JP7182296B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
所定の制御処理を実行する第1の制御手段(60a)と、前記第1の制御手段(60a)からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段(65a)と、始動条件の成立を契機として保留情報を記憶する記憶手段(60c)とを備え、前記第1の制御手段(60a)は、前記記憶手段(60c)の保留情報に基づいて当り判定を実行する当り判定手段(60a)を備え、前記当り判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技状態を生起させる遊技機において、
前記当り判定の判定結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示部(Ma,Mb)と、前記記憶手段(60c)による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する特別図柄用保留表示部(Mc,Md)とを有し、前記第1の制御手段(60a)に表示内容が制御される遊技表示手段(M)と、
前記当り判定の判定結果を示す演出図柄を表示する演出図柄表示部(50)と、前記記憶手段(60c)による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する演出図柄用保留表示部(51,52)とを有し、前記第2の制御手段(65a)に表示内容が制御される演出表示手段(17a)と、
前記当り判定の判定結果を示す識別図柄を表示する識別図柄表示部(35a,35b)と、前記記憶手段(60c)による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する識別図柄用保留表示部(35c,35d)とを有し、前記第2の制御手段(65a)に表示内容が制御される識別表示手段(35)と、
光量調節操作を検出する操作検出手段(73)と、
前記操作検出手段(73)による検出に基づいて光量を変化させる光量調節手段(60a)とを備え、
前記演出図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が複数設定され、
前記識別図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が少なくとも1つ設定され、
前記第2の制御手段(65a)は、
前記特別図柄の変動および停止表示に同期して前記演出図柄および前記識別図柄を変動および停止表示するよう前記演出表示手段(17a)および前記識別表示手段(35)を制御可能であり、
前記特別図柄の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記演出図柄として電源断前と異なるはずれ表示が前記演出図柄表示部に表示され、前記識別図柄として電源断前と同じはずれ表示が前記識別図柄表示部(35a,35b)に表示されるように前記演出表示手段(17a)および前記識別表示手段(35)を制御可能であり、
前記特別遊技状態中に発生した電源断に伴う復電の場合にその電源断前と同じ図柄による当り表示が前記遊技表示手段(M)と前記識別表示手段(35)とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係が、前記特別遊技状態と異なるタイミングで発生した電源断に伴う復電の場合にその電源断前と同じ図柄が前記遊技表示手段(M)と前記識別表示手段(35)とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係と共通であり、
前記光量調節手段(60a)による光量の調節がなされた状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、特定の発光手段(35f)が電源断前と異なる光量で発光する一方、発光により前記識別図柄を表示可能な前記識別図柄表示部(35a,35b)は電源断前と同じ光量で発光することを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、演出表示手段で演出図柄および保留表示を表示することに加えて、識別表示手段でも識別図柄および保留表示を表示することにより、遊技表示手段での表示内容(特別図柄および保留表示)に対応する情報を複数の表示手段から識別することができる。このため、演出の実行等によって演出表示手段および識別表示手段の一方からの図柄または保留表示の識別が困難或いは不可能な状態となっても、他方の表示手段で表示される図柄または保留表示から遊技表示手段での表示内容に対応する情報を得ることができる。すなわち、演出の自由度を高めて効果的な演出の採用を可能としつつ、遊技者が遊技に関して必要な情報を確実に得ることのできる構成を実現することができる。ここで、電源断の発生後に復電する場合は、電断発生後であることや電源断前の状態に復帰することを遊技者に対して示す必要がある。このため、特別図柄の変動停止時に電源断が発生した場合の復電時に、演出図柄として電源断前と異なるはずれ表示を演出図柄表示部に表示し、かつ識別図柄として電源断前と同じはずれ表示を識別図柄表示部に表示するよう構成することにより、電源断に伴う復電の状況であることを演出図柄の表示から識別することができ、特別図柄の停止状態に復帰することを識別図柄の表示から識別することができる。
また、特別遊技状態中に発生した電源断に伴う復電の場合に図柄(電源断前と同じ当り表示)が遊技表示手段・演出表示手段に表示される各表示タイミングの時間的な相互関係を、当該電源断が特別遊技状態と異なるタイミングで発生した場合に図柄が遊技表示手段・演出表示手段に表示される各表示タイミングの時間的な相互関係と共通にすることで、復電により特別遊技状態に復帰する際、その特別遊技状態に対応する当り表示が電源断前と同じであることを確認可能な状態へと速やかに移行させることができる。
また、光量調節手段による光量の調節がなされた状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、特定の発光手段を電源断前と異なる光量で発光させることで、電源断後の復電の状況であることを報知することができると共に、識別図柄表示部を電源断前と同じ光量で発光させることで、復電後の光量調整を必要とせずに遊技者にとって適度な光量で識別図柄を表示させることができる。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願請求項2に係る発明は、
所定の制御処理を実行する第1の制御手段(60a)と、前記第1の制御手段(60a)からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段(65a)と、始動条件の成立を契機として保留情報を記憶する記憶手段(60c)とを備え、前記第1の制御手段(60a)は、前記記憶手段(60c)の保留情報に基づいて当り判定を実行する当り判定手段(60a)を備え、前記当り判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技状態を生起させる遊技機において、
前記当り判定の判定結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示部(Ma,Mb)と、前記記憶手段(60c)による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する特別図柄用保留表示部(Mc,Md)とを有し、前記第1の制御手段(60a)に表示内容が制御される遊技表示手段(M)と、
前記当り判定の判定結果を示す演出図柄を表示する演出図柄表示部(50)と、前記記憶手段(60c)による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する演出図柄用保留表示部(51,52)とを有し、前記第2の制御手段(65a)に表示内容が制御される演出表示手段(17a)と、
前記当り判定の判定結果を示す識別図柄を表示する識別図柄表示部(35a,35b)と、前記記憶手段(60c)による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する識別図柄用保留表示部(35c,35d)とを有し、前記第2の制御手段(65a)に表示内容が制御される識別表示手段(35)と、
光量調節操作を検出する操作検出手段(73)と、
前記操作検出手段(73)による検出に基づいて光量を変化させる光量調節手段(60a)とを備え、
前記演出図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が複数設定され、
前記識別図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が少なくとも1つ設定され、
前記第2の制御手段(65a)は、
前記特別図柄の変動および停止表示に同期して前記演出図柄および前記識別図柄を変動および停止表示するよう前記演出表示手段(17a)および前記識別表示手段(35)を制御可能であり、
前記特別図柄の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記演出図柄として電源断前と異なるはずれ表示が前記演出図柄表示部に表示され、前記識別図柄として電源断前と同じはずれ表示が前記識別図柄表示部(35a,35b)に表示されるように前記演出表示手段(17a)および前記識別表示手段(35)を制御可能であり、
