JP7178635B2 - 入力装置、移動体、及びプログラム - Google Patents

入力装置、移動体、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7178635B2
JP7178635B2 JP2019033308A JP2019033308A JP7178635B2 JP 7178635 B2 JP7178635 B2 JP 7178635B2 JP 2019033308 A JP2019033308 A JP 2019033308A JP 2019033308 A JP2019033308 A JP 2019033308A JP 7178635 B2 JP7178635 B2 JP 7178635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
input device
movable member
reversing
reversing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019033308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020140776A (ja
Inventor
裕也 田口
義広 細川
直樹 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2019033308A priority Critical patent/JP7178635B2/ja
Publication of JP2020140776A publication Critical patent/JP2020140776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7178635B2 publication Critical patent/JP7178635B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本開示は、一般に入力装置、移動体、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、各種電気機器への入力に用いる入力装置、移動体、及びプログラムに関する。
特許文献1は、プッシュオンスイッチ(入力装置)を開示している。このプッシュオンスイッチは、ケースと、固定接点と、可動接点と、弾性体と、を備える。弾性体は、筒状の周囲部を備えると共に、その周囲部の中央孔内に、上部が操作部分としてなる円柱部(押し子)が上下動可能なように薄肉部で連結構成されており、周囲部の下端が、可動接点の周縁部上に載せられている。円柱部の下端面には、下方に突出する押圧部を備えている。押圧部は、可動接点の押圧に用いられる。
特開2006-120397号公報
本開示は、操作者が操作してから電気機器が動作するまでの時間差を短縮することのできる入力装置、移動体、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る入力装置は、可動部材と、反転部材と、検知部と、処理部と、を備える。前記可動部材は、外部からの力を受けて移動する。前記反転部材は、前記可動部材を介して前記外部からの力を受けて変形し、前記可動部材の移動量が所定の移動量に達すると前記可動部材に作用する荷重が減少する特性を有する。前記検知部は、前記可動部材の位置に応じて変化する物理量を検知する。前記処理部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記反転部材が前記反転部材に対向する固定部材に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える。前記検知部は、前記物理量として、前記反転部材の速度を検知する。
本開示の一態様に係る移動体は、上記の入力装置と、前記入力装置を有する本体と、を備える。
本開示の一態様に係るプログラムは、可動部材と、反転部材と、を備える入力装置に用いられるプログラムである。前記可動部材は、外部からの力を受けて移動する。前記反転部材は、前記可動部材を介して前記外部からの力を受けて変形し、前記可動部材の移動量が所定の移動量に達すると前記可動部材に作用する荷重が減少する特性を有する。前記プログラムは、1以上のプロセッサに、取得処理と、切替処理と、を実行させるためのプログラムである。前記取得処理は、前記可動部材の位置に応じて変化する物理量として、前記反転部材の速度の検知結果を取得する処理である。前記切替処理は、前記検知結果に基づいて、前記反転部材が前記反転部材に対向する固定部材に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える処理である。
本開示の一態様に係る入力装置は、可動部材と、反転部材と、検知部と、処理部と、を備える。前記可動部材は、外部からの力を受けて移動する。前記反転部材は、前記可動部材を介して前記外部からの力を受けて変形し、前記可動部材の移動量が所定の移動量に達すると前記可動部材に作用する荷重が減少する特性を有する。前記検知部は、前記可動部材の位置に応じて変化する物理量を検知する。前記処理部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記反転部材が前記反転部材に対向する固定部材に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える。前記検知部は、導体部を有し、前記物理量として、前記導体部と前記外部としての生体との間の静電容量を検知する。前記導体部は、前記可動部材の移動方向において、前記反転部材と重ならないように設けられている。
本開示は、操作者が操作してから電気機器が動作するまでの時間差を短縮することができる、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る入力装置の概要図である。 図2は、同上の入力装置を用いた移動体の概略図である。 図3は、同上の入力装置における、可動部材の移動量と、可動部材から操作者に作用する荷重と、検知部の出力電圧との相関図である。 図4は、同上の入力装置の分解斜視図である。 図5は、同上の入力装置の前方から見た斜視図である。 図6は、同上の入力装置の後方から見た斜視図である。 図7は、同上の入力装置の可動部材の一部を除いた平面図である。 図8は、同上の入力装置の要部断面図である。 図9は、同上の入力装置のオフ状態の概略断面図である。 図10は、同上の入力装置のオン状態の概略断面図である。 図11は、比較例の入力装置のオフ状態の概略断面図である。 図12は、同上の入力装置のオン状態の概略断面図である。 図13は、同上の入力装置における、可動部材の移動量と、可動部材から操作者に作用する荷重と、接点間の電圧との相関図である。
(1)概要
本実施形態の入力装置100(図1参照)は、操作者(人)の操作を受け付ける機能を有し、操作に応じた電気信号を出力する装置である。入力装置100は、電気機器B1を動作させるために用いられる。つまり、電気機器B1は、例えば電線を介して入力装置100に電気的に接続されており、入力装置100から出力される電気信号を受けて、電気信号に応じて動作する。電気機器B1は、一例としてエアーコンディショナ、又は照明装置等である。本実施形態では、入力装置100は、操作時にのみオン状態となり、それ以外ではオフ状態となる常開型かつモーメンタリ型のプッシュスイッチである。
