JP7177914B2 - 差動発汗測定のための方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、汗検体の濃度を決定するための方法及び装置に関する。
健康及び幸福を示すバイオマーカの非侵襲的、半連続的及び長期的なモニタリングが求められている。斯かるバイオマーカ監視は、例えば脱水、ストレス、睡眠、子供の健康の評価及び術中監視において有用性を見出し得る。汗は、あまり目立たない生体流体であるが、被験者の生理学及び代謝に関する豊富な情報源である。
汗の臨床的に重要な成分の幾つかの例は、脱水を監視するためのNa、Cl及び/又はKイオン、炎症の早期警戒としての乳酸(敗血症に関連する)、糖尿病患者と新生児に関連するブドウ糖、睡眠時無呼吸とストレス監視に関連するコルチゾルである。
しかしながら、信頼性の高い発汗感知の開発は、1940年代及び1950年代には有望な結果を示した臨床研究にもかかわらず、幾つかの問題によって妨げられている。現在まで、汗分析の影響力のある用途は、主に嚢胞性線維症診断、薬物及びアルコール乱用テストに限定されてきた。
Mena-Bravo及びde Castroにより「Sweat: A sample with limited present applications and promising future in metabolomics」(J. Pharm. Biomed. Anal. 90、139-147(2014))において要約されているように、汗感知の結果は非常に変動しやすく、血液及び汗サンプルから決定された値間の相関は、種々のバイオマーカについて欠如しているようであることが見出されている。
これらの問題に対処するために、着用可能なセンサを、汗が皮膚から出てくるときに汗とほぼ即座に接触させる努力がなされてきた。その一例は、Gaoらにより「Fully integrated wearable sensor arrays for multiplexed in situ perspiration analysis」(Nature 529、509-514(2016))において提示された装着パッチである。該パッチは、Na、K、グルコース、乳酸及び皮膚温度を測定するためのセンサアレイを含む。しかしながら、この研究の重点は、明らかに重要ではあるが、汗試料収集に関する問題に対処しない、センサ自体の開発及び統合に置かれている。後者は、主として、皮膚とセンサとの間に数cm程度の領域を有する吸収パッドを配置することによって行われる。仮定は、十分な汗が産生される場合(従ってテストは激しい運動に従事する個人に対して行われる)、パッドは分析のために発汗を吸収し、新たに生成された汗はパッドを再充填し、古い発汗を「洗い流す」ことである。しかしながら、センサの時間依存性応答は、蓄積効果のために、経時的なバイオマーカの実際のレベルを直接反映しないようである。公表されているセンサへのサンプル収集及び提示は、十分に制御されない場合があり、長期間にわたる連続的な信頼性のある感知が困難となる。斯かるパッチはまた、通常の条件下で、即ち汗腺当たり毎分ナノリットルのオーダーで生成される少量の汗を取り扱うように設計されていない場合がある。
汗腺には2種類あり、即ちアポクリン腺とエクリン腺がある。現在議論が続いているのは、アポエクリン腺という第三のタイプに関するものである。アポクリン腺及びエクリン腺はそれぞれ、ここではより一般的に「検体」と呼ばれる、特定のバイオマーカを可変量で分泌する。斯かる汗検体の監視から生じる診断結果は、例えば、どの腺が検出された検体を産生する原因であったかに依存し得る。
アポクリン汗腺とエクリン汗腺の間には、解剖学的にも機能的にも相違がある。エクリン汗腺の分泌コイルは3タイプの細胞からなり、これらは全てエクリン汗腺からの汗の産生に関与している。エクリン汗腺にしか見られないこれらの細胞型の1つは、糖タンパク質、金属、抗菌薬デルムシジンなどの様々な成分を分泌することが知られている細胞質電子密度の高い顆粒を含む細胞、いわゆる「暗調細胞」である。デルムシジンはエクリン汗腺のみが分泌する抗菌ペプチドであり、我々の皮膚上の細菌を直接攻撃する。デルムシジンは汗中に最も豊富に存在する蛋白質の1つであり、従ってエクリン汗腺に適したマーカである。更に、幾つかの蛋白質及びペプチド、例えばシステインプロテイナーゼ、デオキシリボヌクレアーゼI、リゾチーム、Zn-α2-グリコプロテイン、及びシステイン豊富な分泌プロテイン-3がエクリン汗中に同定されている。デルムシジンはアポクリン汗腺では発現しない。
アポクリン汗腺は、限られた数の身体部位、例えば腋窩に見出すことができる。アポクリン腺は、微量ではあるが、5乃至6.5のpHを有する半透明の濁った粘性液体を皮膚上に分泌する。より規則的に分泌するエクリン汗腺とは異なり、アポクリン腺は周期的な噴出で分泌する。皮脂腺が同じ毛包に開くので、アポクリン汗は皮脂と混ざった皮膚表面に現れる。濁りは、溶解しない非水性成分、例えば、水に不溶性である皮脂の脂肪酸によって引き起こされるようである。
アポクリン腺は、限定されるわけではないが、アポクリン分泌odour‐binding蛋白質1及び2(ASOB1及びASOB2)、特定の炭水化物、鉄イオン、脂質、ステロイド、シアロムチン(シアロムチンはエクリン腺によって分泌された汗にも認められたが、アポクリン汗に比べて無視できる量である)、及び/又はカテリシジンを含む特定の検体を含む汗を分泌する、唯一の汗腺タイプであることが分かっている。アポクリン汗中のアポクリン腺によって分泌される汗成分の濃度を確立することが望ましい。
国際特許出願公開WO2015/143259A1は、ユーザの身体状態を判定するためのシステム及び方法を開示している。
米国特許出願公開US2015/112165A1は、汗を感知し、経時的な保証を提供できる装置を開示している。
国際特許出願公WO2018/057695A1は、バイオ流体を感知する装置を開示している。
国際特許出願公開WO2017/070641A1は、発汗サンプルをバッファリングするための装置及び方法を開示している。
本発明は、請求項によって定義される。
一態様によれば、第1の汗腺タイプ及び第2の汗腺タイプを有する第1の皮膚位置(i)において、第1の汗腺タイプによって分泌される汗中の第1の検体(a)の補正された濃度(C)を決定する方法が提供される。特に、この第2の汗腺タイプは、第1の検体を含む汗を分泌しないことがあり、又は(第1の汗腺によって分泌される汗と比較して)無視することができるような低濃度の第1の検体しか持たない汗を分泌することがあり、又は、第1の汗腺によって分泌される汗中の第1の検体の濃度とは明らかに異なる第1の検体の濃度の汗を分泌することがあり、その2つの濃度を容易に区別することができ、該方法は、第1の皮膚位置で分泌される汗中の第1の検体の第1の濃度(C )を測定するステップと、第2の汗腺タイプを有するが第1の汗腺タイプを有しない第2の汗腺タイプによって分泌される汗の少なくとも1つのパラメータを測定するステップと、該少なくとも1つのパラメータを用いて第1の皮膚位置で第2の汗腺タイプによって分泌される汗による第1の検体の希釈を定量化する希釈係数(D )を決定するステップと、希釈係数(D )を用いて第1の濃度(C )から補正された濃度(C)を決定するステップと、を有する。
種々の皮膚位置は、例えばアポクリン腺のような第1の汗腺タイプと、例えばエクリン腺のような第2の汗腺タイプの両方を持つ。斯かる(第1の)皮膚の位置(i)のみで第1の汗腺タイプの腺によって分泌される汗中の第1の検体(a)の濃度を測定しようとする場合、第2の汗腺タイプの腺によって分泌される汗による第1の検体の希釈が、未知であり、かつ変動する可能性があるため、該決定は妨げられる。
本発明は、第1の皮膚位置(i)における第2の汗腺タイプの汗腺により分泌される汗に起因する希釈効果が、第2の汗腺タイプを持つが第1の汗腺タイプを持たない第2の皮膚位置(ii)における第2の汗腺タイプにより分泌される汗の少なくとも1つのパラメータを測定することにより定量化され得るという認識に基づく。このことは、第1及び第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプの腺のそれぞれの平均分泌速度が、例えば、第1及び第2の皮膚位置が互いに比較的接近している場合には等しいか、又は予測可能な方法で互いに少なくとも比例し得るためである。代替として又はこれに加えて、第1の皮膚位置及び第2の皮膚位置の両方で第2のタイプの汗腺によって単独で分泌される第2の検体のそれぞれの濃度は、等しいか又は互いに比例し得る。しかしながら、第1の皮膚位置では、第2の検体の測定濃度は、第1の汗腺タイプの発汗による希釈のために低下する。両方の皮膚位置における第2の検体の濃度を測定することによって、第1の皮膚位置における希釈が決定され得、このことはまた、第1の皮膚位置における第1の検体の希釈の決定を可能にする。
