JP7187256B2 - 船舶制御システムおよび船舶制御方法 - Google Patents

船舶制御システムおよび船舶制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、船舶制御システムおよび船舶制御方法に関する。
特許文献1には、船舶などの特定対象の周囲の画像を表示装置に表示することで特定対象の周囲の認識の精度を高める技術が開示されている。特許文献1に記載されている表示装置は、特定対象の周囲を撮影して得られた画像に生じた歪みを補正し、歪みを補正した画像を特定対象の周囲方向に合成した表示画像を、目標検出装置から入力した目標情報を重畳して表示する。ここで、目標情報は、他の船舶の情報、障害物の情報、飛翔体の情報などである。特許文献1に記載されている表示装置によれば、特定対象の周囲画像を表示装置に表示した際に、視聴者の視認性を向上させた画像を表示することができる。
また、特許文献1に記載されている表示装置は、視聴者の周囲を円形状に囲むように設置されたモニタに周囲の画像を表示する。特許文献1に記載されている表示装置によれば、視聴者は、船舶などの特定対象の周囲の全体的な状況を、視線を変えるだけで把握することができる。
特開2018-85611号公報
特許文献1に記載されている表示装置を用いることで、例えば船長等の指揮者は、表示装置に表示された情報に基づいて船舶の航海等について一定の判断を下すことができる。
しかしながら、船舶などにおいては、船舶などの種類によって、航海など以外に複数種類や複雑な任務が課せられている場合がある。このよう場合、船舶などにおいては、船長などの指揮者の下、複数の指揮者の補佐者を定めて、船舶などで行われる任務を、各指揮者の補佐者に対して予め割り当てられた部分的な任務毎に指揮する場合がある。ここで、部分的な任務とは、船舶などの任務を例えば役割毎に分類した任務であり、例えば、運転および航海任務、監視任務などである。このような場合に、各指揮者の補佐者は、例えば、各々が分担する部分的な任務を指揮する際に必要となる情報を各指揮者の補佐者用のモニタに表示させる。そして、各指揮者の補佐者は、モニタに表示された情報に基づいて必要な判断を行い、判断した結果を指揮者に報告し、最終的な判断を指揮者に委ねていた。このような場合に判断結果の報告が口頭で行われたとき、指揮者は限られた情報に基づいて最終的な判断を行われなければならないという課題がある。また、指揮者は、指揮者の補佐者が判断の基準とした情報を確認する場合、例えば指揮者の補佐者用のモニタが視聴できる位置に移動して情報を確認する必要があり、時間が掛かってしまうという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、船舶の運航および航行に係る任務を遂行する際に判断の正確性と迅速性を図ることができる船舶制御システムおよび船舶制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、船舶の任務に関する情報を収集する情報収集装置と、円形状に配置された複数の共用コンソールであって、それぞれが前記情報収集装置が収集した情報を編集し、表示面が前記円形状の中心部を向くように配置された前記複数の共用コンソールと、前記複数の共用コンソールの内側に配置され、所定の任務に係る処理を実行する制御用コンソールと、複数の処理モードから1つの処理モードの選択を受け付け、選択された処理モードに応じて、前記複数の共用コンソールのそれぞれを何れかの制御用コンソールの任務に対応付ける処理モード設定部とを備える船舶制御システムである。
また、本発明の一態様は、上記船舶制御システムであって、前記制御用コンソール以外のコンソールであって、前記船舶内の1または複数の所定の装置の制御や監視用の1または複数のコンソールを、前記円形状中心部に表示面が向くようにしてさらに備える。
また、本発明の一態様は、上記船舶制御システムであって、前記共用コンソールが前記船舶において船橋部より防御性が高い内部区画に設けられている。
また、本発明の一態様は、情報収集装置によって船舶の任務に関する情報を収集し、複数の処理モードから1つの処理モードの選択を受け付け、円形状に配置され、表示面が前記円形状の中心部を向くように配置された複数の共用コンソールのそれぞれを、選択された処理モードに応じて、前記複数の共用コンソールの内側に配置され、所定の任務に係る処理を実行する制御用コンソールの前記任務に対応付け、前記複数の共用コンソールによって、前記情報収集装置が収集した情報を編集する船舶制御方法である。
本発明の各態様によれば、船舶の運航および航行に係る任務を遂行する際に判断の正確性と迅速性を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る船舶と撮影領域の関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る分掌指揮システムの構成例を示す第一の図である。 本発明の一実施形態に係る分掌指揮システムの構成例を示す第二の図である。 本発明の一実施形態に係る撮影装置の撮影方法を示す第一の図である。 本発明の一実施形態に係る撮影装置の撮影方法を示す第二の図である。 本発明の一実施形態による表示画像の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る分掌指揮システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコンピュータの機能ブロック図である。 図9に示す処理モード設定部の動作例を示すフローチャートである。 図9に示す処理モード設定部の動作例を説明するための模式図である。 図9に示す処理モード設定部の動作例を説明するための模式図である。 図9に示すサーバ31-1~31-7の動作例を示すフローチャートである。 図9に示すサーバ21-1および21-3の動作例を示すフローチャートである。 図9に示すサーバ21-2の動作例を示すフローチャートである。 図9に示す拡大画像取得部の動作例を示すフローチャートである。 図9に示す拡大画像取得部の動作例を説明するための模式図である。 図9に示す拡大画像取得部などの動作例を説明するための模式図である。 図9に示す拡大画像取得部などの動作例を説明するための模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係る分掌指揮システム1について図面を参照して説明する。分掌指揮システム1は、船舶で行われる任務を指揮し、また遂行する際に用いられる複数のコンピュータなどからなるシステムである。分掌指揮システム1によって遂行される任務は、複数の部分的な任務からなり、船長などの指揮者による指揮の下、複数の指揮者の補佐者によって遂行される。
