JP7205197B2 - 交通量調査装置、交通量調査方法、プログラム - Google Patents

交通量調査装置、交通量調査方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、交通量調査装置、交通量調査方法、プログラムに関する。
所定の場所の交通量を調査する場合、いくつかの調査方法が存在する。例えば、一日の交通行動を住民にアンケートするパーソントリップ調査がある。また他の調査方法としては、調査員の目視により所定の位置の交通量をカウントする調査がある。また他の調査方法としては、携帯端末から発信される位置情報を用いて所定の位置の交通量をカウントする調査がある。
なお交通量の調査に関する技術として特許文献1が開示されている。特許文献1の技術は、客の動態に関連する情報収集なしに客動線を生成する情報処理装置に関するものであり、地図情報、目的地、を取得し、地図情報に含まれる道路情報に基づいて、各道路上の地点から目的地までの最短ルートを客動線とする技術が開示されている。また特許文献1には、客動線上の指定地点における予測通行量を、客動線を通行する人数に基づいて算出する技術が開示されている(特許文献1、段落0057等)。
国際公開第2015/194202号
しかしながら所定の調査対象地点を経由する不特定多数の移動対象の交通量を簡易に調査する技術が求められていた。
そこでこの発明は、上述の課題を解決する交通量調査装置、交通量調査方法、プログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、交通量調査装置は、処理対象エリアとして設定される地域の中から当該処理対象エリア内の調査対象地点を経由する移動対象の複数の推定出発エリアを特定し、当該推定出発エリアの統計情報を用いて算出された当該推定出発エリアを区分する各小エリアの人口に応じた回数の推定経路の算出に用いる出発地点を前記小エリアそれぞれについて特定する出発地特定部と、前記出発地点を出発する前記移動対象の移動に関する統計情報を少なくとも用いて前記移動対象の推定目的エリアを前記処理対象エリア内において複数特定し、当該推定目的エリアの統計情報を用いて算出された当該推定目的エリアを区分する各小エリアの人口度合に応じた目的地点選択確率に基づいて前記推定経路の算出に用いる目的地点を特定する目的地特定部と、前記出発地点から前記目的地点のまでの前記移動対象ごとの推定経路を前記出発地点と前記目的地点の組み合わせ毎に推定する経路推定部と、前記推定経路が前記調査対象地点を経由する交通量を算出する交通量算出部、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、交通量調査方法は、処理対象エリアとして設定される地域の中から当該処理対象エリア内の調査対象地点を経由する移動対象の複数の推定出発エリアを特定し、当該推定出発エリアの統計情報を用いて算出された当該推定出発エリアを区分する各小エリアの人口に応じた回数の推定経路の算出に用いる出発地点を前記小エリアそれぞれについて特定し、前記出発地点を出発する前記移動対象の移動に関する統計情報を少なくとも用いて前記移動対象の推定目的エリアを前記処理対象エリア内において複数特定し、当該推定目的エリアの統計情報を用いて算出された当該推定目的エリアを区分する各小エリアの人口度合に応じた目的地点選択確率に基づいて前記推定経路の算出に用いる目的地点を特定し、前記出発地点から前記目的地点のまでの前記移動対象ごとの推定経路を前記出発地点と前記目的地点の組み合わせ毎に推定し、前記推定経路が前記調査対象地点を経由する交通量を算出することを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、プログラムは、交通量調査装置のコンピュータを、処理対象エリアとして設定される地域の中から当該処理対象エリア内の調査対象地点を経由する移動対象の複数の推定出発エリアを特定し、当該推定出発エリアの統計情報を用いて算出された当該推定出発エリアを区分する各小エリアの人口に応じた回数の推定経路の算出に用いる出発地点を前記小エリアそれぞれについて特定する出発地特定手段、前記出発地点を出発する前記移動対象の移動に関する統計情報を少なくとも用いて前記移動対象の推定目的エリアを前記処理対象エリア内において複数特定し、当該推定目的エリアの統計情報を用いて算出された当該推定目的エリアを区分する各小エリアの人口度合に応じた目的地点選択確率に基づいて前記推定経路の算出に用いる目的地点を特定する目的地特定手段、前記出発地点から前記目的地点のまでの前記移動対象ごとの推定経路を前記出発地点と前記目的地点の組み合わせ毎に推定する経路推定手段、前記推定経路が前記調査対象地点を経由する交通量を算出する交通量算出手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、所定の調査対象地点を経由する不特定多数の移動対象の交通量を簡易に調査することができる。
