JP7204317B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置に関する。
より良好な画像を画像表示装置に表示させる技術が盛んに開発されている。例えば、以下の特許文献1には、画像表示装置の一種であるヘッドアップディスプレイにおいて、光源から出射された光の色収差をプリズムによって補正することで、より鮮明な画像を表示することができる技術が開示されている。
特許第2897182号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術等によっては、画像表示装置の表示面における解像度を均一にすることができなかった。より具体的には、画像表示装置において、光源から出射された光が所定の光学系を経て表示面に到達するまでに、各光の光路長に差異が生じる。また、レーザ光のように指向性が強く、一見、真っ直ぐに伝播しているように見える光であっても、伝播とともにビーム径が一旦絞られ、その後、少しずつ拡がるという現象が発生する。したがって、レーザ光が用いられた場合、表示面に入射する各レーザ光の光路長に差異が生じることによって、表示面における各レーザ光のビーム径が異なるため、解像度が均一にならない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、表示面における解像度を均一にすることが可能な、新規かつ改良された画像表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、光源部から出射された光を走査する光走査部と、走査された光を略平行光にする平行光生成部と、前記略平行光を屈折させるプリズムと、屈折させられた光の進行方向を変更する光方向変更部と、を備え、前記プリズムは、前記光源部から前記光方向変更部に至るまでの各光の光路長差を所定値より小さくする、画像表示装置が提供される。
本観点によれば、光源部から光方向変更部に至るまでの各光の光路長差を所定値より小さくすることができる。これにより、光方向変更部におけるビーム径の差異を所定値より小さくすることができる(換言すると、表示画像の解像度の差異を所定値より小さくすることができる)。
前記プリズムは、ウェッジプリズムであってもよい。
前記ウェッジプリズムの頂角により前記光路長差が変えられてもよい。
前記プリズムの材質は、ガラスまたは樹脂であってもよい。
前記光走査部は、MEMSミラーを備えてもよい。
前記平行光生成部は、パラボラミラーを備えてもよい。
前記平行光生成部は、コンデンサレンズを備えてもよい。
前記光方向変更部は、表面に反射型のグレーティング素子を備えてもよい。
前記光方向変更部は、表面に直角プリズム形状を有する反射型の光学素子を備えてもよい。
前記光方向変更部は、表面にプリズム形状を有する反射型の光学素子を備えてもよい。
前記光方向変更部は、表面にシリンドリカル形状を有する反射型の光学素子を備えてもよい。
前記光方向変更部は、表面に放物面形状を有する反射型の光学素子を備えてもよい。
前記光方向変更部は、球面の凹レンズがアレイ状に配置された表面形状を有する反射型の光学素子を備えてもよい。
前記光方向変更部は、放物面の凹レンズがアレイ状に配置された表面形状を有する反射型の光学素子を備えてもよい。
前記光は、レーザ光であってもよい。
以上説明したように本発明によれば、画像表示装置の表示面における解像度を均一にすることが可能となる。
従来の画像表示装置の構成例を示す図である。 レーザ光のビーム径の変化について説明する図である。 従来の画像表示装置における、レーザ光のグレーティング素子30への入射角θと、レーザ光の最大の光路長差ΔOPと、ビーム径の差と、の関係の具体例を示す表である。 本発明の実施例に係る画像表示装置100の構成例を示す図である。 本発明の実施例に係る画像表示装置100の構成例を示す図である。 レーザ光のグレーティング素子150への入射角θと、レーザ光の最大の光路長差ΔOPと、ウェッジプリズム110の頂角と、の関係の具体例を示す表である。 パラボラミラー130の代りにコンデンサレンズ131が使用された場合の構成例を示す図である。 パラボラミラー130の代りにコンデンサレンズ131が使用された場合の構成例を示す図である。 画像表示装置100がヘッドアップディスプレイである場合における構成例を示す図である。 画像表示装置100がヘッドアップディスプレイである場合における構成例を示す図である。 本発明の変形例として、光方向変更部のバリエーションについて説明する図である。 本発明の変形例として、光方向変更部のバリエーションについて説明する図である。 本発明の変形例として、光方向変更部のバリエーションについて説明する図である。 本発明の変形例として、光方向変更部のバリエーションについて説明する図である。 本発明の変形例として、光方向変更部のバリエーションについて説明する図である。 本発明の変形例として、光方向変更部のバリエーションについて説明する図である。 本発明の変形例として、光方向変更部のバリエーションについて説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.背景>
