JP7180680B2 - ネットワーク量子化方法、推論方法及びネットワーク量子化装置 - Google Patents

ネットワーク量子化方法、推論方法及びネットワーク量子化装置 Download PDF

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Description

本開示は、ネットワーク量子化方法、推論方法及びネットワーク量子化装置に関する。
従来、ニューラルネットワークなどのネットワークを用いて機械学習が行われている。ここで、数値データを入力とし、なんらかの演算を施して数値データの出力値を得るモデルをネットワークと呼ぶ。ネットワークをコンピュータなどのハードウェアに実装する時には、ハードウェアコストを抑制するため、実装後の推論精度を浮動小数点精度と同程度に保ったまま、演算精度がより低いネットワークを構築することが求められる。
例えば、全ての計算を浮動小数点精度で行うネットワークを実装する場合、ハードウェアコストが大きくなるので、推論精度を保ったまま、固定小数点精度で計算を行うネットワークの実現が求められる。
以下では、浮動小数点精度のネットワークを量子化前ネットワークとも呼称し、固定小数点精度のネットワークを量子化ネットワークとも呼称する。
ここでは、ほぼ任意の値を連続的に表現できる浮動小数点の値を、所定の区分に分割して符号化する処理のことを量子化と称している。より一般的には、量子化とは、ネットワークが扱う数値の桁数又は範囲を縮小する処理と定義される。
量子化によって限定されたビット数で実数を表現する際に、入力データの分布が想定された分布と異なる場合がある。この場合、量子化誤差が大きくなり、機械学習の速度、さらには学習後の推論の精度に悪影響を与えるという問題がある。
このような問題を解決する方法として、例えば、特許文献1に記載された方法が知られている。特許文献1に記載された方法では、畳み込みニューラルネットワークの各層内の重み及びデータの各々に個別の固定小数点フォーマットを定義する。畳み込みニューラルネットワークの機械学習を浮動小数点数で開始し、入力データの分布を推定するために解析する。続いて入力データの分布に基いて入力データ値を表す最適化数フォーマットを決定し、当該フォーマットを用いて量子化を行う。このように、特許文献1では、最初に入力データの分布を調べ、当該分布に適した数フォーマットを選ぶことにより、上記問題を解決しようとしている。
特開2018-10618号公報
特許文献1に記載された方法では、扱うデータのダイナミックレンジを考慮し、そのデータが収まるような範囲に対して限定されたビット数を割り当てる。ここで、当該範囲内でデータの偏在があると、データがほぼ存在しない区間のデータにもビット数を割り当てることになる。これは、ビット数に対して意味のあるデータの量が少なくなることを意味する。したがって、量子化の精度が低下する。
そこで、本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、精度の良好な量子化ネットワークを構築できるネットワーク量子化方法などを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るネットワーク量子化方法は、ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化方法であって、前記ニューラルネットワークを準備する準備ステップと、前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築ステップと、前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成ステップと、前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築ステップとを含み、前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値のうち、頻度が極大となる値を含む高頻度領域における量子化ステップ間隔を、前記高頻度領域より頻度が低く、かつ、頻度がゼロでない前記テンソルの値を含む低頻度領域における量子化ステップ間隔より狭く設定する。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るネットワーク量子化方法は、ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化方法であって、前記ニューラルネットワークを準備する準備ステップと、前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築ステップと、前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成ステップと、前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築ステップとを含み、前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値のうち、頻度がゼロでない量子化領域と、頻度がゼロでなく、かつ、前記量子化領域と重ならない非量子化領域とを決定し、前記量子化領域における前記テンソルの値は量子化され、前記非量子化領域における前記テンソルの値は量子化されない。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るネットワーク量子化方法は、ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化方法であって、前記ニューラルネットワークを準備する準備ステップと、前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築ステップと、前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成ステップと、前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築ステップとを含み、前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値を-1、0、+1の3値に量子化する。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るネットワーク量子化方法は、ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化方法であって、前記ニューラルネットワークを準備する準備ステップと、前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築ステップと、前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成ステップと、前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築ステップとを含み、前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値を-1及び+1の2値に量子化する。