JP7176728B2 - 熱膨張性部材及び耐火構造 - Google Patents

熱膨張性部材及び耐火構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7176728B2
JP7176728B2 JP2018164342A JP2018164342A JP7176728B2 JP 7176728 B2 JP7176728 B2 JP 7176728B2 JP 2018164342 A JP2018164342 A JP 2018164342A JP 2018164342 A JP2018164342 A JP 2018164342A JP 7176728 B2 JP7176728 B2 JP 7176728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
thermally expandable
thermal expansion
layer
fire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018164342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020037784A (ja
Inventor
達也 青木
良平 礒脇
嵩博 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shishiai KK
Original Assignee
Shishiai KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shishiai KK filed Critical Shishiai KK
Priority to JP2018164342A priority Critical patent/JP7176728B2/ja
Publication of JP2020037784A publication Critical patent/JP2020037784A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7176728B2 publication Critical patent/JP7176728B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、熱膨張性部材及び耐火構造に関する。
従来、管体が挿通される区画部の貫通孔を通じた延焼を抑えるため熱膨張性部材が用いられている。特許文献1には、熱膨張材と、熱膨張材を収容する袋を備える熱膨張性部材が開示されている。熱膨張性部材の袋は、延焼時に溶融又は燃焼する樹脂フィルムから構成されている。
特開2017-109069号公報
熱膨張材と、熱膨張材を収容する袋とを備える熱膨張性部材において、延焼時に熱膨張材が熱膨張して形成される膨張体の一部は、区画部の貫通孔を閉塞する所定の位置から位置ずれするおそれがある。このような膨張体の位置ずれを考慮して、例えば、熱膨張材の使用量を増大させる必要がある。熱膨張材の使用量を増大させることは、熱膨張材のコストが増大したり、熱膨張性部材の保管や輸送の効率を低下させたりするおそれがあるため、膨張体を所定の位置で形成させることが重要となる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、膨張体を所定の位置で形成させることを容易にした熱膨張性部材及び耐火構造を提供することにある。
上記課題を解決する熱膨張性部材は、管体が挿通される区画部の貫通孔を通じた延焼を抑える用途に用いられる熱膨張性部材であって、延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材と、前記熱膨張材を収容する袋とを有し、前記袋は、合成樹脂層と不燃材料層とを有する積層フィルムから構成されている。
この構成によれば、延焼時の熱による積層フィルムの崩壊を不燃材料層によって遅延させることができる。このため、積層フィルム(不燃材料層)によって、熱膨張材が熱膨張する方向を制限したり、熱膨張材から形成される膨張体の移動を制限したりすることができる。
上記熱膨張性部材において、前記袋の形状は、一対の長辺と一対の短辺とを有する長四角形状であり、前記一対の長辺のうち、少なくとも一方の長辺は、前記積層フィルムを折り曲げてなる折曲部により構成されている。
この構成によれば、折曲部で繋がった状態の積層フィルム(不燃材料層)によって、熱膨張材が熱膨張する方向を制限したり、熱膨張材から形成される膨張体の移動を制限したりすることができる。
上記熱膨張性部材において、前記不燃材料層は、金属層を含むことが好ましい。
例えば、上記のように不燃材料層を構成することができる。