このことは、第2の皮膚位置(ii)で第2の汗腺タイプによって分泌される汗の少なくとも1つのパラメータを使用して、第1の皮膚位置(i)における第2の汗腺タイプによって分泌される汗による第1の検体の希釈を定量化する希釈係数(D )の決定を可能にする。次いで、この希釈係数(D )を使用して、第1の皮膚位置(i)において第2の汗腺タイプの腺によって分泌される汗による希釈のために、第1の検体の測定された第1の濃度(C )を補正する。
該少なくとも1つのパラメータは、第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプからの汗の流量を含んでも良い。第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプからの汗の流量を測定することは、希釈係数(D )を決定する比較的簡単な手段を提供することができる。希釈係数(D )を決定するために流量を使用するステップは、流量と希釈係数(D )との間の所定の相関を使用するステップを有しても良い。実際には、所定の相関は、グラフ又はルックアップテーブルの形で使用されても良い。
本方法は、第1の皮膚位置(i)で分泌された汗中の第2の検体(被検体)の第2の濃度(C )を測定するステップを更に有しても良い。第2の検体は、第2の汗腺タイプによって分泌された汗中にあり、第1の汗腺タイプによって分泌された汗中にはないか、又は(第2の汗腺によって分泌された汗中の検体の濃度と比較して)無視できるか、又は、2つの濃度が容易に識別できるほど第2の汗腺によって分泌された汗中の第2の検体の濃度と著しく異なる、汗中の第2の検体の濃度で分泌され得る。本実施例においては、少なくとも1つのパラメータは、第2の皮膚位置(ii)で分泌される汗中の第2の検体の第3の濃度(Cii )を含み、希釈係数(D )を決定するために少なくとも1つのパラメータを使用することは、第2の濃度(C )及び第3の濃度(Cii )を使用して希釈係数を計算することを含む。希釈係数(D )は、例えば、以下の式を使用して算出されても良い:
=1-C /Cii (式1)
希釈係数(D )を使用して第1の濃度(C )から補正された濃度(C)を決定することは、以下の式を使用することを有しても良い:
=C (式2)
本方法は、第1の皮膚位置における第2の汗腺タイプの腺の第1の局所活性化レベルと、第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプの腺の第2の局所活性化レベルとの間の比(Ract)を算出するステップと、少なくとも1つのパラメータ及び該比(Ract)を使用して値を生成するステップと、を更に有しても良く、希釈係数(D )を決定するために少なくとも1つのパラメータを使用するステップは、該値を使用するステップを有する。該比(Ract)は、例えば第1及び第2の皮膚位置が互いに比較的遠く離れている皮膚位置における、第1の皮膚位置(i)及び第2(ii)の皮膚位置における、それぞれの局所的汗腺活性化レベルの間の任意の差を補正するために使用され得る。比(Ract)は、例えば、以下の式を使用して計算することができる:
act=(SR ・GD ii)/(SR ii・GD ) (式3)
ここでSR 及びSR iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記第2の汗腺タイプの汗腺についての局所的発汗速度であり、GD 及びGD iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記第2の汗腺タイプの汗腺の局所的密度である。
他の態様によれば、第1の汗腺タイプを持つ第1の皮膚位置(i)における第1の汗腺タイプと、第1の検体を含む汗を分泌しない、若しくは(前記第1の汗腺により分泌された汗と比較して)無視できるほど低い濃度の前記第1の検体を持つ汗を分泌する、又は2つの濃度が容易に区別できるほど前記第1の汗腺により分泌された汗における前記第1の検体の濃度から明らかに大きく異なる前記第1の検体の濃度で汗を排出する、第2の汗腺タイプと、により分泌された汗における、第1の検体(a)の補正された濃度(C)を決定するための装置が提供され、該装置は、第1の皮膚位置で分泌される汗中の第1の検体の第1の濃度(C )を測定するための第1のセンサと、第2の汗腺タイプを持つが第1の汗腺タイプを持たない第2の皮膚位置(ii)における第2の汗腺タイプにより分泌される汗の少なくとも1つのパラメータを測定するための第2のセンサと、を有する。
該装置は、前記第1のセンサに汗を供給するための第1の汗収集孔と、前記第2のセンサに汗を供給するための第2の汗収集孔と、を有しても良い。斯くして、第1及び第2の汗収集孔は、互いに独立していても良く、それによって、それぞれの第1及び第2の皮膚位置からの独立した汗のサンプリングを可能にする。
それぞれの汗収集孔の間の距離は、意図されるサンプリング位置によって少なくとも部分的に決定されても良い。第1及び第2の汗収集孔を互いに分離する距離は、例えば、少なくとも約1cm、例え、少なくとも約2cmであっても良い。
例えば、第1及び第2の汗センサが単一のパッチに含まれる場合、第1及び第2の汗収集孔は、少なくとも約1cm、好適には少なくとも約2cmだけ互いに分離されても良い。
第1及び第2の汗センサが単一のパッチに含まれるかどうかにかかわらず、第1及び第2の収集孔はそれぞれ、例えば約1cmの面積など、約2cmの最大面積を持って良い。
第2のセンサは、流量センサを有しても良く、従って少なくとも1つのパラメータは、第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプからの汗の流量を含んでも良い。流量センサは、希釈係数(D )を決定する比較的簡単な手段を提供することができる。該装置は、第1のセンサ及び流量センサが、補正された濃度(C)の判定を可能にすることしか必要としないものとなり得る。それ故、斯かる装置は、製造が比較的簡単で安価である。
該装置は、第1の皮膚位置(i)で分泌された汗中の第2の検体(e)の第2の濃度(C )を測定するための第3のセンサを有しても良い。第2の検体は、第2の汗腺タイプによって分泌された汗中にあり、第1の汗腺タイプによって分泌された汗中にはないことがあるか、若しくは(第2の汗腺によって分泌された汗中の検体の濃度と比較して)無視できるか、又は2つの濃度が容易に識別できるほど第2の汗腺によって分泌された汗中の第2の検体の濃度と著しく異なる汗中の第2の検体の濃度で分泌され得る。本実施例においては、第2のセンサは、第2の皮膚位置(ii)で分泌される汗中の第2の検体の第3の濃度(Cii )を測定するための検出器を有し、少なくとも1つのパラメータは、第3の濃度を含む。
第1のセンサ及び第2のセンサは、第1の皮膚位置(i)が第2の位置(ii)に隣接するときに第1及び第2の皮膚位置に取り付けるための単一のパッチに含まれても良い。代替としては、第1のセンサは、第1の皮膚位置(i)に取り付けるための第1のパッチに含まれても良く、第2のセンサは、第2の皮膚位置(ii)に取り付けるための第2のパッチに含まれても良い。
単一のパッチ又は第1及び第2のパッチの対は、例えばアポクリン腺を含む腋窩領域(毛を伴う)と、アポクリン腺を有さない隣接領域(毛を伴わない)との間の境界のいずれかの側に配置されても良い。この境界は比較的急激であり、それ故汗収集孔を隔てる距離は最小で2cmで十分であり得る。皮膚の下の筋肉を考慮して、(単一の)パッチの位置決めを適切な様式で補助するために、比較的平坦な皮膚領域からサンプリングすることが望ましく、より小さい人は比較的小さい腋窩領域も有する。この点に関し、最大面積が約1乃至2cmである孔の大きさは、腋窩側で実用的である。隣接領域では、斯かる制限は、領域がより滑らかでより平坦であり得るので、それほど厳密ではないが、ここでも1乃至2cmの最大面積を有する孔で十分であり得る。
該装置は、少なくとも1つのパラメータを使用して、第1の皮膚位置で第2の汗腺タイプによって分泌される汗による第1の検体の希釈に対応する希釈係数(D )を決定し、希釈係数(D )を使用して第1の濃度(C )から補正された濃度(C)を決定するように構成されたコントローラを更に含んでも良い。