前記特別遊技状態中に発生した電源断に伴う復電の場合に所定の情報を示す情報表示が前記遊技表示手段(M)と前記識別表示手段(35)とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係が、前記特別遊技状態と異なる状態で発生した電源断に伴う復電の場合に前記情報表示が前記遊技表示手段(M)と前記識別表示手段(35)とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係と異なり、
前記光量調節手段(60a)による光量の調節がなされた状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、特定の発光手段(35f)が電源断前と異なる光量で発光する一方、発光により前記識別図柄を表示可能な前記識別図柄表示部(35a,35b)は電源断前と同じ光量で発光することを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、演出表示手段で演出図柄および保留表示を表示することに加えて、識別表示手段でも識別図柄および保留表示を表示することにより、遊技表示手段での表示内容(特別図柄および保留表示)に対応する情報を複数の表示手段から識別することができる。このため、演出の実行等によって演出表示手段および識別表示手段の一方からの図柄または保留表示の識別が困難或いは不可能な状態となっても、他方の表示手段で表示される図柄または保留表示から遊技表示手段での表示内容に対応する情報を得ることができる。すなわち、演出の自由度を高めて効果的な演出の採用を可能としつつ、遊技者が遊技に関して必要な情報を確実に得ることのできる構成を実現することができる。ここで、電源断の発生後に復電する場合は、電断発生後であることや電源断前の状態に復帰することを遊技者に対して示す必要がある。このため、特別図柄の変動停止時に電源断が発生した場合の復電時に、演出図柄として電源断前と異なるはずれ表示を演出図柄表示部に表示し、かつ識別図柄として電源断前と同じはずれ表示を識別図柄表示部に表示するよう構成することにより、電源断に伴う復電の状況であることを演出図柄の表示から識別することができ、特別図柄の停止状態に復帰することを識別図柄の表示から識別することができる。
また、特別遊技状態中に発生した電源断に伴う復電の場合に所定の情報を示す情報表示が遊技表示手段・演出表示手段に表示される各表示タイミングの時間的な相互関係を、当該電源断が特別遊技状態と異なる状態で発生した場合に前記情報表示が遊技表示手段・演出表示手段に表示される各表示タイミングの時間的な相互関係と異ならせることにより、復電後の各表示手段での前記情報表示の表示タイミングに応じて特別遊技状態中の電源断からの復電であるか否かを判別することが可能となる。
また、光量調節手段による光量の調節がなされた状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、特定の発光手段を電源断前と異なる光量で発光させることで、電源断後の復電の状況であることを報知することができると共に、識別図柄表示部を電源断前と同じ光量で発光させることで、復電後の光量調整を必要とせずに遊技者にとって適度な光量で識別図柄を表示させることができる。
所定の制御処理を実行する第1の制御手段(60a)と、前記第1の制御手段(60a)からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段(65a)と、始動条件の成立を契機として保留情報を記憶する記憶手段(60c)とを備え、前記第1の制御手段(60a)は、前記記憶手段(60c)の保留情報に基づいて当り判定を実行する当り判定手段(60a)を備え、前記当り判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技状態を生起させる遊技機において、
前記当り判定の判定結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示部(Ma,Mb)と、前記記憶手段(60c)による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する特別図柄用保留表示部(Mc,Md)とを有し、前記第1の制御手段(60a)に表示内容が制御される遊技表示手段(M)と、
前記当り判定の判定結果を示す演出図柄を表示する演出図柄表示部(50)と、前記記憶手段(60c)による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する演出図柄用保留表示部(51,52)とを有し、前記第2の制御手段(65a)に表示内容が制御される演出表示手段(17a)と、
前記当り判定の判定結果を示す識別図柄を表示する識別図柄表示部(35a,35b)と、前記記憶手段(60c)による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する識別図柄用保留表示部(35c,35d)とを有し、前記第2の制御手段(65a)に表示内容が制御される識別表示手段(35)と、
光量調節操作を検出する操作検出手段(73)と、
前記操作検出手段(73)による検出に基づいて光量を変化させる光量調節手段(60a)とを備え、
前記演出図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が複数設定され、
前記識別図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が少なくとも1つ設定され、
前記第2の制御手段(65a)は、
前記特別図柄の変動および停止表示に同期して前記演出図柄および前記識別図柄を変動および停止表示するよう前記演出表示手段(17a)および前記識別表示手段(35)を制御可能であり、
前記特別図柄の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記演出図柄として電源断前と異なるはずれ表示が前記演出図柄表示部に表示され、前記識別図柄として電源断前と同じはずれ表示が前記識別図柄表示部(35a,35b)に表示されるように前記演出表示手段(17a)および前記識別表示手段(35)を制御可能であり、
前記特別遊技状態中に発生した電源断に伴う復電の場合に所定の情報を示す情報表示が前記遊技表示手段(M)と前記識別表示手段(35)とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係が、前記特別遊技状態と異なる状態で発生した電源断に伴う復電の場合に前記情報表示が前記遊技表示手段(M)と前記識別表示手段(35)とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係と共通であり、
前記光量調節手段(60a)による光量の調節がなされた状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、特定の発光手段(35f)が電源断前と異なる光量で発光する一方、発光により前記識別図柄を表示可能な前記識別図柄表示部(35a,35b)は電源断前と同じ光量で発光することを要旨とする。
そして、光量調節手段による光量の調節がなされた状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、特定の発光手段を電源断前と異なる光量で発光させることで、電源断後の復電の状況であることを報知することができると共に、識別図柄表示部を電源断前と同じ光量で発光させることで、復電後の光量調整を必要とせずに遊技者にとって適度な光量で識別図柄を表示させることができる。
実施例1に係るパチンコ機10は、図1に示すように縦長の矩形状をなし、図示しない遊技店の設置島に縦置き姿勢で設置される。パチンコ機10は、設置島に固定される外枠(固定枠)11と、この外枠11の開口前面側に扉状に開閉可能に組み付けられた遊技機本体12,13とで構成されている。遊技機本体12,13は、遊技盤20(図2(a)参照)を着脱可能に保持する中枠(本体枠)12と、この中枠12の前面を覆う前枠(装飾枠)13とを備え、前枠13は中枠12に対して扉状に開閉可能に組み付けられている。パチンコ機10における立体的な装飾が施された前面は、遊技機本体12,13の前部を構成する前枠13の前面により構成されている。
次に、図2(a)を参照し、前記遊技盤20の構成について説明する。遊技盤20は、光透過性を有するアクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材によって所定板厚に形成された略矩形状の平板(遊技領域形成部材)により構成されている。遊技盤20の前面(盤面)には、帯状の案内レール22が略円形に配設されており、その内側にはパチンコ球が流下可能(移動可能)な略円形の遊技領域20aが画成されている。また、遊技領域20aの左側には、案内レール22によって円弧状の発射球通路22aが画成されている。このため、前記球発射装置により発射されたパチンコ球は、案内レール22に沿って発射球通路22aを通過し、遊技領域20a内に導入される。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
遊技盤20の略中央に設けられた前記装着口の開口縁には、前記表示画面17aを前側に露出する開口部25aが前後に貫通形成された枠状装飾体25が前側から取り付けられており、この枠状装飾体25が遊技領域20aの略中央に位置して、機前側から見た時に表示画面17aの周囲を装飾するように構成されている。なお、枠状装飾体25の開口部25aの内側には、表示画面17aの前側に重なる位置に動作可能な演出用の可動体80が、機前側から視認可能に配設されている。枠状装飾体25は、遊技盤20の前面より前方に突出して開口部25a側へのパチンコ球の進入を防ぐ庇状部25bと、該庇状部25bの後端から外周方向に延出する薄板状の台板部25cとを備えている。台板部25cのうち枠状装飾体25の右側部に形成されている部分の前面には、パチンコ球が下方に向けて通過(入球)可能なゲート25dが設けられている。ゲート25dには、内部を通過するパチンコ球を検出するゲートセンサSE4(図3参照)が設けられている。ゲート25dをパチンコ球が通過した場合、ゲートセンサSE4によるパチンコ球の検出を契機として、通過検出情報(後述する各種乱数の値)が取得され、この取得された通過検出情報に基づいて、後述する始動用開閉部材32bを開放するか否かの普図当り判定が行われる。枠状装飾体25や可動体80は、内部に設けられたLED(点灯部、発光手段)の発光により装飾演出を行う遊技盤電飾20bとして機能している。
