JP7185018B2 - フレームシールドユニット、シリアルバスシステムの加入局、およびシリアルバスシステムにおける通信方法 - Google Patents

フレームシールドユニット、シリアルバスシステムの加入局、およびシリアルバスシステムにおける通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7185018B2
JP7185018B2 JP2021507915A JP2021507915A JP7185018B2 JP 7185018 B2 JP7185018 B2 JP 7185018B2 JP 2021507915 A JP2021507915 A JP 2021507915A JP 2021507915 A JP2021507915 A JP 2021507915A JP 7185018 B2 JP7185018 B2 JP 7185018B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
signal
block
bus line
subscriber station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021507915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021534672A (ja
Inventor
バルカー,シュテッフェン
ムッター,アルトゥール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2021534672A publication Critical patent/JP2021534672A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7185018B2 publication Critical patent/JP7185018B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/40006Architecture of a communication node
    • H04L12/40032Details regarding a bus interface enhancer
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/42Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation
    • G06F13/4282Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a serial bus, e.g. I2C bus, SPI bus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD]
    • H04L12/4135Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD] using bit-wise arbitration
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L2012/40208Bus networks characterized by the use of a particular bus standard
    • H04L2012/40215Controller Area Network CAN

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、フレームシールドユニット、シリアルバスシステムの加入局、および高いデータレートと高いエラーロバスト性とで動作するシリアルバスシステムにおける通信方法に関する。ここで、バスシステムにおける通信は、第1の通信プロトコルまたは第2の通信プロトコルに従って選択的に可能である。
例えば車両などにおける、センサおよび制御装置間の通信には、ISO規格11898-1:2015において、CANプロトコル仕様としてCANFDを用いてデータをメッセージとして伝送するバスシステムが頻繁に使用される。メッセージは、センサ、制御装置、発信器などのバスシステムのバスノード間で伝送される。
技術設備や車両の機能の数が増えると、バスシステムのデータトラフィックも増加する。それに加えて、送信機から受信機へデータを従来よりも高速に伝送することが頻繁に求められる。その結果、バスシステムに必要な帯域幅がさらに増加する。
CANよりも高いビットレートでデータを伝送できるようにするために、CANFDのメッセージフォーマットには、メッセージ内でより高いビットレートに切り替えるオプションが設けられた。このような技術では、データフィールド領域でより高いクロックレートを使用することにより、最大可能データレートが1MBit/sの値を超えて増加する。このようなメッセージは、以下では、CANFDフレームまたはCANFDメッセージと呼ばれる。CANFDでは、有効データ長が8バイトから64バイトまで拡張され、データ転送レートがCANよりも著しく向上している。
CANまたはCANFDベースの通信ネットワークは、例えばロバスト性の点で多くの利点を提供しているが、例えば100Base-T1イーサネットにおけるデータ伝送と比較して、速度が著しく低い。また、これまでCANFDで達成された64バイトまでの有効データ長は、いくつかの使用に対して小さすぎる。
CANまたはCANFDベースの通信ネットワークのさらなる発展のために要求されているのは、既存のバスシステムの容易な移行が可能であり、その結果、まだ既存のCANプロトコル仕様に従って動作している加入局が、既に後継のCANプロトコル仕様に従って通信している加入局ともバスシステム内で共存できるということである。
したがって、本発明の課題は、上述した問題点を解決するフレームシールドユニット、シリアルバスシステムの加入局、およびシリアルバスシステムにおける通信方法を提供することである。特に、高いデータレートおよびフレームあたりの有用データ量の増加を、高いエラーロバスト性で実現できるフレームシールドユニット、シリアルバスシステムの加入局、およびシリアルバスシステムにおける通信方法が提供されるべきである。
この課題は、請求項1の特徴を有するシリアルバスシステムの加入局のフレームシールドユニットによって解決される。フレームシールドユニットは、現在のバスからシリアルに受信されているメッセージ用フレームから生成された受信信号を、加入局の通信制御装置が受信してもよいか否かを選択する選択信号を生成するためのシールドブロックと、シールドブロックにより生成された選択信号に応じて、受信信号が加入局の通信制御装置に送信されないように受信信号を遮蔽(シールド)するための受信信号選択ブロックと、を含む。
フレームシールドユニットは、第1の通信フェーズにおいて、第2の加入局と同じ、データ伝送規格とも呼ばれる通信フォーマットを使用するバスシステムの第1の加入局が、第2の通信フェーズにおいて、第2の加入局の通信を妨害しない第2の加入局とは異なる通信フォーマットを使用することを可能にする。このために、フレームシールドユニットは、第2の加入局のフレームを所定の期間、すなわちシールドフェーズにおいて、ひいては(少なくとも)第2の通信フェーズの間(も)、自加入局から遮蔽させることができる。また、フレームシールドユニットは、第2の加入局のうちの1つからのフレームがバスへ送信されている間、所定の期間、すなわちシールドフェーズにおいて、自加入局自体がバスへフレームを送信することを防止することができる。
その結果、フレームシールドユニットによって、新しい通信フォーマットでの通信は、バス上の古いまたは他の通信フォーマットのフレームに妨害されない。したがって、第1の通信フェーズでは、CANで知られているアービトレーションが実行でき、それにもかかわらず、第2の通信フェーズでは、CANFDと比べて、伝送速度を大幅に増加させることができる。ここで、第2の通信フェーズは、特にシールドフェーズに含まれる。
CANFD通信プロトコルに従って動作する加入局と、以下CANFEと呼ばれるCANFD後継通信プロトコルに従って動作する加入局の共存性および相互運用性により、CANFDからCANFEへのシームレスな移行パスが可能である。特に、CANFDのみをさらに使用するバスシステムの個々の加入局には、上述のフレームシールドユニットを増備することができる。必要に応じて、CANFDフレームを送受信できないCANFE加入局は、最初から適切に変更されたフレームシールドユニットを装備することができる。したがって、CANFDおよびCANFEバスシステム間のゲートウェイは必要ない。
フレームシールドユニットの有利なさらなる実施形態は、従属請求項に記載されている。
特定の実施形態変形例によれば、シールドブロックは、バスから受信したフレームの受信信号の代わりに、加入局の通信制御装置が、通信制御装置がバスへの送信信号の送信を停止するプロトコル例外状態に遷移するように受信信号を生成するように構成されており、受信信号選択ブロックは、シールドブロックによって生成された選択信号に応じて、シールドブロックによって生成された受信信号を、加入局(10)の通信制御装置に送信するように構成されている。
考えられるのは、シールドブロックが、シールドブロックによって生成された受信信号において、通信制御装置がバスへの送信信号の送信を停止するプロトコル例外状態に加入局の通信制御装置が遷移するように、FDFビットおよびビットを設定するように構成されていることである。