図1は、本発明の一実施形態に係る分掌指揮システム1を搭載した船舶100と、分掌指揮システム1が備える撮影装置13が撮影する撮影領域の関係を示す図である。
本実施形態の特定対象である船舶100には撮影装置13が設けられている。撮影装置13は船舶100のおおむね周囲360度の方向の撮影領域Eaを撮影する。図1においては所定の高度Hの高さまでの周囲360度の方向を撮影領域Eaとしてその領域を撮影装置13が撮影する様子を示している。高さHは特に限定されない。例えば撮影領域Eaは船舶100を中心とした半球状または半楕円体状に表現され得る地表空間の全体であってよい。または撮影領域Eaは船舶100を中心とした球状または半楕円体状に表現され得る地表空間と水中空間の全体であってよい。図1に図示するように一例として撮影装置13は取り付けられた位置において撮影領域Epを撮影する。分掌指揮システム1は異なるタイミングで撮影装置13の撮影した部分撮影領域Epに対応する画像を取得し、それらを合成して指揮所70に備えられている表示装置に出力する。指揮所70は、船舶100において例えば船橋部より防御性が高い内部区画に設けられている部屋(空間)であり、例えば、船舶100外へ通じる窓、ドア、開口部などを有していない。
図2は図1に示す分掌指揮システム1の構成例を示す第一の図である。
図3は図1に示す分掌指揮システム1の構成例を示す第二の図である。
図2および図3を参照して、分掌指揮システム1が備える表示装置40について説明する。図2と図3は同一の表示装置40を異なる方向から視認した場合の図である。表示装置40は船舶100内部の指揮所70に設けられる。図2で示す表示装置40は第一モニタ41と第二モニタ42とを有する。本実施形態において、第一モニタ41と第二モニタ42は、表示装置40の表示画面であって、例えば、表示装置40が有するプロジェクタ43の投影面として構成されている。プロジェクタ43は、例えば指揮所70の天井に設置されている。ただし、これに限らず、第一モニタ41と第二モニタ42は、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイなどで構成されていてもよい。一例として第一モニタ41は、船舶100の船首方向を中心とした左右に広い300度の周囲方向の領域の画面を有する。一例として第二モニタ42は第一モニタ41に撮影されない周囲方向の領域であって、船尾方向を中心とした左右60度の周囲方向の領域の画面を有する。ただし、これに限らず、第一モニタ41と第二モニタ42に撮影される領域は任意に選択しても良い。ただし、表示装置40は、第一モニタ41と第二モニタ42とが結合して360度の周囲方向の領域の一つのモニタを有するものであってもよい。第一モニタ41や第二モニタ42の手前には複数の座席60が設置され得る。座席60の位置に対応する第一モニタ41や第二モニタ42のモニタ領域には、後述するようにして、対応する位置の座席60に着座した人が操作するための操作情報が表示される。
図4は撮影装置13の撮影方法の例を示す第一の図である。
図4で示す例では、船舶100に設けられる撮影装置13は、撮影方向が異なる複数の撮像部13a、13b、13cおよび13dから構成される。各撮像部13a、13b、13cおよび13dは例えばそれぞれが光学系と撮像素子を有する撮影装置である。撮像部13a、13b、13cおよび13dは、撮影装置13の撮影領域Eaの一部を撮影する。その場合、各撮像部13a~13dが撮影した部分撮影領域Epa~Epdを合成して360度の周囲方向の全体の撮影領域Eaの画像が生成される。各撮像部13a~13dが撮影した各部分撮影領域Epa~Epdは、他の撮像部13a~13dが撮影した他の各部分撮影領域Epa~Epdの一部領域において重複する。
この場合、撮像部13aは部分撮影領域Epaを撮影する。撮像部13bは部分撮影領域Epbを撮影する。撮像部13cは部分撮影領域Epcを撮影する。撮像部13dは部分撮影領域Epdを撮影する。部分撮影領域Epaは左端で部分撮影領域Epdと一部重複し、右端で部分撮影領域Epbと一部重複する。部分撮影領域Epbは左端で部分撮影領域Epaと一部重複し、右端で部分撮影領域Epcと一部重複する。部分撮影領域Epcは左端で部分撮影領域Epbと一部重複し、右端で部分撮影領域Epdと一部重複する。部分撮影領域Epdは左端で部分撮影領域Epcと一部重複し、右端で部分撮影領域Epaと一部重複する。部分撮影領域Epa、部分撮影領域Epb、部分撮影領域Epcおよび部分撮影領域Epdの撮像部13a、13b、13cおよび13dを中心とする角度(範囲)は等しくてもよいし、それぞれが異なっていてもよい。
図5は撮影装置13の撮影方法を示す第二の図である。
船舶100には一つの撮影装置13が取り付けられ、その撮影装置13が回転して、360度の周囲方向の全体の撮影領域Eaを撮影するようにしてもよい。この場合、図示していない船舶100のジャイロスタビライザに回転台が設置され、回転台に撮影装置13が積載されてよい。回転台が回転制御されることにより、撮影装置13が船舶100の周囲360度の方向の全体の撮影領域Eaを撮影できる。撮影装置13は船舶の船首方向を中心に所定範囲の撮影領域Epのみを撮影するようにしてもよい。ジャイロスタビライザに回転台が設置されることにより、撮影装置13の撮影した画像のブレが軽減される。
図6は第一モニタ41と第二モニタ42に表示される表示画像40aの例を示す図である。
図6で示すように表示装置40では、第一モニタ41および第二モニタ42の全面に撮影装置13が撮影した画像に所定の処理を施した表示画像40aが表示される。また表示画像40aは、撮影装置13が撮影した画像に重畳させて、目標として検出された目標物を示すマーク81および82や、種別の情報、目標の位置座標、目標までの距離、目標の速度などを表す文字情報81aおよび82bなどを表す画像を含む。また、第一モニタ41および第二モニタ42には、撮影装置13が撮影した画像に重畳させた指定した目標物83の拡大画像83bなどを含む表示画像40aが表示される。