第1始動入賞部31は、第1始動入賞口31aが常にパチンコ球を受け入れ可能に開口するように構成されている。一方で、第2始動入賞部32は、第2始動入賞口32aおよび始動用開閉部材32bを備え、始動用開閉部材32bの開閉によって第2始動入賞口32aをパチンコ球の入賞が可能な開状態および入賞が不可能な閉状態に変化させるように構成されている。また、第2始動入賞部32は、始動用開閉部材32bを開閉作動(駆動)する駆動手段としての始動入賞ソレノイドSL1(図3参照)を備えており、当該始動入賞ソレノイドSL1は、普図当り判定が当りの判定結果となったことを契機として駆動されるようになっている。すなわち、第2始動入賞部32は、第2始動入賞口32aを常には閉状態とし、普図当り判定の判定結果に基づいて開状態とする、開閉型の入賞部(可変入賞部)とされている。
特別入賞部33は、特別入賞口(入球口、可変入球口)33aと、この特別入賞口33aを開閉する特別用開閉部材33bと、この特別用開閉部材33bを開閉駆動する駆動手段としての特別入賞ソレノイドSL2(図3参照)とを備え、始動入賞情報に基づく大当り判定(特図当り判定)が当り(大当り)の判定結果となった場合と、始動入賞情報に基づく小当り判定(特図当り判定)が当り(小当り)の判定結果となった場合とに、特別入賞ソレノイドSL2が駆動制御されて、常には閉状態である特別入賞口33aが開状態に変化する、開閉型の入賞部(可変入賞部)とされている。また、特別入賞部33には、特別入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出センサSE3(特別入賞検出手段、図3参照)が設けられている。この特別入賞検出センサSE3によってパチンコ球が検出されると、前記球払出装置により規定賞球数(例えば9個)のパチンコ球(賞球)が払い出される。
図2(a)に示すように、遊技盤20の前面であって遊技領域20aの外側(左下)位置には、遊技に関する各種の情報を表示するための遊技情報表示器M(遊技表示手段)が配設されている。遊技情報表示器Mは、複数の表示部(情報表示部)Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgを備えると共に、主制御基板60の主制御CPU60aと電気的に接続され(図3参照)、主制御CPU60aによって表示内容(発光態様)が制御されるようになっている。各表示部Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgは、点灯状態(発光状態)および消灯状態(非発光状態)に変化可能な1個または複数個のLED(点灯部、発光手段)で構成されており、LEDの点灯数、点滅数、点灯色、点灯位置および点滅位置のうち少なくとも何れかの違いに応じて異なる情報を表示可能に構成される。なお、遊技情報表示器Mは、前面が光透過性の有色シートで被覆されており、前側から見て消灯状態のLEDが視認できない(消灯状態のLEDの位置を特定できない)構成となっている。
遊技情報表示器Mには、前記特図当り判定(大当り判定、小当り判定)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を表示する特図表示部Ma,Mb(特別図柄表示部)が設けられている。第1特図表示部Maは、複数個のLED(実施例では8個)から構成され、第1始動入賞口31aへの入賞(第1始動入賞検出センサSE1による検出)を契機として変動表示を開始した後に最終的に複数種類の特図の内の1つを停止表示するように制御される。また、第2特図表示部Mbは、複数個のLED(実施例では8個)から構成され、第2始動入賞口32aへの入賞(第2始動入賞検出センサSE2による検出)を契機として変動表示を開始した後に最終的に複数種類の特図の内の1つを停止表示するように制御される。なお、以下の記載では、第1特図表示部Maで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部Maに停止表示される特図を特図1或いは特1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部Mbで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部Mbに停止表示される特図を特図2或いは特2と称する場合がある。
遊技情報表示器Mにおける第1特図保留表示部Mc(特別図柄用保留表示部)は、第1始動入賞口31aへの始動入賞時に取得される始動入賞情報(以下「第1始動入賞情報」という)の保留数を示す保留表示(特図保留表示)を表示するものであり、1個または複数個(実施例では2個)のLEDから構成されている。第2特図保留表示部Mdは、第2始動入賞口32aへの始動入賞時に取得される始動入賞情報(以下「第2始動入賞情報」という)の保留数を示す保留表示(特図保留表示)を表示するものであり、1個または複数個(実施例では2個)のLEDから構成されている。ここで、主制御CPU60aは、第1または第2始動入賞口31a,32aへの始動入賞が発生した際に取得した始動入賞情報(乱数の値)に基づいて特図当り判定を実行し、この特図当り判定の判定結果に基づいて特図変動表示の変動時間や結果として表示する特図を決定して、特図変動表示を実行する。特図変動表示中に始動入賞が発生した場合は、その始動入賞時に取得した始動入賞情報に基づく特図当り判定および特図変動表示を、その時点で行われている特図変動表示の終了後まで待機(保留)する。なお、第1始動入賞情報に基づく特図当り判定および特図変動表示は、予め定められた上限数(実施例では「4」)まで待機(保留)可能であり、第2始動入賞情報に基づく特図当り判定および特図変動表示は、予め定められた上限数(実施例では「4」)まで待機(保留)可能である。すなわち、特図保留表示部Mc,Mdで表示される特図保留表示は、始動入賞情報の記憶数(保留数)を示すものであり、特図変動表示或いは特図当り判定の未実行数(待機数・保留数)を示すものである。第1特図保留表示部Mcに表示される特図保留表示が示す保留数は、第1始動入賞口31aへの始動入賞に応じて1加算されると共に、第1特図変動表示が開始される毎に1減算される。同様に、第2特図保留表示部Mdに表示される特図保留表示が示す保留数は、第2始動入賞口32aへの始動入賞に応じて1加算されると共に、第2特図変動表示が開始される毎に1減算される。なお、特図保留表示部Mc,Mdでは、両方のLEDが消灯する状態によって保留数「0」を示し、一方のLEDが点灯かつ他方のLEDが消灯する状態によって保留数「1」を示し、両方のLEDが点灯する状態によって保留数「2」を示し、一方のLEDが点滅かつ他方のLEDが点灯する状態によって保留数「3」を示し、両方のLEDが点滅する状態によって保留数「4」を示すようになっている。
遊技情報表示器Mには、前記ゲート25dをパチンコ球が通過したことを契機として行われる普図当り判定の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を表示する普図表示部Meが設けられている。普図表示部Meは、1個または複数個(点灯部、実施例では1個)のLEDから構成され、ゲート25dへのパチンコ球の通過(ゲートセンサSE4による検出)を契機として、LEDの点滅による変動表示(以下「普図変動表示」と称する)を開始した後、LEDの点滅を終了することで、最終的に複数種類の普図の内の1つを停止表示するように制御される。普図を停止表示する場合、普図表示部Meは、LEDの点灯状態で普図の当り図柄を示すことで、始動用開閉部材32bが開放すること(普図当り遊技状態が付与されること)を報知すると共に、LEDの消灯状態で普図の外れ図柄を示すことで、始動用開閉部材32bが開放しないこと(普図当り遊技状態が付与されないこと)を報知する。
遊技情報表示器Mの普図保留表示部Mfは、普図変動表示の未実行数(待機数・保留数)を示す保留表示(普図保留表示)を表示する表示部である。なお、主制御CPU60aは、ゲート25dをパチンコ球が通過した際に取得した通過検出情報(乱数の値)を、普図変動表示を開始するまで(普図当り判定で用いるまで)、主制御RAM60cの予め定められた記憶エリアに記憶する。すなわち、普図変動表示の未実行数(待機数・保留数)は、通過検出情報の記憶数(保留数)であり、普図当り判定の未実行数(待機数・保留数)のことである。なお、通過検出情報の保留数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されている。普図保留表示部Mfは、1個または複数個(実施例では各2個)のLEDにより構成され、各LEDの消灯・点灯・点滅を組み合わせた4種類の態様により、保留数が「1」~「4」であることを夫々示すようになっている。普図保留表示部Mfに表示される保留表示が示す保留数は、ゲート25dへのパチンコ球の通過に応じて1加算されると共に、普図変動表示が開始される毎に1減算される。
