JP7186804B2 - 移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置、移動体搭載カメラキャリブレーションシステムおよび移動体搭載カメラキャリブレーション補助方法 - Google Patents

移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置、移動体搭載カメラキャリブレーションシステムおよび移動体搭載カメラキャリブレーション補助方法 Download PDF

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Description

本開示は、移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置および移動体搭載カメラキャリブレーションシステムに関する。
近年、車両の運転支援または自動運転を実現するため、車両の周辺を監視するカメラなど車両に搭載されるセンサーの数が増加している。例えば、車両に設置された複数のカメラによって撮影された画像を合成し、車両周辺の俯瞰映像を生成することで、運転者が容易に車両の周辺状況の把握することを可能にするシステムが知られている。
それら車両に設置される複数のカメラは、車両ごとに設置位置が異なる。システムの要求を満たすためには、カメラが車両に設置された状態で、そのキャリブレーションを行う必要がある。
例えば、そのキャリブレーション方法として、車両周辺の路上に設置されたキャリブレーション用の専用マーカーの情報を車載カメラにより取得して校正する手法が知られている。
また、特許文献1に記載の車載カメラのキャリブレーション装置は、車載カメラによって撮影された車両の輪郭画像から抽出される車両の特徴点に基づき、車載カメラをキャリブレーションしている。
特開2014-174067号公報
車載カメラのキャリブレーションに専用マーカーが用いられる場合、その専用マーカーを用意する必要があり、また、その専用マーカーを設置するための広い場所も必要となる。
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、キャリブレーションのための専用マーカーや広い場所を必要としないで、移動体搭載カメラのキャリブレーションを可能にする移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置の提供を目的とする。
本開示に係る1つの移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置は、移動体に設置されかつ移動体の周辺を撮影する複数の移動体搭載カメラについて、複数の移動体搭載カメラの移動体への設置状態を調整する移動体搭載カメラキャリブレーション装置に対し、移動体搭載カメラキャリブレーション装置がキャリブレーションを行うための補助制御を行う。移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置は、特徴点抽出部と軌跡算出部と比較演算処理部とを含む。特徴点抽出部は、複数の移動体搭載カメラの各々によって撮影される画像内の特徴点を抽出する。軌跡算出部は、移動体が走行することにより、画像内で移動する特徴点の軌跡を、複数の移動体搭載カメラの各々ごとに算出する。比較演算処理部は、特徴点の軌跡と、予め定められた正確な設置状態で設置された複数の移動体搭載カメラの各々の画像における特徴点の軌跡である予め用意された規定軌跡と、に基づいて、移動体搭載カメラキャリブレーション装置に対し、複数の移動体搭載カメラの設置状態を複数の移動体搭載カメラの各々ごとに予め定められた正確な設置状態に戻すための信号を出力して補助制御を行う。比較演算処理部は、複数の移動体搭載カメラのうち、互いに異なる方向を撮影する少なくとも2つの移動体搭載カメラによって撮影された画像における特徴点の軌跡に基づいて、移動体の傾き度合いを算出する、走行状態判定部を含む。比較演算処理部は、移動体の傾き度合いと複数の移動体搭載カメラの各々の予め用意された規定軌跡とに基づいて、移動体が傾いている場合の規定軌跡を求め、複数の移動体搭載カメラの各々の画像における特徴点の軌跡と、移動体が傾いている場合の規定軌跡とに基づいて、信号を出力する補助制御を行う。

本開示によれば、キャリブレーションのための専用マーカーや広い場所を必要としないで、移動体搭載カメラのキャリブレーションを可能にする移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置の提供が可能である。
本開示の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白になる。
実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置の構成を示すブロック図である。 車載カメラキャリブレーション補助装置が有する処理回路の構成の一例を示す図である。 車載カメラキャリブレーション補助装置が有する処理回路の構成の別の一例を示す図である。 実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における車載カメラの設置位置および撮影範囲を示す図である。 実施の形態1における第2画像および特徴点の軌跡を示す図である。 実施の形態2における車載カメラの設置位置および撮影範囲を示す図である。 実施の形態2における第2画像および特徴点の軌跡を示す図である。 実施の形態3における車載カメラキャリブレーション補助装置およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4における車載カメラキャリブレーション補助装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4における走行状態判定方法を示すフローチャートである。 実施の形態4の変形例における車両の旋回量の一例を示す図である。 実施の形態5における車両の傾き度合いの一例を示す図である。
以下に記載する各実施の形態において、移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置の一例として、車載カメラキャリブレーション補助装置について説明する。車載カメラキャリブレーション補助装置は、車載カメラキャリブレーション装置がキャリブレーションを行うための補助制御を行う。その車載カメラキャリブレーション装置は、車両に設置された車載カメラの車両への設置状態を調整する装置である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置100の構成を示すブロック図である。また、図1には、車載カメラキャリブレーション補助装置100と関連して動作する装置として、複数の車載カメラ2および車載カメラキャリブレーション装置10が示されている。
複数の車載カメラ2は、車両に設置されており、車両の周辺を撮影する。複数の車載カメラ2の各々は、設置状態について自由度を確保して設置されており、予め定められた正確な設置状態からずれた場合には、車載カメラキャリブレーション装置10による微調整が可能である。設置状態とは、例えば、設置位置または設置角度である。図1に示されるように、車両には複数の車載カメラ2として車載カメラ2Aから2Nが設置されているが、少なくとも1台の車載カメラが設置されていればよい。