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係る推論方法は、上記ネットワーク量子化方法であって、前記複数のテストデータセットの各々の統計情報に基いて、前記複数のテストデータセットの少なくとも一部を第一類型及び第二類型に分類する分類ステップをさらに含み、前記統計情報データベースは、前記第一類型及び前記第二類型にそれぞれ対応する第一データベースサブセット及び第二データベースサブセットを含み、前記量子化パラメータセットは、前記第一データベースサブセット及び前記第二データベースサブセットにそれぞれ対応する第一パラメータサブセット及び第二パラメータサブセットを含み、前記量子化ネットワークは、前記第一パラメータサブセット及び前記第二パラメータサブセットをそれぞれ用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって構築された第一ネットワークサブセット及び第二ネットワークサブセットを含むネットワーク量子化方法と、前記第一類型及び前記第二類型のうち、前記量子化ネットワークに入力される入力データが分類される類型を選択する類型選択ステップと、前記第一類型及び前記第二類型のうち、前記類型選択ステップにおいて選択された類型に基いて、前記第一ネットワークサブセット及び前記第二ネットワークサブセットの一方を選択するネットワーク選択ステップと、前記ネットワーク選択ステップにおいて選択された前記第一ネットワークサブセット及び前記第二ネットワークサブセットの一方に前記入力データを入力する入力ステップとを含む。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るネットワーク量子化装置は、ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化装置であって、前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築部と、前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成部と、前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築部とを含み、前記パラメータ生成部は、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値のうち、頻度が極大となる値を含む高頻度領域における量子化ステップ間隔を、前記高頻度領域より頻度が低く、かつ、頻度がゼロでない前記テンソルの値を含む低頻度領域における量子化ステップ間隔より狭く設定する。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るネットワーク量子化装置は、ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化装置であって、前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築部と、前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成部と、前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築部とを含み、前記パラメータ生成部は、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値のうち、頻度がゼロでない量子化領域と、頻度がゼロでなく、かつ、前記量子化領域と重ならない非量子化領域とを決定し、前記量子化領域における前記テンソルの値を量子化し、前記非量子化領域における前記テンソルの値を量子化しない。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るネットワーク量子化装置は、ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化装置であって、前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築部と、前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成部と、前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築部とを含み、前記パラメータ生成部は、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値を-1、0、+1の3値に量子化する。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るネットワーク量子化装置は、ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化装置であって、前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築部と、前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成部と、前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築部とを含み、前記パラメータ生成部は、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値を-1及び+1の2値に量子化する。
本開示により、精度の良好な量子化ネットワークを構築できるネットワーク量子化方法などを提供できる。
図1は、実施の形態1に係るネットワーク量子化装置の機能構成の概要を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係るネットワーク量子化装置の機能をソフトウェアにより実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施の形態1に係るネットワーク量子化方法を示すフローチャートである。 図4は、比較例に係る量子化方法を示す模式図である。 図5は、実施の形態1に係る量子化方法を示す模式図である。 図6は、実施の形態1の変形例に係る量子化の範囲を示す概略図である。 図7は、実施の形態1の変形例に係る量子化ステップ間隔決定方法の一例を示す概略図である。 図8は、実施の形態1の変形例に係る量子化ステップ間隔決定方法の他の例を示す概略図である。 図9は、実施の形態2に係るネットワーク量子化装置の機能構成の概要を示すブロック図である。 図10は、実施の形態2に係るネットワーク量子化方法及び推論方法を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、規格、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。
(実施の形態1)
実施の形態1に係るネットワーク量子化方法及びネットワーク量子化装置について説明する。
[1-1.ネットワーク量子化装置]
まず、本実施の形態に係るネットワーク量子化装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワーク量子化装置10の機能構成の概要を示すブロック図である。
ネットワーク量子化装置10は、ニューラルネットワーク14を量子化する装置である。つまり、ネットワーク量子化装置10は、浮動小数点精度のニューラルネットワーク14を、固定小数点精度のニューラルネットワークである量子化ネットワークに変換する装置である。なお、ネットワーク量子化装置10は、ニューラルネットワーク14が扱うすべてのテンソルを量子化しなくてもよく、少なくとも一部のテンソルを量子化すればよい。ここで、テンソルとは、ニューラルネットワーク14の各層における入力データ、出力データ及び重みなどのパラメータを含むn次元配列(nは0以上の整数)で表される値である。テンソルは、ニューラルネットワーク14における最小単位のオペレーションに係るパラメータを含んでもよい。ニューラルネットワーク14が畳み込みニューラルネットワークである場合には、畳み込み層と定義されている関数である重み及びバイアス値がテンソルに含まれてもよい。また、ニューラルネットワーク14における正規化処理などのパラメータがテンソルに含まれてもよい。
