本願の実施形態で提供される技術的なソリューションは、様々なサービス本位の通信アーキテクチャに応用できる。
ここでは理解を容易にするため、5G通信システムを一例に挙げ、図1を参照しながら、サービス本位のアーキテクチャとサービス本位のアーキテクチャの通信モードを手短に説明する。図1に示されているように、本願の一実施形態で提供されるサービス本位のネットワークアーキテクチャ100は、複数のネットワーク機能(network function、NF)を含む。
1.セッション管理ネットワークエレメント:セッション管理ネットワークエレメントは主に、セッションを管理し、端末装置のインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレスを割り当てて管理し、ユーザー機器プレーン機能インターフェイスとポリシーコントロールおよび課金機能インターフェイスを管理できるエンドポイントを選択し、ダウンリンクデータ通知を行い、その他を行うように構成される。5G通信で、セッション管理ネットワークエレメントはセッション管理機能(session management function、SMF)ネットワークエレメントであってよい。6G通信などの将来の通信で、セッション管理ネットワークエレメントは引き続きSMFネットワークエレメントである可能性があり、あるいは別の名称を有する可能性がある。これは本願で限定されない。NsmfはSMFによって提供されるサービス本位のインターフェイスである。SMFはNsmfを通じて他のネットワーク機能と通信できる。
2.アクセス管理ネットワークエレメント:アクセス管理ネットワークエレメントは主に、モビリティ管理と、アクセス管理と、その他を行うように構成される。アクセス管理ネットワークエレメントは機能を、例えば、セッション管理以外のモビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)機能で合法的な傍受やアクセス認可(または認証)を実行するように構成されてよい。5G通信で、アクセス管理ネットワークエレメントはアクセス・モビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)ネットワークエレメントであってよい。6G通信などの将来の通信で、アクセス管理ネットワークエレメントは引き続きAMFネットワークエレメントである可能性があり、あるいは別の名称を有する可能性がある。これは本願で限定されない。NamfはAMFによって提供されるサービス本位のインターフェイスである。AMFはNamfを通じて他のネットワーク機能と通信できる。
3.認証サービスネットワークエレメント:認証サービスネットワークエレメントは主に、ユーザー認証とその他を行うように構成される。5G通信で、認証サービスネットワークエレメントは認証サーバー機能(authentication server function、AUSF)ネットワークエレメントであってよい。6G通信などの将来の通信で、認証サービスネットワークエレメントは引き続きAUSFネットワークエレメントである可能性があり、あるいは別の名称を有する可能性がある。これは本願で限定されない。NausfはAUSFによって提供されるサービス本位のインターフェイスである。AUSFはNausfを通じて他のネットワーク機能と通信できる。
4.ネットワーク曝露ネットワークエレメント:ネットワーク曝露ネットワークエレメントは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)ネットワーク機能によって提供されるサービス、能力、その他を外部に安全に曝露するように構成される。5G通信で、ネットワーク曝露ネットワークエレメントはネットワーク曝露機能(network exposure function、NEF)ネットワークエレメントであってよい。6G通信などの将来の通信で、ネットワーク曝露ネットワークエレメントは引き続きNEFネットワークエレメントである可能性があり、あるいは別の名称を有する可能性がある。これは本願で限定されない。NnefはNEFによって提供されるサービス本位のインターフェイスである。NEFはNnefを通じて他のネットワーク機能と通信できる。
5.ネットワークリポジトリネットワークエレメント:ネットワークリポジトリネットワークエレメントは、ネットワーク機能エンティティの記述情報とネットワーク機能エンティティによって提供されるサービスの記述情報を保管し、サービス検出、ネットワークエレメントエンティティ検出、その他を支援するように構成される。5G通信で、ネットワークリポジトリネットワークエレメントはネットワークリポジトリ機能(network repository function、NRF)ネットワークエレメントであってよい。6G通信などの将来の通信で、ネットワークリポジトリネットワークエレメントは引き続きNEFネットワークエレメントである可能性があり、あるいは別の名称を有する可能性がある。これは本願で限定されない。NnrfはNRFによって提供されるサービス本位のインターフェイスである。NRFはNnrfを通じて他のネットワーク機能と通信できる。
6.ポリシーコントロールネットワークエレメント:ポリシーコントロールネットワークエレメントは、ネットワーク挙動について統一ポリシー機構を案内し、コントロールプレーン機能ネットワークエレメント(AMFまたはSMFなど)のためにポリシールール情報を提供し、その他を行うように構成される。5G通信で、ポリシーコントロールネットワークエレメントはポリシーコントロール機能(policy control function、PCF)ネットワークエレメントであってよい。6G通信などの将来の通信で、ポリシーコントロールネットワークエレメントは引き続きPCFネットワークエレメントである可能性があり、あるいは別の名称を有する可能性がある。これは本願で限定されない。NpcfはPCFによって提供されるサービス本位のインターフェイスである。PCFはNpcfを通じて他のネットワーク機能と通信できる。
7.データ管理ネットワークエレメント:データ管理ネットワークエレメントは、ユーザー識別処理と、アクセス認証と、登録管理またはモビリティ管理と、その他を行うように構成される。5G通信で、データ管理ネットワークエレメントは統一データ管理(unified data management、UDM)ネットワークエレメントであってよい。6G通信などの将来の通信で、データ管理ネットワークエレメントは引き続きUDMネットワークエレメントである可能性があり、あるいは別の名称を有する可能性がある。これは本願で限定されない。NudmはUDMによって提供されるサービス本位のインターフェイスである。UDMはNudmを通じて他のネットワーク機能と通信できる。
8.アプリケーションネットワークエレメント:アプリケーションネットワークエレメントは、アプリケーションの影響を受けるデータのルーティングを行い、ネットワーク曝露機能にアクセスし、ポリシーコントロールを行うためにポリシー機構とやり取りし、その他を行うように構成される。5G通信で、アプリケーションネットワークエレメントはアプリケーション機能(application function、AF)ネットワークエレメントであってよい。6G通信などの将来の通信で、アプリケーションネットワークエレメントは引き続きAFネットワークエレメントである可能性があり、あるいは別の名称を有する可能性がある。これは本願で限定されない。NafはAFによって提供されるサービス本位のインターフェイスである。AFはNafを通じて他のネットワーク機能と通信できる。
9.ユーザー機器(user equipment、UE):ユーザー機器は、様々な手持ち型装置、車載装置、ウェアラブル装置、または無線通信機能を有する計算装置、または無線モデムに接続された他の処理装置、およびモバイルステーション(mobile station、MS)、端末(terminal)、ユーザー機器(user equipment、UE)、ソフト端末、例えば水道メーター、電気メーター、センサーなど、様々な形態の端末を含み得る。
10.(無線)アクセスネットワーク(radio access network、(R)AN)ネットワークエレメント:(R)ANネットワークエレメントは、特定のエリア内で認可されたユーザー機器にネットワークアクセス機能を提供するように構成され、ユーザー機器レベル、サービス要件、その他に応じて質の異なる伝送トンネルを使用できる。
RANネットワークエレメントは無線リソースを管理でき、端末とコアネットワークとの間で制御信号やユーザー機器データを転送するために、端末装置にアクセスサービスを提供できる。RANネットワークエレメントは、従来のネットワークにおける基地局と理解することもできる。
11.ユーザープレーン(user plane function、UPF)ネットワークエレメント:ユーザープレーンネットワークエレメントは、パケットのルーティングと転送を行い、ユーザープレーンデータに対してクオリティ・オブ・サービス(quality of service、QoS)処理を行い、その他を行うように構成される。5G通信で、ユーザープレーンネットワークエレメントはユーザープレーン機能(user plane function、UPF)ネットワークエレメントであってよい。6G通信などの将来の通信で、ユーザープレーンネットワークエレメントは引き続きUPFネットワークエレメントである可能性があり、あるいは別の名称を有する可能性がある。これは本願で限定されない。
12.データネットワーク(data network、DN)ネットワークエレメント:DNネットワークエレメントは、データを伝送するためのネットワークを、例えばInternetネットワークを、提供するように構成される。DNネットワークエレメントは、データネットワーク認証・認可・アカウンティング(data network authentication,authorization,accounting)ネットワークエレメント、アプリケーションサーバー(application function)、その他であってよい。
前述した機能やネットワークエレメントが、ハードウェア装置内のネットワークエレメント、専用のハードウェア上で実行するソフトウェア機能、またはプラットフォーム(例えば、クラウドプラットフォーム)上でインスタンスとして生成される仮想機能であってよいことは理解できる。
図1のN1インターフェイスは、UEとAMFとの間の参照点である。N2インターフェイスは、RANとAMFとの間の参照点であり、非アクセス階層(non-access stratum、NAS)メッセージと、次世代アプリケーションプロトコル(Next Generation Application Protocol、NGAP)メッセージと、その他を送信するために使用される。N3インターフェイスはRANとUPFとの間の参照点であり、ユーザープレーンデータとその他を伝送するために使用される。N4インターフェイスはSMFとUPFとの間の参照点であり、N3接続のトンネル識別子情報、データバッファリング指示情報、およびダウンリンクデータ通知メッセージなどの情報を伝送するために使用される。N6インターフェイスはUPFとDNとの間の参照点であり、ユーザープレーンデータとその他を伝送するように構成される。
ネットワークアーキテクチャ100がサービス本位のアーキテクチャの観点から説明されるネットワークアーキテクチャに過ぎないことを理解されたい。本願の実施形態で応用シナリオは限定されないし、前述したネットワーク機能を実行できるネットワークアーキテクチャならどれでも本願の実施形態に応用可能である。
通常、ユーザーにサービスを提供する過程では、複数のサービスインスタンスがこのユーザーに関係するメッセージを交換する必要がある。本願の実施形態で提供されるサービスインスタンスは図1のネットワーク機能であってよく、例えば、セッション管理ネットワークエレメント、アクセス管理ネットワークエレメント、またはポリシーコントロールネットワークエレメントであってよい。説明を簡単にするため、本願の以降の説明では、アクセス管理ネットワークエレメントをAMFとし、セッション管理ネットワークエレメントをSMFとし、ポリシーコントロールネットワークエレメントをPCFとすることを一例として用いる。換言すると、本願の以降の説明では、UPFネットワークエレメントがユーザープレーンネットワークエレメントに差し替えられることがあり、SMFネットワークエレメントがセッション管理ネットワークエレメントに差し替えられることがある。
例えば、生産サービスインスタンスはAMFである。このAMFはユーザー機器に関係するメッセージをサービス機構(このサービス機構は図1のNRFを含んでよい、または別のネットワーク機能を含んでよい)へ送信する。サービス機構は、ユーザー機器に関係するメッセージを受信した後に、同じ機能を提供できる複数の消費サービスインスタンスから1つのサービスインスタンスを選択する。例えば、サービス機構は複数のSMFから1つのSMFを選択し、このSMFへユーザー機器に関係するメッセージを送信する。こうして、生産サービスインスタンスと消費サービスインスタンスはユーザー機器に関係するメッセージの交換を完遂する。
状況によっては、同一のサービスインスタンスが同一のユーザー機器にサービスすることが求められる。前述の目的を達成するため、先行技術では、互い通信する2つのサービスインスタンスが互いに直接結合される。例えば、AMFとSMFという2つのサービスインスタンスがユーザー機器に関わるセッション管理手順を処理している。2つのサービスインスタンス同士の結合を実施するため、AMFとSMFは互いに通知し、その後、ユーザー機器に関係するメッセージを互いに送信する。しかしながら、前述の方法を用いて実施される結合では、サービスインスタンス処理の複雑さが増し、この問題は同時状況でとりわけ顕著となる。例えば、AMFと複数のSMFがユーザー機器に関わる複数の手順を遂行している。AMFと第1のSMFはユーザー機器に関わるセッション関連手順を遂行しており、AMFと第2のSMFはユーザー機器に関わるモビリティ関連手順を遂行している。第1のSMFとAMFとの間でセッション手順が終了すると、第1のSMFがAMFから解放され、ユーザー機器に関係するメッセージをAMFにそれ以上送信しないことに決める。しかし、この場合、AMFと第2のSMFとの間の手順はまだ終了していない。したがって、AMFは一時的にユーザー機器のコンテクストを解放しない。この場合、第1のSMFがセッション関連手順を再び開始すると、AMFはまだコンテクストを解放していないため、第1のSMFは別のAMFへメッセージを送信する可能性がある。その結果、メッセージのリダイレクトを行う必要が生じ、メッセージは最終的には当初のAMFへ送信される。この場合、サービスインスタンス同士のやり取りは複雑である。
本願の一実施形態は、サービスインスタンス処理の複雑さを軽減できる方法を提供する。理解を容易にするため、これ以降はまず、本願の実施形態に応用されるサービス機構の概略図を説明する。図2は、本願の一実施形態によるサービス機構の概略図である。
図2に示されたサービス機構は、NRF 210と、サービス通信プロキシ220と、サービス通信プロキシ230と、サービスセット240からサービスセット270までを含む。
図2で、同じサービスセット内のサービスインスタンスは同じ機能を提供でき、異なるサービスセット内のサービスインスタンスは同じ機能か異なる機能を提供できる。例えば、図2に示されたサービスセット240内のサービスインスタンス241とサービスインスタンス242は、同じ機能を提供できる。例えば、サービスインスタンス241とサービスインスタンス242はいずれもSMFであってよく、あるいはAMFであってよい。一例において、サービスセット240とサービスセット250はいずれもSMFを含むセットであってよく、サービスセット260とサービスセット270はいずれもAMFを含むセットであってよい。サービスセットはサービスセットの識別子を有することができる。例えば、識別子は、FQDN、IPアドレス、サービスセットのID、または他のカスタマイズされた識別子であってよい。サービスセットの識別子のタイプは、本願の本実施形態で具体的に限定されない。サービスセット内の各サービスインスタンスは目標識別子を有することができる。目標識別子は様々な形式を有し得る。例えば、目標識別子が或る1つのユーザー機器に関係するものである場合は、目標識別子は、サービス通信プロキシのIPアドレスとポート番号のうち、少なくともいずれか一方であってよい。あるいは、目標識別子は、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子と、該サービスセット内での一意な識別子とを含んでよい。あるいは、目標識別子は、サービス通信プロキシによって割り当てられ、該サービス通信プロキシ上で一意である、値である。これは本願で限定されない。目標識別子が1グループのユーザー機器に関係するものである場合、目標識別子は、第2のサービスインスタンスに対応するサービスセットの識別子であってよく、あるいは該サービスセットの識別子と第2のサービスインスタンスの識別子とを、または該サービスセットの識別子と該サービスセット内で一意なサービスポインタとを、含み、このサービスポインタは、該サービスセットによってサービスされる1グループのユーザー機器を識別するためなどに使用される。これは本願で限定されない。
サービス通信プロキシとサービスインスタンスとの間には通信インターフェイスがあってよい。理解を容易にするため、これ以降は一例を参照しながら通信インターフェイスの機能を説明する。図2に示されているように、サービス通信プロキシ220は、I1インターフェイスを通じてサービスセット240内のサービスインスタンスとメッセージを交換できる。例えば、サービス通信プロキシ220によって受信されるメッセージが目標サービスセットの識別子を含んでいる場合は、サービス通信プロキシ220は、そのメッセージの中にある目標サービスセットの識別子に基づいて、サービス通信プロキシ220と目標サービスセットとの間に直結インターフェイスがあるか否かを判断する。メッセージの中にある目標サービスセットの識別子がサービスセット240の識別子であると仮定すると、サービス通信プロキシ220は、サービス通信プロキシ220と目標サービスセット240との間に直結インターフェイスがあるか否かを判断する。サービス通信プロキシ220と目標サービスセット240との間には直結インターフェイスがあるため、サービス通信プロキシはサービスセット240から目標サービスインスタンスを選択し、該目標サービスインスタンスへメッセージを送信することができる。
サービス通信プロキシとサービスインスタンスとの前述したメッセージ交換手順が一例に過ぎず、本願の実施形態を制限するものではないことを理解されたい。
サービス通信プロキシの間にもインターフェイスがあってよく、これによりサービス通信プロキシもメッセージを交換できる。例えば、サービス通信プロキシ230とサービス通信プロキシ220はインターフェイスI2を通じてメッセージを交換できる。サービス通信プロキシと目標サービスインスタンスとの間に直結インターフェイスがない場合は、サービス通信プロキシ間のインターフェイスを通じて目標サービスインスタンスへメッセージを転送できる。
本願の本実施形態で提供されるサービス通信プロキシが、サービス機構で新たに規定されたネットワーク機能であってよいことを理解されたい。例えば、サービス通信プロキシはHTTPリバースプロキシ(HTTP Reverse Proxy)であってよい。いくつかの配備方式では、情報交換を簡便にするため、サービス通信プロキシは、代わりに該サービス通信プロキシとのインターフェイスを有するサービスインスタンスと同じデータセンター内に配備されてもよい。勿論、サービス通信プロキシと、該サービス通信プロキシとのインターフェイスを有するサービスインスタンスは、代わりに別々のデータセンターに配備されてもよい。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。遠隔的な障害回復を支援するため、サービスセットは複数のデータセンターにまたがって配備されよく、具体的に述べると、サービスセット内の複数のサービスインスタンスが別々のデータセンターに配備されてよい。この場合は、サービスセットが配備された各データセンターに1つのサービス通信プロキシインスタンスが配備されてよく、複数のデータセンターに配備されたサービス通信プロキシインスタンスが前述のサービス通信プロキシを構成する。
本願の本実施形態で提供されるサービス通信プロキシが、ローカルサービスインスタンスの登録機能と検出機能をさらにサポートできることを理解されたい。サービスインスタンスが登録されると、サービス通信プロキシは該サービスインスタンスを目標識別子に結合できる。
本願の本実施形態で提供されるサービス機構は、NRF 210をさらに含んでよい。サービス通信プロキシは時々、サービスセットとサービスインスタンスに関する情報をNRF 210に登録することがある。NRF 210はI3インターフェイスを通じてサービス通信プロキシと通信できる。複数のデータセンターに配備されたサービス通信プロキシインスタンスによってサービス通信プロキシが構成される場合は、サービス通信プロキシが複数のサービス通信プロキシインスタンスのアドレス情報をNRF 210に登録し、これにより、NRF 210は別々のユーザー機器ごとに別々のサービス通信プロキシインスタンスを選択することができる。これにより、別々のデータセンターにおけるサービスセットによる負荷分担がサポートされ、同じサービス通信プロキシによるデータ転送によって生じるデータ経路の遠回りは回避される。
図2に示されたサービス機構が一例に過ぎず、サービス機構が多数の構造的なバリエーションを有し得ることを理解されたい。例えば、サービス機構はサービス通信プロキシだけを含んでよい。この場合は、このサービス通信プロキシで図2のNRFとサービス通信プロキシの機能を一元化してよい。あるいは、サービス機構はサービスインスタンスとNRFだけを含んでよい。この場合は、このNRFで図2のNRFとサービス通信プロキシの機能を一元化してよい。
加えて、サービスインスタンスの登録と検出を担当するサービス通信プロキシの機能と、メッセージ転送を担当するサービス通信プロキシの機能は、2つの独立したエンティティであってよい。
図3を参照し、これ以降は本願の一実施形態による通信方法を説明する。
図3に示された通信方法はステップ310および330を含む。これ以降は図3の各ステップを詳しく説明する。
ステップ310:第1のサービスインスタンスによって送信される第1のメッセージを受信し、この第1のメッセージは目標識別子を含む。
本願の本実施形態で提供されるサービスインスタンスは、図1のネットワーク機能であってよく、例えば、AMF、SMF、またはPCFであってよい。あるいは、サービスインスタンスは、ネットワーク機能からの分割によって得られる複数のサービスインスタンスのいずれか1つであってよい。技術の進歩にともない、サービスインスタンスは代わりにネットワーク機能から独立して存在してもよい。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
第1のメッセージは、第1のサービスインスタンスによって送信されるユーザー機器に関係するメッセージであってよい。一例において、第1のサービスインスタンスはAMFであり、またはSMFであり、第1のメッセージはセッション関連手順のメッセージ、モビリティ関連手順のメッセージ、またはその他であってよい。
第1のメッセージは目標識別子を携えている。目標識別子は様々な形式を有し得る。例えば、目標識別子が或る1つのユーザー機器に関係するものである場合は、目標識別子は、サービス通信プロキシのIPアドレスとポート番号のうち、少なくともいずれか一方であってよい。あるいは、目標識別子は、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子と、該サービスセット内での一意な識別子とを含んでよい。あるいは、目標識別子は、サービス通信プロキシによって割り当てられ、該サービス通信プロキシ上で一意である、値である。これは本願で限定されない。目標識別子が1グループのユーザー機器に関係するものである場合、目標識別子は、第2のサービスインスタンスに対応するサービスセットの識別子であってよく、あるいは該サービスセットの識別子と第2のサービスインスタンスの識別子とを、または該サービスセットの識別子と該サービスセット内で一意なサービスポインタとを、含み、このサービスポインタは、該サービスセットによってサービスされる1グループのユーザー機器を識別するためなどに使用される。これは本願で限定されない。