車載カメラキャリブレーション装置10は、車載カメラ2の車両への設置状態を調整する装置である。
車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車載カメラキャリブレーション装置10がキャリブレーションを行うための補助制御を行う。車載カメラキャリブレーション補助装置100は、特徴点抽出部3、軌跡算出部6、比較演算処理部7および記憶部4を有する。記憶部4は、特徴点記憶部5および規定軌跡記憶部8を有する。
特徴点抽出部3は、車載カメラ2によって撮影される画像内の特徴点を抽出する。特徴点抽出部3は、車両の移動前および移動後の少なくとも2つの画像間で、互いに対応する少なくとも2つの特徴点を抽出する。特徴点は、画像内の任意の部分である。特徴点は、例えば、画像内に写っている路上の白線、路上表示または模様等を含む。
特徴点記憶部5は、特徴点抽出部3によって抽出された特徴点の情報を記憶する。特徴点の情報とは、例えば、特徴点抽出部3によって抽出された特徴点の位置(座標)および特徴点の形態等を含む。特徴点の形態とは、特徴点に対応する対象物の形状、模様、色等を含む。
軌跡算出部6は、車両が移動することにより、画像内で移動する特徴点の軌跡を算出する。軌跡算出部6は、特徴点記憶部5に記憶されている特徴点の情報を読み込んで特徴点の軌跡を算出する。軌跡算出部6は、車両の移動前および移動後の画像間で、互いに対応する少なくとも2つの特徴点の位置を比較し、特徴点の軌跡を算出する。特徴点の軌跡は、特徴点が車両の移動前後でどれだけ移動したか等の情報を含んでいてもよい。
規定軌跡記憶部8は、予め用意された規定軌跡を記憶する。予め用意された規定軌跡とは、予め定められた正確な設置状態で車両に設置された車載カメラ2によって撮影された画像に基づく、特徴点の軌跡である。予め定められた正確な設置状態とは、車載カメラ2が正確な位置および正確な角度で設置されている状態である。
比較演算処理部7は、予め定められた正確な設置状態からずれた状態で車両に設置された車載カメラ2によって撮影された画像に基づいて求められる特徴点の軌跡と、規定軌跡記憶部8に記憶されている予め用意された規定軌跡と、を比較する。比較の結果、現在の車載カメラ2の設置状態における特徴点の軌跡が、規定軌跡と異なると判断された場合、比較演算処理部7は、車載カメラキャリブレーション装置10に対し、車載カメラ2の設置状態を予め定められた正確な設置状態に戻すための信号を出力する。
図2は、車載カメラキャリブレーション補助装置100が有する処理回路90の構成の一例を示す図である。特徴点抽出部3、特徴点記憶部5、軌跡算出部6、規定軌跡記憶部8および比較演算処理部7の各機能は、処理回路90により実現される。すなわち、処理回路90は、特徴点抽出部3、特徴点記憶部5、軌跡算出部6、規定軌跡記憶部8および比較演算処理部7を有する。
処理回路90が専用のハードウェアである場合、処理回路90は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせた回路等である。特徴点抽出部3、特徴点記憶部5、軌跡算出部6、規定軌跡記憶部8および比較演算処理部7の各機能は、複数の処理回路により個別に実現されてもよいし、1つの処理回路によりまとめて実現されてもよい。
図3は、車載カメラキャリブレーション補助装置100が有する処理回路の構成の別の一例を示す図である。処理回路は、プロセッサ91とメモリ92とを有する。プロセッサ91がメモリ92に格納されるプログラムを実行することにより、特徴点抽出部3、特徴点記憶部5、軌跡算出部6、規定軌跡記憶部8および比較演算処理部7の各機能が実現される。例えば、プログラムとして記述されたソフトウェアまたはファームウェアがプロセッサ91により実行されることにより各機能が実現される。すなわち、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、プログラムを格納するメモリ92と、そのプログラムを実行するプロセッサ91とを有する。記憶部4の機能は、メモリ92によって実現されてもよく、特徴点記憶部5および規定軌跡記憶部8は、記憶部4に実装されている。
プログラムには、車載カメラキャリブレーション補助装置100が、車載カメラ2によって撮影される画像内の特徴点を抽出し、車両が移動することにより、画像内で移動する特徴点の軌跡を算出し、予め定められた正確な設置状態からずれた状態で設置された車載カメラ2の画像における特徴点の軌跡と、予め用意された規定軌跡と、に基づいて、車載カメラキャリブレーション装置10に対し、車載カメラ2の設置状態を予め定められた正確な設置状態に戻すための信号を出力して補助制御を行う機能が記述されている。また、プログラムは、特徴点抽出部3、特徴点記憶部5、軌跡算出部6、規定軌跡記憶部8および比較演算処理部7の手順または方法をコンピュータに実行させるものである。
プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等である。メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。または、メモリ92は、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
上述した特徴点抽出部3、特徴点記憶部5、軌跡算出部6、規定軌跡記憶部8および比較演算処理部7の各機能は、一部が専用のハードウェアによって実現され、他の一部がソフトウェアまたはファームウェアにより実現されてもよい。このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現する。
次に、車載カメラキャリブレーション補助装置100の動作(以下、車載カメラキャリブレーション補助制御方法という。)を説明する。図4は、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助制御方法を示すフローチャートである。車載カメラキャリブレーション補助装置100は、一例として、時間差で撮影された2枚の画像間で、互いに対応する特徴点の位置の差分に基づき、特徴点の軌跡を求める。
図5は、実施の形態1における車載カメラ2Aの設置位置および撮影範囲を示す図である。ここでは、複数の車載カメラ2のうちの一の車載カメラ2Aは、車両1のフロント部に設置されたフロントカメラである。車載カメラ2Aは、車両1の前方の地面を撮影できるように設置されている。車載カメラ2Aの撮影範囲が破線12および13によって示されている。すなわち、破線12および13は、車載カメラ2Aで撮影される画像における両端を示している。
ステップS10にて、特徴点抽出部3は、車載カメラ2Aが任意の時刻tに撮影した第1画像を取得する。なお、ステップS10の開始のタイミングは、定期的であってもよいし、運転者が決定してもよい。
ステップS20にて、特徴点抽出部3は、第1画像内の特徴点を抽出する。ここでは、図5に示されるように、特徴点抽出部3は、2つの特徴点P1およびP2を抽出する。