図1に示されるように、ネットワーク量子化装置10は、データベース構築部16と、パラメータ生成部20と、ネットワーク構築部24とを備える。本実施の形態では、ネットワーク量子化装置10は、機械学習部28をさらに備える。
データベース構築部16は、ニューラルネットワーク14に複数のテストデータセット12を入力する場合に得られるニューラルネットワーク14が扱うテンソルの統計情報データベース18を構築する処理部である。データベース構築部16は、複数のテストデータセット12に対するニューラルネットワーク14が扱う各テンソルの値と頻度との関係などの統計情報を計算し、各テンソルの統計情報データベース18を構築する。統計情報データベース18には、例えば、各テンソルの平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値、極大値、極小値、分散、偏差、歪度、尖度などの統計量の少なくとも一部が含まれる。
パラメータ生成部20は、統計情報データベース18とニューラルネットワーク14とに基いて、テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成する処理部である。パラメータ生成部20は、統計情報データベース18に基いて、テンソルの値のうち、頻度が極大となる値を含む高頻度領域における量子化ステップ間隔を、高頻度領域より頻度が低く、かつ、頻度がゼロでないテンソルの値を含む低頻度領域における量子化ステップ間隔より狭く設定する。パラメータ生成部20の詳細な処理内容については後述する。
ネットワーク構築部24は、量子化パラメータセット22を用いてニューラルネットワーク14を量子化することによって、量子化ネットワーク26を構築する処理部である。
機械学習部28は、量子化ネットワーク26に機械学習させる処理部である。機械学習部28は、ネットワーク構築部24によって構築された量子化ネットワーク26に複数のテストデータセット12又は他の入力データセットを入力することで機械学習させる。これにより、機械学習部28は、量子化ネットワーク26より推論の精度が良好な量子化ネットワーク30を構築する。なお、ネットワーク量子化装置10は、機械学習部28を必ずしも備えなくてもよい。
以上のような構成により、ネットワーク量子化装置10は、精度が良好な量子化ネットワークを構築できる。
[1-2.ハードウェア構成]
次に、本実施の形態に係るネットワーク量子化装置10のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係るネットワーク量子化装置10の機能をソフトウェアにより実現するコンピュータ1000のハードウェア構成の一例を示す図である。
コンピュータ1000は、図2に示すように、入力装置1001、出力装置1002、CPU1003、内蔵ストレージ1004、RAM1005、読取装置1007、送受信装置1008及びバス1009を備えるコンピュータである。入力装置1001、出力装置1002、CPU1003、内蔵ストレージ1004、RAM1005、読取装置1007及び送受信装置1008は、バス1009により接続される。
入力装置1001は入力ボタン、タッチパッド、タッチパネルディスプレイなどといったユーザインタフェースとなる装置であり、ユーザの操作を受け付ける。なお、入力装置1001は、ユーザの接触操作を受け付ける他、音声での操作、リモコン等での遠隔操作を受け付ける構成であってもよい。
内蔵ストレージ1004は、フラッシュメモリなどである。また、内蔵ストレージ1004は、ネットワーク量子化装置10の機能を実現するためのプログラム、及び、ネットワーク量子化装置10の機能構成を利用したアプリケーションの少なくとも一方が、予め記憶されていてもよい。
RAM1005は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)であり、プログラム又はアプリケーションの実行に際してデータ等の記憶に利用される。
読取装置1007は、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの記録媒体から情報を読み取る。読取装置1007は、上記のようなプログラムやアプリケーションが記録された記録媒体からそのプログラムやアプリケーションを読み取り、内蔵ストレージ1004に記憶させる。
送受信装置1008は、無線又は有線で通信を行うための通信回路である。送受信装置1008は、例えばネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置から上記のようなプログラムやアプリケーションをダウンロードして内蔵ストレージ1004に記憶させる。
CPU1003は、中央演算処理装置(Central Processing Unit)であり、内蔵ストレージ1004に記憶されたプログラム、アプリケーションをRAM1005にコピーし、そのプログラムやアプリケーションに含まれる命令をRAM1005から順次読み出して実行する。
[1-3.ネットワーク量子化方法]
次に、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法について図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法を示すフローチャートである。
図3に示されるように、ネットワーク量子化方法において、まず、ニューラルネットワーク14を準備する(S10)。本実施の形態では、予め学習済みのニューラルネットワーク14を準備する。ニューラルネットワーク14は、量子化されていない、つまり、浮動小数点精度のニューラルネットワークである。なお、ニューラルネットワーク14の学習において、使用される入力データは特に限定されず、図1に示される複数のテストデータセット12を含んでもよい。
続いて、データベース構築部16は、ニューラルネットワーク14に複数のテストデータセット12を入力する場合に得られるニューラルネットワーク14が扱うテンソルの統計情報データベースを構築する(S20)。本実施の形態では、データベース構築部16が、複数のテストデータセット12に対するニューラルネットワーク14が扱う各テンソルの値と頻度との関係などの統計情報を計算し、各テンソルの統計情報データベース18を構築する。
続いて、パラメータ生成部20は、統計情報データベース18とニューラルネットワーク14とに基いて、テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセット22を生成する(S30)。
続いて、ネットワーク構築部24は、量子化パラメータセット22を用いてニューラルネットワーク14を量子化することによって、量子化ネットワーク26を構築する(S40)。
続いて、機械学習部28は、量子化ネットワーク26に機械学習させる(S50)。機械学習部28は、ネットワーク構築部24によって構築された量子化ネットワーク26に複数のテストデータセット12又は他の入力データセットを入力することで機械学習させる。これにより、量子化ネットワーク26より推論の精度が良好な量子化ネットワーク30を構築できる。なお、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法は、機械学習ステップS50を必ずしも含まなくてもよい。