本開示でいう「オン状態」は、入力装置100が電気信号を出力する、又は電気信号としてオン信号を出力する状態である。入力装置100がオン状態のとき、入力装置100に電気的に接続された電気機器B1は、起動したり、電気信号(オン信号)に応じた動作を行ったりする。本開示でいう「オフ状態」は、入力装置100が電気信号を出力しない、又は電気信号としてオフ信号を出力する状態である。入力装置100がオフ状態のとき、入力装置100に電気的に接続された電気機器B1は、動作を停止したり、電気信号(オフ信号)に応じた動作を行ったりする。
本実施形態では、入力装置100は、図2に示すような車両(移動体)101の本体102に搭載されている。具体的には、入力装置100は、車両101の本体102のダッシュボード等に取り付けられている。そして、入力装置100は、車両101に搭載されている電気機器B1を操作するために用いられる。言い換えれば、移動体101は、入力装置100と、入力装置100を有する本体102と、を備えている。以下、特に断りのない限り、「移動体」は「車両」という。
入力装置100は、図1に示すように、可動部材1と、反転部材34と、検知部5と、処理部6と、を備えている。
可動部材1は、外部からの力を受けて移動するように構成されている。本開示でいう「外部からの力」は、入力装置100の操作時に入力装置100の外部から可動部材1に加わる力である。言い換えれば、「外部からの力」は、入力装置100の操作者(人)が可動部材1に対して加える力(以下、「操作力」ともいう)である。操作力は、操作者が直接、可動部材1を押すことで可動部材1に加えられる力の他、操作者が中間部材を介して可動部材1を押すことで、可動部材1に加えられる力を含む。
反転部材34は、可動部材1と対向して配置される。反転部材34は、可動部材1を介して外部からの力を受けて変形する。ここで、反転部材34は、可動部材1に加わる操作力(可動部材1の移動量)に応じて、いわゆる反転動作を行うように構成されている。具体的には、反転部材34は、可動部材1の移動量が所定の移動量(以下、「第1移動量」ともいう)M1に達すると、反転部材34から可動部材1に作用する荷重(つまり、操作者に作用する荷重)が減少する特性を有している(図3参照)。言い換えれば、反転部材34は、可動部材1の移動量に対して、反転部材34から可動部材1に作用する荷重の極大値を含む特性を有している。
本開示でいう「可動部材の移動量」とは、非操作時における可動部材の位置から、操作力が加えられた可動部材1の移動後の位置までの距離をいう。本実施形態では、入力装置100をオフ状態からオン状態に切り替えるために要する可動部材1の移動量は、一例として1~数〔mm〕程度である。
検知部5は、可動部材1の位置に応じて変化する物理量を検知する。つまり、検知部5は、上記物理量を検知することにより、可動部材1の位置(変位を含む)を間接的に検知する。本実施形態では、検知部5は、物理量として、外部としての生体A1との間の静電容量C1を検知する。具体的には、検知部5は、電気力線を放射する導体パターン51を有しており、この導体パターン51と生体A1との間で発生する静電容量C1を検知する。本実施形態では、生体A1は、入力装置100の操作者の指である。以下の説明では、特に断りのない限り、「生体」を「操作者の指」という。
処理部6は、検知部5の検知結果に基づいて、入力装置100のオン状態及びオフ状態を切り替える処理を実行する。本実施形態では、処理部6は、検知部5の検知結果に基づいて、反転部材34が反転部材34に対向する固定部材(ここでは、基板)4に接する前に、オフ状態からオン状態に切り替える。
上述のように、本実施形態では、反転部材34が固定部材4に接する前に、入力装置100の状態がオフ状態からオン状態に切り替わる。このため、本実施形態では、反転部材34が固定部材4に接する(言い換えれば、可動接点が固定接点に機械的に接する)ことをもって入力装置の状態がオフ状態からオン状態に切り替わる構成と比較して、オフ状態からオン状態に切り替わるタイミングが早い。したがって、本実施形態では、操作してから電気機器B1が動作するまでの時間差を短縮することができる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態の入力装置100について図4~図8を参照して詳しく説明する。以下の説明では、可動部材1と固定部材4とが並ぶ方向を前後方向とし、固定部材4から見て可動部材1側を「前」、その逆を「後」として説明する。入力装置100は、可動部材1と、ケース2と、カバー3と、固定部材4と、を備えている。本実施形態では、入力装置100は、可動部材1としての複数(ここでは、3つ)のボタン1を有している。以下、特に断りのない限り、「可動部材」を「ボタン」という。
本実施形態では、複数のボタン1は、それぞれ電気機器B1の複数の動作に対応している。したがって、操作者は、複数のボタン1のうちのいずれかのボタン1を操作することにより、操作したボタン1に対応する動作を電気機器B1に行わせることが可能である。以下の説明では、特に断りのない限り、「オン状態」及び「オフ状態」は、複数のボタン1のうちのいずれかのボタン1を操作した場合のオン状態及びオフ状態をいう。
ボタン1は、例えば合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。ボタン1は、後面を開口した箱状である。ボタン1は、天板11と、4つの側板12と、を有している。天板11は、矩形状であって、操作者の指A1により押される部位である。天板11には、ボタン1を操作することにより電気機器B1にて発揮される機能を説明する文字列110が記されている。本実施形態では、3つのボタン1の天板11には、それぞれ「〇」、「△」、「□」が文字列110として記されている。
天板11の後面からは、対応する枠体21に向かって(後方に向かって)突出する棒状の突部111が一体に形成されている。突部111は、前後方向から見て十字状であって、長手方向が前後方向に沿っている。突部111は、入力装置100の完成状態において、カバー3の対応する反転部材34(後述する)の頂部と対向する。
4つの側板12は、いずれも矩形状である。4つの側板12は、それぞれ天板11の四辺から対応する枠体21(後述する)に向かって(後方に向かって)突出している。4つの側板12のうち天板11の2つの長辺から突出する一対の側板12には、厚さ方向に貫通する矩形状の孔121が設けられている。孔121の長手方向は、前後方向に沿っている。2つの孔121には、それぞれ対応する枠体21の有する2つの爪213(後述する)が通される。
4つの側板12の各々は、後面から厚さ方向に突出する突壁122を有している。突壁122は、対応する枠体21のスリット212(後述する)に通される。ボタン1は、4つの突壁122をそれぞれ対応する枠体21の4つのスリット212に通すことで、対応する枠体21に仮保持される。また、2つの孔121の内周縁のそれぞれに、対応する枠体21の2つの爪213を引っ掛けることで、ボタン1が対応する枠体21に取り付けられる。ここで、枠体21の2つの爪213は、それぞれ対応するボタン1の2つの孔121の内側を、孔121の長手方向(前後方向)に沿って移動可能である。したがって、ボタン1は、天板11を操作者の指A1により押されることで、前後方向に沿って移動可能である。また、ボタン1の4つの突壁122が対応する枠体21の4つのスリット212に通されているため、ボタン1は、前後方向以外の方向に移動するのを規制されている。