一例において、ステップ310で第1のメッセージを受信するネットワークエレメントは、サービス機構内のサービス通信プロキシであってよく、あるいは勿論、サービス通信プロキシ機能を提供できる別のネットワークエレメントであってもよい。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
任意に選べることとして、ステップ310の前に、第1のサービスインスタンスはユーザー機器に関係する目標識別子をさらに受信してよく、この場合は、ステップ310が遂行される前か遂行されるときに、第1のメッセージが目標識別子を携えている。一例において、第1のサービスインスタンスがSMFである場合、このSMFは、第1のメッセージを送信する前に、AMFによって送信される目標識別子を受信できる。一例において、SMFは、SMFとAMFとのセッション確立手順でAMFによって送信される目標識別子を取得し、ユーザー機器のコンテクストでこの目標識別子を保管する。これにより、SMFは、後ほどAMFへメッセージを送信する必要が生じたときに、ユーザー機器のコンテクストからユーザー機器に関係する目標識別子を取得し、この目標識別子を第1のメッセージに加えることができる。
メッセージの種類の点から見て、第1のメッセージは、HTTPメッセージ、AMQPメッセージ、またはその他であってよい。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
ステップ330:サービス通信プロキシは、第1のメッセージに基づいて、目標識別子との結合関係を有する第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。
目標識別子と第2のサービスインスタンスは結合関係を有することができる。換言すると、目標識別子に基づいて対応するサービスインスタンスを見つけることができる。一例において、目標識別子がサービスポインタである場合は、このサービスポインタとサービスインスタンスとの対応関係に基づいて目標サービスインスタンスを見つけることができる。
第1のメッセージがHTTPメッセージである場合は、サービス通信プロキシが目標識別子を特定して処理するのを支援するため、HTTPメッセージのヘッダー内に目標識別子が置かれてよい。本願の本実施形態においては、目標識別子と呼ばれる新しい任意のHTTPヘッダーが加えられてよい。ここで、新しいヘッダーが目標識別子と呼ばれることは一例として挙げられているに過ぎず、新たに規定されたHTTPヘッダーの具体的な名称は本実施形態で具体的に指定されない。目標識別子は、HTTPメッセージのネットワークタグフィールド(Cookie)内に置かれてもよい。HTTPメッセージはメッセージ本文を含んでよく、統一リソース識別子(uniform resource identifier、URI)、選択パラメータ、その他をさらに含んでよい。メッセージ本文はメッセージの本体と呼ばれることもある。メッセージ本文は、第2のサービスインスタンスによって提供されるサービスに関係するパラメータを含んでよい。選択パラメータは、第2のサービスインスタンスを判断して第2のサービスインスタンスへメッセージを送信することをサービス通信プロキシに指示するために使用されてよい。
任意に選べることとして、図3に示された通信方法は、ステップ330の前に、ステップ320をさらに含んでよい。
ステップ320:サービス通信プロキシは目標識別子との結合関係を有するサービスインスタンスの有無を確認する。サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスが目標識別子との結合関係を有することを確認した場合に、第1のメッセージに基づいて第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。
第2のメッセージが第1のメッセージとまったく同じであってよいことを理解されたい。この場合、サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の目標識別子に基づいて、第1のメッセージを第2のメッセージとして使用し、第1のメッセージをそのまま第2のサービスインスタンスへ転送する。勿論、第2のメッセージは第1のメッセージと異なってもよい。サービス通信プロキシは、第1のメッセージを受信した後に、第1のメッセージを変更し、変更した第1のメッセージを第2のメッセージとして使用し、第2のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信することができる。例えば、サービス通信プロキシは第1のメッセージのヘッダーを変更し、ただし第1のメッセージのメッセージ本文は変更せずに保つことで第2のメッセージを得、第2のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信する。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
サービス通信プロキシが目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を予め保管できることを理解されたい。第1のメッセージを受信したサービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の目標識別子に基づいて、目標識別子との結合関係を有するサービスインスタンスの有無を確認できる。あるいは、別のネットワークエレメント(例えば、NRFまたはデータ保管ユニット)が目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を予め保管してもよい。第1のメッセージを受信したサービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の目標識別子に基づいて、別のネットワークエレメントから対応するサービスインスタンスを探す。ネットワークエレメントは目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を探し、サービス通信プロキシに結果を通知し、サービス通信プロキシは目標サービスインスタンスへメッセージを転送する、などである。目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係の保管場所と、結合関係を探すネットワークエレメントは、本願で具体的に限定されない。
目標識別子とサービスインスタンスとの結合は、先行技術におけるサービスインスタンス同士の直接結合に取って代わるために使用される。これにより、サービスインスタンス同士のカップリングを減らし、サービスインスタンス処理の複雑さを軽減することができる。
あるいは、目標識別子とサービスインスタンスとの間に結合関係がなくてもよい。換言すると、サービス通信プロキシは、目標識別子に基づいて、目標識別子との結合関係を有するサービスインスタンスを見つけることができない。この場合、サービス通信プロキシは第1のメッセージに基づいて目標サービスセットの識別子を取得し、該セットから別のサービスインスタンスを選択し、選択したサービスインスタンスへ第1のメッセージを送信することができる。
図4を参照し、これ以降はサービス通信プロキシ上に結合関係がない場合に用いる方法を説明する。
図4は、本願の別の実施形態による通信方法の概略図である。図4に対応する方法はステップ410~430を含む。これ以降はステップ410~430を説明する。
ステップ410:サービス通信プロキシは第1のサービスインスタンスによって送信される第1のメッセージを受信し、この第1のメッセージは目標識別子を含んでいる。ステップ410は図3のステップ310に相当する。任意に選べることとして、第1のサービスインスタンスは、ステップ410が遂行される前に、第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子を取得するため、第2のサービスインスタンスとメッセージを交換してもよい。ここでは詳細を説明しない。
ステップ420:サービス通信プロキシは目標識別子に対応するサービスインスタンスの有無を確認する。目標識別子との結合関係を有するサービスインスタンスがない場合は、ステップ430が遂行される。
ステップ430:目標識別子との結合関係を有するサービスインスタンスがない場合に、サービス通信プロキシは第1のメッセージに基づいて目標サービスセットの識別子を取得し、目標サービスセットの識別子に基づいて目標サービスセットから第3のサービスインスタンスを選択する。サービス通信プロキシは第1のメッセージに基づいて第3のサービスインスタンスへ第3のメッセージを送信する。
サービスセットの識別子がサービスセットによって異なることは、前述の説明から分かる。目標サービスセットの識別子は、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子である。換言すると、第3のサービスインスタンスと第2のサービスインスタンスは同じサービスセットに属する。
第3のメッセージが第1のメッセージとまったく同じであってよいことを理解されたい。この場合、サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の目標識別子に基づいて、第1のメッセージを第3のメッセージとして使用し、第1のメッセージをそのまま第2のサービスインスタンスへ転送する。勿論、第3のメッセージは第3のメッセージと異なってもよい。サービス通信プロキシは、第1のメッセージを受信した後に、第1のメッセージを変更し、変更した第1のメッセージを第3のメッセージとして使用し、第3のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信することができる。例えば、サービス通信プロキシは第1のメッセージのヘッダーを変更し、ただし第1のメッセージのメッセージ本文は変更せずに保つことで第3のメッセージを得、第3のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信する。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
任意に選べることとして、サービス通信プロキシは第1のメッセージから目標サービスセットの識別子を取得でき、この第1のメッセージは目標サービスセットの識別子をさらに含む。あるいは、サービス通信プロキシは第1のメッセージ内の目標識別子から目標サービスセットの識別子を取得し、この目標識別子は目標サービスセットの識別子を含む。あるいは、サービス通信プロキシは目標サービスセットの識別子として或るサービスセットの或る識別子を判断し、該サービスセットの該識別子は第1のメッセージ内の目標識別子とのマッピング関係を有する。
第1のメッセージの中にあって目標サービスセットの識別子によって占められる情報要素の場所が、本願の本実施形態で具体的に限定されないことを理解されたい。例えば、目標サービスセットの識別子は、目標識別子内の情報要素を占めてよく、あるいは第1のメッセージ内の目標識別子以外の情報要素を占めてよく、あるいは目標サービスセットの識別子は、目標識別子とサービスセットの識別子とのマッピング関係に基づいて取得されてよい。
第3のサービスインスタンスを選択する方法が本願の本実施形態で具体的に限定されないことを理解されたい。例えば、負荷が比較的軽いサービスインスタンスが目標サービスセットから第3のサービスインスタンスとして選択されてよく、あるいは目標サービスセットからポーリング方式でサービスインスタンスが第3のサービスインスタンスとして選択されてもよい。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
目標識別子との結合関係を有するサービスインスタンスがない場合は、負荷均衡アルゴリズムを用いて目標サービスセットの識別子に基づいて目標サービスセットから目標サービスインスタンスが選択されてよい。これにより、目標サービスセット内のサービスインスタンス間で負荷均衡が保証される。
サービスの粒度の点から見て、前述の目標識別子は、単一のユーザー機器に関係する識別子であってよく、あるいは1グループのユーザー機器に、または複数のユーザー機器に、関係する識別子であってもよい。
以上、図2から図4を参照しながら、サービス通信プロキシが目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係に基づいて目標サービスインスタンスを判断するプロセスを説明した。さらに、目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係は、図2から図4のステップが遂行される前に確立されてもよい。
目標識別子が予め構成された目標識別子であってよいこと、あるいは通信メッセージで割り当てられる目標識別子であってよいことは、前述の説明で指摘されている。本願の実施形態は、前述した各種の目標識別子について、目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を確立する種々方法を提供する。目標サービスインスタンスがサービス通信プロキシに登録されるときに、サービス通信プロキシは、目標識別子とサービスインスタンスとの結合を完遂するため、サービスインスタンスに目標識別子を割り当て、その目標識別子をサービスインスタンスへ送信することができる。あるいは、サービスインスタンスで目標識別子が予め構成される。この場合は、該サービスインスタンスがサービス通信プロキシへ目標識別子を送信し、サービス通信プロキシは、目標識別子とサービスインスタンスとの結合を完遂するため、サービスインスタンスと目標識別子との結合関係を保管する。あるいは、目標識別子が通信メッセージでサービス通信プロキシかサービスインスタンスによって割り当てられる目標識別子である場合は、サービス通信プロキシが目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を確立する。この場合は、サービス通信プロキシかサービスインスタンスによって目標識別子が割り当てられてよい。目標識別子がサービス通信プロキシによって割り当てられる場合は、サービス通信プロキシが通信メッセージに目標識別子をさらに挿入する。
これ以降は、サービス通信プロキシが目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を予め確立するプロセスを説明する。図5および図6は、目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を予め確立するプロセスを各々示している。一例において、図5および図6では、目標識別子がサービスポインタである一例を挙げ、サービス通信プロキシが目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を予めか確立するプロセスが説明されている。
図5はステップ510~530を含む。これ以降はステップ510~530を詳しく説明する。
ステップ510:第2のサービスインスタンスはサービス通信プロキシへ第6のメッセージを送信し、この第6のメッセージは、第2のサービスインスタンスがサービス通信プロキシに登録するために使用される。
第6のメッセージが第2のサービスインスタンスに関する情報を含んでよいことを理解されたい。これにより、サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスに関する情報に基づいて、第2のサービスインスタンスをサービスポインタに結合する。
第6のメッセージ内の具体的な情報は本願の本実施形態で具体的に限定されない。例えば、登録要求は以下の内容、すなわちサービスインスタンスの識別子、サービスタイプ、製造業者情報、該サービスインスタンスが属するサービスセットの識別子、該サービスインスタンスがサービスを提供するエリア、および該サービスインスタンスによってサポートされるネットワークスライス能力のうち、少なくともいずれか1つを含んでよい。サービスタイプ次第では、登録要求はデータネットワーク名(data network name、DNN)などの他の情報をさらに携えてもよい。
任意に選べることとして、第6のメッセージは第2のサービスインスタンスに対応するサービスポインタをさらに含んでよく、これにより、サービス通信プロキシはこのサービスポインタに第2のサービスインスタンスを結合する。この場合、第6のメッセージに携えられる第2のサービスインスタンスに対応するサービスポインタは、第2のサービスインスタンスのために予め構成されるサービスポインタであってよく、例えば、第2のサービスインスタンスの構成ファイルで構成されてよい。
任意に選べることとして、第2のサービスインスタンスによって送信される第6のメッセージは、第2のサービスインスタンスの処理能力を含んでよい。
任意に選べることとして、第2のサービスインスタンスによって送信される第6のメッセージは、第2のサービスインスタンスによって申請されているサービスポインタの数を含んでよい。
任意に選べることとして、第2のサービスインスタンスは、サービス通信プロキシへ第6のメッセージを送信する前に、サービスするサービス通信プロキシを先に検出する必要がある場合がある。例えば、サービスするサービス通信プロキシのアドレス情報(例えば、FQDNまたはIPアドレス)が第2のサービスインスタンスの構成ファイルで予め構成されてよい。あるいは、サービスインスタンスは、サービスするサービス通信プロキシを、検出機構を用いて検出する。例えば、第2のサービスインスタンスは、ネットワークの中でブロードキャストまたはマルチキャストメッセージを送信することによって、あるいは動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol、DHCP)サーバー検出機構と同様の検出機構を用いることによって、サービスするサービス通信プロキシを検出できる。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
ステップ520:サービス通信プロキシは受信した第6のメッセージに基づいて第2のサービスインスタンスにサービスポインタを割り当てる。
サービス通信プロキシはサービスインスタンスのためにサービスポインタを構成する。これにより、サービスポインタの自動構成を実現できる。
第6のメッセージが第2のサービスインスタンスに関する情報を含む場合、サービス通信プロキシはまず、第2のサービスインスタンスに関する情報に基づいて、第2のサービスインスタンスが属するセットを判断できる。換言すると、サービス通信プロキシはまず、第2のサービスインスタンスに関する情報に基づいて、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子を判断できる。
具体的に述べると、サービス通信プロキシは、サービスタイプ、製造業者情報、サービスエリア、ネットワークスライス能力など、登録要求の中にある情報に基づいて、能力と製造業者が同じであるサービスセットの有無を判断し、既存のサービスセットに第2のサービスインスタンスを追加するか否かを判断することができる。あるいは、サービス通信プロキシは新しいサービスセットを作成する。一例において、第2のサービスインスタンスはAMFであり、製造業者はHであり、第2のサービスインスタンスがネットワークスライス能力AとサービスエリアBとをサポートすると仮定する。サービス通信プロキシは、既存のサービスセットがあり、既存のサービスセット内のサービスインスタンスがAMFであり、製造業者もHであり、サービスインスタンスがネットワークスライス能力AとサービスエリアBもサポートすると判断した場合に、既存のサービスセットに新しいサービスインスタンスを追加できると判断できる。サービス通信プロキシが既存のサービスセットに第2のサービスインスタンスを追加することを決定する場合は、同一サービスセット内でのサービスポインタの重複を避けるため、サービス通信プロキシによって第2のサービスインスタンスに割り当てられるサービスポインタは、第2のサービスインスタンスが属するサービスセット内の別のサービスインスタンスに対応するサービスポインタと異なるものにする。
サービスポインタが割り当てられるときには、サービスインスタンスが属するサービスセットの識別子も考慮される。同一サービスセット内のサービスインスタンスには別々のサービスポインタが割り当てられる。これにより、サービスセット内でのサービスポインタの重複は回避できる。
登録要求は、要求されているサービスポインタの数を携える。このように、ユーザー機器に関係するサービスが適切な粒度で管理されるようにするため、サービスインスタンスは、サービスインスタンスの負荷やその他の情報に基づいて、サービスポインタを割り当てることをサービス通信プロキシに要求する。
登録要求が第2のサービスインスタンスの処理能力を含む場合は、サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスの処理能力に基づいて、サービスポインタまたはその他を第2のサービスインスタンスに割り当てることができる。サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスの処理能力と、第2のサービスインスタンスが属するサービスセット内の他のサービスインスタンスの処理能力に基づいて、第2のサービスインスタンスに割り当てられるサービスポインタの数を判断できる。
ステップ530:サービス通信プロキシは第2のサービスインスタンスへ第6の応答メッセージを送信する。任意に選べることとして、サービス通信プロキシが第2のサービスインスタンスにサービスポインタを割り当てる場合は、第6の応答メッセージは第2のサービスインスタンスに割り当てられるサービスポインタを含み、第6の応答メッセージは、サービス通信プロキシによって第2のサービスインスタンスに割り当てられるサービスポインタを第2のサービスインスタンスに通知するために使用されてよい。
任意に選べることとして、サービス通信プロキシは、サービス通信プロキシが第2のサービスインスタンスとサービスポインタとの結合関係を確立したことを、第6の応答メッセージを使用して第2のサービスインスタンスに通知してよい。
任意に選べることとして、図6は、サービスポインタとサービスインスタンスとの結合関係を確立する別のプロセスを示している。
ステップ610:第2のサービスインスタンスはサービス通信プロキシへ第7のメッセージを送信し、この第7のメッセージは第2のサービスインスタンスに対応するサービスポインタを含む。
ステップ620:サービス通信プロキシは、サービスポインタが、第2のサービスインスタンスが属するサービスセット内の他のサービスインスタンスに対応するサービスポインタと重複しているか否かをチェックしてよい。重複がある場合は、サービス通信プロキシが第2のサービスインスタンスに新たなサービスポインタを割り当てて、重複するサービスポインタを差し替えることができる。
ステップ630:サービス通信プロキシは第2のサービスインスタンスへ第7の応答メッセージを送信する。サービス通信プロキシがステップ620で第2のサービスインスタンスに新たなサービスポインタを割り当てる場合は、第7の応答メッセージは、サービス通信プロキシによって第2のサービスインスタンスに割り当てられた新たなサービスポインタを含む。
目標識別子がサービスポインタであるという例として図5および図6が使用されていることを理解されたい。実際には、目標識別子は様々な形式を有し得る。例えば、目標識別子が或る1つのユーザー機器に関係するものである場合は、目標識別子は、サービス通信プロキシのIPアドレスとポート番号のうち、少なくともいずれか一方であってよい。あるいは、目標識別子は、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子と、該サービスセット内での一意な識別子とを含んでよい。あるいは、目標識別子は、サービス通信プロキシによって割り当てられ、該サービス通信プロキシ上で一意である、値である。これは本願で限定されない。目標識別子が1グループのユーザー機器に関係するものである場合、目標識別子は、第2のサービスインスタンスに対応するサービスセットの識別子であってよく、あるいは該サービスセットの識別子と第2のサービスインスタンスの識別子とを、または該サービスセットの識別子と該サービスセット内で一意なサービスポインタとを、含み、このサービスポインタは、該サービスセットによってサービスされる1グループのユーザー機器を識別するためなどに使用される、などである。これは本願で限定されない。
