JP7196286B2 - ペット用食用ガムおよびその形成方法 - Google Patents

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Description

本開示は、第1の構成要素および第2の構成要素を含むペット用ガムに関する。特に、本開示は、線維性結合組織を含む第1の構成要素と、内臓組織を含む第2の構成要素とを含むペット用ガムに関する。そのようなガムを作製する方法も記載される。
犬等のペットは、異物を噛むのを楽しむことが知られている。長年にわたり、動物が噛んだときに比較的長持ちし(すなわち、比較的耐久性があり)、同時にガムに夢中になるように動物の興味をそそるペット用ガムを開発するための努力がなされてきた。その点で、肉(例えば、鶏肉、魚等)等の消耗材料から様々なペット用食用ガムが調製され、市場で人気を博してきた。しかしながら、そのような食用ガムはあまり耐久性がなく、動物によってすぐに食べられてしまうことが多い。その結果、多くの食用ガムは、長い時間ペットの関心を引き付けない。
比較的最近、ブリースティックが人気のある食用ガムの代替品になった。「ブリースティック」という用語は、乾燥した去勢牛または雄牛の陰茎または「ピズル」で作られた消化しやすいペット用ガムを指す。ブリースティックは比較的耐久性があり、風味が強いため、動物の興味を引き付けることが多い。ブリースティックはまた、犬の祖先の食事を模倣すると考えられており、そのことが、犬がそのようなガムに概して高い興味を示す理由であるかもしれない。しかしながら、雄牛/去勢牛のピズルの供給は比較的限られているため、ブリースティックは比較的高価である。したがって、動物の興味を引き付け、長持ちし、かつ天然成分を含むが、合理的なコストで大量に製造できる、ペット用ガムの開発の必要性が依然として存在する。
特許請求される主題の特徴および利点は、それと一致する実施形態の以下の詳細な説明から明らかになり、その説明は、添付の図面を参照して考慮されるべきである。
本開示と一致するペット用ガムの一例の断面図である。 本開示と一致するペット用ガムの別の例の断面図である。 本開示と一致するペット用ガムの別の例を示す。 本開示と一致するペット用ガムの別の例を示す。 本開示と一致するペット用ガムを形成する1つ例示的な方法の例示的な操作のフローチャートである。
本明細書で使用される場合、2つの構成要素間の関係を説明するために使用される場合の「連結された」という用語は、2つの構成要素が何らかの様式で、例えば、機械的に(例えば、機械的留め具、締まり嵌め、焼き嵌め、またはそれらの組み合わせによって)、化学的に(例えば、物理的または化学的結合、接着剤等によって)、またはそれらの組み合わせで一緒に結合されることを意味する。実施形態において、本明細書に記載のペット用ガムは、例えば、留め具、型形状繋止接続、締まり嵌め接続、焼き嵌め接続、それらの組み合わせ等によって、第1の構成要素に機械的に連結される第2の構成要素を含む。それらまたは他の実施形態において、第1および第2の構成要素はまた、例えば、食用接着剤等の天然の食用成分によって、互いに連結され得る。
本明細書で使用される「~の上に」という用語は、第1の構成要素に対する第2の構成要素の物理的位置を説明するために使用される場合、第2の構成要素が第1の構成要素の外面上に配置されるが、第2の構成要素は第1の構成要素の外面と直接接触している必要はないことを意味する。対照的に、「~の上に直接」という用語は、第1の構成要素に対する第2の構成要素の物理的位置を説明するために使用される場合、第2の構成要素が第1の構成要素の外面と直接接触していることを意味する。
本明細書で使用される場合、「線維性結合組織」という用語は、線維、特に無細胞コラーゲン線維から実質的に構成される動物の結合組織を指す。線維性結合組織はまた、「密な結合組織」と称されることもあり、線維性結合組織線維が概して無細胞コラーゲン線維のケーブルであるのに対し、平滑筋および骨格筋の「線維」は細胞であるという点において、平滑筋および骨格筋と区別される。線維性結合組織の非限定的な例として、動物、好ましくは哺乳動物の靭帯、腱、および強膜が挙げられる。本明細書で使用される場合、「腱」および「腱組織」という用語は、筋肉を骨に付着させる比較的柔軟な、概して線維性のコラーゲン組織を指す。実施形態において、本明細書で使用される線維性結合組織、またはより具体的には腱組織は、コラーゲン線維の平行配列を含む。
実施形態において、本明細書に記載の線維性結合組織は、ウシ(例えば、ビーファロー、バッファロー、ウシ、去勢牛、水牛等)、ウマ(例えば、ロバ、ウマ、シマウマ等)、ラクダ、シカ、ヤギ、ヒツジ、ブタ(ブタ)等の四足の哺乳動物の1つまたは複数の靭帯、腱、もしくは強膜を含むか、またはそれらの形態である。そのような動物は線維性結合組織の好ましい供給源であり得るが、本開示はそれに限定されず、線維性結合組織は任意の好適な動物から供給され得る。例えば、いくつかの実施形態において、線維性結合組織は、1つまたは複数の種の魚から供給されてもよい。
本明細書で使用される場合、「内臓組織」という用語は、動物、好ましくは哺乳動物の1つまたは複数の内臓の組織を指す。本開示で使用することができる内臓組織の非限定的な例は、食道組織、腸組織、胆嚢組織、心臓組織、胃組織、肝臓組織、尿管組織、膀胱組織、またはそれらの2つ以上の組み合わせを含む。限定されないが、実施形態において、本明細書に記載の内臓組織は、膀胱組織であるか、またはそれを含む。内臓組織は、任意の好適な供給源から提供され得る。限定されないが、内臓組織は、線維性結合組織の好適な供給源であるとして上述したもの等の、1つまたは複数の四足の哺乳動物から供給される。
本開示の一態様は、第1の構成要素と、第1の構成要素に連結された第2の構成要素とを含むペット用ガムに関する。第1の構成要素は線維性結合組織を含み、第2の構成要素は内臓組織を含む。
実施形態において、第1の構成要素は、靭帯組織、腱組織、もしくはそれらの組み合わせであるか、またはそれらを含み、第2の構成要素は、内臓組織、好ましくは膀胱組織であるか、またはそれを含む。そのような実施形態において、第1および第2の構成要素は両方とも、ウシまたは他の好適な動物源から供給され得る。限定されないが、いくつかの実施形態において、第1および第2の構成要素は両方とも、ウシ、去勢牛、または水牛等のウシから供給される。他の実施形態において、第1の構成要素は、ウシから供給される靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせであり、第2の構成要素は、ウシもしくはブタから供給される膀胱組織であるか、またはそれらを含む。