該装置は例えば、コントローラによって決定された補正された濃度(C)を表示するためのユーザインタフェースを含んでも良い。
第2のセンサが流量センサを備える場合、コントローラは、流量と希釈係数(D )との間の所定の相関を使用して希釈係数(D )を決定するように構成されても良い。実際には、コントローラは、グラフ又はルックアップテーブルの形で所定の相関を使用しても良い。
該装置が第3のセンサ及び検出器を含む場合、コントローラは、第2の濃度(Ce)及び第3の濃度(Cii )を使用して希釈係数を計算するように構成されても良い。希釈係数(D )は、例えば、以下の式を使用してコントローラによって計算することができる:
=1-C /Cii (式1)
補正された濃度(C)は、以下の式を使用して、希釈係数(D )及び第1の濃度(C )からコントローラによって計算することができる:
=C /D (式2)
コントローラは、第1の皮膚位置における第2の汗腺タイプの腺の第1の局所活性化レベルと、第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプの第2の局所活性化レベルとの間の比(Ract)を計算し、少なくとも1つのパラメータ及び比(Ract)を使用して値を生成するように構成されても良い。本実施例においては、コントローラは、該値を使用して希釈係数(D )を決定するように構成される。該比(Ract)は、例えば第1及び第2の皮膚位置が互いに比較的離れている場合に、第1及び第2の皮膚位置におけるそれぞれの局所的汗腺活性化レベルの間の差を補正するために使用され得る。比(Ract)は、例えば、以下の式を使用してコントローラによって計算されても良い:
act=(SR ・GD ii)/(SR ii・GD ) (式3)
ここでSR 及びSR iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記第2の汗腺タイプの汗腺についての局所的発汗速度であり、GD 及びGD iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記第2の汗腺タイプの汗腺の局所的密度である。
本発明の実施例は、添付の図面を参照して、非限定的な例として、より詳細に説明される。
一実施例による装置を示す。 他の実施例による装置を示す。 一実施例による方法のフロー図を示す。 一実施例による装置のブロック図を示す。 該装置において使用されるコントローラを実装するのに適した一般的なコンピュータアーキテクチャを示す。
詳細な説明及び特定の例は、装置、システム、及び方法の例示的な実施例を示しているが、例示のみを目的としたものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものではないことを理解されたい。本発明の装置、システム、及び方法のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、及び添付の図面からより良く理解されるであろう。図面は単に概略的なものであり、一定の縮尺で描かれていないことを理解されたい。また、同じ参照番号は、同じ又は類似の部分を示すために、図面全体にわたって使用されることを理解されたい。
第1の汗腺タイプによって分泌される汗中の第1の検体(a)の濃度(C)を、第1の汗腺タイプを有する第1の皮膚位置(i)と、第1の検体を含有する汗を分泌しない第2の汗腺タイプとで決定する方法が提供される。本方法は、第1の皮膚位置における第1の検体の第1の濃度(C )を測定するステップと、第2の汗腺タイプを有するが第1の汗腺タイプを有さない第2の皮膚位置(ii)において第2の汗腺タイプによって分泌される汗の少なくとも1つのパラメータを測定するステップと、を有する。該少なくとも1つのパラメータは、第1の皮膚位置において第2の汗腺タイプによって分泌される汗による第1の検体の希釈を定量化する希釈係数(D )を決定するために使用される。次いで、該希釈係数(D )を使用して、第1の濃度(C )を補正し、濃度(C)を決定する。
種々の皮膚位置は、例えばアポクリン腺のような第1の汗腺タイプと、例えばエクリン腺のような第の汗腺タイプの両方を持つ。第1の汗腺タイプの腺によって斯かる(第1の)皮膚の位置(i)でのみ分泌される第1の検体(a)の濃度を測定しようとするとき、第2の汗腺タイプの腺によって分泌される汗による第1の検体の希釈が、未知であり、かつ潜在的に変動しうることによって、その決定が妨げられる。
本発明は、第1の皮膚位置(i)における第2の汗腺タイプの汗腺により分泌される汗に起因する希釈効果が、第2の汗腺タイプを持つが第1の汗腺タイプを持たない第2の皮膚位置(ii)における第2の汗腺タイプにより分泌される汗の少なくとも1つのパラメータを測定することにより定量化され得るという認識に基づく。このことは、第1及び第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプの腺のそれぞれの平均分泌速度が、例えば、第1及び第2の皮膚位置が互いに比較的接近している場合には等しいか、又は予測可能な方法で互いに少なくとも比例し得るためである。代替として又はこれに加えて、第1の皮膚位置及び第2の皮膚位置の両方で第2のタイプの汗腺によって単独で分泌される第2の検体のそれぞれの濃度は、等しいか又は互いに比例し得る。しかしながら、第1の皮膚位置では、第2の検体の測定濃度は、第1の汗腺タイプの発汗による希釈のために低下する。両方の皮膚位置における第2の検体の濃度を測定することによって、第1の皮膚位置における希釈が決定され得、このことはまた、第1の皮膚位置における第1の検体の希釈の決定を可能にする。
このことは、第2の皮膚位置(ii)で第2の汗腺タイプによって分泌される汗の少なくとも1つのパラメータを使用して、第1の皮膚位置(i)における第2の汗腺タイプによって分泌される汗による第1の検体の希釈を定量化する希釈係数(D )の決定を可能にする。次いで、この希釈係数(D )を使用して、第1の皮膚位置(i)において第2の汗腺タイプの腺によって分泌される汗による希釈のために、第1の検体の測定された第1の濃度(C )を補正する。
斯くして本発明は、補正された濃度(C)を決定するための差動測定方法(及び関連する装置)を提供する。第1の皮膚位置(i)は、例えばアポクリン腺及びエクリン腺を持ち得る。アポクリン腺のみに由来する第1の検体(a)の第1の皮膚位置(i)における第1の濃度(C )(この段階では第1の皮膚位置(i)におけるエクリン腺によって未知の程度に希釈されているが)測定し、エクリン腺のみを持つ第2の皮膚位置(ii)におけるエクリン腺によって分泌される汗のパラメータを測定することによって、アポクリン汗中の第1の検体(a)の未希釈濃度を明確に決定することができる。
腋窩における第三腺型即ちアポエクリン腺の存在については、依然として議論が続いている。この目的のために、例えば、第1の汗腺タイプはアポクリン腺とアポエクリン腺の両方を含むと見なされても良い。この場合、2番目の汗腺タイプはエクリン腺に相当することとなる。
図1は、一実施例による装置100を示す。装置100は、図1の左側のより暗いパターンによって表されるような第1の皮膚位置iと、第1の皮膚位置iに隣接する第2の皮膚位置iiとに配置される(例えば接着される)、単一のパッチ102を有する。隣接する第1の皮膚位置i及び第2のiiの皮膚位置にまたがる単一のパッチ102は、第1の皮膚位置i及び第2の皮膚位置iiにおける第2の汗腺タイプの腺のそれぞれの平均分泌速度が等しいか又は略等しく、希釈係数(D )の計算を単純化し得ることを意味し得る。代替としては、装置100は、例えば、隣接していない第1の皮膚位置i及び第2の皮膚位置iiにそれぞれ取り付けるための、2つの別個のパッチを含んでも良い。
図1及び2に提供される平面図からは明らかではないが、パッチ102は、第1の層が皮膚と第2の層との間に効果的に介在されるように、皮膚に接触する第1の層と第1の層上に配置される第2の層とを含んでも良い。第2の層は、パッチ102の種々の発汗サンプリング要素及び感知要素を覆っても良い。
図1に示すように、装置100は第1のセンサ104を有する。第1のセンサ104は、第1の皮膚位置iにおける第1の検体の第1の濃度(C )を測定するためのものである。汗は、第1の層の第1の収集孔106によって第1の皮膚位置iから収集され、チャネル108を介して第1のセンサ104に輸送される。チャネル108は、第1のセンサ104を通過して延在し、第2の層によって区切られた通気口110で終わる。