図7は本発明の一実施形態による分掌指揮システム1の構成を示す図である。
図7に示す分掌指揮システム1は、一例として、複数のコンピュータ10、20-1~20-3および30-1~30-17、撮影装置13、表示制御装置14、ネットワーク15、ならびに、表示装置40から構成されている。また、ネットワーク15には、船舶100が有する撮影装置17、レーダ51、測位装置52、気象観測装置53、通信装置54、運転装置55、航海装置56、集音装置57、音響装置58、他の複数の船内装置59などが接続され、分掌指揮システム1が備える複数のコンピュータ10、20-1~20-3および30-1~30-17や表示制御装置14との間で所定の情報が送受信される。撮影装置17、レーダ51、測位装置52、気象観測装置53、および通信装置54は、船舶100の任務に関する情報を収集する情報収集装置の一例である。
撮影装置17は、図1に示すように船舶100上に設置され、撮影装置13より狭い視野角かつ高解像度で撮影範囲を移動させて船舶100の周囲の画像を撮影する撮影装置である。撮影装置13は、撮影装置17と比較して広角撮影用の撮像装置である。撮影装置17は、例えば、分掌指揮システム1からの指示に従って方位角と仰角を任意の方向に変化させて船舶100の周囲の画像を撮影し、撮影した画像を分掌指揮システム1へ送信する。撮影装置17は、撮影範囲を移動させる構成として、回転機構などを備えていてもよいし、船舶100が備える回転機構を備える他の装置に搭載されていてもよい。また、撮影装置17は、例えば、可視光カメラ、赤外線カメラ、暗視カメラなどのカメラを1または複数有している。また、撮影装置17は、光学ズーム機能を有し、分掌指揮システム1からの指示に従って撮影倍率を変化させることができる。なお、撮影装置17は、分掌指揮システム1に含まれていてもよい。
レーダ51は、電波を発射し、その反射波を受信することで、船舶100の周囲の他船や飛翔体などの物体を捕捉し、捕捉した物体までの距離と方位を表す信号を例えば所定の形式のビデオ信号などに変換して分掌指揮システム1に対して出力する。
測位装置52は、例えば衛星測位システムを利用して船舶100の位置を表す座標情報(位置情報)を取得し、取得した位置情報を分掌指揮システム1に対して出力する。
気象観測装置53は、船舶100の外部の日照量、温度、湿度、風向、風速などを測定し、測定した結果を分掌指揮システム1に対して出力する。
通信装置54は、分掌指揮システム1からの指示に従い、船舶100外の他の通信装置と所定形式の無線信号を送受信する。
運転装置55は、プロペラなどの船舶100の推進機構とその推進機構の駆動装置などを有する船舶100の推進装置であり、分掌指揮システム1からの指示に従い、推進機構の運転状態を制御する。運転装置55は、分掌指揮システム1からの指示に従い、例えば、プロペラの角度(翼角)や回転数(出力)などを制御する。
航海装置56は、舵などの船舶100の推進方向を変化させる船具とその駆動装置などを有する装置であり、分掌指揮システム1からの指示に従い、推進方向を制御する。
集音装置57は、船舶100の周囲の音を入力して電気信号に変換する1または複数のマイクロフォンと、1または複数のマイクロフォンの出力信号を所定のデジタル信号に変換して分掌指揮システム1へ出力する信号処理装置などを有する装置である。
音響装置58は、指揮所70内に設置された図示していない1または複数のスピーカと、分掌指揮システム1から送られてきたデジタル信号を、1または複数のスピーカへ入力するため、アナログ信号に変換したり、増幅したりする信号処理装置などを有する装置である。音響装置58は、例えば分掌指揮システム1の制御の下、集音装置57で集音された他船の汽笛などの音を指揮所70内に居る人に聴かせるために使用される。
船内装置59は、分掌指揮システム1から制御したり、分掌指揮システム1へ所定の信号を送信したりする船舶100が備える各種装置である。船内装置59は、例えば、ソナー、監視カメラ、熱感知装置、煙感知装置、警報装置、音響装置、表示装置などである。
図7に示す分掌指揮システム1において、コンピュータ10は、サーバ(サーバコンピュータ)11と、テーブルコンソール12を有する。テーブルコンソール12は、サーバ11の入出力装置であり、図2および図3に示すように、表示装置40が有する第一モニタ41および第二モニタ42によって構成された円形状の表示画面の平面上の中心部(図2に×印で示す中心部C)に配置された指揮者の定位置61の近傍に配置されている。なお、中心部Cは、第一モニタ41および第二モニタ42によって構成された平面円形状の表示画面の中心点とその周囲の領域(例えば各コンソールが視認しやすい、半径数メートル程度以内の平面領域)を含む、おおむね中心である部分である。テーブルコンソール12は、サーバ11の入出力装置として、タッチパネル12aを有する。タッチパネル12aは、映像の表示装置と表示画面へのタッチ位置を検知する入力装置を組み合わせた装置であり、タッチスクリーンなどとも呼ばれる。
コンピュータ20-1~20-3は、それぞれ、サーバ21-1~21-3と、コンソール22-1~22-3を有する。コンピュータ20-1~20-3は、指揮者の補佐者用のコンピュータであり、サーバ21-1~21-3は指揮者の補佐者用のサーバであり、コンソール22-1~22-3は指揮者の補佐者用のコンソールである。コンソール22-1~22-3は、例えば、ディスプレイ、スピーカなどの出力装置、キーボード、マウスなどの入力装置、タッチパネルなどの入出力装置、ヘッドセットと音声認識・合成装置の組み合わせなどの入出力装置から構成することができる。
図2において、例えばコンソール22-3は、3台のディスプレイ(表示装置)22-3a、22-3bおよび22-3cと、キーボード22-3dと、マウス22-3eを有している。この場合、3台のディスプレイ22-3a、22-3bおよび22-cは、各表示面Sが、表示装置40の円形状の表示画面の中心部Cにおおむね向くように(すなわち各表示面Sと中心部Cを結ぶ線と表示面Sのなす角が90度(表示面Sに対して垂直方向)からプラスマイナス90度未満の範囲内となるように)配置されている。また、コンソール22-1とコンソール22-2も同様にそれぞれ3台のディスプレイとキーボードとマウスを有している。また、コンソール22-1とコンソール22-2が有する各ディスプレイも、コンソール22-3と同様に、表示装置40の円形状の表示画面の内側に設けられ、中心部Cに各表示面Sが向くように配置されている。