第1の構成要素および第2の構成要素は、各々、初期含水量を有し得る。明確にするために、第1の構成要素の初期含水量は、本明細書において「第1の初期含水量」と称され、第2の構成要素の初期含水量は、本明細書において「第2の初期含水量」と称される。第1の初期含水量は、第1の構成要素の総重量に対して、50~80重量%、例えば、60~70重量%の範囲であり得る。第2の初期含水量は、第2の構成要素の総重量に対して、70~95重量%、例えば、80~90重量%の範囲であり得る。実施形態において、第1および第2の初期含水量は、上記のそれぞれの範囲内にあり、第2の初期含水量は、第1の初期含水量よりも多い。
以下に詳細に説明するように、ペット用ガムは、上述したそれぞれの第1および第2の初期含水量を有する第1および第2の構成要素を組み合わせ、第1の構成要素が第1の最終含水量を有し、第2の構成要素が第2の最終含水量を有するまで、得られた組み合わせを乾燥させることによって提供され得る。このような乾燥は、空気乾燥、加熱乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥、またはそれらの2つ以上の組み合わせ等の任意の好適な様式で行うことができる。
乾燥後、第1の構成要素は、第1の構成要素の総重量(乾燥後)に対して、0.1~20重量%、例えば、0.1~18重量%、10~20重量%、またはさらには12~18重量%の範囲の第1の最終含水量を有し得る。実施形態において、第1の構成要素は、腱組織、靭帯組織、もしくはそれらの組み合わせであるか、またはそれらを含み、第1の最終含水量は、第1の構成要素の総重量(乾燥後)に対して、好ましくは、10~20重量%、例えば、12~18重量%の範囲である。
同様に、乾燥後、第2の構成要素は、第1の構成要素の総重量(乾燥後)に対して、0.1~20%、例えば、10~20重量%、10~15重量%の範囲の第2の最終含水量を有し得る。実施形態において、第2の構成要素は、膀胱組織であるか、またはそれを含み、第2の最終含水量は、第2の構成要素の総重量(乾燥後)に対して、10~20重量%、例えば10~15重量%の範囲である。なおもさらなる実施形態において、第1の構成要素は、腱組織、靭帯組織、もしくはそれらの組み合わせであるか、またはそれらを含み、第2の構成要素は膀胱組織を含み、第1の最終含水量は、第1の構成要素の総重量(乾燥後)に対して10~20重量%(例えば、12~18重量%)の範囲であり、第2の最終含水量は、第2の構成要素の総重量(乾燥後)に対して10~20重量%(例えば10~15重量%)の範囲である。
乾燥する前に、第1の構成要素を任意の好適な方法で第2の構成要素と組み合わせることができる。実施形態において、第1および第2の構成要素は、第1および第2の構成要素を重ね合わせる、ねじる、および/または編組みすることによって組み合わされる。例えば、第1の構成要素は、長い寸法(例えば、長さ)および短い寸法(例えば、幅)を有する組織のストリップの形態であり得、第1の構成要素の長い寸法が、軸(これ以降、「軸Z」)に沿って配向される。そのような場合、第1の構成要素のストリップは、円形、楕円形、長方形、正方形、他の幾何学的または不規則な断面を有し得る。実施形態において、第1の構成要素は、腱組織、靭帯組織、もしくはそれらの組み合わせであるか、またはそれらを含み、最大50センチメートル(cm;すなわち、20インチ)、例えば、2.5cm~50cm(すなわち、1~20インチ)、15.2cm~35.6cm(すなわち、6~14インチ)、またはさらには20.3cm~30.5cm(すなわち、8~12インチ)の長さ、および最大7.62cm(3インチ)の幅を有する1つまたは複数のストリップの形態である。
第1の構成要素の形状に関係なく、第2の構成要素は、内臓組織の1つまたは複数のストリップの形態であり得る。第1の構成要素と同様に、第2の構成要素のストリップ(複数可)は、短い寸法(例えば、幅)、長い寸法(例えば、長さ)、および円形、楕円形、長方形、正方形、その他の幾何学的な断面、または不規則な形状を有する断面を有し得る。例えば、第2の構成要素は、内臓組織(例えば、膀胱組織)のストリップまたはそれを含むストリップであってもよく、ストリップは、1.0~25.4ミリメートル(mm)(0.04~1インチ)の範囲の幅、および2.5~50cm(すなわち、1~20インチ)の範囲の長さを有する。
実施形態において、第2の構成要素の1つまたは複数のストリップは、第1の構成要素の1つまたは複数のストリップ上に、かつ軸Zを横切ってまたはそれに沿って重ねてもよい。例えば、第2の構成要素のストリップは、第1の構成要素の1つまたは複数のストリップ上に重ねてもよく、かつ、軸Zに垂直もしくは実質的に垂直な方向に、軸Zに平行もしくは実質的に平行な方向に、またはそれらの間の任意の角度で配向してもよい。代替的に、第2の構成要素のストリップ(複数可)は、軸Zの周りで第1の構成要素のストリップ(複数可)とともにねじられてもよい。さらに、第2の構成要素のストリップ(複数可)は、第1の構成要素の1つまたは複数のストリップ(複数可)の周りに、かつ軸Zの周りに巻き付けられてもよい。さらに別の代替例として、第2の構成要素のストリップ(複数可)は、軸Zの周りで第1の構成要素のストリップ(複数可)と編組みされてもよい。いずれの場合でも、第1および第2の構成要素の得られた組み合わせ(すなわち、ペット用ガム前駆体)を乾燥させて、ペット用ガムを形成することができる。乾燥後、第1および第2の構成要素は、上記のように、各々、それぞれの第1および第2の最終含水量を有し得る。
乾燥の前または後に、天然の食用成分が、第1の構成要素の外面上、第2の構成要素の外面上、またはその両方に提供されてもよい。実施形態において、天然の食用成分は、第1の構成要素の外面の少なくとも一部の上に配置される。例えば、天然の食用成分は、カゼイン、コーンスターチ、グリセリン、セルロース、もしくはそれらの組み合わせを含むか、またはその形態である、食用接着剤コーティングの形態であり得る。実施形態において、天然の食用成分は、必要に応じて、香味剤、ビタミン、ミネラル、香り等の1つまたは複数の添加剤を含む。いずれの場合でも、天然の食用成分は、例えば、第1および第2の構成要素の間に接着結合を提供することにより、それらの連結を強化するように機能し得る。