上記課題を解決する耐火構造は、貫通孔を有する区画部と、前記貫通孔に挿通される管体と、前記貫通孔を通じた延焼を抑える熱膨張性部材と、を備える耐火構造であって、前記熱膨張性部材は、延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材と、前記熱膨張材を収容する袋とを有し、前記袋は、合成樹脂層と不燃材料層とを有する積層フィルムから構成されている。
上記耐火構造において、前記区画部は、上下階を区画するように配置され、前記袋の形状は、平面視で一対の長辺と一対の短辺とを有する長四角形状であり、前記一対の長辺のうち、少なくとも一方の長辺は、前記積層フィルムを折り曲げてなる折曲部により構成されるとともに、前記折曲部は、下方に向けて配置されていることが好ましい。
この構成によれば、熱膨張材の下方へ向かう熱膨張や熱膨張材から形成される膨張体の下方への移動を制限することができる。
本発明によれば、膨張体を所定の位置で形成させることが容易となる。
実施形態の熱膨張性部材を示す平面図である。 図1の2-2線に沿った断面図である。 熱膨張性部材の使用形態の一例を示す斜視図である。 熱膨張性部材の使用形態の一例を示す斜視図である。 耐火構造の一例を示す断面図である。 区画部の貫通孔が閉塞される状態を模式的に示す断面図である。 熱膨張性部材の変更例を示す断面図である。
以下、本発明の熱膨張性部材及び耐火構造の一実施形態を説明する。
<熱膨張性部材>
図1及び図2に示すように、熱膨張性部材11は、延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材12と、熱膨張材12を収容する袋13とを有している。
熱膨張材12としては、建築物等の耐火用の熱膨張材12として市販されているものや、市販の原料を混合して用いることができる。熱膨張材12は、膨張黒鉛を含有することが好ましく、熱膨張後の膨張黒鉛の形状を安定化させる形状安定材をさらに含有することがより好ましい。形状安定剤としては、ホウ酸、樹脂等が挙げられる。膨張黒鉛の膨張倍率は、100倍以上であることが好ましく、200倍以上であることがより好ましい。膨張黒鉛の膨張倍率は、膨張黒鉛1gを900~1000℃の条件で5分間加熱したときの体積変化から求められる。なお、膨張黒鉛の膨張倍率の上限は、特に限定されないが、例えば1000倍未満となる。熱膨張材12の形状は、ペースト状や粉末状等の流動性を有する形状であることが好ましい。
図2に示すように、袋13は、合成樹脂層L1と不燃材料層L2とを有する積層フィルムFから構成されている。積層フィルムFの合成樹脂層L1は、周知の合成樹脂フィルムから構成することができる。合成樹脂としては、例えば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。合成樹脂層L1の種類、厚さ等は、機械的物性等の周知の物性を考慮して選択すればよい。また、合成樹脂層L1を構成する合成樹脂フィルムは、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルム、無延伸フィルム等から選択して用いることができる。積層フィルムF中の合成樹脂層L1の数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。
合成樹脂層L1の厚さは、例えば、3μm以上、500μm以下の範囲内であることが好ましく、より好ましくは、5μm以上、100μm以下の範囲内である。
不燃材料層L2としては、例えば、金属層、無機層等が挙げられる。金属層としては、例えば、アルミニウム層、銅層等が挙げられる。金属層は、金属箔や金属蒸着膜から構成することができる。無機層としては、シリカ層、アルミナ層等が挙げられる。無機層は、無機蒸着膜から構成することができる。
積層フィルムF中の不燃材料層L2の数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。不燃材料層L2は、金属層を含むことが好ましい。不燃材料層L2の厚さは、例えば、5nm以上、100μm以下の範囲内であることが好ましい。不燃材料層L2は、厚さ1μm以上の金属層を含むことがより好ましい。
積層フィルムFは、接着層やコート膜、印刷層等を有していてもよい。積層フィルムFは、中間層としての不燃材料層L2と、外層及び内層としての合成樹脂層L1とを有することが好ましい。この場合、外層(保護層)により不燃材料層L2を保護することができるとともに、内層(シーラント層)により熱融着して製袋することができる。積層フィルムFの構造としては、例えば、外層から順に、ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)、アルミニウム箔(7μm)、及びポリエチレンフィルム(20μm)により構成した三層構造や、ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)、ポリエチレンフィルム(15μm)、アルミニウム箔(7μm)、及びポリエチレンフィルム(20μm)により構成した四層構造等が挙げられる。