ステップS30にて、特徴点記憶部5は、特徴点抽出部3で抽出された特徴点P1およびP2の情報を保存する。ここでは、特徴点記憶部5は、特徴点P1およびP2の位置(座標)および形態を保存する。
ステップS40にて、特徴点抽出部3は、車載カメラ2Aが時刻t+αに撮影した第2画像を取得する。
ステップS50にて、特徴点抽出部3は、第2画像内の特徴点を抽出する。ここでは、特徴点抽出部3は、少なくとも1つの特徴点を抽出する。
ステップS60にて、軌跡算出部6は、第2画像内の少なくとも1つの特徴点の中に、第1画像内の特徴点P1またはP2と一致する特徴点があるか否かを判定する。第2画像内に一致する特徴点がある場合、ステップS70が実行される。第2画像内に一致する特徴点がない場合、再び、ステップS10が実行される。第1画像が取得された時刻tと、第2画像が取得された時刻t+αの間が長い場合、第1画像で得られた特徴点が、第2画像の外に移動する可能性がある。その場合、ステップS60によって、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、再びステップS10から一連の処理をやり直す。このように、ステップS60は、第2画像内に、特徴点P1およびP2に対応する特徴点が存在しない場合に備えた処理である。なお、ステップS60は、特徴点抽出部3が実行してもよい。
ステップS70にて、軌跡算出部6は、特徴点の軌跡を算出する。ここでは、第2画像内に特徴点P1およびP2のそれぞれに対応する特徴点が存在した場合を説明する。軌跡算出部6は、特徴点記憶部5に保存されている特徴点P1およびP2の位置(座標)と、特徴点抽出部3により抽出された第2画像内の特徴点P1およびP2の位置(座標)に基づき、特徴点の軌跡を算出する。
ステップS80にて、比較演算処理部7は、特徴点の軌跡が予め用意された規定軌跡と一致するか否かを判定する。ここでは、比較演算処理部7は、規定軌跡を規定軌跡記憶部8から読み込んで、上記の判定を行う。
図6は、実施の形態1における第2画像および特徴点の軌跡を示す図である。図6における破線12および13は、画像の両端を示しており、図5における車載カメラ2Aの撮影範囲に対応する。図6の特徴点P1およびP2の位置は、図5に示された任意の時刻tにおける特徴点P1およびP2の位置にそれぞれ対応する。図6における実線は規定軌跡14および15を示している。つまり、車載カメラ2Aが予め定められた正確な設置状態で車両1に設置されている場合、特徴点P1およびP2は、それぞれ規定軌跡14および15上を移動する。
特徴点の軌跡が規定軌跡14および15と一致する場合、車載カメラ2Aは予め定められた正確な設置状態で設置されているため、車載カメラキャリブレーション補助制御方法は終了する。一致しない場合、ステップS90が実行される。
ステップS90にて、比較演算処理部7は、規定軌跡14および15に対する特徴点の軌跡のずれを算出する。比較演算処理部7は、軌跡のずれに基づき、車載カメラ2Aの予め定められた正確な設置状態からのずれを算出する。例えば、図6において、一点鎖線で示される特徴点の軌跡16および17は、規定軌跡14および15よりも上方にずれている。この場合、比較演算処理部7は、正確な設置角度に対して下方へのずれを算出する、すなわち車載カメラ2Aが下方に傾いていることを把握する。または例えば、図6において、二点鎖線で示される特徴点の軌跡18は規定軌跡14よりも上方にずれている。その一方で、特徴点の軌跡19は規定軌跡15よりも下方にずれている。この場合、比較演算処理部7は、正確な設置角度に対して左方向のずれを算出する、すなわち車載カメラ2Aが左に傾いていることを把握する。このように、比較演算処理部7は、少なくとも2つの規定軌跡と、車載カメラ2Aによって撮影された画像内の少なくとも2つの特徴点の軌跡と、を比較することにより車載カメラ2Aの設置角度のずれを把握することができる。
ステップS100にて、比較演算処理部7は、車載カメラ2Aの設置状態を予め定められた正確な設置状態に戻すための信号を、車載カメラキャリブレーション装置10に出力する。
ステップS110にて、車載カメラキャリブレーション装置10は、車載カメラ2Aを予め定められた正確な設置状態に調整する。例えば、角度がずれている場合、車載カメラキャリブレーション装置10は、車載カメラ2Aを正確な設置角度に調整する。そして、再び、ステップS10すなわち車載カメラキャリブレーション補助制御方法が実行される。
実施の形態1においては、車載カメラ2の一例として、フロントカメラをキャリブレーションするための補助制御方法を示した。しかし、車載カメラ2はそれに限定されるものではなく、車両1のリア部に設置され、車両1の後方を撮影するリアカメラであってもよい。車載カメラキャリブレーション補助装置100は、リアカメラのキャリブレーションに対しても同様の補助制御を可能とする。
また、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション装置10は、特徴点の軌跡と、予め用意された規定軌跡14および15とにより補助制御を行ったが、特徴点P1およびP2の移動量と予め用意された規定移動量とによって、上記の補助制御を行ってもよい。
以上をまとめると、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置100(移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置)は、車両1(移動体)に設置されかつ車両1の周辺を撮影する車載カメラ2A(移動体搭載カメラ)について、車載カメラ2Aの車両1への設置状態を調整する車載カメラキャリブレーション装置10(移動体搭載カメラキャリブレーション装置)に対し、車載カメラキャリブレーション装置10がキャリブレーションを行うための補助制御を行う。車載カメラキャリブレーション補助装置100は、特徴点抽出部3と軌跡算出部6と比較演算処理部7とを含む。特徴点抽出部3は、車載カメラ2Aによって撮影される画像内の特徴点P1およびP2を抽出する。軌跡算出部6は、車両1が移動することにより、画像内で移動する特徴点の軌跡を算出する。比較演算処理部7は、予め定められた正確な設置状態からずれた状態で車両1に設置された車載カメラ2Aの画像における特徴点の軌跡と、予め用意された規定軌跡14および15であって、予め定められた正確な設置状態で設置された車載カメラ2Aの画像における特徴点の軌跡である規定軌跡14および15と、に基づいて、車載カメラキャリブレーション装置10に対し、車載カメラ2Aの設置状態を予め定められた正確な設置状態に戻すための信号を出力して補助制御を行う。
このような車載カメラキャリブレーション補助装置100は、キャリブレーションのための専用マーカーや広い場所を必要としないで、車載カメラ2Aのキャリブレーションを可能にする。
