JP7182285B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、小当り遊技において特定領域へ遊技球が入球することにより大当り遊技へ移行可能とする弾球遊技機に関する。
従来、弾球遊技機(パチンコ機)は、始動口への入球に起因して乱数(数値データ)が抽出され、当該乱数に基づき大当りとなるか否かの当否判定が実施され、大当りと判定されると特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示され、後に大当り遊技が実行される遊技性を備えた第一種遊技機が知られている。
また、この種の弾球遊技機では、保留記憶されている乱数を当否判定よりも前の段階で確認し、当該乱数が大当りとなる可能性を示唆する先読み予告演出を実行することで、遊技者に対して当否判定の結果が表示される前に大当りとなる期待感を持たせるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の他の弾球遊技機として、第一種遊技機の遊技性に加えて、当否判定において、小当りと判定されると小当りを示す特別図柄が確定表示された後に、小当り遊技が実行される。そして、小当り遊技で開放された大入賞口内に設けられた特定領域に遊技球が入球すると大当り遊技が実施される遊技性を備えた弾球遊技機(所謂、第一種二種混合機)がある(例えば、特許文献2参照)。
この種の混合機では、小当りの生起に有利な特典遊技状態が設けられており、通常遊技状態では第一種の遊技性により大当りを目指し、特典遊技状態においては第二種の遊技性により大当りを目指す遊技を行う。
特開2016-067886号公報 特開2012-050608号公報
従来の弾球遊技機では、特典遊技状態は、特別図柄の変動回数が予め設定された所定の回数に達したとき、又は大当りが生起したことにより終了となる。そして、特典遊技状態の終了は遊技者にとって重要な関心事である。そこで、特典遊技状態の終了時の演出を如何に設定するかは、遊技の興趣を大きく左右する事項であり、特典遊技状態の終了における遊技性をさらに向上させることが求められている。
本発明は、前記事情に鑑み、先読み判定機能を有効に利用することで、特典遊技状態に関する演出を向上し、遊技の興趣をさらに向上させることができる弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
本発明の弾球遊技機は、始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、数値データ抽出手段により抽出された数値データを保留記憶として規定数まで記憶可能な保留記憶手段と、を備える。
また保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて遊技者に有利な特別遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、当否判定の結果を示す特別図柄を変動表示し、後に特別図柄を確定表示して結果を報知する特別図柄表示装置と、を備える。
さらに数値データ抽出手段により抽出された数値データの内容を、当該数値データに基づく当否判定よりも前に確認する数値データ確認手段を備える。
さらにまた当否判定の結果が当選であって特別図柄表示装置に小当りの当選を示す特別図柄が表示されることで小当り遊技として特定領域を有する大入賞口が所定の開放態様で開放する小当り遊技実施手段と、当否判定の結果が当選であって特別図柄表示装置に大当りの当選を示す特別図柄が表示されること、又は小当り遊技において特定領域に遊技球が入球することにより、大当り遊技として大入賞口が所定の開放態様で開放する大当り遊技実施手段と、を備える。
さらにまた所定の大当り遊技終了後に小当りの獲得に有利な特典遊技状態を実施し、当該特典遊技状態での当否判定の結果を示す特別図柄の変動回数が予め設定された制限回数に達するまで継続する特典遊技実施手段と、大当り遊技中に、保留記憶内に数値データ確認手段による確認結果が特定の内容の保留記憶があることを示唆する予告演出を実施する予告演出実施手段と、を備える。
そして、特典遊技実施手段は、少なくとも、保留記憶の規定数よりも制限回数が少なく設定された第1の特典遊技状態と、規定数よりも制限回数が多く設定された第2の特典遊技状態と、を実施可能とする。さらに予告演出実施手段は、当り遊技終了後に第1の特典遊技状態が実施されるときに数値データ確認手段による確認結果を参照しないうえ前記予告演出を実施せず、大当り遊技終了後に第2の特典遊技状態が実施されるときに数値データ確認手段による確認結果を参照し、確認結果として大当りの当選を示す特別図柄が表示される当選内容あると予告演出を実施可能とする。
本発明の遊技機は、普通図柄の変動を伴う抽選を行い、普通図柄が当選すると普通電動役物が開放して始動口への入球が可能又は入球が容易となる構成である。そして、特典遊技状態は、普通図柄の当選確率を高確率とし、且つ普通図柄の変動時間を短縮する一方、普通電動役物の開放時間を延長する構成が望ましい。
また本発明の遊技機において、予告演出実施手段は、数値データ確認手段による確認結果が図柄大当りといった特定の内容の保留記憶があることを示唆する予告演出を実施する。
本発明の遊技機によれば、制限回数が保留記憶の規定数よりも少ない第1の特典遊技状態では予告演出を実施せず、制限回数が保留記憶の規定数よりも多い第2の特典遊技状態では予告演出を効果的に実施することができる。従って、本発明は、当否判定よりも前に数値データを確認する機能(先読み判定機能)を有効に利用することができ、もって特典遊技状態の終了時の演出を向上し、遊技の興趣をさらに向上することができる。
弾球遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 遊技盤に設けられた大入賞口の作動説明図である。 弾球遊技機の背面図である。 弾球遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 主制御装置に搭載されたMPUの内部を示す概要ブロック図である。 MPUに設けられた乱数回路の内部を示す概要ブロック図である。 電源基板の内部を示す概要ブロック図である。 弾球遊技機の遊技仕様を示す説明図である。 弾球遊技機の特典遊技状態の終了条件に関する第1の説明図である。 弾球遊技機の特典遊技状態の終了条件に関する第2の説明図である。 弾球遊技機の特典遊技状態の終了条件に関する第3の説明図である。 弾球遊技機の主制御装置により実行される「起動処理」を示すフローチャートである。 弾球遊技機の主制御装置により実行される「割込み処理」を示す第1のフローチャートである。 弾球遊技機の主制御装置により実行される「割込み処理」を示す第2のフローチャートである。 割込み処理の中で実行される「入力判定処理」を示すフローチャートである。 入力判定処理の中で実行される「特図入球確認処理」を示すフローチャートである。 入力判定処理の中で実行される「普図入球確認処理」を示すフローチャートである。 割込み処理の中で実行される「当否判定処理」を示すフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「普図当否判定処理」を示す第1のフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「普図当否判定処理」を示す第2のフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「普図当否判定処理」を示す第3のフローチャートである。 普図当否判定処理の中で実行される「普図遊技処理」を示す第1のフローチャートである。 普図当否判定処理の中で実行される「普図遊技処理」を示す第2のフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「特図当否判定処理」を示す第1のフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「特図当否判定処理」を示す第2のフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「特図当否判定処理」を示す第3のフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「特図当否判定処理」を示す第4のフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「特図当否判定処理」を示す第5のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「特別遊技処理」を示す第1のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「特別遊技処理」を示す第2のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「特別遊技処理」を示す第3のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「特別遊技処理」を示す第4のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「特別遊技処理」を示す第5のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「特別遊技処理」を示す第6のフローチャートである。 弾球遊技機のサブ統合制御装置により実行される「保留連予告演出処理」を示すフローチャートである。 弾球遊技機のサブ統合制御装置により実行される「最終変動演出処理」を示すフローチャートである。 予告演出及び特別演出の実施に関するタイミングチャートである。 演出表示に関する表示態様を示す第1の表示例である。 演出表示に関する表示態様を示す第2の表示例である。 演出表示に関する表示態様を示す第3の表示例である。 弾球遊技機の演出モードに関する第1の説明図である。 弾球遊技機のサブ統合制御装置により実行される「演出モード選択処理」を示す第1のフローチャートである。 サブ統合制御装置により実行される「演出モード選択処理」を示す第2のフローチャートである。 演出表示に関する表示態様を示す第4の表示例である。 弾球遊技機の演出モードに関する第2の説明図である。
〔第1実施例〕
以下、第1実施例の弾球遊技機(パチンコ機)について、図面を参照しながら説明する。まず、図1から図4を参照して、本発明の第1実施例におけるパチンコ機1の外観構成を説明する。
(1.パチンコ機1の概略構成)
図1に示すように、パチンコ機1は、遊技者が遊技可能な遊技機であり、遊技施設に設置される。
(1-1:パチンコ機1の前面構成)
図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101,101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び内枠30(図4参照)が開閉可能に設けてある。尚、これら前枠11及び内枠30はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して内枠30を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には内枠30に保持された遊技盤2(図2参照)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112,112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は、所謂、CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に精算表示装置170の球貸スイッチ171、精算スイッチ172及び精算表示器が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な演出ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
(1-2:パチンコ機1の遊技盤の構成)
図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。また遊技領域は、そのほぼ中央上方寄りの位置にセンターケース200が装着されている。これにより遊技領域20は、遊技球を所定の強度で発射したときに遊技球が流下する左打ち領域Lと、前記所定の強度よりも強い強度で発射したときに遊技球が流下する右打ち領域Rとに分けられる。尚、遊技領域20には多数の遊技釘や風車が植設されている。
センターケース200は中央に演出図柄表示装置46(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。尚、センターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の左右方向中央の直下位置には、常時入球可能な第1特別図柄(以下、単に第1特図という)用の第1特図始動口23が配置されている。第1特図始動口23は、入球により第1特図の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1特図始動口23への入球により第1特図の大当り決定用乱数、第1特図の大当り図柄決定用乱数、第1特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、当否判定に用いられる。抽出された第1特図の乱数は保留記憶として、最大4つ(規定数)まで記憶される。パチンコ機1は、これらの保留記憶に基づいて順次に第1特図の当否判定が実行され、大当り、ハズレのいずれかの判定がなされる。
左打ち領域Lには、第1特図始動口23の左側の位置及び直下位置に、複数の一般入賞口27が配置されている。
右打ち領域Rには、センターケース200の右横位置に、普図作動口21が配置されている。普図作動口21は、遊技球が入球通過可能なゲートであり、入球通過に起因して普通図柄(以下、単に普図という)の当否判定が行われる。普図作動口21へ遊技球が入球すると複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、これらの乱数は普図の保留記憶として記憶される。
また、右打ち領域Rには、普図作動口21の下流側に、普通電動役物22(以下、単に普電役物という)が配置されている。普電役物22は、開閉可能な左右一対の羽根を備えており、通常、遊技球の入球が困難な入球装置である。そして、普図の当否判定により当選となると、羽根が所定の開放態様で開放され、入球が可能になる。
そして、普電役物22は、内部に第2特図始動口24が配置されている。第2特図始動口24には、普電役物22に入球した遊技球のみが入球可能な構成である。第2特図始動口24は、これへの入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される起因となる入球口である。第2特図始動口24への入球により第2特図の大当り決定用乱数、第2特図の大当り図柄決定用乱数、第2特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、当否判定に用いられる。抽出された第2特図の乱数は保留記憶として、最大4つ(規定数)まで記憶される。パチンコ機1は、これらの保留記憶に基づいて順次に第2特図の当否判定が実行され、大当り、小当り、ハズレのいずれかの判定がなされる。
さらに、右打ち領域Rには、普電役物22の下流側に、第1特別電動役物の第1特電扉にて開閉可能に設けられた第1大入賞口25が配置されている。第1大入賞口25は、第1特図又は第2特図の大当り時に実施される大当り遊技において、所定の態様で開放され、開放時に遊技球の入球が可能な構成である。
さらに、右打ち領域Rには、第1大入賞口25の下流側に、第2特別電動役物の第2特電扉にて開閉可能に設けられた第2大入賞口26が配置されている。第2大入賞口26は、第2特図の小当り時に実施される小当り遊技にて、所定の態様で開放され、開放時に遊技球の入球が可能な構成である。第2大入賞口26は、内部に、V入賞口である特定領域262と、遊技球が特定領域262へ入球するか否かを振り分けるシャッター263を有する入賞装置である。
図3に示すように、第2大入賞口26は上端部が第2特電扉により開閉可能とされた入球口260が設けられ、第2特電扉の開放時に遊技球が入球可能である。入球口260へ入球した遊技球は入球口260の中央から取り込まれトンネル状に形成された送出口261より装置内へ送られる。
第2大入賞口26は、内部の中央下部に特定領域262が設置されている。特定領域262は、遊技球が入球することにより小当り遊技から大当り遊技(役物大当り)へ発展可能とする領域である。また、特定領域262の上方位置には送出口261との間に、特定領域262を閉鎖或いは開放するシャッター263が設けられている。シャッター263は左右一対の開閉体を合掌状につき合わせて特定領域262を閉鎖する一方、左右に開いて特定領域262を開放する。尚、シャッター263は、常時、一定の開閉動作を繰り返す。
送出口261から送り出された遊技球は、シャッター263が開放している場合には特定領域262へ入球することとなり、シャッター263が閉鎖していればシャッター263の左右両側に設けられた左右一対の取込み口264,264から遊技盤内に取り込まれて第2大入賞口26から排出される。
尚、第2大入賞口26は、入球口260が開放するタイミングと、シャッター263の動作に応じて特定領域262への入球確率が変化する。従って、一定に開閉動作するシャッター263に対して、入球口260の開放タイミングを調整することで、特定領域262への入球確率を制御することができる。例えば、パチンコ機1は、特定領域262への入球確率を5分の1に設定している。即ち、第2大入賞口26への入球の5回に1回の割合で特定領域262へ入球するようにしている。
第2大入賞口26へ入球した遊技球は、入球口260に設けられた球検出センサ(後述の第1カウントスイッチ506、図5参照)により検出され入賞球としてカウントされる。また、特定領域262へ入球した遊技球及び各取込み口264,264へ取り込まれた遊技球と入賞球のカウントを照合して第2大入賞口26内に残存している遊技球の有無を確認する構成である。
図2に戻って、遊技盤2には、遊技領域20の中央下端部の盤面最下部には遊技球を取込むアウト口203が配置されている。
遊技盤2には、その右下端部の外レール201の外側の領域に、7セグメント表示器からなる第1特図表示装置281と第2特図表示装置283、及び4個のLED表示器からなる第1特図保留数表示装置282と第2特図保留数表示装置284が配置されている。また、同領域には、複数のLED表示器からなる、普通図柄表示装置285、及び普通図柄保留数表示装置286が配置されている。
(1-3:パチンコ機1の裏面構成)
図4はパチンコ機1の裏面を示すもので、パチンコ機1の裏面側には、遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図4の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り上皿12に払い出される。また、賞球を払い出す払出ユニット33により球貸スイッチ171の操作で払い出される貸球も払い出す構成である。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図4では発射制御装置44が描かれていないが、電源基板45の裏側に設けられている。
主制御装置40には、RWMクリアスイッチ(SW)401及び設定キースイッチ(SW)402が設けられる。RWMクリアスイッチ401は、主として、主制御装置40に内蔵されたRWM630(RAM、図6参照)に記憶された遊技情報等をクリアする際に操作される。尚、RWMクリアスイッチ401は、払出制御装置41や電源基板45に配置してもよい。
設定キースイッチ402は、鍵穴に挿入した鍵を一方向へ回転させることでONとなる鍵スイッチ機構である。パチンコ機1は、遊技施設の従業員等の操作によって大当り確率の設定を変更可能な設定機能を有する遊技機であり、遊技施設の従業員等は、設定キースイッチ402をONにした状態で電源を投入することにより、大当り確率の設定変更及び設定確認を行うことができる。尚、RWMクリアスイッチ401は、大当り確率の設定変更を行う際にも操作される。
さらに、主制御装置40には、4つの7セグメントLED表示器からなる性能表示装置403が設けられている。パチンコ機1は、性能表示装置403をパチンコ機1の裏面側に設けることにより、遊技中の遊技者から見えない位置に性能表示装置403を配置することができる。
また、払出制御装置41には、不正があったと主制御装置40が判断した場合に、LEDを点灯し、不正があった旨を遊技施設の従業員等に報知する不正報知ランプ410が設けられている。
パチンコ機1の裏面側には、球タンク31の右側に、外部接続端子板38が配置され、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ500(図5参照)へ送られる。尚、従来はホールコンピュータ500へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータ500へ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータ500へ出力するための端子)の2種類を用いられているが、本実施形態では、一つの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ500へ送信される。
(1-4:パチンコ機1の作動)
次に、パチンコ機1の作動について説明する。パチンコ機1は、普図作動口21に遊技球が入球すると、普図の当否判定に関する複数種の乱数値を抽出し、抽出した乱数値に基づいて当否判定を行う。この当否判定の結果に基づき、パチンコ機1は、普通図柄表示装置285において普図の変動表示を開始し、所定時間後に確定表示を行う。
そして、当否判定の結果が当りであれば、パチンコ機1は、普電役物22を開放し、第2特図始動口24への入球を可能とする。普電役物22の開放時間及び開放回数は、例えば、通常遊技状態で0.2秒×1回、遊技者にとって有利な遊技状態(後述の普電役物サポート状態)では、2.0秒×1回に設定される。
