1035、DuPont(登録商標) HPF 1000、及びDuPontTM HPF 2000)に関連する任意のエチレン共重合体を含み得る。エチレン共重合体のDuPontTM ファミリーは、射出成型可能であって、低圧縮性及び高反発力、すなわち、比較的高い反発係数(COR)を提供する、従来の射出成形装置及び型を使用することができる。別の例では、本明細書に記載された充填材料のいずれか1つ又は複数は、アルミニウム、銅、亜鉛、及び/又はチタンなどの、1つ又は複数の金属又は金属合金から形成され得る。本明細書で具体的に詳細に記載されていない充填材料は、本明細書及び参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された1つ又は複数の類似又は異なるタイプの材料を含み得る。本明細書に記載の器具、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載された任意の充填材料は、本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドの製造中に異なるプロセスに供され得る。そのようなプロセスは、1つ又は複数の射出成型プロセス又は射出成型後の硬化プロセスの間に、伝導、対流、及び/又は放熱によって、加熱及び/又は冷却される1つ又は複数の充填材料を含み得る。例えば、全ての加熱及び冷却プロセスは、本明細書に記載された期間の加熱又は冷却環境を通して本明細書に記載されたゴルフクラブヘッドを移動させるコンベアベルトを使用する加熱又は冷却システムを用いて実行され得る。1つ又は複数の充填材料でゴルフクラブヘッドを製造するプロセスは、参照により組み込まれる刊行物のいずれかに記載された任意のプロセスと同様であり得る。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
上記の例の各々は、特定のタイプのゴルフクラブヘッドを説明するが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他のタイプのゴルフクラブヘッド(例えば、ドライバー系ゴルフクラブヘッド、フェアウェイウッド系ゴルフクラブヘッド、ハイブリッド系ゴルフクラブヘッド、アイアン系ゴルフクラブヘッド、パター系ゴルフクラブヘッドなど)に適用可能であり得る。
全米ゴルフ協会(USGA)及び/又は全英ゴルフ協会(R&A)などのゴルフ標準団体及び/又は運営組織によって規定された手順が、本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドのクラブヘッド体積を測定するために使用され得る。例えば、クラブヘッド体積は、加重水置換法(すなわち、アルキメデスの原理)を用いて決定することができる。図は特定のタイプのクラブヘッド(例えば、ドライバー系クラブヘッド又はアイアン系クラブヘッド)を示すが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、他のタイプのクラブヘッド(例えば、フェアウェイウッド系クラブヘッド、ハイブリッド系クラブヘッド、パター系クラブヘッドなど)に適用可能であり得る。従って、本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドは、ゴルフ運営組織によって定義される特定のタイプのゴルフクラブヘッドに対応する体積範囲内の体積を有し得る。ドライバー系クラブヘッドは、300立方センチメートル(cm3 又はcc)以上のクラブヘッド体積を有し得る。別の例では、ドライバー系クラブヘッドは、460ccのクラブヘッド体積を有し得る。フェアウェイウッドゴルフクラブヘッドは、100ccから300ccの間のクラブヘッド体積を有し得る。一例では、フェアウェイウッドゴルフクラブヘッドは、180ccのクラブヘッド体積を有し得る。アイアン系ゴルフクラブヘッドは、25ccから100ccの間のクラブヘッド体積を有し得る。一例では、アイアン系ゴルフクラブヘッドは、50ccのクラブヘッド体積を有し得る。本明細書に記載されたゴルフクラブのいずれも、特定のタイプのゴルフクラブ(すなわち、ドライバー、フェアウェイウッド、アイアンなど)の物理的特性を有し得るが、上記の範囲外の体積を有してもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブは、3つの運動軸の全ての線形運動(例えば、加速度)及び/又は力、及び/又は3つの運動軸の全ての回転運動(例えば、各加速度)及び回転力を感知する1又は複数のセンサー(例えば、加速度計、ひずみゲージなど)を含み得る。一例では、1つ又は複数のセンサーは、ゴルフクラブヘッド、ホーゼル、シャフト、及び/又はグリップの内側に配置され得る内部センサーであってもよい。