以上のように、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法によれば、ニューラルネットワークを精度良く量子化できる。
[1-4.パラメータ生成部]
次に、本実施の形態に係るパラメータ生成部20における量子化パラメータセット22の生成方法について、詳細に説明する。
上述のとおり、パラメータ生成部20は、統計情報データベース18とニューラルネットワーク14とに基いて、テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成する。以下、パラメータ生成部20における量子化方法について、図4及び図5を用いて比較例の量子化方法と比較しながら説明する。図4及び図5は、それぞれ比較例及び本実施の形態に係る量子化方法を示す模式図である。図4及び図5においては、ニューラルネットワーク14が扱うテンソルの値と頻度との関係を示すグラフが示されている。
図4に示されるテンソルの値の分布例では、頻度が二つの極大値を有し、二つの極大値の間の領域、及び、二つの極大値の外側の領域では、頻度が低い。このようにテンソルの値が偏在している場合に、例えば、特許文献1に記載された従来技術の量子化方法を用いる比較例によれば、データが存在する領域全体を均等に量子化する。図4には、一例として、8ビットの分解能で量子化する例が示されている。
比較例の量子化方法によれば、データが存在するものの、その頻度が低い領域も量子化するため、データがほぼ存在しない区間のデータにもビット数を割り当てることになる。これは、ビット数に対して意味のあるデータの量が少なくなることを意味する。したがって、量子化の精度が低下する。
一方、本実施の形態に係るパラメータ生成部20は、統計情報データベース18に基いて、テンソルの値のうち、頻度が極大となる値を含む高頻度領域における量子化ステップ間隔を、高頻度領域より頻度が低く、かつ、頻度がゼロでないテンソルの値を含む低頻度領域における量子化ステップ間隔より狭く設定する。これにより、量子化において低頻度領域に割り当てられるビット数を上記比較例より低減できる。したがって、量子化の精度を改善できるため、精度の良好な量子化ネットワークを構築できる。図5に示される例では、高頻度領域は、テンソルの値のうち、各々が頻度が極大となる値を含む第一領域及び第二領域を含み、低頻度領域は、テンソルの値のうち、第一領域と第二領域との間の値を含む第三領域を含む。また、低頻度領域の少なくとも一部の領域のテンソルの値は量子化されなくてもよい。図5に示される例では、低頻度領域は、第一領域及び第二領域の外側の値を含む第四領域及び第五領域と、第三領域とからなり、低頻度領域のテンソルの値は量子化されない。高頻度領域を構成する第一領域及び第二領域は、それぞれ7ビットの分解能で均等に量子化されている。これにより、量子化において低頻度領域に割り当てられるビット数を最小限に低減できる。したがって、量子化の精度をより一層改善できる。
ここで、高頻度領域及び低頻度領域の決定方法は特に限定されないが、例えば、頻度の高いデータから順に、上位90%に含まれるデータで構成される領域を高頻度領域としてもよい。
また、図5に示される例では、低頻度領域のテンソルの値は量子化されないが、高頻度領域より広い量子化ステップ間隔で量子化されてもよい。
また、図5に示される例では高頻度領域における量子化ステップ間隔は均一であるが、量子化ステップ間隔を頻度に応じて変えてもよい。例えば、頻度が高くなるにしたがって、量子化ステップ間隔が狭くなるように量子化ステップ間隔が設定されてもよい。
また、図5に示される例では頻度に応じて量子化ステップ間隔を決定しているが、頻度に準じる指標を用いて決定してもよい。例えばテンソルの各要素の値(x)を確率変数とする確率分布p(x)を基準に、量子化されたテンソルの各要素の値(x)を確率変数とする確率分布q(x)がどれくらい違っているかを測定し、その違いが小さくなるような量子化の仕方(量子化ステップ間隔の決め方等)として、量子化ステップ間隔を求めてもよい。
以下にその例を図6~図8を用いて説明する。図6は、本実施の形態の変形例に係る量子化の範囲を示す概略図である。図7は、本実施の形態の変形例に係る量子化ステップ間隔決定方法の一例を示す概略図である。図8は、本実施の形態の変形例に係る量子化ステップ間隔決定方法の他の例を示す概略図である。
まず、量子化を行うxの範囲を設定する。例えば、図6のグラフ(b)に示されるように、データが存在しているxの全範囲を量子化の範囲と設定する。又は、図6のグラフ(c)に示されるように、頻度の小さい領域は範囲外にする等してデータが存在しているxの値の一部の範囲を量子化の範囲と設定する。
続いて、量子化ステップ間隔を設定する。例えば、データが存在しているxの全範囲を量子化の範囲と設定した場合(図6のグラフ(b))、及び、データが存在しているxの値の一部の範囲を量子化の範囲と設定した場合(図6のグラフ(c))には、それぞれ、図7のグラフ(a)及び図8のグラフ(a)に示されるように、当該量子化の範囲における量子化ステップを設定する。
続いて、図7のグラフ(b)及び図8のグラフ(b)に示されるように、設定された量子化ステップに対する量子化されたテンソルの値に対応する確率分布q(x)を求める。これらのような量子化の範囲及び量子化ステップ間隔の違うq(x)を複数準備する。次に、二つの確率分布p(x)、q(x)の違いを測る尺度として、Kullback-Leiblerダイバージェンス(この尺度が小さい値になるほどq(x)はp(x)に似ている)を用い、この尺度が所定の値より小さくなるq(x)を決定する。このq(x)に対する設定である量子化ステップ間隔を、求める量子化ステップ間隔としてもよい。例えば、Kullback-Leiblerダイバージェンスが最小となるq(x)を与える量子化ステップ間隔を求める量子化ステップ間隔としてもよい。なお、Kullback-Leiblerダイバージェンスは、以下の式(1)で表される。
Figure 0007180680000001
[1-5.演算方法]
次に、パラメータ生成部20における演算方法の具体例について説明する。以下、本実施の形態に係る量子化方法において利用し得る演算方法の例として、三つの演算方法を示す。
[1-5-1.mビット固定小数点]
浮動小数点精度のデータをmビット固定小数点のデータに量子化する演算方法について説明する。浮動小数点精度のデータをxで表すと、2-nをスケーリングファクタとして、xは、以下の式(2)を用いてmビット固定小数点精度の値FXP(x,m,n)に変換される。
Figure 0007180680000002
ここで、関数Clip(a,MIN,MAX)は、変数aの値をMIN以上MAX以下の範囲に収める関数であり、その定義は以下の式(3)で定義される。
Figure 0007180680000003
また、上記式(2)のMIN及びMAXは以下の式(4)及び式(5)で表される。
Figure 0007180680000004
Figure 0007180680000005
このような量子化方法を用いる場合、量子化パラメータとして、符号モード及び小数点位置が用いられる。
符号モードとは、FXP(x,m,n)の最小値が0以上か否かを示すパラメータである。例えば、FXP(x,m,n)の最小値が0以上であれば、ビットを負の値に割り振る必要がないため、ビット数を1ビット節約できる。
小数点位置とは、MIN以上MAX以下の値を表現可能な固定小数点位置である。例えば、変数xの分布を正規分布(ガウス分布)で近似できる場合には、上述した統計情報データベース18に含まれる中央値、標準偏差などの情報を取得することで、小数点位置を決定できる。なお、ここでは変数xの分布が正規分布で近似される例について説明したが、変数xの分布は、正規分布に限定されない。変数xの分布が他の分布で近似される場合にも、小数点位置は分布形状に応じて適宜決定できる。例えば、変数xの分布が混合正規分布で近似される場合には、混合正規分布に含まれる複数のピーク毎に小数点位置が決定されてもよい。
