JP7180128B2 - 資料管理プログラム,資料管理システム及び資料管理方法 - Google Patents

資料管理プログラム,資料管理システム及び資料管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、資料管理プログラム,資料管理システム及び資料管理方法に関する。
図書館内のスペースによって保持できる資料の数は限られている。そこで、スペース確保のために、廃棄すべき資料を選別して、資料を管理することがある。
資料の廃棄判断理由には、汚損や破損等の理由で資料としての価値がなくなることの他に、資料が全く利用されなかったり、資料の利用回数が減少したり、という理由が想定される。
図書館で購入される資料は、司書の判断によって決定されることがあり、司書の好みによって購入されたが、全く借りられないという状況が発生するおそれがある。また、一時的に流行する資料は、需要がある時期には多数の利用がされるが、流行が過ぎると全く利用されないおそれがある。
また、廃棄資料の選定についても、司書の判断に委ねられることがある。
特開2017-33563号公報
利用が全くされていなかったり、利用回数が減少したりした資料であっても、今後需要の回復が見込まれる可能性もある。よって、未利用や利用減によって一度廃棄予定にされた資料であっても、司書によって廃棄決定の判断を行なうことは難しいおそれがある。
1つの側面では、過去の実績に基づき廃棄候補とする資料の条件を生成することを目的とする。
未廃棄の資料について廃棄可否を判断する際に用いられる条件である廃棄条件をコンピュータに生成させる資料管理プログラムであって、過去に廃棄された廃棄済み資料それぞれに関する廃棄済み資料情報を記憶部から参照し、廃棄理由が利用回数によるものである前記廃棄済み資料である1以上の第一の廃棄済み資料を特定し、前記廃棄済み資料情報を参照し、前記1以上の第一の廃棄済み資料の情報それぞれに関連付けられたキーワードに基づいて前記廃棄条件を生成する、処理を前記コンピュータに実行させる。
1つの側面では、過去の実績に基づき廃棄候補とする資料の条件を生成することができる。
実施形態の一例における資料管理システムのシステム構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示した資料管理装置の機能構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示した資料管理システムにおける廃棄資料実績Database(DB)を例示するテーブルである。 図1に示した資料管理システムにおける未利用・利用減資料DB及び廃棄条件DBを例示するテーブルである。 図1に示した資料管理システムにおける除籍予定DBを例示するテーブルである。 図1に示した資料管理システムにおける未利用・利用減資料DBの生成処理を説明するフローチャートである。 図1に示した資料管理システムにおける廃棄条件DBの生成処理を説明するフローチャートである。 図1に示した資料管理システムにおける除籍予定DBの生成処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して一実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、システムに含まれる各構成は必ずしも実施形態で説明する装置内に存在する必要はなく、異なる装置に各構成が含まれるように適用し、複数の装置間で処理を実施してもよい。
また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
以下、図中において、同一の各符号は同様の部分を示しているので、その説明は省略する。
〔A〕実施形態の一例
〔A-1〕システム構成例
図1は、実施形態の一例における資料管理システム100のシステム構成を模式的に示すブロック図である。
資料管理システム100は、互いに異なる施設(例えば、「図書館」)に配置される複数(図示する例では、2つ)の資料管理装置1を備える。資料管理装置1は、ネットワーク2を介して互いに通信可能に接続される。
資料管理装置1は、Central Processing Unit(CPU)11,メモリ12,表示制御部13,記憶装置14,入力Interface(I/F)15,読み書き処理部16及び通信I/F17を備える。
メモリ12は、例示的に、Read Only Memory(ROM)及びRandom Access Memory(RAM)を含む記憶装置である。メモリ12のROMには、Basic Input/Output System(BIOS)等のプログラムが書き込まれてよい。メモリ12のソフトウェアプログラムは、CPU11に適宜に読み込まれて実行されてよい。また、メモリ12のRAMは、一次記録メモリあるいはワーキングメモリとして利用されてよい。
