JP7189436B2 - Double-walled container with water level indicator window - Google Patents
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Description
本発明は、水量確認用窓付きの二重壁容器(電気ケトルや、電気ポット、保温容器等)に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a double-walled container (electric kettle, electric kettle, heat-retaining container, etc.) with a window for checking the amount of water.
近年、二重壁構造を有する電気ケトルや、電気ポット、保温容器(以下まとめて「電気ケトル等」ということがある。)に水量確認用窓を設けたものが存在する(例えば、特開2014-233476号公報等参照)。 In recent years, there are electric kettles with a double-wall structure, electric pots, and heat-retaining containers (hereinafter collectively referred to as "electric kettles, etc.") provided with a window for checking the amount of water (for example, JP-A-2014). -233476, etc.).
ところで、近年、電気ケトル等のコンパクト化に伴って二重壁間の距離が短くなってきており、その結果、内外容器の水量確認用窓間の距離も短くなっている。電気ケトル等の使用者の中には、水量確認用窓に顔を近づけてその水量を確認しようとする者もおり、その際、その者の顔に熱さを感じさせてしまう。 In recent years, the distance between the double walls has been shortened as electric kettles and the like have become more compact. Some users of electric kettles or the like try to check the amount of water by bringing their faces close to the window for checking the amount of water, and at that time, their faces feel hot.
本発明の課題は、水量確認用窓に顔を近づけてその水量を確認しようとする者の顔に熱さを感じさせにくくする二重壁容器を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a double-walled container that makes it difficult for the face of a person who tries to check the amount of water by bringing his face close to the window for checking the amount of water to feel hot.
本発明に係る二重壁容器は、
第1水量確認用窓が設けられる第1側壁部を有する外容器と、
第2水量確認用窓が設けられる第2側壁部を有し、前記外容器の内側に配設される内容器と、を備え、
水平断面視において、前記第2水量確認用窓の外側面の幅方向中央と前記第1水量確認用窓の内側面の幅方向中央との距離は、前記第2水量確認用窓の外側面の幅方向端部と前記第1水量確認用窓の内側面の幅方向端部との最短距離よりも長い。
The double-walled container according to the invention comprises:
an outer container having a first side wall provided with a first water volume confirmation window;
an inner container having a second side wall portion provided with a second water amount confirmation window and disposed inside the outer container;
In a horizontal cross-sectional view, the distance between the widthwise center of the outer surface of the second water amount confirmation window and the widthwise center of the inner surface of the first water amount confirmation window is the distance of the outer surface of the second water amount confirmation window. It is longer than the shortest distance between the width direction end portion and the width direction end portion of the inner surface of the first water amount confirmation window.
上記構成によれば、従前の二重壁容器に比べて、内外容器の水量確認用窓の幅方向中央の距離を長くとるができる。このため、この二重壁容器では、水量確認用窓に顔を近づけてその水量を確認しようとする者の顔に熱さを感じさせにくくすることができる。 According to the above configuration, compared to the conventional double-walled container, it is possible to secure a longer widthwise center distance between the windows for checking the amount of water in the inner and outer containers. Therefore, with this double-walled container, it is possible to make the face of a person who tries to check the amount of water close to the window for checking the amount of water less likely to feel hot.
本発明では、
水平断面視において、前記第1水量確認用窓の幅方向端から幅方向中央に向かうに従って、前記第2水量確認用窓の外側面と前記第1水量確認用窓の内側面との距離が長くなると好適である。
In the present invention,
In a horizontal cross-sectional view, the distance between the outer side surface of the second water amount confirmation window and the inner side surface of the first water amount confirmation window increases from the widthwise end of the first water amount confirmation window toward the widthwise center. is suitable.
上記構成によれば、第2水量確認用窓の外側面および前記第1水量確認用窓の内側面を滑らかな面とすることができる。このため、この二重壁容器では、水面を見やすくすることができる。 According to the above configuration, the outer surface of the second water amount confirmation window and the inner surface of the first water amount confirmation window can be smooth surfaces. Therefore, the water surface can be easily seen in this double-walled container.
本発明では、
水平断面視において、前記第2水量確認用窓は、少なくとも端部が前記第1側壁部の側に突出していると好適である。
In the present invention,
In a horizontal cross-sectional view, it is preferable that at least an end portion of the second water amount confirmation window protrudes toward the first side wall portion.
上記構成によれば、内容器と外容器との間に部品等が配設される場合において、第1水量確認用窓からその部品を見えにくくすることができる。このため、二重壁容器のデザイン性を高めることができる。また、第2水量確認用窓を内容器の第2側壁部にインサート成形する際において、第2水量確認用窓の少なくとも端部が突出していると第2水量確認用窓の位置を固定しやすくすることができ好適である。 According to the above configuration, when a component or the like is arranged between the inner container and the outer container, it is possible to make the component difficult to see through the first water amount confirmation window. Therefore, the design of the double-walled container can be improved. Further, when insert-molding the second water amount confirmation window into the second side wall portion of the inner container, if at least the end portion of the second water amount confirmation window protrudes, the position of the second water amount confirmation window can be easily fixed. It is possible and suitable.
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description, the same parts are given the same reference numerals. Their names and functions are also the same. Therefore, detailed description thereof will not be repeated.