様々な実施形態によれば、検出ブロックは、バスからシリアルに受信されたフレームから、バスからシリアルに受信されたフレームから生成された受信信号を遮蔽(シールド)するための開始条件および終了条件を検出するために設けられてもよく、シールドブロックは、検出ブロックの検出結果への応答として選択信号を生成するように構成されている。
任意選択によれば、検出ブロックは、受信信号を評価するために、受信信号の逐次復号化を実行するように構成されている。追加的に、または代替的に、検出ブロックは、加入局の通信制御装置によってデータ伝送規格が理解されるフレームのフォーマットに基づいて、開始条件および/または終了条件を見つけるために受信信号を評価するように任意選択的に構成されている。
場合によって、検出ブロックは、開始条件および終了条件を検出するために、バス上の状態を検出して評価するように構成されている。追加的にまたは代替的に、検出ブロックは、開始条件および終了条件を検出するために、バスから受信したフレームから生成されたデジタル受信信号を評価するように構成されている場合がある。
検出ブロックは、開始条件が終了条件に対するエッジ変化とは異なるエッジ変化として符号化された検出信号をシールドブロックに出力するように構成されていてもよい。
開始条件と終了条件の間には、加入局の通信制御装置が理解しないデータ伝送規格を用いて送信されるフレームの部分も含まれていると考えられる。
追加的または代替的に考えられるのは、開始条件が、現在のバスからシリアルに受信されているフレームのアービトレーションフィールドから生成された受信信号の少なくとも1ビットの所定値であることである。追加的にまたは代替的に、開始条件は、バス上の信号の少なくとも1つの状態の所定値であり、終了条件は、加入局の通信制御装置が理解しないデータ伝送規格でフレームのデータが送信される通信フェーズの終了後に定義されていることが考えられる。
一実施形態によれば、フレームシールドユニットは、受信フレームの終了条件に到達するまで、全てのビットがそのバス状態をバス上で上書きできるように送信される送信信号を生成するための送信信号生成ブロックをさらに有する。
場合によって、バスへメッセージを伝送するための第1の通信フェーズにおいて、後続の第2の通信フェーズにおいて、加入局のうちどれが少なくとも一時的にバスシステムのバスへの排他的で衝突のないアクセスを有するか、バスシステムの加入局間で交渉され、第2の通信フェーズは、メッセージの有効データがバス上で伝送されるデータフィールドを伝送することを含む。
上述のフレームシールドユニットは、シリアルバスシステムの加入局の一部であってもよく、加入局は、バスシステムのバスにメッセージを送信するための、および/またはバスシステムのバスからメッセージを受信するための通信制御装置と、バスへメッセージを送信するための、および/またはバスからメッセージを受信するための送受信装置とをさらに有し、フレームシールドユニットは、通信制御装置および送受信装置に接続されており、送受信装置は、送信時に、メッセージのフレームのビットレートとは独立して、メッセージの第1のデジタルデータ状態のための第1のバス状態を生成し、かつ、第2のバス状態が第1のバス状態を上書きできるように、メッセージの第2のデジタルデータ状態のための第2のバス状態を生成するように構成されている。
上述の加入局は、バスと、少なくとも第2の加入局とを有するバスシステムの第1の加入局であってよく、第2の加入局は、少なくとも1つの第1の加入局および少なくとも1つの第2の加入局がシリアルに互いに通信できるように、バス用のバスラインを介して少なくとも1つの第1の加入局に接続されており、少なくとも1つの第1の加入局のメッセージ用のフレームのデータ伝送規格は、少なくとも1つの第2の加入局のデータ伝送規格と少なくとも部分的に異なっている。
上記課題は、さらに、請求項14に記載のシリアルバスシステムにおける通信方法によって解決される。方法は、送受信装置で、バスシステムのバスにメッセージを送信するステップと、および/または、送受信装置で、バスシステムのバスからのメッセージを受信するステップと、フレームシールドユニットのシールドブロックで、バスシステムの加入局の通信制御装置が、バスから現在シリアルに受信されているメッセージ用のフレームから生成された受信信号を受信してもよいか否かを選択する選択信号を生成するステップと、受信信号選択ブロックで、シールドブロックで生成された選択信号に応じて、受信信号が加入局の通信制御装置に送信されないように受信信号を遮蔽するステップと、を有する。
この方法は、フレームシールドユニットまたは加入局に関して前述したのと同様の利点を提供する。
本発明のさらなる可能な実装は、実施形態に関して前または以下に説明されていない特徴または実施形態の明示的に言及されていない組み合わせを含む。ここで、当業者は、改良または補足として、本発明のそれぞれの基本形態に個々の態様も追加することになる。
以下に、添付図面を参照し、実施形態に基づいて本発明を詳述する。
第1の実施形態に係るバスシステムの簡略化されたブロック図である。 第1の実施形態に係るバスシステムの加入局から送信できるメッセージの構造を説明するための図である。 上記のISO規格11898-1:2015に準拠するCANFDフレームのフォーマットの図である。 第1の実施形態に係るバスシステムの加入局に設置されているフレームシールドユニットの構造を説明するための図である。 第1の実施形態に係るバスシステムの作動中に送信される各種信号タイミング図である。 第2の実施形態に係るバスシステムの簡略化されたブロック図である。 第2の実施形態に係るバスシステムの加入局に設置されているフレームシールドユニットの構造を説明するための図である。
図において、同一または機能的に同一の要素には、別段の記載がない限り、同一の参照符号を付している。
図1は、例として、以下に説明するように、特に基本的にCANバスシステム、CANFDバスシステム、CANFEバスシステム、および/またはそれらの変形例のために構成されたバスシステム1を示す。バスシステム1は、車両、特に、自動車、航空機等、または病院等に使用することができる。
図1において、バスシステム1は、複数の加入局10、20、30が接続されているバスライン3、特に並列なバスライン3を有する。信号の形態のメッセージ4、5を、バスライン3を介して個々の加入局10、20、30間でシリアルに伝送することができる。このために、ドミナントなレベルもしくは状態401、またはレセッシブなレベルもしくは状態402が信号において使用され、これらは加入局10、20にのみ非常に模式的に示されている。状態401、402は、送信加入局10、20、30のTX信号の状態に対応している。バスライン3上で差動バス信号としての信号CAN_H、CAN_Lの伝送後、信号は、RX信号として加入局10、20、30で受信される。加入局10、20、30は、例えば、自動車の制御装置、センサ、表示装置等である。
図1に示すように、加入局10は、通信制御装置11と、送受信ユニット120およびフレームシールドユニット130を有する送受信装置12と、を有する。これに対し、加入局20は、通信制御装置21と、送受信ユニット220およびフレームシールドユニット230を有する送受信装置22と、を有する。加入局30は、通信制御装置31と、送受信装置32と、を有する。加入局10、20、30の送受信装置12、22、32は、図1では図示していないが、それぞれ直接バスライン3に接続されている。
通信制御装置11、21、31は、バスライン3に接続された加入局10、20、30の他の加入局との、それぞれの加入局10、20、30のバスライン3を介した通信をそれぞれ制御するためのものである。
通信制御装置11は、従来のCANコントローラのように実施してもよい。通信制御装置11は、第1のメッセージ4、例えばクラシックCANメッセージ4を作成して読み出す。クラシックCANメッセージ4は、クラシック基本フォーマットに従って構成されており、このクラシック基本フォーマットでは、メッセージ4に8個までのデータバイト数が含まれていてもよい。代替的に、クラシックCANメッセージ4は、クラシックCANメッセージ4よりも著しく高速のデータレートで伝送される64個までのデータバイト数を含むことができるCANFDメッセージとして構成されている。
後者の場合、通信制御装置11は、従来のCANFDコントローラのように実施されている。
通信制御装置21は、第2のメッセージ5、例えば修正されたCANメッセージ5を作成して読み出す。ここで、修正されたCANメッセージ5は、図2を参照して詳述するCANFEフォーマットに基づいて構成されている。
通信制御装置31は、必要に応じて、送受信装置32に対してクラシックCANメッセージ4またはCANFEメッセージ5を提供またはこの送受信装置3から受信するために実施されていてもよい。すなわち、通信制御装置31は、第1のメッセージ4または第2のメッセージ5を作成して読み出し、第1および第2のメッセージ4、5は、それらのデータ伝送規格、すなわちこの場合には、CANまたはCANFEによって区別される。代替的に、クラシックCANメッセージ4は、CANFDメッセージとして構成されている。後者の場合、通信制御装置11は、従来のCANFDコントローラのように実施されている。
送受信装置12は、従来のCANトランシーバまたはCANFDトランシーバのように実施されていてもよい。送受信装置22は、以下に詳述する相違点を除いて、CANFEトランシーバとして実施されていてもよい。送受信装置32は、必要に応じて、現在のCAN基本フォーマットに従ったメッセージ4、またはCANFEフォーマットに従ったメッセージ5を通信制御装置31に提供するために、または通信制御装置31から受信するために実施されていてもよい。送受信装置22、32は、追加的または代替的に、従来のCANFDトランシーバのように実施可能である。