サービスインスタンスと目標識別子との結合関係が確立される図5または図6に示されたプロセスがサービス通信プロキシによって完遂されてよいことを理解されたい。あるいは、サービス通信プロキシは、第6のメッセージか第7のメッセージを受信した後に、そのメッセージをNRFか他のネットワーク機能へ転送してもよく、NRFか他のネットワーク機能がサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を確立する。この場合、サービス通信プロキシはメッセージの転送のみを担当する。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
図5および図6のソリューションで、第6のメッセージか第7のメッセージを受信したサービス通信プロキシがサービスインスタンスに目標識別子を割り当てるだけで、サービスインスタンスと目標識別子との結合関係を保管しなくてもよいことをさらに理解されたい。この場合、サービス通信プロキシはサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を確立していない。サービスインスタンスとサービスインスタンスに対応する目標識別子との結合関係の確立は、通信メッセージを使用することによってトリガーされてよい。
これ以降は、目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を確立する別の方法を、すなわち、通信過程でメッセージを使用することによって、目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を確立するようにサービス通信プロキシがトリガーされるプロセスを、説明する。
サービス通信プロキシは第2のサービスインスタンスによって送信される第4のメッセージをさらに受信でき、サービス通信プロキシは第4のメッセージに基づいて目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を取得する。
任意に選べることとして、第4のメッセージは第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を携えてよい。この場合、サービス通信プロキシは、第4のメッセージに携えられた、第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を、取得できる。例えば、第4のメッセージは第2のサービスインスタンスのIPアドレスと目標識別子との結合関係を携えてよい。この場合、第4のメッセージを受信したサービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスのIPアドレスと目標識別子との結合関係を取得できる。
結合関係の確立をトリガーするために使用される第4のメッセージが複数の形態を有し得ることを理解されたい。例えば、第4のメッセージは第2のサービスインスタンスによってサービス通信プロキシへ送信される専用の結合要求メッセージであってよい。この結合要求メッセージは1つ以上の目標識別子を携えてよい。結合要求メッセージ内の目標識別子は、サービスインスタンスで予め構成される目標識別子であってよく、あるいは結合要求メッセージでサービス通信プロキシによって割り当てられる目標識別子であってもよい。
あるいは、第4のメッセージはユーザー機器に関係する共通のメッセージであってよい。例えば、第4のメッセージは他のサービスインスタンスへ送信されるメッセージであってよい。この他のサービスインスタンスは第1のサービスインスタンスであってよく、あるいは第1のサービスインスタンス以外のサービスインスタンスであってもよい。これ以降は、他のサービスインスタンスが第1のサービスインスタンスである一例を説明に使用する。一実装において、第2のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスへ第4のメッセージを送信するときに、第4のメッセージに目標識別子を加える。サービス通信プロキシは第4のメッセージから目標識別子を取得し、目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を確立する。別の一実装において、第4のメッセージは目標識別子を携えず、ただし第4のメッセージは指示を携える。サービス通信プロキシは指示に基づいて目標識別子を割り当てる必要があると判断し、目標識別子を第2のサービスインスタンスに結合する。
あるいは、目標識別子は、第2のサービスインスタンスが第4のメッセージを送信するときに第2のサービスインスタンスによって割り当てられる目標識別子であってよい。あるいは、目標識別子は、第2のサービスインスタンスによって送信される第4のメッセージをサービス通信プロキシが受信するときに、サービス通信プロキシによって第2のサービスインスタンスに割り当てられる目標識別子であってよい。一例において、サービスインスタンスがSMFであって、このSMFがユーザー機器に関係する第4のメッセージを送信する場合は、SMFがユーザー機器のコンテクストのためにセッション参照識別子(TS 29.502のsmContextRefに相当)を割り当てることができる。このセッション参照識別子は、SMFが或る1つのユーザー機器のセッションコンテクストを一意に識別するために使用される。セッション参照識別子は目標識別子として使用されてよく、この場合は、セッション参照識別子に基づいてSMFを見つけることができる。
任意に選べることとして、第4のメッセージは結合指示を携えてよい。第4のメッセージが目標識別子を含む場合は、第4のメッセージ内の目標識別子を記録することをサービス通信プロキシに指示するために結合指示が使用される。あるいは、第4のメッセージが目標識別子を含まない場合は、サービス通信プロキシが結合指示を受信したときに第2のサービスインスタンスに目標識別子を割り当てる。
第4のメッセージがユーザー機器に関係するメッセージであり、目標識別子がサービス通信プロキシによって割り当てられる場合に、サービス通信プロキシがさらに第1のサービスインスタンスへ目標識別子を送信する必要があることを理解されたい。例えば、目標識別子は第4のメッセージに挿入されてよい。
第4のメッセージが結合指示を携える状況が明示的結合と呼ばれる場合もあることを理解されたい。
任意に選べることとして、第4のメッセージは結合タイマーを携える。この結合タイマーは、結合タイマーが終了した後に目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を解除するために使用される。
サービスインスタンスと目標識別子を結合する結合時間は結合タイマーを使用して調整でき、結合タイマーが終了した後には別のサービスインスタンスを選択できる。これにより、負荷均衡がより良く支持される。
以上、目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を確立するプロセスを説明した。場合によっては、サービスインスタンスから目標識別子がさらに解放されることがある。
任意に選べることとして、サービス通信プロキシはさらに、第2のサービスインスタンスによって送信される第5のメッセージを受信してよく、この第5のメッセージは、目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を解除することを要求するために使用され、あるいは結合タイマーを開始させ、なおかつ結合タイマーが終了した後に目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を解除するために使用される。
サービス通信プロキシは、サービス通信プロキシが第5のメッセージを受信したときに、あるいはタイマーが終了したときに、第2のサービスインスタンスから目標識別子を解放できる。
サービスインスタンスの負荷が比較的大きい場合、サービスインスタンスがオフラインになった場合、サービスインスタンスが故障した場合、またはその他の場合に、サービスインスタンスから目標識別子を解放するようにサービス通信プロキシに通知するため、サービスインスタンスが解放要求を立ち上げることができることを理解されたい。これにより、前述した状況のいずれか1つで、ユーザー機器に関係するサービスをサービスインスタンスから確実に除去できる。
第5のメッセージは指示情報をさらに携えてよい。この指示情報は、第3のサービスインスタンスに目標識別子を結合することをサービス通信プロキシに指示するために使用される。
当初のサービスインスタンスから目標識別子を解放し、なおかつ別のサービスインスタンスに目標識別子を結合することを指示するため、解放要求は指示情報を携える。これにより、サービスインスタンス間でサービス負荷移転が完遂され、サービスインスタンス間で負荷均衡が実現される。
上述したように、目標識別子はサービスインスタンスのために予め構成されるサービスポインタ(インスタンスポインタと呼ばれることもある)のいずれか1つであってよい。この場合、それぞれのサービスポインタは複数のユーザー機器に対応し得る。換言すると、サービスインスタンスによってサービスされる複数のユーザー機器が同じサービスポインタを共有し得る。
目標識別子は様々な形式を有し得る。例えば、目標識別子が或る1つのユーザー機器に関係するものである場合は、目標識別子は、サービス通信プロキシのIPアドレスとポート番号のうち、少なくともいずれか一方であってよい。あるいは、目標識別子は、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子と、該サービスセット内での一意な識別子とを含んでよい。あるいは、目標識別子は、サービス通信プロキシによって割り当てられ、該サービス通信プロキシ上で一意である、値である。これは本願で限定されない。目標識別子が1グループのユーザー機器に関係するものである場合、目標識別子は、第2のサービスインスタンスに対応するサービスセットの識別子であってよく、あるいは該サービスセットの識別子と第2のサービスインスタンスの識別子とを、または該サービスセットの識別子と該サービスセット内で一意なサービスポインタとを、含み、このサービスポインタは、該サービスセットによってサービスされる1グループのユーザー機器を識別するためなどに使用される。これは本願で限定されない。
様々な粒度の目標識別子を使用することで、様々な粒度のサービス管理を実現できる。
理解を容易にするため、これ以降は、本願の実施形態で提供される通信方法を、2通りの詳細な実施形態を使用して別々に説明する。
図7は、本願のさらに別の実施形態による通信方法の概略図である。図7に示された方法はステップ710~760bを含む。図7に示されたステップを遂行することで、1グループのユーザー機器の粒度に基づく結合および解放方法を実施できる。
ステップ710:第2のサービスインスタンスはサービス通信プロキシへ第4のメッセージを送信する。
第4のメッセージは第2のサービスインスタンスによってサービス通信プロキシへ特別に送信される結合要求であり、第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子を含む。サービス通信プロキシはこの結合要求を受信し、結合要求の中にある第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を記録する。
ステップ720:第1のサービスインスタンスと第2のサービスインスタンスはユーザー機器に関係するメッセージを交換する。この過程で、第2のサービスインスタンスは第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子を第1のサービスインスタンスへ送信する。第1のサービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子を受信した後に、ユーザー機器のコンテクストに目標識別子を保管する。
一例において、第1のサービスインスタンスはAMFであってよく、第2のサービスインスタンスはSMFであってよい。AMFはSMFへセッション作成要求を送信でき、SMFは、AMFへセッション作成応答を送信でき、SMFに対応する目標識別子をセッション作成応答に含める。AMFは、SMFに対応する目標識別子を受信した後に、ユーザー機器のコンテクストに目標識別子を保管する。
ステップ710とステップ720が本願の本実施形態で連続していないことを理解されたい。これは本願の本実施形態で限定されない。
ステップ730:第1のサービスインスタンスはサービス通信プロキシへ第1のメッセージを送信し、この第1のメッセージは、第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子と、第2のサービスインスタンスに対応するサービスセットの識別子とを携える。具体的に述べると、第1のサービスインスタンスはユーザー機器のコンテクストから目標識別子を取得し、この目標識別子を第1のメッセージに加える。
第1のメッセージがHTTPメッセージである場合は、サービス通信プロキシが目標識別子を読み取るのを支援するため、HTTPメッセージのヘッダー内に目標識別子とサービスセットの識別子が置かれてよい。
第1のメッセージと第4のメッセージとの間に関係がないことに注意されたい。本実施形態では、第4のメッセージと第1のメッセージがいずれもサービス通信プロキシへ送信される。ただし、実際の配備時に、第4のメッセージは別のサービスインスタンスへ送信されるメッセージであってもよい。例えば、第1のサービスインスタンスがAMFであり、第2のサービスインスタンスがSMFである場合、第4のメッセージはAMFによってUDMへ送信されるメッセージであってよい。例えば、AMFはユーザー機器の登録過程でUDMへメッセージを送信し、この過程で目標識別子と第1のサービスインスタンス(すなわち、AMF)との結合関係が確立される。目標識別子が1グループのユーザー機器に関係するものである場合は、第4のメッセージと第1のメッセージは同一ユーザーグループ内の別々のユーザー機器のためのメッセージであってもよい。これは本実施形態で具体的に限定されない。
ステップ750:サービス通信プロキシは、第1のメッセージに携えられた目標識別子に基づいて、目標識別子に対応するサービスインスタンスの有無を確認する。ステップ710でサービス通信プロキシが第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を記録する場合、サービス通信プロキシは、目標識別子に対応するサービスインスタンスが第2のサービスインスタンスであることを確認する。
ステップ760a:サービス通信プロキシは第1のメッセージに基づいて第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。
第2のメッセージが第1のメッセージとまったく同じであってよいことを理解されたい。この場合、サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の目標識別子に基づいて、第1のメッセージを第2のメッセージとして使用し、第1のメッセージをそのまま第2のサービスインスタンスへ転送する。勿論、第2のメッセージは第1のメッセージと異なってもよい。サービス通信プロキシは、第1のメッセージを受信した後に、第1のメッセージを変更し、例えば、第1のメッセージのヘッダーを変更し、ただし第1のメッセージのメッセージ本文は変更せずに保つことで第2のメッセージを得、第2のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信することができる。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
後ほど、例えばサービス負荷が過度に大きいと認識したときに、第2のサービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスから目標識別子を解放することを決定する。
任意に、ステップ740:第2のサービスインスタンスはサービス通信プロキシへ第5のメッセージを送信する。解放要求は、第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を抹消することをサービス通信プロキシに要求するために使用される。
結合要求で要求される解放の対象となる目標識別子は1つまたは複数であってよい。サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスによって送信された解放要求を受信した後に、第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を抹消できる。
任意に選べることとして、解放要求は指示情報をさらに含んでよい。この指示情報は、第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子を別のサービスインスタンスに、例えば、図7の第3のサービスインスタンスに、結合することを指示するために使用される。
ステップ760b:サービス通信プロキシがステップ740で第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子を第2のサービスインスタンスから解放し、サービス通信プロキシがステップ750で第1のメッセージ内の目標識別子に対応するサービスインスタンスを見つけられないと仮定した場合、サービス通信プロキシは第1のメッセージに基づいて目標サービスセットの識別子を取得してよい。
第3のサービスインスタンスはランダムに選択されてよい。あるいは、負荷均衡アルゴリズムを用いて目標サービスセットから第3のサービスインスタンスとしてサービスインスタンスが選択されてよい。
任意に選べることとして、サービス通信プロキシは第1のメッセージから目標サービスセットの識別子を取得でき、この第1のメッセージは目標サービスセットの識別子をさらに含む。あるいは、サービス通信プロキシは第1のメッセージ内の目標識別子から目標サービスセットの識別子を取得し、この目標識別子は目標サービスセットの識別子を含む。あるいは、サービス通信プロキシは目標サービスセットの識別子として或るサービスセットの或る識別子を判断し、該サービスセットの該識別子は第1のメッセージ内の目標識別子とのマッピング関係を有する。
サービス通信プロキシは目標サービスセットから第3のサービスインスタンスを選択し、第1のメッセージに基づいて第3のサービスインスタンスへ第3のメッセージを送信する。
第3のメッセージが第1のメッセージとまったく同じであってよいことを理解されたい。この場合、サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の目標識別子に基づいて、第1のメッセージを第3のメッセージとして使用し、第1のメッセージをそのまま第2のサービスインスタンスへ転送する。勿論、第3のメッセージは第3のメッセージと異なってもよい。サービス通信プロキシは、第1のメッセージを受信した後に、第1のメッセージを変更し、例えば、第1のメッセージのヘッダーを変更し、ただし第1のメッセージのメッセージ本文は変更せずに保つことで第3のメッセージを得、第3のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信することができる。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
ステップ740で、第2のサービスインスタンスが第2のサービスインスタンスから現在のサービスポインタを解放することを決定し、現在のサービスポインタを第3のサービスインスタンスへ移転させることをサービス通信プロキシに指示する場合は、サービス通信プロキシが解放要求に従って第2のサービスインスタンスから目標識別子を解放し、第3のサービスインスタンスに目標識別子を結合する。この場合、サービス通信プロキシは目標識別子に基づいて第3のサービスインスタンスを選択し、第3のサービスインスタンスへ第3のメッセージを送信する。
図7に対応する方法では、第4のメッセージが専用の結合要求である。これ以降は、図8を参照し、第4のメッセージがユーザー機器に関係するメッセージである手順を詳しく説明する。図8の方法はステップ810~880bを含む。
ステップ810:第1のサービスインスタンスはサービス通信プロキシへ第4のメッセージを送信する。この第4のメッセージはユーザー機器に関係するメッセージである。
第1のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスによってユーザー機器に割り当てられる目標識別子を第4のメッセージに加えることができる。一実装において、この目標識別子は、サービスインスタンスがユーザー機器のコンテクストを一意に特定するために使用されてよい。例えば、第1のサービスインスタンスはAMFであってよい。この場合、AMFに対応する目標識別子はユーザー機器の識別子であり、この目標識別子は、5G広域一意一時識別情報(globally unique temporary identity、GUTI)、サブスクライバ永続識別子(subscriber permanent identifier、SUPI)、永続機器識別子(permanent equipment identifier、PEI)、またはその他であってよい。AMFは、目標識別子に基づいて或る1つのユーザー機器のコンテクストを一意に特定できる。あるいは、第1のサービスインスタンスはSMFであってよい。この場合、SMFに対応する目標識別子はSMFによって割り当てられるセッション参照識別子(例えば、smContextRef)であってよい。
第4のメッセージは、目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を確立することをトリガーするために使用される。この方法と図7に示された方法と違いは、ステップ810の第4のメッセージが専用の結合要求ではなく、ユーザー機器に関係する共通のメッセージであることである。例えば、第1のサービスインスタンスと第2のサービスインスタンスがそれぞれAMFとSMFである場合は、第4のメッセージはセッション作成要求メッセージであってよい。セッションが作成されるときに、SMFへ第4のメッセージを送信するため、第1のサービスインスタンスは、すなわちAMFは、SMFに対応するサービスセットの識別子を第4のメッセージに加えることができ、これにより、サービス通信プロキシは該サービスセットの該識別子に基づいてピアSMFを選択する。
目標識別子が第1のサービスインスタンスによって取得されてよいことを理解されたい。例えば、第1のサービスインスタンスは、目標識別子を割り当てるため、サービスセットに対応する共有データ層に要求する。あるいは、それぞれのサービスインスタンスで目標識別子セグメントが構成されてよい。この場合、第1のサービスインスタンスは第1のサービスインスタンスで構成された目標識別子セグメントから目標識別子を選択する。目標識別子が第1のサービスインスタンスによって割り当てられる場合は、第4のメッセージが第1のサービスインスタンスによって割り当てられた目標識別子を携える。任意に選べることとして、第1のサービスインスタンスは、サービス通信プロキシに目標識別子と第1のサービスインスタンスとの結合関係を確立させたいことを指示するために、第4のメッセージに結合指示を加えることができる。
加えて、目標識別子は、第4のメッセージが受信されたときにサービス通信プロキシによって割り当てられてもよい。目標識別子がサービス通信プロキシによって割り当てられる場合は、第4のメッセージは目標識別子を携えず、サービス通信プロキシが第4のメッセージを受信したときに目標識別子を割り当てる。加えて、第1のサービスインスタンスは第4のメッセージに指示を加えることができ、サービス通信プロキシは、この指示を受信した後に限り、目標識別子を割り当てる。目標識別子がサービス通信プロキシによって割り当てられる場合、サービス通信プロキシはさらに、第2のサービスインスタンスへ目標識別子を送信する必要がある。例えば、サービス通信プロキシは第4のメッセージに目標識別子を挿入できる。
第4のメッセージは、HTTPメッセージであってよく、またはAMQPメッセージであってよい。第4のメッセージがHTTPメッセージである場合は、第4のメッセージ内のHTTPホスト名フィールドにサービスセットの識別子が携えられる。
