JP7202946B2 - Connection structure between the residential unit and the frame - Google Patents
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Description
本発明は、居住用ユニットと架台との連結構造に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a connection structure between a residential unit and a frame.
従来、直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせてユニット式建物を建築する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。建物ユニットは、四隅の柱と、各柱の上端部同士を連結する複数の天井梁と、各柱の下端部同士を連結する複数の床梁と、を備えており、四隅の柱と各梁とを剛接合してラーメン構造を構成している。 2. Description of the Related Art Conventionally, there is known a technique of constructing a unit-type building by combining a plurality of building units formed in the shape of a rectangular parallelepiped frame (see, for example, Patent Literature 1). The building unit includes four corner pillars, a plurality of ceiling beams connecting the upper ends of the pillars, and a plurality of floor beams connecting the lower ends of the pillars. are rigidly joined to form a rigid-frame structure.
また、特許文献2には、建物ユニットが、自身を輸送用トレーラー架台上に強固に固定するための連結用金具を備える技術が開示されている。このような技術では、連結用金具と、輸送用トレーラーの架台に設けられたロックピンとを連結することで、建物ユニットを輸送用トレーラーの架台に固定できるようになっている。
Further,
ところで、建物ユニットは寒冷地や極地で使用される場合があるため、建物ユニットを構成する四隅の柱や各梁のヒートブリッジ対策として、建物ユニットを、断熱性能を有する木質パネルによって被覆することが求められている。
ところが、輸送用トレーラーの架台に固定される建物ユニットとして、木質パネルによって被覆された建物ユニット(以下、居住用ユニット)が想定されていない。
By the way, since building units are sometimes used in cold regions and polar regions, it is possible to cover the building units with wooden panels that have heat insulation performance as a countermeasure against heat bridging of the four corner pillars and beams that make up the building units. It has been demanded.
However, a building unit covered with wooden panels (hereinafter referred to as a residential unit) is not assumed as a building unit fixed to the frame of a transportation trailer.
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、木質パネルによって被覆された居住用ユニットに対応でき、当該居住用ユニットを輸送用トレーラーの架台に対して確実かつ強固に固定することである。 SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above circumstances, and its object is to be able to deal with a residential unit covered with wooden panels, and to securely and firmly fix the residential unit to the frame of a transport trailer. That is.
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図25に示すように、四隅の柱20と、前記四隅の柱20の上端部同士を連結する複数の天井梁21,22と、前記四隅の柱20の下端部同士を連結する複数の床梁23,24と、を有してラーメン構造を構成する略直方体フレーム状のユニット本体2と、
前記ユニット本体2の外側面を被覆する複数の木質パネル(フレーム材用パネル3、壁用木質パネル4、屋根用木質パネル5、端部用屋根パネル6、床用木質パネル7)と、を備える居住用ユニット1が架台40に連結されてなる居住用ユニット1と架台40との連結構造であって、
前記居住用ユニット1は、前記架台40上に、当該架台40の外周面よりも内側に位置するようにして設けられており、
前記ユニット本体2の下端部における四隅には、前記居住用ユニット1と前記架台40とを連結するとともに前記ユニット本体2における前記複数の床梁23,24同士を連結する連結部25が設けられ、
前記連結部25は、当該連結部25の上面を構成する上面プレート25aを備え、
前記上面プレート25aのうち前記ユニット本体2中央側の隅部には、前記ユニット本体2における前記四隅の柱20が立設され、その対角線上の隅部には、前記木質パネルが固定される木質柱8が立設されていることを特徴とする。
The invention according to
A plurality of wooden panels (
The
At the four corners of the lower end of the unit
The connecting
The
請求項1に記載の発明によれば、居住用ユニット1は、架台40上に、当該架台40の外周面よりも内側に位置するようにして設けられており、ユニット本体2の下端部における四隅には、居住用ユニット1と架台40とを連結するとともにユニット本体2における複数の床梁23,24同士を連結する連結部25が設けられているので、居住用ユニット1を架台40上に載せ、ユニット本体2の下端部における四隅に設けられた連結部25を介して居住用ユニット1と架台40とを確実かつ強固に連結することができる。
そして、連結部25は、当該連結部25の上面を構成する上面プレート25aを備え、上面プレート25aのうちユニット本体2中央側の隅部には、ユニット本体2における四隅の柱20が立設され、その対角線上の隅部には、木質パネルが固定される木質柱8が立設されているので、複数の木質パネルによってユニット本体2を被覆しつつ、複数の木質パネルを木質柱8に固定して、当該複数の木質パネルをユニット本体2に対して組み込んだ状態にすることができる。これにより、複数の木質パネルによって被覆された居住用ユニット1に対応できることとなるので、架台40に設置される居住用ユニットとして、複数の木質パネルによって被覆された居住用ユニット1を想定することができる。
According to the first aspect of the invention, the
The connecting
請求項2に記載の発明は、例えば図6~図10に示すように、請求項1に記載の居住用ユニット1と架台40との連結構造において、
前記上面プレート25aにおける前記対角線上の隅部には、前記木質柱8の下端部8aの側面が接して固定される立ち上がり部25bが設けられていることを特徴とする。
The invention according to
The diagonal corners of the
請求項2に記載の発明によれば、上面プレート25aにおける対角線上の隅部に、木質柱8の下端部の側面が接して固定される立ち上がり部25bが設けられているので、木質柱8をより安定した状態で上面プレート25a上に立設させることができる。
According to the second aspect of the invention, the raised
請求項3に記載の発明は、例えば図6~図10,図16に示すように、請求項2に記載の居住用ユニット1と架台40との連結構造において、
前記木質柱8の下端部8aにおける側面は、前記立ち上がり部25bの厚み分だけ欠き込み加工されていることを特徴とする。
The invention according to
A side surface of the
請求項3に記載の発明によれば、木質柱8の下端部における側面は、立ち上がり部25bの厚み分だけ欠き込み加工されているので、木質柱8の下端部における欠き込み部分を、立ち上がり部25bに合わせて固定すると、木質柱8の側面と、立ち上がり部25bにおける外側面とが面一の状態になる。これにより、木質柱8に対して木質パネルを固定する際の不陸が生じなくなるので、木質柱8に対する木質パネルの固定状態を良好なものにすることができる。
According to the third aspect of the invention, the side surface of the lower end of the
請求項4に記載の発明は、例えば図6~図10に示すように、請求項1~3のいずれか一項に記載の居住用ユニット1と架台40との連結構造において、
前記連結部25は、前記ユニット本体2における前記複数の床梁23,24よりも外側にはみ出すように形成されており、
前記ユニット本体2の四隅における前記連結部25は、前記架台40の四隅に載置固定されていることを特徴とする。
The invention according to
The connecting
The connecting
請求項4に記載の発明によれば、連結部25は、ユニット本体2における複数の床梁23,24よりも外側にはみ出すように形成されており、ユニット本体2の四隅における連結部25は、架台40の四隅に載置固定されているので、ユニット本体の外側面を被覆する複数の木質パネルが、架台40の外周面よりも外側にはみ出しにくくなる。
According to the fourth aspect of the invention, the
請求項5に記載の発明は、例えば図15,図16に示すように、請求項1~4のいずれか一項に記載の居住用ユニット1と架台40との連結構造において、
前記複数の木質パネルには、少なくとも前記四隅の柱20のそれぞれに沿って配置され、かつ当該四隅の柱20における外側面を被覆するようにして設けられるフレーム材用パネル3(3A)が含まれており、
前記フレーム材用パネル3(3A)は、前記木質柱8に固定されていることを特徴とする。
The invention according to
The plurality of wooden panels include framing panels 3 (3A) arranged along at least the four
The frame material panel 3 (3A) is characterized in that it is fixed to the
請求項5に記載の発明によれば、複数の木質パネルには、少なくとも四隅の柱20のそれぞれに沿って配置され、かつ当該四隅の柱20における外側面を被覆するようにして設けられるフレーム材用パネル3(3A)が含まれており、フレーム材用パネル3(3A)は、木質柱8に固定されているので、フレーム材用パネル3(3A)によって四隅の柱20を確実かつ安定した設置状態で被覆することができる。
According to the fifth aspect of the invention, the plurality of wooden panels are provided with frame members arranged along at least the four
本発明によれば、木質パネルによって被覆された居住用ユニットに対応でき、当該居住用ユニットを輸送用トレーラーの架台に対して確実かつ強固に固定することができる。 Advantageous Effects of Invention According to the present invention, it is possible to deal with a residential unit covered with wooden panels, and to securely and firmly fix the residential unit to the platform of a transportation trailer.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the embodiments described below have various technically preferable limitations for carrying out the present invention, but the technical scope of the present invention is not limited to the following embodiments and illustrated examples. Absent.