2つの加入局20、30で、CANFEフォーマットによるメッセージ5の形成、およびその後の伝送、ならびにそのようなメッセージ5の受信を実現することができる。
図2は、送受信装置22または送受信装置32から送信されるメッセージ5のCANFEフレーム45を示す図である。
CANFEフレーム45は、バスライン3上のCAN通信のために異なるフィールド、すなわち、開始フィールド451、アービトレーション(調停)フィールド452、制御フィールド453、データフィールド454、チェックサムフィールド455、および終了フィールド456に分割されている。
開始フィールド451は、例えばSOFビットとも呼ばれ、フレームの開始またはフレームの開始を示すビットを有する。アービトレーションフィールド452には、メッセージの送信側を識別するための、例えば32ビットの識別子が含まれる。アービトレーションフィールド452は、さらに、CANFEフレームをCANフレームまたはCANFDフレームに対して区別するのに適した1つまたは複数のビットからなるプロトコルフォーマット情報を含んでもよい。
制御フィールド453には、例えば13ビット長のデータ長コード(Data-Length-Code)が含まれ、このコードは、その後、例えば1のステップサイズで1から4096までの値を取ってもよいし、0から4095までの値を取ってもよい。また、データ長コードは、より少ないビットまたはより多くのビットを含んでもよく、値範囲およびステップサイズは、他の値を取ってもよい。制御フィールド453は、CANFEフレームをCANフレームまたはCANFDフレームに対して区別するのに適した1つまたは複数のビットからなるプロトコルフォーマット情報をさらに含んでもよい。
データフィールド454には、CANFEフレームまたはメッセージ5の有効データが含まれる。有効データは、データ長コードの値範囲に応じて、例えば4096までのバイト数を有していてもよい。チェックサムフィールド455には、それぞれ10個の同一ビットの後にメッセージ5の送信側によって逆ビットとして挿入されるスタッフビットを含むデータフィールド454内のデータについてのチェックサムが含まれる。終了フィールド456には、少なくとも1つの確認応答ビットが含まれ、さらに、CANFEフレーム45の終了を示す11個の同一ビットのシーケンスが含まれる。少なくとも1つの確認応答ビットによって、受信機が受信したCANFEフレーム45またはメッセージ5のエラーを検出したか否かを通知できる。
アービトレーションフィールド452と終了フィールド456を送信するためのフェーズでは、CANやCAN-FDと同様に物理層が使用される。物理層は、公知のOSIモデル(Open Systems Interconnection Model)のビット伝送層またはレイヤ1に相当する。このフェーズの間の重要な点は、より優先度の高いメッセージ4、5を破壊することなく、加入局10、20、30のバスライン3への同時アクセスを許可する公知のCSMA/CR方式が使用されることである。
これにより、さらなるバス加入局10、20、30をバスシステム1に比較的容易に追加することができ、これは非常に有利である。
CSMA/CR方式では、バスライン3上でドミナント状態を有する他の加入局10、20、30によって上書きされる可能性があり、いわゆるレセッシブ状態がバスライン3上に存在しなければならないという結果になる。
レセッシブ状態では、個々の加入局10、20、30で高抵抗状態であり、バス回路の寄生要素との組み合わせにより、時定数が長くなる結果になる。これにより、現在のCAN-FD物理層の最大ビットレートは、実際の車両使用では、現在、毎秒約2メガビットに制限されている。
制御フィールド453およびデータフィールド454は、送信側としての加入局20がアービトレーションに勝ち、それにより、送信側としての加入局20がフィールド453~456を送信するためにバスシステム1のバスライン3への排他的なアクセス権を有すると、最初にメッセージ5の送信側からバスライン3へ送信がなされる。アービトレーション時には、アービトレーションフィールド452内の識別子によって、どの加入局10、20、30が最も優先度の高いメッセージ4、5を送信したいか、したがって、次期、フィールド453~455を送信するためのバスシステム1のバスライン3への排他的なアクセス権を獲得するか、加入局10、20、30間でビット毎に交渉される。
フレーム45またはメッセージ4、5の開始時のアービトレーションと、フレーム45またはメッセージ4、5の終了時の終了フィールド456での確認応答は、ビット時間がバスシステム1の任意の2つの加入局10、20、30間の信号伝搬時間の2倍よりも明確に長い場合にのみ可能である。したがって、フィールド451、452、456の伝送時のアービトレーションフェーズでのビットレートは、フレーム45の残りのフィールドよりも遅くなるように選択されている。
新開発の「CANFE」は、CANやCANFDと比べて以下のような異なる特性を有する。
a)CANおよびCANFDのロバスト性および使用性を決定づける実証済みの特性、特に、CSMA/CR方式に従う識別子付きフレーム構造およびアービトレーションを採用し、必要に応じて適合させる。
b)正味のデータ伝送速度を毎秒約10メガビットに増加させる。
c)フレーム450あたりの有効データのサイズを約4kバイトに増大させる。
d)任意選択的に、エラーが検知された場合にエラーフレーム(Error Frames)の送信を完全または部分的に放棄する。
クラシックCANやCANFDと比べて、CSMA/CR方式に従ってアービトレーションが行われることに変わりはない。すなわち、アービトレーション中はバスの状態が引き続き「pos.ドミナント」と「レセッシブ」の2つのみである。これにより、本発明に係るバスシステムへの導入および変換に要する労力を軽減することができる。
適切な手段によって、CANFEフレームがCANおよび/またはCANFDフレームと共存することが可能になり、またはCANおよびCANFD加入局がCANFEフレームに対して寛容であることが可能になる。
図3は、CANFDフォーマットの64データバイトまでのメッセージ4用の、加入局10、30の1つによって送信されるフレーム450を示す。フレーム450は、ビットMSBで開始し、ビットLSBで終了する。フレーム450は、MSBビットに対応するSOFビット451と、CANFEフレーム45と同様の上記のフレームフィールド、すなわちアービトレーションフィールド452(Arbitration field)、制御フィールド453(Control field)、データフィールド454(Data field)、およびチェックサムフィールド455(CRC field)を有する。
アービトレーションフィールド452は、ベースIDフィールドおよびIDextフィールドに、図3および図4を参照して以下に詳述する開始条件51も定義できるフレーム45の識別子(Identifier)を含む。ベースIDフィールドおよびID-extフィールドの間には、SRRビットおよびIDEビットが設けられている。アービトレーションフィールド452の最後には、RRSビットが配置されている。
制御フィールド453は、FDFビットで開始し、resビットが続く。これにBRSビットおよびESIビットが続く。制御フィールド453は、DLCフィールドで終了する。制御フィールド453のDLCフィールドの値が0の場合、データフィールド454は存在しない。
チェックサムフィールド455は、フィールドS_Cntに、ビットスタッフィング規則に従ってフレーム450に挿入されるスタッフビットモジュール8の数、すなわち、5個の同一ビットの後に、それと逆のビットが挿入されることを含む。さらに、チェックサムフィールド455は、CRC-seqフィールド内にCRCチェックサムを含み、それに続くCRCデリミタCRC-デルで終了する。ここで、図3および図4を参照して以下に詳述される終了条件52も定義することができる。
上記のフィールドやビットは、ISO11898-1:2015から公知であり、したがって、ここでは詳述されていない。
図3には、本実施形態における第1の通信フェーズ457の長さが示されている。第1の通信フェーズ457は、アービトレーションフェーズとそれに続くフォーマット切替フェーズとの両方を含み、フォーマット切替フェーズは、FDFビットとBRSビットとの間のフェーズを含み、フォーマット切替フェーズにおいてアービトレーションは既に完了している。FDFビットは、CANFDフレーム450が関与しているか否かを特定する。BRSビットにおいて、フォーマットは、FDFビットに基づいて、アービトレーションフェーズにおける遅いビットレートから、第2の通信フェーズ458の速いビットレートに切り替わる。
フレーム450のBRSビットがレセッシブである場合、第1の通信フェーズ457に第2の通信フェーズ458が続く。さらに、図4を参照して以下に詳述するように、開始条件51とIMFフィールドの終端(フレームの終端に続いており、図3には示されていない)との間に配置され、(シールドフェーズ460の間は)フレーム450の一部が遮蔽されている、シールドフェーズ460が示されている。
図3において、ドミナントビットは、フレーム45の下端に幅広の線で示されている。リセッシブビットは、図3において、フレーム45の上端に幅広の線で示されている。
図3に示すように、送信機内の通信制御装置11、31は、SOFビット、RRSビットおよびresビットがドミナントであるのに対し、SRR、IDEビット、FDFビットおよびCRCデリミタCRCデルがレセッシブであるようにフレーム450を作成する。