本発明の実施の形態では、電気ケトル100を例に挙げて説明する。図1には、電気ケトル100の外観を示す。電気ケトル100は、主として、ケトル本体200と電源台500とで構成されている。図2には、ケトル本体200の側面の構成を示す。
In the embodiment of the present invention, the
(電気ケトルの全体構成)
ケトル本体200は、電源台500に着脱自在に載置されている。電気ケトル100の使用者は、お湯を沸かしたいときにケトル本体200を電源台500上に載置し、お湯を使用するときにケトル本体200を電源台500から取り外すことができる。
(Overall configuration of electric kettle)
The
ケトル本体200は、主として、本体ユニット300と蓋ユニット250とで構成されている。なお、ケトル本体200には、上方の一端部に湯などの液体の注ぎ口301が設けられている。また、ケトル本体200を上方側から見て、注ぎ口301と対向する位置に把持部401が設けられている。
The
ケトル本体200内の液体を注ぐ際には、使用者は把持部401を把持し、ケトル本体200を注ぎ口301が下方に向くように傾けることで、注ぎ口301から液体を吐出させることができる。なお、本明細書では、説明の便宜上、注ぎ口301が配置されている側をケトル本体200の前方側と呼び、把持部401が配置されている側をケトル本体200の後方側と呼ぶ。また、ケトル本体200を電源台500上に載置した状態で、蓋ユニット250が位置する側をケトル本体200の上方側と呼び、本体ユニット300の底部材331が位置する側をケトル本体200の下方側と呼ぶ(図2参照)。
When pouring the liquid in the
蓋ユニット250は、本体ユニット300に着脱自在に装着されている。電気ケトル100の使用者は、蓋ユニット250の上部に設けられたロック機構252を解除状態にすることで、本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外すことができる。そして、お湯を沸かすための水等を電気ケトル内の液体容器320(図4参照)に入れることができる。また、お湯を沸かす際には、蓋ユニット250を本体ユニット300に装着させて、液体容器320内を閉空間とする。
The
電源台500は、電気ケトル100へ電気を供給する給電部の役割を果たすともに、電気ケトル100の台座の役割を果たす。電源台500には、ケトル本体200内のヒータユニット340と電気的に接続される接続端子、電源コード、電源プラグなどが設けられている。電源台500については、従来公知の電気ケトルの電源台と同様の構成が適用できる。
The
以下、ケトル本体200の各構成部材の具体的な構成について説明する。図3には、ケトル本体200を上方側から見た図を示す。また、図4には、ケトル本体200の断面構成を示す。図4は、図3に示すケトル本体200のE-E線部分の断面構成を示す図である。
A specific configuration of each component of the
(本体ユニットについて)
本体ユニット300は、主な構成部材として、外側壁部材310、液体容器320、ヒータユニット340、底部材331、および取っ手ユニット400などを備えている。
(About main unit)
The
外側壁部材310は、樹脂で形成された部材であって、本体ユニット300の外周面を形成する。なお、本実施形態では、外側壁部材310は、略円筒形状の部材の周面の一部が切り取られた形状を有している。そして、この切り取られた部分に、取っ手ユニット400の本体接続部402が嵌め込まれている。すなわち、本体ユニット300の外周面は、その大部分が外側壁部材310で構成され、一部分が取っ手ユニット400の本体接続部402で構成されている。
The
また、外側壁部材310の前方側の上部には、前側突出部311が設けられている。前側突出部311は、他の構成部材とともに注ぎ口301の一部を構成している。
A front projecting
また、この外側壁部材310には左右の斜め後ろに一対の開口が形成されている。そして、これらの開口は、図1~4、図19および図20に示されるように外側水量確認用窓部材Woによって覆われている。なお、この外側水量確認用窓部材Woは、透明の樹脂成形体であって、図19および図20に示されるように部分円筒形状を呈しており、外側壁部材310の開口の四隅の外側部位から内側に向かって延びる爪部によってムリ嵌めされている。すなわち、この外側水量確認用窓部材Woの内側面S1iおよび外側面S1oは、部分円筒面であって、互いにオフセット面の関係にある。また、この外側水量確認用窓部材Woの外側面S1oは、外側壁部材310の外側面と同一面上にある。
Further, the
液体容器320は、その内部に水などの液体を溜めることができる部材であって、外側壁部材310の内側に配置されている。そして、この液体容器320は、内側壁部材321、ヒータプレート334、Oリング332、および固定リング333から構成されている。
The
内側壁部材321は、樹脂製の部材であって、図4に示されるように液体容器320の側壁を構成している。なお、この内側壁部材321は、図4および図5に示されるように、主に、上段部位UP、中段部位MP、下段部位LP、円環リブ322および内側水量確認用窓部Wiから構成されている。ここで、内側水量確認用窓部Wiは、透明樹脂または半透明樹脂から形成されており、内側壁部材321にインサート成形により組み込まれている。
The
上段部位UPは、くびれ部XPから上側の部位である。なお、図6に示される通り、B-B断面視において、くびれ部XPは真円状を呈していることがわかる。そして、この上段部位UPの前方側には、上方へ傾斜しながら前側に突出する吐出口形成部323が形成されている(図4参照)。また、この吐出口形成部323の上端は、注ぎ口301の先端部323aとなっている。図4に示されるように、注ぎ口301の先端部分は、液体容器320の吐出口形成部323と、外側壁部材310の前側突出部311との二重構造となっている。すなわち、注ぎ口301の最先端は、液体容器320の一部(先端部323a)で形成されていると言える。なお、図4に示されるように、外側壁部材310の上端部を先端部323aの下側の爪部分に噛み込ませることによって、外側壁部材310の上端部と内側壁部材321の先端部323aとを係合させている。また、図4に示されるように、円筒形状を呈するくびれ部XPの上側の角部には、開閉弁280が閉状態である際に円環状のパッキン285が当接してシール構造が形成されている。
The upper portion UP is a portion above the constricted portion XP. Incidentally, as shown in FIG. 6, it can be seen that the constricted portion XP has a perfect circular shape in a cross-sectional view taken along the line BB. A discharge port forming portion 323 projecting forward while tilting upward is formed on the front side of the upper stage portion UP (see FIG. 4). Further, the upper end of the ejection port forming portion 323 serves as the
中段部位MPは、実際に容器の側壁を構成する部位であって、下方に向かう従って幅方向および奥行方向が広がる形状を呈している。なお、図4および図5に示されるように、この中段部位MPの外周側の上側部位および下側部位それぞれに円環リブ322が配設されている。これらの円環リブ322は、円環形状を呈する板状部位であって、中段部位MPの外周面の上側部位および下側部位それぞれから外方に向かって延びている(図4および図5参照)。これらの円環リブ322は、液体容器320の外周面と外側壁部材310の内周面との距離を一定に保つ役割を担っている。そして、これらの円環リブ322の存在により、液体容器320内の断熱性が一定に保たれている。
The middle portion MP is a portion that actually constitutes the side wall of the container, and has a shape that widens in the width direction and the depth direction as it goes downward. As shown in FIGS. 4 and 5,
また、この中段部位MPでは、図4、図7、図8および図9に示されるように一部膨張箇所WCが形成されている。一部膨張箇所WCでは、図8に示されるように横断面視においてその内周面が非円形状を呈している。より具体的には、横断面視において、内周面は、部分円部位CPおよび膨張部位WPから構成されている。部分円部位CPは、図8に示されるように部分円を呈している。膨張部位WPは、図8に示されるように、注ぎ口側に位置しており、部分円部位CPと同心・同径の仮想円弧延長線LEよりも注ぎ口側に膨らんでいる。なお、ここで、膨張部位WPの曲率は、部分円部位CPの曲率よりも小さい。また、この中段部位MPの下端部は、図11に示されるように横断面視において真円形状を呈している。 Also, in this middle stage portion MP, a partially expanded portion WC is formed as shown in FIGS. As shown in FIG. 8, the inner peripheral surface of the partially expanded portion WC has a non-circular shape in a cross-sectional view. More specifically, in a cross-sectional view, the inner peripheral surface is composed of a partial circle portion CP and an expansion portion WP. The partial circle portion CP presents a partial circle as shown in FIG. As shown in FIG. 8, the expansion part WP is positioned on the spout side and bulges toward the spout side from the imaginary arc extension line LE that is concentric and has the same diameter as the partial circle part CP. Here, the curvature of the expansion portion WP is smaller than the curvature of the partial circle portion CP. Also, the lower end of the middle stage portion MP has a perfect circular shape in a cross-sectional view, as shown in FIG. 11 .