図1及び図2に示すように、袋13は、熱膨張材12を収容する収容部13aを有している。袋13の形状は、平面視で一対の長辺と一対の短辺とを有する長四角形状である。袋13において、一対の長辺のうち、一方の長辺は、積層フィルムFを折り曲げてなる折曲部13bにより構成されている。このような折曲部13bは、長尺状(帯状)の積層フィルムFを幅方向に二つ折りとすることで形成することができる。
図1に示すように、袋13は、上記折曲部13bと、収容部13aを挟んで折曲部13bと対向する対向部13cと、折曲部13bと対向部13cとを連結するように収容部13aの両側に位置する両側部13d,13dとを有している。対向部13c及び両側部13d,13dは、熱融着により封止されている。
なお、図2には、合成樹脂層L1(シーラント層)同士が熱融着されている熱融着部分について梨地模様により模式的に示している。本実施形態では、折曲部13b(一方の長辺)と収容部13aとの間の部分においても、長辺に沿って熱融着しているが、この折曲部13bと収容部13aとの間の部分の熱融着を省略することもできる。
本実施形態の袋13は、複数の収容部13aが袋13の長さ方向に沿って一列となって配列された連続包装(連包)袋である。この袋13を有する熱膨張性部材11は、隣り合う収容部13a,13aの間の部分(側部13d)を利用して容易に曲げることができる。
<耐火部材>
次に、上記熱膨張性部材11を備える耐火部材について説明する。
図3に示すように、耐火部材21は、熱膨張性部材11と、塑性変形可能な金属材料からなる形状維持部材22と、熱膨張性部材11と形状維持部材22とを被覆する被覆部材23とを備えている。
形状維持部材22は、熱膨張材12の熱膨張に伴って塑性変形し、形状維持部材22の一部又は全体は、熱膨張材12から形成される膨張体に埋め込まれる。このように形状維持部材22は、膨張体の芯材となることで、膨張体の形状を維持する。
形状維持部材22は、熱膨張性部材11の片面側に沿って配置されている。形状維持部材22を構成する金属材料としては、例えば、鉄、鋼、ステンレス鋼等が挙げられる。形状維持部材22は、板状に形成され、厚さ方向に貫通する複数の開口窓22aを有している。形状維持部材22の開口窓22aは、熱膨張性部材11における袋13の収容部13aと重なる位置となるように配置されている。なお、形状維持部材22の開口窓22aを省略してもよいし、形状維持部材22を金網や針金等に変更してもよい。
被覆部材23は、熱膨張性部材11と、形状維持部材22とを被覆して一体となるように保持する。被覆部材23は、可燃性を有し、基材層と、基材層に積層される粘着層とを有する布テープ等の粘着テープにより構成することができる。粘着テープの幅方向の両端部は、形状維持部材22側で重ね合わされている。
<耐火構造>
次に、熱膨張性部材11(耐火部材21)を用いた耐火構造及び作用について説明する。
図4及び図5に示すように、耐火構造は、貫通孔31aを有する区画部31と、貫通孔31aに挿通される管体32と、上記耐火部材21(熱膨張性部材11)とを備えている。本実施形態の区画部31は、コンクリート製であり、水平方向に延在することで上下階を区画している。管体32は、上下方向に沿った流路を有し、排水を流通する用途に用いられる。管体32は、ポリ塩化ビニル等の樹脂製の本体管を有している。管体32は、樹脂製の本体管の外周に必要に応じて防音層を配置して構成することもできる。
図4に示すように、耐火構造は、耐火部材21を保持して貫通孔31aの開口縁(区画部31の上面)に係止させる係止具24を備えていてもよい。金属製の係止具24は、耐火部材21を保持する保持部24aと、貫通孔31aの開口縁に係止する係止部24bとを有している。係止具24の数は、単数であってもよいし、貫通孔31aの周方向において互いに離間して配置される複数であってもよい。
耐火部材21は、貫通孔31aの内周形状に沿うように変形され、貫通孔31aの内周面と、管体32の外周面との間に配置される。このとき、耐火部材21の長さ方向の両端部を重ねた状態とし、粘着テープ等の粘着部材を用いて固定することが好ましい。また、耐火部材21は、熱膨張性部材11よりも内側(貫通孔31aの中心側)に形状維持部材22が位置するように配置されることが好ましい。また、耐火部材21は、被覆部材23の幅方向の両端部の位置する面を内面(貫通孔31aの中心側)として配置されることが好ましい。
図5に示すように、耐火構造は、耐火部材21の上方位置において、貫通孔31aの内周面と管体32の外周面との隙間を塞ぐ目地材33を備えることが好ましい。目地材33は、建築物用の目地材(バックアップ材)として市販されているものを用いることができる。目地材33の形状は、例えば、角柱状や円柱状等の柱状であり、目地材33の材質としては、ゴム(エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ニトリルゴム等)、樹脂(ポリエチレン等)等の有機高分子材料から構成された発泡体が好適である。