本発明の一実施形態による交通量調査システムの概要を示す図である。 本発明の一実施形態による交通量調査装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の一実施形態による交通量調査装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態による交通量調査装置の処理概要を示す図である。 本発明の一実施形態によるUI画像情報の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態による交通量調査装置の処理フローを示す図である。 本発明の一実施形態による推定出発エリアを区分する小エリアの特定処理の概要を示す図である。 本発明の一実施形態による推定目的エリアを区分する小エリアの特定処理の概要を示す図である。 本発明の一実施形態による交通量調査結果を示す図である。 本発明の一実施形態による交通量調査装置の最小構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による交通量調査システムを、図面を参照して説明する。
図1は交通量調査システムの概要を示す図である。
図1で示すように交通量調査システム100は、交通量調査装置1と端末2とが通信ネットワークを介して通信接続されることにより構成される。
図2は交通量調査装置1のハードウェア構成を示す図である。
この図が示すように交通量調査装置1はCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、データベース104、通信モジュール105等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。交通量調査装置1は端末2から得た処理要求に応じて、入力された調査対象地点を経由する交通量を推定する。
図3は交通量調査装置の機能ブロック図である。
交通量調査装置1は予め記憶する交通量調査プログラムを実行する。これにより交通量調査装置1には制御部11、取得部12、処理対象エリア受付部13、出発地特定部14、目的地特定部15、経路推定部16、交通量算出部17、出力部18の各機能を備える。
制御部11は他の機能部を制御する。
取得部12は端末2や入力装置から入力された情報、また交通量調査装置1の記憶部が記憶する情報を取得する。
処理対象エリア受付部13は、処理対象エリアの指定を受け付ける。
出発地特定部14は、処理対象エリアとして設定される地域の中から当該処理対象エリア内に設定された調査対象地点を経由する移動対象の複数の推定出発エリアを特定する。出発地特定部14は、当該推定出発エリアの統計情報を用いて算出された当該推定出発エリアを区分する各小エリアの人口度合を取得し、その人口度合に応じた回数の推定経路の算出に用いる出発地点を小エリアそれぞれについて特定する。
目的地特定部15は、出発地点を出発する移動対象の移動に関する統計情報を少なくとも用いて移動対象の推定目的エリアを処理対象エリア内において複数特定する。目的地特定部15は、当該推定目的エリアの統計情報を用いて算出された当該推定目的エリアを区分する各小エリアの人口度合を取得し、その人口度合に応じた目的地点選択確率に基づいて推定経路の算出に用いる目的地点を特定する。
経路推定部16は、出発地点から目的地点のまでの移動対象ごとの推定経路を出発地点と目的地点の組み合わせ毎に推定する。
交通量算出部17は、推定経路が調査対象地点を経由する交通量を算出する。
出力部は調査対象地点の交通量を端末2等の表示装置に出力する。
出発地特定部14は、複数の調査対象地点それぞれについて推定出発エリアを特定してよい。また目的地特定部15は、複数の調査対象地点それぞれについて推定目的エリアを特定してよい。そして複数の調査対象地点それぞれについて推定出発エリアや推定目的エリアが特定される場合、経路推定部16は、複数の調査対象地点それぞれについて、処理対象とした調査対象地点それぞれについて、出発地点から目的地点までの移動対象ごとの推定経路を統計情報に基づいて推定する。交通量算出部17は、複数の調査対象地点それぞれについて、処理対象とした調査対象地点についての移動対象ごとの推定経路が調査対象地点を経由する交通量を算出する。交通量算出部17は、調査対象地点を推定目的エリアとする移動対象の交通量を含めて、調査対象地点を経由する交通量を算出してよい。
交通量調査装置1は、上述の構成を備えることにより、所定の調査対象地点を経由する不特定多数の移動対象の交通量を簡易に調査する。
図4は交通量調査装置の処理概要を示す図である。
交通量調査装置1には調査対象地点pが与えられる。調査対象地点pは一例としては端末2から受信した緯度経度の情報に基づいて交通量調査装置1が特定する。交通量調査装置1は、調査対象地点pを経由する複数の移動対象の推定出発エリアAを特定する。図4には推定出発エリアAとしてA1、A2、A3を示す。このように交通量調査装置1は順に複数の推定出発エリアAを特定する。
また交通量調査装置1は、推定出発エリアAを出発する移動対象の移動に関する統計情報を少なくとも用いて推定目的エリアBを特定する。図4には推定目的エリアBとしてB1、B2、B3を示す。このように交通量調査装置1は順に複数の推定目的エリアBを特定してよい。