パチンコ機1は、第1特図始動口23への入球に起因してなされた保留記憶の乱数値に基づいて当否判定を行い、大当りであるか又はハズレであるか判定される。この当否判定の結果に基づき、パチンコ機1は、第1特図表示装置281において第1特図の変動表示を開始し、所定時間経過後に確定表示を行う。また、パチンコ機1は、演出図柄表示装置46において第1特図に対応する疑似演出図柄700(図39参照)の変動表示を開始し、所定時間経過後に確定表示を行う。
同様に、パチンコ機1は、第2特図始動口24への入球に起因してなされた保留記憶の乱数値に基づいて当否判定を行い、大当り、小当り、ハズレの何れであるか判定される。この当否判定に基づき、パチンコ機1は、第2特図表示装置283において第2特図の変動表示を開始し、所定時間経過後に第2特図の確定表示を行う。また、パチンコ機1は、演出図柄表示装置46において第2特図に対応する疑似演出図柄700の変動表示を開始し、所定時間経過後に確定表示を行う。
尚、第1特図及び第2特図の変動表示及び確定表示は、遊技盤2の隅に小さく表示される。そこで、パチンコ機1は、遊技領域20の中央に設けた演出図柄表示装置46において第1特図及び第2特図に対応する疑似演出図柄700による疑似演出表示を行い、疑似演出表示を通して遊技者に当否判定の結果を報知する。パチンコ機1は、疑似演出表示において、3つの疑似演出図柄700の変動表示を行い、当否判定の結果が大当りであれば、3つの疑似演出図柄700を同一図柄で停止させる。また、パチンコ機1は、疑似演出表示において、2つの疑似演出図柄700を同じ図柄で停止させた状態で残り一つの疑似演出図柄700の変動表示を行うリーチ演出を行うことにより、当否判定において大当りになることの期待感を遊技者に与えることができる。
パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の当否判定の結果が、第1特図又は第2特図の確定表示された態様に応じて大当りであれば、大当り遊技が実施される。この大当り遊技において、パチンコ機1は、条件装置が作動し、これに応じて役物連続作動装置が作動することにより第1大入賞口25の開閉を行う。具体的に、パチンコ機1は、第1大入賞口25の開放を開始してから所定時間(例えば、29秒)が経過した際、或いは、第1大入賞口25の開放を開始してから入球した遊技球が規定入賞数(本実施形態では10個)に到達した際に、第1大入賞口25を閉鎖する、といった一連の動作を1ラウンドとするラウンド遊技を所定回数行う。
大当り遊技では、実施されるラウンド遊技の実施回数が、第1特図又は第2特図の当否判定時に決定された大当り図柄に応じて決定される。例えば、大当り遊技は、大当り図柄に応じて、ラウンド遊技を4ラウンド行う4R大当り遊技や15ラウンド行う15R大当り遊技など複数種類の大当り遊技から一つの遊技が決定される。
パチンコ機1は、第2特図の当否判定の結果が、第2特図の確定表示した態様に応じて小当りであれば、小当り遊技が実施される。小当り遊技の場合、パチンコ機1は、条件装置及び役物連続作動装置を作動することなく、第2大入賞口26の開閉を行う。小当り遊技では、例えば、第2大入賞口26を1.8秒間にわたり開放する開放動作が1回実行される。
そして、パチンコ機1は、小当り遊技で開放された第2大入賞口26の特定領域262へ遊技球が入球することにより役物大当りが生起する。役物大当りでは、条件装置が作動し、これに応じて役物連続作動装置が作動することにより第1大入賞口25の開閉を行う。役物大当りによる大当り遊技では、実施されるラウンド遊技の実施回数が、第2特図の当否判定時に決定された小当り図柄に応じて決定される。例えば、大当り遊技は、小当り図柄に応じて、ラウンド遊技を、3ラウンド行う3R大当り遊技、5ラウンド行う5R大当り遊技、7ラウンド行う7R大当り遊技、9ラウンド行う9R大当り遊技、13ラウンド行う13R大当り遊技、または15ラウンド行う15R大当り遊技など複数種類の大当り遊技から一つの遊技が決定される。
パチンコ機1は、通常遊技状態から図柄大当り又は役物大当りによる大当り遊技が生起した場合、大当り遊技の起因となった第1特図又は第2特別図柄の大当り図柄や小当り図柄に応じて、大当り遊技終了後に、遊技者にとって小当りの獲得に有利、且つ賞球の獲得に有利な特典遊技状態に遷移可能である。
具体的に、特典遊技状態は、普図の当否判定時の当選確率が高確率とされ(普図確変機能)、普図の当否判定に伴う普図の変動時間が短縮され(時短機能)、且つ、普図の当選により開放される普電役物22の開放時間が延長される(開放延長機能)。このように、特典遊技状態では、第2特図始動口24への入球が容易であり、第2特図の当否判定では小当りの当選確率が高く小当りの獲得に有利である上、小当りから役物大当りに容易に発展するので賞球の獲得に極めて有利な状態となる。尚、特典遊技状態は、普電サポート状態ともいう。勿論、普電サポート状態は、右打ち領域Rを狙う右打ちが推奨される。
普電サポート状態は、複数種類の終了条件が設定されており、終了条件が成立することで状態の継続を終了するようになし、通常の遊技状態に戻る。普電サポート状態は、終了条件として、基本的に、普電サポート状態における第1特図の図柄大当りの生起、第2特図の図柄大当りの生起又は第2特図の小当りを起因とする役物大当りの生起により状態の継続を終了するように構成されている。
さらに、普電サポート状態は、当該状態が終了となる終了条件として、普電サポート状態における第1特図の当否判定に伴う図柄変動回数が規定された「第1の制限回数」に達することにより状態の継続を終了するように構成されている。また普電サポート状態は、普電サポート状態における第2特図の当否判定に伴う図柄変動回数が規定された「第2の制限回数」に達することにより状態の継続を終了するように構成されている。さらにまた普電サポート状態は、普電サポート状態における第1特図の当否判定に伴う図柄変動回数及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動回数の合計が規定された「第3の制限回数」に達することにより状態の継続を終了するように構成されている。普電サポート状態は、これらの終了条件の何れかが成立するまで継続される。
パチンコ機1は、大当り遊技終了後に小当りの獲得に有利な普電サポート状態に遷移する構成である。そこで、パチンコ機1は、大当り遊技の終了間際に、演出図柄表示装置46にて保留連予告演出が実施される。保留連予告演出は、先読み判定の結果を用い、大当り遊技の終了間際の時点で存在する保留記憶内に小当り又は図柄大当りの可能性がある記憶があり、大当りが連続して獲得できる可能性があることを示唆する演出であり、遊技者の期待感を高めるようにしている。尚、パチンコ機1は小当り遊技から役物大当りとなる確率がほぼ100%であり、保留記憶に小当りがあれば保留連予告演出を実施する構成である。
またパチンコ機1は、普電サポート状態において、普電サポート状態が終了となる最後の第2特図の当否判定に伴う変動に応じ、演出図柄表示装置46にて電サポ最終変動演出が実施される。電サポ最終変動演出は、例えば、普電サポート状態の最後の第2特図の変動と、この時点で存在する保留記憶の変動とをあたかも一つの変動のように見せる演出を行う。この場合、普電サポート状態の最後の変動が当り(小当り又は図柄大当り)であれば、電サポ最終変動演出にて当りであることを報知し、演出を終了する。即ち保留記憶の変動をまとめて行わない。また普電サポート状態の最後の変動後に実施される保留記憶の変動が当りであれば、最後の変動から当りとなる保留記憶の変動までをひと纏めにする演出を行い、当りであることを報知する。一方、普電サポート状態の最後の変動及びその後に実施される保留記憶の変動が全てハズレであれば、最後の変動から全ての保留記憶の変動までをひと纏めにする演出を行い、ハズレであることを報知する。
(2.パチンコ機1の電気的構成)
次に、図5を参照して、パチンコ機1の電気的構成を説明する。パチンコ機1は、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43及び発射制御装置44を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置はいずれもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
本実施例において、発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等が設けられてもいてもよい。
(2-1:主制御装置40)
図5に示すように、パチンコ機1の電気的構成は、主として遊技の制御を司る主制御装置40を中心に構成される。主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介してホールコンピュータ500又は試射試験装置(図示せず)に電気的に接続される。そして、主制御装置40からの出力信号は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介してホールコンピュータ500又は試射試験装置に送られる。
主制御装置40には、裏配線中継端子板530を介して、前枠11(図1参照)が開放しているか否かを検出するガラス枠開放スイッチ501、及び、内枠30(図4参照)が開放しているか否かを検出する内枠開放スイッチ502が接続される。これらガラス枠開放スイッチ501及び内枠開放スイッチ502は、各々の検出信号を主制御装置40に出力する。尚、図5において、「スイッチ」は「SW」と記す。
また、主制御装置40には、遊技盤中継端子板531を介して、第1特図始動口23(図2参照)への入球を検出する第1特図始動口スイッチ503、第2特図始動口24(図2参照)への入球を検出する第2特図始動口スイッチ504、普図作動口21(図2参照)への入球を検出する普通図柄作動スイッチ505、第1大入賞口25(図2参照)への入球数をカウントする第1カウントスイッチ506、第2大入賞口26(図2参照)への入球数をカウントする第2カウントスイッチ507、特定領域262(図2参照)への入球を検出するV入賞口スイッチ508、一般入賞口27(図2参照)への入球を検出する一般入賞口スイッチ509、及びアウト口203に取り込まれた遊技球を検出するアウト口スイッチ510が接続される。そして、これら第1特図始動口スイッチ503、第2特図始動口スイッチ504、普通図柄作動スイッチ505、第1カウントスイッチ506、第2カウントスイッチ507、V入賞口スイッチ508、一般入賞口スイッチ509及びアウト口スイッチ510は、各々の検出信号を主制御装置40に出力する。
さらに、主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して第1大入賞口ソレノイド511が接続され、これを駆動することにより第1大入賞口25(図2参照)の開閉制御を行う。さらにまた、主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して第2大入賞口ソレノイド512が接続され、これを駆動することにより第2大入賞口26(図2参照)の開閉制御を行う。さらにまた、主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して普電役物ソレノイド513が接続され、これを駆動することにより普電役物22(図2参照)の開閉制御を行う。さらにまた、主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介してシャッターソレノイド514が接続され、これを駆動することにより第2大入賞口26のシャッター263(図3参照)の開閉制御を行う。尚、図5において「ソレノイド」は、「SOL」と記載する。
主制御装置40は、搭載されたプログラムに従って動作する。そして、主制御装置40は、各種検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種コマンドを生成し、払出制御装置41及びサブ統合制御装置42にコマンドを出力する。さらに、主制御装置40は、図柄表示装置中継端子板533を介して接続された第1特図表示装置281、第1特図保留数表示装置282、第2特図表示装置283、第2特図保留数表示装置284、普通図柄表示装置285及び普通図柄保留数表示装置286の表示制御を行う。
(2-1-1:MPU600の概略構成)
ここで、図6を参照しながら、主制御装置40に搭載されるMPU600(Micro Processing Unit)について説明する。図6に示すように、MPU600は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、カウンタ回路640と、タイマ回路650と、乱数回路660とを主に備える。CPU610、ROM620、RAM630、カウンタ回路640、タイマ回路650及び乱数回路660の各々は、内部バス601を介して接続され、内部バス601は、外部バスインターフェイス602を介して、パチンコ機1に設けられた各種スイッチや各種装置等に通信可能に接続されている(図5参照)。図6中、符号611はCPU610の汎用レジスタを示す。
(2-1-2:ROM620)
ROM620には、第1特図用当否判定テーブル621aと、第1特図用図柄選択テーブル622aと、第1特図用変動パターン選択テーブル623aと、第2特図用当否判定テーブル621bと、第2特図用図柄選択テーブル622bと、第2特図用変動パターン選択テーブル623bと、リーチ判定テーブル624とが記憶される。
第1特図用当否判定テーブル621aは、第1特図の当否判定に用いる。第1特図用当否判定テーブル621aは、遊技状態や後述する段階設定値(単に、設定値ともいう)に応じて使い分けられる複数の当否判定テーブルを含む。第1特図用図柄選択テーブル622aは、第1特図の当否判定の結果として第1特図表示装置281に確定表示する図柄を決定する際に用いる。第1特図用変動パターン選択テーブル623aは、第1特図表示装置281に変動表示する変動パターンを選択する際に用いる。尚、第1特図用変動パターン選択テーブル623aは、第1特図の当否判定の結果や、実行中の遊技状態等に応じて使い分けられる複数の変動パターン選択テーブルを含む。
第2特図用当否判定テーブル621bは、第2特図の当否判定に用いる。第2特図用当否判定テーブル621bは、遊技状態や設定段階値等に応じて使い分けられる複数の当否判定テーブルを含む。第2特図用図柄選択テーブル622bは、第2特図の当否判定の結果として第2特図表示装置283に確定表示する図柄を決定する際に用いる。第2特図用変動パターン選択テーブル623bは、第2特図表示装置283に変動表示する変動パターンを選択する際に用いる。尚、第2特図用変動パターン選択テーブル623bは、第2特図の当否判定の結果や、実行中の遊技状態等に応じて使い分けられる複数の変動パターン選択テーブルを含む。
リーチ判定テーブル624は、第1特図及び第2特図の当否判定に用いる。リーチ判定テーブル624は、第1特図及び第2特図の変動表示に伴って演出図柄表示装置46に表示する疑似演出図柄700(図39参照)において、リーチ演出後にはずれを示す疑似演出図柄700を確定表示させるリーチ外れ演出を行うか否かの決定に用いる。
また、ROM620には、普図用当否判定テーブル621cと、普図用図柄選択テーブル622cと、普図用変動パターン選択テーブル623cとがさらに記憶される。普図用当否判定テーブル621cは、普通図柄の当否判定に用いる。普図用図柄選択テーブル622cは、普通図柄の当否判定の結果として普通図柄表示装置285に確定表示する図柄を決定する際に用いる。普図用変動パターン選択テーブル623cは、普通図柄表示装置285に変動表示する変動パターンを選択する際に用いる。
(2-1-3:RWM630)
RWM630は、記憶領域として、第1特図用保留記憶領域631と、第2特図用保留記憶領域632と、普図用保留記憶領域633と、電サポカウンタ634と、段階設定値格納領域635と、モード値格納領域636とを備えている。
第1特図用保留記憶領域631は、第1特図の保留球数を記憶し、第2特図用保留記憶領域632は、第2特図の保留球数を記憶する。普図用保留記憶領域633は、普図の保留球数を記憶する。尚、第1特図用保留記憶領域631、第2特図用保留記憶領域632及び普図用保留記憶領域633に記憶される保留球数の上限は、何れも4個である。
電サポカウンタ634は、前記の特図計数カウンタを備える。前記したように、パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の当否判定において通常遊技状態(非普電サポート状態)から図柄大当りになると、大当り遊技終了後に普電役物サポート状態へ遷移する。このとき、電サポカウンタ634には、終了条件である第1乃至第3の制限回数が設定される。そして、第1特図又は第2特図の当否判定が1回行われる毎に特図計数カウンタの計数値に1を加算する。そして、特図計数カウンタの計数値と第1乃至第3の制限回数との照合を行う。照合の結果が合致していれば、その以後に小当りが生起することにより遊技状態が普電サポート状態から通常遊技状態へ戻る。尚、RWM630には、遊技状態が普電サポート状態であることを示す電サポフラグが設けられる。この電サポフラグは、遊技状態が普電サポート状態であるときに「1」がセットされ、遊技状態が普電サポート状態ではないときに「0」がセットされる。
(2-1-4:段階設定値)
段階設定値格納領域635には、当否判定での大当り確率に関する値である段階設定値が格納される。上記したように、パチンコ機1は、設定機能を有する遊技機である。即ち、パチンコ機1は、段階設定値格納領域635に対し、例えば、当否判定での大当り確率に応じて6段階に分けられた段階設定値1~6を設定可能とする。そして、主制御装置40は、段階設定値格納領域635に格納された段階設定値に基づき、第1特図又は第2特図の当否判定で用いる当否判定テーブルを決定する。
本実施例では、主制御装置40が段階設定値格納領域635に格納する段階設定値として、「1~6」までの値を設定する仕様となっているのに対し、段階設定値格納領域635に「1~6」以外の値が格納された場合に、何等かの不正行為、又は、RWM630の異常が発生したと判断する。この場合、主制御装置40は、不正報知ランプ410等を用いて遊技施設の従業員等に報知することが望ましい。
(2-1-5:移行モード)
モード値格納領域636は、パチンコ機1が電源投入後に移行する4つの移行モードのうち何れの移行モードであるかを示す「モード値」が格納される。
具体的には、パチンコ機1の電源が投入され、所定の準備処理が終了すると、パチンコ機1は、「遊技モード」、「設定確認モード」、「設定変更モード」及び「遊技停止モード」の何れかの移行モードに移行する。
遊技モードは、パチンコ機1が遊技可能な状態となったときに設定される移行モードである。また、遊技モードは、直前の電源断発生時においてRWM630に保存したバックアップデータを復帰させた後に遊技モードへ移行する「バックアップ復帰モード」と、直前の電源断発生時においてRWM630に保存したバックアップデータを消去した後に遊技モードへ移行する「RWMクリアモード」とを含む。尚、モード値格納領域636に格納されたモード値が「0」のとき、主制御装置40は、遊技モードへ移行する。
設定確認モードは、パチンコ機1に現在設定されている段階設定値を遊技施設の従業員等が確認する場合に設定される移行モードである。設定変更モードは、パチンコ機1に設定されている段階設定値を変更する場合に設定される移行モードである。尚、パチンコ機1は、移行モードとして設定確認モード又は設定変更モードが設定された状態において、遊技を不能とする。
また、モード値格納領域636に格納されたモード値が「1」のとき、主制御装置40は、設定確認モードへ移行し、モード値格納領域636に格納されたモード値が「2」のとき、主制御装置40は、設定変更モードへ移行する。そして、設定確認モード及び設定変更モードは、遊技施設の従業員等による所定の操作があった場合に終了する。設定確認モード又は設定変更モードの終了後、主制御装置40は、遊技モードへ移行すると共に、モード値格納領域636に「0」を格納する。
尚、設定確認モード、設定変更モード及び遊技停止モードは、電源投入時にのみ移行可能な移行モードである。つまり、パチンコ機1は、電源投入後に設定確認モード及び設定変更モードの何れかへ移行した後、遊技モード以外の移行モードへ移行することはない。また、パチンコ機1は、遊技モードへ移行した後、設定確認モード、設定変更モード及び遊技停止モードの何れかへ移行することはない。
遊技停止モードは、RWM630に異常が発生したと判断された場合に設定される移行モードである。尚、移行モードとして遊技停止モードが設定されたとき、モード値格納領域636には、モード値として「3」が格納される。
(2-1-6:カウンタ回路640)
図6に示すよう、カウンタ回路640は、パチンコ機1に設けられた各種カウンタの計時処理を行い、タイマ回路650は、パチンコ機1に設けられた各種タイマの計時処理を行う。例えば、タイマ回路650は、選択された変動パターンに応じて設定される第1特図又は第2特図の変動時間が設定される変動時間タイマ651を備える。主制御装置40は、変動時間タイマ651が0になるまで第1特図又は第2特図の変動表示を行い、変動時間タイマ651が0になると、第1特図又は第2特図の確定表示を行う。
(2-1-7:乱数回路660)
乱数回路660は、主制御装置40が行う処理の中で用いるハードウェア乱数を生成する。尚、乱数回路660で生成される乱数としては、第1特図及び第2特図の当否判定に用いる大当り判定用乱数、普通図柄の当否判定で用いる当り判定用乱数が例示される。そして、主制御装置40は、抽出した大当り判定用乱数が、第1特図用当否判定テーブル621a又は第2特図用当否判定テーブル621bに設定された乱数値と一致した場合に、当否判定の結果が大当りであると判定する。
尚、主制御装置40は、第1特図始動口23に遊技球が入球すると、抽出した大当り決定用乱数を第1特図用保留記憶領域631に記憶する。同様に、主制御装置40は、第2特図始動口24に遊技球が入球すると、抽出した大当り決定用乱数を第2特図用保留記憶領域632に記憶する。また、主制御装置40は、普図作動口21に遊技球が入球すると、抽出した当り決定用乱数を普図用保留記憶領域633に記憶する。