ケース2は、例えば合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。ケース2は、複数(ここでは、3つ)の枠体21と、複数の枠体21の後端縁を互いに結合するフランジ22と、を有している。枠体21の外郭は、前後方向からみて矩形状である。また、フランジ22の外郭は、前後方向から見て矩形状である。フランジ22は、一方向(図7における左右方向)に長さを有している。フランジ22において枠体21と対向する部位は、厚さ方向に貫通している。
枠体21は、中空部210を囲む4つの壁211により構成されている。4つの壁211には、それぞれボタン1の対応する突壁122が通されるスリット212が設けられている。スリット212の長手方向は、前後方向に沿っている。前後方向から見て、枠体21の4つの角のうち、対角線上に位置する一対の角(ここでは、図7における左上の角及び右下の角)の近傍に、スリット212が設けられている。
ケース2には、複数(ここでは、3つ)のボタン1が取り付けられる。入力装置100の完成状態において、複数のボタン1は、フランジ22の長手方向に沿って並ぶ形でケース2に取り付けられる。入力装置100の完成状態において、枠体21は、対応するボタン1により覆われる。
カバー3は、例えばゴム製であって、電気絶縁性を有している。カバー3は、主部31と、4つの側部32と、を有している。主部31は、一方向(図7における左右方向)に長さを有する矩形状である。主部31は、厚さ方向(前後方向)に貫通する複数(ここでは、3つ)の矩形状の開口部33を有している。主部31の前面において、開口部33の4つの角のうちの1つの角(ここでは、図4における左下の角)には、反転部材34が一体に形成されている。
主部31の後面の一端縁には、主部31の長手方向において間隔を空けて並ぶ一対の突起311が設けられている(図6参照)。一対の突起311の各々は、主部31の後面から固定部材4に向かって(後方に向かって)突出している。入力装置100の完成状態において、一対の突起311は、それぞれ固定部材4の一対の位置決め孔42(後述する)に通される(図6参照)。このため、入力装置100の完成状態において、カバー3は、固定部材4に対して位置決めされている。
4つの側部32は、いずれも矩形状である。4つの側部32は、それぞれ主部31の四辺から固定部材4に向かって(後方に向かって)突出している。入力装置100の完成状態において、カバー3の主部31が固定部材4の前面を覆い、カバー3の4つの側部32がそれぞれ固定部材4の4つの側面を覆う。
反転部材34は、頂部を閉塞した前後方向を軸とする円筒状の前部と、前後方向を軸とする中空の円錐台状の後部と、を組み合わせた形状である。反転部材34の頂部は、対応するボタン1の突部111と対向する。したがって、反転部材34は、対応するボタン1の天板11が操作者の指A1により押されると、頂部が突部111により押される。そして、反転部材34は、ボタン1を介して操作力が作用すると、頂部が後向きに凸となるように変形することで、後向きに撓む。
つまり、反転部材34は、対応するボタン1に加わる操作力(可動部材1の移動量)に応じて、反転動作を行うように構成されている。本実施形態では、反転部材34からボタン1を介して操作者の指A1に作用する荷重の増減は、第1移動量(所定の移動量)M1を境に反転する(図3の実線参照)。言い換えれば、反転部材34は、可動部材1の移動量が第1移動量(所定の移動量)M1に達すると、反転部材34から可動部材1に作用する荷重が減少する特性を有している。
固定部材4は、一方向(図7における左右方向)に長さを有する矩形状の基板である。以下、特に断りのない限り、「固定部材」を「基板」という。基板4の前面には、3つの導体パターン51が基板4の長手方向に沿って並ぶ形で設けられている。3つの導体パターン51の各々は、例えば銅箔等の導電体により形成されている。3つの導体パターン51は、それぞれ対応する枠体21の中空部210、及びカバー3の対応する開口部33を通して、対応するボタン1の天板11と対向する。つまり、導体パターン51は、対応するボタン1の天板11を押す操作者の指A1と対向することになる。
本実施形態では、基板4の前面において、カバー3の各反転部材34と対向する領域には導体パターン51が設けられていない。言い換えれば、導体パターン51は、ボタン(可動部材)1の移動方向(前後方向)において、反転部材34と重ならないように設けられている。
基板4の前面において導体パターン51に囲まれる矩形状の領域には、発光素子(ここでは、LED(Light Emitting Diode))41が実装されている。つまり、基板4の前面には、3つの導体パターン51に対応する3つの発光素子41が、基板4の長手方向に沿って並ぶ形で設けられている。発光素子41は、処理部6と電気的に接続されており、処理部6により制御される。具体的には、発光素子41は、対応するボタン1が操作者の指A1により押されてオン状態となることで発光する。3つの発光素子41は、それぞれ互いに異なる色で発光する。
ここで、導体パターン51は、検知部5の構成要素の一つである。検知部5は、ボタン(可動部材)1の位置に応じて変化する物理量を検知する。本実施形態では、検知部5は、図1に示すように、複数(ここでは、3つ)の導体パターン51と、複数(ここでは、3つ)の変換回路52と、を有している。本実施形態では、複数の変換回路52は、基板4の後面に実装されている処理部6の筐体の中に収容されている。なお、図1は、複数の導体パターン51のうちの1つの導体パターン51と、複数の変換回路52のうちの1つの変換回路52と、を表している。
変換回路52は、対応する導体パターン51と、対応するボタン1に載せ置かれた操作者の指A1との間の静電容量C1に応じた電流をディジタル電圧に変換し、変換したディジタル電圧を処理部6に出力する。なお、変換回路52に入力される電流は、静電容量C1の他に、導体パターン51とグランドとの間の寄生容量の影響を受けるが、ここでは寄生容量の影響を無視する。
ここで、各導体パターン51は、処理部6から電圧を印加されることで、対象空間に向けて電気力線を放射する。本開示でいう「対象空間」は、検知対象である操作者の指A1が進入し得る空間であって、少なくとも非操作時におけるボタン1の天板11から導体パターン51までの空間である。そして、対象空間に検知対象(ここでは、操作者の指A1)が進入すると、電気力線が検知対象に集中する。これにより、検知対象と導体パターン51との間に静電容量C1が発生する。
この静電容量C1は、導体パターン51の面積に概ね比例し、かつ、検知対象と導体パターン51との間の距離に概ね反比例する。つまり、操作者の指A1が対応する導体パターン51から離れるにつれて静電容量C1は小さくなり、操作者がボタン1を押すことで操作者の指A1が対応する導体パターン51に近づくにつれて静電容量C1は大きくなる。したがって、変換回路52の出力電圧は、静電容量C1に比例することから、操作者の指A1と導体パターン51との間の距離に反比例する。そして、操作者の指A1と導体パターン51との間の距離が短くなるにつれて、ボタン1の移動量が大きくなることから、変換回路52の出力電圧は、可動部材1の移動量に比例することになる。つまり、検知部5は、ボタン(可動部材)1の位置に応じて変化する静電容量C1(物理量)を検知し、ボタン1の移動量に応じた電気信号(変換回路52の出力電圧)を処理部6に出力する。
処理部6は、基板4の後面に実装されている。処理部6は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが処理部6として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。本実施形態では、処理部6は、マイクロコントローラである。