別の例では、1つ又は複数のセンサーは、グリップ、シャフト、ホーゼル、及び/又はゴルフクラブヘッドに配置され得る外部センサーであってもよい。更に別の例では、1つまたは複数のセンサーは、個人によってグリップ、シャフト、ホーゼル、及び/又はゴルフクラブヘッドに取り付けられ得る外部センサーであってもよい。一例では、センサーから収集したデータを使用して、特定の性能特性又は最適な性能特性を提供するために、本明細書に記載の任意のゴルフクラブヘッド及び/又はゴルフクラブのいずれか1つ又は複数の設計パラメータを決定することができる。別の例では、個人のパフォーマンスを評価するために、プレー中にセンサーからのデータを収集することができる。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
本明細書に記載された任意の装置、方法、及び製造物は、英数字、色、画像、記号、ロゴ、及び/又は幾何学的形状などの、1つ又は複数の視覚的識別子を含み得る。例えば、1つ又は複数の視覚的識別子は、ゴルフクラブヘッド(例えば、ゴルフクラブヘッドに鋳造又は成形)、ゴルフクラブヘッドへの塗装、ゴルフクラブヘッドへのエッチング(例えば、レーザーエッチング)、ゴルフクラブヘッドへのエンボス加工、ゴルフクラブヘッドへの機械加工、ゴルフクラブヘッドへの別個のバッジ又はステッカーの貼付け(例えば、接着剤、溶接、ロウ付け、機械的ロック、これらの任意の組み合わせ)、又はこれらの任意の組み合わせなど、ゴルフクラブヘッドの複数の部分に製造され得る。視覚的識別子は、ゴルフクラブヘッドと同じ材料又はゴルフクラブヘッドとは異なる材料(例えば、ゴルフクラブヘッドに接着剤で取り付けられたプラスチックバッジ)で作成され得る。更に、視覚的識別子は、ゴルフクラブヘッドの製造及び/又はブランド情報、ゴルフクラブヘッドのタイプ、ゴルフクラブヘッドの1つ又は複数の物理的特性、又はこれらの組み合わせと関連付けられ得る。特に、視覚的識別子は、ゴルフクラブヘッドの製造に関連するブランド識別子(例えば、商標、商品名、ロゴなど)、又は製造業者に関する他の情報を含み得る。更に、又は代わりに、視覚的識別子は、場所(例えば、生産国)、ゴルフクラブ又はゴルフクラブヘッドの製造日、又はその両方を含み得る。
視覚的識別子は、ゴルフクラブ又はゴルフクラブヘッドのシリアル番号を含んでもよく、ゴルフクラブ又はゴルフクラブヘッドが偽造品か否かを判別するための真正性チェックに使用され得る。シリアル番号はまた、英数字にエンコードされたゴルフクラブヘッドに関する他の情報(例えば、生産国、ゴルフクラブの製造日、又はその両方)も含まれ得る。別の例では、視覚的識別子は、ゴルフクラブヘッドのカテゴリー又はタイプ(例えば、5番アイアン、7番アイアン、ピッチングウェッジなど)を含み得る。更に別の例では、視覚的識別子は、1つ又は複数の製造材料(例えば、ゴルフクラブヘッドへのチタンの使用を示す「Titanium」の視覚的識別子)、ロフト角、フェース部の特性、マス部の特性(例えば、ゴルフクラブヘッドへのタングステンのマス部の使用を示す「Tungsten」の視覚的識別子)、内部キャビティ及び充填材料の特性(例えば、内部キャビティがポリマー材料で充填されていることを示す1つ又は複数の略語、フレーズ、又は単語)、ゴルフクラブヘッドの任意の物理的又はプレーの特性を視覚的に示し得る他の任意の情報、又はこれらの任意の組み合わせなどの、ゴルフクラブヘッドの1つ又は複数の物理的特性を示し得る。更に、1つ又は複数の視覚的識別子は、ゴルフクラブ又はゴルフクラブヘッドの装飾的デザインを提供することができ、又は外観に寄与することができる。
本明細書に記載された任意のゴルフクラブヘッドは、スチールなどの金属から鋳造によって製造され得る。しかしながら、金属又はセラミックなどの非金属材料からのゴルフクラブヘッドの3D印刷、又は成形など、本明細書に記載されたゴルフクラブヘッドを製造するための他の技術が使用され得る。
本明細書に記載された全ての方法が、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順番で実行され得る。1つ又は複数のプロセスに関して特定の順序のアクションが本明細書に記載されているが、これらのアクションは、他の時系列的な順序でも実行され得る。更に、本明細書に記載された任意のプロセスにおける2つ以上のアクションが、連続して、同時に、又は一斉に実行され得る。