交通量調査装置1は、推定出発エリアAにおいて特定した出発地点から、推定目的エリアBにおいて特定した目的地点までの、移動対象ごとの推定経路を統計情報に基づいて推定する。交通量調査装置1は、推定出発エリアAを図4に示すように複数特定し、推定目的エリアBを図4に示すように複数特定した場合、交通量調査装置1は、複数の推定出発エリアAのうちの一つと複数の推定目的エリアBの一つの組み合わせ毎に、それら推定出発エリアAに含まれる出発地点から推定目的エリアBに含まれる目的地点までの移動対象ごとの最適な推定経路を推定する。最適な推定経路とは、経路コストの低い出発地点と目的地点を繋ぐ経路である。推定経路には鉄道やバスなどの交通機関を用いて移動する経路が含まれてよい。推定経路は必ずしも調査対象地点pを通らない。このような状態で交通量調査装置1は、調査対象地点pを経由する推定経路に基づいてその調査対象地点pにおける交通量を算出する。
なお、移動対象は一例としては、通勤者と通学者の少なくとも一方を示す。移動対象が通勤者である場合には統計情報は、一例としては、少なくとも当該通勤者の平均通勤時間を示し、移動対象が通学者である場合には統計情報は、一例としては、少なくとも当該通学者の平均通学時間を示す。
交通量調査装置1は、昼間時の推定出発エリアAに滞在する人口の統計情報と、夜間時の推定出発エリアAに滞在する人口の統計情報との少なくとも一方に基づいて、推定経路を推定してよい。
交通量調査装置1は、メッシュで区切られたエリアごとの人口の統計情報を用いて推定目的エリアBを特定してよい。
交通量調査装置1は、車などの人以外の移動対象を用いて推定経路の算出や、調査対象地点pを通る当該移動対象の交通量の算出を行ってよい。また交通量調査装置1は統計情報として、地域ごとの人口構成データ、公共移動手段に関するデータ、通勤移動手段統計データ、建物情報データ、事業所データ、学校データ、地図データ、地図上にメッシュ状に設けられた区分けされた小エリアごとの戸数、用途地域データなどの、社会関連の統計情報と、地理的な情報などをさらに用いて上述の処理を行ってよい。
人口構成データは、国勢情報もしくは自治体の出している小学校、中学校、高校、大学別の学生数などの情報、各地域の人口の情報などであってよい。
公共移動手段に関するデータは、電車・バスの駅情報、駅間移動時間、待ち時間情報などであってよい。
通勤移動手段統計データは、通勤移動手段が何であるかを示す情報であり、通勤に利用する移動手段としての自動車の割合や人数、徒歩で通勤する人の割合や人数、公共交通機関を利用する割合や人数を示す。
建物情報データは、建物の位置、規模もしくは従業員数や住居の世帯人数を示す。
事業所データは、企業の規模、従業員数、位置などを示す。
学校データは、生徒数、位置情報などを示す。
地図データは、河川、海の位置などの人の居住に適さない位置であることが分かるデータ。
用途地域データは、地図上に区分けされた所定のエリアごとの用途地域の識別子を示す。
図5は交通量調査装置が出力するUI画像情報の表示例を示す図である。
端末2は交通量調査装置1に通信接続する。交通量調査装置1の出力部18は端末2の通信接続に基づいてUI(ユーザインタフェース)画像情報を端末2に出力する。UI画像情報は例えばウェブページ等により構成される情報であり、出力部18に備わるウェブサーバ機能が当該UI画像情報を生成して端末2へ出力する。UI画像情報を受信した端末2はその情報に基づいて、モニタにUI画像5のウェブページを出力する。UI画像5には、調査対象地点pの追加入力欄エリア51、追加入力欄から入力された調査対象地点pの一覧表示エリア52、追加ボタン53、クリアボタン54、調査開始ボタン55などが表示される。
端末2を利用するユーザは追加入力欄エリア51に調査対象地点pの緯度と経度を入力する。ユーザは追加入力欄エリア51に調査対象地点pの緯度と経度を入力した後、マウス等の入力装置を操作してカーソルを追加ボタン53に合わせクリック操作を行うことで追加ボタン53を押下操作する。すると一覧表示エリア52にユーザの入力した調査対象地点pの緯度と経度が表示される。ユーザは追加入力欄エリア51に調査対象地点pの緯度と経度を再度入力し、追加ボタン53を押下操作することにより複数個所の調査対象地点pの緯度と経度を入力することができる。ユーザがクリアボタン54を押下操作することにより一覧表示エリア52に表示された一つまたは複数の調査対象地点pの緯度と経度の情報を削除することができる。UI画像5にはファイルから追加するためのボタン56が備わってよい。ユーザが入力装置を用いてボタン56を押下操作することにより、端末2に記憶するファイル情報を選択することができる。当該ファイル情報には1つまたは複数の調査対象地点pの緯度と経度の情報が含まれる。端末2は、ボタン56の押下操作を検知し、ファイル情報の選択を検知すると、そのファイル情報に含まれる1つまたは複数の調査対象地点pの緯度と経度を読み込み、一覧表示エリア52に表示する。ユーザが調査開始ボタン55を押下操作すると、端末2は一覧表示エリア52に表示した調査対象地点pの緯度と経度の情報を含む処理開始要求を生成し、交通量調査装置1へ送信する。交通量調査装置1は処理開始要求の受信に基づいて調査対象地点pにおける交通量の調査の処理を開始する。
