JP7178012B2 - 液体混合装置及び液体混合方法 - Google Patents
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Description
前記ピラーの間隔は、境界層の厚みδ(μm)に設定され、当該境界層の厚みδは、以下の関係式(1)
ω:プレートが旋回運動するときの角振動数(rad/s)
によって設定されていることが好ましい。
図1中、符号100は、本発明の一実施形態に係る液体混合装置である。液体混合装置100は、マイクロ流体デバイスとしてのマイクロミキサーチップ10と、マイクロミキサーチップ10を駆動させるプレート駆動部(駆動部)20と、を備えている。マイクロミキサーチップ10は、は、プレート駆動部20上に配置(例えば、固定)されている。
ν=μ/ρ・・・(2)
μ:粘度(Pa・s)
ρ:密度(kg/m3)
ω=2πf・・・(3)
f:プレート駆動部の駆動振動数(ピアゾステージの共振周波数)
次に、本発明の一実施形態に係る液体混合方法について説明をする。本実施形態に係る液体混合方法では、図1の液体混合装置100を使用することにより、複数種類の液体Lを混合する。
本実施形態に係る液体混合方法では、第1の工程として、先ず液体供給工程を行う。前記液体供給工程は、周壁12によって区画された領域内に複数のピラー13が配置されたプレート11上に、複数種類の液体Lを供給する。本実施形態では、液体L1と液体L2との2種類の液体を供給する。まず図1に示すように、マイクロミキサーチップ10をプレート駆動部20上に配置し、当該マイクロミキサーチップ10内に液体L1と液体L2とを供給する。本実施形態では、図6Aに示すように、プレート駆動部20上に配置されたマイクロミキサーチップ10の供給部10a1及び供給部10a2にそれぞれ、液体L1及び液体L2を供給する。具体例としては、図6Aに示すように、ピペット等の定量給排装置30を用いることにより、液体L1及び液体L2を、マイクロミキサーチップ10の供給部10a1及び供給部10a2を通してプレート11上に供給する。
次いで、本実施形態に係る液体混合方法では、第2の工程として、周回運動工程を行う。前記周回運動工程は、前記液体供給工程の後、平面視において、プレート11を駆動(本実施形態では、旋回運動)させて、当該プレート11上に供給された複数種類の液体Lをピラー13の周りに周回運動させる。本実施形態では、プレート駆動部20として、2軸ピエゾステージを用いている。これにより、図6Bに示すように、平面視において、マイクロミキサーチップ10を旋回運動させることができる。前記2軸ピエゾステージは、図5Bに示すように、平面視で、x方向及びy方向の2軸方向に対して制御可能である。2軸ピエゾステージは、x方向に配置されたピエゾ素子と、y方向に配置されたピエゾ素子とを、互いに独立して振動制御することができる。これにより、2軸ピエゾステージは、マイクロミキサーチップ10を時計回り及び反時計回りの少なくともいずれか一方に旋回運動させることができる。但し、マイクロミキサーチップ10の旋回運動は、液体L1及び液体L2をピラー13の周りに周回運動させる運動であれば、円運動に限定されない。本実施形態では、プレート駆動部20は、図5Bに示すように、平面視で、マイクロミキサーチップ10を時計回りに駆動周期T(=1/f)で旋回運動させる。これにより、ピラー13の周りに生じる振動誘起流れFも、図5Bに示すように、平面視で、ピラー13の周りを周回する流れとなる。なお、プレート駆動部20は、マイクロミキサーチップ10を反時計回りに旋回運動させることも可能である。また、プレート駆動部20は、駆動周期Tで、時計回りの旋回運動と、反時計回りの旋回運動とを交互に切り替えることもできる。
液体L1及び液体L2は、ピラー13の周りの振動誘起流れFによってプレート11上で攪拌される。これにより、プレート11上では、液体L1及び液体L2を流通させることなく、液体L1及び液体L2を含む混合液L3が生成される。プレート11上に生成された混合液L3は、図6Cに示すように、マイクロミキサーチップ10の回収部10bから回収することができる。具体例としては、図6Cに示すように、定量給排装置30を用いることにより、混合液L3を、マイクロミキサーチップ10の回収部10bを通してプレート11上から回収する。
ω:プレートが旋回運動するときの角振動数(rad/s)
によって設定されていることが好ましい。
とすることができる。
ν=μ/ρ・・・(2)
μ:粘度(Pa・s)
ρ:密度(kg)
ω=2πf・・・(3)
f:プレート駆動部の駆動振動数(ピアゾステージの共振周波数)