コンピュータ30-1~30-17は、それぞれ、サーバ31-1~31-17と、コンソール32-1~32-17を有する。コンピュータ30-1~30-17は、指揮者の補佐者用コンソールであるコンソール22-1~22-3に表示される情報を編集する際に用いられるコンピュータであり、複数のオペレータによって使用される。この場合、コンソール32-1~32-17は、指揮者の補佐者用コンソール22-1~22-3に表示される情報を編集するコンピュータ30-1~30-17のコンソールである。なお、本実施形態においてコンピュータ20-1~20-3とコンピュータ30-1~30-17の対応づけは任意に設定することができる。したがって、コンソール32-1~32-17を使用するオペレータは固定的ではなく、各コンソール32-1~32-17は複数のオペレータで共用される共用コンソールとして使用される。コンソール32-1~32-17(以下、共用コンソール32-1~32-17ともいう)は、例えば、ディスプレイ、スピーカなどの出力装置、キーボード、マウスなどの入力装置、タッチパネルやヘッドセットと音声認識・合成装置などからなる入出力装置から構成することができる。
図2において、例えばコンソール32-5は、第一モニタ41上に表示領域が設けられた仮想的な3台のディスプレイ32-5a、32-5bおよび32-5cと、テーブル62上に置かれたキーボード32-5dと、マウス32-5eを有している。この場合、ディスプレイ32-5a、32-5bおよび32-5cの表示面Sは、中心部Cに向いていることになる。ただし、ディスプレイ32-5a、32-5bおよび32-5cは、コンソール22-1~22-3と同様に、現実のディスプレイを用いて構成してもよい。ただし、その場合、各ディスプレイは、中心部Cに表示面が向くように配置する。また、コンソール32-1~32-4とコンソール32-6~32-17は、同様にそれぞれ第一モニタ41上に表示領域が設けられた仮想的な3台のディスプレイとテーブル62上に置かれたキーボードとマウスを有している。この場合、コンソール32-1~32-4とコンソール32-6~32-17が有する各ディスプレイも、コンソール32-5と同様に、表示装置40の円形状の表示画面の中心部Cに各表示面が向いている。なお、キーボード32-5dなどの各キーボードと、マウス32-5eなどの各マウスはテーブル62上に設けられた各コンソール32-1~32-17用の接続箱を介して各サーバ31-1~31-17に接続される。各キーボードおよび各マウスと各サーバ間の接続は有線であってもよいし、無線であってもよい。
図2および図3を参照して説明した指揮所70内の各コンソールの配置によれば。定位置61に位置する指揮者は、各指揮者の補佐者用のコンソールの表示内容(あるいは表示状況)と、各共用コンソールの表示内容を、位置を移動せずに容易に確認することができる。また、各指揮者の補佐者は、同一の任務を遂行するオペレータが使用する各共用コンソールの表示内容(あるいは表示状況)を、容易に確認することができる。なお、分掌指揮システム1が備えるコンピュータやコンソールの台数は上述した台数に限定されず任意に設定することができる。
撮影装置13は、船舶100の周囲を全方向で障害物で遮蔽されることなく撮影することができる位置に取り付けられたカメラであり、図4や図5を参照して説明した撮影方法で特定対象である船舶100の周囲を撮影し、撮影した画像を表す情報を表示制御装置14へ送信する。
表示制御装置14は、表示装置40に表示する画像情報を生成する。
表示制御装置14は、撮影装置13から受信した画像信号に対して所定の画像処理を行い、第一モニタ41と第二モニタ42上に表示する表示画像40aをほぼリアルタイムで生成し、表示画像40aを表す映像信号を表示装置40へ出力する。所定の画像処理は、例えば、船舶100などの特定対象の周囲を撮影して得られた画像に生じた歪みを補正する処理や、歪みを補正した画像を船舶100の周囲方向に合成した表示画像を生成する処理である。その際、表示制御装置14は、コンピュータ10およびコンピュータ30-1~30-17やコンピュータ20-1~20-3から重畳させて表示させる画像と重畳させる位置を表す情報を受信し、受信した情報に基づいて画像を重畳させた上で、表示画像40aをほぼリアルタイムに生成する。
表示装置40は、表示制御装置14から受信した映像信号に基づき、第一モニタ41と第二モニタ42に表示画像40aを表示する。
図8は、図7に示すサーバ11、21-1~21-3および31-1~31-17と表示制御装置14のハードウェア構成を、装置700として示す図である。
装置700は、図8で示すように、CPU(Central Processing Unit)701、IF(Interface)702、通信モジュール703、ROM(Read Only Memory)704、RAM(Random Access Memory)705、HDD(Hard Disk Drive)706などの構成を備えたコンピュータである。IF702は例えばタッチパネル、キーボード、マウスなどから入力された情報に対応する信号を取得し、CPU701などに出力する。通信モジュール703は他装置と通信ケーブルなどを介して通信を行う。
装置700には所定のプログラムが格納されている。装置700のCPU701は所定のプログラムを実行する。このプログラムの実行により装置700には、図9に示す各機能が備わる。装置700はサーバコンピュータ、PC(Personal computer)であってもよいし、組込み型のコンピュータシステム(Embedded system)であってもよい。
図9は、図7に示すサーバ11、21-1~21-3および31-1~31-17の機能ブロック図である。
サーバ11は、処理モード設定部111と、表示部112と、入力部113と、拡大画像取得部114を有する。サーバ21-1および21-3は、情報表示部211と、装置制御部212を有する。サーバ21-2は、情報表示部213と、運転装置・航海装置制御部214を有する。サーバ31-1~31-17は、情報取得部311と、コンソール画像生成部312を有する。