本発明の本質は、CANFEプロトコルがCANFDプロトコルに対して互換性がない場合でも、CANFEノードとCANFDノード、すなわち例えば加入局10、20、30が同じバス上で作動できることにある。バスは、バスライン3によって形成されている。
利点:
- 移行経路が良好であり、個々の電子制御ユニット(ECU=electronic control units)が、バス全体がCANFEに対応することなく、CANFEにアップグレードされ得る。
- CANFEとCANFDの共存が可能であれば、それらをより多く受け入れられる。
- バスライン3を共用できるため、バスライン3が節約される。すなわち、CANFE用の個別のバスは不要である。
導入:
CANFE(または他のCANの種類のプロトコル)とCANFDとが互換性がなく、両方が同じバス上で作動している場合、すなわち同じバスライン3に接続される場合、1つの解決策は、CANFD局から、すなわち図1の例では加入局10から、CANFEフレームまたはCANFEフレーム45を「隠す」ことである。これは、前にフレームシールドユニット130と呼ばれている、いわゆるCANFEシールドモジュールを用いて行うことができる。フレームシールドユニット130は、理想的には、図1に示すように、適切に設定されたCANFDトランシーバに組み入れられる。加入局20がCANFDフレーム450を理解できない場合、フレームシールドユニット230は、フレームシールドユニット130の後続の機能に適切に適合させることができる。
図1の例では、
- CANFEプロトコル(すなわち、Frame Formatまたはフレームフォーマット)が、CANFDまたはCANプロトコルに対して互換性がないこと、
- CANFEとCANFDがアービトレーションフェーズで互換性のある物理層を使用すること、
- 現在CANFDプロトコルコントローラがクラシカルCANおよびCANFDの両方をサポートするように、ノードまたは加入局30が、CANFEプロトコルおよびCANFDプロトコルの両方をサポートすること、
- ノードまたは加入局10がCANFDプロトコルのみをサポートしていること、および
- ノードまたは加入局20がCANFEプロトコルのみをサポートしていること、
を想定している。
一実施形態によれば、加入局10または加入局30は、CANFDフレーム、すなわちメッセージ4用のフレーム450を送信し、続いて、加入局20は、CANFEフレーム、すなわちメッセージ5用のフレーム45を送信する。CANFEノードまたは加入局30は、両方のフレーム45、450を受信することができる。CANFDノードまたは加入局10は、CANFDフレーム450のみを受信または理解することができる。加入局20は、CANFEフレーム、すなわちメッセージ5用のフレーム45のみを受信することができる。
図4は、シールドフェーズ460の間、図2に係るCANFEフレーム45を遮蔽(シールド)し、シールドブロックとも呼ばれるフレームシールドユニット130を示している。同時に、フレームシールドユニット130は、CANFDノードまたは加入局10が、バス上のCANFEフレーム45の伝送中に、CANFDフレーム450を送信しないようにする。
フレームシールドユニット130は、理想的には、図1に示すように、送受信装置12(トランシーバ)と同じパッケージ内に、場合によっては同じシリコンチップ上に収容される。これにより、別個の部品やチップが節約される。
図4は、送受信装置12を「CANFEシールド付きトランシーバ」として示し、図5は、ここで発生する信号の経過を示す。このように、図4に係る送受信装置12は、送受信ユニット120およびフレームシールドユニット130を有する。使用される送受信装置12またはその送受信ユニット120(トランシーバ)は、CANFD物理層とCANFE物理層との両方をサポートする必要がある。しかし、通信制御装置11は、CANFDフレーム450にのみ対応し、理解している。
送受信装置12は、送受信装置12がフレーム450の差動信号CAN_H、CAN_Lをバスライン3に送信し、バスライン3からフレーム45、450を受信することができるようにバスライン3に接続されている。これにより、加入局10、20、30間で通信を行うことができる。
フレームシールドユニット130(CANFEシールドブロック)は、以下の機能ブロック、すなわち、Detect Blockとも呼ばれる検出ブロック131と、Shield Blockとも呼ばれるシールドブロック132と、受信信号選択ブロック133と、から構成されている。
検出ブロック131(Detect Block)は、CANFDプロトコルを部分的に解釈してもよく、すなわち、高度に簡略化されたCANFDプロトコルコントローラ、すなわち通信制御装置1311を含む。さらに、検出ブロック131は、CANFEプロトコルを部分的に解釈してもよく、すなわち、高度に簡略化されたCANFEプロトコルコントローラ、すなわち通信制御装置1312を含む。
検出ブロック131は2つのタスク、すなわち、非シールドフェーズ461が終了し、シールドブロック132の遮蔽動作、ひいては図2または図3または図5に係るシールドフェーズ460が開始されるべき開始条件51(上記または図2または図3または図5参照)を検出すること、および、遮蔽動作の終了が開始され、つまり、遮蔽動作ひいては図2または図3または図5に係るシールドフェーズ460が終了する終了条件52(上記または図2または図3または図5参照)を検出すること、を有する。ここで、開始条件51(本発明の重要な特徴)は、フレーム(Frame)45、450のどの箇所から、CANFEフレーム45がCANFDノードへ、すなわち本実施形態では加入局10へもはや通過できなくなったかを示す。
非シールドフェーズ461(図2、図3、図5)の間、CANFEプロトコルおよびCANFDプロトコルは互換性がある。したがって、ここでは遮蔽(シールド)が行われる必要はない。
変形例1によれば、開始条件51は、CANFD「アービトレーションフィールド」(ISO11898-1:2015)のN番目のビット、すなわちアービトレーションフィールド452である。したがって、受信フレーム45、450における開始条件51の検出のために、検出ブロック131は、図3に示し、前述したように、CANFDプロトコルに係るフレーム45のビット構造を参照として使用する。
開始条件51「CANFDアービトレーションフィールド(ISO11898-1:2015)のN番目のビット」、すなわちアービトレーションフィールド452が前に示した変形例1に従って機能するように、バス上で以下の取り決めが適用される。
- CANFDフレーム、すなわちフレーム450は、常にフレーム450のN番目のビットを「1」として送信し、フレーム450のN番目のビットは、MSBビットから開始してカウントされる。
- CANFEフレーム、すなわちフレーム45は、常にフレーム45のN番目のビットを「0」として送信し、フレーム45のN番目のビットはMSBビットから開始してカウントされる。
- この逆も可能である。このような代替案では、通信制御装置11、31は、フレーム450のN番目のビットを常に「0」として送信し、通信制御装置21、31は、フレーム45のN番目のビットを常に「1」として送信する。
- CANFDが、N番目のビットの前に、固定値(1または0)を持たなければならないフレーム450の1つまたは複数のビットを有する場合、CANFEは、そのフレーム45においてこれらのビットを選択しなければならない。これは、識別子(ID)ビットを選択することで、ほぼ必ず可能になるはずである。この逆もまた同様である。
一例によれば、N=11であり、CANFDの場合、これはビットMSBから見て図3のフレーム450の11番目のIDビットである。このように、シールドフェーズ460は、アービトレーションフィールド452の送信時に第1の通信フェーズ457で開始される。CANFDフレーム450では、このビットを常に「1」(レセッシブ)とする。すると、
- CANFDIDスペース:xxxxx 1(x=0または1)
- CANFEIDスペース:xxxxx xxxxx 0xx...(x=0または1)
が成立する。
1つのビットに代えて、代替的にビットの組み合わせを開始条件51として選択することができ、例えば、IDビット8~11は、値「0011」を有する必要がある。この場合、検出ブロック131は、1ビット以上を有するビットフィールドに基づいて、CANFEフレーム45を遮蔽するための開始条件51が存在するか否かを検出する。
開始条件51のためのビットは、CANFDおよびCANFEのフレームフォーマットの間で競合が生じないように、フレーム45、450の最初で選択される必要があり、ここで、CANFEは将来のCANの種類のプロトコルフレームフォーマットの一例である。
検出ブロック131によって検出される開始条件51の変形例2によれば、ドミナントなバス状態の他の符号化を開始条件51として代替的にまたは追加的に使用することができる。例えば、CANFEフレーム450が、フレーム450の第1のビットにおいて、CANFDよりも大幅に多いVDIFF=5Vでドミナントに送信すると、検出ブロック131が、現在CANFEフレーム45がバス上にあることを検知する。ここでVDIFFは、信号CAN_H-CAN_Lの差動電圧を表す。
この変形例2のように、開始条件51が物理層を介して符号化されている場合、信号CAN_HおよびCAN_Lは、図3の検出ブロック131に示されるように必要とされるのみである。
開始条件51を固定符号化するか、または代替的に、開始条件51を実行時、特にバスシステム1の作動開始時またはバスシステム1のメンテナンス時に構成することが可能である。