遊技情報表示器Mの状態表示部Mgは、複数種類の遊技状態のうち予め定めた種類の遊技状態であるか否かを特定可能に表示する表示部であり、1個または複数個(実施例では1個)のLEDにより構成されている。ここで、状態表示部Mgは、大当り遊技状態および高ベース状態(変短状態)の期間に点灯するように制御される。すなわち、状態表示部Mgは、大当り遊技状態および高ベース状態(変短状態)の何れかの状態であるか否かを報知するために用いられている。但し、実施例1における状態表示部Mgは、大当り遊技状態のうち、第3~第5大当りと比較して遊技者に不利な第1・第2大当りでは消灯状態とされるようになっている。これに対し、全ての大当り遊技状態で点灯状態としてもよい。
画像表示装置17の表示画面17a(演出表示手段)は、表示制御基板66と電気的に接続され(図3参照)、演出制御基板65における演出制御CPU65aの制御に基づいて(演出制御CPU65aからの制御信号に基づく表示制御基板66の制御によって)表示内容が更新される表示手段である。図5に示すように、表示画面17aには、背景画像よりも手前側に表示する各種の対象画像(図柄等の演出情報表示)の表示領域50,51,52,53,54a,54b,55a,55bが、その対象画像の種類の違いに応じて複数設定されている。このような表示領域としては、特図に対応する演出図柄である特図演出図柄を表示対象とする変動演出表示領域50や、図柄変動演出(特図演出図柄の変動表示)の保留数(始動入賞情報の保留数)を示す保留表示を表示対象とする保留表示領域51,52や、普図に対応する演出図柄である普図演出図柄を表示対象とする始動開放表示領域53や、右打ちの遊技形態による遊技を促すための右打ち報知演出を表示対象とする右打ち報知領域54a,54bや、異常状態の発生を報知するための異常報知を表示対象とする異常報知領域55a,55b等がある。
特図演出図柄(演出図柄)を表示する変動演出表示領域50(演出図柄表示部)は、図5に示すように、表示画面17aの中央側に位置するように設定されている。この変動演出表示領域50は、左右方向に3つ並んだ図柄変動エリア50a,50b,50cにより構成されている。各図柄変動エリア50a,50b,50cでは、図柄群の特図演出図柄を配列順に切り替える変動表示が行われ、そのうちの1つの特図演出図柄が最終的に停止表示される。なお、図柄変動エリア50a,50b,50cに表示される各図柄群で特図演出図柄の配列は共通であり、「1」~「8」の数字を表す各特図演出図柄を数字順に並べ、これらの数字を表す各特図演出図柄の間に星形状のブランク図柄(特殊な特図演出図柄)を挿入したものとなっている。特図演出図柄の変動表示は、主制御CPU60aが決定した特図変動パターンにより特定される変動時間に亘って行われ、該変動時間の終了タイミングで全ての図柄変動エリア50a,50b,50cに特図演出図柄が停止表示された状態となり終了する。そして、予め定められた停止時間(変動インターバル時間)の経過後に、次の特図演出図柄の変動表示を開始することが可能となる。
また、図5に示すように、画像表示装置17の表示画面17aの下縁部には、始動入賞コマンドによって主制御CPU60aから演出制御CPU65aに伝達される始動入賞情報の保留数(特図当り判定或いは特図演出図柄の変動表示の保留数)を示す保留表示(演出保留表示)を表示する第1・第2保留表示領域51,52(演出図柄用保留表示部)が設定されている。第1保留表示領域51には、第1特図保留表示部Mcや特1補助保留表示部35cで示される保留数が、演出保留表示における保留画像(例えば図9に示すような丸形の画像)の数によって示される。また、第2保留表示領域52は、第2特図保留表示部Mdや特2補助保留表示部35dで示される保留数が、演出保留表示における保留画像(例えば図9に示すような星形の画像)の数によって示される。
始動開放表示領域53では、普図変動パターン指定コマンド(または普図停止コマンド等)に基づいて決定される普図演出図柄を停止表示することにより、普図当り判定の結果が報知される。始動開放表示領域53で表示可能な普図演出図柄として「〇」および「-」(図9参照)の2種類があり、これらを交互に表示するよう連続的に切り替えることで普図変動表示中であることを報知する。また、普図変動表示後に「〇」の停止表示を行うことで、普図当り判定における当りの判定結果を示して始動用開閉部材32bの開放を報知すると共に、「-」の停止表示を行うことで、普図当り判定における外れの判定結果を示して始動用開閉部材32bが開放しないことを報知するようになっている。遊技情報表示器M(普図表示部Me)と画像表示装置17(始動開放表示領域53)とでは、普図変動表示とこれに対応する普図演出図柄の変動表示とが同時に(同期して)開始され、かつ同時に(同期して)停止表示される。
図5に示すように、表示画面17aの上辺に沿う位置には、第1右打ち報知演出を表示対象とする横長の第1右打ち報知領域54aが設けられており、表示画面17aの右上隅には、第2右打ち報知演出を表示対象とする第2右打ち報知領域54bが設けられている。前述のようにパチンコ機10では、左打ちの遊技形態(第1の遊技形態)で遊技を行うことが遊技者にとって有利な低ベース状態(第1の状態)と、右打ちの遊技形態(第2の遊技形態)で遊技を行うことが遊技者にとって有利な大当り遊技状態(第2の状態)および高ベース状態(第2の状態)とが生じ得る。遊技者が遊技を開始する場合は基本的に低ベース状態であり左打ちの遊技形態で遊技を開始することになるため、遊技状態が切り替わって右打ちの遊技形態が有利となった時に、遊技者がパチンコ球の打ち出し位置に迷うことがある。このような状況を防止するため、パチンコ機10では、大当り遊技状態が開始されることに伴う低ベース状態の終了から、大当り遊技状態或いは高ベース状態が終了されることに伴う低ベース状態への復帰までの期間内に、表示画面17a内に設けられた右打ち報知領域54a,54bで右打ちの遊技形態に関する報知(右打ち報知演出)を行うようにしている。ここで、演出制御CPU65aは、複数種類の右打ち報知演出(第1・第2右打ち報知演出)を表示画面17a(第1・第2右打ち報知領域54a,54b)に表示させ得るように構成されている。第1右打ち報知演出は、大当り遊技状態(第1・第2大当りを除く)におけるオープニング演出の期間に対応して、第1右打ち報知領域54aに表示される。一方、第2右打ち報知演出は、大当り遊技状態(第1・第2大当りを除く)における1回目のラウンド遊技の開始時点から最終回目のラウンド遊技の終了時点までの期間と、大当り遊技状態の終了後、高ベース状態での1回目の特図演出図柄の変動表示の開始時点から最終回目の特図演出図柄の変動表示の終了時点までの期間とに対応して、第2右打ち報知領域54bに表示される。
次に、前述した遊技情報表示器Mでの表示内容に対応する補助的な情報(補助情報表示)を表示する補助点灯表示器35について説明する。
補助点灯表示器35の特1・特2補助図柄表示部35a,35b(識別図柄表示部)は、特図変動パターン指定コマンド等に基づいて決定される特図補助図柄(識別図柄)を停止表示することで特図当り判定(大当り判定や小当り判定)の結果を示す補助表示部である。ここで、特1補助図柄表示部35aは、停止表示する特図補助図柄(特1補助図柄)によって第1始動入賞情報に基づく特図当り判定(大当り判定、小当り判定)の結果を示すもので、複数個のLED(実施例では2個)から構成されている。また、特2補助図柄表示部35bは、停止表示する特図補助図柄(特2補助図柄)によって第2始動入賞情報に基づく特図当り判定(大当り判定、小当り判定)の結果を示すもので、複数個のLED(実施例では2個)から構成されている。すなわち、特1・特2補助図柄表示部35a,35bには、特図(特図1,2)や特図演出図柄と共通の情報を示す情報表示としての特図補助図柄(特1・特2補助図柄)が、特図演出図柄と比較して極めて小さいサイズで表示される。特1補助図柄表示部35aは、変動表示を示す点滅状態を第1特図変動表示の実行期間にわたり維持した後、最終的に特1補助図柄を複数種類の何れかの態様で停止表示することで、特1補助図柄の変動表示を遊技情報表示器M(第1特図表示部Ma)での第1特図変動表示の開始・終了タイミングと同時に(同期して)開始・終了する。特2補助図柄表示部35bは、変動表示を示す点滅状態を第2特図変動表示の実行期間にわたり維持した後、最終的に特2補助図柄を複数種類の何れかの態様で停止表示することで、特2補助図柄の変動表示を遊技情報表示器M(第2特図表示部Mb)での第2特図変動表示の開始・終了タイミングと同時に(同期して)開始・終了する。なお、特1補助図柄および特2補助図柄の変動表示の開始・終了は、画像表示装置17の表示画面17aで実行される特図演出図柄の変動表示とも同じタイミングになっている。
補助点灯表示器35の特1・特2補助保留表示部35c,35d(識別図柄用保留表示部)は、始動入賞コマンドによって主制御CPU60aから演出制御CPU65aに伝達される始動入賞情報の保留数(特図当り判定の保留数或いは特図補助図柄の変動表示の保留数)を示す保留表示(補助保留表示)を表示するもので、何れも複数個(2個)のLEDから構成されている。すなわち、特1・特2補助保留表示部35c,35dには、遊技情報表示器Mの特図保留表示部Mc,Mdに表示される保留表示(特図保留表示)や、表示画面17aの保留表示領域51,52で表示される保留表示(演出保留表示)と共通の情報を示す情報表示としての保留表示(補助保留表示)が、演出保留表示と比較して極めて小さいサイズで表示される。補助保留表示が示す保留数は、特図保留表示や演出保留表示が示す保留数と一致するようになっている。特1補助保留表示部35cでは、保留数の上限数よりも少ない数(2個)のLEDによる点灯・消灯・点滅の組み合わせにより、第1始動入賞情報の保留数を示す補助保留表示(第1補助保留表示)が表示され、特2補助保留表示部35dでは、保留数の上限数よりも少ない数(2個)のLEDによる点灯・消灯・点滅の組み合わせにより、第2始動入賞情報の保留数を示す補助保留表示(第2補助保留表示)が表示される。具体的に、特1・特2補助保留表示部35c,35dでは、両方のLEDが消灯する状態によって保留数「0」を示し、一方のLEDが点灯かつ他方のLEDが消灯する状態によって保留数「1」を示し、両方のLEDが点灯する状態によって保留数「2」を示し、一方のLEDが点滅かつ他方のLEDが点灯する状態によって保留数「3」を示し、両方のLEDが点滅する状態によって保留数「4」を示すようになっている。