次に、図10~図12を参照して、図9に示すサーバ11が有する処理モード設定部111の動作例について説明する。図10は、図9に示すサーバ11が有する処理モード設定部111の動作例を示すフローチャートである。図11および図12は、処理モード設定部111の動作例を説明するための模式図であり、処理モード設定部111によって選択される処理モードの第一の例および第二の例を示す。
図9に示す処理モード設定部111は、テーブルコンソール12に対して所定の入力操作が行われた場合、例えばテーブルコンソール12に処理モードの選択画面を表示して、その選択画面に対する入力操作に応じて処理モードを選択する(ステップS11)。ここで、処理モードとは、各コンピュータ20-1~20-3および30-1~30-17が行う処理の内容の組み合わせを定めた様式である。処理モード設定部111は、予め決められた複数の処理モードから、テーブルコンソール12に対する入力操作に応じて1つの処理モードを選択する。
次に、処理モード設定部111は、選択された処理モードに応じて各コンピュータ20-1~20-3および30-1~30-17が実行するプログラムを指示する(ステップS12)。なお、ステップS12で、処理モード設定部111は、各コンピュータ20-1~20-3および30-1~30-17が実行するプログラムを指示するのに代えて、実行するプログラムは各処理モードで同一とし、プログラムを実行する際の変数やファイル名などの設定の内容を指示するようにしてもよい。なお、ステップS12で、処理モード設定部111は、処理の内容が変更されるコンピュータに対してのみ、処理の内容の変更を指示してもよい。また、処理モード設定部111は、例えば各コンピュータのいずれかが使用できない状態である場合、例えば予備として処理を割り当てていなかったコンピュータに、使用できないコンピュータに割り当てられる処理モードに係る処理を割り当てる。これにより、指揮者の補佐者またはオペレータは、当該予備のコンピュータを使用できないコンピュータの代わりに使用することができる。
例えば第一の処理モードが選択された場合、処理モード設定部111は、図11に示すように各コンピュータ20-1~20-3および30-1~30-17に対して処理の内容を指示する。図11に示す第一の処理モードでは、コンソール22-1に対応するコンピュータ20-1とコンソール32-1~32-7に対応するコンピュータ30-1~30-7が所定の任務Aを指揮するための処理を実行するように設定される。コンピュータ30-1~30-7が実行する処理の内容はそれぞれ異なる。また、コンソール22-1には、例えば、コンソール32-1~32-7を用いて編集された情報が表示される。
コンソール22-2に対応するコンピュータ20-2とコンソール32-8~32-9に対応するコンピュータ30-8および30-9が運転航海任務を指揮するための処理を実行する。コンピュータ30-8および30-9が実行する処理の内容はそれぞれ異なる。コンソール22-2には、例えば、コンソール32-8および32-9を用いて編集された情報が表示される。ここで、運転航海任務とは、運転装置55と航海装置56を制御する任務である。
コンソール22-3に対応するコンピュータ20-3とコンソール32-10~32-15に対応するコンピュータ30-10~30-15が所定の任務Bを指揮するための処理を実行する。コンピュータ30-10~30-15が実行する処理の内容はそれぞれ異なる。コンソール22-3には、例えば、コンソール32-10~32-15を用いて編集された情報が表示される。
また、コンソール32-16および32-17に対応するコンピュータ30-16および30-17は予備として処理が指示されない。
一方、第二の処理モードが選択された場合、処理モード設定部111は、図12に示すように各コンピュータ20-1~20-3および30-1~30-17に対して処理の内容を指示する。図12に示す第二の処理モードでは、コンソール22-1に対応するコンピュータ20-1とコンソール32-1~32-7に対応するコンピュータ30-1~30-7が所定の任務Aを指揮するための処理を実行する。コンピュータ30-1~30-7が実行する処理の内容はそれぞれ異なる。コンソール22-1には、例えば、コンソール32-1~32-7を用いて編集された情報が表示される。
コンソール22-2に対応するコンピュータ20-2とコンソール32-8~32-9に対応するコンピュータ30-8および30-9が運転航海任務を指揮するための処理を実行する。コンピュータ30-8および30-9が実行する処理の内容はそれぞれ異なる。コンソール22-2には、例えば、コンソール32-8および32-9を用いて編集された情報が表示される。
コンソール22-3に対応するコンピュータ20-3とコンソール32-10~32-15に対応するコンピュータ30-10~30-15が所定の任務Cを指揮するための処理を実行する。コンピュータ30-10~30-15が実行する処理の内容はそれぞれ異なる。コンソール22-3には、例えば、コンソール32-10~32-15を用いて編集された情報が表示される。
また、コンソール32-16および32-17(コンピュータ30-16および30-17)は予備として処理が指示されない。
船舶などにおいては、例えば、港に停泊しているとき、洋上を移動しているとき、所定の洋上で所定の任務を遂行しているときなど、状況によって任務の内容が異なることがある。そこで、本実施形態では各コンピュータと任務の対応づけを任意に設定できるようにしている。このようにすることで、各コンピュータと任務の対応づけを固定的に設定する場合と比べて、指揮所70内に設置するコンピュータの台数を減らすことが比較的容易となる。
また、本実施形態では、各コンピュータに割り当てる任務の中に、運転航海任務を常に含ませることができるので、運転航海任務の指揮と、運転航海任務以外の任務A、任務Bまたは任務Cの指揮とを1つの指揮所70内で行うことができる。
次に、図13を参照して、図9に示すサーバ31-1~31-17が有する情報取得部311とコンソール画像生成部312の動作例について説明する。図10は、図9に示すサーバ31-1~31-17が有する情報取得部311とコンソール画像生成部312の動作例を示すフローチャートである。