検出ブロック131は、開始条件51の発生を、例えば0から1へのエッジ変化による、以下で信号S_Dと呼ばれる「検出」信号で、シールドブロック132に通知する。このようにして、検出部131は、検出結果として信号S_Dを生成する。
任意選択的に、検出ブロック131は、受信されたCANFEフレーム45を解釈するようにさらに構成されている。このように、検出ブロック131は、受信されたCANFEフレーム45の長さも知っているため、受信されたCANFEフレーム45がいつ終了するかを予測することもできる。当然ながら、受信されたCANFDフレーム450についても同様である。それぞれ受信されたフレーム45、450の解釈は、通信制御装置1311、1312によって行われる。
受信されたCANFEフレーム45を遮蔽するための終了条件52に関して、理想的には、終了条件52は固定プログラミングされているが、代替的に、終了条件52が構成可能である。終了条件52以降、前述した遮蔽動作の終了が開始される。検出ブロック131は、CANFEプロトコルを少なくとも部分的に、すなわち通信制御ユニット1312で解釈することができるため、終了条件52は、フレーム45内の任意の位置の検知、例えば、CANFEフレーム45の終了時のアクノリッジビット、または終了フィールド456内のビットシーケンスである。終了フィールド456のビットは、制御フィールド453、データフィールド454、チェックサムフィールド455のビットに比べて非常に長いため、終了フィールド456のビットは、認識し易いビットシーケンスとして使用することができる。制御フィールド453、データフィールド454、チェックサムフィールド455において、信号RXD1の「0」または「1」の時間的に長い位相が発生し得ないことがその理由である。
終了条件52は、CANFDノード、すなわちここでは加入局10、およびCANFEノード、すなわちここでは加入局20が、同時に次のフレーム45、450を送信する準備ができているように選択されている。検出ブロック131は、終了条件52の発生を信号S_Dでシールドブロック132に、例えば1から0へのエッジ変化で通知する。ここで、終了条件52は、終了条件52を容易に検出することができ、遮蔽された加入局が他の加入局と同期して次のフレーム45、450の送信を開始できるように選択される。
CANFEフレーム45の条件の各種類には、例えば、
第1の終了条件52:CANFEフレーム45が正常終了する、
第2の終了条件52:CANFEフレーム45がエラーのため中断する、
などの終了条件52がある必要がある。
シールドブロック132(シールドブロック)は、受信信号選択ブロック133を用いて、CANFDノード、すなわち本実施形態の加入局10が、CANFEフレーム45を受信する際に、シールドブロック132(シールドブロック)から生成された信号RXDを信号RXとして取得し、トランシーバによって元々受信された信号RXD1は取得しないようにする。また、このために、シールドブロック132は、以下、選択信号S_SLと呼ばれる信号「select」を生成する。受信信号選択ブロック133は、マルチプレクサとして実施可能である。
シールドブロック132は、任意選択に、信号S_Dを用いて、そのビット境界を受信したCANFEフレーム450のビット境界に同期させる。さらに、シールドブロック132は、終了条件52の検知後に、バス上の位相位置に複数回同期させることが必要であり得る。これは、信号RXD1によって、あるいは任意選択的に、以下に同期信号S_SYと呼ばれ、検出ブロック131からシールドブロック132に伝達される、他の信号「sync」によって行われてもよい。
シールドブロック132は、CANFDノード、すなわち加入局10の通信制御装置11が、これがまだ送信モードにあれば、アービトレーションに負けるような信号RXを生成する。このために、シールドブロック132は、そこから生成された受信信号RXDによって、これまでに受信したCANフレーム45を継続する。ここで、シールドブロック132は、CANFDノード、すなわち加入局10がアービトレーションに負けるように、受信信号RXDの全てのIDビットをドミナントとして加入局10の通信制御装置11に送信する。
図4に示すように、シールドブロック132は、信号RXDと選択信号S_SLの両方を受信信号選択ブロック133に出力する。
任意選択的に、シールドブロック132は、通信制御装置11の信号TXを使用して、CANFDノード、すなわち加入局10が確実にアービトレーションに負けるようにしてもよい。これは、CANのFDノード、すなわち加入局10がレセッシブにのみ(「1」)送信するということによって、シールドブロック132が検知する。このために、シールドブロック132は、信号TX、RXD1を互いに比較する通信制御装置1321を有してもよい。
さらに(重要!)、シールドブロック132は、信号RXDにおいて、FDFビット=1およびresビット=1を送信する。これらの2つのビットは、条件53(図5)を形成し、CANFDノード、すなわち加入局10、より正確にはその通信制御装置11を、図5に示されたプロトコル例外状態459(ISO11898-1:2015のProtocol Exception State)に切り替える。この時点から、加入局10(CANFDノード)は、プロトコル例外状態459から抜けるために、十分に長いレセッシブ(1)ビットシーケンス54(図5)を待つ。続いて、加入局10(CANFDノード)、より正確にはその通信制御装置11が確実にプロトコル例外状態のままであるようにするために、シールドブロック132は、少なくとも各11番目のビットを(アービトレーションフェーズまたは第1の通信フェーズ457の遅いビットレートを使用して)、ドミナントとして送信する。これは、11のレセッシブビットが、フレーム45が終了し、加入局10(CANFDノード)が再び送信を許可されたとして加入局10(CANFDノード)によって解釈されるためである。
シールドブロック132は履歴、すなわち開始条件が検知される前のビットを知っているため、シールドブロック132は信号RXD1を用いてアービトレーションフィールド452を継続する際に、ビットスタッフィングルールを遵守することができる。図3を参照して前述したように、ビットスタッフィングルールによれば、メッセージ4において、5つの同一のビットの後にそれと逆のビットが挿入される。図2を参照して前述したように、例えば、10の同一のビットの後に、あるいは他の任意の数のビットの後に、それと逆のビットが挿入されるように、メッセージ5に対するビットスタッフィングルールが相違してもよい。
図4のシールドブロック132が終了条件52を受信するとすぐに(信号S_Dとも呼ばれることがある信号「detected」によって検出ブロック131から通知される)、ブロック132は、信号RXD内の加入局10(CANFDノード)に、端部11に排他的に連続するレセッシブ(論理「1」)ビットを有するビットシーケンスを送信する。ビットシーケンスの長さは、加入局10(CANFDノード)およびバスの他のノードまたは加入局20、30が、このビットシーケンス後のビットにおいて、同期的に新しいフレーム45、450を送信しようとするように選択される。このビットシーケンスに続いて(すなわち、レセッシブビット11の後に)、遮蔽動作(シールド動作)は終了し、受信信号選択ブロック133は、RXD1ビットが送受信ユニット120(トランシーバ)から加入局10(CANFDノード)の通信制御装置11へ通過するように、再び切り替えられる。このようにして、加入局10の通信制御装置11は、再び信号RXD1を信号RXとして受信する。
図5は、時間tにわたる上記の信号の進行に基づいて、「CANFEシールドブロック」の機能方法の例を示す図である。ここで、
- 開始条件51:IDの11番目のビット=「0」であること、
- 監視している加入局10(CANFDノード)は、現在、フレーム450を送信していないこと、
が想定される。
このように、図5は、「CANFEシールド付きCANFDトランシーバ」の機能の例示的な信号時間図を示す。
上述した実施形態の変形例によれば、フレームシールドユニット130の原理は、これが使用において所望されるべき場合、加入局20用のCANFDフレーム450を遮蔽するために適用される。このために、上記の開始条件51および終了条件52は、CANFEフレーム45の代わりに加入局20のCANFDフレーム450を遮蔽するように適宜構成される。
図6は、バスシステム1の第2の実施形態を示す。図6において、図1と比較して多少変更された図では、CANFDノード10と2つのCANFEノード30、200とを有するバスが、CANFEおよびCANFD加入局10、30、200の他の例として示されている。ノードまたは加入局10、30、200は、図6でもバスライン3に接続されている。バスライン3によって形成されるバスは、図1のバスライン3と同様に、参照符号35によって識別されるバス終端を有する。特に、上記のCANプロトコル仕様によれば、終端35は、120オームの値を有する抵抗器である。
第2の実施形態では、上記の図に係る第1の実施形態とは異なり、ノードまたは加入局30、200は、CANFEプロトコルおよびCANFDプロトコルの両方をサポートする。このように、図1の加入局20とは異なり、加入局200はフレームシールドユニット230を必要としない。ノードまたは加入局10、30、200がバスアクセスのためにアービトレーションする。最も優先度の高いフレーム45、450がバス上で優先して通過し伝送される。
その他の点では、加入局10、30、200は、上記の実施形態に関して上述したものと同様の機能を有する。