ところで、前後方向すなわち奥行方向および中段部位MPの下端部の中心線CAを含む面でケトル本体200を切った断面(図4のE-E断面図に相当)において一部膨張箇所WCの注ぎ口部側(すなわち膨張部位側)の外周面の最外点を通る仮想水平線を引いたとき、「一部膨張箇所WCの注ぎ口部側(すなわち膨張部位側)の外周面の最外点」から「外側壁部材310の注ぎ口側(すなわち膨張部位側)の内周面と仮想水平線との交点」までの直線距離が、「一部膨張箇所WCの取っ手部側(すなわち部分円部位側)の外周面と仮想水平線との交点」から「外筒壁部の取っ手部側(すなわち部分円部位側)の内周面と仮想水平線との交点」までの直線距離よりも短い(図10参照)。
By the way, in a cross section (corresponding to the EE cross section of FIG. 4) taken along the front-rear direction, that is, the depth direction and a plane including the center line CA of the lower end of the middle portion MP, the spout of the partially expanded portion WC is When an imaginary horizontal line passing through the outermost point of the outer peripheral surface on the part side (that is, the expansion part side) is drawn, The linear distance to "the intersection of the inner peripheral surface of the
また、前後方向すなわち奥行方向および中段部位MPの下端部の中心線CAを含む面でケトル本体200を切った断面(図4のE-E断面図に相当)において一部膨張箇所WCの高さ範囲に高さ位置の異なる複数の仮想水平線を引いたとき、「膨張部位と仮想水平線との交点」と「部分円部位と仮想水平線との交点」とを結ぶ線分の中点を結ぶ線Liが、中段部位MPの下端部の中心線CAよりも注ぎ口側に寄っている。なお、複数の仮想水平線の間隔は例えば1mm程度である。 Also, the height of the partially expanded portion WC in a cross section (corresponding to the EE cross section in FIG. 4) taken along the front-rear direction, that is, the depth direction and a plane including the center line CA of the lower end of the middle portion MP When a plurality of virtual horizontal lines with different height positions are drawn in the range, a line Li connecting the midpoints of the line segments connecting "the intersection of the expanded portion and the virtual horizontal line" and "the intersection of the partial circle portion and the virtual horizontal line" is closer to the spout side than the center line CA of the lower end of the middle section MP. Note that the intervals between the plurality of virtual horizontal lines are, for example, about 1 mm.
また、前後方向すなわち奥行方向および中段部位MPの下端部の中心線CAを含む面でケトル本体200を切った断面(図4のE-E断面図に相当)において外側壁部材310の高さ範囲に高さ位置の異なる複数の仮想水平線を引いたとき、「内側壁部材321の注ぎ口側の内周面と仮想水平線との交点」と「内側壁部材321の取っ手ユニット側の内周面と仮想水平線との交点」とを結ぶ線分の中点を結ぶ線Liが、「外側壁部材310の注ぎ口側の内周面と仮想水平線との交点」と「外側壁部材310の取っ手ユニット側の内周面と仮想水平線との交点」と結ぶ線分の中点を結ぶ線Loに対して取っ手ユニット側から注ぎ口側に向かいながら交差している。なお、複数の仮想水平線の間隔は例えば1mm程度である。
In addition, the height range of the
下段部位LPは、図4に示されるように中段部位MPの下端部の側面から水平方向に延びた後に下方に延びる部位である。そして、図4に示されるように、この下段部位LPの内側には固定リング333が嵌め込まれている。なお、図4および図5に示されるように、この下段部位LPの外周側に円環リブ322が配設されている。この円環リブ322は、円環形状を呈する板状部位であって、下段部位LPの外周面から外方に向かって延びている(図4および図5参照)。この円環リブ322は、中段部位MPに配設される円環リブ322と同様に液体容器320の外周面と外側壁部材310の内周面との距離を一定に保つ役割を担っている。そして、この円環リブ322の存在により、液体容器320内の断熱性が一定に保たれている。
As shown in FIG. 4, the lower part LP is a part that extends horizontally from the side surface of the lower end of the middle part MP and then downward. As shown in FIG. 4, a fixing
内側水量確認用窓部Wiは、図6および図8に示されるように左右の斜め後ろに形成されている。図19および図20に示されるように、内側水量確認用窓部Wiは、略平板状の部位であって、突出壁部Weによって内側壁部材321から外側に向かって僅かに突出する。すなわち、この内側水量確認用窓部Wiの内側面S2iおよび外周面S2oは、平坦面であって互いに平行な関係にある。そして、図19および図20に示されるように、本体ユニット300において、各内側水量確認用窓部Wiは、各外側水量確認用窓部材Woと対向している。図19に示されるように、ここでは、内側水量確認用窓部Wiの外側面S2oの幅方向中央と外側水量確認用窓部材Woの内周面S1iの幅方向中央との距離Dcは、外側水量確認用窓部材Woの外側面S1oの幅方向端部と内側水量確認用窓部Wiの内側面S2iの幅方向端部との最短距離Deよりも長くなっている。より詳細に述べると、外側水量確認用窓部材Woの幅方向端から幅方向中央に向かうに従って、外側水量確認用窓部材Woの内側面S1iと内側水量確認用窓部Wiの外側面S2oとの距離は長くなっている。なお、内側水量確認用窓部Wiと外側水量確認用窓部材Woとのこの関係は、外側水量確認用窓部材Woの全高に亘って成立している。