「and(及び)」及び「or(又は)」という用語は、論理積及び論理和の意味の両方を有し得る。「a」及び「an」という用語は、本開示で別段の指示がない限り、1つ又は複数のものとして定義される。「coupled(結合)」という用語及びその任意の変形は、2つ以上の要素を化学的、機械的、及び/又は他の方法で直接又は間接に接続することを指す。「removably connected(取り外し可能に接続された)」という語句は、「取り外し可能に接続された」2つの要素が、いずれかの要素の有用性を破壊又は損なうことなく互いに分離され得るように定義される。
「substantially(実質的に,略、など)」という用語は、要素の特徴、パラメータ、特性、又は値の説明に使用される場合、要素が提供しようとする特徴、パラメータ、特性、又は値を損なわない偏差又は変動を表し得る。要素の特徴、パラメータ、特性、又は値の偏差又は変動は、例えば、許容誤差(公差)、測定誤差、測定精度限界、及び他の要因に基づき得る。「proximate(近接)」という用語は、「adjacent(隣接)」、「close(近い)」、「immediate(接近)」、「nearby(近隣)」などの用語と同義であり、これらの用語は、本開示に現れるように交換可能に使用され得る。
本明細書に列挙した値の範囲は、範囲内のそれぞれ別個の値を個別に言及する簡易な方法として提示することを意図したものにすぎない。本明細書で別段の指示がない限り、個々の値は、本明細書に個々に列挙されたかのように本明細書に組み込まれる。「between(間)」という単語を使用して定義された数値範囲は、数値範囲の両端の数値が含まれる。「between(間)」という単語を使用して定義された空間範囲は、空間範囲内の任意の点及び空間範囲の境界が含まれる。「between(間)」という単語を使用して2つの離間した又は重なり合う要素に対して表される位置は、(i)要素間の任意の空間、(ii)各要素の一部、(iii)各要素の境界を含む。
本明細書で提供される任意及び全ての実施例又は例示的な文言(例えば、「such as(など)」の使用は、単なる説明を意図したものであり、本開示の範囲を制限するものではない。本明細書のいかなる文言も、本明細書で論じられる実施形態の実施に不可欠なクレームされていない要素を示すものとして理解されるべきではない。
本明細書で開示した代替要素又は実施形態のグループ化は、制限として理解されるべきではない。各グループ要素は、個別に、又は、グループの他の要素又は本明細書に記載された他の要素との任意の組み合わせで、参照又はクレーム化され得る。グループの1つ以上の要素は、利便性及び/又は特許性の理由で、グループに包含されてもよく、グループから削除されてもよい。そのような包含又は削除が起きた場合、本明細書は、変更されたグループが含まれると見做されるので、添付の特許請求の範囲で使用された全てのマーカッシュグループの記載が満たされる。
一実施形態の異なる特徴又は態様が1つ又は複数の特徴に関して説明され得るが、単一の特徴は複数の要素を含んでもよく、本開示の範囲から逸脱することなく複数の特徴を1つの要素に組み合わせることができる。更に、方法は1つ又は複数の操作を含むものとして開示され得るが、単一の操作は複数のステップを含んでもよく、本開示の範囲から逸脱することなく複数の操作を1つのステップに組み合わせることができる。
本明細書に記載された装置、方法、及び製造物は、種々の実施形態で実現することができ、これらの実施形態の幾つかの上記説明は、必ずしも全ての可能な実施形態の完全な説明を表すものではない。代わりに、図面の説明、及び図面自体は、少なくとも1つの実施形態を開示し、及び代替の実施形態を開示し得る。
ゴルフの規則が時々変更され得る(例えば、全米ゴルフ協会(USGA)、全英ゴルフ協会(R&A)などのゴルフ標準団体及び/又は運営組織によって、新しい規定が採択され得る又は古い規定が撤廃又は変更され得る)ので、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、任意の特定の時点のゴルフの規則に準拠してもよく、準拠しなくてもよい。従って、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物に関連するゴルフ用品は、準拠又は非準拠のゴルフ用品として宣伝され、売り出され、及び/又は販売されてもよい。本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、これに限定されない。
更に、上記の例はゴルフクラブヘッドについて説明したが、本明細書に記載の装置、方法、及び製造物は、釣り竿、ホッケーのスティック、スキーのポール、テニスのラケットなどの他の適切なタイプのスポーツ用品に適用することができる。
特定の例示的な装置、方法、及び製造物が本明細書で説明されたが、本開示の適用範囲はこれに限定されない。それどころか、本開示は、文言通り又は均等論の下で、添付の特許請求の範囲内に適正に収まる全ての装置、方法、及び製造物をカバーする。