任意に選べることとして、第4のメッセージは結合タイマーをさらに携えてよい。この結合タイマーは、結合タイマーが終了した後に目標識別子と第1のサービスインスタンスとの結合関係を解除するために使用される。
ステップ820:サービス通信プロキシは第1のサービスインスタンスに目標識別子を結合する。
具体的に述べると、サービス通信プロキシは目標識別子と第1のサービスインスタンスとの結合関係を保管する。
サービス通信プロキシは、第1のサービスインスタンスに対応する目標識別子と、第1のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子とを第4のメッセージに加え、第2のサービスインスタンスへ第4のメッセージを転送する。いくつかの実装において、サービス通信プロキシは第4のメッセージに対して何らかの処理を行うことができ、例えば、第4のメッセージからいくつかのフィールドを削除でき、あるいは第4のメッセージにいくつかのフィールドを加えることができる。これは本実施形態で限定されない。
ステップ830:サービス通信プロキシは第2のサービスインスタンスによって送信される第4の応答メッセージを受信し、第1のサービスインスタンスへ第4の応答メッセージを転送する。
一例において、第4のメッセージがセッション作成要求メッセージである場合は、第4の応答メッセージはセッション作成応答メッセージである。第2のサービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子と、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子と、第1のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子と、第1のサービスインスタンスに対応する目標識別子とを、第4の応答メッセージに加え、サービス通信プロキシへ第4の応答メッセージを送信することができる。サービス通信プロキシは第1のサービスインスタンスに対応する目標識別子に基づいて第1のサービスインスタンスを判断し(ステップ810およびステップ820で結合が確立される)、第1のサービスインスタンスへ第4の応答メッセージを転送する。
ステップ840:サービス通信プロキシは、第4の応答メッセージに基づいて、第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子を第2のサービスインスタンスに結合する。例えば、サービス通信プロキシは第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を記録できる。具体的な結合方法については、ステップ810およびステップ820を参照されたい。
ステップ810~840が遂行された後に、サービス通信プロキシは目標識別子とサービスインスタンスとの結合関係を確立済みであり、これらの結合関係は、第2のサービスインスタンスと第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子との結合関係と、第1のサービスインスタンスと第1のサービスインスタンスに対応する目標識別子との結合関係とを含む。加えて、ステップ810~840が遂行された後に、第1のサービスインスタンスと第2のサービスインスタンスは、ピアサービスインスタンスに対応する目標識別子を各々取得済みである。
ステップ850:第1のサービスインスタンスはサービス通信プロキシへ第1のメッセージを送信でき、この第1のメッセージは、第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子と、第2のサービスインスタンスに対応するサービスセットの識別子と、第1のサービスインスタンスに対応する目標識別子とを含む。サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子に基づいてサービスインスタンスを選択できる。
第1のメッセージはユーザー機器に関係するメッセージである。例えば、第1のサービスインスタンスと第2のサービスインスタンスがそれぞれSMFとAMFである場合は、第1のメッセージはユーザー機器に関係するセッション関連手順のメッセージであってよい。勿論、第1のメッセージは別の手順のメッセージであってもよい。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
第1のメッセージと第4のメッセージとの間に関係がないことに注意されたい。本実施形態では、第4のメッセージと第1のメッセージがいずれも第2のサービスインスタンスへ送信されてもよい。ただし、実際の配備時に、第4のメッセージは別のサービスインスタンスへ送信されるメッセージであってもよい。例えば、第1のサービスインスタンスがAMFであり、第2のサービスインスタンスがSMFである場合、第4のメッセージはAMFによってUDMへ送信されるメッセージであってよい。例えば、AMFはユーザー機器の登録過程でUDMへメッセージを送信し、この過程で目標識別子と第1のサービスインスタンス(すなわち、AMF)との結合関係が確立される。目標識別子が1グループのユーザーに関係するものである場合は、第4のメッセージと第1のメッセージは同一ユーザーグループ内の別々のユーザー機器のためのメッセージであってもよい。これは本実施形態で具体的に限定されない。
ステップ870:サービス通信プロキシは第1のメッセージ内の目標識別子に基づいてサービスインスタンスを選択する。ステップ840でサービス通信プロキシが第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を保管する場合、サービス通信プロキシはピアサービスインスタンスとして第2のサービスインスタンスを選択できる。
ステップ880a:サービス通信プロキシは第1のメッセージに基づいて第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。
第2のメッセージが第1のメッセージとまったく同じであってよいことを理解されたい。この場合、サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の目標識別子に基づいて、第1のメッセージを第2のメッセージとして使用し、第1のメッセージをそのまま第2のサービスインスタンスへ転送する。勿論、第2のメッセージは第1のメッセージと異なってもよい。サービス通信プロキシは、第1のメッセージを受信した後に、第1のメッセージを変更し、例えば、第1のメッセージのヘッダーを変更し、ただし第1のメッセージのメッセージ本文は変更せずに保つことで第2のメッセージを得、第2のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信することができる。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
任意に、ステップ860:サービス通信プロキシは第2のサービスインスタンスによって送信される第5のメッセージを受信し、この第5のメッセージは、第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を解除することをサービス通信プロキシに要求するために使用される。第5のメッセージは第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子を携えてよい。サービス通信プロキシは、第5のメッセージに基づいて、第2のサービスインスタンスと第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子との結合関係を抹消できる。
任意に選べることとして、第5のメッセージは指示情報をさらに含んでよい。この指示情報は、第2のサービスインスタンスに対応する目標識別子を別のサービスインスタンスに、例えば、図8の第3のサービスインスタンスに、結合することを指示するために使用される。この場合、ステップ870ではサービス通信プロキシが第1のメッセージに携えられた目標識別子に基づいて第3のサービスインスタンスを選択し、ステップ880aではサービス通信プロキシが第1のメッセージに基づいて第3のサービスインスタンスへ第3のメッセージを送信する。具体的に述べると、第5のメッセージは、第2のサービスインスタンスがユーザー機器のコンテクストを共有データ層に保管することを決定したときに開始されてよい。
第2のサービスインスタンスが解放要求を送信する理由が本願の本実施形態で具体的に限定されないことを理解されたい。例えば、この理由は、第2のサービスインスタンスがユーザー機器に関係する手順を処理することを望まないから、または第2のサービスインスタンスがオフラインになったから、または第2のサービスインスタンスが故障したからであってよい。
この場合は、ステップ870で、サービス通信プロキシが第1のメッセージ内の目標識別子に基づいてピアサービスインスタンスを選択する。サービス通信プロキシは、ステップ860で第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を解除済みである。
この場合、ステップ880b:サービス通信プロキシは、第1のメッセージに携えられたサービスセットの識別子に基づいて対応するサービスセットを探し、そのセットから第3のサービスインスタンスを選択することができる。サービス通信プロキシは第1のメッセージに基づいて第3のサービスインスタンスへ第3のメッセージを送信する。
任意に選べることとして、サービス通信プロキシは第1のメッセージから目標サービスセットの識別子を取得でき、この第1のメッセージは目標サービスセットの識別子をさらに含む。あるいは、サービス通信プロキシは第1のメッセージ内の目標識別子から目標サービスセットの識別子を取得し、この目標識別子は目標サービスセットの識別子を含む。あるいは、サービス通信プロキシは目標サービスセットの識別子として或るサービスセットの或る識別子を判断し、該サービスセットの該識別子は第1のメッセージ内の目標識別子とのマッピング関係を有する。
第1のメッセージと第2のメッセージと第3のメッセージがサービスセットの識別子を携えてよいこと、またサービスセットの識別子が目標識別子に携えられてよいこと、あるいは独立した情報要素として使用されてよいことを理解されたい。サービスセットの識別子が携えられる場合は、同一サービスセット内での目標識別子の重複を回避できる。勿論、目標識別子の割り当て時に或る1つのネットワーク内の全てのサービスインスタンスを別々の目標識別子に対応させることができるなら、メッセージはサービスセットの識別子を携えなくてもよい。この場合、目標識別子と目標サービスインスタンスとの間に結合関係がなければ、サービス通信プロキシは目標識別子に基づいて目標サービスセットを判断し、その目標サービスセットからサービスインスタンスを選択することができる。これは本願の本実施形態で具体的に限定されない。
図9は、本願のさらに別の実施形態による通信方法の概略図である。
ステップ1310:第1のサービスインスタンスはサービス通信プロキシへ第1のメッセージを送信し、この第1のメッセージは目標識別子を含む。
目標識別子は、或る1つのユーザー機器に、または1グループのユーザー機器に、関係するものであってよい。換言すると、目標識別子はユーザー機器に基づいて決定される。
図2から図8の説明を参照し、目標識別子は、或る1つのユーザー機器を、または1グループのユーザー機器を、識別するために使用されてよい。例えば、目標識別子はサービスポインタを含んでよい。サービス通信プロキシは、ユーザー機器を第2のサービスインスタンスに結合すると決定する。サービス通信プロキシは、目標識別子に基づいて、サービスポインタが結合されたサービスインスタンスを判断する。このサービスポインタが結合されたサービスインスタンスがユーザー機器にサービスし、このサービスポインタが結合されたサービスインスタンスが第2のサービスインスタンスであってよい。結合関係は変更可能である。例えば、サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスからサービスポインタを解放した後に、サービスポインタを別のサービスインスタンスに結合できる。目標識別子は、第1のメッセージ内のネットワークタグフィールドに、または第1のメッセージ内の新たに追加された任意のHTTPヘッダーに、含められてよい。
あるいは、目標識別子は、ユーザー機器に対応する目標サービスセットの識別子を、および/またはユーザー機器に対応する第2のサービスインスタンスの識別子を、含んでよい。換言すると、ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合される。
目標識別子が目標サービスセットの識別子であるということは、ユーザー機器が目標サービスセットに結合されることと考えることができる。サービス通信プロキシは、ユーザー機器にサービスするサービスインスタンスを目標サービスセットから判断できる。例えば、サービス通信プロキシは、ユーザー機器にサービスする、第2のサービスインスタンスを、または第3のサービスインスタンスを、選択する。
目標識別子が第2のサービスインスタンスの識別子を含み得るということは、ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合されることと考えることができる。第2のサービスインスタンスの識別子は、第2のサービスインスタンスを識別するために使用される。第2のサービスインスタンスの識別子は第2のサービスインスタンスのアドレス情報であってよく、例えば、IPアドレスまたはFQDNであってよく、あるいはサービス通信プロキシによって第2のサービスインスタンスに割り当てられる連番であってもよい。サービス通信プロキシは第2のサービスインスタンスの識別子に基づいて第2のサービスインスタンスを一意に判断できる。サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスが引き続きユーザー機器にサービスすると判断できる。目標識別子は目標サービスセットの識別子をさらに含んでよい。
第2のサービスインスタンスの識別子は、第1のメッセージ内のURIに含まれてよく、あるいは第1のメッセージ内の選択パラメータに含まれてよい。
一実装において、第1のメッセージは結合方法指示情報を含んでよい。結合方法指示情報は、或る1つのユーザー機器を、または1グループのユーザー機器を、結合する方法を指示するために使用される。換言すると、結合方法指示情報は、ユーザー機器がサービスインスタンスに結合されているか、それともサービスセットに結合されているかを指示するために使用される。この指示方法は明示的な指示方法である。第1のメッセージは、結合方法指示情報を使用することによって結合方法を明示的に指示できる。結合方法指示情報は列挙フィールドであってよい。例えば、結合方法指示情報は複数の値のいずれか1つであってよい。具体的に述べると、指示情報は、{サービスインスタンスに結合、サービスセットに結合}の値のいずれかである。例えば、「0」はユーザー機器がサービスインスタンスに結合されることを指示し、「1」はユーザー機器がサービスセットに結合されることを指示する。
結合方法指示情報はビットマップであってよい。例えば、結合方法指示情報はNビットを使用して表されてよい。それぞれのビットは結合の可能性を指示する。例えば、指示情報は2ビットを使用して表されてよい。一方のビットは、「サービスインスタンスに結合」を指示するために使用される。このビットが1であるなら、これはユーザー機器がサービスインスタンスに結合されていることを指示し、このビットが0であるなら、これはユーザー機器がサービスインスタンスに結合されていないことを指示する。他方のビットは、「サービスセットに結合」を指示するために使用される。このビットが1であるなら、これはユーザー機器がサービスセットに結合されていることを指示し、このビットが0であるなら、これはユーザー機器がサービスセットに結合されていないことを指示する。
このビットマップ方法で、ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合される場合は、目標識別子は第2のサービスインスタンスの識別子を含む場合と含まない場合とがある。例えば、目標識別子は第2のサービスインスタンスに対応するサービスポインタを含んでよい。ユーザー機器と第2のサービスインスタンスとに結合関係がない場合、あるいはユーザー機器と第2のサービスインスタンスとに結合関係があるが、第2のサービスインスタンスが利用不可である場合は(例えば、第2のサービスインスタンスの電源が切れている)、ユーザー機器にサービスするサービスインスタンスを、サービスポインタを使用して選択する。
別の一実装において、サービス通信プロキシは目標識別子に基づいて結合関係指示を判断する。換言すると、第1のメッセージは結合関係を暗示的に指示できる。例えば、目標識別子が第2のサービスインスタンスの識別子および/またはサービスポインタを含む場合は、サービス通信プロキシは、ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合されていると判断する。目標識別子は目標サービスセットの識別子をさらに含んでよい。目標識別子がサービスセットの識別子のみを含む場合は、サービス通信プロキシは、ユーザー機器がサービスセットに結合されていると判断する。
ステップS1310の前に、第1のサービスインスタンスは目標識別子を受信できる。
ステップS1310の前に、第1のサービスインスタンスは第2のサービスインスタンスによって送信される目標識別子を受信できる。第2のサービスインスタンスは第1のサービスインスタンスへ第8のメッセージを送信でき、この第8のメッセージは目標識別子を含んでいる。例えば、目標識別子が第2のサービスインスタンスの識別子を含む場合は、第8のメッセージはURIを含む。このURIは第2のサービスインスタンスのアドレス情報を含んでよく、第2のサービスインスタンスのアドレス情報は第2のサービスインスタンスの識別子として使用される。あるいは、第8のメッセージのメッセージ本文が第2のサービスインスタンスの識別子を含む。加えて、第8のメッセージのメッセージ本文は、サービスポインタ、サービスセットの識別子、その他をさらに含んでよい。第8のメッセージはHTTPメッセージであってよい。第8のメッセージは結合関係指示情報をさらに含む。結合関係指示情報は、第8のメッセージ内のネットワークタグフィールド(Cookie)に、あるいは第8のメッセージ内の新たに追加された任意のHTTPヘッダーに、含まれてよい。本願の本実施形態においては、結合指示と呼ばれる新しい任意のHTTPヘッダーが追加されてよい。ここで、新しいヘッダーが結合指示と呼ばれることは一例として使用されているに過ぎず、新たに規定されたHTTPヘッダーの具体的な名称は本実施形態で具体的に指定されない。第8のメッセージはサービスセットの識別子をさらに含む。サービスセットの識別子は、第8のメッセージ内のURIフィールド、第8のメッセージ内のメッセージ本文フィールド、第8のメッセージ内のネットワークタグフィールド、または第8のメッセージ内の新たに追加された任意のHTTPヘッダーフィールドのうち、少なくともいずれか1つに含まれてよい。具体的に述べると、サービスセットの識別子は、第8のメッセージ内のURI、メッセージ本文、ネットワークタグフィールド、または新たに追加された任意のHTTPヘッダーに置かれてよい。
ステップS1310の前に、第2のサービスインスタンスは第1のサービスインスタンスの能力指示情報を受信できる。この能力指示情報は、第1のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートするか否かを指示するために使用される。
第2のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスの能力に基づいて、セッションに対応する結合方法指示情報を判断する。これにより、第1のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートしない場合に、第2のサービスインスタンスが結合方法指示情報をサービスセットに結合する形に設定するので、第2のメッセージが送信できない場合、または別の望ましくないサービスインスタンスへ送信される場合に、メッセージのリダイレクトが極めて頻繁に行われる状況が回避される。
例えば、第2のサービスインスタンスはSMFであり、第1のサービスインスタンスはAMFである。AMFがSMFへセッション確立要求を送信した後に、SMFはAMFへセッション確立応答メッセージを送信する。このセッション確立応答メッセージはリソースURIを含み、このリソースURIは第2のサービスインスタンスのアドレス情報を含む。セッション確立応答メッセージ内のネットワークタグフィールドは、サービスセットの識別子と結合指示情報とを含んでよい。セッション確立応答メッセージは、別の目標識別子を、例えば、サービスポインタを、さらに含んでよい。この場合、AMFはSMFへ第1のメッセージを送信する。この第1のメッセージはセッション修正要求である。この場合、第1のメッセージ内のURIはセッション確立応答メッセージに含まれているリソースURIと同じであり、修正要求メッセージは、サービスセットの識別子と、セッション確立応答メッセージに含まれている結合指示情報とを含む。
もうひとつの例として、第1のサービスインスタンスはSMFであり、第2のサービスインスタンスはAMFである。AMFがSMFへセッション確立要求を送信すると、AMFは、AMFの識別子と、結合関係指示と、AMFが属するサービスセットの識別子と、その他を、SMFへ送信できる。この場合、SMFは、セッションのためにAMFへメッセージを送信する必要がある場合に、AMFの識別子を選択パラメータとして使用し、AMFの識別子を第1のメッセージに加える。加えて、第1のメッセージは、結合関係指示と、AMFが属するサービスセットの識別子とを携える。
サービス通信プロキシは第1のメッセージを受信する。第2のサービスインスタンスの識別子は、第2のサービスインスタンスの識別子に基づいて第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信することをサービス通信プロキシに指示するために使用される。例えば、ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合されていることを結合方法指示情報が指示する場合、第2のサービスインスタンスの識別子に関する情報は、第2のサービスインスタンスの識別子に関する情報に基づいて第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信することをサービス通信プロキシに指示するために使用される。サービス通信プロキシは、サービスセットの識別子に基づいてサービスセットからサービスインスタンスを選択できる。例えば、ユーザー機器がサービスセットに結合されていることを結合方法指示情報が指示する場合、または第2のサービスインスタンスが利用不可である場合は、サービス通信プロキシが該サービスセットの識別子に基づいて該サービスセットから利用可能なサービスインスタンスを選択でき、その結果、該サービスインスタンスがユーザー機器にサービスする。
ステップ1320:目標識別子に対応するサービスインスタンスを判断する。
ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合されていることを結合指示情報が指示する場合は、サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスが第2のメッセージを受信する装置であると判断し、ステップ1330を遂行する。ステップ1330では、サービス通信プロキシが第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。目標識別子は、例えば、サービスポインタと第2のサービスインスタンスの識別子とを含む。
ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合されていることを結合指示情報が指示し、ただし第2のサービスインスタンスが利用不可である場合は、サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットから利用可能な第3のサービスインスタンスを判断し、ステップ1340を遂行する。ステップ1340では、サービス通信プロキシが第3のサービスインスタンスへ第3のメッセージを送信する。
