JP7484436B2 - スイッチ、スイッチアッセンブリ及び操作装置 - Google Patents

スイッチ、スイッチアッセンブリ及び操作装置 Download PDF

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Description

本発明は、可動部材を備えるスイッチ、そのようなスイッチを備えるスイッチアッセンブリ、及びそのようなスイッチを備える操作装置に関する。
コンピュータ等の電子機器への入力装置として、マイクロスイッチ等のスイッチを備えたマウス等の操作装置が普及している。特に、昨今では、eスポーツと呼ばれるコンピュータゲームに使用するマウスに対して様々な特性が求められている。例えば、特許文献1には、マウスのスイッチとして適用可能なマイクロスイッチが開示されている。特許文献1に開示されているマイクロスイッチは光学素子が使用されており、光学素子にて回路を開閉している。
国際公開第2016/112842号
特許文献1に開示されているような光学素子等の素子を用いて無接点で回路を開閉するスイッチは、eスポーツ等の新たな分野の発展に伴い、様々な特性の向上及び機能の拡張が求められている。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、様々な特性の向上及び機能の拡張が可能なスイッチの提供を主たる目的とする。
また、本発明は、そのようなスイッチを用いたスイッチアッセンブリの提供を他の目的とする。
また、本発明は、そのようなスイッチを用いた操作装置の提供を更に他の目的とする。
上記課題を解決するために、本願記載のスイッチは、第1端側を揺動支点として第2端側が揺動する可動部材を備えるスイッチであって、前記可動部材が揺動することにより接離する被接触部材と、光を検出する受光素子とを備え、前記可動部材が揺動して前記被接触部材と接離することにより第1の回路を開閉可能であり、前記可動部材が揺動して前記受光素子が検出する光を透過/遮蔽することにより第2の回路を開閉可能であることを特徴とする。
更に、本願記載のスイッチは、第1端側を揺動支点として第2端側が揺動する導電性の可動部材を備えるスイッチであって、前記可動部材の第1端側を揺動自在に支持する導電性の支持部材と、前記可動部材が揺動することにより、第2端側が接離する導電性の被接触部材と、光を検出する受光素子とを備え、前記可動部材は、前記受光素子が受光すべき光を遮蔽する遮光片を有し、前記可動部材が揺動して前記被接触部材と接離することにより第1の回路を開閉可能であり、前記可動部材の揺動に伴い前記遮光片が光を透過/遮蔽することにより第2の回路を開閉可能であることを特徴とする。
また、前記スイッチにおいて、前記支持部材は導電性材料を用いて形成されており、前記可動部材が前記被接触部材と接触することにより、前記支持部材及び前記被接触部材の間が導通することで、第1の回路が閉じられることを特徴とする。
更に、本願記載のスイッチは、外部からの押圧に基づいて動作する可動部材を備えるスイッチであって、検出対象を検出する検出部と、前記可動部材の動作に応じて接離することにより第1の回路を開閉可能な有接点機構と、前記可動部材の動作に応じて前記検出部による検出を制御することにより第2の回路を開閉可能な無接点機構とを備えることを特徴とする。
また、前記スイッチにおいて、前記第1の回路及び第2の回路は、異なる回路であることを特徴とする。
また、前記スイッチにおいて、前記第1の回路及び第2の回路は、同一の回路であることを特徴とする。
更に、本願記載のスイッチアッセンブリは、第1端側を揺動支点として第2端側が揺動する可動部材を備えるスイッチと、前記スイッチを取り付けた基板とを備えるスイッチアッセンブリであって、光を検出する受光素子を備え、前記スイッチは、前記可動部材が揺動することにより接離する被接触部材を備え、前記可動部材が揺動して前記被接触部材と接離することにより第1の回路を開閉可能であり、前記可動部材が揺動して前記受光素子が検出する光を透過/遮蔽することにより第2の回路を開閉可能であることを特徴とする。
また、前記スイッチアッセンブリは、前記受光素子は、前記基板上に表面実装にて取り付けられていることを特徴とする。
更に、本願記載のスイッチアッセンブリは、外部からの押圧に基づいて動作する可動部材を備えるスイッチと、前記スイッチを取り付けた基板とを備えるスイッチアッセンブリであって、検出対象を検出する検出部を備え、前記スイッチは、前記可動部材が揺動することにより接離する被接触部材を備え、前記可動部材の動作に応じて接離することにより第1の回路を開閉可能な有接点機構と、前記可動部材の動作に応じて前記検出部による検出を制御することにより第2の回路を開閉可能な無接点機構とを備えることを特徴とする。