[1-5-2.対数]
浮動小数点精度のデータを対数を用いて量子化する演算方法について説明する。本演算方法では、データの値の対数をとり、対数のスケールでビットを割り当てる。この方法では、量子化パラメータとして対数最大値が用いられる。対数最大値とは、統計情報データベース18から取得される浮動小数点精度のデータの値の最大値を超えない対数の最大値である。
[1-5-3.3値及び2値]
浮動小数点精度のデータを3値に量子化する演算方法について説明する。本演算方法では、統計情報データベースに基いて、テンソルの値の一例である浮動小数点精度のデータを-1、0、+1の3値に量子化する。本量子化においては、正閾値、負閾値、正スケール及び負スケールの四つの量子化パラメータが用いられる。正閾値は、+1に量子化される最小の数であり、負閾値は、-1に量子化される最大の数である。また、正スケール及び負スケールは、それぞれ+1及び-1に対応する係数である。より詳しくは、正スケールは、+1から浮動小数点のデータの値を近似するための係数であり、負スケールは、-1から浮動小数点のデータの値を近似するための係数である。
例えば、統計情報データベース18からデータの分布の中央値(median)、最小値及び最大値を取得し、中央値から正方向及び負方向に所定の範囲を決定し、当該範囲のデータの値を0に量子化する。また、当該範囲の正方向及び負方向の閾値を、それぞれ、上述した量子化パラメータである正閾値及び負閾値と決定する。さらに、最大値及び最小値の絶対値をそれぞれ+1及び-1の浮動小数点近似値と仮定して、最大値及び最小値の絶対値を、それぞれ、上述した量子化パラメータである正スケール及び負スケールと決定する。
この量子化方法によれば、例えば、畳み込みニューラルネットワークにおける積和演算において、重みとデータの値との乗算を、重みと+1、0、又は-1との乗算で実現できる。つまり、積和演算において、実質的に乗算が不要となるため、演算量を大幅に削減できる。
また、統計情報データベースに基いて、テンソルの値の一例である浮動小数点精度のデータを-1、+1の2値に量子化してもよい。2値の量子化は、3値の量子化における値-1と値0とを1つの値-1に統合したものと見なすことができ、正閾値及び負閾値を同じ値とした1つの閾値が用いられる。正スケール及び負スケールは2値の量子化でも3値の量子化と同様である。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るネットワーク量子化方法などについて説明する。本実施の形態に係るネットワーク量子化方法は、テストデータセットの統計情報に基いて、テストデータセットを複数の類型に分類し、類型毎に異なる処理を行う点において、実施の形態1に係る量子化方法と相違する。以下、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法、ネットワーク量子化装置、及び、ネットワーク量子化方法によって生成された量子化ネットワークを用いた推論方法について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
[2-1.ネットワーク量子化装置]
まず、本実施の形態に係るネットワーク量子化装置の構成について、図9を用いて説明する。図9は、本実施の形態に係るネットワーク量子化装置110の機能構成の概要を示すブロック図である。
図9に示されるように、ネットワーク量子化装置110は、データベース構築部116と、パラメータ生成部120と、ネットワーク構築部124とを備える。本実施の形態では、ネットワーク量子化装置110は、機械学習部28をさらに備える。本実施の形態に係るネットワーク量子化装置110は、データベース構築部116、パラメータ生成部120及びネットワーク構築部124において、実施の形態1に係るネットワーク量子化装置10と相違する。
実施の形態1で述べたように、ニューラルネットワーク14が扱うテンソルの値の分布に応じて、テンソルの値の領域ごとに量子化ステップ間隔を変えることで、より精度の良好な量子化ネットワークを得られる。そこで本実施の形態では、複数のテストデータセット12の類型毎に量子化を行うことで、より一層精度が良好な量子化ネットワークを得る。
本実施の形態に係るデータベース構築部116は、実施の形態1に係るデータベース構築部と同様に、ニューラルネットワーク14に複数のテストデータセットを入力する場合に得られるニューラルネットワーク14が扱うテンソルの統計情報データベースを構築する。本実施の形態では、データベース構築部116は、複数のテストデータセット12の各々の統計情報に基いて、複数のテストデータセット12の少なくとも一部を第一類型及び第二類型に分類する。例えば、複数のテストデータセット12として複数の画像を用いる場合には、複数の画像は、画像の明るさなどの統計情報に基いて、昼間の屋外の画像に分類される類型と、夜間の屋外の画像に分類される類型などに分類される。具体的な演算方法として、例えば、複数のテストデータセット12のすべてに対するテンソルの分布が混合正規分布に従うと推定し、当該混合正規分布に含まれる複数の正規分布の各々を一つの類型として分類してもよい。この場合、複数のテストデータセット12の各々と複数の正規分布とを照合し、各テストデータセットを分類してもよい。
データベース構築部116によって構築される統計情報データベース118は、第一類型及び第二類型にそれぞれ対応する第一データベースサブセット及び第二データベースサブセットを含む。言い換えると、データベース構築部116は、複数のテストデータセット12のうち第一類型に含まれるテストデータセットをニューラルネットワーク14に入力する場合に得られるニューラルネットワーク14が扱うテンソルの統計情報を含む第一データベースサブセットを構築する。また、データベース構築部116は、複数のテストデータセット12のうち第二類型に含まれるテストデータセットをニューラルネットワーク14に入力する場合に得られるニューラルネットワーク14が扱うテンソルの統計情報を含む第二データベースサブセットを構築する。
パラメータ生成部120は、実施の形態1に係るパラメータ生成部20と同様に、統計情報データベースとニューラルネットワークとに基いて、テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセット122を生成する。本実施の形態では、量子化パラメータセット122は、第一データベースサブセット及び第二データベースサブセットにそれぞれ対応する第一パラメータサブセット及び第二パラメータサブセットを含む。
ネットワーク構築部124は、実施の形態1に係るネットワーク構築部24と同様に、量子化パラメータセット122を用いてニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワーク126を構築する。本実施の形態では、量子化ネットワーク126は、第一パラメータサブセット及び第二パラメータサブセットにそれぞれ対応する第一ネットワークサブセット及び第二ネットワークサブセットを含む。
これにより、本実施の形態では、複数のテストデータセット12の第一類型及び第二類型にそれぞれ対応する量子化ネットワークを構築するため、より精度が良好な量子化ネットワークを構築できる。
