本明細書で使用する用語は、本発明における機能を検討することによって、可能であるものとして現在広く使用される一般的な用語を採用するが、その用語は、当業者の意図、慣習、および新たな技術の出現に応じて変更されることがある。さらに、特定の事例では、出願人によって任意に選択される用語があり、この場合、それらの意味は本発明の対応する説明部分において説明される。したがって、用語の名称だけでなく本明細書全体にわたる用語および内容の実質的な意味にも基づいて、本明細書で使用される用語が分析されるべきであることが、明らかにされることを意図する。
本明細書および以下の特許請求の範囲全体にわたって、要素が別の要素に「接続される」ことが記載されるとき、その要素は、他の要素に「直接接続されて」よく、または第3の要素を通じて他の要素に「電気的に接続されて」もよい。さらに、明示的にそれとは反対に記載されない限り、「備える」という語は、述べられる要素の包含を暗示するものとして理解され、別段に明記されていない限り、いかなる他の要素の除外も暗示するものとして理解されない。その上、特定のしきい値に基づく「以上の」または「以下の」などの限定は、いくつかの例示的な実施形態では、それぞれ、「上回る」または「下回る」と適宜に置換されてよい。
以下の技術は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)などの、様々なワイヤレスアクセスシステムにおいて使用され得る。CDMAは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)またはCDMA2000などのワイヤレス技術によって実装され得る。TDMAは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))/汎用パケット無線サービス(GPRS)/GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)などのワイヤレス技術によって実装され得る。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、発展型UTRA(E-UTRA)などのワイヤレス技術によって実装され得る。UTRAは、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)の一部である。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)は、発展型UMTS地上波無線アクセス(E-UTRA)を使用する発展型UMTS(EUMTS)の一部であり、LTEアドバンスト(A)は、3GPP LTEの発展型バージョンである。3GPPニューラジオ(NR)は、LTE/LTE-Aとは別個に設計されたシステムであり、IMT-2020の要件である拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)、超高信頼および低レイテンシ通信(URLLC:ultra-reliable and low latency communication)、ならびにマッシブマシンタイプ通信(mMTC:massive machine type communication)サービスをサポートするためのシステムである。明瞭な説明のために、主に3GPP NRが説明されるが、本発明の技術的発想はそれらに限定されない。
本明細書において別段に規定されていない限り、基地局とは、3GPP NRにおいて規定されるような次世代ノードB(gNB)を指してよい。さらに、別段に規定されていない限り、端末とは、ユーザ機器(UE)を指してよい。以下、説明の理解を助けるために、それぞれの内容を個別に実施例として区分して説明するが、各実施例は互いに組み合わせられて用いられてもよい。本開示において、端末の設定(configure)は、基地局による設定を表すことができる。具体的に、基地局は端末にチャネル又は信号を送信し、端末の動作又はワイヤレス通信システムで用いられるパラメータの値を設定することができる。
図1は、ワイヤレス通信システムにおいて使用されるワイヤレスフレーム構造の一例を示す。
図1を参照すると、3GPP NRシステムにおいて使用されるワイヤレスフレーム(または、無線フレーム)は、長さが10ms(ΔfmaxNf/100)*Tc)であってよい。加えて、ワイヤレスフレームは、サイズが等しい10個のサブフレーム(SF:subframe)を含む。本明細書では、Δfmax=480*103Hz、Nf=4096、Tc=1/(Δfref*Nf,ref)、Δfref=15*103Hz、かつNf,ref=2048である。1つのワイヤレスフレーム内の10個のサブフレームに、それぞれ0から9までの数が割り振られてよい。各サブフレームは長さが1msであり、サブキャリア間隔に従って1つまたは複数のスロットを含んでよい。より具体的には、3GPP NRシステムでは、使用され得るサブキャリア間隔は、15*2μkHzであり、μは、サブキャリア間隔構成としてμ=0,1,2,3,4という値を有することができる。すなわち、サブキャリア間隔に対して15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、および240kHzが使用され得る。長さが1msである1つのサブフレームは、2μ個のスロットを含んでよい。この場合、各スロットの長さは2-μmsである。1つのサブフレーム内の2μ個のスロットに、それぞれ0から2μ-1までの数が割り振られてよい。加えて、1つのワイヤレスフレーム内のスロットに、それぞれ0から10*2μ-1までの数が割り振られてよい。時間リソースは、ワイヤレスフレーム番号(ワイヤレスフレームインデックスとも呼ばれる)、サブフレーム番号(サブフレームインデックスとも呼ばれる)、およびスロット番号(または、スロットインデックス)のうちの少なくとも1つによって区別され得る。
図2は、ワイヤレス通信システムにおけるダウンリンク(DL)/アップリンク(UL)スロット構造の一例を示す。 特に、図2は3GPP NRシステムの資源格子(resource grid)構造を示す。
具体的には、図2は、3GPP NRシステムのリソースグリッドの構造を示す。アンテナポート当り1つのリソースグリッドがある。図2を参照すると、スロットは、時間領域において複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(RB)を含む。OFDMシンボルはまた、1つのシンボルセクションを意味する。別段に規定されていない限り、OFDMシンボルは、単にシンボルと呼ばれることがある。1 RBは周波数領域において連続する12個のサブキャリアを含む。図2を参照すると、各スロットから送信される信号は、Nsize,μ
grid,x*NRB
sc本のサブキャリアおよびNslot
symb個のOFDMシンボルを含むリソースグリッドによって表されてよい。ここで、信号がDL信号であるときはx=DLであり、信号がUL信号であるときはx=ULである。Nsize,μ
grid,xは、μの構成要素であるサブキャリア間隔に従ってリソースブロック(RB)の個数を表し(xは、DLまたはULである)、Nslot
symbは、スロットの中のOFDMシンボルの個数を表す。NRB
scは、1つのRBを構成するサブキャリアの本数であり、NRB
sc=12である。OFDMシンボルは、多元接続方式に従って、巡回シフトOFDM(CP-OFDM:cyclic shift OFDM)シンボルまたは離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM:discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと呼ばれることがある。
1つのスロットの中に含まれるOFDMシンボルの個数は、巡回プレフィックス(CP:cyclic prefix)の長さに従って変わることがある。たとえば、ノーマルCPの場合には、1つのスロットは14個のOFDMシンボルを含むが、拡張CPの場合には、1つのスロットは12個のOFDMシンボルを含んでよい。特定の実施形態では、拡張CPは、60kHzサブキャリア間隔においてのみ使用され得る。図2において、説明の便宜上、1つのスロットは、例として14個のOFDMシンボルを用いて構成されるが、本開示の実施形態は、異なる個数のOFDMシンボルを有するスロットに、同様に適用され得る。図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数領域においてNsize,μ
grid,x*NRB
sc本のサブキャリアを含む。サブキャリアのタイプは、データ送信用のデータサブキャリア、基準信号の送信用の基準信号サブキャリア、およびガードバンドに分割され得る。キャリア周波数は、中心周波数(fc)とも呼ばれる。
1つのRBは、周波数領域においてNRB
sc(たとえば、12)本の連続したサブキャリアによって規定され得る。参考のために、1つのOFDMシンボルおよび1本のサブキャリアを用いて構成されたリソースは、リソース要素(RE:resource element)またはトーンと呼ばれることがある。したがって、1つのRBは、Nslot
symb*NRB
sc個のリソース要素を用いて構成され得る。リソースグリッドの中の各リソース要素は、1つのスロットの中で1対のインデックス(k,l)によって一意に規定され得る。kは、周波数領域において0からNsize,μ
grid,x*NRB
sc-1まで割振りられるインデックスであってよく、lは、時間領域において0からNslot
symb-1まで割振りられるインデックスであってよい。
UEが、基地局から信号を受信するために、または基地局へ信号を送信するために、UEの 時間/周波数は、基地局の時間/周波数に同期されてよい。これは、基地局およびUEが同期されていると、DL信号を復調するとともに適切な時間においてUL信号を送信するために必要な時間および周波数パラメータを、UEが決定できるからである。
時分割複信(TDD)すなわち不対スペクトルにおいて使用される無線フレームの各シンボルは、DLシンボル、ULシンボル、およびフレキシブルシンボルのうちの少なくとも1つを用いて構成され得る。周波数分割複信(FDD)すなわち対スペクトルにおいてDLキャリアとして使用される無線フレームは、DLシンボルまたはフレキシブルシンボルを用いて構成されてよく、ULキャリアとして使用される無線フレームは、ULシンボルまたはフレキシブルシンボルを用いて構成されてよい。DLシンボルでは、DL送信が可能であるがUL送信は不可能である。ULシンボルでは、UL送信が可能であるがDL送信は不可能である。フレキシブルシンボルは、信号に従ってDLまたはULとして使用されるべきと決定され得る。
各シンボルのタイプについての情報、すなわち、DLシンボル、ULシンボル、およびフレキシブルシンボルのうちのいずれか1つを表す情報が、セル固有または共通の無線リソース制御(RRC:radio resource control)信号を用いて構成され得る。加えて、各シンボルのタイプについての情報が、追加として、UE固有または専用のRRC信号を用いて構成され得る。基地局は、i)セル固有スロット構成の期間、ii)セル固有スロット構成の期間の冒頭からの、DLシンボルしか伴わないスロットの個数、iii)DLシンボルしか伴わないスロットの直後のスロットの最初のシンボルからのDLシンボルの個数、iv)セル固有スロット構成の期間の末尾からの、ULシンボルしか伴わないスロットの個数、およびv)ULシンボルしか伴わないスロットの直前のスロットの最後のシンボルからのULシンボルの個数を、セル固有RRC信号を使用することによって通知する。ここで、ULシンボルおよびDLシンボルのうちのどちらを用いても構成されないシンボルが、フレキシブルシンボルである。
シンボルタイプについての情報が、UE固有RRC信号を用いて構成されるとき、基地局は、フレキシブルシンボルがDLシンボルであるのかそれともULシンボルであるのかを、セル固有RRC信号の中でシグナリングし得る。この場合、UE固有RRC信号は、セル固有RRC信号を用いて構成されたDLシンボルまたはULシンボルを別のシンボルタイプに変更することができない。UE固有RRC信号は、スロットごとの対応するスロットのNslot
symb個のシンボルのうちのDLシンボルの個数、および対応するスロットのNslot
symb個のシンボルのうちのULシンボルの個数をシグナリングし得る。この場合、スロットのDLシンボルは、スロットの最初のシンボル~i番目のシンボルを用いて継続的に構成され得る。加えて、スロットのULシンボルは、スロットのj番目のシンボル~最後のシンボルを用いて継続的に構成され得る(ただし、i<j)。スロットの中で、ULシンボルおよびDLシンボルのうちのどちらを用いても構成されないシンボルが、フレキシブルシンボルである。
図3は、3GPPシステム(たとえば、NR)において使用される物理チャネル、および物理チャネルを使用する典型的な信号送信方法を説明するための図である。
UEの電源がオンにされるかまたはUEが新たなセルにキャンプオンする場合、UEは初期セル探索を実行する(S101)。具体的には、UEは、初期セル探索時にBSに同期し得る。このことのために、UEは、基地局から1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を受信して基地局に同期し得、セルIDなどの情報を取得し得る。その後、UEは、基地局から物理ブロードキャストチャネルを受信することができ、セルにおけるブロードキャスト情報を取得することができる。
初期セル探索の完了時に、UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)およびPDCCHの中の情報に従って物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信し、その結果、UEは、初期セル探索を通じて取得されたシステム情報よりも特有のシステム情報を取得することができる(S102)。ここで、UEが取得したシステム情報は、RRC(Radio Resource Control,RRC)において物理層(physical layer)でUEが正しく動作するためのセル-共通システム情報であり、リメイニングシステム情報(Remaining system information)又はシステム情報ブロック(System information blcok,SIB)1とも呼ばれる。
UEが最初に基地局にアクセスするか、または信号送信用の無線リソースを有しないとき、UEは、基地局に対してランダムアクセスプロシージャを実行してよい(動作S103~S106)。最初に、UEは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)を通じてプリアンブルを送信することができ(S103)、PDCCHおよび対応するPDSCHを通じて基地局からプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S104)。有効なランダムアクセス応答メッセージがUEによって受信されると、UEは、基地局からPDCCHを通じて送信されたUL許可によって示される物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を通じて、UEの識別子などを含むデータを基地局へ送信する(S105)。次に、UEは、衝突解決のために、基地局の表示としてのPDCCHの受信を待つ。UEがUEの識別子を通じてPDCCHを首尾よく受信する場合(S106)、ランダムアクセスプロセスが終了される。UEは、ランダムアクセス過程中に、RRC層において、物理層でUEが正しく動作するために必要なUE-特定システム情報を取得することができる。UEがRRC層でUE-特定システム情報を取得すると、UEはRRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に入る。
RRC層は、端末とワイヤレス接続網(Radio Access Network,RAN)間の制御のためのメッセージ生成及び管理に用いられる。より具体的に、基地局と端末はRRC層において、セル内の全端末に必要なセルシステム情報の放送(broadcasting)、ページング(paging)メッセージの伝達管理、移動性管理及びハンドオーバー、端末の測定報告とそれに対する制御、端末能力管理及び機器管理を含む保管管理を行うことができる。一般に、RRC層で伝達する信号(以下、RRC信号)の更新(update)は、物理層における送受信周期(すなわち、transmission time interval,TTI)よりも長いので、RRC信号は、長い周期において変化せずに保持され得る。
上記で説明したプロシージャの後、UEは、PDCCH/PDSCHを受信し(S107)、一般的なUL/DL信号送信プロシージャとして物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信する(S108)。具体的には、UEは、PDCCHを通じてダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信し得る。DCIは、UEに対するリソース割振り情報などの制御情報を含んでよい。また、DCIのフォーマットは、所期の使用に応じて変わってよい。UEがULを通じて基地局へ送信するアップリンク制御情報(UCI:uplinkcontrol information)は、DL/UL ACK/NACK信号、チャネル品質インジケータ(CQI:channel quality indicator)、プリコーディング行列インデックス(PMI:precoding matrix index)、ランクインジケータ(RI:rank indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、およびRIは、チャネル状態情報(CSI:channel state information)の中に含められてよい。3GPP NRシステムでは、UEは、上記で説明したHARQ-ACKおよびCSIなどの制御情報を、PUSCHおよび/またはPUCCHを通じて送信してよい。
図4は、3GPP NRシステムにおける初期セルアクセス用のSS/PBCHブロックを示す。
電源がオンにされるか、または新たなセルにアクセスしたいとき、UEは、セルとの時間および周波数同期を取得し得、初期セル探索プロシージャを実行し得る。UEは、セル探索プロシージャ中にセルの物理セル識別情報NcellIDを検出し得る。このことのために、UEは、基地局から同期信号、たとえば、1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)および2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)を受信し得、基地局に同期し得る。この場合、UEは、セル識別情報(ID)などの情報を取得することができる。
図4aを参照しながら、同期信号(SS:synchronization signal)がより詳細に説明される。同期信号は、PSSおよびSSSに分類され得る。PSSは、OFDMシンボル同期およびスロット同期などの、時間領域同期および/または周波数領域同期を取得するために使用され得る。SSSは、フレーム同期およびセルグループIDを取得するために使用され得る。図4aおよびTable 1(表 1)を参照すると、SS/PBCHブロックは、周波数軸における連続した20個のRB(=240本のサブキャリア)を用いて構成することができ、時間軸における連続した4個のOFDMシンボルを用いて構成することができる。この場合、SS/PBCHブロックの中で、PSSは最初のOFDMシンボルの中で送信され、SSSは第56~第182のサブキャリアを通じて3番目のOFDMシンボルの中で送信される。ここで、SS/PBCHブロックの最小のサブキャリアインデックスは、0から番号付けされる。PSSがその中で送信される最初のOFDMシンボルでは、基地局は、残りのサブキャリア、すなわち、第0~第55および第183~第239のサブキャリアを通じて信号を送信しない。加えて、SSSがその中で送信される3番目のOFDMシンボルでは、基地局は、第48~第55および第183~第191のサブキャリアを通じて信号を送信しない。基地局は、SS/PBCHブロックの中で上記の信号を除く残りのREを通じて物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)を送信する。
SSは、合計1008個の一意の物理レイヤセルIDが336個の物理レイヤセル識別子グループにグループ化されることを可能にし、各グループは、具体的には、各物理レイヤセルIDが1つの物理レイヤセル識別子グループの一部のみであることになるような、3個のPSSとSSSとの組合せを通じた3個の一意識別子を含む。したがって、物理レイヤセルID Ncell
ID=3N(1)
ID+N(2)
IDは、物理レイヤセル識別子グループを示す、0から335までにわたるインデックスN(1)
ID、および物理レイヤセル識別子グループの中の物理レイヤ識別子を示す、0から2までにわたるインデックスN(2)
IDによって、一意に規定され得る。UEは、PSSを検出し得、3個の一意物理レイヤ識別子のうちの1つを識別し得る。加えて、UEは、SSSを検出することができ、物理レイヤ識別子に関連付けられた336個の物理レイヤセルIDのうちの1つを識別することができる。この場合、PSSの系列dPSS(n)は次の通りである。
さらに、SSSの系列dSSS(n)は次の通りである。
長さが10msの無線フレームは、長さが5msの2つのハーフフレームに分割され得る。
図4bを参照しながら、SS/PBCHブロックが各ハーフフレームの中で送信されるスロットの説明が行われる。SS/PBCHブロックが送信されるスロットは、事例A、B、C、D、およびEのうちのいずれか1つであってよい。事例Aでは、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({2,8}+14*n)番目のシンボルである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0または1である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1,2,3であってよい。事例Bでは、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4,8,16,20}+28*nである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1であってよい。事例Cでは、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({2,8}+14*n)番目のシンボルである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0または1である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1,2,3であってよい。事例Dでは、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({4,8,16,20}+28*n)番目のシンボルである。この場合、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0,1,2,3,5,6,7,8,10,11,12,13,15,16,17,18である。事例Eでは、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({8,12,16,20,32,36,40,44}+56*n)番目のシンボルである。この場合、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0,1,2,3,5,6,7,8である。
図5は、3GPP NRシステムにおいて制御情報および制御チャネルを送信するためのプロシージャを示す。図5aを参照すると、基地局は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier)を用いてマスク(たとえば、XOR演算)された巡回冗長検査(CRC)を制御情報(たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI))に追加し得る(S202)。基地局は、各制御情報の目的/ターゲットに従って決定されたRNTI値を用いてCRCをスクランブルし得る。1つまたは複数のUEによって使用される共通のRNTIは、システム情報RNTI(SI-RNTI:system information RNTI)、ページングRNTI(P-RNTI:paging RNTI)、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI:random access RNTI)、および送信電力制御RNTI(TPC-RNTI:transmit power control RNTI)のうちの少なくとも1つを含むことができる。加えて、UE固有のRNTIは、セル一時RNTI(C-RNTI:cell temporary RNTI)およびCS-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。その後、基地局は、チャネル符号化(たとえば、ポーラコーディング)を実行した後(S204)、PDCCH送信のために使用されるリソースの量に従ってレートマッチングを実行し得る(S206)。その後、基地局は、制御チャネル要素(CCE:control channel element)ベースのPDCCH構造に基づいてDCIを多重化し得る(S208)。加えて、基地局は、スクランブリング、変調(たとえば、QPSK)、インターリービングなどの追加のプロセスを、多重化されたDCIに適用し得(S210)、次いで、送信されるべきリソースにDCIをマッピングし得る。CCEは、PDCCHに対する基本リソース単位であり、1つのCCEは、複数(たとえば、6個)のリソース要素グループ(REG:resource element group)を含んでよい。1つのREGは、複数(たとえば、12個)のREを用いて構成され得る。1つのPDCCHに対して使用されるCCEの個数は、アグリゲーションレベルとして規定され得る。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、または16というアグリゲーションレベルが使用され得る。図5bは、CCEアグリゲーションレベル、およびPDCCHの多重化に関係する図であり、1つのPDCCHに対して使用されるCCEアグリゲーションレベルのタイプ、およびそれに従って制御エリアの中で送信されるCCEを示す。
図6は、3GPP NRシステムにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がその中で送信され得る制御リソースセット(コアセット)を示す。
コアセットは、PDCCH、すなわち、UE用の制御信号がその中で送信される時間周波数リソースである。加えて、後で説明されることになる探索空間が、1つのコアセットにマッピングされ得る。したがって、UEは、PDCCH受信を求めてすべての周波数帯域を監視するのではなく、コアセットとして指定された時間周波数領域を監視してよく、コアセットにマッピングされたPDCCHを復号し得る。基地局は、UEに対してセルごとに1つまたは複数のコアセットを構成し得る。コアセットは、時間軸上で3個までの連続したシンボルを用いて構成され得る。加えて、コアセットは、周波数軸上で6個の連続したPRBという単位で構成され得る。図6の実施形態では、コアセット#1は、連続したPRBを用いて構成され、コアセット#2およびコアセット#3は、連続しないPRBを用いて構成される。コアセットは、スロットの中の任意のシンボルの中に配置され得る。たとえば、図6の実施形態では、コアセット#1は、スロットの最初のシンボルにおいて開始し、コアセット#2は、スロットの5番目のシンボルにおいて開始し、コアセット#9は、スロットの9番目のシンボルにおいて開始する。
図7は、3GPP NRシステムにおいてPUCCH探索空間を設定するための方法を示す。
PDCCHをUEへ送信するために、各コアセットは少なくとも1つの探索空間を有してよい。本開示の実施形態では、探索空間とは、UEのPDCCHがそれを通じて送信されることが可能であるすべての時間周波数リソースのセット(以下で、PDCCH候補)である。探索空間は、3GPP NRのUEが共通に探索することを必要とされる共通の探索空間、および特定のUEが探索することを必要とされる端末固有またはUE固有の探索空間を含んでよい。共通探索空間の中で、UEは、同じ基地局に属するセルの中のすべてのUEが共通に探索するように設定されているPDCCHを監視し得る。加えて、UE固有探索空間は、UEが、UEに従って異なる探索空間位置において各UEに割り振られたPDCCHを監視するように、UEごとに設定され得る。UE固有探索空間の場合には、UE間の探索空間は、PDCCHがその中に割り振られる限定された制御エリアに起因して、部分的にオーバーラップされることがあり割り振られることがある。PDCCHを監視することは、探索空間の中でPDCCH候補を求めてブラインド復号することを含む。ブラインド復号が成功するとき、PDCCHが(首尾よく)検出/受信されていることが表現されてよく、ブラインド復号が失敗するとき、PDCCHが検出/受信されていないか、または首尾よく検出/受信されていないことが表現されてよい。
説明の便宜上、DL制御情報を1つまたは複数のUEへ送信するように1つまたは複数のUEに以前から知られているグループ共通(GC:group common)RNTIを用いてスクランブルされたPDCCHは、グループ共通(GC)PDCCHまたは共通PDCCHと呼ばれる。加えて、ULスケジューリング情報またはDLスケジューリング情報を特定のUEへ送信するように特定のUEがすでに知っている端末固有のRNTIを用いてスクランブルされたPDCCHは、UE固有PDCCHと呼ばれる。共通PDCCHは、共通探索空間の中に含まれてよく、UE固有PDCCHは、共通探索空間またはUE固有PDCCHの中に含まれてよい。
基地局は、送信チャネルであるページングチャネル(PCH:paging channel)およびダウンリンク共有チャネル(DL-SCH:downlink-shared channel)のリソース割振りに関係する情報(すなわち、DL許可)、またはアップリンク共有チャネル(UL-SCH:uplink-shared channel)およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)のリソース割振りに関係する情報(すなわち、UL許可)について、PDCCHを通じて各UEまたはUEグループにシグナリングし得る。基地局は、PCHトランスポートブロックおよびDL-SCHトランスポートブロックを、PDSCHを通じて送信してよい。基地局は、特定の制御情報または特定のサービスデータを除くデータを、PDSCHを通じて送信してよい。加えて、UEは、特定の制御情報または特定のサービスデータを除くデータを、PDSCHを通じて受信し得る。
基地局は、UE(1つまたは複数のUE)PDSCHデータが送信される先についての、また対応するUEによってPDSCHデータがどのように受信および復号されることになるのかについての情報を、PDCCHの中に含めてよく、そのPDCCHを送信してよい。たとえば、特定のPDCCH上で送信されるDCIが「A」というRNTIを用いてCRCマスクされ、DCIは、PDSCHが「B」という無線リソース(たとえば、周波数ロケーション)に割り振られることを示し、「C」という送信フォーマット情報(たとえば、トランスポートブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を示すと仮定しよう。UEは、UEが有するRNTI情報を使用してPDCCHを監視する。この場合、「A」のRNTIを使用してPDCCHのブラインド復号を実行するUEがある場合、そのUEは、PDCCHを受信し、受信されたPDCCH情報を通じて、「B」および「C」によって示されるPDSCHを受信する。
表2は、ワイヤレス通信システムにおいて使用される物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の一実施形態を示す。
PUCCHは、以下のUL制御情報(UCI)を送信するために使用され得る。
- スケジューリング要求(SR:Scheduling Request):UL UL-SCHリソースを要求するために使用される情報。
- HARQ-ACK:(DL SPS解放を示す)PDCCHへの応答、および/またはPDSCH上のDLトランスポートブロック(TB:transport block)への応答。HARQ-ACKは、PDCCH上またはPDSCH上で送信された情報が受信されているかどうかを示す。HARQ-ACK応答は、肯定的ACK(単に、ACK)、否定的ACK(以下で、NACK)、間欠送信(DTX:Discontinuous Transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACKおよびACK/NACKと併用して使用される。概して、ACKはビット値1によって表されてよく、NACKはビット値0によって表されてよい。
- チャネル状態情報(CSI):DLチャネル上でのフィードバック情報。UEは、基地局によって送信されるCSI基準信号(RS)に基づいてそれを生成する。多入力多出力(MIMO)関連フィードバック情報は、ランクインジケータ(RI)およびプリコーディング行列インジケータ(PMI)を含む。CSIは、CSIによって示される情報に従ってCSI部分1およびCSI部分2に分割され得る。
3GPP NRシステムでは、様々なサービスシナリオ、様々なチャネル環境、およびフレーム構造をサポートするために、5つのPUCCHフォーマットが使用され得る。
PUCCHフォーマット0は、1ビットまたは2ビットのHARQ-ACK情報またはSRを送信することが可能なフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸上の1つまたは2つのOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つのRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルの中で送信されるとき、2つのシンボル上の同じ系列は、異なるRBを通じて送信されてよい。このとき、系列は、PUCCHフォーマット0に用いられる基本系列(base sequence)から巡回シフト(cyclic shift,CS)された系列でよい。このことを通じて、UEは、周波数ダイバーシティ利得を取得することができる。具体的に、端末は、MbitビットUCI(Mbit=1 or 2)によって巡回シフト(cyclic shift,CS)値mcsを決定できる。また、長さ12の基本系列を、定められたCS値mcsに基づいて、巡回シフトした系列を、1個のOFDMシンボル及び1個のRBの12個のREsにマッピングして送信することができる。端末にとって使用可能な巡回シフトの数が12個であり、Mbit=1である場合、1ビットUCI 0及び1は、それぞれ、巡回シフト値の差が6である2つの巡回シフトされた系列にマッピングされ得る。また、Mbit=2の場合、2ビットUCI 00、01、11、10は、それぞれ、巡回シフト値の差が3である4つの巡回シフトされた系列にマッピングされ得る。
PUCCHフォーマット1は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレッディング(spreading)して伝送する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化される互いに異なる端末の最大個数が決めあれる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレッディングされてマッピングされる。
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超えるUCIを配送し得る。PUCCHフォーマット2は、時間軸上の1つまたは2つのOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つまたは複数のRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット2が2つのOFDMシンボルの中で送信されるとき、2つのOFDMシンボルを通じて異なるRBの中で送信される系列は、互いに同じであってよい。ここで、系列は、変調された複数の複素数値シンボルd(0),...,d(Msymbol-1)であってよい。ここで、MsymbolはMbit/2であってよい。このことを通じて、UEは、周波数ダイバーシティ利得を取得し得る。より具体的には、MbitビットのUCI(Mbit>2)が、ビットレベルスクランブルされ、QPSK変調され、1つまたは2つのOFDMシンボルのRBにマッピングされる。ここで、RBの個数は、1個~16個のうちの1つであってよい。
PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、2ビットを超えるUCIを配送し得る。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、時間軸上の連続したOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つのPRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4によって占有されるOFDMシンボルの個数は、4個~14個のうちの1つであってよい。具体的には、UEは、π/2-2位相シフトキーイング(BPSK)またはQPSKを用いてMbitビットのUCI(Mbit>2)を変調して、複素数値シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとき、Msymb=Mbitであり、QPSKを使用するとき、Msymb=Mbit/2である。UEは、PUCCHフォーマット3にブロック単位拡散を適用しなくてよい。しかしながら、UEは、PUCCHフォーマット4が2または4の多重化容量を有し得るような、長さが12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(すなわち、12本のサブキャリア)にブロック単位拡散を適用してよい。UEは、拡散信号に対して送信プリコーディング(または、DFTプリコーディング)を実行し、それを各REにマッピングして拡散信号を送信する。