本実施形態の居住用ユニット1と架台40との連結構造は、図1~図25に示すように、四隅の柱20と、四隅の柱20の上端部同士を連結する複数の天井梁21,22と、四隅の柱20の下端部同士を連結する複数の床梁23,24と、を有してラーメン構造を構成する略直方体フレーム状のユニット本体2と、ユニット本体2の外側面を被覆する複数の木質パネルと、を備える居住用ユニット1が架台40に連結されてなり、居住用ユニット1は、架台上40に、当該架台40の外周面よりも内側に位置するようにして設けられている。
また、ユニット本体2の下端部における四隅には、居住用ユニット1と架台40とを連結するとともにユニット本体2における複数の床梁23,24同士を連結する連結部25が設けられている。
さらに、連結部25は、当該連結部25の上面を構成する上面プレート25aを備え、上面プレート25aのうちユニット本体2中央側の隅部には、ユニット本体2における四隅の柱20が立設され、その対角線上の隅部には、木質パネルが固定される木質柱8が立設されている。
As shown in FIGS. 1 to 25, the connection structure between the
At the four corners of the lower end of the
Further, the connecting
居住用ユニット1は、それ単体で内部に居住スペースSを有するか、複数が連結されて内部に拡張された居住スペースSを有する状態に使用されるものである。本実施形態における居住用ユニット1は、図1~図5に示すように、二つの居住用ユニット1(1A,1B)の長辺側同士が連結スペース50を介して連結された状態で使用されるが、これに限られるものではなく、単体で使用されてもよい。
なお、連結スペース50による二つの居住用ユニット1(1A,1B)の連結態様は、本実施形態のように二つの居住用ユニット1A,1Bの長辺側同士を連結するパターンの他にも、短辺側同士を連結するパターンや、略L字状に連結するパターンがある。また、三つ以上の居住用ユニット1を適宜連結してもよい。さらに、略L字状に連結するパターンでは、L字の内角側に、居住用ユニットでは構成されない居住スペース拡張構造(本実施形態において後述する連結床構造及び被覆構造を応用する。)を採用し、矩形状の居住スペースSを形成できるようにしてもよい。
The
It should be noted that the connection mode of the two residential units 1 (1A, 1B) by the
また、居住用ユニット1は、少なくともラーメン構造を構成する略直方体フレーム状のユニット本体2が工場生産され、ユニット本体2に取付可能な各種の部材(上記の複数の木質パネルを含む壁材、水道やガスの配管、電気線、通信線等々)は、工場で取り付けられてもよいし、現場で取り付けられてもよい。
なお、本実施形態におけるユニット本体2は、鉄骨造によるラーメン構造とされるが、これに限られるものではなく、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造によるラーメン構造でもよい。
In the
Although the unit
また、居住用ユニット1は、上記のように、ユニット本体2が複数の木質パネルによって被覆されるものとしたが、複数の木質パネルは、図1に示すように、外装材1a(外皮)によって更に被覆されるものとする。外装材1aは、居住用ユニット1が用いられる環境に応じて適宜変更可能である。基本的には耐候性に優れたものであり、居住用ユニット1が例えば寒冷地や熱帯、極地、砂漠、月面等の比較的過酷な環境下で使用される場合は、特に断熱性に優れた外装材が選択される。
なお、本実施形態においては、居住用ユニット1が寒冷地や極地、月面等で使用されることが想定されている。月面で使用される場合は、断熱性と共に気密性の高さも求められる。また、このような居住用ユニット1は、当該居住用ユニット1を支持する上記の架台40に載せられて連結される。
In the
In this embodiment, it is assumed that the
〔ユニット本体の構成について〕
ユニット本体2は、上記のように、四隅の柱20と、四隅の柱20の上端部同士を連結する複数の天井梁21,22と、四隅の柱20の下端部同士を連結する複数の床梁23,24と、を有する。また、ユニット本体2の下端部における四隅には、連結部25が設けられている。ユニット本体2を構成する当該各鉄骨フレーム材20~25は、ボルトや溶接等により剛接合されている。
[Regarding the structure of the unit body]
As described above, the
柱20は、図6~図10に示すように、角柱(角筒柱)であり、上端部において直交して隣接する二つの側面に、天井梁21,22が固定される天井梁被固定板20aが一体的に設けられている。また、上端面には、後述する凸部29が固定される凸部被固定板20bが一体的に設けられている。
天井梁被固定板20a及び凸部被固定板20bには、ボルトが通される通し孔が形成されており、それぞれ、天井梁21,22と凸部29がボルト留めされる。
As shown in FIGS. 6 to 10, the
The ceiling beam fixed
柱20の下端部には、上記の連結部25が一体的に設けられている。これにより、ユニット本体2の下端部における四隅に連結部25が配置された状態となる。柱20は、連結部25における上面(上面プレート25a)のユニット本体2の中央側の隅部に立設されている。
The connecting
複数の天井梁21,22は、ウェブ21a,22aと、ウェブ21a,22aの上端部に設けられる上フランジ21b,22bと、ウェブ21a,22aの下端部に設けられる下フランジ21c,22cと、からなるH型鋼又は二つの溝型鋼を一体化した型鋼材が使用されている。また、ウェブ21a,22a、上フランジ21b,22b、下フランジ21c,22cには、必要に応じて部材がボルト留めされるため、ボルト用の通し孔が複数形成されている。
The plurality of ceiling beams 21 and 22 are formed from
複数の天井梁21,22は、ユニット本体2の長辺方向に沿って長尺な長辺天井梁21と、ユニット本体2の短辺方向に沿って長尺な短辺天井梁22と、を含む。これら長辺天井梁21及び短辺天井梁22は、本実施形態においては二本ずつ使用されており、柱20の上端部を含んで矩形枠体を構成している。
The plurality of ceiling beams 21 and 22 include a long-
複数の床梁23,24は、ウェブ23a,24aと、ウェブ23a,24aの上端部に設けられる上フランジ23b,24bと、ウェブ23a,24aの下端部に設けられる下フランジ23c,24cと、からなるH型鋼又は二つの溝型鋼を一体化した型鋼材が使用されている。また、ウェブ23a,24a、上フランジ23b,24b、下フランジ23c,24cには、必要に応じて部材がボルト留めされるため、ボルト用の通し孔が複数形成されている。
The plurality of floor beams 23, 24 are formed from
複数の床梁23,24は、ユニット本体2の長辺方向に沿って長尺な長辺床梁23と、ユニット本体2の短辺方向に沿って長尺な短辺床梁24と、を含む。これら長辺床梁23及び短辺床梁24は、本実施形態においては二本ずつ使用されており、連結部25を含んで矩形枠体を構成している。
The plurality of floor beams 23 and 24 include a long
連結部25は、ユニット本体2における複数の床梁23,24よりも外側にはみ出すように形成され、上面プレート25aと、立ち上がり部25bと、床梁被固定板25cと、連結ボックス25dと、補強板25eと、を備える。
The
上面プレート25aは、図10(f)に示すように略四角形状に形成されており、一つの隅部に柱20が立設され、その対角線上の隅部に、平面視L字状に形成された立ち上がり部25bが一体的に設けられている。
立ち上がり部25bは、後述する木質柱8を上面プレート25a上に立設する場合に使用される。
As shown in FIG. 10(f), the
The rising
床梁被固定板25cは、直交して隣接する二つの側面に設けられており、複数の床梁23,24が固定される。床梁被固定板25cには、ボルトが通される通し孔が形成されており、複数の床梁23,24がボルト留めされる。
The floor beam fixed
連結ボックス25dは、架台40との連結に用いられるものであり、外部に向けられた直交する二つの側面及び下面に、居住用ユニット1と架台40との連結作業用の孔がそれぞれ形成されている。なお、図示はしないが、架台40には、連結ボックス25dの位置に対応してボルトが上方に突出して設けられており、当該ボルトは、連結ボックス25dの下面に形成された孔から連結ボックス25d内部に設けられた状態となる。そして、二つの側面に形成された孔からナットを入れて、締付作業を行うことが可能となっている。
The
補強板25eは、少なくとも、柱20の側面の下方に位置するようにして設けられており、上面プレート25aを補強する役割を果たす。また、図10のように、上面プレート25aに対する下面プレートとして設けられてもよい。
The reinforcing
なお、複数の床梁23,24は、床梁被固定板25cに固定された場合に、連結部25の一側面における中央部に設けられた状態となる。すなわち、複数の床梁23,24は、柱20の下端部からずれた位置に設けられた状態となる。これに対し、複数の天井梁21,22は、柱20の上端部に設けられているため、ユニット本体2は、複数の天井梁21,22を含んで構成された矩形枠体よりも、複数の床梁23,24を含んで構成された矩形枠体の方が、外側に広がって形成されている。換言すれば、ユニット本体2自体の下端部の方が上端部よりも長辺方向及び短辺方向の寸法が長くなっている。
In addition, the plurality of floor beams 23 and 24 are provided in the central portion of one side surface of the connecting
柱20の上端面には、図6,図7に示すように、角柱(角筒柱)状に形成された凸部29が固定されている。凸部29は、後述する複数の屋根用木質パネル(屋根用木質パネル5及び端部用屋根パネル6)をユニット本体の上面に設置する際に位置決め手段として機能する突起である。
柱20の上端に対する固定の手段は溶接でもよいし、凸部29側面に貫通孔を形成し、貫通孔を利用して柱20の上端とボルト連結してもよい。
なお、凸部29の上面には、ボルトが通される通し孔が形成されており、端部用屋根パネル6がボルト留めできるようになっている。
As shown in FIGS. 6 and 7, a
The fixing means for the upper end of the
A through hole through which a bolt is passed is formed in the upper surface of the
凸部29は、四隅の柱20における上端面にそれぞれ固定されているため、本実施形態においては四つの凸部29が、ユニット本体2の上端部における四隅に設けられた状態となっている。ただし、凸部29の数及び設置箇所はこれに限られるものではなく、ユニット本体2の長辺方向両端部に少なくとも一つずつ設置されていればよいものとする。
例えば、凸部29を、長辺方向に隣り合う二本の柱20の上端面にそれぞれ設置してもよいし、同一対角線上に位置する二本の柱20の上端面にそれぞれ設置してもよいし、平行する短辺天井梁22の上端面における中央付近にそれぞれ設置してもよい。
Since the
For example, the
複数の天井梁21,22のうち、少なくとも長辺天井梁21の上面には、図11及び図12に示すように、複数の屋根用木質パネル5を支持する支持金物30が、長辺天井梁21に沿って設けられている。
なお、短辺天井梁22の上面にも支持金物30が設けられてもよい。この場合、端部用屋根パネル6が短辺天井梁22上の支持金物30によって支持される。
支持金物30は、略逆ハット型に形成されており、天井梁21,22の上面に載置固定される載置面30aと、載置面30aに両側縁に一体形成された立ち上がりの上端部に一体形成された二つの支持面30bと、を有する。複数の屋根用木質パネル5,6は、二つの支持面30bに跨って設けられる。