表示制御部13は、表示装置130と接続され、表示装置130を制御する。表示装置130は、液晶ディスプレイやOrganic Light-Emitting Diode(OLED)ディスプレイ,Cathode Ray Tube(CRT),電子ペーパーディスプレイ等であり、オペレータ等に対する各種情報を表示する。表示装置130は、入力装置と組み合わされたものでもよく、例えば、タッチパネルでもよい。
記憶装置14は、例示的に、データを読み書き可能に記憶する装置であり、例えば、Hard Disk Drive(HDD)やSolid State Drive(SSD),Storage Class Memory(SCM)が用いられてよい。記憶装置14は、廃棄資料実績DB141(図3を用いて後述),未利用・利用減資料DB142(図4の(1)を用いて後述),廃棄条件DB143(図4の(2)を用いて後述)及び除籍予定DB144(図5を用いて後述)を記憶する。
入力I/F15は、マウス151やキーボード152等の入力装置と接続され、マウス151やキーボード152等の入力装置を制御する。マウス151やキーボード152は、入力装置の一例であり、これらの入力装置を介して、オペレータが各種の入力操作を行なう。
読み書き処理部16は、記録媒体160が装着可能に構成される。読み書き処理部16は、記録媒体160が装着された状態において、記録媒体160に記録されている情報を読み取り可能に構成される。本例では、記録媒体160は、可搬性を有する。例えば、記録媒体160は、フレキシブルディスク、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は、半導体メモリ等である。
通信I/F17は、外部装置との通信を可能にするためのインタフェースである。通信I/F17は、ネットワーク2を介して、他の資料管理装置1と通信可能に接続する。
図2は、図1に示した資料管理装置1の機能構成を模式的に示すブロック図である。
CPU11は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ12に格納されたOperating System(OS)やプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。すなわち、資料管理装置1のCPU11は、図2に示すように、取得部111,特定部112及び生成部113として機能する。
なお、これらの取得部111,特定部112及び生成部113としての機能を実現するためのプログラムは、例えば前述した記録媒体160に記録された形態で提供される。そして、コンピュータは読み書き処理部16を介してその記録媒体160からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供してもよい。
取得部111,特定部112及び生成部113としての機能を実現する際には、内部記憶装置に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサによって実行される。このとき、記録媒体160に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行してもよい。なお、本実施形態において、内部記憶装置はメモリ12であり、マイクロプロセッサはCPU11である。
CPU11は、例示的に、資料管理装置1全体の動作を制御する。資料管理装置1全体の動作を制御するための装置は、CPU11に限定されず、例えば、MPUやDSP,ASIC,PLD,FPGAのいずれか1つであってもよい。また、資料管理装置1全体の動作を制御するための装置は、CPU,MPU,DSP,ASIC,PLD及びFPGAのうちの2種類以上の組み合わせであってもよい。なお、MPUはMicro Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称である。また、PLDはProgrammable Logic Deviceの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
取得部111は、過去に廃棄された廃棄済み資料に対応付けられた廃棄理由を取得する。なお、取得部111における機能の詳細については、図3等を用いて後述する。なお、「資料」は、「図書」と称されてもよい。
特定部112は、取得部111によって取得された廃棄理由のうち、廃棄理由が利用回数によるものである廃棄済み資料を特定する。なお、特定部112における機能の詳細については、図4等を用いて後述する。
生成部113は、特定部112によって特定された廃棄済み資料の情報(「未利用・利用減資料DB142」と称されてもよい。)に基づいて廃棄候補とする資料の条件(「廃棄条件DB143」と称されてもよい。)を生成する。なお、生成部113における機能の詳細については、図4及び図5等を用いて後述する。