ユーザー機器がサービスセットに結合されている場合は、サービス通信プロキシが該サービスセットから第2のサービスインスタンスを判断し、ステップ1330を遂行する。例えば、ユーザー機器がサービスセットに結合されていることを結合指示情報が指示する場合は、サービス通信プロキシが該サービスセットから第2のサービスインスタンスを判断し、ステップ1330を遂行する。ステップ1330では、サービス通信プロキシが第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。
ステップ1330:サービス通信プロキシは第2のメッセージを送信する。
第2のメッセージが第1のメッセージとまったく同じであってよいことを理解されたい。この場合、サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の目標識別子に基づいて、第1のメッセージを第2のメッセージとして使用し、第1のメッセージをそのまま第2のサービスインスタンスへ転送する。勿論、第2のメッセージは第1のメッセージと異なってもよい。サービス通信プロキシは、第1のメッセージを受信した後に、第1のメッセージを変更し、例えば、第1のメッセージのヘッダーを変更し、ただし第1のメッセージのメッセージ本文は変更せずに保つことで第2のメッセージを得、第2のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信することができる。
第1のメッセージはHTTPメッセージである。第1のサービスインスタンスが第2のサービスインスタンスによって送信されるリソースURIを受信し、リソースURI内の認可ドメイン(Authority)フィールドが第2のサービスインスタンスのアドレス情報を、例えばIPアドレスまたはFQDNを、含む場合は、すなわち、第2のサービスインスタンスの識別子を含む場合は、第1のメッセージのURIでリソースURIが使用される、すなわち第1のメッセージのURIはリソースURIを含む。サービス通信プロキシは、結合方法指示情報に基づいて、ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合されているか否かを判断する。ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合されていることを結合方法指示情報が指示する場合は、サービス通信プロキシが目標識別子との結合関係を有する第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。第1のメッセージがHTTPメッセージであるなら、サービス通信プロキシは、第1のメッセージのURI内の第2のサービスインスタンスのアドレスに基づいて、第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。第2のメッセージは第1のメッセージ内のURIに関する情報を含んでよい。換言すると、第2のメッセージ内のURIは第1のメッセージ内のURIと同じであってよい。
第1のメッセージはHTTPメッセージである。第1のサービスインスタンスが第2のサービスインスタンスから第2のサービスインスタンスの識別子を受信し、リソースURI内に識別子がない場合は、第1のメッセージが選択パラメータを含み、選択パラメータが第2のサービスインスタンスの識別子を含む。サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の結合方法指示情報に基づいて、ユーザー機器が第2のサービスインスタンスに結合されていると判断してもよい。サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスの識別子に基づいて、第2のサービスインスタンスのアドレス情報を、例えば、IPアドレスまたはFQDNを、取得する。サービス通信プロキシは、第2のサービスインスタンスのアドレス情報に基づいて、第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。
ステップ1340:第1のメッセージ内のURIが第2のサービスインスタンスのアドレスを含むが、サービス通信プロキシがステップ1320で第3のサービスインスタンスを選択する場合、サービス通信プロキシは、第3のサービスインスタンスを選択した後に、第1のメッセージのメッセージ本文を変更せずに保つことで第3のメッセージを得る。第3のメッセージは第3のサービスインスタンスのアドレスを含んでよい。第3のメッセージ内のURIは第3のサービスインスタンスのアドレスを含んでよい。具体的に述べると、サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内のURI内の認可ドメイン(Authority)フィールド内の第2のサービスインスタンスのアドレスを、第3のサービスインスタンスのアドレスに差し替えることで、第3のメッセージを得る。
第1のメッセージ内の選択パラメータが第2のサービスインスタンスの識別子を含む場合は、サービス通信プロキシは、第1のメッセージ内の選択パラメータを削除することで第3のメッセージを生成できる。第3のメッセージのメッセージ本文は第1のメッセージのメッセージ本文とまったく同じであってよい。サービス通信プロキシは、第1のメッセージのヘッダーを変更し、第3のメッセージのURIに第3のサービスインスタンスのアドレスを書き込み、その後第3のメッセージを第3のサービスインスタンスへ送信することができる。
図10は、本願のさらに別の実施形態による通信方法の概略図である。
情報交換の過程では通常、同一のサービスインスタンスがセッションのためにサービスを提供する。
例えば、セッション確立中は、第2のサービスインスタンスが第1のセッションの確立メッセージを第1のサービスインスタンスへ送信し、この確立メッセージは第2のサービスインスタンスの識別子を含んでいる。第1のサービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスの識別子に基づいて、第1のセッションに関係する別のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信する。
この場合、第2のサービスインスタンスは第1のサービスインスタンスへ第1のメッセージを送信し、この第1のメッセージ内のセッション識別子は、第2のサービスインスタンスでセッションを一意に識別するために使用できる。
ただし、第1のセッションのためにサービスを提供するサービスインスタンスは、故障する場合があり、過大な負荷がかかる場合があり、またはその他の場合があり、セッションに支障を来す。
前述の問題を解決するため、本願の一実施形態は通信方法を提供する。
第1のサービスインスタンスは、SMFとユーザープレーンネットワークエレメント(user plane function、UPF)とのうち、いずれか一方であってよい。第2のサービスインスタンスは、SMFとUPFとのうち、他方であってよい。第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスと第2のサービスインスタンスは、同じ機能を有するネットワークエレメントである。
ステップ1410:第1のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスか第4のサービスインスタンスによって送信される第1のメッセージを受信し、この第1のメッセージは目標識別子を含む。
第1のサービスインスタンスは目標識別子に基づいて第2のサービスインスタンスを判断し、第2のサービスインスタンスは、第1のセッションのためにサービスを提供するために使用される。換言すると、第1のサービスインスタンスは、目標識別子に基づいて、第1のセッションのためにサービスを提供する第2のサービスインスタンスを判断する。
ステップ1420:第1のサービスインスタンスは第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。
第1のメッセージは第1のセッションに関係するものである。第2のメッセージは第1のセッションに関係するものである。第1のメッセージは第1のセッションの識別子を含む。目標識別子と第1のセッションの識別子は、同じフィールドに、または別々のフィールドに、置かれてよい。セッション識別子は、目標サービスセットでセッションを一意に識別するために使用されてよい。第2のサービスインスタンスと第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスは、目標サービスセット内のサービスインスタンスであってよい。換言すると、サービスセットによってサービスされる各セッションは1つのセッション識別子に対応している。第1のサービスインスタンスがUPFであり、第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスがSMFインスタンスである場合は、第1のメッセージ内のコントロールプレーン完全修飾ストリームエンドポイント識別子(fully qualified stream end point identifier、F-SEID)フィールドが目標識別子を含んでよく、あるいは第1のメッセージ内のノード識別子(Node ID)が目標識別子を含んでよく、あるいは第1のメッセージ内の別のフィールドに目標識別子が置かれてよい。これは本願の本実施形態で限定されない。
第1のセッションはサービスインスタンスに結合されており、あるいは第1のセッションはサービスセットに結合されている。
第2のサービスインスタンスと第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスは、同じサービスを提供できるネットワークエレメントである。例えば、第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスはいずれもAMFであるか、またはSMFである。
第2のメッセージは第1のセッションに関係するものである。第2のサービスインスタンスは、第1のセッションのためにサービスを提供するために使用される。第2のメッセージは、第1のセッションのためにサービスを提供することを第2のサービスインスタンスに要求するために使用されてよい。
第1のメッセージは目標識別子を含む。第1のセッションは第3のサービスインスタンスに結合されており、あるいは目標サービスセットに結合されている。目標サービスセットは第2のサービスインスタンスと第3のサービスインスタンスとを含む。目標サービスセットは第4のサービスインスタンスをさらに含んでよい。
第1のセッションはサービスインスタンスに結合されている。この場合は、該サービスインスタンスが第1のセッションのためにサービスを提供する。該サービスインスタンスが利用不可であるなら、該サービスインスタンスが属するサービスセット内の別のサービスインスタンスが第1のセッションのためにサービスを提供することになる。第1のセッションが第3のサービスインスタンスに結合されていて、第3のサービスインスタンスが利用不可である場合は、第1のサービスインスタンスが目標サービスセットから第2のサービスインスタンスを選択し、第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。任意に選べることとして、一実装において、目標識別子がサービスインスタンスの識別子を含む場合は、第1のセッションはサービスインスタンスに結合されている。
第1のセッションはサービスセットに結合されている。この場合は、該サービスセット内のサービスインスタンスが第1のセッションのためにサービスを提供する。第1のサービスインスタンスは、該サービスセット内のサービスインスタンスが第1のセッションのためにサービスを提供するべきであると判断する。第1のサービスインスタンスは該サービスセットから該サービスインスタンスを決定する。
一実装において、目標サービスセット内の各サービスインスタンスは第1のセッションのためにサービスを提供できる。例えば、ステップ1410の前に、第3のサービスインスタンスは第1のセッションのためにサービスを提供し、目標サービスセット内の別のサービスインスタンスは、第1のセッションのためにサービスを提供するために、第3のサービスインスタンスによって保管された第1のセッションのコンテクストを取得できる。
任意に選べることとして、目標識別子は第1のセッショングループの識別子を含んでよい。この第1のセッショングループの識別子は、セッショングループを識別するために使用される。第1のセッショングループはサービスセット内の1つ以上のセッションを含む。第1のセッショングループは第1のセッションを含む。
セッショングループの識別子は、セッションセットの中で一意なセッショングループを識別するために使用されてよい。第1のサービスインスタンスは、第1のセッショングループの識別子と目標サービスセットの識別子とに基づいて、目標サービスセットから第2のサービスインスタンスを判断できる。
セッショングループの識別子は、第1のサービスインスタンスと通信するサービスセット内で一意なセッショングループを識別するために使用されてもよい。第1のサービスインスタンスは、第1のセッショングループの識別子に基づいて、目標サービスセットから第2のサービスインスタンスを判断できる。
換言すると、セッショングループの識別子はグローバル識別子であってよく、あるいはサービスセット内の識別子であってよい。
セッションは構成によってセッショングループに分類されてよい。例えば、第1のセッションの確立が要求されるときに、セッション確立要求を送信するサービスインスタンス(例えば、第3のサービスインスタンス)は、あるいはセッション修正要求を送信するサービスインスタンスは、第1のセッションを第1のセッショングループ内の1セッションとして構成できる。
目標識別子が、セッショングループの識別子と、第3のサービスインスタンスの識別子と、目標サービスセットの識別子とに複数の識別子を含む場合は、複数の識別子が1つの統合識別子として符号化されてよい。例えば、複数の識別子が1つのFQDNとして符号化され、統合された識別子FQDNが目標識別子として使用される。あるいは、複数の識別子がそれぞれ第1のメッセージ内の別々のフィールドに置かれてもよい。これは本願の本実施形態で限定されない。
任意に選べることとして、第1のメッセージは結合方法指示情報を含む。この結合方法指示情報は、第1のセッションがサービスインスタンスに結合されていることを、あるいは第1のセッションがサービスセットに結合されていることを、指示するために使用される。
任意に選べることとして、結合方法指示情報は第1のメッセージ内で新規パラメータとして使用されてよい。具体的に述べると、結合指示情報は第1のメッセージ内で新たに追加されるフィールドに置かれてよい。例えば、セッションが作成されるときには、結合方法指示情報を送信するため、第3のサービスインスタンスがセッション作成要求に任意のフィールドを加える。新しいデータ型の1つ以上のフィールドが規定されてよい。この新しいデータ型の1つ以上のフィールドは、結合方法指示情報を携えるために使用される。結合方法指示情報は第1のメッセージ内の既存のフィールドに置かれてもよい。
あるいは、結合方法が暗示的に指示されてもよい。目標識別子が第3のサービスインスタンスの識別子を含む場合、これは、結合方法が、第1のセッションが第3のサービスインスタンスに結合されていることであることを意味する。目標識別子がサービスインスタンスの識別子を含まない場合は、例えば、目標識別子が目標サービスセットの識別子だけを含む場合、または目標識別子がサービスセットの識別子と第1のセッショングループの識別子を含む場合、または目標識別子が第1のセッショングループの識別子を含む場合は、これは、結合方法が、第1のセッションがサービスセットに結合されていることであることを意味する。
任意に選べることとして、目標識別子は目標サービスセットの識別子を含んでよい。サービスセットの識別子は、完全修飾ストリームエンドポイント識別子(fully qualified stream end point identifier、F-SEID)に置かれてよい。任意に選べることとして、サービスセットの識別子はさらに、第1のメッセージ内で新規パラメータとして使用されてよい。例えば、セッションが作成されるときには、サービスセットの識別子を送信するため、第2のサービスインスタンスがセッション作成要求に任意のフィールドを加える。新しいデータ型の1つ以上のフィールドが規定されてよい。この新しいデータ型の1つ以上のフィールドは、サービスセットの識別子を携えるために使用される。これは本実施形態で限定されない。
任意に選べることとして、ステップ1410の前に、第1のサービスインスタンスは、目標サービスセット内の1つ以上のサービスインスタンスへ、例えば第3または第4のサービスインスタンスへ、または各サービスインスタンスへ、能力指示情報を送信してよい。
目標サービスセット内のサービスインスタンスは、例えば、第2のサービスインスタンスは、この能力指示情報に基づいて、第1のサービスインスタンスがサービスセットに基づく負荷均衡をサポートするか否かを、具体的に述べると、第1のセッションのためにサービスを提供するため、第1のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートするか否かを、判断できる。
第3のサービスインスタンスは、または第4のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスによって送信される能力指示情報を受信する。第1のサービスインスタンスがサービスセットに基づく負荷均衡をサポートすることを能力指示情報が指示する場合は、第3のサービスインスタンスか第4のサービスインスタンスによって送信される第1のメッセージが結合関係指示情報を含んでよい。この結合関係指示情報は、第1のセッションがサービスセットに結合されていることを指示する。あるいは、第1のセッションがサービスセットに結合されていることを、第1のメッセージが、暗示的に指示する。例えば、第1のサービスインスタンスはUPFであり、第2のサービスインスタンスと第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスはSMFであり、能力指示情報は、UPFがSMFセットに基づく負荷均衡をサポートすることを指示するために使用される。
いくつかの実装において、第1のサービスインスタンスは、サービスセットに基づく負荷均衡をサポートする場合に、目標サービスセット内の全部または一部のサービスインスタンスへ、例えば、第1のサービスインスタンスと通信するサービスインスタンスへ、能力指示情報を送信でき、能力指示情報は、第1のサービスインスタンスがサービスセットに基づく負荷均衡をサポートすることを指示するために使用される。第1のサービスインスタンスは、サービスセットに基づく負荷均衡をサポートしない場合に、能力指示情報を送信しない。例えば、UPFは、前述の能力をサポートしない場合に、能力指示情報を送信しなくてよい。
目標サービスセット内の或るインスタンスが、例えば、第2のサービスインスタンスが、第1のサービスインスタンスの能力指示情報を受信しない場合は、目標サービスセット内の該インスタンスは、第1のサービスインスタンスがサービスセットに基づく負荷均衡をサポートしないと判断する。
換言すると、目標サービスセット内の該インスタンスは、能力指示情報が受信されるか否かに基づいて、第1のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートするか否かを判断する。
いくつかの他の実施形態において、能力指示情報は第1のサービスインスタンスがサービスセットに基づく負荷均衡をサポートするか否かを指示するために使用され、目標サービスセット内の或るインスタンスが、例えば第3のサービスインスタンスが、第1のサービスインスタンスの能力指示情報を受信する場合は、目標サービスセット内の該インスタンスは、例えば第3のサービスインスタンスは、能力指示情報の内容に基づいて、第1のサービスインスタンスがサービスセットに基づく負荷均衡をサポートするか否かを判断する。
第3のサービスインスタンスが属するサービスセットからの別サービスインスタンス選択を第1のサービスインスタンスがサポートしない場合は、第3のサービスインスタンスか第4のサービスインスタンスによって第1のサービスインスタンスへ送信される第1のセッションに関係する第1のメッセージが、第3のサービスインスタンスの識別子を含む。
第3のサービスインスタンスが属するサービスセットからの別サービスインスタンス選択を第1のサービスインスタンスがサポートしないことは、第1のセッションが結合されたサービスインスタンス(すなわち、第3のサービスインスタンス)によって送信される応答メッセージだけを第1のサービスインスタンスが受信できることをも意味する。例えば、第1のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスの識別子を含む要求メッセージを第3のサービスインスタンスへ送信し、第1のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンス以外のサービスインスタンスからの応答メッセージ受信をサポートしない。
第1のサービスインスタンスがサービスセットからの別サービスインスタンス選択をサポートしない場合は、第3のサービスインスタンスが、または第4のサービスインスタンスが、セッションに対応する結合関係指示情報をサービスインスタンスに結合(例えば、第3のサービスインスタンスに結合)する形に設定できる。第3のサービスインスタンスは、または第4のサービスインスタンスは、別のコントロールプレーンサービスインスタンスへ結合関係指示情報を送信でき、該別のコントロールプレーンサービスインスタンスはセッションに関係するメッセージを第3のサービスインスタンスへ送信する。これにより、第1のサービスインスタンスが第3のサービスインスタンスを選択し、ただし該別のコントロールプレーンサービスインスタンスが別のサービスインスタンスを、例えば第4のサービスインスタンスを、選択するため、第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスとの間でメッセージのリダイレクトが比較的頻繁に行われる状況は、回避される。
例えば、第3のサービスインスタンスと、例えばSMF 1と、第1のサービスインスタンスとの、例えばUPFとの、情報交換時に、ユーザー機器に対応するセッションのためのサービス提供にあたってSMFセットからのSMF 2選択をUPFがサポートしないため、SMF 1が該セッションに対応する結合関係指示情報をSMFセットに結合する形に設定するなら、該セッションに関係するアップリンクメッセージ(例えば、ユーザー機器がセッション修正を開始し、この場合、AMFが対応するアップリンクメッセージを送信)と該セッションに関係するダウンリンクメッセージ(例えば、UPFがダウンリンクデータを受信し、ページングをトリガーし、この場合、UPFが対応するダウンリンクメッセージを送信)が同時にトリガーされるときに、アップリンクメッセージを送信するAMFがSMF 2を選択し、UPFがSMF 1へダウンリンクメッセージを送信するなら、UPFによって送信されるダウンリンクメッセージは、SMF 2による処理のためSMF 2へ送信される必要がある。しかし、UPFはSMF 2からの応答メッセージ受信をサポートしない。結果的に、UPFは、UPFがSMFへダウンリンクメッセージを送信できないと考える。この状況で、UPFがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートしないことを踏まえて、セッションがSMF 1に結合されているとSMF 1が判断し、セッションがSMF 1に結合されていることをAMFへ送信されるメッセージで伝えるなら、前述の問題を回避するため、AMFは、アップリンクメッセージを送信するときに、SMF 1を選択するが、SMF 2は選択しない。
第1のサービスインスタンスがサービスセットに基づく負荷均衡をサポートしない場合に、第3のサービスインスタンスが利用不可であるなら、第2のサービスインスタンスが第1のサービスインスタンスへセッション更新メッセージを送信する。このセッション更新メッセージは、第1のセッションのためにサービスを提供するサービスインスタンスが第3のサービスインスタンスから第2のサービスインスタンスに変更されることを第1のサービスインスタンスに伝えるために使用される。セッション更新メッセージは第2のサービスインスタンスの識別子を含む。