乱数回路660は、第1特図表示装置281又は第2特図表示装置283に表示する特別図柄の選択に用いる大当り図柄決定用乱数1及び大当り決定用乱数2を生成する。そして、主制御装置40は、抽出した大当り図柄決定用乱数1及び大当り図柄決定用乱数2と、第1特図用図柄選択テーブル622a又は第2特図用図柄選択テーブル622bに設定された乱数値と基づき、第1特図表示装置281又は第2特図表示装置283に表示する特別図柄を決定する。
同様に、乱数回路660は、普通図柄表示装置285に表示する普通図柄の選択に用いる当り決定用乱数を生成する。そして、主制御装置40は、抽出した当り図柄決定用乱数と、普図用図柄選択テーブル622cに設定された乱数値とに基づき、普通図柄表示装置285に表示する普通図柄を決定する。
さらに、乱数回路660は、リーチ外れ演出を行うか否かの決定に用いるリーチ判定用乱数を生成する。そして、主制御装置40は、抽出したリーチ判定用乱数と、リーチ判定テーブル624に設定された乱数値とに基づき、リーチ外れ演出を行うか否かを決定する。
また、乱数回路660は、第1特図表示装置281又は第2特図表示装置283に変動表示する変動パターンの選択に用いる特図変動パターン決定用乱数1及び特図変動パターン決定用乱数2を生成する。そして、主制御装置40は、抽出した特図変動パターン決定用乱数1及び特図変動パターン決定用乱数2と、第1特図用変動パターン選択テーブル623a又は第2特図用変動パターン選択テーブル623bに設定された乱数値とに基づき、第1特図表示装置281又は第2特図表示装置283に変動表示する変動パターンを決定する。
さらに、乱数回路660は、普通図柄表示装置285に変動表示する変動パターンの選択に用いる普図変動パターン決定用乱数を生成する。そして、主制御装置40は、抽出した普図変動パターン決定用乱数2と、普図用変動パターン選択テーブル623cに設定された乱数値とに基づき、普通図柄表示装置285に変動表示する変動パターンを決定する。
図7に示すように、乱数回路660は、乱数生成回路661と、3つの乱数値レジスタ662A~662Cと、乱数値取り込みレジスタ663と、乱数ラッチフラグレジスタ664A~664Cとを備える。乱数生成回路661は、MPU600の通電と同時に起動し、タイマ回路650(図6参照)からのシステムクロック信号(SCLK)を適宜分周してなるタイミングで乱数値を更新する。
各々の乱数値レジスタ662A~662Cは、乱数生成回路661が生成した乱数値を格納する。乱数値取り込みレジスタ663は、乱数値を格納する乱数値レジスタ662A~662Cの指定を行う際に用いる。例えば、乱数値を乱数値レジスタ662Aに格納する場合、主制御装置40は、乱数値取り込みレジスタ663に「1」をセットする。同様に、主制御装置40は、乱数値を乱数値レジスタ662Bに格納する場合に、乱数値取り込みレジスタ663に「2」をセットし、乱数値を乱数値レジスタ662Cに格納する場合に、乱数値取り込みレジスタ663に「3」をセットする。
乱数ラッチフラグレジスタ664A~664Cは、各々の乱数値レジスタ662A~662Cに乱数値が取り込まれているか否かを示す。具体的に、乱数値レジスタ662A~662Cに乱数値が取り込まれると、主制御装置40は、対応する乱数ラッチフラグレジスタ664A~664Cに「1」をセットする。そして、主制御装置40は、乱数値レジスタ662A~662Cの各々に格納された乱数値を参照すると、参照した乱数ラッチフラグレジスタ664A~664Cに「0」をセットする。これにより、主制御装置40は、各々の乱数値レジスタ662A~662Cに乱数値が格納されているか否かを把握することができる。
(2-2:払出制御装置41)
図5に戻り、払出制御装置41について説明する。払出制御装置41は、主制御装置40に対して双方向通信可能に接続される。払出制御装置41には、払出中継端子板534及び裏配線中継端子板530を介してガラス枠開放スイッチ501及び内枠開放スイッチ502に接続される。そして、払出制御装置41は、外部接続端子板38を介して賞球に関する情報、前枠11及び内枠30の開閉状態に関する情報等をホールコンピュータ500又は試射試験装置(図示せず)に送信する。また、払出制御装置41は、必要に応じて、遊技球の発射を停止させるための発射停止信号を発射制御装置44に送信する。
また、払出制御装置41は、裏配線中継端子板530を介して、球タンク31(図4参照)が空状態になったことを検出する球切れスイッチ520が接続される。球切れスイッチ520は、球タンク31が空状態になったことを検出すると、検出信号を払出制御装置41に出力する。
さらに、払出制御装置41には、払出中継端子板534を介して、遊技球の払出を行う払出モータ521と、遊技球が払い出されたことを検出する払出スイッチ522とが接続される。払出制御装置41は、主制御装置40から送られるコマンドに応じて払出モータ521を駆動し、遊技球の払出を行う。払出スイッチ522は、遊技球が払い出されたことを検出すると、検出信号を払出制御装置41に出力する。さらに、払出制御装置41には、下皿13が満杯状態になったことを検出する満杯スイッチ523が接続される。満杯スイッチ523は、下皿13が満杯状態になったことを検出すると、検出信号を払出制御装置41に出力する。
払出制御装置41は、球切れスイッチ520から検出信号が入力された場合、及び、満杯スイッチ523から検出信号が入力された場合、払出モータ521を停止する。これにより、払出ユニット33による賞球の払出動作が停止される。球切れスイッチ520は、球切れ状態が解消されるまで検出信号を出力し続け、満杯スイッチ523は、下皿13の満杯状態が解除されるまで検出信号を出力し続ける。そして、払出制御装置41は、球切れスイッチ520及び満杯スイッチ523からの検出信号の入力が停止すると、払出モータ521の駆動を再開する。
尚、機台内に封入した遊技球を循環させて遊技を行う封入式遊技機等に本発明を採用する場合、主制御装置40から払出制御装置41(封入式遊技機の場合では、遊技球の払出が行われないため、枠制御装置と称するのが好適)への一方向通信としてもよい。この場合、遊技機は、不正されにくい構成とすることができる。
さらに、払出制御装置41には、CRユニット端子板535を介して、CRユニットCR及び精算表示装置170に双方向通信可能に接続される。精算表示装置170には、遊技者により操作される球貸スイッチ171及び精算スイッチ172が接続される。球貸スイッチ171は、遊技者が遊技球の貸出を要求する際に操作されるスイッチであり、精算スイッチ172は、遊技者が精算を要求する際に操作されるスイッチである。
球貸スイッチ171は、遊技者による操作を検知すると、貸出要求の操作信号を出力する。球貸スイッチ171が出力した貸出要求信号は、精算表示装置170を介してCRユニットCRに入力され、CRユニットCRから払出制御装置41へ貸出要求信号が発信される。そして、払出制御装置41は、CRユニットCRから貸出要求信号を受けると、払出モータ521を駆動し、遊技球の払出を行うと共に、CRユニットCRに挿入されたプリペイドカードの残高表示を制御する。
精算スイッチ172は、遊技者による操作を検知すると、精算要求の操作信号を出力する。精算スイッチ172が出力した精算要求信号は、精算表示装置170を介してCRユニットCRに入力され、CRユニットCRは、精算要求信号に応じて、CRユニットCRに挿入されたプリペイドカードの残高管理及び残高表示に関する制御を行う。
また、払出制御装置41には、一般入賞口27への入球頻度が異常であると判断され場合に、点灯するLEDである不正報知ランプ410が設けられる。払出制御装置41は、主制御装置40から不正コマンドを受信すると、不正報知ランプ410を点灯させることにより、遊技施設の従業員等に対し、不正が行われたおそれがあることを報知できる。
(2-3:サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43)
サブ統合制御装置42は、演出中継端子板532を介して主制御装置40に接続されると共に、主制御装置40からサブ統合制御装置42への通信を可能とする。そして、サブ統合制御装置42は、主制御装置40から受信したコマンドに基づいて演出制御を行う。サブ統合制御装置42には、演出ボタン15及びジョグダイヤル16が接続される。演出ボタン15及びジョグダイヤル16はそれぞれ、操作による各々の検出信号をサブ統合制御装置42に入力する。
そして、サブ統合制御装置42は、スピーカ112の駆動により音声の出力を制御すると共に、枠側装飾ランプ113を含む各種LEDやランプの点灯及び消灯等を制御する。さらに、サブ統合制御装置42には、スピーカ112から出力する音量を調節する音量調節スイッチが設けられる。サブ統合制御装置42は、音量調節スイッチから入力された操作信号に基づいて、スピーカ112から出力する音量を制御する。
演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42に対して双方向通信可能に接続される。サブ統合制御装置42は、演出図柄制御装置43に対し、キャラクタ等を表示する疑似演出や特図の疑似図柄の表示態様に関するコマンドを送信する。一方、演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られるコマンドに応じた疑似演出図柄700を演出図柄表示装置46のLCDパネルに表示する。
また、サブ統合制御装置42は、一般入賞口27への入球頻度が異常であると判断され場合に、スピーカ112、枠側装飾ランプ113及び演出図柄表示装置46によるエラー報知を行う。
(2-4:発射制御装置44)
発射制御装置44は、払出制御装置41に接続され、払出制御装置41から発射制御装置44への通信を可能とする。発射制御装置44は、払出制御装置41を介して主制御装置40から送られるコマンドや、発射ハンドル14の回動信号に基づいて発射モータ526を制御し、遊技球の発射及び発射停止を行う。
また、発射制御装置44には、発射ハンドル14に設けられた発射停止スイッチ524、及び、発射ハンドル14に遊技者が接触していることを検出するタッチスイッチ525が接続される。タッチスイッチ525は、遊技者による発射ハンドル14の接触を検出した場合に、検出信号を発射制御装置44に入力する。そして、発射制御装置44は、タッチスイッチ525から検出信号が入力されている場合に、遊技球を発射する。一方、発射停止スイッチ524は、遊技者による操作があった場合に、検出信号を発射制御装置44に入力する。そして、発射制御装置44は、発射停止スイッチ524から検出信号が入力されると、タッチスイッチ525から検出信号が入力されている場合であっても、遊技球の発射を停止する。
(2-5:電源基板45)
図8に示すように、電源基板45は、電源回路671と、受電回路672と、停電検出回路673と、バックアップ用電源回路674とを備える。電源回路671は、外部に設けられたAC電源(主電源AC24V)から供給される交流電圧を変換し、直流電圧を生成する。受電回路672には、電源スイッチ450が設けられ、電源回路671は、受電回路672を介してAC電源に接続される。電源スイッチ450をONにすると、電源回路671は、AC電源と導通し、電源回路671に主電源AC24Vが供給される。そして、電源回路671は、必要な直流電圧各種制御装置やアクチュエータ等に供給する。
停電検出回路673は、電源回路671から供給される電圧を監視する。そして、停電検出回路673は、供給された電圧が所定電圧未満となった場合に、電源スイッチ450のOFFへの切替え、或いは、停電に伴う電源の遮断が発生したと判断し、主制御装置40及び払出制御装置41に出力する停電検出信号をハイレベル(ON)にする。その一方、停電検出回路673は、電源回路671から供給される電圧が所定電圧以上に上昇した場合に、停電検出信号をローレベル(OFF)にする。
尚、本実施例において、停電検出回路673は、停電検出信号を主制御装置40及び払出制御装置41に送信する場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば停電検出回路673は、停電検出信号を主制御装置40及び払出制御装置41の何れか一方のみに送信し、主制御装置40から払出制御装置41に、或いは、払出制御装置41から主制御装置40に対し、停電用のコマンドを送信する構成としてもよい。
バックアップ用電源回路674は、コンデンサ等により構成される。バックアップ用電源回路674は、電源回路671がAC電源から電力を供給しながら生成したDC5Vの電力を充電し、停電となった場合に、バックアップ電源(DC5V)を主制御装置40のRWM630及び払出制御装置41のRWM等に供給する。
本実施例において、バックアップ電源は、主制御装置40のRWM630及び払出制御装置41のRWMに供給される。よって、パチンコ機1は、電源が遮断された後においても一定時間に亘り、電源断発生時に主制御装置40及び払出制御装置41に記憶されていた内容、例えば、パチンコ機1の遊技状態や賞球として払い出す遊技球の数等の情報を保持できる。
その一方、バックアップ電源は、サブ統合制御装置42のRWMには供給されない。よって、パチンコ機1への電力供給が停止されると、サブ統合制御装置42のRWMに記憶されていた内容は、消去される。
(3.パチンコ機1の仕様)
次に、パチンコ機1の基本的仕様を説明する。図9に示すように、パチンコ機1は、設定値に応じて、第1特図及び第2特図の大当りの当選確率を変更可能な構成である。例えば、設定値1での大当り確率は、第1特図及び第2特図共に209分の1に設定され、設定値2では204分の1に、設定値3では199分の1に、設定値4では194分の1に、設定値5では189分の1に、設定値6では184分の1に設定される。
パチンコ機1は、第1特図の当否判定において小当り判定されない構成である。
第2特図の小当りの当選確率は、設定値に拘わらず一定であり、7.4分の1に設定されている。
パチンコ機1は、小当り遊技において、第2大入賞口26が開放される。小当り遊技での第2大入賞口26の開放時間及び開放回数は、通常遊技状態又は普電サポート状態の何れであっても1.8秒×1回に設定されている。
また、小当り遊技において、特定領域262へ遊技球を入球させる確率(V入賞率)は、約1分の1に設定されている。
次に、パチンコ機1の大当り遊技の種類について説明する。第1特図の当否判定による図柄大当りでは、例えば、「4R特典有」、「15R特典有1」の2種類の大当り遊技から何れか一つの遊技が選択される。第1特図の大当り遊技は、当否判定時に設定された大当り図柄に応じて決定される。
「4R特典有」は、ラウンド遊技が4ラウンドにわたって実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。「15R特典有1」は、ラウンド遊技が15ラウンド実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。尚、「4R特典有」は、図柄大当りで発生する確率である発生率が99%とされ、「15R特典有1」は発生率が1%とされている。
尚、図例では、第1特図の当否判定による図柄大当りでは、「4R特典有」及び「15R特典有1」の何れも大当り遊技終了後に普電サポート状態に遷移する構成であるが、これに限るものではない。例えば、「4R特典有」及び「15R特典有1」の図柄大当りに加えて「4R特典無」や「15R特典無」の図柄大当りを設けてもよい。
第2特図の当否判定による図柄大当りでは、例えば、「15R特典有2」の大当り遊技のみが実施される。勿論、「15R特典有2」は、ラウンド遊技が15ラウンド実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。発生率は100%とされている。
第2特図の小当り遊技からの役物大当りでは、例えば、「3R特典有」、「5R特典有」、「7R特典有」、「9R特典有」、「11R特典有」、「13R特典有」、「15R特典有3」の7種類の大当り遊技から何れか一つの遊技が選択される。第2特図の小当り遊技から遷移した大当り遊技は、当否判定時に設定された小当り図柄に応じて決定される。
「3R特典有」は、ラウンド遊技が3ラウンド実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるもので、役物大当りで発生する確率である発生率が20%とされている。「5R特典有」は、ラウンド遊技が5ラウンド実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるもので、発生率が20%とされている。一方、「15R特典無」は大当り遊技終了後に通常遊技状態が設定されるもので、発生率が10%とされている。両者は、大当り遊技内容と大当り遊技終了後に普電サポート状態となる点で同一であるが、普電サポート状態の終了条件が相違する。
「7R特典有」は、ラウンド遊技が7ラウンド実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。「9R特典有」は、ラウンド遊技が9ラウンド実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。「11R特典有」は、ラウンド遊技が11ラウンド実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。「13R特典有」は、ラウンド遊技が13ラウンド実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。「15R特典有3」は、ラウンド遊技が15ラウンド実施され、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。「7R特典有」、「9R特典有」、「11R特典有」、「13R特典有」及び「15R特典有3」は、役物大当りで発生する確率である発生率がいずれも10%とされている。
尚、図例では、第2特図の当否判定による役物大当りでは、「3R特典有」、「5R特典有」、「7R特典有」、「9R特典有」、「11R特典有」、「13R特典有」及び「15R特典有3」の何れも大当り遊技終了後に普電サポート状態に遷移する構成であるが、これに限るものではない。例えば、「3R特典有」、「5R特典有」、「7R特典有」、「9R特典有」、「11R特典有」、「13R特典有」及び「15R特典有3」の役物大当りに加えて「3R特典無」や「5R特典無」の役物大当りを設けてもよい。
続いて普図の当否判定及び普電役物の作動に関連する遊技仕様を説明する。パチンコ機1は、通常遊技状態において、普図の変動時間が6.2秒に設定されている。また普図の当選確率が100分の1に設定されている。普図の当選により作動する普電役物22の開放時間及び開放回数は、0.2秒×1回に設定されている。
普電サポート状態において、普図の変動時間は0.7秒に設定されている。また普図の当選確率は約1分の1に設定されている。普図の当選により作動する普電役物22の開放時間及び開放回数は、0.6秒×1回に設定されている。
尚、パチンコ機1は、普電サポート状態として、終了条件の異なる2種類の普電サポート状態を備える。普電サポート状態の終了条件の詳細については後述するが、一方の普電サポート状態は、終了条件である第2特図の制限回数(第2の制限回数)が保留記憶の規定数よりも少ない回数(例えば1回)に設定されている。他方は終了条件である第2特図の制限回数が保留記憶の規定数よりも多い回数(例えば7回)に設定されている。そしてパチンコ機1は、前者の制限回数が「1回」の普電サポート状態において、小当りから役物大当りが生起する確率である達吉チャンス突入率は約52%とされている。この場合、達吉チャンス突入率は、普電サポート状態での第2特図の1回の変動と、大当り遊技から普電サポート終了までに記憶された第2特図の保留記憶の4回の変動を合算した5回の変動での役物大当りが生起する確率である。
一方、後者の制限回数が「7回」の普電サポート状態において、小当りから役物大当りが生起する確率である達吉チャンス継続率は約80%とされている。この場合、達吉チャンス継続率は、普電サポート状態での第2特図の7回の変動と、大当り遊技から普電サポート終了までに記憶された第2特図の保留記憶の4回の変動を合算した11回の変動での役物大当りが生起する確率である。尚、普電サポート状態での第2特図の7回の変動では64%の確率で役物大当りが生起することになる。また保留記憶による第2特図の4回の変動では44%の確率で役物大当りが生起することになる。
(4.普電サポート状態の終了条件)
次に、図10乃至図12を参照しながら、普電サポート状態の終了条件を説明する。パチンコ機1には、普電サポート状態を終了させるため第1特図の最大変動回数(第1の制限回数)、第2特図の最大変動回数(第2の制限回数)、第1特図と第2特図との合計変動回数(第3の制限回数)の三つの終了条件が設けられている。
図10に示すように、第1特図の図柄大当りによる普電サポート状態のうちの普電サポート機能が付与されていない非普電サポート状態での図柄大当り「4R特典有」が起因となる普電サポート状態の制限回数は、第1の制限回数である第1特図の変動回数が「99回」に達したこと、第2の制限回数である第2特図の変動回数が「1回」に達したこと、第3の制限回数である第1特図と第2特図の変動回数の合計が「99回」に達したことを条件としている。
また、第1特図の図柄大当りによる普電サポート状態のうちの普電サポート機能が付与されていない非普電サポート状態での図柄大当り「15R特典有」が起因となる普電サポート状態の制限回数は、第1の制限回数である第1特図の変動回数が「99回」に達したこと、第2の制限回数である第2特図の変動回数が「7回」に達したこと、第3の制限回数である第1特図と第2特図の変動回数の合計が「99回」に達したことを条件としている。尚、第1特図の変動回数だけをカウントする第1の制限回数が無い構成も考えられる。
さらに、第1特図の図柄大当りによる普電サポート状態のうちの普電サポート状態での図柄大当り「4R特典有」が起因となる普電サポート状態の制限回数は、第1の制限回数である第1特図の変動回数が「99回」に達したこと、第2の制限回数である第2特図の変動回数が「1回」に達したこと、第3の制限回数である第1特図と第2特図の変動回数の合計が「99回」に達したことを条件としている。