図7は、上述したバスシステム1の第3の実施形態に係るフレームシールドユニット1300を示す。図7は、CANFEプロトコルの構成に応じて使用できる他のオプションを示す。フレームシールドユニット1300は、図4のフレームシールドユニット130のブロックに加えて、送信信号選択ブロック134を有する。シールドブロック132は、送信信号選択ブロック134に入力される選択信号S_SL2を生成する。選択信号S_SL2は、「select2」信号と呼ばれてもよい。送信信号選択ブロック134は、マルチプレクサとして実施可能である。
フレームシールドユニット1300では、CANFEとCANFDが異なるため、CANFDノード(例えば加入局10)が、連続する2つのフレーム45、450間の空間(Interframe Space)を含めて、CANFEフレーム45の終了と同期してバス上で再び送信する準備が常にはできていないことが考慮されている。この場合、場合によって、CANFDプロトコルコントローラ(例えば、通信制御装置11)がTXD端子(ピン)を介してバス上で何かを送信することを回避する必要がある。
このため、図7に示すように、通信制御装置11(CANFDプロトコルコントローラ)の信号TXに代えて、送受信ユニット120(CANFDトランシーバ)に論理的な「1」(レセッシブ、バス電圧非駆動)が供給されるように、シールドブロック132は選択信号S_SL2を用いて送信信号選択ブロック134を切り替える。この状態は、CANFDノード(例えば加入局10)が、CANFEフレーム45(連続する2つのフレーム45、450の間の空間(Interframe Space)を含む)の終了に同期してバス上で再び送信することを許可されるまで維持される。
これにより、通信制御装置11からの信号TXは、CANFEフレーム45の伝送を妨害しない。
フレームシールドユニット130、230、1300、バスシステム1の加入局10、20、30、200、およびそこで実施された方法の上述の実施形態の全ては、個別にまたは全ての可能な組み合わせで使用できる。特に、上述の実施形態の全ての特徴および/またはその変更は、任意に組み合わせることができる。追加的に、または代替的に、以下の変更が特に考えられる。
実施形態に係る上述のバスシステム1は、CANプロトコルベースのバスシステムに基づいて説明されている。しかし、実施形態に係るバスシステム1は、2つの異なるビットレートでデータをシリアルに伝送することができる他のタイプの通信ネットワークであってもよい。バスシステム1において、加入局10、20、30の共通チャネルへの排他的で衝突のないアクセスが少なくとも一定期間保証されていることは有利であるが、必須の前提ではない。
実施形態のバスシステム1の加入局10、20、30、200の個数および配置は任意である。バスシステム1には、1つまたは複数の加入局10が存在してもよい。バスシステム1には、1つまたは複数の加入局20が存在していてもよい。バスシステム1には、1つまたは複数の加入局30が存在していてもよい。バスシステム1には、1つまたは複数の加入局200が存在してもよい。
シリアルバスシステム(1)の少なくとも1つのさらなる加入局(20;30;10)にシリアルに送信されるメッセージ(4;5;50;500)を作成するための、またはシリアルバスシステム(1)の加入局(10;20;30)、または、シリアルバスシステム(1)の少なくとも1つのさらなる加入局(20;30;10)からシリアルに受信されるメッセージ(4;5;50;500)を読み取るための通信制御装置(11;21;31)と、バスシステム(1)の少なくとも1つのさらなる加入局(20;30;10)にバスライン(3)で作成されたメッセージ(4;5;50;500)を送信するための、またはバスライン(3)からメッセージ(4;5;50;500)を受信するための送受信装置(12;22;32)と、を備えた、シリアルバスシステム(1)の加入局(10;20;30)があり得る。通信制御装置(11;21;31)および/または送受信装置(12;22;32)は、送信されるメッセージ(4;5;50;500)に、少なくとも1つのさらなる加入局(20;30;10)が送信されたメッセージ(4;5;50;500)においてエラーを検知したかどうかをシグナリングするために、ACK信号(461)のためのACK時間窓(46)および/またはNACK信号(471)のためのNACK時間窓(47)が設けられるように構成されており、送受信装置(12;22;32)は、少なくとも1つのさらなる加入局(20;30;10)への送信時に、設けられた少なくとも1つの時間窓(46、47)内で、バスライン(3)上のレベルを促進しないように構成されている。

Claims (16)

  1. シリアルバスシステム(1)のバスライン(3)に接続される複数の加入局のうちの1つの加入局(10;20)のフレームシールドユニット(130;230;1300)であって、
    現在の前記バスライン(3)からシリアルに受信されているメッセージ(5;4)用フレーム(45;450)から生成された受信信号(RXD1)を、前記1つの加入局(10;20)の通信制御装置(11;21)が受信してもよいか否かを選択する選択信号(S_SL)を生成するためのシールドブロック(132)と、
    前記シールドブロック(132)により生成された前記選択信号(S_SL)に応じて、前記受信信号(RXD1)が前記通信制御装置(11;21)に送信されないように前記受信信号(RXD1)を遮蔽するための受信信号選択ブロック(133)と
    を備え
    前記受信信号(RXD1)が遮蔽されるとき、前記シールドブロック(132)は、前記通信制御装置(11;21)が前記バスライン(3)へ送信信号(TX)を送信することを停止するプロトコル例外状態へ前記通信制御装置(11;21)が遷移するように受信信号(RXDs)を生成するように構成されており、
    前記受信信号選択ブロック(133)は、前記選択信号(S_SL)に応じて、前記シールドブロック(132)により生成された前記受信信号(RXDs)を前記通信制御装置(11;21)に送信するように構成されている、
    フレームシールドユニット(130;230;1300)。
  2. 前記フレーム(45;450)の終了に到達するまで、全てのビットがそのバス状態をバスライン上で上書きできるように送信される送信信号(TXD1)を選択するための送信信号選択ブロック(134)をさらに備える、請求項1に記載のフレームシールドユニット(1300)。
  3. シリアルバスシステム(1)のバスライン(3)に接続される複数の加入局のうちの1つの加入局(10;20)のフレームシールドユニット(1300)であって、
    現在の前記バスライン(3)からシリアルに受信されているメッセージ(5;4)用フレーム(45;450)から生成された受信信号(RXD1)を、前記1つの加入局(10;20)の通信制御装置(11;21)が受信してもよいか否かを選択する選択信号(S_SL)を生成するためのシールドブロック(132)と、
    前記シールドブロック(132)により生成された前記選択信号(S_SL)に応じて、前記受信信号(RXD1)が前記通信制御装置(11;21)に送信されないように前記受信信号(RXD1)を遮蔽するための受信信号選択ブロック(133)と、
    前記フレーム(45;450)の終了に到達するまで、全てのビットがそのバス状態を前記バスライン(3)上で上書きできるように送信される送信信号(TXD1)を選択するための送信信号選択ブロック(134)と
    を備えるフレームシールドユニット(1300)。
  4. 前記受信信号(RXD1)が遮蔽されるとき、前記シールドブロック(132)は、前記通信制御装置(11;21)が前記バスライン(3)へ送信信号(TX)送信することを停止するプロトコル例外状態に前記通信制御装置(11;21)が遷移するように受信信号(RXDs)を生成するように構成されており、
    前記受信信号選択ブロック(133)は、前記シールドブロック(132)によって生成された前記選択信号(S_SL)に応じて、前記シールドブロック(132)によって生成された前記受信信号(RXDs)を前記通信制御装置(11;21)に送信するように構成されている、
    請求項に記載のフレームシールドユニット(1300)。
  5. 前記シールドブロック(132)は、前記シールドブロック(132)によって生成された前記受信信号(RXDs)において、前記通信制御装置(11;21)が前記バスライン(3)への送信信号(TX)の送信を停止するプロトコル例外状態に前記通信制御装置(11;21)が遷移するように、FDFビットおよびresビットを設定するように構成されている、請求項1、請求項2および請求項4のうちのいずれか1項に記載のフレームシールドユニット(130;230;1300)。
  6. 前記バスライン(3)からシリアルに受信された前記フレーム(45;450)から、前記バスライン(3)からシリアルに受信された前記フレーム(45;450)から生成された前記受信信号(RXD1)を遮蔽するための開始条件(51)および終了条件(52)を検出するための検出ブロック(131)を少なくとも備え、
    前記シールドブロック(132)は、前記検出ブロック(131)の検出結果への応答として前記選択信号(S_SL)を生成するように構成されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載のフレームシールドユニット(130;230;1300)。
  7. 前記検出ブロック(131)は、前記受信信号(RXD1)を評価するために、前記受信信号(RXD1)の逐次復号化を実行するように構成されており、および/または、