図1は、本開示と一致するペット用ガムの一例の断面図である。図示されるように、ペット用ガム100は、第1の構成要素101および第2の構成要素103を含む。前述の議論と一致して、第1の構成要素101は、靭帯組織、腱組織、強膜組織、もしくはそれらの組み合わせ等であるがこれらに限定されない線維性結合組織であるか、またはそれらを含む。同様に、第2の構成要素103は、食道組織、腸組織、胆嚢組織、心臓組織、胃組織、肝臓組織、尿管組織、膀胱組織、もしくはそれらの2つ以上の組み合わせ等であるがこれらに限定されない内臓組織であるか、またはそれらを含む。実施形態において、第1の構成要素101は、靭帯組織、腱組織、もしくはそれらの組み合わせであるか、またはそれらを含み、第2の構成要素103は、膀胱組織であるか、またはそれを含む。限定されないが、実施形態において、第1の構成要素101は、ウシ靭帯組織またはウシ腱組織であり、第2の構成要素は、例えば、ウシ、ウマ、またはブタの膀胱組織である。
図示されていないが、図1の実施形態において、第1の構成要素101は、軸Zに沿って配向された線維性結合組織のストリップまたはそれを含むストリップの形態である。図示される実施形態において、第1の構成要素101は、円形断面を有する単一のストリップであるが、任意の数の第1の構成要素のストリップを使用することができ、各ストリップは、任意の好適な断面(円形、楕円形、四辺形、五角形、不規則等)を有する。
第2の構成要素103は、第1の構成要素101の外面上に(場合によってはその上に直接)配置される。より具体的には、第2の構成要素103は、第1の構成要素101の全周面の周りに延在する。これは、例えば、1つまたは複数のストリップ(複数可)の形態で第2の構成要素103を提供し、第2の構成要素103のストリップ(複数可)を第1の構成要素101の周面の周りに、かつ軸Zの周りに巻き付けることによって達成することができる。代替的にまたは付加的に、第2の構成要素103は、中空管(例えば、ケーシング)の形態で提供されてもよい。そのような場合、図1の構造は、第1の構成要素101を第2の構成要素103の開口部内に配置し、得られた組み合わせを乾燥させることによって達成することができる。
実施形態において、また図1に示すように、第2の構成要素103は、第1の構成要素101の外面の全てまたは実質的に全て(すなわち、約95%以上)を覆うことができる。代替的に、他の実施形態において、第1の構成要素101の外面のかなりの部分(例えば、5%を超える)を、第2の構成要素103によって覆われないままにしておいてもよい。例えば、第1の構成要素101は、軸Zに沿って配向されたストリップの形態で提供され得る。次いで、第2の構成要素103の1つまたは複数のストリップが、第1の構成要素101の周囲に巻き付けられ得る。第2の構成要素103の複数のストリップが使用される場合、第2の構成要素103の各ストリップの縁部(複数可)は、隣接するストリップの対応する縁部から離間され得、その間に第1の構成要素101の外面の一部を露出する間隙ができる。
前述の議論と一致して、ガム100に形成される前に、第1の構成要素101および第2の構成要素103は、それぞれ、第1の初期含水量および第2の初期含水量を有し得、第2の初期含水量は、第1の初期含水量よりも多い。そのような場合、組み合わされた第1および第2の構成要素(すなわち、ペット用ガム前駆体)は、上記のように、第1および第2の初期含水量をそれぞれの第1および第2の最終含水量に低減する乾燥プロセスに供され得る。例えば、第1の構成要素101は、腱組織、靭帯組織、もしくはそれらの組み合わせであるかまたはそれらを含む1つまたは複数のストリップの形態で提供され得、第1の初期含水量は50~80重量%(例えば、60~70重量%)であり、第2の構成要素103は、第1の初期含水量を超える、70~95重量%(例えば、80~90重量%)の範囲の第2の初期含水量を有する内臓(例えば、膀胱)組織であるか、またはそれを含む1つまたは複数のストリップの形態で提供され得る。乾燥後、第1の構成要素101は、0.1~20重量%(例えば、10~20重量%、またはさらには12~18重量%)の範囲の第1の最終含水量を有し得、第2の構成要素103は、0.1~20重量%(例えば、10~20重量%、またはさらには10~15重量%)の範囲の第2の最終含水量を有し得る。そのような乾燥中、第2の構成要素103は、第1の構成要素101よりも比較的大きく収縮し得、それにより、第1の構成要素101と第2の構成要素103との間に比較的強い物理的な収縮適合を促進する。
ガム100は、図1に示されるように、任意選択的に天然の食用成分105を含み得る。使用される場合、天然の食用成分105は、食用接着剤、例えば、カゼイン、コーンスターチ、グリセリン、セルロース、またはそれらの組み合わせのコーティングまたはそれらを含むコーティングの形態であり得る。限定されないが、実施形態において、天然の食用成分105は、天然の食用接着剤コーティングの形態であり、例えば、第1の構成要素101および第2の構成要素103を乾燥させてペット用ガムを形成する前に、第1の構成要素101の外面上に位置する。そのような場合、第1の構成要素101および第2の構成要素103を乾燥させると、天然の食用成分105は、第1の構成要素101の外面を第2の構成要素103の外面に接着するように機能し、それらの間に結合を形成することにより第1の構成要素101と第2の構成要素103との連結を強化し得る。
図2は、本開示と一致する別の例示的な動物用ガムの断面図である。図示されるように、動物用ガム200は、第1の構成要素201および第2の構成要素203を含み、任意選択的に、天然の食用成分205を含む。第1の構成要素201、第2の構成要素203、および任意選択的な天然の食用成分205の性質および機能は、図1に関連して上で論じた第1の構成要素101、第2の構成要素103、および任意選択的な天然の食用成分105と同じであり、したがって繰り返し述べることはしない。
ガム100の第1の構成要素101と同様に、第1の構成要素201は、円形(例えば、円形断面)を有する単一のストリップの形態で示され、ストリップは、軸Zに沿って配向された長い寸法を有する。この図は例示のためであるに過ぎず、任意の好適な断面形状を有する第1の構成要素201の複数のストリップを使用することができる。第2の構成要素103と同様に、第2の構成要素203は、第1の構成要素201の外面上に(例えば、その上に直接)配置され、軸Zの周りで第1の構成要素201の周りに巻き付けられた1つまたは複数のストリップの形態である。しかしながら、ガム100とは異なり、ガム200において、第2の構成要素203は、第1の構成要素201の全周面の周りには延在しない。むしろ、第2の構成要素203は、第1の構成要素201の周面の周りに部分的に延在し、その結果、第2の構成要素203の第1の端部209と第2の端部211との間に間隙207が存在する。