As shown in FIGS. 6 and 8, the inner water amount confirmation windows Wi are formed diagonally rearward on the left and right sides. As shown in FIGS. 19 and 20, the inner water amount confirmation window portion Wi is a substantially flat portion, and slightly protrudes outward from the
ヒータプレート334は、金属製の板材であって、内側壁部材321の下側の開口を閉塞するように覆っている。また、このヒータプレート334の下面の外周部位には、ヒータユニット340の一構成部品であるシーズヒータ341が取り付けられている。なお、ここで、液体容器320の内側壁部材321の内周面およびヒータプレート334の上面には、フッ素樹脂等の耐蝕性樹脂(図示せず)が塗装されていてもよい。
The
Oリング332は、ゴムやエラストマーから形成される円環状の弾性部材であって、図4に示されるように固定リング333と協働してヒータプレート334の外周部位を内側壁部材321の中段部位MPの下端面に押し付けている。
The O-
固定リング333は、略円筒形状を呈する部材であって、Oリング332を介してヒータプレート334を内側壁部材321の中段部位MPの下端面に押し付けて固定するためのものである。この固定リング333は、上述の通り、内側壁部材321の下段部位LPの内側に嵌め込まれることによって、ヒータプレート334を内側壁部材321の下端面に押し付けて固定する。
The fixing
ヒータユニット340は、図4に示されるように、主に、シーズヒータ341、給電端子342および過昇温防止機構343から構成されており、ヒータプレート334の下面に取り付けられている。給電端子342は、電源台500に設けられた接続端子と電気的に接続された際、外部電源からシーズヒータ341へ電気を供給する媒介する。過昇温防止機構343は、バイメタルや、ヒューズ、サーモスタット等から構成されており、ヒータプレート334の温度が規定温度を超過した場合、シーズヒータ341への通電を遮断する役割を担っている。なお、このヒータユニット340としては、従来公知の電気ケトルのヒータユニットを適用することができる。
The
底部材331は、樹脂で形成された部材であって、本体ユニット300の底部を構成している。底部材331の上端部は、外側壁部材310の下端部および取っ手ユニット400の本体接続部402の下端部と接続されている。底部材331の内部に、ヒータユニット340が収容されている。
The
取っ手ユニット400は、ケトル本体200の後方側を構成している。取っ手ユニット400は、主な構成部材として、把持部401、本体接続部402、および電源スイッチ機構420などを有している。
The
把持部401は、樹脂などで形成された部材であって、使用者がケトル本体200を持ち運ぶ際の持ち手となる部分である。把持部401は、本体接続部402から突出するように、本体接続部402と一体的に形成されている。把持部401の上方には、電源スイッチ機構420の一構成部品である電源ボタン421が配置されている。
The
本体接続部402は、上述したように、本体ユニット300の外周面の一部を構成している。言い換えると、取っ手ユニット400は、本体接続部402によって本体ユニット300の外側壁部材310と連結されている。
The main
電源スイッチ機構420は、主として、電源ボタン421、蒸気検知部422、電源スイッチ(図示せず)などを備えている。電源スイッチは、ケトル本体200の底部に設けられたヒータユニット340内の給電部と、電源台500内の接続端子との接続状態を切り換えるためのスイッチである。
The
電源ボタン421は、把持部401の上面から突出するように配置されている。電源ボタン421は、把持部401の内部で電源スイッチと連結されている。ケトル本体200を電源台500上に載置した状態で、使用者が電源ボタン421を押し下げると、把持部401内の電源スイッチはON(接続)状態となり、ヒータユニット340は電源台500と通電される。これにより、ヒータユニット340には電気が供給され、液体容器320内に貯められた水は温められる。
The
蒸気検知部422は、例えば、薄い板状のバイメタルスイッチを有している。蒸気検知部422は、液体容器320から発生した蒸気を検知すると、押し下げられている電源ボタン421を上方側へ押し返すように動作する。電源ボタン421が上方へ押し上げられると、把持部401内の電源スイッチはOFF(切断)状態となり、ヒータユニット340への通電が停止される。
The
なお、電源スイッチ機構420は、従来公知の電気ケトルの電源スイッチ機構の構成を適用することができる。
For the
(蓋ユニットについて)
続いて、蓋ユニット250の具体的な構成について説明する。図12は、蓋ユニット250を構成する主要な部品を分解した状態で示す斜視図である。図13は、蓋ユニット250を構成するスチームカバー270の下面側を示す斜視図である。図14は、蓋ユニット250を構成する底板部材260を後方上側から見た斜視図である。
(About lid unit)
Next, a specific configuration of the
図15および図16は、蓋ユニット250の内部構成を示す断面図である。図15および図16は、図3に示すケトル本体200のE-E断面図である。図15は、開閉弁280が開の状態(すなわち、注水可能な状態)を示す。図16は、開閉弁280が閉の状態(すなわち、注水できない状態)を示す。なお、図15および図16では、コイルスプリング289などの比較的小さな部品の図示は省略している。
15 and 16 are cross-sectional views showing the internal configuration of the
蓋ユニット250は、本体ユニット300の上方を覆う着脱自在の略円柱形の蓋体である。蓋ユニット250は、主として、上面部材251、底板部材260、スチームカバー270、開閉弁280などで構成されている。
The
上面部材251は、蓋ユニット250の上面を形成している。上面部材251には、開閉ボタン253、ロック機構252などが設けられている。
The
開閉ボタン253は、後述する開閉弁280の軸部282と連結されている。また、開閉ボタン253は、軸部282を取り囲むように配置されたコイルスプリング289によって上方に向かって付勢されている。そして、電気ケトル100の使用者によってコイルスプリング289の付勢力に抗して開閉ボタン253が下方に向かって押圧されると、その押圧動作に連動して開閉弁280が下方に移動する。これにより、開閉弁280は、図15に示すような開状態となる。
The opening/