また、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、機械学習部28は、量子化ネットワーク126に機械学習させる。本実施の形態では、機械学習部28は、第一ネットワークサブセット及び第二ネットワークサブセットにそれぞれ第一類型及び第二類型のテストデータセットを入力することで機械学習させる。これにより、量子化ネットワーク126より精度が良好な量子化ネットワーク130を構築できる。
なお、データベース構築部116は、複数のテストデータセット12を三つ以上の類型に分類してもよい。またこれに伴い、統計情報データベース118は、三つ以上のデータベースサブセットを含んでもよいし、量子化パラメータセット122は、三つ以上のパラメータサブセットを含んでもよい。また、量子化ネットワーク126及び量子化ネットワーク30は、それぞれ三つ以上のネットワークサブセットを含んでもよい。
[2-2.ネットワーク量子化方法及び推論方法]
次に、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法及びそれを用いた推論方法について、図10を用いて説明する。図10は、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法及び推論方法を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る推論方法は、図10に示されるフローチャートの全ステップを含み、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法は、図10に示されるフローチャートのうち、ステップS10からステップS150までのステップを含む。
図10に示されるように、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法及び推論方法において、まず、実施の形態1に係るネットワーク量子化方法と同様に、ニューラルネットワーク14を準備する(S10)。
続いて、データベース構築部116は、複数のテストデータセット12の各々の統計情報に基いて、複数のテストデータセット12の少なくとも一部を第一類型及び第二類型に分類する(S115)。
続いて、データベース構築部116は、ニューラルネットワーク14に複数のテストデータセット12を入力する場合に得られるニューラルネットワーク14が扱うテンソルの統計情報データベース118を構築する(S120)。本実施の形態では、統計情報データベース118は、第一類型及び第二類型にそれぞれ対応する第一データベースサブセット及び第二データベースサブセットを含む。
続いて、パラメータ生成部120は、統計情報データベース118とニューラルネットワーク14とに基いて、テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセット122を生成する(S130)。本実施の形態では、量子化パラメータセット122は、第一データベースサブセット及び第二データベースサブセットにそれぞれ対応する第一パラメータサブセット及び第二パラメータサブセットを含む。
続いて、ネットワーク構築部24は、量子化パラメータセット122を用いてニューラルネットワーク14を量子化することによって、量子化ネットワーク126を構築する(S140)。本実施の形態では、量子化ネットワーク126は、第一パラメータサブセット及び第二パラメータサブセットをそれぞれ用いてニューラルネットワーク14を量子化することによって構築された第一ネットワークサブセット及び第二ネットワークサブセットを含む。
続いて、機械学習部28は、量子化ネットワーク126に機械学習させる(S150)。機械学習部28は、ネットワーク構築部124によって構築された量子化ネットワーク126に複数のテストデータセット12又は他の入力データセットを入力することで機械学習させる。本実施の形態では、機械学習部28は、第一ネットワークサブセット及び第二ネットワークサブセットにそれぞれ第一類型及び第二類型のテストデータセットを入力することで機械学習させる。これにより、量子化ネットワーク126より精度が良好な量子化ネットワーク130を構築できる。なお、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法は、機械学習ステップS150を必ずしも含まなくてもよい。
以上のように、本実施の形態に係るネットワーク量子化方法によれば、ニューラルネットワークを精度良く量子化できる。
続いて、本実施の形態に係る推論方法において、上記ネットワーク量子化方法によって、構築された量子化ネットワーク126を用いて推論を実行する。具体的には、まず、入力データを準備し、第一類型及び第二類型のうち、量子化ネットワーク126に入力される入力データが分類される類型を選択する(S160)。このステップ160は、例えば、量子化ネットワーク126が実装されたコンピュータなどが、入力データを解析し、入力データの統計情報に基いて類型を選択してもよい。
続いて、第一類型及び第二類型のうち、類型選択ステップS160において選択された類型に基いて、第一ネットワークサブセット及び第二ネットワークサブセットの一方を選択する(S170)。このステップ160は、例えば、量子化ネットワーク126が実装されたコンピュータなどが、選択された類型に対応するネットワークサブセットを選択してもよい。
続いて、ネットワーク選択ステップS170において選択された第一ネットワークサブセット及び第二ネットワークサブセットの一方に入力データを入力する(S180)。これにより、選択されたネットワークサブセットにおいて、推論が実行される。
本実施の形態に係る推論方法によれば、上述のとおり精度良く量子化された量子化ネットワークを用いて推論を実行するため、精度の良好な推論結果が得られる。さらに、本実施の形態では、入力データの類型に適した量子化ネットワークを用いて推論を実行するため、より一層精度の良好な推論結果を得られる。
(変形例など)
以上、本開示に係るネットワーク量子化方法などについて、各実施の形態に基いて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を各実施の形態に施したものや、各実施の形態における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態1の変形例に係るネットワーク量子化方法のパラメータ生成ステップは、統計情報データベースに基いて、テンソルの値のうち、頻度がゼロでない量子化領域と、頻度がゼロでなく、かつ、量子化領域と重ならない非量子化領域とを決定し、量子化領域におけるテンソルの値は量子化され、非量子化領域におけるテンソルの値は量子化されなくてもよい。また、上記実施の形態1の変形例に係るネットワーク量子化装置が備えるパラメータ生成部は、統計情報データベースに基いて、テンソルの値のうち、頻度がゼロでない量子化領域と、頻度がゼロでなく、かつ、量子化領域と重ならない非量子化領域とを決定し、量子化領域におけるテンソルの値は量子化され、非量子化領域におけるテンソルの値は量子化されなくてもよい。
本変形例は、例えば、上記実施の形態1に係るネットワーク量子化方法及びネットワーク量子化装置において、第一領域及び第二領域の少なくとも一部を量子化領域と決定し、第三領域~第五領域の少なくとも一部を非量子化領域と決定し、かつ、非量子化領域におけるテンソルの値を量子化しない場合などに相当する。
このように、量子化するテンソルの値の頻度がゼロでないテンソルの値を選択して量子化することにより、量子化するテンソルの値に頻度がゼロである値が含まれる場合より、量子化の精度を改善できる。したがって、精度の良好な量子化ネットワークを構築できる。