まず、図1を参照して、本発明の背景について説明する。
例えば、図1に示すように、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー10と、パラボラミラー20と、グレーティング素子30と、を備える従来の画像表示装置が存在するとする。
MEMSミラー10は、各色のレーザ光(例えば、赤色光、緑色光または青色光等)の合成レーザ光を、反射型スクリーンであるグレーティング素子30に走査する部材である。これにより、MEMSミラー10は、グレーティング素子30の表面に表示画像を表示させることができる。
より具体的には、MEMSミラー10はパラボラミラー20の焦点位置に配置され、MEMSミラー10から出射されたレーザ光は、パラボラミラー20によって反射され、グレーティング素子30へ入射する。このとき、パラボラミラー20の焦点位置から出射された光がパラボラミラー20上の各点で反射する場合、各反射光の進行方向はパラボラミラー20の光軸21に対して略平行になるという特徴を有する。互いに略平行となった反射光は、グレーティング素子30に斜め方向から入射し、グレーティング素子30によって、グレーティング素子30の略正面方向に進行方向が変更される。グレーティング素子30によって進行方向が変更されたレーザ光が所定の光学系を介してユーザの眼に伝達されることで、ユーザは表示画像を視認することができる。なお、図1においては、グレーティング素子30は、正方形または長方形の表面を有するプレート状の素子であるとする。また、レーザ光のグレーティング素子30への入射角はθと表されるとする。
ここで、図1に示した画像表示装置においては、レーザ光の光路長差によって、表示画像の解像度に差異が生じてしまう。より具体的には、パラボラミラー20上の点Aで反射され、グレーティング素子30表面の端点aに入射したレーザ光の光路長は、パラボラミラー20上の点Bで反射され、グレーティング素子30表面の端点bに入射したレーザ光の光路長よりもΔOPだけ長くなる。例えば、端点aから端点bまでの長さVが83.2[mm]であり、入射角θが50.0[deg]である場合、光路長差ΔOPは以下の式1によって約63.735[mm]と算出される。
Figure 0007204317000001
また、レーザ光のように指向性が強く、一見、真っ直ぐに伝播しているように見える光であっても、図2に示すように、伝播とともにビーム径が一旦絞られ、その後、少しずつ拡がるという現象が発生する。ここで、ビーム径が最も絞られた位置は「ビームウエスト」と呼称され、ビームウエストの前後のビーム径は互いに相似な関係に近似される。なお、ビームウエストにおけるビーム径はWoであるとする。
グレーティング素子30の表面に生成される表示画像の解像度を可能な限り高くしようとする場合、グレーティング素子30の表面にビームウエストが位置するように、各光学系が調整される必要がある。仮に、グレーティング素子30の表面の中心点c(端点aと端点b間の中心点)にビームウエストが位置するように調整されているとする。換言すると、中心点cにおけるビーム径はWoになるため、中心点cにおける表示画像の解像度は最も高くなる。一方、中心点cからΔOP/2だけ離れている端点aおよび端点bにおけるビーム径は、図2に示すようにWoよりも大きいWになる。これにより、端点aおよび端点bにおける表示画像の解像度は中心点cよりも低くなる。これは、ビームウエストが中心点c以外に位置した場合も同様であり、中心点cから離れる程、ビーム径が大きくなるため表示画像の解像度が低くなる。
ここで、理想的なガウシアンビームを想定した場合のビームウエストにおけるビーム径Woは、以下の式2により算出される。そして、ビームウエストからΔOP/2だけ離れた端点aおよび端点bにおけるビーム径Wは、以下の式3により算出される。なお、式2のλは、レーザ光の波長を示している。
Figure 0007204317000002
Figure 0007204317000003
ここで、図3は、入射角θと、最大の光路長差ΔOPと、式2により算出されたビーム径Woと、式3により算出されたビーム径Wと、の関係の具体例を示す表である。例えば、入射角θが7.7[deg]となるように、レーザ光がグレーティング素子30へ入射したとする。この場合、最大の光路長差ΔOPは11.171[mm]となり、ビームウエストにおけるビーム径Woは直径0.061[mm]となり、ビームウエストからΔOP/2だけ離れている点におけるビーム径Wは直径0.086[mm]となる。入射角θが大きくなるほど、グレーティング素子30の表面におけるビーム径の差異が大きくなるため、表示画像がより不鮮明になる。なお、図3におけるビーム径Woおよびビーム径Wは、式2の波長λに所定値(約523[nm])が代入されることで算出されている。