補助点灯表示器35には、普図変動パターン指定コマンド(または普図停止コマンド等)に基づいて決定される普図補助図柄を停止表示することで普図当り判定の結果を示す普図補助図柄表示部35eが設けられている。普図補助図柄表示部35eは、1個または複数個(実施例では1個)のLEDから構成されている。すなわち、普図補助図柄表示部35eには、遊技情報表示器Mの普図表示部Meに表示される普図や、表示画面17aの始動開放表示領域53で表示される普図演出図柄と共通の情報を示す情報表示としての普図補助図柄が、普図演出図柄と比較して極めて小さいサイズで表示される。普図補助図柄表示部35eは、普図補助図柄の変動表示を、遊技情報表示器M(普図表示部Me)での普図変動表示の開始・終了タイミングと同時に(同期して)開始・終了する。この場合に、普図補助図柄表示部35eは、普図変動表示の実行期間にわたり変動表示を示す点滅状態を維持した後、最終的に普図補助図柄を複数種類の何れかの態様で停止表示する。ここで、普図補助図柄表示部35eでは、普図が当り図柄を示す点灯態様で表示される場合に、LEDを点灯状態とすることによる普図補助図柄(当り表示)が表示され、普図が外れ図柄を示す点灯態様で表示される場合に、LEDを消灯状態とすることによる普図補助図柄(外れ表示)が表示される。なお、普図補助図柄の変動表示の開始・終了は、画像表示装置17の表示画面17aで実行される普図演出図柄の変動表示とも同じタイミングになっている。
補助点灯表示器35の遊技形態点灯表示部35fは、発射位置指定コマンド(後述)によって主制御CPU60aから演出制御CPU65aに伝達される情報(発射位置情報)を表示する補助表示部であり、1個または複数個(実施例では1個)のLEDから構成されている。この遊技形態点灯表示部35fは、大当り遊技状態および高ベース状態(変短状態)の期間に点灯して大当り遊技状態および高ベース状態(変短状態)の何れかの状態であることを報知するように制御され、それ以外の場合には消灯状態に維持される。但し、遊技形態点灯表示部35fは、大当り遊技状態のうち、遊技者にとって有利な第3~第5大当りの場合に点灯し、遊技者にとって不利な第1・第2大当りの場合は点灯せず消灯状態とされる。すなわち、遊技形態点灯表示部35fは、第1・第2球流下経路21a,21bのどちらにパチンコ球を導くように遊技すれば遊技者にとって有利であるかを把握可能に表示する。なお、遊技形態点灯表示部35fを全ての種類の大当り遊技状態で点灯状態としてもよい。
次に、図3、図6~図8等を参照し、パチンコ機10が備える前述した各制御基板59,60,65,66についての具体的な基板構成や制御内容を、電源基板59、主制御基板60、演出制御基板65、表示制御基板66の順に説明する。
電源基板59には、電源のON-OFFを切り替えるための電源スイッチ59aが設けられていると共に、電源回路(図示せず)に供給される電源電圧(以下、監視電源電圧という)の電圧値が閾値電圧に降下したかを監視する電源断監視回路59bが設けられている。ここで、監視電源電圧が閾値電圧に降下するのは、例えば電源スイッチ59aのOFF操作や停電によって機外部からの電力供給が遮断された場合(電源断時)である。
主制御基板60は、特図当り判定等の制御処理を実行する主制御CPU60a、該主制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶する主制御ROM60b、当該主制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な主制御RAM60c、特図当り判定および普図当り判定に用いるハードウエア乱数を発生させる乱数発生回路60dを備えている。また、主制御基板60は、演出制御CPU65aが制御対象とする複数種類の発光手段についての光量を調節するための光量調節ユニット70(後述)を備えている。
主制御CPU60aが行うメイン処理について、図6を参照しながら詳細に説明する。
次に、主制御CPU60aが行う通常処理について、図7を参照しながら詳細に説明する。
次に、主制御CPU60aが行うタイマ割込処理について、図8を参照しながら詳細に説明する。
次に、演出制御基板65および表示制御基板66について説明する。演出制御基板65には、図3に示すように、制御処理を実行する演出制御CPU65a、該演出制御CPU65aが実行する制御プログラムを記憶する演出制御ROM65b、当該演出制御CPU65aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な演出制御RAM65c等が備えられている。演出制御CPU65aは、演出実行部としての画像表示装置17、スピーカ18、枠ランプ19および可動体80等により実行される演出を統括的にコントロールするように構成されている。すなわち、演出制御CPU65aは、主制御CPU60a(遊技制御手段)からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する演出制御手段として機能する。この演出制御CPU65aは、演出制御RAM65cに記憶される各種乱数の値を演出制御CPU65aが所定の周期毎に更新して、更新後の値を演出制御RAM65cに記憶(設定)するようになっている。また、表示制御基板66には、図3に示すように、制御処理を実行する表示制御CPU66a、該表示制御CPU66aが実行する制御プログラムを記憶する表示制御ROM66b、当該表示制御CPU66aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な表示制御RAM66c等が備えられている。表示制御CPU66aには、画像表示装置17が接続されている。そして、表示制御ROM66bには、表示画面17aでの表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。この表示制御ROM66bには、各種の演出に関する各種の画像データ(図柄、背景画像、文字やキャラクタなどの画像データ)が記憶されていると共に、異常報知に関する各種の画像データが記憶されている。また、表示制御RAM66cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)される。
また、演出制御CPU65aは、複数種類の演出モードを生起可能であり、演出モード毎に、図柄変動演出(特図演出図柄の変動表示)中の演出内容(背景画像を含む)や決定頻度等を異ならせるように構成されている(演出モード毎に演出傾向を変更可能である)。このため、遊技者は、画像表示装置17、スピーカ18、枠ランプ19および可動体80等の演出態様により、どの演出モードであるかを把握することができる。具体的に、実施例1では、演出制御CPU65aが設定可能な演出モードとして、「通常モード」、「変短モード」、「確変モード」および「秘匿モード」がある。そして、演出制御CPU65aは、第3大当り(図柄C,c)の後の低確高ベース状態を「変短モード」とし、第4大当り(図柄D,d)および第5大当り(図柄E,e)の後の高確高ベース状態を「確変モード」とすると共に、第1大当り(図柄A,a)および第2大当り(図柄B,b)の後における50回の図柄変動演出が終了するまでの低ベース状態(低確低ベース状態か高確低ベース状態)を「秘匿モード」として、これらの各モードの終了後に「通常モード」に移行するよう制御する。すなわち、通常モード以外の演出モード(変短モード、確変モード、秘匿モード)は、遊技者の期待感を高めるためのチャンスモードである。
表示画面17aにおける変動演出表示領域50、保留表示領域51,52および始動開放表示領域53は、表示画面17a前方での可動体80の動作に伴って、表示対象(特図演出図柄、演出保留表示、普図演出図柄)を遊技者側から視認し難い遮蔽状態(視認制限状態)となったり、或いは表示画面17aでの所定の表示演出の実行に伴って、表示対象が表示されない非表示状態となったりする場合がある。これらの場合、遊技者は、通常であれば表示領域50,51,52,53の表示を見れば把握できる情報(図柄情報や保留情報)を、当該表示領域50,51,52,53の表示から把握し得ない状態になる。そこで、表示領域50,51,52,53が遮蔽状態や非表示状態となる期間には、当該表示領域50,51,52,53での表示対象と共通の情報を、補助点灯表示器35の補助表示部35a,35b,35c,35d,35eでの表示内容から明確に把握できるようにしている。
演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからの光量レベル指定コマンドを受信した場合、当該光量レベル指定コマンドにより特定される光量レベル(レベル1~3の何れか)に基づいて、複数の発光手段についての光量レベルを調節可能に構成されている。具体的には、演出制御CPU65aは、遊技盤電飾20b(枠状装飾体25や可動体80)のLEDの光量レベルと、補助点灯表示器35の複数の補助表示部35a,35b,35c,35d,35e,35fを構成する各LEDの光量レベルとを、光量レベル指定コマンドにより特定される光量レベルに合わせて調節するように制御を行う。すなわち、遊技盤電飾20bおよび補助点灯表示器35におけるLED(発光手段)の光量レベルは「レベル1」が初期値であり、例えば演出制御CPU65aに入力された光量レベル指定コマンドから特定される光量レベルが「レベル2」であれば、演出制御CPU65aは遊技盤電飾20bおよび補助点灯表示器35の光量レベルを初期値の光量よりも1段階高い光量レベルとなるように制御を行う。また、光量レベル指定コマンドから特定される光量レベルが「レベル3」の場合は、遊技盤電飾20bおよび補助点灯表示器35の光量レベルを初期値の光量よりも2段階高い光量レベルとなるようにする。