この場合、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4によって占有されるRBの個数は、UEによって送信されるUCIの長さおよび最大コードレートに従って決定され得る。UEがPUCCHフォーマット2を使用するとき、UEは、PUCCHを通じてHARQ-ACK情報およびCSI情報を一緒に送信してよい。UEが送信し得るRBの個数が、PUCCHフォーマット2、またはPUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が使用し得るRBの最大個数よりも多いとき、UEは、UCI情報の優先度に従って、いくつかのUCI情報を送信することなく残りのUCI情報のみを送信してよい。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、スロットの中での周波数ホッピングを示すためのRRC信号を通じて構成され得る。周波数ホッピングが構成されるとき、周波数ホッピングされるべきRBのインデックスが、RRC信号を用いて構成され得る。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が、時間軸上のN個のOFDMシンボルを通じて送信されるとき、第1のホップはfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有してよく、第2のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有してよい。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、複数のスロットの中で繰り返し送信されるように構成され得る。この場合、PUCCHがその中で繰り返し送信されるスロットの個数Kは、RRC信号によって構成され得る。繰り返し送信されるPUCCHは、各スロットの中の定位置のOFDMシンボルにおいて開始しなければならず、長さが一定でなければならない。UEがその中でPUCCHを送信すべきスロットのOFDMシンボルのうちの1つのOFDMシンボルが、RRC信号によってDLシンボルとして示されるとき、UEは、対応するスロットの中でPUCCHを送信しなくてよく、PUCCHを送信するための次のスロットまでPUCCHの送信を遅延させてよい。
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末は、キャリア(又は、セル)の帯域幅よりも小さいか又は等しい帯域幅を用いて送受信を行うことができる。そのために、端末は、キャリアの帯域幅のうち、一部の連続した帯域幅で構成されたBWP(bandwidth part)が構成されてよい。TDDによって動作したり又はアンペアードスペクトル(unpaired spectrum)で動作する端末は、1キャリア(又は、セル)に最大で4個のDL/UL BWPペア(pairs)が構成されてよい。また、端末は一つのDL/UL BWPペア(pair)を活性化することができる。FDDによって動作したり又はペアードスペクトル(paired spectrum)で動作する端末は、ダウンリンクキャリア(又は、セル)に最大で4個のDL BWPが構成されてよく、アップリンクキャリア(又は、セル)に最大で4個のUL BWPが構成されてよい。端末は、各キャリア(又は、セル)ごとに1つのDL BWPとUL BWPを活性化することができる。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数リソースでは受信又は送信しなくて済む。活性化されたBWPを、アクティブBWPと呼ぶことができる。
基地局は端末に、構成されたBWPのうち活性化されたBWPを、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)で示すことができる。DCIで示されたBWPは活性化され、他の構成されたBWPは非活性化される。TDDで動作するキャリア(又は、セル)において、基地局は、端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCH又はPUSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPI(bandwidth part indicator)を含めることができる。端末は、PDSCH又はPUSCHをスケジュールするDCIを受信し、BPIに基づいて、活性化されるDL/UL BWPペアを識別することができる。FDDで動作するダウンリンクキャリア(又は、セル)では、基地局は、端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPIを含めることができる。FDDで動作するアップリンクキャリア(又は、セル)の場合、基地局は、端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPIを含めることができる。
図8は、キャリア集成を説明する概念図である。
キャリアアグリゲーションとは、ワイヤレス通信システムがもっと広い周波数帯域を使用するために、UEが、ULリソース(または、コンポーネントキャリア)および/またはDLリソース(または、コンポーネントキャリア)を用いて構成された複数の周波数ブロックまたはセル(論理的な意味での)を、1つの大きい論理的な周波数帯域として使用する方法である。1つのコンポーネントキャリアは、1次セル(PCell:Primary cell)もしくは2次セル(SCell:Secondary cell)、または1次SCell(PScell:Primary SCell)と呼ばれる用語で呼ばれることもある。しかしながら、以下では、説明の便宜上、「コンポーネントキャリア」という用語が使用される。
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例として、全体的なシステム帯域は、16個までのコンポーネントキャリアを含んでよく、各コンポーネントキャリアは、400MHzまでの帯域幅を有してよい。コンポーネントキャリアは、1本または複数本の物理的に連続したサブキャリアを含んでよい。コンポーネントキャリアの各々が、同じ帯域幅を有することが図8に示されるが、このことは一例にすぎず、各コンポーネントキャリアは異なる帯域幅を有してよい。また、各コンポーネントキャリアは、周波数軸において互いに隣接するものとして示されるが、図面は論理的な概念において示され、各コンポーネントキャリアは、互いに物理的に隣接してよく、または離間されてもよい。
各コンポーネントキャリアに対して、異なる中心周波数が使用され得る。また、物理的に隣接するコンポーネントキャリアにおいて1つの共通の中心周波数が使用され得る。図8の実施形態では、すべてのコンポーネントキャリアが物理的に隣接することを想定すると、すべてのコンポーネントキャリアにおいて中心周波数Aが使用され得る。さらに、それぞれのコンポーネントキャリアが互いに物理的に隣接しないことを想定すると、コンポーネントキャリアの各々において中心周波数Aおよび中心周波数Bが使用され得る。
全システム帯域がキャリアアグリゲーションによって拡張されるとき、各UEとの通信のために使用される周波数帯域は、コンポーネントキャリアの単位で規定され得る。UE Aは、全システム帯域である100MHzを使用してよく、すべての5つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行する。UE B1~B5は、20MHz帯域幅のみを使用することができ、1つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行することができる。UE C1およびC2は、40MHz帯域幅を使用してよく、それぞれ、2つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行する。 図8の実施例では、UEC1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、UEC2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
図9は、単一キャリア通信および複数キャリア通信を説明するための図である。具体的には、図9(a)は、シングルキャリアサブフレーム構造を示し、図9(b)は、マルチキャリアサブフレーム構造を示す。
図9(a)を参照すると、FDDモードにおいて、一般的なワイヤレス通信システムは、データ送信またはデータ受信を、それらに対応する1つのDL帯域および1つのUL帯域を通じて実行し得る。別の特定の実施形態では、TDDモードにおいて、ワイヤレス通信システムは、時間領域において無線フレームをUL時間単位およびDL時間単位に分割してよく、UL/DL時間単位を通じてデータ送信またはデータ受信を実行してよい。図9(b)を参照すると、3つの20MHzコンポーネントキャリア(CC:component carrier)は、60MHzの帯域幅がサポートされ得るようにULおよびDLの各々にアグリゲートされ得る。各CCは、周波数領域において互いに隣接してよく、または隣接しなくてもよい。図9(b)は、UL CCの帯域幅およびDL CCの帯域幅が同一かつ対称である事例を示すが、各CCの帯域幅は独立して決定され得る。加えて、UL CCおよびDL CCの個数が異なる非対称キャリアアグリゲーションが可能である。RRCを通じて特定のUEに割り振られた/構成されたDL/UL CCは、特定のUEのサービングDL/UL CCと呼ばれることがある。
基地局は、UEのサービングCCの一部もしくは全部をアクティブ化すること、または一部のCCを非アクティブ化することによって、UEとの通信を実行してよい。基地局は、アクティブ化/非アクティブ化されるべきCCを変更することができ、アクティブ化/非アクティブ化されるべきCCの数を変更することができる。基地局が、UEにとって利用可能なCCをセル固有またはUE固有であるものとして割り振る場合、UEに対するCC割振りが完全に再構成されないか、またはUEがハンドオーバされない限り、割り振られたCCのうちの少なくとも1つは非アクティブ化され得る。UEによって非アクティブ化されない1つのCCは、1次CC(PCC:Primary CC)または1次セル(PCell)と呼ばれ、基地局が自由にアクティブ化/非アクティブ化できるCCは、2次CC(SCC:Secondary CC)または2次セル(SCell)と呼ばれる。
一方、3GPP NRは、セルが無線リソースを管理するという概念を使用する。セルは、DLリソースとULリソースとの組合せ、すなわち、DL CCとUL CCとの組合せとして規定される。セルは、DLリソースのみ、またはDLリソースとULリソースとの組合せを用いて構成され得る。キャリアアグリゲーションがサポートされるとき、DLリソース(すなわち、DL CC)のキャリア周波数とULリソース(すなわち、UL CC)のキャリア周波数との間の連係が、システム情報によって示されてよい。キャリア周波数とは、各セルまたはCCの中心周波数を指す。PCCに対応するセルはPCellと呼ばれ、SCCに対応するセルはSCellと呼ばれる。DLにおけるPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、ULにおけるPCellに対応するキャリアはUL PCCである。同様に、DLにおけるSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、ULにおけるSCellに対応するキャリアはUL SCCである。UE能力に従って、サービングセルは、1つのPCellおよび0個以上のSCellを用いて構成され得る。RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリアアグリゲーションに対して構成されないかまたはキャリアアグリゲーションをサポートしないUEの場合には、PCellのみを用いて構成された1つのサービングセルしかない。
上述のように、キャリアアグリゲーションにおいて使用される「セル」という用語は、1つの基地局または1つのアンテナグループによって通信サービスが提供されるいくつかの地理的エリアを指す「セル」という用語とは区別される。すなわち、1つのコンポーネントキャリアは、スケジューリングセル、スケジュールドセル、1次セル(PCell)、2次セル(SCell)、または1次SCell(PScell)と呼ばれることもある。しかしながら、いくつかの地理的エリアを指すセルとキャリアアグリゲーションのセルとの間で区別するために、本開示では、キャリアアグリゲーションのセルはCCと呼ばれ、地理的エリアのセルはセルと呼ばれる。
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される一例を示す図である。クロスキャリアスケジューリングが設定されると、第1のCCを通じて送信される制御チャネルが、キャリアインジケータフィールド(CIF:carrier indicator field)を使用して、第1のCCまたは第2のCCを通じて送信されるデータチャネルをスケジュールし得る。CIFはDCIの中に含まれる。言い換えれば、スケジューリングセルが設定され、スケジューリングセルのPDCCHエリアの中で送信されるDL許可/UL許可が、スケジュールドセルのPDSCH/PUSCHをスケジュールする。すなわち、複数のコンポーネントキャリアに対する探索エリアが、スケジューリングセルのPDCCHエリアの中に存在する。PCellは、基本的にスケジューリングセルであってよく、特定のSCellが、上位レイヤによってスケジューリングセルとして指定され得る。
図10の実施形態では、3つのDL CCがマージされることが想定される。ここで、DLコンポーネントキャリア#0がDL PCC(または、PCell)であり、DLコンポーネントキャリア#1およびDLコンポーネントキャリア#2がDL SCC(または、SCell)であることが想定される。加えて、DL PCCが、CCを監視するPDCCHに設定されることが想定される。クロスキャリアスケジューリングがUE固有(または、UEグループ固有もしくはセル固有)の上位レイヤシグナリングによって構成されないとき、CIFが無効にされ、各DL CCは、NR PDCCH規則(非クロスキャリアスケジューリング、自己キャリアスケジューリング)に従って、CIFを用いずにそのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHのみを送信することができる。一方、クロスキャリアスケジューリングがUE固有(または、UEグループ固有もしくはセル固有)の上位レイヤシグナリングによって構成される場合、CIFが有効にされ、特定のCC(たとえば、DL PCC)は、CIFを使用してDL CC AのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHだけでなく、別のCCのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHも送信してよい(クロスキャリアスケジューリング)。他方では、PDCCHは別のDL CCの中では送信されない。したがって、UEは、UEに対してクロスキャリアスケジューリングが構成されるかどうかに応じて、自己キャリアスケジュールされたPDSCHを受信するために、CIFを含まないPDCCHを監視するか、またはクロスキャリアスケジュールされたPDSCHを受信するために、CIFを含むPDCCHを監視する。
他方では、図9および図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を示し、同じかまたは類似の構成が3GPP NRシステムに適用され得る。ただし、3GPP NRシステムでは、図9および図10のサブフレームはスロットに置き換えられてよい。
図11は、本開示の一実施例に係る端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。本開示の実施例において、端末は、携帯性と移動性が保障される種々のワイヤレス通信装置又はコンピュータ装置として具現できる。端末は、UE(User Equipment)、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと呼ぶこともできる。また、本開示の実施例において、基地局は、サービス地域に該当するセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号送出、チャネル指定、チャネル監視、自己診断、中継などの機能を有することができる。基地局は、gNB(next Generation Node B)又はAP(Access Point)などと呼ぶこともできる。
図示のように、本開示の一実施例に係る端末100は、プロセッサ110、通信モジュール120、メモリ130、ユーザーインターフェース140及びディスプレイユニット150を含むことができる。
まず、プロセッサ110は、様々な命令又はプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセスすることができる。また、プロセッサ110は、端末100の各ユニットを含む動作全般を制御し、ユニット間のデータ送受信を制御することができる。ここで、プロセッサ110は、本開示で説明した実施例に係る動作を行うように構成されてよい。例えば、プロセッサ110は、スロット構成情報を受信し、これに基づいてスロットの構成を判断し、判断されたスロット構成にしたがって通信を行うことができる。
次に、通信モジュール120は、ワイヤレス通信網を用いたワイヤレス通信及びワイヤレスLANを用いたワイヤレスLAN接続を行う統合モジュールでよい。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード121,122及び非免許帯域通信インターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(network interface card,NIC)を内蔵又は外付けの形態で備えることができる。同図では通信モジュール120が一体型統合モジュールとして示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは、図面と違い、回路構成又は用途によって独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を用いて基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて、第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例によれば、セルラー通信インターフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード121の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって独立して基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を用いて基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて、第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例によれば、セルラー通信インターフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード122の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって独立して基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を用いて、基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。例えば、非免許帯域は2.4GHz又は5GHzの帯域でよい。非免許帯域通信インターフェースカード123の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して或いは従属して、基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス通信を行うことができる。
次に、メモリ130は、端末100で用いられる制御プログラム及びそれによる各種データを記憶する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス通信を行う上で必要な所定のプログラムが含まれてよい。
次に、ユーザーインターフェース140は、端末100に備えられた様々な形態の入/出力手段を含む。すなわち、ユーザーインターフェース140は、様々な入力手段を用いてユーザーの入力を受信することができ、プロセッサ110は、受信されたユーザー入力に基づいて端末100を制御することができる。また、ユーザーインターフェース140は、様々な出力手段を用いて、プロセッサ110の命令に基づいた出力を行うことができる。
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面に、様々なイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって実行されるコンテンツ又はプロセッサ110の制御命令に基づくユーザーインターフェースなどの様々なディスプレイオブジェクトを出力することができる。
また、本開示の一実施例に係る基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220及びメモリ230を含むことができる。
まず、プロセッサ210は、様々な命令又はプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセスすることができる。また、プロセッサ210は、基地局200の各ユニットを含む動作全般を制御し、ユニット間のデータ送受信を制御することができる。ここで、プロセッサ210は、本開示で説明した実施例に係る動作を行うように構成されてよい。例えば、プロセッサ210は、スロット構成情報をシグナルし、シグナルしたスロット構成にしたがって通信を行うことができる。
次に、通信モジュール220は、ワイヤレス通信網を用いたワイヤレス通信及びワイヤレスLANを用いたワイヤレスLAN接続を行う統合モジュールでよい。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード221,222及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵又は外付けの形態で備えることができる。同図では通信モジュール220が一体型統合モジュールとして示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは、図面と違い、回路構成又は用途によって独立して配置されてもよい。
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を用いて、上述した端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて、第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例例よれば、セルラー通信インターフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード221の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を用いて、端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて、第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例によれば、セルラー通信インターフェースカード222は、6GHz以上の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード222の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を用いて、端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。例えば、非免許帯域は、2.4GHz又は5GHzの帯域でよい。非免許帯域通信インターフェースカード223の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して或いは従属して、端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス通信を行うことができる。
図11に示す端末100及び基地局200は、本開示の一実施例に係るブロック図であり、分離して表示したブロックは、デバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。したがって、上述したデバイスのエレメントは、デバイスの設計によって、一つのチップとして又は複数のチップとして装着されてよい。また、端末100の一部構成、例えば、ユーザーインターフェース140及びディスプレイユニット150などは、端末100に選択的に備えられてもよい。また、ユーザーインターフェース140及びディスプレイユニット150などは、基地局200に、必要によってさらに備えられてもよい。
図12は、本発明の実施例に係るTDDベースの移動通信システムのスロット構成を示す図である。
図12を参照すると、スロットは、DLシンボルのみ含むスロット(DL-only)、DLシンボル中心のスロット(DL-centric)、ULシンボル中心のスロット(UL-centric)、ULシンボルのみ含むスロット(UL-only)といった4つのスロット構成と定義できる。
1個のスロットは7個のシンボルを含むことができる。下りリンクから上りリンクへの変更時に、又は上りリンクから下りリンクへの変更時に、ギャップ(gap,GP)が存在し得る。すなわち、下りリンクと上りリンクとの間又は上りリンクと下りリンクとの間にギャップが挿入され得る。下りリンク制御情報を送信するために1個のシンボルが用いられてよい。以下、ギャップを構成するシンボルをギャップシンボルという。
DLシンボルのみ含むスロット(DL-only)は、言葉通り、DLシンボルのみを含む。例えば、DLシンボルのみ含むスロットは、図12のDL-onlyのように、7個のDLシンボルを含む。
DLシンボル中心のスロット(DL-centric)は、複数のDLシンボル、少なくとも1つのギャップシンボル、少なくとも1つのULシンボルを含む。例えば、DLシンボル中心のスロットは、図12のDL-centricのように、5個のDLシンボル、1個のギャップシンボル、及び1個のULシンボルを順次に含むことができる。
ULシンボル中心のスロット(UL-centric)は、少なくとも1つのDLシンボル、少なくとも1つのギャップシンボル、及び複数のULシンボルを含む。例えば、ULシンボル中心のスロットは、図12のUL-centricのように、1個のDLシンボル、1個のギャップシンボル、及び5個のULシンボルを順次に含むことができる。
ULシンボルのみ含むスロット(UL-only)は、言葉通り、ULシンボルのみを含む。例えば、ULシンボルのみ含むスロットは、図12のUL-onlyのように、7個のULシンボルを含む。
ネットワークは、デフォルト(default)スロット構成を端末に知らせることができ、そのためにRRCシグナリングが用いられてよい。RRCシグナリングにより設定されたデフォルトスロット構成に関する情報は、半静的DL/UL割り当て情報と呼ぶことができる。デフォルトスロット構成は、基地局が別途のスロット構成変更に対するシグナリングを端末に送信しなかった時に、端末が、ネットワークが使用すると仮定できるスロット構成である。3GPP NRシステムでは、端末の様々なトラフィック状況に合わせてスロット構成を変える動的TDDを支援する。そのために、基地局は毎スロットごとに又はいくつかのスロットごとに又は基地局がスロット構成を変える度に、現在又は未来スロットのスロット構成を端末に知らせることができる。前記スロット構成を知らせるために、NRシステムでは2つの方法が用いられてよい。
第一の方法は、グループ共用(group common)PDCCHを用いる方法である。グループ共用PDCCHは、複数個の端末にブロードキャストされるPDCCHで毎スロット、いくつかのスロットごとに、又は基地局が必要な場合にのみ送信されてよい。グループ共用PDCCHは、スロット構成に関する情報を送信するために(動的)スロットフォーマット情報指示子((Dynamic)Slot Format information Indicator:SFI)を含むことができ、スロットフォーマット情報指示子は、グループ共用PDCCHが送信される現在スロット構成又は現在スロット構成を含めて未来のいくつかのスロット構成を知らせることができる。端末は、グループ共用PDCCHを受信すると、グループ共用PDCCHに含まれたスロット構成情報指示子から、現在スロット構成又は現在スロットを含む未来スロット構成がわかる。グループ共用PDCCHの受信に失敗すれば、端末は、基地局がグループ共用PDCCHを送信したか否かが判断できない。
第二の方法は、PDSCH又はPUSCHをスケジューリングする端末特定(UE-specific)PDCCHで、スロット構成に関する情報を送信する方法である。端末特定PDCCHは、スケジューリングが必要な特定ユーザにのみユニキャスト(Unicast)で送信されてよい。端末特定PDCCHは、スケジュールされたスロットのスロット構成情報として、グループ共用PDCCHで送信したのと同じスロットフォーマット情報指示子を送信することができる。又は、端末特定PDCCHは、スケジュールされたスロットの構成を類推できる情報を含むことができる。一例として、端末は、自身に割り当てられた端末特定PDCCHを受信することにより、PDSCH又はPUSCHが割り当てられたスロットとスロット内のOFDMシンボルの位置が分かり、これらから当該スロットの構成を類推することができる。また、PDSCHをスケジュールする端末特定PDCCHでは、HARQ-ACKフィードバック情報を含むPUCCHが送信されるスロット及びスロット内のOFDMシンボルの位置を指示でき、これらから、前記PUCCHが送信されるスロットの構成を類推することができる。
以下、本明細書において使われる下りリンク信号(downlink signal)は、基地局が端末に送信する無線信号であって、物理層で生成され処理される物理下りリンクチャネル(physical downlink channel)、シーケンス、基準信号(DM-RS、CSI-RS、TRS、PT-RSなど)と、MAC層とRRC層でそれぞれ生成され処理されるMACメッセージとRRCメッセージ(又は、RRCシグナリング)を含むことができる。MACメッセージとRRCメッセージは、OSIの下位層を構成する物理層の信号と区別して上位層シグナリングと呼ぶこともできる。ここで、下りリンク物理チャネルは、また、下りリンク物理共用チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)、下りリンク物理制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)、物理放送チャネル(physical broadcast channel,PBCH)を含むことができる。
また、本明細書で用いられる上りリンク信号(uplink signal)は、端末が基地局に送信する無線信号であって、物理層で生成され処理される物理上りリンクチャネル(physical uplink channel)、シーケンス、基準信号(SRS等)と、MAC層とRRC層でそれぞれ生成され処理されるMACメッセージとRRCメッセージ(又はRRCシグナリング)を含むことができる。ここで、上りリンク物理チャネルは、また、上りリンク物理共用チャネル(physical uplink shared channel,PUSCH)、上りリンク物理制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel,PRACH)を含むことができる。
図13は、本発明の実施例に係る無線通信システムにおいて用いられるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)を示す図である。
図13を参照すると、3GPP NRシステムは、PUCCHの送信に用いられる時間リソース(time resource)のサイズ(すなわち、シンボルの個数)によって2タイプのPUCCHを用いることができる。
第1タイプPUCCHは、Long PUCCHと呼ぶことができ、スロットの4個以上の連続したシンボルにマップして送信されてよい。第1タイプPUCCHは、主に、多い量のUCI(Uplink Control Information)を送信するために用いるか、低い信号強度を持つユーザに割り当てられることにより、PUCCHのカバレッジを増加させることができる。また、前記第1タイプPUCCHは、PUCCHのカバレッジを増加させるために、複数のスロットに反復して送信されてよい。第1タイプPUCCHは、1又は2ビット(bit)サイズのUCIを送信するPUCCHフォーマット1と、2ビットを超えるUCIを送信するとともにユーザ間のマルチプレクシングを支援しないPUCCHフォーマット3と、2ビットを超えるUCIを送信するとともにユーザ間のマルチプレクシングを支援するPUCCHフォーマット4を含むことができる。
第2タイプPUCCHは、Short PUCCHと呼ぶことができ、スロットの1つ又は2つのシンボルにマップして送信され、少ない量のUCIを送信するために使用するか、又は高い信号強度を持つユーザに割り当てられてよく、また、低い遅延時間が必要なサービスを支援するのに用いられてよい。第2タイプPUCCHは、1又は2ビットのUCIを送信するPUCCHフォーマット0、及び2ビットを超えるUCIを送信するPUCCHフォーマット2を含むことができる。
1つのスロットには、第1タイプPUCCHとして使用可能な時間-周波数リソースと第2タイプPUCCHとして使用可能な時間-周波数リソースが存在してよく、それぞれ、異なる端末に割り当てられてもよく、一つの端末に割り当てられてもよい。一つの端末に割り当てられるとき、第1タイプPUCCH及び第2タイプPUCCHは、異なる時間リソース(すなわち、異なるOFDMシンボル)で送信されてよい。すなわち、単一の端末に割り当てられるとき、第1タイプPUCCH及び第2タイプPUCCHは、TDM(Time Division Multiplexing)して送信されてよい。
PUCCHにマップされるUCIは、SR(Scheduling grant)、HARQ-ACK、RI(Rank Information)、CSI、BRI(Beam-related Information)を含むことができる。SRは、端末が基地局に上りリンク送信があることを知らせる情報である。HARQ-ACKは、基地局の送信したPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)の受信に成功したか否かを知らせる情報である。RIは、多重アンテナを用いているときに、無線チャネルで送信できるランク(rank)を知らせる情報である。CSIは、端末が基地局と端末間のチャネル状況を測定した値を知らせる情報である。BRIは、送信端と受信端のビームフォーミング(beamforming)に関する情報を知らせる情報である。
図13(a)を参照すると、図示のDLシンボル中心の(DL-centric)スロットは、5個のDLシンボル、1個のフレキシブル(flexible)シンボル、及び1個のULシンボルと構成及び指示されてよい。前記DLシンボル中心のスロットには、1シンボル長の第2タイプPUCCHが割り当てられてよい。第2タイプPUCCHは、スロットの最後のシンボルに位置してよい。
図13(b)を参照すると、図示のULシンボル中心の(UL-centric)スロットは、1個のDLシンボル、1個のフレキシブル(flexible)シンボル、及び5個のULシンボルと構成及び指示されてよい。前記ULシンボル中心のスロットには、第1タイプPUCCH又は/及び第2タイプPUCCHが割り当てられてよい。第1タイプPUCCHは4個のシンボルにマップされてよく、第2タイプPUCCHはスロットの最後の一シンボルにマップされてよい。
図13(c)を参照すると、ULシンボルのみ存在する(UL only)スロットは、第1タイプPUCCH又は/及び第2タイプPUCCHが割り当てられてよい。例えば、第1タイプPUCCHは6個のシンボルにマップされてよく、第2タイプPUCCHはスロットの最後の一シンボルにマップされてよい。
図12及び図13を参照して、第2タイプPUCCH送信が可能なスロット構成は、DLシンボル中心のスロット、ULシンボル中心のスロット、ULシンボルのみを含むスロットであり、第1タイプPUCCH送信が可能なスロット構成は、ULシンボル中心のスロットとULシンボルのみを含むスロットである。また、第1タイプPUCCH及び第2タイプPUCCHはTDMされ、送信可能なスロットはULシンボル中心のスロットとULシンボルのみを含むスロットである。参考として、DLシンボル中心のスロットには上りリンクとして割り当てられたシンボルが1つしかないため、第2タイプPUCCHは送信可能であるものの、第1タイプPUCCHは送信不可能である。したがって、PUCCHをスケジュールするPDCCHは、ULシンボル中心のスロット又はULシンボルのみを含むスロットに、第1タイプPUCCHを割り当てることができる。また、PUCCHをスケジュールするPDCCHは、DLシンボル中心のスロット、ULシンボル中心のスロット又はULシンボルのみを含むスロットに、第2タイプPUCCHを割り当てることができる。