さらにまた、第1特図の図柄大当りによる普電サポート状態のうちの普電サポート状態での図柄大当り「15R特典有」が起因となる普電サポート状態の制限回数は、第1の制限回数である第1特図の変動回数が「99回」に達したこと、第2の制限回数である第2特図の変動回数が「7回」に達したこと、第3の制限回数である第1特図と第2特図の変動回数の合計が「99回」に達したことを条件としている。
図11に示すように、第2特図の図柄大当りによる普電サポート状態のうちの普電サポート機能が付与されていない非普電サポート状態での図柄大当り「15R特典有」が起因となる普電サポート状態の制限回数は、第1の制限回数である第1特図の変動回数が「99回」に達したこと、第2の制限回数である第2特図の変動回数が「7回」に達したこと、第3の制限回数である第1特図と第2特図の変動回数の合計が「99回」に達したことを条件としている。
また、第2特図の図柄大当りによる普電サポート状態のうちの普電サポート状態での図柄大当り「15R特典有」が起因となる普電サポート状態の制限回数は、第1の制限回数である第1特図の変動回数が「99回」に達したこと、第2の制限回数である第2特図の変動回数が「7回」に達したこと、第3の制限回数である第1特図と第2特図の変動回数の合計が「99回」に達したことを条件としている。
図12に示すように、第2特図の役物大当りによる普電サポート状態のうちの普電サポート機能が付与されていない非普電サポート状態での小当りからの役物大当りの制限回数は、「3R特典有」、「5R特典有」、「7R特典有」、「9R特典有」、「11R特典有」、「13R特典有」及び「15R特典有3」の何れも同一回数に設定されている。これらの制限回数は、第1の制限回数として第1特図の変動回数が「99回」に達したこと、第2の制限回数として第2特図の変動回数が「7回」に達したこと、第3の制限回数として第1特図と第2特図の変動回数の合計が「99回」に達したことを条件としている。
また、第2特図の役物大当りによる普電サポート状態のうちの普電サポート状態での小当りからの役物大当りの制限回数は、「3R特典有」、「5R特典有」、「7R特典有」、「9R特典有」、「11R特典有」、「13R特典有」及び「15R特典有3」の何れも同一回数に設定されている。これらの制限回数は、第1の制限回数として第1特図の変動回数が「99回」に達したこと、第2の制限回数として第2特図の変動回数が「7回」に達したこと、第3の制限回数として第1特図と第2特図の変動回数の合計が「99回」に達したことを条件としている。
尚、パチンコ機1は、普電サポート状態では右打ち遊技が行われるので、主に、第2の制限回数である第2特図の制限回数の到達により普電サポート状態が終了することとなる。よって、普電サポート状態の終了条件として、必ずしも第1特図の制限回数の到達による条件を設けなくてもよい。
(5.起動処理)
次に、図13に示すフローチャートを参照しながら、主制御装置40により実行される起動処理について説明する。起動処理は、パチンコ機1の電源投入時に実行される処理である。
図13に示すように、主制御装置40は、起動処理の最初の処理として、スタックアドレスにスタックポインタを設定する(処理S1)。続いて、主制御装置40は、割込みベクタテーブルの割込みベクタアドレスを、対応するレジスタに設定する(処理S2)と共に、内蔵レジスタを設定する(処理S3)尚、割込みベクタアドレスは、アドレス空間(メモリ空間)の中で、後述する割込み処理のプログラムに係る開始番地の指定に使用される。
次に、主制御装置40は、入力ポートのレジスタを読込み(処理S4)、停電停止信号がOFFであるか否かを判定する(処理S5)。そして、停電検出信号がONのままであり、否定判定あれば(処理S5:No)、主制御装置40は、電源基板45から供給される電圧が所定電圧に到達していないと判断する。この場合、主制御装置40は、処理S4に戻り、停電停止信号がOFFになるまで処理S4及び処理S5を繰り返し実行する。
一方、停電検出信号がOFFに切り替わり、肯定判定であれば(処理S5:Yes)、主制御装置40は、電源基板45から供給される電圧が所定電圧以上となり、安定的に電圧が供給される状態になったと判断し、RWM630への書込みを許可する(処理S6)。
処理S6の後、主制御装置40は、初期設定処理(処理S7)を実行する。この初期設定処理(処理S7)は、主に、移行モードの設定を行う。その後、主制御装置40は、割込みを禁止する(処理S8)と共に、レジスタ退避を実行する(処理S9)。さらに、主制御装置40は、ベース値等の遊技性能を演算する遊技性能演算処理を実行する(処理S10)。つまり、主制御装置40は、遊技性能に関する演算をRWM630の領域外で行う。
処理S10の後、主制御装置40は、レジスタ復帰を実行する(処理S11)と共に割込みを許可し(処理S12)、処理S8へ戻る。このように、主制御装置40は、起動処理において、処理S8から処理S12までを繰り返し実行する。その一方で、主制御装置40は、処理S12が実行されてから処理S8が再度実行されるまでの間に、後述する割込み処理(図14参照)を周期的に(例えば4mS周期で)実行する。
(6.割込み処理)
次に、図14に示すフローチャートを参照しながら、主制御装置40により実行される割込み処理について説明する。図14に示すように、主制御装置40は、割込み処理で実行する最初の処理として、タイマ及びウォッチドッグタイマを設定する(処理S21)。処理S21において、主制御装置40は、主制御装置40に設けられた各種タイマの設定や、ウォッチドッグタイマのクリア及びリスタートを行う。
処理S21の後、主制御装置40は、モード値格納領域636に格納されたモード値が「3」であるか否かを判定する(処理S22)。その結果、モード値が「3」であれば(処理S22:Yes)、パチンコ機1は、移行モードとして、遊技停止モードが設定されていると判断できる。つまり、パチンコ機1は、遊技開始不能な状態であって、電源スイッチ450のOFFへの切替えを待機している状態であると判断できる。よってこの場合、主制御装置40は、割込み許可(処理S36)を行い、起動処理(図13参照)へリターンする。
一方、モード値格納領域636に格納されたモード値が「3」でなければ(処理S22:No)、主制御装置40は、主制御装置40に設けられた各種タイマを更新するタイマ更新処理を実行する(処理S23)。続いて、主制御装置40は、各種始動口及び各種入賞口への遊技球の入球に関する処理である入力判定処理(処理S24)を実行する。尚、入力判定処理(処理S24)の詳細は、図16に示すフローチャートを参照しながら後述する。処理S24の後、主制御装置40は、当否判定及び大当り遊技に関する処理である当否判定処理(処理S25)を実行する。尚、当否判定処理(処理S25)の詳細は、図19に示すフローチャートを参照しながら後述する。
処理S25の後、主制御装置40は、遊技状態が移行した場合に、その旨の信号をホールコンピュータ500に送信する遊技状態設定処理(処理S26)を実行する。処理S26において、主制御装置40は、例えば、上記した当否判定処理(処理S25)において大当り遊技(特別遊技)や当り遊技(普図遊技)が終了した後、所定時間経過後にホールコンピュータ500に信号を送信する。尚、パチンコ機1が図示しない試射試験装置に接続されている場合に、主制御装置40は、処理S26において、遊技状態が移行したことを示す試験信号を試射試験装置(図示せず)に送信する。
処理S26の後、主制御装置40は、エラーが発生したか否かを監視するエラー監視処理(処理S27)を行う。尚、エラー監視処理(処理S27)において主制御装置40が監視するエラーとしては、前枠11や内枠30が開放されていることを示す開放エラーや、図示しない電波センサにより異常な電波が検出されたことを示す電波エラーや、図示しない振動センサにより異常な振動が検出されたことを示す振動エラー等が例示される。
処理S27の後、主制御装置40は、払出制御装置41に賞球コマンドを送信する賞球コマンド送信処理(処理S28)を実行する。そして、払出制御装置41は、受信した賞球コマンドに基づき、入球があった各種始動口又は各種入賞口毎に設定された賞球の払い出しを実行する。
処理S28の後、主制御装置40は、実行中に遊技内容に応じた画像データや音声データ等を作成し、サブ統合制御装置42に出力する演出用データ出力処理(処理S29)を実行する。さらに、主制御装置40は、上記したエラー監視処理(処理S27)においてエラーの発生を検出した場合に、検出したエラーの内容に応じて、演出図柄表示装置46におけるエラー表示や、枠側装飾ランプ113の点灯や点滅、スピーカ112からの音声出力等のエラー報知を適宜行う。
処理S29の後、主制御装置40は、外部接続端子板38を介してホールコンピュータ500に外部出力処理(処理S30)を実行する。処理S30において、主制御装置40は、上記した当否判定処理(処理S25)での処理内容に基づき、第1大入賞口ソレノイド511、第2大入賞口ソレノイド512及び普電役物ソレノイド513に関するデータをホールコンピュータ500に送信する。また、処理S30において、主制御装置40は、上記したエラー監視処理(処理S27)でエラーの発生を検出した場合に、セキュリティ信号をホールコンピュータ500に送信する。尚、パチンコ機1に試射試験装置が接続されている場合、主制御装置40は、処理S30において、第1大入賞口ソレノイド511、第2大入賞口ソレノイド512及び普電役物ソレノイド513に関するデータやセキュリティ信号を試射試験装置に送信する。
処理S30の後、主制御装置40は、図15に示すように、レジスタ退避(処理S31)を行い、性能表示用データ作成処理(処理S32)を実行する。処理S32において、主制御装置40は、起動処理(図13参照)においてRWM630の領域外で実行した性能表示用演算処理(処理S10)の算出結果や、試射試験の試験結果を性能表示装置403に表示するためのデータを作成する。処理S31の後、主制御装置40は、レジスタ復帰(処理S33)を実行する。
処理S33の後、主制御装置40は、セグメントデータ作成処理(処理S34)を実行する)。処理S34において、主制御装置40は、処理S31で作成したデータを性能表示装置403に表示する準備として、性能表示装置403に設けられた各種LEDのコモン(LEDセグメントに係る8bit単位の表示領域)毎の発光制御を行うためのセグメントデータを作成する。
処理S34の後、主制御装置40は、各種表示装置に対する表示処理(処理S35)として、性能表示装置403における遊技性能や試射試験データの表示を行う。また、処理S35において、主制御装置40は、実行中の遊技状況に応じて、第1特図表示装置281、第2特図表示装置283、普通図柄表示装置285における各種図柄の変動表示や確定表示等を行う。処理S35の後、主制御装置40は、割込みを許可し(処理S36)、起動処理(図13参照)へリターンする。
尚、主制御装置40は、性能表示用演算処理(処理S10)を起動処理(図13)で実行するのに対し、性能表示用演算処理(処理S10)での演算結果の表示に関する処理を割込み処理で行う。この点に関し、主制御装置40は、処理量が多い性能表示用演算処理(処理S10)を起動処理で行うことにより、性能表示用演算処理(処理S10)が終了する前に割込み禁止(処理S8、図13参照)が実行されることを防止できる。一方、主制御装置40は、性能表示装置403に対する表示処理を、第1特図表示装置281等に対する表示処理と同じタイミングで実行することで、表示制御の効率化を図ることができる。
(7.入力判定処理)
次に、図16に示すフローチャートを参照しながら、割込み処理(図14参照)の中で実行される入力判定処理(処理S24)について説明する。図16に示すように、主制御装置40は、入力判定処理(処理S24)の最初の処理として、特図入球確認処理(処理S101)を実行する。特図入球確認処理(処理S101)は、第1特図始動口23又は第2特図始動口24に遊技球が入球した場合に実行される処理である。尚、特図入球確認処理(処理S101)の詳細は、図17に示すフローチャートを参照しながら後述する。
処理S101の後、主制御装置40は、普図入球確認処理(処理S102)を実行する。普図入球確認処理(処理S102)は、普図作動口21に遊技球が入球した場合に実行される処理である。尚、普図入球確認処理(処理S102)の詳細は、図15に示すフローチャートを参照しながら後述する。
処理S102の後、主制御装置40は、入賞数カウント処理(処理S103)を実行する。入賞数カウント処理(処理S103)は、第1大入賞口25、第2大入賞口26又は一般入賞口27に遊技球が入球した場合に実行される処理である。具体的に、処理S103において、主制御装置40は、第1カウントスイッチ506、第2カウントスイッチ507又は一般入賞口スイッチ509が遊技球を検出した場合に、第1大入賞口25、第2大入賞口26又は一般入賞口27へ入球した遊技球の数をカウントするカウンタの値に1を加算する。
処理S103の後、主制御装置40は、アウト数カウント処理(処理S104)を実行する。アウト数カウント処理(処理S104)は、遊技性能の演算に利用するアウト数の集計を行う処理である。具体的に、処理S104において、主制御装置40は、第1特図始動口スイッチ503、第2特図始動口スイッチ504、普通図柄作動スイッチ505、第1カウントスイッチ506、第2カウントスイッチ507、一般入賞口スイッチ509及びアウト口スイッチ510が遊技球を検出した場合に、アウト数をカウントするカウンタの値に1を加算する。
処理S104の後、主制御装置40は、一般入賞口27への入球頻度が異常であるか否かを判定する(処理S105)。具体的に、主制御装置40は、処理S105において、所定時間内(例えば60秒間)に一般入賞口27に入球した遊技球数が規定数(例えば10個)を超えた場合に、不正が行われたと判定する。その結果、主制御装置40は、入球頻度が正常であり、否定判定であれば(処理S105:No)、そのまま本処理を終了し、割込み処理(図14参照)へリターンする。
一方、入球頻度が異常であり、肯定判定であれば(処理S105:Yes)、主制御装置40は、払出制御装置41及びサブ統合制御装置42に対して不正報知コマンドを送信し(処理S106)、本処理を終了する。処理S106において、主制御装置40から不正報知コマンドを受信した払出制御装置41は、払出制御装置41に設けられた不正報知ランプ410(図4参照)を点灯する。
また、主制御装置40から不正報知コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、枠側装飾ランプ113の点灯や点滅、スピーカ112からの音声出力等によるエラー報知を行う。さらに、サブ統合制御装置42から不正報知コマンドに受信した演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置46において、不正が行われた旨の警告表示を行う。尚、スピーカ112からの音声出力によるエラー報知は、エラー報知を開始してから30秒後に終了し、演出図柄表示装置46における警告表示及び枠側装飾ランプ113によるエラー報知は、エラー報知を開始してから5分後に終了する。
(7-1:特図入球確認処理)
次に、図17に示すフローチャートを参照しながら、入力判定処理(処理S24、図16参照)の中で実行される特図入球確認処理(処理S101)について説明する。特図入球確認処理(処理S101)は、第1特図始動口23への入球に応じて複数種の第1特図の乱数を抽出し保留記憶すると共に、第2特図始動口24への入球に応じて複数種の第2特図の乱数を抽出し保留記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
図17に示すように、「特図入球確認処理」は、先ず、処理S110において第1特図始動口スイッチ503により第1特図始動口23への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S110:No)、処理S115へ移行する。
肯定判定であれば(処理S110:Yes)、処理S111において第1特図用保留記憶領域631に記憶されている第1特図の保留記憶の数が満杯か否か(上限個数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S111:Yes)、処理S115へ移行する。
前記処理S111で否定判定であれば(処理S111:No)、処理S112において、第1特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を第1特図用保留記憶領域631の仮の記憶領域に記憶する。さらに仮の記憶領域に記憶された各種の乱数を第1特図用保留記憶として第1特図用保留記憶領域631の主体の記憶領域に記憶する。尚、第1特図の保留記憶数が「0」であっても、第1特図始動口23に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて処理S113の第1特図の先読み判定処理を実行する。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、第1特図用保留記憶領域631の仮の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、さらに大当りの場合は普電サポート機能が付与される大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第1特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、処理S114において保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容に拘わらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。先読みコマンドに応じて、サブ統合制御装置42では、演出図柄表示装置46の保留記憶図柄等に、大当りやリーチの可能性があることを示唆する先読み演出を行う。
続く処理S115において、第2特図始動口スイッチ504により第2特図始動口24への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S115:No)、入力判定処理(図16参照)へリターンし、本処理を終了する。
肯定判定であれば(処理S115:Yes)、処理S116において第2特図用保留記憶領域632に記憶されている第2特図の保留記憶の数が満杯か否か(上限個数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S116:Yes)、リターンする。
前記処理S116で否定判定であれば(処理S116:No)、処理S117において、第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を第2特図用保留記憶領域632の仮の記憶領域に記憶する。さらに仮の記憶領域に記憶された各種の乱数を第2特図用保留記憶として第2特図用保留記憶領域632の主体の記憶領域に記憶する。さらに所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として記憶する。尚、第2特図の保留記憶数が「0」であっても、第2特図始動口24に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて処理S118において第2特図の先読み判定処理を実行する。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、第2特図用保留記憶領域632の仮の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、さらに大当りの場合は普電サポートが付与される大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第2特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、処理S119において保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容に拘わらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。先読みコマンドに応じて、サブ統合制御装置42では、演出図柄表示装置46の保留記憶図柄等に、大当りやリーチの可能性があることを示唆する先読み演出を行う。
特図入球確認処理(処理S101)では、保留記憶の数が満杯なければ、抽出された乱数を予め設定された仮の記憶領域に記憶し、その後、仮の記憶領域に記憶された乱数を主体の保留記憶領域に記憶する構成である。これに限らず、保留記憶の数が満杯でなければ、抽出された乱数を、仮の記憶領域と主体の保留記憶領域とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。さらに、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球に起因して乱数が抽出されると、抽出された乱数を仮の記憶領域に記憶する。そして保留記憶の数が満杯であるか否か確認し、満杯でなければ、仮の記憶領域に記憶された乱数を主体の保留記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、保留記憶の数が満杯であれば、仮の記憶領域に記憶した乱数を消去する。
尚、特図入球確認処理(処理S101)では、先読み判定処理は、仮の記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するが、これに限らず、主体の保留記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するようにしてもよい。
(7-2:普図入球確認処理)
次に、図18に示すフローチャートを参照しながら、入力判定処理(処理S24、図16参照)の中で実行される普図入球確認処理(処理S102)について説明する。普図入球確認処理(処理S102)は、普図作動口21への入球に応じて複数種の普図に関する乱数を抽出し保留記憶する。そして、普図作動口21への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