開閉弁280が開状態になると、液体容器320から注ぎ口301までの液体流路が開放状態となる。なお、このとき、図示しない係止機構によって開閉弁280の開状態が維持される。そして、使用者は、このように液体流路が開放された状態でケトル本体200を注ぎ口301側に傾けることにより、液体容器320内部の液体を湯飲みや茶碗等の他の容器等に注ぐことができる。その後、使用者によって開閉ボタン253がもう一度押圧されると、係止機構による開閉弁280の係止が解除され、コイルスプリング289の付勢力によって開閉弁280および開閉ボタン253が上方に押し戻される。これにより、開閉弁280によって液体流路が閉状態とされる。このとき、使用者がケトル本体200を注ぎ口側に傾けても、液体容器320内部の液体は、開閉弁280によって堰き止められる。
When the on-off
ロック機構252は、蓋ユニット250を本体ユニット300に係止するための機構である。ロック機構252は、主として、一対のロックレバーと、各ロックレバーと連結されたコイルスプリングとで構成されている。ロックレバーは、電気ケトル100の使用者が本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外す際に指を触れる操作部分として使用される。一対のロックレバーは、コイルスプリングによって左右外方に向かって付勢されている。そして、蓋ユニット250が本体ユニット300に装着されている状態では、ロックレバーの一部が本体ユニット300に嵌まり込んだ状態となり、蓋ユニット250は本体ユニット300に係止される。
使用者が本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外したい場合には、使用者はコイルスプリングの付勢力に抗して一対のロックレバーを中央に寄せるように挟み込んで、本体ユニット300に対するロックレバーの嵌め込みを解除する。この状態で、蓋ユニット250を上方に引き上げることで、本体ユニット300から蓋ユニット250が取り外される。
When the user wants to remove the
底板部材260は、蓋ユニット250の下側の部分を主に構成している。図14に示すように、底板部材260は、円筒形容器の概略形状を有する樹脂製の部材である。底板部材260の外形は、主に、略円環状の壁部261と底面部262とで形成されている。
The
壁部261は、蓋ユニット250の側面を主に構成する。壁部261の上端部に、上面部材251が載置される。壁部261の前方側には、流路形成部264が形成されている。流路形成部264は、ケトル本体200の注ぎ口301へ向かって開口している。流路形成部264によって、液体容器320内の液体を注ぎ口301へと導く吐出経路Aが形成される。
The
より具体的には、図15などに示すように、流路形成部264の内部は、分割壁269によって、大口径の空間と小口径の空間とに分割されている。大口径の空間は、吐出経路Aを形成しており、開閉弁280が開状態となったときに、液体流路の一部を構成する。図15では、液体吐出時の液体の流れを実線の矢印で示している。
More specifically, as shown in FIG. 15 and the like, the interior of the flow
小口径の空間は、大口径の空間の上方に位置する。小口径の空間は、後述する蒸気流通空間(気体流路)290と連通しており、液体の吐出時に外気を取り込む吸気口Bとなっている。液体容器320内の液体の吐出時に、吸気口Bから取り込まれた外気は、蒸気流通空間290内を流れた後、液体容器320内に到達する。図15では、吸気口Bから取り込まれた外気の流れを破線の矢印で示している。これにより、液体吐出時の脈動を抑え、液体容器320内の液体の流出をスムーズに行うことができる。なお、吸気口Bは、液体容器320内で発生した蒸気を排出するための蒸気口としても機能する。
The small diameter space is located above the large diameter space. The small-diameter space communicates with a steam circulation space (gas flow path) 290, which will be described later, and serves as an intake port B that takes in outside air when the liquid is discharged. When the liquid in the
壁部261の後方側(具体的には、流路形成部264との対向位置側)には、後方側蒸気口266が形成されている(図14参照)。後方側蒸気口266は、液体容器320内で発生した蒸気を蒸気検知部422側へ誘導する開口部である。
A
底面部262は、蓋ユニット250の下面を構成している。本体ユニット300に蓋ユニット250を取り付けた状態では、底面部262の下面は、液体容器320の内部空間の天面となる。
The
底面部262は、底面部262よりも一段盛り上がっている第2隆起部262bと、第2隆起部262bからさらに盛り上がっている第1隆起部262aとを有している。第1隆起部262aおよび第2隆起部262bは、開閉弁280に対応する位置に形成されている。開閉弁280が閉状態のとき、開閉弁280のパッキン285は、第2隆起部262bの下面に当接する。これにより、液体容器320の内部が閉空間となる。また、開閉弁280が開状態のとき、開閉弁280のパッキン285と第2隆起部262bの下面との間に隙間が形成される。これにより、第1隆起部262aの下面に液体が流入可能となり、液体流路の一部が形成される。
The
また、底面部262には、中央開口部263、蒸気口265、連通穴267、および小孔(孔部)291などの開口部が形成されている。中央開口部263は、第1隆起部262aに形成されている。中央開口部263は、円筒形状を有しており、その内部を開閉弁280の軸部282が貫通している。蒸気口265は、蒸気流通空間290と液体容器320の内部との間に設けられた開口部である。蒸気口265は、底面部262の後方側の第2隆起部262bに形成されている。蒸気口265は、後方側蒸気口266とともに、液体容器320内で発生した蒸気を蒸気検知部422側へ誘導する開口部である。
Further, openings such as a
連通穴267は、中央開口部263と蒸気口265との間に位置する。連通穴267は、底面部262の第1隆起部262aと第2隆起部262bとの境界部分に形成されている。蒸気口265と同様に、連通穴267は、蒸気流通空間290と液体容器320の内部との間に設けられ、各空間を連通している。なお、蒸気口265は、常時開状態となっているのに対して、連通穴267は、開閉弁280の動作に応じて開状態と閉状態との間で変化する。すなわち、開閉弁280が閉状態のとき、連通穴267の周囲は開閉弁280のパッキン285と当接し、閉じられた状態となる。
A
小孔291は、底面部262の前方側であって、流路形成部264の真後ろに形成されている。小孔291は、蒸気流通空間290と中間液体流路Cとの間に設けられた開口部である。中間液体流路Cは、吐出経路Aと液体容器320内の空間との間に形成されている。これにより、小孔291は、吐出経路Aと蒸気流通空間290とを間接的に連通している。
The