図2に示す構造を有するペット用ガムを得るために、様々な方法が用いられ得る。例えば、第2の構成要素203は、第1の端部209と第2の端部211との間に画定される長さ、および図の平面の内外に延在する幅を有する、1つまたは複数の短いストリップの形態で提供されてもよく、この場合、Lは、第1の構成要素201の周囲の距離よりも短い。代替的に、第2の構成要素203は、図の平面の内外に延在する長さ、および第1の端部209と第2の端部211との間に画定される幅を有する、1つまたは複数の薄いストリップの形態で提供されてもよく、この場合、Wは、第1の構成要素201の周囲の距離よりも短い。いずれの場合も、乾燥前に、間隙207は、第2の構成要素203の長さまたは幅と、第1の構成要素201の周囲の距離(例えば、第1の構成要素201の円周)との間の差に対応し得る。乾燥後の間隙207のサイズは、一般に、第1の構成要素201と比較して、乾燥中に第2の構成要素203が収縮する程度によって決定される。実施形態において、乾燥後の間隙207は、1~25.4mm(すなわち、0.04~1インチ)の範囲である。
図3は、本開示と一致する別の例示的な動物用ガムの断面図である。図示されるように、動物用ガム300は、第1の構成要素301および第2の構成要素303を含む。図示されていないが、動物用ガム300はまた、例えば、第1の構成要素301、第2の構成要素303、またはそれらの組み合わせの外面上のコーティングの形態で、天然の食用成分を含み得る。第1の構成要素301、第2の構成要素303、および任意選択的な天然の食用成分の性質および機能は、図1および図2に関連して上で論じた第1の構成要素101、201、第2の構成要素103、203、および任意選択的な天然の食用成分105、205と同じであり、したがって繰り返し述べることはしない。
ガム100および200とは異なり、第1の構成要素301および第2の構成要素303は、互いに巻き付けられた1つまたは複数のストリップの形態である。図示される実施形態において、第1および第2の構成要素301、303は、概して、互いの周りにかつ軸Zに沿って巻き付いているが、そのような構成は必要ではない。例えば、第1および第2の構成要素301、303は、互いに巻き付いてもよいが、ガム300が図3に示すように軸Zに沿って略直線状に延在しないように、軸Zに沿って配向されなくてもよい。例えば、ガム300の全体的な形状が、曲線(例えば、C字型、U字型、またはS字型)、閉じた幾何学的形状(例えば、円形、三角形、四辺形、五角形、六角形、またはその他の幾何学的形状)、または不規則な形状であるように、第1および第2の構成要素301、303は、互いに巻き付き、かつ軸Zと1回または複数回交差する、1つまたは複数のストリップの形態であり得る。
上記のように、任意選択的な天然の食用成分を使用して、第1の構成要素301と第2の構成要素303との間の結合を強化することができる。実施形態において、任意選択的な天然の食用成分は、第1の構成要素301および第2の構成要素303の全てまたは実質的に全ての外面上に配置された食用コーティングの形態である。そのような実施形態において、任意選択的な天然の食用成分は、第1の構成要素301と第2の構成要素303との間に存在し得る間質空間311を満たすことができ、それにより、そのような構成要素の連結をさらに強化し、ペット用ガム300の耐久性を向上させる。
図4は、本開示と一致するペット用ガムの別の例を示す。図示されるように、ペット用ガム400は、第1の構成要素401および第2の構成要素403を含む。図示されていないが、ペット用ガム400は、任意選択的な天然の食用成分も含み得る。そのような構成要素の性質および機能は、図1~3の第1の構成要素、第2の構成要素、および任意選択的な天然の食用成分と同じであり、したがって繰り返し述べることはしない。この実施形態において、第1の構成要素401および第2の構成要素403は、各々ストリップの形態であり、第1および第2の構成要素401、403のストリップは、ガム400がガム300よりも比較的緊密な構造を有するように、互いの周りに、かつ軸Zの周りに緊密にらせん状に巻かれている。ガム300と同様に、食用コーティングの形態の任意選択的な天然の食用成分を、第1の構成要素401および第2の構成要素403の外面の全てまたは実質的に全てにコーティングすることができ、それにより、そのような構成要素の連結を強化する。
図5は、本開示と一致するペット用ガムを作製する1つの例示的な方法の例示的な操作のフローチャートである。図示されるように、方法500は、開始ブロック501から始まる。次いで、方法は、任意選択的なブロック503に進むことができ、それに従って第1の構成要素および第2の構成要素が提供され得る。
前述の議論と一致して、第1の構成要素は、腱組織、靭帯組織、強膜組織、もしくはそれらの組み合わせ等であるがこれらに限定されない線維性結合組織を含み得るか、またはそれらから形成され得る。第1の構成要素は、上記のものを含む任意の好適な動物から供給され得るが、好ましくは、ウシ、ウマ、またはブタから供給される。実施形態において、第1の構成要素は、去勢牛またはバッファロー等のウシの靭帯組織または腱組織である。
また、前述の議論と一致して、第2の構成要素は、上記の1つまたは複数の内臓組織等の内臓組織であるか、またはそれを含む。第2の構成要素は、上記のものを含む任意の好適な動物から供給され得るが、好ましくは、ウシ、ウマ、またはブタから供給される。実施形態において、第1の構成要素は、ウシ、ウマ、もしくはブタの膀胱組織であるか、またはそれらを含む。
提供される第1および第2の構成要素は、各々、それぞれの第1および第2の初期含水量を有し得、第2の初期含水量(すなわち、第2の構成要素の)は、第1の初期含水量(すなわち、第1の構成要素の)よりも多い。実施形態において、第1の初期含水量は、第1の構成要素の総重量(乾燥前)に対して50~80重量%(例えば、60~70重量%)の範囲であり、第2の初期含水量は、第2の構成要素の総重量(乾燥前)に対して70~95重量%(例えば、80~90重量%)の範囲である。実施形態において、第1の構成要素は、60~70重量%の第1の初期含水量を有するウシの腱または靭帯組織であり、第2の構成要素は、80~90重量%の第2の初期含水量を有するウシまたはブタの膀胱組織である。