前述したように、基地局(又は、ネットワーク)は、端末のトラフィック及び様々な状況に応じてスロットの構成を変えることができ、当該スロット構成の変更を端末に知らせることができる。このようにスロット構成が変わり得るため、端末は、グループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHをモニタすることにより、スロット構成情報指示子又はスロット構成に関する情報を受信しなければならない。ところが、基地局と端末間の無線チャネル状況及び干渉などの不都合から、端末はグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHの受信に失敗することがある。
端末がグループ共用PDCCH及び/又は端末特定PDCCHの受信に失敗すると、端末は、基地局がスロット構成を変更したか否かを認知することができない。ところが、もし、基地局がスロット構成を変更していると共に、端末によって予定された(scheduled)PUCCH送信が、前記変更されたスロット構成に不適である場合に、端末が予定通りにPUCCH送信を強行すると、PUCCH送信に失敗し、一時的な通信切れや遅延などの問題につながることがある。したがって、このような場合、端末が、指示されたPUCCHを送信するか又はあきらめるか、若しくは、送信するとしたら、とのように送信するかに対する明確な手続き或いは端末と基地局間の先決的規約が必要である。
以下では、端末がスロット構成情報指示子及びスロット構成関連情報を含むグループ共用PDCCH及び/又は端末特定PDCCHの受信に失敗する場合を解決するための端末と基地局の動作方法について説明する。
また、端末がスロット構成情報指示子及びスロット構成関連情報を含むグループ共用PDCCH及び/又は端末特定PDCCHの受信に成功した状況であるにも拘わらず、PUCCHが割り当てられている(又は、PUCCHの送信が予定されている)スロットの構成が変更されることにより、前記割り当てられたPUCCHが送信され得ない場合に、前記PUCCHの送信を処理する端末とその動作方法、及び前記割り当てられたPUCCHの受信を処理する基地局とその動作方法を定義する。
(第1実施例)
第1実施例は、基地局のスロット構成の変更に一定の制約をおくことにより、端末と基地局間に予測可能な通信状況を具現する方法に関する。この場合、端末のPUCCH送信は、端末がグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHの受信の成功や失敗に関係なく行われ得る。
(方法1)-PUCCHが割り当てられた(又は、送信される)シンボルが含まれたスロットのスロット構成は変更されずに同一に維持
方法1は、前記割り当てられた(又は、送信される)PUCCHのタイプによって、すなわち、PUCCHが第1タイプPUCCHか、第2タイプPUCCHかによって個別に適用されてよい。
i)第1タイプPUCCHが割り当てられた(又は、送信される)シンボルのスロット構成は変更されず、同一に維持される。すなわち、基地局は、第1タイプPUCCHが割り当てられた(又は、送信される)OFDMシンボルのスロット構成を変更しなく、端末も同様、第1タイプPUCCHが割り当てられた(又は、送信される)OFDMシンボルのスロット構成が変更されないと仮定(又は、約束、期待)する。したがって、端末は、グループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHで送信されるスロット構成情報指示子及びスロット構成関連情報の受信に関係なく第1タイプPUCCHを送信することができる。
ii)第2タイプPUCCHが割り当てられた(又は、送信される)シンボルのスロット構成は変更されず、同一に維持される。すなわち、基地局は、第2タイプPUCCHが割り当てられた(又は、送信される)シンボルのスロット構成を変更しなく、端末も同様、第2タイプPUCCHが割り当てられた(又は、送信される)シンボルのスロットの構成が変更されないと仮定(又は、約束、期待)する。したがって、端末はグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHで送信されるスロット構成情報指示子及びスロット構成関連情報の受信に関係なく第2タイプPUCCHを送信することができる。
上述した方法1は、スケジューリングの柔軟性の側面において多少不利な点がある。したがって、以下では、基地局のスロット構成変更を一定範囲内で許容する他の側面における方法について説明する。
(方法2)-PUCCHが割り当てられた(又は、送信される)シンボルのスロット構成は一定範囲内でのみ変更可能
PUCCHが割り当てられた(又は、送信される)シンボルのスロット構成は、変更されても、PUCCHの送信が可能なスロット構成に変更され得るだけで、PUCCHの送信が不可能なスロット構成には変更され得ない。したがって、端末は、基地局からPUCCHの送信が指示されたスロットに対しては、PUCCHの送信が不可能なスロットに変更されると期待しない。方法2は、前記割り当てられた(又は、送信される)PUCCHのタイプによって、すなわち、PUCCHが第1タイプPUCCHか、第2タイプPUCCHかによって個別に適用されてよい。
i)基地局は、第1タイプPUCCHが割り当てられたシンボルのスロット構成を変更する時に、第1タイプPUCCHの送信が可能なスロット構成にのみ変更でき、第1タイプPUCCHの送信が不可能なスロット構成には変更できない。したがって、端末は、基地局から第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットに対しては、第1タイプPUCCHの送信が不可能なスロットに変更されることを期待しない。端末が第1タイプPUCCHを送信するスロットのスロット構成情報指示子を含むグループ共用PDCCHの受信に失敗しても、端末は常に、第1タイプPUCCHを、割り当てられたリソースで送信することができる。
例えば、基地局は、4OFDMシンボル長の第1タイプPUCCHが割り当てられているULシンボル中心のスロットを、ULシンボルのみ含むスロットに変更することはできるが、1個のULシンボルを持つDLシンボルのみを含むスロット又はDLシンボル中心のスロットに変更することはできない。一方、端末にとっては、基地局から送信が指示された4OFDMシンボル長の第1タイプPUCCHが割り当てられているULシンボル中心のスロットが、ULシンボルのみを含むスロットに変更され得るとのことは期待できるが、DLシンボルのみを含むスロット又はDLシンボル中心のスロットへの変更は期待しない。また、端末は、第1タイプPUCCHが送信されるように基地局から指示されたULシンボルがDLシンボルに変更されるスロット構成の変更を期待しない。
ii)基地局は第2タイプPUCCHが割り当てられたシンボルのスロット構成を変更する時に、第2タイプPUCCHの送信が可能なスロット構成に変更でき、第2タイプPUCCHの送信が不可能なスロット構成に変更することはできない。したがって、端末は、基地局から第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットに対しては、第2タイプPUCCHの送信が不可能なスロットに変更されることを期待しない。端末が第2タイプPUCCHを送信するスロットのスロット構成情報指示子を含むグループ共用PDCCHの受信に失敗しても、端末は常に、第2タイプPUCCHを、割り当てられたリソースで送信することができる。より具体的に、基地局は、第2タイプPUCCHが割り当てられているULシンボル中心のスロットを、第2タイプPUCCHの送信が可能なDLシンボル中心のスロット又はULシンボルのみ含むスロットに変更できるが、第2タイプPUCCH送信が不可能なDLシンボルのみ含むスロットに変更することはできない。そして、端末は、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットに対して、基地局が第2タイプPUCCHの送信が不可能なスロットに変更するとは期待しない。
例えば、端末は、基地局から送信が指示された1又は2シンボル長の第2タイプPUCCHが割り当てられているULシンボル中心のスロットが、前記第2タイプPUCCHが含まれ得るDLシンボル中心のスロット又はULシンボルのみ含むスロットに変更されることが期待(又は、予想)できるが、前記第2タイプPUCCHが含まれ得ないDLシンボルのみ含むスロットに変更されることを期待(又は、予想)しない。また、端末は、第2タイプPUCCHが送信されるように基地局から指示されたULシンボルがDLシンボルに変更されるスロット構成の変更を期待しない。
以下では、上述した基地局のスロット構成変更を一定範囲内で許容する方法2に比べて、スケジューリングの柔軟性をより高めるための他の側面におけるさらに他の方法について説明する。
(方法3)-PUCCHが割り当てられた(又は、送信される)シンボルのスロット構成は自由に変更可能
基地局は、PUCCHが割り当てられたスロットの構成を自由に変更することができる。
PUCCHが第1タイプPUCCHである場合、端末は、第1タイプPUCCHを送信するスロットのスロット構成情報指示子を含むグループ共用PDCCHの受信に失敗すると、前記第1タイプPUCCHを、割り当てられたリソースで送信しなくてもよい。
PUCCHが第2タイプPUCCHである場合、端末は、第2タイプPUCCHを送信するスロットのスロット構成情報指示子を含むグループ共用PDCCHの受信に失敗すると、前記第2タイプPUCCHを、割り当てられたリソースで送信しなくてもよい。
上述した方法が適用される場合、端末が基地局からグループ共用PDCCH及び/又は端末特定PDCCHの受信に失敗しても、予定された(scheduled)PUCCHを送信するか否か及び送信手順が明確に規定されるので、通信誤り又は遅延といった不具合を解決することができる。
(第2実施例)
第2実施例は、基地局のスロット構成変更が自由であり、端末がスロット構成情報指示子及びスロット構成関連情報を含むグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHのうち少なくとも一方の受信に成功したときに、端末と基地局の動作手順に関する。
より具体的に、PUCCHが割り当てられている(又は、PUCCHの送信が予定されている)スロットの構成が変更され、変更されたスロットの構成がPUCCHと矛盾する(contradicting)場合(すなわち、PUCCHが割り当てられたスロット内で前記PUCCHが割り当てられたシンボルが、変更されたスロット構成によってDLシンボルと重なる場合)に、前記PUCCHの送信を処理する端末とその動作方法、及び前記PUCCHの受信を処理する基地局とその動作方法に関する。
変更されたスロット構成で、割り当てられたPUCCHの送信が可能(又は、有効、適合)であることも、可能でないこともあり得る(スロット構成が矛盾する場合)。ここで、PUCCHの送信が可能なスロットは、図13を参照すると、第1タイプPUCCHが割り当てられたULシンボル中心のスロット又はULシンボルのみを含むスロット、第2タイプPUCCHが割り当てられたDLシンボル中心のスロット又はULシンボル中心のスロット又はULシンボルのみを含むスロットなどであり得る。一方、PUCCHの送信が不可能なスロットは、例えば、第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットがDLシンボル中心のスロット又はDLシンボルのみを含むスロット構成に変更された後のスロット、又は第2タイプPUCCHが割り当てられたスロットがDLシンボルのみを含むスロット構成に変更された後のスロットなどであり得る。
PUCCHの送信が指示されたスロットの構成が変更される時に、前記変更されるスロット構成で前記PUCCHの送信が可能(又は、有効、適合)であれば、端末は、変更されるスロットを用いてPUCCHの送信を行うことができる。しかし、前記指示されたスロットの構成が変更されてPUCCHの送信と矛盾する場合にもPUCCHを送信するには、端末と基地局間に特別な規約が必要である。
以下、本明細書では、矛盾したスロット構成下におけるPUCCHの処理方法に関して説明する。上りリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)はPUCCHを介して基地局に送信され得るので、本明細書で記述するPUCCHはUCIと同じ意味で使われてよい。例えば、矛盾したスロット構成においてPUCCHの処理方法は、矛盾したスロット構成下におけるUCI(HARQ-ACK、RIなど)の処理方法に該当する。
(方法1)-指示されたスロットでPUCCHの処理方法
まず、割り当てられたPUCCHが第1タイプPUCCHである場合に、矛盾したスロット構成下におけるPUCCH処理方法に関して説明される。第1タイプPUCCHには、図3で説明したUCI(HARQ-ACK、RI、CSIなど)がマップされる。
PUCCHの処理方法について説明すると、端末は、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットのスロット構成情報指示子を含むグループ共用PDCCHを受信し、端前記指示されたスロットで第1タイプPUCCH又は第2タイプPUCCHの送信を行うことができる。この時、端末が前記指示されたスロットで第1タイプPUCCH又は第2タイプPUCCHを送信するには、後述する条件が考慮されればよい。
例えば、端末は、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットのスロット構成によるULシンボルと前記第1タイプPUCCHの送信に割り当てられたULシンボルとを比較した結果に基づき、前記指示されたスロットで第1タイプPUCCHを送信することができる。仮に、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルが、前記第1タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルよりも大きい場合(又は、大きいか同一である場合)、端末は、第1タイプPUCCHを前記スロット内の割り当てられたリソースで送信する。
さらに他の例として、端末は、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数と、前記第1タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの数とを比較した結果に基づき、第1タイプPUCCHを送信するか、或いは送信をドロップ(drop)又は保留(suspend)することができる。具体的に、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数が、前記第1タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの数よりも小さい場合、端末は、指示されたスロットで第1タイプPUCCHの送信を放棄(drop)できる。例えば、PUCCHの送信が指示されたスロットが多重スロット(multiple slot)である場合、端末は、第1タイプPUCCHの送信を、予定された第1スロットではなく、第1タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルを提供する第2スロットに延期(delay)し、第2スロット上で第1タイプPUCCHを送信することができる。一方、PUCCHの送信が指示されたスロットが単一スロット(single slot)である場合、端末は、予定された第1タイプPUCCHの送信を放棄又は保留(suspend)できる。
さらに他の例として、端末は、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数及びフレキシブルシンボルの数と前記第1タイプPUCCHの送信に割り当てられたULシンボルの数とを比較した結果に基づき、第1タイプPUCCHを送信することができる。具体的に、仮に、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数とフレキシブルシンボルの数との和が、前記第1タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの数よりも大きい場合(又は、大きいか同一である場合)、端末は、第1タイプPUCCHを前記スロット内の割り当てられたリソースで送信する。
さらに他の例として、端末は、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数及びフレキシブルシンボルの数と前記第1タイプPUCCHの送信に割り当てられたULシンボルの数とを比較した結果に基づき、第1タイプPUCCHを送信するか、或いは、送信をドロップ(drop)又は保留(suspend)することができる。具体的に、仮に、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数とフレキシブルシンボルの数との和が、前記第1タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの数よりも小さい場合に、指示されたスロットで第1タイプPUCCHの送信を放棄(drop)することができる。PUCCHの送信が指示されたスロットが多重スロット(multiple slot)である場合、端末は、多重スロットのうち、第1タイプPUCCHの送信に割り当てられたULシンボルの個数を満たすスロットで第1タイプPUCCHを送信できる。一方、PUCCHの送信が指示されたスロットが単一スロット(single slot)である場合に、端末は、予定された第1タイプPUCCH送信を放棄又は保留(suspend)することができる。
PUCCHの処理方法のさらに他の例として、端末は、第1タイプPUCCHの送信が指示されたスロットのスロット構成を知らせるグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHを受信し、後述する条件にしたがって第1タイプPUCCH又は第2タイプPUCCHの送信を行うことができる。この場合、端末は、後述する条件によって、前記指示されたスロットで第1タイプPUCCHの送信を行うか否かを決定することができる。
図14は、本発明の実施例に係るPUCCHをスロット上で送信する方法を示す図である。
例えば、i)基地局は、第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットの構成を変更でき、ii)端末は、第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットの構成を知らせるグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHの受信に成功した時に、iii)前記スロットの構成が第1タイプPUCCHを送信できるスロットであれば、端末は第1タイプPUCCHを、前記スロットの割り当てられたリソースで送信できる。
さらに他の例として、i)基地局は、第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットの構成を変更でき、ii)端末は、第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットの構成を知らせるグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHの受信に成功できる。iii)しかし、前記スロットの構成が第1タイプPUCCHを送信できないスロットであれば、端末は、前記スロットで第1タイプPUCCHの送信を行わないか、変更されたスロット構成に合う第1タイプPUCCHを送信するか、第1タイプPUCCHの代わりに第2タイプPUCCHを前記スロットで送信(図14参照)できる。具体的な端末のPUCCH送信動作を整理すれば、次の通りである。
a.端末は、割り当てられた第1タイプPUCCHの送信を行わない。
b-1.第1タイプPUCCHを構成可能なシンボルの長さ(例:4~12シンボル)を有するスロット構成(又は、フォーマット)であり、当該スロットで第1タイプPUCCHを構成できるULシンボルの数が既に設定された送信しようとする第1タイプPUCCHシンボルの数よりも小さい場合、端末は、変更されたスロット構成(又は、フォーマット)で送信可能なULシンボルに合うように、又はULシンボルの数よりも少ない場合でも、少なくとも4ケシンボル長に合うように第1タイプPUCCHを送信する。
b-2.該当スロットで送信可能なULシンボルに関係なく、固定されたシンボル長(例えば、4シンボル長)に合う第1タイプPUCCHを送信するように、端末に意図されたUCIの送信が設定されてよい。
c.スロットの構成が、第1タイプPUCCHを送信することはできないが、第2タイプPUCCHを送信できるスロットである場合、端末は、割り当てられた第1タイプPUCCHを送信する代わりに第2タイプPUCCHを前記スロットで送信できる。一方、前記スロットで第2タイプPUCCHを介して送信可能なUCIの量は制限されてよい。この場合、端末は、後述する方法の少なくともいずれか一方に基づいてUCIを送信することができる。
c-1.端末は、第1タイプPUCCHを介して送信しなければならないUCIの重要度によって、一部の情報を送信できる。例えば、第1タイプPUCCHで送信可能な情報の重要度又は優先順位は、HARQ-ACK、RI(Rank information)、CSI(Channel state information)、ビーム関連情報(beam-related information,BRI、例えば、ビーム復旧要請(Beam recovery request))の順に定義されてよい(すなわち、HARQ-ACK>RI>CSI>BRI)。さらに他の例として、第1タイプPUCCHで送信可能な情報の重要度又は優先順位は、HARQ-ACK、ビーム関連情報、RI、CSIの順に定義されてよい(すなわち、HARQ-ACK>BRI>RI>CSI)。さらに他の例として、第1タイプPUCCHで送信可能な情報の重要度又は優先順位は、ビーム関連情報、HARQ-ACK、RI、CSIの順に定義されてよい(すなわち、BRI>HARQ-ACK>RI>CSI)。
c-2.端末は、第2タイプPUCCHを介して送信可能なUCIの量によって、重要度の高い一部の情報を第2タイプPUCCHを介して送信できる。
c-3.第1タイプPUCCHで送信される情報が主サービングセル(Primary cell,PCell)と副サービングセル(Secondary cell,SCell)の情報を含む場合、端末は、PCellとSCell間の重要度又は優先順位によって一部の情報を送信することができる。例えば、端末は、PScellに関連した情報のみを第2タイプPUCCHを介して送信できる。他の例として、第1タイプPUCCHで送信される情報がPCell又は主要副サービングセル(Primary Secondary Cell,PSCell)の情報を含んでいれば、端末は、PCell又はPScellに関連した情報のみを第2タイプPUCCHに送信できる。
c-4.端末は、各PUCCHグループ上でPUCCH送信可能セルと関連付けられた(例えば、DLセルと連結されたSIB(SIB linked DL Cell))DLに対するUCIを優先的に第2タイプPUCCHで送信できる。
c-5.端末は、SCellとPCell間の重要度及びUCIの重要度に基づいて第2タイプPUCCHを送信できる。例えば、端末は、PCellに関連したUCI(HARQ-ACK、BRI、RI、CSIなど)のうち、優先順位が高い種類のUCIを第2タイプPUCCHで送信できる。c-5は、第2タイプPUCCHで送信されるUCIの種類よりは、UCIがいかなるサービングセルに関連したかが優先的に考慮さたものである。第2タイプPUCCHを介して送信されるUCIの種類が、UCIがいかなるサービングセルに関連したかよりも優先的に考慮されてよいことは勿論である。サービングセルとUCI間の優先順位は、RRCシグナリングのような設定情報に含まれ、基地局が端末に送信してもよく、第2タイプPUCCHのペイロードサイズによって個別に定義されてもよい。
c-6.端末は、UCIのペイロードサイズによって、特定ビットまでのUCIのみを、第2タイプPUCCHを介して送信できる。例えば、端末は、XビットまでのUCIを第2タイプPUCCHで送信するように設定されてよく、このとき、Xは2~数十ビットであってよい。
c-7.端末は、特定タイプのUCI(例えば、HARQ-ACK又はBRI)を基準に、XビットまでのHARQ-ACK又はBRIを、第2タイプPUCCHで送信するように設定されてよく、このとき、Xは2~数十ビットであってよい。
さらに他の例として、i)基地局は、第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットの構成を変更でき、ii)端末が、第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットの構成を知らせるグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHの受信に成功した場合があり得る。このとき、iii)前記スロットの構成が、第1タイプPUCCHを送信できるスロットであり、iv)前記スロットにPUSCHが割り当て(又は、PUSCHの送信が予定)され、PUCCH及びPUSCHの同時送信として設定され、v)PUCCHとPUSCH間の周波数分離(frequency separation)によってIMD(inter-modulation distortion)が発生することがあることから、第1タイプPUCCHを送信できないように設定されると、端末は、上述した具体的な動作(a~c-7)のうち少なくとも1つを行う。
次に、割り当てられたPUCCHが第2タイプPUCCHである場合に関して説明する。第2タイプPUCCHには、図3で説明したUCI(HARQ-ACK、RI、CSIなど)がマップされる。
PUCCHの処理方法について説明すると、端末は、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットのスロット構成情報指示子を含むグループ共用PDCCHを受信し、前記指示されたスロットで第2タイプPUCCHの送信を行うことができる。このとき、端末が前記指示されたスロットで第2タイプPUCCHの送信を行うことか否かには、後述する条件が考慮されてよい。
例えば、端末は、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数と前記第2タイプPUCCHの送信に割り当てられたULシンボルの数とを比較した結果に基づき、第2タイプPUCCHを送信できる。具体的に、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数が、前記第2タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの数よりも大きい場合(又は、大きいか同一である場合)に、端末は、第2タイプPUCCHを、前記スロット内の割り当てられたリソースで送信する。
他の例として、端末は、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数と前記第2タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの数とを比較した結果に基づき、第2タイプPUCCHを送信するか、送信をドロップ(drop)又は保留(suspend)できる。具体的に、仮に、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数が、前記第2タイプPUCCHの送信に割り当てられたULシンボルの数よりも小さい場合、指示されたスロットで、第2タイプPUCCHの送信を放棄(drop)できる。例えば、PUCCHの送信が指示されたスロットが多重スロット(multiple slot)である場合、端末は、多重スロットのうち、第2タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの個数を満たす第2スロットで、第2タイプPUCCHを送信できる。一方、PUCCHの送信が指示されたスロットが単一スロット(single slot)である場合、端末は、予定された第2タイプPUCCH送信を放棄又は保留(suspend)できる。
さらに他の例として、端末は、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数及びフレキシブルシンボルの数と前記第2タイプPUCCHの送信に割り当てられたULシンボルの数とを比較した結果に基づき、第2タイプPUCCHを送信できる。具体的に、仮に、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数とフレキシブルシンボルを含むシンボルの数との和が、前記第2タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの数よりも大きい場合(又は、大きいか同一である場合)、端末は、第2タイプPUCCHを、前記スロット内の割り当てられたリソースで送信する。
さらに他の例として、端末は、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数及びフレキシブルシンボルの数と前記第2タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの数とを比較した結果に基づき、第2タイプPUCCHを送信するか、送信をドロップ(drop)又は保留(suspend)することができる。具体的に、第2タイプPUCCHの送信が指示されたスロットにおけるスロット構成によるULシンボルの数とフレキシブルシンボルの数との和が、前記第2タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの数よりも少ない場合、指示されたスロットで第2タイプPUCCHの送信を放棄(drop)できる。例えば、PUCCHの送信が指示されたスロットが多重スロット(multiple slot)である場合、端末は、多重スロットのうち、第2タイプPUCCHの送信に必要なULシンボルの個数を満たす第2スロットで第2タイプPUCCHを送信できる。一方、PUCCHの送信が指示されたスロットが単一スロット(single slot)である場合、端末は、予定された第2タイプPUCCH送信を放棄又は保留(suspend)できる。
(方法2)-指示されたスロットとは異なるスロットでPUCCHの処理方法
方法2によるPUCCHの処理方法について説明すると、PUCCHの送信が指示されたスロットの構成が変更される場合に、端末は、前記指示されたスロット以後の他のスロットでPUCCH送信を行うことができる。すなわち、PUCCHが割り当てられたスロット内で前記PUCCHを運ぶULシンボルが、変更されたスロット構成による前記スロット内のDLシンボルと重なる場合、端末は、前記指示されたスロットではなくPUCCHの送信が可能な他のスロットへのPUCCHの送信を延期(postpone or defer)できる。
延期された他のスロットで、割り当てられた特定タイプのPUCCHと同じタイプのPUCCHが送信されてもよく、割り当てられた特定タイプのPUCCHとは異なるタイプのPUCCHが送信されてもよい。前記延期された他のスロットで、割り当てられた特定タイプのPUCCHと同じタイプのPUCCHが送信される時のリソースは、既に割り当てられた特定タイプのPUCCHの送信のための時間領域上におけるリソースと異なってよい。
本明細書では、まず、割り当てられたPUCCHが第1タイプPUCCHである場合に、矛盾したスロット構成におけるPUCCH処理方法について説明する。このとき、第1タイプPUCCHは、図3で説明したUCI、特に、HARQ-ACK、RI、CSIなどを含むことができる。第1タイプPUCCHにマップされる情報がUCIであることから、本明細書で記述するPUCCHはUCIと同じ意味で使われてよい。
図15は、スロット構成が変更されることにより、PUCCHが他のスロット上で送信される構成の一例を示す図である。
図15(a)を参照すると、端末は、前記スロット構成変更を知らせるグループ共用PDCCH及び/又は端末特定PDCCHの受信により、第1タイプPUCCH(Long PUCCH)が割り当てられたULシンボル中心のスロットNが、基地局によって、前記第1タイプPUCCHが送信されれないDLシンボル中心のスロット構成に変更されたことが認知できる。この場合、端末は、スロットNで第1タイプPUCCHを送信しなく、延期されたスロットN+Kで第1タイプPUCCHを送信できる。すなわち、前記延期されたスロットN+Kで、割り当てられた第1タイプPUCCHと同じタイプである第1タイプPUCCHが送信される。ここで、スロットN+Kは、前記割り当てられた第1タイプPUCCHを送信できる最も近いスロットであり、ULシンボル中心のスロットであってよい。
すなわち、基地局が第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットの構成を変更し、端末が、前記スロット構成の情報を含むグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHの受信に成功したが、前記スロットの構成が第1タイプPUCCHを送信できないスロットである場合、端末は、前記スロットで第1タイプPUCCHを送信しなく、以降のスロットのうち、第1タイプPUCCHを送信できる最も近いスロットで第1タイプPUCCHを送信できる。
一方、図15(b)を参照すると、端末は、スロット構成の変更を知らせるグループ共用PDCCH及び/又は端末特定PDCCHの受信により、第1タイプPUCCH(Long PUCCH)が割り当てられたULシンボル中心のスロットNが、基地局によって、前記第1タイプPUCCHが送信され得ないスロット構成に変更されたことを認知できる。この場合、端末は、スロットNで第1タイプPUCCHを送信しなく、スロットN+Kで第2タイプPUCCH(Short PUCCH)を送信できる。前記延期されたスロットN+Kで、割り当てられた第1タイプPUCCHと異なるタイプである第2タイプPUCCHが送信される。すなわち、前記延期されたスロットN+Kで、割り当てられた第1タイプPUCCHから変更されたタイプである第2タイプPUCCHが送信される。ここで、スロットN+Kは、第2タイプPUCCHを送信できる最も近いスロットであり、DLシンボル中心のスロットであってよい。
すなわち、基地局が、第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットの構成を変更し、端末が、前記スロット構成情報を含むグループ共用PDCCH及び端末特定PDCCHの受信に成功したが、前記スロットの構成が第1タイプPUCCHを送信できないスロットである場合、端末は、前記スロットで第1タイプPUCCHを送信しなく、以降のスロットのうち、第2タイプPUCCHを送信できる最も近いスロットで第2タイプPUCCHを送信できる。
ここで、第2タイプPUCCHを介して送信されるUCIは、その重要度によって、本来送信が予定されたUCIの一部のみを含み、残りの一部は含まなくてもよい。
端末は、第1タイプPUCCHを介して送信しなければならないUCIの重要度によって一部の情報を送信することができる。例えば、第1タイプPUCCHで送信可能な情報の重要度又は優先順位は、HARQ-ACK、RI(Rank information)、CSI(Channel state information)、ビーム関連情報(beam-related information,BRI、例えば、ビーム復旧要請(Beam recovery request))の順に定義されてよい(すなわち、HARQ-ACK>RI>CSI>BRI)。さらに他の例として、第1タイプPUCCHで送信可能な情報の重要度又は優先順位は、HARQ-ACK、ビーム関連情報、RI、CSIの順に定義されてよい(すなわち、HARQ-ACK>BRI>RI>CSI)。さらに他の例として、第1タイプPUCCHで送信可能な情報の重要度又は優先順位は、ビーム関連情報、HARQ-ACK、RI、CSIの順に定義されてよい(すなわち、BRI>HARQ-ACK>RI>CSI)。
端末は、第2タイプPUCCHを介して送信可能なUCIの量によって、重要度の高い一部の情報を、第2タイプPUCCHを介して送信できる。
第1タイプPUCCHで送信される情報が主サービングセル(Primary cell,PCell)と副サービングセル(Secondary cell,SCell)の情報を含む場合、端末は、PCellとSCell間の重要度又は優先順位によって一部の情報を送信できる。例えば、端末は、PScellに関連した情報のみを第2タイプPUCCHを介して送信できる。さらに他の例として、第1タイプPUCCHで送信される情報がPCell又は主要副サービングセル(Primary Secondary Cell,PSCell)の情報を含んでいれば、端末は、PCell又はPScellに関連した情報のみを第2タイプPUCCHで送信できる。
端末は、各PUCCHグループ上でPUCCH送信可能セルと関連付けられた(例えば、DLセルと連結されたSIB(SIB linked DL Cell))DLに対するUCIを優先的に第2タイプPUCCHで送信できる。
端末は、SCellとPCell間の重要度及びUCIの重要度に基づき、第2タイプPUCCHを送信できる。例えば、端末は、PCellに関連したUCI(HARQ-ACK、ビーム関連情報、RI、CSIなど)のうち、優先順位が高い種類のUCIを、第2タイプPUCCHを介して送信できる。c-5は、第2タイプPUCCHを介して送信されるUCIの種類よりは、UCIがいかなるサービングセルに関連したかが優先的に考慮されたものである。第2タイプPUCCHを介して送信されるUCIの種類が、UCIがいかなるサービングセルに関連したかよりも優先的に考慮され得ることは勿論である。サービングセルとUCI間の優先順位は、RRCシグナリングのような設定情報に含まれ、基地局が端末に送信してもよく、第2タイプPUCCHのペイロードサイズによって個別に定義されてもよい。