第1のセンサ104が第1の検体(a)の濃度を測定することができることを条件として、第1のセンサ104は、任意の適切な検体濃度測定原理を使用することができる。例えば、比色法、電気インピーダンス、標識抗体などを、第1の検体(a)の濃度測定に使用することができる。標識抗体を使用する技術が、例えば特定のタンパク質についてのタンパク質濃度決定のために使用され得る。
第2のセンサ120、121は、第2の汗腺タイプを有するが第1の汗腺タイプを有さない第2の皮膚位置iiにおいて、第2の汗腺タイプによって分泌される汗の少なくとも1つのパラメータを測定するために、装置100内に設けられる。
図1に示す実施例においては、第2のセンサは、第2の皮膚位置iiにおける第2の検体の(第3の)濃度(Cii )を測定するための検出器120を含む。検出器120には、第2の皮膚位置iiから汗を受け取る第2の収集孔122と検出器120との間に延在するチャネル124によって、汗が供給される。チャネル124は更に、検出器120を越えて延在し、空気通気口126で終わる。
第1及び第2の汗収集孔106、122(図2の132)の間の距離は、意図されるサンプリング位置によって少なくとも部分的に決定されても良い。第1及び第2の汗収集孔106、122(図2の132)を互いに分離する距離は、例えば少なくとも約1cm、例えば少なくとも約2cmであっても良い。
例えば、第1の汗センサ104及び第2の汗センサ120、121が単一のパッチに含まれる場合、第1及び第2の汗収集孔106、122(図2の132)は、互いに、即ち汗収集孔106、122(図2の132)のそれぞれの端間の距離を、少なくとも約1cm、例えば少なくとも約2cm離すことができる。
第1及び第2の汗センサ104、120、121が単一のパッチに含まれるかどうかにかかわらず、第1及び第2の収集孔106、122(図2の132)はそれぞれ、例えば約1cmの面積など、約2cmの最大面積を持っても良い。
検出器120は、検出器120が第2の皮膚位置iiで第2の検体(e)の(第3の)濃度(Cii )を測定することができることを条件として、任意の適切な検体濃度測定原理を使用することができる。例えば、比色法、電気インピーダンス、標識抗体などを、第2の検体(e)の濃度測定に使用することができる。
図1に示す実施例においては、第1の皮膚位置iにおける第2の検体(被検体)の(第2の)濃度(C )を測定するために、第3のセンサ112が設けられている。第2の検体は、第2の汗腺タイプによって分泌される汗に含まれている可能性があり、第1の汗腺タイプによって分泌される汗に含まれていない可能性がある。第3のセンサ112は、第1の皮膚位置iから汗を受け取る、更なる第1の収集孔114と第3のセンサ112との間に延在するチャネル116によって、汗を供給される。チャネル116は更に、第3のセンサ112を越えて延在し、空気通気口118で終了する。
第3のセンサ112は、第3のセンサ112が第1の皮膚位置iにおける第2の検体(被検体)の(第2の)濃度(C )を測定することができることを条件として、任意の適切な検体濃度測定原理を使用することができる。例えば、比色法、電気インピーダンス、標識抗体などを、第2の検体(e)の濃度測定に使用することができる。
図1に示すように、任意の流量分析器128を装置100に含めることができる。当該流量分析器128は、例えばパッチ102の周りに延在する薄いチャネル129を有しても良い。第1の皮膚位置iにおいて追加の収集孔130を介して汗で徐々に満たされる薄いチャネル129は、時間の関数として汗で満たされる薄いチャネル129の長さを測定することによって、第1の皮膚位置iからの流速の指標を提供する。本明細において(流量センサ121に関して)「薄い」との語は、流量の指標を提供するのではなく、それぞれのセンサ/検出器104、116及び120に汗を運ぶことが意図されるチャネル108、116及び124と比較して、より薄い即ち比較的小さい直径のボアを有するチャネル129を指す。
任意の適切な検出原理を使用して、薄いチャネル129の充填度を測定することができる。例えば、時間の関数としての薄いチャネル129におけるメニスカスの位置が、適切な画像から決定されても良い。この点に関して、流量分析器128は、カメラ(図示せず)を含んでも良く、装置100は例えば、メニスカスを検出するための適切な画像分析ソフトウェアがロードされたコントローラ(図1及び図2には図示せず)を含んでも良い。また、熱量測定流量感知、温度勾配駆動流量感知のような、代替の流量感知原理が考えられ得る。
流量分析器128は、発汗の速度に対する特定の成分の濃度の依存性のため有用であり得るが、この流量分析器128は、第1の皮膚位置iにおいて第2の汗腺タイプによって分泌される汗による第1の検体の希釈を定量化する希釈係数(D )を決定するためには、図1に示される実施例の状況において必須ではない。希釈係数(D )は、以下でより詳細に説明するように、図1に示す装置100の第3のセンサ112及び検出器120によってそれぞれ測定される、第2の濃度(Cii )及び第3の濃度(Cii )を使用して導出することができる。
第1のセンサ104を使用して測定される、第1の皮膚位置iにおける第1の検体(a)の第1の濃度(C )は、以下のように希釈係数(D )及び補正された濃度(C)で表すことができる:
=C・D 式(A)
同様に、第3のセンサ112を用いて測定されるような、第1の皮膚位置iにおける第2の検体(e)の第2の濃度(C )は、第1の皮膚位置iにおける第1の汗腺タイプによって分泌される汗による第2の検体(e)の希釈及び第2の検体(C)の補正された濃度を定量化する更なる希釈係数(D )によって、以下のように表され得る:
=C・D (式B)
それぞれの希釈係数D 及びD は、両方とも0と1との間の値を持ち、以下の式によって互いに関連付けられる:
+D =1 (式C)
式Cは、第1の皮膚位置iにおいて第1及び第2の汗腺タイプによって分泌されるそれぞれの発汗の相互希釈を反映する。式Bと式Cを組み合わせると、次式が得られる:
=1-C /C (式D)
第2の汗腺タイプの汗中の第2の検体(e)の未希釈濃度は、第1の皮膚位置iiにおいてのみ(即ち第1の汗腺タイプからの汗の希釈効果を補正する)、第2の皮膚位置iiにおける第2の検体(e)の濃度と等しいか又は少なくとも非常に類似していると仮定することができる。即ち:
=Cii (式E)
この仮定は、パッチ102が、例えば数cmのオーダーの領域だけ有することを条件として、図1及び図2に示される単一のパッチ102の実施例のように、第1の位置i及び第2の位置iiが互いに比較的近い場合に特に当てはまる。式Eにおいて、Cii は、第2の皮膚位置iiにおける第2の検体(第3の)濃度であることに留意されたい。式Dに式Eを代入すると、式1が得られる:
=1-C /Cii (式1)
従って、式I、第3のセンサ112及び検出器120をそれぞれ使用して測定された第2の濃度(C )及び第3の濃度(Cii )を使用して、希釈係数(D )を決定することができる。補正された濃度(C)は、次に、式2(式Aを並べ替えることによって得られる)を使用して、希釈係数(D )及び第1の濃度(C )から計算することができる:
=C /D (式2)
補正された濃度(C)、第1の濃度(C )、第2の濃度(C )、及び第3の濃度(Cii )の単位は、全て例えばmol/Lであっても良い。必須ではないが、流量分析器128を使用して総汗流量を測定することにより、被験者が分泌している発汗の平均量を評価することができ、これを使用して上記の計算を精緻化することができる。
図1には示されていないが、装置100は、第2の皮膚位置iiにおける第2の汗腺タイプからの汗の流量を測定するための流量センサを任意に含んでも良い。斯かる流量センサは、流量分析器128の代替又は追加であっても良い。斯かる流量センサは、図2に関連してより詳細に説明するように、希釈係数(D )を推定するための代替手段を提供することができる。このことは、例えば、第2の検体(被検体)の第2の濃度C 及び第3の濃度Cii を測定することから導出される希釈係数(D )の検証を提供するか、又は精緻化を可能にすることができる。