以上のように構成された耐火構造では、区画部31の下方の空間が火災側であり、区画部31の上方の空間は延焼から保護する保護側となる。耐火構造において、熱膨張性部材11の袋13は、折曲部13bを下方に向けて配置されている。また、袋13の折曲部13b及び対向部13c(長辺)は、区画部31の貫通孔31aの周方向(管体32の周方向)に延在するように配置されている。
図6に示すように、火災時の延焼により耐火部材21が加熱されると、被覆部材23は崩壊又は焼失するとともに、熱膨張材12が熱膨張して膨張体34が形成される。
ここで、袋13は、上記積層フィルムFにより構成されている。これにより、延焼時の熱による積層フィルムFの崩壊を不燃材料層L2によって遅延させることができる。このため、積層フィルムF(不燃材料層L2)によって、熱膨張材12が熱膨張する方向を制限したり、熱膨張材12から形成される膨張体34の移動を制限したりすることができる。本実施形態の耐火構造のように、折曲部13bを下方に向けて袋13が配置されている場合、積層フィルムF(不燃材料層L2)によって、熱膨張材12の下方へ向かう熱膨張や膨張体34の下方への移動を制限することができる。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)熱膨張性部材11は、管体32が挿通される区画部31の貫通孔31aを通じた延焼を抑える用途に用いられる。熱膨張性部材11は、延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材12と、熱膨張材12を収容する袋13とを有する。袋13は、合成樹脂層L1と不燃材料層L2とを有する積層フィルムFから構成されている。
この構成によれば、上記のように積層フィルムFの崩壊を不燃材料層L2によって遅延させることができるため、積層フィルムF(不燃材料層L2)により膨張体34の移動等を制限することができる。従って、膨張体34を所定の位置で形成させることが容易となる。
(2)袋13の一対の長辺のうち、一方の長辺は、積層フィルムFを折り曲げてなる折曲部13bにより構成されている。この場合、折曲部で繋がった状態の積層フィルムF(不燃材料層L2)によって、熱膨張材12が熱膨張する方向を制限したり、熱膨張材12から形成される膨張体34の移動を制限したりすることができる。このため、膨張体34を所定の位置で形成させることがさらに容易となる。
(3)本実施形態の耐火構造の区画部31は、上下階を区画するように配置されている。袋13は、折曲部13bを下方に向けて配置されている。この場合、熱膨張材12の下方へ向かう熱膨張や膨張体34の下方への移動を制限することができる。従って、膨張体34を貫通孔31a内や貫通孔31aにより近い位置に配置することが容易となる。
(4)袋13の一対の長辺のうち、一方の長辺は、積層フィルムFを折り曲げてなる折曲部13bにより構成され、収容部13aを挟んで折曲部13bに対向する対向部13cは、熱融着により封止されている。この場合、袋13の対向部13cに位置する熱融着部分は、火災時の延焼による熱により剥離し易いため、収容部13a内の熱膨張材12は、袋13の対向部13cから膨出するように熱膨張し易くなる。これにより、熱膨張材12を折曲部13bとは反対側に向けてより速やかに熱膨張させることが可能となる。
(変更例)
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・耐火構造は、図5に二点鎖線で示すように、目地材33を覆うように塗布したコーキング材35を有していてもよい。コーキング材35としては、例えば、シリコーン系コーキング材を用いることができる。
・図7に示すように、袋13における両長辺を折曲部13bにより構成することもできる。この袋13(積層フィルムF)は、積層フィルムFの両長辺間である中間部13eにおいて熱融着されている。この袋13(熱膨張性部材11)を用いた耐火構造では、中間部13e(熱融着部分)が区画部31の貫通孔31aにおける中心側(内周側)となるように、熱膨張性部材11を配置することが好ましい。この場合、区画部31の貫通孔31aにおける中心側(内周側)に向かうように熱膨張材12が熱膨張し易くなるため、貫通孔31aをより速やかに閉塞することが可能となる。
・袋13の収容部13aを積層フィルムF(合成樹脂層L1)の熱融着により形成しているが、接着剤を用いて積層フィルムFを貼り合わせることで形成してもよい。この場合、積層フィルムFの内層である合成樹脂層L1(シーラント層)を省略することもできる。
・袋13の折曲部13bを省略することもできる。すなわち、一対の積層フィルムを接着剤(接着層)や合成樹脂層L1の熱融着によって枠状に貼り合わせることで、収容部13aを形成することもできる。