情報取得部311(あるいはコンソール画像生成部312)は、サーバ31-1~31-17が起動すると、サーバ11の処理モード設定部111から設定の指示があるまで待機する(ステップS21で「no」の繰り返し)。
サーバ11の処理モード設定部111から設定の指示があった場合(ステップS21で「yes」の場合)、情報取得部311(あるいはコンソール画像生成部312)は、指示された設定で処理を開始する(ステップS22)。ステップS22で情報取得部311(あるいはコンソール画像生成部312)は、指示されたプログラムの実行を開始したり、実行中のプログラムの処理内容に係る設定を指示された内容に変更したりする。
次に、情報取得部311は、所定の装置あるいは同一の任務が割り当てられた他のサーバから所定の情報を取得する(ステップS23)。
次に、コンソール画像生成部312は、取得した情報に基づいて表示する画像を生成(更新)し、当該サーバのコンソール(コンソール32-1~32-17のいずれか)に表示する(ステップS24)。ステップS24でコンソール画像生成部312は、例えば、取得した情報を表示する画像を生成し、表示制御装置14にその画像を含む映像信号とその画像の表示位置を示す情報を送信して、当該サーバのコンソールの所定のディスプレイに当該画像を表示する。
次に、コンソール画像生成部312は、当該サーバのコンソールに対してオペレータから表示している情報に対する編集操作があったか否かを判断する(ステップS25)。編集操作が有った場合(ステップS25で「yes」の場合)、編集操作の内容に応じてコンソール画像生成部312は、コンソールの表示画像を編集し、ステップS24と同様にして当該サーバのコンソールに表示する(ステップS26)。
編集操作が無かった場合(ステップS25で「no」の場合)、または、ステップS26の処理が実行された後、情報取得部311(あるいはコンソール画像生成部312)は、処理を終了するか否かを判断し(ステップS27)、処理を終了する条件が満たされた場合(ステップS27で「yes」の場合)、処理を終了する。処理を終了する条件が満たされていない場合(ステップS27で「no」の場合)、ステップS23へ戻り、情報取得部311が、所定の装置あるいは同一の任務が割り当てられた他のサーバから所定の情報を取得する(ステップS23)。
図13を参照して説明した動作例によれば、オペレータは、共用コンソールを操作することで、遂行中の任務の指揮に必要な情報を収集して共用コンソールに表示し、例えば指揮者の補佐者が見やすいように表示情報を編集することができる。
次に、図14を参照して、図9に示すサーバ21-1および21-3が有する情報表示部211と装置制御部212の動作例について説明する。図14は、図9に示すサーバ21-1および21-3が有する情報表示部211と装置制御部212の動作例を示すフローチャートである。
情報表示部211(あるいは装置制御部212)は、サーバ21-1または21-3が起動すると、サーバ11の処理モード設定部111から設定の指示があるまで待機する(ステップS31で「no」の繰り返し)。
サーバ11の処理モード設定部111から設定の指示があった場合(ステップS31で「yes」の場合)、情報表示部211(あるいは装置制御部212)は、指示された設定で処理を開始する(ステップS32)。ステップS23で情報表示部211(あるいは装置制御部212)は、指示されたプログラムの実行を開始したり、実行中のプログラムの処理内容に係る設定を指示された内容に変更したりする。
次に、情報表示部211は、同一の任務が割り当てられた各サーバの共用コンソールで表示されている情報を取得し(ステップS33)、コンソール22-1または22-3に表示する(ステップS34)。例えば図11に示す第一の処理モードの場合、ステップS34においてサーバ21-1は、任務Aに割り当てられたコンソール32-1~32-7で表示されている21個の表示画面のうちの1または複数個をコンソール22-1に表示する。
次に、装置制御部212は、サーバ21-1または21-3のコンソール22-1または22-3に対して指揮者の補佐者(あるいはオペレータ)から所定の入力操作があったか否かを判断する(ステップS35)。入力操作が有った場合(ステップS35で「yes」の場合)、入力操作の内容に応じて装置制御部212は、所定の装置に対して所定の制御信号を送信するなど、所定の処理を実行する(ステップS36)。
入力操作が無かった場合(ステップS35で「no」の場合)、または、ステップS36の処理が実行された後、情報表示部211(あるいは装置制御部212)は、処理を終了するか否かを判断し(ステップS37)、処理を終了する条件が満たされた場合(ステップS37で「yes」の場合)、処理を終了する。処理を終了する条件が満たされていない場合(ステップS37で「no」の場合)、ステップS33へ戻り、情報表示部211が、同一の任務が割り当てられた各サーバの共用コンソールで表示されている情報を取得する(ステップS33)。
図14を参照して説明した動作例では、各指揮者の補佐者は、指揮者の補佐者用コンソール22-1または22-3に表示された情報と、表示装置40に表示された情報と、共用コンソールに表示された情報に基づいて、迅速かつ正確に、任務の指揮に必要な判断を下すことができる。また、指揮者の補佐者から判断結果などの報告をうけた指揮者は、報告の内容と、指揮者の補佐者用コンソール22-1または22-3に表示された情報と、表示装置40に表示された情報と、共用コンソールに表示された情報に基づいて、迅速かつ正確に、最終的な判断を下すことができる。
次に、図15を参照して、図9に示すサーバ21-2が有する情報表示部213と運転装置・航海装置制御部214の動作例について説明する。図15は、図9に示すサーバ21-2が有する情報表示部213と運転装置・航海装置制御部214の動作例を示すフローチャートである。
情報表示部213は、サーバ21-2が起動すると、運転航海任務用の処理を開始する(ステップS41)。処理を開始すると、情報表示部213は、同一の任務が割り当てられた各サーバの共用コンソールで表示されている情報を取得し(ステップS42)、コンソール22-2に表示する(ステップS43)。例えば図11に示す第一の処理モードの場合、ステップS42においてサーバ21-2は、運転航海任務に割り当てられたコンソール32-8および32-9で表示されている6個の表示画面のうちの1または複数個をコンソール22-2に表示する。