処理部6は、各導体パターン51に電圧を印加することで、各導体パターン51から電気力線を放射させる、言い換えれば検知部5を制御する機能を有している。また、処理部6は、検知部5の検知結果に基づいてオン状態及びオフ状態を切り替える切替処理を実行する機能を有している。具体的には、処理部6は、検知部5(変換回路52)の出力電圧を閾値Th1(図3参照)と比較し、出力電圧が閾値Th1を上回ると、オフ状態からオン状態に切り替える。処理部6は、複数の変換回路52の出力電圧の各々に対して切替処理を実行する。
つまり、処理部6は、切替処理において、ボタン(可動部材)1の移動量が閾値Th1に相当する移動量に達すると、オフ状態からオン状態に切り替える。このように、本実施形態では、処理部6は、検知部5の検知結果に基づいて、言い換えればボタン(可動部材)1の移動量に基づいて、操作者の指A1によるボタン1を押す操作の有無を判定している。処理部6の切替処理については、後述する「(3)動作」にて詳細に説明する。
なお、ボタン1の前方に操作者の指A1が存在しない場合にも、検知部5(変換回路52)の出力電圧が生じ得る。ただし、この場合の検知部5の出力電圧は、操作者がボタン1を押す場合に生じる検知部5の出力電圧と比較して小さいため、閾値Th1を適切に設定することにより除外することが可能である。また、ボタン1の前方を操作者の指A1が横切る場合にも、検知部5の出力電圧が生じ得る。ただし、この場合の検知部5の出力電圧も、操作者がボタン1を押す場合に生じる検知部5の出力電圧と比較して小さいため、閾値Th1を適切に設定することにより除外することが可能である。
(3)動作
以下、本実施形態の入力装置100の動作について、図3、図9、及び図10を用いて説明する。図3は、ボタン(可動部材)1の移動量と、ボタン1から操作者に作用する荷重と、検知部5(変換回路52)の出力電圧との相関を表している。図3において、左側の縦軸は操作者に作用する荷重、右側の縦軸は検知部5の出力電圧、横軸はボタン1の移動量を表している。
操作者が電気機器B1に何らかの動作(例えば、電気機器B1の起動等)を行わせたい場合、操作者は、電気機器B1の動作に対応するボタン1を押す操作を行う。そして、操作者の指A1にてボタン1の天板11を一定以上の力で押すことにより、ボタン1が後方(つまり、対応する導体パターン51に近づく向き)に移動する。これにより、ボタン1の突部111が対応する反転部材34の頂部を押すため、ボタン1を介して前方から反転部材34に操作力が作用する。すると、反転部材34が後方に押されることで、反転部材34が徐々に変形する。そして、反転部材34に作用する操作力の大きさが所定の大きさを超える(言い換えれば、ボタン1の移動量が第1移動量(所定の移動量)M1を超える)と、反転部材34は勢いよく座屈して大きく変形する(図10参照)。これにより、操作者には、反転部材34の変形に伴って節度感(クリック感)が与えられる。
その後、操作者がボタン1の天板11を押し続けることで、ボタン1の移動量が第2移動量M2に達すると、反転部材34の頂部が基板4に接する。反転部材34が基板4に接した後、操作者がボタン1の天板11を押し続けた場合、操作者がボタン1を介して反転部材34に加える荷重が、反作用として、基板4から反転部材34及びボタン1を介して操作者に作用することになる。したがって、反転部材34からボタン(可動部材)1に作用する荷重は、ボタン1の移動量が第2移動量M2となる場合に極小値となる。
上記のように反転部材34が変形する過程において、ボタン1は、天板11を操作者に押されることにより、対応する導体パターン51に近づいていく。そして、天板11を押す操作者の指A1も、ボタン1の移動量が大きくなるにつれて、対応する導体パターン51に近づくことになる。このため、ボタン1の天板11を押す操作者の指A1と、対応する導体パターン51との間の静電容量C1は、図3に示すように、ボタン1の移動量が大きくなるにつれて大きくなる。
そして、処理部6は、検知部5(変換回路52)の出力電圧が閾値Th1を上回ると、つまり静電容量C1が所定の大きさを上回ると、オフ状態からオン状態に切り替える切替処理を実行する。つまり、処理部6は、ボタン1の移動量が閾値Th1に相当する移動量に達すると、オフ状態からオン状態に切り替える。本実施形態では、閾値Th1は、図3に示すように、閾値Th1に相当する移動量が第2移動量M2よりも小さくなるように設定されている。このため、本実施形態では、処理部6は、検知部5の検知結果に基づいて、反転部材34が反転部材34に対向する基板(固定部材)4に接する前に、オフ状態からオン状態に切り替える。
また、本実施形態では、閾値Th1は、図3に示すように、閾値Th1に相当する移動量が第1移動量M1よりも大きくなるように設定されている。つまり、本実施形態では、反転部材34が反転動作を行った後に静電容量C1が閾値Th1を上回るように、閾値Th1が設定されている。言い換えれば、処理部6は、可動部材1の移動量が第1移動量(所定の移動量)M1に達した後にオフ状態からオン状態に切り替える。
一方、反転部材34が上記のように変形した状態で、操作者の指A1がボタン1から離れると、反転部材34に作用する操作力が無くなり、反転部材34は、反転部材34の復帰力によって元の状態に復帰する。そして、反転部材34の復帰力を受けて、ボタン1も元の状態に復帰する(図9参照)。すると、検知部5(変換回路52)の出力電圧が閾値Th1を下回るので、処理部6は、オン状態からオフ状態に切り替える切替処理を実行する。このように、本実施形態では、検知部5の検知結果は、オフ状態からオン状態に切り替えるためのトリガのみならず、オフ状態からオン状態に切り替えるためのトリガとしても用いられている。つまり、処理部6は、検知部5の検知結果に基づいて、オン状態からオフ状態に切り替えている。
以下、本実施形態の入力装置100の利点について、比較例の入力装置200との比較を交えて説明する。比較例の入力装置200は、図11に示すように、ボタン(可動部材)201と、反転部材202と、基板(固定部材)203と、を備えている。比較例の入力装置200におけるボタン201、反転部材202、及び基板203は、それぞれ本実施形態の入力装置100のボタン1、反転部材34、及び基板4に相当する。
また、比較例の入力装置200は、固定接点204と、処理部205と、可動接点206と、を更に備えている。
固定接点204は、導電性を有する金属板からなり、基板203の前面(図11における上面)に配置されている。
処理部205は、本実施形態の処理部6と同様に、マイクロコントローラである。処理部205は、本実施形態の処理部6とは異なり、可動接点206と固定接点204との間の電圧(つまり、接点間の電圧)を監視する。そして、処理部205は、接点間の電圧が所定の電圧Th0(図13参照)を下回った場合、つまり可動接点206と固定接点204とが機械的に接触して導通した場合に、オン信号を出力する機能を有している。
可動接点206は、例えば金(Au)メッキ又は銀(Ag)メッキ等により、反転部材202の後面(図11における下面)に形成される導電性を有する導電膜である。可動接点206は、可動部材1が移動する方向(前後方向)において、固定接点204と対向するように設けられている。