更に、本願記載の操作装置は、外部からの押下操作を受け付ける押下操作部と、前記押下操作部が受け付けた押下操作を外部からの押圧として伝達される前記スイッチとを備え、前記スイッチは、伝達された外部からの押圧に基づき回路を開閉する信号を出力することを特徴とする。
更に、本願記載の操作装置は、外部からの押下操作を受け付ける押下操作部と、前記押下操作部が受け付けた押下操作を外部からの押圧として伝達される前記スイッチアッセンブリとを備え、前記スイッチアッセンブリは、伝達された外部からの押圧に基づき回路を開閉する信号を出力することを特徴とする。
本願記載のスイッチ、スイッチアッセンブリ及び操作装置は、第1の回路を開閉可能な有接点の機構と、第2の回路を開閉可能な無接点の機構とを備えている。
本発明に係るスイッチ、スイッチアッセンブリ及び操作装置は、第1の回路を開閉可能な有接点の機構と、第2の回路を開閉可能な無接点の機構とを備えている。これにより、本発明は、それぞれの開閉機構を様々な用途に使うことが可能であるので、スイッチ、スイッチアッセンブリ及び操作装置の様々な特性の向上又は機能の向上を見込むことが可能である等、優れた効果を奏する。
本願記載の操作装置の外観の一例を示す概略斜視図である。 本願記載のスイッチの外観の一例を示す概略斜視図である。 本願記載のスイッチの一例を示す概略分解斜視図である。 本願記載のスイッチの断面の一例を示す概略断面図である。 本願記載のスイッチが備える支持部材及び被接触部材の一例を示す概略外観図である。 本願記載のスイッチが備える発光ユニットの一例を示す概略外観図である。 本願記載のスイッチの一例を示す概略断面図である。 本願記載のスイッチの一例を示す概略断面図である。 本願記載のスイッチの一例を示す概略断面図である。 本願記載のスイッチの一例を示す概略断面図である。 本願記載のスイッチアッシーの第1実施形態の外観の一例を示す概略斜視図である。 本願記載のスイッチアッシーの第2実施形態の外観の一例を示す概略斜視図である。 本願記載のスイッチアッシーの第3実施形態の外観の一例を示す概略斜視図である。 本願記載の操作装置の第1実施形態の一例を概念的に示すブロック図である。 本願記載の操作装置の第2実施形態の一例を概念的に示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<適用例>
本願記載の操作装置は、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)の操作用のマウス等の操作装置として用いられる。また、本願記載のスイッチは、操作装置を含む様々な電子機器等の装置にマイクロスイッチとして組み込まれている。スイッチは、基板上に取り付けられたスイッチアッセンブリ(以下、スイッチアッシーという)として、操作装置に組み込まれる。以下では、図面を参照しながら図面に例示された操作装置1及びスイッチ2について、更には、スイッチ2を基板3に取り付けたスイッチアッシー4について説明する。
<操作装置1>
先ず、操作装置1について説明する。図1は、本願記載の操作装置1の外観の一例を示す概略斜視図である。図1は、本願記載の操作装置1を、パソコン等の電子機器の操作に用いるマウスに適用した例を示している。操作装置1は、使用者の指にて押下する操作を受け付けるマウスボタン等の押下操作部10、使用者の指にて回動する操作を受け付けるマウスホイール等の回動操作部11を備えている。なお、回動操作部11は、回動操作だけでなく、押下操作も受け付けるように構成されており、押下操作部10としても機能する。また、操作装置1には、パソコン等の外部の機器に電気信号を出力する信号線12が接続されている。なお、操作装置1は、信号線12を用いた有線通信に限らず、無線通信等の様々な通信方法により電気信号を出力することが可能である。更に、操作装置1の側部には、波状にデザインされた発光部13が形成されている。発光部13は、半透明の樹脂板と内蔵された後述の出力負荷部130(図14等参照)とを備えている。発光部13が備える出力負荷部130は、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を用いて形成されている。出力負荷部130として内蔵されたLEDが内部で発光することにより、発光部13が発光する。
操作装置1の内部には、出力負荷部130の他、各押下操作部10及び回動操作部11毎に、後述するスイッチ2が収容されており、押下操作部10に対して押下操作をした場合、押下操作部10の内部の部位が、対応するスイッチ2を押圧する。スイッチ2は、押圧状況に基づく信号を信号線12から外部のパソコン等の電子機器へ出力する。