本件の発明者は、上記事情に鑑み本発明を創作するに至った。本発明に係る画像表示装置100は、光源から出射された光を走査する光走査部(例えば、上記におけるMEMSミラー10)と、走査された光を略平行光にする平行光生成部(例えば、上記におけるパラボラミラー20)と、略平行光を屈折させるウェッジプリズムと、屈折させられた光の進行方向を変更する光方向変更部(例えば、上記におけるグレーティング素子30)と、を備えており、ウェッジプリズムは各光の光路長差を略ゼロにする(または、所定値より小さくする)。これによって、本発明に係る画像表示装置100は、光方向変更部におけるビーム径の差異を略ゼロにする(または、所定値より小さくする)ことができる。例えば、本発明に係る画像表示装置100は、光方向変更部におけるビーム径を、ビームウエストにおけるビーム径Woに統一することができる。したがって、本発明に係る画像表示装置100は、表示画像の解像度を可能な限り小さい値に統一することができる。以降では、本発明の実施例の詳細について説明していく。
<2.実施例>
上記では、本発明の背景について説明した。続いて、本発明の実施例について説明する。
本発明に係る画像表示装置100は、例えば、ヘッドアップディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイまたはプロジェクター等を含むが、これらに限定されず、任意の画像表示装置100を含み得る。以降では、本発明に係る画像表示装置100がヘッドアップディスプレイである場合を一実施例として説明していく。
図4および図5に示すように、本実施例に係る画像表示装置100は、ウェッジプリズム110と、MEMSミラー120と、パラボラミラー130と、平面ミラー140と、グレーティング素子150と、を備える。そして、ウェッジプリズム110は、パラボラミラー130と、平面ミラー140との間に備えられる。
(MEMSミラー120)
MEMSミラー120は、各色のレーザ光(例えば、赤色光、緑色光または青色光等)の合成レーザ光を出射する光源部として機能する部材である。また、MEMSミラー120は、水平方向および垂直方向の2軸に駆動して、出射したレーザ光を走査する光走査部としても機能する。以上によって、MEMSミラー120は、後段のグレーティング素子150上に表示画像を投影することができる。なお、本実施例では、MEMSミラー120が用いられる場合を一例として説明するが、MEMSミラー120以外のレーザ光を出射可能な部材が用いられてもよい。また、レーザ光以外の何らかの光を出射可能な部材が用いられてもよい。MEMSミラー120によって走査された光は、パラボラミラー130へ入射する。
(パラボラミラー130)
パラボラミラー130は、MEMSミラー120によって走査された光を、互いに略平行な光にする平行光生成部として機能する部材である。上記のとおり、パラボラミラー130の焦点位置から出射された光が、パラボラミラー130上の各点で反射する場合、各反射光の進行方向はパラボラミラー130の光軸に対して平行になるという特徴を有する。そこで、MEMSミラー120がパラボラミラー130の焦点位置に配置されることで、MEMSミラー120から出射された光は、パラボラミラー130上で反射し、互いに略平行な光となる。
なお、MEMSミラー120から出射された光を略平行な光にすることが可能であれば、パラボラミラー130以外の部材が使用されてもよい。例えば、図7および図8に示すように、パラボラミラー130の代りに、コンデンサレンズ131が用いられてもよい。また、もちろん、パラボラミラー130の代りに、コリメータレンズが用いられてもよい。互いに略平行にされたレーザ光は、ウェッジプリズム110へ入射する。
(ウェッジプリズム110)
ウェッジプリズム110は、パラボラミラー130によって反射された光を屈折させる部材である。これにより、ウェッジプリズム110は、MEMSミラー120からグレーティング素子150に至るまでの各光の光路長差を略ゼロにする(または、所定値より小さくする)ことができる。より具体的には、ウェッジプリズム110における光路長Lは、ウェッジプリズム110における経路長D(換言すると、光が通過する実際の長さ)とウェッジプリズム110が有する屈折率nによって以下の式4で算出される。
Figure 0007204317000004
換言すると、ウェッジプリズム110が1より大きい屈折率nを有する場合、光路長Lは経路長Dよりも長くなる。本実施例においては、この原理を用いて、光路長(空気換算光路長)の差が、各レーザ光で略ゼロになる(または、所定値より小さくなる)ように、各部材の設置位置、設置角度およびウェッジプリズム110の頂角が決められる。