ここで、比較例の入力装置200の動作について図11及び図12を用いて説明する。操作者が入力装置200のボタン201を一定以上の力で押すと、ボタン201を介して前方から反転部材202に操作力が作用する。すると、反転部材202が後方に押されることで、反転部材202が徐々に変形する。そして、反転部材202に作用する操作力の大きさが所定の大きさを超える(言い換えれば、ボタン201の移動量が第1移動量(所定の移動量)M1を超える)と、反転部材202は勢いよく座屈して大きく変形する。そして、反転部材202が上記のように変形すると、図12に示すように、反転部材202の後面に形成されている可動接点206が固定接点204に接触し、可動接点206と固定接点204との間が導通する。したがって、接点間の電圧が所定の電圧Th0(図13参照)を下回るので、処理部205は、オン信号を出力する、つまりオフ状態からオン状態に切り替える。
一方、反転部材202が上記のように変形した状態で、操作者の指A1がボタン201から離れると、反転部材202に作用する操作力が無くなり、反転部材202は、反転部材203の復帰力によって元の状態に復帰する。そして、反転部材202の復帰力を受けて、ボタン201も元の状態に復帰する(図11参照)。すると、反転部材202の後面に形成されている可動接点206が固定接点204から離れることで、可動接点206と固定接点204との間が非導通となる。したがって、接点間の電圧が所定の電圧Th0(図13参照)を上回るので、処理部205は、オフ信号を出力する、つまりオン状態からオフ状態に切り替える。
図13は、比較例の入力装置200における、ボタン(可動部材)201の移動量と、ボタン201から操作者に作用する荷重と、接点間の電圧との相関を表している。図13において、左側の縦軸は操作者に作用する荷重、右側の縦軸は接点間の電圧、横軸はボタン201の移動量を表している。図13に示すように、比較例の入力装置200では、ボタン201の移動量と、操作者に作用する荷重との相関は、本実施形態の入力装置100におけるボタン1の移動量と、操作者に作用する荷重との相関と同様である。一方、比較例の入力装置200では、ボタン201の移動量が第2移動量M2に達した時点、つまり可動接点206が固定接点204に機械的に接触した時点で、オフ状態からオン状態に切り替わる点で、本実施形態の入力装置100と相違する。
このように、比較例の入力装置200では、処理部205は、可動接点206が固定接点204に機械的に接触すると、オフ状態からオン状態に切り替えている。つまり、比較例の入力装置200では、処理部205は、反転部材202(可動接点206)が固定接点204に機械的に接触しない限り、オフ状態からオン状態に切り替えることができない。このため、比較例の入力装置200では、操作者が入力装置200を操作してから、電気機器B1が動作するまでの時間差が長くなりやすく、操作者がこの時間差を違和感として感じる可能性が生じ得る。また、比較例の入力装置200では、オフ状態からオン状態に切り替えるために可動接点206及び固定接点204を必要とするため、接点の摩耗等の問題が生じ得る。
これに対して、本実施形態では、検知部5の検知結果に基づいて、言い換えればボタン(可動部材)1の位置に応じて、オフ状態からオン状態に切り替えることが可能である。つまり、本実施形態では、比較例の入力装置200のように可動接点206と固定接点204との機械的な接触に依らず、入力装置100の状態を切り替えることが可能である。そして、本実施形態では、反転部材34が基板(固定部材)4に接する前に、入力装置100の状態がオフ状態からオン状態に切り替わる。このため、本実施形態では、反転部材34が基板4に接する(言い換えれば、可動接点が固定接点に機械的に接する)ことをもって入力装置の状態がオフ状態からオン状態に切り替わる構成と比較して、オフ状態からオン状態に切り替わるタイミングが早い。
このため、本実施形態では、操作者が操作してから(つまり、操作者がボタン(可動部材)1を押し始めてから)、電気機器B1が動作するまでの時間差を短縮することができる、という利点がある。したがって、本実施形態では、操作者が入力装置100を操作した際に、上記の時間差を違和感として感じにくい、という利点がある。また、本実施形態では、比較例の入力装置200のように可動接点206及び固定接点204を必要としないので、接点が摩耗する等の問題が生じにくい、という利点もある。
また、本実施形態では、検知部5は、操作者の指(生体)A1と導体パターン51との間の静電容量C1を検知している。このため、本実施形態では、処理部6は、オン状態からオフ状態に切り替えるトリガを検知するに当たって、検知部5(変換回路52)の出力電圧、つまり静電容量C1に応じた電圧の変化を監視すればよい。したがって、本実施形態では、処理部6は、上記のトリガを検知するに当たりボタン(可動部材)1の変位を演算により求める必要がなく、処理部6の負荷が小さくて済む、という利点がある。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。上述の実施形態において説明した各図は模式的な図であり、図中の構成要素の大きさ及び厚さの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
また、上述の入力装置100と同様の機能は、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係るプログラムは、可動部材1と、反転部材34と、を備える入力装置100に用いられるプログラムである。可動部材1は、外部からの力を受けて移動する。反転部材34は、可動部材1を介して外部からの力を受けて変形し、可動部材1の移動量が所定の移動量M1に達すると可動部材1に作用する荷重が減少する特性を有する。プログラムは、1以上のプロセッサに、取得処理と、切替処理と、を実行させるためのプログラムである。取得処理は、可動部材1の位置に応じて変化する物理量の検知結果を取得する処理である。切替処理は、検知結果に基づいて、反転部材34が反転部材34に対向する固定部材4に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える処理である。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、上述の実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における入力装置100の処理部6は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における処理部6としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。更に、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、処理部6における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは処理部6に必須の構成ではない。つまり、処理部6の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。更に、処理部6の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