即ち、本願記載の操作装置1は、外部からの押下操作を受け付ける押下操作部10と、回動操作等の操作を受け付ける回動操作部11と、発光部13とを備え、更に内部にスイッチ2及び出力負荷部130を備えている。そして、操作装置1は、押下操作部10及び/又は回動操作部11が受け付けた押下操作を外部からの押圧としてスイッチ2に伝達し、スイッチ2の動作に基づく信号を信号線12から外部の電子機器へ出力する。
<スイッチ2の構造>
次に、本願記載のスイッチ2について説明する。図2は、本願記載のスイッチ2の外観の一例を示す概略斜視図である。なお、本願明細書において、スイッチ2の方向については、図2に向かって左手前側を前、右奥側を後、左奥側を左、右手前側を右、上方を上、下方を下として表現するが、説明のための便宜上の方向であり、スイッチ2の組込方向を限定するものではない。前述のようにスイッチ2は、操作装置1等の電子機器の内部にマイクロスイッチとして収容され、操作装置1の押下操作部10等の部位が受け付けた押下操作を外部からの押圧として受け付ける。
スイッチ2は、略直方体状をなす筐体20を備えている。筐体20は、下部のベース20a及び上部のカバー20bにて形成されている。筐体20の上面には、正面視で中央から左寄りの位置に、押圧部材21が挿通される長方形状の挿通孔200が開設されている。挿通孔200に挿通されている押圧部材21は、筐体20の外部からの押圧を受けて上方の第1位置から下方の第2位置までの範囲で上下に移動する部材である。筐体20の上面からは、押圧部材21の上端が突出している。
更に、筐体20の下面からは、後述する支持部材22(図3等参照)の一部である第1端子220、後述する被接触部材23(図3等参照)の一部である第2端子230、後述する発光ユニット24(図3等参照)の一部である第3端子対240及び後述する受光ユニット25(図3等参照)の一部である第4端子対250が突出している。第1端子220は、筐体20の下面の左端側から突出している。第2端子230は、筐体20の下面の中央近傍から突出している。第3端子対240及び第4端子対250は、筐体20の下面の右端側から前後左右に並んで突出している。筐体20の下面の前方側に2本並んで突出する端子が、第3端子対240であり、後方側に2本並んで突出する端子が、第4端子対250である。
このように形成されたスイッチ2では、操作装置1が受け付けた外部からの押下操作が、筐体20の外部からの押圧として押圧部材21に伝達される。押圧部材21は、外部からの押圧を受けて上側の第1位置から下側の第2位置へ移動し、外部からの押圧が解除されると下側の第2位置から上側の第1位置へ移動する。
次にスイッチ2の内部構造について説明する。図3は、本願記載のスイッチ2の一例を示す概略分解斜視図である。図4は、本願記載のスイッチ2の断面の一例を示す概略断面図である。図4は、図2に示すA-B線分を含む垂直面で切断した断面を前方からの視点で示している。
スイッチ2の筐体20内には、電気回路を開閉する各種部材を収容する収容室201としての空間が確保されている。収容室201の上面には、筐体20の外側から貫通する挿通孔200が開設されており、挿通孔200には、押圧部材21が挿通されている。
収容室201内に収容された各種部材について説明する。収容室201内には、前述の押圧部材21、支持部材22、被接触部材23、発光ユニット24及び受光ユニット25の他、可動部材26等の各種部材が配設されている。収容室201内の左側には、支持部材22の一部である第1係止部221が配設され、収容室201内の中央近傍には、支持部材22の一部である第2係止部222が配設されている。収容室201内の右側には、被接触部材23が配設されている。収容室201内の右下側で、被接触部材23の前方には、発光ユニット24が配設されており、被接触部材23の後方には受光ユニット25が配設されている。可動部材26は、収容室201内を左右に延びるようにして配設されており、支持部材22の第1係止部221及び第2係止部222にて係止されている。
支持部材22及び被接触部材23について更に説明する。図5は、本願記載のスイッチ2が備える支持部材22及び被接触部材23の一例を示す概略外観図である。図5は、スイッチ2の正面方向からの視点で、スイッチ2内に配設されている支持部材22及び被接触部材23のみを例示した正面図である。図3、図4及び図5に例示する支持部材22及び被接触部材23は、いずれも導電性の金属板から形成されており、筐体20内で離隔して配設されている。
支持部材22は、薄板状をなし、法線方向が前後方向となるように立設されている。支持部材22の下部は、筐体20の下面から突出する第1端子220として形成されている。収容室201内に位置する支持部材22の上部は、左右に二股に分かれ、左側が第1係止部221として形成され、右側が第2係止部222として形成されている。第1係止部221及び第2係止部222は、可動部材26を係止し易いように、手前側に折り曲げられている。