ここで、図6は、レーザ光のグレーティング素子150への入射角θと、最大の光路長差ΔOPと、ウェッジプリズム110の頂角と、の関係の具体例を示す表である。例えば、グレーティング素子150表面の端点から別の端点までの長さVが83.2[mm]であり、レーザ光のグレーティング素子150への入射角θが50.0[deg]である場合、上記の式1によって、最大の光路長差ΔOPは63.735[mm]となる。そして、この光路長差ΔOPを略ゼロにするウェッジプリズム110の頂角は57.15[deg]に決まる。なお、図6はあくまで一例であり、各部材の設置位置および設置角度等によって各値は変化する。
また、屈折率が1より大きければ、ウェッジプリズム110の材質は特に限定されない。例えば、ウェッジプリズム110の材質はガラスまたは樹脂等であってもよい。ガラスは、樹脂に比べてアッベ数が大きい傾向にあるため、ガラスがウェッジプリズム110の材質として用いられることにより、レーザ光の波長差により生じる屈折率差を低減させることができる。また、ガラスは、樹脂に比べて容易に平面に加工され易いという特長も有する。
また、ウェッジプリズム110は、図4および図5に示すように、三角柱の形状を有するいわゆる三角プリズムであり、その頂角が直角ではないものを想定しているが、これに限定されない。より具体的には、各レーザ光の光路長差を略ゼロにする(または、所定値より小さくする)ことができれば、頂角が直角であるいわゆる直角プリズムが使用されてもよいし、任意の多面体形状を有するプリズムが使用されてもよい。
ウェッジプリズム110を透過したレーザ光は、平面ミラー140へ入射する。
(平面ミラー140)
平面ミラー140は、ウェッジプリズム110を透過したレーザ光を反射して、グレーティング素子150へ入射させる部材である。平面ミラー140は、ウェッジプリズム110を透過した略平行なレーザ光を反射し、略平行な状態を維持しつつグレーティング素子150へ入射させる。平面ミラー140が用いられることによって、レーザ光がグレーティング素子150の表面に適切に入射することができる。
(グレーティング素子150)
グレーティング素子150は、その表面に所定の凹凸パターンを備え、平面ミラー140によって反射されたレーザ光の進行方向を回折現象により変更する光方向変更部として機能する部材である。例えば、グレーティング素子150は、1次回折光の進行方向がグレーティング素子150の略正面方向になるように、スリットの間隔およびアスペクト比が決められる。
なお、グレーティング素子150の材質は、特に限定されない。例えば、グレーティング素子150の表面には、所定の凹凸パターンを形成するワイヤーグリッドが用いられてもよい。また、グレーティング素子150の製造方法は特に限定されない。
(その他の構成)
本実施例に係る画像表示装置100は、図9に示すように、グレーティング素子150の後段に、半透明のスクリーンであるコンバイナ160と、コンバイナ160にレーザ光を入射させる所定の光学系161と、を備えてもよい。これにより、画像表示装置100は、ヘッドアップディスプレイとして機能することができる。コンバイナ160は、所定の光学系161を介して入射するレーザ光を用いて虚像を表示し、ユーザは当該虚像を視認することができる。
また、本実施例に係る画像表示装置100は、図10に示すように、グレーティング素子150と所定の光学系161との間にディフューザ162を備えていてもよい。これによって、グレーティング素子150から入射したレーザ光がディフューザ162上で像を結ぶため、ディフューザ162は2次結像面として機能する。そして、ディフューザ162が、入射したレーザ光を散乱させることで、表示画像を視認可能な領域である視域を拡大させることができる。なお、図9および図10に示した構成は、あくまで一例であり、コンバイナ160、所定の光学系161およびディフューザ162の配置は適宜変更され得る。
なお、上記で説明してきた構成はあくまで一例であり、本実施例に係る画像表示装置100の構成は係る例に限定されない。例えば、本実施例に係る画像表示装置100は、平面ミラー140を備えていなくてもよい。より具体的には、各レーザ光がグレーティング素子150の表面に所定の入射角度θで入射可能であれば(かつ、各レーザ光の光路長差が略ゼロであれば)平面ミラー140は省略されてもよい。
また、上記のとおり、本発明はヘッドアップディスプレイ以外の任意の画像表示装置100にも適用され得る。例えば、本発明に係る画像表示装置100は、グレーティング素子150の後段に投射光学系を備えることによって、プロジェクターとして機能することもできる。このように、本発明に係る画像表示装置100は、グレーティング素子150の後段に任意の光学系を備えることで、任意の画像表示装置100として機能することができる。