なお、取得部111及び特定部112としての機能は複数の図書館それぞれに配置された資料管理装置1に備えられる一方、生成部113としての機能は複数の図書館の資料を一括して管理するサーバ(不図示)に備えられてもよい。
図3は、図1に示した資料管理システム100における廃棄資料実績DB141を例示するテーブルである。
廃棄資料実績DB141には、廃棄済みの資料に関する情報が登録される。廃棄資料実績DB141は、書誌番号(「コード」と称されてもよい。),分野,資料形態,著者,資料名及び廃棄理由のカラムを含む。
図3に示す例において、例えば、書誌番号「100111」の資料は、分野が「小説」であり、資料形態が「文庫」であり、著者が「著者A」であり、資料名が「こころ」であり、廃棄理由が「利用減」である。また、例えば、書誌番号「100112」の資料は、分野が「ノンフィクション」であり、資料形態が「文庫」であり、著者が「著者A」であり、資料名が「太郎の一生」であり、廃棄理由が「未利用」である。更に、例えば、書誌番号「100115」の資料は、分野が「言語」であり、資料形態が「新書」であり、著者が「著者C」であり、資料名が「日本語学」であり、廃棄理由が「破損」である。
なお、同一の書誌番号の資料が複数廃棄されている場合には、廃棄資料実績DB141には、廃棄されている資料の数だけ、同一の書誌番号の資料に関する情報が登録される。図3に示す例では、書誌番号「100115」の資料は、3冊廃棄されている。
取得部111は、廃棄資料実績DB141から、廃棄済み資料のそれぞれに対応付けられて登録されている廃棄理由(別言すれば、「未利用」,「利用減」及び「破損」の別)を取得する。
図4の(1)は、図1に示した資料管理システム100における未利用・利用減資料DBを例示するテーブルである。また、図4の(2)は、図1に示した資料管理システム100における廃棄条件DB143を例示するテーブルである。
未利用・利用減資料DB142には、廃棄資料実績DB141に登録されている廃棄済み資料に関する情報のうち、廃棄理由が利用回数によるもの(別言すれば、「未利用」及び「利用減」)である廃棄済み資料に関する情報が登録されている。未利用・利用減資料DB142は、廃棄資料実績DB141と同様に、書誌番号,分野,資料形態,著者,資料名及び廃棄理由のカラムを有する。
特定部112は、廃棄資料実績DB141において廃棄理由が利用回数によるものである廃棄済み資料を特定する。そして、特定部112は、廃棄理由が利用回数によるものである廃棄済み資料に関する情報を、未利用・利用減資料DB142に登録する。
別言すれば、特定部112は、廃棄された資料のうち廃棄理由が利用不振を示す資料群を特定する。
図4の(1)に示す例において、未利用・利用減資料DB142には、例えば、廃棄理由が「利用減」である書誌番号「100111」の資料に関する情報や、廃棄理由が「未利用」である書誌番号「100112」の資料に関する情報が登録されている。
廃棄条件DB143は、廃棄候補とする資料の条件を含む。
生成部113は、未利用・利用減資料DB142に登録されている資料に関する情報において、閾値以上の数含まれるキーワードを抽出する。生成部113は、廃棄済み資料の書誌番号,分野,資料形態,著者名及び出版年等の少なくとも一つによる分類に基づき、分類毎に廃棄候補とする資料の条件を生成してよい。
図4の(1)及び(2)に示す例において、生成部113は、未利用・利用減資料DB142において多数含まれている分野である「小説」及び「情報」をキーワードとして抽出して、廃棄条件DB143に登録する。また、生成部113は、未利用・利用減資料DB142において多数含まれている著者である「著者A」をキーワードとして抽出して、廃棄条件DB143に登録する。更に、生成部113は、未利用・利用減資料DB142において多数含まれている資料名である「2010」及び「Word」をキーワードとして抽出して、廃棄条件DB143に登録する。
なお、図4の(1)に示す資料名において、「ルン」という言葉は「ルンがきらっと輝いたら」,「モバルンのデザート天国」及び「星の子ルンルンルン」において合計5回出現するが、互いに関係のない意味で使用されている。そこで、生成部113は、「ルン」という言葉を廃棄条件DB143への登録対象から除外する。
図5の(1)は、図1に示した資料管理システム100における廃棄可否の登録前の除籍予定DB144を例示するテーブルである。また、図5の(2)は、図1に示した資料管理システム100における廃棄可否の登録後の除籍予定DB144を例示するテーブルである。