また、底面部262の上面上には、規制壁部268(具体的には、高壁部268a、低壁部268b)が設けられている。規制壁部268は、底面部262の上面に対して略垂直に立設している。このような規制壁部268が設けられていることで、ケトル本体200が転倒したときに蒸気口265から蒸気流通空間290内を経由して吸気口Bから漏れ出る湯など液体の量を減らしたり、漏れ出る液体の勢いを弱めたりすることができる。上述の小孔291は、規制壁部268で囲まれた領域内に形成されている。
Moreover, a regulation wall portion 268 (specifically, a
スチームカバー270は、上面部材251と底板部材260との間に配置されている。スチームカバー270は、図12に示すような形状を有する樹脂成形部品である。スチームカバー270は、板状部271、空間形成部277、および中央開口部278などを有している。
The
板状部271は、スチームカバー270の外縁部および左右両側を主に形成している板状の部材である。
The plate-
空間形成部277は、中央開口部278の周囲に、板状部271から盛り上がるように形成されている。底板部材260の底面部262上にスチームカバー270を重ねるように配置させると、主に底面部262と空間形成部277とで区画された空間が形成される。この空間が、蒸気流通空間290となる。
The
中央開口部278は、板状部271の中央部分に形成された開口部である。開閉弁280の軸部282および底板部材260の中央開口部263は、この中央開口部278内を貫通している。
The
また、図13に示すように、スチームカバー270の下面には、流入規制壁部272、および蒸気誘導部273などが形成されている。
Further, as shown in FIG. 13, an inflow restricting
流入規制壁部272は、スチームカバー270の前方側に設けられている。流入規制壁部272は、底板部材260に形成された高壁部268aと対応する位置に形成されている。底板部材260上にスチームカバー270を載置すると、流入規制壁部272の頂部と高壁部268aの頂部とが接触する。
The inflow restricting
蒸気誘導部273は、スチームカバー270の後方側に設けられている。蒸気誘導部273は、液体容器320から蒸気口265を介して流入した蒸気を、後方側蒸気口266を経由して蒸気検知部422へと導く経路を形成する。
The
開閉弁280は、蓋ユニット250の底板部材260と、ケトル本体200の液体容器320との境界付近に配置されている。上述したように、開閉弁280は、開閉ボタン253の押圧動作によって、上下方向に移動する。
The on-off
開閉弁280が上方に位置しているときは、開閉弁280は閉状態となり、液体容器320の内部は閉空間となる。すなわち、液体流路は、遮断された状態となる(図4および図16参照)。一方、開閉弁280が下方に位置しているときは、開閉弁280は開状態となり、液体容器320の上部が開放された状態となる。これにより、液体流路が形成される(図15参照)。
When the on-off
図12に示すように、開閉弁280は、弁本体部281、軸部282、およびパッキン285などを有している。弁本体部281は、略円盤形状を有している。軸部282は、弁本体部281の上面から略垂直に突出する棒状の部材であり、弁本体部281と一体的に形成されている。軸部282の先端は、開閉ボタン253と接続されている。
As shown in FIG. 12, the on-off
パッキン285は、弁本体部281の外周を取り囲むように取り付けられている。開閉弁280が閉状態のときには、パッキン285が底板部材260の下面と密着した状態となる。これにより、液体容器320内は、概ね閉鎖された空間となる。そのため、開閉弁280が閉状態のときにケトル本体200が傾いても、開閉弁280と底板部材260の下面との間から吐出経路Aへ直接液体が流れることがなくなる。そのため、誤ってケトル本体200を転倒させてしまった場合に、大量の液体が注ぎ口301から漏れ出すことを抑制することができる。
The packing 285 is attached so as to surround the outer periphery of the
なお、開閉弁280が閉状態のとき、液体容器320は、完全な密閉空間とはなっていない。これは、底板部材260には、常時開状態となっている蒸気口265が設けられているためである。すなわち、開閉弁280が閉状態のとき、液体容器320内の空間は、底板部材260に形成された蒸気口265のみで他の空間(すなわち、蒸気流通空間290)と連通している。
Note that when the on-off
(液体吐出時の液体および気体の流れについて)
続いて、注ぎ口301から液体を注ぐとき(液体吐出時)の液体の流れと、そのときに外部からケトル本体200に取り込まれる気体の流れについて、図15を参照しながら説明する。図15では、開閉弁280が開の状態(すなわち、注水可能な状態)のときに蓋ユニット250の内部を通過する液体(実線)および気体(破線)の流れを矢印で示す。なお、図15では、コイルスプリング289などの比較的小さな部品の図示は省略している。
(Regarding the flow of liquid and gas when ejecting liquid)
Next, the flow of liquid when the liquid is poured from the spout 301 (when the liquid is discharged) and the flow of gas taken into the
ケトル本体200内の湯をカップや湯飲みなどの容器に注ぐとき、使用者は、先ず開閉ボタン253を押し下げ、図15に示す状態にする。開閉ボタン253の押圧動作により、開閉弁280は下方に移動し、蓋ユニット250の底板部材260の下面と開閉弁280との間に隙間が形成される。このとき、連通穴267も開状態となる。
When pouring the hot water in the
その後、使用者は、把持部401を持ってケトル本体200を電源台500から持ち上げ、容器に注ぎ口301を近づけるようにケトル本体200を傾ける。この動作により、液体容器320内の液体は、図15の実線矢印で示すように、開閉弁280と蓋ユニット250の底板部材260との隙間から、底面部262の第1隆起部262aの下面に形成された液体流路を流れる。そして、蓋ユニット250の前方側の流路形成部264内の吐出経路Aを通り、最終的には、液体容器320の上部の吐出口形成部323で形成された注注ぎ口301から吐出される。
After that, the user holds the
なお、流路形成部264の内部の上方側には、吸気口Bを形成するための分割壁269が設けられている。これにより、液体吐出時、流路形成部264の内部の上方側には、液体が流れない空間が形成される。一方、液体吐出時、液体容器320内は、液体が流出することによって陰圧となる。
A dividing
ここで、液体容器320の天面を構成する底板部材260には、底板部材260とスチームカバー270とで形成されている蒸気流通空間290に通じる連通穴267が形成されている。そのため、液体容器320内が陰圧になると、蒸気流通空間290も陰圧となる。また、蒸気流通空間290は、吐出経路Aに隣接して設けられた吸気口Bに通じている。
Here, the