また、車両の輪郭が車載カメラのキャリブレーションにおける特徴点として用いられるようなキャリブレーション方法においては、必ずしも専用マーカーは必要でないものの、車載カメラは車両の輪郭を撮影可能な位置に設けられる必要がある。この場合、車載カメラは、その設置角度に関して自由度がない。また、車両の外形が変形した場合には、正確なキャリブレーションが不可能となる。その一方で、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車両1の移動による特徴点の軌跡に基づいて、車載カメラキャリブレーション装置10に対して補助制御を行う。そのため、車載カメラ2Aは車両1の輪郭を撮影する必要がない。つまり、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車載カメラ2Aの設置角度を制限しない。また、車両1の外形が変形した場合であっても、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、補助制御が可能である。
また、車載カメラキャリブレーション補助装置100によれば、運転者が車両1を運転している間に、つまり、車両1が走行している間に、車載カメラキャリブレーション装置10によるキャリブレーションが完了する。そのため、車載カメラキャリブレーション補助装置100が、予め定められた正確な設置状態における規定軌跡14および15を有していれば、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車両1の出荷の前に行われる車載カメラ2Aのキャリブレーション作業を省略することを可能にする。
また、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置100は、特徴点抽出部3により抽出された特徴点P1およびP2の情報を記憶する特徴点記憶部5をさらに含む。軌跡算出部6は、特徴点記憶部5に記憶されている特徴点P1およびP2の情報を読み込んで特徴点の軌跡を算出する。
このような車載カメラキャリブレーション補助装置100は、複数の画像間で互いに対応する特徴点P1およびP2を抽出し、特徴点の軌跡を算出することを可能にする。そのため、キャリブレーションの精度が向上する。
また、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置100は、規定軌跡14および15を記憶する規定軌跡記憶部8をさらに含む。比較演算処理部7は、規定軌跡記憶部8に記憶されている規定軌跡14および15を読み込んで補助制御を行う。
このような車載カメラキャリブレーション補助装置100は、運転者が車両1を運転している間に、つまり、車両1が走行している間に、車載カメラキャリブレーション装置10がキャリブレーションを完了することを可能にする。そのため、車載カメラキャリブレーション補助装置100が予め定められた正確な設置状態における規定軌跡14および15を有していれば、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車両1の出荷前に行われる車載カメラ2Aのキャリブレーション作業を省略することを可能にする。
また、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置100の特徴点抽出部3は、撮影時間の異なる少なくとも2つの画像内の互いに対応する少なくとも2つの特徴点を抽出する。軌跡算出部6は、少なくとも2つの特徴点の位置に基づき、特徴点の軌跡を算出する。
このような車載カメラキャリブレーション補助装置100は、キャリブレーションの精度を向上させる。
また、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置100の特徴点抽出部3は、複数の車載カメラ2の各々によって撮影される画像内の特徴点P1およびP2を抽出する。軌跡算出部6は、車両1が走行することにより、画像内で移動する特徴点の軌跡を、複数の車載カメラ2の各々ごとに算出する。比較演算処理部7は、予め定められた正確な設置状態からずれた状態で車両1に設置された複数の車載カメラ2の各々の画像における特徴点の軌跡と、予め用意された規定軌跡14および15であって、予め定められた正確な設置状態で設置された複数の車載カメラ2の各々の画像における特徴点の軌跡である規定軌跡14および15と、に基づいて、車載カメラキャリブレーション装置10に対し、複数の車載カメラ2の設置状態を複数の車載カメラ2の各々ごとに予め定められた正確な設置状態に戻すための信号を出力して補助制御を行う。
このような車載カメラキャリブレーション補助装置100は、複数の車載カメラ2が設置される場合であっても、車載カメラキャリブレーション装置10が、専用マーカーや広い場所を必要としないで、複数の車載カメラ2の各々のキャリブレーションを行うことを可能にする。
<実施の形態2>
実施の形態2における車載カメラキャリブレーション補助装置100を説明する。実施の形態2における車載カメラキャリブレーション補助装置100は、実施の形態1における車載カメラキャリブレーション補助装置100の各構成を含む。なお、実施の形態1と同様の構成および動作については説明を省略する。
図7は、実施の形態2における車載カメラ2Bの設置位置および撮影範囲を示す図である。ここでは、複数の車載カメラ2のうちの一の車載カメラ2Bは、車両1の右側面のドラミラー部に設置されたサイドカメラである。車載カメラ2Bは、車両1の右側方の地面を撮影できるように設置されている。車載カメラ2Bの撮影範囲が破線20および21によって示されている。すなわち、破線20および21は、車載カメラ2Bで撮影される画像における両端を示している。また、実施の形態2において、特徴点抽出部3は、車載カメラ2Bが撮影した第1画像において、3つの特徴点P3、P4およびP5を抽出する。
図8は、実施の形態2における第2画像および特徴点の軌跡を示す図である。図8における破線20および21は、画像の両端を示しており、図7における車載カメラ2Bの撮影範囲に対応する。図8の特徴点P3、P4およびP5の位置は、図7に示された特徴点P3、P4およびP5の位置にそれぞれ対応する。図8において、実線は規定軌跡記憶部8に記憶されている規定軌跡22、23および24を示している。つまり、車載カメラ2Bが予め定められた正確な設置状態で車両1に設置されている場合、特徴点P3、P4およびP5は、規定軌跡22、23および24上をそれぞれ移動する。規定軌跡記憶部8は、特徴点P3、P4およびP5の規定移動量の比を記憶していてもよく、ここでは、その移動量の比はP3:P4:P5=1:2:1である。
軌跡算出部6は、第1画像および第2画像間で、互いに対応する特徴点P3、P4およびP5の位置(座標)に基づき、例えば、一点鎖線で示される特徴点の軌跡25、26および27を算出する。また、軌跡算出部6は、特徴点P3、P4およびP5の移動量の比を算出してもよく、ここでは、その移動量の比はP3:P4:P5=3:2:1である。
比較演算処理部7は、規定移動量と、軌跡算出部6によって算出された特徴点P3、P4およびP5の移動量の比と、に基づき、車載カメラ2Bの設置角度に関して上下方向のずれを把握する。それらの比が上記の値である場合、比較演算処理部7は、車載カメラ2Bの設置角度が、正確な設置角度に対して下方に傾いていることを把握する。
また別の一例として、例えば、図8において、二点鎖線で示される特徴点の軌跡28、29および30は、規定軌跡22、23および24よりも上方にずれている。この場合、比較演算処理部7は、車載カメラ2Bの設置角度が、正確な設置角度に対して傾いていることを把握する。