例えば、第2のサービスインスタンスは、例えばSMF 1は、第1のサービスインスタンスと、例えばUPFと、情報を交換する。UPFは、ユーザー機器に対応するセッションのためのサービス提供にあたってSMFセットからのSMF 2選択をサポートしない。SMF 1が利用不可となり、後ほどSMF 2が第1のセッションのためにサービスを提供する場合は、第1のセッションのためにサービスを提供するサービスインスタンスがSMF 1からSMF 2に変更されることを確認することをUPFに指示するため、SMF 2がUPFへセッション更新メッセージを送信する。一実装において、SMF 2は、SMF 1が利用不可であると判断する場合に、SMF 1がサービスを提供する全てのセッションに対応するUPFへセッション更新メッセージを送信し、あるいは、SMF 1がサービスを提供してSMF 2が支援を提供する全てのセッションに対応するUPFへセッション更新メッセージを送信する。
任意に選べることとして、第1のサービスインスタンスは代替的に、第1のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートする能力を有するか否かをNRFに記録してもよく、この場合、第2のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスがサービスセットに基づく負荷均衡をサポートするか否かをNRFから取得する。第2のサービスインスタンスはNRFによって送信される能力指示情報を受信できる。能力指示情報は、第1のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートするか否かを、すなわち、第1のサービスインスタンスがサービスセットからサービスインスタンスを選択する能力を有しているか否かを、指示する。
換言すると、第3のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスによって送信される能力指示情報を受信でき、あるいはNRFによって送信される能力指示情報を受信できる。能力指示情報は、第1のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートするか否かを指示する。
任意に選べることとして、第3のサービスインスタンスは代替的に、第3のサービスインスタンスの能力および/またはセッションの属性に基づいて、第1のセッションに対応する結合指示情報を判断してもよい。第3のサービスインスタンスがサービスセットに基づく負荷均衡をサポートしないなら、サービスセットに基づく負荷均衡をサポートしない場合があるなら、第1のセッションは第3のサービスインスタンスに結合される。例えば、第3のサービスインスタンスが第4世代(すなわち4G)移動通信システムとの通信をサポートする場合、第3のサービスインスタンスは結合指示情報をサービスインスタンスに結合(すなわち、第3のサービスインスタンスに結合)する形に設定し、この結合指示情報は、第3のサービスインスタンスがサービスを提供するセッションに対応している。あるいは、第3のサービスインスタンスは、セッションがLTEシステムへのマイグレーションをサポートするか否かに基づいて、セッションに対応する結合指示情報を判断する。例えば、セッションがLTEシステムへのマイグレーションをサポートする場合は、第3のサービスインスタンスが結合指示情報をサービスインスタンスに結合する形に設定し、この結合指示情報はセッションに対応している。
第3のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスの能力指示情報に基づいて、セッションに対応する結合方法を判断できる。第3のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスの能力指示情報に基づいて、結合方法指示情報を判断できる。
結合方法指示情報は、セッションが第3のサービスインスタンスに結合されていることを、あるいは第3のサービスインスタンスが属するサービスセットに結合されていることを、さらに指示できる。
第1のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートしない場合、結合方法指示情報は、セッションが第3のサービスインスタンスに結合されていることを指示する。
第1のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートする能力を有する場合、結合方法指示情報は、第1のサービスインスタンスがサービスを提供する必要のある第1のセッションが第3のサービスインスタンスに結合されていること、あるいは第3のサービスインスタンスを含むサービスセットに結合されていることを、指示できる。第3のサービスインスタンスを含むサービスセットとは、第3のサービスインスタンスが属するサービスセットである。
あるいは、第3のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスの能力および/またはセッションの属性に基づいて、セッションに対応する結合方法を判断し得る。
第3のサービスインスタンスは、サービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートしない、あるいは第3のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスがサービスを提供する必要のあるセッションが第3のサービスインスタンスに結合されていると判断する。例えば、第3のサービスインスタンスがLTEシステムをサポートするなら、第3のサービスインスタンスがLTEシステム経由でサービスを提供する場合に、LTEシステムはサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートしないため、第3のサービスインスタンスはサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートしない。したがって、第3のサービスインスタンスがLTEシステムをサポートするということは、第3のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートしないことであると考えることができる。
第1のセッションがサービスインスタンスによるLTEシステム経由のサービス提供をサポートするなら、サービスインスタンスによってLTEシステムで第1のセッションにサービスが提供される場合に、すなわち、サービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートしないLTEシステムに第1のセッションがマイグレートされる場合に、第1のセッションのためにサービスを提供するサービスインスタンスは、サービスセットからサービスインスタンスを選択できない。したがって、第1のセッションがサービスインスタンスによるLTEシステム経由のサービス提供をサポートするということは、第3のサービスインスタンスがサービスセットからのサービスインスタンス選択をサポートしないことであると考えることができる。第3のサービスインスタンスは、セッションの属性に基づいて、セッションに対応する結合方法指示情報を判断できる。
第3のサービスインスタンスは、または第4のサービスインスタンスは、別のコントロールプレーンサービスインスタンスへ結合関係指示情報を送信でき、該別のコントロールプレーンサービスインスタンスはセッションに関係するメッセージを第3のサービスインスタンスへ送信する。これにより、第1のサービスインスタンスが第3のサービスインスタンスを選択し、ただし該別のコントロールプレーンサービスインスタンスが別のサービスインスタンスを、例えば第4のサービスインスタンスを、選択するため、第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスとの間でメッセージのリダイレクトが比較的頻繁に行われる状況は、回避される。
第1のセッションは第3のサービスインスタンスに結合されている。第3のサービスインスタンスが利用不可であるなら、第1のサービスインスタンスは第2のサービスインスタンスを選択する。第1のサービスインスタンスは目標サービスセットの識別子を判断し、目標サービスセットから第2のサービスインスタンスを選択することができる。第1のサービスインスタンスは目標識別子に基づいて目標サービスセットの識別子を判断する。一実装において、目標識別子は目標サービスセットの識別子を含み、第1のサービスインスタンスは目標識別子から目標サービスセットの識別子を取得する。別の一実装において、目標識別子は第3のサービスインスタンスの識別子を含み、第1のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスの識別子と、目標サービスセット内のサービスインスタンスから受信される目標サービスセットの識別子と第3のサービスインスタンスの識別子との対応関係とに基づいて、目標サービスセットの識別子を判断する。
第1のサービスインスタンスはNRFへ目標サービスセットの識別子を送信でき、NRFは目標サービスセット内の利用可能なサービスインスタンスの識別子を第1のサービスインスタンスへ送信する。第1のサービスインスタンスは、目標サービスセット内の利用可能なサービスインスタンスから第2のサービスインスタンスを選択する。
NRFネットワークエレメントは、サービスセットと1つ以上のサービスインスタンスとの対応関係を保管できる。
第1のサービスインスタンスはNRFネットワークエレメントへ目標サービスセットの識別子を送信できる。NRFネットワークエレメントは、目標サービスセットの識別子と、目標サービスセットと1つ以上のサービスインスタンスとの対応関係とに基づいて、第2のサービスインスタンスとして目標サービスセット内の或る1つのサービスインスタンスを判断できる。第2のサービスインスタンスは利用可能なサービスインスタンスである。
第3のサービスインスタンスが利用不可である場合は、第1のサービスインスタンスがNRFネットワークエレメントへ第3のサービスインスタンスの識別子を送信でき、NRFネットワークエレメントは、第3のサービスインスタンスの識別子に基づいて、第3のサービスインスタンスが属する目標サービスセットを判断できる。NRFネットワークエレメントは、目標サービスセットの識別子に基づいて、目標サービスセット内の利用可能なサービスインスタンスを判断できる。利用可能なサービスインスタンスは第2のサービスインスタンスを含む。
目標識別子が第1のセッショングループの識別子を含む場合は、第1のサービスインスタンスが第1のセッショングループの識別子を受信し、第1のサービスインスタンスは第1のセッショングループの識別子に基づいて第2のサービスインスタンスを判断できる。第1のセッショングループと第2のサービスインスタンスとの間には対応関係がある。具体的に述べると、第2のサービスインスタンスは第1のセッショングループ内のセッションのためにサービスを提供する。第1のサービスインスタンスはさらに、第1のセッショングループの識別子と目標サービスセットの識別子とに基づいて、第2のサービスインスタンスを判断できる。
第1のサービスインスタンスは、第1のセッショングループと第2のサービスインスタンスとの対応関係を保管できる。第1のサービスインスタンスは、第1のセッショングループの識別子と、第1のセッショングループと第2のサービスインスタンスとの対応関係とに基づいて、第2のサービスインスタンスを判断できる。
NRFネットワークエレメントは、第1のセッショングループと第2のサービスインスタンスとの対応関係を保管できる。具体的に述べると、第2のサービスインスタンスは第1のセッショングループ内のセッションのためにサービスを提供する。第1のサービスインスタンスはNRFネットワークエレメントへ第1のセッショングループの識別子を送信できる。NRFネットワークエレメントは、第1のセッショングループと第2のサービスインスタンスとの対応関係に基づいて、第2のサービスインスタンスを判断できる。NRFネットワークエレメントは第1のサービスインスタンスへ第2のサービスインスタンスの識別子を送信できる。換言すると、第2のサービスインスタンスを判断するため、第1のサービスインスタンスはNRFネットワークエレメントへ第1のセッショングループの識別子を送信し、第1のサービスインスタンスはNRFネットワークエレメントによって送信される第2のサービスインスタンスの識別子を受信する。
さらに、第1のサービスインスタンスは、第1のセッショングループの識別子と目標サービスセットの識別子とを受信する場合に、第1のセッショングループの識別子と目標サービスセットの識別子とをNRFネットワークエレメントへ送信し、これにより、NRFは、第1のセッショングループの識別子に基づいて、目標サービスセットから、第1のセッショングループに対応する第2のサービスインスタンスを選択する。
別の一実装において、第1のサービスインスタンスは代替的に、ローカルで取得された目標サービスセットとサービスインスタンスとのマッピング関係に基づいて、第2のサービスインスタンスを選択してもよい。
第1のサービスインスタンスは、サービスセットと1つ以上のサービスインスタンスとの対応関係を保管できる。第1のサービスインスタンスは、目標サービスセットの識別子と、目標サービスセットと1つ以上のサービスインスタンスとの対応関係とに基づいて、第2のサービスインスタンスとして目標サービスセット内の或る1つのサービスインスタンスを判断できる。目標サービスセットは1つ以上のサービスインスタンスを含む。
任意に選べることとして、ステップ1410の前に、第1のサービスインスタンスは目標サービスセット内のサービスインスタンスによって送信される第1の情報を受信でき、この第1の情報は、該サービスインスタンスの識別子と目標サービスセットの識別子とを含み、該サービスインスタンスと目標サービスセットとの対応関係を指示できる。第1のサービスインスタンスは、目標識別子に基づいて目標サービスセットの識別子を取得する。第1のサービスインスタンスは、目標サービスセットの識別子に基づいて第2のサービスインスタンスを判断する。換言すると、第1のサービスインスタンスは、目標サービスセットの識別子と、該サービスインスタンスと目標サービスセットとの対応関係とに基づいて、第2のサービスインスタンスを判断できる。
第1のサービスインスタンスは、目標サービスセット内のサービスインスタンスによって送信される目標サービスセットの識別子とサービスインスタンスの識別子とを受信できる。具体的に述べると、第1のサービスインスタンスは、受信したメッセージに基づいて、目標サービスセットとサービスインスタンスとの対応関係を判断でき、取得した目標サービスセットの識別子に基づいて、目標サービスセットから第2のサービスインスタンスを判断できる。
第1のサービスインスタンスは、サービスセット内の或る1つのサービスインスタンスによって送信される、該サービスインスタンスが属するサービスセット内の全部または一部のサービスインスタンスの識別子と、該サービスセットの識別子とを、受信できる。具体的に述べると、第1の情報は、目標サービスセットの識別子と複数のサービスインスタンスの識別子とを含んでよい。複数のサービスインスタンスとは、目標サービスセット内の全部または一部のサービスインスタンスである。
任意に選べることとして、複数のサービスインスタンスが目標サービスセット内の一部のサービスセットである場合は、第1のサービスインスタンスは、目標サービスセット内の各サービスインスタンスの識別子を取得するため、複数のサービスインスタンスによって送信される第1の情報を受信してよい。第1のサービスインスタンスは、複数のサービスインスタンスの各々によって送信される第1の情報に基づいて、サービスセット内の複数のサービスインスタンスの各々とサービスセットとの対応関係を判断できる。
あるいは、第1のサービスインスタンスは、或る1つのサービスセット内の各サービスインスタンスによって送信される第1の情報を受信でき、この第1の情報は、サービスインスタンスの識別子と該サービスセットの識別子とを含んでいる。第1のサービスインスタンスは、該サービスセット内の各サービスインスタンスによって送信される第1の情報に基づいて、該サービスセット内の各サービスインスタンスと該サービスセットとの対応関係を取得できる。
第1のサービスインスタンスは、目標サービスセット内の1つ以上のサービスインスタンスの各々の識別子と、該1つ以上のサービスインスタンスが属する目標サービスセットの識別子とを受信でき、目標サービスセット内の1つ以上のサービスインスタンスの各々の識別子と目標サービスセットの識別子は、サービスインスタンスによって送信される。複数のサービスインスタンスは第2のサービスインスタンスを含む。第1のサービスインスタンスは、目標サービスセットと1つ以上のサービスインスタンスとの対応関係を保管できる。或る1つのサービスインスタンスが複数のサービスセットに属している場合は、第1のサービスインスタンスは、該サービスインスタンスの識別子と、該サービスインスタンスが属する複数のサービスセットの識別子とを受信する。
第1のサービスインスタンスが、或るサービスセット内の1つ以上のサービスインスタンスの各々から、該サービスセットの識別子とサービスインスタンスの識別子とを受信できることを理解されたい。具体的に述べると、目標サービスセット内の各サービスインスタンスは、サービスインスタンスの識別子と目標サービスセットの識別子とを第1のサービスインスタンスへ送信する。第1のサービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスによって送信される第1のサービスセットの識別子と第2のサービスインスタンスの識別子とを受信し、この第1のサービスセットは第2のサービスインスタンスを含んでいる。第1のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスによって送信される第1のサービスセットの識別子と第3のサービスインスタンスの識別子とを受信し、この第1のサービスセットは第3のサービスインスタンスを含んでいる。第1のサービスセットは目標サービスセットであってよい。
第1のサービスインスタンスは、サービスセット内のサービスインスタンスを判断するため、各サービスインスタンスの受信済み識別子と、サービスインスタンスが属するサービスセットの識別子とに基づいて、各サービスインスタンスとサービスセットとの対応関係を判断できる。第1のサービスインスタンスは、サービスインスタンスとサービスセットとの対応関係と、第3のサービスインスタンスが属する目標サービスセットとに基づいて、目標サービスセットから第2のサービスインスタンスを判断し、第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。第2のサービスインスタンスは、第1のセッションのためにサービスを提供するために使用される。第3のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスが属する目標サービスセットの識別子を、第1のメッセージを使用して第1のサービスインスタンスへ送信する。あるいは、第1のサービスインスタンスは、目標識別子内の第3のサービスインスタンスの識別子と、第3のサービスインスタンスとサービスセットとの受信済み対応関係とに基づいて、第3のサービスインスタンスに対応する目標サービスセットを判断する。
例えば、第1のサービスインスタンスが、第2のサービスインスタンスが属するサービスセット内の或るサービスインスタンスとのネットワークエレメント間リンクを確立するときに、第2のサービスインスタンスが属するサービスセット内の該サービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子と該サービスインスタンスの識別子とを、第1のサービスインスタンスへ送信する。例えば、第1のサービスインスタンスとのネットワークエレメント間リンクを確立するときに、第2のサービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットの識別子と第2のサービスインスタンスの識別子とを、第1のサービスインスタンスへ送信する。これにより、第1のサービスインスタンスは、セットとセットに含まれる全サービスインスタンスとのマッピング関係を確立できる。例えば、SMFセットは、SMF 1と、SMF 2と、SMF 3とを含む。UPFとのN4リンクを確立するときに、SMF 1は、SMFセットの識別子とSMF 1の識別子とをUPFへ送信する。UPFとのN4リンクを確立するときに、SMF 2は、SMFセットの識別子とSMF 2の識別子とをUPFへ送信する。UPFとのN4リンクを確立するときに、SMF 3は、SMFセットの識別子とSMF 3の識別子とをUPFへ送信する。これにより、UPFは、連関:(SMFセットの識別子、SMF 1の識別子、SMF 2の識別子、SMF 3の識別子)を確立できる。具体的に述べると、UPFは、SMFセットの識別子とSMF 1とのマッピング関係、SMFセットの識別子とSMF 2とのマッピング関係、およびSMFセットの識別子とSMF 3とのマッピング関係を確立する。SMF 1が故障すると、UPFは、SMFセットの識別子に基づいて、SMFセットから、第1のセッションのためにサービスを提供する第2のサービスインスタンスとして、SMF 2かSMF 3を選択できる。UPFは、SMF 1の識別子に基づいて、SMF 1に対応するSMFセットの識別子を判断し、SMFセットから、第2のサービスインスタンスとして、SMF 2かSMF 3を選択することができる。
各サービスインスタンスとのネットワークエレメント間リンクを確立するときに、第1のサービスインスタンスは、サービスインスタンスから、サービスインスタンスが属するサービスセットの識別子とサービスインスタンスの識別子とを取得できる。例えば、第1のサービスインスタンスがUPFであり、目標サービスセットがSMFセットである場合、ネットワークエレメント間リンクの確立は、N4連関(N4 association)の確立(Setup)を意味する。
セッション確立時に第1のサービスインスタンスが第1のセッションに対応する目標サービスセットの識別子を取得する場合、目標サービスセットは第2のサービスインスタンスが属するサービスセットである。第1のサービスインスタンスは、目標サービスセットに含まれている1つ以上のサービスインスタンスの1つ以上の識別子を取得する。第1のサービスインスタンスは、第1のセッションのためにサービスを提供する第2のサービスインスタンスとして目標サービスセット内の或る1つのサービスインスタンスを選択できる。
サービスインスタンスは、サービスインスタンスの登録時に、サービスインスタンスが属する目標サービスセットの識別子もNRFネットワークエレメントに記録できる。目標サービスセット内の各サービスインスタンスは、サービスインスタンスの識別子と目標サービスセットの識別子とをNRFネットワークエレメントへ送信できる。NRFネットワークエレメントは、サービスインスタンスによって送信されるサービスインスタンスの識別子と目標サービスセットの識別子とに基づいて、目標サービスセットと各サービスインスタンスとの対応関係を判断する。具体的に述べると、NRFネットワークエレメントは目標サービスセットに含まれているサービスインスタンスを判断する。
第1のサービスインスタンスは、目標サービスセットの識別子をNRFネットワークエレメントへ送信する。NRFネットワークエレメントは、目標サービスセットとサービスインスタンスとの対応関係に基づいて、第2のサービスインスタンスとして目標セット内の或る1つのサービスインスタンスを判断する。NRFネットワークエレメントは、第2のサービスインスタンスの識別子を第1のサービスインスタンスへ送信する。
第1のサービスインスタンスは、目標識別子に基づいて目標サービスセットの識別子を取得できる。
第1のサービスインスタンスは、第1のメッセージ内の目標識別子から目標サービスセットの識別子を取得できる。具体的に述べると、目標識別子は目標サービスセットの識別子を含み、第1のサービスインスタンスは目標サービスセットの識別子を取得できる。