上述の実施形態では、検知部5は、物理量として、導体パターン51と操作者の指A1との間の静電容量C1を検知しているが、これに限らない。例えば、検知部5は、物理量として、ボタン(可動部材)1の速度を検知してもよい。一例として、検知部5にて検知した静電容量C1の単位時間当たりの変化に基づいて、ボタン1の単位時間当たりの変位量、つまりボタン1の速度を検知することが可能である。また、検知部5は、例えば光学式のエンコーダを用いて、受光素子での受光量の変化に基づいて、ボタン1の単位時間当たりの変位量、つまりボタン1の速度を検知することが可能である。その他、検知部5は、例えば磁気式のエンコーダを用いて、電磁誘導により生じる電気信号の電圧の単位時間当たりの変化に基づいて、ボタン1の単位時間当たりの変位量、つまりボタン1の速度を検知することが可能である。
ここで、反転部材34は、ボタン1の移動量が第1移動量(所定の移動量)M1に達すると反転動作を行うが、反転動作を行ってから基板(固定部材)4に接するまでの速度は、ボタン1を介して反転部材34に加わる力に依らず、一定の速度である。したがって、処理部6は、反転部材34の速度を監視することにより、反転部材34が反転するタイミングを検知することが可能である。その結果、処理部6は、反転部材34が基板(固定部材)4に接する前にオフ状態からオン状態に切り替えることが可能である。
上記の態様において、処理部6は、検知部5にて検知した反転部材34の速度と、所定の速度とを比較し、反転部材34の速度が所定の速度を上回ると、オフ状態からオン状態に切り替えてもよい。つまり、オフ状態からオン状態に切り替える条件は、反転部材34の速度が所定の速度を上回ることを含んでもよい。なお、処理部6は、検知部5にて検知した反転部材34の速度が所定の範囲内にあれば、オフ状態からオン状態に切り替える構成であってもよい。
また、上記の態様において、処理部6は、反転部材34の速度が所定の速度を上回ること、及びボタン(可動部材)1の位置が所定の位置を越えること、の両方を満たす場合に、オフ状態からオン状態に切り替えてもよい。つまり、処理部6は、反転部材34の速度及びボタン1の移動量に基づいて、反転部材34が基板(固定部材)4に接する前にオフ状態からオン状態に切り替えてもよい。ここで、例えば操作者がボタン1を比較的強い力で押した場合、ボタン1の移動量が第1移動量M1に達していない、つまり反転部材34が反転動作を行っていないにも関わらず、反転部材34の速度が所定の速度を上回る状況が生じ得る。上記の態様では、このような状況になってもオフ状態からオン状態に切り替えないので、反転部材34が反転動作を行ってからオフ状態からオン状態に切り替えやすい。つまり、上記の態様では、操作者が節度感(クリック感)を感じてから電気機器B1を動作させやすい、という利点がある。
その他、検知部5は、物理量として、受光量を検知してもよい。例えば、入力装置100は、導体パターン51の代わりに、対象空間を発光部の発する光が通過するように対象空間を挟んで配置される発光部及び受光部を有していてもよい。そして、処理部6は、受光部の出力値が所定値を下回る、つまりボタン(可動部材)1により発光部が発する光が遮られることをもって、オフ状態からオン状態に切り替える切替処理を実行してもよい。
また、検知部5は、物理量として、電磁誘導現象に起因する熱損失を検知してもよい。例えば、入力装置100は、導体パターン51の代わりに、コイルと、コイルに高周波の電流を供給する発振回路と、を有していてもよい。コイルは、高周波の電流が流れることにより、対象空間に向けて磁界を発生させる。そして、導電性を有するボタン(可動部材)1がコイルに接近すると、ボタン1に誘導電流が流れることにより、ボタン1で熱損失が発生する。そして、処理部6は、ボタン1での熱損失に伴って発振回路の発振状態が維持できなくなる(例えば、発振回路が停止する)ことをもって、オフ状態からオン状態に切り替える切替処理を実行してもよい。
上述の実施形態では、処理部6が参照する閾値Th1は、オフ状態からオン状態に切り替える場合と、オン状態からオフ状態に切り替える場合のいずれでも同じであるが、互いに異なっていてもよい。例えば、処理部6がオン状態からオフ状態に切り替える場合の閾値Th1は、処理部6がオフ状態からオン状態に切り替える場合の閾値Th1よりも大きくてもよい。この態様では、閾値Th1が同値である場合と比較して、操作者の指A1がボタン1から離れた際の入力装置100の応答性を向上することができる、という利点がある。
上述の実施形態において、処理部6は、検知部5(変換回路52)の出力電圧と閾値Th1との比較によりオン状態からオフ状態に切り替える処理を実行しなくてもよい。例えば、処理部6は、比較例の入力装置200と同様に、可動接点206が固定接点204から離れるとオン状態からオフ状態を切り替える処理を実行してもよい。この場合、反転部材34の頂部の後面に可動接点206を設け、かつ、基板4の前面において反転部材34と対向する位置に固定接点204を設ければよい。
上述の実施形態では、閾値Th1は一定値であるが、これに限らない。例えば、閾値Th1は可変であってもよい。つまり、処理部6は、閾値Th1を変化させることで、入力装置100がオフ状態からオン状態に切り替わるタイミングを調整することが可能であってもよい。言い換えれば、処理部6は、検知部5の検知結果と閾値Th1とを比較することにより、オフ状態からオン状態に切り替えるように構成されている。そして、閾値Th1は、可変であってもよい。閾値Th1は、入力装置100の製造者が調整してもよいし、入力装置100の操作者が調整してもよい。
また、処理部6は、検知部5(変換回路52)の出力電圧が閾値Th1を所定の回数上回った場合に、オフ状態からオン状態に切り替える切替処理を実行してもよい。この態様では、例えば操作者がボタン(可動部材)1を複数回押した場合に電気機器B1が動作することになる。その他、処理部6は、検知部5の出力電圧が閾値Th1を所定の時間以上上回った場合に、オフ状態からオン状態に切り替える切替処理を実行してもよい。この態様では、例えば操作者がボタン1を所定時間以上押した場合に電気機器B1が動作することになる。
上述の実施形態では、導体パターン51は、ボタン(可動部材)1の移動方向(前後方向)において反転部材34と重ならないように設けられているが、これに限らず、反転部材34と重なっていてもよい。
上述の実施形態において、反転部材34はゴム製であるが、これに限らず、金属板製のドームであってもよいし、樹脂製のドームであってもよい。また、反転部材34の形状は、円筒状の前部と、中空の円錐台状の後部とを組み合わせた形状に限らず、反転動作を行うことが可能な形状であればよい。
上述の実施形態において、入力装置100は、互いに異なる特性を有する複数の反転部材34を有していてもよい。複数の反転部材34は、それぞれ可動部材1の移動量に対して、反転部材34から可動部材1に作用する荷重の極大値が互いに異なる。そして、複数の反転部材34の極大値ごとに異なる閾値Th1を設定してもよい。つまり、この態様では、反転部材34の数だけ入力装置100のオン状態を複数段階、切り替えることが可能である。この態様では、カメラのシャッタースイッチ等、オン状態を複数段階に切り替え可能な多段スイッチとして入力装置100を用いることが可能である。
上述の実施形態において、入力装置100は、モーメンタリ型のプッシュスイッチに限らず、オルタネイト型のプッシュスイッチであってもよい。この態様では、処理部6は、例えば検知部5(変換回路52)の出力電圧が閾値Th1を上回るごとに入力装置100の状態を切り替えればよい。具体的には、入力装置100がオフ状態の場合に検知部5の出力電圧が閾値Th1を上回るとオン状態に切り替え、入力装置100がオン状態の場合に検知部5の出力電圧が閾値Th1を上回るとオフ状態に切り替えればよい。