提供された状態の第1および第2の構成要素は、任意の好適な形状を有し得る。実施形態において、第1および第2の構成要素は、各々、円形、幾何学的、または不規則な断面を有するストリップの形態である。そのような場合、第1の構成要素のストリップは、最大50センチメートル(cm;すなわち、20インチ)、例えば、2.5cm~50cm(すなわち、1~20インチ)、15.2cm~35.6cm(すなわち、6~14インチ)、またはさらには20.3cm~30.5cm(すなわち、8~12インチ)の長さ、および0.6~6.5cm(0.25~2インチ)の幅を有し得る。対照的に、第2の構成要素のストリップは、1.0~25.4ミリメートル(mm)の範囲の幅および2.5~50cm(すなわち、1~20インチ)の範囲の長さを有し得る。限定されないが、実施形態において、第1の構成要素は、2.5cm~50cmの長さおよび0.6~6.5cm(0.25~2インチ)の幅を有する(例えば、ウシまたはウマの)靭帯または腱組織の1つまたは複数のストリップの形態で提供され、第2の構成要素は、1.0~25.4mmの幅および2.5~50cmの長さを有する(例えば、ウシ、ウマ、またはブタの)膀胱組織の1つまたは複数のストリップの形態で提供される。
ブロック503の操作に続いて(またはブロック503が省略される場合)、方法は任意選択的なブロック505に進むことができ、それに従って、任意選択的な天然の食用成分を第1の構成要素、第2の構成要素、または第1および第2の構成要素の両方に塗布することができる。実施形態において、任意選択的な天然の食用成分は、乾燥すると、第1および第2の構成要素の少なくとも一部の間に接着結合を形成する液体の形態である。そのような場合、天然の食用成分は、第1の構成要素、第2の構成要素、または第1および第2の構成要素の両方の外面に液体コーティングとして塗布され得る。実施形態において、天然の食用成分(例えば、カゼイン、コーンスターチ、グリセリン、セルロース等)を含む液体(例えば、水)が、第1の構成要素の少なくとも外面に塗布される。
ブロック505の操作に続いて(またはブロック505が省略される場合)、方法は、ブロック507に進むことができ、それに従って、第1および第2の構成要素が組み合わされる。上記のように、第1および第2の構成要素は、任意の好適な様式で組み合わせることができる。例えば、第1および第2の構成要素がストリップ形態である場合、例えば、図1または図2の断面構造を有するガムの前駆体を形成するために、第2の構成要素の1つまたは複数のストリップを第1の構成要素の上に重ねることができる。代替的に、第1の構成要素の1つまたは複数のストリップを第2の構成要素の1つまたは複数のストリップの周りに巻き付けて、図3または図4に示される一般的な形状を有するガムの前駆体を形成することができる。さらに、ガム前駆体を形成するために、第1および第2の構成要素の1つまたは複数のストリップを、例えば、共通の軸の周りで、一緒にねじることができる。
ブロック507の操作に続いて、方法は、任意選択的なブロック509に進むことができ、それに従って、任意選択的な天然の食用成分を塗布することができる。任意選択的なブロック509に従って塗布され得る天然の食用成分の性質は、任意選択的なブロック505に関して上で論じられたものと同じであり、したがって繰り返し述べることはしない。例えば、任意選択的なブロック505の操作が省略される場合、または第1および第2の構成要素間の結合をさらに強化するために、もしくはガムの他の何らかの態様(例えば、味、匂い、食感等)を強化するために追加の天然の食用成分が所望される場合、ブロック509の操作が望ましい場合がある。
ブロック509に続いて、またはブロック509が省略される場合、方法はブロック511に進むことができ、それに従って、ガム前駆体が乾燥されてペット用ガムを形成する。ガム前駆体の乾燥は、空気乾燥、加熱乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥、またはそれらの組み合わせ等であるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の好適な乾燥方法を用いて行うことができる。実施形態において、ブロック511の操作は、少なくとも生成物を加熱乾燥することを含む。そのような加熱乾燥は、例えば、ペット用ガム前駆体を乾燥機またはオーブンに入れ、50℃~250℃の範囲の温度で15分~15時間の範囲の時間ガムを加熱することにより行うことができる。
ブロック511の乾燥操作は、第1の構成要素および第2の構成要素の含水量を、それぞれの第1および第2の初期含水量レベル未満に低減する。好ましくは、乾燥は、第1の構成要素が第1の最終含水量を有し、第2の構成要素が第2の最終含水量を有するまで行われ、第1および第2の最終含水量は上記の範囲内である。限定されないが、実施形態において、第1の構成要素は、(例えば、ウシまたはウマの)腱組織または靭帯組織の1つまたは複数のストリップの形態であり、12~18重量%の範囲の第1の最終含水量まで乾燥される。そのような実施形態において、第2の構成要素は、(例えば、ウシ、ウマ、またはブタの)膀胱組織の1つまたは複数のストリップの形態であり、10~15重量%の範囲の第2の最終含水量まで乾燥される。
ブロック511の乾燥操作中にペット用ガム前駆体から水分が除去されると、第1の構成要素および第2の構成要素が収縮する。(提供された状態の)第2の構成要素は、(提供された状態の)第1の構成要素よりも比較的高い初期含水量を有するため、第2の構成要素は、ブロック511の操作中に第2の構成要素よりも収縮する。その結果として、第2の構成要素を第1の構成要素と焼き嵌め嵌合させることができる。実施形態において、第1および第2の構成要素の焼き嵌め嵌合は、ペット用ガムに所望の耐噛み性を提供するのに十分であり得る。他の実施形態において、第1および第2の構成要素の連結は、ブロック511の乾燥操作の前、間、または後に、第1および第2の構成要素間に接着結合を形成し得る天然の食用成分で強化され得る。