<3.変形例>
上記では、本発明の実施例について説明した。続いて、図11~図17を参照しながら、本発明の変形例として、光方向変更部のバリエーションについて説明する。
図11には、光方向変更部として、上記で説明した反射型のグレーティング素子150が示されている。上記のとおり、グレーティング素子150は、所定の凹凸パターンを形成するワイヤーグリッド等を表面に備えている。そして、当該凹凸パターンにおけるスリットの間隔およびアスペクト比は、1次回折光の進行方向がグレーティング素子150の略正面方向になるように決められる。なお、グレーティング素子150によって変更されるレーザ光の進行方向は、グレーティング素子150の略正面方向に限定されず、画像表示装置100の仕様によって適宜変更され得る。
図12には、光方向変更部として、表面に直角プリズム形状を有する反射型の光学素子151が示されている。より具体的には、光学素子151は、底角が光方向変更部の略正面方向を向くように複数の直角プリズムが並べられたような形状を表面に備える素子である。光学素子151は、表面に形成された斜面でレーザ光を反射することで、レーザ光の進行方向を所定の1方向へ変更することができる。
図13には、光方向変更部として、表面にプリズム形状を有する反射型の光学素子152が示されている。より具体的には、光学素子152は、頂角が光方向変更部の略正面方向を向くように複数の三角プリズムが並べられたような形状を表面に備える素子である。光学素子152は、表面に形成された斜面でレーザ光を反射することで、レーザ光の進行方向を所定の1方向へ変更することができる。
図14には、光方向変更部として、表面にシリンドリカル形状を有する反射型の光学素子153が示されている。より具体的には、光学素子153は、表面が円柱の側面の一部が切り取られた形状(「シリンドリカル形状」とも呼称する)を有する素子である。光学素子153は、シリンドリカル形状の表面でレーザ光を反射することで、レーザ光の進行方向を変更することができる。また、光学素子153は、表面にシリンドリカル形状を有するため、レーザ光を反射する位置によって反射後のレーザ光は複数の方向に進行する(散乱する)。したがって、光学素子153は、上記で説明したディフューザ162と同様に、視域を拡大させることが可能である。
図15には、光方向変更部として、表面に放物面形状を有する反射型の光学素子154が示されている。より具体的には、光学素子154は、表面に任意の放物面形状を有する素子である。光学素子154は、放物面形状の表面でレーザ光を反射することで、レーザ光の進行方向を変更することができる。また、光学素子154は、表面に放物面形状を有するため、レーザ光を反射する位置によって反射後のレーザ光は複数の方向に進行する(散乱する)。したがって、光学素子154も、光学素子153と同様に、視域を拡大させることが可能である。
図16には、光方向変更部として、球面の凹レンズがアレイ状に配置されたような表面形状を有する反射型の光学素子155が示されている。光学素子155は、表面でレーザ光を反射することで、レーザ光の進行方向を変更することができる。また、光学素子155は、球面の凹レンズがアレイ状に配置されたような表面形状を有するため、レーザ光を反射する位置によって反射後のレーザ光は複数の方向に進行する(散乱する)。したがって、光学素子155も、光学素子153と同様に、視域を拡大させることが可能である。
図17には、光方向変更部として、放物面の凹レンズがアレイ状に配置されたような表面形状を有する反射型の光学素子156が示されている。光学素子156は、表面でレーザ光を反射することで、レーザ光の進行方向を変更することができる。また、光学素子156は、放物面の凹レンズがアレイ状に配置されたような表面形状を有するため、レーザ光を反射する位置によって反射後のレーザ光は複数の方向に進行する(散乱する)。したがって、光学素子156も、光学素子153と同様に、視域を拡大させることが可能である。
また、放物面の凹レンズ形状の表面は、略平行光を反射することで焦点位置に光を集める特性を有する。すなわち、放物面の凹レンズ形状の表面で反射されたレーザ光は、常に各放物面の焦点位置に集められるため、各放物面の焦点位置の集合により第2焦点面が生成される。これによって、画像表示装置100は、複数の焦点面から表示画像が投影されているようにユーザに知覚させることができる。換言すると、画像表示装置100は、レーザ光が光学素子156により反射される方向に合わせて時系列的に表示内容を制御することで3D表示を実現することもできる。
なお、図11~図17を参照して説明した、光方向変更部として用いられる各部材の材質および製造方法は特に限定されない。
<4.まとめ>