上述の実施形態において、入力装置100は、常開型に限らず、操作時にのみオフになる常閉型であってもよい。この態様では、処理部6は、例えば検知部5(変換回路52)の出力電圧が閾値Th1を上回ると、オン状態からオフ状態に切り替えればよい。
上述の実施形態において、入力装置100は、電気機器B1に何らかの動作を行わせるために操作者(人)に操作される構成に限らず、例えば電気機器B1の検知部等に用いられてもよい。入力装置100が電気機器B1の検知部に用いられる場合、入力装置100は、例えばリミットスイッチとしてアクチュエータ等の機械部品の位置検出に用いられる。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る入力装置(100)は、可動部材(1)と、反転部材(34)と、検知部(5)と、処理部(6)と、を備える。可動部材(1)は、外部からの力を受けて移動する。反転部材(34)は、可動部材(1)を介して外部からの力を受けて変形し、可動部材(1)の移動量が所定の移動量(M1)に達すると可動部材(1)に作用する荷重が減少する特性を有する。検知部(5)は、可動部材(1)の位置に応じて変化する物理量を検知する。処理部(6)は、検知部(5)の検知結果に基づいて、反転部材(34)が反転部材(34)に対向する固定部材(4)に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える。
この態様によれば、操作者が操作してから電気機器(B1)が動作するまでの時間差を短縮することができる、という利点がある。
第2の態様に係る入力装置(100)では、第1の態様において、検知部(5)は、物理量として、外部としての生体(A1)との間の静電容量(C1)を検知する。
この態様によれば、オン状態からオフ状態に切り替えるトリガを検知するに当たって、可動部材(1)の変位を演算により求める必要がなく、処理部(6)の負荷が小さくて済む、という利点がある。
第3の態様に係る入力装置(100)では、第1又は第2の態様において、処理部(6)は、可動部材(1)の移動量が所定の移動量(M1)に達した後にオフ状態からオン状態に切り替える。
この態様によれば、操作者が節度感(クリック感)を感じてから電気機器(B1)を動作させることができる、という利点がある。
第4の態様に係る入力装置(100)では、第1~第3のいずれかの態様において、処理部(6)は、検知部(5)の検知結果に基づいて、オン状態からオフ状態に切り替える。
この態様によれば、接点(可動接点(206)及び固定接点(204))の機械的な接触をもってオン状態からオフ状態に切り替える構成と比較して、接点が不要になる、という利点がある。
第5の態様に係る入力装置(100)では、第1~第4のいずれかの態様において、検知部(5)は、物理量として、反転部材(34)の速度を検知する。
この態様によれば、操作者が節度感(クリック感)を感じてから電気機器(B1)を動作させやすい、という利点がある。
第6の態様に係る入力装置(100)では、第5の態様において、オフ状態からオン状態に切り替える条件は、反転部材(34)の速度が所定の速度を上回ることを含む。
この態様によれば、操作者が節度感(クリック感)を感じてから電気機器(B1)を動作させやすい、という利点がある。
第7の態様に係る入力装置(100)では、第5又は第6の態様において、処理部(6)は、反転部材(34)の速度及び可動部材(1)の移動量に基づいて、反転部材(34)が固定部材(4)に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える。
この態様によれば、操作者が節度感(クリック感)を感じてから電気機器(B1)を動作させやすい、という利点がある。
第8の態様に係る入力装置(100)では、第1~第7のいずれかの態様において、処理部(6)は、検知部(5)の検知結果と閾値(Th1)とを比較することにより、オフ状態からオン状態に切り替えるように構成される。閾値(Th1)は、可変である。
この態様によれば、操作者の所望のタイミングでオフ状態からオン状態に切り替えることが可能になる、という利点がある。
第9の態様に係る移動体(101)は、第1~第8のいずれかの態様の入力装置(100)と、入力装置(100)を有する本体(102)と、を備える。
この態様によれば、操作者が操作してから電気機器(B1)が動作するまでの時間差を短縮することができる、という利点がある。
第10の態様に係るプログラムは、可動部材(1)と、反転部材(34)と、を備える入力装置(100)に用いられるプログラムである。可動部材(1)は、外部からの力を受けて移動する。反転部材(34)は、可動部材(1)を介して外部からの力を受けて変形し、可動部材(1)の移動量が所定の移動量(M1)に達すると可動部材(1)に作用する荷重が減少する特性を有する。プログラムは、1以上のプロセッサに、取得処理と、切替処理と、を実行させるためのプログラムである。取得処理は、可動部材(1)の位置に応じて変化する物理量の検知結果を取得する処理である。切替処理は、検知結果に基づいて、反転部材(34)が反転部材(34)に対向する固定部材(4)に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える処理である。
この態様によれば、操作者が操作してから電気機器(B1)が動作するまでの時間差を短縮することができる、という利点がある。
第2~第8の態様に係る構成については、入力装置(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 可動部材
34 反転部材
4 基板(固定部材)
5 検知部
6 処理部
100 入力装置
101 移動体
102 本体
A1 指(生体)
C1 静電容量
Th1 閾値

Claims (11)

  1. 外部からの力を受けて移動する可動部材と、
    前記可動部材を介して前記外部からの力を受けて変形し、前記可動部材の移動量が所定の移動量に達すると前記可動部材に作用する荷重が減少する特性を有する反転部材と、
    前記可動部材の位置に応じて変化する物理量を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記反転部材が前記反転部材に対向する固定部材に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える処理部と、を備え
    前記検知部は、前記物理量として、前記反転部材の速度を検知する、
    入力装置。
  2. 前記検知部は、前記物理量として、前記外部としての生体との間の静電容量を検知する、
    請求項1記載の入力装置。
  3. 前記処理部は、前記可動部材の移動量が前記所定の移動量に達した後に前記オフ状態から前記オン状態に切り替える、
    請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 前記処理部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記オン状態から前記オフ状態に切り替える、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の入力装置。
  5. 前記オフ状態から前記オン状態に切り替える条件は、前記反転部材の速度が所定の速度を上回ることを含む、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の入力装置。
  6. 前記処理部は、前記反転部材の速度及び前記可動部材の移動量に基づいて、前記反転部材が前記固定部材に接する前に前記オフ状態から前記オン状態に切り替える、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の入力装置。