図18に示すように、「普図入球確認処理」は、先ず、処理S121において普通図柄作動スイッチ505により普図作動口21への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S121:No)、入力判定処理(図13参照)へリターンし、本処理を終了する。
処理S121にて肯定判定であれば(処理S121:Yes)、処理S122において普図用保留記憶領域633に記憶されている普図の保留記憶の数が満杯か否か(上限個数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S122:Yes)、リターンする。
処理S122にて否定判定であれば(処理S122:No)、処理S123において、普図の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出された各種の乱数を普図用保留記憶として普図用保留記憶領域633に記憶する。尚、普図の保留記憶数が「0」であっても、普図作動口21に遊技球が入球したとき抽出される種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。その後、処理S124において普図保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した普図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
(8.当否判定処理)
次に、図19に示すフローチャートを参照しながら、割込み処理の中で実行される当否判定処理(処理S25)について説明する。図19に示すように、主制御装置40は、当否判定処理(処理S25)で実行する最初の処理として、普図の当否判定及び当り遊技(普図遊技)に関する処理である普図当否判定処理(処理S200)を実行する。尚、普図当否判定処理(処理S200)の詳細は、図20乃至図24に示すフローチャートを参照しながら後述する。
続いて、主制御装置40は、第1特図又は第2特図の当否判定、及び、大当り遊技(特別遊技)に関する処理である特図当否判定処理(処理S300)を実行する。尚、特図当否判定処理(処理S300)の詳細は、図25乃至図35に示すフローチャートを参照しながら後述する。
(8-1:普図当否判定処理)
続いて、図20乃至図24に示すフローチャートを参照しながら、当否判定処理(処理S25、図19参照)の中で実行される「普図当否判定処理」(処理S200)について説明する。
図20に示すように、主制御装置40は、普図当否判定処理(処理S200)で実行する最初の処理として、当り遊技(普図遊技)中に作動する普電役物22が作動中であるか否かを判定する(処理S201)。処理S201において、普電役物22が作動しており、肯定判定であれば(処理S201:Yes)、主制御装置40は、当り遊技中であると判断し、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。
一方、普電役物22が作動しておらず、否定判定であれば(処理S201:No)、主制御装置40は、普通図柄表示装置285において普図を変動表示中であるか否かの判定を行う(処理S202)。その結果、普図の変動表示中であり、肯定判定であれば(処理S202:Yes)、主制御装置40は、変動表示中である普図の変動時間が経過したか否かを判定する(処理S203)。
そして、変動表示中である普図の変動時間が経過しており、肯定判定であれば(処理S203:Yes)、主制御装置40は、普図の変動を停止し、確定表示する確定表示処理を実行し(処理S204)、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。一方、変動表示中である普図の変動時間が経過しておらず、否定判定であれば(処理S203:No)、主制御装置40は、処理S204をスキップして、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。
処理S202において、普図の変動表示中でなく、否定判定であれば(処理S202:No)、主制御装置40は、普通図柄表示装置285において普図を確定表示中であるか否かを判定する(処理S205)。
そして、普図の確定表示中であり、肯定判定であれば(処理S205:Yes)、主制御装置40は、普図の確定表示時間が経過したか否かを判定する(処理S206)。その結果、確定表示時間が経過しておらず、否定判定であれば(処理S206:No)、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。一方、普図の確定表示時間が経過しており、肯定判定であれば(処理S206:Yes)、主制御装置40は、確定表示終了処理(処理S207)を実行する。
処理S207において、主制御装置40は、普通図柄表示装置285において確定表示中である普図の表示終了設定を行う。また、主制御装置40は、演出図柄表示装置46における普図に関する演出を終了させるためのコマンドをサブ統合制御装置42に送信する。処理S207の後、主制御装置40は、図21に示す処理S208へ移行する。
図21に示すように、処理S208において、主制御装置40は、普図の当否判定の結果が当りであるか否かを判定する。そして、普図の当否判定の結果が当りであり、肯定判定であれば(処理S208:Yes)、主制御装置40は、当り遊技(普図遊技)を開始するための処理を行う。具体的に、主制御装置40は、普電役物22の作動を開始するための処理(処理S209)を行う。また、主制御装置40は、当り遊技演出の開始を指示する当り遊技開始コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(処理S210)と共に、当り遊技の開始インターバル時間の計時を開始する。処理S210の後、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250、図20参照)へ移行する。
一方、処理S208において、普図の当否判定の結果がはずれであり、否定判定であれば(処理S208:No)、主制御装置40は、処理S209及び処理S210をスキップし、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。
図20に戻って、普図当否判定処理(処理S200)の説明を続ける。処理S205において、普図の確定表示中でなく、否定判定であれば(処理S205:No)、主制御装置40は、普図の保留記憶があるか否かを判定する(処理S211)。
その結果、普図の保留記憶がなく、否定判定であれば(処理S211:No)、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。一方、普図の保留記憶があり、肯定判定であれば(処理S211:Yes)、主制御装置40は、普図の保留記憶のシフト処理を行い(処理S212)、普図の保留記憶のうち最も古い保留記憶に基づく当否判定を行う。また、この処理S212に伴い、主制御装置40は、普図の保留記憶数から1を減算する。そして、処理S212の後、図22に示す処理S213へ移行する。
図22に示すように、処理S213において、主制御装置40は、普図で用いる当否判定テーブル(普通テーブル)と当り決定用乱数とに基づく当否判定を行う。その結果、当否判定の結果が当りであり、処理214において、肯定判定であれば(処理S214:Yes)、主制御装置40は、当り図柄決定用乱数に基づいて普図の当り図柄を決定する(処理S215)と共に、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(処理S216)。その後、主制御装置40は、当り遊技の開始インターバル時間及び終了インターバル時間を設定する当り設定処理(処理S217)を実行する。
一方、当否判定の結果がはずれであり、処理214において、否定判定であれば(処理S214:No)、主制御装置40は、当り図柄決定用乱数に基づいてはずれ図柄を決定する(処理S218)と共に、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(処理S219)。
尚、処理S216及び処理S219において、主制御装置40は、遊技状態が確変遊技や普電サポート状態等であれば、通常遊技状態よりも普図の変動時間が短縮されるように変動パターンを決定する。例えば、主制御装置40は、通常遊技状態であれば、変動時間を6.2秒とする変動パターンを選択し、遊技状態が確変遊技や普電サポート状態であれば、変動時間を通常遊技状態よりも短い0.7秒とする変動パターンを選択する。
処理S217又は処理S219の後に、主制御装置40は、普図保留記憶の減少を示す情報等を含む保留記憶情報をサブ統合制御装置42に送信する(処理S220)。そして、保留記憶情報を受信したサブ統合制御装置42は、演出図柄制御装置43に保留記憶情報を送信し、演出図柄表示装置46における普図保留表示(図示せず)の表示内容を更新する。
処理S220後、主制御装置40は、サブ統合制御装置42に対し、普図変動開始コマンドを送信する(処理S221)。処理S221は、普通図柄表示装置285において普図の変動表示を行うのに伴い、普図に対応する演出を演出図柄表示装置46において行うための前処理である。具体的に、主制御装置40は、サブ統合制御装置42に対し、普図変動開始コマンドとして、当否判定の結果や普図の変動パターン等を含む図柄変動開始コマンドや、処理S215又は処理S218で決定した当り図柄又ははずれ図柄に応じた演出を指定する演出指定コマンドを送信する。処理S221の後、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250、図20)を実行する。
(8-2:普図遊技処理)
次に、図23に示すフローチャートを参照しながら、普図当否判定処理(処理S200)の中で実行される普図遊技処理(処理S250)について説明する。図23に示すように、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250)で実行する最初の処理として、普電役物22開放中であるか否かを判定する(処理S251)。そして、普電役物22が開放されており、肯定判定であれば(処理S251:Yes)、主制御装置40は、図24に示す処理S252へ移行する。
図24に示すように、処理S252において、主制御装置40は、第2特図始動口スイッチ504の検出信号により普電役物22に遊技球が4個入球したか否かを判定する。そして、普電役物22に入球した遊技球が4個に到達しておらず、否定判定であれば(処理S252:No)、主制御装置40は、普電役物22を開放してから所定時間が経過したか否かを判定する(処理S253)。そして、普電役物22を開放してから所定時間が経過しておらず、否定判定であれば(処理S253:No)、主制御装置40は、そのまま普図遊技処理(処理S250、図23参照)を終了し、当否判定処理(図19参照)へリターンする。
一方、普電役物22に入球した遊技球が4個に到達し、処理S252において、肯定判定である場合(処理S252:Yes)、又は、普電役物22を開放してから所定時間が経過し、処理S252において、肯定判定である場合(処理S253:Yes)、主制御装置40は、普電役物ソレノイド513を駆動して普電役物22を閉鎖する(処理S254)。続いて、主制御装置40は、終了インターバル時間の計時を開始する終了インターバル処理(処理S255)を実行する。処理S255の後、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250)を終了し、リターンする。
図23に戻り、普図遊技処理(処理S250)の説明を続ける。処理S251において、否定判定であれば(処理S251:No)、主制御装置40は、終了インターバル中であるか否かを判定する(処理S256)。その結果、終了インターバル中であり、肯定判定であれば(処理S256:Yes)、続いて、主制御装置40は、終了インターバル時間が経過したか否かを判定する(処理S257)。
その結果、処理S257において、肯定判定であれば(処理S257:Yes)、主制御装置40は、処理S258において普図の当り遊技終了の処理を実行すると共に、処理S259において当り遊技終了コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。そして、当り遊技終了コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、当り遊技演出を終了する。処理S259の後、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250、図23参照)を終了し、当否判定処理(図19参照)へリターンする。一方、終了インターバル時間が経過しておらず、否定判定であれば(処理S257:No)、主制御装置40は、そのまま普図遊技処理(処理S250)を終了し、当否判定処理へリターンする。
また、処理S256において、否定判定であれば(処理S256:No)、主制御装置40は、開始インターバル時間が経過したか否かを判定する(処理S260)。その結果、開始インターバル時間が経過しており、肯定判定であれば(処理S260:Yes)、主制御装置40は、処理S261において、普電役物ソレノイド513を駆動し、普電役物22を開放する。一方、処理S260において、否定判定であれば(処理S260:No)、主制御装置40は、そのまま普図遊技処理(処理S250)を終了し、当否判定処理へリターンする。
(8-3:特図当否判定処理)
次に、図25乃至図35に示すフローチャートを参照しながら、当否判定処理(処理S25、図19参照)の中で実行される「特図当否判定処理」(処理S300)について説明する。特図当否判定処理(処理S300)は、図25乃至図29に示す「特図当否判定処理」と、図30乃至図35に示す「特別遊技処理」とが順次に実行される。尚、以降の説明において、第1特図又は第2特図を区別する必要がある場合を除き、両者を同等と見做して単に「特図」という。
図25に示すように、「特図当否判定処理」において、主制御装置40は、先ず、処理S301において、大当り中であることを示す大当りフラグが「0」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S301:No)、本「特図当否判定処理」を終了して後述の「特別遊技処理」へ移行する。
処理S301にて肯定判定であれば(処理S301:Yes)、処理S302において、小当り中であることを示す小当りフラグが「0」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S302:No)、後述の「特別遊技処理」へ移行する。
処理S302にて肯定判定であれば(処理S302:Yes)、処理S303において、特図の変動が停止中であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S303:Yes)、処理S304において特図の確定図柄が未表示であるか否かを判定する。
処理S304にて肯定判定であれば(処理S304:Yes)、処理S305において第2特図の保留記憶があるか否かを判定する(処理S305)。肯定判定であれば(処理S305:Yes)、処理S306において第2特図の保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により第2特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶の乱数が当否判定の対象となる。
一方、処理S305にて否定判定であれば(処理S305:No)、処理S307において第1特図の保留記憶があるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S307:Yes)、処理S308において第1特図の保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により第1特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶の乱数が当否判定の対象となる。
このように、第1特図よりも第2特図を優先的に当否判定する。
処理S307において第1特図及び第2特図の保留記憶がいずれもなく否定判定であれば(処理S307:No)、「特別遊技処理」へ移行する。
処理S306又は処理S308に続いて、図26に示すように、処理S310において、当否判定用テーブルと当否判定の対象となる乱数の大当り決定用乱数とを対比して当否判定を行い。次に、処理S311において当否判定が大当り(図柄大当り)であるか否かの判定を行う。大当り(図柄大当り)であれば(処理S311:Yes)、処理S312において当否判定の対象となる乱数の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄を決定する。また、当否判定の対象となる乱数の変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態(通常遊技又は普電サポート状態)によって大当りの変動パターン(変動時間)を決定する(処理S313)。
次に、処理S314において、大当り内容設定処理を行い、大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り遊技(特別遊技)の内容(第1大入賞口25の開放パターン、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)及び大当り遊技終了後の遊技状態の設定等を行なう。また、この処理S314において、大当り遊技(特別遊技)の内容及び大当り遊技終了後の遊技状態の設定等の情報をサブ統合制御装置42へ送信する。尚、サブ統合制御装置42では受信した情報が所定の記憶領域に記憶される。
次に、第1特図表示装置281又は第2特図表示装置283において第1特図又は第2特図を変動表示させると共に、当否判定結果を示すデータ(大当り、小当り、ハズレの種類、リーチの有り無し、変動時間など)を含んだ特図変動開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に出力する処理を行う(処理S315)。これによりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置46において、第1特図又は第2特図に対応する擬似演出図柄の変動を開始する。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
処理S311にて大当りでなく否定判定であれば(処理S311:No)、図27に示すように、処理S320において大当り決定用乱数の値が当否判定用テーブルの小当りの当り値と一致していたか否かを判定する。小当りで肯定判定であれば(処理S320:Yes)、処理S321において図柄決定用乱数の値に基づいて小当り図柄を決定する。
続く処理S322の変動パターン決定処理では、変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態に応じて小当り用の変動パターンを決定する。
続く処理S323の小当り開放パターン決定処理では、処理S321で決定された小当り図柄に応じて第2大入賞口26の開放パターンを決定する。
次に、処理S324の小当り内容設定処理において、大当り図柄決定用乱数の値に基づいて小当り遊技の内容(例えば、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)及び小当り遊技終了後の遊技状態等の設定を行なう。
処理S311及び処理S320で大当りでも小当りでもなければ(処理S311、処理S320:No)、当否判定はハズレとなる。そこで、処理S325においてハズレ図柄を決定する。続いて、ハズレの変動パターンを決定する(処理S326)。
処理S324又は処理S326の終了後に、処理S327において電サポフラグが「1」であるか否かを判定し、これにより普電サポート状態であるか否かを判定する。電サポフラグが「1」で、肯定判定であれば(処理S327:Yes)、処理S328において普電サポート状態の継続をカウントする電サポカウンタのカウント処理を行う。この場合、電サポカウンタは、第1特図の変動回数をカウントするカウンタ、第2特図の変動回数をカウントするカウンタ、及び第1特図の変動回数と第2特図の変動回数との合算値をカウントするカウンタを備えている。そして、変動図柄に応じて多少のカウンタのカウント値に「1」を加算する。その後、処理S315へ移行する。
図25に示す処理S303にて否定判定であれば(処理S303:No)、図28に示すように、処理S330において特図の変動時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S330:No)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、処理S330において変動時間が経過したことを肯定判定すると(処理S330:Yes)、処理S331においてサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に図柄停止コマンドを送信する。
続く、処理S332において図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S332:Yes)、処理S333において第1特図表示装置281又は第2特図表示装置283にて第1特図又は第2特図の大当り図柄を確定表示させる処理を行う。これに伴い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置46において、第1特図又は第2特図の大当り図柄に対応する擬似演出図柄を確定表示させる。
続いて条件装置の作動を開始させ(処理S334)、役物連続作動装置の作動を開始させる(処理S335)。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は第1特電役物を連続して作動させる装置である。
次に、処理S336において電サポフラグが「1」(1であれば普電サポート状態である)であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S336:Yes)、処理S337において電サポフラグを「0」にリセットする。これにより、普電サポート状態から通常遊技状態へ遷移する。そして、処理S338において大当りフラグに「1」をセットする。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