図2に戻ると、代替実施例による装置100が示されている。図1の場合のように、装置100は、装置100の左側のより暗いパターンによって表されるような第1の皮膚位置i、及び第1の皮膚位置iに隣接する第2の皮膚位置iiに配置される、例えば接着される、単一のパッチ102を備える。代替としては、装置100は例えば、隣接していない第1の皮膚位置i及び第2の皮膚位置iiにそれぞれ取り付けるための、2つの別個のパッチを含んでも良い。
図2に示すように、装置100は、第1の皮膚位置iにおける第1の検体の第1の濃度(C )を測定するための第1のセンサ104を有する。図1に示される実施例と同様に、図2に示される装置100の動作においては、汗はパッチ102の第1の層の第1の収集孔106によって第1の皮膚位置iから収集され、チャネル108を介してセンサ104に輸送される。チャネル108は、第1のセンサ104を通過して延在し、パッチ102の第2の層によって区切られた通気口110で終わる。
第1のセンサ104は、第1のセンサ104が第1の検体(a)の濃度を測定することができることを条件として、任意の適切な検体濃度測定原理を使用することができる。例えば、比色法、電気インピーダンス、又は標識抗体などを、第1の検体(a)の濃度測定に使用することができる。
図2に示す実施例においては、第2の皮膚位置iiにおいて第2の汗腺タイプによって分泌される汗の少なくとも1つのパラメータを測定するための第2のセンサは、流量センサ121を有する。この流量センサ121は、例えば、パッチ102の周囲に延在する薄いチャネル131を有しても良い。薄いチャネル131は、パッチ102の第1の層と第2の層との間に介在し、第2の層によって区切られた開口に対応する通気口134で終わる。薄いチャネル131は、第2の皮膚位置iiの第2の収集孔132を介して汗で徐々に満たされ、従って時間の関数として汗で満たされるようになる薄いチャネル131の長さの測定によって、第2の皮膚位置iiからの流量の指標を提供する。
任意の適切な検出原理を使用して、薄いチャネル131の充填度を測定することができる。例えば、時間の関数としての薄いチャネル131におけるメニスカスの位置が、適切な画像から決定されても良い。この点において、流量センサ121は、カメラ(図示せず)を含んでも良く、装置100は、適切な画像解析ソフトウェアを搭載したコントローラ(図1及び図2には示されていない)を含んでも良い。また、熱量測定流量感知、温度勾配駆動流量感知のような、代替の流量感知原理が考えられ得る。斯かる流量感知原理は、それ自体既知であり、単に簡略化のため、本明細書ではこれ以上説明しない。
図2に示す装置100に流量センサ121を含めることは、少なくとも1つのパラメータが、第2の皮膚位置iiにおける第2の汗腺タイプからの汗の流量を含んでも良いことを意味する。希釈係数D は、当該測定された流量から決定することができる。
換言すれば、第2の皮膚位置iiにおける第2の汗腺タイプからの汗の測定された流量は、希釈係数D を介して、第1の皮膚位置iにおける第1の汗腺によって分泌される汗(例えばアポクリン汗)中の第1の検体(例えばアポクリン腺によってのみ分泌される)の実際の濃度を導出するために使用されても良い。
一実施例においては、第2の皮膚位置iiにおける第2の汗腺タイプからの汗の流量から希釈係数(D )を決定することは、流量と希釈係数(D )との間の所定の相関を使用することを有する。
斯かる所定の相関を得るために、例えば一群のボランティアが利用されても良い。これらの人は、第2の汗腺タイプの腺(例えばエクリン腺)からの流量が様々であるため、第2の汗腺タイプ(例えばエクリン腺)からの汗の流量の関数として、第2の汗腺タイプの腺(例えばエクリン腺)からの希釈係数(D )の相関が第2皮膚位置iiでなされ得る。
図1に示す装置100は、例えば、前述のように、第1の皮膚位置i及び第2の皮膚位置iiにおける第2の検体(C )及び第3の検体(Cii )の濃度をそれぞれ測定することによって、各ボランティアの希釈係数(D )を決定するために使用することができる。図2に示す装置100に関連して上述した流量センサ121などの適切な流量センサを使用して、ボランティアの各々について第2の皮膚位置iiにおける第2の汗腺タイプからの汗の流量を決定することができる。
斯くして、希釈係数(D )と、ボランティアからのデータを使用して、第2の皮膚位置iiにおける第2の汗腺タイプからの汗の流量との間に相関を作ることができる。結果として得られる(所定の)相関は、例えばルックアップテーブル又はグラフの形であっても良く、次いでこれを使用して、図2に示す装置100の流量センサ121を使用して測定された流量に対する希釈係数(D )を決定することができる。次に、決定された希釈係数(D )を使用して、第1の濃度(C )から補正された濃度(C)を決定することができる。従って、所定の相関は、補正された濃度(C)が決定され得るように、第1の皮膚位置iにおける第2の汗腺タイプ(例えばエクリン腺)からのゼロ流量への外挿を効果的に可能にし得る。
斯かるボランティアデータの使用は、個体についてのより低い精度を導き得るが、特定の臨床適用において、この精度は十分であり得る。更に、図2に示される実施例においては、2つのセンサのみが必要とされ、このことは、装置100の製造をより単純かつ安価にすることができる。一方、図1に示す実施例に関連して説明したように、第3のセンサ112及び検出器120などの追加の濃度センサ、及び/又は更なる流量分析器を、図2に示す装置100に任意に含めることができる。
この時点で、図1及び図2に示された装置100内の様々なセンサ及び検出器への、及びそこからの接続は、明確性のため示されていないことに留意されたい。これらの接続は、例えば、センサに電力を供給するための、及び/又はセンサ/検出器信号をコントローラ(図1及び図2には示されていない)に通信するためのワイヤを含んでも良く、コントローラは、適切に構成されたユーザインタフェース(図1及び図2には示されていない)を介して信号を記録/表示する。代替として又はこれに加えて、パッチ102は、電力を無線で受信することができ、及び/又は信号を記録し及び/又はセンサ/検出器に電力を供給するコントローラにセンサ/検出器信号を無線で送信することができるアンテナを有するオンボードチップを含んでも良い。
図1及び図2に示す装置100には、追加のセンサを含めることもでき、該追加のセンサは、第1の検体(a)に加えて、第1の汗腺タイプに由来する他の成分を測定するために利用されても良い。第1の皮膚位置iにおける第2の汗腺タイプの腺からの汗による希釈を補正するために、上記で説明したものと同じ技法を使用することができる。
図3は、一実施例による方法200のフロー図を示す。ステップ210において、第1の皮膚位置(i)における第1の検体の第1の濃度(C )が測定される。このことは、前述のように、装置100の第1のセンサ104を使用して達成することができる。
ステップ220において、少なくとも1つのパラメータが測定される。該少なくとも1つのパラメータは、第2の汗腺タイプによって第2の皮膚位置(ii)で排出される汗第2の汗腺タイプを持つが、第1の汗腺タイプを持たないことに関する。次いで、ステップ260において、該少なくとも1つのパラメータを使用して、第1の皮膚位置(i)において第2の汗腺タイプによって分泌される汗による第1の検体の希釈を定量化する希釈係数(D )を決定する。ステップ270において、第1の濃度(C )は、第1の検体(a)の補正された濃度(C)を提供するように、希釈係数(D )を使用して補正される。
該少なくとも1つのパラメータを測定するステップ220は、第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプからの発汗の流量を測定するステップを含んでも良い。このことは例えば、図2に示す装置100の流量センサ121を使用して達成することができる。斯かる状況では、希釈係数(D )を決定するために少なくとも1つのパラメータを使用するステップ260は、前述のように、流量と希釈係数(D )との間の所定の相関を使用するステップを有しても良い。
代替として又はこれに加えて、方法200は、第1の皮膚位置(i)において第2の汗腺タイプによって分泌される汗中の第2の検体(e)の第2の濃度(C )を測定するステップ230を更に有しても良い。このことは、例えば、図1に示す装置100の第3のセンサ112を使用して達成することができる。斯かる実施例においては、少なくとも1つのパラメータを測定するステップ220は、第2の皮膚位置(ii)における第2の検体の第3の濃度(Cii )を測定するステップを含み、このことは、図1に示す装置100の検出器120を使用して達成されても良い。