図5の(1)に示す除籍予定DB144には、例えば図書館の司書によって除籍予定(別言すれば、「廃棄予定」)として判断された資料に関する情報が登録される。除籍予定DB144は、廃棄可否,書誌番号,分野,資料形態,著者及び資料名のカラムを有する。
図5の(1)に示すように、除籍予定DB144において、廃棄可否のカラムは初期状態では空欄に設定されている。
図5の(1)に示す例において、除籍予定DB144には、例えば、書誌番号「100111」で、分野が「小説」であり、資料形態が「文庫」であり、著者が「著者A」であり、資料名が「こころ」である資料が登録されている。また、除籍予定DB144には、例えば、書誌番号「100213」で、分野が「スポーツ」であり、資料形態が「ハードブック」であり、著者が「著者a」であり、資料名が「テニスのコツ」である資料が登録されている。更に、除籍予定DB144には、例えば、書誌番号「100214」で、分野が「旅行」であり、資料形態が「ハードブック」であり、著者が「著者b」であり、資料名が「世界一周の旅 2010」である資料が登録されている。
生成部113は、図4の(1)に示した未利用・利用減資料DB142に登録されている書籍番号と、図4の(2)に示した廃棄条件DB143に含まれるキーワードとに基づき、除籍予定の資料についての廃棄可否の判断を実施する。具体的には、生成部113は、未利用・利用減資料DB142に登録されている書籍番号と一致する書籍番号を有する除籍予定の資料、又は、廃棄条件DB143に登録されているキーワードを含む除籍予定の資料について、廃棄可否のフラグを「廃棄」に設定する。生成部113は、未利用・利用減資料DB142に登録されている書籍番号と一致しない書籍番号を有する除籍予定の資料、及び、廃棄条件DB143に登録されているキーワードを含まない除籍予定の資料について、廃棄可否のフラグを「!要検討」に設定する。
別言すれば、生成部113は、特定した資料群の属性情報の傾向を抽出し、抽出した属性情報の傾向に該当するか否かに応じて、廃棄候補の資料の廃棄の推奨度を制御する。
図5の(2)に示す例では、例えば、書籍番号「10111」は未利用・利用減資料DB142に登録されていると共に、分野「小説」及び著者「著者A」が廃棄条件DB143に登録されている。そこで、生成部113は、除籍予定DB144において、書籍番号「10111」の資料の廃棄可否のフラグを「廃棄」に設定する。
また、図5の(2)に示す例では、例えば、書籍番号「10213」は未利用・利用減資料DB142に登録されていないと共に、分野,資料形態,著者及び資料名のいずれもが廃棄条件DB143に登録されていない。そこで、生成部113は、除籍予定DB144において、書籍番号「10213」の資料の廃棄可否のフラグを「!要検討」に設定する。
更に、図5の(2)に示す例では、例えば、書籍番号「10214」は未利用・利用減資料DB142に登録されてないが、資料名の一部「2010」が廃棄条件DB143に登録されている。そこで、生成部113は、除籍予定DB144において、書籍番号「10214」の資料の廃棄可否のフラグを「廃棄」に設定する。
図3に示した廃棄資料実績DB141には、例えば同一市町村内の他の図書館における廃棄済み資料が含まれてもよい。この場合には、生成部113は、自館及び他館における廃棄済み資料に関する情報に基づいて、廃棄条件DB143を生成する。これにより、自館の廃棄済み資料に関する情報に基づいて除籍予定の資料についての廃棄可否を判断する場合よりも、適切な廃棄可否の判断を実施することができる。
また、生成部113は、例えば同一市町村内の他の図書館に存在する資料に関する情報を他の資料管理装置1から取得してもよい。そして、生成部113は、他の図書館に存在しない資料が除籍予定DB144に含まれる場合には、当該資料についての廃棄可否のフラグを「廃棄」ではなく「!要検討」に設定する。これにより、或る資料が同一市町村内等において全く存在しなくなることを防止できる。
別言すれば、生成部113は、廃棄候補となる資料を管理する施設と異なる施設において廃棄された資料に関する情報と存在する資料に関する情報との少なくともいずれかに基づき、廃棄候補とする資料の条件を生成する。
更に、生成部113は、郷土資料等であって廃棄が禁止されている資料に関する情報に基づいて、廃棄可否の判断を実施してもよい。そして、生成部113は、廃棄が禁止されている資料が除籍予定DB144に含まれている場合には、当該資料についての廃棄可否のフラグを「廃棄」ではなく「!要検討」に設定する。これにより、重要な資料の誤廃棄を防止できる。
〔A-2〕動作例
図1に示した資料管理システム100における未利用・利用減資料DB142の生成処理を、図6に示すフローチャート(ステップS1~S5)に従って説明する。
取得部111は、自館における過去の廃棄資料情報を取得し、廃棄資料実績DB141に格納する(ステップS1)。