また、本変形例において、量子化領域は、テンソルの値のうち、頻度が極大となる値を含み、非量子化領域は、テンソルの値のうち、量子化領域より頻度が低い値を含んでもよい。
本変形例は、例えば、上記実施の形態1に係るネットワーク量子化方法及びネットワーク量子化装置において、第一領域及び第二領域の少なくとも一方を量子化領域と決定し、第三領域~第五領域の少なくとも一部を非量子化領域と決定し、かつ、非量子化領域におけるテンソルの値を量子化しない場合などに相当する。
このように、量子化領域が、テンソルの値のうち、頻度が極大となる値を含むため、より一層量子化の精度を改善できる。したがって、より一層精度の良好な量子化ネットワークを構築できる。
また、本変形例に係るネットワーク量子化方法のパラメータ生成ステップは、頻度に準じる指標を用いて量子化領域及び非量子化領域を決定してもよい。例えば、パラメータ生成ステップは、量子化領域と非量子化領域とを、テンソルの値の分布と量子化されたテンソルの値の分布との違いを測る尺度に応じて決定してもよい。また、ネットワーク量子化装置のパラメータ生成部は、量子化領域と非量子化領域とを、テンソルの値の分布と量子化されたテンソルの値の分布との違いを測る尺度に応じて決定してもよい。このような尺度として、例えば、Kullback-Leiblerダイバージェンスを用いてもよい。
また、以下に示す形態も、本開示の一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
(1)上記のネットワーク量子化装置を構成する構成要素の一部は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムであってもよい。前記RAM又はハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記のネットワーク量子化装置を構成する構成要素の一部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記のネットワーク量子化装置を構成する構成要素の一部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカード又は前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)また、上記のネットワーク量子化装置を構成する構成要素の一部は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータで読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、上記のネットワーク量子化装置を構成する構成要素の一部は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
(5)本開示は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
(6)また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
(7)また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(8)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本開示は、ニューラルネットワークのコンピュータなどへの実装方法として、画像処理方法などに利用できる。
10、110 ネットワーク量子化装置
12 テストデータセット
14 ニューラルネットワーク
16、116 データベース構築部
18、118 統計情報データベース
20、120 パラメータ生成部
22、122 量子化パラメータセット
24、124 ネットワーク構築部
26、30、126、130 量子化ネットワーク
28 機械学習部
1000 コンピュータ
1001 入力装置
1002 出力装置
1003 CPU
1004 内蔵ストレージ
1005 RAM
1007 読取装置
1008 送受信装置
1009 バス

Claims (17)

  1. ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化方法であって、
    前記ニューラルネットワークを準備する準備ステップと、
    前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築ステップと、
    前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成ステップと、
    前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築ステップとを含み、
    前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値のうち、頻度が極大となる値を含む高頻度領域における量子化ステップ間隔を、前記高頻度領域より頻度が低く、かつ、頻度がゼロでない前記テンソルの値を含む低頻度領域における量子化ステップ間隔より狭く設定する
    ネットワーク量子化方法。
  2. ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化方法であって、
    前記ニューラルネットワークを準備する準備ステップと、
    前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築ステップと、
    前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成ステップと、
    前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築ステップとを含み、
    前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値のうち、頻度がゼロでない量子化領域と、頻度がゼロでなく、かつ、前記量子化領域と重ならない非量子化領域とを決定し、前記量子化領域における前記テンソルの値は量子化され、前記非量子化領域における前記テンソルの値は量子化されない
    ネットワーク量子化方法。
  3. ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化方法であって、
    前記ニューラルネットワークを準備する準備ステップと、
    前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築ステップと、
    前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成ステップと、
    前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築ステップとを含み、
    前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値を-1、0、+1の3値に量子化する
    ネットワーク量子化方法。
  4. ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化方法であって、
    前記ニューラルネットワークを準備する準備ステップと、
    前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築ステップと、
    前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成ステップと、