被接触部材23は、法線方向が前後方向となるように立設された薄板状をなし、発光ユニット24の後方で、かつ受光ユニット25の前方の位置に、発光ユニット24及び受光ユニット25から離隔して立設されている。被接触部材23の下部は、筐体20の下面から突出する第2端子230として形成されている。収容室201内に位置する被接触部材23の上部は、押圧部材21が第2位置に位置し、押圧部材21により可動部材26が押圧されている場合に、可動部材26が接触する被接触部位231となっている。被接触部材23において、被接触部位231の下方には、発光ユニット24から発せられた光を遮光する遮光板232が形成されており、遮光板232には、発光ユニット24から発せられた光を透過する透過孔233が開設されている。
発光ユニット24及び受光ユニット25について更に説明する。図6は、本願記載のスイッチ2が備える発光ユニット24の一例を示す概略外観図である。図3、図4及び図6に例示する発光ユニット24は、光を発し、受光ユニット25は、発光ユニット24から発せられた光を受光する。発光ユニット24は、LED等の発光素子241を用いて構成されている。発光ユニット24の発光素子241は、樹脂製のユニット筐体242内にモールドされており、第3端子対240は、ユニット筐体242から突出している。ユニット筐体242の内部には、略線状の2本のリードフレーム243が配置されている。リードフレーム243の一端は、ユニット筐体242の内部から外部へ突出しており、第3端子対240となっている。リードフレーム243の他端側は、ユニット筐体242内に位置し、発光素子241が載置され、ワイヤ244によりボンディングされている。発光素子241、リードフレーム243及びワイヤ244は、ユニット筐体242内に形成された凹部の底に配置されている。ユニット筐体242内に形成された凹部には、製造過程で、エポキシ樹脂等の透過率の高い樹脂が充填されており、発光素子241等の部材は、外部から視認可能な状態でユニット筐体242内にモールドされている。図6は、ユニット筐体242内に透過率の高い樹脂が充填されて内部が視認可能な状態の発光ユニット24を示している。受光ユニット25は、光を検出する検出部としてPD(Photo Diode :フォトダイオード)、PT(Photo Transistor:フォトトランジスタ)等の受光素子251を用いて構成されている。受光ユニット25の構成は、発光ユニット24の構成と実質的に同様であるので、発光ユニット24の説明を参酌するものとし、詳細な説明を省略する。なお、発光ユニット24の構成として説明した発光素子241及び第3端子対240は、受光ユニット25の理解に際しては、受光素子251及び第4端子対250と読み替えるものとする。
スイッチ2の筐体20内において、発光ユニット24及び受光ユニット25は、発光ユニット24の発光素子241から発せられた光を、受光ユニット25の受光素子251が受光するように、発光素子241と、受光素子251とが向かい合う位置に対向するように配設されている。第3端子対240を通じて発光ユニット24に通電することにより、発光ユニット24の発光素子241が発光する。受光ユニット25の受光素子251は、光を検出した場合に通電状況が変化するため、受光による通電状況の変化に基づくオン信号を第4端子対250から出力する。
可動部材26について更に説明する。図3及び図4に例示する可動部材26は、導電性の金属板から形成された部材であり、収容室201内で長手方向が左右方向となるように配設されている。可動部材26の左端側は、第1係止部221に係止され揺動支点260として機能する固定端となっている。可動部材26の右端側は、自由端として揺動し、揺動により被接触部材23の被接触部位231に接離する可動当接部261である。また、可動部材26の右端側は可動当接部261から下方へ向けて屈曲した略長方形状の遮光片262となっている。遮光片262は、法線方向が前後方向となるように形成されており、発光ユニット24から発せられた光が透過する略長方形状の透過窓263が開設されている。遮光片262は、被接触部材23の前方で、かつ発光ユニット24の後方の位置に、被接触部材23及び発光ユニット24から離隔した状態で、被接触部材23及び発光ユニット24の間に入り込むように位置している。なお、可動部材26には、中央付近が打ち抜かれ円弧状に折り曲げられた復帰バネとして機能する付勢部264が形成されており、付勢部264の先端は、収容室201内の中央近傍に形成された第2係止部222に係止されている。付勢部264は、押圧部材21の押圧に抗する反力を生じさせる。