UI画像5には処理対象エリアを指定する入力欄が設けられていてもよい。例えばこの入力欄には、調査対象地点pを中心とした半径や、調査対象地点pを含む国、地域、自治体名称、住所などが入力される。そして端末2のユーザが調査開始ボタン55を押下操作した場合、端末2は処理対象エリアを指定する入力欄に入力された処理対象エリアの情報を、処理開始要求に含んで、その処理開始要求を交通量調査装置1へ送信してよい。
図6は交通量調査装置の処理フローを示す図である。
交通量調査装置1の取得部12は、端末2から受信した処理開始要求を取得する(ステップS101)。取得部12は処理開始要求から調査対象地点pの緯度経度を抽出する。取得部12は一つ目の処理対象の調査対象地点pを特定する(ステップS102)。取得部12は、その調査対象地点pの緯度経度の情報を、出発地特定部14,目的地特定部15,交通量算出部17に出力する。なお処理開始要求に処理対象エリアの情報が含まれる場合には、処理対象エリア受付部13が処理開始要求を取得し、処理開始要求から処理対象エリアの情報を抽出して出発地特定部14や目的地特定部15へ出力してよい。処理対象エリアは予め定められていてもよい。例えば交通量調査装置1は、調査対象地点pを中心とする半径が定められており、調査対象地点pを中心、設定された半径の円に接する4辺を有する矩形範囲を処理対象エリアと特定してもよい。または交通量調査装置1は予め定められた国、地域、自治体名称、住所に基づいて処理対象エリアを特定してもよい。例えば日本が指定される場合には、日本の国土エリア全体が処理対象エリアと特定されてよい。
取得部12は調査対象地点pを基準として出発エリアと目的エリアを特定するための統計情報等や、各種パラメータをデータベース104等の記憶部から取得し、出発地特定部14や目的地特定部15に出力する。
そして出発地特定部14は、処理対象エリアの中から、処理対象エリアより小さい所定矩形範囲の推定出発エリアAを、統計情報を用いて特定する(ステップS103)。推定出発エリアは例えば300m四方の矩形範囲などであってよい。推定出発エリアはそれ以外の大きさの矩形範囲であってよい。推定出発エリアは矩形以外の形状のエリアであってもよい。出発地特定部14は、推定出発エリアAを特定する際に、データベース104等に記録されている、上述した社会関連の統計情報と、地理的な情報などを用いてよい。例えば、出発地特定部14は、地理的な情報に基づいて川や海などの陸地以外の範囲を除くよう推定出発エリアAを特定してよい。また出発地特定部14は、地理的な情報に基づいて畑や森林を示す範囲を除くよう推定出発エリアAを特定してよい。また出発地特定部14はエリアごとの人口の統計情報に基づいて、所定の人口未満の範囲を除くよう推定出発エリアAを特定してよい。これらの処理は、出発地特定部14が、処理対象エリアのうち人口を有さない地域を除く地域を網羅する複数の推定出発エリアを、人口を特定できる統計情報に基づいて特定する処理態様の一例である。なお、出発地特定部14は、処理の繰り返しに基づいて図4で示すように順に範囲が被らない異なる推定出発エリアAを、推定出発エリアA1,A2,A3・・・のように特定する。出発地特定部14は、処理対象エリアの中からランダムに、処理対象エリアより小さい所定矩形範囲の推定出発エリアAを特定してもよい。
また出発地特定部14は、推定出発エリアAにおける移動対象となる人の数や、その滞在位置を特定する。出発地特定部14は、建物情報データに基づいて、特定した推定出発エリアAをさらに区分する小エリアごとに、その小エリアに滞在する移動対象となる人の数を特定する。小エリアは、一例としては、10mや50m四方などの矩形範囲である。小エリアは住居、施設や会社の建物、などの単位で区分けされたエリアを示してよい。そして出発地特定部14は特定した推定出発エリアのうち人口のある一つの小エリアを示す出発地点を特定する(ステップS104)。この処理は、出発地特定部14が、推定出発エリアの統計情報を用いて算出された当該推定出発エリアを区分する各小エリアの人口に応じた回数の推定経路の算出に用いる出発地点を小エリアそれぞれについて特定する処理態様の一例である。
図7は推定出発エリアを区分する小エリアの特定処理の概要を示す図である。
出発地特定部14は推定出発エリアA1を特定したとする。一例として、推定出発エリアA1は縦4、横8で区分けされた32の小エリアに分割されているとする。一つ一つの小エリアには、統計情報に基づく住民の数が割り当てられる。そして一例としては、推定出発エリアA1内の全体の住民の数が1000人であり、ある小エリアの人口が38人である場合には、出発地特定部14は、その小エリアを1000分の38の確率で出発地点の小エリアと特定する。このように出発地特定部14は統計情報を用いて出発地点を特定する。出発地特定部14は他の統計情報を用いて出発地点を特定してよい。出発地特定部14は一つの小エリアを特定し、統計情報に基づいて割り当てられた人数分の推定経路の算出を当該小エリアに対して行うことを、下記の処理で繰り返す。また下記の処理で他の全ての小エリアも同様に人数分の推定経路の算出を行う。