    前記検出ブロック(131)は、前記通信制御装置(11;21)によってデータ伝送規格を理解するフレーム(45;450)のフォーマットに基づいて、前記開始条件(51)および/または前記終了条件(52)を見つけるために前記受信信号(RXD1)を評価するように構成されている、請求項に記載のフレームシールドユニット(130;230;1300)。
  8. 前記検出ブロック(131)は、前記開始条件(51)および前記終了条件(52)を検出するために、前記バスライン(3)上の状態を検出して評価するように構成されており、および/または、
    前記検出ブロック(131)は、前記開始条件(51)および前記終了条件(52)を検出するために、前記バスライン(3)から受信した前記フレーム(45;450)から生成されたデジタル受信信号(RXD1)を評価するように構成されている、請求項またはに記載のフレームシールドユニット(130;230;1300)。
  9. 前記検出ブロック(131)は、前記開始条件(51)が前記終了条件(52)に対するエッジ変化とは異なるエッジ変化として符号化された検出信号(S_D)を前記シールドブロック(132)に出力するように構成されている、請求項からのいずれか1項に記載のフレームシールドユニット(130;230;1300)。
  10. 前記開始条件(51)および前記終了条件(52)の間には、前記通信制御装置(11;21)が理解しないデータ伝送規格を用いて送信される前記フレーム(45)の部分も含まれている、請求項からのいずれか1項に記載のフレームシールドユニット(130;230;1300)。
  11. 前記開始条件(51)は、現在の前記バスライン(3)からシリアルに受信されているフレーム(45;450)のアービトレーションフィールド(452)から生成された前記受信信号(RXD1)の少なくとも1ビットの所定値であり、
    前記開始条件(51)は、前記バスライン(3)上の信号の少なくとも1つの状態の所定値であり、
    前記終了条件(52)は、前記通信制御装置(11;21)が理解しないデータ伝送規格で前記フレーム(45;450)の有効データが送信される通信フェーズ(458)の終了後に定義されている、請求項から10のいずれか1項に記載のフレームシールドユニット(130;230;1300)。
  12. 前記バスライン(3)へメッセージ(4;5)を伝送するための第1の通信フェーズにおいて、後続の第2の通信フェーズにて前記複数の加入局(10;20;30)のうちどれが少なくとも一時的に前記バスシステム(1)の前記バスライン(3)への排他的で衝突のないアクセスを有するか、前複数の加入局(10;20;30)間で交渉され、
    前記第2の通信フェーズ(458)は、前記メッセージ(4;5)の有効データが前記バスライン(3)上で伝送されるデータフィールド(454)を伝送することを含む、請求項1から11のいずれか1項に記載のフレームシールドユニット(130;230;1300)。
  13. シリアルバスシステム(1)のバスライン(3)に接続される加入局(10)であって、
    前記バスライン(3)にメッセージ(4)を送信するための、および/または前記バスライン(3)からメッセージ(4;5)を受信するための通信制御装置(11)と、
    前記バスライン(3)へ前記メッセージ(4)を送信するための、および/または前記バスライン(3)からメッセージ(4;5)を受信するための送受信装置(12)と、
    前記通信制御装置(11)および前記送受信装置(12)に接続された、請求項1から12のいずれか1項に記載のフレームシールドユニット(130;1300)と
    を備え、
    前記送受信装置(12)は、送信時に、前記メッセージ(4)のフレーム(450)のビットレートとは独立して、前記メッセージ(4)の第1のデジタルデータ状態のための第1のバス状態(401)を生成し、かつ、第2のバス状態(402)が前記第1のバス状態(401)を上書きできるように、前記メッセージ(4)の第2のデジタルデータ状態のための第2のバス状態(402)を生成するように構成されている、加入局(10)。
  14. バスライン)と、
    請求項13に記載の加入局として構成された少なくとも1つの第1の加入局(10)と、
    前記少なくとも1つの第1の加入局(10)および少なくとも1つの第2の加入局(20;30;200)がシリアルに互いに通信できるように、前記バスライン(3)を介して前記第1の加入局(10)に接続されている少なくとも1つの第2の加入局(20;30;200)と
    を備え、
    前記少なくとも1つの第1の加入局(10)の前記メッセージ(4)用のフレーム(45)のデータ伝送規格は、前記少なくとも1つの第2の加入局(20;30;200)のデータ伝送規格と少なくとも部分的に異なっている、バスシステム(1)。
  15. シリアルバスシステム(1)のバスライン(3)に接続される複数の加入局のうちの1つの加入局(10;20)における通信方法であって、
    前記1つの加入局(10;20)で、前記バスライン(3)にメッセージ(4;5)を送信するステップ、および/または、前記1つの加入局(10;20)で、前記バスライン)からのメッセージ(4;5)を受信するステップと、
    前記1つの加入局(10;20)のフレームシールドユニット(130;1300)におけるシールドブロック(132)で、前記1つの加入局(10;20)の通信制御装置(11)が、前記バスライン(3)から現在シリアルに受信されているメッセージ(5)用のフレーム(45)から生成された受信信号(RXD1)を受信してもよいか否かを選択する選択信号(S_SL)を生成するステップと、
    前記フレームシールドユニット(130;1300)における受信信号選択ブロック(133)で、前記シールドブロック(132)で生成された前記選択信号(S_SL)に応じて、前記受信信号(RXD1)が前記通信制御装置(11)に送信されないように前記受信信号(RXD1)を遮蔽するステップと
    前記受信信号(RXD1)が遮蔽されるとき、前記シールドブロック(132)で、前記通信制御装置(11;21)が前記バスライン(3)への送信信号(TX)の送信を停止するプロトコル例外状態へ前記通信制御装置(11;21)が遷移するように受信信号(RXDs)を生成するステップと、
    前記受信信号選択ブロック(133)で、前記選択信号(S_SL)に応じて、前記シールドブロック(132)により生成された前記受信信号(RXDs)を前記通信制御装置(11;21)に送信するステップと
    を備える方法。
  16. シリアルバスシステム(1)のバスライン(3)に接続される複数の加入局のうちの1つの加入局(10;20)における通信方法であって、
    前記1つの加入局(10;20)で、前記バスライン(3)にメッセージ(4;5)を送信するステップ、および/または、前記1つの加入局(10;20)で、前記バスライン(3)からのメッセージ(4;5)を受信するステップと、
    前記1つの加入局(10;20)のフレームシールドユニット(1300)におけるシールドブロック(132)で、前記1つの加入局(10;20)の通信制御装置(11)が、前記バスライン(3)から現在シリアルに受信されているメッセージ(5)用のフレーム(45)から生成された受信信号(RXD1)を受信してもよいか否かを選択する選択信号(S_SL)を生成するステップと、
    前記フレームシールドユニット(1300)における受信信号選択ブロック(133)で、前記シールドブロック(132)で生成された前記選択信号(S_SL)に応じて、前記受信信号(RXD1)が前記通信制御装置(11)に送信されないように前記受信信号(RXD1)を遮蔽するステップと、
    前記フレームシールドユニット(1300)における送信信号選択ブロック(134)で、前記フレーム(45;450)の終了に到達するまで、全てのビットがそのバス状態を前記バスライン(3)上で上書きできるように送信される送信信号(TXD1)を選択するステップと
    を備える方法。
JP2021507915A 2018-08-17 2019-08-08 フレームシールドユニット、シリアルバスシステムの加入局、およびシリアルバスシステムにおける通信方法 Active JP7185018B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102018213914 2018-08-17
DE102018213914.8 2018-08-17
DE102019200289.7 2019-01-11
DE102019200289.7A DE102019200289A1 (de) 2018-08-17 2019-01-11 Rahmenabschirmeinheit, Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zur Kommunikation in einem seriellen Bussystem
PCT/EP2019/071339 WO2020035392A1 (de) 2018-08-17 2019-08-08 Rahmenabschirmeinheit, teilnehmerstation für ein serielles bussystem und verfahren zur kommunikation in einem seriellen bussystem

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021534672A JP2021534672A (ja) 2021-12-09