目標識別子が第3のサービスインスタンスの識別子を含む場合は、第1のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスの識別子に基づいて目標サービスセットの識別子を取得できる。第1のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスの識別子と、第1のサービスインスタンスが目標サービスセット内のサービスインスタンスから受信できる、例えば、N4連関(N4 association)確立時に第3のサービスインスタンスによって第1のサービスインスタンスへ送信される、または目標サービスセット内の別のサービスインスタンスによって第1のサービスインスタンスに送信される、第3のサービスインスタンスの識別子と目標サービスセットの識別子との対応関係とに基づいて、目標サービスセットの識別子を判断できる。
例えば、第3のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスとのネットワークエレメント間リンクを確立する過程で、目標サービスセットの識別子と第3のサービスインスタンスの識別子を第1のサービスインスタンスへ送信する。あるいは、第1のサービスインスタンスが第3のサービスインスタンスの識別子をNRFネットワークエレメントへ送信し、NRFネットワークエレメントが目標サービスセットの識別子を第1のサービスインスタンスへ送信する。
任意に選べることとして、第1のサービスインスタンスは第3のサービスインスタンスの識別子をNRFネットワークエレメントへ送信し、NRFネットワークエレメントは第3のサービスインスタンスに対応する目標サービスセットを判断する。
或る1つのサービスセットの中で、1つ以上のサービスインスタンスは別のサービスインスタンスのために支援を提供できる。
任意に選べることとして、ステップ1410の前に、第1のサービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスか第3のサービスインスタンスによって送信される第3のメッセージを受信する。
この第3のメッセージは支援指示情報を含んでよく、支援指示情報は、第2のサービスインスタンスが第3のサービスインスタンスのために支援を提供するために使用されるサービスインスタンスであることを指示するために使用される。あるいは、第3のメッセージは、第2のサービスインスタンスが、第3のサービスインスタンスがサービスを提供する第1のセッショングループのために支援を提供するために使用されるサービスインスタンスであることを、指示できる。換言すると、第2のサービスインスタンスは第3のサービスインスタンスのために支援を提供し、あるいは第2のサービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスがサービスを提供する第1のセッショングループのために支援を提供する。第3のサービスインスタンスが利用不可であるときに、第1のサービスインスタンスは、支援指示情報と目標識別子とに基づいて、第2のサービスインスタンスが第1のセッションのためにサービスを提供するべきであると判断する。
例えば、サービスインスタンス1が第1のサービスインスタンスへ第3のメッセージを送信する。この第3のメッセージは、サービスインスタンス2がサービスインスタンス1のために支援を提供するために使用されるサービスインスタンスであることを指示するために使用される。第3のメッセージは、サービスインスタンス1の識別子とサービスインスタンス2の識別子とを含んでよい。第1のときには、サービスインスタンス1が第1のセッションのためにサービスを提供し、サービスインスタンス2が第1のセッションのために支援を提供する。
サービスインスタンス1が利用不可であるときに、第1のサービスインスタンスはサービスインスタンス2が第2のサービスインスタンスであると判断し、サービスインスタンス1へ第2のメッセージを送信する。換言すると、第2のときには、サービスインスタンス2が第1のセッションのためにサービスを提供する。
この場合、サービスインスタンス2が支援を提供するセッションは、サービスインスタンス1が支援を提供する全セッションであってよい。
或るセッションのためにサービスを提供している或るサービスインスタンスが利用不可になると、該セッションのために支援を提供しているサービスインスタンスが該セッションのためにサービスを提供し始める。セッションのために支援を提供するサービスインスタンスは、他のネットワークエレメントからセッションのコンテクストを得る必要はない。このため遅延は軽減される。
サービスインスタンス1は第1のサービスインスタンスへ第3のメッセージを送信する。この第3のメッセージは、サービスインスタンス2がサービスインスタンスサービス1に対応する第1のセッショングループのために支援を提供するために使用されるサービスインスタンスであることを指示するために使用される。第3のメッセージは、サービスインスタンス1の識別子と、サービスインスタンス2の識別子と、第1のセッショングループの識別子とを含んでよい。第1のセッショングループは第1のセッションを含む。第1のときには、サービスインスタンス1が第1のセッショングループのためにサービスを提供し、サービスインスタンス2は第1のセッショングループのために支援を提供する。換言すると、サービスインスタンス2は、第2のサービスインスタンス1がサービスを提供するセッショングループと連関されてよい。一実装において、第3のメッセージはネットワークエレメント間リンクメッセージである。例えば、第1のサービスインスタンスがUPFであり、目標サービスセットがSMFセットである場合、第3のメッセージはN4連関(N4 association)確立または更新メッセージである。
別の一実装において、第3のサービスインスタンスは、第1のメッセージを使用して支援サービスインスタンスの識別子を第1のサービスインスタンスへ送信できる。第3のサービスインスタンスが利用不可であるときに、第1のサービスインスタンスは、第1のメッセージ内の支援サービスインスタンスの識別子に基づいて、支援サービスインスタンスが第2のサービスインスタンスであると判断する。第1のサービスインスタンスは第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信する。支援サービスインスタンスの識別子は支援サービスインスタンスのIPアドレスであってよい。
第1のメッセージは、第3のサービスインスタンスに対応する1つ以上の支援サービスインスタンスの1つ以上の識別子を含んでよい。目標サービスセットは1つ以上の支援サービスインスタンスを含んでよい。具体的に述べると、各支援サービスインスタンスの識別子に対応する支援サービスインスタンスは、第3のサービスインスタンスが属するサービスセット内のサービスインスタンスであると理解できる。換言すると、目標サービスセットは、1つ以上の支援サービスインスタンスと第3のサービスインスタンスとを含む。第1のメッセージは1つ以上の支援サービスインスタンスの1つ以上の識別子を含んでよい。具体的に述べると、第1のメッセージは目標サービスセット内の1つ以上のサービスインスタンスの1つ以上の識別子を含んでよい。
任意に選べることとして、支援サービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスがサービスを提供する1グループのセッションに連関され、あるいは第2のサービスインスタンスがサービスを提供する全てのセッションに連関される。支援サービスインスタンスが1グループのセッションに連関されている場合は、第1のメッセージはさらに、支援サービスインスタンスと連関された1グループのセッションの識別子を含んでよい。
任意に選べることとして、ステップ1410の前に、第1のサービスインスタンスはさらに、サービスインスタンスによって送信される目標サービスセット内の各サービスインスタンスの識別子と、サービスインスタンスがサービスを提供するセッショングループの識別子と、サービスインスタンスが支援を提供するセッショングループの識別子とを受信してよい。
第1のサービスインスタンスは、第1のセッションが属するセッショングループに基づいて、セッショングループに支援を提供するサービスインスタンスが第2のサービスインスタンスであると判断できる。
例えば、或るサービスセット内の或るサービスインスタンスがNRFに登録するときに、該サービスインスタンスは、該サービスインスタンスが支援サービスを提供する1つ以上のセッショングループの1つ以上の識別子をさらに携えることができる。例えば、サービスインスタンス1はセッショングループ1のためにサービスを提供し、セッショングループ2のために支援を提供する。この場合、サービスインスタンス1によって第1のサービスインスタンスへ送信されるメッセージは、サービスインスタンス1に対応するセットの識別子と、サービスインスタンス1の識別子と、サービスインスタンス1がサービスを提供するセッショングループ1の識別子と、サービスインスタンス1が支援を提供するセッショングループ2の識別子とを含む。同様に、サービスインスタンス2はセッショングループ2のためにサービスを提供し、セッショングループ1のために支援を提供する。この場合、サービスインスタンス2によって第1のサービスインスタンスへ送信されるメッセージは、サービスインスタンス2に対応するセットの識別子と、サービスインスタンス2の識別子と、サービスインスタンス2がサービスを提供するセッショングループ2の識別子と、サービスインスタンス2が支援を提供するセッショングループ1の識別子とを含む。この場合、第1のサービスインスタンスは、目標サービスセットと、セッションに対応するセッショングループの識別子とに基づいて、第2のサービスインスタンスを判断する。例えば、セッショングループはセッショングループ1に相当し、サービスインスタンス1が利用不可であるときに、第1のサービスインスタンスは、セッショングループ1の識別子に基づいて、サービスインスタンス2がセッショングループのために支援を提供すると判断し、したがって、第2のサービスインスタンスとしてサービスインスタンス2を選択する。
任意に選べることとして、サービスインスタンスは、サービスインスタンスの登録時に、サービスインスタンスが属する目標サービスセットの識別子と、サービスインスタンスが支援を提供するセッショングループの識別子とを、NRFネットワークエレメントに登録してもよい。
第1のサービスインスタンスは、第1のセッショングループの識別子をNRFへ送信する。NRFは、第1のセッショングループの識別子に基づいて、第1のセッショングループのために支援を提供する第2のサービスインスタンスの識別子を判断する。NRFは、第2のサービスインスタンスの識別子を第1のサービスインスタンスへ送信できる。
第2のメッセージはメッセージ本文を含んでよく、このメッセージ本文は第1のセッションに関係するパラメータを含む。第2のメッセージは、第1のセッションのためにサービスを提供する第2のサービスインスタンスを指示するために使用されてよい。
第2のメッセージは、第1のサービスインスタンスによって第2のサービスインスタンスへ送信される要求メッセージであってよい。例えば、第1のサービスインスタンスはUPFネットワークエレメントであり、第2のサービスインスタンスはSMFネットワークエレメントである。第2のメッセージは、第2のサービスインスタンスへダウンリンクデータ通知を送信するために第1のサービスインスタンスによって使用されてよい。
第2のメッセージは第2のサービスインスタンスの識別子を含んでよい。
第2のサービスインスタンスの識別子は、第2のメッセージ内の完全修飾ストリームエンドポイント識別子(fully qualified stream end point identifier、F-SEID)フィールドに置かれてよい。
あるいは、目標識別子は新規パラメータとして使用されてよい。例えば、セッションが作成されるときには、目標識別子を送信するため、第2のサービスインスタンスがセッション作成要求に任意のフィールドを加える。新しいデータ型の1つ以上のフィールドが規定されてよい。この新しいデータ型の1つ以上のフィールドは、目標識別子を携えるために使用される。目標識別子に含まれる複数の識別子は、同じフィールドに、または別々のフィールドに、携えられてよい。
例えば、第1のメッセージ内のF-SEIDフィールドはサービスインスタンス1の識別子を含み、サービスインスタンス1の識別子は、例えば、サービスインスタンス1のIPアドレスであってよい。サービスインスタンス1が利用不可であるなら、第1のサービスインスタンスは、第2のサービスインスタンスとしてサービスインスタンス2を判断する。第2のメッセージ内のF-SEIDフィールドは、サービスインスタンス2の識別子を含んでよい。第2のメッセージ内のF-SEIDフィールドは、サービスインスタンス1の識別子を含まない。
第1のサービスインスタンスがUPFであるなら、第2のメッセージは第1のセッションの識別子を含んでよい。第2のメッセージ内の第1のセッションの識別子は、第1のメッセージ内の第1のセッションの識別子に基づいて判断される。例えば、第2のメッセージ内の第1のセッションの識別子は、第1のメッセージ内の第1のセッションの識別子と同じである。或るセッションの識別子は、サービスセット内で該セッションを識別するために使用されてよい。
本願の一実施形態は通信方法を提供する。該通信方法は、第3のサービスインスタンスが第1のセッションに関係する第1のメッセージを第1のサービスインスタンスへ送信するステップであって、第1のメッセージが目標識別子を含み、目標識別子が第2のサービスインスタンスを判断することを第1のサービスインスタンスに指示するために使用され、第2のサービスインスタンスが第1のセッションのためにサービスを提供するために使用される、ステップを含む。
任意に選べることとして、第1のメッセージは結合方法指示情報を含み、結合方法指示情報は、第1のセッションを第3のサービスインスタンスに結合することを、または第1のセッションを目標サービスセットに結合することを、指示するために使用され、目標サービスセットは、第2のサービスインスタンスと第3のサービスインスタンスとを含む。
任意に選べることとして、目標識別子は第3のサービスインスタンスの識別子を含む。
任意に選べることとして、第3のサービスインスタンスは、第1のサービスインスタンスかネットワークリポジトリ機能NRFネットワークエレメントによって送信される能力指示情報を受信する。能力指示情報は、第1のサービスインスタンスが目標サービスセットに基づく負荷均衡をサポートすることを指示するために使用され、目標サービスセットは第2のサービスインスタンスと第3のサービスインスタンスとを含む。
任意に選べることとして、第3のサービスインスタンスは、目標サービスセットの識別子と第3のサービスインスタンスの識別子とを第1のサービスインスタンスへ送信し、目標サービスセットは第2のサービスインスタンスと第3のサービスインスタンスとを含む。
任意に選べることとして、第3のサービスインスタンスは第1のサービスインスタンスへ支援指示情報を送信し、支援指示情報は、第2のサービスインスタンスが第3のサービスインスタンスのために支援を提供することを、または第2のサービスインスタンスがサービスを提供する第1のセッショングループのために支援を提供することを、第2のサービスインスタンスに指示するために使用され、第1のセッショングループは第1のセッションを含む。
図11は、本願の一実施形態によるサービス通信プロキシ900の概略構造図である。図11のサービス通信プロキシ900は、図3から図8の方法でサービス通信プロキシによって遂行されるステップを遂行するように構成されてよい。サービス通信プロキシ900は、送信ユニット910と受信ユニット920とを含む。任意に選べることとして、サービス通信プロキシ900は、処理ユニット930をさらに含んでよい。これ以降は、サービス通信プロキシ900のモジュールの機能を詳しく説明する。
受信ユニット920は、第1のサービスインスタンスによって送信される第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが目標識別子を含む、ように構成される。送信ユニット910は、第1のメッセージに基づいて、目標識別子との結合関係を有する第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信するように構成される。
任意に選べることとして、処理ユニット930は、目標識別子との結合関係を有するサービスインスタンスがない場合に、第1のメッセージに基づいて目標サービスセットの識別子を取得するように構成される。処理ユニット930は、目標サービスセットの識別子に基づいて目標サービスセットから第3のサービスインスタンスを選択するようにさらに構成される。送信ユニット910は、第1のメッセージに基づいて第3のサービスインスタンスへ第3のメッセージを送信するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、処理ユニット930は、第1のメッセージから目標サービスセットの識別子を取得し、第1のメッセージが目標サービスセットの識別子をさらに含む、ようにさらに構成される。あるいは、処理ユニット930は、第1のメッセージ内の目標識別子から目標サービスセットの識別子を取得し、目標識別子が目標サービスセットの識別子を含む、ようにさらに構成される。あるいは、処理ユニット930は、目標サービスセットの識別子として或るサービスセットの或る識別子を判断し、該サービスセットの該識別子が第1のメッセージ内の目標識別子とのマッピング関係を有する、ようにさらに構成される。
任意に選べることとして、受信ユニット920は、第2のサービスインスタンスによって送信される第4のメッセージを受信するようにさらに構成され、処理ユニット930は、第1のメッセージに基づいて目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を確立するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、第4のメッセージはユーザー機器に関係するメッセージであり、あるいは第4のメッセージは専用の結合要求メッセージである。
任意に選べることとして、第4のメッセージは、結合指示と結合タイマーとのうち少なくともいずれか一方を携える。この結合タイマーは、結合タイマーが終了した後に目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を解除するために使用される。
任意に選べることとして、第4のメッセージは目標識別子を携える。
任意に選べることとして、処理ユニット930は、第2のサービスインスタンスによって送信される第4のメッセージが受信された後に、目標識別子を割り当てるようにさらに構成される。
任意に選べることとして、処理ユニット930は、第4のメッセージがユーザー機器に関係するメッセージである場合に、第4のメッセージに目標識別子を加えるようにさらに構成される。
任意に選べることとして、受信ユニット920は、第2のサービスインスタンスによって送信される解放要求を受信し、解放要求が、目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を解除するために、または結合タイマーを開始させ、なおかつ結合タイマーが終了した後に目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を解除するために、使用される、ようにさらに構成される。
任意に選べることとして、目標識別子は、或る1つのユーザー機器に、または1グループのユーザー機器に、関係するものである。
任意に選べることとして、目標識別子は、第2のサービスインスタンスのために構成されるサービスポインタのいずれか1つである。受信ユニット920は、第2のサービスインスタンスから登録要求を受信するようにさらに構成される。送信ユニット910は、第2のサービスインスタンスへ登録応答を送信し、登録応答が第2のサービスインスタンスのために構成されたサービスポインタを含む、ようにさらに構成される。
任意に選べることとして、登録要求は、第2のサービスインスタンスによって申請されているサービスポインタの数を含む。処理ユニット930は、第2のサービスインスタンスによって申請されているサービスポインタの数に基づいて、第2のサービスインスタンスのためにサービスポインタを構成するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、処理ユニット930は、第2のサービスインスタンスの能力に基づいて、第2のサービスインスタンスのためにサービスポインタを構成するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、処理ユニット930は、第2のサービスインスタンスが属するサービスセットを判断するようにさらに構成される。処理ユニット930は、第2のサービスインスタンスに対応するサービスポインタが、該サービスセット内の他のサービスインスタンスに対応するサービスポインタと異なるものになるように第2のサービスインスタンスのサービスポインタを構成するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、目標識別子は、第2のサービスインスタンスのために構成されるサービスポインタのいずれか1つである。受信ユニット920は、第2のサービスインスタンスから登録要求を受信し、登録要求が第2のサービスインスタンスに対応するサービスポインタを含み、これによりサービス通信プロキシが第2のサービスインスタンスをサービスポインタに結合する、ようにさらに構成される。
任意に選べることとして、処理ユニット930は、第2のサービスインスタンスに対応するサービスポインタが、第2のサービスインスタンスが属するサービスセット内の他のサービスインスタンスに対応するサービスポインタと重複する場合に、第2のサービスインスタンスのサービスポインタを再構成するようにさらに構成される。送信ユニット910は、第2のサービスインスタンスへ登録応答を送信し、登録応答が第2のサービスインスタンスのために再構成されたサービスポインタを含む、ようにさらに構成される。
任意に選べることとして、第1のメッセージはハイパーテキスト転送プロトコルHTTPメッセージであり、目標識別子はHTTPメッセージのヘッダー内に置かれる。
図12は、本願の一実施形態によるサービスインスタンス1000の概略構造図である。図12のサービスインスタンス1000は、図3から図8の方法で第2のサービスインスタンスによって遂行されるステップを遂行するように構成されてよい。サービスインスタンス1000は、送信ユニット1010と受信ユニット1020とを含む。任意に選べることとして、図12のサービスインスタンス1000は処理ユニット1030をさらに含んでよい。これ以降は、サービスインスタンス1000のモジュールの機能を詳しく説明する。
送信ユニット1010は、サービス通信プロキシへ第4のメッセージを送信し、第4のメッセージが、第2のサービスインスタンスと目標識別子との結合関係を確立するようにサービス通信プロキシをトリガーするために使用され、目標識別子がユーザー機器に関係するものである、ように構成される。受信ユニット1020は、サービス通信プロキシによって送信される第2のメッセージを受信し、第2のメッセージが目標識別子を含む、ように構成される。
任意に選べることとして、第4のメッセージはユーザー機器に関係するメッセージであり、あるいは第4のメッセージは専用の結合要求である。
任意に選べることとして、第4のメッセージは、目標識別子と結合タイマーとのうち少なくともいずれか一方を含む。
任意に選べることとして、送信ユニット1010は、第1のサービスインスタンスへ目標識別子を送信するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、処理ユニットは、第1のサービスインスタンスへ目標識別子を送信するため、第4のメッセージに目標識別子を挿入するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、送信ユニット1010は、サービス通信プロキシへ解放要求を送信するようにさらに構成される。この解放要求は、目標識別子と第2のサービスインスタンスとの結合関係を解除することを要求するために使用される。
任意に選べることとして、目標識別子は、或る1つのユーザー機器に、または1グループのユーザー機器に、関係するものである。