Of the plurality of ceiling beams 21 and 22, at least on the upper surface of the long
In addition, the
The
複数の長辺天井梁21には、図8及び図22に示すように、複数の天井梁21,22を含んで構成された矩形枠体の対角線を結ぶようにして配置される水平ブレース31が設けられている。
As shown in FIGS. 8 and 22,
複数の床梁23,24における内側面には、図9,図13,図23に示すように、後述する床用木質パネル7を支持するための床受けブラケット32及び床受け部33が設けられている。
床受けブラケット32は、複数の床梁23,24におけるウェブ23a,24aの内側面に、互いに間隔を空けて複数固定されており、それぞれがユニット本体2の中央側に突出している。その突出方向先端部に、長尺な床受け部33が一体的に設けられている。すなわち、複数の床受けブラケット32における突出方向先端部間に、長尺な床受け部33が架け渡されて設けられている。
床受け部33は、複数の床受けブラケット32における突出方向先端部の上面に沿って設けられた上面板部33aと、上面板部33aの先端に一体形成されて下方に延びる垂直板部33bと、垂直板部33bの下端部からユニット本体2の中央側に突出する受け板部33cと、を有する。複数の床用木質パネル7は、受け板部33cに載せられた状態となる。
As shown in FIGS. 9, 13, and 23,
A plurality of
The
複数の床梁23,24における外側面には、図13,図23に示すように、後述する調整材9が固定される調整材受け部34が設けられている。
調整材受け部34は、床受けブラケット32と同様の間隔で設けられ、かつ同様のボルトによって床梁23,24に対して固定されている。このような調整材受け部34は、床梁23,24に固定される基端板部34aと、基端板部34aから外側に突出する突出板部34bと、突出板部34bの突出方向先端部から基端板部34aと同方向に折曲形成された被固定板部34cと、を有する。
調整材9は、被固定板部34cに固定されている。なお、調整材受け部34は、上記のように、床受けブラケット32と同様の間隔で設けられているため、調整材9は、複数の調整材受け部34に跨って配置されて固定されている。
As shown in FIGS. 13 and 23, adjusting
The adjustment
The adjusting
ユニット本体2は、以上のようにして構成されている。
なお、複数の天井梁21,22及び複数の床梁23,24には、複数の壁用木質パネル4がユニット本体2に設けられるときに使用される第一取付金物26と第二取付金物27が取り付けられるが、これらについては後述する。
The unit
The plurality of ceiling beams 21 and 22 and the plurality of floor beams 23 and 24 are provided with first mounting
〔複数の木質パネルについて〕
以上のようなユニット本体2は、上記のように、断熱性能を有する複数の木質パネルによって外側面が被覆されている。本実施形態における複数の木質パネルには、フレーム材用パネル3(3A,3B)、壁用木質パネル4、屋根用木質パネル5(端部用屋根パネル6)、床用木質パネル7が含まれており、コーナー部には木質柱8が立設されている。また、壁用木質パネル4の下方には、調整材9が設けられている。
さらに、フレーム材用パネル3(3A,3B)の外側には、当該フレーム材用パネル3(3A,3B)に沿ってコーナー用被覆材15が設けられている。
[About multiple wooden panels]
The outer surface of the unit
Furthermore, on the outside of the frame material panels 3 (3A, 3B),
木質パネルの基本構造としては、縦横の框材A,Bが矩形状に組み立てられるとともに、縦横の框材A,Bからなる矩形枠体の内部に補助桟材Cが縦横に組み付けられてパネル枠体が構成され、このパネル枠体の両面もしくは片面に、面材D,Eが貼設され、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材Fが装填される。
また、木質パネルを構成する縦横の框材A,B、補助桟材C、面材D,E同士は、接着剤により強固に接合されている。
As the basic structure of the wooden panel, vertical and horizontal stiles A and B are assembled in a rectangular shape, and auxiliary crosspieces C are assembled vertically and horizontally inside a rectangular frame body composed of the vertical and horizontal stiles A and B to form a panel frame. A body is constructed, and face materials D and E are pasted on both sides or one side of this panel frame body to form a hollow inside structure. Furthermore, the internal hollow portion is usually filled with a heat insulating material F such as glass wool or rock wool.
The vertical and horizontal frame members A and B, the auxiliary rail member C, and the face members D and E, which constitute the wooden panel, are firmly joined together with an adhesive.
縦方向の框材Aとは、矩形状に組み立てられた矩形枠体において長辺方向に延在する框材を指しており、横方向の框材Bとは、短辺方向に延在する框材を指している。
これらの框材A,Bは、例えば木質パネルの剛性を向上させるため、被固定面の拡張等の目的で、必要に応じて複数枚重ねにして使用されてもよい。
The vertical frame member A refers to a frame member extending in the long side direction in a rectangular frame assembled in a rectangular shape, and the horizontal frame member B is a frame member extending in the short side direction. pointing to the material.
These stile members A and B may be used by stacking a plurality of them as necessary for the purpose of improving the rigidity of the wooden panel, expanding the surface to be fixed, or the like.
補助桟材Cは、木質パネルの剛性を向上させるために必要に応じて、縦横の框材A,Bによって組み立てられる矩形枠体に対して組み付けられるものであり、縦方向(長辺方向)のみに組み付けられてもよいし、横方向(短辺方向)のみに組み付けられてもよい。また、矩形枠に組み付けられなくてもよい。
補助桟材Cも、上記の框材A,Bと同様に、必要に応じて複数枚重ねにして使用されてもよい。
Auxiliary crosspieces C are attached to the rectangular frame assembled by vertical and horizontal stiles A and B as necessary in order to improve the rigidity of the wooden panel, and only in the vertical direction (long side direction). , or may be assembled only in the lateral direction (short side direction). Also, it does not have to be attached to the rectangular frame.
As with the stile members A and B, the auxiliary rail member C may also be used by stacking a plurality of them as necessary.
面材D,Eは、いずれか一方が外部(屋外)側、他方が内部(居住スペース)側に設けられるものであり、本実施形態においては説明の便宜上、面材Dが外部側(以下、外側面材D)、面材Eが内部側(以下、内側面材E)に設けられるものとする。また、面材D,Eは、必ずしも枠体の両面に設けられるものではなく、片面のみに設けられるものとしてもよい。 One of the facing materials D and E is provided on the outside (outdoor) side, and the other is provided on the inside (living space) side. An outer side member D) and a face member E are provided on the inner side (hereinafter referred to as inner side member E). Further, the face materials D and E are not necessarily provided on both sides of the frame, and may be provided only on one side.
断熱材Fとしては、上記のようにグラスウールやロックウール等の繊維系断熱材が主に使用されているが、これに限られるものではなく、例えばフェノールフォームやポリエチレンフォーム等のような発砲樹脂系断熱材が使用されてもよい。
木質パネル内部に部材等が設けられる場合、断熱材Fは、当該部材等を避けて設けられるが、断熱性能の低下を防ぐために、当該部材等を包囲するように設けられることが望ましい。なお、各図面中において網目状に表現された断熱材は繊維系断熱材であり、網目状に表現されていない断熱材は発泡樹脂系断熱材である。
As the heat insulating material F, fiber-based heat insulating materials such as glass wool and rock wool are mainly used as described above, but the material is not limited to these. Thermal insulation may be used.
When a member or the like is provided inside the wooden panel, the heat insulating material F is provided to avoid the member or the like, but it is desirable to be provided so as to surround the member or the like in order to prevent deterioration of the heat insulation performance. In each drawing, the heat insulating material shown in a mesh shape is a fiber heat insulating material, and the heat insulating material not shown in a mesh shape is a foamed resin heat insulating material.