  7. 前記処理部は、前記検知部の検知結果と閾値とを比較することにより、前記オフ状態から前記オン状態に切り替えるように構成され、
    前記閾値は、可変である、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の入力装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の入力装置と、
    前記入力装置を有する本体と、を備える、
    移動体。
  9. 外部からの力を受けて移動する可動部材と、
    前記可動部材を介して前記外部からの力を受けて変形し、前記可動部材の移動量が所定の移動量に達すると前記可動部材に作用する荷重が減少する特性を有する反転部材と、を備える入力装置に用いられるプログラムであって、
    1以上のプロセッサに、
    前記可動部材の位置に応じて変化する物理量として、前記反転部材の速度の検知結果を取得する取得処理と、
    前記検知結果に基づいて、前記反転部材が前記反転部材に対向する固定部材に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える切替処理と、を実行させるための
    プログラム。
  10. 外部からの力を受けて移動する可動部材と、
    前記可動部材を介して前記外部からの力を受けて変形し、前記可動部材の移動量が所定の移動量に達すると前記可動部材に作用する荷重が減少する特性を有する反転部材と、
    前記可動部材の位置に応じて変化する物理量を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記反転部材が前記反転部材に対向する固定部材に接する前にオフ状態からオン状態に切り替える処理部と、を備え、
    前記検知部は、導体部を有し、前記物理量として、前記導体部と前記外部としての生体との間の静電容量を検知し、
    前記導体部は、前記可動部材の移動方向において、前記反転部材と重ならないように設けられている、
    入力装置。
  11. 前記可動部材の移動方向において、前記可動部材と前記導体部との間に配置されるカバーを更に備え、
    前記カバーは、前記可動部材の移動方向に貫通する矩形状の開口部を有し、
    前記反転部材は、前記開口部の4つの角のうちの1つの角に形成され、
    前記導体部は、前記可動部材の移動方向において、前記反転部材と重ならないように前記開口部と対向して設けられている、
    請求項10に記載の入力装置。
JP2019033308A 2019-02-26 2019-02-26 入力装置、移動体、及びプログラム Active JP7178635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019033308A JP7178635B2 (ja) 2019-02-26 2019-02-26 入力装置、移動体、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019033308A JP7178635B2 (ja) 2019-02-26 2019-02-26 入力装置、移動体、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020140776A JP2020140776A (ja) 2020-09-03
JP7178635B2 true JP7178635B2 (ja) 2022-11-28

Family

ID=72280527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019033308A Active JP7178635B2 (ja) 2019-02-26 2019-02-26 入力装置、移動体、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7178635B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013187397A1 (ja) 2012-06-12 2013-12-19 株式会社フジクラ 入力装置
JP2015022823A (ja) 2013-07-17 2015-02-02 東洋電装株式会社 静電容量式スイッチ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013187397A1 (ja) 2012-06-12 2013-12-19 株式会社フジクラ 入力装置
JP2015022823A (ja) 2013-07-17 2015-02-02 東洋電装株式会社 静電容量式スイッチ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020140776A (ja) 2020-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107272937B (zh) 形状记忆触觉致动器装置
EP3002768B1 (en) Switch device
US20200135415A1 (en) Switch module and mouse device with same
JP5541800B2 (ja) 二段スイッチ装置
US9385711B2 (en) Switch device
CN114461079B (zh) 输入装置及操作输入装置的方法
US5689095A (en) Switching device
EP3297164A1 (en) Touch switch unit and indoor lighting device for vehicle including same
US7081592B2 (en) Micromechanical switch
JP7178635B2 (ja) 入力装置、移動体、及びプログラム
CN112004707A (zh) 用于运载工具的操作装置
JP7357298B2 (ja) 入力装置、及び入力システム
CN114461080B (zh) 输入装置及操作输入装置的方法
JP2019186174A (ja) スイッチ装置
JP2007059074A (ja) 入力装置
CN112509861A (zh) 可控力按键
JP7472656B2 (ja) スイッチ及び操作装置
JP2017135101A (ja) スイッチ
CN106557181B (zh) 光学鼠标及其执行功能设定方法
JP2023008596A (ja) スイッチ
JP7484436B2 (ja) スイッチ、スイッチアッセンブリ及び操作装置
JP7439584B2 (ja) スイッチ及び操作装置
KR101050434B1 (ko) 개선된 구조의 신체 감응식 터치 스위치 장치
US20220404921A1 (en) Clickpad locking assemblies
TW202129674A (zh) 開關、開關組件及操作裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221104

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7178635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z03