次に目的地特定部15は、処理対象エリアの中からランダムに、処理対象エリアより小さい所定矩形範囲の推定目的エリアBを一つまたは複数特定する(ステップS105)。目的地特定部15は、既に特定された出発地点の小エリアと、当該小エリアを含む推定出発エリアA1の住民の平均通勤時間移動や平均通学時間などの移動の統計情報を用いて、推定目的エリアBを特定する。例えば平均通勤時間が1時間である場合には、目的地特定部15は、出発地点の小エリアの代表位置から1時間で移動できる範囲を含む推定目的エリアBを一つまたは複数特定する。推定目的エリアBは例えば300m四方の矩形範囲などであってよい。推定目的エリアはそれ以外の大きさの矩形範囲であってよい。推定目的エリアは矩形以外の形状のエリアであってもよい。目的地特定部15は、他の統計情報を用いて推定目的エリアを特定してよい。例えば目的地特定部15は、推定目的エリアBを特定する際に、データベース104等に記録されている、上述した社会関連の統計情報と、地理的な情報などを用いてよい。例えば、目的地特定部15は、地理的な情報に基づいて川や海などの陸地以外の範囲を除くよう推定目的エリアBを特定してよい。また目的地特定部15は、地理的な情報に基づいて畑や森林を示す範囲を除くよう推定目的エリアBを特定してよい。また目的地特定部15はエリアごとの人口の統計情報に基づいて、所定の人口未満の範囲を除くよう推定目的エリアBを特定してよい。なお、目的地特定部15は、図4で示すように順に範囲が被らない異なる推定目的エリアBを、推定目的エリアB1,B2,B3・・・のように特定する。
目的地特定部15は、より具体的には、出発地特定部14の特定した推定出発エリアAやそのエリアを含む地域の移動対象となる昼間人口、夜間人口、その地域の通勤時間、通学時間、通学者割合、通勤者割合、などの統計情報を用いて、推定目的エリアを特定してもよい。例えば目的地特定部15は、推定出発エリアを含む地域の、通勤時間の統計情報を用いて、処理対象エリアにおける通勤可能範囲を特定する。目的地特定部15は通勤可能範囲において一つまた複数の推定目的エリアを特定してよい。
目的地特定部15は、複数の推定目的エリアBを特定した場合には、それら推定目的エリアBそれぞれの統計情報を用いて、各推定目的エリアBに対して目的エリア選択確率を決定する。目的地特定部15は例えば特定された全ての推定目的エリアBにおける昼間人口に対する個別の推定目的エリアBの昼間人口の比率、特定された全ての推定目的エリアBにおける事業所数に対する個別の推定目的エリアBの事業所数の比率、特定された全ての推定目的エリアBにおける建築物の数に対する個別の推定目的エリアBの建築物の数の比率などに応じて、各推定目的エリアBに対して目的エリア選択確率を決定する。目的エリア選択確率は、出発地点から出発した人や車などの移動対象がその目的エリアに含まれる位置を目的地とする場合の確率である。
そして目的地特定部15は、各推定目的エリアBに対して決定された目的エリア選択確率に基づいてランダムに移動対象の目的地点を決定するための推定目的エリアBを特定する。目的地特定部15は特定した推定目的エリアBにおいて仮定の目的地点を統計情報に基づいて特定する。例えば、目的地特定部15は、建物情報データに基づいて、特定した推定目的エリアBをさらに区分する小エリアごとに、その小エリアに滞在する移動対象となる人の数を特定する。小エリアは住居、施設や会社の建物、などの単位で区分けされたエリアを示す。目的地特定部15は、各小エリアの事業所数や施設の比率に基づいて、各小エリアの目的地点選択確率を決定する。目的地選択確率は、出発地点から出発した人や車などの移動対象が目的地点とする場合の確率である。推定目的エリアBは広いためより範囲の狭い小エリアの人口度合に基づいて推定目的エリアBの範囲のうち移動対象が目的地とする統計値を目的地選択確率により表している。事業所数や施設の数が多いほど小エリアの目的地点選択確率は高い。目的地特定部15は、目的地点選択確率に基づいて、決定した推定目的エリアBにおける一つの小エリアを示す目的地点を特定する(ステップS106)。一例としては、推定目的エリアB1内の人口が5000人であり、ある小エリアの人口が240人である場合には、目的地特定部15は、その小エリアを5000分の240の確率で目的地点の小エリアと特定する。目的地特定部15は他の統計情報を用いて目的地点を特定してよい。この処理は、目的地特定部15が、推定目的エリアの統計情報を用いて算出された当該推定目的エリアを区分する各小エリアの人口度合に応じた目的地点選択確率に基づいて推定経路の算出に用いる目的地点を特定する処理態様の一例である。
図8は推定目的エリアを区分する小エリアの特定処理の概要を示す図である。
目的地特定部15はステップS105の処理において推定目的エリアB1を特定したとする。一例として、推定目的エリアB1も縦4、横8で区分けされた32の小エリアに分割されているとする。推定目的エリアにはそれ以外の数に区分けされた小エリアが設定されてもよい。一つ一つの小エリアには、統計情報に基づく住民やオフィス従業員の勤務者数等に基づく人口度合が割り当てられる。目的地特定部15は一例としては複数の推定目的エリアを特定し、それら特定した推定目的エリアのそれぞれの小エリアにおいて人口度合が割り当てられている。そして、目的地特定部15は、各小エリアの事業所数や施設の比率に基づいて各小エリアの目的地点選択確率を決定し、その目的地点選択確率に基づいて、ランダムに、決定した推定目的エリアBにおける一つの小エリアを示す目的地点を特定する。