端末は、UCIのペイロードサイズによって、特定ビットまでのUCIのみを第2タイプPUCCHを介して送信できる。例えば、端末は、XビットまでのUCIを第2タイプPUCCHで送信するように設定されてよく、このとき、Xは2~数十ビットであってよい。
端末は、特定タイプのUCI(例えば、HARQ-ACK又はBRI)を基準に、XビットまでのHARQ-ACK又はBRIを第2タイプPUCCHで送信するように設定されてよく、このとき、Xは2~数十ビットであってよい。
(方法3)-指示されたスロットとは異なるスロットでHARQ-ACKの処理方法
HARQ-ACKの処理方法について説明すると、基地局は、PUCCHが割り当てられたスロットNの構成を変更し、端末は、前記変更されたスロット構成に関する情報を含むグループ共用PDCCH及び/又は端末特定PDCCHを受信することができる。このとき、前記変更されたスロット構成下で前記割り当てられたPUCCHが送信され得ない場合(すなわち、前記変更されたスロット構成が前記割り当てられたPUCCHと矛盾する場合)に、端末は、前記割り当てられたPUCCHのうち、HARQ-ACK情報をスロットNからKスロットだけ延期された後(すなわち、N+K)に、前記割り当てられたPUCCHを送信できる。“割り当てられたPUCCH”は、第1タイプPUCCHであってもよく、第2タイプPUCCHであってもよい。また、K値は、基地局のPDSCHスケジューリングからPUCCHフィードバックまでかかる時間によって決定されてよい。前記スロットN+K以後にPUCCHを送信できるスロットには、他の端末のHARQ-ACKフィードバックのためのPUCCHが一切割り当てられなくてもよい。例えば、端末と基地局とがFDD(Frequency Division Duplex)ベースで通信する場合、4ms以後に送信されるスロットには、他の端末のHARQ-ACKのためのPUCCHが送信(又は、割り当て)されなくてもよい(3GPP LTE、LTE-A、NR共通)。前記K値は、RRC信号で提供されてよい。
HARQ-ACKを処理するさらに他の方法について説明すると、基地局は、第1タイプPUCCHが割り当てられたスロットNの構成を変更し、端末は、前記変更されたスロット構成に関する情報を含むグループ共用PDCCH及び/又は端末特定PDCCHを受信することができる。このとき、前記変更されたスロット構成で前記第1タイプPUCCHを送信できないが、第2タイプPUCCHを送信できる場合、端末は、第1タイプPUCCHを送信せず、基地局のPUCCH再割り当てを待機/要請できる。例えば、基地局は、PDSCHのHARQ-ACKを含む第1タイプPUCCHを送信しない端末にPDSCHを再送信でき、PDSCHをスケジュールするPDCCHで新しく第1タイプPUCCHが送信されるリソースを割り当てることができる。
HARQ-ACKを処理するさらに他の方法について説明すると、基地局は、PUCCHが割り当てられたスロットNの構成を変更でき、端末が、スロットNの構成情報を送信するグループ共用PDCCHを受信できなかったが、PDSCH(又は、PUSCH)をスケジュールする端末特定PDCCHを受信し、スロットNのスロット構成がわかる場合に、端末は、前記スロット構成に基づいて選択的に前記PUCCHを送信することができる。例えば、前記スロット構成が、前記割り当てられたPUCCHが送信され得るスロット構成であれば、端末は、前記PUCCHを送信できる。さらに他の例として、前記スロット構成が、前記割り当てられたPUCCHが送信され得ないスロット構成であれば、端末は、前記PUCCHを送信しなくてもよい。ここで、割り当てられたPUCCHは、第1タイプPUCCHであってもよく、第2タイプPUCCHであってもよい。
(第3実施例)
第3実施例は、基地局が端末に送信するスロット構成に関する情報と、この情報に基づく端末と基地局の動作方法に関する。基地局は、様々な情報と手順を用いて、スロット構成に関する情報を端末に知らせることができる。
(方法1)-スロット構成に関する情報
スロット構成に関する情報は、半静的(semi-static)DL/UL割り当て(assignment)情報を含む。例えば、基地局は、デフォルトスロットフォーマット又は半静的DL/UL割り当て情報(又は、semi-static slot-format information,SFI)を、セル特定(Cell-specific)に端末に送信し、さらに、端末特定RRCメッセージで半静的DL/UL割り当て情報を端末に送信することができる。このとき、端末は、前記半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットフォーマット)を受信すれば、以後のスロットがいかなるスロット構成を有するかが分かる。具体的に、半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットフォーマット)は、当該スロットにおける各シンボルがDLシンボルであるか、ULシンボルであるか、そしてDLシンボルでもULシンボルでもないフレキシブルシンボルであるかに関する情報を知らせる。ここで、端末は、半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットフォーマット)によってDLシンボル又はULシンボルと指示されないシンボルを‘フレキシブル(Flexible)’と指示されたものと仮定できる。
スロット構成に関する情報は、グループ共用PDCCHに含まれて送信される動的スロットフォーマット情報(dynamic slot-format information,SFI)を含む。動的スロットフォーマット情報は、スロットにおける各シンボルがDLシンボルであるか、ULシンボルであるか、そしてDLシンボルでもULシンボルでもないフレキシブルシンボルであるかに関する情報を指示する。フレキシブルシンボルは、ギャップ(Gap)に替えてよく、ギャップ以外に他の目的で用いられてもよい。動的スロットフォーマット情報が送信されるグループ共用PDCCHは、SFI-RNTIでスクランブリング(scrambling)されてよい。端末が動的スロットフォーマット情報をモニタするか否かは、RRCメッセージによって設定又は指示されてよい。RRCメッセージによってモニタするように指示されなかった端末は、動的スロットフォーマット情報をモニタしなくてもよい。
スロット構成に関する情報は、端末特定PDCCHにマップされる下りリンク制御情報(downlink control information,DCI)に含まれたスケジューリング情報であってよい。例えば、DCIにPDSCHの開始位置と長さに関する情報が含まれていれば、当該PDSCHがスケジュールされているシンボルはDLシンボルであると仮定されてよい。また、DCIにPUSCHの開始位置と長さに関する情報が含まれていれば、当該PUSCHがスケジュールされているシンボルはULシンボルであると仮定されてよい。DCIにHARQ-ACK送信のためのPUCCHの開始位置と長さに関する情報が含まれていれば、当該PUCCHがスケジュールされているシンボルはULシンボルであると仮定されてよい。
(方法2)-シンボル方向の決定方法とPUCCHの処理方法
上述したように、スロット構成に関する情報が様々に存在するため、端末は、同じスロットに対して異なる種類のスロット構成に関する情報を受信することがある。そして、基地局は、各スロット構成に関する情報が、前記同じスロットで異なるシンボル方向を指示することがある。この場合、端末と基地局がシンボル方向を変更するか、又はどのように決定することかは、次のような規則に従えばよい。
半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットフォーマット)のDLシンボルとULシンボルは、動的スロット構成情報又はスケジューリング情報によって方向が変わらない。したがって、PUCCHが半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットフォーマット)によって設定されたULシンボルに位置すれば、端末は、動的スロット構成情報又はスケジューリング情報に関係なくPUCCHを送信することができる。仮に、PUCCHが割り当てられたシンボルの少なくとも1つのシンボルが、デフォルトスロットフォーマットのDLシンボルと重なると、端末は、当該PUCCHを送信しないか、当該DLシンボル以外の残りシンボルの長さに合うようにPUCCHの長さを変えて送信する。ここで、割り当てられたPUCCHは、第1タイプPUCCHであってもよく、第2タイプPUCCHであってもよい。
半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットフォーマット)によって設定されたフレキシブルシンボルは、動的スロット構成情報又はスケジューリング情報によって方向が決定又は変わってよい。仮に、PUCCHが割り当てられたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットフォーマット)のフレキシブルシンボルと重なると、端末は、PUCCHが送信する情報(すなわち、UCI)のタイプ(HARQ-ACK、RI、SR、CSIなど)によって、PUCCHを送信するか否かを決定できる。このとき、PUCCHは、第1タイプPUCCHであってもよく、第2タイプPUCCHであってもよい。例えば、PUCCHで送信される情報が、PDSCHに対するHARQ-ACKを含むと、端末は、グループ共用PDCCHで知らせる動的スロット構成情報に関係なく、PUCCHを定められた位置で送信する。ここで、定められた位置は、前記PDSCHをスケジュールするDCIで指示される。一方、PUCCHで送信される情報が、PDSCHに対するHARQ-ACKを含まない場合、端末は、PUCCHと重なるフレキシブルシンボルが動的スロット構成情報によってULシンボルと指示される時にPUCCHを送信する。
PUCCHが割り当てられたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、動的スロット構成情報によって、ULシンボル以外のシンボル(例えば、DLシンボル又はフレキシブルシンボル)と指示されると、端末は、PUCCHを送信しない。又は、端末がPUCCHが割り当てられたシンボルに対する動的スロット構成情報の受信に失敗すると、端末はPUCCHを送信しない。
PUCCHが割り当てられたシンボルの少なくとも1つのシンボルが、半静的DL/UL割り当てによって設定されたフレキシブルシンボルと重なると、端末は、PUCCHを送信をトリガーするシグナリングによって、PUCCHを送信するか否かを決定できる。例えば、PUCCHがDCIによってトリガーされると、端末は、動的スロット構成情報に関係なく、PUCCHを定められた位置で送信する。ここで、定められた位置は、前記DCIで指示される。一方、PUCCHが端末特定RRCメッセージによってトリガーされると、端末は、PUCCHが割り当てられたシンボルが動的スロット構成情報によってULシンボルと指示される時にPUCCHを送信する。
端末は、PUCCHが割り当てられたシンボル中の少なくとも1つのシンボルが、動的スロット構成情報によってULシンボル以外のシンボル(例えば、DLシンボル又はフレキシブルシンボル)と指示されると、端末はPUCCHを送信しない。又は、端末がPUCCHが割り当てられたシンボルに対する動的スロット構成情報の受信に失敗すれば、端末はPUCCHを送信しない。
(方法3)-反復PUCCHの処理方法
端末は、PUCCHを複数のスロットにわたって反復して送信することができる。本明細書では、このようなPUCCHを反復PUCCH(repetition PUCCH)と記述する。反復PUCCHは、第1タイプPUCCHであってもよく、第2タイプPUCCHであってもよい。基地局は、反復PUCCHが送信されるスロットの数をRRCメッセージで端末に設定できる。そして、各スロット内でPUCCHの開始シンボルと終了シンボルは、反復されるスロットごとに同一であってよい。半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットパターン)のようなRRCによってDLシンボル、ULシンボル及びフレキシブルシンボルが設定される各場合と、動的スロット構成情報によって、端末は反復PUCCHを送信しても送信しなくてもよい。以下では、各場合別の反復PUCCHの処理方法について説明する。
(方法3-1)-反復PUCCHがULシンボルと重なる場合
反復PUCCHが送信されるように指示されたスロットの各スロットで、半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットパターン)によって設定されたULシンボルが位置すれば、端末は、動的スロット構成情報やスケジューリング情報の受信に関係なく、ULシンボルの位置しているスロットでPUCCHを送信することができる。ここで、半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットパターン)のようなRRCメッセージによって設定されたスロット構成によるDLシンボルとULシンボルは、動的スロット構成情報やスケジューリング情報によって方向が変わらない。
(方法3-2)-反復PUCCHがDLシンボルと重なる場合
反復PUCCHが送信されるように指示されたスロットの各スロットにおいて、反復PUCCHと割り当てられたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報によるDLシンボルと重なると、端末は、DLシンボルと重なるシンボルを含むスロットでPUCCHを送信しないか、重なるDLシンボル以外の残りシンボルの長さに合うようにPUCCHの長さを変えて送信する。又は、反復PUCCHが送信されるように指示されたスロットのいずれか一スロットで、反復PUCCHと割り当てられたシンボルの少なくとも1つが、半静的DL/UL割り当て情報(又は、デフォルトスロットパターン)で設定されたDLシンボルと重なると、端末は、重なるDLシンボルを含むスロットの他に以後のスロットでも反復PUCCHを送信しない。
(方法3-3)-反復PUCCHがフレキシブルシンボルと重なる場合
反復PUCCHが送信されるように指示されたスロットの各スロットにおいて、反復PUCCHが割り当てられたシンボルの少なくとも1つのシンボルが、半静的DL/UL割り当てによって設定されたフレキシブルシンボルと重なることがある。このとき、i)端末は、反復PUCCHが送信する情報(すなわち、UCI)のタイプ(HARQ-ACK、RI、CSIなど)によって、反復PUCCHを送信するか否かを決定できる。ii)端末は、PUCCH送信をトリガーするシグナリングによって、反復PUCCHを送信するか否かを決定できる。iii)端末は、動的スロット構成情報によって、反復PUCCHを送信するか否かを決定できる。このとき、反復PUCCHは、第1タイプPUCCHであってもよく、第2タイプPUCCHであってもよい。
端末は、反復PUCCHが送信する情報(すなわち、UCI)のタイプ(HARQ-ACK、RI、CSIなど)によって、反復PUCCHを送信するか否かを決定することができる。例えば、反復PUCCHで送信される情報が、PDCCHによってスケジュールされたPDSCHに対するHARQ-ACKを含むと、端末は、グループ共用PDCCHで知らせる動的スロット構成情報に関係なく、反復PUCCHを定められた位置で送信する。ここで、定められた位置は、前記PDSCHをスケジュールするDCIで指示される。一方、反復PUCCHで送信される情報がPDSCHに対するHARQ-ACKを含まない場合、又はRRCで構成されたPDSCHに対するHARQ-ACKを含む場合に、端末は、反復PUCCHと重なるフレキシブルシンボルが動的スロット構成情報によってULシンボルと指示される時に、反復PUCCHを送信する。さらに他の例として、反復PUCCHが送信されるように指示されたスロットの各スロットにおいて、反復PUCCHが割り当てられたシンボルの少なくとも1つのシンボルが、動的スロット構成情報によってULシンボル以外のシンボル(例えば、DLシンボル又はフレキシブルシンボル)と指示されると、端末は、そのスロットで反復PUCCHを送信しない。又は、端末が反復PUCCHが割り当てられたシンボルに対する動的スロット構成情報の受信に失敗すると、端末は、そのスロットで反復PUCCHを送信しない。当該スロットで反復PUCCHを送信できなかった場合でも、端末は次のスロットで一定の条件(反復PUCCHと重なるフレキシブルシンボルが動的スロット構成情報によってULシンボルと指示される時)を満たすと、反復PUCCHを前記次のスロットで送信する。
反復PUCCHが送信されるように指示されたスロットのいずれか一スロットで端末が反復PUCCHを送信できない場合、端末は、以後のスロットでもPUCCHの反復送信を行わない。このとき、反復PUCCHを送信できない一例として、動的スロット構成情報によって発生するシンボル方向の矛盾、又は端末が動的スロット構成情報の受信に失敗した場合などを挙げることができる。
反復PUCCHが割り当てられたシンボルの少なくとも1つのシンボルが、半静的DL/UL割り当てによって設定されたフレキシブルシンボルと重なると、端末は、反復PUCCHの送信をトリガーするシグナリングによって、反復PUCCHを送信するか否かを決定することができる。例えば、反復PUCCHがDCIによってトリガーされると、端末は、動的スロット構成情報に関係なく、反復PUCCHを定められた位置で送信する。ここで、定められた位置は、前記DCIで指示される。一方、反復PUCCHが端末特定RRCメッセージによってトリガーされると、端末は、反復PUCCHが割り当てられたシンボルが動的スロット構成情報によってULシンボルと指示される時に、反復PUCCHを送信する。
反復PUCCHが送信されるように指示されたスロットの各スロットにおいて、端末は、反復PUCCHが割り当てられたシンボルの少なくとも1つのシンボルが、動的スロット構成情報によってULシンボル以外のシンボル(例えば、DLシンボル又はフレキシブルシンボル)と指示されると、そのスロットで反復PUCCHを送信しない。又は、端末が反復PUCCHが割り当てられたシンボルに対する動的スロット構成情報の受信に失敗すると、端末はそのスロットで反復PUCCHを送信しない。当該スロットで反復PUCCHを送信できない場合でも、端末は、次のスロットで一定の条件を満たせば、反復PUCCHを前記次のスロットで送信する。このとき、一定の条件の一例として、反復PUCCHと重なるフレキシブルシンボルが動的スロット構成情報によってULシンボルと指示されるときを挙げることができる。
反復PUCCHが送信されるように指示されたスロットのいずれか一スロットで端末がいずれかの理由(動的スロット構成情報によって発生するシンボル方向の矛盾、又は端末が動的スロット構成情報の受信に失敗)により当該スロットで反復PUCCHを送信しない場合、端末は、それ以後のスロットでもPUCCHの反復送信を行わない。
ここで、PUCCHの送信が反復(又は、試み)されるスロットの数Kは、次のように設定/定義されてよい。
i)反復PUCCHが送信されるように構成されたKスロットは、必ずしも連続する必要はない。例えば、端末がKスロットの間に反復してPUCCHを送信するように構成された場合、反復PUCCHが送信されなかったスロット以外に、実際に送信したスロットの数のカウントがKに達するまでPUCCHを反復送信できる。
ii)反復PUCCHが送信されるように構成されたKスロットは、連続する必要がある。例えば、端末がKスロットの間に反復してPUCCHを送信するように構成された場合に、反復PUCCHが送信されるように指示されたスロットNからPUCCH送信を試みたスロットの数(反復PUCCHが送信されなかったスロットを含む)のカウントがKに達するまでPUCCHを反復送信できる。すなわち、スロットNでPUCCH送信を初めて試みた端末は、スロット(N+K-1)までPUCCH送信を試み、実際にPUCCHが反復送信された回数(又は、スロット)がKよりも少なくても、スロット(N+K)ではそれ以上PUCCHを送信しない。
iii)端末は、反復PUCCHの送信が指示されたスロットNから半静的DL/UL割り当て情報によってPUCCHを送信できないスロット以外の残りスロットのうちK個までの連続するスロットでPUCCH送信を試みる。
図16は、スロット構成によって反復PUCCHが送信されるスロットを示す図である。
図16(a)を参照すると、2スロットにわたって反復して第1タイプPUCCH1500を送信するように端末が設定(半静的DL/UL割り当てによるスロット構成)された場合に、端末が第1タイプPUCCH1500を送信する様子である。ここで、フレキシブルシンボルは、動的スロット構成情報又は端末特定DCIのスケジューリング情報によってDLシンボル又はULシンボルに変わり得る。第1タイプPUCCH1500が送信されるシンボルは、スロット内でシンボル8~シンボル13と仮定する。ここで、1スロットには14個のシンボルが含まれており、シンボルのインデックスは0から13までである。
半静的DL/UL割り当てによる各スロット構成について説明すると、スロット0でシンボル0はDLシンボル、シンボル7~シンボル13はULシンボルである。スロット1でシンボル0~シンボル10はDLシンボル、シンボル12~シンボル13はULシンボルである。スロット2でシンボル0~シンボル1はDLシンボル、シンボル10~シンボル13はULシンボルである。スロット3でシンボル0はDLシンボル、シンボル7~シンボル13はULシンボルである。ULシンボル、DLシンボル以外の残りシンボルは、フレキシブルシンボルである。
したがって、第1タイプPUCCH1500は、スロット0とスロット3で動的スロット構成情報に関係なく送信されてよく、スロット1で動的スロット構成情報に関係なく送信されることが不可能であり、スロット2で動的スロット構成情報によってシンボル8とシンボル9がULシンボルと指示されると送信され得るが、そうでないと送信されることが不可能である。
図16(a)には、端末が、上述したi)によって第1タイプPUCCH1500送信を試みるスロットを示す。ここで、スロット2のシンボル8と9が動的スロット構成情報によってULシンボルと指示されず、端末は、第1タイプPUCCHを送信できないと仮定する。端末は、第1タイプPUCCH1500を実際にスロット0とスロット3で2回送信する。したがって、端末は、スロット3以後にはそれ以上第1タイプPUCCH1500を反復して送信しない。
図16(b)には、上述したii)を用いて第1タイプPUCCH1500の送信を試みるスロットを示す。2スロット(K=2)に反復して第1タイプPUCCH1500が送信されるように構成されたので、端末は、スロット0とスロット1で第1タイプPUCCH1500の送信を試みる。端末は、スロット1では第1タイプPUCCHの送信を試みるが、半静的DL/UL割り当て情報の設定によってDLシンボルと重なるので、第1タイプPUCCHを送信できない。
図16(c)には、上述したiii)を用いて第1タイプPUCCH1500の送信を試みるスロットを示す。2スロット(K=2)に反復して第1タイプPUCCH1500が送信されるように構成されたが、スロット1は半静的DL/UL割り当て情報によって第1タイプPUCCH1500が送信され得ないスロットである。したがって、端末は、スロット0と2で第1タイプPUCCH1500の送信を試みる。ここで、スロット2は、動的スロット構成情報による指示に従い、第1タイプPUCCH1500を実際に送信しても送信しなくてもよい。
(第4実施例)
第4実施例は、TDDベースのDLシンボル、フレキシブルシンボル、ULシンボルを含むスロット構成に基づく無線通信システムにおいて、端末又は基地局が物理チャネルのカバレッジを向上させるために物理チャネルを送信する方法及びそれに関する判断手順に関する。端末が送信する物理チャネルは上りリンク物理チャネルであって、PRACH、PUCCH、PUSCH、SRSなどを含む。基地局が送信する物理チャネルは下りリンク物理チャネルであって、PDSCH、PDCCH、PBCHなどを含む。以下、本明細書では、PUCCHの反復送信に対する端末と基地局の手順を定義し、PUSCHの反復送信に対する端末と基地局の手順を定義し、PDSCHの反復送信方法に対する端末と基地局の手順を定義する。以下に説明するPUCCH又は反復PUCCHは、第1タイプPUCCH又は第2タイプPUCCHであってよい。
(方法1)-PUCCHの反復送信のための端末と基地局のリソース決定手順
PUCCHが送信されるスロットの数又はPUCCH送信の反復回数は、あらかじめ定められた値(例えば、1、2、4、8)のいずれか1つでよく、これらの値のうち、実際端末に設定される値は、RRCメッセージによって送信される。PUCCH送信の反復回数が1に設定されると、反復送信されるPUCCHではなく一般的なPUCCHの送信を指示するものである。
PUCCHが送信されるスロットにおけるシンボルの開始点と長さは、基地局から設定される1つのPUCCHリソースと関連した情報に含まれる。このとき、PUCCHリソースと関連した情報は、RRCパラメータで設定されてよい。また、少なくとも1つのPUCCHリソースを含むPUCCHリソース集合(resource set)が、RRCシグナリングによって端末に設定又は割り当てられてよい。一方、基地局は、動的シグナリング(例えば、DCI)により、PUCCHリソース集合のうち少なくとも1つのPUCCHリソースインデックスを端末に指示することができる。例えば、基地局は、DCIに含まれたPUCCHリソース指示子(PUCCH resource indicator,PRI)、又はPRIと暗黙的マッピング方式の組合せに基づいてPUCCHリソースインデックスを端末に指示することができる。ここで、PRIは2ビット又は3ビットサイズを有することができる。
このように設定されたPUCCHリソース集合又はPUCCHリソースインデックスは、PUCCHが反復送信される複数のスロットにわたって同一に維持されてよい。端末は、DCIによって指示されたPUCCHを送信するか否かを判断するが、これは、半静的DL/UL割り当て情報に基づいて決定されてよい。このような半静的DL/UL割り当て情報は、RRCシグナリングで指示され得るUL-DL構成共用情報(TDD-UL-DL-ConfigurationCommon)と、さらに端末にRRCシグナリングで指示され得るUL-DL構成専用情報(TDD-UL-DL-ConfigDedicated)の少なくともいずれか1つを含むことができる。
例えば、i)UL-DL構成共用情報は、半静的DL/UL割り当て情報を適用する周期を指示し、その周期に含まれた複数のスロットにわたって構成されたDLシンボルの個数、ULシンボルの個数及びフレキシブルシンボルの個数を指示できる。ii)UL-DL構成専用情報は、UL-DL構成共用情報によって提供された半静的DL/ULスロット構成内のフレキシブルシンボルを、ULシンボル、DLシンボル、フレキシブルシンボルに置換(override)するための情報を含む。すなわち、端末は、UL-DL構成共用情報によって提供されたスロットフォーマット内のフレキシブルシンボルを、UL-DL構成専用情報に基づいて他の種類のシンボルに置換できる。
基地局によってPUCCH送信が指示されたそれぞれのスロット内で、PUCCHが送信されるシンボルが、半静的UL/DL割り当て情報(UL-DL構成共用情報及びUL-DL構成専用情報の少なくとも1つ)によって指示されたシンボルと重なると、端末は、指示されたシンボルの方向に基づき、前記PUCCHを送信するか否かを判断する。例えば、基地局によって指示されたスロット内のシンボルがDLシンボルであれば、端末は、PUCCHの送信を次のスロットに延期し、前記指示されたシンボルのいずれか一つのシンボルがULシンボルとフレキシブルシンボルであれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信する。さらに他の例として、前記基地局によって指示されたスロット内のシンボルがDLシンボル又はフレキシブルシンボルであれば、端末は、PUCCHの送信を次のスロットに延期し、前記指示されたシンボルがULシンボルであれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信する。当該スロットで送信されなかったPUCCHは、次のスロットに延期できる。
端末は、多重スロット上でRRCメッセージによって指示/設定されたPUCCH送信の反復回数に到達するまでPUCCHを反復送信する。端末は、RRCメッセージで送信された情報によるULシンボルとUnknown(又は、フレキシブル)シンボルに基づき、多重スロット上におけるPUCCHを送信するためのスロットを決定できる。例えば、端末は、PUCCH送信のためのシンボルの開始位置及びULシンボルの数を含むスロットを、PUCCH送信を行うスロットリソースと決定できる。このとき、スロットは、RRCメッセージによって構成されたULシンボルとフレキシブルシンボルを含む。そして、基地局は、UL-DL構成共用情報及びUL-DL構成専用情報のうち少なくとも1つに基づき、端末が多重スロットで反復送信するPUCCHを受信することができる。
反復PUCCH送信が割り当てられたスロットのうち最初のスロットにおいてPUCCHが送信されるシンボルの少なくとも一シンボルがDLシンボルと重なると、端末は、当該スロットでPUCCHを送信しないでPUCCH送信を取り消す。すなわち、反復PUCCH送信が割り当てられたスロットのうち最初のスロットにおいてPUCCHを送信するシンボルがULシンボル及びフレキシブルシンボルと構成されていれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信することができる。また、反復PUCCH送信が割り当てられたスロットのうち最初のスロット以後のスロットでPUCCH送信以後のPUCCHが送信されるシンボルのうち少なくとも一シンボルがDLシンボル又はフレキシブルシンボルと重なると、端末は、当該スロットでPUCCHは送信しないでPUCCH送信を取り消す。すなわち、反復PUCCH送信が割り当てられたスロットのうち最初のスロット以後のスロットで、基地局によってPUCCHの送信が指示されたスロット及び前記スロットのシンボルが、PUCCHが送信されるように指示したシンボルがULシンボルと構成されていると、端末は当該スロットでPUCCHを送信できる。
以下では、ギャップシンボルに関連したPUCCH処理方法について説明する。
DLシンボルとULシンボルとの間に、DL-ULスイッチングのためのギャップが存在し得る。ギャップは、フレキシブルシンボルに位置し得る。すなわち、DLシンボルとULシンボルとの間のフレキシブルシンボルの一部シンボルは、DL-ULスイッチングギャップのために用いられてよく、DL受信又はUL送信のためには用いられ得ない。このとき、ギャップのためのシンボルの数をGとすれば、Gは、1又は2のように特定値と固定されてもよく、RRCメッセージによって端末に設定/構成されてもよく、タイミングアドバンス(Timing advance,TA)値によって求められてもよい。
基地局によってPUCCH送信が指示された各スロット内で、PUCCHが送信されるシンボルが、半静的UL/DL割り当て情報(UL-DL構成共用情報及びUL-DL構成専用情報のうち少なくとも1つ)によって構成されたシンボルと重なると、端末は、指示されたシンボルの種類(又は、方向)に基づき、前記PUCCHを送信するか否かを判断する。例えば、前記指示されたシンボルがいずれもULシンボルであれば、端末は、PUCCHを送信し、前記指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルがDLシンボル又はDLシンボル直後のG個の連続したフレキシブルシンボルのいずれか1つで構成されていると、端末は、当該スロットでPUCCHを送信しない。端末は、当該スロットで送信しないPUCCHは次のスロットに延期できる。言い換えると、基地局によってPUCCH送信が指示されたスロット内で、PUCCHが送信されるシンボルがULシンボルであれば、端末はPUCCHを送信し、PUCCHが送信されるシンボルがDLシンボル又はDLシンボル直後のG個の連続したフレキシブルシンボルの少なくとも1つと重なると、端末は、当該スロットでPUCCHを送信しない。端末は、当該スロットで送信しなかったPUCCHは、次のスロットに延期できる。すなわち、PUCCHは、DLシンボルとギャップとして用いられ得るG個のシンボルのいずれか1つのシンボルが重なると、送信されないで次のスロットに送信が延期される。
一方、多重スロットにおけるPUCCH処理方法と関連して、端末は、多重スロット上で、RRCメッセージによって設定/構成されたPUCCH送信の反復回数に到達するまでPUCCHを反復送信する。端末は、RRCメッセージで送信された情報によるシンボルの種類及び個数に基づき、多重スロット上におけるPUCCHの送信のためのスロットを決定できる。
端末は、半静的UL/DL割り当て情報によって設定/構成されたULシンボルの個数、フレキシブルシンボルの個数及びギャップシンボルの個数に基づき、PUCCH送信のためのスロットを決定する。例えば、スロットにおける“ULシンボルの個数+フレキシブルシンボルの個数-ギャップシンボルの個数”が、PUCCHの送信開始シンボル位置とPUCCHが送信されるULシンボルの個数を含む場合に、端末は、当該スロットをPUCCHの送信のためのスロットと決定し、PUCCHを送信することができる。又は、1つのスロットが14個のシンボルを含むことからして、“14-(スロット内DLシンボルの個数+ギャップシンボルの個数)”が、PUCCHの送信開始シンボル位置とPUCCHが送信されるULシンボルの個数を含む場合に、端末は、当該スロットをPUCCHの送信のためのスロットと決定し、PUCCHを送信することができる。
この場合、基地局は、UL-DL構成共用情報及びUL-DL構成専用情報の少なくともいずれか一方に基づき、端末が多重スロットで反復送信するPUCCHを受信することができる。
図17には、スロット構成によるPUCCH送信の有無を示す。
図17を参照すると、半静的DL/UL割り当て情報によって構成されたスロット構成は、5個のDLシンボル(‘D’と表示)、3個のフレキシブルシンボル(‘X’と表示)、そして6個のULシンボル(‘U’と表示)を順次に含む。
PUCCH割り当て(allocation)#0は、8番目のシンボルから14番目のシンボルまでがPUCCH送信のためのリソースと設定され、PUCCH割り当て#1は、7番目のシンボルから14番目のシンボルまでがPUCCH送信のためのリソースと設定され、PUCCH割り当て#3は、6番目のシンボルから14番目のシンボルまでがPUCCH送信のためのリソースと設定される。
図17(a)は、ギャップが1シンボル(G=1)である場合を示す。G=1の場合に、DLシンボル直後に1個のフレキシブルシンボルを含まないPUCCH割り当て#0とPUCCH割り当て#1は送信可能であるが、DLシンボル直後に1個のフレキシブルシンボルを含むPUCCH割り当て#2は送信不可能である。この場合、PUCCH割り当て#2の送信は、次のスロットに延期されてよい。勿論、端末は、次のスロットでもPUCCH割り当て#2送信可能か否かを同じ基準で判断する。
図17(b)は、ギャップが2シンボル(G=2)である場合を示す。G=2の場合に、DLシンボル直後に2個の連続した又はフレキシブルシンボルを含まないPUCCH割り当て#0は送信可能であるが、DLシンボル直後に2個の連続したフレキシブルシンボルを含むPUCCH割り当て#1とPUCCH割り当て#2は送信不可能である。この場合、PUCCH割り当て#1と#2の送信は、次のスロットに延期されてよい。勿論、端末は次のスロットでも、PUCCH割り当て#1と#2の送信可能か否かを同じ基準で判断する。
(方法2)-PUSCHの反復送信のための端末と基地局のリソース決定手順
PUSCHが送信されるスロットの数又はPUCCH送信の反復回数は、あらかじめ定められた値(例えば、1、2、4、8)のいずれか1つでよく、これらの値のうち、実際に端末に設定される値は、RRCメッセージによって送信される。仮に、PUSCH送信の反復回数が1に設定されると、反復送信されるPUSCHではなく一般のPUSCHを意味する。
PUSCH送信の場合には、K個の連続したスロットのうち、PUSCHの送信に適合なスロット構成でのみPUSCH送信が行われ、PUSCH送信の延期動作(postponing operation)は行われない。
スロット内でPUSCHが送信される開始シンボルと長さ(送信区間)はDCIによって指示され、全てのスロットで同一に維持されてよい。端末は、DCIによって指示されたPUSCHを送信するか否かを判断するが、このとき、半静的DL/UL割り当て情報に基づき、PUSCHを送信するか否かを判断できる。PUSCHを送信するか否かの判断に用いられる半静的DL/UL割り当て情報は、RRCシグナリングで指示され得るUL-DL構成共用情報(TDD-UL-DL-ConfigurationCommon)と、さらに端末にRRCシグナリングで指示され得るUL-DL構成専用情報(TDD-UL-DL-ConfigDedicated)の少なくとも1つを含むことができる。例えば、UL-DL構成共用情報は、半静的UL/DL割り当て情報を適用する周期を指示することができる。UL-DL構成共用情報は、その周期に含まれた複数のスロットにわたって構成されたスロット当たりのUL/DLシンボルの個数、スロット当たりのUL/DLシンボルの個数及びスロット当たりのフレキシブルシンボルの個数で構成されるスロットフォーマット(slot format)と、スロットの個数を設定するために用いられてよい。すなわち、端末は、UL-DL構成共用情報によって指示されるスロットの個数を用いて、各スロット当たりのスロットフォーマットを構成できる。さらに他の例として、UL-DL構成専用情報は、UL-DL構成共用情報によって提供された半静的DL/ULスロット構成内のフレキシブルシンボルを、ULシンボル、DLシンボル、フレキシブルシンボルに置換(override)するための情報を含むことができる。すなわち、端末は、UL-DL構成共用情報によって提供されたスロットフォーマット内のフレキシブルシンボルを、UL-DL構成専用情報に基づいて他の種類のシンボルに置換できる。