希釈係数(D )を決定するために少なくとも1つのパラメータを使用するステップ260は、例えば前述の式1を使用して、第2の濃度(C )及び第3の濃度(Cii )を使用して希釈係数(D )を計算するステップを有しても良い。希釈係数(D )を使用して第1の濃度(C )から補正された濃度(C)を決定するステップ270は、式2を使用することができる。
方法200は、汗腺密度及び汗腺活性化レベルの解剖学的変化を考慮することを可能にするステップを更に含んでも良い。図1及び図2に示す装置100は、単一のパッチ102を含むが、これに限定されるものではない。代替としては、第1のパッチを第1の皮膚位置(i)に取り付け、第2のパッチを第2の皮膚位置(ii)に取り付けても良い。斯かる実施例においては、第1のセンサ104は第1のパッチに含まれ、第2のセンサ120、121は第2のパッチに含まれる。
第2の汗腺タイプ(例えばエクリン腺)の腺あたりの平均分泌速度は、例えば同じパッチ102が跨る、近くの皮膚位置について等しいということは、合理的な仮定であり得る。しかし、2つの皮膚位置 (i) と (ii)とが比較的離れている場合には、それぞれの皮膚位置における第2の汗腺タイプの平均分泌率を加味することが有益であろう。
Taylor及びMachado-Moreiraによる「Regional variations in transepidermal water loss, eccrine sweat gland density, sweat secretion rates and electrolyte composition in resting and exercising humans」(Physiology & Medicine 2013; 2:4)(以下、単に「Taylor」と称する)などの先行研究において、汗は身体全体に亘って同期しているが、このことは、解剖学的及び生理学的変動に起因する可能性がある、身体の異なる領域において分泌される汗におけるバイオマーカ濃度に相違があり得ることを示し得る。Kondoらによる「Regional difference in the effect of exercise intensity on thermoregulatory sweating and cutaneous vasodilation」(Acta Physiologica Scandinavica 1998, 164:71-78)によれば、汗腺活性化のレベルは皮膚の領域間で大きく異なり得、発汗速度は腺の漸増と流量の増加の両方によって決定される。
それ故方法200は、汗腺密度及び汗腺分泌/放出速度の両方の局所的変動を考慮する、以下の追加のステップを含んでも良い。
ステップ240において、第1の皮膚位置における第2の汗腺タイプの腺の第1の局所活性化レベルと、第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプの腺の第2の局所活性化レベルと、の間の比(Ract)が算出されても良い。ステップ250で、少なくとも1つのパラメータと比(Ract)を使用して値が生成される。この場合、該値は、希釈係数(D )を決定するためにステップ260で使用される。
一実施例においては、比(Ract)は、以下の式を使用して計算される:
act=(SR ・GD ii)/(SR ii・GD ) (式3)
ここでSR 及びSR iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記第2の汗腺タイプの汗腺についての局所的発汗速度であり、GD 及びGD iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記第2の汗腺タイプの汗腺の局所的密度である。
式3は、以下の方法で導出することができる。所与の位置における第2の汗腺タイプの局所発汗速度(SR loc)は、以下のように表すことができる:
SR loc=SR ag・N ag (式F)
ここで、SR agは第2の汗腺タイプの活性化腺当たりの平均発汗量であり、N agは第2の汗腺タイプの活性化腺の平均数である。
ag=r loc・GD loc・Apatch (式G)
ここで、r locは第2の汗腺タイプの活性腺と不活性腺の局所的比率であり、GD locは例えばTaylorから導出され得る(例えばTaylorの表3参照)第2の汗腺タイプの腺の局所的発汗密度であり、Apatchはパッチ面積(既知量)である。
発汗速度は、2つの異なる皮膚位置(i)及び(ii)で測定され、2つの異なる発汗速度SR 及びSR iiを導出する:
SR =SR ag;i・N ag;i=SR ag;i・r ・GD ・Apatch;i (式H)
SR ii=SR ag;ii・N ag;ii=SR ag;ii・r ii・GD ii・Apatch;ii (式J)
式H及びJを並べ替えると、次のようになる:
SR ag;i・r =SR /(GD ・Apatch;i)(式K)
SR ag;ii・r ii=SR ii/(GD ii・Apatch;ii)(式L)
式Kを式Lで割ると、次のようになる:
(SR ag;i・r )/(SR ag;ii・r ii)=(SR /SR ii)・(GD ii・Apatch;ii)/(GD ・Apatch;i) (式M)
単純化のために、Apatch;ii=Apatch;i(即ち2つの皮膚位置におけるパッチ領域が同じである)を仮定し、(SR ag;i・r )/(SR ag;ii・r ii)を1つの項にグループ化する(2つの部位における汗腺の局所活性化レベルの比率を捕捉する)と、式Mは以下のように単純化される:
act=(SR ・GD ii)/(SR ii・GD ) (式3)
がr iiと等しいと仮定される場合(即ち2つの部位における活性汗腺の不活性汗腺に対する比が同じである場合)、第1及び第2の皮膚位置における汗腺活性の比Ract(SR ag;i/SR ag;ii)を推定することができる。
比Ractは、例えば、C=Cii (式E)があまり適用可能でない場合、例えば、第1及び第2のパッチが互いに比較的離れている場合に、第2の皮膚位置(ii)における第2の検体の測定された(第3の)濃度(Cii )を補正するために使用することができる。斯かる状況では、測定された(第3の)濃度Cii は、Ractを乗算することによって補正され得る。その結果の値は次いで、式1を使用して希釈係数(D )を決定する際に使用することができる。
代替としては、比Ractは、第1の皮膚位置(i)における第2の検体(C )の測定された(第2の)濃度を補正するために使用されても良く、この場合、(第2の)濃度C は、1/Ractによって乗算することによって補正されても良い。
ステップ240を実施するために、既知の(平均)解剖学的な第2の汗腺密度(例えばエクリン腺;Taylorにおいて示される表3を参照)を、局所的発汗速度、汗腺密度及び汗腺活動との汗腺放出速度の適切な相関、例えばルックアップテーブルと共に使用することができる。斯かる相関は、ボランティア試験から得ることができる。
非限定的な実施例においては、第1及び第2のパッチがそれぞれ額及び足背部に配置される場合、式3を使用して、ピーク発汗速度でのRactは、
act=(2.5)*(119/186)=1.6
となる。
比率119/186は、Taylorにおいて示される表3から導出され、比率SR /SR iiについての数字2.5は、Taylorの図3に示されるグラフから導出された。後者の比率は、額及び足背部について、16分でのピーク局所的発汗速度で決定した。額と足背の各ピーク高さを分割すると2.5が得られる。
act=1.6は、額の汗腺活動レベルが足背位置の1.6倍であることを意味する。このことは、額における第2の検体の濃度が、従って足背部における濃度よりも1.6倍高いことを示唆し得る。
図4は、一実施例による装置100のブロック図を示す。装置100は、第1のセンサ104及び第2のセンサ120、121と、コントローラ150とを含む。コントローラ150は、センサ/検出器からコントローラ150に向かう矢印で示されるように、装置100に含まれる種々のセンサ/検出器から情報を受信する。当該情報は、前述のように、有線又は無線を介してコントローラ150に通信され得る。