そして経路推定部16は、出発地特定部14から移動対象の出発地点を取得し、また目的地特定部15から移動対象の目的地点を取得する。経路推定部16は出発地点から目的地点までの推定経路を公知の技術を用いて算出する(ステップS107)。例えばステップS104において推定出発エリア内の小エリア(6)を出発地点と特定し、ステップS106において推定目的エリアB1内の小エリア(1)を目的地点と特定した場合、推定出発エリア内の小エリア(6)中の出発地点想定座標から推定目的エリアB1内の小エリア(1)中の目的地点想定座標までの推定経路Rを算出する。各小エリアの出発地点想定座標または目的地点想定座標は各小エリアの中心点であってもよいし、地図情報などにより特定される小エリア内の事業場の従業員数や家屋の居住人数などの確率に基づいて決定する出発地点想定座標または目的地点想定座標であってもよい。経路推定部16は、推定出発エリア内で出発地点と特定した小エリアの出発地点想定座標を、当該小エリアや当該小エリアを含む推定出発エリアにおける人口の2次元の正規分布に基づいて確率的に特定したり、ランダムに決定したりするようにしてもよい。同様に経路推定部16は、推定目的エリア内で目的地点と特定した小エリアの目的地点想定座標を、当該小エリアや当該小エリアを含む推定目的エリアにおける人口の2次元の正規分布に基づいて確率的に特定したり、ランダムに決定したりするようにしてもよい。経路推定部16は出発地点を出発し目的地点にたどり着く複数の推定経路を算出した場合には、移動コストに基づいて一つの推定経路を決定してよい。移動コストは、例えば時間であり、経路推定部16は、時間の短い推定経路を選択する。または移動コストは、例えば接続ポイント数であり、経路推定部16は、接続ポイント数の少ない推定経路を選択する。または経路推定部16は、複数の異なる移動コストの値を平均化してパラメータに基づいて、そのパラメータの少ない推定経路を選択してもよい。
経路推定部16は推定経路を交通量算出部17へ出力する。交通量算出部17は推定経路が、処理対象の調査対象地点pを通る経路かを判定する(ステップS108)。交通量算出部17は、推定経路が、処理対象の調査対象地点pを通る経路である場合には、交通量を1つカウントアップする(ステップS109)。
制御部11は、ステップS106で特定した目的地点を示す小エリアにおいて統計情報に基づいて算出される人口が示す数の処理を行ったかを判定する(ステップS110)。つまり制御部11はステップS106で特定した目的地点を示す小エリアに滞在している可能性のある人数分の処理を行ったかを判定する。制御部11はステップS106で特定した目的地点を示す小エリアにおいて統計情報に基づいて算出される人口が示す数の処理を行っていない場合、ステップS105からステップS109の処理を次の移動対象について行う。
制御部11はステップS103で特定した推定出発エリアに含まれる全ての小エリアを出発地点として推定経路を算出したかを判定する(ステップS111)。制御部11はステップS103で特定した推定出発エリアに含まれる全ての小エリアを出発地点として推定経路を算出していない場合、次の未処理の小エリアを出発地点として特定するよう出発地特定部14に指示する。これにより交通量調査装置1はステップS104からの処理を繰り返す。
制御部11は、範囲を重複しない次の異なる推定出発エリアを指定できるかを判定する(ステップS112)。例えば地図データにおける処理対象エリアにおいて選択されていないエリアがある場合には推定出発エリアを指定できると判定する。この場合、制御部11はステップS103の処理を繰り返す。
制御部11はステップS112の判定においてNoの場合には出力部18にステップS102で特定した調査対象地点pの緯度経度と処理結果の出力を交通量算出部17へ指示する。出力部18は、交通量算出部17から調査対象地点pの緯度経度と、カウントアップにより算出した調査対象地点pを通る移動対象の合計の交通量(移動対象の数)を取得する(ステップS113)。
なお交通量算出部17は上述の処理によりカウントアップして算出した交通量に、調査対象地点pを目的地とする移動対象の交通量を加算してもよい。この場合、例えば調査対象地点pが店舗であれば、その店舗を利用するユーザの推定居住エリアの人口に所定の利用者数と推定される割合のパラメータを乗じて店舗を利用するユーザの推定人数を算出し、交通量に加算する。
制御部11は処理開始要求に含まれる調査対象地点pのうち未処理の調査対象地点pがあるかを判定する(ステップS114)。制御部11は、未処理の調査対象地点pが有る場合には、ステップS102からの処理を繰り返す。また制御部11は未処理の調査対象地点pが無い場合には、出力部18へ交通量調査結果を出力するよう指示する。出力部18は交通量調査結果を生成し出力する(ステップS115)。交通量調査結果は、一例としては、全ての調査対象地点pとその調査対象地点pを通る移動対象の合計の交通量を示す画像情報であってよい。出力部18はその交通量調査結果を端末2へ送信する。