基地局によってPUSCH送信が指示された各スロット内で、PUSCHが送信されるシンボルが半静的UL/DL割り当て情報(UL-DL構成共用情報及びUL-DL構成専用情報の少なくとも一方)によって指示されたシンボルと重なると、端末は、指示されたシンボルの種類(又は、方向)に基づき、前記PUSCHを送信するか否かを判断する。例えば、前記指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルがDLシンボルであれば、端末は、PUSCHの送信を行わず、PUSCHの送信を取り消す。また、前記指示されたシンボルがULシンボルとフレキシブルシンボルであれば、端末は、当該スロットでPUSCHを送信する。さらに他の例として、前記指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルがDLシンボル又はフレキシブルシンボルであれば、端末は、PUSCHの送信を行わず、PUSCHの送信を取り消す。また、前記指示されたシンボルがULシンボルであれば、端末は、当該スロットでPUSCHを送信する。
反復PUSCH送信が指示されたスロットのうち最初のスロットでPUSCHを送信するシンボルのうち少なくとも1シンボルがDLシンボルと重なると、端末は、当該スロットでPUSCHを送信せず、PUSCH送信を取り消す。すなわち、反復PUSCH送信が指示されたスロットのうち最初のスロットでPUSCHを送信するシンボルがULシンボル及びフレキシブルシンボルと構成されていれば、端末は、当該スロットでPUSCHを送信できる。また、反復PUSCH送信が指示されたスロットのうち最初のスロット以後のスロットでPUSCHを送信するシンボルのうち少なくとも1シンボルがDLシンボル又はフレキシブルシンボルと重なると、端末は、当該スロットでPUSCHは送信せず、PUSCH送信を取り消す。すなわち、反復PUSCH送信が指示されたスロットのうち最初のスロット以後のスロットでPUSCHを送信するように設定/指示されたシンボルがULシンボルと構成されていれば、端末は、当該スロットでPUSCHを送信できる。
以下では、ギャップシンボルと関連したPUSCH処理方法について説明する。
DLシンボルとULシンボルとの間に、DL-ULスイッチングのためのギャップが存在し得る。ギャップは、フレキシブルシンボルに位置してよい。DLシンボルとULシンボルとの間のフレキシブルシンボルのうち一部のシンボルは、DL-ULスイッチングギャップのために用いられてよく、DL受信又はUL送信のために用いられることはない。ギャップのためのシンボルの数をGとすれば、Gは、1又は2のように特定値に固定されてもよく、RRCメッセージによって端末に構成されてもよく、タイミングアドバンス(Timing advance,TA)値によって求められてもよい。
基地局によってPUSCH送信が指示された各スロット内で、PUSCHが送信されるシンボルと半静的UL/DL割り当て情報(UL-DL構成共用情報及びUL-DL構成専用情報のうち少なくとも1つ)によって指示されたシンボルが重なると、端末は、指示されたシンボルの種類(又は、方向)に基づき、前記PUSCHを送信するか否かを判断できる。例えば、前記指示されたシンボルがいずれもULシンボルであれば、端末は、PUSCHを送信し、前記指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルがDLシンボル又はDLシンボル直後のG個の連続したフレキシブルシンボルであれば、端末は、当該スロットでPUSCHを送信しない。すなわち、基地局によってPUSCH送信が指示された各スロット内で、PUSCHが送信されるシンボルがULシンボルであれば、端末はPUSCHを送信し、PUSCHが送信されるシンボルの少なくとも1シンボルとDLシンボル又はDLシンボル直後のG個の連続したフレキシブルシンボルの少なくとも1つとが重なると、端末は、PUSCHの送信を行わず、PUSCHの送信を取り消す。すなわち、PUSCHは、DLシンボルとギャップとして用いられ得るG個のシンボルのうちいずれか1シンボルと重なると、送信されず、PUSCHの送信は取り消される。
(方法3)-PDSCHの反復受信のための端末と基地局のリソース決定手順
PDSCHが受信されるスロットの数又はPDSCH受信の反復回数は、あらかじめ定められた値(例えば、1、2、4、8)のいずれか1つでよく、これらの値のうち、実際に端末に設定される値はRRCメッセージによって送信される。仮に、PDSCH受信の反復回数が1に設定されると、反復送信されるPDSCHではなく一般のPDSCHを意味する。
スロット内でPDSCHが受信されるシンボルの開始シンボルとシンボル区間(長さ)はDCIによって指示され、全てのスロットで同一に維持されてよい。端末は、DCIによって指示されたPDSCHを受信するか否かを判断する。このような判断は、半静的DL/UL割り当て情報に基づいて行われてよい。前記判断に用いられる半静的DL/UL割り当て情報は、RRCシグナリングで指示され得るUL-DL構成共用情報(TDD-UL-DL-ConfigurationCommon)と、さらに端末にRRCシグナリングで指示され得るUL-DL構成専用情報(TDD-UL-DL-ConfigDedicated)のうち少なくとも1つを含むことができる。例えば、UL-DL構成共用情報は、半静的DL/UL割り当て情報を適用する周期を指示できる。UL-DL構成共用情報は、その周期に含まれた複数のスロットにわたって構成されたスロット当たりのUL/DLシンボルの個数、スロット当たりのUL/DLシンボルの個数及びスロット当たりフレキシブルシンボルの個数で構成されるスロットフォーマット(slot format)と、スロットの個数を設定するために用いられてよい。すなわち、端末は、UL-DL構成共用情報によって指示されるスロット個数を用いて、各スロット当たりのスロットフォーマットを構成できる。さらに他の例として、UL-DL構成専用情報は、UL-DL構成共用情報によって提供された半静的DL/ULスロット構成内のフレキシブルシンボルを、ULシンボル、DLシンボル、フレキシブルシンボルに置換(override)するための情報を含むことができる。すなわち、端末は、UL-DL構成共用情報によって提供されたスロット構成内のフレキシブルシンボルを、UL-DL構成専用情報に基づいて他の種類のシンボルに置換できる。
基地局によってPDSCH受信が指示されたスロット内で、端末がPDSCHを受信するシンボルが半静的UL/DL割り当て情報(UL-DL構成共用情報及びUL-DL構成専用情報のうち少なくとも一方)によって指示されたシンボルと重なると、端末は、指示されたシンボルの種類(又は、方向)に基づき、前記PDSCHを受信するか否かを判断できる。例えば、前記指示されたシンボルの少なくとも1シンボルがULシンボルであれば、端末はPDSCHの受信を行わない。一方、前記指示されたシンボルがDLシンボル及びフレキシブルシンボルであれば、端末は、当該スロットでPDSCHを受信することができる。さらに他の例として、前記指示されたシンボルの少なくとも1シンボルがULシンボル又はUnknown(又は、フレキシブルシンボル)であれば、端末はPDSCHの受信を行わない。一方、前記指示されたシンボルがDLシンボルであれば、端末は当該スロットでPDSCHを受信する。
反復PDSCH受信が指示されたスロットのうち最初のスロットでPDSCHが受信されるシンボルの少なくとも1シンボルがULシンボルと重なると、端末は当該スロットでPDSCHを受信しない。すなわち、反復PDSCH受信が指示されたスロットのうち最初のスロットでPDSCHが受信されるシンボルがDLシンボル及びフレキシブルシンボルと構成されていれば、端末は当該スロットでPDSCHを受信することができる。また、反復PDSCH受信が指示されたスロットのうち最初のスロット以後のスロットでPDSCHが受信されるシンボルのうち少なくとも1シンボルがULシンボル又はフレキシブルシンボルと重なると、端末は、当該スロットでPDSCHは受信しない。すなわち、反復PDSCH受信が指示されたスロットのうち最初のスロット以後のスロットにおいて、基地局によってPDSCHの受信が指示されたスロット及び該スロットの、PDSCHが受信されるように指示されたシンボルがDLシンボルと構成されていれば、端末は、当該スロットでPDSCHを受信することができる。一方、端末は、さらに、受信できなかったPDSCHを、延期された次のスロットで受信することができる。
以下では、ギャップシンボルと関連したPDSCH処理方法について説明する。
DLシンボルとULシンボルとの間に、DL-ULスイッチングのためのギャップが存在し得る。ギャップは、フレキシブルシンボルに位置してよい。DLシンボルとULシンボル間のフレキシブルシンボルのうち一部のシンボルは、DL-ULスイッチングギャップのために用いられてよく、DL受信又はUL送信のために用いられることはない。ギャップのためのシンボルの数をGとすれば、Gは、1又は2のように特定値に固定されてもよく、RRCメッセージによって端末に構成されてもよく、タイミングアドバンス(Timing advance,TA)値によって求められてもよい。
基地局によってPDSCH受信が指示されたスロット内で、PDSCHが受信されるシンボルが、半静的UL/DL割り当て情報(UL-DL構成共用情報及びUL-DL構成専用情報のうち少なくとも一方)によって指示されたシンボルと重なると、端末は、指示されたシンボルの種類(又は、方向)に基づき、前記PDSCHを受信するか否かを判断する。例えば、前記指示されたシンボルがいずれもDLシンボルであれば、端末は、PDSCHを受信し、前記指示されたシンボルの少なくとも1シンボルがULシンボル又はULシンボル直前のG個の連続したフレキシブルシンボルであれば、端末はPDSCHを受信しない。
すなわち、基地局によってPDSCH受信が指示されたスロット内で、PDSCHが受信されるシンボルがDLシンボルであれば、端末はPDSCHを受信し、PDSCHが受信されるシンボルがULシンボル又はULシンボル前のG個の連続したフレキシブルシンボルの少なくとも1つと重なると、端末はPDSCHの受信を行わない。すなわち、基地局は、PDSCHが送信されるシンボルが、ULシンボルとギャップとして用いられ得るG個のシンボルのいずれか1シンボルと重なると、PDSCHを送信せず、PDSCHの送信を取り消す。そして、基地局は、PDSCHの送信を次のスロットに延期する。
一方、端末が半静的DL/UL割り当て情報によってPDSCHの受信を取り消した場合、HARQ-ARQタイミングが変更されることがあり、よって、新しいHARQ-ARQタイミング設定方法が定義される必要がある。
PDSCHの受信が取り消される場合、新しいHARQ-ARQタイミングは取り消されず、受信したPDSCHによって決定することができる。すなわち、端末は、実際にHARQ-ACKが送信されるスロットを決定するために、PDSCH受信を指示するDCIに含まれたHARQ-ACKタイミングと、取り消されたPDSCHを除いて最後に受信されたPDSCHを用いることができる。例えば、HARQ-ACKタイミングとして4スロットが指示された端末は、最後のPDSCHが受信されたスロットから4スロット以後にHARQ-ACKを送信することができる。
PDSCHの受信が取り消される場合にもHARQ-ACKタイミングは変更されず、PDSCHが受信されると仮定して決定することができる。すなわち、端末は、実際にHARQ-ACKが送信されるスロットを決定するために、PDSCH受信を指示するDCIに含まれたHARQ-ACKタイミングと、取り消されるか否かを決定する以前の最後のPDSCHを用いることができる。例えば、HARQ-ACKタイミングとして4スロットが指示された端末は、PDSCHの受信が取り消されても、割り当てられたPDSCHの最後のスロットから4スロット以後にHARQ-ACKを送信することができる。
一方、端末は、周波数ダイバーシチのために、スロット間周波数ホッピング(inter-slot frequency hopping)を行うように構成されてよい。したがって、端末が複数個のスロットでPUCCH(又は、PDSCH、PUSCH)を反復送信する場合にも、端末がスロット間周波数ホッピングを行う方法が規定される必要がある。以下、本明細書では、スロット間周波数ホッピング時に各スロットでいかなる物理リソースブロック(physical resource block,PRB)でPUCCH(又は、PDSCH、PUSCH)を送信するかについて説明する。また、本明細書では、PUCCH反復送信回数に関係なく、PUCCHが初めて送信されるスロットとの現在スロットの差によってPRBを決めるアルゴリズムについて説明する。
PUCCH送信時にスロット間周波数ホッピング方法は、端末が、第1スロットのインデックス及び反復PUCCHが初めて送信された第2スロットのインデックスによって、PUCCHを送信するRB(resource block)を決定することができる。このとき、第1スロットは、PUCCH送信が基地局によって指示されたスロットであり、第2スロットは、PUCCH反復送信時に、第1スロット以後にPUCCHが送信されるスロットである。ここで、スロットnsでPUCCHが送信されるRB又はRBの開始RBインデックスは、下記の式1によって得られてよい。
式1で、RB1及びRB2はそれぞれ、1番目のホップ(hop)及び2番目のホップの開始RBインデックスであり、RRCメッセージで端末にシグナルされ、端末に設定/構成される。ns,0は、PUCCHが最初に送信されたスロットのインデックスである。この方式は、反復PUCCHの延期によって、PUCCHが反復送信される間に1つのホップのみにより送信されてよい。
PUCCH送信時にスロット間周波数ホッピング方法は、端末が反復PUCCHを実際に送信する度にホップすることができる。RBは、PUCCHが送信されるスロットインデックス及び実際反復回数によって決定されてよい。より具体的に、スロットnsでPUCCHが送信されるRB又はRBの開始RBインデックスは、式2によって得られてよい。
式2で、RB1及びRB2はそれぞれ、1番目のホップと2番目のホップの開始RBインデックスであって、RRCメッセージで端末にシグナルされ、端末に設定/構成される。nrepeat(ns)は、スロットns以前までのPUCCHの反復送信回数である。この方式は、反復PUCCHの延期に関係なく、PUCCHが異なる2つのホップにより送信されてよい。
(第5実施例)
第5実施例では、PUCCHのカバレッジを向上させるために、複数のスロットにわたってPUCCHを反復送信する方法及び判断手順の他にも、複数のスロットのうちいずれのスロットでPUCCH反復送信を行うかを決定する方法について説明する。具体的に、複数のスロットのうち、端末がPUCCH送信のためのスロットを決定する方法について説明する。
端末は、RRM(radio resource management)測定のための同期化(synchronization)信号及び初期セル接続に関する情報を含むSS/PBCHブロックに基づき、PUCCH送信のためのスロットを決定することができる。SS/PBCHブロックは、定められた位置で送信されてもよく、SS/PBCHブロックの送信に関する設定がRRCメッセージ(例えば、SSB_transmitted-SIB1情報又はSSB_transmitted)によって基地局から端末に送信され、端末に設定/構成されてよい。SS/PBCHブロックの送信に関する設定によって指示されるスロットで、SS/PBCHブロックの送信が可能なフレキシブルシンボルが存在し得る。すなわち、フレキシブルシンボルは、PUCCH送信のために用いられるだけでなく、同期化及び初期セル接続に関する情報を含むSS/PBCHブロックの送信のために用いられてよい。この場合、SS/PBCHブロックが送信されるフレキシブルシンボルとPUCCH送信が可能なフレキシブルシンボルの少なくともいずれか1つが重なる場合が発生し得る。例えば、端末は、前記重なるシンボルを含むスロットを反復PUCCH送信のためのスロットから排除する方式で反復PUCCHのためのスロットを決定することにより、衝突を防止することができる。このように、端末がSSB_transmitted-SIB1及びSSB_transmittedに基づき、PUCCHを送信する複数のスロットを決定し、前記複数のスロットにわたってPUCCHを反復送信すれば、基地局は前記反復PUCCHを端末から受信することができる。
端末は、半静的DL/UL割り当て情報及びギャップに基づき、PUCCH送信のためのスロットを決定することができる。
本明細書では、ギャップがPUCCH送信のためのシンボルの直前のシンボルに位置し、ギャップが1個又は2個のシンボルを含むとして説明する。ただし、DLとUL間のDL-ULスイッチングギャップの位置とシンボルの個数は、その他にも、基地局と端末の設定によって様々に設定されてよい。例えば、ギャップは、2個以上のシンボルを含むことができ、端末は、2個以上のギャップシンボルを考慮してPUCCH送信のためのスロットを決定するか、PUCCH送信を延期するか否かを決定することができる。
一方、スロット決定は、スロット内でPDSCHの割り当ての有無、スロット内でDLシンボルにPDCCHモニタリングのための制御リソース集合(control resource set,CORESET)の割り当ての有無、スロット内でCSI-RSの割り当ての有無、スロット内でSS/PBCHブロックの割り当ての有無、半静的DL/UL割り当て情報のうち少なくとも一つに基づいて行われてよい。例えば、フレキシブルシンボルの直前のシンボルがDLシンボルであり、該DLシンボルにPDSCHが割り当てられていれば、端末は、フレキシブルシンボルをPUCCH送信のためのリソースとして考慮しない。その代わり、端末は他のULシンボル及びフレキシブルシンボルを含むスロットをPUCCH送信のためのスロットと決定できる。フレキシブルシンボルの直前のシンボルがDLシンボルであり、該DLシンボルにPDSCHが割り当てられていなければ、前記フレキシブルシンボルは非割り当てシンボルとなる。したがって、端末は、非割り当てシンボルをDL-ULスイッチングのためのギャップとして認識しない。そして、端末は、前記DLシンボルの直後のフレキシブルシンボルを、反復PUCCH送信が可能なリソースと見なし、PUCCH送信のためのスロットと決定できる。さらに他の例として、フレキシブルシンボルの直前のシンボルがDLシンボルであり、該DLシンボルにPDCCHモニタリングのためのCORESET又は検索空間(search space)が割り当てられていれば、端末は、割り当てられたPDCCHのモニタリングを行うために、前記フレキシブルシンボルを含むスロットを、反復PUCCH送信のためのスロットから排除することができる。さらに他の例として、フレキシブルシンボルの直前のシンボルがDLシンボルであり、該DLシンボルにPDCCHモニタリングのためのCORESET又は検索空間(search space)が割り当てられていれば、端末は、割り当てられたPDCCHのモニタリングを行わず、前記フレキシブルシンボルを反復PUCCH送信が可能なリソースと見なし、PUCCH送信のためのスロットと決定できる。
さらに他の例として、端末は、半静的DL/UL割り当て情報を用いてPUCCH送信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、PUCCH送信を行うためのスロット及びシンボルを認識することができる。PUCCHの送信が指示されたシンボルの少なくともいずれか1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたDLシンボルでなければ、端末は、当該スロットを反復PUCCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUCCHを送信することができる。一方、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたDLシンボルであれば、、端末は、当該スロットで反復PUCCHを送信せず、利用可能な次のスロットにPUCCH送信を延期することができる。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)を用いて、毎スロットでPUCCHを送信するシンボルが認知でき、そのシンボルのうち少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUCCHが送信されるシンボルの直前のシンボルが半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルであれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUCCHを送信する。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで、送信できなかったPUCCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、端末は、基地局からスケジュールされた情報を用いて、PUCCH送信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)を用いて、PUCCHの送信を行うためのスロット及びシンボルが認識できる。PUCCHの送信が指示されたシンボルの少なくともいずれか1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDSCHがスケジュールされていなければ、、端末は、当該スロットをPUCCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUCCHを送信できる。一方、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDSCHがスケジュールされていれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信しなく、利用可能な次のスロットにPUCCH送信を延期することができる。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPUCCHが送信されるシンボルが認識できる。そして、端末は、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDSCHがスケジュールされていれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUCCHを送信できる。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPUCCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、端末は、基地局から設定/構成されたCSI-RS情報を用いて、PUCCH送信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、いずれのスロットのいずれのシンボルでPUCCHが送信されなければならないかを認識できる。PUCCHの送信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにCSI-RS受信が構成されていなければ、端末は、当該スロットをPUCCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUCCHを送信できる。一方、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにCSI-RS受信が構成されていれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信せず、利用可能な次のスロットにPUCCH送信を延期することができる。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPUCCHが送信されるシンボルが認識できる。そして、端末は、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにCSI-RSの受信が構成されていれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUCCHを送信できる。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPUCCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、端末は、端末に構成されたPDCCHモニタリング情報を用いて、PUCCH送信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、いずれのスロットのいずれのシンボルでPUCCHが送信されなければならないかを認識できる。PUCCHの送信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報でフレキシブルシンボルと重なり、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDCCHモニタリングが構成(又は、割り当て)されていなければ、端末は、当該スロットをPUCCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUCCHを送信できる。一方、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDCCHモニタリングが構成(又は、割り当て)されていれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信せず、利用可能な次のスロットにPUCCH送信を延期することができる。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPUCCHが送信されるシンボルを認識でき、そのシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDCCHモニタリングが構成されていれば、端末は、当該スロットでPUCCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUCCHを送信できる。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPUCCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、PUCCHが送信されなければならないスロット及びシンボルが認識できる。PUCCHの送信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルがSS/PBCHブロックと重ならない場合があり得る。このとき、端末は、当該スロットをPUCCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUCCHを送信できる。一方、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルがSS/PBCHブロックと重なると、端末は、当該スロットでPUCCHを送信せず、利用可能な次のスロットにPUCCH送信を延期することができる。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPUCCHが送信されるシンボルが認識できる。このとき、そのシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUCCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルがSS/PBCHブロックと重なると、端末は、当該スロットでPUCCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUCCHを送信できる。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPUCCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
本明細書では、PUCCH送信及び延期をするか否かを説明するとき、PUCCH送信のためのシンボルの直前のシンボルに対する考慮時に主に少なくとも1つのシンボルを挙げて説明したが、DLとUL間のスイッチングギャップは、基地局と端末の設定によって様々に設定/適用されてよいので、ギャップシンボルの数は1つのシンボルに制限されず、様々なシンボルに設定/適用され得ることは勿論である。
1つのスロットで動的シグナリング(例えば、SFI)によってDLシンボルと指示されたシンボルが、反復PUCCH送信のためのシンボルの直前のシンボルで終わり、次のシンボルから反復PUCCHのための送信が行われるようにそのPUCCHリソースが設定された場合があり得る。このとき、端末は、そのスロットでPUCCHを送信せず、以後のスロットに延期でき、延期されたスロットは、前記PUCCHが送信され得るスロットのうち最先頭のスロットであってよい。
端末がスロット内でPDSCHの割り当ての有無によってPUCCH送信のためのスロットを決定する方法を、より具体的な例示を挙げて説明する。ここで、1スロットは14個のシンボルを含んでいると仮定する。
例えば、PUCCHのためのULシンボルリソースが、スロットの最後の12個のシンボルと設定されており、特定スロットは、2個のDLシンボル、2個のフレキシブルシンボル、10個のULシンボルを順次に含む場合を仮定する。2個のフレキシブルシンボルの直前の2個のDLシンボルにPDSCHが割り当てられている場合、端末は、暗黙的に、最初フレキシブルシンボルをDLとULのスイッチングギャップと見なす。そして、端末は、最初フレキシブルシンボル以外の残り1個のフレキシブルシンボルと10個のULシンボルを、PUCCH送信のためのリソースと設定できるか否か判断する。ただし、PUCCHのためのULシンボルリソースがスロットの最後の12個のシンボルと設定されているので、端末は、前記スロットをPUCCH送信のためのスロットリソースから排除することができる(PUCCH送信のために使用可能なULシンボル(フレキシブルシンボルを含む)が最後の11個であるので)。前記例示において、仮にPUCCHのためのULシンボルリソースがスロットの最後の11個のシンボルと設定されていれば、端末は、前記スロットをPUCCH送信のためのスロットリソースと決定できる。
さらに他の例として、PUCCHのためのULシンボルリソースがスロットの最後の6個のシンボルと設定されており、特定スロットが8個のDLシンボル、2個のフレキシブルシンボル、4個のULシンボルを順次に含む場合を仮定する。先頭の8個のDLシンボルにPDSCHが割り当てられた場合、端末は、暗黙的に、最初のフレキシブルシンボルをDLとULのスイッチングギャップと見なす。そして、端末は、最初のフレキシブルシンボル以外の残り1個のフレキシブルシンボルと4個のULシンボルをPUCCHリソースと設定できるか否か判断する。ただし、PUCCHのためのULシンボルリソースがスロットの最後の6個のシンボルと設定されているので、端末は、前記スロットをPUCCH送信のためのスロットリソースから排除することができる(PUCCH送信のために使用可能なULシンボル(フレキシブルシンボルを含む)が最後の5個であるから)。前記例示において、仮にPUCCHのためのULシンボルリソースがスロットの最後の5個のシンボルと設定されていれば、端末は、前記スロットをPUCCH送信のためのスロットリソースと決定できる。
(第6実施例)
第6実施例は、PUSCHのカバレッジを向上させるために、複数のスロットにわたってPUSCHを反復送信する方法と判断手順の他に、複数のスロットのうち、どのスロットでPUSCH反復送信を行うかを決定する方法に関する。
PUSCHを送信するスロットは、スロット内でPDSCHの割り当ての有無、スロット内でDLシンボルにPDCCHモニタリングのための制御リソース集合(control resource set,CORESET)の割り当ての有無、スロット内でCSI-RSの割り当ての有無、スロット内でSS/PBCHブロックの割り当ての有無、半静的DL/UL割り当て情報のうち少なくとも一つに基づいて決定されてよい。例えば、端末は、半静的DL/UL割り当て情報を用いて、PUSCH送信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)から、PUSCHが送信されるスロット及びシンボルが認識できる。PUSCHの送信が指示されたシンボルが半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルが半静的DL/UL割り当て情報で指示されたDLシンボルでなければ、端末は、当該スロットをPUSCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUSCHを送信できる。一方、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたDLシンボルであれば、、端末は、当該スロットでPUSCHを送信せず、利用可能な次のスロットにPUSCH送信を延期することができる。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPUSCHが送信されるシンボルが認識できる。そして、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUSCHが送信されるシンボルの直前のシンボルが半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルであれば、端末は当該スロットでPUSCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUSCHを送信する。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPUSCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、端末は、端末にスケジュールされた情報を用いて、PUSCH送信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、PUSCHが送信されなければならないスロット及びシンボルが認識できる。PUSCHの送信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDSCHがスケジュールされていなければ、端末は、当該スロットをPUSCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUSCHを送信できる。一方、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDSCHがスケジュールされていれば、端末は、当該スロットでPUSCHを送信せず、利用可能な次のスロットにPUSCH送信を延期することができる。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPUSCHが送信されるシンボルが認識できる。そして、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUSCHが送信されるシンボルの直前のシンボルにPDSCHがスケジュールされていれば、端末は当該スロットでPUSCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUSCHを送信する。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPUSCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、端末は、基地局から設定/構成されたCSI-RS情報を用いて、PUSCH送信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、いずれのスロットのいずれのシンボルでPUSCHが送信されなければならないかが分かる。仮にPUSCHの送信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにCSI-RS受信が構成されていなければ、端末は、当該スロットをPUSCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUSCHを送信できる。一方、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにCSI-RS受信が構成されていれば、端末は当該スロットでPUSCHを送信しない。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPUSCHが送信されるシンボルが認識できる。そして、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUSCHが送信されるシンボルの直前のシンボルにCSI-RSの受信が構成されていれば、端末は、当該スロットでPUSCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUSCHを送信する。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPUSCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、端末は、基地局から設定/構成されたPDCCHモニタリング情報を用いて、PUSCH送信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、PUSCHが送信されなければならないスロット及びシンボルが認識できる。PUSCHの送信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDCCHモニタリングが構成(又は、割り当て)されていなければ、端末は、当該スロットをPUSCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUSCHを送信できる。一方、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDCCHモニタリングが構成(又は、割り当て)されていれば、端末は当該スロットでPUSCHを送信しない。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPUSCHが送信されるシンボルが認識できる。そして、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUSCHが送信されるシンボルの直前のシンボルにPDCCHモニタリングが構成されていれば、端末は、当該スロットでPUSCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUSCHを送信する。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPUSCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、PUSCHが送信されなければならないスロット及びシンボルを認識することができる。PUSCHの送信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルがSS/PBCHブロックと重ならないと、端末は、当該スロットをPUSCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPUSCHを送信できる。一方、PUSCHの送信が指示されたシンボルの直前のシンボルがSS/PBCHブロックと重なると、端末は当該スロットでPUSCHを送信しない。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPUSCHが送信されるシンボルが分かる。そして、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PUSCHが送信されるシンボルの直前のシンボルがSS/PBCHブロックと重なると、端末は当該スロットでPUSCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPUSCHを送信する。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPUSCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