以上のように構成されたスイッチ2は、押圧部材21が外部からの押圧を受けて下方へ移動し、可動部材26を押下する。可動部材26が押下されることにより、可動部材26の自由端である右端側の可動当接部261及び遮光片262が下がる。可動部材26の可動当接部261が下がることにより、可動当接部261は、被接触部材23の被接触部位231に接触する。可動部材26の可動当接部261と被接触部材23の被接触部位231とが接触することにより、支持部材22の第1端子220から被接触部材23の第2端子230までが導通状態となる。第1端子220及び第2端子230間が導通することにより、スイッチ2の外部の第1の回路を閉じてオン信号を出力することが可能となる。可動部材26の遮光片262が下がることにより、発光ユニット24の発光素子241から受光ユニット25の受光素子251へ通じる光路は、遮光片262に開設された透過窓263を通るようになる。従って、発光ユニット24の発光素子241から発せられた光は、可動部材26の遮光片262に開設された透過窓263を透過し、更に、被接触部材23の遮光板232に開設された透過孔233を透過して、受光ユニット25の受光素子251に到達する。受光素子251が発光素子241からの光を受光することにより、スイッチ2の外部の第2の回路が閉じるオン状態となって、オン信号を出力することが可能となる。また、可動部材26の可動当接部261が下がることにより、可動当接部261が被接触部材23の被接触部位231に接触する。金属製の可動部材26の可動当接部261が、金属製の被接触部材23の被接触部位231に当たることにより、金属音が発生する。使用者は、可動部材26が被接触部材23に当たることにより発生する金属音をクリック音として認識する。また、使用者は、可動部材26が被接触部材23に当たった感触をクリック感として認識する。なお、可動部材26及び被接触部材23を形成する材料及び形状を適宜設計することにより、可動部材26が被接触部材23に当たった場合に発生する音、及び当たった感触を制御し、クリック音及びクリック感を調整することも可能である。例えば、クリック音が発生し難い材料及び形状を用いることにより、クリック時の静音化を実現することが可能である。
押圧部材21の押圧が解除されると、付勢部264の反力により可動部材26は上側へ付勢される。可動部材26が上側に付勢されることにより、押圧部材21が上方へ移動する。付勢部264により可動部材26が上側へ付勢されることにより、可動部材26の右端側に位置する可動当接部261及び遮光片262が上がる。可動部材26の可動当接部261が上がることにより、可動当接部261は、被接触部材23の被接触部位231から離隔する。可動部材26の可動当接部261と被接触部材23の被接触部位231とが離隔することにより、支持部材22の第1端子220及び被接触部材23の第2端子230の間が絶縁状態となる。第1端子220及び第2端子230間が絶縁することにより、第1の回路が開く。可動部材26の遮光片262が上がることにより、発光ユニット24の発光素子241から発せられた光は、遮光片262に遮断され、第2の回路が開くオフ状態となる。
次に、本願記載のスイッチ2による回路の開閉について説明する。図7及び図8は、本願記載のスイッチ2の一例を示す概略断面図である。図7及び図8は、図2に示すA-B線分を含む垂直面で切断した断面を前方からの視点で示している。なお、図7及び図8において、筐体20に隠れた支持部材22及び被接触部材23の外形は、破線で示している。図7は、押圧部材21が外部からの押圧を受けておらず、上方の第1位置に位置する状態を示しており、図8は、押圧部材21が外部からの押圧を受けて下降し、下方の第2位置に位置する状態を示している。押圧を受けていない図7に例示する状態から、押圧を受けて図8に例示する状態に遷移することにより、可動部材26の右端側が下がり、可動部材26が被接触部材23に接触する。可動部材26と被接触部材23とが接触することにより、支持部材22の第1端子220から被接触部材23の第2端子230までが導通状態となる。第1端子220及び第2端子230間が導通することにより、図8中に実線矢印で示すように電流が流れ、第1の回路が閉じてオン状態となる。外部からの押圧が解除され、図7に例示する状態に戻ることにより、流れていた電流は遮断され、第1の回路が開いてオフ状態となる。