取得部111は、他館における過去の廃棄資料情報を取得し、廃棄資料実績DB141に格納する(ステップS2)。
特定部112は、廃棄資料実績DB141に登録されている各資料について、廃棄理由が未利用又は利用減少であるかを判定する(ステップS3)。
廃棄理由が未利用及び利用減少でない場合には(ステップS3のNoルート参照)、処理はステップS5へ移行する。
一方、廃棄理由が未利用又は利用減少である場合には(ステップS3のYesルート参照)、特定部112は、廃棄理由が未利用又は利用減少である資料に関する情報を、未利用・利用減資料DB142に追加する(ステップS4)。
特定部112は、廃棄資料実績DB141に登録されている全資料について廃棄理由の判定済みであるかを判定する(ステップS5)。
判定済みでない資料がある場合には(ステップS5のNoルート参照)、処理はステップS3へ戻る。
一方、全資料について判定済みである場合には(ステップS5のYesルート参照)、未利用・利用減資料DB142の生成処理は終了する。
次に、図1に示した資料管理システム100における廃棄条件DB143の生成処理を、図7に示すフローチャート(ステップS11~S13)に従って説明する。
生成部113は、未利用・利用減資料DB142を取得する(ステップS11)。
生成部113は、未利用・利用減資料DB142に登録されている資料の分類毎に、閾値以上の数がヒットするキーワードを抽出する(ステップS12)。
生成部113は、ヒットしたキーワードを分類毎に、廃棄条件DB143に登録する(ステップS13)。そして、廃棄条件DB143の生成処理は終了する。
次に、図1に示した資料管理システム100における除籍予定DB144の生成処理を、図8に示すフローチャート(ステップS21~S29)に従って説明する。
生成部113は、未利用・利用減資料DB142から、書籍番号を取得する(ステップS21)。
生成部113は、廃棄条件DB143から、キーワードを取得する(ステップS22)。
生成部113は、除籍予定DB144から、自館の除籍予定資料に関する情報を取得する(ステップS23)。
生成部113は、除籍予定の資料に関する情報が、未利用・利用減資料DB142の書籍番号又は廃棄条件DB143のキーワードに一致するかを判定する(ステップS24)。
除籍予定の資料に関する情報が、未利用・利用減資料DB142の書籍番号及び廃棄条件DB143のキーワードに一致しない場合には、(ステップS24のNoルート参照)、処理はステップS25へ進む。すなわち、生成部113は、除籍予定DB144において、除籍予定の資料に要検討フラグを設定する(ステップS25)。そして、処理はステップS29へ進む。
一方、除籍予定の資料に関する情報が、未利用・利用減資料DB142の書籍番号又は廃棄条件DB143のキーワードに一致する場合には(ステップS26のYesルート参照)、処理はステップS26へ進む。すなわち、生成部113は、除籍予定の資料が他館に存在するかを判定する(ステップS26)。
除籍予定の資料が他館に存在しない場合には(ステップS26のNoルート参照)、処理はステップS25へ進む。
一方、除籍予定の資料が他館に存在する場合には(ステップS26のYesルート参照)、生成部113は、除籍予定の資料が保存資料であるかを判定する(ステップS27)。
除籍予定の資料が保存資料である場合には(ステップS27のYesルート参照)、処理はステップS25へ進む。
一方、除籍予定の資料が保存資料でない場合には(ステップS27のNoルート参照)、生成部113は、除籍予定DB144において、除籍予定の資料を廃棄資料に設定する(ステップS28)。
生成部113は、除籍予定DB144に登録されている全資料について除籍可否の判定済みであるかを判定する(ステップS29)。
判定済みでない資料がある場合には(ステップS29のNoルート参照)、処理はステップS24へ戻る。
一方、全資料について判定済みである場合には(ステップS29のYesルート参照)、除籍予定DB144の生成処理は終了する。
〔A-3〕効果
上述した実施形態の一例における資料管理システム100によれば、例えば、以下の作用効果を奏することができる。
取得部111は、過去に廃棄された廃棄済み資料に対応付けて記憶部に記憶された廃棄理由を取得する。特定部112は、取得部111によって取得された廃棄理由のうち、廃棄理由が利用回数によるものである廃棄済み資料を特定する。生成部113は、特定部112によって特定された廃棄済み資料の情報に基づいて廃棄候補とする資料の条件を生成する。
別言すれば、特定部112は、資料の属性情報と利用実績と廃棄理由とを対応づけて記憶した記憶部から廃棄された資料のうち廃棄理由が利用不振を示す資料群を特定する。生成部113は、特定した資料群の属性情報の傾向を抽出し、抽出した属性情報の傾向に該当するか否かに応じて、廃棄候補の資料の廃棄の推奨度を制御する。