本発明では、PUSCHの送信と延期を説明するとき、PUSCH送信のためのシンボルの直前のシンボルに対する考慮時に主に少なくとも1つのシンボルを取り上げて説明したが、DL-ULスイッチングギャップは、基地局と端末の設定によって様々に設定されてよいので、1つ以上のシンボルを考慮してPUSCHの送信及び延期をするか否かを決定できることは勿論である。
(第7実施例)
第7実施例は、PDSCHのカバレッジを向上させるために、複数のスロットにわたってPDSCHを反復送信する方法及び判断手順の他にも、複数のスロットのうちいずれのスロットでPDSCH反復送信を行うかを決定する方法に関する。
PDSCHを受信するスロットは、スロット内でPUSCHの割り当ての有無、PUCCHの割り当ての有無、SRS送信の割り当ての有無、PRACH送信の割り当ての有無、半静的DL/UL割り当て情報のうち少なくとも一つに基づいて決定されてよい。
例えば、端末は、半静的DL/UL割り当て情報を用いて、PDSCHを受信するスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、PDSCHが受信されなければならないスロット及びシンボルを認識することができる。PDSCHの受信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PDSCHの受信が指示されたシンボルの直後のシンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたULシンボルでなければ、端末は、当該スロットをPDSCH受信のためのスロットと決定し、当該スロットでPDSCHを受信することができる。一方、PDSCHの受信が指示されたシンボルの直後のシンボルが半静的DL/UL割り当て情報で指示されたULシンボルであれば、、端末は当該スロットでPDSCHを受信しない。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPDSCHが受信されるシンボルが認識できる。そして、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のULシンボルと重なるか、PDSCHが送信されるシンボルの直後のシンボルが半静的DL/UL割り当て情報のULシンボルであれば、端末は当該スロットでPDSCHを受信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPDSCHを受信する。
さらに他の例として、端末は、基地局からスケジュールされた上りリンク情報(PUSCH、PUCCH、PRACH、SRSなど)を用いて、PDSCH受信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、PDSCHが受信されなければならないスロット及びシンボルが認識できる。PDSCHの受信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PDSCHの受信が指示されたシンボルの直後のシンボルにPUSCH又はPUCCH又はPRACH又はSRSがスケジュールされていなければ、端末は、当該スロットをPDSCH受信のためのスロットと決定し、当該スロットでPDSCHを受信することができる。一方、PDSCHの受信が指示されたシンボルの直後のシンボルにPUSCH又はPUCCH又はPRACH又はSRSがスケジュールされていれば、端末は当該スロットでPDSCHを受信しない。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPDSCHが受信されるシンボルが認識できる。そして、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のULシンボルと重なるか、PDSCHが送信されるシンボルの直後のシンボルにPUSCH又はPUCCH又はPRACH又はSRSがスケジュールされていれば、端末は当該スロットでPDSCHを受信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPDSCHを受信する。ここで、PUCCHは、HARQ-ACKを送信するPUCCHであってよい。又は、PUCCHは、SR(scheduling request)を送信するPUCCHであってもよい。
さらに他の例として、端末は、基地局から設定/構成されたCSI-RS情報を用いて、PDSCH送信のためのスロットを決定することができる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、PDSCHが送信されなければならないスロット及びシンボルが認識できる。PDSCHの受信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PDSCHの受信が指示されたシンボルの直前のシンボルにCSI-RS受信が構成されていなければ、端末は、当該スロットをPDSCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPDSCHを送信できる。一方、PDSCHの受信が指示されたシンボルの直前のシンボルにCSI-RS受信が構成されていれば、端末は当該スロットでPDSCHを送信せず、利用可能な次のスロットにPDSCH送信を延期することができる。言い換えると、端末はRRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPDSCHが送信されるシンボルが認識できる。そして、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PDSCHが送信されるシンボルの直前のシンボルにCSI-RSの受信が構成されていれば、端末は、当該スロットでPDSCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPDSCHを送信する。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPDSCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、端末は、基地局から設定/構成されたPDCCHモニタリング情報を用いて、PDSCH送信のためのスロットを決定できる。端末は、RRCメッセージ及び動的シグナリング(例えば、PRI)により、PDSCHが送信されなければならないスロット及びシンボルが認識できる。PDSCHの受信が指示されたシンボルのうち少なくとも1シンボルが、半静的DL/UL割り当て情報で指示されたフレキシブルシンボルと重なり、PDSCHが送信されるシンボルの直前のシンボルにPDCCHモニタリングが構成(又は、割り当て)されていなければ、端末は、当該スロットをPDSCH送信のためのスロットと決定し、当該スロットでPDSCHを送信できる。一方、PDSCHの受信が指示されたシンボルの直前のシンボルにPDCCHモニタリングが構成(又は、割り当て)されていれば、端末は、当該スロットでPDSCHを送信せず、利用可能な次のスロットにPDSCH送信を延期することができる。言い換えると、端末は、RRCメッセージ及び/又は動的シグナリング(例えば、PRI)から、毎スロットでPDSCHが送信されるシンボルが認識できる。そして、認識したシンボルの少なくとも1シンボルでも半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボルと重なるか、PDSCHが送信されるシンボルの直前のシンボルにPDCCHモニタリングが構成されていれば、端末は、当該スロットでPDSCHを送信しなく、そうでなければ、端末は当該スロットでPDSCHを送信する。これは、DLとUL間のスイッチングギャップが必要であり得るためである。ここで送信できなかったPDSCHは、利用可能な次のスロットで送信されるように延期されてよい。
さらに他の例として、SS/PBCHブロックは、端末に関する半静的DL/UL割り当て情報のDLシンボル、フレキシブルシンボル、ULシンボルと重なるように構成されてよい。このとき、端末は、SS/PBCHブロックと重なるシンボルを半静的DLシンボルと見なすことができる。すなわち、端末に半静的ULシンボルが構成され、そのシンボルにSS/PBCHブロックが重なると、端末は、そのシンボルが半静的DLシンボルと構成されたと仮定できる。さらに、SS/PBCHブロックと重なるシンボルの直後のシンボルが半静的ULシンボルであれば、端末は、その半静的ULシンボルを半静的フレキシブルシンボルであると仮定できる。
PDSCHの送信及び延期をするか否かを説明するとき、PDSCH送信のためのシンボルの直後のシンボルに対する考慮時に少なくとも1つのシンボルを中心に説明したが、DL-ULスイッチングギャップは基地局と端末の設定によって様々に設定されてよいので、1つ以上のシンボルを考慮して、PDSCHの送信及び延期をするか否かを決定できることは勿論である。
(第8実施例)
第8実施例は、下りリンク受信が要求されるDLシンボルと上りリンク送信が要求されるULシンボルとの間の間隔が十分でないため、端末が下りリンク受信及び上りリンク送信を行うことができない状況に関する。端末の下りリンク受信と上りリンク送信との間に少なくともDL-ULスイッチングギャップ(switching gap)が必要である。ここで、DL-ULスイッチングギャップは、スイッチングギャップ又は簡単にギャップと記述されてよい。
DL-ULスイッチングギャップは、搬送波周波数によってその長さが異なってよい。例えば、搬送波の周波数6GHz以下(以下、周波数範囲(frequency range,FR)1という。)においてDL-ULスイッチングギャップは13usが必要であり得る。又は、搬送波の周波数6GHz以上(以下、FR2という。)においてDL-ULスイッチングギャップは7usが必要であり得る。
DL-ULスイッチングギャップは、タイミングアドバンス(Timing advance,TA)値とTAオフセット(TA offset)値にも影響を受ける。また、DL-ULスイッチングギャップは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing,SCS)にも影響を受けることができる。すなわち、DL-ULスイッチングギャップは、TA値とTAオフセット値及び/又はサブキャリア間隔に基づいて決定されてよい。例えば、1シンボルの長さ(duration)をXusとすれば、DL-ULスイッチングギャップとして必要なシンボル(G)は、G=ceil((Rx2Tx+TA+TA_offset)/X)と与えられてよい。ここで、Rx2Txは、RF回路が受信から送信に転換するのにかかる時間であり、搬送波の周波数によってその値が異なり得る。搬送波の周波数6GHz以下(FR1)において、Rx2Txは13usであり、6GHz以上(FR2)において、Rx2Txは7usであってよい。TAは、端末にとって基地局から構成されたTA値又は端末にとって基地局から構成され得るTA値のうち最大値であってよい。TA_offsetは、FR1において39936*Tcであるか、25600*Tcであり、FR2において13792*Tcであってよい。ここで、Tc=1/(480*103*4096)である。ここで、スイッチングギャップは、RF干渉時間(interruption time)であってよい。
表3は、サブキャリア間隔によるDL-ULスイッチングギャップに必要なシンボル数の一例である。
表4は、サブキャリア間隔によるDL-ULスイッチングギャップに必要なシンボル数の他の例である。
以下では、端末が受信する下りリンク信号及びUL-DLスイッチングギャップ(G)に基づいて上りリンクチャネル又は上りリンク信号の送信を処理する方法について説明する。下りリンク信号は、SS/PBCHブロック、PDSCH、PDCCH、周期的信号、測定信号などを含むことができる。また、上りリンクチャネルは、PUSCH、PUCCH、PRACHなどを含むことができ、上りリンク信号は、SRS、周期的信号、測定信号などを含むことができる。
(方法1)-SS/PBCHブロック送信のためのシンボルと上りリンク送信
端末が上りリンク送信を処理する方法であって、端末は、上りリンクチャネルの送信又は上りリンク信号の送信が指示されたシンボルの少なくとも1シンボルが、SS/PBCHブロックを基地局から受信するように指示されたシンボル(又は、SS/PBCHブロック送信のためのシンボル)と重なるように(すなわち、矛盾するように)設定されたか否か判断し、判断に基づき、上りリンクチャネル又は上りリンク信号を送信することができる。このとき、SS/PBCHブロックが受信されるシンボルの少なくとも一部が上りリンクチャネルの送信又は上りリンク信号の送信と重なるように設定されていれば、端末は、前記上りリンクチャネル又は上りリンク信号を送信しなく、そうでなければ、上りリンク信号を送信する。
端末が上りリンク送信を処理するさらに他の方法であって、端末は、上りリンクチャネルの送信又は上りリンク信号の送信が指示されたシンボルの少なくとも1シンボルが、基地局から受信するように指示されたSS/PBCHブロックが割り当てられたシンボルと重なるように設定されたか否か判断し、判断に基づき、上りリンクチャネル又は上りリンク信号を送信できる。ここで、Gシンボルの少なくとも一部が上りリンクチャネルの送信又は上りリンク信号の送信と重なるように設定されていれば、端末は、前記上りリンクチャネル又は上りリンク信号を送信しなく、そうでなければ、上りリンク信号を送信する。
(方法2)-下りリンク送信のためのシンボルと上りリンク送信
端末が上りリンク送信を処理する方法であって、端末は、上りリンクチャネルの送信又は上りリンク信号の送信が指示されたシンボルの少なくとも1シンボルが、基地局から下りリンク送信を受信するように指示されたシンボル(又は、下りリンク送信のためのシンボル)と重なるように設定されたか否か判断し、判断に基づき、上りリンクチャネル又は上りリンク信号を送信できる。このとき、下りリンク送信が受信されるシンボルの少なくとも一部が上りリンクチャネルの送信又は上りリンク信号の送信と重なるように設定されていれば、端末は、前記上りリンクチャネル又は上りリンク信号を送信しなく、そうでなければ、上りリンク信号を送信する。
端末が上りリンク送信を処理するさらに他の方法であって、端末は、上りリンクチャネルの送信又は上りリンク信号の送信が指示されたシンボルの少なくとも1シンボルが、基地局から下りリンク送信を受信するように指示されたシンボル以後のGシンボルと重なるように設定されたか否か判断し、判断に基づき、上りリンクチャネル又は上りリンク信号を送信できる。このとき、仮にGシンボルの少なくとも一部が上りリンクチャネルの送信又は上りリンク信号の送信と重なるように設定されていれば、端末は、前記上りリンクチャネル又は上りリンク信号を送信しなく、そうでなければ、上りリンク信号を送信する。
上述した方法に加えて、基地局は、下りリンク送信のためのシンボルと上りリンク送信のためのシンボルとが重ならないようにスケジューリング(例えば、layer 1(L1)の動的スケジューリング)を行うことができる。すなわち、基地局が端末のためのスケジューリングを行う時に、Gシンボルに基づく上りリンク送信を設定することができる。この場合、端末はGシンボル内で基地局が端末の上りリンク送信を設定することを期待しなくてもよい。
L1の動的スケジューリングではなくRRC構成に基づく上りリンク送信が設定されていれば、端末は、RRCで構成された上りリンク送信とGシンボルとが重なるか判断し、端末は、前記判断に基づき、上りリンクチャネル又は信号の送信を行うか、行わない。
以下では、UL-DLスイッチングギャップ(G)に基づき、端末が下りリンク受信及び上りリンクチャネル(又は、上りリンク信号)の送信を処理する方法について説明する。下りリンク信号は、SS/PBCHブロック、PDSCH、PDCCH、CSI-RSなどを含むことができる。また、上りリンクチャネルは、PUSCH、PUCCH、PRACHなどを含むことができ、上りリンク信号は、SRSなどを含むことができる。
(方法3)-フレキシブルシンボルと上りリンク信号が重なるか否かによる下りリンク信号の処理
端末は、半静的DL/UL割り当て情報によってフレキシブルシンボルと構成されたシンボル又は半静的DL/UL割り当て情報によって構成されなかったシンボル上で、端末特定RRCメッセージによって構成された下りリンク信号(例えば、下りリンク周期的信号(periodic signal))又は測定信号(measurement signal))を受信できることも受信できないこともある。この場合、端末は、UL-DLスイッチングギャップと上りリンク信号間の配置関係(例えば、重複関係)に基づき、前記構成された下りリンク受信を処理することができる。
端末が前記構成された下りリンク受信を処理する方法について説明すると、端末は、前記構成された下りリンク信号の最後のシンボル以後のG個のシンボル以内に端末が上りリンク信号を送信するように構成されたか判断し、判断に基づき、前記構成された下りリンク信号を受信することができる。このとき、判断の結果、前記構成された下りリンク信号の最後のシンボル以後のG個のシンボル内で上りリンク信号と重ならないと、端末は、前記構成された下りリンク信号を受信することができる。逆に、G個のシンボル内で上りリンク信号と重なると、端末は、前記構成された下りリンク信号を受信しない。すなわち、1スロット内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成された最後のDLシンボルと上りリンク信号と割り当てられた最初のシンボルとの間に、少なくともG個のギャップシンボルがなければ、端末は下りリンク信号をドロップ(drop)する。
上りリンク信号は、セル特定RRCメッセージによって構成された上りリンク信号を含むことができる。例えば、セル特定RRCメッセージによって構成された上りリンク信号は、PRACHを含むことができる。
上りリンク信号は、L1シグナリングで指示された上りリンク信号を含むことができる。例えば、L1シグナリングで指示された上りリンク信号は、DCIフォーマット0_0又は0_1でスケジュールされたPUSCHを含むことができる。また、L1シグナリングで指示された上りリンク信号は、DCIフォーマット1_0又は1_1でスケジュールされたPDSCHのHARQ-ACK応答を含むPUCCHを含むことができる。また、L1シグナリングで指示された上りリンク信号は、DCIで指示されたSRS信号を含むことができる。また、L1シグナリングで指示された上りリンク信号は、CS-RNTIでスクランブルされたDCIで指示された上りリンクSPS(semi-persistent scheduled)PDSCH送信のうち、最初の送信を含むことができる。
下りリンク信号は、端末特定RRCメッセージによって構成されたCSI-RSを含むことができる。例えば、下りリンク信号は、端末特定RRCメッセージによって構成されたPDCCHモニタリングのためのCORESETを含むことができる。また、下りリンク信号は、CS-RNTIでスクランブルされた下りリンクSPS PDSCH送信(最初の送信は除外)を含むことができる。
端末が前記下りリンク受信を処理するさらに他の方法であって、端末は、前記下りリンク信号の最後のシンボル以後のG個のシンボル内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成されたULシンボルと重なるか否か判断し、判断に基づき、下りリンク信号を受信することができる。そして、判断の結果、G個のシンボル内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成されたULシンボルと重なると、端末は、下りリンク信号を受信しなく、そうでなければ、下りリンク信号を受信する。すなわち、1スロット内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成された最後のDLシンボルと上りリンク信号として割り当てられた最初のシンボルとの間に少なくともG個のギャップシンボルがなければ、端末は下りリンク信号をドロップ(drop)する。
端末が前記構成された下りリンク受信を処理するさらに他の方法であって、端末は、前記構成された下りリンク信号の最後のシンボル以後のG個のシンボル内で動的SFIによって指示されたULシンボルと重なるか否か判断し、判断に基づき、前記構成された下りリンク信号を受信することができる。判断の結果、G個のシンボル内で動的SFIによって指示されたULシンボルと重なると、端末は、前記構成された下りリンク信号を受信しなく、そうでなければ、下りリンク信号を受信する。すなわち、1スロット内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成された最後のDLシンボルと上りリンク信号として割り当てられた最初のシンボルとの間に少なくともG個のギャップシンボルがなければ、端末は下りリンク信号をドロップ(drop)する。
端末が前記構成された下りリンク受信を処理するさらに他の方法であって、端末は、上りリンク信号の最初のシンボル以前のG個のシンボル内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成されたDLシンボルと重なるか否か判断し、判断に基づき、端末は、前記構成された下りリンク信号を受信することができる。判断の結果、G個のシンボル内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成されたDLシンボルと重なると、端末は、前記構成された下りリンク信号を受信しなく、そうでなければ、前記構成された下りリンク信号を受信する。すなわち、1スロット内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成された最後のDLシンボルと上りリンク信号として割り当てられた最初のシンボルとの間に少なくともG個のギャップシンボルがなければ、端末は下りリンク信号をドロップ(drop)する。
端末が前記構成された下りリンク受信を処理するさらに他の方法であって、端末は、上りリンク信号の最初のシンボル以前のG個のシンボル内で動的SFIで指示したDLシンボルと重なるか否か判断し、判断に基づき、端末が前記構成された下りリンク信号を受信することができる。判断の結果、G個のシンボル内で動的SFIによって指示されたDLシンボルと重なると、端末は、前記構成された下りリンク信号を受信しなく、そうでなければ、前記構成された下りリンク信号を受信する。すなわち、1スロット内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成された最後のDLシンボルと上りリンク信号として割り当てられた最初のシンボルとの間に少なくともG個のギャップシンボルがなければ、端末は下りリンク信号をドロップ(drop)する。
上述した端末が上りリンク送信を処理する方法は、半静的DL/UL割り当て情報によってフレキシブルシンボルと構成されたシンボル又は半静的DL/UL割り当て情報によって構成されなかったシンボルにおいて、端末は、端末特定RRCメッセージによって構成された下りリンク信号(下りリンク周期的信号又は測定信号)以後のG個のシンボルの間に上りリンク信号が構成されたり或いはL1信号で指示されることを期待しない動作を含むことができる。
(方法4)-フレキシブルシンボルと下りリンク信号が重なるか否かによる上りリンク信号の処理
端末は、半静的DL/UL割り当て情報によってフレキシブルシンボルと構成されたシンボル又は半静的DL/UL割り当て情報によって構成されなかったシンボルにおいて、端末特定RRCメッセージによって構成された上りリンク信号(例えば、上りリンク周期的信号(periodic signal))又は測定信号(measurement signal))を送信できることも、送信きないこともある。この場合、端末が前記上りリンク送信を処理する方法は、UL-DLスイッチングギャップと下りリンク信号間の配置関係(例えば、重複関係)に基づいて判断できる。
端末が前記構成された上りリンク送信を処理する方法であって、端末は、前記構成された上りリンク信号の最初のシンボル以前のG個のシンボル以内に下りリンク信号を受信するか否かに基づき、前記構成された上りリンク信号を送信できる。すなわち、前記構成された上りリンク信号の最初のシンボル以前のG個のシンボル内で下りリンク信号と重ならないと、端末は、前記構成された上りリンク信号を送信できる。逆に、G個のシンボル内で下りリンク信号と重なると、端末は、前記構成された上りリンク信号を送信しない。すなわち、1スロット内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成された最初のULシンボルと下りリンク信号として割り当てられた最後のシンボルとの間に少なくともG個のギャップシンボルがなければ、端末は上りリンク信号をドロップ(drop)する。
ここで、下りリンク信号は、セル特定RRCメッセージによって構成された下りリンク信号を含むことができる。セル特定RRCメッセージによって構成された下りリンク信号は、SS/PBCHブロックを含むことができる。また、セル特定RRCメッセージによって構成された下りリンク信号タイプ-0共用検索空間(type-0commonsearch space)を含むことができる。ここで、タイプ-0共用検索空間は、RMSI(remaining minimum scheduling information)を受信するための探索空間である。また、セル特定RRCメッセージによって構成された下りリンク信号は、タイプ-0A共用検索空間(type-0A commonsearch space)を含むことができる。ここで、タイプ-0A共用検索空間は、ランダムアクセス(Random access)過程でPRACHの応答を受信するための探索空間である。
下りリンク信号は、L1シグナリングによって指示された下りリンク信号を含むことができる。例えば、L1シグナリングで指示された上りリンク信号は、DCIフォーマット1_0又は1_1でスケジュールされたPDSCHを含むことができる。また、L1シグナリングで指示された上りリンク信号は、DCIで指示された非周期的CSI-RSを含むことができる。また、L1シグナリングで指示された上りリンク信号は、CS-RNTIでスクランブルされたDCIで指示された上りリンクSPS(semi-persistent scheduled)PDSCH送信のうち最初の送信を含むことができる。
一方、上りリンク信号は、端末特定RRCメッセージによって構成されたSRSを含むことができる。上りリンク信号は、端末特定RRCメッセージによって構成された周期的PUCCHとPUSCHを含むことができる。上りリンク信号は、端末特定RRCメッセージによって構成されたSRを含むことができる。
前記構成された上りリンク送信を処理するさらに他の方法であって、端末は、前記構成された上りリンク信号の最初のシンボル以前のG個のシンボル内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成されたDLシンボルと重なるか否か判断し、判断に基づき、端末が前記構成された上りリンク信号を送信することができる。判断の結果、G個のシンボル内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成されたDLシンボルと重ならないと、端末は、前記構成された上りリンク信号を送信し、そうでなければ、前記構成された上りリンク信号を送信しない。すなわち、1スロット内で半静的DL/UL割り当て情報によって構成された最初のULシンボルと下りリンク信号として割り当てられた最後のシンボルとの間に少なくともG個のギャップシンボルがなければ、端末は上りリンク信号をドロップ(drop)する。
そして、上述した方法に加えて、端末は、半静的DL/UL割り当て情報によってフレキシブルシンボルと構成されたシンボル又は半静的DL/UL割り当て情報によって構成されなかったシンボルにおいて、端末が、端末特定RRCメッセージによって構成された下りリンク信号(下りリンク周期的信号又は測定信号)以後のG個のシンボルの間に下りリンク信号が構成されたり或いはL1シグナリングによって指示されることを期待しない動作を含むことができる。
半静的DL/UL割り当て情報によってフレキシブルシンボルと構成されたシンボル又は半静的DL/UL割り当て情報によって構成されなかったシンボルにおいて、セル特定RRCメッセージによって構成されたり或いはL1シグナリングによって指示された下りリンク信号の最後のシンボルと、セル特定RRCメッセージによって構成されたりL1シグナリングによって指示された上りリンク信号の最初のシンボルとの間のシンボル数がGよりも小さい場合、端末の動作は次の通りである。
端末は、セル特定RRCメッセージによって構成された下りリンク信号を受信するが、セル特定RRCメッセージによって構成されたり或いはL1シグナリングによって指示された上りリンク信号を送信しなくてもよい。
端末は、セル特定RRCメッセージによって構成された上りリンク信号を送信し、セル特定RRCメッセージによって構成されたりL1シグナリングで指示された下りリンク信号を受信しなくてもよい。
端末は、L1シグナリングによって動作することができる。すなわち、L1シグナリングが下りリンク受信を指示し、セル特定RRCメッセージが上りリンク送信を構成すれば、端末は下りリンク受信を行い、上りリンク送信は行わなくてもよい。逆に、L1シグナリングが上りリンク受信を指示し、セル特定RRCメッセージが下りリンク送信を構成すれば、端末は上りリンク送信を行い、下りリンク受信は行わなくてもよい。
以下、本明細書では、SMTC(SS block based RRM measurement timing configuration)内のSSB(synchronization signal block)の受信について説明する。
端末は、SSBが端末の活性帯域幅部分(Bandwidth Part)に完全に含まれている時に、測定格差(gap)なしで測定できる必要がある。測定信号(measurement signal)のサブキャリア(subcarrier)間隔がPDSCH/PDCCHと異なる場合に又は周波数範囲FR2において、スケジューリング可用性(scheduling flexibility)に制限があり得る。
具体的に、周波数範囲FR1において測定信号のサブキャリア間隔がPDSCH/PDCCHと同じ場合、スケジューリング可用性に制限がない。しかし、周波数範囲FR1において測定信号のサブキャリア間隔がPDSCH/PDCCHと異なる場合、後述するように、スケジューリング可用性制限があり得る。まず、端末が、異なるサブキャリア間隔を持つSSBとデータ信号受信が可能であれば(すなわち、端末がsimultaneousRxDataSSB-DiffNumerologyを支援すれば)、スケジューリング可用性制限がない。逆に、端末が異なるサブキャリア間隔を持つSSB(synchronization signal block)とデータ信号受信が不可能であれば(すなわち、端末がsimultaneousRxDataSSB-DiffNumerologyを支援しなければ)、端末は、スケジューリング可用性に制限がある。この場合、SS-RSRP/RSRQ/SINR測定のために、次のようなスケジューリング可用性制限が適用される。
i)deriveSSB_IndexFromCellが活性化(enable)されていれば、端末は、SMTCウィンドウ内で連続したSSBシンボル、該連続したSSBシンボルの直前の1シンボル及び直後の1シンボルでPDCCH/PDSCHを受信するか或いはPUCCH/PUSCHを送信することを期待しない。
ii)deriveSSB_IndexFromCellが非活性化(disable)されていれば、端末は、SMTCウィンドウ内の全てのシンボルでPDCCH/PDSCHを受信するか或いはPUCCH/PUSCHを送信することを期待しない。
deriveSSB_IndexFromCellは、UEが、指示されたSSB周波数及びサブキャリア間隔に対するセルのSSBインデックスを導出するために、同じSSB周波数とサブキャリア間隔を持つセルのタイミングを使用できるか否かを示す。
周波数範囲FR2において、SS-RSRP/SINR測定のために、次のようなスケジューリング可用性制限を適用する。
i)端末は、SMTCウィンドウ内で連続したSSBシンボル、該連続したSSBシンボルの直前の1シンボル及び直後の1シンボルでPDCCH/PDSCHを受信するか或いはPUCCH/PUSCHを送信することを期待しない。
周波数範囲FR2において、SS-RSRQ測定のために、次のようなスケジューリング可用性制限を適用する。
i)端末は、SMTCウィンドウ内で連続したSSBシンボル及びRSSI測定シンボルと、これら連続したSSB/RSSIシンボルの直前の1シンボルと直後の1シンボルでPDCCH/PDSCHを受信するか或いはPUCCH/PUSCHを送信することを期待しない。
上の説明において、SMTCウィンドウは、上位レイヤからsmtc2が構成されるとsmtc2に従い、そうでなければ、smtc1に従う。
本明細書では、端末が測定信号を受信するためのスケジューリング可用性に制限があるとき、スケジューリング可用性制限に合わせてPUCCHを反復送信するスロットを決定する方法について説明する。具体的に、端末は、PUCCHをK回反復して送信するように構成されたとき、PUCCHを反復して送信するK個のスロットを決定しなければならない。
端末が2つ以上のセルを集めて送信する搬送波集合(carrier aggregation)又は多重連結(dual connectivity)と構成されており、便宜上、2つのセルで構成されていると仮定する。以下における説明は、2つ以上のセルで構成されている場合にはも適用可能である。2セルのち一つのセルはPcellであり、Pcellは、端末がPUCCHを送信するセルである。2セルのうち他のセルはScellであり、Scellは、端末がPUCCHを送信しないセルである。Scellには測定信号が構成されてよい。
端末は、上位レイヤにからMeasObjectNR IE(information element)を設定/構成されてよい。MeasObjectNR IEは、イントラ/インター-周波数(intra/inter-frequency)測定のための情報を含んでいる。MeasObjectNR IEに含まれたssbFrequencyは、SSBの周波数を知らせ、ssbFrequencySpacingは、SSBのサブキャリア間隔を知らせ、ssb-ToMeasureは測定すべきSSBの時間領域の構成に関する情報を知らせる。MeasObjectNR IEに含まれたsmtc1又はsmtc2は、SMTCウィンドウの構成を知らせる。
端末が、PUCCHをK個のスロットで反復送信するように設定/構成されたときに、PUCCHを送信するK個のスロットを決める方法は、次の通りである。i)端末は、1スロットでPUCCH送信が割り当てられたシンボルがSMTCウィンドウ内で測定信号(MeasObjectNRで構成したSSB)が重なると、そのスロットはPUCCHを送信するK個のスロットに含めない。ii)端末は、1スロットでPUCCH送信が割り当てられたシンボルがSMTCウィンドウ内で測定信号(MeasObjectNRで構成したSSB)とその測定信号の直後の1シンボルで重なると、そのスロットは、PUCCHを送信するK個のスロットに含めない。iii)端末は、1スロットでPUCCH送信が割り当てられたシンボルがSMTCウィンドウ内で測定信号(MeasObjectNRで構成したSSB)とその測定信号の直後の1シンボル又は直前の1シンボルで重なると、そのスロットは、PUCCHを送信するK個のスロットに含めない。上述したi)~iii)は、スケジューリング可用性が制限された時にのみ適用されてよい。