框材A,B、補助桟材C、面材D,Eには、貫通孔が適宜形成され、水道やガスの配管、電気線、通信線が通されたり、木質パネルの取り付け時に作業用に使用されたりする。
図17,図18には、壁用木質パネル4の取り付け作業用に、内側面材Eに対して貫通孔が形成された例が示されている。すなわち、貫通孔から内部にナットや金物等を差し入れたり、手や工具等を差し入れたりする。
なお、木質パネルに形成される貫通孔には、木質パネルを他の部材に対して固定する際のボルトが通される通し孔が含まれるものとし、このような通し孔は、必要な箇所に適宜形成されているものとする。また、ボルト留め(ボルト連結)を行う際は、ボルトの雄ネジと噛み合う雌ネジが形成されたナット等の部材又は構造が適宜利用されるものとする。
Through holes are appropriately formed in the stile materials A and B, the auxiliary crosspiece material C, and the face materials D and E, through which water and gas pipes, electric lines, and communication lines can be passed, and used for work when installing wooden panels. be used.
FIGS. 17 and 18 show an example in which through holes are formed in the inner side member E for mounting the
The through-holes formed in the wooden panel include through-holes through which bolts are passed when fixing the wooden panel to other members, and such through-holes are provided where necessary. It shall be formed appropriately. Also, when bolting (bolt connection), a member or structure such as a nut having a female thread that meshes with the male thread of the bolt is appropriately used.
木質パネルに対しては、防蟻シートや透湿防水シートが適宜貼り付けられているものとする。特に、木質パネルにおける外側面材Dには、これらのシートが貼り付けられることが望ましい。防蟻シートに替えて、防蟻剤を框材A,Bや補助桟材Cに含侵させて木質パネルを形成するようにしてもよい。 It is assumed that an anti-termite sheet or a moisture-permeable waterproof sheet is appropriately attached to the wooden panel. In particular, it is desirable that these sheets are attached to the outer surface material D of the wooden panel. Instead of the anti-termite sheet, the stile materials A and B and the auxiliary crosspiece material C may be impregnated with an anti-termite agent to form the wooden panel.
木質柱8は、上記のように、ユニット本体2の下端部における四隅の連結部25に立設されている。すなわち、連結部25の上面プレート25aには、四隅の柱20が立設された隅部の対角線上に位置する隅部に、平面視L字状に形成された立ち上がり部25bが設けられている。木質柱8は、その下端部における直交して隣接する二つの側面が、立ち上がり部25bに接し、ビス等により固定されている。
木質柱8の下端部における上記の二つの側面は、立ち上がり部25bの厚さ(板厚)分だけ欠き込み加工されている。つまり、木質柱8の下端部における上記の二側面を、L字状の立ち上がり部25bに合わせて固定すると、木質柱8の二側面と、L字状の立ち上がり部25bにおける外側(外角側)の側面とが面一の状態になる。
The
The two side surfaces at the lower end of the
(フレーム材用パネル)
本実施形態におけるフレーム材用パネル3には、図15,図16,図22,図24,図25に示すように、柱20を被覆するフレーム材用パネル3Aと、天井梁21,22を被覆するフレーム材用パネル3Bと、が含まれている。
(Panel for frame material)
As shown in FIGS. 15, 16, 22, 24 and 25, the framing
柱20を被覆するフレーム材用パネル3Aは、縦横の框材A,B、外側面材D、断熱材Fを備える。
フレーム材用パネル3Aは、図15,図16に示すように、居住用ユニット1の四つのコーナー部に対して二つずつ設けられており、木質柱8における直交して隣接する二つの側面に対してそれぞれ固定されている。すなわち、木質柱8と、二つのフレーム材用パネル3Aは、平面視においてL型を為すように配置されている。また、フレーム材用パネル3Aは、連結部25の上面プレート25a上に設置された状態となっている。さらに、上端面には、端部用屋根パネル6が載せられた状態となっている。ここで、上記のように、木質柱8の二側面と、L字状の立ち上がり部25bにおける外側の側面は面一の状態で、段差が生じないため、フレーム材用パネル3Aを、木質柱8の側面に沿って隙間なく固定できるようになっている。
フレーム材用パネル3Aは、柱20の側面から間隔を空けて配置されている。そして、これらフレーム材用パネル3Aと柱20の側面との間の隙間には、図24に示すように、フレーム材用パネル3Aの内側に位置する内側断熱材3aが充填されている。
A
As shown in FIGS. 15 and 16, two
The
天井梁21,22を被覆するフレーム材用パネル3Bは、縦横の框材A,B、補助桟材C、外側面材D、断熱材Fを備える。補助桟材Cは、長辺方向の框材Aの中央部間を接続するように設けられている。
フレーム材用パネル3Bは、図15,図16に示すように、柱20を被覆するフレーム材用パネル3Aの上端部間に架け渡されて設けられ、柱20を被覆するフレーム材用パネル3Aの上端部同士を連結している。すなわち、二本のフレーム材用パネル3Aと、一本のフレーム材用パネル3Bは門型に組まれた状態となっている。
また、フレーム材用パネル3Bの上面には、屋根用木質パネル5及び端部用屋根パネル6が載せられた状態となっている。
フレーム材用パネル3Bは、天井梁21,22から間隔を空けて配置されている。そして、これらフレーム材用パネル3Bと天井梁21,22との間の隙間には、図22に示すように、フレーム材用パネル3Bの内側に位置する内側断熱材3bが充填されている。内側断熱材3bは、複数の天井梁21,22の外側に設けられた断熱材であり、上方の屋根用木質パネル5,6と側方のフレーム材用パネル3Bに到達するとともに、複数の天井梁21,22のウェブ21a,22aの位置まで充填されている。
A
As shown in FIGS. 15 and 16, the framing
Further, the
The
各フレーム材用パネル3A,3Bは、四隅の柱20及び複数の天井梁21,22に沿って設けられているため、これらと同期して動作する。つまり、例えば居住用ユニット1が風や地震等により揺動(振動)した際は、居住用ユニット1におけるユニット本体2の骨組みである四隅の柱20及び複数の天井梁21,22と同一の方向に揺動(動作)する。
換言すれば、各フレーム材用パネル3A,3Bは、門型に組まれた状態であり、更にユニット本体2の連結部25に立設された木質柱8に固定されているため、あたかもユニット本体2と一体化しているかのようにユニット本体2に組み込まれている。
Since the
In other words, the framing
(壁用木質パネル)
本実施形態における壁用木質パネル4は、図14に示すように、縦横の框材A,B、縦横の補助桟材C、両側面材D,E、断熱材Fを備える。
壁用木質パネル4は、柱20の側面を被覆するフレーム材用パネル3A間に複数並べられて配置されている。本実施形態における居住用ユニット1の場合、長辺方向においては六つの壁用木質パネル4が並べられ、短辺方向においては二つの壁用木質パネル4が並べられている。そして、これら壁用木質パネル4の上には、天井梁21,22を被覆するフレーム材用パネル3Bが設けられた状態となっている。
(wood panel for wall)
As shown in FIG. 14, the
A plurality of
壁用木質パネル4は、図17に示すように、第一取付金物26によって、複数の天井梁21,22に取り付けられている。
第一取付金物26は、天井梁21,22における下フランジ21c,22cの下面に取り付けられており、壁用木質パネル4における矩形枠体の上辺を構成する框材Bに固定されている。
より詳細に説明すると、第一取付金物26は、天井梁21,22における下フランジ21c,22cの下面に取り付けられ、かつ外側に延出する第一板部26aと、第一板部26aの延出方向側端部から下方に延びる第二板部26bと、第二板部26bの下端部から外側に延出して框材Bの下面に固定される第三板部26cと、を有する。第三板部26cは、壁用木質パネル4における内側面材Eを貫通しており(内側面材Eに形成された貫通孔に通されており)、框材Bの下面に対して下方から接する。
また、第一取付金物26における基端部となる第一板部26aは、中央部が、天井梁21,22における下フランジ21c,22cに対してボルト28留めされており、左右方向に対して僅かに回転可能となっている。図示はしないが、第一板部26aには、ボルト28が通される通し孔が形成されている。この通し孔は、円孔でもよいし、天井梁21,22の長さ方向に長い長孔でもよい。