本実施例においては、コントローラ150は、第2のセンサ120、121によって測定された少なくとも1つのパラメータを使用して、希釈係数(D )を決定する。次に、コントローラ150は、希釈係数(D )を使用して、第1の濃度(C )から補正された濃度(C)を決定する。換言すれば、コントローラ150は、上述の方法200のステップ260及び270を実施するように構成される。
第2のセンサが流量センサ121を有する場合、コントローラ150は、流量と希釈係数(D )との間の所定の相関を使用して希釈係数(D )を決定することができる。コントローラ150はまた、前述のように、適切な画像から、即ち流量を決定する処理の間に、薄いチャネル131内の汗のメニスカスを検出するように構成されても良い。
代替として又はこれに加えて、装置100が第3のセンサ112及び検出器120を含む場合、コントローラ150は、例えば式1を使用して、第2の濃度(C )及び第3の濃度(Cii )を使用して、希釈係数(D )を決定しても良い。次いで、補正された濃度(C)が、前述のように、式2を使用して、希釈係数(D )及び第1の濃度(C )から計算されても良い。
一実施例においては、コントローラ150は、方法200のステップ240及び250を実施するように更に構成される。この点に関して、コントローラ150は、例えば式3を使用して、第1の皮膚位置における第2の汗腺タイプの腺の第1の局所活性化レベルと、第2の皮膚位置における第2の汗腺タイプの腺の第2の局所活性化レベルとの間の比(Ract)を計算することができる。次に、コントローラ150は、少なくとも1つのパラメータ及び比(Ract)を使用して値を生成し、その値を使用して希釈係数(D )を決定することができる。
図4に示すように、装置100はユーザインタフェース155を含む。コントローラ150からユーザインタフェース155を指す矢印によって示されるように、コントローラ150によって受信及び/又は計算された情報は、ユーザインタフェース155に送られ、その後その情報が表示されても良い。特に、ユーザインタフェース155は、コントローラ150によって決定された第1の検体(a)の補正された濃度(Ca)を表示するために使用されても良い。ユーザインタフェース155は、任意の適切なディスプレイタイプを含んでも良い。例えば、ユーザインタフェース155は、LED/LCDディスプレイを含んでも良く、LED/LCDディスプレイは、例えばRact計算で使用するための発汗速度及び/又は汗腺密度値などのパラメータのユーザによる入力を可能にする、タッチスクリーン機能を有しても良い。
図5は、上述のコントローラ150を実施するためのコンピュータ500の一例を示す。
コンピュータ500は、PC、ワークステーション、ラップトップ、PDA、パーム装置、サーバ、記憶装置などを含むが、これらに限定されない。一般に、ハードウェアアーキテクチャに関して、コンピュータ500は、ローカルインタフェース(図示せず)を介して通信可能に結合された1つ以上のプロセッサ501、メモリ502及び1つ以上のI/O装置503を含んでも良い。ローカルインタフェースは、例えば、本分野において知られているように、1つ以上のバス又は他の有線又は無線接続であっても良いが、これらに限定されない。ローカルインタフェースは、通信を可能にするために、コントローラ、バッファ(キャッシュ)、ドライバ、リピータ、受信機などの追加要素を有しても良い。更に、ローカルインタフェースは、アドレス、制御及び/又はデータ接続を含み、上述の構成要素間の適切な通信を可能にしても良い。
プロセッサ501は、メモリ502に保存され得るソフトウェアを実行するためのハードウェア装置である。プロセッサ501は事実上、コンピュータ500に関連する幾つかのプロセッサのうち、任意のカスタムメイドの又は市販のプロセッサ、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)又は補助プロセッサであっても良く、プロセッサ501は、(マイクロチップの形をとる)半導体ベースのマイクロプロセッサ又はマイクロプロセッサであっても良い。
メモリ502は、揮発性メモリ素子(例えばランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)等のようなランダムアクセスメモリ)及び不揮発性メモリ素子(例えばROM、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電子的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、テープ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、ディスク、ディスケット、カートリッジ、カセット等)の任意の1つ又は組み合わせを含んでも良い。更に、メモリ502は、電子、磁気、光学及び/又は他のタイプの記憶媒体を組み込むことができる。メモリ502は、様々な構成要素が互いに離れた場所に配置されているが、プロセッサ501によってアクセス可能な、分散型アーキテクチャを持っても良いことに留意されたい。
メモリ502内のソフトウェアは、それぞれが論理機能を実現するための実行可能命令の順序付けられたリストを有する、1つ以上の別個のプログラムを有しても良い。メモリ502内のソフトウェアは、実施例によれば、適切なオペレーティングシステム(O/S)504、コンパイラ505、ソースコード506及び1つ以上のアプリケーション507を含む。
アプリケーション507は、計算ユニット、論理、機能ユニット、プロセス、動作、仮想エンティティ及び/又はモジュールなどの多数の機能コンポーネントを備える。
オペレーティングシステム504は、コンピュータプログラムの実行を制御し、スケジューリング、入出力制御、ファイル及びデータ管理、メモリ管理、並びに通信制御及び関連サービスを提供する。
アプリケーション507は、ソースプログラム、実行可能プログラム(オブジェクトコード)、スクリプト又は実行される命令のセットを構成する任意の他のエンティティであっても良い。ソースプログラムの場合、プログラムは、通常コンパイラ(コンパイラ505など)、アセンブラ、インタプリタなどを介して変換され、これらは、オペレーティングシステム504に関連して適切に動作するように、メモリ502内に含まれても良いし、又は含まれなくても良い。更に、アプリケーション507は、オブジェクト指向プログラミング言語として記述されることができ、オブジェクト指向プログラミング言語は、データ及びメソッドのクラス又はプロシージャプログラミング言語を有し、これらの言語は、例えばC、C++、C#、Pascal、BASIC、API呼び出し、HTML、XHTML、XML、ASPスクリプト、JavaScript(登録商標)、FORTRAN、COBOL、Perl、Java(登録商標)、ADA、.NETなどを有するが、これらに限定されない。
I/O装置503は、例えば、マウス、キーボード、スキャナ、マイクロフォン、カメラ等の入力装置を含んでも良いが、これらに限定されない。また、I/O装置503は、例えば、プリンタ、ディスプレイ等の出力装置を含んでも良いが、これらに限定されない。最後に、I/O装置503は、例えば、ネットワークインタフェースコントローラ(NIC)又は変調器/復調器(リモート装置、他のファイル、装置、システム、又はネットワークにアクセスするための)、高周波(RF)又は他のトランシーバ、電話インタフェース、ブリッジ、ルータなど、入力及び出力の両方を通信する装置を更に含んでも良い。I/O装置503はまた、インターネット又はイントラネットなどの様々なネットワークを介して通信するための構成要素を含む。
コンピュータ500が動作しているとき、プロセッサ501は、メモリ502内に記憶されたソフトウェアを実行し、メモリ502との間でデータを通信し、ソフトウェアに従ってコンピュータ500の動作を一般的に制御するように構成される。アプリケーション507及びオペレーティングシステム504は、プロセッサ501によって全体又は一部が読み取られ、ことによるとプロセッサ501内にバッファされ、その後実行される。
アプリケーション507がソフトウェアで実現される場合、アプリケーション507は、任意のコンピュータ関連システム又は方法により又はそれらに関連して使用するために、実質的にあらゆるコンピュータ可読媒体に格納できることに留意されたい。本明細では、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ関連システム又は方法により又はそれに関連して使用するためのコンピュータプログラムを収容又は格納することができる、電子的、磁気的、光学的又は他の物理的な装置又は手段とすることができる。