したがって、液体吐出時に、吐出経路Aの上方に設けられている吸気口Bからは、外気が流入する。吸気口Bから流入した外気は、蒸気流通空間290を通って連通穴267から液体容器320内に入る(図15の破線矢印参照)。
Therefore, outside air flows in from the intake port B provided above the discharge path A when the liquid is discharged. Outside air that has flowed in from the intake port B passes through the
以上のように、注ぎ口301からの液体吐出時には、吸気口Bから液体容器320内へスムーズに気体を流入させることのできる流路が形成される。これにより、液体吐出時の脈動を抑えることができ、液体容器320内の液体をスムーズに吐出させることができる。
As described above, when the liquid is discharged from the
(ケトル本体転倒時の液体の流れについて)
続いて、湯沸時および貯湯時などの開閉弁280が閉状態のときに、ケトル本体200が転倒した場合に蒸気流通空間290へ流入する液体の流れについて、図16から図18を参照しながら説明する。ここで、湯沸時および貯湯時などの開閉弁280が閉状態の場合を、非吐出時と呼ぶ。
(Regarding the liquid flow when the kettle body is overturned)
Next, with reference to FIGS. 16 to 18, the flow of the liquid flowing into the
非吐出時にケトル本体200が転倒すると、液体容器320内の液体は、蒸気口265から蒸気流通空間290へ流入する。図16には、ケトル本体200が転倒したときに、蒸気口265から蒸気流通空間290内へ流入する液体の流れを矢印で示す。図16に示すように、ケトル本体200の後方側に位置する蒸気口265から流入した液体は、ケトル本体200の前方側へと流れ、最終的に吸気口Bおよび吐出経路Aから外部へと漏れ出す。
When the
なお、ケトル本体200は、一般的に、取っ手ユニット400が設けられている後方側の方が前方側に比べて高重量となっている。そのため、人が誤って接触するなどして転倒したケトル本体200は、最終的に図18に示すような状態で床面上に置かれる可能性が高い。
Note that the
そして、蒸気口265から蒸気流通空間290内へ侵入した液体は、一旦、蒸気誘導部273から蒸気検知部422側へ流れた後に、図17において矢印で示すような経路で、前方側の吐出経路Aまで流れる。なお、蒸気流通空間290の前方側へ流れた液体の一部は、吐出経路Aに隣接する吸気口Bから外部へ流出する。また、前方側へ流れた液体の一部は、小孔291から中間液体流路C内へ流入する。そして、液体の一部は、中間液体流路C内に貯められる。中間液体流路C内に入りきらない液体は、吐出経路Aから外部へ流出する。
The liquid that has entered the
このように、蒸気流通空間290内へ侵入した液体の一部は、最終的には、注ぎ口301から外部へ漏れ出すことになる。ここで、電気ケトルの信頼性および安全性をより高めるためには、転倒時に注ぎ口301から漏れ出す液体の量を減らしたり、転倒してから注ぎ口301から液体が漏れ出るまでの時間を遅らせたりすることが望まれる。
Thus, part of the liquid that has entered the
上述したように、電気ケトル100には、蒸気流通空間290の内部に、蒸気口265から前方側の注ぎ口301(具体的には、注ぎ口301と直接または間接的に連通している小孔291および吸気口B)へと流れる液体の流れを規制する規制壁部が設けられている。本実施形態では、規制壁部は、底板部材260に形成された高壁部268aおよび低壁部268bと、スチームカバー270に形成された流入規制壁部272とで構成されている。
As described above, the
ここで、例えば、高壁部268aの高さはH1であり、低壁部268bの高さはH2であり、H1>H2となっている。また、流入規制壁部272の高さはH3である。ここで、各壁部の高さとは、電気ケトル100の上下方向の長さを意味する。
Here, for example, the height of the
そして、底板部材260上にスチームカバー270を載置すると、流入規制壁部272の頂部と高壁部268aの頂部とが接触する。すなわち、H1+H3の長さは、蒸気流通空間290の対応部分の上下方向の長さと略同じとなる。これにより、蒸気口265から蒸気流通空間290内へ流入した液体は、例えば、図18の矢印Aで示すような経路で前方側へ流れるが、図18のBで示す高壁部268aの箇所では、小孔291側の領域へ侵入することができず、上方側へ回り込むように流れる。
When the
また、スチームカバー270側の低壁部268bに対応する位置には、壁部は形成されておらず、低壁部268bの頂部とスチームカバー270との間に小さな隙間が形成される。これにより、高壁部268aの形成位置で侵入を阻まれた液体は、低壁部268bの頂部から小孔291側の領域へ侵入する。
No wall is formed at a position corresponding to the
以上のように、高壁部268aおよび流入規制壁部272は、液体を迂回させるための迂回壁としての役割を果たす。また、低壁部268bは、小孔291側の領域へ流入する液体の流れを弱めるための障壁としての役割を果たす。なお、低壁部268bの形成位置では、スチームカバー270との間に小さな隙間が形成されているため、蒸気や外気などの気体の流通は大きく阻害されることはない。
As described above, the
(本実施形態のまとめ)
1.
本発明の実施の形態にかかる電気ケトル100では、外側水量確認用窓部材Woの幅方向端から幅方向中央に向かうに従って、外側水量確認用窓部材Woの内側面S1iと内側水量確認用窓部Wiの外側面S2oとの距離が長くなっている。このため、この電気ケトル100では、従前の電気ケトルに比べて、内外容器の水量確認用窓Wi,Woの幅方向中央の距離を長くとるができると共に、内側水量確認用窓部Wiの外側面W2oおよび外側水量確認用窓部材Woの内側面S1iを滑らかな面とすることができる。したがって、この電気ケトル100では、水量確認用窓に顔を近づけてその水量を確認しようとする者の顔に熱さを感じさせにくくすることができると共に、水面を見やすくすることができる。
(Summary of this embodiment)
1.
In the
2.
本発明の実施の形態にかかる電気ケトル100のケトル本体200では、図19および図20に示されるように、内側水量確認用窓部Wiが突出壁部Weによって内側壁部材321から外側に向かって僅かに突出している。このため、この電気ケトル100では、外側水量確認用窓部材Woから内部部品を見えにくくすることができる。このため、電気ケトル100のデザイン性を高めることができる。また、上述の通り、内側水量確認用窓部Wiは内側壁部材321の作製の際にインサート成形されるが、このインサート成形の際に内側水量確認用窓部Wiの位置を固定しやすくすることができる。
2.
