JP7191068B2 - 忌避剤、消臭剤及び植物活性剤 - Google Patents
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Description
ナス科ペチュニア属ペチュニアの新品種である、日向美人の発酵溶液を含有することを特徴としている。
この特徴によれば、ペチュニアの新品種である日向美人から得られた天然由来の発酵溶液を使用し、多くの害虫に対する高い忌避効果を得ることができると共に消臭効果や植物活性効果も得ることができる。
ナス科ペチュニア属ペチュニアの新品種である日向美人が植栽されていた土壌であって、前記土壌は、該日向美人が開花するまで植栽されていたことを特徴としている。
この特徴によれば、ペチュニアの新品種である日向美人から得られた発酵溶液だけでなく、開花後の日向美人によって害虫忌避物質又は植物活性物質が蓄えられた土壌を使用し、高い害虫忌避効果又は植物活性効果を得ることができる。
この特徴によれば、少なくともコナジラミ、アブラムシ、ダニ、ノミ又はセンチュウに効果があるため、これらの害虫予防又は害虫駆除を目的とした忌避剤として利用することができる。
ナス科ペチュニア属ペチュニアの新品種である日向美人を開花させ、その後に該日向美人を土壌から引き抜き、該日向美人の根周辺にあった土壌に前記日向美人以外の植物を植栽することを特徴としている。
この特徴によれば、ペチュニアの新品種である日向美人から得られた発酵溶液だけでなく、開花後の日向美人の根によって蓄えられた害虫忌避物質又は植物活性物質を有する土壌を活用し、その土壌に日向美人以外の農作物を植栽することで、高い害虫忌避効果又は植物活性効果が得られた状態で農作物を栽培することができる。
この特徴によれば、害虫忌避効果、消臭効果又は植物活性効果を有効に発揮させることができる。
この特徴によれば、日向美人を50重量%以下に乾燥させて害虫忌避成分又は植物活性成分を日向美人中に濃縮させ、それを溶液中に浸漬させて害虫忌避成分、消臭成分又は植物活性成分を抽出することができるため、効率よく発酵及び抽出ができる。
(1)新芽を2節ほど斜めに切る。
(2)葉からの水分蒸発を防ぐため、つぼみや花などを取り除き、葉を半分に切る。
(3)約30分水につける。
(4)切り口に発根剤をつける。
(5)挿し芽用の培養土に長棒で穴をあけ、挿し芽を挿す。
挿し芽の適期は3月から5月であるが、この時期でなくても挿し芽が可能であることから年中繁殖は可能であり、例えば適期に挿し芽を行った場合は、挿し芽から約3月で開花させることができる。日向美人を開花させて株を大きく成長させることにより収量を増やし、花、葉、茎又は根成分などに多くの害虫忌避成分や植物活性成分を蓄えることができる。
8軒の農家にて、トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ及びキュウリに日向美人の発酵溶液を葉面散布にて使用したところ、何れの農家においても、オンシツコナジラミ、ダニの発生はなかった。また、通常は農薬を使用しても害虫(特にオンシツコナジラミ)の駆除には苦労するが他の農薬を使用する必要がなくコストが削減された、害虫駆除に要する労力が減って非常に助かった、忌避効果だけでなく青果物の色が濃くなり艶がでた、収量が増えた、などの声が得られた。また、8軒の農家中、4軒の全トマト農家において、センチュウの発生指標となる根コブや根腐れの症状が全くなく、通常行っている土壌の消毒が不要になる、との声が得られたことから、特に土壌中のセンチュウに効果が高いことが明らかとなった。
3軒の農家にてニンニクに日向美人の発酵溶液を使用したところ、茎が堅くなり、実も大きく硬いニンニクができた、黒ニンニクにしたら甘みが強くフルーツのように食することができた、べたつきがなかった、ニンニク臭がしない、などの声が得られた。
2軒の農家にてシソに日向美人の発酵溶液を使用したところ、通常は大量発生するアブラムシの駆除として市販の農薬を多量使用していたが、日向美人の発酵溶液によりアブラムシの発生は確認できず、農薬を全く使わなくても栽培できるようになった、との声が得られた。
1軒の農家にてイチゴに日向美人の発酵溶液を使用したところ、通常糖度が11~12度であるものが16度に上がり、非常に甘みの強い商品ができた、との声が得られた。また、同農家がブドウにも使用したところ、ブドウの甘みも増したとのことであった。
1軒の農家にて稲に日向美人の発酵溶液を使用したところ、通常20俵前後の収穫量であったが、稲の分蘖が確認でき、2俵多く22俵収穫できた、稲穂が倒れにくくなった、との声が得られた。
以下、発明者による実施例について述べる。カサブランカに日向美人の発酵溶液を使用したところ、茎が固くなった。そのカサブランカを切って観賞用として飾ったところ、通常の2倍長く3週間程鑑賞することができた。また、菊に使用したところ茎が木質化したように固くなり、その菊を切って日持ち日数を確認したところ、カサブランカ同様通常より長く日持ちし、1ヶ月持った。
約0.5アール栽培された日向美人を引き抜き、その引き抜いた土壌を使用してトマトを栽培したところ、農薬を全く使用せずともオンシツコナジラミ、アブラムシ及びダニの発生は確認できなかった。
日向美人が栽培されている土壌約2m2を根ごと引き抜き、その引き抜いた土壌にオンシツコナジラミが多数発生したトマト3株を株ごと移し替えて試験したところ、1日経過後にはオンシツコナジラミは確認できず、その後の経過観察においてもオンシツコナジラミの存在は確認できなかった。
アブラムシ及びダニの発生したトマトの葉に日向美人の発酵溶液を使用したところ、アブラムシ及びダニともに少なくなり、2回目散布後に全てのアブラムシ、ダニが駆除された。また、アブラムシ及びダニの発生したトマト周辺に日向美人が植栽されていた土壌を振りまき観察したところ、葉に確認できたアブラムシ及びダニが殆どいなくなった。なお、ヨトウムシでも同様に試験したところ、日向美人の発酵溶液及び日向美人の植栽されていた土壌何れも効果がなかった。
ノミやノミ糞が確認できる犬3匹及び猫4匹に、首や後肢などノミの感染が確認できる箇所及び全体の5箇所に直接日向美人の発酵溶液をスプレーしたところ、全ての犬猫において翌日にはノミがいなくなり駆除できた。また、駆除後も2週間毎に同様の処置で発酵溶液をスプレーし5ヶ月間観察したところ、ノミやダニの感染は確認できなかった。また、ストレスが軽減されて無駄吠えや飛び付きが少なくなり、獣臭も弱まった。
悪臭のするトイレ及び下駄箱の閉鎖空間に日向美人の発酵溶液を3~4回噴霧したところ、悪臭が軽減された。即効性が有り、特にトイレのアンモニア臭に効果があった。
Claims (1)
- ナス科ペチュニア属ペチュニアの新品種である、日向美人の発酵溶液を含有することを特徴とするコナジラミ、ダニ、ノミ若しくはセンチュウの忌避剤又は消臭剤。
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Also Published As
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JP2021178808A (ja) | 2021-11-18 |
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