JP7185018B2 true JP7185018B2 (ja) 2022-12-06

Family

ID=67620446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021507915A Active JP7185018B2 (ja) 2018-08-17 2019-08-08 フレームシールドユニット、シリアルバスシステムの加入局、およびシリアルバスシステムにおける通信方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11909553B2 (ja)
JP (1) JP7185018B2 (ja)
CN (1) CN112823496B (ja)
DE (1) DE102019200289A1 (ja)
WO (1) WO2020035392A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018218720A1 (de) * 2018-10-31 2020-04-30 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zum Senden einer Nachricht in einem seriellen Bussystem
US12008356B2 (en) * 2022-03-04 2024-06-11 Honda Motor Co., Ltd. Multiple communication protocol coexistence
CN115080477B (zh) * 2022-05-30 2024-01-30 杭州初灵信息技术股份有限公司 一种串行通信的方法和系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015213308A (ja) 2014-04-30 2015-11-26 エヌエックスピー ビー ヴィNxp B.V. コントローラエリアネットワーク(can)デバイス及びcan交通制御方法
JP2016504873A (ja) 2012-12-20 2016-02-12 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング プロトコル例外状態を利用したデータ伝送
JP2016534594A (ja) 2013-10-09 2016-11-04 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング バスシステムの調整装置、並びに、バスシステム内でcan加入者及びcan fd加入者を駆動する方法
JP2017069615A (ja) 2015-09-28 2017-04-06 株式会社デンソー 受信機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010030422A1 (de) * 2010-06-23 2011-12-29 Robert Bosch Gmbh Verfahren, Vorrichtung und Schnittstelle zur Datenübertragung mit variabler Datenrate
US9292036B2 (en) * 2013-05-24 2016-03-22 Arm Limited Data processing apparatus and method for communicating between a master device and an asynchronous slave device via an interface
JP5811140B2 (ja) * 2013-05-29 2015-11-11 株式会社デンソー 通信システム
CN106094800A (zh) 2016-07-12 2016-11-09 四川大学 一种新型can fd控制器的管理系统

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016504873A (ja) 2012-12-20 2016-02-12 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング プロトコル例外状態を利用したデータ伝送
JP2016534594A (ja) 2013-10-09 2016-11-04 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング バスシステムの調整装置、並びに、バスシステム内でcan加入者及びcan fd加入者を駆動する方法
JP2015213308A (ja) 2014-04-30 2015-11-26 エヌエックスピー ビー ヴィNxp B.V. コントローラエリアネットワーク(can)デバイス及びcan交通制御方法
JP2017069615A (ja) 2015-09-28 2017-04-06 株式会社デンソー 受信機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021534672A (ja) 2021-12-09
DE102019200289A1 (de) 2020-02-20
CN112823496B (zh) 2022-08-09
US11909553B2 (en) 2024-02-20
WO2020035392A1 (de) 2020-02-20
US20210320816A1 (en) 2021-10-14
CN112823496A (zh) 2021-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104995873B (zh) 使用协议异常状态的数据传输
US11343117B2 (en) Method for transmitting data via a serial communication bus, correspondingly designed bus interface, and correspondingly designed computer program
JP7185018B2 (ja) フレームシールドユニット、シリアルバスシステムの加入局、およびシリアルバスシステムにおける通信方法
CN113243095B (zh) 串行总线系统的用户站和在串行总线系统中发送消息的方法
RU2562363C2 (ru) Способ управления доступом к среде передачи для шинной системы и устройство связи
JP5684922B2 (ja) 追加的に挿入されたデータによる直列データ伝送のための方法及び装置
US9985798B2 (en) Method and subscriber station for optimized data transmission between subscriber stations in a bus system
JP6321790B2 (ja) バスシステムの調整装置、並びに、バスシステム内でcan加入者及びcan fd加入者を駆動する方法
JP7200374B2 (ja) シリアルバスシステムの加入者局用のエラーフレーム遮蔽ユニット、およびシリアルバスシステムでの通信方法
US10776307B2 (en) Subscriber station for a serial bus system, and method for transmitting a message in a serial bus system
CN110301115B (zh) 用于总线系统的用户站和用于在总线系统中的数据传输的方法
US11601221B2 (en) Communication control device for a user station for a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
US20220060353A1 (en) Overlap detection unit for a user station of a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
Hartwich et al. Introducing can xl into can networks
US20210377071A1 (en) User station for a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
JP2022547557A (ja) シリアルバスシステム用の加入者局およびシリアルバスシステムでの通信方法
US11784849B2 (en) Communication control device for a user station for a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
CN113196713B (zh) 串行总线系统的用户站和在串行总线系统中发送消息的方法
CN115280726B (zh) 发送/接收装置和通信控制装置以及通信方法
KR20230045061A (ko) 직렬 버스 시스템용 가입자국 및 직렬 버스 시스템에서의 통신 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7185018

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150