これにより、資料の廃棄判断を容易にすることができる。具体的には、司書の判断で除籍予定として選ばれた資料群から、図書館独自の利用傾向を考慮しつつ、廃棄すべき資料を自動で選別できる。また、未利用・利用減資料DB142を、資料の受け入れ時や除籍予定DB144の作成時における基準として活用することができる。更に、未利用・利用減資料DB142を随時更新して資料選定に活用することで、時流に合せた資料サイクルを実現できる。
生成部113は、廃棄済み資料の書誌番号,分野,資料形態,著者名及び出版年等の少なくとも一つによる分類に基づき、分類毎に廃棄候補とする資料の条件を生成する。
これにより、廃棄済み資料の傾向に基づいて、廃棄予定の資料についての廃棄可否の判断を実施できる。
生成部113は、廃棄候補となる資料を管理する施設と異なる施設において廃棄された資料に関する情報と存在する資料に関する情報との少なくともいずれかに基づき、廃棄候補とする資料の条件を生成する。
これにより、自館に限った廃棄済み資料に関する情報に基づいて除籍予定の資料についての廃棄可否を判断する場合よりも、適切な廃棄可否の判断を実施することができる。また、或る資料が同一市町村内等において全く存在しなくなることを防止できる。
〔B〕その他
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態の一例において、生成部113は、除籍予定DB144において登録されている図書館の司書によって除籍予定として判断された資料について、廃棄可否の判断を実施したが、これに限定されるものではない。
生成部113は、例えば、図書館において閉架図書に設定されている資料について、廃棄可否の判断を実施してもよい。
これにより、閉架図書の整理を容易に実施することができる。
〔C〕付記
以上の実施形態及び変形例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
過去に廃棄された廃棄済み資料に対応付けて記憶部に記憶された廃棄理由を取得し、
取得した前記廃棄理由のうち、前記廃棄理由が利用回数によるものである廃棄済み資料を特定し、
特定した前記廃棄済み資料の情報に基づいて廃棄候補とする資料の条件を生成する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする資料管理プログラム。
(付記2)
前記廃棄候補とする資料の条件を生成する際、前記廃棄済み資料の名称、分野、形態、著者名、出版年、及び、前記廃棄済み資料に対応づけられたコードの少なくとも一つによる分類に基づき、前記分類毎に前記条件を生成する処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1に記載の資料管理プログラム。
(付記3)
前記廃棄候補とする資料の条件を生成する際、前記廃棄候補となる資料を管理する施設と異なる施設において廃棄された資料に関する情報と存在する資料に関する情報との少なくともいずれかに基づき、前記条件を生成する処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1または2に記載の資料管理プログラム。
(付記4)
資料の属性情報と利用実績と廃棄理由とを対応づけて記憶した記憶部から廃棄された資料のうち廃棄理由が利用不振を示す資料群を特定し、
特定した前記資料群の属性情報の傾向を抽出し、
抽出した前記傾向に該当するか否かに応じて、廃棄候補の資料の廃棄の推奨度を制御する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする資料管理プログラム。
(付記5)
過去に廃棄された廃棄済み資料に応付けて記憶部に記憶された廃棄理由を取得する取得部と、
取得した前記廃棄理由のうち、前記廃棄理由が利用回数によるものである廃棄済み資料を特定する特定部と、
特定した前記廃棄済み資料の情報に基づいて廃棄候補とする資料の条件を生成する生成部と、
を備えることを特徴とする、資料管理システム。
(付記6)
前記生成部は、前記廃棄候補とする資料の条件を生成する際、前記廃棄済み資料の名称、分野、形態、著者名、出版年、及び、前記廃棄済み資料に対応づけられたコードの少なくとも一つによる分類に基づき、前記分類毎に前記条件を生成することを特徴とする付記5に記載の資料管理システム。
(付記7)
前記生成部は、前記廃棄候補とする資料の条件を生成する際、前記廃棄候補となる資料を管理する施設と異なる施設において廃棄された資料に関する情報と存在する資料に関する情報との少なくともいずれかに基づき、前記条件を生成することを特徴とする付記5または6に記載の資料管理システム。
(付記8)