次に、主制御RAM60cの初期化時が行われた場合の遊技情報表示器M、補助点灯表示器35および画像表示装置17(表示画面17a)の表示内容について説明する。
電源投入時に(電源スイッチ59aがONに切り替えられるタイミングで)クリアスイッチCLSがON操作された場合、主制御CPU60aは、電源断時に主制御RAM60cのバックアップエリアに記憶保持されたバックアップデータを消去し、主制御RAM60cを初期状態とする。このような主制御RAM60cの初期化に伴う電源復旧の場合、主制御CPU60aは、図10に示すように、通電状態となってから初期化の終了まで、遊技情報表示器Mの各表示部Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgを消灯状態(全消灯状態)に維持する。主制御RAM60cは初期化により、特図として初期図柄、始動入賞情報の保留数として「0」、普図として初期図柄、通過検出情報の保留数として「0」、遊技状態として低ベース状態(左打ちが有利)、の各情報が記憶(設定)されることになる。この場合に、主制御CPU60aは、特図表示部Ma,Mbを外れ図柄に対応する点灯状態とすることで、遊技情報表示器Mの全消灯状態を終了させるように制御を行う。但し、この時点で他の表示部Mc,Md,Me,Mf,Mgは消灯状態が維持される。なお、初期化の終了後、特図保留表示部Mc,Mdの消灯状態は、始動入賞検出センサSE1,SE2による検出に基づいて解消され、普図表示部Meや普図保留表示部Mfの消灯状態は、ゲートセンサSE4による検出に基づいて解消される。すなわち、主制御CPU60aは、第1特図表示部Maに初期図柄として外れ図柄を表示し(点灯状態とし)、第1特図保留表示部Mcに保留数「0」を表示(消灯状態に維持)する。なお、第2特図表示部Mbおよび第2特図保留表示部Mdについても同様である。また、主制御CPU60aは、普図表示部Meに初期図柄として外れ表示を示す普図補助図柄を表示(消灯状態を維持)し、普図保留表示部Mfに保留数「0」を示す普図保留表示を表示(消灯状態を維持)する。更に、状態表示部Mgを低ベース状態に対応する表示とする(消灯状態に維持する)。
演出制御CPU65aは、電源断状態から通電状態への変化に応じて、補助点灯表示器35の各補助表示部35a,35b,35c,35d,35e,35fを、消灯・点灯を所定間隔で切り替える特別点滅状態(特定の態様)とするように制御を行う。なお、補助点灯表示器35のうち特1・特2補助図柄表示部35a,35bは、LEDの点滅状態によって特図補助図柄の変動状態を示すように構成されているが、特別点滅状態はこのような変動状態を示す点滅状態とは異なる点滅状態(点灯・消灯が切り替わるタイミングや発光色が異なる点滅状態)として設定されている。その後、演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからのRAMクリア指定コマンドを入力した場合(主制御RAM60cの初期化の終了後)に、当該主制御RAM60cの初期化を報知するためのクリア報知を、表示画面17a、スピーカ18および枠ランプ19により実行開始し、同時に補助点灯表示器35を全消灯状態とするように制御を行う。これにより、補助点灯表示器35は、特1・特2補助図柄表示部35a,35bの夫々が消灯状態(初期図柄(外れ表示の表示態様))となり、特1・特2補助保留表示部35c,35dの夫々が消灯状態(保留数が「0」であることを示す表示態様)となり、普図補助図柄表示部35eが消灯状態(初期図柄(外れ表示の表示態様))となり、遊技形態点灯表示部35fが消灯状態(左打ちの遊技形態で遊技を行うことが有利な遊技状態であることを示す表示態様)となる。なお、主制御RAM60cの初期化が終了してから演出制御CPU65aにRAMクリア指定コマンドが入力されるまでの期間は、実際には極めて短時間であるため、当該期間を同一時点として以下の説明を行う。すなわち、実施例1では、主制御RAM60cの初期化が終了するのと同時に補助点灯表示器35が特別点滅状態から全消灯状態に変化する。
演出制御CPU65aは、主制御RAM60cの初期化を伴う電源復旧の場合、電源断状態から通電状態への変化に応じて、電源が復旧した直後(通電開始直後)であることを示す電入初期表示を画像表示装置17の表示画面17aに表示させることで、変動演出表示領域50での特図演出図柄、保留表示領域51,52での演出保留表示、始動開放表示領域53での普図演出図柄を、夫々非表示とする。電入初期表示では例えば、図12(a)に示すように、単色の背景の前側に「しばらくお待ちください」という文字画像と、演出制御CPU65aによる制御プログラムの設定に関するバージョン情報を示す文字画像とが表示される。演出制御CPU65aは、主制御CPU60aからのRAMクリア指定コマンドの入力に応じてクリア報知を実行するようにスピーカ18および枠ランプ19を制御する。この場合に表示画面17aでは、電入初期表示を終了し、初期表示を表示するように制御を行う。この初期表示は、表示画面17aに通常モードの背景画像を表示すると共に、特図演出図柄の初期図柄が背景画像の前側に重なって見えるように表示画面17aの変動演出表示領域50に表示され、普図演出図柄の初期図柄が表示画面17aの始動開放表示領域53に表示される。一方で第1・第2保留表示領域51,52は、何れも保留数が「0」であることを示す表示態様(すなわち、保留画像を表示しない状態)とされる。なお、初期図柄とは、初期化を伴う電源復旧がなされた場合に表示する図柄のことである。実施例1では、特図演出図柄の初期図柄として「3」・「2」・「1」の組み合わせ(外れ表示)が設定されており、普図演出図柄の初期図柄として「-」(外れ表示)が設定されている。これらの初期図柄は後述する復電図柄と同じ態様となっているが、異なる態様としてもよい。
次に、電源断状態から復電した場合の遊技情報表示器M、補助点灯表示器35および画像表示装置17(表示画面17a)の表示内容について説明する。
電源断状態から復電(主制御RAM60cの初期化を伴わずに電源復旧)する場合、主制御CPU60aは、主制御RAM60cの常用記憶エリアの記憶情報(特図、特図変動表示の未経過時間、普図、普図変動表示の未経過時間、始動入賞情報の保留数、通過検出情報の保留数、遊技状態等の情報)がバックアップデータに基づいて復帰する(データ復旧処理)。主制御CPU60aは、通電状態となってからデータ復旧処理が終了するまで遊技情報表示器Mの各表示部Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgを消灯状態(全消灯状態)に維持し、データ復旧処理が終了するタイミングで全消灯状態を終了して、各表示部Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgを電源断前の制御状態に基づく表示内容に復帰させる。
演出制御CPU65aは、電源断状態から復電する場合、通電状態への変化に応じて、補助点灯表示器35の各補助表示部35a,35b,35c,35d,35e,35fを、消灯・点灯を所定間隔で切り替える特別点滅状態(特定の態様)とするように制御する(初期化の場合と同様)。この補助点灯表示器35の特別点滅状態は、主制御CPU60aからの前述した復電用のコマンド群(復旧コマンドを含む)が演出制御CPU65aに入力されるまでの間、継続される。
演出制御CPU65aは、復電に伴う通電状態への変化に応じて、電源が復旧した直後(通電開始直後)であることを示す電入初期表示を画像表示装置17の表示画面17aに表示させる。この電入初期表示は、前述した主制御RAM60cの初期化時と同様であり、例えば単色の背景の前側に「しばらくお待ちください」という文字画像とバージョン情報を示す文字画像とを表示するものである(図12(a)参照)。
次に、前述した実施例1に係る作用・効果につき説明する。
実施例1のパチンコ機10は、遊技に関する統括的な制御(所定の制御処理)を実行する主制御CPU60a(第1の制御手段)が、始動入賞口31a,32aへの始動入賞(始動条件の成立)を契機として始動入賞情報(各種乱数の値)を取得し、取得した始動入賞情報を主制御RAM60c(記憶手段)に記憶する。また、主制御CPU60aは、始動入賞情報に基づいて特図当り判定(当り判定)を実行し、この特図当り判定が当りの判定結果となることを契機として、遊技者に有利な大当り遊技状態を生起させる。主制御CPU60aは、遊技情報表示器M(遊技表示手段)の表示内容を制御して、特図当り判定の判定結果を示す特図1,特図2(特別図柄)を、特図当り判定の判定結果に基づき決定した特図変動時間(所定の変動時間)に基づいて特図表示部Ma,Mb(特別図柄表示部)に変動表示および停止表示すると共に、始動入賞情報の保留数を示す保留表示を、特図保留表示部Mc,Mdに表示する。
本発明は、前述の実施例に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1) 実施例1~3では、特別図柄(特図)の変動表示中または停止表示中に発生した電源断に伴って復電した場合に、識別表示手段(補助点灯表示器)が電源断前の表示状態に復帰した後に、演出表示手段(表示画面)で復電表示を開始するよう構成したが、識別表示手段の表示内容の復帰と、演出表示手段での復電表示の開始とが同時に(共通の条件で)生じるように制御を行う構成や、識別表示手段の表示内容の復帰よりも先に、演出表示手段での復電表示が開始されるように制御する構成とすることも可能である。