本発明は、例えば、患者監視の分野に適用されても良い。特に、本明細書で提供される方法200及び装置100は、病棟で監視されている患者の突然の悪化及び睡眠障害の調査のための早期警告として適用されても良い。後者の場合、測定は、患者が医師を訪れたときに、スポットチェック方式でのみ行われる傾向がある。本発明は、斯かる調査を支援することができる、連続的又は半連続的な監視を可能にし得る。
図面、説明及び添付される請求項を読むことにより、請求される本発明を実施化する当業者によって、開示された実施例に対する他の変形が理解され実行され得る。請求項において、「有する(comprising)」なる語は他の要素又はステップを除外するものではなく、「1つの(a又はan)」なる不定冠詞は複数を除外するものではない。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に利用されることができないことを示すものではない。請求項におけるいずれの参照記号も、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (10)

  1. アポクリン腺及びエクリン腺を持つ第1の皮膚位置における前記アポクリン腺により分泌された汗における第1の検体の補正された濃度を決定する方法であり、
    前記エクリン腺は、
    前記第1の検体を含む汗を分泌しない、又は
    前記アポクリン腺により分泌された汗と比較して無視できるほど低い濃度の前記第1の検体を持つ汗を分泌する腺であり、
    前記アポクリン腺は、
    第2の検体を含む汗を分泌しない、又は
    前記エクリン腺により分泌された汗と比較して無視できるほど低い濃度の前記第2の検体を持つ汗を分泌する腺であり、
    前記方法は、
    前記第1の皮膚位置において分泌された汗における前記第1の検体の第1の濃度を測定するステップと、
    前記第1の皮膚位置において分泌された汗における前記第2の検体の第2の濃度(C )を測定するステップであって、前記第2の検体は前記エクリン腺により分泌された汗に含まれるものである、ステップと、
    前記エクリン腺を持つが前記アポクリン腺を持たない第2の皮膚位置における前記エクリン腺により分泌された汗の少なくとも1つのパラメータを測定するステップであって、前記少なくとも1つのパラメータは、前記第2の皮膚位置において分泌された汗における前記第2の検体の第3の濃度(Cii )を含む、ステップと、
    前記少なくとも1つのパラメータを用いて、前記第1の皮膚位置における前記エクリン腺により分泌された汗による前記第1の検体の希釈を定量化する希釈係数(D )を決定するステップであって、式:
    =1-C /Cii (式1)
    を用いて、前記第2の濃度及び前記第3の濃度から前記希釈係数を算出することにより、前記希釈係数を算出するステップと、
    式:
    =C /D (式2)
    を用いて、前記希釈係数及び前記第1の濃度(C )から補正された濃度(C)を決定するステップと、
    を有する方法。
  2. 前記第2の皮膚位置における前記エクリン腺からの汗の流量を測定するステップと、
    前記流量に基づいて、前記希釈係数を検証するか、又は前記希釈係数を精緻化するステップと
    をさらに有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記流量に基づいて、前記希釈係数を検証するか、又は前記希釈係数を精緻化するステップは、前記流量と前記希釈係数との間の所定の相関を用いる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1の皮膚位置における前記エクリン腺の第1の局所的活性化レベルと、前記第2の皮膚位置における前記エクリン腺の第2の局所的活性化レベルと、の比を算出するステップと、
    前記比を用いて、前記第3の濃度を補正するステップと、
    を更に有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記比(Ract)は、式:
    act=(SR ・GD ii)/(SR ii・GD ) (式3)
    を用いて算出され、ここでSR 及びSR iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記エクリン腺についての局所的発汗速度であり、GD 及びGD iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記エクリン腺の局所的密度である、請求項4に記載の方法。
  6. アポクリン腺及びエクリン腺を持つ第1の皮膚位置における前記アポクリン腺により分泌された汗における第1の検体の補正された濃度を決定するための装置であって、前記エクリン腺は、
    第1の検体を含む汗を分泌しない、又は
    前記アポクリン腺により分泌された汗と比較して無視できるほど低い濃度の前記第1の検体を持つ汗を分泌する腺であり、
    前記アポクリン腺は、
    第2の検体を含む汗を分泌しない、又は
    前記エクリン腺により分泌された汗と比較して無視できるほど低い濃度の前記第2の検体を持つ汗を分泌する腺であり、
    前記装置は、
    前記第1の皮膚位置において分泌された汗における第1の検体の第1の濃度を測定するための第1のセンサと、
    前記第1の皮膚位置において分泌された汗における前記第2の検体の第2の濃度(C )を測定するための第3のセンサであって、前記第2の検体は前記エクリン腺により分泌された汗に含まれるものである、第3のセンサと、
    前記エクリン腺を持つが前記アポクリン腺を持たない第2の皮膚位置における前記エクリン腺により分泌された汗の少なくとも1つのパラメータを測定するための第2のセンサであって、前記第2のセンサは、前記第2の皮膚位置において分泌された汗における前記第2の検体の第3の濃度を測定するための検出器を有し、前記少なくとも1つのパラメータは前記第3の濃度(Cii )を含む、第2のセンサと、
    前記少なくとも1つのパラメータを用いて、前記第1の皮膚位置における前記エクリン腺により分泌された汗による前記第1の検体の希釈に対応する希釈係数(D )を、式:
    =1-C /Cii (式1)
    を用いて、前記第2の濃度及び前記第3の濃度から前記希釈係数を算出することにより決定し、
    式:
    =C /D (式2)
    を用いて、前記希釈係数及び前記第1の濃度(C )から補正された濃度(C)を決定する
    よう構成されたコントローラと、
    を有する装置。
  7. 前記第2のセンサは、前記第2の皮膚位置における前記エクリン腺からの汗の流量を測定する流量センサを有し、前記コントローラは、前記流量に基づいて、前記希釈係数を検証する、又は前記希釈係数を精緻化する、請求項6に記載の装置。
  8. 前記第1のセンサ及び前記第2のセンサは、前記第1の皮膚位置が前記第2の皮膚位置に隣接する場合に前記第1及び第2の皮膚位置に装着するための単一のパッチに含まるか、又は、前記第1のセンサは、前記第1の皮膚位置に装着するための第1のパッチに含まれ、前記第2のセンサは、前記第2の皮膚位置に装着するための第2のパッチに含まれる、請求項6又は7に記載の装置。
  9. 前記コントローラは、前記流量と前記希釈係数との間の所定の相関を用いて前記希釈係数の検証を提供する又は精緻化を可能にするよう構成された、請求項7に記載の装置。
  10. 前記コントローラは、
    前記第1の皮膚位置における前記エクリン腺の第1の局所的活性化レベルと、前記第2の皮膚位置における前記エクリン腺の第2の局所的活性化レベルと、の比を算出し、
    前記比を用いて、前記第3の濃度を補正する
    よう構成され、前記比(Ract)は、式:
    act=(SR ・GD ii)/(SR ii・GD ) (式3)
    を用いて算出され、ここでSR 及びSR iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記エクリン腺についての局所的発汗速度であり、GD 及びGD iiは、それぞれ前記第1及び第2の皮膚位置における前記エクリン腺の局所的密度である、請求項6乃至9の何れか一項に記載の装置。
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