次に、運転装置・航海装置制御部214は、サーバ21-2のコンソール22-2に対して指揮者の補佐者(あるいはオペレータ)から所定の入力操作があったか否かを判断する(ステップS44)。入力操作が有った場合(ステップS44で「yes」の場合)、入力操作の内容に応じて運転装置・航海装置制御部214は、運転装置55や航海装置56に対して所定の制御信号を送信するなどして、運転装置55や航海装置56を制御する(ステップS45)。
入力操作が無かった場合(ステップS44で「no」の場合)、または、ステップS45の処理が実行された後、情報表示部213は、処理を終了するか否かを判断し(ステップS46)、処理を終了する条件が満たされた場合(ステップS46で「yes」の場合)、処理を終了する。処理を終了する条件が満たされていない場合(ステップS46で「no」の場合)、ステップS42へ戻り、情報表示部213が、同一の任務が割り当てられた各サーバの共用コンソールで表示されている情報を取得する(ステップS42)。
図15を参照して説明した動作例では、指揮者の補佐者は、指揮者の補佐者用コンソール22-2に表示された情報と、表示装置40に表示された情報と、共用コンソールに表示された情報に基づいて、迅速かつ正確に、任務の指揮に必要な判断を下すことができる。また、指揮者の補佐者から判断結果などの報告をうけた指揮者は、報告の内容と、指揮者の補佐者用コンソール22-2に表示された情報と、表示装置40に表示された情報と、共用コンソールに表示された情報に基づいて、迅速かつ正確に、最終的な判断を下すことができる。
次に、図16~図19を参照して、図9に示すサーバ11が有する表示部112と、入力部113と、拡大画像取得部114の動作例について説明する。図16は、図9に示すサーバ11が有する表示部112と、入力部113と、拡大画像取得部114の動作例を示すフローチャートである。
図9に示す表示部112は、テーブルコンソール12に対して拡大画像の表示処理の開始を指示する所定の入力操作が行われた場合、テーブルコンソール12に撮影装置13が撮影した船舶100の周囲の画像を表示する(ステップS51)。図17は、撮影装置13が撮影した船舶100の周囲の画像を、表示部112がテーブルコンソール12のタッチパネル12aに表示した例を模式的に示す平面図である。ステップS51において表示部112は、例えば表示制御装置14から撮影装置13が撮影した画像に対して合成処理などの画像処理がなされた周囲の画像を取得して、テーブルコンソール12に表示する。
次に、入力部113は、テーブルコンソール12に対して拡大する位置を指定する所定の操作が行われたか否かを判断し(ステップS52)、所定の操作が行われた場合(ステップS52で「yes」の場合)、操作内容に基づき表示部112が表示した画像上の拡大指定位置の座標情報を取得する(ステップS53)。図17に示すように、ステップS53において入力部113は、例えば、表示部112が表示した画像上で拡大が指定された位置について方位角と仰角で表される座標情報を取得する。図17に示す例は、例えばタッチパネル12aへのタッチ操作によって洋上に浮かぶ目標物80の位置が拡大指定位置として指定された場合である。
次に、拡大画像取得部114は、撮影装置13の設置位置とステップS53で取得された拡大指定位置の座標情報に基づき、撮影装置13のから視た拡大指定位置が存在する可能性のある直線状の範囲を、撮影装置17の撮影の走査方向に決定する(ステップS54)。
図18は、拡大画像取得部114が特定した直線状の範囲L1の例を模式的に示す平面図である。撮影装置13が撮影した画像からは、目標物80までの距離を正確に求めることができない。撮影装置13が撮影した画像からは、画像上の目標物80の位置情報(方位角と仰角)に基づき、目標物80が存在する可能性のある方向を求めることができる。この場合、目標物80は、目標物80が存在する可能性のある方向に、一定の幅を持たせた直線状の範囲L1内に存在していることになる。そこで、本実施形態では、拡大画像取得部114が、直線状の範囲L1内で撮影装置17の撮影範囲を移動させつつ撮影装置17に複数の画像を撮影させる。拡大画像取得部114は、例えば図18に示すように撮影装置17の撮影方向の方位角と仰角を直線状の範囲L1(直線状の範囲L1の方向を走査方向A1とする)に沿って変化させる。拡大画像取得部114は、例えば、撮影装置13に近い位置から遠い位置へ向かって、走査方向A1に沿って撮影方向を例えば撮影方向D1、D2、D3およびD4の順に変化させて撮影装置17に複数の画像を撮影させる。図18に示す例では、撮影方向D4の画像中に目標物80の画像が含まれている。
ステップS54で走査方向を決定した後、拡大画像取得部114は、撮影装置17の走査を開始し(ステップS55)、撮影装置17が撮影した画像を例えば一定の時間間隔で取得し、画像認識処理を実行する(ステップS56)。つまり、拡大画像取得部114は、撮影装置17の設置位置と走査方向A1とに基づいて撮影装置17の方位角と仰角を操作する。
拡大画像取得部114は、ステップS56の画像認識処理において取得した画像中に目標物を認識するまで(ステップS57で「yes」となるまで)、ステップS56の処理を繰り返し実行する。拡大画像取得部114は、撮影装置17が撮影した画像中に所定の画像領域を認識した場合に拡大指定位置に存在する目標物であると認識する。所定の画像領域は、例えば、周囲の領域と異なる特徴を有する領域である。例えば、海上であれば周囲の海面の画像と異なる特徴を有する領域であり、例えば、空中であれば周囲の空の画像と異なる特徴を有する領域である。
拡大画像取得部114が目標物を認識した場合(ステップS56で「yes」の場合)、拡大画像取得部114は撮影装置17の走査を終了し(ステップS58)、表示部112が目標物が認識された撮影装置17の撮影画像を拡大画像として例えばテーブルコンソール12に表示する(ステップS59)。図19は、目標物80をタッチパネル12aに表示した例を模式的に示す。表示部112は、処理を終了する所定の条件が満たされた場合(ステップS60で「yes」の場合)、拡大画像の表示を終了し、処理を終了する。