なお、本実施形態においては、第一取付金物26は、一つの壁用木質パネル4に対して二つ設けられている。すなわち、壁用木質パネル4の上端部における左右側端部のそれぞれに第一取付金物26の第三板部26cが固定されている。
As shown in FIG. 17, the
The first mounting
More specifically, the first mounting
The
In this embodiment, two first mounting
壁用木質パネル4は、図18に示すように、第二取付金物27によって、複数の床梁23,24に取り付けられている。
第二取付金物27は、床梁23,24における上フランジ23b,24bの、居住スペースS側の上面に取り付けられており、壁用木質パネル4における矩形枠体の下辺を構成する框材Bに固定されている。
より詳細に説明すると、第二取付金物27は、床梁23,24における上フランジ23b,24bの、居住スペースS側の上面に取り付けられ、かつ外側に延出する第一板部27aと、第一板部27aの延出方向側端部から上方に延出し、かつ内側面材Eを介して框材Bの側面に固定される第二板部27bと、を有する。そして、壁用木質パネル4の下端部は、床梁23,24における上フランジ23b,24bの、外側の上面に載せられた状態となっている。
また、第二取付金物27における基端部となる第一板部27aは、中央部が、床梁23,24における上フランジ23b,24bに対してボルト28留めされており、左右方向に対して僅かに回転可能となっている。図示はしないが、第一板部27aには、ボルト28が通される通し孔が形成されている。この通し孔は、円孔でもよいし、天井梁21,22の長さ方向に長い長孔でもよい。
なお、本実施形態においては、第二取付金物27は、一つの壁用木質パネル4に対して三つ設けられている。すなわち、壁用木質パネル4の下端部における中央及び左右側端部のそれぞれに第二取付金物27の第二板部27bが固定されている。
As shown in FIG. 18, the
The second mounting
More specifically, the second mounting
In addition, the
In addition, in the present embodiment, three second mounting
壁用木質パネル4は、第一取付金物26及び第二取付金物27を介して複数の天井梁21,22及び複数の床梁23,24に取り付けられている。しかも、外側に延出する第一取付金物26及び第二取付金物27によって、複数の天井梁21,22及び複数の床梁23,24よりも外側に位置し、なおかつ左右方向に対して僅かに回転可能となっている。そのため、ユニット本体2に取り付けられた複数の壁用木質パネル4は、カーテンウォールとして機能することになる。すなわち、例えば居住用ユニット1が風や地震等により揺動(振動)した際は、居住用ユニット1におけるユニット本体2の骨組みである四隅の柱20及び複数の天井梁21,22と同一の動作を行わないため、壁用木質パネル4の脱落や破損を防ぐことができるようになっている。
The wall
各壁用木質パネル4の外周端面には、図19に示すように、弾力性を有する緩衝材10が設けられ、当該緩衝材10は、隣接する木質パネル(フレーム材用パネル3、壁用木質パネル4)との間で潰れた状態となっている。また、緩衝材10は、隣接する木質パネルとの間だけでなく、壁用木質パネル4の外周端面に強く接する部材(緩衝材10が潰れる程度の圧力で接する部材)との間では潰れた状態となる。
緩衝材10は、フィラー材、パッキン材、気密シール等とも呼ばれるものであり、所定の壁用木質パネル4と、当該所定の壁用木質パネル4の外周端面に強く接する部材との間における緩衝機能を発揮するとともに、気密性の向上を図ることができる。緩衝材10の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば天然ゴムやクロロプレンゴム、エチレンプロピンゴム等のゴム系素材が好適に使用されるが、これに限られるものではなく、ポリエチレンなどの樹脂性の素材を使用してもよい。すなわち、弾力性(クッション性)があり、潰れた状態での気密性がある素材であればよい。
なお、本実施形態においては、壁用木質パネル4の外周端面にのみ緩衝材10が設けられるものとするが、他の木質パネル(フレーム材用パネル3、屋根用木質パネル5,6、床用木質パネル7)の外周端面に緩衝材10が設けられてもよい。
As shown in FIG. 19, elastic shock-absorbing
The cushioning
In this embodiment, the cushioning
壁用木質パネル4は、上記のように、複数の天井梁21,22及び複数の床梁23,24よりも外側に位置している。その分を利用し、壁用木質パネル4の居住スペースS側には、図22に示すように、中間断熱材4a及び内側断熱材4bが更に設けられている。
内側断熱材4bは、居住用ユニット1における壁のうち、居住スペースSに最も近い位置に設けられた断熱材である。中間断熱材4aは、壁のうち最も外側に位置する壁用木質パネル4内部の断熱材Fと、内側断熱材4bとの間に位置する断熱材である。
また、壁用木質パネル4の内側面材Eにおける両側縁部には、上下方向に沿って角材である下地材4cが取り付けられている。図24に示すように、内側断熱材4bは下地材4cを取付下地として設けられている。中間断熱材4aは、下地材4cと並列に設けられており、壁用木質パネル4、内側断熱材4b、下地材4cに囲まれた状態となっている。
さらに、内側断熱材4bの居住スペースS側面には、内装仕上げ材である内壁材12が設けられている。内壁材12を石膏ボードとし、この石膏ボードの居住スペースS側面に壁クロスを貼り付けてもよい。
The wall
The inner
In addition,
Furthermore, an
壁用木質パネル4には、図1,図2,図14に示すように、ドアDoや窓W等の開口部を有するものが含まれている。壁用木質パネル4にドアDoや窓Wが形成される場合は、框材A,Bや補助桟材Cの組み方(開口部用枠)が適宜変更されて開口部が形成される。開口部には、ドアDo用のサッシや窓W用のサッシが組み付けられる。また、居住用ユニット1が寒冷地や極地で使用される場合には、これらサッシはいずれも寒冷地や極地に対応できる仕様とされている。
As shown in FIGS. 1, 2, and 14, the
本実施形態における壁用木質パネル4及びフレーム材用パネル3A,3Bは、外装材1aによって被覆されるものとするが、これに限られるものではなく、壁用木質パネル4及びフレーム材用パネル3A,3Bに外壁材が設けられてもよいし、太陽光発電アレイが設けられてもよい。
The
(屋根用木質パネル)
本実施形態における屋根用木質パネル5,6は、図11,図12,図20~図22等に示すように、縦横の框材A,B、縦横の補助桟材C、外側面材D、断熱材Fを備える。外側面材Dは上側に設けられている。
屋根用木質パネル5,6には、通常の屋根用木質パネル5と、居住用ユニット1(ユニット本体2)の長辺方向両端部に設けられる端部用屋根パネル6と、が含まれている。
(wood panel for roof)
As shown in FIGS. 11, 12, 20 to 22, etc., the
The roof
通常の屋根用木質パネル5は、図14,図20に示すように、自身の長辺方向とユニット本体2の短辺方向とが揃うように配置され、計六つの屋根用木質パネル5が、ユニット本体2の長辺方向に並べられて設けられている。
そして、これらの屋根用木質パネル5は、ユニット本体2の長辺方向両端部(四隅の柱20の上端面)に設けられた凸部29を位置決め手段としてユニット本体2の上面に設置されている。すなわち、屋根用木質パネル5をユニット本体2の長辺方向に並べる際に、一つ目の屋根用木質パネル5を凸部29に当接するように配置し、二つ目の屋根用木質パネル5を一つ目の屋根用木質パネル5に当接するように配置する。以降、屋根用木質パネル5を一つ前の屋根用木質パネル5に当接するように配置していけば、ユニット本体2の長辺方向両端部に設けられた凸部29間に、通常の屋根用木質パネル5がぴったりと納まることになる。通常の屋根用木質パネル5を、ユニット本体2の長辺方向両端部側から中央に向かって次々と納めていく方法を採ってもよいものとする。
なお、屋根用木質パネル5として、例えばユニット本体2の長辺方向に沿って長大なものを使用する場合においても、ユニット本体2の長辺方向両端部に設けられた凸部29間に納めればよい。
As shown in FIGS. 14 and 20, ordinary roof
These roof
It should be noted that even when a
隣接する通常の屋根用木質パネル5は、長辺方向の框材A同士が接しているため、これら框材A同士がボルト連結されることで、すべての屋根用木質パネル5が一繋ぎの状態になる。また、これらの屋根用木質パネル5は、長辺天井梁21を被覆するフレーム材用パネル3Bの上面に対してボルト留めされている。
なお、図20には、長辺方向の框材A同士をボルト連結する際にボルトが通される通し孔が形成されている点と、各屋根用木質パネル5の長さ方向両端部における短辺方向両端部に対してボルトが通される通し孔が形成されている点が示されている。
Since the stile members A in the long side direction of the adjacent ordinary
In FIG. 20, there are formed through-holes through which bolts are passed when the stile members A in the long side direction are connected to each other with bolts. It is shown that through-holes through which bolts are passed are formed in both ends in the side direction.