任意に選べることとして、目標識別子は、第2のサービスインスタンスのために構成されるサービスポインタのいずれか1つである。送信ユニット1010は、サービス通信プロキシへ登録要求を送信するようにさらに構成される。受信ユニット1020は、サービス通信プロキシによって送信される登録応答を受信し、登録応答が第2のサービスインスタンスのために構成されたサービスポインタを含む、ようにさらに構成される。
任意に選べることとして、登録要求は、第2のサービスインスタンスによって申請されているサービスポインタの数を含む。
任意に選べることとして、送信ユニット1010は、サービス通信プロキシへ登録要求を送信し、登録要求が、第2のサービスインスタンスのために第2のサービスインスタンスによって構成されたサービスポインタを含む、ようにさらに構成される。
任意に選べることとして、第1のメッセージはハイパーテキスト転送プロトコルHTTPメッセージであり、目標識別子はHTTPメッセージのヘッダー内に置かれる。
任意に選べることとして、サービスインスタンス1000は処理ユニット1030をさらに含んでよい。処理ユニットは、受信ユニット1010によって受信されるメッセージを処理するように構成される。
サービスインスタンス1000は、図3から図8の方法で第1のサービスインスタンスによって遂行されるステップをさらに遂行できる。サービスインスタンス1000の受信ユニット1020は、ユーザー機器と第2のサービスインスタンスとに関係する目標識別子を受信するように構成される。送信ユニット1010は、ユーザー機器と第2のサービスインスタンスとに関係する目標識別子をメッセージに加え、その後メッセージを送信し、目標識別子は第2のサービスインスタンスへメッセージを送信するために使用される。
任意に選べることとして、受信ユニット1020は、目標識別子を受信するように構成される。
任意に選べることとして、受信ユニットは、第2のサービスインスタンスに関係するサービス通信プロキシから目標識別子を受信するように構成される。
図13は、本願の別の一実施形態によるサービス通信プロキシ1100の概略構造図である。サービス通信プロキシ1100は、プロセッサ1110とトランシーバ1120とを含む。
プロセッサ1110とトランシーバ1120は、内部の接続回路を通じて互いに通信する。プロセッサ1110は、信号を送信する形に、および/または信号を受信する形に、トランシーバ1120を制御するため、命令を実行するように構成される。任意に選べることとして、サービス通信プロキシ1110はメモリー1130をさらに含んでよい。プロセッサ1110とトランシーバ1120とメモリー1130は、内部の接続経路を通じて互いに通信する。メモリー1130は、命令を保管するように構成される。プロセッサ1110は、信号を送信する形に、および/または信号を受信する形に、トランシーバ1120を制御するため、メモリー1130内に保管された命令を実行するように構成される。トランシーバ1120が図11の送信ユニット910および受信ユニット920と同じ機能を提供できることを理解されたい。プロセッサ1110とメモリー1130は、図11の処理ユニット930と同じ機能を提供できる。
トランシーバ1120は、第1のサービスインスタンスによって送信される第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが目標識別子を含む、ように構成される。プロセッサ1110は、目標識別子に対応するサービスインスタンスの有無を確認するように構成される。プロセッサ1110が目標識別子に対応する第2のサービスインスタンスを見つける場合、トランシーバ1120は、第1のメッセージに基づいて、目標識別子との結合関係を有する第2のサービスインスタンスへ第2のメッセージを送信するようにさらに構成される。
図14は、本願の別の一実施形態によるサービスインスタンス1200の概略構造図である。このサービスインスタンス1200は、図3から図8の方法のステップを遂行できる。サービスインスタンス1200はトランシーバ1220を含む。トランシーバ1220は、信号を受信/送信するように構成される。任意に選べることとして、サービスインスタンス1200はプロセッサ1210をさらに含んでよい。プロセッサ1210とトランシーバ1220は、内部の接続経路を通じて互いに通信する。プロセッサ1210は、信号を送信/受信する形にトランシーバ1220を制御するように構成される。任意に選べることとして、サービスインスタンス1200はメモリー1230をさらに含んでよい。プロセッサ1210とトランシーバ1220とメモリー1230は、内部の接続経路を通じて互いに通信する。メモリー1230は、命令を保管するように構成される。プロセッサ1210は、信号を送信する形に、および/または信号を受信する形に、トランシーバ1220を制御するため、メモリー1230内に保管された命令を実行するように構成される。トランシーバ1220が図11の送信ユニット910および受信ユニット920と同じ機能を提供できることを理解されたい。プロセッサ1210とメモリー1230は、図11の処理ユニット930と同じ機能を提供できる。
トランシーバ1220は、サービス通信プロキシへ第4のメッセージを送信し、第4のメッセージが、サービスインスタンス1200と目標識別子との結合関係を確立するようにサービス通信プロキシをトリガーするために使用される、ように構成される。トランシーバ1220は、サービス通信プロキシによって転送される第2のメッセージを受信し、第2のメッセージが目標識別子を含む、ようにさらに構成される。任意に選べることとして、サービスインスタンス1200はプロセッサ1210をさらに含んでよい。プロセッサ1210は命令を実行するように構成される。
サービスインスタンス1200は、図3から図10の方法で第1のサービスインスタンスによって遂行されるステップをさらに遂行できる。サービスインスタンス1200のトランシーバ1220は、ユーザー機器と第2のサービスインスタンスとに関係する目標識別子を受信するようにさらに構成される。トランシーバ1220は、ユーザー機器と第2のサービスインスタンスとに関係する目標識別子をメッセージに加え、その後メッセージを送信し、目標識別子は第2のサービスインスタンスへメッセージを送信するために使用される。プロセッサ1210は命令を実行するように構成される。
トランシーバが通信インターフェイスであってよいことを理解されたい。メモリーは独立したコンポーネントであってよく、あるいはプロセッサに組み込まれてもよい。前述したコンポーネントの各々は、またはいくつかのコンポーネントは、実装のためチップに組み込まれてよく、例えば、実装のためベースバンドチップに組み込まれてよい。
図15は、本願の一実施形態による通信装置1500の概略構造図である。通信装置1500は、トランシーバユニット1510と判断ユニット1520とを含む。
トランシーバユニット1510は、第3のサービスインスタンスか第4のサービスインスタンスによって送信される第1のセッションに関係する第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが目標識別子を含む、ように構成される。
判断ユニット1520は、目標識別子に基づいて、第1のセッションのためにサービスを提供するべき第2のサービスインスタンスを判断するように構成される。
トランシーバユニット1510は、第1のセッションに関係する第2のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信するようにさらに構成される。
該通信装置は、目標識別子に基づいて、第1のセッションのためにサービスを提供するべきサービスインスタンスを判断する。これにより、サービスインスタンス選択の柔軟性が向上し、後ほど第1のセッションのためにサービスを提供するべく選択されるサービスインスタンスは、先に第1のセッションのためにサービスを提供するサービスインスタンスとは別のものにできるため、第3のサービスインスタンスの故障によって生じる第1のセッションの中断は回避される。
任意に選べることとして、第1のメッセージは結合方法指示情報を含む。この結合方法指示情報は、第1のセッションを第3のサービスインスタンスに結合することを、または第1のセッションを目標サービスセットに結合することを、指示するために使用される。目標サービスセットは、第2のサービスインスタンスと、第3のサービスインスタンスと、第4のサービスインスタンスとを含む。
該通信装置は、結合方法指示情報に基づいて、サービスインスタンスを選択する方法を判断できる。
任意に選べることとして、目標識別子は第3のサービスインスタンスの識別子を含む。
任意に選べることとして、トランシーバユニット1510は、第3のサービスインスタンスによって送信される第3のメッセージを受信し、第3のメッセージが支援指示情報を含み、支援指示情報が、第3のサービスインスタンスのために支援を提供することを第2のサービスインスタンスに指示するために、または第3のサービスインスタンスがサービスを提供する第1のセッショングループのために支援を提供することを第2のサービスインスタンスに指示するために、使用され、第1のセッショングループが第1のセッションを含む、ようにさらに構成される。
判断ユニット1520は、第3のサービスインスタンスが利用不可であるときに、支援指示情報と目標識別子とに基づいて第2のサービスインスタンスを判断するように構成される。
該通信装置は、支援指示情報に基づいて、第1のセッショングループのために支援を提供するサービスインスタンスを候補サービスインスタンスとして使用できる。第1のセッションが結合された第3のサービスインスタンスが利用不可であるときは、支援サービスインスタンスが第1のセッションのためにサービスを提供することになる。これにより、第3のサービスインスタンスの故障によって第1のセッションに生じる中断は回避でき、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができる。
任意に選べることとして、通信装置1500は取得ユニットをさらに含む。取得ユニットは、目標識別子に基づいて目標サービスセットの識別子を取得するように構成される。
判断ユニット1520は、目標サービスセットの識別子に基づいて目標サービスセットから第2のサービスインスタンスを判断し、目標サービスセットが、第2のサービスインスタンスと、第3のサービスインスタンスと、第4のサービスインスタンスとを含む、ように構成される。
任意に選べることとして、トランシーバユニット1510は、ネットワークリポジトリ機能NRFネットワークエレメントへ目標サービスセットの識別子を送信するようにさらに構成される。
トランシーバユニット1510は、第2のサービスインスタンスを判断するため、NRFネットワークエレメントによって送信される第2のサービスインスタンスの識別子を受信するようにさらに構成される。目標サービスセットは第2のサービスインスタンスを含む。
該通信装置は、NRFネットワークエレメントによって送信されるサービスインスタンスの識別子に基づいて、該サービスインスタンスが第1のセッションのためにサービスを提供するべきであると判断する。これにより、第1のサービスインスタンスの保管能力と処理能力に対する要求を下げることができる。
任意に選べることとして、トランシーバユニット1510は、目標サービスセット内のサービスインスタンスによって送信される第1の情報を受信し、第1の情報が該サービスインスタンスの識別子と目標サービスセットの識別子とを含む、ようにさらに構成される。
判断ユニット1520は、目標サービスセットの識別子と第1の情報とに基づいて第2のサービスインスタンスを判断するように構成される。
任意に選べることとして、取得ユニットは、目標識別子から目標サービスセットの識別子を取得し、目標識別子が目標サービスセットの識別子を含む、ように構成される。
任意に選べることとして、取得ユニットは、目標識別子が第3のサービスインスタンスの識別子を含む場合に、第3のサービスインスタンスの識別子に基づいて目標サービスセットの識別子を取得し、目標サービスセットが第3のサービスインスタンスを含む、ように構成される。
任意に選べることとして、目標識別子は第1のセッショングループの識別子を含み、第1のセッショングループは第1のセッションを含む。
トランシーバユニット1510は、ネットワークリポジトリ機能NRFネットワークエレメントへ第1のセッショングループの識別子を送信するようにさらに構成される。
トランシーバユニット1510は、第2のサービスインスタンスを判断するため、NRFネットワークエレメントによって送信される第2のサービスインスタンスの識別子を受信するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、通信装置1500はユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントであり、第2のサービスインスタンスと第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスはセッション管理機能SMFネットワークエレメントである。
図16は、本願の一実施形態による通信装置1600の概略構造図である。通信装置1600は、通信インターフェイス1610とプロセッサ1620とを含む。
通信インターフェイス1610は、第3のサービスインスタンスか第4のサービスインスタンスによって送信される第1のセッションに関係する第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが目標識別子を含む、ように構成される。
プロセッサ1620は、目標識別子に基づいて、第1のセッションのためにサービスを提供するべき第2のサービスインスタンスを判断するように構成される。
通信インターフェイス1610は、第1のセッションに関係する第2のメッセージを第2のサービスインスタンスへ送信するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、第1のメッセージは結合方法指示情報を含む。この結合方法指示情報は、第1のセッションを第3のサービスインスタンスに結合することを、または第1のセッションを目標サービスセットに結合することを、指示するために使用される。目標サービスセットは、第2のサービスインスタンスと、第3のサービスインスタンスと、第4のサービスインスタンスとを含む。
任意に選べることとして、目標識別子は第3のサービスインスタンスの識別子を含む。
任意に選べることとして、通信インターフェイス1610は、第3のサービスインスタンスによって送信される第3のメッセージを受信し、第3のメッセージが支援指示情報を含み、支援指示情報が、第3のサービスインスタンスのために支援を提供することを第2のサービスインスタンスに指示するために、または第3のサービスインスタンスがサービスを提供する第1のセッショングループのために支援を提供することを第2のサービスインスタンスに指示するために、使用され、第1のセッショングループが第1のセッションを含む、ようにさらに構成される。
プロセッサ1620は、第3のサービスインスタンスが利用不可であるときに、支援指示情報と目標識別子とに基づいて第2のサービスインスタンスを判断するように構成される。
任意に選べることとして、プロセッサ1620は、目標識別子に基づいて目標サービスセットの識別子を取得するようにさらに構成される。プロセッサ1620は、目標サービスセットの識別子に基づいて目標サービスセットから第2のサービスインスタンスを判断し、目標サービスセットが、第2のサービスインスタンスと、第3のサービスインスタンスと、第4のサービスインスタンスとを含む、ようにさらに構成される。
任意に選べることとして、通信インターフェイス1610は、ネットワークリポジトリ機能NRFネットワークエレメントへ目標サービスセットの識別子を送信するようにさらに構成される。
通信インターフェイス1610は、第2のサービスインスタンスを判断するため、NRFネットワークエレメントによって送信される第2のサービスインスタンスの識別子を受信するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、通信インターフェイス1610は、目標サービスセット内のサービスインスタンスによって送信される第1の情報を受信するようにさらに構成される。この第1の情報は、該サービスインスタンスの識別子と目標サービスセットの識別子とを含む。プロセッサ1620は、目標サービスセットの識別子と第1の情報とに基づいて目標サービスセットから第2のサービスインスタンスを判断するように構成される。
任意に選べることとして、プロセッサ1620は、目標識別子から目標サービスセットの識別子を取得し、目標識別子が目標サービスセットの識別子を含む、ようにさらに構成される。
任意に選べることとして、プロセッサ1620は、目標識別子が第3のサービスインスタンスの識別子を含む場合に、第3のサービスインスタンスの識別子に基づいて目標サービスセットの識別子を取得するようにさらに構成され、目標サービスセットが第3のサービスインスタンスを含む。
任意に選べることとして、目標識別子は第1のセッショングループの識別子を含み、第1のセッショングループは第1のセッションを含む。
通信インターフェイス1610は、ネットワークリポジトリ機能NRFネットワークエレメントへ第1のセッショングループの識別子を送信するようにさらに構成される。
通信インターフェイス1610は、第2のサービスインスタンスを判断するため、NRFネットワークエレメントによって送信される第2のサービスインスタンスの識別子を受信するようにさらに構成される。
任意に選べることとして、通信装置1600はユーザープレーン機能UPFネットワークエレメントであり、第2のサービスインスタンスと第3のサービスインスタンスと第4のサービスインスタンスはセッション管理機能SMFネットワークエレメントである。
本願の一実施形態は通信装置を提供する。この通信装置は、図10の方法で第3のサービスインスタンスによって遂行されるステップを遂行するように構成されてよい。具体的に述べると、この通信装置は、図10で第3のサービスインスタンスによって遂行される方法/ステップ/機能を遂行するように構成されたユニットを含む。
本願の一実施形態は通信システムを提供する。この通信システムはトランシーバとプロセッサとを含む。トランシーバは内部の接続回路を通じてプロセッサと通信する。プロセッサは、信号を受信する形に受信器を制御し、なおかつ信号を送信する形に送信器を制御するように構成される。任意に選べることとして、該通信装置はメモリーをさらに含む。トランシーバとメモリーとプロセッサは、内部の接続経路を通じて互いに通信する。メモリーは、命令を保管するように構成される。装置が図10で第3のサービスインスタンスによって遂行される方法/ステップ/機能を遂行することを可能にするため、プロセッサは、信号を受信する形に受信器を制御し、なおかつ信号を送信する形に送信器を制御するため、メモリー内に保管された命令を実行するように構成される。
本願の一実施形態は通信システムを提供する。該通信システムは第1のサービスインスタンスを含む。第1のサービスインスタンスは、図10の方法で第1のサービスインスタンスによって遂行されるステップを遂行するように構成される。
任意に選べることとして、システムは第3のサービスインスタンスをさらに含んでよい。第3のサービスインスタンスは、図10の方法で第3のサービスインスタンスによって遂行されるステップを遂行するように構成される。
任意に選べることとして、システムは他の装置をさらに含んでよい。この他の装置は、第1のサービスインスタンスおよび/または第3のサービスインスタンスとやり取りするように構成される。他の装置は、例えば、アクセス管理機能ネットワークエレメントであってよい。アクセス管理機能ネットワークエレメントは、図10で提供されるソリューションでアクセス管理機能ネットワークエレメントによって遂行される方法を遂行するように構成されてよい。
本願の一実施形態はコンピュータプログラム製品を提供する。該コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードは、前述したサービスインスタンスとサービス通信プロキシの機能を実施するため、コンピュータによって実行される。
本願の一実施形態はコンピュータ可読媒体を提供する。該コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムを保管するように構成される。コンピュータプログラムは、前述したサービスインスタンスとサービス通信プロキシの機能を実施するために使用される命令を含む。
本願の一実施形態は通信チップを提供する。該通信チップは命令を保管する。命令は、前述したサービスインスタンスとサービス通信プロキシの機能を実施するため、コンピュータ装置上で実行される。
当業者なら、本明細書で開示されている実施形態で説明されている例から、ユニットやアルゴリズムのステップを、電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって、実装できることに気づくことができる。これらの機能がハードウェアによって遂行されるか、それともソフトウェアによって遂行されるかは、技術的なソリューションの具体的用途と設計上の制約条件次第で決まる。当業者なら、それぞれの具体的用途で説明されている機能を様々な方法で実装できるが、そのような実装は本願の範囲を超えるものと見なすべきではない。
説明を簡便かつ簡潔にするため、前述したシステムと装置とユニットの詳しい作業プロセスについては、前述した方法の実施形態の該当するプロセスを参照し、詳細がここで繰り返し説明されないことを、当業者は明確に理解できる。
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されているシステムと装置と方法を別のやり方で実装できることを理解されたい。例えば、説明されている装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では別の分割であってもよい。例えば、複数のユニットやコンポーネントが組み合わされてよく、あるいは別のシステムに組み込まれてもよく、一部の機能は無視されてもよく、あるいは遂行されなくてもよい。加えて、表示もしくは論述されている相互結合や直接結合や通信接続は、何らかのインターフェイスを通じて実装されてよい。装置またはユニット間の間接的結合や通信接続は、電子的形態で、機械的形態で、またはその他形態で、実装されてよい。
単独の部分として説明されているユニットは物理的に単独であってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は物理的なユニットであってもなくてもよく、具体的に述べると、1箇所に置かれてもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実施形態のソリューションの目的を達成するため、ユニットの一部または全部が実際の要求に基づいて選ばれてよい。
加えて、本願の実施形態の機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてよく、あるいはそれぞれのユニットが物理的に単独で存在してもよく、あるいは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売もしくは使用される場合、これらの機能はコンピュータ可読記憶媒体に保管されてよい。このような理解に基づき、本願の技術的なソリューションは本質的に、あるいは先行技術に寄与する部分は、あるいは技術的なソリューションの一部分は、ソフトウェア製品の形で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に保管され、本願の実施形態で説明されている方法のステップの全部または一部を遂行することをコンピュータ装置(これはパーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワーク装置などであってよい)に命令するいくつかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、光ディスクなど、プログラムコードを保管できる何らかの媒体を含む。
上記の説明は本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を制限することを意図するものではない。本願で開示される技術的範囲内で当業者によって容易く考え出されるバリエーションや代替は、本願の保護範囲に入るものとする。したがって、本願の保護範囲は請求項の保護範囲に従うものとする。