実施の形態2においては、車載カメラ2の一例として、車両1の右側面に設置されたサイドカメラをキャリブレーションするための補助制御方法を示した。しかし、車載カメラ2はそれに限定されるものではなく、車両1の左側面に設置され、車両1の左側方を撮影するサイドカメラであってもよい。車載カメラキャリブレーション補助装置100は、左側面のサイドカメラのキャリブレーションに対しても同様の補助制御を可能とする。
実施の形態1で述べたように、特徴点として抽出される対象物は、路上の白線、標識および模様等を含む。しかし、それら対象物が縁石、ガードレール等の立体物に隠れる場合、特徴点抽出部3は特徴点を抽出できない。または、特徴点が抽出されたとしても、比較演算処理部7は、正確な特徴点の軌跡を算出することができない。この問題を解決するため、特徴点抽出部3は、車載カメラ2が撮影した路上の画像において車両1側の路上が写っている領域内で特徴点を抽出することが好ましい。車両1の走行時、車両1側の路上には立体物の数が少ない。また、路上の白線、標識および模様等は、車両1側の路上が写っている領域に写る可能性が高い。例えば、図8において、車両1側の路上が写っている領域は、画像の下部である。車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車両1側の路上が写っている領域内で特徴点を抽出することにより、正確な特徴点の軌跡を算出することができる。その結果、車載カメラキャリブレーション装置10による車載カメラ2のキャリブレーションの精度が向上する。
車載カメラキャリブレーション補助装置100は、実施の形態1においては、2つ(2種類)の特徴点の軌跡に基づき車載カメラ2のずれを算出し、実施の形態2においては、3つ(3種類)の特徴点の軌跡に基づきそのずれを算出した。さらなるキャリブレーション精度の向上のため、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、4種類以上の特徴点に基づきそのずれを算出してもよい。
規定軌跡および特徴点の軌跡は、車両1が直進している場合の軌跡が最も単純である。よって、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車両1が直進している場合に、補助制御を容易に実行可能である。しかし、軌跡算出部6が2枚の画像から特徴点の軌跡を算出する場合、車両1が直進していない場合であっても、算出される特徴点の軌跡は必ず直線となる。そのため、特徴点抽出部3は、撮影時間の異なる少なくとも3枚の画像間で互いに対応する少なくとも3つの特徴点を抽出し、軌跡算出部6は、その少なくとも3つの特徴点の位置に基づいて、特徴点の軌跡を算出することが好ましい。それにより、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車両1が直進しているか否かを検出することができる。このような車載カメラキャリブレーション補助装置100は、直進検出用の他のセンサーを使用することなく、簡単に特徴点の軌跡を比較し、補助制御を実行することができる。
また、画像内の特徴点を抽出する領域に、特徴点となる対象物以外の立体物等が写り込んだ場合、車載カメラ2と物体との距離が変化する。そのため、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、正常に特徴点の軌跡を検知することができなくなる可能性がある。このような問題を解決するため、特徴点抽出部3は、車載カメラ2が撮影した平坦な路上の画像内で特徴点を抽出することが好ましい。
また、図4に示された車載カメラキャリブレーション補助制御方法は、時間差を置いて複数回繰り返し実行することにより、キャリブレーションの精度が向上する。例えば、正規分布等の数学的手法によりキャリブレーションの精度が向上する。
車載カメラ2の設置位置(設置高さ)は、車種(移動体の種別)によって異なる。そのため、特徴点の規定軌跡も車種によって異なる。したがって、規定軌跡記憶部8は、規定軌跡を車種(移動体の種別)ごとに記憶していることが好ましい。また、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、規定軌跡記憶部8に保存する規定軌跡のデータの入れ替えにより、あらゆる車種に対応した補助制御を可能にする。
また、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車載カメラキャリブレーション装置10が出荷時に行う車両1に対する車載カメラ2のキャリブレーションを省略することを可能にし、また、それにともなう作業工数の削減、作業者の削減等を可能にする。さらに、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車両1が走行している状態であれば、車両1の出荷後に車載カメラキャリブレーション装置10に対する補助制御を可能にする。車両1の接触等によりカメラの設置方向が変化した場合にも、車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車載カメラキャリブレーション装置10に対する補助制御を可能にする。
実施の形態1または2においては、移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置の一例として、車載カメラキャリブレーション補助装置を示した。しかし、移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置は、それに限定されるものではなく、例えば、ロボット掃除機、無人航空機等の運動する移動体に搭載されるカメラに対しても適用することができる。
<実施の形態3>
以上の各実施の形態に示された車載カメラキャリブレーション補助装置100は、ナビゲーション装置と、通信端末と、サーバと、これらにインストールされるアプリケーションの機能とを適宜に組み合わせて構築されるシステムにも適用することができる。ここで、ナビゲーション装置とは、例えば、PND(Portable Navigation Device)などを含む。通信端末とは、例えば、携帯電話、スマートフォンおよびタブレットなどの携帯端末を含む。
図9は、実施の形態3における車載カメラキャリブレーション補助装置100およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。
車載カメラキャリブレーション補助装置100および通信装置120がサーバ300に設けられている。車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車両1に設けられた車載カメラ2から通信装置110および通信装置120を介して車両1の周辺の画像を取得する。車載カメラキャリブレーション補助装置100は、車両1に設けられた車載カメラキャリブレーション装置10に、車載カメラ2の設置状態を予め定められた正確な設置状態に戻すための信号を、各通信装置を介して出力することにより補助制御を行う。
このように、車載カメラキャリブレーション補助装置100がサーバ300に配置されることにより、車載装置の構成を簡素化することができる。