端部用屋根パネル6は、図21に示すように、長さ方向両端部に設けられた凹部6aを有する。当該凹部6aは、端部用屋根パネル6の下面に形成されており、端部用屋根パネル6をユニット本体2の長辺方向両端部に設置したときに凸部29が収容される部位となっている。
端部用屋根パネル6は、このように凹部6aを有するため、長辺方向の框材Aが凹部6aの位置で途切れた状態となっている。すなわち、凹部6aは、下方及び側方に開放された状態となっている。さらに、凹部6aを形成するために、補助桟材CがH型に組まれて長辺方向の框材A同士間に組み付けられている。
As shown in FIG. 21, the
Since the
端部用屋根パネル6を構成する外側面材Dのうち、凹部6aの位置に対応する箇所と長さ方向両端部の箇所には、ボルトが通される通し孔が形成されている。端部用屋根パネル6をユニット本体2の上面に設置する際は、凹部6a内に凸部29が納まるようにして設置し、凸部29の上面と、短辺天井梁22を被覆するフレーム材用パネル3Bに対してボルト留めを行う。そして、端部用屋根パネル6を、凸部29に隣接する屋根用木質パネル5に設けるようにする。
Through-holes through which bolts are passed are formed at locations corresponding to the positions of the
また、凹部6aの位置で途切れるように形成された框材Aは、通常の屋根用木質パネル5のうち凸部29に隣接する屋根用木質パネル5における框材Aに対して接する。そして、当該端部用屋根パネル6の框材Aには、ボルトが通される複数の通し孔が形成されており、隣接する通常の屋根用木質パネル5及び端部用屋根パネル6における隣接する框材A同士がボルト連結されるようになっている。
In addition, the stile member A formed so as to be interrupted at the position of the
複数の通常の屋根用木質パネル5と、ユニット本体2の長辺方向両端部の端部用屋根パネル6は全てが互いにボルト連結され、ユニット本体2の上面における長さ方向に連続して一繋ぎの状態となっている。さらに、それぞれの屋根用木質パネル5,6が複数の天井梁21,22を被覆するフレーム材用パネル3Bに対してボルト留めされている。これらの屋根用木質パネル5,6が連結された居住用ユニットの屋根は、ユニット本体2の上面よりも外側に広く形成されており、あたかも一枚の大判な屋根用木質パネルとして、ユニット本体2の上面を被覆できるようになっている。
A plurality of normal roof
屋根用木質パネル5,6は、上記のように、支持金物30と、フレーム材用パネル3Bと、凸部29とによって、複数の天井梁21,22よりも上方に設けられた状態となっている。さらに、複数の天井梁21,22とフレーム材用パネル3Bとの間には、壁用木質パネル4が複数の天井梁21,22及び複数の床梁23,24よりも外側に位置しているのに合わせて隙間が形成されている。その分を利用し、屋根用木質パネル5,6の居住スペースS側には、図22,図25に示すように、内側断熱材5aが更に設けられている。
内側断熱材5aは、複数の天井梁21,22よりも内側に設けられ、居住スペースSの上に配置された断熱材であり、複数の天井梁21,22のウェブ21a,22aの位置まで充填されている。
さらに、内側断熱材5aの居住スペースS側面には、内装仕上げ材である天井材13が設けられている。天井材13を石膏ボードとし、この石膏ボードの居住スペースS側面に天井クロスを貼り付けてもよい。
The
The inner
Further, a
本実施形態における屋根用木質パネル5,6は、外装材1aによって被覆されるものとするが、これに限られるものではなく、屋根用木質パネル5,6の上に屋根材が設けられてもよいし、太陽光発電アレイが設けられてもよい。
The
(床用木質パネル)
本実施形態における床用木質パネル7は、図14,図23等に示すように、縦横の框材A,B、縦横の補助桟材C、外側面材D、断熱材Fを備える。外側面材Dは下側に設けられている。
床用木質パネル7のサイズは、通常の屋根用木質パネル5のサイズと同等に設定されており、通常の屋根用木質パネル5と同じく六つの床用木質パネル7が用いられている。これら床用木質パネル7は、互いにボルト連結されている。
(wood panel for floor)
14 and 23, the
The size of the
床用木質パネル7は、自身の長辺方向とユニット本体2の短辺方向とが揃うように配置され、計六つの床用木質パネル7が、ユニット本体2の長辺方向に並べられて設けられている。そして、外周縁部が、複数の床梁23,24に対して床受けブラケット32を介して設けられた床受け部33によって受けられている。
なお、複数の床梁23,24は、上記のように、複数の天井梁21,22よりも外側に位置しているが、複数の床受けブラケット32によって床受け部33が居住スペースS側に位置しているため、屋根用木質パネル5と同サイズの床用木質パネル7を、屋根用木質パネル5の真下に設けることができる。
The
Although the plurality of floor beams 23 and 24 are positioned outside the plurality of ceiling beams 21 and 22 as described above, the plurality of
床用木質パネル7の上方には、当該床用木質パネル7の上面(パネル枠体の上面)に設けられた床支持具14aによって支持される床面材14が設けられている。図23に示すように、壁における各断熱材4a,4b及び壁面材12は、下端部が、複数の床梁23,24の上面及び床受けブラケット32の上方まで設けられている。そのため、床面材14の外周端部と壁面材12との間にはパッキン材14bが充填されている。
なお、床面材14の表裏両面には蓄熱材が貼り付けられており、居住スペースSにおける熱を蓄熱できるようになっている。
Above the
Heat storage materials are attached to both the front and back surfaces of the
床用木質パネル7は、上記のように、床支持具14aによって支持された床面材14との間に隙間が形成されている。その分を利用し、床用木質パネル7の居住スペースS側には、内側断熱材7aが更に設けられている。また、複数の床受けブラケット32間にも内側断熱材7bが充填されている。
内側断熱材7aは、床面材14よりも下方に延びる壁における各断熱材4a,4b及び壁面材12に接するまで充填されている。
As described above, the
The inner
(調整材)
壁用木質パネル4の下方には、図23に示すように、調整材9が設けられている。すなわち、壁用木質パネル4の下端部は、上記のように、床梁23,24における上フランジ23b,24bの、外側の上面に載せられた状態となっている。そのため、壁用木質パネル4の外側半分は、床梁23,24の上フランジ23b,24bよりも外側にはみ出した状態となっている。調整材9は、このように外側にはみ出した壁用木質パネル4の下端面の下方に位置するようにして設けられている。
(adjustment material)
As shown in FIG. 23, an
より具体的に説明すると、調整材9は、床梁23,24のウェブ23a,24aにおける外側面に設けられた調整材受け部34の被固定板部34cに対して固定されている。また、調整材9は、その上下寸法が、床梁23,24の上下寸法と略等しく設定されていることで、壁用木質パネル4の下方であって、かつ床梁23,24の側方に生じる凹みを埋めるようにして設けられることになる。
More specifically, the
調整材9は、複数の床梁23,24の外側に設けられて、当該複数の床梁23,24を被覆する役割を果たす。また、調整材9は、ユニット本体2の下端部における四隅に設けられた各連結部25間に亘って設けられている。
The
(コーナー用被覆材)
コーナー用被覆材15は、上記のように、フレーム材用パネル3A,3Bの外側において当該フレーム材用パネル3A,3Bに沿って設けられている。より詳細に説明すると、コーナー用被覆材15は、図22,図24,図25に示すように、居住用ユニット1の四つの側面のそれぞれに、当該側面の上辺と両側辺に沿って設けられている。上辺に設けられたコーナー用被覆材15と、両側辺に設けられたコーナー用被覆材15は、門型に接続された状態となっている。本実施形態におけるコーナー用被覆材15は、居住用ユニット1側面の下辺や、居住用ユニット1の上面には設けられていないが、適宜設けられるものとしてもよい。
(Covering material for corners)
The corner covering 15 is provided along the framing
コーナー用被覆材15は、中央部が凹んだ状態となるように断面視凹型に形成されており、二つの下地部15aと、カバー部15bと、凹溝部15cと、を有する。凹溝部15cは、コーナー用被覆材15における中央部の上記の凹んだ状態の部分(下地部15a間の凹みに沿って形成されたカバー部15bの凹み)を指し、当該凹溝部15cは、コーナー用被覆材15の長さ方向に沿って形成されている。
The
二つの下地部15aは角材であり、互いに間隔を空けて居住用ユニット1の側面における上辺及び両側辺に沿って固定される。より具体的には、上辺の場合は、図22及び図25に示すように、屋根用木質パネル5,6側とフレーム材用パネル3B側に間隔を空けて二つの下地部15aが設けられている。両側辺の場合は、図24に示すように、木質柱8側とフレーム材用パネル3A側に間隔を空けて二つの下地部15aが設けられている。
なお、木質柱8のうち最も外側に位置する角部を介して直交方向に配置されて隣接する二つの下地部15aは、いずれか一方の幅寸法を短くするか、隣接する幅方向側端を斜め45度にカットする。
The two
In addition, the two
カバー部15bは、二つの下地部15aと、これら二つの下地部15a間の凹みを被覆するようにして設けられる鋼板のカバーであり、二つの下地部15aに対してビス等で固定されている。
なお、木質柱8のうち最も外側に位置する角部を介して直交方向に配置されて隣接する二つのカバー部15bは一体形成されてもよい。
The
The two
コーナー用被覆材15における中央部の凹溝部15cは、例えば図24,図25に示すように、連結スペース50の被覆材62を取り付けるために使用されたり、屋根面からの雨水を二段階で受けて下方に流す水切部材として使用されたりする。
The recessed
〔架台について〕
居住用ユニット1が連結される架台40は、居住用ユニット1が載せられた状態で牽引車両(図示省略)による移動を可能とする輸送用架台とされており、居住用ユニット1が載置固定されるユニット設置部41と、ユニット設置部41を支持する支持脚部42と、を備える。
[About the stand]
The
ユニット設置部41は、その外周端部が、居住用ユニット1の下端面よりも外側にはみ出すように寸法設定されたフレーム体又は板状体であり、四隅には、ユニット本体2四隅の連結部25における連結ボックス25d内部に挿入されるボルト(図示省略)が上方に突出して設けられている。
なお、ユニット本体2に対して複数の木質パネルを装着する作業は、このユニット設置部41上で行うことが可能となっている。ユニット本体2自体は、予め工場などで組み立てられるため、場合によっては、ユニット設置部41上にユニット本体2が設置された状態で架台40ごと現場に輸送されてもよい。複数の木質パネルを装着する作業についても、工場で行われてもよいし、現場で行われてもよい。
The
The operation of attaching a plurality of wooden panels to the unit
支持脚部42は、架台40を居住用ユニット1輸送用とするための仕様が適用される。すなわち、居住用ユニット1が寒冷地や極地で使用される場合、支持脚部42は、図1等に示すように、橇部42aを有する。また、居住用ユニット1が寒冷地や極地以外で使用される場合は車輪を有してもよいし、工事現場や農地、砂漠等の不整地でも輸送ができるように無限軌道(キャタピラーなどともいう)を有してもよい。