図16~図19を参照して説明した動作例では、指揮者、オペレータなどは、テーブルコンソール12に表示された周囲の画像上の任意の箇所をタッチすることで回転式のカメラである撮影装置17を目標物の方向へ指向させて目標物の拡大画像を取得することができる。なお、表示部112は、図6に示すように、目標物83の拡大画像83bを表示装置40に表示させるようにしてもよい。また、テーブルコンソール12あるいは表示装置40に表示する拡大画像は、テーブルコンソール12への入力操作に応じて表示内容の変更や表示と非表示の切替を行えるようにしてもよい。ここで、表示内容の変更とは、可視光カメラによる撮影と赤外線カメラによる撮影の切替、各カメラの倍率の変更などである。
上述の説明では、表示装置40が船舶内部に設置されている場合について説明したが、表示装置40は船舶外部の、例えば地上の一室に設けられていてもよい。この場合、表示制御装置14は通信モジュール703を介して、表示装置40へ表示範囲の表示画像を送信するようにしてもよい。
または分掌指揮システム1は、船舶外部の地上の一室に設けられていてもよい。この場合、撮影装置13、撮影装置17などから出力された情報を、船舶100内部の制御装置が、船舶外部の分掌指揮システム1へ送信する。そして、船舶外部の分掌指揮システム1が上記と同様の処理を行って、地上の一室に設けられた表示装置40に決定した表示範囲の表示画像を出力するようにしてもよい。
また上述の実施形態では船舶100に撮影装置13が備わっている場合について説明したが、撮影装置13の備わる特定対象は、船舶以外であってもよく、例えば航空機や、車両であってもよい。そしてそれら航空機や車両の内部の表示装置40や、遠隔地にある表示装置40に、それら航空機や車両に備わる撮影装置13の撮影した画像に基づく表示画像が表示されてよい。
また、船舶100は、艦船であってもよい。この場合、指揮所70では、例えば、対空戦、対潜戦、操艦、ダメージコントロールなどに係る任務が分掌して指揮される。この場合、指揮所70は、戦闘指揮所(CIC)と操縦室と電信室とソナー室などを統合させた指揮所とすることができる。また、撮影装置17を、射撃装置の可視/赤外線カメラ照準器などとしてもよい。
なお、上記実施形態の分掌指揮システム1は、船舶100の周囲を撮影する撮影装置13と、円形状の表示画面である第一モニタ41と第二モニタ42に撮影装置13が撮影した画像を表示する表示装置40と、円形状の表示画面の中心部Cに表示面Sが向くように配置された船舶100の運転装置55および航海装置56の制御用コンソールであるコンソール22-2を備える船舶制御システムとしてとらえることができる。この構成によれば、船舶の運航および航行に係る任務を遂行する際に判断の正確性と迅速性を図ることができる。
また、上記実施形態によれば、制御用コンソールであるコンソール22-2に表示される情報を編集するコンピュータのコンソールであって、円形状の表示画面内に、表示面Sが中心部Cに向くように配置された1または複数の共用コンソール32-8などをさらに備える。
また、上記実施形態によれば、共用コンソール32-8などの表示面Sが、円形状の表示画面内に設けられている。
また、上記実施形態によれば、運転装置55および航海装置56の制御用コンソール以外のコンソールであって、船舶内100の1または複数の所定の装置の制御や監視用の1または複数のコンソール22-1や22-3を、円形状の表示画面の中心部に表示面が向くようにしてさらに備える。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
また、上述の各装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどをいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
10、20-1~20-3、30-1~30-17…コンピュータ
11、21-1~21-3、31-1~31-17…サーバ
12…テーブルコンソール
13…撮影装置
14…表示制御装置
15…ネットワーク
17…撮影装置
22-1~22-3、32-1~32-17…コンソール
40…表示装置
55…運転装置
56…航海装置
100…船舶
111…処理モード設定部
112…表示部
113…入力部
114…拡大画像取得部
211…情報表示部
212…装置制御部
213…情報表示部
214…運転装置・航海装置制御部
311…情報取得部
312…コンソール画像生成部
701…CPU
702…IF
703…通信モジュール
704…ROM
705…RAM
706…HDD

Claims (4)

  1. 船舶の任務に関する情報を収集する情報収集装置と、
    円形状に配置された複数の共用コンソールであって、それぞれが前記情報収集装置が収集した情報を編集し、表示面が前記円形状の中心部を向くように配置された前記複数の共用コンソールと、
    前記複数の共用コンソールの内側に配置され、所定の任務に係る処理を実行する制御用コンソールと
    複数の処理モードから1つの処理モードの選択を受け付け、選択された処理モードに応じて、前記複数の共用コンソールのそれぞれを何れかの制御用コンソールの任務に対応付ける処理モード設定部と
    を備える船舶制御システム。
  2. 前記制御用コンソール以外のコンソールであって、前記船舶内の1または複数の所定の装置の制御や監視用の1または複数のコンソールを、前記円形状中心部に表示面が向くようにしてさらに備える
    請求項1に記載の船舶制御システム。
  3. 前記共用コンソールが、前記船舶において船橋部より防御性が高い内部区画に設けられている
    請求項1または請求項2に記載の船舶制御システム。
  4. 情報収集装置によって船舶の任務に関する情報を収集し、
    複数の処理モードから1つの処理モードの選択を受け付け、
    円形状に配置され、表示面が前記円形状の中心部を向くように配置された複数の共用コンソールのそれぞれを、選択された処理モードに応じて、前記複数の共用コンソールの内側に配置され、所定の任務に係る処理を実行する制御用コンソールの前記任務に対応付け、
    前記複数の共用コンソールによって、前記情報収集装置が収集した情報を編集する
    船舶制御方法。
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