ブロック511の乾燥操作は、所望の最終総含水量を有するペット用ガムが得られるまで行われ得る。実施形態において、ブロック511の乾燥操作は、ペット用ガムの総重量に対して0.1~15重量%(例えば、0.1~10重量%、またはさらには0.1~5重量%)の範囲の最終総含水量を有するペット用ガムが得られるまで行われる。限定されないが、実施形態において、本明細書に記載のペット用ガムは、ペット用ガムの総重量に対して、0.1~5重量%の全体的な含水量を有する。理解され得るように、第1の初期含水量、第2の初期含水量、および/または最終総含水量は、ペット用ガムに所望の有効期間を提供するために、第1の構成要素への第2の構成要素の焼き嵌めを最適化するように選択され得、それによって犬等の動物に望ましい咀嚼体験を提供する。ブロック511の動作に続いて、方法は、ブロック513に進んで終了することができる。
第1および第2の構成要素は動物の天然成分であるため、本明細書に記載のペット用ガムは、ブリースティックと同じまたは同様の様式で、犬等の多くのペットを惹きつけることができる。すなわち、第2の構成要素としての器官組織(例えば、膀胱)の使用は、主題のペット用ガムに強い魅力的な特徴を提供する。対照的に、第1の構成要素に線維性結合組織(例えば、腱または靭帯組織)を使用すると、ガムの耐久性が強化され、その線維構造によって長く継続する咀嚼体験を提供することができる。上記のように、下層の第1の構成要素(例えば、腱、靭帯)のストリップ(複数可)と組み合わせることができる第2の構成要素(例えば、膀胱)のストリップの数は、最終製品に要求されるペット用ガムのサイズによってのみ制限される。好ましい実施形態において、第1の構成要素は腱または靭帯組織のストリップを含み、第2の構成要素は膀胱組織のストリップを含み、ペット用ガムにおける第1の構成要素と第2の構成要素との比は10:1、5:1、2:1、または1:1の範囲である。言い換えると、実施形態において、ペット用ガムにおける第1の構成要素の量は、好ましくは、ペット用ガムにおける第2の構成要素の量よりも多い。これにより、第2の構成要素が犬等の動物を惹きつけることができる一方で、第1の構成要素が長く継続する咀嚼体験を提供することができる。
記載したように、本明細書に記載のペット用ガムは全て天然であり、強い魅力的な品質、ならびに比較的長い噛み時間および嗜好性を有する。ペット用ガムは、ペットへのタンパク質および繊維質等の栄養素の供給源であり得、低アレルギー性であり、長期間にわたってその鮮度、食感、味を保持する。ペット用ガムは、楽しめるように設計されてもよく、それと同時に上記のような機能的な利点も有する。さらに、ペット用ガムは乾燥形態で販売することができ、高価な保存条件または輸送条件を必要としない。
以下の実施例は、本開示のさらなる実施形態である。
実施例1:本実施例によれば、線維性結合組織を含む第1の構成要素と、内臓組織を含む第2の構成要素と、を含み、第2の構成要素が第1の構成要素に連結されている、ペット用ガムが提供される。
実施例2:本実施例は、実施例1の特徴のいずれかまたは全てを含み、線維性結合組織は、靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせである。
実施例3:本実施例は、実施例1の特徴のいずれかまたは全てを含み、内臓組織は、食道組織、腸組織、胆嚢組織、心臓組織、胃組織、肝臓組織、尿管組織、膀胱組織、またはそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
実施例4:本実施例は、実施例3の特徴のいずれかまたは全てを含み、内臓組織は膀胱組織である。
実施例5:本実施例は、実施例1の特徴のいずれかまたは全てを含み、第1の構成要素は、第1の構成要素の総重量に対して、10~20重量%の範囲の第1の最終含水量を有し、第2の構成要素は、第2の構成要素の総重量に対して、10~20重量%の範囲の第2の最終含水量を有する。
実施例6:本実施例は、実施例1の特徴のいずれかまたは全てを含み、線維性結合組織は、靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせであり、内臓組織は、食道組織、腸組織、胆嚢組織、心臓組織、胃組織、肝臓組織、尿管組織、膀胱組織、またはそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択され、靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせは、バッファロー、雄牛、ラクダ、ウシ、シカ、ロバ、魚、ヤギ、ウマ、ヒツジ、ブタ、またはそれらの2つ以上の組み合わせから供給され、内臓組織は、バッファロー、雄牛、ラクダ、ウシ、シカ、ロバ、魚、ヤギ、ウマ、ヒツジ、またはそれらの2つ以上の組み合わせから供給される。
実施例7:本実施例は、実施例6の特徴のいずれかまたは全てを含み、内臓組織は膀胱組織である。
実施例8:本実施例は、実施例7の特徴のいずれかまたは全てを含み、第1の構成要素は、第1の構成要素の総重量に対して、10~20重量%の範囲の第1の最終含水量を有し、第2の構成要素は、第2の構成要素の総重量に対して、10~20重量%の範囲の第2の最終含水量を有する。
実施例9:本実施例は、実施例1の特徴のいずれかまたは全てを含み、第1の構成要素の外面上に天然の食用成分をさらに含み、天然の食用成分が第1の構成要素を第2の構成要素に連結する。
実施例10:本実施例は、実施例9の特徴のいずれかまたは全てを含み、天然の食用成分は、カゼイン、コーンスターチ、グリセリン、セルロース、またはそれらの組み合わせを含む。
実施例11:本実施例は、実施例8の特徴のいずれかまたは全てを含み、第1の構成要素の外面上に天然の食用成分をさらに含み、天然の食用成分が第1の構成要素を第2の構成要素に連結する。
実施例12:本実施例は、実施例11の特徴のいずれかまたは全てを含み、天然の食用成分は、カゼイン、コーンスターチ、グリセリン、セルロース、またはそれらの組み合わせを含む。
実施例13:本実施例は、実施例7の特徴のいずれかまたは全てを含み、第2の構成要素が第1の構成要素に巻き付けられる。
実施例14:本実施例によれば、ペット用ガムを形成する方法であって、線維性結合組織を含む第1の構成要素を提供することであって、第1の構成要素は、50~80重量%の範囲の第1の初期含水量を有する、提供することと、内臓組織を含む第2の構成要素を提供することであって、第2の構成要素は、70~95重量%の範囲の第2の初期含水量を有する、提供することと、第2の構成要素を第1の構成要素の外面と接触させることと、第2の構成要素を第1の構成要素の外面に連結してペット用ガムを形成することと、を含み、第2の構成要素を第1の構成要素の外面に連結することは、第1の構成要素を10~20重量%の範囲の第1の最終含水量まで乾燥させることと、第2の構成要素を10~20重量%の範囲の第2の最終含水量まで乾燥させることと、を含む、方法が提供される。