処理S332において図柄が大当り図柄でなく否定判定であれば(処理S332:No)、処理S340において図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S340:Yes)、処理S341において第2特図表示装置283にて小当り図柄を確定表示させる処理を行う。これに伴い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置46において、第2特図の小当り図柄に対応する擬似演出図柄を確定表示する。そして処理S342において小当りフラグに「1」をセットする。
次に、処理S343において電サポフラグが「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S343:No)、処理S346へ移行する。肯定判定であれば(処理S343:Yes)、処理S344において、電サポカウンタの三種の何れかのカウント値が第1、第2又は第3の制限回数の何れかに達しているか否かを判定する。否定判定であれば(処理S344:No)、処理S346へ移行する。
処理S344にて肯定判定であれば(処理S341:Yes)、処理S345において電サポフラグを「0」にリセットする。これにより、第1特図の変動回数、第2特図の変動回数又は両者の合計が第1、第2又は第3の制限回数の何れかに達したこととなるので普電サポート状態の継続を終了する。
処理S345の後、又は処理S343若しくは処理S344が否定判定の場合(処理S343、処理S344:No)、処理S346において状態指定コマンド送信処理にて開放延長フラグ等に基づく状態指定コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
処理S340で小当り図柄でなければ(処理S340:No)、ハズレ図柄であるので、処理S347において、第1特図表示装置281又は第2特図表示装置283にてハズレ図柄を確定表示させる処理を行う。これに伴い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置46において、第1特図のハズレ図柄に対応する擬似演出図柄を確定表示する。その後、処理S346において状態指定コマンド送信処理を行い、「特別遊技処理」へ移行する。
図25の処理S304にて肯定判定であれば(処理S304:No)、図29に示すように、処理S350において確定図柄の表示時間が経過したか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S350:Yes)、処理S351の確定図柄表示終了処理において第1特図表示装置281又は第2特図表示装置283にて第1特図又は第2特図の確定図柄表示の終了、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ確定図柄表示の終了に関するコマンドを送信し、その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記コマンドによりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置46において、第1特図又は第2特図に対応する擬似演出図柄の確定表示を終了する。
処理S350にて否定判定であれば(処理S350:No)、処理S351をスキップして「特別遊技処理」へ移行する。
(8-4:特別遊技処理)
次に図30乃至図35を参照しながら、小当り遊技及び大当り遊技を実施する「特別遊技処理」を説明する。図30に示すように、「特別遊技処理」は先ず、処理S400において大当りフラグが「0」であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S400:Yes)、大当りでないので、処理S401において小当りフラグが「0」であるか否かを判定する(処理S401)。肯定判定であれば(処理S401:Yes)、大当りでも小当りでもないので本「特別遊技処理」を終了して当否判定処理(図19参照)へリターンする。
処理S401にて否定判定であれば(処理S401:No)、小当りであるので、処理S402において小当り開始演出中であるか否かを判定する(処理S402)。肯定判定であり小当り演出中であれば(処理S402:Yes)、処理S403において小当り開始演出終了時間であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S403:Yes)、処理S404の第2大入賞口開放処理において、第2特別電動役物の第2特電扉を作動することにより第2大入賞口26を処理S323(図27参照)で設定された開放パターンで開放せしめる。
続いて、処理S405において第2大入賞口26の2特定領域262への入球の検知を有効とする。
処理S402にて否定判定であれば(処理S402:No)、処理S406において第2大入賞口26が開放中であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S406:No)、処理S407において特定領域262が有効であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S407:No)、処理S408において小当り終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定であれば(処理S408:Yes)、処理S409において小当り終了演出終了時間であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S409:Yes)、処理S410において小当りフラグを「0」にリセットして小当り遊技を終了する。その後、リターンする。
処理S408にて否定判定であれば(処理S408:No)、処理S411において小当り開始演出処理を行ない、これにより小当り開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
処理S406において第2大入賞口26が開放中であり、肯定判定であれば(処理S406:Yes)、図31に示すように、処理S420において第2大入賞口26への入球数が規定数である10個に達したか否かを判定する(処理S420)。肯定判定であれば(処理S420:Yes)、処理S422において第2大入賞口26を閉鎖する。
一方、処理S420にて否定判定であれば(処理S420:No)、処理S421において第2大入賞口26の開放時間が終了したか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S421:Yes)、処理S422において第2大入賞口26を閉鎖する。
処理S421にて否定判定(処理S421:No)、又は処理S407(図30参照)において特定領域262が有効(処理S407:Yes)であれば、図32に示すように、処理S430において特定領域262への入球(入賞)があるか否かを判定する。
処理S430にて肯定判定であれば(処理S430:Yes)、処理S431において条件装置の作動を開始させる。続いて、役物連続作動装置の作動を開始させる(処理S432)。
次に処理S433において第2大入賞口26が開放中であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S433:Yes)、処理S434において第2大入賞口26を閉鎖し、さらに処理S435において特定領域262を無効化する。
その後、処理S436の役物大当り設定処理において以下の処理を行う。先ず、第1大入賞口25の開放パターン、役物大当り開始演出時間、役物大当り終了演出時間等の設定を行う。そして、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ役物大当り開始コマンドを送信する。さらに本処理では、役物大当りによる大当り遊技終了後の遊技状態の設定を行う。また、この処理S436において、大当り遊技(特別遊技)の内容及び大当り遊技終了後の遊技状態の設定等の情報をサブ統合制御装置42へ送信する。尚、サブ統合制御装置42では受信した情報が所定の記憶領域に記憶される。
続いて、処理S437おいて小当りフラグを「0」にリセットする。次に、大当りフラグに「1」をセットする(処理S438)。これにより小当りから役物大当りへ移行する。さらに、処理S439において、電サポフラグを「0」にリセットする。これにより、役物大当りによる大当り遊技での遊技状態を普電サポート状態から通常遊技状態へ遷移する。その後、リターンする。
尚、本「特別遊技処理」では、小当り遊技の第2大入賞口26の開放中に(処理S421:No)、特定領域262への入球があると(処理S430:Yes)、直ちに条件装置、役物連続作動装置を作動させ、第2大入賞口26を閉鎖し、役物大当りへ移行する構成としたが、これに限るものではない。例えば、第2大入賞口26への入球が規定数に達したり(処理S420:Yes)、第2大入賞口26の開放時間が終了したり(処理S421:Yes)することで、第2大入賞口26が閉鎖された後に、特定領域262への入球があるか否かを確認して、入球があれば、条件装置、役物連続作動装置を作動させて役物大当りへ移行する構成としてもよい。
処理S430にて否定判定であれば(処理S430:No)、処理S440において特定領域262の有効期間が終了したか否かを確認する。肯定判定であれば(処理S440:Yes)、処理S441において小当り終了演出の設定を行ない、これによりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ小当り終了コマンドを送信する。その後、リターンする。
図30に示す処理S400にて否定判定であれば(処理S400:No)、図33に示すように、処理S450において第1大入賞口25が開放中であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S450:No)、処理S451において大当りのインターバル中であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S451:Yes)、処理S452においてインターバル終了時間であるか否かを判定し、肯定判定であれば(処理S452:Yes)、処理S453において第1特別電動役物の第1特電扉を作動させて大当り遊技の次のラウンドにおける第1大入賞口25の開放を行う。その後、リターンする。
処理S451にて否定判定であれば(処理S451:No)、処理S454において大当り終了演出中であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S454:No)、処理S455において大当り開始演出中であるか否かを判定する。
処理S455にて肯定判定であれば(処理S455:Yes)、処理S456において大当り開始演出時間が経過したか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S456:Yes)、処理S457において第1特電役物の第1特電扉を作動させて大当り遊技の最初のラウンド遊技における第1大入賞口25を開放する。その後、リターンする。
処理S455にて否定判定であれば(処理S455:No)、処理S458において大当り開始演出処理を行ない、これにより大当り開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
処理S450にて肯定判定であれば(処理S450:Yes)、図34に示すように、処理S460において第1大入賞口25への入球数が規定数である10個に達したか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S460:Yes)、処理S462において第1大入賞口25を閉鎖する。
処理S460にて否定判定であれば(処理S460:No)、処理S461において第1大入賞口25の開放時間が終了したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S461:No)、リターンする。肯定判定であれば(処理S461:Yes)、処理S462において第1大入賞口25を閉鎖する。
続いて処理S463において大当りの最終ラウンドが終了したか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S463:Yes)、処理S464において大当り終了演出処理を行ない、これにより大当り終了コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する(処理S464)。その後、リターンする。
処理S463にて否定判定であれば(処理S463:No)、処理S465において開放間インターバル(大当りインターバル)処理を行ない、これにより大当りインターバルコマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
処理S454(図33参照)にて肯定判定であれば(処理S454:Yes)、図35に示すように、処理S470において大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S470:No)、リターンする。
肯定判定であれば(処理S470:Yes)、処理S471において条件装置を停止し、そして役物連続作動装置を停止する(処理S472)。
続いて、処理S473において、大当り図柄や小当り図柄に応じて、大当り遊技終了後に普電サポート状態に遷移するか否かを判定する(処理S473)。肯定判定であれば(処理S473:Yes)、処理S474において大当り内容設定処理(図26のS314又は図32の処理S436)で選択された普電サポート状態の終了条件を設定する。そして、処理S475において電サポフラグに「1」をセットする。電サポフラグに「1」がセットされることで、普電サポート状態に遷移する。
次に、処理S476において大当り遊技終了後の遊技状態を設定するようになし、これにより大当り遊技終了後に普電サポート状態に遷移する場合には普電サポート状態とされる。そして、処理S477において大当りフラグを「0」にリセットして大当り遊技を終了する。
(9.保留連予告演出と電サポ最終変動演出)
次に、パチンコ機1が大当り遊技の終了演出において実施する保留連予告演出及び普電サポート状態の最終変動演出について説明する。
(9-1:保留連予告演出)
保留連予告演出は、大当り遊技の終了までに記憶され存在している保留記憶により大当り遊技後に連続して大当りが獲得できる可能性があることを示唆する演出である。尚、パチンコ機1は、普電サポート状態では小当りの獲得に有利であり、小当りからほぼ100%の確率で役物大当りとなるので大当りを連続して獲得することができる。
また、パチンコ機1は、大当り遊技終了後の普電サポート状態がその終了条件として第2特図の制限回数(以下、第2の制限回数とする)が「1回」の普電サポート状態のときは保留連予告演出を実施せず、終了条件として第2の制限回数が「7回」の普電サポート状態において保留連予告演出を実施する構成である。
保留連予告演出は、サブ統合制御装置42の制御により演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置46にて実施される演出である。保留連予告演出は、例えば、図36に示す「保留連予告演出処理」により実施される。
(9-2:保留連予告演出処理)
図36に示すフローチャートを参照しながら、サブ統合制御装置42で実行される「保留連予告演出処理」について説明する。図36に示すように、「保留連予告演出処理」では、サブ統合制御装置42は、先ず、処理S501において主制御装置40から大当り終了演出コマンド(図26:処理S315参照)を受信したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S501:No)、本処理を終了して、サブ統合制御装置42において実行されるメインルーチンへリターンする。
処理S501において肯定判定であれば(処理S501:Yes)、処理S502において、大当り遊技終了後に遷移する普電サポート状態の情報を確認する。この処理S502では、主制御装置40から受信し記憶した大当り遊技終了後の遊技状態の設定の情報(図26:処理S314:参照、図32:処理S436参照)に基づき、第2の制限回数が「1回」の普電サポート状態であるか、第2の制限回数が「7回」の普電サポート状態であるか確認する。
次に処理S503において、大当り遊技終了後に遷移する普電サポート状態は第2の制限回数が「7回」の普電サポート状態であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S503:No)、リターンする。
処理S503において肯定判定であれば(処理S503:Yes)、処理S504において、例えば、主制御装置40からの先読みコマンド(図17:処理S113、処理S118参照)に基づき保留記憶内に小当り又は大当りとなる記憶があるか否かを判定し、保留連予告演出を実施するか否かを決定する。この処理では、例えば、保留記憶内に小当り又は大当りとなる記憶がある場合に演出を実施する決定を行う。その上でさらに抽選等により保留連予告演出を実施するか否かを決定するようにしてもよい。勿論、保留記憶内に小当り又は大当りとなる記憶が存在せず全てハズレでも演出を実施する決定をしてもよい。尚、小当りと大当りどちらも保留連予告演出の対象としたが、小当りのみを対象にすることも考えられるし、大当りのみを対象に予告する構成でもよい。特に小当りしてもほぼ確実に役物大当りしない遊技構成の場合は大当りのみでもよい。確実に大当りとなる告知演出とすることができる。
続く、処理S505において、処理S504の決定結果で保留連予告演出を実施するか否かを判定する。否定判定であれば(処理S505:No)、リターンする。
処理S505にて肯定判定であれば(処理S506:Yes)、処理S506において大当り終了演出において保留連予告演出を実施する処理を行う。これにより、サブ統合制御装置42から演出図柄制御装置43へ演出開始のコマンドが送信され、該コマンドに応じて演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置46において保留連予告演出が実施される。その後、リターンする。
(9-3:電サポ最終変動演出)
電サポ最終変動演出は、例えば、普電サポート状態の最後の第2特図の変動と、この時点で存在する保留記憶の変動とをあたかも一つの変動のように見せる演出を行う。尚、電サポ最終変動演出は、普電サポート状態がその終了条件として第2の制限回数が「1回」であっても「7回」であっても演出を実施する構成である。
電サポ最終変動演出は、普電サポート状態の最後の最終変動が当り(小当り又は大当り)であれば、電サポ最終変動演出にて当りであることを報知し、演出を終了する。即ち保留記憶の変動をまとめて行わない。
また電サポ最終変動演出は、普電サポート状態の最終変動の判定結果がはずれであっても、保留記憶に大当りとなる記憶があれば、最終変動がはずれであることを示唆せず、その後の大当りとなる保留記憶の変動までの演出と一連に組み合わせる。そして、大当りとなる保留記憶の当り演出図柄を確定表示して、複数の変動を恰も一つの変動と見せかけるように演出する。例えば、最終変動の疑似図柄の演出変動において、大当りとなる保留記憶の演出変動を行うと共に大当り図柄を確定表示するようになし、特別図柄表示装置(281,283)において大当りとなる保留記憶の変動が実施されている間に、大当りであることを示唆する演出や大当り遊技の開始演出とのインターバル演出を行うようにしてもよい。尚、電サポ最終変動演出において大当り図柄を確定表示する前にリーチ演出を行うようにしてもよい。
同様に、最終変動の判定結果がはずれであっても、保留記憶に小当りとなる記憶があれば、小当り遊技から発展して実施される大当り遊技の情報を示唆する演出を実施する。この場合、電サポ最終変動演出は、最終変動がはずれであることを示唆せず、その後の小当りとなる保留記憶の変動までの演出と一連に組み合わせる。そして、当該保留記憶の小当りを示す演出図柄を確定表示して、複数の変動を恰も一つの変動と見せかけるように演出する。例えば、最終変動の疑似図柄の演出変動において、小当りとなる保留記憶の演出変動を行うと共に小当り図柄を確定表示するようになし、特別図柄表示装置(281,283)において小当りとなる保留記憶の変動が実施されている間に、小当りであることを示唆する演出や小当り遊技の開始演出とのインターバル演出を行うようにしてもよい。尚、電サポ特別演出において小当り図柄を確定表示する前にリーチ演出を行うようにしてもよい。
電サポ最終変動演出は、サブ統合制御装置42の制御により演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置46にて実施される演出である。電サポ最終変動演出は、例えば、図37に示す「最終変動演出処理」により実施される。
(9-4:最終変動演出処理)
次に、図37に示すフローチャートを参照しながら、サブ統合制御装置42で実行される「最終変動演出処理」について説明する。図37に示すように、「最終変動演出処理」では、サブ統合制御装置42は、先ず、処理S521において主制御装置40から変動開始コマンド(図26:処理S315参照)を受信したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S521:No)、本処理を終了して、サブ統合制御装置42において実行されるメインルーチンへリターンする。
処理S521において肯定判定であれば(処理S521:Yes)、処理S522において、保留記憶が存在するか否かを判定する。この処理S522では、主制御装置40から受信した保留数指示コマンド(図17:処理S114、処理S119参照)に基づき保留記憶の存在を確認する。否定判定であれば(処理S522:No)、リターンする。
処理S522にて肯定判定であれば(処理S522:Yes)、処理S523において遊技状態が普電サポート状態であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S523:No)、リターンする。