例えば、復電後において記憶手段(主制御RAM)のデータ復旧が終了したことを示す制御信号(復旧コマンド、復電に関するコマンド群)が第1の制御手段(主制御CPU)から出力され、当該制御信号が第2の制御手段(演出制御CPU)に入力されたことを契機として、識別表示手段における識別図柄表示部(特1・特2補助図柄表示部)や識別図柄用保留表示部(特1・特2補助保留表示部)等を電源断前の表示状態とすると同時に、演出表示手段に復電表示(特図演出図柄の復電図柄と、電源断前の保留数を示す演出保留表示と、普図演出図柄の復電図柄と、のうち少なくとも何れかを含む)を表示開始するように構成することが考えられる。
(2) 実施例1~3では、復電によって演出表示手段に復電表示を開始する場合に、第2の制御手段への復電に関するコマンド群の入力を契機として識別図柄用保留表示部が電源断前の保留数を示す演出保留表示を表示する状態に復帰するように構成したが、第2の制御手段への復電に関するコマンド群の入力時には保留「0」を示す表示を維持し、その後に特図変動パターン指定コマンドやデモコマンドや始動入賞コマンドが第2の制御手段に入力されたことを契機として、その時の実際の保留数或いは電源断前の保留数を示す演出保留表示を表示する状態となるように制御する構成としてもよい。
(3) 実施例1~3では、電源断に伴って復電した場合に、第1の制御手段の制御による特別図柄の表示が再開されるまでの間(すなわち復電に関するコマンド群の入力までの間)に、識別表示手段の各補助表示部の表示態様を特定の態様(特別点滅状態)とするように構成したが、少なくとも何れか1つの補助表示部について特定の態様とし、他の補助表示部を特定の態様とは異なる態様とするように構成してもよい。また、消灯状態や点滅状態を特定の態様としてもよい。
(4) 実施例1~3では、電源断に伴って復電した場合に、第2の制御手段(演出制御CPU)が特図変動パターン指定コマンドやデモコマンド等の入力を契機として演出表示手段(表示画面)での表示内容を復電態様解消状態に移行させるよう構成したが、始動入賞コマンドや、普図変動パターン指定コマンドや、作動入球コマンド等の何れかの入力を契機として演出表示手段での表示内容を復電態様解消状態に移行させてもよい。
(5) 実施例1~3では、識別図柄(特図補助図柄)のはずれ表示(外れ表示)を1種類(消灯状態)のみとしたが、複数種類(点灯または点滅状態)としてもよい。この場合、(第2の制御手段がバックアップを行わない前提では、)電源断前の識別図柄を復電時に特定できないため、例えば、復電に関するコマンド群の出入力がなされるタイミングで、復電図柄として予め定めたはずれ表示による識別図柄を表示するように構成する。
(6) 実施例1~3では、光量調節ユニットを主制御基板上に備え、光量調節手段(主制御CPU)が操作検出手段(光量調節検出センサ)の検出に基づいて光量(光量レベル)を調節する制御を行うように構成したが、例えば前枠の上球受け皿の外面等、遊技者が操作可能な位置に光量調節ユニットを備えるようにして、操作検出手段の検出に基づいて光量調節手段としての演出制御CPUが光量(光量レベル)を調節する制御を行うよう構成してもよい。なおこの場合に、光量レベルを演出制御RAM65c等の記憶手段でバックアップするように構成してもよいし、バックアップしないように構成してもよい。
(7) 実施例2では、所定の特殊な状況(電源断や異常状態)が発生した場合に、識別表示手段における特定の発光手段(遊技形態点灯表示部を構成するLED)とそれ以外の発光手段とで発光態様(光量や発光色)を異ならせるように構成した。これに対し、所定の特殊な状況(電源断や異常状態)が発生した場合に、識別図柄表示部と識別図柄用保留表示部とで発光態様(光量や発光色)を異ならせるように構成してもよい。
(8) 実施例1~3では、特図演出図柄等を表示する図柄表示装置の表示画面とは別に、LEDの点灯による補助図柄や補助保留表示の表示を行う補助点灯表示器を設けたが、図柄表示装置の表示画面のうち特図演出図柄等の表示領域を避けた位置に、画像による補助図柄や補助保留表示の表示を行う補助画像表示領域を設定してもよい。また、図柄表示装置とは別に設けられる7セグメント表示器やドットマトリックス表示器、小型の液晶表示器、その他の表示手段を補助点灯表示器とすることもできる。
(9) 実施例1~3では、遊技情報表示器の各表示部を、個別に点灯制御可能な所定数のLEDにより構成したが、7セグメント表示器やドットマトリックス表示器、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
(10) 実施例1~3では、大当り遊技状態中に電源断が発生し、その後に電源が復旧して大当り遊技状態が再開する場合に、再開した大当り遊技状態中に変動演出表示領域での特図演出図柄が非表示状態となるようにしたが、表示状態(視認容易状態)としてもよい。この場合に特図演出図柄は、予め定められた種類の大当り表示(例えば、遊技者に過度な期待をさせない「4」・「4」・「4」等)とすることが考えられる。なお、大当り表示ではなく、予め定めた種類の外れ表示(例えば「3」・「2」・「1」等)としてもよい。
(11) 実施例1~3では、電源断が発生して復電する場合に、電源断時の状況に関わらず、補助点灯表示器の各補助表示部が復電態様解消状態に移行した後に、画像表示装置の表示画面が復電態様解消状態に移行するように構成したが、電源断時の状況が、特図停止中、特図変動中、小当り遊技状態中、第1または第2大当りの実行期間中、第3~第5大当りの何れかの実行期間中、のうち少なくとも何れかであった場合に、補助点灯表示器および表示画面が同じ契機(同じコマンドの入力等)により同時に復電態様解消状態に移行するように構成してもよい。
(12) 実施例1~3では、特図演出図柄の変動表示の実行期間において補助点灯表示器が常に視認容易状態とされ、非表示状態や遮蔽状態に変化しないようにしたが、例えば発展リーチ演出や、大当り演出や小当り演出等の所定の演出の実行期間に対応して、補助点灯表示器が一時的に非表示状態または遮蔽状態となるようにしてもよい。
(13) 記憶手段(主制御RAM)の初期化や電源断に伴う復電の場合に演出表示手段(表示画面)に表示する電入初期表示、変動再開表示、当り再開表示の表示内容については、実施例1~3で説明した表示態様に限られない。例えば、実施例1~3では、第2の制御手段が復電に伴う通電状態への変化に応じて演出表示手段(表示画面)に表示する電入初期表示を、「しばらくお待ちください」という文字画像とバージョン情報とを表示するものとしたが、これに限られず、例えば、演出表示手段の画面全体を単色として文字画像等を表示しない表示態様(ブラックアウト状態等)としてもよい。
なお、演出表示手段での電入初期表示を画面全体のブラックアウト状態で示す場合は、電入初期表示を表示する前(電源断状態)と後(電入初期表示の表示状態)とで演出表示手段の表示態様自体に変化は生じないこととなるが、他の構成により通電状態であることが把握できる状態での演出表示手段のブラックアウト状態を電入初期表示の表示状態として、電入初期表示が非表示である場合のブラックアウト状態と区別することができる。この場合に、「他の構成により通電状態であることが把握できる状態」とは、例えば、所定の発光手段(遊技情報表示器または補助点灯表示器が有する発光手段や、遊技盤電飾が有する発光手段等)が点灯している状態や、可動体の動作状態等が一例として挙げられる。
(14) 実施例1~3では、演出表示手段(表示画面)に電入初期表示を表示することで、電源断状態から通電状態に変化した(復電した)ことを報知するよう構成したが、演出表示手段の状態と、他の構成の状態との組み合わせにより、電源断状態から通電状態に変化した(復電した)ことを報知するよう構成してもよい。
この場合には例えば、演出表示手段の状態(電入初期表示の表示状態または非表示状態)と、所定の発光手段の状態(点灯状態、消灯状態または点滅状態)との組み合わせによって電源断状態との態様の差を設けることで、電源断状態から通電状態に変化した(復電した)ことを報知してもよいし、演出表示手段の非表示状態(ブラックアウト状態)と、所定の可動体の状態(停止状態または動作状態)との組み合わせによって電源断状態との態様の差を設けることで、電源断状態から通電状態に変化した(復電した)ことを報知してもよい。この他、演出表示手段、所定の発光手段および可動体の各状態の組み合わせにより、電源断状態から通電状態に変化した(復電した)ことを報知してもよい。
35 補助点灯表示器(識別表示手段)
35a 特1補助図柄表示部(識別図柄表示部)
35b 特2補助図柄表示部(識別図柄表示部)
35c 特1補助保留表示部(識別図柄用保留表示部)
35d 特2補助保留表示部(識別図柄用保留表示部)
50 変動演出表示領域(演出図柄表示部)
51 第1保留表示領域(演出図柄用保留表示部)
52 第2保留表示領域(演出図柄用保留表示部)
60a 主制御CPU(第1の制御手段、当り判定手段、光量調節手段)
60c 主制御RAM(記憶手段)
65a 演出制御CPU(第2の制御手段)
73 光量調節検出センサ(操作検出手段)
M 遊技情報表示器(遊技情報表示手段)
Claims (3)
- 所定の制御処理を実行する第1の制御手段と、前記第1の制御手段からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段と、始動条件の成立を契機として保留情報を記憶する記憶手段とを備え、前記第1の制御手段は、前記記憶手段の保留情報に基づいて当り判定を実行する当り判定手段を備え、前記当り判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技状態を生起させる遊技機において、