図9及び図10は、本願記載のスイッチ2の一例を示す概略断面図である。図9及び図10は、図2に示すC-D線分を含む垂直面で切断した断面を右方からの視点で示している。図9は、押圧部材21が外部からの押圧を受けておらず、上方の第1位置に位置する状態を示しており、図10は、押圧部材21が外部からの押圧を受けて下降し、下方の第2位置に位置する状態を示している。押圧を受けていない図9に例示する状態から、押圧を受けて図10に例示する状態に遷移することにより、可動部材26の右端側が下がり、発光ユニット24の発光素子241から受光ユニット25の受光素子251へ通じる光路は、遮光片262に開設された透過窓263を通るようになる。従って、図10中に実線矢印で示すように、発光ユニット24の発光素子241から発せられた光は、可動部材26の遮光片262に開設された透過窓263を透過し、被接触部材23の遮光板232に開設された透過孔233を透過して、受光ユニット25の受光素子251に到達する。受光素子251が発光素子241からの光を受光することにより、第2の回路が閉じるオン状態となる。外部からの押圧が解除され、図9に例示する状態に戻ることにより、発光素子241及び受光素子251間の光路は遮断され、第2の回路が開いてオフ状態となる。図7乃至図10を用いて説明したように、本願記載のスイッチ2は、可動部材26の動作に基づいて、第1の回路及び第2の回路を開閉するため、第1の回路及び第2の回路の開閉時期を同期させることが可能である。
<スイッチアッシー4>
次に、スイッチ2を基板3に取り付けた本願記載のスイッチアッシー4の実装例について説明する。本願記載のスイッチ2は、基板3に搭載されたスイッチアッシー4として、操作装置1に組み込まれる。図11は、本願記載のスイッチアッシー4の第1実施形態の外観の一例を示す概略斜視図である。図11は、スイッチ2と基板3との関係を把握し易いように、スイッチアッシー4が備えるスイッチ2と基板3とを離隔して示している。基板3には、第1端子220を挿通する第1端子用取付孔30、第2端子230を挿通する第2端子用取付孔31、第3端子対240を挿通する第3端子対用取付孔32及び第4端子対250を挿通する第4端子対用取付孔33が開設されている。スイッチアッシー4は、スイッチ2の第1端子220、第2端子230、第3端子対240及び第4端子対250が、基板3に開設された第1端子用取付孔30、第2端子用取付孔31、第3端子対用取付孔32及び第4端子対用取付孔33に対して挿通され、半田付け等の取付方法にて基板3に取り付けられて構成されている。スイッチアッシー4が備える基板3上には、スイッチ2の他、様々な回路、素子等の電子部材が取り付けられており、また、各電子部材は、エッチング等の方法により基板3上に形成された配線により電気的に接続されている。
図12は、本願記載のスイッチアッシー4の第2実施形態の外観の一例を示す概略斜視図である。図12は、スイッチアッシー4の他の実施形態を示しており、スイッチ2と基板3との関係を把握し易いように、スイッチアッシー4が備えるスイッチ2と基板3とを離隔して示している。基板3には、第1端子用取付孔30、第2端子用取付孔31、第3端子対用取付孔32及び第4端子対用取付孔33が開設されている。基板3に開設された第3端子対用取付孔32には、予め発光ユニット24の第3端子対240が半田付け等の取付方法にて取り付けられており、第4端子対用取付孔33には、予め受光ユニット25の第4端子対250が半田付け等の取付方法にて取り付けられている。そして、組立工程にて、発光ユニット24及び受光ユニット25が予め取り付けられている基板3に、発光ユニット24及び受光ユニット25を備えていないスイッチ2を取り付ける。スイッチ2は、基板3上の発光ユニット24及び受光ユニット25を覆うように取り付けられる。また、スイッチ2の第1端子220は第1端子用取付孔30に挿通され、第2端子230は第2端子用取付孔31に挿通されて、それぞれ半田付け等の取付方法にて基板3上に取り付けられる。
図13は、本願記載のスイッチアッシー4の第3実施形態の外観の一例を示す概略斜視図である。図13は、スイッチアッシー4の更に他の実施形態を示しており、スイッチ2と基板3との関係を把握し易いように、スイッチアッシー4が備えるスイッチ2と基板3とを離隔して示している。基板3には、第1端子用取付孔30及び第2端子用取付孔31が開設されている。基板3上には、エッチング等の方法により予め導電性の金属が配線されており、基板3の配線上に、発光ユニット24及び受光ユニット25が表面実装等の方法にて予め取り付けられている。図13に例示する発光ユニット24及び受光ユニット25は、表面実装用の光学ユニットであり、基板3上に直接取り付けられている。スイッチ2は、基板3上の発光ユニット24及び受光ユニット25を覆うように取り付けられる。また、スイッチ2の第1端子220は第1端子用取付孔30に挿通され、第2端子230は第2端子用取付孔31に挿通されて、それぞれ半田付け等の取付方法にて基板3上に取り付けられる。