一方、肯定判定であれば(処理S523:Yes)、処理S524において普電サポート状態の終了条件の一つである第1特図の変動回数が99回目であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S524:Yes)、処理S527へ移行する。
処理S524にて否定判定であれば(処理S524:No)、処理S525において普電サポート状態の終了条件の一つである第2特図の変動回数が制限回数目(1回目又は7回目)であるか否かを判定する。例えば、普電サポート状態の起因となる大当り遊技が「4R特典有」であれば1回目、これら以外の小当り図柄であれば7回目であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S525:Yes)、処理S527へ移行する。
処理S525にて否定判定であれば(処理S525:No)、処理S526において普電サポート状態の終了条件の一つである第1特図及び第2特図の合計変動回数が99回目であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S526:No)、リターンする。
処理S526にて肯定判定であれば(処理S526:Yes)、処理S527において、例えば、主制御装置40からの変動開始コマンド(図26:処理S315参照)に基づき最終変動が小当り又は大当りとなるか否かを判定し、電サポ最終変動演出を実施するか否かを決定する。この処理では、例えば、最終変動が小当り又は大当りとならない場合に演出を実施する決定を行う。その上でさらに抽選等により保留連予告演出を実施するか否かを決定するようにしてもよい。そして、処理S528において、処理S527の決定結果で電サポ最終変動演出を実施するか否かを判定する。否定判定であれば(処理S528:No)、リターンする。
処理S528にて肯定判定であれば(処理S528:Yes)、処理S529において電サポ最終変動演出を開始する。これにより、サブ統合制御装置42から演出図柄制御装置43へ演出開始のコマンドが送信され、該コマンドに応じて演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置46において電サポ最終変動演出が実施される。その後、リターンする。
(9-5:保留連予告演出、電サポ最終変動演出の演出例)
図38に示すタイミングチャートを参照して保留連予告演出、電サポ最終変動演出の実施例について説明する。
図38(a)は、第2の制限回数が「1回」の普電サポート状態における電サポ最終変動演出の実施を示すタイミングチャートである。当該普電サポート状態では、大当り遊技中における保留連予告演出が実施されない。本実施例では、第2の制限回数が「1回」の場合、いきなり電サポ最終変動演出が行なわれることになり、普電サポート状態で発生した保留は全て電サポ最終変動演出の対象となる。
電サポ最終変動演出は、複数の当否判定の結果(本実施例では最大5回)からいずれか一つでも当りがあれば当選演出を行なうもので、一般的な一つの当否判定に対して一つの演出を行なう演出に比べて当選となる期待度の高い演出となる。
そのような期待度の高い演出の対象となる保留を、大当り遊技中に事前に予告すると電サポ最終変動演出の興味を削ぐことになってしまうため、第2の制限回数が「1回」の場合は保留連予告演出を実施しないことで電サポ最終変動演出の演出力を高めることができる。
図38(a)に示すように、大当り遊技が終了すると〔ア〕、普電サポート状態となる〔イ〕。通常、パチンコ機1は大当り遊技の終了時点で第2特図の保留記憶が規定数記憶されており、大当り遊技終了後に直ちに第2特図の変動が開始される〔ウ〕。ここでの変動は第2特図表示装置283での第2特図の変動表示である。この変動〔ウ〕は、普電サポート状態の最終変動であり、変動〔ウ〕の終了とともに普電サポート状態が終了となる。変動〔ウ〕の判定結果がハズレであれば、電サポ最終変動演出が開始される〔エ〕。一方、図示しないが、最終変動が小当り又は大当りであれば、電サポ最終変動演出が行われず、小当り又は大当りである旨を報知して、小当り又は大当り遊技へ移行する。
最終変動がハズレで電サポ最終変動演出が開始されると、電サポ最終変動演出は、最終変動〔ウ〕とその後に行われる保留記憶による4回の変動〔オ、カ、キ、ク〕の計5回の変動を対象に行われる。この場合、最終変動中での第2特図始動口24への入球率が高く、最終変動中に保留記憶は規定数となる。また、保留記憶に対応する第2特図の変動時間は極めて短時間の変動パターン(例えば、0.5秒)とされる。
例えば、電サポ最終変動演出は、対象の4つ目の保留記憶が小当りであれば、最終変動期間で小当りである旨を報知し、4つの保留記憶の変動にまたがって吸収演出を行い、最終変動と4つの保留記憶の変動とをあたかも一つの変動の演出に見せかける。具体的に、最終変動期間でバトル演出等を行い、吸収演出で味方のキャラクタが勝利して喜ぶシーンを4つ目の保留記憶の変動が終わるまで継続表示する。
電サポ最終変動演出における吸収演出の継続表示は、当りとなる保留記憶の位置によって変化する。即ち、一つ目の保留記憶が当りであれば一つ目の保留記憶に対する特図の変動期間分が吸収演出の期間となり、三つ目の保留記憶が当りであれば、三つ目までの保留記憶に対する特図の変動期間分が吸収演出の期間となる。
尚、パチンコ機1は、制限回数が「1回」の普電サポート状態において最終変動と4つの保留記憶との計5回の変動による大当り連荘のチャンスが得られる。
図38(b)は、第2の制限回数が「7回」の普電サポート状態における保留連予告演出及び電サポ最終変動演出の実施を示すタイミングチャートである。当該普電サポート状態では、大当り遊技中における保留記憶に小当り又は大当りとなる保留があれば、大当り遊技の終了間際に保留連予告演出が実施される。第2の制限回数が「7回」の場合、大当り遊技中に保留された保留記憶は、普電サポート状態時に一つの当否判定の結果に対して一つの変動演出で報知されるものであり、電サポ最終変動演出の対象ではないため、保留連予告演出を行なってもどちらの演出に対しても演出力を阻害することなく実施することができる。尚、保留連予告演出は、必ずしも小当り又は大当りとなる保留記憶があるときのみに行う構成でなくてもよく、ガセネタの演出でもよい。
図38(b)に示すように、大当り遊技が終了すると〔ア〕、普電サポート状態となる〔イ〕。通常、パチンコ機1は大当り遊技の終了時点で第2特図の保留記憶が規定数記憶されており、大当り遊技終了後に直ちに第2特図の変動が開始される〔ウ〕。遊技が進行して7回目の第2特図の変動〔コ]が開始される。この変動〔コ〕は、普電サポート状態の最終変動であり、変動〔コ〕の終了とともに普電サポート状態が終了となる。変動〔コ〕の判定結果がハズレであれば、電サポ最終変動演出が開始される〔エ〕。一方、図示しないが、最終変動が小当り又は大当りであれば、電サポ最終変動演出が行われず、小当り又は大当りである旨を報知して、小当り又は大当り遊技へ移行する。
最終変動がハズレで電サポ最終変動演出が開始されると、電サポ最終変動演出は、最終変動〔コ〕とその後に行われる保留記憶による4回の変動〔オ、カ、キ、ク〕の計5回の変動を対象に行われる。この場合、最終変動中での第2特図始動口24への入球率が高く、最終変動中に保留記憶は規定数となる。また、保留記憶に対応する第2特図の変動時間は極めて短時間の変動パターン(例えば、0.5秒)とされる。
例えば、電サポ最終変動演出は、対象の4つ目の保留記憶が小当りであれば、最終変動期間で小当りである旨を報知し、4つの保留記憶の変動にまたがって吸収演出を行い、最終変動と4つの保留記憶の変動とをあたかも一つの変動の演出に見せかける。具体的に、最終変動期間でバトル演出等を行い、吸収演出で味方のキャラクタが勝利して喜ぶシーンを4つ目の保留記憶の変動が終わるまで継続表示する。
電サポ最終変動演出における吸収演出の継続表示は、当りとなる保留記憶の位置によって変化する。即ち、一つ目の保留記憶が当りであれば一つ目の保留記憶に対する特図の変動期間分が吸収演出の期間となり、三つ目の保留記憶が当りであれば、三つ目までの保留記憶に対する特図の変動期間分が吸収演出の期間となる。
尚、パチンコ機1は、第2の制限回数が「7回」の普電サポート状態において最終変動と4つの保留記憶との計11回の変動による大当り連荘のチャンスが得られる。
パチンコ機1は、電サポ最終変動演出において、最終変動期間と吸収演出の期間とを含む演出時間を保留記憶の存在数に応じて変化する構成が基本構成である。しかしながらこれに限らず、保留記憶の存在数にかかわらず演出時間を同一にしてもよい。また、電サポ最終変動演出は、吸収演出を設けない構成も考えられる。電サポ最終変動演出は、保留記憶の当否も参照した上で演出を行なうが、対象となった保留記憶の個々で変動演出して当否を示してもよい。その場合、電サポ最終変動演出の対象の変動が当りならば、勿論、大当りが発生すること示す演出を行ない、当該変動がハズレの場合は当該変動終了時に大当りが発生しなくても大当りが発生することが確定しているような演出を行なうことが考えられる。
(9-6:演出表示態様)
次に、図39乃至41を参照しながら、疑似図柄変動演出、電サポ最終変動演出、保留連予告演出の表示例について説明する。
(9-6-1:疑似図柄変動演出の表示態様)
パチンコ機1は、当否判定に伴い第1特図又は第2特図の図柄変動が開始されると、演出図柄表示装置46において、第1特図又は第2特図に対応する疑似演出図柄の変動が開始される。図39(a)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面には、下半部に大きく、第1特図又は第2特図の変動に対応する3個の数字図柄等からなる疑似演出図柄700が変動表示される。また表示画面の上部右側には、パチンコ機1のメインキャラクタである「熊の達吉」のキャラクタ画像710が表示される。
パチンコ機1は、表示画面の下部左側部に、第1特図の保留記憶の存在を示す第1保留記憶表示画像731が表示される。同様に、下部右側部には、第2特図の保留記憶の存在を示す第2保留記憶表示画像732の表示が行われる。
パチンコ機1は、疑似演出図柄700の変動時に大当りの期待度が高いとリーチ演出に発展する。この場合、図39(b)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面には、上部左側にリーチ示唆表示部722の表示が行われ、表示画面の下半部に大きく、リーチ疑似演出図柄701が表示される。リーチ疑似演出図柄701は、両側の2つの図柄が同一図柄で停止し、中央の図柄のみ変動中とされる。
パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の当否判定の結果が大当り(図柄大当り)であれば、図39(c)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面の上部左側に大当り示唆表示部723が表示される。そして、表示画面の下半部に大きく、第1特図又は第2特図の大当り図柄に対応する3つの同一図柄からなる大当り疑似演出図柄702が確定表示される。また、キャラクタ画像710として、満面の笑みの「熊の達吉」が表示される。
パチンコ機1は、当否判定の結果が小当りであれば、図39(d)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面の下半部に大きく、第2特図の小当り図柄に対応する3つの同一小当り図柄からなる小当り疑似演出図柄703が確定表示される
(9-6-2:電サポ最終変動演出の表示態様1)
次に図40を参照して電サポ最終変動演出の表示態様を説明する。普電サポート状態の第2特図の最終変動が開始されると、図40(a)の「電サポ最終変動演出表示例1」に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面には、上部の左側に普電サポート状態の最終変動であることを示すとともに、大当りを引き当てるチャンスであることを示す「達吉チャンス」画像725が表示される。上部の右側には、縮小した3個の数字図柄等からなる疑似演出図柄700が変動表示される。
そして、演出図柄表示装置46の表示画面には、その中央に空手家が岩を砕く修行を行うチャンス映像741が表示される。チャンス映像741では、岩を破壊できたら大当りであることを示す。また図例では、第2保留記憶表示画像732により4つの保留記憶があることが示されている。この場合、電サポ最終変動演出は5回の変動が対象の演出である。
(9-6-3:電サポ最終変動演出の表示態様2)
図40(b)に示す「電サポ最終変動演出表示例2」は、全ての変動がハズレのときの吸収演出の表示態様である。図40(b)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面には、上部の右側に、ハズレの疑似演出図柄700が確定表示される。そして表示画面の中央には、空手家が岩を砕くことができずハズレであることを示すハズレ映像742が表示される。
(9-6-4:電サポ最終変動演出の表示態様3)
一方、電サポの最終変動、保留記憶の何れかの変動で小当りがあれば、図40(c)の「電サポ最終変動演出表示例3」に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面の上部の右側に、小当りの疑似演出図柄703が確定表示される。そして表示画面の中央には、空手家が岩を砕くことができ当りであることを示す当り映像743が表示される。図例では、第2保留記憶表示画像732により保留記憶が2つ存在することが示されており、最終変動から2つ目の保留記憶で小当りが生起したことになる。
(9-6-5:普電サポート状態の表示態様)
図40(d)に示す変動表示例は、第2の制限回数が「7回」の普電サポート状態における1回から6回までの疑似図柄変動の一例である。図40(d)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面には、上端部に制限回数が複数の普電サポート状態であることを示すとともに、大当りを引き当てるチャンスであることを示す「達吉Rash」画像726が表示される。
また表示画面には、その上部の左側に、普電サポート状態が継続する残り変動回数を示す継続画像727が表示される。図例では「Vを狙え!チャンスは6回」と表示され、普電サポート状態が残り6回であることを示す。表示画面の上部の右側には、数字にて第2特図の保留記憶数を示す第2保留記憶表示画像733が表示される。
そして表示画面には、その中央に、パチンコ機1のメインキャラクタの「くまの達吉」が「V」をキャッチしようとする演出映像751が表示され、大当りの期待感を高める演出を行う。表示画面の下部の右側には、縮小した3個の数字図柄等からなる疑似演出図柄700が変動表示される。演出映像751において「くまの達吉」は「V」を見事にキャッチできれば当りが生起したことを示す。この場合、当りは普電サポート状態の最終変動前のであり、電サポ最終変動演出は実施されない。一方。普電サポート状態の1回から6回の変動で当りが生起しなければ、7回目の変動において電サポ最終変動演出が実施される。
(9-6-6:保留連予告演出の表示態様)
次に図41を参照して保留連予告演出の表示態様を説明する。大当り遊技が終了すると、図41(a)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面には、上端部に大当り遊技である「達吉ボーナス」が終了したことを示す文字終了画像761が表示される。文字終了画像761には大当り遊技の最終ラウンド数が表示される。そして表示画面の中央には、キャラクタ終了映像762が大きく表示される。
そして、大当り遊技の終了時点で、保留記憶に当りがある場合には保留連予告演出が実施される。図41(b)に示すように、保留連予告演出は、表示画面の中央においてキャラクタ終了映像762(図41(a)参照)を流星映像771に切り替える構成である。このように保留連予告演出は、大当り遊技の終了演出において映像を変えることで大当りの連荘を示す。
(10.第1実施例の作用効果)
本実施例のパチンコ機1は、次の構成を有する。即ち、パチンコ機1は、始動口24に遊技球が入球したことに起因して数値データ(乱数)を抽出する数値データ抽出手段(処理S112、処理S117)と、数値データ抽出手段により抽出された数値データを保留記憶として規定数まで記憶可能な保留記憶手段(処理S112、処理S117)と、を備える。またパチンコ機1は、保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて遊技者に有利な特別遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段(処理S310)と、当否判定の結果を示す特別図柄を変動表示し、後に特別図柄を確定表示して判定結果を報知する特別図柄表示装置281、283と、数値データ抽出手段により抽出された数値データの内容を、当該数値データに基づく当否判定よりも前に確認(先読み判定)する数値データ確認手段(処理S113、処理S118)と、を備える。さらにパチンコ機1は、当否判定の結果が当選であって特別図柄表示装置に小当りの当選を示す特別図柄が表示されることで特定領域262を有する大入賞口26が所定の開放態様で開放する小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段(処理S404)を備える。さらにまたパチンコ機1は、当否判定の結果が当選であって特別図柄表示装置に大当りの当選を示す特別図柄が表示されること、又は小当り遊技において特定領域に遊技球が入球することにより、大入賞口が所定の開放態様で開放する大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段(処理S457)を備える。またパチンコ機1は、所定の大当り遊技終了後に小当りの獲得に有利な特典遊技状態(普電サポート状態)を実施し、当該特典遊技状態での特別図柄の変動回数が予め設定された制限回数に達するまで継続する特典遊技実施手段(処理S474)を備える。さらにパチンコ機1は、大当り遊技中に、保留記憶内に数値データ確認手段による確認結果が特定の内容の保留記憶があることを示唆する予告演出(保留連予告演出)を実施する予告演出実施手段(処理S506)を備える。そして特典遊技実施手段は、少なくとも、保留記憶の規定数よりも制限回数が少なく設定された第1の特典遊技状態と、規定数よりも制限回数が多く設定された第2の特典遊技状態と、を実施可能である。また予告演出実施手段は、少なくとも、大当り遊技終了後に第1の特典遊技状態が実施されるときには予告演出を実施せず、大当り遊技終了後に第2の特典遊技状態が実施されるときに予告演出を実施可能とする構成である。
またパチンコ機1は、普電サポート状態の制限回数となる特別図柄の変動時に、当該変動にかかる当否判定の結果及び数値データの確認結果に基づく特別演出(電サポ最終変動演出)を実施する特別演出実施手段(処理S529)を備える。
このようにパチンコ機1は、大当り遊技中に保留記憶の先読み判定結果を用いた保留連予告演出を実施するようになし、かつ普電サポート状態の最終変動に伴い保留記憶の先読み判定結果を用いた電サポ最終変動演出を実施するようにしたので、当否判定よりも前に始動口入球で抽出された乱数の確認を行う先読み判定機能が有効に活用できる。
この場合、大当り遊技にて保留連予告演出を実施した後、大当り遊技終了後に実施される制限回数が保留記憶の規定数よりも少ない「1回」の第1の普電サポート状態でも電サポ最終変動演出を実施すると、大当りの予告演出が重複することとなる。そこでパチンコ機1は、大当り遊技終了後に実施される普電サポート状態が保留記憶の規定数よりも制限回数(7回)が多い第2の普電サポート状態となるときのみ大当り遊技において保留連予告演出を実施するようにしたので、予告演出を効果的に実施することができる。従って、大当り遊技終了時及び普電サポート状態終了時の演出を向上し、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
尚、パチンコ機1は、大当り遊技終了後の普電サポート状態において、第2の制限回数が「1回」と「7回」とに限るものではない。尚、第2の制限回数は2種類設け、一方を保留記憶の規定数よりも少ない回数とし、他方を規定数よりも多い回数する。またパチンコ機1は、普電サポート状態の電サポ最終変動演出を、第2特図の1回目又は7回目の変動に限らず、第1特図の99回目の変動(第1の制限回数)、第1特図及び第2特図の合計99回目の変動(第3の制限回数)で実施するようにしてもよい。さらにパチンコ機1は当り図柄に応じて設定される大当り遊技に、大当り遊技終了後に普電サポート状態にならないものや、普電サポート状態に加えて大当り遊技終了後に特図の当選確率を高確率とする確変状態に移行するものを追加してもよい。
また、電サポ最終変動演出ではなく、普電サポート状態から非普電サポート状態に移行した際に第2特図の残存している保留記憶だけを対象として、電サポ最終変動演出のように複数の保留をまとめて一つの演出で当否を示す特別演出に置き換えてもよい。その場合も、第2の制限回数が保留記憶の規定数よりも少ない回数の時は保留連予告演出を実施せず、保留記憶が期待数よりも多い時に保留連予告演出を実施する構成にすれば同様な効果を奏する。
また、電サポ最終変動演出や特別演出を行なわず、一つの当否判定の結果に対して一つの変動演出で示す構成に置き換えてもよい。その場合も第2の制限回数が保留記憶数よりも少ない場合は大当り予告が重複することを避けることができ、好適な演出を行なう遊技機にすることができる。
また、異なる大当り確率を複数備え、所定の操作によりいずれかの確率を設定できる確率設定機能を備えた遊技機の場合、第2の制限回数が「1回」の時でも保留連予告演出が実施されたら高い確率が設定されていることを示唆、または告知するものとすることも考えられる。これならば、普段は実施されない保留連予告演出が開始されることにより、保留内に当選となる記憶があることを知ることができるとともに確率設定機能が高い確率を設定している可能性があることを知ることができる。尚、具体的な設定内容を告知するものとして用いてもよいし、あくまでも示唆する程度として用いてもよい。
〔第2実施例〕