資料の属性情報と利用実績と廃棄理由とを対応づけて記憶した記憶部から廃棄された資料のうち廃棄理由が利用不振を示す資料群を特定する特定部と、
特定した前記資料群の属性情報の傾向を抽出し、抽出した前記傾向に該当するか否かに応じて、廃棄候補の資料の廃棄の推奨度を制御する生成部と、
を備えることを特徴とする、資料管理システム。
(付記9)
過去に廃棄された廃棄済み資料に対応付けて記憶部に記憶された廃棄理由を取得し、
取得した前記廃棄理由のうち、前記廃棄理由が利用回数によるものである廃棄済み資料を特定し、
特定した前記廃棄済み資料の情報に基づいて廃棄候補とする資料の条件を生成する、
ことを特徴とする資料管理方法。
(付記10)
前記廃棄候補とする資料の条件を生成する際、前記廃棄済み資料の名称、分野、形態、著者名、出版年、及び、前記廃棄済み資料に対応づけられたコードの少なくとも一つによる分類に基づき、前記分類毎に前記条件を生成することを特徴とする付記9に記載の資料管理方法。
(付記11)
前記廃棄候補とする資料の条件を生成する際、前記廃棄候補となる資料を管理する施設と異なる施設において廃棄された資料に関する情報と存在する資料に関する情報との少なくともいずれかに基づき、前記条件を生成することを特徴とする付記9または10に記載の資料管理方法。
(付記12)
資料の属性情報と利用実績と廃棄理由とを対応づけて記憶した記憶部から廃棄された資料のうち廃棄理由が利用不振を示す資料群を特定し、
特定した前記資料群の属性情報の傾向を抽出し、
抽出した前記傾向に該当するか否かに応じて、廃棄候補の資料の廃棄の推奨度を制御する、
ことを特徴とする資料管理方法。
100 :資料管理システム
1 :資料管理装置
11 :CPU
111 :取得部
112 :特定部
113 :生成部
12 :メモリ
13 :表示制御部
130 :表示装置
14 :記憶装置
141 :廃棄資料実績DB
142 :利用減資料DB
143 :廃棄条件DB
144 :除籍予定DB
15 :入力I/F
151 :マウス
152 :キーボード
16 :読み書き処理部
160 :記録媒体
17 :通信I/F
2 :ネットワーク

Claims (5)

  1. 未廃棄の資料について廃棄可否を判断する際に用いられる条件である廃棄条件をコンピュータに生成させる資料管理プログラムであって、
    過去に廃棄された廃棄済み資料それぞれに関する廃棄済み資料情報を記憶部から参照し、廃棄理由が利用回数によるものである前記廃棄済み資料である1以上の第一の廃棄済み資料を特定し、
    前記廃棄済み資料情報を参照し、前記1以上の第一の廃棄済み資料の情報それぞれに関連付けられたキーワードに基づいて前記廃棄条件を生成する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする資料管理プログラム。
  2. 前記廃棄条件を生成する際、前記1以上の第一の廃棄済み資料の名称、分野、形態、著者名、出版年、及び、前記1以上の第一の廃棄済み資料に対応づけられたコードの少なくとも一つによる分類に基づき、前記分類毎に前記廃棄条件を生成する処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の資料管理プログラム。
  3. 前記廃棄済み資料は、前記未廃棄の資料を管理する第一の施設において過去に廃棄された資料と、前記第一の施設とは異なる第二の施設において過去に廃棄された資料とを含む、ことを特徴とする請求項1または2に記載の資料管理プログラム
  4. 未廃棄の資料について廃棄可否を判断する際に用いられる条件である廃棄条件を生成する資料管理システムであって、
    過去に廃棄された廃棄済み資料それぞれに関する廃棄済み資料情報を記憶部から参照し、廃棄理由が利用回数によるものである前記廃棄済み資料である1以上の第一の廃棄済み資料を特定する特定部と、
    前記廃棄済み資料情報を参照し、前記1以上の第一の廃棄済み資料の情報それぞれに関連付けられたキーワードに基づいて前記廃棄条件を生成する生成部と、
    を備えることを特徴とする、資料管理システム
  5. 未廃棄の資料について廃棄可否を判断する際に用いられる条件である廃棄条件を生成する資料管理方法であって、
    過去に廃棄された廃棄済み資料それぞれに関する廃棄済み資料情報を記憶部から参照し、廃棄理由が利用回数によるものである前記廃棄済み資料である1以上の第一の廃棄済み資料を特定し、
    前記廃棄済み資料情報を参照し、前記1以上の第一の廃棄済み資料の情報それぞれに関連付けられたキーワードに基づいて前記廃棄条件を生成する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする資料管理方法
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