以上、第1実施形態乃至第3実施形態を例示して示したように、基板3にスイッチ2を取り付けたスイッチアッシー4は、様々な方法で形成される。
次に、本願記載のスイッチ2を搭載した操作装置1の実装例について説明する。図14は、本願記載の操作装置1の第1実施形態の一例を概念的に示すブロック図である。スイッチ2は、支持部材22、被接触部材23等の部材を用いた有接点機構27と、発光ユニット24、受光ユニット25等の部材を用いた無接点機構28とを備えている。有接点機構27は、可動部材26の揺動により、第1の回路である信号制御部14の回路を開閉し、パソコン等の外部の機器に電気信号を出力する。無接点機構28は、可動部材26の揺動により、第2の回路である負荷制御部15の回路を開閉し、発光部13の出力負荷部130を点灯させる。図14に例示する第1実施形態は、第1の回路及び第2の回路を異なる回路として構成した実施形態であり、第1実施形態では、操作装置1の押下操作部10を押下することにより、外部の機器に信号を出力すると共に、発光部13を発光させる。これにより、操作装置1の操作の際に、発光部13が発光するという演出を行うことができるので、操作装置1及びスイッチ2の機能の拡張等の特性の向上が可能となる。なお、出力負荷部130としては、発光に限らず、音を出力するスピーカ、振動するバイブレータ等の様々な電力負荷を適用することが可能である。また、有接点機構27にて負荷制御部15の回路を開閉し、無接点機構28にて信号制御部14の回路を開閉する等、適宜、設計することが可能である。
図15は、本願記載の操作装置1の第2実施形態の一例を概念的に示すブロック図である。第2実施形態は、第1の回路と第2の回路とを同一の回路として構成した例である。第2実施形態では、信号制御部14を、有接点機構27にて開閉する第1の回路及び無接点機構28にて開閉する第2の回路として用いる。第1の回路及び第2の回路を同一の回路とすることにより、有接点機構27及び無接点機構28の両方で、信号制御部14を開閉するため、有接点機構27及び無接点機構28の一方に不具合が生じたとしても、他方で補うことができる。従って、操作装置1及びスイッチ2の信頼性の向上等の特性の向上が可能となる。
本願記載の操作装置1の実施形態は、図14及び図15を用いて説明した実装例に関わらず、様々な形態に展開することが可能である。例えば、無接点機構28として例示したような光学素子を用いて回路を開閉する機構には、光学素子への連続又は断続的な通電が必要となり、待機電力の問題が生じ得る。このような問題を解決するため、有接点機構27を光学素子への通電回路を開閉する機構に用いることで、待機電力を抑制することが可能となる。具体的には、スイッチ2において、待機時に、無接点機構28への通電を遮断したオフ状態とする。そして、有接点機構27がオン状態となった場合に、オン状態となっている期間又はオン状態となってから一定期間経過するまで、無接点機構28へ通電してオン状態とし、無接点機構28を作動させるという形態に展開することが可能である。通電されてオン状態となった無接点機構28は、操作装置1の押下操作部10に対する操作に伴う回路の開閉を行うことが可能となる。なお、有接点機構27による光学素子への通電制御は、押下操作部10に対する操作に伴う無接点機構28への通電制御に限らず、操作装置1の位置の検出(マウスカーソルの位置操作)に用いられる光学素子への通電制御に展開することも可能である。このように、本願記載の操作装置1及びスイッチ2は、待機電力の抑制等の様々な特性の向上が可能である。
以上のように、本願記載の操作装置1、スイッチ2及びスイッチアッシー4は、支持部材22、被接触部材23等の部材を用いた有接点機構27と、発光ユニット24、受光ユニット25等の部材を用いた無接点機構28とを備えている。これにより、機能の拡張、信頼性の向上、待機電力の抑制等の様々な特性を向上させることが可能である等、優れた効果を奏する。
本発明は、以上説明したそれぞれの実施形態に限定されるものではなく、他の様々な形態に展開することが可能である。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の技術範囲は、請求の範囲によって説明するものであって、明細書本文には何ら拘束されない。更に、請求の範囲の均等範囲に属する変形及び変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、前記実施形態では、無接点機構28として、光を発する発光素子241と、検出対象としての光を検出する検出部として受光素子251とを用いた光学機構にて構成する形態を示したが、本発明はこれに限らず、接点を有しない様々な機構を用いることが可能である。例えば、磁力を発生させる磁石と、検出対象として磁力を検出する検出部としてホール素子とを用いて無接点機構28を構成する等、様々な形態に適用することが可能である。