実施例15:本実施例は、実施例14の特徴のいずれかまたは全てを含み、第2の初期含水量は、第1の初期含水量よりも多く、乾燥中、第2の構成要素は、第1の構成要素よりも大きく収縮する。
実施例16:本実施例は、実施例14の特徴のいずれかまたは全てを含み、乾燥は、空気乾燥、加熱乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥、またはそれらの2つ以上の組み合わせによって行われる。
実施例17:本実施例は、実施例14の特徴のいずれかまたは全てを含み、乾燥は、50℃~250℃の範囲の温度での、15分~15時間の範囲の期間の加熱乾燥を含む。
実施例18:本実施例は、実施例14の特徴のいずれかまたは全てを含み、第2の構成要素を第1の構成要素の表面に連結することは、乾燥の前または後に、天然の食用製品を含むコーティングを第1の構成要素の外面に塗布することをさらに含む。
実施例19:本実施例は、実施例14の特徴のいずれかまたは全てを含み、線維性結合組織は、靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせであり、内臓組織は、食道組織、腸組織、胆嚢組織、心臓組織、胃組織、肝臓組織、尿管組織、膀胱組織、またはそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。
実施例20:本実施例は、実施例19の特徴のいずれかまたは全てを含み、内臓組織は膀胱組織である。
実施例21:本実施例は、実施例19の特徴のいずれかまたは全てを含み、靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせは、バッファロー、雄牛、ラクダ、ウシ、シカ、ロバ、魚、ヤギ、ウマ、ヒツジ、またはそれらの2つ以上の組み合わせから供給され、内臓組織は、バッファロー、雄牛、ラクダ、ウシ、シカ、ロバ、魚、ヤギ、ウマ、ヒツジ、ブタ、またはそれらの2つ以上の組み合わせから供給される。
実施例22:本実施例は、実施例14の特徴のいずれかまたは全てを含み、第1の最終含水量は、12~18重量%の範囲であり、第2の最終含水量は、10~15重量%の範囲である。
実施例23:本実施例は、実施例14の特徴のいずれかまたは全てを含み、第2の構成要素を第1の構成要素の外面に連結することは、乾燥の前に、天然の食用成分を含むコーティングを第1の構成要素の表面に塗布することをさらに含む。
実施例24:本実施例は、実施例23の特徴のいずれかまたは全てを含み、天然の食用成分は、カゼイン、コーンスターチ、グリセリン、セルロース、またはそれらの組み合わせを含む。
実施例25:本実施例は、実施例14の特徴のいずれかまたは全てを含み、第2の構成要素を第1の構成要素の外面と接触させることは、第2の構成要素を第1の構成要素の外面の周りに巻き付けることを含む。
本開示のいくつかの実施形態を本明細書において説明および図示してきたが、当業者は、機能を実行するため、ならびに/または本明細書に記載の結果および/もしくは1つ以上の利点を得るために、様々な他の手段および/または構造を容易に想定し、そのような変形例および/または修正例の各々は、本発明の範囲内であると見なされる。より一般的には、当業者は、本明細書に記載の全てのパラメータ、寸法、材料、および構成が例示的であることを意味し、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成が、本発明の教示が用いられる特定の用途(単数または複数)に依存することを容易に理解するであろう。当業者は、日常的な実験のみを使用して、本明細書に記載の本発明の特定の実施形態の多くの均等物を認識または確認することができるであろう。したがって、前述の実施形態は単なる例として提示されており、添付の特許請求の範囲およびそれに相当する範囲内で、本発明は、具体的に記載および特許請求される以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
本開示は、本明細書に記載される個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の各々を対象とする。さらに、2つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組み合わせは、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に矛盾しない場合、本発明の範囲内に含まれる。
本明細書で定義および使用される全ての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれる文書内の定義、および/または定義された用語の通常の意味に優先すると理解されるべきである。本明細書および特許請求の範囲で使用される不定冠詞「a」および「an」は、反対に明確に示されない限り、「少なくとも1つ」を意味すると理解されるべきである。
本明細書および特許請求の範囲で使用される「および/または」という語句は、そのように結合された要素の「いずれかまたは両方」、すなわち、結合的に存在する場合もあれば、分離的に存在する場合もある要素を意味すると理解されるべきである。「および/または」節によって具体的に特定される要素以外にも、具体的に特定されたそれらの要素に関連しようと無関連であろうと、他の要素が任意選択的に存在し得る。本明細書における「第1」、「第2」等の用語は、いかなる順序、量、または重要性も示さないが、ある要素を別の要素と区別するために使用され、本明細書における「a」および「an」という用語は、数量の制限を意味しないが、言及される項目の少なくとも1つの存在を示す。

Claims (23)

  1. ペット用ガムであって、
    線維性結合組織を含む第1の構成要素と、
    内臓組織を含む第2の構成要素と、
    を含み、
    前記第2の構成要素が前記第1の構成要素に連結されており
    前記第1の構成要素および前記第2の構成要素は、各々ストリップの形態であり、前記第1の構成要素および前記第2の構成要素のストリップは、互いにらせん状に巻かれることによって連結される、
    ペット用ガム。
  2. 前記線維性結合組織が、靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせである、請求項1に記載のペット用ガム。