この実験に用いたシステムは、倒立顕微鏡(オリンパス株式会社製 IX-73)上に構築した。マイクロミキサーチップに駆動振動を印加するためのプレート駆動部には、ピエゾステージ(株式会社ナノコントロール製 PK2H100-030U-N)を用いた。マイクロミキサーチップ10は、接着剤を用いて金属板に固定し、ねじを用いて、ピエゾステージに取り付けた。ピエゾステージへの入力信号は、ファンクションジェネレータ(Teledyne LeCroy社製 Wave Station2012)により生成し、高圧アンプ(株式会社メステック製 M26110-3)により増幅して、ピエゾステージに入力した。観察した現象は、C-MOSカメラ(株式会社アドヴァンビジョン製 Advan Cam E3R)を用いて撮影した。
マイクロミキサーチップには、ピラーが真円円柱形状のマイクロミキサーチップ1と、ピラーがひし形柱形状のマイクロミキサーチップ2と、を使用した。液体L1には、純水とグリセリン(富士フィルム和光純薬製 072-00626)を混合した液体を用いた。液体L2には、液体L1に、蛍光試薬としてフルオレセイン(富士フィルム和光純薬製 065-00252)を混合した液体を用いた。液体L1及び液体L2のグリセリン濃度は、60重量%に調整した。これは、粘度μ=10.8cp(ここで、粘度の単位として「ポアズ」を使用。)に相当する。ピエゾステージには、周波数500Hz、振幅75Vの円振動を印加した。マイクロミキサーチップに導入した液体L1及び液体L2を蛍光顕微鏡で観察し、画像の輝度から混合度合いの評価を行った。
図11Aは、液体L1及び液体L2をそれぞれ、離れた位置から供給し、振動誘起を生じさせる前のプレート11の画像を示す。図11Bは、図11Aの画像におけるx方向位置と、当該x方向位置における輝度との関係を表すグラフである。図11Aにおいて、液体L1の領域は、輝度が低く(暗く)なっている領域であり、また、液体L2の領域は、輝度が高く(明るく)なっている領域である。図11A及び図11Bからは、液体L1と液体L2とが分離した状態にあることがわかる。
図13Aは、液体L1及び液体L2をそれぞれ、離れた位置から供給し、振動誘起を生じさせる前のプレート11の画像を示す。図13Bは、図13Aの画像におけるx方向位置と、当該x方向位置における輝度との関係を表すグラフである。図13Aにおいて、液体l1の領域は、輝度が低く(暗く)なっている領域であり、また、液体L2の領域は、輝度が高く(明るく)なっている領域である。図13A及び図13Bからは、液体L1と液体L2とが分離した状態にあることがわかる。
Claims (6)
- 周壁によって区画された領域内に複数のマイクロピラーが配置されたプレートを備えるマイクロ流体デバイスと、
前記プレート上に供給される複数種類の粘性を有する液体が、前記マイクロピラーの周りに振動誘起流れを生じさせるように、前記プレートを駆動させるプレート駆動部と、を備えており、
前記プレート駆動部は、前記プレートが旋回運動するように、当該プレートを駆動させる駆動部であり、
前記マイクロピラーの間隔は、境界層の厚みδ(μm)に設定され、当該境界層の厚みδは、以下の関係式(1)
ω:プレートが旋回運動するときの角振動数(rad/s)
によって設定されている、液体混合装置。 - 前記マイクロピラーの間隔は、前記マイクロピラーの平面視における外接円の直径以下である、請求項1に記載の液体混合装置。
- 前記粘性を有する液体の供給部は、前記マイクロピラーが配置された領域の直上にある、請求項1又は2に記載の液体混合装置。
- 周壁によって区画された領域内に複数のマイクロピラーが配置された、マイクロ流体デバイスのプレート上に、複数種類の粘性を有する液体を供給する液体供給工程と、
前記液体供給工程の後、平面視において、前記プレートを駆動させて、前記プレート上に供給された前記複数種類の粘性を有する液体に前記マイクロピラーの周りに振動誘起流れを生じさせる、周回運動工程と、
を含んでおり、
前記周回運動工程において、前記プレートが旋回運動するように、当該プレートを駆動させると共に、
前記マイクロピラーの間隔は、境界層の厚みδ(μm)に設定され、当該境界層の厚みδは、以下の関係式(1)
ω:プレートが旋回運動するときの角振動数(rad/s)
によって設定されている、液体混合方法。 - 前記マイクロピラーの間隔は、前記マイクロピラーの平面視における外接円の直径以下である、請求項4に記載の液体混合方法。
- 前記液体供給工程において、前記粘性を有する液体を、前記マイクロピラーが配置された領域の直上から供給する、請求項4又は5に記載の液体混合方法。
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