以下、第2実施例のパチンコ機について、図42乃至図44を参照しながら説明する。尚、本実施例のパチンコ機1の基本構成は、第1実施例のそれと同一であり、第1実施例との相違点を中心に説明する。
(11.第2実施例のパチンコ機1の作動)
本実施例のパチンコ機1は、第1実施例との作動と同様に、普図作動口21への入球に起因して普図の当否判定を行う。普図の当否判定の結果が当りであれば、第2特図始動口24への入球を可能とする。また、パチンコ機1は、第1特図始動口23への入球に起因して第1特図の当否判定を行う。同様に、パチンコ機1は、第2特図始動口24への入球に起因して第2特図の当否判定を行う。
そして、パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の当否判定の結果が大当りであれば、大当り遊技が実施される。また、パチンコ機1は、第2特図の当否判定の結果が小当りであれば、小当り遊技が実施される。そして、パチンコ機1は、小当り遊技で開放された第2大入賞口26の特定領域262へ遊技球が入球することにより役物大当りが生起する。
パチンコ機1は、第1実施例と同様に、大当り遊技が生起した場合、起因となった第1特図又は第2特別図柄の大当り図柄や小当り図柄に応じて、大当り遊技終了後に、小当りの獲得に有利な普電サポート状態に遷移可能である。パチンコ機1は、普電サポート状態の終了条件が複数種類設けられている。普電サポート状態は、図柄大当りの生起、役物大当りの生起により終了する。さらに、普電サポート状態は、第1特図の変動回数が第1の制限回数(99回)に達すること、第2特図の変動回数が第2の制限回数(1回又は7回)に達すること、第1特図及び第2特図の合計変動回数が第3の制限回数(99回)に達することにより状態の継続を終了するように構成されている。普電サポート状態は、これらの終了条件の何れかが成立するまで継続される。
またパチンコ機1は、第1実施例と同様に、大当り遊技の終了間際に、終了後に第2の制限回数「7回」の普電サポート状態となる場合に演出図柄表示装置46にて保留連予告演出が実施される。さらに、パチンコ機1は、普電サポート状態において、普電サポート状態が終了となる最後の第2特図の当否判定に伴う変動に応じて電サポ最終変動演出が実施される。そしてパチンコ機1は、大当り遊技終了後に第2の制限回数「1回」の普電サポート状態となる場合に、大当り遊技終了時点の保留記憶の先読み判定の結果に応じて、電サポ最終変動演出における演出モードを変更する構成である。
(12:第2実施例のパチンコ機1の演出モード)
図42はパチンコ機1における電サポ最終変動用の演出モードを示す。図42に示すように、パチンコ機1は、電サポ最終変動用の演出モードとして「演出モード1」乃至「演出モード4」の4種類の演出モードを備えている。そしてパチンコ機1は、最終変動又は存在する保留記憶に当りが存在するか否か、存在する当りの数に応じて演出モードを選択する構成である。
具体的には、パチンコ機1は、第2の制限回数「1回」の普電サポート状態での電サポ最終変動演出を開始するにあたり、最終変動で存在する保留記憶に当りが存在しない、または当りが一つの時に、「演出モード1」が選択される。最終変動で存在する保留記憶に当りが2つ存在する場合は「演出モード2」が選択される。最終変動で存在する保留記憶に当りが3つ以上存在する場合は「演出モード3」が選択される。尚、パチンコ機1は、第2の制限回数「7回」の普電サポート状態での電サポ最終変動演出においては、当りの有無、存在数にかかわらず「演出モード4」が選択される構成である。
(13:演出モード選択処理)
次に、図43乃至図44に示すフローチャートを参照しながら、サブ統合制御装置42で実行される「演出モード選択処理」について説明する。図43に示すように、「演出モード選択処理」では、サブ統合制御装置42は、先ず、処理S551において主制御装置40から変動開始コマンド(図26:処理S315参照)を受信したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S551:No)、本処理を終了して、サブ統合制御装置42において実行されるメインルーチンへリターンする(図44参照)。
処理S551において肯定判定であれば(処理S551:Yes)、処理S552において、普電サポート状態であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S552:No)、リターンする。
一方、肯定判定であれば(処理S552:Yes)、処理S553において、普電サポート状態の情報を確認する。この処理S502では、主制御装置40から受信し記憶した大当り遊技終了後の遊技状態の設定の情報(図26:処理S314:参照、図32:処理S436参照)に基づき、第2の制限回数が「1回」の普電サポート状態であるか、第2の制限回数が「7回」の普電サポート状態であるか確認する。
次に処理S554において、普電サポート状態は第2の制限回数が「7回」の普電サポート状態であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S554:Yes)、処理S555において、普電サポート状態の最終変動であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S555:No)、リターンする。
一方、肯定判定であれば(処理S555:Yes)、処理S556において、電サポ最終演出の演出モードとして「演出モード4」が選択される。その後、リターンする。
処理S554で否定判定であれば(処理S554:No)、図44に示すように、処理S561において、普電サポート状態の情報に基づき普電サポート状態の制限回数が「1回」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S561:No)、リターンする。
一方、肯定判定であれば(処理S561:Yes)、処理S562において、保留記憶が存在するか否かを判定する。否定判定であれば(処理S561:No)、リターンする。
処理S562において肯定判定であれば(処理S562:Yes)、処理S563において、保留記憶の先読み判定の結果を確認する(図17:処理S113、処理S118参照)。次に、処理S564において、存在する保留記憶内に当りがないか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S564:Yes)、処理S565において、電サポ最終演出の演出モードとして「演出モード1」が選択される。その後、リターンする。
処理S564において否定判定であれば(処理S564:No)、処理S566において、存在する保留記憶内の当りが一つであるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S566:Yes)、処理S567において、電サポ最終演出の演出モードとして「演出モード1」が選択される。その後、リターンする。
処理S566において否定判定であれば(処理S566:No)、処理S568において、存在する保留記憶内の当りが2つであるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S568:Yes)、処理S569において、電サポ最終演出の演出モードとして「演出モード2」が選択される。その後、リターンする。
処理S568において否定判定であれば(処理S568:No)、処理S570において、存在する保留記憶内の当りが3つ以上であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S570:No)、リターンする。
一方、肯定判定であれば(処理S570:Yes)、処理S570において、電サポ最終演出の演出モードとして「演出モード3」が選択される。その後、リターンする。
(14.演出モードの表示例)
次に図45を参照して電サポ最終変動演出の各演出モードの表示例を説明する。
(14-1:演出モード1の表示例)
図45(a)に示すように、「演出モード1」は、空手家が岩砕く修行に挑む「修行ゾーン1」で構成される。「演出モード1」では、電サポ最終変動演出が開始されると、演出図柄表示装置46の表示画面には、上部の左側に普電サポート状態の最終変動であることを示すとともに、大当りを引き当てるチャンスであることを示す「達吉チャンス」画像725が表示される。また演出モードが「修行ゾーン1」であることを示す演出モード1画像781が表示される。さらに表示画面の上部の右側には、縮小した3個の数字図柄等からなる疑似演出図柄700が変動表示される。
そして、演出図柄表示装置46の表示画面には、その中央に空手家が岩を砕く修行を行う岩破壊修行映像791が表示される。岩破壊修行映像791では、岩を破壊できたら大当りであることを示す。また図例では、第2保留記憶表示画像732により4つの保留記憶があることが示されている。この場合、電サポ最終変動演出は5回の変動が対象の演出である。
(14-2:演出モード2の表示例)
図45(b)に示すように、「演出モード2」は、味方の空手家が敵の空手家と対決する「空手ゾーン」で構成される。「演出モード2」では、電サポ最終変動演出が開始されると、演出図柄表示装置46の表示画面には、上部の左側に普電サポート状態の最終変動であることを示すとともに、大当りを引き当てるチャンスであることを示す「達吉チャンス」画像725が表示される。また演出モードが「空手ゾーン」であることを示す演出モード2画像782が表示される。さらに表示画面の上部の右側には疑似演出図柄700が変動表示される。
そして、演出図柄表示装置46の表示画面には、その中央に二人の空手家が対決する空手格闘映像792が表示される。空手格闘映像792では、味方の空手家が勝利できたら大当りであることを示す。また図例では、第2保留記憶表示画像732により4つの保留記憶があることが示されている。この場合、電サポ最終変動演出は5回の変動が対象の演出である。
(14-3:演出モード3の表示例)
図45(c)に示すように、「演出モード3」は、味方の空手家が敵のボクサーと対決する「ボクシングゾーン」で構成される。「演出モード3」では、電サポ最終変動演出が開始されると、演出図柄表示装置46の表示画面には、上部の左側に普電サポート状態の最終変動であることを示すとともに、大当りを引き当てるチャンスであることを示す「達吉チャンス」画像725が表示される。また上部の右側には演出モードが「ボクシングゾーン」であることを示す演出モード3画像783が表示される。さらに表示画面の下部の右側には疑似演出図柄700が変動表示される。
そして、演出図柄表示装置46の表示画面には、その中央に空手家とボクサーとが対決するボクシング格闘映像793が表示される。ボクシング格闘映像793では、味方の空手家が勝利できたら大当りであることを示す。また図例では、第2保留記憶表示画像732により4つの保留記憶があることが示されている。この場合、電サポ最終変動演出は5回の変動が対象の演出である。
(14-4:演出モード4の表示例)
図45(d)に示すように、「演出モード4」は、空手家が岩砕く修行に挑む「修行ゾーン1」で構成される。「演出モード1」では、電サポ最終変動演出が開始されると、演出図柄表示装置46の表示画面には、上部の左側に普電サポート状態の最終変動であることを示すとともに、大当りを引き当てるチャンスであることを示す「達吉チャンス」画像725が表示される。また演出モードが「修行ゾーン1」であることを示す演出モード1画像781が表示される。さらに表示画面の上部の右側には、縮小した3個の数字図柄等からなる疑似演出図柄700が変動表示される。
そして、演出図柄表示装置46の表示画面には、その中央に空手家が体を鍛えるためにランニングを行うランニング修行映像794が表示される。ランニング修行映像794では、体力を高めることができれば大当りであることを示す。また図例では、第2保留記憶表示画像732により4つの保留記憶があることが示されている。この場合、電サポ最終変動演出は5回の変動が対象の演出である。
このように、パチンコ機1は、制限回数が「1回」の普電サポート状態での最終変動で先読み判定に応じて演出モードを変えることで、遊技者の大当りへの期待度を高める。図45の事例では、「修行ゾーン1」、「空手ゾーン」、「ボクシングゾーン」の順に期待が高くなる構成である。一方、制限回数が「7回」の普電サポート状態では、制限回数が「1回」の普電サポート状態よりも大当りが生起する確率が高いので、制限回数7回の普電サポート状態になった時点で遊技者の大当りへの期待度が十分に高まる構成である。
(15.第2実施例の作用効果)
本実施例のパチンコ機1は、次の構成を有する。即ち、パチンコ機1は、始動口24に遊技球が入球したことに起因して数値データ(乱数)を抽出する数値データ抽出手段(処理S112、処理S117)と、数値データ抽出手段により抽出された数値データを保留記憶として規定数まで記憶可能な保留記憶手段(処理S112、処理S117)と、を備える。またパチンコ機1は、保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて遊技者に有利な特別遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段(処理S310)と、当否判定の結果を示す特別図柄を変動表示し、後に特別図柄を確定表示して判定結果を報知する特別図柄表示装置281、283と、数値データ抽出手段により抽出された数値データの内容を、当該数値データに基づく当否判定よりも前に確認(先読み判定)する数値データ確認手段(処理S113、処理S118)と、を備える。さらにパチンコ機1は、当否判定の結果が当選であって特別図柄表示装置に小当りの当選を示す特別図柄が表示されることで特定領域262を有する大入賞口26が所定の開放態様で開放する小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段(処理S404)を備える。さらにまたパチンコ機1は、当否判定の結果が当選であって特別図柄表示装置に大当りの当選を示す特別図柄が表示されること、又は小当り遊技において特定領域に遊技球が入球することにより、大入賞口が所定の開放態様で開放する大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段(処理S457)を備える。またパチンコ機1は、所定の大当り遊技終了後に小当りの獲得に有利な特典遊技状態(普電サポート状態)を実施し、当該特典遊技状態での特別図柄の変動回数が予め設定された制限回数に達するまで継続する特典遊技実施手段(処理S474)を備える。さらにパチンコ機1は、特典遊技状態の実施に応じ、前記特別図柄の変動に伴う演出の演出モードを選択する演出モード選択手段(処理S556、処理S565、処理S567、処理S569、処理S571)を備える。そして特典遊技実施手段は、少なくとも、保留記憶の規定数よりも制限回数が少なく設定された第1の特典遊技状態と、規定数よりも制限回数が多く設定された第2の特典遊技状態と、を実施可能である。そして演出モード変更手段は、少なくとも、複数種類の演出モードから何れか一つの演出モードを選択するようになし、記第1の特典遊技状態の実施の際は数値データ確認手段により確認された保留記憶の確認内容を参照した上で演出モードを選択し、第2の特典遊技状態の実施の際は予め定められた特定の演出モードを選択する構成である。
またパチンコ機1は、普電サポート状態の制限回数となる特別図柄の変動時に、当該変動にかかる当否判定の結果及び数値データの確認結果に基づく特別演出(電サポ最終変動演出)を実施する特別演出実施手段(処理S529)を備える。
このように本実施例のパチンコ機1は、第1実施例のそれと同様の作用効果を奏し、先読み判定機能を有効に利用することができる上、大当り遊技終了時及び普電サポート状態終了時の演出を向上し、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
さらに本実施例のパチンコ機1は、制限回数が「1回」の普電サポート状態での最終変動で、先読み判定に応じて演出モードを変え、演出モードに応じて大当りの期待が異なる構成とした。これにより、普電サポート状態における演出モードの移行を多彩に変えることができ、制限回数が「1回」の普電サポート状態では保留記憶を含め変動チャンスが5回しかないものの遊技者の大当りへの期待感やハラハラドキドキ感を高め、興趣を豊かにできる。一方、制限回数が「7回」の普電サポート状態では変動チャンスが11回であり、制限回数が「1回」の普電サポート状態よりも大当りが生起する確率が高いので、制限回数が「7回」の普電サポート状態になった時点で遊技者の大当りへの期待度が十分に高まるので、演出モードを変えることなく、遊技者の期待度、満足度を高めることができる。
本実施例のパチンコ機1は、第2の制限回数が「1回」の普電サポート状態での最終変動演出において、先読み判定による特図の保留記憶内の当り存在数により演出モードを切り替えるようにしたが、これに限るものではない。例えば、保留記憶内のリーチハズレ図柄等に応じて演出モードを切り替えるようにしてもよい。例えば、図46(a)に示すように、ハズレ図柄には、リーチなしの完全ハズレ図柄である「ハズレ図柄1」、ノーマルリーチのハズレ図柄である「ハズレ図柄2」、SP(スペシャル)リーチのハズレ図柄である「ハズレ図柄3」を設ける。
そして、第2の制限回数が「1回」の普電サポート状態での最終変動演出では、保留記憶内に当りがあれば「演出モードA」を選択する。また保留記憶が全てハズレであるが、その中にスペシャル(SP)リーチのハズレ図柄である「ハズレ図柄3」があれば「演出モードB」を選択する。さらに保留記憶が全てハズレであるが、その中にノーマルリーチのハズレ図柄の「ハズレ図柄2」があれば「演出モードC」を選択する。さらにまた保留記憶が全て「ハズレ図柄3」があれば「演出モードD」を選択するようになす。一方、第2の制限回数が「7回」の普電サポート状態での最終変動演出では、先読み判定にかかわらず「演出モードE」を選択するように構成することが考えられる。
さらに本実施例のパチンコ機1は、第2の制限回数が「1回」の普電サポート状態での最終変動演出において、先読み判定による特図の保留記憶内の当選内容により演出モードを切り替えるようにしてもよい。例えば、第2の制限回数が「1回」の普電サポート状態での最終変動演出では、保留記憶内に当りがあれば「演出モードA」を選択する。また保留記憶に普電サポート状態が付与される当りがあれば「演出モードB」を選択する。さらに保留記憶に特図の当選確率を高確率とする確変機能が付与される当りがあれば「演出モードC」を選択する。さらにまた保留記憶に15Rの大当りとなる当りがあれば「演出モードD」を選択するようになす。一方、制限回数が「7回」の普電サポート状態での最終変動演出では、先読み判定にかかわらず「演出モードE」を選択するように構成することが考えられる。
また、本発明は第1実施例、第2実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、本発明は、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する封入式遊技機に適用してもよい。さらに回胴式遊技機に適用してもよい。
1:パチンコ機、2:遊技盤、20遊技領域、22:普通電動役物、23:第1特図始動口、24:第2特図始動口(始動口)、25:第1大入賞口、26:第2大入賞口(大入賞口)、262:特定領域、281:第1特図表示装置(第1特別図柄表示装置)、283:第2特図表示装置(第2特別図柄表示装置)、40:主制御装置(数値データ抽出手段、保留記憶手段、当否判定手段、大当り遊技実施手段、小当り遊技実施手段、数値データ確認手段、特典遊技実施手段、演出モード選択手段)、42:サブ統合制御装置(予告演出実施手段、特別演出実施手段)46:演出図柄表示装置

Claims (1)

  1. 始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、
    前記数値データ抽出手段により抽出された数値データを保留記憶として規定数まで記憶可能な保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて遊技者に有利な特別遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定の結果を示す特別図柄を変動表示し、後に前記特別図柄を確定表示して前記結果を報知する特別図柄表示装置と、
    前記数値データ抽出手段により抽出された数値データの内容を、当該数値データに基づく前記当否判定よりも前に確認する数値データ確認手段と、
    前記当否判定の結果が当選であって前記特別図柄表示装置に小当りの当選を示す特別図柄が表示されることで小当り遊技として特定領域を有する大入賞口が所定の開放態様で開放する小当り遊技実施手段と、
    前記当否判定の結果が当選であって前記特別図柄表示装置に大当りの当選を示す特別図柄が表示されること、又は小当り遊技において前記特定領域に遊技球が入球することにより、大当り遊技として大入賞口が所定の開放態様で開放する大当り遊技実施手段と、
    所定の大当り遊技終了後に小当りの獲得に有利な特典遊技状態を実施し、当該特典遊技状態での前記当否判定の結果を示す特別図柄の変動回数が予め設定された制限回数に達するまで継続する特典遊技実施手段と、
    前記大当り遊技中に、前記保留記憶内に前記数値データ確認手段による確認結果が特定の内容の保留記憶があることを示唆する予告演出を実施する予告演出実施手段と、を具備し、
    前記特典遊技実施手段は、
    少なくとも、前記保留記憶の前記規定数よりも前記制限回数が少なく設定された第1の特典遊技状態と、前記規定数よりも前記制限回数が多く設定された第2の特典遊技状態と、を実施可能であり、
    前記予告演出実施手段は、
    当り遊技終了後に前記第1の特典遊技状態が実施されるときには、前記数値データ確認手段による確認結果を参照しないうえ前記予告演出を実施せず、
    大当り遊技終了後に前記第2の特典遊技状態が実施されるときには前記数値データ確認手段による確認結果を参照し、確認結果として前記大当りの当選を示す特別図柄が表示される当選内容あると前記予告演出を実施可能とする弾球遊技機。
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