端末がPUCCHをK個のスロットで反復送信するように設定/構成され、PUCCHを送信するK個のスロットを決めた後、SMTCウィンドウ内におけるPUCCH送信方法は、次の通りである。i)端末は、1スロット内でPUCCH送信が割り当てられたシンボルが、SMTCウィンドウ内で測定信号(MeasObjectNRで構成したSSB)及びその測定信号の直後の1シンボルと重なる場合、スロットでPUCCHを送信しない。ii)端末は、1スロット内でPUCCH送信が割り当てられたシンボルがSMTCウィンドウ内で測定信号(MeasObjectNRで構成したSSB)及びその測定信号の直後の1シンボルと重なる場合、スロットでUCCHを送信しない。iii)端末は1スロット内でPUCCH送信が割り当てられたシンボルが、SMTCウィンドウ内で測定信号(MeasObjectNRで構成したSSB)及びその測定信号の直後の1シンボル又は直前の1シンボルと重なると、スロットでPUCCHを送信しない。i)~iii)はスケジューリング可用性が制限された時にのみ適用されてよい。
本明細書では、端末が半二重通信(half-duplex)能力のみを有する場合、PUCCH反復送信のためのスロットを決定する方法について説明する。端末が半二重通信(half-duplex)能力のみを有すると、端末は、送信と受信を同時に行うことができない。すなわち、端末が一つのセルで送信を行う時、他のセルでは受信を行うことができない。同様に、端末が一つのセルで受信を行う時、他のセルでは送信を行うことができない。したがって、端末は、一つのセルで送信と受信のいずれか一方向にのみ動作しなければならない。
また、本明細書では、端末がPcell/Scellで受信しなければならない測定信号があり、PcellでPUCCHをK個のスロットで反復送信するように設定/構成されたとき、端末がPUCCHを送信するK個のスロットを決定する方法について説明する。端末がPcell/Scellで受信しなければならない測定信号を考慮せずにPcellでPUCCHを送信するK個のスロットを決定すれば、端末は、一部のスロットで、PcellではPUCCHを送信しなければならず、Pcell/Scellでは測定信号を受信しなければならない。これは、全二重通信(full-duplex)能力を持つ端末には可能な動作であるが、半二重通信(half-duplex)能力のみを有する端末には不可能であるという不具合がある。したがって、端末は、PUCCHを送信するスロットを決定するために、Pcell/Scellの測定信号を考慮しなければならない。
半二重通信(half-duplex)能力を持つ端末がPUCCHを反復送信するK個のスロットを決定する方法であって、端末は、1スロットでPUCCH送信が割り当てられたシンボルとSMTCウィンドウ内でPcell/Scellの測定信号が重なると、端末は、当該スロットを、PUCCHを反復送信するK個のスロットから除外できる。
半二重通信(half-duplex)能力を持つ端末がPUCCHを反復送信するK個のスロットを決定する方法であって、端末は、1スロットでPUCCH送信が割り当てられたシンボルとSMTCウィンドウ内でPcell/Scellの測定信号と該測定信号の直後の1シンボルが重なると、端末は、当該スロットを、PUCCHを反復送信するK個のスロットから除外できる。
半二重通信(half-duplex)能力を持つ端末がPUCCHを反復送信するK個のスロットを決定する方法であって、端末は、1スロットでPUCCH送信が割り当てられたシンボルとSMTCウィンドウ内でPcell/Scellの測定信号と該測定信号の直後の1シンボル又は直前の1シンボルが重なると、端末は、当該スロットを、PUCCHを反復送信するK個のスロットから除外できる。
このとき、測定信号は、MeasObjectNRで構成したSSBが含まれてよい。また、測定信号は、MeasObjectNRで構成したCSI-RSが含まれてよい。ここで、CSI-RSは、MeasObjectNR IEのうち、csi-rs-ResourceConfigMobilityを用いて構成されてよい。
3GPP NR Rel-16 enhanced URLLC(eURLLC)では、遅延時間が低い他に信頼度も高いサービスを提供するための技術が導入される予定である。特に、上りリンクでは、端末が基地局に、遅延時間を減らし、信頼度を上げるために、物理上りリンクデータチャネル(physical uplink shared channel,PUSCH)を極力速く反復して送信する方式が支援されればよい。以下、本明細書では、端末が物理上りリンクデータチャネルを極力速く反復して送信する方法について説明する。
端末は、基地局からPUSCHのスケジューリング情報をPDCCH(又は、DCI)で受信する。端末は、受信したスケジューリング情報に基づいてPUSCHを上りリンクで送信する。このとき、端末は、DCIに含まれたPUSCH送信のための時間領域の割り当て情報(time domain resource assignment)と周波数領域の割り当て情報(frequency domain resource assignment)を用いて、PUSCHが送信される時間-周波数リソースを認識することができる。PUSCHが送信される時間リソースは、連続したシンボルで構成されており、1つのPUSCHがスロットの境界を越えてスケジュールされることはない。
3GPP NR Rel-15では、PUSCHのスロット間反復送信を支援する。まず、端末は、基地局から反復送信回数が設定されてよい。例えば、端末は、設定された値をKと仮定する。端末が、PUSCHをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)をスロットnで受信し、PUSCHをスロットn+kで送信するように指示/設定されると、端末は、PUSCHをスロットn+kから連続したK個のスロットでPUSCHを送信できる。すなわち、端末は、スロットn+k、スロットn+k+1、...、スロットn+k+K-1でPUSCHを送信できる。そして、各スロットでPUSCHが送信される時間及び周波数リソースは、DCIで指示/設定されたのと同一である。すなわち、スロットにおいて同じシンボル及び同じPRBでPUSCHが送信されてよい。周波数領域でダイバーシチ利得(diversity gain)を得るために、端末に周波数ホッピング(frequency hopping)が設定されてよい。周波数ホッピングは、スロット内で周波数ホッピングを行うイントラ-スロット周波数ホッピング(intra-slot frequency hopping)と、スロットごとに周波数ホッピングを行うインター-スロット周波数ホッピング(inter-slot frequency hopping)が存在する。端末にイントラ-スロット周波数ホッピング(intra-slot frequency hopping)が設定されると、端末は、各スロットにおいてPUSCHを時間領域で半分ずつ分け、半分は、スケジュールされたPRBで送信し、残り半分は、スケジュールされたPRBにオフセット(offset)値を足して求めたPRBで送信する。ここで、オフセット値は、上位層で2個の値又は4個の値が設定され、それらのいずれか1つの値がDCIで指示されてよい。端末にインター-スロット周波数ホッピング(inter-slot frequency hopping)が設定されると、端末は、PUSCHが送信される奇数番目のスロットにおいてスケジュールされたPRBでPUSCHを送信し、偶数番号目スロットにおいてスケジュールされたPRBにオフセット値を足して求めたPRBでPUSCHを送信する。端末は、スロットで反復送信を行う時に、特定スロットでPUSCHが送信されなければならないシンボルが半-静的(semi-static)DLシンボルと構成されていれば、端末は、当該スロットでPUSCHを送信しない。送信できなかったPUSCHは、他のスロットに延期(defer)して送信しない。
上述したRel-15の反復送信は、eURLLCサービスを提供するには適合していない。なぜなら、i)高い信頼度が提供し難く、ii)遅延時間が長いという不具合があるためである。具体的に、1スロットが14シンボルで構成され、PUSCHがシンボル12及びシンボル13で送信されると、次のスロットにも、シンボル12及びシンボル13で反復されて送信される必要がある。このため、次のスロットにおいてシンボル1~11でPUSCH送信が可能であるにもかかわらずに送信をしないため、高い信頼度が得難い。また、1つのスロットが14シンボルで構成され、高い信頼度を得るためにPUSCHがシンボル0~シンボル13で送信されると仮定する。基地局が前記PUSCHの受信に成功するためには、PUSCHの最後のシンボル、すなわち、シンボル13を受信しなければならない。このため、遅延時間がPUSCHの長さによって長くなるという不具合が生じる。
これを解決するために、本明細書では、1スロット内でPUSCHを反復して送信する方法について説明する。具体的に、端末は、スケジュールされたPUSCHを連続して反復送信することができる。連続という言葉は、1つのPUSCHが終わった直後のシンボルからPUSCHが再び送信されることを意味する。これは、ミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)と記述されてもよく、上述した3GPP NR Rel-15の反復送信方法は、スロット-レベルPUSCH反復(slot-level PUSCH repetition)と記述されてもよい。
ミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)方法が適用される場合に、上述した問題点が解決できる。具体的に、i)高い信頼度を提供できる。例えば、1スロットが14シンボルで構成され、PUSCHがシンボル12及びシンボル13で送信されると、次のスロットにおいてシンボル1及びシンボル2で反復して送信されてよい。したがって、PUSCHが直ちに連続して送信されるので、高い信頼度が得られるという効果がある。また、ii)遅延時間を下げることができる。例えば、1スロットが14シンボルで構成され、高い信頼度を得るためにPUSCHがシンボル0~シンボル1で送信されると仮定する。PUSCHはスロット内で反復送信されるので、シンボル2~シンボル3で送信され、シンボル4~シンボル5で反復して送信されてよい。したがって、1スロットの長さが14であるPUSCHを送信するのに類似する信頼度を得ることができる。ただし、この場合、基地局は、チャネル状況によって、全ての反復送信を受信してこそ受信に成功するわけではなく、反復送信の中間に受信に成功することもある。したがって、状況によって、最初の反復送信が終わるシンボル2以後に端末はPUSCHの受信に成功でき、遅延時間が減るという効果がある。
以下、ミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)がスロットを越えて他のスロットで引き続き反復して送信される場合について説明する。上述したように、ミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)は、1つのPUSCH送信が終わる直後のシンボルから次のPUSCHの反復送信を開始する。ただし、次のような状況で連続して送信できない場合が発生する。
i)まず、最初のPUSCH送信が終わるシンボルの直後のシンボルからPUSCHの反復送信が行われる時に、PUSCH送信のためのシンボルと半-静的(semi-static)DLシンボルが重なる場合である。この場合、半-静的(semi-static)DLシンボルと重なるため、PUSCHはすぐ次のシンボルから送信されることが不可能である。このため、他のシンボルでPUSCHは反復送信され得る。
ii)次に、最初のPUSCH送信が終わるシンボルの直後のシンボルからPUSCHの反復送信が行われる時に、反復送信されるPUSCHがスロットの境界を越える場合である。1つのPUSCHがスロット境界を越えることは許容せず、PUSCHは他のシンボルで送信され得る。
本明細書では、i)、ii)の場合を考慮したPUSCH反復送信方法について説明する。
図18に、本発明の実施例に係るミニ-スロット-レベルPUSCH反復送信について示す。
端末がミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)を行うように設定されると、端末は、1つのPUSCH送信の直後のシンボルでPUSCHを送信する。この時、PUSCHが送信されることが不可能である場合(上述のように、半-静的(semi-static)DLシンボルと重なるか或いはスロット境界を越える場合)、端末は、送信が可能な最も早いシンボルでPUSCHを送信できる。ここで、送信が可能な最も早いシンボルは、PUSCHが半-静的(semi-static)DLシンボルと重ならず、スロットの境界も越えない場合をいう。図18を参照すると、端末は、ミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)により4回反復して送信するように設定され、PDCCH(又は、DCI)により、スロットの5番目のシンボルから4個のシンボルにわたってPUSCHを送信するように設定/指示されてよい。図18で、D、U、Fは、半-静的(semi-static)DL/UL configurationにおいて、下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、フレキシブルシンボルを意味する。端末は、スロットシンボル5~シンボル8で1番目のPUSCHを送信し、その直後のPUSCH反復送信区間であるシンボル9~シンボル12で2番目のPUSCHの送信が可能かどうか確認することができる。送信が可能であれば(すなわち、半-静的(semi-static)DLシンボルと重ならず、スロットの境界も越えなければ)、端末は、シンボル9~シンボル12で2番目のPUSCHを送信できる。このとき、2番目のPUSCHを送信した最後のシンボル(シンボル12)の次のシンボルであるシンボル13から始まるPUSCHは、スロット境界を越え、半-静的(semi-static)DLシンボルと重なるため、3番目のPUSCHは送信されることが不可能である。次に送信可能なシンボルは、次のスロットのシンボル3~シンボル6であり、このシンボルはフレキシブルシンボルであるので、PUSCHの送信が可能である。したがって、当該シンボルで3番目の反復送信PUSCHを送信する。その後、シンボル7~シンボル10で4番目の反復送信PUSCHを送信する。端末は、4回の反復送信を終えたので、それ以上反復送信しない。
図19には、本発明のさらに他の実施例に係るミニ-スロット-レベルPUSCH反復送信について示す。
端末がミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)を行うように設定/指示されると、端末は、1つのPUSCH送信の直後のシンボルでPUSCHを送信する。このとき、PUSCHが送信されられない場合(半-静的(semi-static)DLシンボル、半-静的(semi-static)DLシンボル直後のフレキシブルシンボルX個と重なるか或いはスロット境界を越える場合)、端末は、PUSCH送信が可能な最も早いシンボルでPUSCH送信をできる。ここで、送信が可能な最も早いシンボルは、PUSCHが半-静的(semi-static)DLシンボルと重ならなく、半-静的(semi-static)DLシンボル直後のフレキシブルシンボルX個と重ならなく、スロットの境界も越えないシンボルを意味する。図19を参照して、端末がミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)で4回反復して送信するように設定され、PDCCH(又は、DCI)により、スロットの5番目のシンボルから4個のシンボルにわたってPUSCHを送信するように指示されたと仮定する。図19のD、U、Fは、半-静的(semi-static)DL/UL configurationにおいて下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、フレキシブルシンボルを示す。図19によれば、端末は、最初のスロットのシンボル5~シンボル8でPUSCHを送信し、その直後のPUSCH反復送信区間であるシンボル9~シンボル12でPUSCHの送信が可能か否か確認できる。送信が可能であれば(すなわち、半-静的(semi-static)DLシンボルと重ならなく、半-静的(semi-static)DLシンボルの直後のフレキシブルシンボルX個と重ならなく、スロットの境界も越えなければ)、端末はシンボル9~シンボル12で2番目の反復送信PUSCHを送信できる。その次のシンボル13から始める3番目のPUSCH送信区間は、スロット境界を越え、半-静的(semi-static)DLシンボルと重なるため、3番目のPUSCHは送信されることが不可能である。図19(a)は、X=1の場合であり、図19(b)は、X=2の場合である。図19(a)について説明すると、次にPUSCH送信可能な区間は、次のスロットのシンボル4~シンボル7である。このシンボルはフレキシブルシンボルであるので、送信が可能である。したがって、当該シンボルで3番目の反復送信PUSCHを送信する。そして、シンボル8~シンボル11で4番目の反復送信PUSCHを送信する。端末は、4回の反復送信を終えたので、それ以上反復送信しない。図19(b)について説明すると、次にPUSCH送信可能な区間は、次のスロットのシンボル5~シンボル8である。このシンボルは、フレキシブルシンボル又は半-静的(semi-static)ULシンボルであるので、送信が可能である。したがって、該当シンボルで3番目の反復送信PUSCHを送信する。そして、シンボル9~シンボル12で4番目の反復送信PUSCHを送信する。端末は、4番の反復送信を終えたので、それ以上反復送信しない。
PUSCHを反復送信するセルにSS/PBCHブロックが設定されていれば、又は他のセルに測定(measurement)のためのSS/PBCHブロックが設定されており、測定(measurement)を行わなければならないと、端末は、前記SS/PBCHブロックに該当するシンボルを、半-静的(semi-static)DLシンボルと同一に処理する。例えば、上述したように、PUSCHを送信できない場合は、半-静的(semi-static)DLシンボル、半-静的(semi-static)DLシンボルの直後のフレキシブルシンボルX個と重なるかスロット境界を越える場合に加えて、SS/PBCHブロックと重なるシンボル、SS/PBCHブロックと重なるシンボルの直後のフレキシブルシンボルX個を含むことができる。
PUSCHをK回反復送信するように設定された端末は、PUSCHをK回送信するまで、送信可能なシンボルを探すまでPUSCHを延期することができる。ただし、過度長い間にPUSCHを延期することは、ミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)の目的に符合しない。ミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)は、上りリンクURLLCサービスを支援するための方法であるが、過度に長い間にPUSCHを延期すれば、URLLCサービスが要求する要求条件に反することになる。また、過度に長い間にPUSCHを延期してPUSCHを送信する動作のために、基地局は当該リソースを他の端末に対して使用できず、ネットワークのリソース浪費につながるという問題がある。したがって、本明細書では、ミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)で反復送信を終了する条件について説明する。
図20は、本発明の実施例に係るミニ-スロット-レベルPUSCH反復送信が終了する条件を示す図である。
i)端末は、反復送信するPUSCHと同じHPN(HARQ Process number)を持つ新しいPUSCHがスケジュールされると、以前PUSCHの反復を中断することができる。具体的に、図20(a)を参照して説明すると、反復送信するPUSCHをスケジュールするスケジューリング情報には、HPN=iが含まれている。PUSCHをスケジュールする(DCI format0_0又は0_1)他のPDCCH(又は、DCI)が、当該HPNと同じHPN(HPN=i)を持つか或いはさらにNDI(new data indication)がトグル(toggle)されていれば、PDCCH以後においてPUSCHの反復送信は行われなくてもよい。また、PDCCHを受信し、PUSCHを取り消すのに処理時間(processing time)がかかるので、PDCCHの最後のシンボル以後において一定時間以前のPUSCHは取り消されず、以後のPUSCHのみ取り消され得る。
ii)端末は、反復送信するPUSCHの同一シンボルに他のPUSCHがスケジュールされていれば、前記PUSCHの反復送信を行わなくてもよい。図20(b)について説明すると、PDCCHが以前にスケジュールされたPUSCHと時間領域で重なるようにスケジュールされると、PUSCHの反復送信は終了してよい。
iii)端末は、反復送信するPUSCHに対する明示的(explicit)HARQ-ACKを受信すれば、それ以上反復送信を行わなくてもよい。明示的HARQ-ACKとは、基地局が端末に、PUSCH送信の成功された否かを別途のチャネルで知らせる情報を意味する。
iv)端末は、一定時間以後には、反復送信するPUSCHをそれ以上送信しなくてもよい。例えば、PUSCHが送信されるURLLCサービスの要求条件が、1ms以内に送信を終えることであれば、端末は、1ms以後にはそれ以上PUSCHを送信しなくてもよい。一定時間は、1msのように絶対時間であってもよく、2スロットのようにスロットと定められてもよい。このとき、一定時間は、基地局から設定され得る値である。
PUSCHをK回反復送信するように設定/構成された端末は、K回反復送信するPUSCHの数をカウントすることができる。従来、端末は実際にPUSCHを送信する時にのみ、反復送信するPUSCHの数を増加させた。しかし、上述のようにPUSCHをK回送信するためには過度に長い遅延が発生し得る。これを解決するために、以下、本明細書では、カウンティング規則(countin rule)について説明する。
図21は、本発明の実施例に係るミニ-スロット-レベルPUSCH反復送信のカウンティング規則に関する図である。
i)端末は、実際にPUSCHを送信すると、PUSCHの数をカウントする。また、端末は、Yシンボルの間にPUSCHを送信できないとカウントする。カウントした値がPUSCHの反復回数Kを超えるとそれ以上当該PUSCHは送信されない。このとき、Yシンボルは、前記PUSCHに割り当てられたシンボル数であってよい。また、Yシンボルは、1スロットが含むシンボル数であってよい。また、Yシンボルは、上位層から設定/構成された値であってよい。
図21(a)は、i)によって取得されたPUSCH反復送信の回数を示す。図21(a)について説明すると、端末は、PUSCHを4回反復送信(K=4)するように設定/指示され、Y=5に設定されたと仮定する。端末は、1番目スロットの最初シンボルと2番目スロットの最初4シンボルでPUSCH反復送信を行っていないが、Y=5シンボルの間に(1番目スロットの最後のシンボルから2番目スロットの4番目シンボルまで)送信できなかったため、PUSCHの数をカウントしなければならない。そして、2番目スロットのシンボル4、5、6、7で最後の4番目PUSCH反復送信を行うことができる。
ii)端末が実際にPUSCHを送信すると、PUSCHの数をカウントする。また、Zスロットで一度もPUSCH反復送信が行われないと、PUSCHの数をカウントする。カウントされたPUSCHの数がPUSCHの反復回数Kを超えると、それ以上当該PUSCHは送信されない。このとき、Zスロットは、1スロットであってよい。また、Zスロットは、上位層から構成された値であってよい。
図21(b)は、ii)によって取得されたPUSCH反復送信の数を示す。このとき、端末は、PUSCHを4回反復送信(K=4)するように設定/指示され、Z=1に設定/構成されたと仮定する。端末は、2番目スロットでPUSCH反復送信をしていないが(図21(b)の3)、1スロットの間にPUSCHを送信できなかったので、PUSCHの数はカウントされる。そして、3番目スロットのシンボル10、11、12、13で最後の4番目PUSCH反復送信が行われてよい。
3GPP標準文書を参照すると、端末が上りリンクデータを送信するためのPUSCHは、スロットの境界を越えることができない。すなわち、スケジュールされたPUSCHの開始シンボルと最後のシンボルは常に同一スロット内で位置しなければならない(PUSCH反復送信の場合、開始シンボルと最後のシンボルが異なるスロットに位置してもよいが、ここでは、反復送信の場合を除く一般のPUSCH送信について説明する)。具体的に、基地局は端末に、PUSCHの送信が可能なシンボルに関する情報をSLIV(starting and length indication value)値を用いて知らせることができる。SLIVは、スロット内で開始シンボルの位置(Sと表現し、0,1,2,...,13のいずれか1つの値を有し得る。)と長さ(Lと表現し、1,2,...,14のいずれか1つの値を有し得る。)を知らせることができる。言い換えると、SLIV値は、S+L=1,2,...14のいずれか1つの値を有する。S+L>14になる組合せを用いれば、開始シンボルと最後のシンボルが同一スロット内で位置し得る。例えば、S=5で、L=10であれば、スロットの6番目シンボルから始まり、10個シンボルの長さを有するので、1個のシンボルは次のスロットの最初のシンボルとなる。したがって、異なるスロットに開始シンボルと終了シンボルが位置してしまい、適合しない。SLIVは、次の式3から得ることができる。
URLLCサービスを提供するために、基地局は端末にできるだけ早くPUSCH送信が始まるようにリソースを割り当てなければならない。また、信頼度を満たすために、十分に多いシンボルを使用しなければならない。ただし、PUSCHは、スロット境界を越えてスケジュールされてはならないので、現在スロット内で上りリンク送信に使用可能なシンボルの数が十分でなければ、次のスロットでPUSCH送信をスケジュールしなければならない。これは、次のスロットの送信まで時間が遅延されるという問題があり、URLLCサービスには適合しない。これを解決するために、本明細書では、スロットの境界を越えてスケジュールできるSLIV設計方法について説明する。
端末は、スロット境界を越える(すなわち、S+L>14)SLIV値を受信したとき、端末はスロット境界を越えてはPUSCHを送信できない。したがって、端末は、スロットの境界を基準に、前方のスロットに含まれるシンボルで第1PUSCHを送信し、後方のスロットに含まれるシンボルで第2PUSCHを送信できる。具体的に、前方スロットのシンボルSからシンボル13(最後のシンボル)までの区間で長さがL1=13-S+1である第1PUSCHが送信され、後方スロットのシンボル0からシンボルL2-1までの区間で長さがL2である第2PUSCHが送信されてよい。ここで、L2=L-L1である。第1PUSCHと第2PUSCHは、同一送信ブロック(transport block,TB)の反復送信であってよい。このとき、シンボルが上りリンクで送信不可能なシンボルである場合、端末は当該シンボル以外の残りシンボルで前記第1PUSCHと第2PUSCHを送信できる。ここで、上りリンクで送信不可能なシンボルは、半-静的(semi-static)DL/UL割り当て(assignment)によって定められたDLシンボル、前記DLシンボル直後のP個のフレキシブルシンボル、SS/PBCHブロックに該当するシンボル、SS/PBCHブロックに該当するシンボル直後のP個のフレキシブルシンボルであり得る。ここで、Pは、1又は2の値を有することができる。
図22は、本発明の実施例に係るスロット境界を考慮したPUSCH送信を示す図である。
図22(a)について説明すると、開始シンボルがシンボル6(S)であり、長さが14であるPUSCHがスケジュールされたとき、1番目スロットのシンボル6からシンボル13まで、長さが8である第1PUSCHが送信され、2番目スロットのシンボル0からシンボル5まで、長さが6である第2PUSCHが送信されてよい。図22(b)について説明すると、2番目スロットの先頭2シンボルが、上りリンクで送信不可能なシンボルである場合、端末は、当該2シンボルではPUSCHを送信しなくてもよい。したがって、第2PUSCHは、2番目スロットの3番目シンボルから4個のシンボルで送信されてよい。
図22(b)のように、上りリンク送信に使用不可能なシンボルがあれば、PUSCHの長さは減ってしまう。これを防止するために、PUSCH送信のためのシンボルが、上りリンク送信が不可能なシンボルと重なる場合、前記上りリンク送信が不可能なシンボル以後に上りリンク送信が可能なシンボルにずらしてPUSCHを送信することができる。例えば、図22(c)について説明すると、2番目スロットの先頭2シンボルが上りリンクで送信不可能なシンボルである場合、端末は、当該2シンボル以後に上りリンクで送信が可能な6個のシンボルで第2PUSCHを送信することができる。この場合、PUSCHの送信はしばらく遅れることはあるが、PUSCHに割り当てられるシンボルの数が維持できるので、PUSCHの受信性能劣化を防ぐことができる。
以下、本明細書では、SLIV設計方法について説明する。
SLIVは、次の条件を満たすように設計できる。
開始シンボルの位置(S)は、0,1,...,13のいずれか1つの値を有することができ、全体PUSCHの長さ(L)は、1,2,...14のいずれか1つの値を有することができる。ここで、S+Lの値には別の制約がなく、1から27までの値のいずれの値も有することができる。この条件を満たすSLIVは、次のように計算されてよい。
- SLIV=S+14*(L-1)又は、
- SLIV=L-1+14*S
SLIVを求める式としてSLIV=S+14*(L-1)を用いる場合、Sは、SLIVを14で割った余と求めることができ(S=SLIV mod 14)、Lは、SLIVを14で割って得た商に1を足すことによって得ることができる(L=floor(SLIV/14)+1)。一方、SLIVを求める式としてSLIV=L-1+14*Sを用いる場合、Lは、SLIVを14で割った余に1を足した値と求めることができ(L=(SLIV mod 14)+1)、Sは、SLIVを14で割って得た商と得ることができる。(S=floor(SLIV/14))。
上のような方法でSLIVを決定する場合、端末は、1スロットの境界を越えてスケジュールされてもよい。ただし、このような方法でPUSCH送信をスケジュールする場合、2番目スロット(スロット境界を基準に前方を1番目スロット、後方を2番目スロットと呼ぶ。)の最後のシンボルまでスケジュールすることができない。これは、2番目スロットに使用可能なシンボルがあることにもかかわらず一部のシンボルのみを使用するため、周波数使用効率の観点に効率的でないという問題がある。以下、本明細書では、このような問題点を解決するための方法について説明する。
開始シンボルの位置(S)は、0,1,...,13のいずれか1つの値を有することができ、全体PUSCHの長さ(L)は、1,2,...,28のいずれか1つの値を有することができる。ここで、S+Lの値は、28と等しいか小さい必要がある。参考として、ここで、L=28まで可能であるが、SLIVによって送信されるPUSCHはスロット境界で分けられるので、1つのPUSCHの長さは、14シンボルと等しいか小さい。この条件を満たすSLIVを求める式は、式4の通りである。
一般的に説明すると、開始シンボルの位置(S)は、0,1,...,Bののいずれか1つの値を有することができ、全体PUSCHの長さ(L)は、1,2,...,Aのいずれか1つの値を有することができる。ここで、S+Lの値はAと等しいか小さい必要がある。この条件を満たすSLIVを求める式は、式5の通りである。
このとき、A=14で、B=13であれば、式3と同一であり、A=28で、B=13であれば、式4と同一である。Aは、1スロットに含まれるシンボルの数の倍数と決定されてよい。例えば、1スロットに含まれるシンボルの数が14であれば、A=14、28、42などの値と決定されてよい。また、Bは、1シンボルに含まれるシンボルの数の倍数から1引いた値と決定されてよい。例えば、1スロットに含まれるシンボルの数が14なであれば、B=13、27、41などの値と決定されてよい。
式3のSLIV値のうち、長さを整数倍してスロットの境界を越えるSLIV値が得られてよい。開始シンボルの位置(S)は、0,1,...,13のいずれか1つの値を有することができ、全体PUSCHの長さ(L)は、2,4,6,...,28のいずれか1つの値を有することができる。ここで、S+Lの値は28と等しいか小さい必要がある。この条件を満たすSLIVを求める式は、式6と同一である。ここで、L=2*Xと得ることができ、X=1,2,3,...,14のいずれか1つの値を有することができる。この方法は、式3から得た長さを2倍に増加させることによって、スロットの境界を越えてスケジュールすることができる。一般に、L=A*Xと得られ、Aは、2以上の自然数のいずれか1つの値と定められてよい。
式6を用いれば、SLIVの解析方式が、式3に類似するとともに、同一ビットの数でSLIVを示すので、オーバーヘッド観点で有利であるという効果がある。
式3によれば、SLIVが有し得る値は、合計14*15/2=105種であり、これは、7ビットで表現されてよい。7ビットは、0,1,...,127まで表現できるので、式3による残り23個の値(127-105)は使用しなくなる。このとき、基地局は、SLIVが使用しない23個の値を用いて、スロットの境界を越えるスケジューリングを行うことができる。具体的に、SLIVが、使用しない23個の値のうちいずれか1つの値であるとき、開始シンボルの位置(S)と長さ(L)の値は、あらかじめ定められてよい。例えば、SLIVが23個の値のうちいずれか1つの値であれば、S=7、L=14のように定められてよい。SとL値は、上位層で設定/指示されてよい。
以下、本明細書では、ミニ-スロット-レベルPUSCH反復(mini-slot-level PUSCH repetition)とマルチ-セグメント送信(multi-segment transmission)の方式を組み合わせたPUSCH反復送信方式について説明する。
図23~図26は、本発明の実施例に係るミニ-スロット-レベルPUSCH反復送信及びマルチ-セグメント送信を考慮したPUSCH反復送信に関する図である。
i)図23について説明すると、基地局は端末にPUSCHの1番目のPUSCH反復送信に対する時間領域リソース割り当て情報(S:開始シンボルインデックス、L:長さ)を送信する。そして、反復回数(K)を送信する。端末は、伝達された情報を用いて、PUSCH反復送信が行われるシンボルを決定する。このとき、1番目のPUSCH反復送信を行うシンボルの直後のシンボルから連続して次のPUSCH反復送信が行われる。1つのPUSCH反復送信がスロット境界を越えると、そのPUSCH反復送信は、スロット境界を基準に分けられてよい。また、1つのPUSCH反復送信が半-静的(semi-static)UL/DL設定(configuration)で設定したDLシンボル又はSS/PBCHブロックと重なると、PUSCH反復送信は、DLシンボルと重ならないシンボルで行われてよい。このとき、端末は、半-静的(semi-static)UL/DL設定(configuration)で設定したDLシンボル直後のフレキシブルシンボルもPUSCH反復送信から除外できる。図23を説明すると、1番目のPUSCH反復送信が行われる開始シンボルのインデックスは4であり、長さは4、反復送信回数は5と設定されたとき、3番目のPUSCH反復送信はスロット境界を越えるので、スロット境界を基準に3番目のPUSCH反復送信は分けられる。このような方法は、PUSCH反復送信がスロット境界で分けられるとき、1つのPUSCH反復送信が有するシンボルの数が過度に少なくともなるという不具合が発生し得る。これを解決するために、端末は、PUSCH反復送信が1シンボルのみで構成されると、該PUSCH反復送信は行われなく済む。PUSCH反復送信が1シンボルのみで構成されると、該当1シンボルでDM-RS以外のデータは送信され得ないわけである。また、PUSCH反復送信で送信されるべきDM-RSシンボルの数よりもPUSCH反復送信を行うシンボルの数が少ないか等しいと、端末はPUSCH反復送信を行わなくてもよい。
ii)図24について説明すると、基地局は端末にPUSCH送信に対する時間領域リソース割り当て情報(S:開始シンボルインデックス、L:長さ)を送信する。そして、反復回数(K)を送信する。基地局は、Sに対応する開始シンボルからL*K個のシンボルがスロット境界を越えたか否か確認する。スロット境界を越えないと、1番目のPUSCH反復送信は、前記開始シンボルから始まってL個のシンボルで構成され、以後のK-1個のPUSCH反復送信は、1番目のPUSCH反復送信を行うシンボルの直後のシンボルから連続して始め、L個のシンボルで構成されてよい。一方、スロット境界を越えると、端末は、L*K個のシンボルを、スロット境界を基準にPUSCH反復送信を分けることができる。図24を説明すると、PUSCHの開始シンボルのインデックスは4であり、長さが4、反復送信回数が5と与えられたとき、インデックス4に対応するシンボルから20個のシンボルはスロット境界を越えるので、端末は、20個のシンボルをスロット境界を基準に分けることができる。したがって、図24では2個のPUSCH反復送信が行われてよい。