    前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築ステップとを含み、
    前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値を-1及び+1の2値に量子化する
    ネットワーク量子化方法。
  5. 前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、量子化パラメータとして、+1に量子化される最小の数である正閾値、及び、-1に量子化される最大の数である負閾値を決定する
    請求項3又は4に記載のネットワーク量子化方法。
  6. 前記パラメータ生成ステップは、前記統計情報データベースに基いて、量子化パラメータとして、+1及び-1にそれぞれ対応する係数である正スケール及び負スケールを決定する
    請求項5に記載のネットワーク量子化方法。
  7. 前記量子化領域は、前記テンソルの値のうち、頻度が極大となる値を含み、前記非量子化領域は、前記テンソルの値のうち、前記量子化領域より頻度が低い値を含む
    請求項2に記載のネットワーク量子化方法。
  8. 前記パラメータ生成ステップは、前記量子化領域と前記非量子化領域とを、前記テンソルの値の分布と量子化された前記テンソルの値の分布との違いを測る尺度に応じて決定する
    請求項2に記載のネットワーク量子化方法。
  9. 前記高頻度領域は、前記テンソルの値のうち、各々が頻度が極大となる値を含む第一領域及び第二領域を含み、
    前記低頻度領域は、前記テンソルの値のうち、前記第一領域と前記第二領域との間の値を含む第三領域を含む
    請求項1に記載のネットワーク量子化方法。
  10. 前記パラメータ生成ステップにおいて、前記低頻度領域の少なくとも一部の領域の前記テンソルの値は量子化されない
    請求項1又は9に記載のネットワーク量子化方法。
  11. 前記ネットワーク量子化方法は、さらに、
    前記量子化ネットワークに機械学習させる機械学習ステップをさらに含む
    請求項1~10のいずれか1項に記載のネットワーク量子化方法。
  12. 前記複数のテストデータセットの各々の統計情報に基いて、前記複数のテストデータセットの少なくとも一部を第一類型及び第二類型に分類する分類ステップをさらに含み、
    前記統計情報データベースは、前記第一類型及び前記第二類型にそれぞれ対応する第一データベースサブセット及び第二データベースサブセットを含み、
    前記量子化パラメータセットは、前記第一データベースサブセット及び前記第二データベースサブセットにそれぞれ対応する第一パラメータサブセット及び第二パラメータサブセットを含み、
    前記量子化ネットワークは、前記第一パラメータサブセット及び前記第二パラメータサブセットをそれぞれ用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって構築された第一ネットワークサブセット及び第二ネットワークサブセットを含む
    請求項1~11のいずれか1項に記載のネットワーク量子化方法。
  13. 請求項12に記載のネットワーク量子化方法と、
    前記第一類型及び前記第二類型のうち、前記量子化ネットワークに入力される入力データが分類される類型を選択する類型選択ステップと、
    前記第一類型及び前記第二類型のうち、前記類型選択ステップにおいて選択された類型に基いて、前記第一ネットワークサブセット及び前記第二ネットワークサブセットの一方を選択するネットワーク選択ステップと、
    前記ネットワーク選択ステップにおいて選択された前記第一ネットワークサブセット及び前記第二ネットワークサブセットの一方に前記入力データを入力する入力ステップとを含む
    推論方法。
  14. ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化装置であって、
    前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築部と、
    前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成部と、
    前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築部とを含み、
    前記パラメータ生成部は、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値のうち、頻度が極大となる値を含む高頻度領域における量子化ステップ間隔を、前記高頻度領域より頻度が低く、かつ、頻度がゼロでない前記テンソルの値を含む低頻度領域における量子化ステップ間隔より狭く設定する
    ネットワーク量子化装置。
  15. ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化装置であって、
    前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築部と、
    前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成部と、
    前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築部とを含み、
    前記パラメータ生成部は、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値のうち、頻度がゼロでない量子化領域と、頻度がゼロでなく、かつ、前記量子化領域と重ならない非量子化領域とを決定し、前記量子化領域における前記テンソルの値を量子化し、前記非量子化領域における前記テンソルの値を量子化しない
    ネットワーク量子化装置。
  16. ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化装置であって、
    前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築部と、
    前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成部と、
    前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築部とを含み、
    前記パラメータ生成部は、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値を-1、0、+1の3値に量子化する
    ネットワーク量子化装置。
  17. ニューラルネットワークを量子化するネットワーク量子化装置であって、
    前記ニューラルネットワークに複数のテストデータセットを入力する場合に得られる前記ニューラルネットワークが扱うテンソルの統計情報データベースを構築するデータベース構築部と、
    前記統計情報データベースと前記ニューラルネットワークとに基いて、前記テンソルの値を量子化することによって、量子化パラメータセットを生成するパラメータ生成部と、
    前記量子化パラメータセットを用いて前記ニューラルネットワークを量子化することによって、量子化ネットワークを構築するネットワーク構築部とを含み、
    前記パラメータ生成部は、前記統計情報データベースに基いて、前記テンソルの値を-1及び+1の2値に量子化する
    ネットワーク量子化装置。
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