以上の処理によりユーザは端末2で受信した交通量調査結果をモニタ等の表示部に表示して確認することができる。上述の処理によれば交通量調査装置1は取得した調査対象地点pを通る交通量を、移動対象の移動に関する統計情報や、社会関連の統計情報と、地理的な情報に基づいて算出することができる。ユーザは任意に指定した調査対象地点pの交通量を自動的に得ることができるため、当該調査対象地点pの交通量を大きな労力をかけずに容易に把握することができる。例えば、ユーザは、店舗や自動販売機の新しい設置個所を検討する場合や、売上の予測を行う場合など、所定の位置を通る人や車などの移動対象の交通量の情報が必要となる。上述の処理によれば、このような所定位置の交通量の情報を容易に取得することができる。
図9は交通量調査結果を示す図である。
図9で示すように交通量調査結果は、一例としてはウェブページの形式により交通量調査装置1が端末2に送信する。端末2はこの交通量調査結果のウェブページを表示する。ユーザが複数の調査対象地点pを図5に示したUI画像情報のウェブページに入力した場合には、図7に示すように、それら複数の調査対象地点pの緯度経度と、その調査対象地点の移動対象の交通量が表示される。上述した処理においては移動対象が人である場合の例について説明したが、この場合には通行量は通行人数で表される。上述の処理において移動対象は自動車、自転車などの人以外の移動体を含んでもよい。または交通量調査装置1移動対象は人に代えて、自動車や自転車の少なくとも一方として処理をおこなってもよい。
上述の処理において、交通量調査装置1は1日の調査対象地点pを通る移動対象の交通量を算出しているが、交通量調査装置1は一か月や一年などの所定期間における交通量を算出してよい。この場合には、交通量調査装置1は推定出発エリアAを含む地域の昼間人口や夜間人口、平日の通勤者数、通学者数、休日の通学者数、通勤者数などの統計情報を適宜利用して、1年において移動対象が調査対象地点pを経由する交通量を算出する。交通量調査装置1の経路推定部16は、昼間時の推定出発エリアの移動対象と、夜間時の推定出発エリアの移動対象との少なくとも一方に基づいて、推定経路を算出してもよい。この場合、交通量算出部17は昼間時の移動対象についての推定経路が算出された場合には昼間時に調査対象地点pを通る移動対象の交通量を算出し、夜間時の移動対象についての推定経路が算出された場合には夜間時に調査対象地点pを通る移動対象の交通量を算出する。
上述の処理においては目的地点を、地図上から特定した推定目的エリアから特定したが、例えば移動対象が通学者のみであると設定される場合等においては、学校などの特定の一つまたは複数の目的地点のみを特定して処理を行うようにしてもよい。これにより推定出発エリア内において特定した出発地点と学校などのピンポイントの目的地点とを結ぶ推定経路を算出して、その推定経路に基づいて、通学者が所定の調査対象地点pを通る交通量を算出することができる。
交通量調査装置1は、移動対象が通勤者であると設定されている場合には統計情報は少なくとも通勤者の通勤時間などの統計情報を用いて上述の処理を行なう。
交通量調査装置1は、移動対象が通学者であると設定されている場合には統計情報は少なくとも通学者の通学時間などの統計情報を用いて上述の処理を行なう。
図10は交通量調査装置の最小構成を示す図である。
交通量調査装置1は少なくとも出発地特定部14と、目的地特定部15と、経路推定部16と、交通量算出部17とを備えればよい。
出発地特定部14は、処理対象エリアとして設定される地域の中から当該処理対象エリア内の調査対象地点を経由する移動対象の複数の推定出発エリアを特定し、当該推定出発エリアの統計情報を用いて算出された当該推定出発エリアを区分する各小エリアの人口に応じた回数の推定経路の算出に用いる出発地点を小エリアそれぞれについて特定する。
目的地特定部15は、出発地点を出発する移動対象の移動に関する統計情報を少なくとも用いて移動対象の推定目的エリアを処理対象エリア内において複数特定し、当該推定目的エリアの統計情報を用いて算出された当該推定目的エリアを区分する各小エリアの人口度合に応じた目的地点選択確率に基づいて推定経路の算出に用いる目的地点を特定する。
経路推定部16は、出発地点から目的地点のまでの移動対象ごとの推定経路を出発地点と目的地点の組み合わせ毎に推定する。
交通量算出部17は、推定経路が調査対象地点を経由する交通量を算出する。
上述の例では交通量調査装置1が交通量調査結果を端末2に送信する態様について説明しているが、交通量調査装置1は自装置に備わるモニタ等の表示装置に交通量調査結果を出力してもよいし、その他の装置に出力してもよい。また交通量調査装置1は交通量調査結果を表示せずにデータベース104などの記録部に記録してもよい。
上述の画像処理装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1・・・交通量調査装置
2・・・端末
11・・・制御部
12・・・取得部
13・・・処理対象エリア受付部
14・・・出発地特定部
15・・・目的地特定部
16・・・経路推定部
17・・・交通量算出部
18・・・出力部

Claims (9)

  1. 処理対象エリアとして設定される地域の中から当該処理対象エリア内の調査対象地点を経由する移動対象の複数の推定出発エリアを特定し、当該推定出発エリアの統計情報を用いて算出された当該推定出発エリアを区分する各小エリアの人口に応じた回数の推定経路の算出に用いる出発地点を前記小エリアそれぞれについて特定する出発地特定部と、