iii)図25について説明すると、基地局は端末にPUSCHの1番目のPUSCH反復送信に対する時間領域リソース割り当て情報(S:開始シンボルインデックス、L:長さ)を送信する。そして、反復回数(K)を送信する。端末は、伝達された情報を用いて、PUSCH反復送信が行われるシンボルを決定する。ここで、1番目のPUSCH反復送信が行われるシンボルの直後のシンボルから連続して次のPUSCH反復送信が行われる。このとき、1つのPUSCH反復送信がスロット境界を越えると、端末は、当該PUSCH反復送信を行わない。また、1つのPUSCH反復送信が半-静的(semi-static)UL-DL設定(configuration)でDLと設定したシンボル又はSS/PBCHブロックと重なると、端末は、当該PUSCH反復送信を行わない。例えば、図25で、3番目のPUSCH反復送信は、1番目のスロットのシンボル12、13と2番目のスロットのシンボル0、1で行われるべきであるが、これはスロット境界を越えるので送信されない。
iv)図26を参照すると、基地局は端末にPUSCHの1番目のPUSCH反復送信に対する時間領域リソース割り当て情報(S:開始シンボルインデックス、L:長さ)を送信する。そして、反復回数(K)を送信する。端末は、伝達された情報を用いて、PUSCH反復送信が行われるシンボルを決定する。ここで、1番目のPUSCH反復送信が行われるシンボルの直後のシンボルから連続して次のPUSCH反復送信が行われる。このとき、1つのPUSCH反復送信に割り当てられたシンボルがスロット境界を越えると、端末は、当該PUSCH反復送信に割り当てられたシンボルをスロット境界を基準に分け、分けたシンボルを、同一スロットの隣接したPUSCH反復送信に含めることができる。同一スロットの隣接したPUSCH反復送信がないと、端末は、前記シンボルでPUSCH反復送信を行うことができる。例えば、図26の3番目のPUSCH反復送信に割り当てられたシンボル(1番目スロットのシンボル12、13と2番目スロットのシンボル0、1)はスロット境界を越えることになる。したがって、スロット境界で2シンボルずつ(シンボル12、13とシンボル0、1)分けることができ、1番目の2シンボルは、以前のPUSCH反復送信に含まれてよく、2番目の2シンボルは、以後のPUSCH反復送信に含まれてよい。
図27は、本発明の実施例に係るPUSCH反復送信を示す図である。
図27について説明すると、基地局は端末に、さらに、PUSCH反復送信に使用不可能なシンボルに関する情報を送信することができる。端末は、上述したi)~iv)送信方法を用いてPUSCH反復送信を行うものの、前記PUSCH反復送信に使用不可能なシンボルと当該PUSCH反復送信が割り当てられたシンボルとが重なると、当該PUSCH反復送信から、PUSCH反復送信に使用不可能なシンボルは除外されてよい。また、PUSCH反復送信に使用不可能なシンボルと当該PUSCH反復送信が割り当てられたシンボルとが重なると、端末は、当該PUSCH反復送信を行わなくてもよい。PUSCH反復送信に使用不可能なシンボルに関する情報は、RRC信号で端末に設定されてよい。また、RRC信号でPUSCH反復送信に使用不可能なシンボルが端末に設定され、設定されたPUSCH反復送信に使用不可能なシンボルのうちどのシンボルが実際にPUSCH反復送信に使用不可能なシンボルであるかを指示できる。また、PUSCH反復送信に使用不可能なシンボルを、基地局が端末にTDRA(time domain resource assignment)テーブルを用いて設定するとき、各テーブルのエントリー(entry)ごとに異なるように設定することができる。端末は、DCIで設定されたTDRAテーブルの1つのエントリーが設定/指示され、該エントリーに設定されたPUSCH反復送信に使用不可能なシンボルによってPUSCH反復送信を行うことができる。
以下、本明細書では、PUSCH反復送信を行う時に、送信ブロック(transport block,TB)のサイズを求める方法について説明する。3GPP標準文書によれば、TBのサイズは、PUSCHが割り当てられたリソースのREの数字に比例できる。すなわち、より多くのREが割り当てられたPUSCHは、よりも大きいTBのサイズを有することができる。ただし、上述したように、各PUSCH反復送信に用いられ得るREの数は、互いに異なってよい。例えば、1番目のPUSCH反復送信は2シンボルを用い、2番目のPUSCH反復送信は10シンボルを用いることができる。この場合、どのREの数字を基準にTBのサイズを決めるべきかを決定する必要がある。
まず、1番目のPUSCHのデコーディングが可能(decodable)なようにTBのサイズが決定される方法である。PUSCH反復送信を使用する理由は、早いデコーディング成功によって遅延時間を減らすことにある。したがって、1番目のPUSCHがデコーディング可能に送信されることが重要である。このため、端末は、1番目のPUSCHのREの数字によってTBのサイズを決定することができる。端末は、RV(redundancy version)値が0であるPUSCH反復送信に該当するREの最小値を基準にTBのサイズを決定することができる。ただし、1番目のPUSCHのREの数字を基準にTBのサイズを決定する場合に、他のPUSCHが占めるREの数字は考慮されていないため、最適のTBのサイズが決定できないという問題がある。例えば、1番目のPUSCH送信に用いられるREの数字が2番目のPUSCHの送信に用いられるREの数よりも多いとき、1番目のPUSCH送信に用いられるREの数字を基準にTBのサイズを決定すると、2番目のPUSCH送信に用いられるREの数字が少ないためコードレート(code rate)が高くなり、性能劣化につながり得る。
このため、1番目のPUSCH反復送信に用いられるREの数が、全ての反復送信に用いられるREの数の平均(すなわち、全PUSCH反復送信に用いられるREの数を反復回数で分けた値)よりも小さければ、1番目のPUSCH反復送信に用いられるREの数によってTBのサイズを決定し、そうでなければ、全ての反復送信に用いられるREの数の平均値によってTBのサイズを決定する。すなわち、1番目のPUSCH反復送信に用いられるREの数によって決定されたTBのサイズが、全ての反復送信に用いられるREの数によって決定されたTBのサイズの平均(すなわち、各PUSCH反復送信に用いられるREの数によって決定されたTBのサイズの和を反復送信回数で分けた値)よりも小さければ、1番目のPUSCH反復送信に用いられるREの数によってTBのサイズを決定し、そうでなければ、全ての反復送信に用いられるREの数によるTBのサイズの平均によってTBのサイズを決定する。
以下、本明細書では、PDSCH又はPUSCHのスケジューリング情報を解析する方法について説明する。
基地局は端末にPUSCHの時間及び周波数領域の割り当て情報を指示するために、RRC信号を用いて可能なPUSCHの時間領域の割り当て情報のセット(又は、テーブル)を構成し、PUSCHをスケジュールするDCIで前記構成されたセット(又は、テーブル)のうち1つの時間領域の割り当て情報を指示することができる。PUSCHの時間領域の割り当て情報のセット(又は、テーブル)を構成するために、基地局は、RRC信号で端末に相対的PUSCH開始シンボルのインデックス(Sstart’)とPUSCHの長さ(Lsymbols)を、次のように式7を用いたSLIVで指示できる。
このとき、Nsymbolsは、スロットに含まれるシンボルの数であって、14である。
端末は、式7から計算されたSLIV値で得た相対的PUSCH開始シンボルのインデックス(Sstart’)から実際にPUSCHが割り当てられた開始シンボルのインデックス(Sstart)を、Sstart=Sstart’+Rから求めることができる。ここで、Rは、PUSCH開始シンボルインデックス(Sstart’)の基準シンボルインデックス値である。Sstart値は、スロット内でPUSCH送信が始まるシンボルのインデックスであって、1スロットにNsymbols個のOFDMシンボルが含まれると、{0,1,…,Nsymbols-1}の範囲における1つの値を有することができる。
以下、本明細書では、R値を決定する方法について説明する。
端末は、常に、R=0と仮定できる。すなわち、基準シンボルのインデックスは、常にスロットの1番目のシンボルと固定されてよい。これは、実際PUSCHが送信されるシンボル区間において、1番目のシンボルは、SLIVによって指示されるシンボルインデックスに対応するシンボルとなるようにする方法である。
SLIVは、式8を用いて計算されてよい。
Sは、スロット内でPUSCHの開始シンボルを表し、0、1、2、…、13のいずれか1つの値を有し、Lは、PUSCHが占めるシンボルの数である。PUSCHが反復送信されるように設定されると、Lは、PUSCHの1番目の反復送信の長さである。L+Sが14より小さいか等しい場合(この場合PUSCHは、1スロット内に位置する。)、Rel-15におけるSLIVと同じ値を有し、L+Sが14よりも大きい場合(この場合、PUSCHは2スロットにわたって位置する。)、Rel-15におけるSLIV値以外の値を使用する。したがって、S=0,1,...,13とL=1,2,...,14の全ての組合せに対するSLIV値を定義することができる。端末は、SLIV値から、S値とL値が判断できる。式8に対するSLIV値は、次表5の通りである。次表5で、横軸はS=0,1,...,13であり、縦軸はL=1,2,...,14である。表中の値はSLIV値である。
端末は、半-静的(semi-static)DL/UL設定(configuration)によってR値を決定できる。半-静的(semi-static)DL/UL設定(configuration)とは、基地局がセル-特定RRC信号と端末-特定RRC信号を用いて、端末に、スロットにおける各シンボルが下りリンク送信のためのシンボル(DLシンボル)か、上りリンク送信のためのシンボル(ULシンボル)かを知らせることを意味する。このとき、DLシンボルともULシンボルとも指示されていないシンボルは、フレキシブルシンボルである。端末のDL/ULスイッチングのためのギャップは、フレキシブルシンボルに位置してよい。PUSCHが割り当てられたスロットのDLシンボルの直後に始まるフレキシブルシンボルインデックスをXとすれば、端末は、PUSCHの基準シンボルインデックス(R)はXと仮定できる。すなわち、端末は、スロット内のDLシンボルの直後のフレキシブルシンボルを基準シンボルインデックスと仮定できる。一方、PUSCHが割り当てられたスロットのDLシンボルの直後に始まるフレキシブルシンボルインデックスをXとすれば、端末は、PUSCHの基準シンボルインデックス(R)をX+Yと仮定できる。Yは、DL送信とUL送信のためのギャップのためのシンボルの数を示す値であってよい。端末は、ギャップのためのシンボルの数Yは、TA(timing advance)値とOFDMシンボル長を用いて求めてもよく、基地局によって設定/構成されてもよい。このとき、Y値は、1又は2でよい。
端末は、PDCCHが受信されたCORESETによってR値を定めることができる。具体的に、端末は、基地局から送信されたPUSCHをスケジュールするDCIを受信したCORESETが位置しているOFDMシンボルのインデックスから、R値を求めることができる。CORESETは下りリンク信号であるので、CORESETに該当するシンボルにはPUSCHがスケジュールされることが不可能である。また、PUSCH送信スケジューリングは、CORESET以前になされることも不可能である。したがって、端末にとって、最も早くPUSCH送信がスケジュールされ得るシンボルは、CORESETの直後のシンボルである。したがって、CORESETの直後のシンボルのインデックスが、PUSCHの開始シンボルを決定するための基準シンボルインデックスとして用いられてよい。例えば、端末は、PUSCH送信をスケジュールするDCIを受信したCORESETが始まるOFDMシンボルインデックスがKであり、CORESETの長さがDであれば、基準シンボルインデックス(R)をK+Dと求めることができる。さらに他の例示として、端末がCORESET受信直後にPUSCH送信をするためには、Rx-to-Txスイッチングのためのギャップが必要である。したがって、ギャップを考慮して基準シンボルインデックスが決定されてよい。例えば、端末は、PUSCH送信をスケジュールするDCIを受信したCORESETが始まるOFDMシンボルインデックスがKであり、CORESETの長さがDであれば、基準シンボルインデックス(R)は、K+D+Yと求めることができる。ここで、Yは、ギャップシンボルの数であり、1又は2でよい。端末は、PUSCHをスケジュールするPDCCHを受信したスロットでPUSCHを送信するように基地局によって設定/指示されるとき、上述の方法を用いて基準シンボルインデックスを決定することができる。ただし、PUSCHをスケジュールするPDCCHを受信したスロット以外の他のスロットでPUSCHを送信するように基地局によって設定/指示される場合に、端末はR=0と仮定することができる。すなわち、端末は、PUSCHが割り当てられたスロットとPDCCHが割り当てられたスロットとが同一か否か判断し、その後、R値を決定することができる。また、端末がCORESET受信の直後にPUSCH送信をするためには、PUSCHを演算する時間が必要である。PDCCH受信後にPUSCHを演算するのに必要な最小時間は、PUSCH準備時間(preparation time)(Tproc,2)という。すなわち、端末は、PUSCH準備時間(preparation time)以前には、PUSCH送信が基地局によって設定/指示されることを期待しない。この情報を用いて、端末は基準シンボルインデックスを決定することができる。例えば、端末は、PUSCH送信をスケジュールするDCIを受信したCORESETが始まるOFDMシンボルインデックスがKであり、CORESETの長さがDであれば、基準シンボルインデックス(R)を、(K+D+T)mod Nsymbolsと求めることができる。ここで、Tは、PUSCH準備時間をシンボルの数で示した値である。mod Nsymbolsを行う理由は、基準シンボルインデックスはスロット内に位置しなければならず、0,1,…,13値のいずれか1つの値を有するようにするためである。端末は、CORESETの直後のシンボルからTシンボル以後のシンボルが含まれるスロットにPUSCHがスケジュールされた場合、基準シンボルインデックス(R)を(K+D+T)mod Nsymbolsと仮定し、その以後のスロットが指示されると、基準シンボルインデックス(R)を0と仮定できる。
PDCCHがスケジュールされたセルとPUSCHがスケジュールされたセルのサブキャリア間隔(subcarrier spacing,SCS)が異なる場合、前記CORESETが始まるシンボルインデックスKとCORESETの長さLの値は曖昧になり得る。例えば、PDCCHがスケジュールされた第1セルのSCS(以下、SCS1)が、PUCCHがスケジュールされた第2セルのSCS(以下、SCS2)よりも大きい場合、第1セルの1つのシンボルと第2セルの複数個のシンボルとが重なる。この場合、CORESETが始まるシンボルのインデックス(K)に対応するシンボルは、第1セルのCORESETが始まるシンボルと重なる第2セルのシンボルのうち最先頭のシンボルであってよい。そして、第1セルのCORESETと重なる第2セルのシンボルの長さは、第1セルのCORESETの長さにSCS2/SCS1を乗じて求めることができる。具体的に、第1セルにおける1シンボルの長さをTとすれば、第2セルにおける1シンボルの長さは、T*SCS2/SCS1である。したがって、第1セルでCORESETを含むシンボル区間が2シンボルであるとすれば、第2セルにおけるPUCCHがスケジュールされたシンボル区間は、2*SCS2/SCS1である。例えば、SCS2が15KHzであり、SCS1が30KHzである場合、第1セルの2シンボル長を有するCORESETは、第2セルの1シンボル(2*15KHz/30KHz)と重なる。
以下、本明細書では、PUSCHが反復送信される時、DM-RSの位置について説明する。PUSCHをスケジュールするDCIの時間領域リソース割り当てフィールド(time domain resource assignment(TDRA) field)は、PUSCHの長さの他に、PUSCHのDM-RS位置も指示できる。端末にPUSCHマッピングタイプ(mapping type)Aが指示されると、PUSCHのDM-RSは、スロット内で固定された位置で送信されてよい。端末にPUSCHマッピングタイプBが指示されると、PUSCHのDM-RSは、PUSCHが割り当てられたシンボルのうち最初シンボルで送信されてよい。すなわち、端末にPUSCHマッピングタイプBが指示されると、PUSCHのスケジューリングによってスロット内の他のシンボルでDM-RSは送信されてよい。
一方、端末は、PUSCHを反復送信するように基地局によって設定/指示され、PUSCHマッピングタイプAが指示された場合、PUSCHマッピングタイプAは、スロットの固定された位置(シンボル)でDM-RSを送信しなければならない。ただし、ミニ-スロット-レベル(mini-slot-level)PUSCH反復送信では、1番目のPUSCH反復送信に用いられるシンボル区間は、DM-RSが位置する(マップされる)シンボルが含まれ、DM-RSの送信が可能であるが、2番目のPUSCH反復送信に用いられるシンボル区間は、DM-RSがマップされるシンボルが含まれなくてもよい。したがって、端末は、PUSCH反復送信を行う時、DM-RSがどこにマップされて送信されるべきかを決定する必要がある。以下、本明細書では、DM-RS送信方法について説明する。
まず、1番目のPUSCH反復送信は、PUSCHマッピングタイプAによってDM-RSがマップされるシンボル上で送信され、2番目PUSCH反復送信及びそれ以後のPUSCH反復送信では、PUSCHマッピングタイプBによってシンボルにDM-RSがマップされて送信される方法である。言い換えると、2番目のPUSCH反復送信及びそれ以後のPUSCH反復送信では、各PUSCH反復送信が行われる最初のシンボル上でDM-RSが送信されてよい。
次は、DCIで端末にPUSCHマッピングタイプAが指示されたにもかかわらず、端末は、PUSCHマッピングタイプBと見なしてDM-RSを送信する方法である。上述した方法との相違は、1番目のPUSCH反復送信でもPUSCHマッピングタイプAに従わず、PUSCHマッピングタイプBに従ったことである。
図28は、本発明の実施例に係るPUSCH反復送信においてDM-RSを位置させる方法に関する図である。
次は、PUSCH反復送信がPUSCHマッピングタイプAによるDM-RSシンボルを含むと、マッピングタイムAに従ってDM-RSを送信し、そうでなければ、PUSCHマッピングタイプBに従ってDM-RSシンボルを送信する方法である。図28(a)を説明すると、スロットは、6個のシンボルで構成されており、各スロットの3番目のシンボルがPUSCHマッピングタイプAによるDM-RSがマップされる位置であるとすれば、1番目のPUSCH反復送信(1番目スロットシンボル0~シンボル2)と3番目のPUSCH反復送信(2番目スロットシンボル0~シンボル2)を行うシンボル区間は、マッピングタイプAによるDM-RS位置(スロットの3番目のシンボル、すなわち、各スロットのシンボル2)を含むので、端末は、当該シンボルでDM-RSを送信する。そして、残りの2番目及び4番目のPUSCH反復送信を行うシンボル区間は前記DM-RS魏CHIを含まないので、PUSCH反復送信を行うシンボル区間のうち、1番目のシンボルで端末はDM-RSを送信できる。
次は、1番目のPUSCH反復送信は、PUSCHマッピングタイプAによるDM-RSシンボルでDM-RSを送信し、2番目のPUSCH反復送信と以後のPUSCH反復送信は、PUSCH内で1番目のPUSCH反復送信と同じ位置でDM-RSを送信する。図28(b)を説明すると、1番目のPUSCH反復送信を行うシンボル区間において、PUSCHマッピングタイプAによるDM-RSは3番目のシンボルに位置する。したがって、以後のPUSCH反復送信においても同様に、PUSCH反復送信を行うシンボル区間の3番目のシンボルに位置する。これは、時変換チャネルにおいてチャネル推定誤差を最小化するために、時間領域上でDM-RSを等間隔で位置させるためである。
以下、本明細書では、基準シンボルインデックスによるPUSCHのDM-RSの位置について説明する。PUSCHをスケジュールするDCIのTDRAフィールドは、PUSCHの長さの他に、PUSCHのDM-RS位置も指示できる。ただし、基準シンボルインデックス(R)が0と固定されていないと、PUSCHがスケジュールされるシンボルに、PUSCHマッピングタイプAによるDM-RSが位置するシンボルが含まれない場合があり得る。現在、3GPP標準では、Rが常に0と固定されているので、PUSCHマッピングタイプAとSLIVを指示するTDRAフィールドで指示したPUSCHシンボルには、常に、PUSCHマッピングタイプAによるDM-RSが位置するシンボルが含まれている。以下、本明細書では、PUSCHでDM-RSがマップされる位置を決定する方法について説明する。
i)基準シンボルインデックスを用いて指示されたPUSCHに、PUSCHマッピングタイプAによるDM-RSがマップされるシンボルが含まれると、前記シンボルでDM-RSを送信し、そうでなければ、PUSCHマッピングタイプBによってDM-RSを送信することができる。すなわち、基準シンボルインデックスによって決定されたPUSCHに、PUSCHマッピングタイプAによるDM-RSが位置するシンボルを含まないと、PUSCHの1番目のシンボルでDM-RSを送信することができる。
ii)端末が基地局によってPUSCHマッピングタイプAと指示される場合、端末は、常に、R=0(すなわち、基準シンボルインデックスに対応するシンボルは、スロットの1番目のシンボル)と仮定し、端末が基地局によってPUSCHマッピングタイプBと指示される場合、上述した方法によって、Rを決定できる。このように、PUSCHマッピングタイプによって基準シンボルインデックスを異なるように解析することにより、端末が基地局によってPUSCHマッピングタイプAと指示されても、DM-RSがマップされるシンボルが含まれない場合が発生しない。
以下、本明細書では、PDSCHの基準シンボルインデックスを決定する方法について説明する。上述したように、PUSCHの基準シンボルインデックスを決定する方法と類似に、下りリンクのPDSCHの場合にも基準シンボルインデックス(R)を決定する方法が必要である。
端末は、CORESETに基づいてPDSCHの基準シンボルインデックスを決定することができる。具体的に、PDSCHをスケジュールするPDCCHを受信したCORESETの1番目のシンボルがPDSCHの基準シンボルインデックスになり得る。例えば、PDCCHを受信したCORESETの1番目のシンボルがスロットのR番目のシンボルであり、そのPDCCHのTDRAフィールドのSLIVがS及びLを指示すれば、PDSCHは、スロットのR+S番目のシンボルから始まり、長さはLであってよい。
以下、本明細書では、クロス-キャリア(cross-carrier)スケジューリングが指示された時に、PDSCHの基準シンボルインデックスを決定する方法について説明する。仮に、PDCCHを受信したセルのSCSとPDSCHが受信されるセルのSCSが同一である場合、PDCCHが受信されるCORESETの1番目のシンボルがPDSCHの基準シンボルと決定されてよい。しかし、仮に、PDCCHを受信したセルのSCSとPDSCHが受信されるセルのSCSとが異なる場合には、後述する方法が考慮されてよい。
図29は、本発明の実施例に係るPDSCHの基準シンボルインデックスを決定する方法に関する図である。
i)PDCCHを受信したセルのSCSとPDSCHが受信されるセルのSCSとが異なる場合、前記PDCCHのCORESETの1番目のシンボルと重なるPDSCHが送信されるセルのシンボルのうち、前のシンボルのインデックスが、PDSCHの基準シンボルインデックスとして決定されてよい。図29(a)は、PDCCHが受信されたセル(DL cell#0)のSCSが、PDSCHが受信されたセル(DL cell#1)よりも小さい場合を示す。PDCCHのCORESETの1番目のシンボルとPDSCHが受信されるセルの2シンボル(AとB)は重なり得る。このとき、2シンボルのうち前のシンボル(A)のインデックスが、PDSCHの基準シンボルインデックスとして決定されてよい。CORESETの1番目のシンボルが、PDCCHが受信されるセルのスロットのシンボルnであれば、PDSCHが受信されるセルにおいて基準シンボルインデックスは、floor(n*2u1-u0)mod Nsymbolである。ここで、PDCCHが受信されるセルのSCSが2u1kHzで、PDSCHが受信されるセルのSCSが2u2kHzであり、Nsymbolは、1スロットに含まれたシンボルの数である。
ii)PDCCHを受信したセルのSCSとPDSCHが送信されるセルのSCSとが異なる場合、前記PDCCHのCORESETの1番目のシンボルと重なるPDSCHが送信されるセルのシンボルのうち最も遅いシンボルが、PDSCHの基準シンボルインデックスとして決定されてよい。図29(a)は、PDCCHが受信されたセル(DL cell#0)のSCSが、PDSCHが受信されたセル(DL cell#1)よりも小さい場合を示す。PDCCHのCORESETの1番目のシンボルとPDSCHが受信されるセルの2シンボル(AとB)は重なり得る。このとき、2シンボルのうち、後のシンボル(B)のインデックスがPDSCHの基準シンボルインデックスとして決定されてよい。CORESETの1番目のシンボルがPDCCHが受信されるセルのスロットのシンボルnであれば、PDSCHが受信されるセルにおいて基準シンボルインデックスは、ceil((n+1)*2u1-u0)-1 mod Nsymbolである。ここで、PDCCHが受信されるセルのSCSが2u1kHzで、PDSCHが受信されるセルのSCSが2u2kHzであり、Nsymbolは、1スロットに含まれたシンボルの数である。
iii)上述したi)及びii)の方法は、PDCCHのCORESET以前に始まるシンボルのインデックスがPDSCHの基準シンボルインデックスになり得るという問題点がある。仮に、PDCCHのCORESET以前に始まるシンボルのインデックスがPDSCHの基準シンボルインデックスであれば、端末は当該以前シンボルをバッファリング(buffering)しなければする。例えば、図29(b)は、PDCCHが受信されたセル(DL cell#0)のSCSがPDSCHが受信されたセル(DL cell#1)よりも大きい場合を示す。この場合、CORESETの1番目のシンボルは、PDSCHが受信されたセルの1つのシンボル(A)と重なる。上述したi)及びii)の方法を適用すれば、シンボル(A)のインデックスが基準シンボルインデックスとして決定される。しかし、シンボルAは、CORESETの1番目のシンボルよりも先に始まるものであり、このため、端末はバッファリングを行わなければならず、複雑度が増加するという問題がある。
したがって、このような問題点を解決するために、PDCCHのCORESETの1番目のシンボルよりも先頭でないPDSCHが受信されるセルのシンボルのうち、最先頭のシンボルのインデックスが、基準シンボルインデックスとして決定されてよい。図29(b)で、シンボルAは、CORESETの1番目のシンボルよりも先に始まっているので、シンボルAのインデックスは基準シンボルインデックスになり得ない。このため、その次のシンボルBのインデックスが基準シンボルインデックスとして決定されてよい。図29(a)を参照すると、PDCCHが受信されたセル(DL cell#0)のSCSがPDSCHが受信されたセル(DL cell#1)よりも小さく、このとき、シンボルAはCORESETの1番目のシンボルと同時に始まる。したがって、このシンボルAのインデックスは基準シンボルインデックスとして決定されてよい。
一方、端末がCORESETに基づいて基準シンボルインデックスを決定する方法は、クロス-キャリアスケジューリングでは適用されなくて済む。すなわち、端末は、クロス-キャリアスケジューリングとCORESETに基づいて基準シンボルインデックスを決定する方法が同時に適用されるRRC設定(configuration)は期待しない。言い換えると、端末はエラーケース(Error case)として取扱うことができる。
一方、端末は、クロス-キャリアスケジューリングが指示されると、スロットの1番目のシンボルインデックスを基準シンボルインデックスとして決定でき、セルフ-キャリアスケジューリング(self-carrier scheduling)の場合(すなわち、PDCCHとPDSCHとが同じセルに送信される場合)に、端末は、上述したi)~iii)方法によって基準シンボルインデックスを決定することができる。また、端末は、クロス-キャリアスケジューリングが指示され、PDCCHが受信されるセルのSCSとPDSCHが受信されるセルのSCSとが異なると、スロットの1番目のシンボルインデックスを基準シンボルインデックスとして決定でき、セルフ-キャリアスケジューリングであるか、或いはPDCCHが受信されるセルのSCSとPDSCHが受信されるセルのSCSとが同一であれば、上述したi)~iii)方法によって基準シンボルインデックスを決定できる。
PDSCHの基準シンボルインデックスを決定する方法は、PDCCHとPDSCHが同一スロットで受信する時に適用されてよい。言い換えると、PDCCHが受信されたスロットとPDSCH受信がスケジュールされたスロットとの間の数(K0)が0の時に適用されてよい。すなわち、K0が0であれば、PDCCHとPDSCHは同一スロットに位置し得る。また、PDSCHの基準シンボルインデックスを決定する方法は、PDSCHマッピングタイプBが指示される時(K0の値が0の時)に適用されてよい。また、PDSCHの基準シンボルインデックスを決定する方法は、PDCCHとPDSCHが同一スロットで受信(K0の値が0の時)され、PDSCHマッピングタイプBが指示される時(K0の値が0の時)に適用されてよい。一方、上述した方法が適用されないと、端末は、スロットの1番目のシンボルのインデックスをPDSCHの基準シンボルインデックスと決定できる。
以下本明細書では、基準シンボルインデックスによってPDSCHのDM-RSの位置を決定する方法について説明する。PDSCHをスケジュールするDCIのTDRAフィールドは、PDSCHの長さの他に、PDSCHのDM-RS位置も指示できる。ただし、PDSCHの基準シンボルインデックス(R)が0と固定されないと、PDSCHがスケジュールされるシンボルに、PDSCHマッピングタイプAによるDM-RSがマップされるシンボルが含まれないことがある。現在、3GPP標準では、Rが常に0と固定されているので、PDSCHマッピングタイプAとSLIVを指示するTDRAフィールドで指示したPDSCHシンボルに、常に、PDSCHマッピングタイプAによるDM-RSがマップされるシンボルが含まれている。本発明では、前記PDSCHにおいてDM-RSがどこで送信されるべきかを決定しなければならない。
基準シンボルインデックスに基づいて設定/指示されたPDSCHが、PDSCHマッピングタイプAによるDM-RSが送信されるべきシンボルを含むと、前記シンボル上でDM-RSを送信し、そうでなければ、PDSCHマッピングタイプBによってDM-RSを送信できる。すなわち、基準シンボルインデックスに基づいて設定/指示されたPDSCHが、PDSCHマッピングタイプAによるDM-RSが送信されるべきシンボルを含まないと、PDSCHの1番目のシンボルでDM-RSを送信できる。
本発明のさらに他の実施例であって、端末がPDSCHマッピングタイプAと指示される場合、端末は、常に、R=0とし(すなわち、基準インデックス(reference index)をスロットの1番目のシンボルと仮定し)、PDSCHマッピングタイプBの場合、先の実施例によってRを決定することができる。このように、PDSCHマッピングタイプによって基準インデックスを異なるように解析することにより、PDSCHマッピングタイプAにおいて、DM-RSシンボルが含まれない場合が発生しない。
図30は、本発明の実施例に係る共有チャネルを送信する方法を行う端末における動作過程を示すフローチャートである。
すなわち、図12~図29で説明した方法(実施例)が端末で動作する過程について示す。
まず、端末は、基地局から共有チャネルを送受信するための第1リソース情報を受信する(S3001)。
このとき、前記第1リソース情報は、前記共有チャネルを送受信するための時間領域(time domain)リソースにおける相対的開始シンボルインデックス及びシンボル長を含むことができる。
そして、端末は、前記基地局から、前記第1リソース情報に基づいて決定された第1リソース上で前記共有チャネルを受信するか、前記基地局に、前記第1リソース上で前記共有チャネルを送信する(S3002)。
このとき、前記第1リソースの開始シンボルインデックスは、前記相対的開始シンボルインデックス及び既に定義された基準シンボルインデックスに基づいて決定されてよい。
前記基準シンボルインデックスは、0であるか、或いは、前記第1リソース情報を含むリソースの開始シンボル及び長さに基づいて決定されてよい。
前記第1リソースは、前記第1リソース情報を含む第1セルの第1サブキャリア間隔(subcarrier spacing,SCS)と前記共有チャネルを含む第2セルの第2SCSに基づいて決定されてよい。
このとき、前記第1SCSと前記第2SCSとが同一である場合、前記基準シンボルインデックスは、前記第1セルの前記第1リソース情報を含むシンボルのうち、最先頭のシンボルのインデックスであってよい。
前記第1SCSが前記第2SCSよりも小さい場合、前記基準シンボルインデックスは、前記第1セルの前記第1リソース情報を含むシンボルと時間領域で重なる前記第2セルの前記共有チャネルを含むシンボルのうち、最先頭のシンボルのインデックスであってよい。
前記第1SCSが前記第2SCSよりも小さい場合、前記基準シンボルインデックスは、前記第1セルの前記第1リソース情報を含むシンボルと時間領域で重なる前記第2セルの前記共有チャネルを含むシンボルのうち最後のシンボルのインデックスであってよい。
前記第1SCSが前記第2SCSよりも大きい場合、前記基準シンボルインデックスは、前記第1セルのシンボルと時間領域で重なる前記第2セルの前記共有チャネルを含むシンボルのうち、前記第1リソース情報を含むシンボルよりも先頭でないシンボルのうち最先頭のシンボルのインデックスであってよい。
このとき、前記第1リソース情報は、前記第1リソースにマップされるDM-RS(Demodulation-Reference Signal)の第1位置をさらに含むことができる。
前記第1リソースに前記第1位置が含まれる場合、前記DM-RSは、前記第1位置にマップ(mapping)され、前記第1リソースに前記第1位置が含まれない場合、前記DM-RSは、前記第1リソースの前記開始シンボルインデックスが示すシンボルにマップされてよい。
前記共有チャネルが、前記第1リソース上で1番目に送信され、第2リソース上で反復して2番目に送信される場合、前記第1リソースでは、前記第1位置に前記DM-RSがマップされ、前記第2リソースでは、前記第2リソースの最初のシンボルに前記DM-RSがマップされてよい。
前記共有チャネルが、前記第1リソース上で1番目に送信され、第2リソース上で反復して2番目に送信される場合、前記第1リソースでは、前記第1位置に前記DM-RSがマップされてよい。このとき、前記第2リソースでは、前記第1位置と対応する位置に前記DM-RSがマップされ、前記対応する位置は、前記第1位置から前記第1リソースの最初のシンボルが離れた区間だけ、前記第2区間の最初のシンボルから離れた位置であってよい。
前記DM-RSは、前記第1位置に関係なく、前記第1リソースの前記開始シンボルインデックスが示すシンボルにマップされてよい。
端末は、前記基地局から、前記共有チャネルを送受信するための第2リソース情報を受信することができる。
このとき、前記第2リソース情報は、前記第1リソースのスロットを構成する複数個のシンボルの用途に関する情報を含むことができる。
前記基準シンボルインデックスは、前記第1リソース情報及び前記第2リソース情報に基づいて決定されてよい。
端末が前記基地局に、前記第1リソース上で前記共有チャネルを送信する場合、前記基準シンボルインデックスは、前記複数個のシンボルのうち、用途が下りリンク(downlink)と設定された最後のシンボル直後の方向がフレキシブル(flexible)と設定されたシンボルのインデックスであってよい。
ここで、シンボルの用途とは、上述したシンボル方向と同じ意味であってよい。具体的に、シンボルが下りリンク(downlink)送信に用いられるシンボルか、上りリンク(uplink)送信に用いられるシンボルか、下りリンク、上りリンク両方のいずれか一方に用いられ得るフレキシブル(flexible)シンボルか、を示す。
端末が、前記基地局に、前記第1リソース上で前記共有チャネルを送信する場合、前記基準シンボルインデックスは、前記複数個のシンボルのうち、用途が下りリンク(downlink)と設定された最後のシンボル後に位置するギャップ(gap)シンボル直後の用途がフレキシブル(flexible)又は上りリンク(uplink)と設定されたシンボルのインデックスであってよい。
本発明の方法及びシステムは、特定実施例と関連して説明されたが、それらの構成要素又は動作の一部又は全部は、汎用ハードウェアアーキテクチャを有するコンピュータシステムを用いて具現することができる。
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に述べた実施例はいずれの面においても例示的なもので、限定的でないものとして理解すべきである。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散して実施されてもよく、同様に、分散されているとした構成要素も結合した形態で実施されてもよい。
本発明の範囲は、以上の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって表され、特許請求の範囲の意味及び範囲とその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。