・袋13の収容部13aの数は、複数に限定されず、単数であってもよい。すなわち、袋13の収容部は、例えば、袋13の長辺に沿って連なる一つの収容部から構成することもできる。但し、袋13の長さ方向における一端側に熱膨張材12が偏ることがなく、貫通孔31aの内周方向において熱膨張材12を分散して配置することが容易となることから、袋13は、上記実施形態のように配列された複数の収容部13aを有することが好ましい。
・袋13の収容部13aの形状は、平面視で正方形状、長四角形状等の四角形状に限定されず、四角形状以外の多角形状や円形状であってもよい。
・耐火構造(耐火部材21)において、熱膨張性部材11(袋13)の寸法や数を適宜変更してもよい。例えば、熱膨張性部材11は、耐火構造において管体32に巻き付けることが可能な長さ寸法を有しているが、管体32の周方向において複数の熱膨張性部材を配置するように熱膨張性部材の長さ寸法を変更することもできる。なお、袋13の形状は、平面視で正方形であってもよい。
・耐火構造(耐火部材21)において、被覆部材23を省略し、熱膨張性部材11と形状維持部材22とを両面テープや接着剤等の接合部で一体にすることもできる。なお、熱膨張性部材11と形状維持部材22とを一体にせずに別体で配置してもよい。
・耐火構造(耐火部材21)において、被覆部材23及び形状維持部材22の両方を省略することもできる。
・耐火構造において、係止具24を用いずに、管体32に熱膨張性部材11を接着剤や粘着テープで固定したり、貫通孔31aの内周面と管体32の外周面との間に熱膨張性部材11を挟み込むことで固定したりすることもできる。
・耐火構造(耐火部材21)において、熱膨張性部材11は、貫通孔31aの内周面と、管体32の外周面との間に配置されているが、貫通孔31aよりも下方位置に配置してもよい。但し、熱膨張性部材11の少なくとも一部が貫通孔31aの内周面と管体32の外周面との間に位置するように熱膨張性部材11を配置することが好ましい。
・耐火構造において、区画部31の貫通孔31aに挿通される管体32は、樹脂製の本体管を備えているが、鋳鉄等の金属製の本体管を備える管体に変更してもよい。この場合、熱膨張性部材11を金属製の本体管の内周側や、金属製の本体管に接続される樹脂製の本体管の外周側等に配置することで、延焼時に区画部31の貫通孔31aを閉塞することが可能となる。
・耐火構造の区画部31は、上下階を区画しているが、空間を左右に区画する区画部であってもよい。この区画部の貫通孔に挿通される管体は、左右方向に沿った流路を有する。なお、管体は、排水を流通する用途以外の用途に用いられるものであってもよい。
F…積層フィルム、L1…合成樹脂層、L2…不燃材料層、11…熱膨張性部材、12…熱膨張材、13…袋、13b…折曲部、31…区画部、31a…貫通孔、32…管体。

Claims (3)

  1. 管体が挿通される区画部の貫通孔を通じた延焼を抑える用途に用いられる熱膨張性部材であって、
    延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材と、前記熱膨張材を収容する袋とを有し、
    前記袋は、合成樹脂層と不燃材料層とを有する積層フィルムから構成され、
    前記袋の形状は、平面視で一対の長辺と一対の短辺とを有する長四角形状であり、
    前記一対の長辺のうち、少なくとも一方の長辺は、前記積層フィルムを折り曲げてなる折曲部により構成されていることを特徴とする熱膨張性部材。
  2. 前記不燃材料層は、金属層を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱膨張性部材。
  3. 貫通孔を有する区画部と、前記貫通孔に挿通される管体と、前記貫通孔を通じた延焼を抑える熱膨張性部材と、を備える耐火構造であって、
    前記熱膨張性部材は、
    延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材と、前記熱膨張材を収容する袋とを有し、
    前記袋は、合成樹脂層と不燃材料層とを有する積層フィルムから構成され、
    前記区画部は、上下階を区画するように配置され、
    前記袋の形状は、平面視で一対の長辺と一対の短辺とを有する長四角形状であり、
    前記一対の長辺のうち、少なくとも一方の長辺は、前記積層フィルムを折り曲げてなる折曲部により構成され、
    前記袋は、前記折曲部を下方に向けて配置されていることを特徴とする耐火構造。