前記当り判定の判定結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示部と、前記記憶手段による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する特別図柄用保留表示部とを有し、前記第1の制御手段に表示内容が制御される遊技表示手段と、
前記当り判定の判定結果を示す演出図柄を表示する演出図柄表示部と、前記記憶手段による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する演出図柄用保留表示部とを有し、前記第2の制御手段に表示内容が制御される演出表示手段と、
前記当り判定の判定結果を示す識別図柄を表示する識別図柄表示部と、前記記憶手段による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する識別図柄用保留表示部とを有し、前記第2の制御手段に表示内容が制御される識別表示手段と、
光量調節操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段による検出に基づいて光量を変化させる光量調節手段とを備え、
前記演出図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が複数設定され、
前記識別図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が少なくとも1つ設定され、
前記第2の制御手段は、
前記特別図柄の変動および停止表示に同期して前記演出図柄および前記識別図柄を変動および停止表示するよう前記演出表示手段および前記識別表示手段を制御可能であり、
前記特別図柄の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記演出図柄として電源断前と異なるはずれ表示が前記演出図柄表示部に表示され、前記識別図柄として電源断前と同じはずれ表示が前記識別図柄表示部に表示されるように前記演出表示手段および前記識別表示手段を制御可能であり、
前記特別遊技状態中に発生した電源断に伴う復電の場合にその電源断前と同じ図柄による当り表示が前記遊技表示手段と前記識別表示手段とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係が、前記特別遊技状態と異なるタイミングで発生した電源断に伴う復電の場合にその電源断前と同じ図柄が前記遊技表示手段と前記識別表示手段とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係と共通であり、
前記光量調節手段による光量の調節がなされた状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、特定の発光手段が電源断前と異なる光量で発光する一方、発光により前記識別図柄を表示可能な前記識別図柄表示部は電源断前と同じ光量で発光する
ことを特徴とする遊技機。 - 所定の制御処理を実行する第1の制御手段と、前記第1の制御手段からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段と、始動条件の成立を契機として保留情報を記憶する記憶手段とを備え、前記第1の制御手段は、前記記憶手段の保留情報に基づいて当り判定を実行する当り判定手段を備え、前記当り判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技状態を生起させる遊技機において、
前記当り判定の判定結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示部と、前記記憶手段による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する特別図柄用保留表示部とを有し、前記第1の制御手段に表示内容が制御される遊技表示手段と、
前記当り判定の判定結果を示す演出図柄を表示する演出図柄表示部と、前記記憶手段による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する演出図柄用保留表示部とを有し、前記第2の制御手段に表示内容が制御される演出表示手段と、
前記当り判定の判定結果を示す識別図柄を表示する識別図柄表示部と、前記記憶手段による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する識別図柄用保留表示部とを有し、前記第2の制御手段に表示内容が制御される識別表示手段と、
光量調節操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段による検出に基づいて光量を変化させる光量調節手段とを備え、
前記演出図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が複数設定され、
前記識別図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が少なくとも1つ設定され、
前記第2の制御手段は、
前記特別図柄の変動および停止表示に同期して前記演出図柄および前記識別図柄を変動および停止表示するよう前記演出表示手段および前記識別表示手段を制御可能であり、
前記特別図柄の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記演出図柄として電源断前と異なるはずれ表示が前記演出図柄表示部に表示され、前記識別図柄として電源断前と同じはずれ表示が前記識別図柄表示部に表示されるように前記演出表示手段および前記識別表示手段を制御可能であり、
前記特別遊技状態中に発生した電源断に伴う復電の場合に所定の情報を示す情報表示が前記遊技表示手段と前記識別表示手段とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係が、前記特別遊技状態と異なる状態で発生した電源断に伴う復電の場合に前記情報表示が前記遊技表示手段と前記識別表示手段とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係と異なり、
前記光量調節手段による光量の調節がなされた状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、特定の発光手段が電源断前と異なる光量で発光する一方、発光により前記識別図柄を表示可能な前記識別図柄表示部は電源断前と同じ光量で発光する
ことを特徴とする遊技機。 - 所定の制御処理を実行する第1の制御手段と、前記第1の制御手段からの制御信号に基づいて演出に関する制御処理を実行する第2の制御手段と、始動条件の成立を契機として保留情報を記憶する記憶手段とを備え、前記第1の制御手段は、前記記憶手段の保留情報に基づいて当り判定を実行する当り判定手段を備え、前記当り判定が当りの判定結果となることを契機として遊技者に有利な特別遊技状態を生起させる遊技機において、
前記当り判定の判定結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示部と、前記記憶手段による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する特別図柄用保留表示部とを有し、前記第1の制御手段に表示内容が制御される遊技表示手段と、
前記当り判定の判定結果を示す演出図柄を表示する演出図柄表示部と、前記記憶手段による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する演出図柄用保留表示部とを有し、前記第2の制御手段に表示内容が制御される演出表示手段と、
前記当り判定の判定結果を示す識別図柄を表示する識別図柄表示部と、前記記憶手段による前記保留情報の保留数を示す保留表示を表示する識別図柄用保留表示部とを有し、前記第2の制御手段に表示内容が制御される識別表示手段と、
光量調節操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段による検出に基づいて光量を変化させる光量調節手段とを備え、
前記演出図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が複数設定され、
前記識別図柄には、前記当り判定がはずれの判定結果である場合に表示可能なはずれ表示が少なくとも1つ設定され、
前記第2の制御手段は、
前記特別図柄の変動および停止表示に同期して前記演出図柄および前記識別図柄を変動および停止表示するよう前記演出表示手段および前記識別表示手段を制御可能であり、
前記特別図柄の変動停止時に発生した電源断に伴って復電した場合に、前記演出図柄として電源断前と異なるはずれ表示が前記演出図柄表示部に表示され、前記識別図柄として電源断前と同じはずれ表示が前記識別図柄表示部に表示されるように前記演出表示手段および前記識別表示手段を制御可能であり、
前記特別遊技状態中に発生した電源断に伴う復電の場合に所定の情報を示す情報表示が前記遊技表示手段と前記識別表示手段とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係が、前記特別遊技状態と異なる状態で発生した電源断に伴う復電の場合に前記情報表示が前記遊技表示手段と前記識別表示手段とに表示される各表示タイミングの時間的な相互関係と共通であり、
前記光量調節手段による光量の調節がなされた状態で発生した電源断に伴って復電した場合に、特定の発光手段が電源断前と異なる光量で発光する一方、発光により前記識別図柄を表示可能な前記識別図柄表示部は電源断前と同じ光量で発光する
ことを特徴とする遊技機。
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