The supporting
なお、本実施形態においては、支持脚部42が橇部42aを有し、居住用ユニット1が寒冷地や極地で使用されることが想定されているため、牽引車両としては例えば雪上車が用いられる。このような牽引車両と、ユニット設置部41又は支持脚部42は、牽引チェーン43や牽引ベルトによって接続される。
In this embodiment, the
また、本実施形態においては、二つの居住用ユニット1(1A,1B)が連結スペース50を介して連結された状態で使用される。そのため、二つの居住用ユニット1(1A,1B)はそれぞれが架台40に載せられており、牽引車両によって同時に牽引できるようになっている。このような場合には、一方の架台40と他方の架台40とを連結する連結装置が適宜用いられてもよい。
In addition, in this embodiment, the two residential units 1 (1A, 1B) are used in a state of being connected via the
〔連結スペースについて〕
二つの居住用ユニット1(1A,1B)を連結する連結スペース50は、図1,図3~図5,図22,図24,図25に示すように、二つの居住用ユニット1A,1Bを連結手段51及び被覆手段61によって連結したときに形成される空間を含む場所全体を指している。また、二つの居住用ユニット1A,1Bのうち、連結スペース50によって連結される箇所には壁用木質パネル4が設けられず、二つの居住用ユニット1A,1Bは、連結スペース50に向かって開放された状態となっている。
[About connecting space]
A connecting
連結スペース50は、二つの居住用ユニット1A,1Bの床同士(連結スペース50に面する床用木質パネル7同士)を連結する連結床構造と、連結スペース50のうち少なくとも上部と両側部を被覆材62によって被覆する被覆構造と、によって構成される。
二つの居住用ユニット1A,1Bは、異なる構造体として形成されたもので、それぞれ別の架台40に設置されたものであるため、振動が発生したときに、それぞれ異なる動作を行う場合がある。連結床構造及び被覆構造は、連結スペース50を構成しつつ、そのような異なる動作を効果的に吸収できるようになっている。
The
Since the two
(連結床構造)
連結スペース50における床を構成する連結床構造は、図3,図5に示すように、一方の居住用ユニット1Aにおける床梁23と、他方の居住用ユニット1Bにおける床梁23との間に架け渡されて設けられた連結手段51と、連結手段51から上方に間隔を空けた位置に設けられた連結床部55と、を有する。
そして、連結手段51は、可動機構52と、床フレーム53と、下面材54と、吊部材54aと、を備える。また、連結床部55は、第一床部56と、第二床部57と、を備える。
(connected floor structure)
As shown in FIGS. 3 and 5, the connecting floor structure that constitutes the floor of the connecting
And the connection means 51 is provided with the
連結手段51において、可動機構52は、一方及び他方の居住用ユニット1A,1Bにおける床梁23のそれぞれに設けられるとともに互いに間隔を空けて配置され、かつ上下方向及び左右方向への動作が可能に構成されている。
このような可動機構52としては、例えばヒッチボールと、このヒッチボールに対して上下方向及び左右方向に動作可能なヒッチカプラと、からなるヒッチ構造が採用される。
In the connecting
As such a
床フレーム53は、一方の居住用ユニット1A側の可動機構52と、他方の居住用ユニット1Bの可動機構52との間に架け渡されて設けられている。床フレーム53は、双方の可動機構52間に設けられ、これら可動機構52に同期して動作を行う。
The
下面材54は、いわゆるエキスパンションジョイントとも呼ばれ、可撓性を有する蛇腹状の面材であり、例えば熱可塑性エラストマーにより製造されて耐寒性を有する。そして、一方の居住用ユニット1Aにおける床梁23と、他方の居住用ユニット1Bにおける床梁23との間に架け渡されるとともに外部に面して設けられている。
また、このような下面材54は、上記のように可撓性を有するため、吊部材54aによって中央付近が吊り下げられている。吊部材54aは、アングル材であり、上面が床フレーム53の下面に固定されており、下方に延びる部分に下面材54が固定されている。
The
Moreover, since such a
連結床部55において、第一床部56は、いわゆる床用エキスパンションジョイントとも呼ばれ、一方及び他方の居住用ユニット1(1A,1B)のそれぞれにおける床梁23の上方に位置し、かつ水平方向へのスライド機構を有する。また、第一床部56は、一方及び他方の居住用ユニット1A,1Bにおける床面材14と隣り合って配置されている。
In the connecting
第二床部57は、双方の第一床部56間に位置しており、床フレーム53の上方に支持されている。なお、この第二床部57は、居住用ユニット1A,1Bに設けられる床面材14と同一のものであって、第一床部56とは異なり、それ自体がスライド機構を有するものではなく、床フレーム53と同期して変位する。
The
なお、以上のような連結床構造(連結床部55の下方)には、断熱材が適宜充填されるものとする。
本実施形態における連結床構造は、以上のようにして構成されている。すなわち、連結手段51には、上記のように、フレキシブル性の高い構造が採用されており、一方の居住用ユニット1Aと他方の居住用ユニット1Bとの間で破壊的な力が伝達されないようにすることができる。
It should be noted that the connecting floor structure (below the connecting floor portion 55) as described above is appropriately filled with a heat insulating material.
The connection floor structure in this embodiment is configured as described above. That is, as described above, the connecting
(被覆構造)
連結スペース50のうち少なくとも上部と両側部を被覆材62によって被覆する被覆構造は、図24,図25に示すように、被覆材62が、一方の居住用ユニット1Aから他方の居住用ユニット1Bに跨って設けられるとともに、連結スペース50のうち少なくとも上部と両側部を被覆している。そして、被覆材62は、当該被覆材62における一方及び他方の居住用ユニット1A,1B側端部に沿って連続して設けられるとともに当該端部を保持する留付フレーム70によって、一方及び他方の居住用ユニット1A,1Bに留め付けられている。
(Coating structure)
24 and 25, the covering structure in which at least the upper portion and both sides of the connecting
被覆材62は、少なくとも耐候性及び防水性を有するシート(膜)であり、第一被覆材621と、第二被覆材622と、防水ファスナー63と、を備える。
第一被覆材621は、連結スペース50における一方の居住用ユニット1A側を被覆するものであり、一方の居住用ユニット1Aに留め付けられている。
第二被覆材622は、連結スペース50における他方の居住用ユニット1B側を被覆するものであり、他方の居住用ユニット1Bに留め付けられている。
防水ファスナー63は、第一被覆材621と第二被覆材622とを接続し、接続時において防水機能を発揮する。
なお、本実施形態においては、被覆材62はシート(膜)であるとしたが、これに限られるものではなく、シートよりも剛性の高い面材(板材)を用いてもよい。
The covering
The
The
The
Although the covering
留付フレーム70は、被覆材62における一方及び他方の居住用ユニット1A,1B側端部の内側面に接する第一フレーム71と、被覆材62における一方及び他方の居住用ユニット1A,1B側端部の外側面に接し、第一フレーム71との間に被覆材62を挟み込む第二フレーム72と、を備える。
すなわち、留付フレーム70は、一方の居住用ユニット1A側と他方の居住用ユニット1B側にあり、第一被覆材621及び第二被覆材622における一方及び他方の居住用ユニット1A,1B側端部を、連結スペース50の内側と外側から挟み込んだ状態で、一方の居住用ユニット1A及び他方の居住用ユニット1Bにそれぞれ留め付けられている。
なお、第一フレーム71と第二フレーム72はボルト連結されている。そのため、被覆材62(第一被覆材621、第二被覆材622)における一方及び他方の居住用ユニット1A,1B側端部にもボルトを通す孔が形成されているものとする。
The
That is, the fastening frames 70 are located on one side of the
Note that the
また、留付フレーム70は、一方の居住用ユニット1Aにおける他方の居住用ユニット1B側面に設けられたコーナー用被覆材15と、他方の居住用ユニット1Bにおける一方の居住用ユニット1A側面に設けられたコーナー用被覆材15の、それぞれの凹溝部15cに設けられた被留付フレーム75に対して留め付けられている。
被留付フレーム75が設けられた一方及び他方の居住用ユニット1A,1Bにおけるコーナー用被覆材15同士は互いに真正面に対向しており、第一被覆材621と第二被覆材622とを真っ直ぐに張設できるようになっている。
In addition, the
The
以上のように張設された被覆材62の内側には断熱材が充填される。連結スペース50の側方においては、留付フレーム70に対して下地受けブラケット714が一体的に設けられ、下地受けブラケット714に対して木質の下地材65aが設けられている。そして、下地材65aに対して内側断熱材65が設けられている。また、この内側断熱材65と被覆材62との間には隙間が形成されることになるが、この隙間にも内側断熱材64を充填してもよい(図4参照)。連結スペース50の上方においても二重に内側断熱材66,67が充填されている。
The inside of the covering
以上のように構成された居住用ユニット1(1A,1B)は、比較的過酷な環境下で使用することが想定されており、断熱性及び気密性に優れる。また、架台40に対して移動機構(本実施形態では橇部42a)を設け、牽引車両で牽引することで、環境変動に合わせて居住用ユニット1(1A,1B)を移動することができる。これにより、比較的過酷な環境下であっても快適な居住空間を形成することが可能となる。
The residential unit 1 (1A, 1B) configured as described above is assumed to be used in a relatively severe environment, and is excellent in heat insulation and airtightness. Further, by providing a moving mechanism (a
本実施の形態によれば、居住用ユニット1は、架台40上に、当該架台40の外周面よりも内側に位置するようにして設けられており、ユニット本体2の下端部における四隅には、居住用ユニット1と架台40とを連結するとともにユニット本体2における複数の床梁23,24同士を連結する連結部25が設けられているので、居住用ユニット1を架台40上に載せ、ユニット本体2の下端部における四隅に設けられた連結部25を介して居住用ユニット1と架台40とを確実かつ強固に連結することができる。