JP2018164342A 2018-09-03 2018-09-03 熱膨張性部材及び耐火構造 Active JP7176728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018164342A JP7176728B2 (ja) 2018-09-03 2018-09-03 熱膨張性部材及び耐火構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018164342A JP7176728B2 (ja) 2018-09-03 2018-09-03 熱膨張性部材及び耐火構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020037784A JP2020037784A (ja) 2020-03-12
JP7176728B2 true JP7176728B2 (ja) 2022-11-22

Family

ID=69737605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018164342A Active JP7176728B2 (ja) 2018-09-03 2018-09-03 熱膨張性部材及び耐火構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7176728B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215721A (ja) 2008-03-07 2009-09-24 Ashimori Ind Co Ltd 耐火断熱シート
JP2010259682A (ja) 2009-05-11 2010-11-18 Tigers Polymer Corp 防火処理部材および防火処理方法
JP2017109069A (ja) 2015-12-14 2017-06-22 シーシーアイ株式会社 耐火部材及び耐火部材の施工方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215721A (ja) 2008-03-07 2009-09-24 Ashimori Ind Co Ltd 耐火断熱シート
JP2010259682A (ja) 2009-05-11 2010-11-18 Tigers Polymer Corp 防火処理部材および防火処理方法
JP2017109069A (ja) 2015-12-14 2017-06-22 シーシーアイ株式会社 耐火部材及び耐火部材の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020037784A (ja) 2020-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8544648B2 (en) System for stacking archive boxes including a fire-resistant drywall support shell
US4467577A (en) Intumescent fire barrier material laminated with restraining layer
US4282276A (en) Thermal insulation packet
KR20180033675A (ko) 난연, 흡음 및 방습기능을 겸비한 복합기능성 단열재
JP5427399B2 (ja) 鉄骨被覆構造
JP7176728B2 (ja) 熱膨張性部材及び耐火構造
US4214418A (en) Method of constructing a thermal insulation packet
JP2011122414A (ja) 防火区画貫通部構造
JP5189028B2 (ja) 防火処理方法
JP4829576B2 (ja) 開口部防火措置工法
KR102463476B1 (ko) 진공 단열 패널
JP6348320B2 (ja) 耐火部材及び防火区画壁構造
JP2007032601A (ja) 貫通孔閉塞具及びそれを用いた貫通孔閉塞構造
JP6914726B2 (ja) 耐火パック部材
JP2007195365A (ja) 防火区画用充填材
JP6576868B2 (ja) 耐火部材及び耐火部材の施工方法
JP2005295696A (ja) 防火区画貫通部構造、及び防火区画貫通部の施工方法
JP7267065B2 (ja) 防火扉
JPS5818586B2 (ja) 防火性低温断熱パネルおよびその製造方法
JP4741436B2 (ja) 防火用孔閉塞体
JP2012167453A (ja) 防湿蓄熱材及び防湿蓄熱性断熱材
JP2006118634A (ja) 真空断熱材
JP2003259541A (ja) ケーブル用耐火被覆部材
JP2010077791A (ja) 目地材
JP2009008288A (ja) 温水式床暖房装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7176728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150