また、車載カメラキャリブレーション補助装置100の機能あるいは構成要素の一部がサーバ300に設けられ、他の一部が車両1に設けられるなど、分散して配置されてもよい。
<実施の形態4>
実施の形態4における車載カメラキャリブレーション補助装置および車載カメラキャリブレーションシステムを説明する。なお、実施の形態1から実施の形態3のいずれかと同様の構成および動作については説明を省略する。
図10は、実施の形態4における車載カメラキャリブレーション補助装置101の構成を示すブロック図である。車載カメラキャリブレーション補助装置101は、特徴点抽出部3、軌跡算出部6、比較演算処理部70および記憶部4を含む。比較演算処理部70は、走行状態判定部71を含む。車載カメラキャリブレーション補助装置101は、複数の車載カメラ2のうち少なくとも2つの車載カメラによって撮影された画像を収集して、車両1の走行状態を判定する。また、車載カメラキャリブレーション補助装置と車載カメラキャリブレーション装置とは、車載カメラキャリブレーションシステムを構成している。
走行状態判定部71は、複数の車載カメラ2のうち、少なくとも2つの車載カメラによって撮影された画像における特徴点の軌跡に基づいて、車両1が直進しているか否かを判定する。その少なくとも2つの車載カメラは、互いに異なる方向を撮影可能に設置されている。ここでは、その少なくとも2つの車載カメラとは、車両1の前方を撮影するフロントカメラ、後方を撮影するリアカメラ、左右のそれぞれを撮影する2つのサイドカメラである。
比較演算処理部70は、走行状態判定部71によって車両1が直進していると判定された場合に、実施の形態1または2に示された補助制御を行う。
図11は、実施の形態4における走行状態判定方法を示すフローチャートである。
ステップS210にて、走行状態判定部71は、前方画像および後方画像の特徴点の移動方向が互いに一致するか否かを判定する。例えば、特徴点抽出部3および軌跡算出部6は、フロントカメラによって撮影される画像に対して、図4のステップS10からS70を実行し、前方画像における特徴点の軌跡を算出する。同様に、特徴点抽出部3および軌跡算出部6は、リアカメラによって撮影される画像に対して、図4のステップS10からS70を実行し、後方画像における特徴点の軌跡を算出する。走行状態判定部71は、それら前方画像の特徴点の軌跡と後方画像の特徴点の軌跡とを比較する。特徴点の移動方向が互いに一致する場合、ステップS220が実行される。移動方向が一致しない場合、ステップS270が実行される。
ステップS220にて、走行状態判定部71は、前方画像および後方画像の特徴点の軌跡がそれぞれの規定軌跡と一致するか否かを判定する。特徴点の軌跡が規定軌跡と一致する場合、ステップS230が実行される。特徴点の軌跡が規定軌跡と一致しない場合、ステップS250が実行される。
ステップS230にて、走行状態判定部71は、車両1が直進していると判定する。
ステップS240にて、比較演算処理部70は、左右のサイドカメラについてキャリブレーションの要否の判定を行うよう、車載カメラキャリブレーション補助装置101を制御する。それにより、特徴点抽出部3、軌跡算出部6および比較演算処理部70は、左右のサイドカメラによって撮影された画像に対して、図4に示される補助制御を実行する。その際、比較演算処理部80は、特徴点の軌跡と規定軌跡とに基づいて、左右のサイドカメラのキャリブレーション量を算出する。キャリブレーション量は、ずれ量およびずれの方向の情報を含む。キャリブレーションが必要と判断された場合、車載カメラキャリブレーション装置10は、キャリブレーション量に基づいて、左右のサイドカメラのキャリブレーションを行う。
ステップS250にて、走行状態判定部71は、車両1が旋回していると判定する。
ステップS260にて、比較演算処理部70は、フロントカメラ等の車載カメラ2について、キャリブレーションの要否の判定をしないよう、車載カメラキャリブレーション補助装置101を制御する。この場合、走行状態判定部71は、予め定められた時間経過後に、再度、ステップS210を実行して、車両1の走行状態を判定してもよい。
ステップS270にて、走行状態判定部71は、左側方画像および右側方画像の特徴点の移動方向が互いに一致するか否かを判定する。例えば、特徴点抽出部3および軌跡算出部6は、左のサイドカメラによって撮影される画像に対して、図4のステップS10からS70を実行し、左側方画像における特徴点の軌跡を算出する。同様に、特徴点抽出部3および軌跡算出部6は、右のサイドカメラによって撮影される画像に対して、図4のステップS10からS70を実行し、右側方画像における特徴点の軌跡を算出する。走行状態判定部71は、それら左側方画像の特徴点の軌跡と右側方画像の特徴点の軌跡とを比較する。特徴点の移動方向が互いに一致する場合、ステップS280が実行される。移動方向が一致しない場合、ステップS310が実行される。
ステップS280にて、走行状態判定部71は、左側方画像および右側方画像の特徴点の軌跡がそれぞれの規定軌跡と一致するか否かを判定する。特徴点の軌跡が規定軌跡と一致する場合、ステップS290が実行される。特徴点の軌跡が規定軌跡と一致しない場合、ステップS310が実行される。
ステップS290にて、走行状態判定部71は、車両1が直進していると判定する。
ステップS300にて、比較演算処理部70は、フロントカメラおよびリアカメラについて、キャリブレーションの要否の判定を行うよう、車載カメラキャリブレーション補助装置101を制御する。それにより、特徴点抽出部3、軌跡算出部6および比較演算処理部70は、フロントカメラおよびリアカメラによって撮影された画像に対して、図4に示される補助制御を実行する。その際、比較演算処理部80は、特徴点の軌跡と規定軌跡とに基づいて、フロントカメラおよびリアカメラのキャリブレーション量を算出する。キャリブレーションが必要と判断された場合、車載カメラキャリブレーション装置10は、キャリブレーション量に基づいて、フロントカメラおよびリアカメラのキャリブレーションを行う。
ステップS310にて、走行状態判定部71は、車両1の走行状態は不明と判定する。この状態は、例えば、車両1が平坦な道路と坂道との境界を走行している場合、または、凹凸の激しい道路を走行している場合等が想定される。
ステップS320にて、比較演算処理部70は、フロントカメラ等の車載カメラ2について、キャリブレーションの要否を判定しない、つまり上記の補助制御を実行しない。この場合、走行状態判定部71は、予め定められた時間経過後に、再度、ステップS210を実行して、車両1の走行状態を判定してもよい。
以上のように、実施の形態4における車載カメラキャリブレーション補助装置101は、複数の車載カメラ2のうち少なくとも2つの車載カメラによって撮影された画像を収集して、車両1の走行状態を判定する。そして、車載カメラキャリブレーション補助装置101は、車両1が平坦な道路を直進している場合に、車載カメラ2のキャリブレーションについての補助制御を行う。そのため、車載カメラキャリブレーション補助装置101は、車載カメラ2の設置状態が正確な設置状態からずれているにも関わらず、キャリブレーションを不要と判断することを防ぐ。また、そのような構成により、車載カメラキャリブレーション補助装置101は、正確に車載カメラ2の設置状態を判定することができる。