また、例えば、前記実施形態では、有接点機構27として、導電性の支持部材22及び被接触部材23を用い、導電性の可動部材26を接離することで第1の回路を開閉する形態を示したが、接点を有する開閉機構であればよく、導電性の部材に限るものではない。即ち、揺動する可動部材26の接離により、回路を開閉することができるのであれば、可動部材26に押圧された被接触部材23が移動して回路を開閉する形態等、適宜設計することが可能である。なお、無接点機構28については、可動部材26を導電性部材とする必要はない。
1 操作装置
13 発光部
130 出力負荷部
14 信号制御部
15 負荷制御部
2 スイッチ
20 筐体
21 押圧部材
22 支持部材
23 被接触部材
231 被接触部位
232 遮光板
233 透過孔
24 発光ユニット
241 発光素子
25 受光ユニット
251 受光素子(検出部)
26 可動部材
260 揺動支点
261 可動当接部
262 遮光片
263 透過窓
27 有接点機構
28 無接点機構
3 基板
4 スイッチアッシー(スイッチアッセンブリ)

Claims (8)

  1. 第1端側を揺動支点として第2端側が揺動する導電性の可動部材を備えるスイッチであって、
    前記可動部材の第1端側を揺動自在に支持する導電性の支持部材と、
    前記可動部材が揺動することにより、第2端側が接離する導電性の被接触部材と、
    光を検出する受光素子と
    を備え、
    前記可動部材は、前記受光素子が受光すべき光を遮蔽する遮光片を有し、
    前記可動部材が揺動して前記被接触部材と接離することにより第1の回路を開閉可能であり、
    前記可動部材の揺動に伴い前記遮光片が光を透過/遮蔽することにより第2の回路を開閉可能である
    ことを特徴とするスイッチ。
  2. 請求項1に記載のスイッチであって、
    前記支持部材は導電性材料を用いて形成されており、
    前記可動部材が前記被接触部材と接触することにより、前記支持部材及び前記被接触部材の間が導通することで、第1の回路が閉じられる
    ことを特徴とするスイッチ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスイッチであって、
    前記第1の回路及び第2の回路は、異なる回路である
    ことを特徴とするスイッチ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のスイッチであって、
    前記第1の回路及び第2の回路は、同一の回路である
    ことを特徴とするスイッチ。
  5. 第1端側を揺動支点として第2端側が揺動する導電性の可動部材を備えるスイッチと、前記スイッチを取り付けた基板とを備えるスイッチアッセンブリであって、
    光を検出する受光素子を備え、
    前記スイッチは、
    前記可動部材の第1端側を揺動自在に支持する導電性の支持部材と、
    前記可動部材が揺動することにより、第2端側が接離する導電性の被接触部材と
    を備え、
    前記可動部材は、前記受光素子が受光すべき光を遮蔽する遮光片を有し、
    前記可動部材が揺動して前記被接触部材と接離することにより第1の回路を開閉可能であり、
    前記可動部材の揺動に伴い前記遮光片が光を透過/遮蔽することにより第2の回路を開閉可能である
    ことを特徴とするスイッチアッセンブリ。
  6. 請求項5に記載のスイッチアッセンブリであって、
    前記受光素子は、前記基板上に表面実装にて取り付けられている
    ことを特徴とするスイッチアッセンブリ。
  7. 外部からの押下操作を受け付ける押下操作部と、
    前記押下操作部が受け付けた押下操作を外部からの押圧として伝達される請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスイッチと
    を備え、
    前記スイッチは、伝達された外部からの押圧に基づき回路を開閉する信号を出力する
    ことを特徴とする操作装置。
  8. 外部からの押下操作を受け付ける押下操作部と、
    前記押下操作部が受け付けた押下操作を外部からの押圧として伝達される請求項5又は請求項6に記載のスイッチアッセンブリと
    を備え、
    前記スイッチアッセンブリは、伝達された外部からの押圧に基づき回路を開閉する信号を出力する
    ことを特徴とする操作装置。
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