    前記出発地点を出発する前記移動対象の移動時間に関する統計情報を少なくとも用いて前記移動対象の推定目的エリアを前記処理対象エリア内において複数特定し、当該推定目的エリアの統計情報を用いて算出された当該推定目的エリアを区分する各小エリアの人口度合に応じた目的地点選択確率に基づいて前記推定経路の算出に用いる目的地点を特定する目的地特定部と、
    前記出発地点から前記目的地点のまでの前記移動対象ごとの推定経路を前記出発地点と前記目的地点の組み合わせ毎に推定する経路推定部と、
    前記推定経路が前記調査対象地点を経由する交通量を算出する交通量算出部、
    を備える交通量調査装置。
  2. 前記出発地特定部は、前記処理対象エリアのうち人口を有さない地域を除く地域を網羅する複数の前記推定出発エリアを、前記人口を特定できる統計情報に基づいて特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の交通量調査装置。
  3. 前記出発地特定部は、複数の前記調査対象地点それぞれについて前記推定出発エリアを特定し、
    前記目的地特定部は、複数の前記調査対象地点それぞれについて前記推定目的エリアを特定し、
    前記経路推定部は、複数の前記調査対象地点それぞれについて、処理対象とした調査対象地点についての前記出発地点から前記目的地点までの前記移動対象ごとの推定経路を前記出発地点と前記目的地点の組み合わせ毎に推定し、
    前記交通量算出部は、複数の前記調査対象地点それぞれについて、前記推定経路が前記調査対象地点を経由する交通量を算出する
    請求項1または請求項2に記載の交通量調査装置。
  4. 前記交通量算出部は、前記調査対象地点を前記目的地点とする前記移動対象の交通量を含めて、前記調査対象地点を経由する交通量を算出する
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の交通量調査装置。
  5. 前記処理対象エリアの指定を受け付ける処理対象エリア受付部と、
    を備える請求項1から請求項4の何れか一項に記載の交通量調査装置。
  6. 前記移動対象が通勤者と通学者の少なくとも一方であり、
    前記移動対象が前記通勤者である場合には前記統計情報は少なくとも当該通勤者の通勤時間を含み、
    前記移動対象が前記通学者である場合には前記統計情報は少なくとも当該通学者の通学時間を含む
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の交通量調査装置。
  7. 前記経路推定部は、昼間時の前記推定出発エリアの前記移動対象と、夜間時の前記推定出発エリアの前記移動対象との少なくとも一方に基づいて、推定経路を推定する
    請求項1から請求項6の何れか一項に記載の交通量調査装置。
  8. 交通量調査装置が、
    処理対象エリアとして設定される地域の中から当該処理対象エリア内の調査対象地点を経由する移動対象の複数の推定出発エリアを特定し、当該推定出発エリアの統計情報を用いて算出された当該推定出発エリアを区分する各小エリアの人口に応じた回数の推定経路の算出に用いる出発地点を前記小エリアそれぞれについて特定し、
    前記出発地点を出発する前記移動対象の移動時間に関する統計情報を少なくとも用いて前記移動対象の推定目的エリアを前記処理対象エリア内において複数特定し、当該推定目的エリアの統計情報を用いて算出された当該推定目的エリアを区分する各小エリアの人口度合に応じた目的地点選択確率に基づいて前記推定経路の算出に用いる目的地点を特定し、
    前記出発地点から前記目的地点のまでの前記移動対象ごとの推定経路を前記出発地点と前記目的地点の組み合わせ毎に推定し、
    前記推定経路が前記調査対象地点を経由する交通量を算出する
    交通量調査方法。
  9. 交通量調査装置のコンピュータを、
    処理対象エリアとして設定される地域の中から当該処理対象エリア内の調査対象地点を経由する移動対象の複数の推定出発エリアを特定し、当該推定出発エリアの統計情報を用いて算出された当該推定出発エリアを区分する各小エリアの人口に応じた回数の推定経路の算出に用いる出発地点を前記小エリアそれぞれについて特定する出発地特定手段、
    前記出発地点を出発する前記移動対象の移動時間に関する統計情報を少なくとも用いて前記移動対象の推定目的エリアを前記処理対象エリア内において複数特定し、当該推定目的エリアの統計情報を用いて算出された当該推定目的エリアを区分する各小エリアの人口度合に応じた目的地点選択確率に基づいて前記推定経路の算出に用いる目的地点を特定する目的地特定手段、
    前記出発地点から前記目的地点のまでの前記移動対象ごとの推定経路を前記出発地点と前記目的地点の組み合わせ毎に推定する経路推定手段、
    前記推定経路が前記調査対象地点を経由する交通量を算出する交通量算出手段、
    として機能させるプログラム。
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