そして、連結部25は、当該連結部25の上面を構成する上面プレート25aを備え、上面プレート25aのうちユニット本体2中央側の隅部には、ユニット本体2における四隅の柱20が立設され、その対角線上の隅部には、木質パネルが固定される木質柱8が立設されているので、複数の木質パネルによってユニット本体2を被覆しつつ、複数の木質パネルを木質柱8に固定して、当該複数の木質パネルをユニット本体2に対して組み込んだ状態にすることができる。これにより、複数の木質パネルによって被覆された居住用ユニット1に対応できることとなるので、架台40に設置される居住用ユニットとして、複数の木質パネルによって被覆された居住用ユニット1を想定することができる。
According to the present embodiment, the
The connecting
また、上面プレート25aにおける対角線上の隅部に、木質柱8の下端部の側面が接して固定される立ち上がり部25bが設けられているので、木質柱8をより安定した状態で上面プレート25a上に立設させることができる。
In addition, a raised
また、木質柱8の下端部における側面は、立ち上がり部25bの厚み分だけ欠き込み加工されているので、木質柱8の下端部における欠き込み部分を、立ち上がり部25bに合わせて固定すると、木質柱8の側面と、立ち上がり部25bにおける外側面とが面一の状態になる。これにより、木質柱8に対して木質パネルを固定する際の不陸が生じなくなるので、木質柱8に対する木質パネルの固定状態を良好なものにすることができる。
The side surface of the lower end of the
また、連結部25は、ユニット本体2における複数の床梁23,24よりも外側にはみ出すように形成されており、ユニット本体2の四隅における連結部25は、架台40の四隅に載置固定されているので、ユニット本体の外側面を被覆する複数の木質パネルが、架台40の外周面よりも外側にはみ出しにくくなる。
In addition, the connecting
また、複数の木質パネルには、少なくとも四隅の柱20のそれぞれに沿って配置され、かつ当該四隅の柱20における外側面を被覆するようにして設けられるフレーム材用パネル3(3A)が含まれており、フレーム材用パネル3(3A)は、木質柱8に固定されているので、フレーム材用パネル3(3A)によって四隅の柱20を確実かつ安定した設置状態で被覆することができる。
In addition, the plurality of wooden panels include framing panels 3 (3A) arranged along at least the four
S 居住スペース
A 長辺框材
B 短辺框材
C 補助桟材
D 外側面材
E 内側面材
F 断熱材
1 居住用ユニット
1a 外装材
2 ユニット本体
3 フレーム材用パネル
4 壁用木質パネル
5 屋根用木質パネル
6 端部用屋根パネル
6a 凹部
7 床用木質パネル
8 木質柱
9 調整材
10 緩衝材
15 コーナー用被覆材
15c 凹溝部
20 柱
21 長辺天井梁
22 短辺天井梁
23 長辺床梁
24 短辺床梁
25 連結部
25a 上面プレート
25b 立ち上がり部
25d 連結ボックス
26 第一取付金物
27 第二取付金物
28 ボルト
29 凸部
30 支持金物
31 水平ブレース
32 床受けブラケット
33 床受け部
34 調整材受け部
40 架台
50 連結スペース
51 連結手段
52 可動機構
53 床フレーム
54 下面材
54a 吊部材
55 連結床部
56 第一床部
57 第二床部
61 被覆手段
62 被覆材
621 第一被覆材
622 第二被覆材
63 防水ファスナー
70 留付フレーム
71 第一フレーム
72 第二フレーム
75 被留付フレーム
S Living space A Long-side frame material B Short-side frame material C Auxiliary crosspiece material D Outer side material E Inner side material
Claims (5)
前記ユニット本体の外側面を被覆する複数の木質パネルと、を備える居住用ユニットが架台に連結されてなる居住用ユニットと架台との連結構造であって、
前記居住用ユニットは、前記架台上に、当該架台の外周面よりも内側に位置するようにして設けられており、
前記ユニット本体の下端部における四隅には、前記居住用ユニットと前記架台とを連結するとともに前記ユニット本体における前記複数の床梁同士を連結する連結部が設けられ、
前記連結部は、当該連結部の上面を構成する上面プレートを備え、
前記上面プレートのうち前記ユニット本体中央側の隅部には、前記ユニット本体における前記四隅の柱が立設され、その対角線上の隅部には、前記木質パネルが固定される木質柱が立設されていることを特徴とする居住用ユニットと架台との連結構造。 A substantially rectangular parallelepiped having a Rahmen structure having four corner pillars, a plurality of ceiling beams connecting the upper ends of the four corner pillars, and a plurality of floor beams connecting the lower ends of the four corner pillars. a frame-shaped unit body;
A connection structure between a residential unit and a gantry, wherein the resident unit is connected to a gantry and includes a plurality of wooden panels covering the outer surface of the unit body,
The residential unit is provided on the pedestal so as to be located inside the outer peripheral surface of the pedestal,
At the four corners of the lower end of the unit main body, connecting portions are provided for connecting the residential unit and the pedestal and connecting the plurality of floor beams in the unit main body,
The connecting portion includes a top plate that constitutes the top surface of the connecting portion,
The pillars at the four corners of the unit main body are erected at the corners of the upper plate on the center side of the unit main body, and the wooden pillars to which the wooden panels are fixed are erected at the diagonal corners thereof. A connection structure between a residential unit and a frame, characterized by:
前記上面プレートにおける前記対角線上の隅部には、前記木質柱の下端部の側面が接して固定される立ち上がり部が設けられていることを特徴とする居住用ユニットと架台との連結構造。 In the connection structure between the residential unit and the frame according to claim 1,
A connection structure between a residential unit and a pedestal, wherein a raised portion is provided at a corner portion on the diagonal line of the upper plate, the side surface of the lower end portion of the wooden pillar coming into contact and being fixed.
前記木質柱の下端部における側面は、前記立ち上がり部の厚み分だけ欠き込み加工されていることを特徴とする居住用ユニットと架台との連結構造。 In the connection structure between the residential unit and the frame according to claim 2,
A connection structure between a residential unit and a frame, wherein a side surface of the lower end portion of the wooden column is notched by a thickness of the rising portion.
前記連結部は、前記ユニット本体における前記複数の床梁よりも外側にはみ出すように形成されており、
前記ユニット本体の四隅における前記連結部は、前記架台の四隅に載置固定されていることを特徴とする居住用ユニットと架台との連結構造。 In the connection structure between the residential unit and the frame according to any one of claims 1 to 3,
The connecting portion is formed to protrude outward from the plurality of floor beams in the unit body,
A connection structure between a residential unit and a pedestal, wherein the connecting portions at the four corners of the unit body are mounted and fixed to the four corners of the pedestal.
前記複数の木質パネルには、少なくとも前記四隅の柱のそれぞれに沿って配置され、かつ当該四隅の柱における外側面を被覆するようにして設けられるフレーム材用パネルが含まれており、
前記フレーム材用パネルは、前記木質柱に固定されていることを特徴とする居住用ユニットと架台との連結構造。 In the connection structure between the residential unit and the frame according to any one of claims 1 to 4,
The plurality of wooden panels include framing panels that are arranged along at least the four corner pillars and are provided so as to cover the outer surfaces of the four corner pillars,
The connection structure between the residential unit and the frame, wherein the frame material panel is fixed to the wooden pillar.
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