(実施の形態4の変形例)
実施の形態4の変形例における車載カメラキャリブレーション補助装置101は、車両1が旋回している場合であっても、特徴点の軌跡と規定軌跡とに基づいて、車載カメラ2のキャリブレーションについての補助制御を行う。
図11のステップS250おいて、車両1が旋回していると判定された場合、比較演算処理部70は、フロントカメラおよびリアカメラによって撮影された画像における特徴点の軌跡に基づいて、車両1の旋回量を算出する。図12は、実施の形態4の変形例における車両1の旋回量θの一例を示す図である。
比較演算処理部7は、その旋回量θに基づいて、規定軌跡記憶部8に記憶されている規定軌跡を補正し、旋回時の規定軌跡を求める。旋回時の規定軌跡とは、車載カメラ2が予め定められた正確な設置状態にあり、かつ、車両1が旋回している場合の特徴点の軌跡である。そして、比較演算処理部7は、車載カメラ2によって撮影される画像における特徴点の軌跡と、旋回時の規定軌跡とに基づいて、キャリブレーションのための補助制御を行う。車載カメラキャリブレーション装置10は、その補助制御に従い、車載カメラ2のキャリブレーションを行う。その際、車載カメラキャリブレーション装置10は、車載カメラキャリブレーション補助装置101によって算出されたキャリブレーション量に基づいて、車載カメラ2のキャリブレーションを行う。
このように、実施の形態4の変形例における車載カメラキャリブレーション補助装置101は、車両1が旋回している場合であっても、複数の車載カメラ2のうち少なくとも2つの車載カメラによって撮影された画像を収集して解析することにより、車載カメラキャリブレーション装置10に対する補助制御を行うことができる。
<実施の形態5>
実施の形態5における車載カメラキャリブレーション補助装置101および車載カメラキャリブレーションシステムを説明する。なお、実施の形態1から実施の形態4のいずれかと同様の構成および動作については説明を省略する。
実施の形態5において、走行状態判定部71は、複数の車載カメラ2のうち、少なくとも2つの車載カメラによって撮影された画像における特徴点の軌跡に基づいて、車両1の傾き度合いを算出する。車両1の傾き度合いとは、車両1の搭乗者もしくは積載物の配置およびその重量、またはタイヤの状態等に起因した車両1の傾きの大きさおよび傾きの方向である。少なくとも2つの車載カメラは、互いに異なる方向を撮影可能に設置されている。ここでは、その少なくとも2つの車載カメラとは、車両1の前方を撮影するフロントカメラ、後方を撮影するリアカメラ、左右のそれぞれを撮影する2つのサイドカメラである。
図13は、実施の形態5における車両1の傾き度合いの一例を示す図である。特徴点の軌跡は、ΔxおよびΔyで示される。例えば、図13において、前方画像における特徴点の軌跡は、ΔxおよびΔyで表されている。後方画像、左側方画像および右側方画像におけるそれぞれの特徴点の軌跡も同様に表わされている。Δx=Δx、Δy=Δy、Δx=Δx、Δy=Δyを満たす場合、走行状態判定部71は、車両1が傾きながら直進していると判定する。
比較演算処理部7は、それらΔxおよびΔyに基づいて、規定軌跡記憶部8に記憶されている車載カメラ2についての規定軌跡を補正し、車両が傾いて走行している場合の規定軌跡を求める。車両が傾いて走行している場合の規定軌跡とは、車載カメラ2が予め定められた正確な設置状態にあり、かつ、車両1が傾いて走行している場合の特徴点の軌跡である。そして、比較演算処理部7は、車載カメラ2の特徴点の軌跡と、車両1が傾いて走行している場合の規定軌跡とに基づいて、キャリブレーションのための補助制御を行う。車載カメラキャリブレーション装置10は、その補助制御に従い、車載カメラ2のキャリブレーションを行う。その際、車載カメラキャリブレーション装置10は、車載カメラキャリブレーション補助装置101によって算出されたキャリブレーション量に基づいて、車載カメラ2のキャリブレーションを行う。
このように、実施の形態5における車載カメラキャリブレーション補助装置101は、車両1が傾いて走行している場合であっても、複数の車載カメラ2のうち少なくとも2つの車載カメラによって撮影された画像を収集して解析することにより、車載カメラキャリブレーション装置10に対する補助制御を行うことができる。車載カメラキャリブレーション補助装置101は、車両1が直進している場合であっても、その傾きの度合いに起因して直進していないと判定することを防ぐ。
<実施の形態6>
実施の形態6における車載カメラキャリブレーション補助装置および車載カメラキャリブレーションシステムを説明する。なお、実施の形態1から実施の形態5のいずれかと同様の構成および動作については説明を省略する。
以上の車載カメラキャリブレーション補助装置100,101は、車両1に設けられていてもよいし、実施の形態3に示されるようにサーバ300に設けられていてもよい。車載カメラキャリブレーション補助装置100,101が車両1に設けられている場合、車載カメラキャリブレーション補助装置100,101の各機能を実現する処理回路(図2および図3)は、例えば、車両1のECU(Electronic Control Unit)である。車載カメラキャリブレーション補助装置100,101がサーバ300に設けられている場合、車載カメラキャリブレーション補助装置100,101の各機能は、車載通信等の通信ネットワークを介したクラウドコンピューティングシステム等の演算処理システムによって実現される。言い換えると、ネットワークを介して、車載カメラキャリブレーションシステムが構築されている。その場合、実施の形態3にも既に記載されているように、車載カメラキャリブレーション補助装置100,101は、車両1に設けられた車載カメラ2から車載通信を介して車両1の周辺の画像を取得する。車載カメラキャリブレーション補助装置100,101は、その画像における特徴点の軌跡に基づいて、キャリブレーションの要否を判定する。キャリブレーションが必要な場合、車載カメラキャリブレーション補助装置100,101は、キャリブレーション量を算出し、車載通信を介して、車載カメラキャリブレーション装置10に信号を出力する。車載カメラキャリブレーション装置10は、その補助制御に従い車載カメラ2のキャリブレーションを行う。
車載カメラキャリブレーション補助装置100,101の機能がECU以外の演算処理装置によって実現されることにより、ECUの計算負荷が低減する。これは、車載装置の発熱対策部品のコスト低減につながる。
なお、本開示は、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本開示は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本開示がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 車両、2 車載カメラ、2A 車載カメラ、2B 車載カメラ、3 特徴点抽出部、4 記憶部、5 特徴点記憶部、6 軌跡算出部、7 比較演算処理部、8 規定軌跡記憶部、10 車載カメラキャリブレーション装置、14 規定軌跡、15 規定軌跡、16 特徴点の軌跡、17 特徴点の軌跡、18 特徴点の軌跡、19 特徴点の軌跡、70 比較演算処理部、71 走行状態判定部、100 車載カメラキャリブレーション補助装置、101 車載カメラキャリブレーション補助装置、P1 特徴点、P2 特徴点。