  3. 前記内臓組織が、食道組織、腸組織、胆嚢組織、心臓組織、胃組織、肝臓組織、尿管組織、膀胱組織、またはそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のペット用ガム。
  4. 前記内臓組織が膀胱組織である、請求項3に記載のペット用ガム。
  5. 前記第1の構成要素が、前記第1の構成要素の総重量に対して、10~20重量%の範囲の第1の最終含水量を有し、
    前記第2の構成要素が、前記第2の構成要素の総重量に対して、10~20重量%の範囲の第2の最終含水量を有する、請求項1に記載のペット用ガム。
  6. 前記線維性結合組織が、靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせであり、
    前記内臓組織が、食道組織、腸組織、胆嚢組織、心臓組織、胃組織、肝臓組織、尿管組織、膀胱組織、またはそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択され、
    前記靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせが、バッファロー、雄牛、ラクダ、ウシ、シカ、ロバ、魚、ヤギ、ウマ、ヒツジ、ブタ、またはそれらの2つ以上の組み合わせから供給され、
    前記内臓組織が、バッファロー、雄牛、ラクダ、ウシ、シカ、ロバ、魚、ヤギ、ウマ、ヒツジ、またはそれらの2つ以上の組み合わせから供給される、請求項1に記載のペット用ガム。
  7. 前記内臓組織が膀胱組織である、請求項6に記載のペット用ガム。
  8. 前記第1の構成要素が、前記第1の構成要素の総重量に対して、10~20重量%の範囲の第1の最終含水量を有し、
    前記第2の構成要素が、前記第2の構成要素の総重量に対して、10~20重量%の範囲の第2の最終含水量を有する、請求項7に記載のペット用ガム。
  9. 前記第1の構成要素の外面上に天然の食用成分をさらに含み、前記天然の食用成分が前記第1の構成要素を前記第2の構成要素に連結する、請求項1に記載のペット用ガム。
  10. 前記天然の食用成分が、カゼイン、コーンスターチ、グリセリン、セルロース、またはそれらの組み合わせを含む、請求項9に記載のペット用ガム。
  11. 前記第1の構成要素の外面上に天然の食用成分をさらに含み、前記天然の食用成分が前記第1の構成要素を前記第2の構成要素に連結する、請求項8に記載のペット用ガム。
  12. 天然の食用成分が、カゼイン、コーンスターチ、グリセリン、セルロース、またはそれらの組み合わせを含む、請求項11に記載のペット用ガム。
  13. ペット用ガムを形成する方法であって、
    線維性結合組織を含む第1の構成要素を提供することであって、前記第1の構成要素が、50~80重量%の範囲の第1の初期含水量を有する、提供することと、
    内臓組織を含む第2の構成要素を提供することであって、前記第2の構成要素が、70~95重量%の範囲の第2の初期含水量を有する、提供することと、
    前記第2の構成要素を前記第1の構成要素の外面と接触させることと、
    前記第2の構成要素を前記第1の構成要素の前記外面に連結してペット用ガムを形成することと、
    を含み、
    前記第2の構成要素を前記第1の構成要素の前記外面に連結することが、前記第1の構成要素を10~20重量%の範囲の第1の最終含水量まで乾燥させることと、前記第2の構成要素を10~20重量%の範囲の第2の最終含水量まで乾燥させることと、を含
    前記第1の構成要素および前記第2の構成要素は、各々ストリップの形態であり、前記第1の構成要素および前記第2の構成要素のストリップは、互いにらせん状に巻かれることによって連結される、
    方法。
  14. 前記第2の初期含水量が、前記第1の初期含水量よりも多く、
    前記乾燥中、前記第2の構成要素が、前記第1の構成要素よりも大きく収縮する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記乾燥が、空気乾燥、加熱乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥、またはそれらの2つ以上の組み合わせによって行われる、請求項13に記載の方法。
  16. 前記乾燥が、50℃~250℃の範囲の温度での、15分~15時間の範囲の期間の加熱乾燥を含む、請求項13に記載の方法。
  17. 前記第2の構成要素を前記第1の構成要素の表面に連結することが、前記乾燥の前または後に、天然の食用製品を含むコーティングを前記第1の構成要素の前記外面に塗布することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  18. 前記線維性結合組織が、靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせであり、
    前記内臓組織が、食道組織、腸組織、胆嚢組織、心臓組織、胃組織、肝臓組織、尿管組織、膀胱組織、またはそれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
  19. 前記内臓組織が膀胱組織である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記靭帯組織、腱組織、またはそれらの組み合わせが、バッファロー、雄牛、ラクダ、ウシ、シカ、ロバ、魚、ヤギ、ウマ、ヒツジ、またはそれらの2つ以上の組み合わせから供給され、
    前記内臓組織が、バッファロー、雄牛、ラクダ、ウシ、シカ、ロバ、魚、ヤギ、ウマ、ヒツジ、ブタ、またはそれらの2つ以上の組み合わせから供給される、請求項18に記載の方法。
  21. 前記第1の最終含水量が、12~18重量%の範囲であり、
    前記第2の最終含水量が、10~15重量%の範囲である、請求項13に記載の方法。
  22. 前記第2の構成要素を前記第1の構成要素の前記外面に連結することが、前記乾燥の前に、天然の食用成分を含むコーティングを前記第1の構成要素の前記表面に塗布することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  23. 前記天然の食用成分が、カゼイン、コーンスターチ、グリセリン、セルロース、またはそれらの組み合わせを含む、請求項22に記載の方法。
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