In the
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係る電気ケトル100では内側水量確認用窓部Wiが略平板状とされたが、内側水量確認用窓部Wiは、水平断面視において外側水量確認用窓部材Woと遠ざかるように内側に向かって窪んでいてもよい。かかる場合、外側水量確認用窓部材Woは、先の実施の形態に示されるように部分円筒形状であってもよいし、平板形状としてもよい。
<Modification>
(A)
In the
(B)
先の実施の形態に係る電気ケトル100では外側水量確認用窓部材Woが、外側壁部材310に沿った部分円筒形状とされたが、水平断面視において外側水量確認用窓部材Woの中央部分を外側壁部材310から外側に向かって突出させてもよいし、外側水量確認用窓部材Woの全体を外側壁部材310から外側に向かって突出させてもよい。なお、前者の場合、外側水量確認用窓部材Woは水平断面視において湾曲形状を呈していてもよいし、角状等の任意の形状を呈していてもよい。後者の場合、外側水量確認用窓部材Woは水平断面視において角状等の任意の形状を呈していてもよい。また、上述の場合において、内側水量確認用窓部Wiは、先の実施の形態に示されるように平板状であってもよいし、内側壁部材321に沿った部分円筒形状としてもよい(後者の場合、突出壁部Weは省かれる。)。
(B)
In the
(C)
先の実施の形態に係る電気ケトル100では突出壁部Weによって内側水量確認用窓部Wiが外側に突出させられていたが、突出壁部Weが省かれてもよい。かかる場合、内側水量確認用窓部Wiの両脇に内蔵物隠しリブが設けられるのが好ましい。
(C)
In the
(D)
先の実施の形態に係る電気ケトル100では内側壁部材321に内側水量確認用窓部Wiがインサート成形されていたが、内側水量確認用窓部Wiを含めた内側壁部材321が透明樹脂または半透明樹脂で形成されてもよい。
(D)
In the
(E)
先の実施の形態に係る電気ケトル100では、内側壁部材321において内側水量確認用窓部Wiが外側に向かって突出していたが、内側水量確認用窓部Wiが内側に凹んでいてもよい。かかる場合であって、内側水量確認用窓部Wiをインサート成形しやすくことができる。
(E)
In the
(F)
先の実施の形態では本願発明を電気ケトル100に適用したが、本願発明は電気ポット等の他の電気機器等に利用されている水量確認用窓付き二重壁容器に適用されてもよい。
(F)
In the previous embodiment, the present invention was applied to the
<備考>
なお、上記変形例(A)~(F)は各例単独で適用されてもよいし、2例が組わされて適用されてもよいし、3例が組わされて適用されてもよいし、4例が組み合わされて適用されてもよいし、5例が組み合わされて適用されてもよい。
<Remarks>
Incidentally, the above modifications (A) to (F) may be applied individually, two examples may be combined and applied, or three examples may be combined and applied. However, the four examples may be combined and applied, or the five examples may be combined and applied.
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。 It should be considered that the embodiments disclosed this time are illustrative in all respects and not restrictive. The scope of the present invention is indicated by the scope of the claims rather than the above description, and is intended to include all modifications within the meaning and range of equivalents of the scope of the claims. Also, configurations obtained by combining configurations of different embodiments described herein are also included in the scope of the present invention.
200 :ケトル本体(二重壁容器)
310 :外側壁部材(第1側壁部,外容器の構成部材)
320 :液体容器(内容器)
321 :内側壁部材(第2側壁部)
331 :底部材(外容器の構成部材)
402 :本体接続部(外容器の構成部材)
Dc :内側水量確認用窓部の外側面の幅方向中央と外側水量確認用窓部材の内側面の幅方向中央との距離(第2水量確認用窓の外側面の幅方向中央と第1水量確認用窓の内側面の幅方向中央との距離)
De :外側水量確認用窓部材の外側面の幅方向端部と内側水量確認用窓部の内側面の幅方向端部との最短距離(第2水量確認用窓の外側面の幅方向端部と第1水量確認用窓の内側面の幅方向端部との最短距離)
S1i :外側水量確認用窓部材の内周面(第1水量確認用窓の内側面)
S2o :内側水量確認用窓部の外周面(第2水量確認用窓の外側面)
Wi :外側水量確認用窓部材(第2水量確認用窓)
Wo :内側水量確認用窓部(第1水量確認用窓)
200: Kettle body (double-walled container)
310: Outer wall member (first side wall, component of outer container)
320: liquid container (inner container)
321: inner wall member (second side wall portion)
331: Bottom member (constituent member of the outer container)
402: main body connecting portion (constituent member of the outer container)
Dc: Distance between the widthwise center of the outer surface of the inner water amount confirmation window and the widthwise center of the inner surface of the outer water amount confirmation window member (the widthwise center of the outer surface of the second water amount confirmation window and the first water amount distance from the center of the inner side of the confirmation window in the width direction)
De: The shortest distance between the widthwise end of the outer surface of the outer water amount confirmation window member and the widthwise end of the inner surface of the inner water amount confirmation window (the widthwise end of the outer surface of the second water amount confirmation window and the shortest distance between the width direction end of the inner surface of the first water volume confirmation window)
S1i: inner peripheral surface of the outer water amount confirmation window member (inner surface of the first water amount confirmation window)
S2o: Outer peripheral surface of inner water volume confirmation window (outer surface of second water volume confirmation window)
Wi: Outside water volume check window member (second water volume check window)
Wo: Window for checking inner water volume (first window for checking water volume)
Claims (3)
第2水量確認用窓が設けられる第2側壁部を有し、前記外容器の内側に配設される内容器と、を備え、
水平断面視において、前記第2水量確認用窓の外側面の幅方向中央と前記第1水量確認用窓の内側面の幅方向中央との距離は、前記第2水量確認用窓の外側面の幅方向端部と前記第1水量確認用窓の内側面の幅方向端部との最短距離よりも長い、二重壁容器。 an outer container having a first side wall provided with a first water volume confirmation window;
an inner container having a second side wall portion provided with a second water amount confirmation window and disposed inside the outer container;
In a horizontal cross-sectional view, the distance between the widthwise center of the outer surface of the second water amount confirmation window and the widthwise center of the inner surface of the first water amount confirmation window is the distance of the outer surface of the second water amount confirmation window. A double-walled container longer than the shortest distance between the widthwise end and the widthwise end of the inner surface of the first water volume confirmation window.
請求項1に記載の二重壁容器。 In a horizontal cross-sectional view, the distance between the outer side surface of the second water amount confirmation window and the inner side surface of the first water amount confirmation window increases from the widthwise end of the first water amount confirmation window toward the widthwise center. The double-walled container of claim 1, comprising:
請求項1または2に記載の二重壁容器。 3. The double-walled container according to claim 1, wherein at least an end portion of said second water amount confirmation window protrudes toward said first side wall portion when viewed in horizontal cross section.
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