Claims (9)

  1. 移動体に設置されかつ前記移動体の周辺を撮影する複数の移動体搭載カメラについて、前記複数の移動体搭載カメラの前記移動体への設置状態を調整する移動体搭載カメラキャリブレーション装置に対し、前記移動体搭載カメラキャリブレーション装置がキャリブレーションを行うための補助制御を行う移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置であって、
    前記複数の移動体搭載カメラの各々によって撮影される画像内の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    前記移動体が走行することにより、前記画像内で移動する前記特徴点の軌跡を、前記複数の移動体搭載カメラの各々ごとに、算出する軌跡算出部と、
    前記特徴点の軌跡と、予め定められた正確な設置状態で設置された前記複数の移動体搭載カメラの各々の画像における特徴点の軌跡である予め用意された規定軌跡と、に基づいて、前記移動体搭載カメラキャリブレーション装置に対し、前記複数の移動体搭載カメラの前記設置状態を前記複数の移動体搭載カメラの各々ごとに前記予め定められた正確な設置状態に戻すための信号を出力して前記補助制御を行う比較演算処理部と、を備え、
    前記比較演算処理部は、
    前記複数の移動体搭載カメラのうち、互いに異なる方向を撮影する少なくとも2つの移動体搭載カメラによって撮影された画像における特徴点の軌跡に基づいて、前記移動体の傾き度合いを算出する、走行状態判定部を含み、
    前記比較演算処理部は、
    前記移動体の前記傾き度合いと前記複数の移動体搭載カメラの各々の前記予め用意された規定軌跡とに基づいて、前記移動体が傾いている場合の規定軌跡を求め、
    前記複数の移動体搭載カメラの各々の前記画像における前記特徴点の軌跡と、前記移動体が傾いている場合の規定軌跡とに基づいて、前記信号を出力する前記補助制御を行う移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置。
  2. 前記特徴点抽出部により抽出された前記特徴点の情報を記憶する特徴点記憶部をさらに備え、
    前記軌跡算出部は、前記特徴点記憶部に記憶されている前記特徴点の情報を読み込んで前記特徴点の前記軌跡を算出する、請求項1に記載の移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置。
  3. 前記予め用意された規定軌跡を記憶する規定軌跡記憶部をさらに備え、
    前記比較演算処理部は、前記規定軌跡記憶部に記憶されている前記予め用意された規定軌跡を読み込んで前記補助制御を行う、請求項1または請求項2に記載の移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置。
  4. 前記規定軌跡記憶部は、前記予め用意された規定軌跡を前記移動体の種別ごとに記憶している、請求項3に記載の移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置。
  5. 前記比較演算処理部は、前記複数の移動体搭載カメラの各々の前記画像における前記特徴点の軌跡と前記予め用意された規定軌跡とに基づいて、前記複数の移動体搭載カメラの各々の前記設置状態を前記予め定められた正確な設置状態に戻すためのキャリブレーション量を算出し、
    前記比較演算処理部から出力される前記信号は、前記キャリブレーション量の情報を含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置。
  6. 前記特徴点抽出部と前記軌跡算出部と前記比較演算処理部とは、サーバに設けられ、
    前記特徴点抽出部は、前記画像をネットワークを介して前記複数の移動体搭載カメラから取得し、
    前記比較演算処理部は、前記信号を、前記ネットワークを介して、前記移動体搭載カメラキャリブレーション装置に出力する、請求項から請求項のいずれか一項に記載の移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置。
  7. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置と、
    前記移動体に設置された前記移動体搭載カメラキャリブレーション装置と、を備え、
    前記移動体搭載カメラキャリブレーション装置は、前記移動体搭載カメラキャリブレーション補助装置から出力される前記信号に基づいて、前記複数の移動体搭載カメラの前記移動体への前記設置状態を調整する、移動体搭載カメラキャリブレーションシステム。
  8. 移動体に設置されかつ前記移動体の周辺を撮影する複数の移動体搭載カメラについて、前記複数の移動体搭載カメラの前記移動体への設置状態を調整する移動体搭載カメラキャリブレーション装置に対し、前記移動体搭載カメラキャリブレーション装置がキャリブレーションを行うための補助制御を行う移動体搭載カメラキャリブレーション補助方法であって、
    前記複数の移動体搭載カメラの各々によって撮影される画像内の特徴点を抽出し、
    前記移動体が移動することにより、前記画像内で移動する前記特徴点の軌跡を、前記複数の移動体搭載カメラの各々ごとに算出し、
    前記特徴点の軌跡と、予め定められた正確な設置状態で設置された前記移動体搭載カメラの各々の画像における特徴点の軌跡である予め用意された規定軌跡と、に基づいて、前記移動体搭載カメラキャリブレーション装置に対し、前記複数の移動体搭載カメラの前記設置状態を前記複数の移動体搭載カメラの各々ごとに前記予め定められた正確な設置状態に戻すための信号を出力して前記補助制御を行い、
    前記複数の移動体搭載カメラのうち、互いに異なる方向を撮影する少なくとも2つの移動体搭載カメラによって撮影された画像における特徴点の軌跡に基づいて、前記移動体の傾き度合いを算出し、
    前記移動体の前記傾き度合いと前記複数の移動体搭載カメラの各々の前記予め用意された規定軌跡とに基づいて、前記移動体が傾いている場合の規定軌跡を求め、
    前記複数の移動体搭載カメラの各々の前記画像における前記特徴点の軌跡と、前記移動体が傾いている場合の規定軌跡とに基づいて、前記信号を出力する前記補助制御を行う、
    移動体搭載カメラキャリブレーション補助方法。
  9. 前記複数の移動体搭載カメラの各々の前記画像における前記特徴点の軌跡と前記予め用意された規定軌跡とに基づいて、前記複数の移動体搭載カメラの各々の前記設置状態を前記予め定められた正確な設置状態に戻すためのキャリブレーション量を算出し、
    前記信号は、前記キャリブレーション量の情報を含む、請求項に記載の移動体搭載カメラキャリブレーション補助方法。
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