以上で説明してきたように、本発明に係る画像表示装置100は、光源から出射された光を走査する光走査部と、走査された光を略平行光にする平行光生成部と、略平行光を屈折させるウェッジプリズムと、屈折させられた光の進行方向を変更する光方向変更部と、を備えており、ウェッジプリズムは各光の光路長差を略ゼロにする(または、所定値より小さくする)。これによって、本発明に係る画像表示装置100は、光方向変更部におけるビーム径の差異を略ゼロにする(または、所定値より小さくする)ことができる。例えば、本発明に係る画像表示装置100は、光方向変更部におけるビーム径を、ビームウエストにおけるビーム径Woに統一することができる。換言すると、本発明に係る画像表示装置100は、表示画像の解像度を可能な限り小さい値に統一することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 画像表示装置
110 ウェッジプリズム
120 MEMSミラー
130 パラボラミラー
131 コンデンサレンズ
140 平面ミラー
150 グレーティング素子
151 表面に直角プリズム形状を有する反射型の光学素子
152 表面にプリズム形状を有する反射型の光学素子
153 表面にシリンドリカル形状を有する反射型の光学素子
154 表面に放物面形状を有する反射型の光学素子
155 球面の凹レンズがアレイ状に配置されたような表面形状を有する反射型の光学素子
156 放物面の凹レンズがアレイ状に配置されたような表面形状を有する反射型の光学素子
160 コンバイナ
161 所定の光学系
162 ディフューザ

Claims (15)

  1. 光源部から出射された光を走査することによって、各走査ビームを生成する光走査部と、
    前記各走査ビーム同士を略平行にして略平行光を生成する平行光生成部と、
    前記略平行光を屈折させるプリズムと、
    屈折させられた光の進行方向を変更する光方向変更部と、を備え、
    前記プリズムは、前記光源部から前記光方向変更部に至るまでの各光の光路長差を略ゼロにする、
    画像表示装置。
  2. 前記プリズムは、ウェッジプリズムである、
    請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記ウェッジプリズムの頂角により前記光路長差が変わる、
    請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記プリズムの材質は、ガラスまたは樹脂である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記光走査部は、MEMSミラーを備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記平行光生成部は、パラボラミラーを備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記平行光生成部は、コンデンサレンズを備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記光方向変更部は、表面に反射型のグレーティング素子を備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 前記光方向変更部は、表面に直角プリズム形状を有する反射型の光学素子を備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 前記光方向変更部は、表面にプリズム形状を有する反射型の光学素子を備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  11. 前記光方向変更部は、表面にシリンドリカル形状を有する反射型の光学素子を備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  12. 前記光方向変更部は、表面に放物面形状を有する反射型の光学素子を備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  13. 前記光方向変更部は、球面の凹レンズがアレイ状に配置された表面形状を有する反射型
    の光学素子を備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  14. 前記光方向変更部は、放物面の凹レンズがアレイ状に配置された表面形状を有する反射
    型の光学素子を備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  15. 前記光は、レーザ光である、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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